JP2022083204A - 杭基礎及びベース部材 - Google Patents

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Manabu Shimatani
周二 田中
Shuji Tanaka
覚 ▲徳▼永
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Abstract

【課題】 施工時の作業負担の増加を抑制しつつ、杭とベース部材とを固定することができる杭基礎及びベース部材を提供する。【解決手段】 中央筒部21と、中央筒部21に対してそれぞれねじれの位置関係にある複数のガイド筒部22と、が一体化されたベース部材2と、中央筒部21に挿入可能な支柱3と、複数のガイド筒部22にそれぞれ挿入可能な複数の杭4と、杭4をガイド筒部22に固定するくさび5と、を備え、ガイド筒部22には、ガイド筒部22の軸心方向に延び、杭4が挿入される貫通孔221と、ガイド筒部22の接線方向に延び、貫通孔221の側部221aを横切るくさび孔222と、が形成され、くさび孔222に挿入されるくさび5が杭4の外周面4bを押圧することで、杭4がガイド筒部22に固定される、杭基礎1。【選択図】図1

Description

本発明は杭基礎及びベース部材に関する。
構造物を地表に立設するための基礎の一つに、杭基礎がある。杭基礎は、地盤に杭を打ち込んで構造物を支える基礎である。杭基礎を用いた基礎工法の一つに、ピンファンデーション工法がある。ピンファンデーション工法では、鋼管(ピン)を地盤に対して斜めに打ち込んでその支持力によって構造物を支える。
特許文献1には、3本の鋼管と中央縦管とを溶接することで固定した建設工事用の支持具が開示されている。3本の鋼管には、杭としてのアンカー管が挿入される。特許文献2には、複数の杭が挿通される成形品である杭基礎用のベース部材が開示されている。ベース部材は、地表に設置され、杭及び支柱が挿入された後、支柱がベース部材に固定される。
特表2003-526747号公報 特開2017-206816号公報
特許文献2では、ガイド部に杭を挿入した後、杭をガイド部にどのように固定するのかについて開示されていない。発明者らが特許文献2のようなベース部材を用いて実際に施工を行ったところ、ベース部材の支持する構造物が強風等により煽られることで、構造物及びベース部材を介して杭へ鉛直方向上側の力が掛かると、杭が鉛直方向上側に若干量だけ移動する(すなわち、若干量だけ抜ける方向に動く)おそれがあることが判明した。このような杭の移動が生じると、杭基礎の支持力が経時的に低下するおそれがあり、杭基礎の耐久寿命に悪影響を及ぼしうる。
特に、この課題は構造物が比較的軽量である場合(例えば、特許文献2の図4に示すソーラーパネル用の架台等)に顕著に生じる。構造物が軽量である場合、構造物の自重よりも鉛直方向上側に掛かる力の方が勝りやすいため、杭は鉛直方向上側に移動させられやすい。また、構造物が比較的重い場合には、杭が鉛直方向上側に移動しても、構造物の自重により杭が自動的に元の位置に戻る可能性があるが、構造物が軽量である場合には構造物の自重による杭の戻り効果が低くなってしまう。
このため、発明者らは、ベース部材に杭を固定する必要があることに思い至った。例えば、特許文献1では、鋼管に杭としてのアンカー管を挿入した後、接着剤、自己タッピングネジ、ネジ、又は離脱阻止用のカラーにより、杭を鋼管に固定する技術が開示されている(段落0016)。
しかしながら、接着剤は固定強度が比較的低く、自己タッピングネジはネジ山を刻みながら締め込む必要があるため、ベース部材や杭が鋼管等の高強度材である場合には適用できない。ネジを用いる場合、ベース部材と杭の双方にネジを挿入するためのネジ孔を設け、なおかつ杭をベース部材に挿入する際に、双方のネジ孔が連通するように、杭の周方向の角度を調整する必要が生じる。このため、ネジを用いて杭をベース部材に固定する方法を採用すると、施工時の作業負担が著しく増加してしまう。
また、カラーにより杭をベース部材に固定する場合、例えば、杭のうちベース部材のガイド部よりも鉛直方向下方に突出する部分にカラーを装着することとなるが、当該部分は土中であり(特許文献2の図6(e)参照)、当該部分にカラーを装着するためには当該部分を掘り起こす必要がある。このため、カラーにより杭をベース部材に固定する方法を採用すると、施工時の作業負担が著しく増加してしまう。以上のように、特許文献1には杭を鋼管に固定する技術が開示されているものの、そのいずれの方法も実際の施工に採用できるものではない。
そこで、本発明は、施工時の作業負担の増加を抑制しつつ、杭とベース部材とを固定することができる杭基礎及びベース部材を提供することを目的とする。
