JP2022081862A - 電動送風機及びそれを備えた電気掃除機 - Google Patents

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賢宏 伊藤
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Abstract

Figure 2022081862000001
【課題】電動機の冷却効率を向上できる電動送風機を提供する。
【解決手段】
羽根車側と反羽根車側に設置した2つのモータハウジングを備える羽根車の軸方向の下流に第一軸流ディフューザ翼23と第二軸流ディフューザ翼24を備える。第一軸流ディフューザ翼23と一体の羽根車側ハウジング6は、羽根車側モータハウジング6に固定され周りを覆うように配置される。第二軸流ディフューザ翼24を持つ反羽根車側ハウジング9は反羽根車側モータハウジング10を覆うように配置され、2つのモータハウジングは半径方向に設置した複数の開口部を有する。反羽根車側モータハウジング10の半径方向の開口は電動機内に冷却用の空気が流入する吸気口とし、羽根車側モータハウジング6の半径方向の開口は電動機内の冷却用の空気が流出する排気口とする。
【選択図】図3B

Description

本発明は、電動送風機及びそれを備えた電気掃除機に関する。
近年需要が急速に高まっているコードレススティック掃除機や自走式電気掃除機において、低電圧のバッテリー駆動でも十分な出力を得るとともに、振動や騒音を低減するためにDCブラシレスモータを用いた電動送風機が使用されている。また、電気掃除機の小型化を達成するために、電動送風機の小型化も求められている。電動送風機の小型化に関しては、電動送風機を高速化することで羽根車の外径を小さくすることができる。そのため、ブラシレスモータの回転数を毎分約5万回転以上としているものがある。このような電動送風機としては、例えば特許文献1に開示されたものがある。
特許文献1には、「上下に延びる中心軸C周りに回転するインペラ10と、インペラ10の下方に配置されステータ24を有してインペラを回転させるモータ20と、ステータを収納するモータハウジング21と、インペラとモータハウジングとを収納してモータハウジングとの隙間に第1流路5を構成するファンケーシング2とを備え、ファンケーシングの上部はインペラの上方を覆い、かつ上下方向に開口する吸気口3を有し、ファンケーシングの下部には第1流路を介して吸気口に連通する排気口4が設けられ、モータハウジングにはモータハウジングの内面に固定されるステータの上面よりも下方において、径方向に貫通して第1流路に連通する流入口21aが設けられ、モータハウジングは流入口から上方に延びて前記ステータよりも上方の空間に連通される第2流路6を有する、送風装置1。」が記載されている。
特開2018-105269号公報
ところで、電気掃除機は粉塵によるフィルタの目詰まりや、掃除対象の床の材質等の運転条件によって動作風量が大きく変化する。そのため、電気掃除機は広い風量範囲で吸引力が強い電動送風機が求められる。また、電気掃除機の使い勝手から、電動送風機の小型化や軽量化が求められる。そのため、放熱領域が減少し、電動送風機内部の発熱密度は増加し、電動機や軸受の冷却性能向上が必要となっている。
また、翼付ディフューザは設計点風量において優れた圧力回復を行うことが出来るが、非設計点風量においては、ディフューザ翼の入口角と、空気流れのディフューザへの流入角との不一致によりディフューザ性能が低下する。そのため、電気掃除機の吸引力は設計点風量では高いが、非設計点風量では低下する恐れがあった。
コードレススティック型もしくは自律走行型のような電池(2次電池)で駆動する掃除機は、電池容量の関係から電動送風機の消費電力が小さく、最大風量も小さい。そのため、フィルタの目詰り時にごみ搬送能力が低下し、掃除機の吸引力が低下する課題がある。さらに、コードレススティック型もしくは自律走行型のような電池(2次電池)で駆動する掃除機は、小型で軽量であることが求められ、掃除機に搭載される電動送風機は広い風量範囲で吸引力が強いこと、および小型であることの両立が求められる。
特許文献1に記載された従来技術は、ファンケーシングとモータハウジングとの隙間に第1の流路が構成され、第1の流路の上流側はインペラに連通し、流路の下流側には排気口が形成されている。モータハウジングの周壁には第1の流路に連通する流入口が設けられ、流入口はモータハウジングの内面に固定されるステータの上面より下方に配置され、径方向に貫通している。また、モータハウジングは流入口から上方に伸びてステータよりも上方の空間に連通する第2の流路を有している。第2の流路の下端は閉塞され第2の流路に流入した気流は全て上方に向かう流れとなっている。
このように、第1流路の流れは分岐され、流入口から第2流路に流れ込み、ステータを冷却し、ステータより上方に存在するインペラ側の玉軸受の軸受付近を流れ、その後、反インペラ側のすべり軸受を冷却し、第1流路と合流せずにモータ外部に排気されている。
しかしながら、第1の流路の気流の流れは軸方向に流れているため、流入口に流入するためには90度曲げられ径方向から流入する必要がある。また、第2の流路を上方に流れインペラ側の玉軸受を冷却するため径方向に流れ、さらに90度曲げられ反インペラ側に流れすべり軸受を冷却後に排気される。このため、流路の圧力損失が大きく、第2流路へ流れる風量が少なくなり、モータ内部のステータや軸受を十分に冷却できない、という課題があった。
また、第1の流路の流入口から下流側の風量は、第2の流路に流れる風量があるため減少する。翼付ディフューザは設計点風量において優れた圧力回復を行うことが出来るが、設計点風量より風量が低下した場合は、ディフューザ翼の入口角と空気流れのディフューザへの流入角の不一致によりディフューザ性能が低下し、電気掃除機の吸引力が低下する恐れがあった。
本発明は、前記した課題を解決するためになされたものであり、小型軽量でありながら信頼性の高い構成を実現するとともに、運転による電動機や軸受の冷却を十分に行うことができ、さらに広い風量機において高効率な電動送風機及びそれを備えた電気掃除機の提供することを主な目的とする。
前記目的を達成するため、本発明は、回転するロータコアと、ロータコアの外周部にステータコアおよび巻線と、ステータコアの外周部の一部を露出するように、羽根車側と反羽根車側に設置した2つのモータハウジングを持つ電動機と、羽根車の軸方向の下流に第一の軸流ディフューザ翼と、第二の軸流ディフューザ翼を有した送風機とを持ち、電動機は送風機と別々の組立体で形成され、第一の軸流ディフューザ翼と一体の羽根車側のハウジングは、羽根車側のモータハウジングに固定され、かつ羽根車側のモータハウジングの長軸方向において上流から略中心位置まで前記羽根車側のモータハウジングの周りを覆うように配置され、第二の軸流ディフューザ翼を持つ反羽根車側のハウジングは羽根車側のモータハウジングの長軸方向において略中心から下流にかけて反羽根車側のモータハウジングを覆うように配置され、2つのモータハウジングは半径方向に設置した複数の開口部を有し、反羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は電動機内に冷却用の空気が流入する吸気口とし、羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は電動機内の冷却用の空気が流出する排気口とすることを特徴とする電動送風機、及び、それを搭載した電気掃除機とする。その他の手段は、後記する。
