JP2022081926A - 信号処理装置と信号処理方法およびプログラム - Google Patents

信号処理装置と信号処理方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】容易に解像度の高い距離情報を得る。【解決手段】複屈折撮像部20は、複屈折物質と偏光撮像部を有しており、偏光撮像部は、複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を生成する。視差画像生成部30は、複屈折撮像部20の偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する。距離計測部40は、視差画像生成部30で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、測距位置までの距離を算出する。偏光画像を用いることでエッジ以外の部分でも測距が可能となり、エッジ画像における対応点のマッチングを行って距離を計測する場合に比べて、容易に解像度の高い距離情報を得られるようになる。【選択図】 図1

Description

この技術は、信号処理装置と信号処理方法およびプログラムに関し、容易に解像度の高い距離情報を得られるようにする。
従来、撮像装置から被写体までの距離(以下、「被写体距離」とする。)を、非接触で計測するための様々な方法が提案されている。例えば、赤外線、超音波、レーザーなどを照射し、その反射波が戻ってくるまでの時間、反射波の角度などをもとに被写体距離を算出する能動的手法や、赤外線などを照射するための装置を必要とすることなく被写体のステレオ画像に基づいて被写体までの距離を算出する受動的手法が用いられている。
また、受動的手法では、非特許文献1や非特許文献2に示すように、複屈折の効果を有する複屈折物質を介して撮像を行うことにより得た通常光線に基づく画像と異常光線に基づく画像を用いてエッジ画像を生成して、エッジ画像における対応点のマッチング結果に基づき被写体距離を算出することが行われている。
Seung-Hwan Baek,et al.(2016)"Birefractive stereo imaging for single-shot depth acquisition",ACM Trans. Graphics (Proc. SIGGRAPH Asia 2016), vol. 35, no. 6, pp. 194, 2016. Andreas Meuleman,et al,(2020)"Single-shot Monocular RGB-D Imaging using Uneven Double Refraction", Proceedings of the IEEE/CVF Conference on Computer Vision and Pattern Recognition (CVPR), 2020, pp. 2465-2474.
ところで、赤外線などを照射するための装置を必要とすることなく被写体までの距離を算出するため受動的手法を用いた場合、例えばエッジ画像においてエッジが検出されない部分は対応点のマッチング結果を得られないことから距離を算出できないため、解像度の高い距離情報を得ることが困難となる。
そこで、この技術では容易に解像度の高い距離情報を得ることができる信号処理装置と信号処理方法およびプログラムを提供することを目的とする。
この技術の第1の側面は、
複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を生成する偏光撮像部と、
前記偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する視差画像生成部と、
前記視差画像生成部で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を算出する距離計測部と
を有する信号処理装置にある。
この技術において、偏光撮像部は、複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を生成する。また、偏光撮像部は、撮像面を複屈折物質の光軸に対して垂直とする。また、偏光撮像部は、偏光方向が90度の位相差を有す偏光画素を用いて構成して、偏光方向を複屈折物質の水平方向と垂直方向と等しくする。視差画像生成部は、偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する。例えば、視差画像生成部は、複屈折物質の水平方向または垂直方向の一方と等しい偏光方向の偏光画素を用いて通常光線画像を生成して、他方と等しい偏光方向の偏光画素を用いて異常光線画像を生成する。
また、偏光撮像部は、所定の偏光方向の偏光画素と無偏光の無偏光画素を用いて構成して、偏光方向を前記複屈折物質の水平方向または垂直方向と等しくする。視差画像生成部は、偏光画素を用いて通常光線画像または異常光線画像の一方を生成して、他方の画像は偏光画素を用いて生成した画像と無偏光画素を用いて生成した画像に基づいて生成する。
また、偏光撮像部は、偏光方向が異なる3方向以上の偏光画素を用いて構成して、視差画像生成部は、偏光方向が異なる3方向以上の偏光画素の画素値から偏光モデルを算出して、算出した偏光モデルに基づいて視差画像を生成する。例えば、視差画像生成部は、通常光線画像と異常光線画像の一方の画像に含まれる他方の画像が最小となる偏光方向を探索して、探索した偏光方向の画像と90度の位相差を有する画像を視差画像として生成する。視差画像生成部は、偏光モデルに基づいた偏光画像のエッジ成分が最小となる偏光方向を探索する。視差画像生成部は、偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像における画素毎の差分の合計が最大となる2つの偏光画像の一方の偏光方向を探索してもよく、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像における画素毎の差分の合計が最小となる2つの偏光画像の一方の偏光方向に対する45度の位相差を有する偏光方向を探索してもよい。また、視差画像生成部は、偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の加算画像と45度の位相差を有する偏光画像との画素毎の差分の合計が最小となる2つの偏光画像の一方の偏光方向を探索してもよい。
さらに、視差画像生成部は、予め設定された画像平行化関数を用いて、水平方向の視差を有する通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する。
距離計測部は、視差画像生成部で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、測距位置までの距離を算出する。
この技術の第2の側面は、
複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を偏光撮像部で生成することと、
前記偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として視差画像生成部で生成することと、
前記視差画像生成部で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を距離計測部で計算することと
を含む信号処理方法にある。
この技術の第3の側面は、
偏光画像を用いた測距をコンピュータで実行させるプログラムであって、
複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する手順と、
前記生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を算出する手順と
を前記コンピュータで実行させるプログラムにある。
なお、本技術のプログラムは、例えば、様々なプログラム・コードを実行可能な汎用コンピュータに対して、コンピュータ可読な形式で提供する記憶媒体、通信媒体、例えば、光ディスクや磁気ディスク、半導体メモリなどの記憶媒体、あるいは、ネットワークなどの通信媒体によって提供可能なプログラムである。このようなプログラムをコンピュータ可読な形式で提供することにより、コンピュータ上でプログラムに応じた処理が実現される。
