JP2022083280A - 食品片集合体の形成装置およびこの食品片集合体の形成装置に用いる収容装置 - Google Patents
食品片集合体の形成装置およびこの食品片集合体の形成装置に用いる収容装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022083280A JP2022083280A JP2020194630A JP2020194630A JP2022083280A JP 2022083280 A JP2022083280 A JP 2022083280A JP 2020194630 A JP2020194630 A JP 2020194630A JP 2020194630 A JP2020194630 A JP 2020194630A JP 2022083280 A JP2022083280 A JP 2022083280A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- aggregate
- food
- conveyor
- transport
- meat
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
- 235000013305 food Nutrition 0.000 title claims abstract description 148
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 title claims abstract description 48
- 238000003860 storage Methods 0.000 title abstract description 8
- 238000005520 cutting process Methods 0.000 claims abstract description 110
- 230000032258 transport Effects 0.000 claims description 184
- 238000001514 detection method Methods 0.000 claims description 20
- 230000008859 change Effects 0.000 claims description 18
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 claims description 14
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 8
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 7
- 239000011295 pitch Substances 0.000 abstract 1
- 235000013372 meat Nutrition 0.000 description 227
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 101
- 238000003825 pressing Methods 0.000 description 40
- 238000004804 winding Methods 0.000 description 32
- 238000005259 measurement Methods 0.000 description 29
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 26
- 230000008602 contraction Effects 0.000 description 23
- 230000009471 action Effects 0.000 description 22
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 12
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 12
- 230000004308 accommodation Effects 0.000 description 9
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 8
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 7
- 230000001276 controlling effect Effects 0.000 description 6
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 6
- 238000012423 maintenance Methods 0.000 description 5
- 230000001174 ascending effect Effects 0.000 description 4
- 238000005192 partition Methods 0.000 description 4
- 229910001220 stainless steel Inorganic materials 0.000 description 4
- 239000010935 stainless steel Substances 0.000 description 4
- 238000012937 correction Methods 0.000 description 3
- NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N novaluron Chemical compound C1=C(Cl)C(OC(F)(F)C(OC(F)(F)F)F)=CC=C1NC(=O)NC(=O)C1=C(F)C=CC=C1F NJPPVKZQTLUDBO-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 230000002265 prevention Effects 0.000 description 3
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 3
- 230000001360 synchronised effect Effects 0.000 description 3
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 2
- 239000012634 fragment Substances 0.000 description 2
- 239000004519 grease Substances 0.000 description 2
- 239000000203 mixture Substances 0.000 description 2
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 2
- 238000004904 shortening Methods 0.000 description 2
- 241000251468 Actinopterygii Species 0.000 description 1
- 229910000831 Steel Inorganic materials 0.000 description 1
- 230000005856 abnormality Effects 0.000 description 1
- 238000013459 approach Methods 0.000 description 1
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 1
- 230000003139 buffering effect Effects 0.000 description 1
- 235000013351 cheese Nutrition 0.000 description 1
- 238000007596 consolidation process Methods 0.000 description 1
- 230000003028 elevating effect Effects 0.000 description 1
- 235000019688 fish Nutrition 0.000 description 1
- 239000004973 liquid crystal related substance Substances 0.000 description 1
- 235000020991 processed meat Nutrition 0.000 description 1
- 235000020995 raw meat Nutrition 0.000 description 1
- 230000003014 reinforcing effect Effects 0.000 description 1
- 238000009751 slip forming Methods 0.000 description 1
- 239000010959 steel Substances 0.000 description 1
- 230000007704 transition Effects 0.000 description 1
- 235000013311 vegetables Nutrition 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Details Of Cutting Devices (AREA)
- Processing Of Meat And Fish (AREA)
Abstract
Description
この装置によれば、コンベア上での集合体の形成とこの集合体の所定距離の搬送が自動的に繰り返され、多数の集合体が所定間隔をおいて連続的に形成されて搬送され、これらの集合体がコンベアの搬送終端部から容器へ順次供給され、収容される。
また、この容器を搬送してコンベアの搬送終端部に位置付け、集合体をこのコンベアの搬送終端部から容器内へ載置して収容する収容装置が知られている。