(1)本発明の杭基礎は、中央筒部と、前記中央筒部に対してそれぞれねじれの位置関係にある複数のガイド筒部と、が一体化されたベース部材と、前記中央筒部に挿入可能な支柱と、前記複数のガイド筒部にそれぞれ挿入可能な複数の杭と、前記杭を前記ガイド筒部に固定するくさびと、を備え、前記ガイド筒部には、前記ガイド筒部の軸心方向に延び、前記杭が挿入される貫通孔と、前記ガイド筒部の接線方向に延び、前記貫通孔の側部を横切るくさび孔と、が形成され、前記くさび孔に挿入される前記くさびが前記杭の外周面を押圧することで、前記杭が前記ガイド筒部に固定される、杭基礎である。
本発明の杭基礎によれば、くさびが杭の外周面を押圧することで、杭がガイド筒部に固定される。このため、ネジを用いる場合のように杭にネジ孔を設ける必要がなく、杭の周方向の角度調整が不要となる。増加する作業としては、くさびをくさび孔に挿入する程度であるため、施工時の作業負担の増加を抑制しつつ、杭とベース部材とを固定することができる。
(2)好ましくは、前記ガイド筒部は、前記ガイド筒部の径方向外側に突出する突出部を有し、前記くさび孔は、前記突出部の前記径方向内側に形成され、前記接線方向に見て、前記くさび孔の前記径方向外側の端は前記ガイド筒部の外周面と同じ位置又は前記ガイド筒部の外周面よりも前記径方向外側に位置し、前記くさび孔の前記径方向内側の端は前記ガイド筒部の内周面よりも前記径方向内側に位置する。
このように構成することで、ガイド筒部のうち、くさび孔を設ける部分に突出部を設ければ、その他の部分の筒厚を厚くする必要がない。このため、くさび孔を設ける場合であってもガイド筒部の成形に必要な材料の増加を抑制することができる。
(3)好ましくは、前記くさびは、前記接線方向に延びる本体部と、前記接線方向の一方側及び他方側においてそれぞれ前記本体部から前記径方向外側に突出し、それぞれ前記突出部に掛かる先端突起部及び後端突起部と、を有し、前記先端突起部が前記本体部から前記径方向外側に突出する角度は90度よりも大きい。
このように構成することで、先端突起部を挿入方向の先端側から後端側に打つことで、くさびをくさび孔から容易に離脱させることができ、杭基礎を解体しやすくなる。
(4)好ましくは、前記くさび孔は、前記貫通孔と直交する方向に延びる。このように構成することで、くさびを杭と直交する方向に打ち込むことができ、より強固に杭とベース部材とを固定することができる。
(5)本発明のベース部材は、杭基礎の一部材として用いられるベース部材であって、支柱が挿入される中央筒部と、前記中央筒部と一体化され、複数の杭が挿入されるガイド筒部と、を備え、前記複数のガイド筒部は、前記中央筒部に対してそれぞれねじれの位置関係にあり、前記ガイド筒部には、前記ガイド筒部の軸心方向に延び、前記杭が挿入される貫通孔と、前記ガイド筒部の接線方向に延び、前記貫通孔の側端部を横切るくさび孔と、が形成され、前記くさび孔に挿入されるくさびが前記杭の外周面を押圧することで、前記杭が前記ガイド筒部に固定される、ベース部材である。
本発明のベース部材によれば、くさび孔に挿入されるくさびが杭の外周面を押圧することで、杭がガイド筒部に固定される。このため、ネジを用いる場合のように杭にネジ孔を設ける必要がなく、杭の周方向の角度調整が不要となる。増加する作業としては、くさびをくさび孔に挿入する程度であるため、施工時の作業負担の増加を抑制しつつ、杭とベース部材とを固定することができる。
本発明によれば、施工時の作業負担の増加を抑制しつつ、杭とベース部材とを固定することができる杭基礎及びベース部材を提供することが可能となる。
実施形態に係る杭基礎を示す正面図である。 実施形態に係るベース部材を斜め上方から見下ろした斜視図である。 図2の矢印III方向から見たベース部材を示す正面図である。 図2の矢印IV方向から見たベース部材を示す平面図である。 実施形態に係るベース部材のくさび孔を説明する図である。 実施形態及び変形例に係るくさびを説明する図である。 実施形態に係る杭基礎の施工方法を説明する図である。 実施形態に係るくさび孔にくさびが挿入される様子を示す図である。
〔実施形態〕
以下、本発明の実施形態に係る杭基礎1及びベース部材2を説明する。杭基礎1が支持する構造物は特に限定されない。構造物としては、例えば、ソーラーパネル用架台、街灯、道路標識、交通信号機、看板等が挙げられる。
〔杭基礎の構成〕
図1は、杭基礎1を示す正面図である。杭基礎1は、ベース部材2と、支柱3と、複数の杭4と、複数のくさび5と、を備える。杭基礎1は、ベース部材2に支柱3、複数の杭4及び複数のくさび5が挿入された状態で、支柱3の上部に構造物を支持する。
図2は、ベース部材2を斜め上方から見下ろした斜視図である。図3は、図2の矢印III方向から見たベース部材2を示す正面図である。図4は、図2の矢印IV方向から見たベース部材2を示す平面図である。
図2、図3及び図4を参照する。ベース部材2は、中央筒部21と、中央筒部21に対してそれぞれねじれの位置関係にある複数のガイド筒部22a、22b、22c、22dとが一体化された部材である。それぞれのガイド筒部22a、22b、22c、22dは、特に区別しない場合、単に「ガイド筒部22」と称する。本実施形態において、ガイド筒部22及び杭4はそれぞれ4個であるが、本発明の実施においてはこれに限られず、例えば2個又は3個であってもよいし、5個以上であってもよい。