実施の形態の構成を例示した図である。 複屈折撮像部の構成を例示した図である。 偏光撮像部の構成を例示した図である。 複屈折撮像部の動作を説明するための図である。 第1の実施の形態の構成を例示した図である。 視差画像生成部で生成された視差画像を例示した図である。 キャリブレーション動作を示すフローチャートである。 複屈折物質のz軸をイメージセンサに対して鉛直方向とするキャリブレーションを説明するための図である。 複屈折物質のy軸を偏光フィルタの所定の偏光方向とするキャリブレーションを説明するための図である。 画像平行化関数を用いて画素位置の変換処理を行った場合を例示した図である。 第1の実施の形態の動作を例示したフローチャートである。 対応点マッチングを説明するための図である。 第2の実施の形態の構成を例示した図である。 視差画像生成部で生成された画像を例示した図である。 第2の実施の形態の動作を例示したフローチャートである。 偏光方向と偏光画素の画素値の関係を例示した図である。 第3の実施の形態の構成を例示した図である。 視差画像生成部で生成される偏光画像を例示した図である。 第3の実施の形態におけるキャリブレーション動作を示すフローチャートである。 第3の実施の形態の動作を例示したフローチャートである。 第1の探索方法を示した図である。 第2の探索方法を示した図である。 第3の探索方法を示した図である。 第4の探索方法を示した図である。 偏光撮像部の他の画素構成(その1)を示した図である。 偏光撮像部の他の画素構成(その2)を示した図である。 偏光撮像部の他の画素構成(その3)を示した図である。
以下、本技術を実施するための形態について説明する。なお、説明は以下の順序で行う。
1.実施の形態の構成と動作
2.第1の実施の形態の構成と動作
3.第2の実施の形態の構成と動作
4.第3の実施の形態の構成と動作
5.変形例
6.応用例
<1.実施の形態の構成と動作>
本技術は、複屈折物質を介して測距対象の撮像を行い、偏光画像を生成する。また、本技術は、生成した偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成して、通常光線画像と異常光線画像における測距位置の視差に基づいて、測距位置までの距離を算出する。
図1は、実施の形態の構成を例示している。計測システム10は、複屈折撮像部20と視差画像生成部30および距離計測部40を有している。
図2は、複屈折撮像部の構成を例示している。複屈折撮像部20は、複屈折物質21と撮像光学系22および偏光撮像部25を有している。
複屈折物質21は、複屈折の効果を有する物質であり、透過する入射光線は複屈折物質21によって通常光線と異常光線に分けられる。複屈折物質21は、例えばα-BBO結晶、イットリウム・バナデート結晶、方解石、石英などの物質である。
撮像光学系22は、フォーカスレンズやズームレンズ等を用いて構成されている。撮像光学系22は、フォーカスレンズやズームレンズ等を駆動して、測距対象である被写体の光学像を複屈折撮像部20の撮像面に結像させる。また、撮像光学系22には、アイリス(絞り)機構やシャッタ機構等が設けられていてもよい。
偏光撮像部25は、偏光素子とイメージセンサを用いて構成されており、偏光画像を生成する。図3は偏光撮像部の構成を例示している。偏光撮像部25は、CMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)やCCD(Charge Coupled Device)等のイメージセンサ251に、1または複数の偏光方向の偏光画素、あるいは偏光画素と無偏光画素で構成された偏光フィルタ252を配置して偏光画像を取得する。偏光フィルタ252は、被写体光から直線偏光光を取り出せればよく、例えばワイヤーグリッドやフォトニック液晶等を用いる。なお、偏光フィルタ252の矢印は、例えば1画素毎または複数画素単位毎の偏光方向を示しており、図3では偏光方向が4方向である場合を例示している。
このように構成された複屈折撮像部20は、通常光線に基づく第1偏光画像と異常光線に基づく第2偏光画像を視差画像として生成する。
図4は、複屈折撮像部の動作を説明するための図である。なお、図4は、被写体OBにおける測距位置Pまでの距離を計測する場合を例示している。
被写体OBを示す被写体光が複屈折物質21に入射すると、被写体光は通常光線Rxと異常光線Ryに分けられて偏光撮像部25へ出射される。すなわち、偏光撮像部25には、通常光線Rxに基づく画像と異常光線Ryに基づく画像が混合された画像Gcを示す光線が入射される。
偏光撮像部25のイメージセンサは、偏光フィルタ252を介して入射された光線の光電変換を行い、偏光画像を生成する。例えば図4の場合、偏光画像は、偏光フィルタ252で通常光線Rxが透過されている偏光画素を用いて生成された通常光線画像Goと、偏光フィルタ252で異常光線Ryが透過されている偏光画素を用いて生成された異常光線画像Geとを含む。なお、通常光線画像Goにおける測距位置は測距位置Po、異常光線画像Geにおける測距位置は測距位置Peである。
視差画像生成部30は、複屈折撮像部20で生成された混合画像に基づき、通常光線画像Goと異常光線画像Geを分離して視差画像を生成する。また、視差画像生成部30は、偏光方向ごとの偏光画像や、偏光フィルタが設けられていない無偏光画素(図示せず)を用いて生成された無偏光画像に対して偏光フィルタに応じた利得調整を行い平均画像を生成して、偏光方向ごとの偏光画像に基づき、あるいは偏光画像と平均画像に基づき視差画像を生成してもよい。なお、平均画像は、偏光方向を変化させたときの輝度変化の平均を示す画像である。また、視差画像生成部30は、偏光方向毎の偏光画像や平均画像の画像サイズが異なる場合、補間処理等によって偏光方向毎の偏光画像や平均画像の画像サイズ(水平方向および垂直方向の画素数)を等しくする。
距離計測部40は、視差画像生成部30で生成された視差画像を用いて対応点のマッチング処理を行い、測距位置Pの視差を算出する。さらに、距離計測部40は、算出した視差に基づき被写体OBにおける測距位置Pまでの距離を算出する。
<2.第1の実施の形態の構成と動作>
次に、第1の実施の形態の構成と動作について説明する。第1の実施の形態では、偏光撮像部25が少なくとも直交する2つの偏光方向の偏光画素を有している。図5は、第1の実施の形態の構成を例示しており、偏光撮像部25は、偏光方向が0度の偏光画素と90度の偏光画素を有している。なお、偏光方向が0度の偏光画素と90度の偏光画素を除く他の画素は偏光方向が異なる偏光画素であってもよく無偏光画素であってもよい。
視差画像生成部30は、複屈折撮像部20で取得された偏光画像から、通常光線に基づく通常光線画像と異常光線に基づく異常光線画像を視差画像として生成する。図6は、視差画像生成部で生成された視差画像を例示しており、図6の(a)は、通常光線の光学像を示す通常光線画像Go、図6の(b)は、異常光線の光学像を示す異常光線画像Geを示している。なお、通常光線画像Goにおける測距位置は測距位置Po、異常光線画像Geにおける測距位置は測距位置Peである。また、通常光線画像Goの画素値を「I」、異常光線画像Geの画素値を「I」とする。
距離計測部40は、視差画像生成部30で生成された通常光線画像Goと異常光線画像Geを用いて対応点のマッチング処理を行い、測距位置Pの視差を算出する。さらに、距離計測部40は、算出した視差に基づき被写体OBにおける測距位置Pまでの距離Z(P)を算出する。
次に、第1の実施の形態の動作を説明する。測距位置Poと測距位置Peとの視差を生じる通常光線画像Goの取得位置と異常光線画像Geの取得位置と間隔であるベースライン長Bは、予め測定されている。また、複屈折撮像部20において、被写体OBの測距位置Pに焦点が会っているときを焦点距離fとする。
ここで、偏光方向が0度の偏光画素では、被写体OBにおける測距位置Pから複屈折物質を透過した通常光線に基づく画素値が得られて、偏光方向が90度の偏光画素では、被写体OBにおける位置Pから複屈折物質を透過した異常光線に基づく画素値が得られるようにキャリブレーションが行われている。
視差画像生成部30は、偏光方向が0度である偏光画素を用いて通常光線の光学像を示す通常光線画像Goと、偏光方向が90度である偏光画素を用いて異常光線の光学像を示す異常光線画像Geを生成する。
距離計測部40は、視差画像生成部30で生成された通常光線画像Goと異常光線画像Geを用いて測距位置Pのマッチング処理を行い、通常光線画像Goにおける測距位置Poと異常光線画像Geにおける測距位置Peの差である視差||PoPe||を算出する。さらに、距離計測部40は、式(1)に基づき、算出した視差||PoPe||とベースライン長Bおよび焦点距離fに基づき被写体OBにおける測距位置Pまでの距離Z(P)を算出する。
Figure 2022081926000002
計測システム10は、複屈折撮像部20で生成された混合画像から、通常光線に基づいた通常光線画像と異常光線に基づいた異常光線画像を分離できるようにキャリブレーションを行う。図7は、キャリブレーション動作を示すフローチャートである。
ステップST1で計測システムは焦点距離を算出する。計測システム10は、従来のキャリブレーション手法と同様に、内部パラメータを用いてキャリブレーションを行い、焦点距離fを算出してステップST2に進む。
ステップST2で計測システムは、複屈折物質とイメージセンサとの位置を調整する。計測システム10は、複屈折物質のz軸(光軸)が偏光撮像部のイメージセンサの撮像面に対して垂直方向となるように、複屈折物質とイメージセンサとの位置を調整する。