このような収容装置として、特許文献1には、肉片の集合体を搬送する第1コンベアと、この集合体を収容する容器を搬送する第2コンベアを設け、第1コンベアの搬送終端部に、第2コンベアを、平面視で第1コンベアの搬送方向と直交する方向に配置する技術が開示されている。
また、作業者は集合体の形成が完了したか否かを目視確認することが困難であり、肉片の切り出し速度も高速であるがために、停止操作のタイミングがずれ易い。
このため、形成装置による集合体の形成作業を終了する場合や、集合体を収容する容器の不足等によって形成装置を停止させる場合や、形成装置に異常が生じて緊急停止させる場合等において、単一の(同一の)集合体の形成途中で肉片の切り出しが終了されてしまう事態が生じ易い。
これによって、集合体を完成させるために、不足する数の肉片を手作業で並べなければならず、作業能率が低下する問題があった。
すなわち、請求項1に記載の発明は、塊状食品(MF)から食品片(m)を切り出す切断部(4)と、前記切断部(4)による食品片(m)の切り出し開始を指示する第1操作具(401)と、食品片(m)の切り出しモードを選択する第2操作具(MC)と、切り出された食品片(m)の数を検出する食品片数検出手段(413,414)と、前記第1操作具(401)と第2操作具(MC)の操作状態および前記食品片数検出手段(413,414)の検出結果に基づいて設定数の食品片(m)からなる集合体(M)を形成する制御を行なう制御手段(400)を備え、前記第2操作具(MC)を操作することなく前記第1操作具(401)を操作した場合には、前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを開始し、切り出された各食品片(m)を少なくともその一部が互いに重なるように所定ピッチ(K)で順次並べ、前記食品片数検出手段(413,414)によって検出された食品片(m)の数が設定数に達したことが検出されたときに、この設定数の食品片(m)から形成された集合体(M)を所定距離(P)だけ搬送し、この集合体(M)の形成と前記集合体(M)の所定距離(P)の搬送を自動的に繰り返して複数の集合体(M)を連続的に形成する一方、前記食品片数検出手段(413,414)によって検出される食品片(m)の数が設定数に達していない状態で前記第2操作具(MC)を操作した場合には、この食品片(m)の数が設定数に達するまで前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを継続し、形成途中にあった集合体(M)の形成を完了してから前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを自動的に停止する構成とし、前記第2操作具(MC)を操作してから前記第1操作具(401)を操作した場合には、前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを開始し、前記食品片数検出手段(413,414)によって検出される食品片(m)の数が設定数に達するまで前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを継続し、切り出された食品片(m)を少なくともその一部が互いに重なるように所定ピッチ(K)で順次並べて新たな集合体(M)を形成し、この集合体(M)の形成を完了してから前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを自動的に停止する構成とした食品片集合体の形成装置とする。
なお、このスライサーによって切断される塊状肉および肉片の集合体の搬送方向を基準として、上手側を「後側」、下手側を「前側」と定義し、下手側に向いた状態での左手側を「左側」、右手側を「右側」と定義して説明する。
図1~図3に示すように、スライサー1は、基体となる機台2に対して供給部3と、切断部4と、搬送部5と、収容部6と、制御部7を設けて構成する。
図4以降は、このカバーCを取り外して示す。
このカメラCAは、コンベア96Wの左右幅の中心位置の上方に配置し、機枠側から斜めに立ち上げた支持フレームCAFの上端部に固定した水平方向の取付ステーCASに、位置調節自在に吊持状態で支持する。
図4~図7に示すように、供給部3は、平面視で矩形に枠組みされた枠体8と、この枠体8に対して取り付けられ、手作業で供給された塊状肉MFを前方へ搬送する塊状肉搬送装置9を備える。
この左右の支点軸11,11は、同一軸心上に配置し、その両端部を、左右のベアリング12,12を介して機台2側に支持する。
図5に示すように、機台2における枠体8の下方の部位に揺動用電動モーター13を取り付け、この揺動用電動モーター13の出力軸14にクランクアーム15の一端部を取り付ける。
これによって、供給部3は、搬送終端側となる前端部ほど低くなるように、前下がりに傾斜した姿勢で支持される。
図5、図7に示すように、枠体8には、左右両端部に有した側壁10,10の間に1つの仕切壁19を一体的に備える。
これら2つの側壁10,10と1つの仕切壁19の間に2つの搬送通路20,20が形成される。
図4、図5、図7に示すように、塊状肉搬送装置9は、2つの搬送通路20,20のそれぞれに、塊状肉搬送用の広幅の下部コンベア22を設けて構成する。
この下部コンベア22は、2つの搬送通路20,20の底部を形成し、塊状肉を載せて搬送するものである。
この左右のフレームは一体的に構成され、枠体8の下部に着脱自在な構成とする。
また、テンションローラー26を弾発付勢する構成に代えて、テンションローラー26の高さを調節して固定する構成としてもよい。
図5~図7に示すように、左右の支点軸11,11における側壁10,10とベアリング12,12の間の部位には、左右の押圧アーム28,28の基部を軸受支持する。
これによって、左右の押圧アーム28,28は左右の側壁10,10の外側に上下揺動自在に配置される。
この押圧板29,29は、左右の押圧アーム28,28の前端部に取り付けた取付ステー30,30に対してノブボルト30N,30Nで締結固定する。
なお、この取付ステー30,30は、押圧アーム28,28の前端部(自由端部)から上方へ延出した後、搬送通路20,20の上方へ向けて屈折する。
そして、このエアシリンダー30S,30Sのピストンの先端を、左右の押圧アーム28,28の前部に左右方向の軸心回りに回動自在に軸支する。
すなわち、このエアシリンダー30S,30Sの伸長および短縮のタイミングを、支点軸11を中心とする供給部3の揺動に同調するように制御する。
図5に示すように、供給部3における枠体8の下面側に、搬送用電動モーター31を左右方向に向けて取り付け、この搬送用電動モーター31の左右方向の出力軸に出力ギヤ32を固定する。
そして、この出力ギヤ32を、枠体8の後部に軸受された中間ギヤ33に噛み合わせ、この中間ギヤ33を、下部駆動軸27の左側端部に固定した入力ギヤ34に噛み合わせる。
図8、図9に示すように、供給部3における枠体8の前端部に、2つの開口部35,35を有する枠部材36をボルト37で締結固定する。
図9に示すように、この枠部材36は、左右両端部にボルト孔を有した取付部38,38を備え、この左右の取付部38,38の間に、2つの矩形の開口部35,35を貫通させて形成する。
この桟部39の前面を含み、枠部材36における左右の開口部35,35の外側前面には、各開口部35の左右側縁と底部側縁の3縁を連続的に囲う摺接縁部40,40を前方へ隆起させて形成する。
また、図9(b)に示すように、この摺接縁部40,40の上部前面は後上がりした傾斜面41とし、供給部3の上昇揺動時に、後述する無端状帯刃49を摺接縁部40,40上に摺接案内する。
なお、各開口部35,35の底部側縁の上縁は刃物状に形成する。
これによって、凹部42の底部の左右両側に摺接縁部40,40が残存し、この摺接縁部40,40にも後述する無端状帯刃49の刃先縁部後面が摺接する。
なお、この凹部42の底面も、側面視で供給部3の支点軸11を中心とした円弧状に形成する。
図4、図8、図10、図11に示すように、上述の枠部材36の揺動軌跡の前側に対向する位置に、2つの開口部35,35から送り出される塊状肉MFの前端部を受ける受板43を配置する。
この受板43の後面の全面またはその一部の面を、側面視で供給部3の支点軸11を中心とした円弧に沿う曲率に形成する。
これにより、上述の枠部材36の摺接縁部40,40の前面と、受板43の後面は、側面視において同一または近似した曲率の円弧形状となる。
図5に示すように、切断部4には、切断用電動モーター44と、この切断用電動モーター44の出力軸45に取り付けた駆動プーリー46と、従動軸47に取り付けた従動プーリー48と、駆動プーリー46と従動プーリー48にわたって巻き掛けられる鋼製の無端状帯刃49を備える。
なお、出力軸45と従動軸47は、同一の前上がり傾斜姿勢として平行に保持する。
また、無端状帯刃49を介して従動プーリー48も反時計方向に従動回転する。
したがって、この下側巻回域では、無端状帯刃49は緊張状態で周回移動することとなり、この無端状帯刃49の下側巻回域を塊状肉の切断作用域として使用する。
なお、無端状帯刃49の一側縁を鋭利な刃縁に形成する。
この案内部材51は、左右方向に長尺の板体の下縁部に、下向きに開口した左右方向の溝を形成し、この溝に、無端状帯刃49の刃縁のない側縁部分を左右方向へ摺動自在に嵌入させるものである。
なお、案内部材51によって無端状帯刃49の内面と外面が摺接支持されるため、周回移動時の傾斜姿勢が安定する。
図4に示すように、機台2の上部左右両側に、2つの平板状のレール52,52を、前後方向に向け、左右方向に間隔をおいて固設する。
また、この第3支持部材53の下部における後部の左右両側には、各1個のローラー54を軸支する。
また、これら4つの上部リンクアーム56の下端部には、下部リンクアーム59の上端部を連結固定する。これにより、下部リンクアーム59と上部リンクアーム56は、左側面視で逆く字形状を呈する。
この第1支持部材55の移動軌跡は、前後の上部リンクアーム56の上端部の揺動軌跡の設定によって決定される。
そして、前側の左右の上部リンクアーム56,56の後下がり傾斜を、後側の左右の上部リンクアーム56,56の後下がり傾斜よりも緩く設定する。
また、この左右の側板66,66の下部間は、左右方向の丸棒状のフレーム68,68で連結して補強する。
これによって、受板43が第1支持部材55上の定位置に固定される。
電動モーター61を駆動すると、第1支持部材55およびこれに一体的に支持された受板43が、上部リンクアーム56,56の揺動軌跡に拘束される方向に移動する。