本発明によれば、小型軽量でありながら信頼性の高い構成を実現するとともに、運転による電動機の冷却効率を向上でき、広い風領域において高効率化を図ることができる。
実施形態に係る電動送風機を搭載した電気掃除機をスティック型として使用する際の斜視図である。 実施形態に係る電動送風機を搭載した電気掃除機をハンディ型として使用する際の側面図である。 実施形態に係る電動送風機を搭載した掃除機本体の縦断面図である。 実施形態に係る電動送風機の外観図である。 実施形態に係る電動送風機の縦断面図である。 羽根車の斜視図である。 羽根車の断面図である。 第一軸流ディフューザ翼を有するハウジングを羽根車側から見た正面図である。 第一軸流ディフューザ翼を有するハウジングの断面図である。 第一軸流ディフューザ翼を有するシュラウドの一部を除した部分断面図である。 第二軸流ディフューザ翼を有するハウジングの羽根車側から見た正面図である。 第二軸流ディフューザ翼を有するハウジングの断面図である。 第二軸流ディフューザ翼を有するシュラウドの一部を除した部分断面斜視図である。 電動機部の外観斜視図である。 電動機部の縦断面図である。 電動機部の反羽根車側モータハウジングの径方向開口よりも上方を通る水平断面で切断した斜視図である。 本発明の第2実施形態における電動送風機の縦断面図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」と称する)について詳細に説明する。なお、各図は、本発明を十分に理解できる程度に、概略的に示しているに過ぎない。よって、本発明は、図示例のみに限定されるものではない。また、各図において、共通する構成要素や同様な構成要素については、同一の符号を付し、それらの重複する説明を省略する。
<電動送風機を搭載した電気掃除機の構成>
以下、図1A、図1B、及び図2を参照して、本実施形態に係る電動送風機200を搭載した電気掃除機400の構成について説明する。図1Aは、本実施形態に係る電動送風機200を搭載した電気掃除機400をスティック型として使用する際の斜視図である。図1Bは、電気掃除機400をハンディ型として使用する際の側面図である。図2は、電気掃除機400の掃除機本体410の縦断面図である。
なお、本実施形態では、電動送風機200がスティック型とハンディ型とを適宜切り替えて使用できる充電式の電気掃除機400に搭載されている場合を想定して説明する。しかしながら、電動送風機200は、スティック型のみやハンディ型のみ等の様々なタイプの電気掃除機400に搭載することができる。
図1Aに示すように、電気掃除機400は、塵埃を集塵する集塵室401と、集塵に必要な吸込気流を発生させる電動送風機200(図2参照)を収納する掃除機本体410と、掃除機本体410に対して伸縮自在に設けられた伸縮パイプ402と、伸縮パイプ402の一端に設けられたグリップ部403と、グリップ部403に設けられた電動送風機200(図2参照)の入切を行うスイッチ部404とを備えている。
図1Aに示す例では、電気掃除機400は、スティック状態になっており、伸縮パイプ402が伸ばされた状態になっている。スティック状態において、掃除機本体410の他端には吸口体405が取り付けられ、掃除機本体410と吸口体405とが接続部406で繋がれている。
一方、図1Bに示す例では、電気掃除機400は、ハンディ状態になっており、伸縮パイプ402が掃除機本体410内に収納され、グリップ部403が伸縮パイプ402側に近接した状態になっている。ハンディ状態において、持ち手となるハンディグリップ部407は、掃除機本体410の上面側に、近接されたグリップ部403と集塵室401との間に設けられている。また、掃除機本体410の他端部には吸口体408(隙間ノズル)が取り付けられ、掃除機本体410と吸口体408とが接続部406で繋がれている。
係る構成において、電気掃除機400は、グリップ部403のスイッチ部404を操作することで、掃除機本体410に収納された電動送風機200(図2参照)が作動し、吸込気流を発生させる。そして、電気掃除機400は、吸口体405(図1A参照)又は吸口体408(図1B参照)から塵埃を吸込み、接続部406を通して掃除機本体410の集塵室401に集塵する。
図2に示すように、掃除機本体410の内部には、吸引力を発生させる電動送風機200と、電動送風機200に電力を供給する電池ユニット420と、駆動用回路430とが設けられている。なお、図2に示す例では、電気掃除機400は、ハンディ状態になっており、掃除機本体410から吸口体408を取り外した状態になっている。
吸口体405(図1A参照)又は吸口体408(図1B参照)から吸い込まれた空気は、掃除機本体410に設けられた流路440を通って電動送風機200の前方に配置された集塵室401に送られ、集塵室401内に集塵される。そして、集塵室401で塵挨が分離された後の空気は、電動送風機200と、駆動用回路430とを通り、掃除機本体410に形成された排気口(不図示)から外部に排出される。
<電動送風機の構成>
以下、図3乃至図7を参照して、電動送風機200の構成について説明する。
図3Aは、電動送風機200の外観図である。図3Bは、電動送風機200の縦断面図である。図4Aは、羽根車の斜視図である。図4Bは、羽根車の断面図である。図5Aは、第一軸流ディフューザ翼を有する羽根車側ハウジングを羽根車側から見た正面図である。図5Bは、第一軸流ディフューザ翼を有する羽根車側ハウジングの断面図である。図5Cは、第一軸流ディフューザ翼を有する羽根車側ハウジングのシュラウドの一部を除した図である。図6Aは、第二軸流ディフューザ翼を有する反羽根車側ハウジングを羽根車側から見た正面図である。図6Bは、第二軸流ディフューザ翼を有する反羽根車側ハウジングの断面図である。図6Cは、第二軸流ディフューザ翼を有する反羽根車側ハウジングのシュラウドの一部を除した斜視図である。図7Aは、電動機の外観斜視図である。図7Bは、電動機の縦断面図である。図7Cは、電動機の反羽根車側モータハウジングの径方向開口よりも上方を通る水平断面で切断した斜視図である。なお、図3Bでは電動送風機200に環状の防振ゴム21を適用した場合を示す。また、図3Bには代表的な空気の流れを図3Bの左側のみに実線矢印α1および点線矢印α2で示している。
図2に示すように、電動送風機200は、電気掃除機400の内部に取付けられる。その際に、電気掃除機400の下部側の吸口体405(図1A参照)又は吸口体408(図1B参照)の方向に羽根車1(図3B参照)が向くように、電動送風機200は、電気掃除機400に取り付けられる。