図8は、複屈折物質のz軸をイメージセンサの撮像面に対して垂直方向とするキャリブレーションを説明するための図である。複屈折物質のz軸をイメージセンサに対して垂直方向とするキャリブレーションは、例えば非特許文献1に記載されているキャリブレーション手法を用いる。なお、図8では撮像光学系22を省略している。
このキャリブレーション手法では、図8の(a)に示すように、複屈折物質21を介することなく偏光撮像部25でチェッカーボード50の撮像を行い、図8の(b)に示す基準画像Gdを取得する。また、図8の(c)に示すように偏光板51と複屈折物質21を介して偏光撮像部25でチェッカーボード50の撮像を行う。ここで、偏光板51は、複屈折物質21のy軸と同じ偏光方向の直線偏光光線を複屈折物質21に入射して、偏光撮像部25で通常光線のみを観測させて、図8の(d)に示す通常光線画像Goを取得させる。なお、図8の(b)(d)に示す丸印は、チェッカーボード50におけるキーポイントを示している。
図8の(e)は、基準画像Gdにおけるキーポイント群Pd(i=1,2,3,・・・L、なお図8ではL=3)と、通常光線画像Goにおけるキーポイント群Po(i=1,2,3,・・・L、なお図8ではL=3)を示している。
上述のキャリブレーション手法では、チェッカーボード上で等しい位置のキーポイントペアを結ぶ直線Liをキーポイントペア毎に算出する。例えば、キーポイントPdとキーポイントPoを結ぶ直線L1、キーポイントPdとキーポイントPoを結ぶ直線L2、キーポイントPdとキーポイントPoを結ぶ直線L3を算出する。さらに複数の直線Li(i=1,2,3,・・・L、なお図8ではL=3)の交点Eを算出する。なお、式(2)は、キーポイント群Pdとキーポイント群Poの対応するキーポイント結ぶ直線Liを示す方程式である。
Figure 2022081926000003
さらに、このキャリブレーション手法では、複屈折物質21のy軸とx軸を回転軸として回転させて交点Eの位置調整を行い、交点Eを画像中心Cの位置とする。
計測システムは、交点Eが画像中心Cの位置となるように、複屈折物質21を調整することで、複屈折物質のz軸をイメージセンサの撮像面に対して垂直方向としてステップST3に進む。
ステップST3で計測システムは、複屈折物質と偏光撮像部における偏光フィルタとの位置を調整する。計測システム10は、偏光方向が0度である偏光画素を用いて生成された偏光画像は通常光線画像、偏光方向が90度である偏光画素を用いて生成された偏光画像は異常光線画像となるように、複屈折物質のy軸と偏光フィルタの0度方向を一致させる。なお、ステップST3では、90度偏光画像が通常光線画像、0度偏光画像が異常光線画像を示すように、複屈折物質のy軸と偏光フィルタの90度方向を一致させてもよい。
図9は、複屈折物質のy軸を偏光フィルタの所定の偏光方向(例えば0度または90度)とするキャリブレーションを説明するための図である。複屈折物質のy軸を偏光フィルタの所定の偏光方向とするキャリブレーションは、例えば非特許文献1に記載されているキャリブレーション手法を用いる。なお、図9では撮像光学系22を省略している。
このキャリブレーション手法では、図9の(a)に示すように、複屈折物質21を介することなく偏光撮像部25でチェッカーボード50の撮像を行い、図9の(b)に示す基準画像Gdを取得する。また、図9(c)に示すように偏光板51と複屈折物質21を介して偏光撮像部25でチェッカーボード50の撮像を行う。ここで、偏光板51は、複屈折物質21のy軸と直交する偏光方向の直線偏光光線を複屈折物質21に入射して、偏光撮像部25で異常光線のみを観測させて、図9の(d)に示す異常光線画像Geを取得させる。なお、図9の(b)(d)に示す丸印は、チェッカーボード50におけるキーポイントの位置を示している。
図9の(e)は、基準画像Gdにおけるキーポイント群Pd(i=1,2,3,・・・L、なお図9ではL=3)と、異常光線画像Geにおけるキーポイント群Pe(i=1,2,3,・・・L、なお図9ではL=3)を示している。
上述のキャリブレーション手法では、チェッカーボード上で等しい位置のキーポイントペアを用いて、キーポイント群Pdをキーポイントを中心としてキーポイント群Peの対応するキーポイントを通る円Criをキーポイントペア毎に算出する。例えば、キーポイントPdを中心としてキーポイントPeを通る円Cr1、キーポイントPdを中心としてキーポイントPoを通る円Cr2、キーポイントPdを中心としてキーポイントPoを通る円Crを算出する。さらに複数の円Cri(i=1,2,3,・・・L、なお図9ではL=3)の交点Aを算出する。
さらに、このキャリブレーション手法では、複屈折物質21のz軸を回転軸として回転させて交点Aの位置を調整して、交点Aと画像中心Cを結ぶベクトルが画像の垂直方向(例えば上向きの垂直方向)となる位置とする。また、このキャリブレーション手法では、交点Aと画像中心Cを結ぶベクトルが画像の垂直方向となるように、複屈折物質21を調整することで、複屈折物質のy軸を偏光フィルタの0度偏光方向とする。
計測システムは、複屈折物質のy軸を偏光フィルタの所定の偏光方向とするキャリブレーションを行いステップST4に進む。
ステップST4で計測システムは画像平行化関数を算出する。計測システム10は、複屈折撮像部20で生成される偏光画像を右視点と左視点の画像を混合したステレオ混合画像とする画像平行化関数Tを算出する。画像平行化関数Tは、例えば非特許文献2に記載されている手法を用いて算出する。
この手法は、予め設定されているベースライン長Bを用いて画像平行化関数Tの算出を行う。画像平行化関数Tは、式(3)に示すように、平行化処理前の画像Iの座標t(u,v)を右視点と左視点の画像を混合した画像Irの座標(u,v)を対応させる関数である。
Figure 2022081926000004
画像平行化関数Tは、例えば再帰法を用いて算出できる。具体的には式(4)に示すように、左端の座標(0,v)から右端の(u,v)まで、座標t(u,v)を算出する。ここで、画素(u,v)のベースラインb(u,v)を式(5)に基づいて算出する。なお、式(5)において焦点距離fとチェッカーボードまでの距離Zcbは画像平行化関数の算出前に予め設定されている。また、||PoPe||は、チェッカーボードのキーポイントで定義しておき、キーポイントでない画素は近傍に位置するキーポイントでの値を用いた補間によって算出する。
Figure 2022081926000005
図10は、画像平行化関数を用いて画素位置の変換処理を行った場合を例示している。図10の(a)は変換前の画像を例示しており、通常光線画像のキーポイントPoと異常光線画像において対応するキーポイントPeは平行でない。図10の(b)は、変換後の画像を示しており、画像平行化関数Tを用いた画素位置の変換処理を行うことで、通常光線画像のキーポイントPoと異常光線画像において対応するキーポイントPeは平行となる。すなわち、変換後の画像は、通常光線画像と異常光線画像が右視点と左視点の画像であり、キーポイントは距離に応じた視差を有するステレオ混合画像となる。
計測システム10は、図7のキャリブレーションを行ったのち、測距位置の測距動作を行う。
図11は、第1の実施の形態の動作を例示したフローチャートである。ステップST11で計測システムは撮像画像を取得する。計測システム10の複屈折撮像部20は、測距対象である被写体OBの測距位置Pが画角内に含まれるように撮像を行い、偏光画像を取得してステップST12に進む。
ステップST12で計測システムは画像平行化処理を行う。計測システム10の視差画像生成部30は、キャリブレーションによって算出されている画像平行化関数Tを用いて複屈折撮像部20で取得された偏光画像の画像平行化処理を行う。視差画像生成部30は、画像平行化処理を行うことで、偏光画像を、通常光線画像と異常光線画像が右視点と左視点の画像であり、測距位置は距離に応じた視差を有するステレオ混合画像に変換してステップST13に進む。
ステップST13で計測システムは0度偏光画像を取得する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST12で生成されたステレオ混合画像から、一方の視点の画像として、偏光方向が0度の偏光画素を用いて生成された0度偏光画像(通常光線画像)を取得してステップST14に進む。
ステップST14で計測システムは90度偏光画像を取得する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST12で生成されたステレオ混合画像から、他方の視点の画像として、偏光方向が90度の偏光画素を用いて生成された90度偏光画像(異常光線画像)を取得してステップST15に進む。
ステップST15で計測システムは対応点マッチングを行う。計測システム10の距離計測部40は、ステップST13で取得した一方の視点の画像である0度偏光画像(通常光線画像)と、ステップST14で取得した他方の視点の画像である90度偏光画像(異常光線画像)とを用いて、対応点マッチングを行い、通常光線画像における測距位置Poと異常光線画像における測距位置Peとの位置差||PoPe||を算出してステップST16に進む。