すなわち、切断される肉片mの厚さを厚くする場合には、第1支持部材55を前方へ移動させることになるが、このとき、第1支持部材55が前下がりに傾斜しながら前側下方へ移動する。
このとき、第1支持部材55に支持された受板43の後面は、前方へ傾倒するように姿勢変化する。
これによって、切断される肉片mの厚さが全面にわたって略均一な厚さで調節される。
このため、厳密には、上述の厚さ調節を行なうと、支点軸11から受板43の後面の上端および下端までの各距離と、支点軸11から受板43の後面の上下方向中間部までの距離とが僅かに相違したものとなる。
しかしながら、この僅かな相違は、切断された肉片mの商品価値に影響するほどのものとはならない。
図4、図5、図11に示すように、左右の側板66,66の上部間には、同一軸心上で独立して回転する左右の引継回転体72,72を設ける。
なお、この環状板74の周縁部に形成される突起は、切断後の肉片mに突き刺さるほどに尖った尖端を有する。
この出力軸77,77の突出端部に出力ギヤ78,78を固定し、左右の胴体73,73の外側端部に入力ギヤ79,79を固定し、この出力ギヤ78,78と入力ギヤ79,79を噛み合わせる。
この際の開口部35,35の上動速度と引継回転体72,72の環状板74,74の外周速度を同方向および同速度に設定することで、切断された肉片mを円滑に引継搬送することができる。
図5、図11、図12に示すように、上述の支持軸75の前側下方に、左右の揺動用電動モーター80,80によって往復回転する左右の棒状体81,81を配置する。
この多数の細杆82,82は、支持軸75の回動開始前において、上述の隣接する環状板74,74の間に侵入し、この環状板74,74の上側周面に係止されて搬送される肉片に干渉しない待機位置に格納される。
そして、図11、図12に示すように、この左右のユニット83,83を、左右の側板66,66の外側部に前上がりに傾斜させて平行に取り付けた2本の丸棒状の案内レール83L,83Lに対して、その長手方向に摺動自在に支持する。
また、これら多数の細杆82,82は、左右の出退用電動モーター84,84の作動によって、ユニットごと案内レール83L,83Lに案内されながら、前上がり傾斜方向へ往復摺動する。
図5、図11に示すように、左右の側板66,66の上部間を連結する左右方向のフレーム69の中央部に、エアシリンダー87のシリンダー部を斜め上下方向に向けて取り付ける。
そして、このエアシリンダー87のピストン先端部に、左右方向に延在する押圧部材88の左右方向中央部を取り付ける。
この状態において、各2つの線状押圧部材89どうしが交錯し、4つの線状押圧部材89の湾曲部が下端に位置する姿勢となる。
この後、エアシリンダー87の短縮作動によって押圧部材88が上方へ移動するとき、4つの線状押圧部材89の湾曲部によって、折り畳まれた2列の肉片mの夫々を、2点で同時に押圧する構成である。
上述の揺動用電動モーター80,80が作動して多数の細杆82が待機位置から前方へ揺動すると、引継回転体72の環状板74の上側周面に載って搬送されてくる肉片mが、この多数の細杆82の先端部で環状板74の周面から剥ぎ取られる。
これによって、肉片mの前後両端部が自重で垂れ下ることにより、この肉片mは多数の細杆82の先端部が当接した位置で折り曲がり、二つ折りとなって、後述する搬送方向上手側(後側)の搬送作用部5F上に置かれる。
この押圧状態で、出退用電動モーター84,84が作動し、左右の棒状体81,81が、左右の揺動用電動モーター80,80ごと後側下方へ摺動し、二つ折りの肉片mに挟まれていた多数の細杆82が瞬時に抜き出される。
この後、線状押圧部材89の湾曲部で二つ折りの肉片mの上面を下方へ押し離しながら、押圧部材88が上方へ退避する。
肉片mを折り畳まずに集合体Mを形成するモードに切り換えることができる。
このモードでは、上述の揺動用電動モーター80,80が作動して多数の細杆82が待機位置から前方へ揺動すると、引継回転体72の環状板74の上側周面に載って搬送されてくる肉片mの下側(裏面)全面が、この多数の細杆82の一側面に載せられて環状板74の周面から剥ぎ取られる。
このとき、エアシリンダー87による押圧部材88の下方移動は行なわれず、肉片mは押圧されない。
図4、図5、図11、図14、図15に示すように、搬送部5は、後端部従動ローラー90と、後部従動ローラー群91と、駆動ローラー92およびこの前後に近接して配置した2つの従動ローラー93,93と、駆動ローラー92の上方に配置した上部従動ローラー92Uと、後述する往復移動コンベア95を形成する従動ローラー群とにわたって無端ベルト96を巻き掛けて構成する。
これによって、搬送始端部から搬送終端部にわたる一連の搬送作用域が形成される。
図4に示すように、第1支持部材55の前後方向中間部上に左右の非対称形状の板体97,97からなる中間部支持台98を搭載する。
すなわち、この左右の板体97,97の下端部に前後方向の軸受穴を有したボス部材を固定し、第1支持部材55の左右両側面部に丸棒状の摺動案内杆の前後両端部を固定し、ボス部材を摺動案内杆に対して前後方向に摺動可能に篏合させる。(ボス部材、摺動案内杆は、いずれも図示省略)
左右の板体97,97からなる中間部支持台98を摺動範囲の後端まで摺動させ、この位置でロック装置をロックすると、無端ベルト96の巻き掛け周長が拡大し、この無端ベルト96が張られて搬送可能な状態となる。
一方、ロック装置をロック解除し、中間部支持台98を前方へ摺動させると、無端ベルト96の巻き掛け周長が縮小して無端ベルト96が弛み、この無端ベルト96を脱着可能な状態となる。
これによって、後端部従動ローラー90は、上述の切断部4における間隔部Tの前側下方に位置する。
この揺動アーム103,103における左右の上辺部の間には、2つの後部上側従動ローラー91UF,91URを回転自在に軸支し、揺動アーム103,103における左右の下片部の間に、2つの後部下側従動ローラー91DF,91DRを回転自在に軸支する。
これによって、上述の後部従動ローラー群91が形成され、この後部従動ローラー91群が、後端部従動ローラー90の前側に配置される。
そして、作動アーム104の先端部(下端部)とクランクアーム108の他端部を、ターンバックル式の連動ロッド109で軸着連結する。
これによって、無端ベルト96の前部が元の位置まで下がり、搬送方向上手側の搬送作用部5Fの搬送始端部は緩傾斜面に復帰する。
このとき、下降する2つの後部下側従動ローラー91DF,91DRによって無端ベルト96の下側巻回域の内面を押し下げることによって、無端ベルト96の弛みが防止される。
右側の板体97の右側面に、搬送駆動モーター112から動力が供給されるギヤケース113を固定し、このギヤケース113の出力軸に駆動ローラー92の回転軸を連結する。
そして、無端ベルト96を、この2つの従動ローラー93,93の上側周面に巻き掛け、更にこの2つの間に配置した駆動ローラー92の下側周面に巻き掛けることによって、駆動ローラー92の下側周面に巻き掛けられる無端ベルト96の巻き掛け周長を長くする。
これによって、駆動ローラー92に対する無端ベルト96の滑りが少なくなる。
しかして、上述の後端部従動ローラー90から上部従動ローラー92Uにわたる部位を主体として、搬送方向上手側の搬送作用部5Fが形成される。
図4に示すように、上述の第3支持部材53の後端部に、左右の板体115,115からなる前部支持台116を固設する。
すなわち、左右の板体115,115の下端部を第3支持部材53の後端部にボルト117,117で締結固定し、この左右の板体115,115の上端部を上述の中間部支持台98における左右の板体97,97の上端部と同等の高さまで延設する。
なお、この前部支持台116は、上述の第1支持部材55との間に前後方向の空間を隔てて配置されており、この第1支持部材55および中間部支持台98との直接的な連結関係はない。
しかして、図4、図14、図15に示すように、前部支持台116(左右の板体115,115)の上部から、後方へ上下方向が狭幅の左右の延設板体118,118を、後方へ向けて一体的に延設する。
また、この左右の延設板体118,118の各内側面には、この内側面と間隔をおいて、前後方向の丸棒状のガイドレール119,119を配置し、この左右のガイドレール119,119の各前端部と後端部を、延設板体118,118の内側面にステー120,120を介して取り付ける。
この移動枠124における左右の移動板体121,121の前部上縁には前下がりに傾斜する傾斜縁部を形成する。
この後部支持軸126には、左右方向に広幅の屈折部従動ローラー127を回転自在に篏合する。
このボルト130,130を緩めることで、左右の斜設板体125,125の前下がり傾斜角度を調節することができる。
そして、この連結軸132に左右方向に広幅の前端部従動ローラー133を回転自在に軸受支持する。
この移動ローラー150は、移動枠124と共に移動し、前端部従動ローラー133の前後移動によって生じる無端ベルト96の巻き掛け周長の変化を吸収する。
このギヤケース136の出力軸137における右側の板体115の内側への突出端部に、上下方向姿勢の揺動アーム138の下端部を固定する。
この揺動アーム138の上端部と、前側連結棒122における移動板体121から外側への突出端部に、ターンバックル式の連動ロッド139,139の前後両端部を軸着連結する。
この無端ベルト96における屈折部従動ローラー127から前端部従動ローラー133にわたる部位を、上述の往復移動コンベア95と称する。
また、この無端ベルト96によって搬送作用域が形成される一連の搬送装置を、コンベア(請求項の「第1コンベア」)96Wと称する。
これによって、後述する収容部6における収容作動時に、無端ベルト96の下側巻回域DAの垂れ下りによる収容部6との干渉を防止することができる。
このテンションアーム140,140の自由端部(前端部)には、広幅のテンションローラー142,142を回転自在に軸支する。
これにより、ロック解除してテンションアーム140,140を下方回動させると、テンションローラー142,142を含めた無端ベルト96の巻き掛け周長が短縮され、無端ベルト96が弛む。
これによって、無端ベルト96の脱着作業が行なえる。
このとき、無端ベルト96の巻き掛け周長が短縮され、無端ベルト96が弛むことになるが、この第1支持部材55の前端部に設けられた下部従動ローラー148が前下方へ移動することで、無端ベルト96の周長変化が吸収される。