中央筒部21及びガイド筒部22は、それぞれ内部に中空を有する筒である。本実施形態において、中央筒部21及びガイド筒部22の筒の断面形状は円形であるが、多角形状や楕円形状であっても良い。中央筒部21及びガイド筒部22の筒の断面形状は、支柱3及び杭4の断面形状に応じた形状とされる。中央筒部21は、ベース部材2の中央に位置する。中央筒部21の軸心は、ベース部材2の中心線C1と一致する。
ガイド筒部22には、貫通孔221と、くさび孔222が形成されている。貫通孔221は、ガイド筒部22の軸心方向に延びる孔であり、杭4が挿入される孔である。くさび孔222については、後述する。
ガイド筒部22は、中央筒部21の周方向(すなわち中心線C1の周方向)に沿って等間隔に配置される。本実施形態では、ガイド筒部22は90度の間隔を空けて配置される。ガイド筒部22の軸心は、中央筒部21の軸心に対してねじれの位置関係にある。また、ガイド筒部22の軸心は、中央筒部21の周方向に隣接する他のガイド筒部22の軸心に対しても、互いにねじれの位置関係にある。
具体的には、ガイド筒部22aの軸心A1は、周方向に隣接するガイド筒部22bの軸心A2と互いにねじれの位置関係にあり、ガイド筒部22bの軸心A2は、周方向に隣接するガイド筒部22cの軸心A3と互いにねじれの位置関係にあり、ガイド筒部22cの軸心A3は、周方向に隣接するガイド筒部22dの軸心A4と互いにねじれの位置関係にあり、ガイド筒部22dの軸心A4は、周方向に隣接するガイド筒部22aの軸心A1と互いにねじれの位置関係にある。すなわち、4個のガイド筒部22は、互いにねじれの位置関係となるように中央筒部21の周方向に沿って配置される。
中央筒部21とガイド筒部22aは、軸心A1方向に延びる連結部分23aにおいて連結されることにより、一体化されている。すなわち、連結部分23aにより、中央筒部21とガイド筒部22aの位置関係が固定されている。同様に、中央筒部21とガイド筒部22b、22c、22dは、それぞれ軸心A2、A3、A4方向に延びる連結部分23b、23c、23dにおいて連結されることにより、一体化されている。連結部分23a、23b、23c、23dは、特に区別しない場合、単に「連結部分23」と称する。本実施形態において、それぞれの連結部分23は、中央筒部21の外周面において接続している。
本実施形態におけるベース部材2は、鋳造により中央筒部21及び複数のガイド筒部22が一体成形された鋳鋼である。すなわち、ベース部材2は、単一部材である。このように、ベース部材2に単一部材を用いることで、中央筒部21及び複数のガイド筒部22を独立した別の部材として接合する場合よりも、ベース部材2の強度を向上させることができる。また、鋳造により成形するため、複雑な形状であっても容易に成形することができる。
中央筒部21は、軸心方向の端部211、212を有する。ベース部材2を地表に設置した際に、端部211は鉛直方向上側に位置し、端部212は鉛直方向下側に位置する。端部211は上方に開放されており、端部211から支柱3を挿入することができる。本実施形態において、端部212は下方に開放されており、中央筒部21は上方及び下方に開口した筒である。しかしながら、端部212は底面により閉塞されていてもよい。以下、端部211を「上端211」と称し、端部212を「下端212」と称する。
中央筒部21のうち、連結部分23が形成されない周壁には、中央筒部21を径方向に貫通する一対の貫通孔213と、一対の貫通孔214が形成されている。一対の貫通孔213は、連結部分23と上端211の間に形成されている。一対の貫通孔214は、連結部分23と一対の貫通孔213の間に形成されている。
一対の貫通孔213は、中心線C1を挟んで向かい合う位置に配置される。一対の貫通孔214も同様に配置される。貫通孔213及び貫通孔214の直径は、例えば15mmである。貫通孔213及び貫通孔214は、中央筒部21に挿通された支柱3を穿孔する際に電動ドリルを案内するためのドリル案内孔として機能する。また、貫通孔213及び貫通孔214は、中央筒部21の外周側からボルトを挿入するためのボルト案内孔としても機能する。支柱3を中央筒部21に挿入し、貫通孔213を介して支柱3を電動ドリルにより穿孔した後、ボルトを一方の貫通孔213から挿入し、他方の貫通孔213から突出させて、ナットで締結することで、ベース部材2と支柱3とを固定する。
本実施形態において、貫通孔213は、貫通孔214の真上に形成される。しかしながら、貫通孔213は、貫通孔214の真上でない場所に配置されても良い。例えば、一対の貫通孔213が、連結部分23b、23dの上方に形成され、一対の貫通孔214が、連結部分23a、23cの上方に形成されても良い。すなわち、貫通孔213と貫通孔214は、互いに90度ずつ異なる角度で配置されても良い。