図12は、対応点マッチングを説明するための図である。図12の(a)は対応点マッチングに用いる第1画像、図12の(b)は対応点マッチングに用いる第2画像を示している。なお、以下の説明では第1画像を通常光線画像、第2画像を異常光線画像とするが、第1画像を異常光線画像、第2画像を通常光線画像としてもよい。
図12の(c)は、テンプレート画像を示している。テンプレート画像は、M×N画素のサイズで中心を第1画像(通常光線画像Go)における測距位置Poとする例えば領域ARoの画像である。また、画像平行化関数Tを用いて変換処理を行うと、通常光線画像のキーポイントPoと異常光線画像において対応するキーポイントPeは、測距位置までの距離に応じて水平方向に離れた位置となる。したがって、サーチ範囲ARsは、W×M画素のサイズで、第2画像(異常光線画像Ge)におけるテンプレート画像と垂直方向が等しい位置とする。すなわち、測距位置Poが座標(xPo,yPo)である場合、図12の(d)に示すサーチ範囲ARsの基準位置の座標(xoffset,yoffset)は、式(6)に示す位置とする。
Figure 2022081926000006
距離計測部40は、テンプレート画像と等しい領域サイズである参照画像の中心位置(x,y)を式(7)(8)で示す範囲で移動して、テンプレート画像とサーチ範囲ARsの参照画像との誤差が最も小さくなる中心位置(xst,yst)を算出する。距離計測部40は、誤差が最も小さくなるときの測距位置Poと対応する位置を測距位置Peとする。この場合、測距位置Peの座標(xPe,yPe)は、式(9)に示す座標となる。
Figure 2022081926000007
また、距離計測部40は、テンプレート画像とサーチ画像との誤差として例えばSADを用いた場合、誤差が最小となる座標(xst,yst)は、式(10)に示す評価値Hが得られるときの座標(x,y)となる。なお、SADは式(11)に示すように定義されている。
Figure 2022081926000008
距離計測部40は、このような応点マッチングを行い、式(12)に基づき視差||PoPe||を算出する。
Figure 2022081926000009
ステップST16で計測システムは距離を算出する。計測システムの距離計測部40は、予め設定されている焦点距離fとベースライン長BおよびステップST15で算出した視差||PoPe||を用いて式(1)の演算を行い、測距位置Pまでの距離Z(p)を算出する。
このように、第1の実施の形態によれば、通常光線に基づく光学像を示す偏光画像と異常光線に基づく光学像を示す偏光画像を生成して、2つの偏光画像における測距位置の視差量に基づき測距位置までの距離を計測できる。したがって、エッジが検出されない部分でも対応点マッチングが可能となり、エッジ画像を用いる場合に比べて解像度の高い距離情報を得られるようになる。
<3.第2の実施の形態の構成と動作>
次に、第2の実施の形態について説明する。上述の第1の実施の形態では、偏光方向が直交する偏光画素を用いて偏光撮像部25が構成されている場合について説明したが、第2の実施の形態では、1つの偏光方向の偏光画素と無偏光画素を用いて偏光撮像部25が構成されている場合について説明する。
図13は、第2の実施の形態の構成を例示しており、偏光撮像部25は、偏光方向が0度の偏光画素と無偏光画素を有している。また、第2の実施の形態では、第1の実施の形態と同様に、ベースライン長Bと焦点距離fは予め測定されている。なお、偏光方向が0度では、例えば被写体OBにおける測距位置Pからの複屈折物質を透過した通常光線に基づく画素値が得られるようにキャリブレーションが行われている。
視差画像生成部30は、複屈折撮像部20で取得された偏光画像から、通常光線に基づく偏光画像と、無偏光画素を用いて平均画像を生成する。図14は、視差画像生成部で生成された画像を例示しており、図14の(a)は、通常光線の光学像を示す通常光線画像Goを示している。また、図14の(b)は、無偏光画素を用いて生成された平均画像Gmeanを示しており、平均画像の画素値は通常光線画像と異常光線画像の平均画素値を示している。視差画像生成部30は、後述するように通常光線画像Goと平均画像Gmeanから図14の(c)に示す異常光線画像Geを生成する。なお、通常光線画像Goにおける測距位置は測距位置Po、異常光線画像Geにおける測距位置は測距位置Peである。
距離計測部40は、視差画像生成部30で生成された通常光線画像Goと異常光線画像Geを用いて対応点のマッチング処理を行い、測距位置Pの視差を算出する。さらに、距離計測部40は、算出した視差に基づき被写体OBにおける測距位置Pまでの距離Z(P)を算出する。
図15は、第2の実施の形態の動作を例示したフローチャートである。ステップST21で計測システムは撮像画像を取得する。計測システム10の複屈折撮像部20は、測距対象である被写体OBの測距位置Pが画角内に含まれるように撮像を行い、偏光画像を取得してステップST22に進む。
ステップST22で計測システムは画像平行化処理を行う。計測システム10の視差画像生成部30は、キャリブレーションによって算出されている画像平行化関数Tを用いて複屈折撮像部20で取得された偏光画像の画像平行化処理を行い、通常光線画像と異常光線画像が右視点と左視点の画像であり、測距位置は距離に応じた視差を有するステレオ混合画像に変換してステップST23に進む。
ステップST23で計測システムは0度偏光画像を取得する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST22で生成されたステレオ混合画像から、一方の視点の画像として、偏光方向が0度の偏光画素を用いて生成された0度平均画像(通常光線画像Go)を取得してステップST24に進む。
ステップST24で計測システムは平均画像を取得する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST22で生成されたステレオ混合画像における無偏光画素を用いて生成された平均画像Gmeanを取得してステップST25に進む。
ステップST25で計測システムは90度偏光画像を取得する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST23で取得した通常光線画像Goの画素値IとステップST24で取得した平均画像Gmeanの画素値Imeanを用いて式(13)の演算を行い、90度偏光画像すなわち異常光線画像Geの画素値Iを算出してステップST26に進む。
Figure 2022081926000010
ステップST26で計測システムは対応点マッチングを行う。計測システム10の距離計測部40は、ステップST23で取得した一方の視点の画像である0度偏光画像(通常光線画像)と、ステップST25で取得した他方の視点の画像である90度偏光画像(異常光線画像)とを用いて、対応点マッチングを行い、通常光線画像における測距位置Poと異常光線画像における測距位置Peとの位置差||PoPe||を算出してステップST27に進む。
ステップST27で計測システムは距離を算出する。計測システムの距離計測部40は、予め設定されている焦点距離fとベースライン長BおよびステップST26で算出した視差||PoPe||を用いて式(1)の演算を行い、測距位置Pまでの距離Z(p)を算出する。
なお、計測システムは、ステップST23で90度偏光画像を取得して、ステップST25で0度偏光画像を算出してもよく、0度偏光画像は異常光線画像、90度偏光画像は通常光線画像であってもよい。
このように、第2の実施の形態によれば、第1の実施の形態と同様に、エッジ画像を用いる場合に比べて解像度の高い距離情報を得られるようになる。また、第1の実施の形態に比べて偏光画素の偏光方向を少なくできる。
<4.第3の実施の形態の構成と動作>
次に、第3の実施の形態について説明する。上述の第1の実施の形態や第2の実施の形態では、偏光方向が直交する偏光画素を用いて偏光撮像部25が構成されている場合や1つの偏光方向の偏光画素と無偏光画素を用いて偏光撮像部25が構成されている場合について説明したが、第3の実施の形態では、3種類以上の偏光画素を用いて偏光撮像部25が構成されている場合について説明する。
偏光板を観測方向に対して垂直に設置して、部分偏光した光を偏光板を通して観測する場合、偏光板を回転させるごとに透過光の輝度が変化する。ここで、偏光板を回転させたとき,最も高い輝度をImax,最も低い輝度をIminとして、2次元座標系(x軸とy軸)を偏光板の平面上に定義したとき,偏光板を回転させたときの角度である偏光角υは,偏光板の偏光軸とx軸のなす角として定義され、x軸からy軸に向かう角度として表現される。なお、偏光軸は、偏光板において光が透過して偏光する向きを表す軸である。偏光板を回転させると偏光方向は180°の周期性を有しており、偏光角は0°から180°までの値をとる。ここで、最大輝度Imaxが観測されたときの偏光角θpolを位相角φと定義すると、偏光板を回転させたときに観測される輝度Iは、式(14)に示す偏光モデルで表すことができることが知られている。