なお、上述の搬送方向上手側の搬送作用部5Fから、この搬送方向下手側の搬送作用部5Rにわたって、無端ベルト96による一連の搬送作用域が形成される。
図16~図22に示す物品移動装置200に備えた受面201を、搬送方向下手側の搬送作用部5Rの搬送終端部(往復移動コンベア95の搬送終端部)の前後移動範囲の下側に配置する。
この物品移動装置200は、右側の移動ユニット200Rと左側の移動ユニット200Lからなり、その上部に受面201,201を形成した略水平方向の左右の受板202,202を備える。
このため、以下の説明は、特に指定しない限り、左右両側の移動ユニット200R,200Lの双方に、左右対称に適用される。
しかして、まず、機台203の上部に、板状に形成された左右の支持ステー204,204の下端部をボルト205,205で締結固定し、この左右の支持ステー204,204の上端部に設けた左右方向の孔部に、左右方向の支点軸206を、軸心回りに回転自在に挿通する。
また、この支点軸206の外周に、支点軸筒207を、軸心回りに回転自在および軸心方向へ摺動自在に篏合する。
また、支点軸206における左右内側の支持ステー204から内方へ突出した左右他側端部(内側端部)に、左右他側(内側)に配置された略矩形状の内側支持板体210の下端部をボルト211で締結固定する。
図16~図22に示すように、上述の左右一側(外側)に配置された上部支持ステー208の外側方に間隔をおいて、略矩形状の外側支持板体212を配置し、この外側支持板体212と内側支持板体210の間を以下のように連結して枠組みする。
また、この第1連結棒213の左右方向中間部は、左右外側の上部支持ステー208の上部に形成した孔に貫通させて固定する。
なお、左右外側の上部支持ステー208上部内側面と、左右の内側支持板体210の前部における上下方向中間部内側面に、丸棒状の下部連結棒215の両端部を位置決めし、ボルト216,216で締結固定している。
また、内側支持板体210における後部の上部内側面と、外側支持板体212における後部の上部内側面に、丸棒状の第3連結棒219の両端部を位置決めし、ボルト220,220で締結固定する。
これにより、第3連結棒219は、第2連結棒217の直上方に配置される。
一方、左側の移動ユニット200Lに備えた内側支持板体210における前後方向中間部の上端部左側面に、左右方向の穴部を備えた摺動案内筒体SS3の基部を位置決めして固定する。
そして、摺動案内棒SS1の先端部を摺動案内筒体SS3の穴部に摺動自在に嵌入させる。
図16~図22に示すように、内側支持板体210の前側下部内側面に、間隔調節用の複動型の第1エアシリンダー225の基部を取り付ける。
また、支点軸筒207の左右方向中間部にステー226の基部を固着し、これによって垂直に立設されたステー226の上部内側面に、ボックス状のホルダー227を固定する。
このホルダー227の内部に、前述の開口部よりも大きく形成されたアジャストボルト228の頭部を、ホルダー227の内壁との間に隙間を有して姿勢変化自由な状態で配置し、このアジャストボルト228の雄螺子部を、前述の開口部から内側方へ突出させる。
この雄螺子部の先端を、第1エアシリンダー225のピストン229の先端部に形成した雌螺子部に螺合して連結し、ロックナット230で固定する。
このとき、摺動案内棒SS1が摺動案内筒体SS3に摺動自在に嵌入していることによって、右側の移動ユニット200Rと左側の移動ユニット200Lの相対姿勢は維持される。
図16~図22に示すように、受板202は、矩形のステンレス鋼板から形成され、前側の縁部を垂直上方に向けて折り曲げ、後側の縁部を後下がり傾斜姿勢に折り曲げ、左右外側の縁部を外側下がり傾斜姿勢に折り曲げ、左右方向内側の縁部を下側へ巻き込むように丸めて形成する。
これに替えて、左右方向内側の端部に前後方向の丸棒を溶接固定してもよい。また、左右方向内側の端部に、前後方向の軸心回りに回転自在な広幅の小径ローラーを取り付けた構成としてもよい。
また、この受板202の後側の二隅には、後述する第1インデックスプランジャー270操作用の切り欠き部202L,202Lを形成する。
このように形成された受板202における前後方向中間部の上側に、水平方向の受面201が形成される。
しかして、図16~図22に示すように、上述の第3連結棒219に対して、左右外側および左右内側に配置される摺動部材231,231を、左右方向に所定の間隔をおいて摺動自在に篏合する。
そして、摺動部材231,231の後側面に、受板202の前端部に形成した垂直上方への折り曲げ部を当接させ、ボルト232,232で締結固定する。
また、この外側の摺動部材231の下部に、第1タイミングプーリー233を前後方向の軸心234回りに回転自在に軸支する。
一方、内側の摺動部材231の下部には、第2タイミングプーリー235を前後方向の軸心236回りに回転自在に軸支する。
これら第1タイミングプーリー233と第2タイミングプーリー235の有効径は等しく設定している。
このタイミングベルト237の上側巻回域の一部を、固定部材238を介して第3連結棒219の長手方向中央部に固定する。
すなわち、この固定部材238によって、タイミングベルト237の上側巻回域の一部が定点保持される。
なお、このボルト240,240の先端部に、上述の第1タイミングプーリー233と第2タイミングプーリー235を軸受支持する軸部を形成するとよい。
また、摺動用の複胴型の第2エアシリンダー241の基部を、内側支持板体210における前後方向中間部の上部内側面に取り付けた前後のステー242,242に前後方向のピン243で軸支して取り付ける。
そして、この第2エアシリンダー241のピストン244の先端部を、上述の支持板体239の外側端部から下方に向けて屈折した屈折部の下端部にボルト245で連結する。
図39に示す空圧回路320は、左右の第2エアシリンダー241,241の夫々に備える。
この空圧回路320には、空圧ポンプ(図示省略)から送給される空気の給排方向を切り替えて第2エアシリンダー241のピストン244を伸縮作動させる電磁切換弁323を設ける。
また、この電磁切換弁323の他側に有した2つのポートには、第2エアシリンダー241の伸長側のポートに連通する第1流路324と、緩衝・速度調整回路325に連通する第2流路326を切換自在に連通する。
この第5流路338の途中部には、逆止弁328と第1可変絞り弁329を並列に連通する。
この2位置切換弁331のOUTポートには、この2位置切換弁331の切換作動によって、第1大気開放装置332と第2大気開放装置334が択一的に連通される。
2位置切換弁331の切換作動は、エアタンク330の空気残量に連動して行なわれる。
これによって、受板202は左右内側方へ摺動し、左右の受板202,202の対向端部の間隔が最小間隔P1となる。
なお、この状態では、パイロット逆止弁327によって、第4流路337から2位置切換弁331へ至る空気は遮断されている。
これによって、受板202は左右外側方への摺動が開始される。
この2位置切換弁331のINポートに至った空気は、この2位置切換弁331のOUTポートから流出し、第3可変絞り弁335によって流量が制限されて第2大気開放装置334から外部へ排出される。
この第2エアシリンダー241のピストン244の伸長速度、すなわち受板202の摺動速度は、第3可変絞り弁335の手動調節によって変更可能である。
そして、エアタンク330内に蓄圧されていた空気がなくなると、復帰スプリング331Sの弾発力によって2位置切換弁331が切り換わる。
この状態は、第2エアシリンダー241のピストン244が伸長方向のストローク端に至る直前で現出され、ピストン244の伸長速度はこれ以前の速度よりも大きく低下する。
また、第3連結棒219の直下方に位置する第2連結棒217に、第1摺動子246を摺動自在に支持し、この第1摺動子246をタイミングベルト237の下側巻回域の直下に配置する。
そして、この第1摺動子246の上面と、この第1摺動子246の上部に取り付ける板体247の下面によって、タイミングベルト237の下側巻回域の一部を上下から挟み、板体247をボルト248で第1摺動子246に締結固定する。
この左右の第2摺動子249,249の後面には、垂直面部と水平面部を有してL字型に屈折形成した牽引板体250の垂直面部をボルト251で締結固定する。
これによって、牽引板体250と、第1摺動子246を挟んで配置される2つの第2摺動子249,249が一体化され、牽引板体250は左右方向へ摺動自在、および、上下方向に回動自在に支持される。
図16~図22に示すように、後部連結板体223の後面の左右方向外側部に、前後方向に長尺の円筒状フレーム252の前端部を位置決めしてボルト253で締結固定する。
また、後部連結板体223の後面の左右方向中間部に、前後方向に長尺の角筒状フレーム254の前端部を当接させ、ボルト255で締結固定する。
そして、上述の円筒状フレーム252の後端部と角筒状フレーム254の後端部に、連結板256の左右両端部前面を当接させ、ボルト257,258で夫々締結固定する。
そして、このホルダー259の上辺部の下面に第1樹脂レール260の上面を当接させ、この第1樹脂レール260の下面にプレート261を当接させ、プレート261の下面に脱落防止プレート262を重ねてボルト263で共締め固定する。
この傾斜案内面260Sによって、受板202の後端部に形成された後下がり傾斜姿勢の後側縁部を、その上側から摺接案内できるものとする。
これによって、第3連結棒219の軸心を中心とした受板202の上方回動が規制される。
これにより、後述するように物品移動装置200が支点軸206を中心として上方回動するときに、この前下がり傾斜した前辺部の上面に受板202の後端が当接し、この受板202の下方への脱落回動が防止される。
この取付板体266の前面に当接する左右方向に長尺の第2樹脂レール268を、この第2樹脂レール268の前面に当接する板体269と取付板体266との間に挟んで締結固定する。
また、この第2樹脂レール268の後端上部を上方へ突設させ、この上端部に、受板202の後端部下面を載置支持して摺動案内する第2平面部268Bを形成する。
この支持板体274は、その左右両端部および上部を後方へ折り曲げ、側壁部274Sと上側壁274Uを形成する。
そして、側壁部274Sの上部に、左右の回動アーム276,276をボルトピン277,277で上下回動自在に取り付ける。
また、この左右の回動アーム276,276の後面に、側面視で逆L字型に屈折形成したロックプレート279の前面を当接させ、ボルト280,280で締結固定する。
