JP2022080662A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Kazuyuki Noda
貢 山下
Mitsugi Yamashita
雅也 中井
Masaya Nakai
規臣 藤井
Noriomi Fujii
将宏 苅谷
Masahiro Kariya
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Abstract

【課題】オイルポンプとパーキングロック機構の駆動源の共用化を図りつつ、パーキングロック機構を作動させるための回転トルクを効率的に確保する。【解決手段】モータと、第1ワンウェイクラッチと、モータに対して同軸に設けられ、モータの第1回転方向の回転に応じて作動するようにモータに第1ワンウェイクラッチを介して接続されるオイルポンプと、第2ワンウェイクラッチと、モータに対して同軸に設けられ、モータの第2回転方向の回転に応じて作動するようにモータに第2ワンウェイクラッチを介して接続され、モータの回転を減速してキャリアから出力する遊星歯車機構と、キャリアと一体的に回転し、パーキングロック機構を駆動する機構駆動部材と、キャリアに設けられ、パーキングロック機構の作動位置と非作動位置に関連した凹凸部を有し、機構駆動部材の回転に対して機能するディテント機構とを含む、車両用駆動装置が開示される。【選択図】図5

Description

本開示は、車両用駆動装置に関する。
一のモータにオイルポンプとパーキングロック機構とを接続することで、オイルポンプとパーキングロック機構の駆動源の共用化を図る技術が知られている。
特開2008-169907号公報
しかしながら、上記のような従来技術では、モータの回転が減速されずにパーキングロック機構に伝達されるので、パーキングロック機構を作動させるための回転トルクを効率的に確保することが難しい。
そこで、1つの側面では、本開示は、オイルポンプとパーキングロック機構の駆動源の共用化を図りつつ、パーキングロック機構を作動させるための回転トルクを効率的に確保することを目的とする。
1つの側面では、モータと、
第1ワンウェイクラッチと、
前記モータに対して同軸に設けられる駆動軸を有し、前記モータの第1回転方向の回転に応じて作動するように前記モータに前記第1ワンウェイクラッチを介して接続されるオイルポンプと、
第2ワンウェイクラッチと、
前記モータに対して同軸に設けられるサンギヤを有し、前記モータの前記第1回転方向とは逆の第2回転方向の回転に応じて作動するように前記モータに前記第2ワンウェイクラッチを介して接続され、前記モータの回転を減速してキャリアから出力する遊星歯車機構と、
前記キャリアと一体的に回転するように前記キャリアに設けられ、パーキングロック機構を駆動する機構駆動部材と、
前記キャリアに設けられ、前記パーキングロック機構の作動位置と非作動位置に関連した凹凸部を有し、前記機構駆動部材の回転に対して機能するディテント機構とを含む、車両用駆動装置が提供される。
1つの側面では、本開示によれば、オイルポンプとパーキングロック機構の駆動源の共用化を図りつつ、パーキングロック機構を作動させるための回転トルクを効率的に確保することが可能となる。
車両駆動システムのスケルトン図である。 パーキングロック機構の構成の概略を作動状態において示す構成図である。 パーキングロック機構の構成の概略を非作動状態において示す構成図である。 本実施例による車両用駆動装置のスケルトン図である。 本実施例による車両用駆動装置の断面図である。 図5のラインA-Aに沿った平面による車両用駆動装置の断面図である。 係合部材の係合状態における図5のラインB-Bに沿った平面による車両用駆動装置の断面図である。 係合部材の非係合状態における図5のラインB-Bに沿った平面による車両用駆動装置の断面図である。 遊星歯車機構のキャリアの外周面に形成される凹凸部を示す斜視図である。 車両用駆動装置の動作例を示す概略フローチャートである。
以下、添付図面を参照しながら各実施例について詳細に説明する。なお、図面の寸法比率はあくまでも一例であり、これに限定されるものではなく、また、図面内の形状等は、説明の都合上、部分的に誇張している場合がある。
まず、本実施例による車両用駆動装置が適用されるのが好適な車両駆動システムの一例を概説し、ついで、本実施例による車両用駆動装置が適用されるのが好適なパーキングロック機構の一例を概説してから、本実施例による車両用駆動装置8について詳説する。
図1は、車両駆動システム100のスケルトン図である。
図1に示す例では、車両駆動システム100は、車輪の駆動源となる回転電機MGと、回転電機MGと車輪Wとを動力伝達可能に接続する駆動伝達機構7と、を備える。駆動伝達機構7は、入力部材2と、カウンタギヤ機構4と、差動歯車機構6と、左右の出力部材66、68と、を備える。