図3乃至図7に示すように、電動送風機200は、送風機部201の半径方向内側に電動機部202が構成されている。送風機部201は、吸引空気流の上流から、回転翼である羽根車1、羽根車側の第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24を設置されている。第二軸流ディフューザ翼24の下流には、排気口32が設けられている。羽根車側ハウジング2は、第一軸流ディフューザ翼23を持ち、羽根車側モータハウジング6に設けられたねじ穴部36に、固定ねじ39によって取り付けられている。反羽根車側ハウジング9は、第二軸流ディフューザ翼24を持ち羽根車側ハウジング2の下流側に配置され排気口32を備えている。電動機部202は、羽根車側ハウジング2と反羽根車側ハウジング9の半径方向内側に位置している。羽根車側ハウジング2は羽根車側モータハウジング6を覆うように位置し、反羽根車側ハウジング9は、反羽根車側モータハウジング10の軸方向の一部を覆うように位置し、反羽根車側モータハウジング10の外周部の半径方向に設けられた開口部20の一部が露出するように設置されている。羽根車側モータハウジング6は、電動機部202の軸方向であって羽根車1側の軸受11を保持している。反羽根車側モータハウジング10は、電動機部202の軸方向であって反羽根車側の軸受12を保持している。
羽根車側モータハウジング6と反羽根車側モータハウジング10は同一形状であり、外周部の半径方向と軸方向に複数の開口を有している。反羽根車側モータハウジング10の軸方向の開口部34は外部と連通しているが、羽根車側モータハウジング6の軸方向の開口部33は、羽根車側ハウジング2によって閉塞されている。羽根車側モータハウジング6の外周部の半径方向を向いた開口部15、反羽根車側モータハウジング10の開口部20は周方向に6個の開口が配置されている。また、羽根車側モータハウジング6の開口部15と反羽根車側モータハウジング10の開口部20はステータコア8に軸方向に重ならないように設置されている。また、各モータハウジングの開口部15、20は、巻線17の軸方向端部と軸方向に重なるように配置されている。なお、各モータハウジングの半径方向の開口は周方向に均一に配置されており、開口の個数と反羽根車1側の第二軸流ディフューザ翼24の翼枚数は3の最大公約数を持つ。すなわち、周方向に3か所で同一の流れ場を開口部20に導入することができ、周方向の温度分布の低減を可能する。なお、最大公約数は2より上で、3以上または、開口部の個数と同一となるのが望ましい。
電動送風機200の側部には、羽根車1と羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24を通る第1の流路18が設けられている。第1の流路18は、電気掃除機400の下部側の吸口体405(図1A参照)又は吸口体408(図1B参照)での吸引力の空気流が流れる流路である。第2の流路19は、反羽根車側モータハウジング10の半径方向の開口部20と軸方向の開口部34から電動機部202の内部に空気が流入し、電動機部202の内部を羽根車1側に向かって流れ、羽根車側モータハウジング6の半径方向の開口部15から、羽根車側ハウジング2、反羽根車側ハウジング9と羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10間に形成された隙間を反羽根車側ハウジング9の排気口32側に向かって空気が流れる流路である。
第1の流路18と第2の流路19は、反羽根車側ハウジング9の内壁9aの軸方向端部9cで合流する。なお、軸方向端部9cは第二軸流ディフューザ翼24の軸方向寸法の略半分の位置にある。軸方向端部9cで第1の流路18と第2の流路19を合流させることで、第二軸流ディフューザ翼24の主流によるベンチュリ効果で第2の流路19内の流れを生じさせ、反羽根車側モータハウジング10の開口部20および軸方向の開口部34から冷却風を電動機内部に取り込んでいる。これにより、電動機部202の冷却性能の向上と電動送風機200の広作動範囲での高効率化を図れる。なお、軸方向端部9cは第二軸流ディフューザ翼24の軸方向寸法の略半分以降であれば良く、翼の後縁まで延びていても良く、ベンチュリ効果による冷却風を生じさせるためには、開口部20より軸方向に羽根車1側に位置することが望ましい。
第2の流路19は、第1の流路より半径方向内側に位置している。また、反羽根車側モータハウジング10の開口は、軸方向の開口部34と半径方向の開口部20が形成されている。開口を大きくとることで、ベンチェリ効果で生じる風量を多くすることができ、第2の流路19を通る際に電動機内部をより効率よく冷却できる。また、反羽根車側モータハウジング10の開口部20は反羽根車側ハウジング9の内壁9aより半径方向内側に位置することで、第2の流路19の流路面積を確保しやすくなり、電動機部202内部をより効率よく冷却できる。なお、開口部34から巻線17の一部が出て(図示せず)、駆動用回路430(図2参照)に電気的に接続される。ここで、モータハウジングの開口部の構成は四角の穴でも、丸穴、他の形状の穴でも良い。
図3B、図4に示す羽根車1は熱可塑性樹脂製のハブ板26により、金属製のスリーブ13が覆われている。羽根車1は、回転軸5の端部に螺刻された雌ねじに、固定ナットが螺着されて固定されている。なお、本実施形態では、回転翼である羽根車1を回転軸5の端部に雌ねじを設け、固定ナットを用いて固定しているが、圧入によって回転軸に固定されるようにしても良い。また、図3B及び図4に示すように、本実施形態では、羽根車1は、斜流型羽根車になっているが、遠心型羽根車、軸流型羽根車の形態でも良い。
<電動機部202>
次に、本実施形態の電動機部202の構成を説明する。
図7Aは電動機部202を斜めから見た外観斜視図である。図7Bは電動機部202の縦断面図である。図7Cは電動機の反羽根車側モータハウジング10の径方向開口20よりも上方を通る水平断面で切断した斜視図である。電動機部202は、ロータコア7と、その外周部に配置されるステータコア8とが設置されている。ロータコア7は、2つの羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10内に収納され、回転軸5に固定されている。ステータコア8は環状のヨーク部8bと、ポール部8cと、ティース部8dを備えている。ヨーク部8bと、ポール部8cと、ティース部8dで囲まれた空間により、巻線17が挿入されるスロット部8eが形成される。ポール部8cはヨーク部8bの内周面からロータコア7に向かって半径方向内側に延びて形成され、ポール部8cに巻枠25を介して巻線17が巻かれている。巻線17は、電動送風機200に備わる駆動用回路430(図2参照)に電気的に接続されている。なお、巻線17は銅線を用いるが、アルミニウム線やアルミニウム線の周りに銅材を用いた複合材の線材を用いることで、より小型軽量な電動送風機が提供できる。
ロータコア7は希土類系のボンド磁石を有してなる。希土類系のボンド磁石は、希土類系磁性粉末と有機バインダーとを混合して作られる。希土類系のボンド磁石としては、例えば、サマリウム鉄窒素磁石や、ネオジム磁石等を用いることができる。ロータコア7は回転軸5に一体成形されるか、または、固定されている。なお、電動送風機200の運転回転速度は毎分約50、000~200、000回転である。なお、本実施形態では、ロータコア7に永久磁石を用いているが、これに限定されず、無整流子電動機の一種であるリラクタンスモータなどを使用してもよい。
ロータコア7の羽根車1側には軸受11を備えている。ロータコア7に対して、軸受11の回転軸5の方向の反対側に軸受12を備えている。回転軸5の一方側の軸受11と他方側の軸受12とで、回転軸5を回転自在に支持している。羽根車側モータハウジング6は、軸受11を支持し、反羽根車側モータハウジング10は、軸受11を支持している。羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10は金属製であり、材料にアルミニウム合金を用いることで、熱伝導による冷却性向上と軽量化が可能となる。なお、モータハウジングは金属製ではなく、樹脂製でも良く、樹脂製の場合は、軸受とモータハウジングの間に金属製の支持体を設けることで、軸受の冷却を促進することができる。また、羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10はアルミニウム合金材でも、鋼材でもよい。
軸受11、12のロータコア7側には軸受の軸方向の位置決めを行うスペーサー16が設置されている。また、回転体のアンバランス量の調整は、マグネットの外周部に設けたマグネットカバーとマグネットの端部に樹脂製のバランス調整材14を設置することで、回転体のアンバランス量を最小化している。これにより、電動送風機200の騒音および振動の低減を図っている。
羽根車側モータハウジング6と反羽根車側モータハウジング10は、同一形状であり、ステータコア8を軸方向に挟み込むように設置し、ステータコア8の外周部とモータハウジングの内壁を軸方向に重ね、接着乃至圧入で組み立てられている。ステータコア8は2つの羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10に接し、ステータコア8の略中央位置にモータハウジングからヨーク部8bの外周部の一部が露出した露出部8aを持つ。このようなステータコア8とモータハウジング構造にすることで、ステータコア8の発熱を羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10の熱伝導、および第2の流路19内に露出部8aが配置されているのでステータコア8の冷却が促進され、高い発熱密度で低損失な冷却が可能となる。同一構造のモータハウジングを用いることで、低コスト化と冷却性の向上を両立することができる。
羽根車側モータハウジング6に設けた半径方向の開口部20の周方向位置はステータコア8のポール部8cの間に配置している。すなわちステータコア8のスロット部8eの半径方向位置に開口部20を配置し、開口部20の軸方向位置はステータコア8に重ならないようにしている。これにより、開口部20の内部に冷却風が流入し易くなる。また、電動機部202で発熱量の大きい巻線17に冷却風が当たるため、電動機部202の冷却性能の向上が図られる。なお、本実施形態例ではスロット部8eが6個とし、開口部20は6個であるが、開口部を3個とすることで、羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10の剛性を高くすることができ、振動、騒音の低減に有利に働く。また、開口部20の半径方向内側に巻線17を巻き回す巻枠25が配置されているが、巻枠25の両端部から電動機部202内に冷却風が流入するため、流入する空気の流速が速くなり巻線17を冷却することができる。さらに、軸方向の開口部34からも電動機部202内に冷却空気が流入するため、巻線17、ステータコア8、軸受11、12を冷却するのに十分に風量を得ることができる。
反羽根車側モータハウジング10の半径方向の開口部20と羽根車側モータハウジング6の半径方向の開口部15の位置は周方向に異なっている。モータハウジング6の軸方向の開口部33が羽根車側ハウジング2によって閉塞されていても、羽根車側モータハウジング6の開口部15の半径方向内側には巻枠25が配置されないため、開口部15の開口面積を十分に確保することができるので、損失を小さく電動機部202の各部の冷却を行うことができ、信頼性の高い電動送風機を得ることができる。
次に、図5に示す羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23と、図6に示す反羽根車1側の第二軸流ディフューザ翼24の周方向位置について説明する。羽根車側ハウジング2の外周部には、周方向3箇所に突起部35が設けられている。反羽根車側ハウジング9の外周部に設けた爪部22と、羽根車側ハウジング2の突起部35とが嵌合されて接続される。また、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23の翼枚数と、反羽根車側ハウジング9の端部の爪部22及び羽根車側ハウジング2の突起部35の個数とは、翼枚数と突起部35が3の最大公約数で構成されている。こうして、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23及び第二軸流ディフューザ翼24の周方向位置が所定の周方向位置になるようにし、量産性の向上を図っている。なお、翼枚数と突起部35の最大公約数は2より上であればよいが、突起個数で構成されると、各ディフューザ翼の周方向位置が決まり、組立時の量産性が最も良い。
図3Bに示す羽根車1を覆うファンケーシング3は、羽根車側ハウジング2の嵌合部28(図5参照)にファンケーシング3の下端部3aが挿入され、羽根車側ハウジング2に接着固定される。また、ファンケーシング3の掃除機本体410の設置部には、図3Bに示す防振ゴム21が設置されている。防振ゴム21を設けることで、電動送風機200の振動の抑制と、ファンケーシング3と掃除機本体410の設置部との間の空気の漏れを防止することで、低騒音化と高効率化を図ることができる。
羽根車側ハウジング2には羽根車側モータハウジング6に固定できるように貫通穴40が設けられ、固定ねじ39により、羽根車側モータハウジング6に固定される。電動送風機200の組立は、別体で組立てられた電動機部202の羽根車側モータハウジング6に設けられたねじ穴部36に、羽根車側ハウジング2が羽根車1側から組立操作され固定ねじ39により固定される。次に、電動機の回転軸5に羽根車1が挿入され、雌ねじで固定される。その後、ファンケーシング3を羽根車側ハウジング2の嵌合部28に挿入され、ファンケーシング3と羽根車側ハウジング2が接着剤で接着固定される。ファンケーシング3と一体となった電動機組品は、反羽根車側ハウジング9の爪部22と羽根車側ハウジング2の突起35に嵌合され組立てられる。なお、反羽根車側ハウジング9の嵌合部37に接着剤を流し固定することで羽根車側ハウジング2と反羽根車側ハウジング9が一体化され、振動、騒音の発生を抑えることができる。このように、電動機と送風機の組立ては、羽根車の上流方向から操作組立されることで、量産時の組立性の向上が可能である。
また、ファンケーシング3と羽根車側ハウジング2の嵌合部28は、羽根車の芯ずれを許容するように軸方向と周方向に若干の隙間を設けられており、組立時に調整することで、羽根車1とファンケーシング3の軸芯調整を行うことで、高効率化と量産性の向上が可能である。
ここで、図3Bに示すように、回転軸5を除く電動機のうち、外周部を形成するモータハウジングの上端部と下端部をつなぐ電動機軸方向長さLmは、羽根車出口から排気口までのディフューザ軸方向長さLdと略同一長さを持ち、送風機の吸込口から排気口までの送風機軸方向長さLfより短い。なお、送風機軸方向長さLfと電動機軸方向長さLmの比は約3:2で形成し、送風機軸方向長さLfと電動機軸方向長さLmを軸方向に重なるように設置させている。本構成を実現することで、ディフューザ出口でのベンチュリ効果を活用することで、電動機内部への冷却風の流れの導入を、低損失で行うことができ、小型で高効率な電動送風機の実現が可能となる。
また、本実施形態の特徴である第1の流路18の流れで生じるベンチュリ効果を最大限に発揮するには、第1の流路18と第2の流路19のハウジング2の内壁2aと羽根車側モータハウジング6で形成される流路の最大径の差を小さくすることが望ましい。本構成ではベンチュリ効果を用いた冷却風の取り込みのために、第二軸流ディフューザ翼を持つ反羽根車側ハウジング9の流路最大径Rd(反羽根車側ハウジング9の外壁9bの反羽根車側モータハウジング10側の直径)は、反羽根車側モータハウジング10の外周部の外径Rmの約1.5倍で形成されている。なお、第二軸流ディフューザ翼24を持つ反羽根車側ハウジング9の流路最大径Rdと、反羽根車側モータハウジング10の外周部の外径Rmの比は、約1.5倍より小さいほど、ベンチュリ効果を効率的に得ることができ、小型で高効率が電動送風機を実現できる。なお、本実施形態では第二軸流ディフューザ翼24を有する構成を述べたが、ベンチュリ効果を得るためであれば、第二軸流ディフューザ翼24の有無は問わず、円環の流路でもよい。
羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23は、設計点において、羽根車1から流出した流れと翼入口角度を略一致させ、圧力損失を低減している。これにより、第一軸流ディフューザ翼23により、流れの回転方向速度成分を減少させることで、ディフューザ効果を高め、送風機効率を向上している。また、第一軸流ディフューザ翼23の軸方向下流に設置された第二軸流ディフューザ翼24は、第一軸流ディフューザ翼23から流出された流れの回転方向速度成分を更に減少させる。これにより、回転軸5の方向の空気の流れの減速を高め、更なる送風機効率の向上が図れる。
<電動送風機200内における空気の流れ>
次に、電動送風機200内における空気の流れを説明する。
図3Bに示す電動機部202を駆動して、羽根車1を回転させると、ファンケーシング3の吸込口4から空気が流入し、羽根車1内に流入する。流入した空気は斜流型羽根車の場合は、羽根車1内で昇圧しながら、回転軸5の方向から吸い込んだ流れに半径方向成分を与え、回転軸5の方向から傾いた流れを発生させる。こうして、羽根車出口1aでは回転方向成分と回転軸5の方向成分を持つ流れとなり羽根車1から流出される。
羽根車1から流出された空気流は、第一軸流ディフューザ翼23と、第二軸流ディフューザ翼24を通る際に、第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24に沿って流れることで、流れの回転方向速度成分が減少する。また、反羽根車側ハウジング9の軸方向端部9c(内壁の下端部)は第二軸流ディフューザ翼24の後縁24bより上流に位置する(第二軸流ディフューザ翼24の内壁から第二軸流ディフューザ翼24の後縁24bを突出する)ことで、第二軸流ディフューザ翼24の後半で半径方向内向きに流路が拡大する。これにより、第二軸流ディフューザ翼24の後半で半径方向内向きの流れを生じさせ、排気される(内壁がない方向に流れが拡大する)。この半径方向内向きの流れにより、反羽根車側モータハウジング10の開口部20への流れ込みを促進している。なお、第1の流路18は、図3Bの実線矢印α1に示すように、ファンケーシング3の吸込口4から反羽根車側ハウジング9の排気口32までの流路である。
第2の流路19は、第二軸流ディフューザ翼24の出口風速が早いことからベンチュリ効果により、第2の流路内で第二軸流ディフューザ翼24の出口に向かう流れが生じる。第2の流路の第二軸流ディフューザ翼24の出口に向かう流れは、反羽根車側モータハウジング10の開口部20から流れを吸込み、電動機内部の反羽根車側の軸受12付近と周方向に並ぶ巻線17間を通ることで、反羽根車側の軸受12と巻線を冷却する。また、巻線間を通った流れは、羽根車1側の軸受11周辺を通り、羽根車側モータハウジング6の開口部15を通り、羽根車側モータハウジング6と羽根車側ハウジング2の内壁2aとの半径方向の隙間を軸方向下流(第二軸流ディフューザ翼24の出口)に向かい、第1の流路と合流する。なお、ステータコア8は、羽根車側モータハウジング6と羽根車側ハウジング2の内壁2aとの半径方向の隙間を冷却風が通ることで、低損失で冷却される。
第二軸流ディフューザ翼24付近で第1の流路と第2の流路が合流することで、効率よくベンチュリ効果を利用し、電動機内部の冷却を可能にしている。すなわち、電動機の冷却風の取り込みの際に、構造物による流れ方向の変更を行わないため、非設計点においても送風機効率が高く維持でき、幅広い運転範囲での高効率化が可能となる。
<送風機部201>
次に、実施形態の送風機部201の構成を説明する。
図4Aは実施形態の羽根車1の斜視図である。図4Bは羽根車1の断面図である。図5Aは羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23を有する羽根車側ハウジング2を羽根車1側から見た正面図である。図5Bは第一軸流ディフューザ翼23を有する羽根車側ハウジング2の縦断面図である。図5Cは第一軸流ディフューザ翼を有するシュラウドの一部を除した部分断面図である。図6Aは第二軸流ディフューザ翼24を有する反羽根車側ハウジング9の羽根車1側から見た正面図である。図6Bは第二軸流ディフューザ翼24を有する反羽根車側ハウジング9の縦断面図である。図6Cは第二軸流ディフューザ翼24を有するシュラウドの一部を除した反羽根車側ハウジング9の外周部から見た部分断面斜視図である。なお、図5Cと図6Cは、第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24の形状を示すために、シュラウドを削除した部分断面図を示す。
<羽根車1>
先ず、図4A、図4Bを用いて、本発明に係る実施形態における回転翼の羽根車1について説明する。羽根車1は、ハブ板26と複数枚の羽根27とを有して構成されている。ハブ板26と羽根27はエンジニアリングプラスチックや熱可塑性樹脂で一体成形されている。
ハブ板26の裏面側には凸部26aが設けられている。羽根車1を回転させて凸部26aを削ることで、羽根車1のバランス修正を行うことができる。これにより、羽根車1のアンバランス量を小さくし、振動や騒音の低減を図ることができる。また、ハブ板26の裏面側には金属製のスリーブ13が一体成型品で設けられている。スリーブ13を用いることで、スリーブなし時に生じる回転軸5と羽根車1の嵌め合い隙間のばらつきを小さくすることが可能となり、羽根車1のアンバランス量の低減により、振動や騒音の低減を図ることができる。また、羽根車1のボス部29に金属製のスリーブ13を設置することで、軸受11の発熱をスリーブに熱伝達することで、スリーブ13の回転による軸受11の冷却性能を促進することできる。
羽根車1とファンケーシング3は樹脂製であり、羽根車1とファンケーシング3で摺動性の異なる樹脂材料とし、羽根車1とファンケーシング3を接触させた状態で馴染み運転を行うことで、羽根車1またはファンケーシング3のどちらかの材料が削れ、羽根車1とファンケーシング3間の隙間を最小化することが可能である。
羽根車1の運転中の遠心応力による翼の変形量が大きい場合は、ファンケーシング3の樹脂が削られるように、ヤング率の小さい材料をファンケーシング3に用いることで、運転時の羽根車1とファンケーシング3との隙間の最小化を図ることができ、高効率な電動送風機を得ることができる。
羽根車1は、ボス曲面29aが羽根車外周部にかけ回転軸5の方向(図4Bの下方向)に傾斜した斜流羽根車である。図4A、図4Bでは、シュラウド板を持たないオープン型斜流羽根車の羽根車1を示しているが、シュラウド板の有無にかかわらず遠心羽根車でもよい。
次に、第1実施形態の送風機部201について説明する。
図3B、乃至図5、図6に示すように、実施形態の送風機部201は、羽根車1の軸方向下流側に周方向等間隔で配置された羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23が15枚設置されている。第一軸流ディフューザ翼23は、羽根車側ハウジング2の内壁2aと外壁2bの間に設けられ、羽根車側ハウジング2と一体で成型されている。第二軸流ディフューザ翼24は、反羽根車側ハウジング9の内壁9aと外壁9bの間に設置され、反羽根車側ハウジング9と一体成型されている。また、第二軸流ディフューザ翼24の翼枚数は、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23と同一の15枚で構成されている。
図5に示す羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23の後縁23bと第二軸流ディフューザ翼24の前縁24a(図6C参照)の周方向位置は、周方向に略一致している。低風量側の効率を向上させるには、羽根車側の第一ディフューザ翼23の後縁23bと第二軸流ディフューザ翼24の前縁24aの周方向位置を略一致させることで実現できる。大風量側の効率を向上させるには、第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24の翼間ピッチ(360/羽根枚数Zd)の15~50%が良い。
図3Bに示すように、第一軸流ディフューザ翼23の内壁2a(ハブ)と第二軸流ディフューザ翼24の内壁9a(ハブ)は、略一致している。ここで、第一軸流ディフューザ翼23の内壁2aと第二軸流ディフューザ翼24の内壁9aとは面一にすることが望ましい。例えば、合流後の反羽根車側ハウジング9の内壁9aが大きく(ハブ面の径が大きい)流路に突出した場合、第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24での損失が増加するためである。
図3Bに示すように、羽根車側ハウジング2の内壁2aと反羽根車のハウジング9の内壁9aは、軸方向に隙間なく設置している。羽根車側ハウジング2の外壁2bと反羽根車側ハウジング9の外壁9bは、嵌合部37(図6B参照)によりハウジング2の芯を出し、反羽根車側ハウジング9の外周部の爪部22(図6B参照)で周方向の固定を行い、接着固定することで、組立が容易な構造で、量産性の向上を図っている。
図5A~Cに示す羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23の高さ方向の形状は、羽根車側ハウジング2の内壁2aから外壁2bにかけ、反羽根車1側(羽根車1から離れる側)に傾斜し(図3B参照)、半径方向の中央付近から外周部にかけ、回転軸5の方向上流に戻る傾斜を有して、高さ方向に湾曲している。
図5Cに示すように、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23のシュラウド側の翼弦長(前縁23aと後縁23bを結んだ線)は、ハブ側(内壁2aの側)の翼弦長に比べて長い。なお、シュラウド側の翼弦長は、羽根車1の出口のシュラウド側の風速が速いため、緩やかな形状とすることで損失を抑制し、高効率化を図っている。また、第一軸流ディフューザ翼23を高さ方向に湾曲させることで、ディフューザのハブ側(内壁2a側)の翼面(第一軸流ディフューザ翼23の面)およびハブ面(内壁2a)で生じる2次流れを抑えることができる。そのため、ディフューザ内部(第一軸流ディフューザ翼23の内壁2a側の翼面および内壁2a)のはく離を抑制でき、高効率化が可能となる。
図6に示すように、第二軸流ディフューザ翼24は、排気口32に向かうにつれ翼厚さ(翼の後縁側の翼厚さ)が厚く、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23の翼厚さ(図5参照)より厚い。また、第二軸流ディフューザ翼24の翼弦長(前縁24aと後縁24bを結んだ線)は、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23のシュラウド側の翼弦長と略同一である。第二軸流ディフューザ翼24の翼弦長を大きくとるとともに、図6Cに示すように、第二軸流ディフューザ翼24の後縁24bにかけて翼厚さを大きく取ることで、流れの減速を緩やかにでき、静圧回復を高められ、高効率化が図れる。
ここで、第一軸流ディフューザ翼23、第二軸流ディフューザ翼24の形状について説明する。
第一軸流ディフューザ翼23および第二軸流ディフューザ翼24は、図5に示す翼弦長(例えば、第一軸流ディフューザ翼23の前縁23aから後縁23bを結ぶ直線長さ)と翼取付間隔の円周方向に沿った距離で割ったソリディティ(翼弦長/翼間ピッチ)が1より小さい翼形状を持つ。なお、ソリディティは1より小さければ、回転軸5の方向に成型する金型構成で製造でき、高効率化と生産性向上が可能である。
また、第二軸流ディフューザ翼24の軸方向端部9c(内壁の下端部)は、第二軸流ディフューザ翼24の後縁24bより上流に位置する(第二軸流ディフューザ翼24の内壁9aから第二軸流ディフューザ翼24の後縁24bを突出する)ことで、第二軸流ディフューザ翼24の後半で半径方向内向きに流路が拡大することにより、半径方向内向きの流れを生じさせ、排気される。これにより、反羽根車側モータハウジング10の開口部20への流れ込みを促進し、冷却性能の向上を図っている。なお、第二軸流ディフューザ翼24の後縁24bの軸方向位置は、反羽根車側モータハウジング10の半径方向の開口部20の軸方向の間に位置する。これにより、第二軸流ディフューザ翼24による回転方向の流れの減速を高め、静圧上昇を図るとともに、翼による転向により、開口部20に向かう、半径方向内向きの流れを生じさせることができ、冷却性能の向上が可能である。
すなわち、実施形態の電動送風機200は、広い運転範囲で効率を高く維持できる。したがって、広い範囲で吸込力が高い電気掃除機400(図1参照)を提供できる。
実施形態では、一例として、図3Bに示す反羽根車側モータハウジング10の開口は、半径方向の開口部20、軸方向の開口部34を持つが、どちらか一方向でもよく、半径方向と軸方向を両立するような傾斜した開口部でもよい。
以上説明した実施形態の電動送風機200によれば、電動送風機200は、回転するロータコア7と、ロータコア7の外周部にステータコア8および巻線17と、ステータコア8の外周部の一部を露出するように、羽根車1側と反羽根車側に設置した羽根車側モータハウジング6、反羽根車側モータハウジング10を持つ電動機部202と、羽根車1の軸方向の下流に周方向に翼を持つ第一軸流ディフューザ翼23と、第二軸流ディフューザ翼24を有した送風機部201とを持ち、電動機部202は送風機部201と別々の組立体で形成され、第一軸流ディフューザ翼23と一体の羽根車側ハウジング2は、羽根車側モータハウジング6に固定され、かつ羽根車側モータハウジング6の長軸方向において上流から略中心位置まで羽根車側モータハウジング6の周りを覆うように配置され、第二軸流ディフューザ翼24を持つ反羽根車側ハウジング9は羽根車側の反羽根車側モータハウジング10の長軸方向において略中心から下流にかけて反羽根車側の反羽根車側モータハウジング10を覆うように配置され、2つのモータハウジングは半径方向に設置した複数の開口部15、20を有し、反羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は電動機内に冷却用の空気が流入する吸気口とし、羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は電動機内の冷却用の空気が流出する排気口とすることを特徴とする。
これにより、広い風量域において高効率かつ、小型で軽量な信頼性の高い電動送風機200を提供できる。したがって、電動機部202のステータコア8、巻線17、軸受11、12を冷却し、小型で広い風量域において吸引力を向上した電気掃除機400を得ることができる。
<<第2実施形態>>
次に、第2実施形態について、図8を用いて説明する。
図8は本発明の第2実施形態における電動送風機200の縦断面図である。
第2実施形態の電動送風機200は、第1実施形態の電動送風機200と異なり、第2の流路が羽根車側モータハウジング6の軸方向の開口部33を通り、羽根車側ハウジング2と羽根車側モータハウジング6により形成される軸方向隙間流路30を通る。また、軸方向隙間流路30を通った冷却風は、羽根車側モータハウジング6と羽根車側ハウジング2の半径方向隙間からなる円環流路38を通る。円環流路38を通る流れは、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23と反羽根車1側の第二軸流ディフューザ翼24の間につながる連結隙間31を通り、第二軸流ディフューザ翼24に合流する。
電動送風機200は、前記第1実施形態と基本的な構成は同じであるので同一要素については同一符号を用い、その説明を省略する。
軸方向隙間流路30と円環流路38と連結隙間31から形成される第2の流路19の流れは、反羽根車1側の第二軸流ディフューザ翼24の入口の風速が速いために静圧が低く、ベンチュリ効果により、電動機内部から連結隙間31を通り、反羽根車1側の第二軸流ディフューザ翼24の入口に向かう流れが生じる。連結隙間31を通る流れは、反羽根車1の反羽根車側モータハウジング10の開口部20乃至軸方向の開口部34から電動機内部へ流入し、電動機内部を通り、羽根車側モータハウジング6の軸方向開口部33を通り、羽根車側ハウジング2と羽根車側モータハウジング6との間の軸方向隙間流路30を通る。その後、軸方向隙間流路30を通った冷却風は、羽根車側モータハウジング6と羽根車側ハウジング2の半径方向隙間(円環流路38)を通り、羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23と反羽根車側の第二軸流ディフューザ翼24の間につながる連結隙間31を通り、第二軸流ディフューザ翼24に合流する。第2の流路19の流れは、電動機部202の内部へ吸い込むことで、反羽根車1側の軸受12を冷却する。また、第2の流路19の流れがステータコア8の外周側を流れることで、ステータコア8、巻線17を冷却し、羽根車1側の軸受11を冷却し、連結隙間31に流れる。
なお、第1実施形態で示した、軸方向隙間流路がない第2の流路構成を併用してもよい。その場合でも、冷却風は羽根車側モータハウジング6の半径方向の開口部15を通り、連結隙間31に流れる風量が発生できるため、電動機の冷却が可能となる。また、連結隙間31は羽根車側ハウジング2の内壁2aと反羽根車側ハウジング9で形成されている。連結隙間31はステータコア8の外周部から第二軸流ディフューザ翼24に向かうにつれ、軸方向の排気側に傾斜している。これにより、連結隙間31を流れる空気の流れは、第1の流路18を流れる空気流と円滑に合流でき、冷却と高効率化が可能となる。
連結隙間31から第1の流路18へ流れ込んだ流れは、羽根車1で昇圧した流れと合流し、第二軸流ディフューザ翼24に流れ、排気口32から排気される。なお、第二軸流ディフューザ翼24を通る風量は、羽根車1から第一軸流ディフューザ翼23を通る風量と、第2の流路19から連結隙間31を通り流れ込む風量が合わさり、電動送風機200の内部で最大風量となる。
第二軸流ディフューザ翼24は、風量が小さい非設計点において、第一軸流ディフューザ翼23の後縁で後流渦が発生しやすく、第二軸流ディフューザ翼24の入口流れが複雑となりやすい。しかし、本構成の第二軸流ディフューザ翼24は、連結隙間31からの風量が羽根車1側の第一軸流ディフューザ翼23と合流し、第二軸流ディフューザ翼24に流れる。
これにより、非設計点においても、第二軸流ディフューザ翼24の内部の風量が増加する。そのため、第二軸流ディフューザ翼24の内部の剥離が抑制され、送風機効率が向上する。なお、反羽根車側モータハウジング10の開口部20から連結隙間31へ向かう風量は、第一軸流ディフューザ翼23の出口の風量が増加する大風量側で多く流れる。このため、本構成では大風量側の送風機効率が向上でき、幅広い運転範囲での高効率化が可能となる。
以上説明した第2実施形態の電動送風機200によれば、回転するロータと、ロータの外周部にステータコアおよび巻線と、ステータコアの外周部の一部を露出するように、羽根車側と反羽根車側の両方向から設置したモータハウジングを持つ電動機と、羽根車の軸方向下流に周方向に翼を持つ第一軸流ディフューザ翼と、第二軸流ディフューザ翼を有した送風機とを持ち、前記電動機は前記送風機と別々の組立体で形成され、第一軸流ディフューザ翼と一体の羽根車側のハウジングは、前記羽根車側のモータハウジングに固定され、かつ前記羽根車側のモータハウジングの長軸方向において上流から略中心位置まで前記羽根車側のモータハウジングの周りを覆うように配置され、前記第二軸流ディフューザ翼を持つ反羽根車側のハウジングは前記羽根車側のモータハウジングの長軸方向において略中心から下流にかけて前記反羽根車側のモータハウジングを覆うように配置され、前記2つのモータハウジングは半径方向に設置した複数の開口部を有し、前記羽根車側のハウジングの内壁は、前記モータハウジングと半径方向に隙間を持ち、前記反羽根車側のモータハウジングの開口は前記第二軸流ディフューザ翼の下流に位置し、前記羽根車側のモータハウジングは軸方向に開口部を持ち、前記羽根車側のモータハウジングと前記羽根車側のハウジングとの間に軸方向に隙間を持ち、前記羽根車側の軸流ディフューザ翼と前記反羽根車側の軸流ディフューザ翼の間につながる連結流路を有する電動送風機を持つ。
これにより、広い風量域において高効率かつ、小型で軽量な電動送風機200を提供できる。したがって、電動機部202のステータコア8、軸受11を冷却し、小型で広い風量域において吸引力を向上した電気掃除機400を得ることができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分りやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部については、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 羽根車
1a 羽根車出口
2 羽根車側ハウジング
2a 羽根車側ハウジングの内壁(第一軸流ディフューザ)
2b 羽根車側ハウジングの外壁(第一軸流ディフューザ)
3 ファンケーシング
3a ファンケーシングの下端部
4 吸込口
5 回転軸
6 羽根車側モータハウジング
7 ロータコア
8 ステータコア
8a 露出部(ヨークの外周)
8b ヨーク部
8c ポール部
8d ティース部
8e スロット部
9 反羽根車側ハウジング
9a 反羽根車側ハウジングの内壁(第二軸流ディフューザ翼のハブ面)
9b 反羽根車側ハウジングの外壁(第二軸流ディフューザ翼のシュラウド面)
9c 反羽根車側ハウジングの軸方向端部(内壁の下端部)
10 反羽根車側モータハウジング
11 軸受(羽根車側の軸受)
12 軸受(反羽根車側の軸受)
13 スリーブ
14 バランス調整材
15 開口部(羽根車側モータハウジング開口)
16 スペーサー
17 巻線
18 第1の流路
19 第2の流路
20 開口部(反羽根車側モータハウジング開口)
21 防振ゴム
22 爪部(反羽根車側ハウジング)
23 第一軸流ディフューザ翼(羽根車側の軸流ディフューザ翼)
23a 前縁
23b 後縁
24 第二軸流ディフューザ翼(反羽根車側の軸流ディフューザ翼)
24a 前縁
24b 後縁
25 巻枠
26 ハブ板
26a 凸部
27 羽根車の羽根
28 嵌合部
29 羽根車のボス部
29a ボス曲面
30 軸方向隙間流路
31 連結隙間
32 排気口
33 羽根車側モータハウジングの軸方向開口部
34 反羽根車側モータハウジングの軸方向開口部
35 突起部
36 ねじ穴部
37 ハウジング嵌合部
38 円環流路
39 固定ねじ
40 貫通穴
200 電動送風機
201 送風機部
202 電動機部
400 電気掃除機

Claims (7)

  1. 回転するロータコアと、前記ロータコアの外周部にステータコアおよび巻線と、ステータコアの外周部の一部を露出するように、羽根車側と反羽根車側に設置した2つのモータハウジングを持つ電動機と、前記羽根車の軸方向の下流に第一の軸流ディフューザ翼と、第二の軸流ディフューザ翼を有した送風機とを持ち、
    前記電動機は前記送風機と別々の組立体で形成され、前記第一の軸流ディフューザ翼と一体の前記羽根車側のハウジングは、前記羽根車側のモータハウジングに固定され、かつ前記羽根車側のモータハウジングの長軸方向において上流から略中心位置まで前記羽根車側のモータハウジングの周りを覆うように配置され、
    前記第二の軸流ディフューザ翼を持つ前記反羽根車側のハウジングは前記羽根車側のモータハウジングの長軸方向において略中心から下流にかけて前記反羽根車側のモータハウジングを覆うように配置され、前記2つのモータハウジングは半径方向に設置した複数の開口部を有し、
    前記反羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は前記電動機内に冷却用の空気が流入する吸気口とし、前記羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は前記電動機内の冷却用の空気が流出する排気口とすることを特徴とする電動送風機。
  2. 前記反羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口と前記羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口は周方向に位置が異なることを特徴とする請求項1に記載の電動送風機。
  3. 前記ステータコアは環状のヨーク部と、ポール部と、ティース部を備え、
    前記ヨーク部と、前記ポール部と、前記ティース部で囲まれた空間により、巻線が挿入されるスロット部が形成され、
    前記スロット部の半径方向に対向する位置に前記反羽根車側のモータハウジングの半径方向の開口を設けたことを特徴とする請求項1又は2に記載の電動送風機。
  4. 前記羽根車側のモータハウジングと前記反羽根車側のモータハウジングは同一の形状であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の電動送風機。
  5. 前記モータハウジングは半径方向と軸方向に複数の開口を設けたことを特徴とする請求項4記載の電動送風機。
  6. 前記モータハウジングの半径方向の開口の数と前記第二の軸流ディフューザ翼の羽根枚数の最大公約数は3とし、前記半径方向の開口の個数は最大公約数以上としたことを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の電動送風機。
  7. 請求項1乃至6の何れか1項に記載の電動送風機と、塵埃を集塵する集塵室と、操作するための持ち手となるグリップ部と、電気の入切をするためのスイッチ部と、を有することを特徴とする電気掃除機。
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