このロックプレート279の上部には、前方へ向けて屈折した規制部279Kを形成する。
図16~図22に示すように、左右の移動ユニット200L,200Rに備えた内側支持板体210,210の間に、扇型に形成された回動板体281を上下方向の姿勢で配置する。
また、機台203側に、支持板体282をボルト283で固定し、この支持板282の前方延出部に左側のステー284Lと右側のステー284Rを起立姿勢としてボルト285で締結固定し、この左右のステー284L,284Rの間に回動板体281の下部を配置する。
なお、右側のステー284Rは左側のステー284Lよりも高く形成し、この右側のステー284Rの上部に第3インデックスプランジャー287を取り付ける。
また、回動板体281における軸286の上側の部位に第2貫通孔289を形成し、回動板体281を前方へ揺動させた状態で、この第2貫通孔289に第3インデックスプランジャー287のノーズが挿通される。
また、この揺動支持軸290の左側の部位を、左側の移動ユニット200Lにおける内側支持板体210の前後方向中央下部に形成した穴に摺動自在に貫通させ、更に左方へ延設する。
また、回動板体281の後部には、長尺のパイプ等の操作具293を篏合可能な上方延出部294を一体形成する。
しかして、図22の(a)に示すように、第2インデックスプランジャー278のノーズを側壁部274Sに係合させた状態では、回動アーム276,276と共にロックプレート279が起立している。
この状態では、ガイドローラー272が上側壁274Uの上面に載り、このガイドローラー272の上側に規制部279Kが位置する。
これにより、物品移動装置200の受板202は、その後端部下面が第2樹脂レール268の第2平面部268Bの上面に支持され、略水平な姿勢に維持される。
この状態で、物品移動装置200による肉片の容器への収容作業が行なわれる。
これによって、左右の移動ユニット200L,200Rを、支点軸206中心に上方へ揺動可能な状態となる。
この状態で、作業者は、回動板体281の上方延出部294に操作具293を篏合させ、この操作具293を前下方へ操作して回動板体281を後方へ揺動させる。
これによって、軽い操作力で、左右の移動ユニット200L,200Rからなる物品移動装置200を、支点軸206を中心として前上方へ揺動させることができる。
このとき、左右の移動ユニット200L,200Rは、位置規制部によって一体で前上方へ揺動する。
このように、物品移動装置200を開放することで、後述する空間Qに配置されたトレー搬送装置(請求項の「第2コンベア」)305の上方が開放され、このトレー搬送装置305のメンテナンスを容易に行なえる状態となる。
図16に示すように、上述の牽引板体250を形成するにあたり、その前後両端部を幅広に形成し、その前後方向中間部を長尺にわたって幅狭に形成し、この幅狭の部位から幅広の部位に切り換わる隅部に、前後方向の切り欠き部を形成している。
この状態で、第1インデックスプランジャー270のノブを引いて左右の支持アーム264,264の固定を解除し、この左右の支持アーム264,264を下方回動させる。
これによって、第2樹脂レール268が下方へ退避し、この第2樹脂レール268によって支持されていた牽引板体250を下方回動させられることができる。
なお、第2樹脂レール268によって支持されていた受板202の後端部の下方回動(脱落)は、脱落防止プレート262への当接によって阻止される。
これにより、移載ベルト295の一端側が牽引板体250に取り付けられ、この牽引板体250に引かれて移動するようになる。
そして、このフック部材296の上部に、斜め外側上方へ向けて開口する開口部が形成されると共に、この開口部の入り口を閉鎖するノーズを備えた第4インデックスプランジャー297,297を設ける。
また、この第4インデックスプランジャー297,297のノブを引き上げ、ノーズが穴から抜けて更に上動退避すると、開口部の入り口が開放される。
しかして、移載ベルト295の他端側を、受板202の下面に沿わせて左右方向内側へ引いた後、この受板202の左右方向内側の縁部に巻き掛けて受板202の上面側へ折り返す。
そして、この移載ベルト295の他端に挿通した丸棒298の前後両端部を、前後のフック部材296,296の開口部から嵌入させて係止する。
これにより、移載ベルト295の他端部が円筒状フレーム252に取り付けられ、定点固定される。
以上により、受板202の上面に形成される受面201上に、移載ベルト295の上部巻回域下面が摺接支持される。
以下において、第1位置PS1、第2位置PS2、第3位置PS3は、移載ベルト295を支持した受面201ないし受板202の内側端部の位置を基準として説明する。
すなわち、受面201ないし受板202の内側端部が第1位置PS1に位置した状態で、この受面201ないし受板202は、その下方に搬送されてきたトレーG1の上側の全域を覆う。(この状態は、平面視において、受面201ないし受板202がトレーG1の全域に重合した状態を指す。)
そして、このように左右の受面201,201ないし左右の受板202,202の内側端部が第1位置PS1,PS1に位置した状態で、2列搬送されてくる肉片mまたは肉片mの集合体Mの夫々が、往復移動コンベア95の搬送終端部から左右の移載ベルト295,295上に供給される。
また、左右の受面201,201ないし受板202,202の内側端部が、第1位置PS1,PS1から僅かな距離だけ外側方へ偏倚した第2位置PS2,PS2に移動した状態でも、この受面201,201ないし受板202,202は、その下方に搬送されてきた隣接する2つのトレーG1,G1の夫々の上側を略覆っている。(この状態は、平面視において、トレーG1,G1の端部の僅かな部分が覆われずに露出している状態を含む。)
すなわち、トレー搬送装置305によって搬送される多数のトレーG1の搬送ピッチは、このトレーG1自体の左右幅によって決まるため、この搬送ピッチを小さくするには限界がある。
そして、上述の搬送ピッチで搬送されてきた隣接する2つのトレーG1,G1(一般的に使用される規格の食品用トレー)の中心間距離は、塊状肉搬送装置9の2つの搬送通路20,20の中心間距離よりも長い(左右方向での幅が広い)。
そして、受面201ないし受板202の内側端部が、第2位置PS2から外側方へ大きく移動して第3位置P3に位置した状態では、この受面201ないし受板202は、その下方に搬送されてきたトレーG1の上側から退避し、このトレーG1の上側の全域が開放される。
そして、このように左右の受面201,201ないし左右の受板202,202の内側端部が、外側方に位置する第3位置PS3,PS3へ移動するときに、左右の移載ベルト295,295の夫々が左右の受板202,202に対して内側方へ移動する。
しかして、図24は、第1エアシリンダー225,225の短縮作動によって左右両側の移動ユニット200R,200Lが外側方向(互いに離間する方向)へ移動した状態において、この後の各移動ユニットの作動状態を説明するための正面図である。
すなわち、この図24において、(a)の状態では、左右の第1エアシリンダー225,225が短縮し、移載ベルト295,295を支持した受面201,201ないし受板202,202の内側端部が、その下方に搬送されてきた2つのトレーG1,G1の上側の全域を覆う第1位置PS1,PS1から、僅かな距離だけ外側方へ偏倚した第2位置PS2,PS2へ移動している。
この状態でも、この移載ベルト295,295を支持した受面201,201ないし受板202,202によって、その下方に搬送されてきた2つのトレーG1,G1の上側が略覆われている。
また、左右の第2エアシリンダー241,241が短縮し、この第2エアシリンダー241,241のピストン244,244の先端部に一体化された左右の受板202,202が、物品移動装置200の内側へ移動している。
また、この受板202と共に、第2エアシリンダー241のピストン244の先端部に一体化された第1タイミングプーリー233の軸心234と第2タイミングプーリー235の軸心236が外側方へ全ストローク移動する。
このため、第1タイミングプーリー233の軸心234と第2タイミングプーリー235の軸心236が外側方へ移動するときに、この2つのタイミングプーリー233,235が同方向へ回転しながら、タイミングベルト237の下側巻回域が外側方へ移動する。
このとき、移載ベルト295は、受板202の上面から受板202の内側端部で折り返し、受板202の下面に沿わせているため、移載ベルト295に弛みを発生させることなく、受板202の内側端部を外側方へ移動させるためには、受板202の外側方への移動量に対して、牽引板体250を外側方へ2倍の距離だけ移動させる必要がある。
このとき、移載ベルト295を支持した受面201ないし受板202の内側端が仮想定点CP1に達するまでの第1移動距離Sに対して、牽引板体250の外側端部は第1移動距離Sの2倍となる第2移動距離Tだけ移動する必要がある。
これによって、移載ベルト295を支持した受面201ないし受板202が第2位置PS2から第3位置PS3まで移動するときに、移載ベルト295は、この受面201の移動方向とは逆の方向へ、同じ大きさの速度で移動する。
すなわち、搬送方向下手側の搬送作用部5Rの搬送終端部から受面201上に載置されていた肉片mまたは集合体Mは、左右方向および前後方向の位置をそのままの位置とした状態で、直下方のトレーG1内に落下するように降ろされて載置され、収容される。
そして、図20、図21は、移載ベルト295を支持した受面201ないし受板202がトレーG1の上方を開放する第3位置(移載ベルト295上の物品を降ろす第3位置)PS3まで外側方へ移動した状態を示す。
図25~図27に、容器供給部300を備えたトレー搬送装置(請求項の「第2コンベア」)305を示す。
図25に示すように、容器供給部300には、レール状のトレー収容部303と、トレー剥離装置304を備える。
このトレー剥離装置304は、先端部に吸盤306を備えた回動アーム307と、この回動アーム307を回動させる電動モーター308を備える。
そして、吸盤306には、回動アーム307内に配策した吸気管(図示省略)の先端部が連通されており、回動アーム307が上昇回動したときに負圧を発生させて、トレーG1の下面を吸着する構成としている。
このトレー搬送装置305は、トレー剥離装置304によって剥離されたトレーG1を、上述の搬送部5と平面視で直交する方向へ搬送し、収容部6における物品移動装置200の左右の受板202,202の下方に形成される空間Q内を右側から左側へ通過させるものである。