入力部材2は、入力軸2aと、入力ギヤ2bとを有する。入力軸2aは、第1軸A1まわりに回転する回転部材である。入力ギヤ2bは、回転電機MGからの回転トルク(駆動力)をカウンタギヤ機構4に伝達するギヤである。入力ギヤ2bは、入力部材2の入力軸2aと一体的に回転するように、入力部材2の入力軸2aに連結される。
カウンタギヤ機構4は、入力部材2と差動歯車機構6との間に配置される。カウンタギヤ機構4は、カウンタ軸4aと、第1カウンタギヤ4bと、第2カウンタギヤ4cとを有する。
カウンタ軸4aは、第2軸A2まわりに回転する回転部材である。第2軸A2は、第1軸A1に平行に延在する。第1カウンタギヤ4bは、カウンタギヤ機構4の入力要素である。第1カウンタギヤ4bは、入力部材2の入力ギヤ2bと噛み合う。第1カウンタギヤ4bは、カウンタ軸4aと一体的に回転するように、カウンタ軸4aに連結される。
第2カウンタギヤ4cは、カウンタギヤ機構4の出力要素である。本実施例では、一例として、第2カウンタギヤ4cは、第1カウンタギヤ4bよりも小径に形成される。第2カウンタギヤ4cは、カウンタ軸4aと一体的に回転するように、カウンタ軸4aに連結される。
差動歯車機構6は、その回転軸心としての第3軸A3上に配置される。第3軸A3は、第1軸A1に平行に延在する。差動歯車機構6は、回転電機MGの側から伝達される駆動力を、左右の出力部材66、68に分配する。差動歯車機構6は、差動入力ギヤ61を備え、差動入力ギヤ61は、カウンタギヤ機構4の第2カウンタギヤ4cと噛み合う。また、差動歯車機構6は、差動ケース62を備え、差動ケース62内には、ピニオンシャフトや、ピニオンギヤ、左右のサイドギヤ等が収容される。左右のサイドギヤは、それぞれ、左右の出力部材66、68と一体的に回転するように連結される。
左右の出力部材66、68のそれぞれは、左右の車輪Wに駆動連結される。左右の出力部材66、68のそれぞれは、差動歯車機構6によって分配された駆動力を車輪Wに伝達する。なお、左右の出力部材66、68は、2部材以上で構成されてもよい。
図1に示す車両駆動システム100において、カウンタギヤ機構4の第1カウンタギヤ4bの近傍には、後述するパーキングギヤ31が配置されている。パーキングギヤ31は、カウンタ軸4aと一体的に回転するように、カウンタ軸4aに連結される。そして、パーキングギヤ31には、後述するパーキングロック機構30(図2及び図3参照)が接続される。なお、変形例では、パーキングギヤ31(及びそれに伴いパーキングロック機構30)は、駆動伝達機構7における他の位置に設けられてもよい。
なお、ここでは、図1を参照して、本実施例による車両用駆動装置8が適用されるのが好適な特定の構造の車両駆動システム100について説明したが、本実施例による車両用駆動装置8が適用可能な車両駆動システムは、かかる特定の構造に限られず、パーキングギヤ31が配置可能な多様な車両駆動システムに適用可能である。例えば、車両駆動システム100は、カウンタギヤ機構4に代えて又は加えて、他の構造の減速機構(例えば遊星歯車機構)を備えてもよいし、減速機構が省略されてもよい。
図2及び図3は、パーキングロック機構30の構成の概略を示す構成図である。図2は、パーキングロック状態の様子を示し、図3は、パーキングロック解除状態の様子を示す。図2及び図3には、Y方向と、Y方向に沿ったY1側及びY2側が定義され、また、Z方向と、Z方向に沿ったZ1側及びZ2側が定義されている。Y方向は、後述するパーキングロッド33の軸方向に対応する。Z方向は、後述するカム機構50の従動部材53の軸方向に対応する。
パーキングロック機構30は、図2及び図3に示すように、パーキングギヤ31に加えて、パーキングポール32、パーキングロッド33、カム部材34、支持ローラ35、カムスプリング36、及びディテントレバー38を備える。
パーキングギヤ31は、上述したように第1カウンタギヤ4bの近傍で、カウンタ軸4aと一体的に回転するように、カウンタ軸4aに連結される。パーキングギヤ31は、外周に複数の歯31aを有する。パーキングポール32は、パーキングギヤ31と係合可能な突部32aを有する。また、パーキングポール32は、スプリング32bによりパーキングギヤ31から離間するように付勢されている。パーキングロッド33は、その軸方向(Y方向)に沿って往復移動可能に設けられ、基端部(図2や図3におけるY2側の端部)がディテントレバー38に回転可能に連結されている。カム部材34は、筒状に形成されており、パーキングロッド33の軸方向に移動可能にパーキングロッド33が挿通されている。支持ローラ35は、例えば車両駆動システム100のケース(図示せず)に回転可能に支持され、パーキングポール32と共にカム部材34を挟持する。カムスプリング36は、パーキングロッド33により一端部が支持されると共にパーキングポール32をパーキングギヤ31に押し付けるようにカム部材34を付勢する。