また、式(14)は、式(15)に変換することができ、偏光方向が0度である偏光画素の観測値(輝度)を「I0」、偏光方向が45度である偏光画素の観測値(輝度)を「I1」、偏光方向が90度である偏光画素の観測値(輝度)を「I2」、偏光方向が135度であるときの観測値(輝度)を「I3」とした場合、式(15)における係数aは、式(16)に示す値となる。また、式(15)における係数b,cは、式(17),(18)に示す値となる。なお、式(18)は上述の平均画像を示している。
Figure 2022081926000011
図16は、偏光方向と偏光画素の画素値の関係を例示しており、図16の(a)は、偏光撮像部25の画素構成を例示しており、偏光方向が0度と45度と90度と135度の偏光画素で構成されている。また、図16の(b)は、2×2画素の偏光画素で構成された偏光画素ブロックにおける画素値(輝度)を例示している。
第3の実施の形態は、3以上の偏光画素の画素値に基づく偏光モデルから、視差画像として通常光線画像と異常光線画像を生成する場合について説明する。
図17は、第3の実施の形態の構成を例示しており、偏光撮像部25は、偏光方向が0度の偏光画素、45度の偏光画素、90度の偏光画素および135度の偏光画素を有している。また、第3の実施の形態では、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様に、ベースライン長Bと焦点距離fは予め測定されている。
視差画像生成部30は、偏光方向毎の偏光画像の画素値を用いて画素毎に式(14)または式(15)に示す偏光モデルを算出して、最も鮮明である視差画像を取得する。図18は、視差画像生成部で生成される画像を例示している。図18の(a)は、偏光方向が0度である偏光画素を用いて生成された0度偏光画像G、図18の(b)は、偏光方向が45度である偏光画素を用いて生成された45度偏光画像G45、図18の(c)は、偏光方向が90度である偏光画素を用いて生成された90度偏光画像G90、図18の(d)は、偏光方向が135度である偏光画素を用いて生成された135度偏光画像G135を示している。なお、0度偏光画像Gは画素値I、45度偏光画像G45は画素値I45、90度偏光画像G90は画素値I90、135度偏光画像G135は画素値I135とする。
視差画像生成部30は、図18の(e)に示す最も鮮明である偏光方向の偏光画像Gθsと、この偏光画像と偏光方向が90度の位相差を有する図18の(f)に示す偏光画像Gθs+90を、視差画像として生成する。なお、偏光画像Gθsは画素値Iθs、偏光画像Gθs+90は画素値Iθs+90とする。
距離計測部40は、視差画像生成部30で生成された視差画像を用いて対応点のマッチング処理を行い、測距位置Pの視差を算出する。さらに、距離計測部40は、算出した視差に基づき被写体OBにおける測距位置Pまでの距離Z(P)を算出する。
次に、第3の実施の形態の動作を説明する。ベースライン長Bと焦点距離fは予め測定されている。また、偏光方向が異なる3種類以上の偏光画素を用いることで、後述するように所望の偏光方向の画素値を推定できることから、キャリブレーションでは偏光フィルタと複屈折物質のy軸方向を一致させる処理を行わなくともよい。
図19は、第3の実施の形態におけるキャリブレーション動作を示すフローチャートである。
ステップST31で計測システムは焦点距離を算出する。計測システム10は、従来のキャリブレーション手法や図7のステップST1と同様な処理を行い、内部パラメータを用いてキャリブレーションを行い、焦点距離fを算出してステップST32に進む。
ステップST32で計測システムは、複屈折物質とイメージセンサとの位置を調整する。計測システム10は、複屈折物質のz軸(光軸)が偏光撮像部のイメージセンサの撮像面に対して垂直方向となるように、複屈折物質とイメージセンサとの位置を調整してステップST33に進む。
ステップST33で計測システムは画像平行化関数を算出する。計測システム10は、複屈折撮像部20で生成される偏光画像を右視点と左視点の画像を混合したステレオ混合画像とする画像平行化関数Tを算出する。画像平行化関数Tは、例えば非特許文献2に記載されている手法を用いて算出する。
計測システム10は、図19のキャリブレーションを行ったのち、測距対象の測距動作を行う。
図20は、第3の実施の形態の動作を例示したフローチャートである。ステップST41で計測システムは撮像画像を取得する。計測システム10の複屈折撮像部20は、測距対象である被写体OBの測距位置Pが画角内となるように撮像を行い、偏光画像を取得してステップST42に進む。
ステップST42で計測システムは画像平行化処理を行う。計測システム10の視差画像生成部30は、キャリブレーションによって算出されている画像平行化関数Tを用いて複屈折撮像部20で取得された偏光画像の画像平行化処理を行い、通常光線に基づく画像と異常光線に基づく画像が距離に応じた視差を有するステレオ混合画像を生成してステップST43に進む。
ステップST43で計測システムは3種類以上の偏光画像を取得する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST42で生成されたステレオ混合画像から、3種類以上の偏光方向毎の偏光画像を取得する。例えば、偏光撮像部25は、偏光方向が0度の偏光画素、45度の偏光画素、90度の偏光画素および135度の偏光画素を有している場合、視差画像生成部30は、偏光方向が0度の偏光画素を用いて生成された偏光画像を取得する。また、視差画像生成部30は、偏光方向が45度の偏光画素を用いて生成された偏光画像、偏光方向が90度の偏光画素を用いて生成された偏光画像、偏光方向が135度の偏光画素を用いて生成された偏光画像をそれぞれ取得してステップST44に進む。
ステップST44で計測システムはコサインフィッティングを行う。計測システム10の視差画像生成部30は、偏光方向毎の偏光画像の画素値を用いて偏光画素ブロック毎に偏光モデルを算出する。また、視差画像生成部30は、画素毎に偏光方向毎の偏光画像の画素値が補間処理によって得られている場合、画素毎に偏光モデルを算出してステップST45に進む。
ステップST45で計測システムは偏光画像が最も鮮明となる偏光方向を探索する。偏光画像が最も鮮明となる偏光方向を探索する第1の探索方法において、計測システム10の視差画像生成部30は、例えばソーベル法やラプラシアン法あるいはキャニー法等のエッジ抽出用の関数eを用いて式(19)の演算を行う。視差画像生成部30は、エッジ成分が最小であることを示す評価値Hが得られるときの角度βを偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θs、すなわち通常光線画像に対して異常光線画像の混合が最も少ないあるいは異常光線画像に対して通常光線画像の混合が最も少ない偏光画像が得られる偏光方向θsとする。なお、式(19)において、e(Iβは、エッジ画像におけるi番目の画素の画素値(輝度)である。また、「1~K」は偏光方向の探索に用いる所定の画像範囲を示しており、所定の画像範囲は全画面領域であってもよく測距対象の被写体を含むように予め設定された画像範囲であってもよい。
Figure 2022081926000012
図21は、第1の探索方法を例示した図である。図21の(a)は偏光方向と輝度の関係を例示している。図21の(b)は、偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsの偏光画像Gθsとエッジ画像EGθsを例示しており、偏光画像Gθsは、例えば通常光線画像Goに相当している。
図21の(c)は、偏光方向θsよりも角度が大きい場合を示している。この場合、偏光方向θsよりも角度が大きいことから通常光線画像に異常光線画像が含まれた画像となり、エッジ成分は図21の(b)に示すエッジ画像EGθsよりも増加する。図21の(d)は、偏光方向θsよりも90度大きい場合を示している。この場合、偏光方向θsよりも90度が大きいことから偏光画像は異常光線画像となり、エッジ成分は図21の(b)に比べて減少する。図21の(d)は、偏光方向θs+90よりも角度が大きい場合を示している。この場合、偏光方向θs+90よりも角度が大きいことから異常光線画像に通常光線画像が含まれた画像となり、エッジ成分は図21の(c)に比べて増加する。
このように、視差画像生成部30は、エッジ成分が最小となる偏光方向を偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