この無端チェーン316には、トレーG1の幅よりも所定長だけ大きく設定した間隔をおいて、多数の係止板317を備える。この係止板317によって、各トレーG1における搬送方向上手側の端部が押される。
なお、電動モーター313を逆転駆動してトレーG1を搬送方向上手側へ戻る方向へ移動させることも可能である。
この3つに分割された搬送案内レール318A,318B,318Cのうち、最も搬送方向上手側に位置する第1搬送案内レール318Aは昇降不能に位置固定されている。
図33に示すように、中間部の第2搬送案内レール318Bと、最も搬送方向下手側に位置する第3搬送案内レール318Cは、物品移動装置200の左右の受面201,201の直下に配置され、2つのエアシリンダー319,319によって独立して昇降するように構成する。
切断する塊状肉の種類や状態等に応じて作動条件を設定し、各部の設定条件等を変更し、後述する起動スイッチ401を操作する。
これによって、切断部4の無端状帯刃49の周回移動と、搬送部5の搬送駆動が開始される。
これによって、投入された塊状肉MFは塊状肉搬送装置9の搬送作用を受けて前方へ搬送され、この塊状肉MFの前端部が受板43の後面に当接し、塊状肉MFの前端部の位置が規制される。
このとき、塊状肉MFの前端部が受板43によって位置規制されているので、無端状帯刃49によって塊状肉MFの前端部が均一な厚みに切断される。
そして、この所定の厚さに切断された肉片mが、受板43の上端と無端状帯刃49の下端との間に形成された間隔部Tを通過して、受板43の前側に配置された左右の引継回転体72,72の環状板74,74の上側周面に引き継がれる。
また、供給部3は揺動範囲の下限位置まで下降揺動し、初期状態に復帰し、この後、供給部3は再び上昇揺動し、上述の塊状肉MFの切断が繰り返される。
このようにして間隔部Tを通過して引継回転体72,72の環状板74,74の上側周面に引き継がれた肉片mは、揺動する多数の細杆82の先端部で、環状板74の周面から剥ぎ取られ、二つ折りとなる。
この2列の集合体M,Mにおいて、各列における集合体Mと次の集合体Mとの間には、所定の間隔(集合体間隔)Pが形成される。
しかし、搬送方向下手側の搬送作用部5Rを支持する第2支持部材116は、機台2側の第3支持部材53に一体的に取り付けられているため、受板43の位置調節の影響を受けて前後方向に移動することはない。
すなわち、収容部6に設けた物品移動装置200の受面201に対する肉片mないし集合体Mの搬出位置が変化しにくくなり、以後の収容作動を円滑に行なえる。
また、受板43と搬送部5における搬送方向上手側の搬送作用部5Fとの位置関係が変化しないので、切断されて折り畳まれた肉片mは、搬送作用部5Fに円滑に引き継がれて搬送される。
上述の切断作業によって形成された2列の集合体M,Mは、各列の間に所定の狭い間隔が形成された状態で収容部6へ搬送されてくる。
図30~図37に示すように、この搬送中の集合体M,Mにおける各列の間隔を「肉列間隔P0」と呼ぶ。
しかして、図28、図29に示すように、収容作動の開始時には、まず、この肉列間隔P0を有して搬送されてくる2列の集合体M,Mを、搬送作動中にある往復移動コンベア95の搬送終端部を後方へ移動させながら、物品移動装置200の左右の受面201,201上に降ろすようにして引き継ぐ。
これにより、図16、図30、図31に示すように、左右の受面201,201上に左右の集合体M,Mが引き継がれた状態でも、左右の集合体M,Mの間隔は肉列間隔P0のままである。
このため、受面201上に引き継がれた各集合体Mの左右方向での中心位置と、トレーG1の左右方向での中心位置とが左右方向にずれた状態となり、このまま、受面201上の集合体Mを落下させた場合、この集合体MがトレーG1からはみ出す事態が生じうる。(図30、図31において実線で示す集合体Mと破線で示すトレーG1の位置ずれ。)
この集合体M,MとトレーG1,G1の左右方向の位置ずれを、以下のようにして解消する。
まず、図16、図17、図30、図31に示すように、左右の第1エアシリンダー225,225を伸長させて左右の受面201,201を最接近させ、左右の受板202,202の内側端部の間隔(厳密には左右の移載ベルト295,295の折り返し部の間隔)が最小間隔P1となっている状態で、往復移動コンベア95の終端から、この左右の受面201,201上に二列の集合体M,Mを引き継ぐ。
このように、左右の受面201,201の内側端部の間隔が、中間間隔P2になった状態での左右の受面201,201の位置を、第2位置PS2と定義する。
このように、左右の受面201,201の内側端部の間隔が、最小間隔P1にある状態での左右の受面201,201の位置を、第1位置PS1と定義する。
この状態で、トレー搬送装部302のエアシリンダー319を上昇作動させ、トレーG1,G1を設定位置まで上昇させる。
そして、図20、図36に示すように、トレーG1,G1の上昇中または上昇完了後に、左右の第2エアシリンダー241,241を設定量だけ伸長作動させ、左右の受面201,201の内側端部の間隔を最大間隔P3に拡大する。
このように、左右の受面201,201の内側端部の間隔が、最大間隔P3になった状態での左右の受面201,201の位置を、第3位置PS3と定義する。
なお、図34、図35は、左右の受面201,201の内側端部の間隔が、中間間隔P2から最大間隔P3に拡大される途中の中間間隔PMにある状態を示すものである。
これによって、集合体M,Mは、左右および前後の位置変化を伴うことなく、トレーG1,G1内へ落下して収容される。
集合体M,Mを収容したトレーG1,G1は、初期位置へ下降し、トレー搬送装置305によって空間Qを通過し、左外側方へ搬出される。
また、往復移動コンベア95における無端ベルト96の下側巻回域は、左右の受面201,201の上側に近接する高さに設定し、集合体Mの引継性を高める必要がある。
上述のように構成されたスライサー1は、塊状肉(請求項の「塊状食品」)MFをその先端から所定の厚さで切断し、切断された肉片(請求項の「食品片」)mを折り畳み、この折り畳まれた複数の肉片mを、その一部が互いに重なるように並列させて集合体Mを形成する。
上述のコントローラー400の入力側に接続された起動スイッチ401は、スライサー1全体の起動による肉片mの切り出し開始を指示するためのノーマルオープン型のON/OFFスイッチであり、コントローラー400の出力側からモータードライバ等へ指令信号を出力可能な状態に切り替えるためのものである。この起動スイッチ401の入り操作によって、コントローラー400の出力側から、まず、切断用モータードライバ424Dと、揺動用モータードライバ425と、搬送用モータードライバ426と、左側引継用モータードライバ427と、右側引継用モータードライバ428へ指令信号が出力され、切断部4と供給部3と搬送部5の駆動が開始される。
また、このカメラCAは、コンベア96Wの左右幅を超える領域を撮像できる画角を有し、後述するように、コンベア96の側端部(無端ベルト96の左右端部)も画角に入る。
また、撮像した画像の画素数から、このコンベア96の側端から集合体Mまでの距離と、この集合体Mの寸法(長さ、幅、面積)を算出可能である。
また、上述のコントローラー400の入力側に接続された切断用モータードライバ424Dは、切断用電動モーター44に電力を供給して、無端状帯刃49を駆動制御するものである。
しかして、図41、図42に示すフローチャートに沿い、肉片(請求項の「食品片」)mの集合体Mの形成制御について説明する。
なお、以下では、供給部3の左右の搬送通路20,20のうちの一方の搬送通路20のみに塊状肉(請求項の「塊状食品」)MFを供給する状態について説明する。
図41に第1フローを示す。
まず、切断する塊状肉(塊状食品)MFの種類や状態等に応じて作動条件を設定し、各部の設定条件等を変更し、起動スイッチ401をON操作する。
これによって、各センサ類407~417の測定結果に基づき、コントローラー400から、各モータードライバ424D~432および434~436とバルブソレノイド433へ制御出力がなされ、上述の切断部4の駆動と、供給部3の揺動および駆動と、搬送部5の駆動が開始される(STEP1)
なお、切断された肉片mを折り畳まずに無端ベルト96の搬送始端部上に順次置いて、肉片mの集合体M,Mを形成する状態に切り換えることができる。
このような肉片mの集合体Mの形成において、肉片高さ自動設定入り切りスイッチ402が入り側(ON)に操作されると(または操作されていると)、肉片高さの自動設定が入り(有効状態)に切り換えられ、塊状肉MFの高さ計測(厚さ計測)に移行する。(STEP2)
すなわち、暫時算出される肉片高さ算出値(請求項の「肉片mの並び方向での長さ」)Aは、塊状肉高さ計測値Xと、変数Yから、次の算定式で算出される。(STEP4)
A=X×Y
Yの値は肉片mの折り畳み位置によって変化し、肉片高さの中心位置で折り畳む場合はY=0.5となる。肉片mを折り畳まない場合はY=1となる。
(STEP4が請求項の「長さ算出手段」に相当する。)
並列長さ手動設定値Eは、各集合体Mの搬送方向での長さを、使用するトレーG1の大きさ(搬送方向での長さ)に合わせて並列長さ手動設定スイッチ404で変更設定したものである。また、並列枚数手動設定値Fは、各集合体Mを形成する肉片mの枚数を、並列枚数手動設定スイッチ405の操作で任意に変更設定したものである。
算出値=(G/A)×H
肉片高さ算出値Aは常時算出されているが、小数点以下が切り捨てられることで取得される整数値が変化しない間、枚数変更は起こらない。(これが請求項の「食品片の数の自動的な変更の禁止」に相当する。)
(STEP7,8が請求項の「数量変更手段」に相当する。)
K=(E-A)/(I-1)
(STEP9~11が請求項の「ピッチ変更手段」に相当する。)
P=(L-E×R)/(R-1)
このコンベア移動量Pは、隣接する集合体M,Mの間隔となるものであり、コンベア移動距離計測用センサ417によって計測される。
図43に、このようにして形成された肉片(食品片)mの集合体Mを示す。
これによって、無端ベルト96の搬送終端部は、物品移動装置200の左右一側の受面201の下方に待機するトレーG1の後端部上方まで進出する。(STEP14)
一方、STEP6において、並列枚数自動制御入り切りスイッチ406が切り側(OFF)に操作されると(または操作されていると)、上述の並列基準値自動設定には移行せず、並列ピッチの演算に移行する。(STEP6)