図1を参照する。支柱3は、例えば金属管であり、例えば鋼管である。支柱3の上方には、支柱3と構造物とを連結するための取付具(図示省略)が設けられている。支柱3の直径は、例えば80mmから100mmである。
支柱3は、貫通孔213又は貫通孔214に挿通されるドリルにより穿孔可能な肉厚を有する。ここで、「ドリルにより穿孔可能な肉厚」とは、基礎の施工現場の作業員が手持ち可能な電動ドリルにより、30秒以内、好ましくは10秒以内に穿孔可能な肉厚を意味する。具体的には、鋼管の場合、5mm以下であり、例えば、3mmから4mmまでの肉厚である。支柱3の肉厚は、ドリルによる穿孔時間と、支柱3に要求される強度に応じて、適宜の肉厚が選ばれる。
また、支柱3は、カッターにより切断可能な肉厚及び直径を有する。具体的には、基礎の施工現場の作業員が手持ち可能な電動切断具(例えば、電動カッター、電動ノコギリ等)により、5分以内、好ましくは1分以内に切断可能な肉厚を意味する。
ドリルにより穿孔される前の支柱3は、中央筒部21の中空部分に挿入される。支柱3は、中央筒部21の中央に位置し、支柱3の軸心は、中央筒部21の軸心と一致する。すなわち、支柱3の軸心は、ベース部材2の中心線C1と一致する。支柱3の外径は、中央筒部21の内径と等しく(又は、中央筒部21の内径よりわずかに小さく)、支柱3が中央筒部21に挿入されると、支柱3の外周面と中央筒部21の内周面は、接触した状態となる。このとき、貫通孔213、214は、支柱3により中央筒部21の内周面側に塞がれた状態となる。
杭4は、例えば金属管であり、具体的には鋼管である。杭4の直径は、例えば40mmから60mmであり、好ましくは48.6mmである。杭4の肉厚は、例えば2mmから4mmであり、好ましくは3mmである。4個の杭4は、4個のガイド筒部22にそれぞれ挿入される。杭4の外径は、ガイド筒部22の内径(すなわち、貫通孔221の径)と等しく(又は、ガイド筒部22の内径よりわずかに小さく)、杭4がガイド筒部22に挿入されると、杭4の外周面とガイド筒部22の内周面は、接触した状態となる。このように、ガイド筒部22の内周面と接することで、杭4は、ガイド筒部22により地中への貫入角度を固定される。
ガイド筒部22は、それぞれねじれの位置関係にあるため、ガイド筒部22を介して地中に貫入される杭4も、それぞれねじれの位置関係にある。また、杭4は、ガイド筒部22と同じく90度の間隔を空けて配置される。このため、ベース部材2はガイド筒部22により地中へガイドされた杭4によって、バランスよく支持される。
図5は、ガイド筒部22のくさび孔222を説明する図である。図5では、ガイド筒部22aのくさび孔222を代表的に説明するが、その他のガイド筒部22b、22c、22dのくさび孔222も、図5と同じ構造を有する。図5(a)は、図3の矢印Vにて示す切断線により切断した断面の一部拡大図である。矢印Vにて示す切断線は、図3において、くさび孔222の軸心A1方向の中心を通り、軸心A1と直交する線である。図5(a)では、ガイド筒部22の径方向外側の部分を拡大して示している。
ガイド筒部22は、内周面220aと外周面220bとを含む円筒形状を有する。貫通孔221は、内周面220aにより囲まれた空間として形成されている。ガイド筒部22は、径方向外側に突出する突出部223を有し、くさび孔222はこの突出部223の径方向内側に形成されている。
くさび孔222は、ガイド筒部22の接線方向B1(より具体的には、ガイド筒部22の内周面220aの接線方向B1)に延び、貫通孔221の側部221aを横切る。すなわち、くさび孔222は、ガイド筒部22の外周面220bから内周面220aに通じ、貫通孔221の側部221aをかすって、他方側の内周面220aから外周面220bに達する孔である。言い換えると、くさび孔222と貫通孔221は、側部221aにおいて重複している。
本実施形態において、くさび孔222は、貫通孔221と直交する方向に延びる。すなわち、接線方向B1をガイド筒部22の径方向内側に平行にスライドさせて軸心A1と交わらせると、スライド後の接線方向B1と軸心A1は直交する。なお、くさび孔222は、貫通孔221と交差する方向に延びていればよく、直交する方向に延びることは必須ではない。
図5(b)は、図5(a)の矢印Vbにて示す切断線により切断した断面図である。矢印Vbにて示す切断線は、接線方向B1と直交し、かつ軸心A1を通る線である。図5(b)は、くさび孔222を接線方向B1に見た図でもある。図5(b)の左右方向は、ガイド筒部22の径方向に対応し、図5(a)の左側が径方向内側、右側が径方向外側である。くさび孔222の径方向外側の端222aは、突出部223の内側であり、ガイド筒部22の外周面220bと同じ位置にある。なお、端222aは、外周面220bよりも径方向外側に位置してもよい。くさび孔222の径方向内側の端222bは、ガイド筒部22の内周面220aよりも径方向内側に位置する。ガイド筒部22の突出部223以外の位置の筒厚d1は、例えば6mmである。ガイド筒部22の突出部223の径方向の厚みd2は、例えば8mmであり、筒厚d1よりも厚い。
図5(c)は、図5(a)と同じ断面において、杭4がガイド筒部22に挿入された様子を示す図である。本実施形態において、杭4は、内周面4aと外周面4bとを含む円筒形状を有する。すなわち、杭4は中空構造を有する。なお、杭4は中実構造を有する円柱形状であってもよい。ガイド筒部22の貫通孔221に挿入された杭4の外周面4bは、ガイド筒部22の内周面220aと接触している。また、この状態において、杭4の一部は貫通孔221の側部221aに位置している。このため、杭4の外周面4bは、くさび孔222内にくいこむように露出している。
図5(d)は、図5(b)と同じ断面において、杭4がガイド筒部22に挿入された様子を示す図である。挿入された杭4の外周面4bは、くさび孔222の端222bよりも径方向外側に位置し、端222aよりも径方向内側に位置している。
図5(e)は、図5(b)と同じ断面において、杭4がガイド筒部22に挿入された後、くさび5が接線方向B1に挿入された様子を示す図である。挿入されたくさび5が杭4の外周面4bを押圧することで、杭4の一部が径方向内側に凹むように変形する。くさび5が杭4を径方向内側に押圧することと、杭4の変形によりくさび5及び杭4が軸心A1の方向に嵌合することで、杭4はガイド筒部22に強固に固定される。なお、くさび5が杭4を変形させることは必須ではなく、くさび5が杭4の外周面4bを押圧することのみによって杭4をガイド筒部22に固定してもよい。
図6は、くさびの構造を説明する図である。図6(a)は、実施形態に係るくさび5の斜視図である。図6(b)は、くさび5の側面図である。くさび5の挿入方向は、接線方向B1(すなわち、くさび孔222の延びる方向)と一致する。図6(b)において、くさび5はくさび孔222への挿入時と同じ姿勢をとっており、図6(b)の左右方向は接線方向B1に対応し、上下方向はガイド筒部22の径方向に対応する。図6(b)の右側が接線方向B1の一方側、左側が接線方向B1の他方側、下側が径方向内側、上側が径方向外側である。くさび5は、接線方向B1の他方側から一方側に向かってくさび孔222に挿入される。このため、接線方向B1の一方側は、くさび5の挿入方向の先端側であり、接線方向B1の他方側は、くさび5の挿入方向の後端側である。
図6(a)、(b)を参照する。くさび5は、本体部51と、先端突起部52と、後端突起部53とを有する。本体部51は、接線方向B1に延びる部分である。本体部51は、径方向内側の第1面51aと、径方向外側の第2面51bとを有する。第1面51aは、図5(e)に示すように、くさび孔222への挿入後に杭4の外周面4bを押圧する面(押圧面)である。第1面51aは、接線方向B1の一方側に向かうにつれて径方向外側に傾くテーパを有している。第2面51bは、図5(e)に示すように、くさび孔222への挿入後にくさび孔222の端222a側に位置する面である。第2面51bは、接線方向B1に沿う方向に延びている。このため、本体部51は、接線方向B1の一方側に向かうにつれて径方向の幅が細くなる形状を有する。
先端突起部52は、接線方向B1の一方側において本体部51から径方向外側に突出している部分である。先端突起部52は、テーパ面55と、外側面56とを有する。外側面56は、接線方向B1に沿う方向に延びている。すなわち、外側面56は、第2面51bと平行になっている。
テーパ面55は、第2面51bの接線方向B1一方側と接続し、外側面56の接線方向B1他方側と接続する。すなわち、テーパ面55は、接線方向B1において第2面51bと外側面56の間に位置している。テーパ面55は、接線方向B1の一方側に向かうにつれて径方向外側に傾くテーパを有しており、テーパ面55と第2面51bとが径方向外側になす角度θ1は、135度である。角度θ1は、先端突起部52が本体部51から径方向外側に突出する角度ともいえる。なお、角度θ1は90度よりも大きく、180度未満の角度であれば、その他の角度であってもよい。
第1面51aのうち先端突起部52の径方向内側に位置する領域には、凹曲面54が形成されている。凹曲面54の曲率半径は、くさび5の接線方向B1の長さの半分以下であり、外側面56の接線方向B1の長さの倍以上である。例えば、くさび5の接線方向B1の長さが57mm、外側面56の接線方向B1の長さが10mmの場合、凹曲面54の曲率半径は24.5mmである。このように構成することで、凹曲面54をくさび5の接線方向B1の一方側の端54aから第1面51a上の部分54bまでにわたって形成することができる。
また、凹曲面54は、先端突起部52が本体部51から径方向外側に突出する幅よりも大きく第1面51aから凹んでいる。すなわち、接線方向B1におけるテーパ面55及び外側面56の長さの和よりも、凹曲面54の部分54bから端54aまでの長さの方が長い。このため、先端突起部52が本体部51から突出しているにもかかわらず、くさび5は接線方向B1の一方側に向かうにつれて先細る形状となっている。このように構成することで、後述するように、くさび孔222に挿入した後のくさび5を、くさび孔222から抜きやすくなる。また、凹曲面54の曲率半径は、杭4の外周面4bの半径(24.3mm)とほぼ同じ値である。
図6(c)は、変形例に係るくさび50の側面図である。くさび50は、先端突起部520の形状がくさび5の先端突起部52と相違し、その他の部分はくさび5と共通する。当該共通する部分についてはくさび5と同じ符号を付し、説明を省略する。先端突起部520は、垂直面550と、外側面560とを有する。外側面560は、接線方向B1の一方側に向かうにつれて径方向内側に傾くテーパを有している。垂直面550は、第2面51bの接線方向B1一方側と接続し、外側面560の接線方向B1他方側と接続する。垂直面550は、径方向に沿う方向に延び、垂直面550と第2面51bとが径方向外側になす角度θ2は、90度である。くさび50は、くさび5よりも先端突起部の突出する角度θ2が鋭い。このように構成することで、くさび孔222に挿入した後のくさび50を、くさび孔222から抜けにくくすることができる。
くさび5及びくさび50のいずれを用いるかは、杭基礎1に要求される強度、耐久年数、解体方法等を勘案して決定される。くさび5及びくさび50のいずれによっても、杭4をガイド筒部22に固定することができるが、例えば比較的早期に(例えば、杭基礎1がある程度老朽化するよりも早く)杭基礎1を解体する予定がある場合には、くさび孔222から抜きやすいくさび5を採用することが好適である。
〔杭基礎の施工方法〕
図7は、実施形態に係る杭基礎1の施工方法を説明する図である。杭基礎1は、以下に説明する施工方法を作業員が実行することにより、施工される。
はじめに、図7(a)に示すように、中央筒部21の軸心方向を鉛直方向にして、作業員がベース部材2を地面G1に設置する。なお、地面G1は、例えばベース部材2が埋まる程度に作業員が手持ちのシャベルで地表を掘削することで、地表よりも窪ませた面であってもよい。中央筒部21は、上端211を鉛直方向の上方に向け、下端212を鉛直方向の下方に向け、下端212が地面G1に接する姿勢で、地面G1に設置される。ベース部材2は、作業員による人力で運ばれ、地面G1に設置される。
次に、図7(b)に示すように、作業員は、4個の杭4を、4個のガイド筒部22を介してそれぞれ地中に貫入する。杭4は、ガイド筒部22の貫通孔221(図3)に挿入される。地中への杭4の貫入は、作業員が手持ち可能な電動ハンマーなどの電動工具を用いて、杭4の上端部を打撃することにより行う。
互いにねじれの位置関係にある軸心A1、A2、A3、A4方向に沿って、それぞれの杭4が地面G1に打設されることにより、ベース部材2はそれぞれの軸心A1、A2、A3、A4方向から杭4により支持される。このため、ベース部材2は、杭4により地面G1に対して固定され、ベース部材2が水平方向および鉛直方向に移動することを防止することができる。これにより、次の工程でベース部材2に挿通される支柱3を立設するのに十分な支持力を確保することができる。
次に、作業員は、手持ちの電動カッターにより、支柱3を径方向に切断して、支柱3の軸心方向の長さを調節した後、支柱3を、中央筒部21に挿入する。支柱3の外径は、中央筒部21の内径と等しいため、支柱3の外周面と中央筒部21の内周面とが摺接しながら、支柱3は中央筒部21に挿入される。
また、図7(c)に示すように、作業員は、手持ちのハンマーにより、くさび5をガイド筒部22のくさび孔222に挿入する。挿入されたくさび5は、杭4の外周面4bを押圧することで、杭4をガイド筒部22に固定する。くさび5のくさび孔222への挿入の順序は、支柱3の中央筒部21への挿入と前後してもよい。
図8は、図5(c)と同じ断面において、くさび5がくさび孔222に挿入される様子を説明する図である。図8(a)はくさび5の挿入開始時点の様子、図8(b)、(c)は順にくさび5の挿入途中の様子、図8(d)はくさび5の挿入終了時点の様子をそれぞれ示している。
くさび5の凹曲面54の曲率半径(24.5mm)は、杭4の外周面4bの半径(24.3mm)とほぼ同じ値(例えば、各値の差が1mm以内)であるため、図8(a)に示すように、くさび5の挿入開始時において、凹曲面54が外周面4bに沿う。このため、作業者はくさび5をくさび孔222へ手で差し込むと、凹曲面54が外周面4bに沿った状態でくさび5が外周面4bと突出部223との間に安定的に保持される。これにより、作業者がハンマーでくさび5を打ち込む際に、狙いをつけやすくなる。
図8(b)、(c)を参照する。作業者がハンマーでくさび5の後端を打つことで、くさび孔222にくさび5が挿入される。このとき、くさび5の凹曲面54を含む第1面51aに押圧されることで、杭4が径方向内側に変形する。最後に、図8(d)に示すように、くさび5のテーパ面55が突出部223よりも接線方向B1の一方側の位置まで挿入され、後端突起部53が突出部223の接線方向B1の他方側に掛かることで、くさび5の挿入が終了する。
くさび5は、杭4の外周面4bを押圧するとともに、杭4の外周面4bから突出部223側へ押圧される。くさび5は突出部223と外周面4bとの間に挟まれた状態となるため、くさび5がくさび孔222から抜けることが防止される。また、図6に示すように本体部51と先端突起部52との間に所定の角度θ1があることで、くさび5が杭基礎1に掛かる外力により接線方向B1に若干量だけ抜けた場合であっても、先端突起部52が突出部223の一方側に掛かり、くさび5が自然に抜けることを確実に防止することができる。
図7(d)を参照する。次に、作業員は、手持ちの電動ドリルを貫通孔213から径方向に挿入し、支柱3の周面を穿孔する。同様に、電動ドリルを貫通孔214から径方向に挿入し、支柱3の周面を穿孔する。本実施形態において、一対の貫通孔213、一対の貫通孔214に対し、それぞれ2箇所ずつ支柱3を穿孔する。これにより、支柱3には4個の孔が形成される。
最後に、作業者は、一方の貫通孔213からボルト6を挿入し、他方の貫通孔213からボルト6の端部を突出させる。そして、突出したボルト6にナットを締結する。同様に、一方の貫通孔214からボルト6を挿入し、他方の貫通孔214からボルト6の端部を突出させ、突出したボルト6にナットを締結する。これにより、中央筒部21に支柱3を固定する。ここで、ボルト6の直径は、貫通孔213、214の直径よりも小さく、例えば12mmである。また、ボルト6の長さは、中央筒部21の外径よりも長く、例えば110mmである。
〔実施形態の作用と効果〕
以上のように、実施形態に係る杭基礎1は、中央筒部21と、中央筒部21に対してそれぞれねじれの位置関係にある複数のガイド筒部22と、が一体化されたベース部材2と、中央筒部21に挿入可能な支柱3と、複数のガイド筒部22にそれぞれ挿入可能な複数の杭4と、杭4をガイド筒部22に固定するくさび5と、を備える。ガイド筒部22には、ガイド筒部22の軸心方向に延び、杭4が挿入される貫通孔221と、貫通孔221の接線方向B1に延び、貫通孔221の側部221aを横切るくさび孔222と、が形成されている。そして、くさび孔222に挿入されるくさび5が杭4の外周面4bを押圧することで、杭4がガイド筒部22に固定される。
実施形態に係る杭基礎1によれば、くさび5が杭4の外周面4bを押圧することで、杭4がガイド筒部22に固定される。このため、ネジを用いる場合のように杭4にネジ孔を設ける必要がなく、杭4の周方向の角度調整が不要となる。増加する作業としては、くさび5をくさび孔222に挿入する程度であるため、施工時の作業負担の増加を抑制しつつ、杭4とベース部材2とを固定することができる。
特に、杭基礎1は、すべて手持ちの工具で施工が可能であり、大規模な重機を用いる必要がないため、施工にかかる費用を抑えることができる。例えば、くさび5は、手持ちのハンマーでくさび孔222に挿入することができる。
また、ガイド筒部22は、径方向外側に突出する突出部223を有し、くさび孔222は、突出部223の径方向内側に形成され、接線方向B1に見て、くさび孔222の径方向外側の端222aはガイド筒部22の外周面220bと同じ位置又は外周面220bよりも径方向外側に位置し、くさび孔222の径方向内側の端222bはガイド筒部22の内周面220aよりも径方向内側に位置する。
このように構成することで、ガイド筒部22のうち、くさび孔222を設ける部分に突出部223を設ければ、その他の部分の筒厚を厚くする必要がない。このため、くさび孔222を設ける場合であってもガイド筒部22の成形に必要な材料の増加を抑制することができる。これにより、ベース部材2の重量の増加を抑制することができ、作業員による人力で運ばれやすくなる。
また、くさび5は、接線方向B1に延びる本体部51と、接線方向B1の一方側及び他方側においてそれぞれ本体部51から径方向外側に突出し、それぞれ突出部223に掛かる先端突起部52及び後端突起部53と、を有する。そして、先端突起部52が本体部51から径方向外側に突出する角度θ1は90度よりも大きい。
ここで、杭基礎1が支持する構造物の耐用年数が過ぎた後には、杭基礎1を解体する必要が生じうる。このため、杭基礎1については、解体しやすさも求められる。本実施形態の杭基礎1は、先端突起部52の本体部51から突出する角度θ1が90度よりも大きいため、くさび5を挿入した後は先端突起部52が突出部223に掛かることでくさび5の抜け止めの効果を得つつ、杭基礎1を解体する際には、先端突起部52を接線方向B1の一方側から他方側に打つことで、くさび5をくさび孔222から容易に離脱させることができる。
また、本実施形態のベース部材2自体には、施工時に穿孔や変形などの加工を行っていないため、支柱3や杭4を抜いた後、ベース部材2を再利用することができる。このため、コンクリート基礎の場合と比べ、杭基礎1の解体後の廃棄物の量を低減することができる。このため、廃棄物処理費等を含む解体費用を削減することができる。
また、くさび孔222は、貫通孔221と直交する方向に延びる。このように構成することで、くさび5を杭4と直交する方向に打ち込むことができ、より強固に杭4とベース部材2とを固定することができる。
〔変形例〕
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前述した形態以外にも種々の変更を行うことが可能である。以下、本発明の実施形態に係る変形例について説明する。以下の変形例において、実施形態と同様の構成については、同じ符号を付して説明を省略する。
上記の実施形態では、複数のガイド筒部22の全てにくさび孔222が設けられている。しかしながら、複数のガイド筒部22の少なくとも一部にくさび孔222が設けられていてもよい。例えば、対角に位置するガイド筒部22a、22cにくさび孔222が設けられ、残りのガイド筒部22b、22dにくさび孔222が設けられていなくてもよい。また、くさび5は、用意されているくさび孔222の全てに挿入する必要はなく、必要な支持力等に応じて、くさび5の挿入本数を適宜調整してもよい。
また、1つのガイド筒部22に複数のくさび孔222が設けられていてもよい。例えば、ガイド筒部22の軸心方向に離れて、2つのくさび孔222が設けられてもよい。これらのくさび孔222のそれぞれにくさび5が挿入されることで、より強固に杭4をガイド筒部22に固定することができる。
〔その他〕
なお、上述の実施形態及び各種の変形例については、その少なくとも一部を、相互に任意に組み合わせてもよい。また、今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
1 杭基礎 2 ベース部材 21 中央筒部
211 上端 212 下端 213 貫通孔
214 貫通孔 22 ガイド筒部 220a 内周面
220b 外周面 221 貫通孔 221a 側部
222 くさび孔 222a 端 222b 端
223 突出部 23 連結部分 3 支柱
4 杭 4a 内周面 4b 外周面
5 くさび 50 くさび 51 本体部
51a 第1面 51b 第2面 52 先端突起部
53 後端突起部 54 凹曲面 54a 端
54b 部分 55 テーパ面 56 外側面
520 先端突起部 550 垂直面 560 外側面
6 ボルト A1 軸心 B1 接線方向
θ1 角度 θ2 角度 G1 地面

Claims (5)

  1. 中央筒部と、前記中央筒部に対してそれぞれねじれの位置関係にある複数のガイド筒部と、が一体化されたベース部材と、
    前記中央筒部に挿入可能な支柱と、
    前記複数のガイド筒部にそれぞれ挿入可能な複数の杭と、
    前記杭を前記ガイド筒部に固定するくさびと、
    を備え、
    前記ガイド筒部には、
    前記ガイド筒部の軸心方向に延び、前記杭が挿入される貫通孔と、
    前記ガイド筒部の接線方向に延び、前記貫通孔の側部を横切るくさび孔と、が形成され、
    前記くさび孔に挿入される前記くさびが前記杭の外周面を押圧することで、前記杭が前記ガイド筒部に固定される、杭基礎。
  2. 前記ガイド筒部は、前記ガイド筒部の径方向外側に突出する突出部を有し、
    前記くさび孔は、前記突出部の前記径方向内側に形成され、
    前記接線方向に見て、前記くさび孔の前記径方向外側の端は前記ガイド筒部の外周面と同じ位置又は前記外周面よりも前記径方向外側に位置し、前記くさび孔の前記径方向内側の端は前記ガイド筒部の内周面よりも前記径方向内側に位置する、請求項1に記載の杭基礎。
  3. 前記くさびは、
    前記接線方向に延びる本体部と、
    前記接線方向の一方側及び他方側においてそれぞれ前記本体部から前記径方向外側に突出し、それぞれ前記突出部に掛かる先端突起部及び後端突起部と、を有し、
    前記先端突起部が前記本体部から前記径方向外側に突出する角度は90度よりも大きい、請求項2に記載の杭基礎。
  4. 前記くさび孔は、前記貫通孔と直交する方向に延びる、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の杭基礎。
  5. 杭基礎の一部材として用いられるベース部材であって、
    支柱が挿入される中央筒部と、
    前記中央筒部と一体化され、複数の杭が挿入されるガイド筒部と、
    を備え、
    前記複数のガイド筒部は、前記中央筒部に対してそれぞれねじれの位置関係にあり、
    前記ガイド筒部には、
    前記ガイド筒部の軸心方向に延び、前記杭が挿入される貫通孔と、
    前記ガイド筒部の接線方向に延び、前記貫通孔の側端部を横切るくさび孔と、が形成され、
    前記くさび孔に挿入されるくさびが前記杭の外周面を押圧することで、前記杭が前記ガイド筒部に固定される、ベース部材。
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