また、視差画像生成部30は、他の探索方法を用いて最も鮮明である偏光方向の偏光画像を探索してもよい。第2の探索方法では、偏光方向が90度の位相差を有する偏光画像を用いて探索を行う。第2の探索方法において、視差画像生成部30は、偏光方向βの偏光画像の画素値Iβと偏光方向(β-90)の偏光画像の画素値Iβ-90を用いて差分値|Iβ-Iβ-90)|を算出する。偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像では、通常光線画像(異常光線画像)に異常光線画像(通常光線画像)が含まれていない場合、差分値が最大となり、通常光線画像(異常光線画像)に異常光線画像(通常光線画像)が含まれるに伴い差分値が減少する。したがって、視差画像生成部30は、式(20)に示す演算を行い、偏光方向が90度の位相差を有する偏光画像の所定の画像範囲における画素毎の差分の合計を示す評価値Hが最大となる角度βを、偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
Figure 2022081926000013
図22は、第2の探索方法を例示した図である。図22の(a)は偏光方向と輝度の関係を例示している。図22の(b)は、偏光方向(β-90)の偏光画像を例示しており、図22の(d)は、偏光方向βの偏光画像を例示している。なお、偏光方向βの偏光画像は、例えば通常光線画像Goに相当している。
図22の(c)は、偏光方向βよりも角度が小さい場合を示している。この場合、偏光方向βよりも角度が小さいことから通常光線画像に異常光線画像が含まれた画像となり、差分値は図22の(d)の場合よりも減少する。図22の(e)は、偏光方向βよりも角度が大きい場合を示している。この場合、偏光方向βよりも角度が大きいことから通常光線画像に異常光線画像が含まれた画像となり、差分値は図22の(d)の場合よりも減少する。
このように、視差画像生成部30は、偏光方向が90度の位相差を有する偏光画像の差分が最大となる偏光方向βを偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
また、鮮明となる偏光方向の偏光画像は90度の位相差を有することから、視差画像生成部30は、式(21)に示す演算を行い、偏光方向が90度の位相差を有する偏光画像の所定の画像範囲における画素毎の差分の合計を示す評価値Hが最小となる角度βに対して45度の位相差を有する角度を、偏光画像が最も鮮明である偏光方向θsとしてもよい。
Figure 2022081926000014
次に、第3の方法として、偏光方向が45度の位相差を有する3つの偏光画像を用いて探索を行ってもよい。第3の方法において、視差画像生成部30は、偏光方向βの偏光画像の画素値Iβと偏光方向(β+45)の偏光画像の画素値Iβ+45と偏光方向(β-90)の偏光画像の画素値Iβ-90を用いて式(22)に示す演算を行い、偏光方向が90度の位相差を有する偏光画像の加算画像と45度の位相差を有する偏光画像との所定の画像範囲の差分の合計を示す評価値Hが最小となる偏光方向βを、偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
Figure 2022081926000015
図23は、第3の探索方法を例示した図である。図23の(a)は偏光方向と輝度の関係を例示している。図23の(b)は、偏光方向(β-90)の偏光画像を例示しており、図23の(d)は、偏光方向βの偏光画像を例示している。なお、偏光方向βの偏光画像は、例えば通常光線画像Goに相当している。図23の(c)は、偏光方向βよりも角度が小さい場合を示している。この場合、偏光方向βよりも角度が小さいことから通常光線画像に異常光線画像が含まれた画像である。図23の(e)は、偏光方向(β+45)の偏光画像を示しており、通常光線画像に異常光線画像が含まれた画像である。
視差画像生成部30は、偏光方向βの偏光画像の画素値Iβと偏光方向(β-90)の偏光画像の画素値Iβ-90を加算して、通常光線画像と異常光線画像を示す加算画像を生成する。さらに、視差画像生成部30は、加算画像の画素値から偏光方向(β+45)の偏光画像の画素値Iβ+45を減算する。
視差画像生成部30は、加算画像と偏光方向(β+45)の偏光画像の差分が最小となる偏光方向βを偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
次に、視差画像生成部30は、第4の方法として、偏光方向が45度の位相差を有する3つの偏光画像を用いて探索を行う。第4の方法において、視差画像生成部30は、偏光方向βの偏光画像の画素値Iβと偏光方向(β-45)の偏光画像の画素値Iβ-45と偏光方向(β-90)の偏光画像の画素値Iβ-90を用いて式(23)に示す演算を行い、偏光方向が90度の位相差を有する偏光画像の加算画像と45度の位相差を有する偏光画像との所定の画像範囲の差分の合計を示す評価値Hが最小となる偏光方向βを、偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
Figure 2022081926000016
図24は、第4の探索方法を例示した図である。図24の(a)は偏光方向と輝度の関係を例示している。図24の(b)は、偏光方向(β-90)の偏光画像を例示しており、図24の(d)は、偏光方向βの偏光画像を例示している。なお、偏光方向βの偏光画像は、例えば通常光線画像Goに相当している。
図24の(c)は、偏光方向(β-45)の偏光画像、図24の(e)は、偏光方向(β+45)の偏光画像を示しており、偏光画像は通常光線画像と異常光線画像が含まれた画像である。
視差画像生成部30は、偏光方向βの偏光画像の画素値Iβを偏光方向(β-45)の偏光画像の画素値Iβ-45から減算して、通常光線画像と異常光線画像を含む画像における通常光線画像を減衰させた差分画像を生成する。さらに、視差画像生成部30は、差分画像の画素値から偏光方向(β-90)の偏光画像の画素値Iβ-90を減算する。
視差画像生成部30は、差分画像と偏光方向(β-90)の偏光画像の差分が最小となる偏光方向βを偏光画像が最も鮮明となる偏光方向θsとする。
視差画像生成部30は、第1乃至第4の探索方法のいずれかに基づいて偏光画像が最も鮮明となる偏光方向を探索してステップST46に進む。なお。視差画像生成部30は、第1乃至第4の探索方法のいずれかの方法で偏光方向を探索できない場合は他の探索方法を用いてもよく、複数の探索方法の探索結果を用いて偏光画像が最も鮮明となる偏光方向を決定してもよい。
ステップST46で計測システムは探索結果に基づいて偏光画像を生成する。計測システム10の視差画像生成部30は、ステップST45で探索した偏光方向θsの偏光画像と、偏光方向(θs+90)または偏光方向(θs-90)の偏光画像を、式(14)または式(15)に示す偏光モデルに基づいて生成してステップST47に進む。
ステップST47で計測システムは対応点マッチングを行う。計測システム10の距離計測部40は、ステップST46で生成した偏光方向θsの偏光画像(通常光線画像と異常光線画像のいずれか一方に相当)と、偏光方向(θs+90)または偏光方向(θs-90)の偏光画像(通常光線画像と異常光線画像のいずれか他方に相当)を用いて、対応点マッチングを行い、通常光線画像における測距対象の位置Poと異常光線画像における測距対象の位置Peとの位置差||PoPe||を算出してステップST48に進む。
ステップST48で計測システムは距離を算出する。計測システムの距離計測部40は、予め設定されている焦点距離fとベースライン長BおよびステップST45で算出した視差||PoPe||を用いて式(1)の演算を行い、測距位置Pまでの距離Z(p)を算出する。
このように、第3の実施の形態によれば、第1の実施の形態や第2の実施の形態と同様に、エッジが検出されない部分でも対応点マッチングが可能となり、エッジ画像を用いる場合に比べて解像度の高い距離情報を得られるようになる。また、被写体の偏光特性に基づいて、解像度の高い距離情報を得られるようになる。
<5.変形例>
偏光撮像部の画素構成は、第1の実施の形態乃至第3の実施の形態の構成に限らず、図25、図26、図27の構成であってもよく、図に示す構成が水平方向及び垂直方向に繰り返されている。図25の(a)、(b)は白黒画像を取得する場合の画素構成を例示している。なお、図25の(a)は2×2画素の偏光画素ブロックを、例えば偏光方向(偏光角)が0度、45度、90度、135度の偏光画素で構成した場合を例示している。また、図25の(b)は2×2画素を偏光方向の単位として、4×4画素の偏光画素ブロックを、例えば偏光方向が0度、45度、90度、135度の偏光画素で構成した場合を例示している。なお、偏光フィルタの偏光成分単位が図25の(b)に示すように2×2画素である場合、偏光成分単位毎に得られた偏光成分に対して、隣接する異なる偏光成分単位の領域からの偏光成分の漏れ込み分の割合は、図25の(a)に示す1×1画素に比べて少なくなる。また、偏光フィルタがワイヤーグリッドを用いている場合、格子の方向(ワイヤー方向)に対して電場成分が垂直方向である偏光光が透過されて、透過率はワイヤーが長いほど高くなる。このため、偏光成分単位が2×2画素である場合は、1×1画素に比べて透過率が高くなる。このため、偏光成分単位が2×2画素である場合は1×1画素に比べて透過率が高くなり、消光比を良くすることができる。