K=(E-A)/(F-1)
以降は第1フローと共通であるため、説明を省略する。
また、STEP2において、肉片高さ自動設定入り切りスイッチ402が切り側(OFF)に操作されると(または操作されていると)、肉片高さの算出を経ることなく、並列形態の手動設定に移行する。
K=(E-A)/(F-1)
以降は、第2フローと共通であるため、説明を省略する。
しかして、図43に、上述のようにして形成される集合体の状態を例示する。
この例では、5枚の肉片(食品片)mを、少なくともその一部が重なるように並列させて形成した集合体M1と、6枚の肉片mを同様に並列させて形成した集合体M2と、7枚の肉片mを同様に並列させて形成した集合体M3を同時に並べて示している。
ただし、これは説明の便宜上使用するものであり、本発明において、このように肉片枚数の異なる集合体Mが、同一の無端ベルト96上に存在することを限定するものではない。
また、集合体M2は、肉片m1よりも短い肉片m2を、Kよりも短いピッチで6枚並列して、全長Eの集合体を形成している。
そして、集合体M3は、肉片m2よりも短い肉片m3を、集合体M2よりも短いピッチで7枚並列して、全長Eの集合体を形成している。
このように、肉片mの高さに応じて、並列させる枚数とピッチを変更することで、肉片(食品片)mの集合体Mの全長や重量を揃えることができる。
このため、上下方向に一定の厚さで切断(スライス)した場合、切断する部位によって高さの異なる肉片が形成され、この切断された肉片の重量も均一にはならない。
次に、図46~図48のフローチャートに基き、図49を参照しながら、物品の収容制御について説明する。
なお、ここでは、コンベア96Wの搬送方向に対面する方向に向かった状態で、左手側を「左」、右手側を「右」として説明する。
なお、この中間間隔P2は、コンベア96Wの左右幅の中心位置を基準として、左右均等にP2/2の距離で割り振られている。
この状態で、集合体M,Mの面積重心(集合体の全幅の中心位置に略等しくなる)を、トレーG1,G1の左右幅の中心位置に位置合わせするものである。
これによって、供給部3に投入した塊状肉MFが切断部4で切断され、切断された所定枚数の肉片(食品片)mがコンベア96W(無端ベルト96)上に順次並列されて、集合体Mが形成される。
すなわち、コンベア96Wの左端を基準位置とし、この基準位置からの画素数で距離を割り出すものであり、これによって、左側の集合体(2列搬送される集合体のうちの左側列の集合体)Mの面積重心位置CLと、右側の集合体Mの面積重心位置CRが求められる。(STEP5)
この面積重心位置は、集合体Mの輪郭を形成する多数の画素位置から、この輪郭の内側の面積を算出して求める。
すなわち、図49に示すように、コンベア96Wの左右幅をCWとし、コンベア96Wの左右幅の中心位置から左側の集合体Mの面積重心位置CLまでの距離をDLとすると、このDLは以下の式で求められる。
DL=CW/2-CL
また、コンベア96Wの左右幅の中心位置から右側の集合体Mの面積重心位置CRまでの距離をDRとすると、このDRは以下の式で求められる。
DR=CR-CW/2
HL=TP-(TW/2+DL+ZD+BH)
また、右側のトレーG1の停止目標位置の補正値HRは、以下の式で求められる。
HR=DR+ZD+BH-TW/2
ML=SL+HL
また、右側のトレーG1の停止初期設定位置をSRとすると、この右側のトレーG1の停止目標位置MRは、以下の式で求められる。
MR=SR+HR
(以上、STEP6)
この時間Tmは微小な時間に設定されており、この時間Tmの経過後、左右の受板202,202の内側端部の間隔を最大間隔P3に拡大する作動が開始される。(STEP34)
この設定時間Tgが経過すると、左右の受板202,202の内側端部の間隔を最小間隔P1まで一気に縮小する作動が開始され(STEP37)、コンベア96Wの搬送終端部が進出を開始する。(STEP38)
以上の作動を繰り返して、物品の収容が行なわれる。
また、切断部4では、左右一側から他側へ移動する無端状帯刃49の下側巻回域で塊状肉MFを切断するため、切断後の肉片mが無端状帯刃49の移動方向に引かれて放出される。
(集合体の連続形成)
図50に、本発明の実施例における肉片mの集合体の形成制御のフローチャートを示す。
まず、モード選択スイッチ(請求項の「第2操作具」)MCがON操作されたか否かの判定がなされ(STEP1)、このモード選択スイッチMCがON操作されていないと判定された場合に、起動スイッチ(請求項の「第1操作具」)401がON操作されたか否かが判定される(STEP2)。
一方、上述の実並列枚数FCと並列設定枚数Fの比較(STEP5)において、実並列枚数FCが並列設定枚数Fよりも小さい(少ない)と判定されている状態で、モード選択スイッチMCがON操作されたか否かの判定がなされる。(STEP9)
なお、このモード選択スイッチMCは、集合体Mの形成作業を終了する場合や、集合体Mを収容するトレーG1の不足等によって形成作業を中断させる場合にON操作される。
すなわち、形成途中の状態にあった集合体Mの形成を完了してから、切断部4による肉片mの切り出しが自動的に停止する。
肉片mの切り出しが停止する前に完成させる集合体Mの数は、集合体数手動設定スイッチMCSの操作によって任意に設定される。
一方、モード選択スイッチMCがON操作されたか否かの判定がなされ(STEP1)、このモード選択スイッチMCがON操作されたと判定された後に、起動スイッチ401がON操作されたか否かが判定される(STEP13)。
すなわち、形成途中にあった集合体Mの形成を完了してから、切断部4による肉片mの切り出しが自動的に停止する。
肉片mの切り出しが停止する前に完成させる集合体Mの数は、集合体数手動設定スイッチMCSの操作によって任意に設定される。
図51、図52に示すように、肉片mの切り出しを開始し、これによって最初に形成された集合体Mがコンベア96Wの搬送終端部に至るまで、トレーG1の搬送を待機させておく必要がある。
すなわち、肉片mの切り出し開始と、トレーG1の搬送開始が同時に行なわれた場合、最初に形成された集合体Mがコンベア96Wの搬送終端部に到達する前に、トレーG1がこのコンベア96Wの搬送終端部を通過して排出される不具合が生じる。
これを防ぐために、トレーG1の搬送を待機させる制御が必要となる。
なお、このカメラCAの位置は、コンベア96Wの搬送終端部上方だけでなく、コンベア96Wの搬送作用域の上方であれば場所を限定されない。
上述のように起動スイッチ401のON操作によって、コントローラー400から、このコントローラー400の出力側に接続されたドライバ等への出力が開始され、切断部4と供給部3とコンベア96Wが起動し、肉片mの切り出しが開始される。(STEP1)
これによって、集合体Mの形成が自動的に繰り返される。
これによって、並列設定枚数Fの数の肉片mから形成された集合体Mが、集合体間隔形成用移動量Pをおいてコンベア96W上に順次形成され、搬送される。
この判定は、カメラCAの位置と、コンベア移動距離計測用センサ417によって計測される無端ベルト96の移動距離量(搬送距離)の比較によって行なわれる。
なお、この集合体Mの寸法Aは、集合体Mの搬送方向(肉片mの並び方向)における長さ、搬送方向と直交する方向における長さ(幅)、集合体Mの対角線の長さのいずれでもよく、集合体M全体の面積に置き換えてもよい。
これによって、連続して搬送された2つのトレーG1,G1が、コンベア96Wの搬送終端部に配置された左右の移載ベルト295,295の下方に位置付けられる。
この後、左右の移載ベルト295,295に置かれた集合体M,Mは、前述のようにしてトレーG1,G1に載置される。
この制御によって、集合体Mを搬送するコンベア96WとトレーG1,G1を搬送するトレー搬送装置305を単に同期駆動する場合に比べて、トレーG1,G1が集合体Mを収容しないまま搬送されずに排出される不具合が解消される。
なお、この実施例は、生肉切断用のスライサーに関するものとしたが、この発明は、これに限定されるものではなく、加工肉、チーズ、魚肉、野菜類などの他の食品の食品片集合体の形成装置に適用できる。
96W コンベア(第1コンベア)
305 トレー搬送装置(第2コンベア)
400 コントローラー(制御手段)
401 起動スイッチ(第1操作具)
407 左側塊状肉高さ計測用ポテンショメータ(厚さ測定手段)
408 右側塊状肉高さ計測用ポテンショメータ(厚さ測定手段)
413 左側棒状体回動角度検出用ポテンショメータ(食品片数検出手段)
414 右側棒状体回動角度検出用ポテンショメータ(食品片数検出手段)
A 肉片高さ算出値(算出された長さ)
E 並列長さ(肉群長さ)手動設定値(設定された長さ)
K 並列ピッチ(所定ピッチ)
m 肉片(食品片)
M 集合体
P 集合体間隔形成用移動量(所定距離)
X 塊状肉高さ計測値(塊状食品の厚さ)
CA カメラ(撮像手段)
G1 トレー(容器)
MC モード選択スイッチ(第2操作具)
MF 塊状肉(塊状食品)
Claims (8)
- 塊状食品(MF)から食品片(m)を切り出す切断部(4)と、前記切断部(4)による食品片(m)の切り出し開始を指示する第1操作具(401)と、食品片(m)の切り出しモードを選択する第2操作具(MC)と、切り出された食品片(m)の数を検出する食品片数検出手段(413,414)と、前記第1操作具(401)と第2操作具(MC)の操作状態および前記食品片数検出手段(413,414)の検出結果に基づいて設定数の食品片(m)からなる集合体(M)を形成する制御を行なう制御手段(400)を備え、前記第2操作具(MC)を操作することなく前記第1操作具(401)を操作した場合には、前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを開始し、切り出された各食品片(m)を少なくともその一部が互いに重なるように所定ピッチ(K)で順次並べ、前記食品片数検出手段(413,414)によって検出された食品片(m)の数が設定数に達したことが検出されたときに、この設定数の食品片(m)から形成された集合体(M)を所定距離(P)だけ搬送し、この集合体(M)の形成と前記集合体(M)の所定距離(P)の搬送を自動的に繰り返して複数の集合体(M)を連続的に形成する一方、前記食品片数検出手段(413,414)によって検出される食品片(m)の数が設定数に達していない状態で前記第2操作具(MC)を操作した場合には、この食品片(m)の数が設定数に達するまで前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを継続し、形成途中にあった集合体(M)の形成を完了してから前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを自動的に停止する構成とし、前記第2操作具(MC)を操作してから前記第1操作具(401)を操作した場合には、前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを開始し、前記食品片数検出手段(413,414)によって検出される食品片(m)の数が設定数に達するまで前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを継続し、切り出された食品片(m)を少なくともその一部が互いに重なるように所定ピッチ(K)で順次並べて新たな集合体(M)を形成し、この集合体(M)の形成を完了してから前記切断部(4)による食品片(m)の切り出しを自動的に停止する構成とした食品片集合体の形成装置。