ディテントレバー38は、略L字状に形成されており、基部381と第1遊端部382と第2遊端部383とを有する。基部381は、第1遊端部382及び第2遊端部383の基部(コーナー部)であり、例えば車両駆動システム100のケース(図示せず)に取り付けられたシャフト386により回動可能に支持されている。第1遊端部382は、パーキングロッド33の基端部(図2や図3におけるY2側の端部)に回転可能に連結されている。第2遊端部383の外周には、後述するカム機構50の従動部材53の一端面(図2や図3におけるZ1側の端面)と当接する当接面383aが形成されている。
このようなパーキングロック機構30では、図2に示すように、パーキングポール32の突部32aがパーキングギヤ31の隣り合う2つの歯31aの間の凹部に係合するときは、カウンタ軸4aがロックされる。すなわち、カウンタ軸4aの回転がロックされたパーキングロック状態(作動状態)が実現される。また、図3に示すように、パーキングポール32の突部32aがパーキングギヤ31の隣り合う2つの歯31aの間の凹部に係合しないときは、カウンタ軸4aが回転可能である。このとき、カウンタ軸4aの回転のロックが解除されたパーキングロック解除状態(非作動状態)が実現される。
このようなパーキングロック機構30は、モータ9を介してカム機構50により駆動される。
カム機構50は、カム51(機構駆動部材の一例)と、カム51の回転に伴って往復動する従動部材53とを有する。
カム51は、カム回転軸50aと一体的に回転するように、カム回転軸50aに連結される。なお、本実施例では、後述するように、カム回転軸50aは、遊星歯車機構84のキャリア84CRにより実現される。
カム51は、カム回転軸50aを基準とした外周面までの径方向の長さが、カム回転軸50aまわりの周方向に沿って周期的に変化する。カム51は、例えば円形の形態であり、カム回転軸50aに対して偏心して設けられてもよい。本実施例では、一例として、カム51は、非円形の形態であり、カム回転軸50aを基準とした外周面までの径方向の長さが最も小さいカム小径部511と、カム回転軸50aを基準とした外周面までの径方向の長さが最も長いカム大径部512とを有する。カム小径部511とカム大径部512とは、対角関係に位置し、180度ずれた位相に設定される。なお、変形例では、カム小径部511とカム大径部512は、90度ごとのような、他の角度ごとに交互に形成されてもよい。本実施例では、カム51は、後述する車両用駆動装置8の構成要素として機能する。
従動部材53は、円柱状に形成され、一端面がディテントレバー38の第2遊端部383の当接面383aに当接すると共に他端面がカム51の外周面に当接する。この従動部材53は、その軸方向(図2及び図3におけるZ方向)に沿って移動可能に図示しない支持部材により支持されており、且つ、図示しないスプリングによりカム回転軸50a側(図2や図3におけるZ2側)に付勢されている。
従動部材53は、カム51がカム回転軸50aと共に回転することに伴って、その軸方向(図2及び図3におけるZ方向)に沿って移動する。具体的には、従動部材53は、図2に示すように、カム51のカム小径部511にZ方向で当接するときは、最もZ2側に位置する。また、従動部材53は、図3に示すように、カム51のカム大径部512にZ方向で当接するときは、最もZ1側に位置する。
図3に示すパーキングロック解除状態(非作動状態)からカム回転軸50aの回転(及びそれに伴うカム51の回転)により従動部材53が最もZ2側に移動されると、図2に示すパーキングロック状態(作動状態)が実現される。具体的には、従動部材53のZ2側への移動に伴って、ディテントレバー38が図3に示す状態から反時計回りに回動し、パーキングロッド33が図3におけるY1側に移動し、カムスプリング36により付勢されたカム部材34によりパーキングポール32がパーキングギヤ31と係合するように押圧され、パーキングポール32の突部32aが図2に示すようにパーキングギヤ31の隣り合う2つの歯31aの間の凹部に係合する。
また、図2に示すパーキングロック状態(作動状態)からカム回転軸50aの回転(及びそれに伴うカム51の回転)により従動部材53が最もZ1側に移動されると、図3に示すパーキングロック解除状態(非作動状態)が実現される。具体的には、従動部材53のZ1側への移動に伴って、ディテントレバー38が図2に示す状態から時計回りに回動し、パーキングロッド33が図2におけるY2側に移動し、カム部材34によるパーキングポール32の押圧が解除され、パーキングポール32の突部32aが図3に示すようにパーキングギヤ31の隣り合う2つの歯31aの間の凹部から離間する。
このようにして、本実施例では、カム回転軸50aの回転に伴ってカム機構50によりパーキングロック機構30が駆動される。
なお、ここでは、図2及び図3を参照して、本実施例による車両用駆動装置8が適用されるのが好適な特定の構造のパーキングロック機構30について説明したが、本実施例による車両用駆動装置8が適用可能なパーキングロック機構は、かかる特定の構造に限られず、カム回転軸50aの一方向の回転に伴って作動状態と非作動状態の切り替えを実現できる構成であれば、多様なパーキングロック機構に適用可能である。例えば、図2及び図3に示す例では、パーキングロッド33は、Y方向に往復動するが、パーキングロッド33は、パーキングギヤ31の回転軸である第2軸A2に沿って往復動するように配置されてもよい。
次に、図4以降を参照して、上述した車両駆動システム100及びパーキングロック機構30と共に機能することが好適な、本実施例による車両用駆動装置8を説明する。
図4は、本実施例による車両用駆動装置8のスケルトン図である。図5は、本実施例による車両用駆動装置8の断面図であって、モータ9の中心軸A4を通る平面による断面図である。図4及び図5には、X方向と、X方向に沿ったX1側及びX2側が定義されている。X方向は、モータ9の中心軸A4に沿った方向(すなわちモータ9の軸方向)に対応する。図6は、図5のラインA-Aに沿った平面による車両用駆動装置8の断面図であり、車両用駆動装置8におけるカム51の説明図である。図7A及び図7Bは、図5のラインB-Bに沿った平面による車両用駆動装置8の断面図であり、ディテント機構86の説明図である。図8は、遊星歯車機構84のキャリア84CR(第1キャリア部材841)の外周面に形成される凹凸部861を示す斜視図である。
以下の説明では、各回転要素について、車両用駆動装置8を図4のX2側から見たときの時計回り、反時計回りの回転をそれぞれ正回転(第1回転方向の回転)、逆回転(第2回転方向の回転)という。また、以下では、径方向、軸方向、及び周方向の各方向は、特に言及しない限り、モータ9の中心軸A4を基準とした方向である。
車両用駆動装置8は、図4及び図5に示すように、ケース80内に、モータ9と、オイルポンプ10と、第1ワンウェイクラッチ81と、第2ワンウェイクラッチ82と、遊星歯車機構84と、ディテント機構86と、上述したカム機構50のカム51とを含む。
ケース80は、複数のケース部材により形成されてよい。図5に示す例では、ケース80は、軸方向に複数に分割されており、主に、オイルポンプ10を支持する第1ケース801と、ポンプ駆動軸11及びベアリング921を支持する第2ケース802と、遊星歯車機構84を支持する第3ケース803と、モータ9を支持する第4ケース804と、電子制御ユニット48を支持(収容)する第5ケース805とを含む。なお、第5ケース805は、2ピースにより形成され、モータ9が収容される空間(第4ケース804の径方向内側に形成される空間)のX2側を覆うカバー部805aを含む。
モータ9は、ロータ91と、ステータ92とを備える。ロータ91は、ロータコア911と、ロータシャフト912とを備える。モータ9は、電子制御ユニット48により駆動制御され、ロータシャフト912を回転させる。ロータシャフト912は、中心軸A4に沿って延在する。ロータシャフト912は、ベアリング920、921によりケース80に回転可能に支持される。ベアリング920は、ケース80のカバー部805aに支持され、ベアリング921は、第2ケース802に支持される。
なお、図5に示す例では、ロータシャフト912は、X1側の端部が第1ワンウェイクラッチ81まで延在するが、ロータシャフト912は、より短い軸部材であってもよく、この場合、X1側の端部が、第1ワンウェイクラッチ81まで延在する他の軸部材に同軸に連結されてよい。
オイルポンプ10は、電動式であり、モータ9により駆動される。オイルポンプ10は、作動時、例えば車両駆動システム100のケース(図示せず)の下部の油溜まりから油を吸入し、油を吐出する。オイルポンプ10から吐出される油は、各種の冷却や潤滑に供されてよい。例えば、オイルポンプ10から吐出される油は、回転電機MG等の冷却や潤滑に供されてよい。
オイルポンプ10は、中心軸A4に対して同心状に配置されるポンプ駆動軸11を有する。ポンプ駆動軸11は、ブッシュ72を介してケース80(図5では、第2ケース802)に回転可能に支持される。オイルポンプ10は、例えば、ギヤポンプやベーンポンプ等であってよい。本実施例では、オイルポンプ10は、ギヤポンプであり、インナギヤ10aがポンプ駆動軸11と一体的に回転するように、ポンプ駆動軸11に連結される。
第1ワンウェイクラッチ81は、モータ9からオイルポンプ10までの動力伝達経路(以下、区別のために「第1動力伝達経路」と称する)に設けられる。第1ワンウェイクラッチ81は、第1動力伝達経路上におけるロータシャフト912とポンプ駆動軸11との間に設けられる。第1ワンウェイクラッチ81は、内輪側がロータシャフト912のX1側端部に接続され、外輪側がポンプ駆動軸11に接続される。なお、変形例では、第1ワンウェイクラッチ81は、上述したように、ロータシャフト912に他の軸部材(ロータシャフト912と一体回転するロータシャフト912と同心の軸部材)を介して接続されてもよい。
第1ワンウェイクラッチ81は、モータ9が正回転してロータシャフト912が正回転するときには、その回転をポンプ駆動軸11及びそれに伴いオイルポンプ10に伝達するが、モータ9が逆回転してロータシャフト912が逆回転するときには、その回転をオイルポンプ10側に伝達しない。
第2ワンウェイクラッチ82は、モータ9からパーキングロック機構30までの動力伝達経路(以下、区別のために「第2動力伝達経路」と称する)に設けられる。第2ワンウェイクラッチ82は、第2動力伝達経路上におけるロータシャフト912と遊星歯車機構84(詳細には、遊星歯車機構84のサンギヤ84S)との間に設けられる。第2ワンウェイクラッチ82は、内輪側がロータシャフト912に接続され、外輪側が遊星歯車機構84(詳細には、遊星歯車機構84のサンギヤ84S)に接続される。なお、変形例では、第2ワンウェイクラッチ82は、上述したように、ロータシャフト912に他の軸部材(ロータシャフト912と一体回転するロータシャフト912と同心の軸部材)を介して接続されてもよい。
第2ワンウェイクラッチ82は、モータ9が逆回転してロータシャフト912が逆回転するときには、その回転を遊星歯車機構84及びそれに伴いパーキングロック機構30に伝達するが、モータ9が正回転してロータシャフト912が正回転するときには、その回転を遊星歯車機構84側に伝達しない。
第2ワンウェイクラッチ82は、軸方向でモータ9と第1ワンウェイクラッチ81との間に配置される。第2ワンウェイクラッチ82は、軸方向で、第1ワンウェイクラッチ81に隣接して配置されてよい。本実施例では、第2ワンウェイクラッチ82は、軸方向で、第1ワンウェイクラッチ81にベアリング921を介して隣接する。これにより、第1ワンウェイクラッチ81と第2ワンウェイクラッチ82とを同心状(ロータシャフト912に対して同軸)に配置しつつ、第1ワンウェイクラッチ81と第2ワンウェイクラッチ82との間の距離を最小化できる。
遊星歯車機構84は、モータ9に対して同軸に設けられる(すなわち中心軸が中心軸A4と一致する)。遊星歯車機構84は、軸方向で、モータ9とオイルポンプ10の間に設けられる。すなわち、遊星歯車機構84は、モータ9に対してオイルポンプ10と同じ側に配置され、かつ、オイルポンプ10の方が遊星歯車機構84よりもモータ9に対して遠い側(X1側)に配置される。遊星歯車機構84には、後述するようにカム51が設けられる。従って、本実施例では、カム51をモータ9のX1側に隣接して配置することが容易となる。これにより、後述するように、カム51を第2キャリア部材842に設け、カム51のカム小径部511とカム大径部512との間の外径差を効率的に大きくすることができる。
遊星歯車機構84は、サンギヤ84Sと、ピニオンギヤ84Pと、キャリア84CRと、リングギヤ84Rとを含む。
サンギヤ84Sは、中心軸A4を回転中心として回転する。サンギヤ84Sは、径方向に視て、第2ワンウェイクラッチ82に重なる態様で、第2ワンウェイクラッチ82に径方向外側から接続される。従って、第2ワンウェイクラッチ82は、サンギヤ84Sの径方向内側に配置される。これにより、第2ワンウェイクラッチ82とサンギヤ84Sとを軸方向にオフセットした配置する場合に比べて、車両用駆動装置8の軸方向の長さを低減できる。
サンギヤ84Sは、軸方向でモータ9側の端部がスペーサ部材840により軸方向に支持されてよい。スペーサ部材840は、サンギヤ84Sを回転可能に支持しつつ、サンギヤ84Sの軸方向の位置決め機能を有する。なお、図5に示す例では、スペーサ部材840は、第2キャリア部材842に軸方向に支持されている。
ピニオンギヤ84Pは、サンギヤ84Sとリングギヤ84Rとの間に設けられる。ピニオンギヤ84Pは、中心軸A4まわりに公転しつつ自転可能となる態様で、径方向内側でサンギヤ84Sと噛み合い、かつ、径方向外側でリングギヤ84Rに噛み合う。
キャリア84CRは、中心軸A4を回転中心として回転可能となる態様で、各ピニオンギヤ84Pに連結される。本実施例では、キャリア84CRは、上述したように、カム51のカム回転軸50aを形成する。従って、本実施例では、遊星歯車機構84は、モータ9の回転を減速してキャリア84CRから出力でき、キャリア84CRに取り付けられたカム51の回転トルクを効率的に高めることができる。
ところで、例えば比較的急な勾配の路上等において車両が停止した状態で、パーキングロック状態からパーキングロック解除状態へと切り替える場合(すなわちパーキングロック機構30の作動状態から非作動状態へと切り替える場合)等、当該切り替えに要するカム51の回転トルクが比較的大きくなりやすい。パーキングギヤ31とパーキングポール32との間に比較的大きい負荷が発生しているためである。
この点、例えばモータ9の回転を減速せずにダイレクトにパーキングロック機構30に伝達する比較例(図示せず、例えば特許文献1に記載の構成)では、パーキングロック状態からパーキングロック解除状態へと切り替えに要する比較的高い回転トルクを発生させるために、モータ9に過大な能力(例えば、オイルポンプ10を適切に駆動できる最小限の能力を有意に超えた能力)を付与する必要性が生じる。
これに対して、本実施例によれば、上述したように、モータ9の回転を減速してパーキングロック機構30に伝達できるので、かかる比較例で生じる不都合を防止できる。すなわち、本実施例によれば、モータ9に過大な能力を付与することなく、パーキングロック状態からパーキングロック解除状態へと切り替えに要する比較的高い回転トルクを発生できる。
本実施例では、好ましい例として、キャリア84CRは、各ピニオンギヤ84PのX1側に延在する第1キャリア部材841と、各ピニオンギヤ84PのX2側に延在する第2キャリア部材842とを含む。
第1キャリア部材841は、中心軸A4まわりの円筒状の形態であり、径方向内側がブッシュ70を介して第2ケース802により回転可能に支持される。第1キャリア部材841は、径方向に視て、ベアリング921に重なる。また、第1キャリア部材841は、径方向に視て、第1ワンウェイクラッチ81のX2側の端部に重なる。これにより、径方向に視て第1キャリア部材841と第1ワンウェイクラッチ81のX2側の端部とが軸方向でオフセットする場合に比べて、車両用駆動装置8の軸方向の長さを低減できる。
第1キャリア部材841には、後述するディテント機構86の凹凸部861が設けられる。凹凸部861は、後述するようにディテント機構86の係合部材862が係合可能な係合溝8611を備える。凹凸部861の更なる詳細は後述する。
また、第1キャリア部材841には、回転センサ40の被検出部41が設けられる。なお、回転センサ40は、例えば、ホール素子や磁気抵抗型素子のようなセンサ素子42を用いるロータリーエンコーダであってよい。被検出部41は、軸方向で、凹凸部861に隣接して設けられる。本実施例では、被検出部41は、第1キャリア部材841のX1側の端部に設けられる。なお、回転センサ40のセンサ素子42がホール素子である場合、被検出部41は、第1キャリア部材841の外周部に設けられる永久磁石により実現されてよい。この場合、永久磁石は、第1キャリア部材841の外周部の磁極が周方向に沿って周期的に変化するように配置され、センサ素子42は、径方向に被検出部41に対向する態様で、中心軸A4まわりに、等間隔(120度ごと)に3つ配置されてよい。なお、被検出部41は、第1キャリア部材841に取り付けられるリング状の形態であってもよい。また、センサ素子42は、ケース80に支持されてよい。このようにして、第1キャリア部材841のX1側の端部を利用して、回転センサ40の被検出部41を配置できるので、第1キャリア部材841のX1側の端部が延在するスペース(デットスペースとなりやすいスペース)を利用して、回転センサ40の効率的な配置を実現できる。
第2キャリア部材842は、中心軸A4まわりの円筒状の形態であり、径方向内側がブッシュ71を介して第3ケース803の底部803aの筒状部位8032まわりに回転可能に支持される。具体的には、第2キャリア部材842は、第1キャリア部材841よりも径方向内側に延在する小径部8421を有し、小径部8421が第3ケース803の底部803aの筒状部位8032まわりにブッシュ71を介して回転可能に支持される。
第2キャリア部材842には、カム51が接続される。すなわち、第2キャリア部材842は、上述したカム回転軸50aを形成する。第2キャリア部材842は、カム51がピニオンギヤ84Pに軸方向に隣接するように、カム51を支持する。このようにして、第2キャリア部材842にカム51を取り付けることで、カム51をケース80内に配置できる。この場合、ケース80(例えば第3ケース803)には、カム機構50の従動部材53が挿通する孔8031が形成される。
第2キャリア部材842は、好ましくは、小径部8421にカム51が接続される。これにより、カム51のカム小径部511の外径と、カム51のカム大径部512の外径との差を効率的に大きくすることができる。例えばカム51が第1キャリア部材841に接続される場合に比べて、カム51のカム小径部511の外径と、カム51のカム大径部512の外径との差を効率的に大きくすることができる。これにより、パーキングロック機構30の動作量(例えばディテントレバー38の回転量、パーキングロッド33のストローク量等)を効率的に増加でき、パーキングロック機構30の動作の安定性や信頼性を高めることができる。
なお、図5に示す例では、第2キャリア部材842の小径部8421の外径は、サンギヤ84Sの外径に略等しい。例えば、第2キャリア部材842の小径部8421の外径は、サンギヤ84Sの外径よりもわずかに大きくてよい。
リングギヤ84Rは、第3ケース803に固定される。リングギヤ84Rは、径方向内側で各ピニオンギヤ84Pに噛み合う。リングギヤ84Rは、モータ9からの回転トルク(駆動力)をケース80に伝達するギヤである。
ディテント機構86は、カム51の回転に対して機能する。具体的には、ディテント機構86は、パーキングロック機構30の作動位置に対応したカム51の回転位置を作動回転位置とし、パーキングロック機構30の非作動位置に対応したカム51の回転位置を非作動回転位置としたとき、カム51の作動回転位置及び非作動回転位置が実現されやすくかつ保持されやすくする機能を有する。
本実施例では、ディテント機構86は、キャリア84CRに設けられる。具体的には、ディテント機構86は、凹凸部861と、係合部材862と、スプリング863とを含み、凹凸部861がキャリア84CRに設けられる。なお、変形例では、凹凸部861に対応する凹凸部がケース80側に設けられ、係合部材862及びスプリング863のそれぞれに対応する要素がキャリア84CRに設けられてもよい。いずれの場合も、ディテント機構86はその一部がキャリア84CRに設けられることになる。
凹凸部861は、図7A、図7B及び図8に示すように、キャリア84CRに形成される。これにより、キャリア84CRを利用してディテント機構86の凹凸部861を形成でき、効率的な構成を実現できる。
具体的には、凹凸部861は、第1キャリア部材841の外周面に形成される。凹凸部861は、係合溝(ディテント溝)8611を含む。係合溝8611は、中心軸A4まわりで、カム51のカム小径部511とカム大径部512との関係に対応して、180度ずれた位相に設定される。すなわち、係合溝8611は、中心軸A4まわりで、180度ごとに2か所設けられる。
係合部材862は、第1キャリア部材841の外周面に径方向に対向して設けられる。係合部材862は、径方向に対向する第1キャリア部材841の外周面における凹凸部861に応じて径方向に移動可能である。係合部材862の先端部8621(径方向内側の端部)は、係合溝8611に嵌まるように形状付けられる。
スプリング863は、係合部材862を第1キャリア部材841の外周面に向けて径方向内側に付勢する。スプリング863は、例えばコイルスプリングの形態であり、その中心軸が径方向に一致するように配置される。スプリング863は、径方向外側の端部がケース80(図5では、第2ケース802)に支持され、かつ、径方向内側の端部が係合部材862に径方向に当接する。
スプリング863の付勢力は、図7Aに示す係合部材862が係合溝8611に嵌まった係合状態(以下、単に「係合部材862の係合状態」と称する)では、当該係合部材862の係合状態を保持するように機能する。また、スプリング863の付勢力は、係合部材862を係合溝8611に引き込むように機能する。すなわち、スプリング863は、係合部材862の非係合状態から係合状態への容易な遷移(及びそれに対応するキャリア84CRの容易な回転)を促進する一方で、係合状態から非係合状態への容易な遷移(及びそれに対応するキャリア84CRの容易な回転)を阻害する機能を有する。なお、図7Bには、図7Aに示す係合部材862の係合状態からキャリア84CRが90度だけ回転したときの、係合部材862の非係合状態が示されている。
このようなディテント機構86は、カム機構50のカム51とともに、キャリア84CRの回転に応じて動作する。すなわち、キャリア84CRが回転すると、カム51の作動回転位置と非作動回転位置とが180度ごとに交互に発生するとともに、係合部材862の係合状態が180度ごとに発生する。このとき、ディテント機構86及びカム51は、カム51の作動回転位置と非作動回転位置のそれぞれに合わせて係合部材862の係合状態が実現されるように、互いに対して関連付けられる。すなわち、係合溝8611は、中心軸A4まわりで、カム51の作動回転位置に対応した回転位置と、カム51の非作動回転位置に対応した回転位置とに、それぞれ設けられる。これにより、作動回転位置と非作動回転位置のそれぞれでのカム51の位置安定性を高めることができる。また、作動回転位置と非作動回転位置のそれぞれに向かう容易な回転(及びそれに対応するキャリア84CRの容易な回転)が促進されるとともに、作動回転位置と非作動回転位置のそれぞれから離れる容易な回転(及びそれに対応するキャリア84CRの容易な回転)が阻害される。
本実施例では、ディテント機構86は、軸方向で、第1ワンウェイクラッチ81と第2ワンウェイクラッチ82との間に配置される。具体的には、ディテント機構86は、第1ワンウェイクラッチ81と第2ワンウェイクラッチ82との間のベアリング921に対して、径方向に視て重なる。また、ディテント機構86は、径方向に視て、第1ワンウェイクラッチ81に重なるように配置される。なお、ディテント機構86は、図5に示すように、径方向に視て第1ワンウェイクラッチ81に対して部分的に重なる態様で配置されてもよいし、径方向に視て第1ワンウェイクラッチ81に対して全体が重なる態様で配置されてもよい。これにより、車両用駆動装置8の軸方向の体格を効果的に低減できる。具体的には、第1キャリア部材841を利用して、ディテント機構86をロータシャフト912から径方向外側に離れた位置に配置できるので、第1キャリア部材841の径方向内側の空間を利用して第1ワンウェイクラッチ81を配置できる。この結果、車両用駆動装置8の軸方向の体格を効果的に低減できる。
次に、上述した車両用駆動装置8の動作について概説する。
図9は、車両用駆動装置8の動作例を示す概略フローチャートである。なお、車両用駆動装置8は、上述したように電子制御ユニット48により制御される。
ステップS900では、電子制御ユニット48は、パーキングロック機構30の作動状態と非作動状態との間の切り替え条件が成立したか否かを判定する。切り替え条件は、任意であるが、例えばユーザ(例えば運転者)による切り替え操作に応じて成立してもよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS902に進み、それ以外の場合は、ステップS904に進む。
ステップS902では、電子制御ユニット48は、モータ9を逆回転させることで、パーキングロック機構30の作動状態と非作動状態との間の切り替えを実現する。この場合、電子制御ユニット48は、回転センサ40のセンサ素子42からのセンサ信号に基づいて、パーキングロック機構30の作動状態と非作動状態との間の切り替えを検出すると、モータ9の駆動を停止させてよい。
ステップS904では、電子制御ユニット48は、オイルポンプ10の作動条件が成立したか否かを判定する。オイルポンプ10の作動条件は、任意であるが、例えば回転電機MGの動作状態に基づいて設定されてもよい。判定結果が“YES”の場合、ステップS906に進み、それ以外の場合は、そのまま終了する。
ステップS906では、電子制御ユニット48は、モータ9を正回転させることで、オイルポンプ10を駆動する。
このようにして図9に示す動作例によれば、パーキングロック機構30とオイルポンプ10とを、モータ9を共通の駆動源として利用して選択的に作動させることができる。これにより、それぞれ別々の駆動源を利用する場合に比べて、効率的な構成を実現できる。
以上、各実施例について詳述したが、特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された範囲内において、種々の変形及び変更が可能である。また、前述した実施例の構成要素を全部又は複数を組み合わせることも可能である。また、各実施形態の効果のうちの、従属項に係る効果は、上位概念(独立項)とは区別した付加的効果である。
8・・・車両用駆動装置、9・・・モータ、10・・・オイルポンプ、30・・・パーキングロック機構、41・・・被検出部、42・・・センサ素子、51・・・カム(機構駆動部材)、81・・・第1ワンウェイクラッチ、82・・・第2ワンウェイクラッチ、84・・・遊星歯車機構、84S・・・サンギヤ、84CR・・・キャリア、861・・・凹凸部、86・・・ディテント機構

Claims (5)

  1. モータと、
    第1ワンウェイクラッチと、
    前記モータに対して同軸に設けられる駆動軸を有し、前記モータの第1回転方向の回転に応じて作動するように前記モータに前記第1ワンウェイクラッチを介して接続されるオイルポンプと、
    第2ワンウェイクラッチと、
    前記モータに対して同軸に設けられるサンギヤを有し、前記モータの前記第1回転方向とは逆の第2回転方向の回転に応じて作動するように前記モータに前記第2ワンウェイクラッチを介して接続され、前記モータの回転を減速してキャリアから出力する遊星歯車機構と、
    前記キャリアと一体的に回転するように前記キャリアに設けられ、パーキングロック機構を駆動する機構駆動部材と、
    前記キャリアに設けられ、前記パーキングロック機構の作動位置と非作動位置に関連した凹凸部を有し、前記機構駆動部材の回転に対して機能するディテント機構とを含む、車両用駆動装置。
  2. 前記ディテント機構は、前記モータの径方向に視て、前記第1ワンウェイクラッチに重なるように配置される、請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記オイルポンプは、前記モータの軸方向で、前記モータの一方側に配置され、
    前記遊星歯車機構は、前記モータの軸方向で、前記モータの前記一方側にかつ前記オイルポンプと前記モータの間に、配置され、
    前記機構駆動部材は、前記モータの軸方向で前記モータに隣接して配置される、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記遊星歯車機構のサンギヤは、前記モータの径方向に視て、前記第2ワンウェイクラッチに重なる態様で、前記第2ワンウェイクラッチに径方向外側から接続される、請求項1~3のうちのいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記キャリアは、前記モータの軸方向で、前記凹凸部に隣接して被検出部を有し、
    前記モータの径方向で前記被検出部に対向し、前記機構駆動部材の回転角度を検出するセンサ素子を更に含む、請求項1~4のうちのいずれか1項に記載の車両用駆動装置。
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