図25の(c)乃至(g)はカラー画像を取得する場合の画素構成を例示している。図25の(c)は、図25の(a)に示す2×2画素の偏光画素ブロックを1つの色単位として、三原色画素(赤色画素と緑色画素と赤色画素)をベイヤ配列とした場合を示している。
図25の(d)は、図25の(b)に示す2×2画素の同一偏光方向の画素ブロック毎に、三原色画素をベイヤ配列で設けた場合を例示している。
図25の(e)は、2×2画素の同一偏光方向の画素ブロック毎に、三原色画素をベイヤ配列で設けて、偏光方向が異なる2×2画素のブロックを同一色の画素とした場合を例示している。
図25の(f)は、2×2画素の同一偏光方向でベイヤ配列の画素ブロックについて、水平方向に隣接する画素ブロックとの偏光方向の位相差が90で、垂直方向に隣接する画素ブロックとの偏光方向の位相差が±45度である場合を示している。
図25の(g)は、2×2画素の同一偏光方向でベイヤ配列の画素ブロックについて、垂直方向に隣接する画素ブロックとの偏光方向の位相差が90で、水平方向に隣接する画素ブロックとの偏光方向の位相差が±45度である場合を示している。
図26は三原色画素と白色画素を設けた場合を例示している。例えば、図26の(a)は、図25の(d)に示す2×2画素の同一偏光方向でベイヤ配列の画素ブロックにおいて1つの緑色画素を白色画素とした場合を例示している。
図26の(b)は、図25の(e)に示す2×2画素の同一偏光方向でベイヤ配列の画素ブロックにおいて1つの緑色画素を白色画素として、偏光方向が異なる2×2画素のブロックを同一色の画素とした場合を例示している。
このように白色画素を設けることで、特許文献「国際公開第2016/136085号」で開示されているように、法線情報の生成におけるダイナミックレンジを、白色画素を設けていない場合に比べて拡大できる。また、白色画素はS/N比が良好であることから、色差の算出等においてノイズの影響を受けにくくなる。
図27は、無偏光画素を設けた場合を例示しており、図27の(a)乃至(d)は白黒画像、図27の(e)乃至(l)はカラー画像を取得する場合を例示している。なお、偏光方向と色画素の表示は、図25と同様である。
図27の(a)は、図25の(b)に示す2×2画素の同一偏光方向の画素ブロックにおいて、斜め方向に位置する偏光画素を無偏光画素とした場合を例示している。
図27の(b)は2×2画素の画素ブロック内に位相差が45度の偏光画素を斜め方向に設けて、隣接する画素ブロックとは偏光画素が90度の位相差を有するように構成した場合を例示している。
図27の(c)は、2×2画素の画素ブロック内に等しい偏光方向の偏光画素を斜め方向に設けて、隣接する画素ブロックとは偏光画素が45度の位相差を有しており、偏光画素の偏光方向は45度の位相差を有する2方向とした場合を例示している。なお、無偏光画素と2つの偏光方向の偏光画素からの偏光情報の取得は、例えば特許文献「国際公開第2018/074064号」で開示された技術を用いればよい。
図27の(d)は、2×2画素の画素ブロック内に45度の位相差を有する偏光画素を斜め方向に設けて、偏光画素の偏光方向は45度の位相差を有する2方向とした場合を例示している。
図27の(e)は、4つ異なる偏光方向である2×2画素の画素ブロックと、無偏光画素からなる2×2画素の画素ブロックをそれぞれ2つ用いて、4×4画素の画素ブロックを構成して、偏光画素の画素ブロックは緑色画素、無偏光画素の画素ブロックは赤色画素または青色画素として、同一色の画素ブロック(2×2画素)をベイヤ配列として設けた場合を例示している。
図27の(f)は、偏光画素が図27の(d)と同様に設けられており、2つの異なる偏光方向の偏光画像と2つの無偏光画素からなる画素ブロックを色単位として、三原色の画素ブロックをベイヤ配列として設けた場合を例示している。
図27の(g)は、2×2画素の画素ブロックを色単位として、三原色の画素ブロックをベイヤ配列として設けて、緑色画素の画素ブロックに2つの異なる偏光方向の偏光画素を設けた場合を例示している。
図27の(h)は、偏光画素が図27の(d)と同様に設けられており、2つの異なる偏光方向の偏光画像と2つの無偏光画素からなる画素ブロックは3つの緑色画素と、1つの無偏光画素を赤色画素として、隣接ずる画素ブロックでは1つの無偏光画素を青色画素とした場合を例示している。
図27の(i)(j)は、無偏光画素を色画素として、4×4画素の画素ブロックに三原色の画素を設けた場合を示している。また、図27の(k),(l)は、無偏光画素の一部を色画素として、4×4画素の画素ブロックに三原色の画素を設けた場合を示している。
なお、図25乃至図27に示す構成は例示であって、他の構成を用いてもよい。また、夜間等でも高感度な撮像を可能するため、赤外(IR)画素を混在して繰り返した構成であってもよい。
このような画素構成とすれば、偏光画像に基づき測距位置までの距離を測定できるだけでなく画素毎の偏光特性を取得することが可能となる。また、無偏光のカラー画像を得ることもできる。
<5.応用例>
本開示に係る技術は、様々な分野へ適用することができる。例えば、本開示に係る技術は、自動車、電気自動車、ハイブリッド電気自動車、自動二輪車、自転車、パーソナルモビリティ、飛行機、ドローン、船舶、ロボット等のいずれかの種類の移動体に搭載される装置として実現されてもよい。また、工場における生産工程で用いられる機器や建設分野で用いられる機器に搭載される装置として実現されてもよい。
このような分野に適用すれば、エッジの少ない被写体であっても複数の撮像装置を用いることなく高解像度で距離情報を得られる。したがって、周辺環境を3次元で精度よく把握できるようになり、運転者や作業者の疲労を軽減できる。また、自動運転等をより安全に行うことが可能となる。
明細書中において説明した一連の処理はハードウェア、またはソフトウェア、あるいは両者の複合構成によって実行することが可能である。ソフトウェアによる処理を実行する場合は、処理シーケンスを記録したプログラムを、専用のハードウェアに組み込まれたコンピュータ内のメモリにインストールして実行させる。または、各種処理が実行可能な汎用コンピュータにプログラムをインストールして実行させることが可能である。例えば、プログラムは記録媒体としてのハードディスクやSSD(Solid State Drive)、ROM(Read Only Memory)に予め記録しておくことができる。あるいは、プログラムはフレキシブルディスク、CD-ROM(Compact Disc Read Only Memory),MO(Magneto optical)ディスク,DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-Ray Disc(登録商標))、磁気ディスク、半導体メモリカード等のリムーバブル記録媒体に、一時的または永続的に格納(記録)しておくことができる。このようなリムーバブル記録媒体は、いわゆるパッケージソフトウェアとして提供することができる。
また、プログラムは、リムーバブル記録媒体からコンピュータにインストールする他、ダウンロードサイトからLAN(Local Area Network)やインターネット等のネットワークを介して、コンピュータに無線または有線で転送してもよい。コンピュータでは、そのようにして転送されてくるプログラムを受信し、内蔵するハードディスク等の記録媒体にインストールすることができる。
なお、本明細書に記載した効果はあくまで例示であって限定されるものではなく、記載されていない付加的な効果があってもよい。また、本技術は、上述した技術の実施の形態に限定して解釈されるべきではない。この技術の実施の形態は、例示という形態で本技術を開示しており、本技術の要旨を逸脱しない範囲で当業者が実施の形態の修正や代用をなし得ることは自明である。すなわち、本技術の要旨を判断するためには、特許請求の範囲を参酌すべきである。
また、本技術の信号処理装置は以下のような構成も取ることができる。
(1) 複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を生成する偏光撮像部と、
前記偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する視差画像生成部と、
前記視差画像生成部で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を算出する距離計測部と
を有する信号処理装置。
(2) 前記偏光撮像部は、撮像面を前記複屈折物質の光軸に対して垂直とする(1)に記載の信号処理装置。
(3) 前記偏光撮像部は、偏光方向が90度の位相差を有す偏光画素を設けて、前記偏光方向を前記複屈折物質の水平方向と垂直方向と等しくして、
前記視差画像生成部は、前記複屈折物質の水平方向または垂直方向の一方と等しい偏光方向の偏光画素を用いて前記通常光線画像を生成して、他方と等しい偏光方向の偏光画素を用いて前記異常光線画像を生成する(2)に記載の信号処理装置。
(4) 前記偏光撮像部は、所定の偏光方向の偏光画素と無偏光である無偏光画素を用いて構成して、前記偏光方向を前記複屈折物質の水平方向または垂直方向と等しくして、
前記視差画像生成部は、前記偏光画素を用いて前記通常光線画像または前記異常光線画像の一方を生成して、他方の画像は前記偏光画素を用いて生成した画像と前記無偏光画素を用いて生成した画像とに基づいて生成する(2)に記載の信号処理装置。
(5) 前記偏光撮像部は、偏光方向が異なる3方向以上の偏光画素を用いて構成して、
前記視差画像生成部は、前記偏光方向が異なる3方向以上の偏光画素の画素値に基づき偏光モデルを算出して、算出した偏光モデルに基づいて前記視差画像を生成する(2)に記載の信号処理装置。
(6) 前記視差画像生成部は、前記通常光線画像と前記異常光線画像の一方の画像に含まれる他方の画像が最小となる偏光方向を探索して、探索した偏光方向の画像と90度の位相差を有する画像を前記視差画像として生成する(5)に記載の信号処理装置。
(7) 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像のエッジ成分が最小となる偏光方向を探索する(6)に記載の信号処理装置。
(8) 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の画素毎の差分の合計が最大となる前記2つの偏光画像の一方の偏光方向を探索する(6)または(7)に記載の信号処理装置。
(9) 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の画素毎の差分の合計が最小となる前記2つの偏光画像の一方の偏光方向に対する45度の位相差を有する偏光方向を探索する(6)乃至(8)のいずれかに記載の信号処理装置。
(10) 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の加算画像と45度の位相差を有する偏光画像との画素毎の差分の合計が最小となる前記2つの偏光画像の一方の偏光方向を探索する(6)乃至(9)のいずれかに記載の信号処理装置。
(11) 前記視差画像生成部は、予め設定された画像平行化関数を用いて、水平方向の視差を有する通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する(2)乃至(10)のいずれかに記載の信号処理装置。
また、本技術は以下の撮像装置を含む。
(1) 撮像面に対して光軸を垂直として複屈折物質を設けて、
前記複屈折物質を介した被写体光が入射される前記撮像面は、1偏光方向の偏光画像と無偏光画像、または複数の異なる偏光方向毎の偏光画像と無偏光画像、あるいは3以上の異なる偏光方向毎の偏光画像を生成できる画素構成とした撮像装置。
(2) 前記偏光方向が1方向である場合、前記偏光方向は前記複屈折物質の通常光線偏光方向または異常光線偏光方向と等しくした(1)に記載の撮像装置。
(3) 前記偏光方向が2方向である場合、前記偏光方向の一方は前記複屈折物質の通常光線偏光方向と等しく、前記偏光方向の他方は前記複屈折物質の異常光線偏光方向と等しくした(1)に記載の撮像装置。
10・・・計測システム
20・・・複屈折撮像部
21・・・複屈折物質
22・・・撮像光学系
25・・・偏光撮像部
30・・・視差画像生成部
40・・・距離計測部
50・・・チェッカーボード
51・・・偏光板
251・・・イメージセンサ
252・・・偏光フィルタ

Claims (13)

  1. 複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を生成する偏光撮像部と、
    前記偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する視差画像生成部と、
    前記視差画像生成部で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を算出する距離計測部と
    を有する信号処理装置。
  2. 前記偏光撮像部は、撮像面を前記複屈折物質の光軸に対して垂直とする
    請求項1に記載の信号処理装置。
  3. 前記偏光撮像部は、偏光方向が90度の位相差を有す偏光画素を設けて、前記偏光方向を前記複屈折物質の水平方向と垂直方向と等しくして、
    前記視差画像生成部は、前記複屈折物質の水平方向または垂直方向の一方と等しい偏光方向の偏光画素を用いて前記通常光線画像を生成して、他方と等しい偏光方向の偏光画素を用いて前記異常光線画像を生成する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  4. 前記偏光撮像部は、所定の偏光方向の偏光画素と無偏光である無偏光画素を用いて構成して、前記偏光方向を前記複屈折物質の水平方向または垂直方向と等しくして、
    前記視差画像生成部は、前記偏光画素を用いて前記通常光線画像または前記異常光線画像の一方を生成して、他方の画像は前記偏光画素を用いて生成した画像と前記無偏光画素を用いて生成した画像とに基づいて生成する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  5. 前記偏光撮像部は、偏光方向が異なる3方向以上の偏光画素を用いて構成して、
    前記視差画像生成部は、前記偏光方向が異なる3方向以上の偏光画素の画素値に基づき偏光モデルを算出して、算出した偏光モデルに基づいて前記視差画像を生成する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  6. 前記視差画像生成部は、前記通常光線画像と前記異常光線画像の一方の画像に含まれる他方の画像が最小となる偏光方向を探索して、探索した偏光方向の画像と90度の位相差を有する画像を前記視差画像として生成する
    請求項5に記載の信号処理装置。
  7. 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像のエッジ成分が最小となる偏光方向を探索する
    請求項6に記載の信号処理装置。
  8. 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の画素毎の差分の合計が最大となる前記2つの偏光画像の一方の偏光方向を探索する
    請求項6に記載の信号処理装置。
  9. 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の画素毎の差分の合計が最小となる前記2つの偏光画像の一方の偏光方向に対する45度の位相差を有する偏光方向を探索する
    請求項6に記載の信号処理装置。
  10. 前記視差画像生成部は、前記偏光モデルに基づいた偏光画像であって、偏光方向が90度の位相差を有する2つの偏光画像の加算画像と45度の位相差を有する偏光画像との画素毎の差分の合計が最小となる前記2つの偏光画像の一方の偏光方向を探索する
    請求項6に記載の信号処理装置。
  11. 前記視差画像生成部は、予め設定された画像平行化関数を用いて、水平方向の視差を有する通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する
    請求項2に記載の信号処理装置。
  12. 複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を偏光撮像部で生成することと、
    前記偏光撮像部で生成された偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として視差画像生成部で生成することと、
    前記視差画像生成部で生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を距離計測部で計算することと
    を含む信号処理方法。
  13. 偏光画像を用いた測距をコンピュータで実行させるプログラムであって、
    複屈折物質を介して入射された被写体光に基づいた偏光画像を用いて偏光角度の異なる画像の分離を行い、通常光線画像と異常光線画像を視差画像として生成する手順と、
    前記生成された通常光線画像と異常光線画像における被写体の測距位置の視差に基づいて、前記測距位置までの距離を算出する手順と
    を前記コンピュータで実行させるプログラム。
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