- 前記集合体(M)を形成する食品片(m)の設定数を変更可能に構成した請求項1に記載の食品片集合体の形成装置。
- 前記第2操作具(MC)が操作された後に形成される集合体(M)の数を変更可能に構成した請求項1または請求項2に記載の食品片集合体の形成装置。
- 前記切断部(4)によって切断される前の塊状食品(MF)の厚さ(X)を測定する厚さ測定手段(407,408)と、この厚さ測定手段(407,408)によって測定された厚さ(X)に基づいて、切断された食品片(m)の並び方向での長さ(A)を算出する長さ算出手段と、前記所定ピッチ(K)を自動的に変更するピッチ変更手段を備え、前記長さ算出手段によって算出された長さ(A)に応じて前記ピッチ変更手段を作動させ、前記集合体(M)の全長を設定された長さ(E)に形成する構成とした請求項1または請求項2または請求項3に記載の食品片集合体の形成装置。
- 前記切断部(4)によって切断される前の塊状食品(MF)の先端部の厚さ(X)を測定する厚さ測定手段(407,408)と、この厚さ測定手段(407,408)によって測定された厚さ(X)に基づいて、切断された食品片(m)の並び方向での長さ(A)を算出する長さ算出手段と、集合体(M)を形成する食品片(m)の数を自動的に変更する数量変更手段と、前記所定ピッチ(K)を自動的に変更するピッチ変更手段を備え、前記長さ算出手段によって算出された長さ(A)に応じて前記数量変更手段とピッチ変更手段を作動させ、各集合体(M)の重量のばらつきを減少させると共に各集合体(M)の全長を設定された長さ(E)に形成する構成とした請求項1または請求項2または請求項3に記載の食品片集合体の形成装置。
- 前記切断部(4)によって塊状食品(MF)を略等間隔で切断して、略均一な厚みの食品片(m)を順次切り出す構成とした請求項5に記載の食品片集合体の形成装置。
- 前記数量変更手段による食品片(m)の数の自動的な変更と、前記ピッチ変更手段による前記所定ピッチ(K)の自動的な変更を、同一の集合体(M)の形成が完了するまで禁止する構成とした請求項5に記載の食品片集合体の形成装置。
- 前記集合体(M)を搬送する第1コンベア(96W)と、前記集合体(M)を収容する容器(G1)を搬送する第2コンベア(305)を設け、前記第1コンベア(96W)の搬送終端部に、前記第2コンベア(305)を、平面視で前記第1コンベア(96W)の搬送方向と交差する方向に配置し、前記集合体(M)が第1コンベア(96W)の搬送域に設定された撮像位置に到達したときに、この集合体(M)を撮像する撮像手段(CA)を設け、この撮像手段(CA)による撮像結果から集合体(M)の寸法を算出し、この算出された寸法が基準寸法を超える場合に前記第2コンベア(305)による容器(G1)の搬送を自動的に開始させ、容器(G1)を第1コンベア(96W)の搬送終端部下方に位置付ける構成とした請求項1から請求項7のいずれか一項に記載の食品片集合体の形成装置に用いる収容装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020194630A JP7511841B2 (ja) | 2020-11-24 | 2020-11-24 | 食品片集合体の形成装置およびこの食品片集合体の形成装置に用いる収容装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020194630A JP7511841B2 (ja) | 2020-11-24 | 2020-11-24 | 食品片集合体の形成装置およびこの食品片集合体の形成装置に用いる収容装置 |
Publications (3)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022083280A true JP2022083280A (ja) | 2022-06-03 |
JP2022083280A5 JP2022083280A5 (ja) | 2023-10-23 |
JP7511841B2 JP7511841B2 (ja) | 2024-07-08 |
Family
ID=81811598
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020194630A Active JP7511841B2 (ja) | 2020-11-24 | 2020-11-24 | 食品片集合体の形成装置およびこの食品片集合体の形成装置に用いる収容装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP7511841B2 (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE19914707A1 (de) | 1999-03-31 | 2000-10-05 | Biforce Anstalt Vaduz | Verfahren und Vorrichtung zum Aufschneiden von Lebensmittelprodukten |
JP2002211509A (ja) | 2001-01-12 | 2002-07-31 | Nihon Career Ind Co Ltd | スライス肉片の折畳搬送装置 |
JP4942696B2 (ja) | 2008-04-11 | 2012-05-30 | 株式会社なんつね | 食品スライサ |
DE102010055394A1 (de) | 2010-12-21 | 2012-06-21 | Weber Maschinenbau Gmbh Breidenbach | Vorrichtung und Verfahren zum Aufschneiden mehrerer Lebensmittelprodukte |
-
2020
- 2020-11-24 JP JP2020194630A patent/JP7511841B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP7511841B2 (ja) | 2024-07-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101727117B1 (ko) | 대형프레스의 소재 이송시스템 | |
WO2021006147A1 (ja) | 物品移動方法および物品移動装置 | |
KR101799406B1 (ko) | 이식기 | |
JP2021195185A (ja) | 物品移動方法および物品移動装置 | |
CN111890048A (zh) | 一种数控冲激复合柔性生产线及其加工方法 | |
CN110127112A (zh) | 全自动板材覆膜机 | |
JP2021195185A5 (ja) | ||
CN117902109A (zh) | 用于普拉提核心床盒子的皮套套装设备 | |
CN105129303A (zh) | 同步带式板料存取机构 | |
JP2022083280A (ja) | 食品片集合体の形成装置およびこの食品片集合体の形成装置に用いる収容装置 | |
WO2021246300A1 (ja) | 食品片集合体形成方法および食品片集合体形成装置 | |
CN107900539B (zh) | 一种全自动数控激光切管机用输料系统 | |
JP2022001531A (ja) | 物品収容制御装置 | |
JP2022095376A (ja) | 食品片集合体の形成方法および形成装置 | |
JP6771754B1 (ja) | 移送装置 | |
JP2021185863A (ja) | 食品片集合体形成方法および食品片集合体形成装置 | |
CN110668120A (zh) | 一种用于生产线的具有分隔功能的供料装置 | |
JP2022001531A5 (ja) | ||
JP7573841B1 (ja) | 食品片集合体形成方法および食品片集合体形成装置 | |
CN214299077U (zh) | 一种位置微调设备以及搬运组件 | |
JP2022147955A (ja) | 食品片集合体形成方法および食品片集合体形成装置 | |
JP2021122889A (ja) | 食品切断搬送装置 | |
CN209406720U (zh) | 供料装置和点胶机 | |
JP2021138467A (ja) | 物品載置装置 | |
JP2021195207A (ja) | 物品移動方法および物品移動装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20231012 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20231012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240612 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20240618 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20240618 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 7511841 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |