JP2022080631A - マニピュレータおよび移動ロボット - Google Patents

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    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/04Gripping heads and other end effectors with provision for the remote detachment or exchange of the head or parts thereof

Abstract

【課題】対象物に応じて、迅速に把持機構を切り替えることができるマニピュレータを提供する。【解決手段】マニピュレータ(10)は、対象物を把持する把持部(110)を備え、把持部(110)は、それぞれ単独で対象物を把持可能な複数の把持機構(111、112)と、複数の把持機構(111、112)のうちいずれか1つを、把持動作を行う把持動作位置に把持部内で移動させる切替部(113)と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、マニピュレータおよび移動ロボットに関する。
従来、対象物を把持する多関節ロボットアームを備え、対象物に応じて把持機構を変更するマニピュレータが知られている。
特許文献1には、交換ツール(把持機構)がツールストッカーに保持されている状態で、駆動源を駆動させ、接触部により対象物に所定の作業の一部(例えば対象物の把持)を行うことを特徴とするロボットシステムが開示されている。特許文献2には、複数の駆
動部8の各々が、ワーク(対象物)の重心位置に基づき、対応する把持部7の位置を重心位置が所定の軸に近付く方向に調整するロボットハンドが開示されている。
特開2019-202357号公報 特開2020-32507号公報
しかしながら、特許文献1に記載のロボットシステムは、対象物の把持動作ごとに交換ツールをロボットアーム本体に装着する作業が必要である。また特許文献2に記載のロボットハンドは、単独で対象物を把持可能な把持機構であって、対象物に応じて異なる把持機構に切り替えるものではない。
本発明の一態様は、上記の問題点を鑑みてなされたものであり、その目的は、対象物に応じて、迅速に把持機構を切り替えることができるマニピュレータを提供することにある。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るマニピュレータは、多関節ロボットアームを備えるマニピュレータであって、前記多関節ロボットアームの可動端部に設けられる、対象物を把持する把持部を備え、前記把持部は、それぞれ単独で対象物を把持可能な複数の把持機構と、複数の前記把持機構のうちいずれか1つを、把持動作を行う把持動作位置に前記把持部内で移動させる切替部と、を備える。
把持対象となる製品(対象物)の形状によって、把持機構(吸着機構、挟み込み機構など)を適宜切り替える必要がある。従来は把持機構を取り換えるために、把持機構を取り換え場所に移動させ、取り換え作業を行う必要があった。すなわち、把持部に取り付けられている把持機構が対象物に適した把持機構と異なる場合、把持部に取り付けられている把持機構を取り外し、対象物に適した把持機構を取り付ける必要があった。
上記構成によれば、マニピュレータに設けられた切替部により把持機構を切り替えることができるので、従来の取り換え作業を行う必要がない。従って、対象物に応じて、迅速に把持機構を取り換えることが可能である。
また、多関節ロボットアームの可動端部に設けられる把持部内において把持機構を移動させることによって、把持機構の切り替えを実現できるので、把持機構の切り替えに必要とされるスペースをコンパクトにすることができる。よって、把持機構の切り替えに伴う周囲環境への干渉を抑制することができる。
また、把持機構の切り替えは把持部内での移動によって行われるので、多関節ロボットアームの可動端部における最適な位置に使用する把持機構を配置することができる。よって、多関節ロボットアームの剛性や動作の安定性を保つうえで最適な位置に把持機構を配置して使用することができる。
また、前記マニピュレータは、前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報を取得する情報取得部と、前記情報取得部が取得した情報に基づき、複数の前記把持機構のうちいずれか1つを選択する選択部と、を備えてもよい。
上記構成によれば、マニピュレータは、対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報から、対象物に適した把持機構を選択することができる。よって、ユーザから指示されることなく把持機構を選択することが可能となる。
また、前記マニピュレータは、前記対象物を撮像するカメラと、前記カメラが撮像した対象物の画像データから、前記選択部に選択された把持機構による把持動作を特定する特定部と、を備えてもよい。
上記構成によれば、マニピュレータに設けられた特定部により把持動作が特定されるので、対象物の形状や向きに応じた最適な把持動作をユーザによる教示なしに実現することができる。
また、前記特定部は、前記画像データから、前記選択部に選択された把持機構による把持動作を特定するように機械学習された学習済みモデルを備えてもよい。
上記構成によれば、事前に機械学習により生成された学習済みモデルを用いて把持動作を特定する。よって、事前に教師データとしての画像データを用いて学習させて学習済みモデルを生成しておくことにより、把持動作特定のための複雑なアルゴリズムを用意することなく、広範な種類の画像データに基づいて把持動作を特定することができる。
また、前記マニピュレータは、前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方に設けられているバーコード、二次元コード、またはRFIDタグを読み取る読取部を備え、前記情報取得部は、前記読取部から前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報を取得してもよい。
上記構成によれば、バーコード、二次元コード、またはRFIDタグなどの比較的簡便かつ安価な読取部により、対象物に関する情報を取得することができる。
また、前記カメラは、前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方に設けられているバーコードまたは二次元コードを撮像し、前記情報取得部は、前記カメラが撮像した前記バーコードまたは前記二次元コードの画像データから、前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報を取得してもよい。
上記構成によれば、画像データを取得するカメラによりバーコードまたは二次元コードを読み取ることができるので、別途、バーコードリーダまたは二次元コードリーダを設ける必要がない。よって、構成の簡素化、安価化を実現することができる。
また、前記切替部は、前記把持機構を並進移動させることによって切替を行ってもよい。上記構成によれば、把持部内で切替部を並進移動させ、最適把持機構を把持動作位置に移動させるといった構成により、対象物に応じて迅速に把持機構を切り換えることが可能である。また、回転部材である切替部を備える把持部と比較して、並進部材である切替部を備える把持部は、切り替えによる把持機構の移動距離を短くすることができる。そのため、把持部は、内蔵するエアー管または電源配線等を短くすることができる。すなわち、多関節ロボットアームを簡易的な構成にすることができる。
また、前記切替部は、前記把持機構を回転移動させることによって切替を行ってもよい。上記構成によれば、把持部内で切替部を回転移動させ、最適把持機構を把持動作位置に移動させるといった構成により、対象物に応じて迅速に把持機構を切り換えることが可能である。また、並進部材である切替部を備える把持部と比較して、切替部が把持部の本体部からはみ出ることがない。すなわち、把持部は、把持機構の切り替えに必要とされるスペースをコンパクトにすることができる。よって、把持機構の切り替えに伴う周囲環境への干渉を抑制することができる。
また、本発明の一態様に係る移動ロボットは、前記マニピュレータと、前記マニピュレータを積載する無人搬送車と、を備える。
本発明の一態様によれば、対象物に応じて、迅速に把持機構を切り替えることができる。
本発明の一実施形態に係る移動ロボットの外観構成を示す斜視図である。 上記移動ロボットの把持対象である対象物および該対象物を載置する棚を示す図である。 上記移動ロボットの制御系統の構成を示すブロック図である。 上記移動ロボットの把持部の一例を模式的に示す側面図である。 上記移動ロボットの把持部の一例を模式的に示す下面図である。 上記移動ロボットの制御部の処理の流れの一例を示すフローチャートである。 本発明の他の実施形態に係る把持部の一例を模式的に示す側面図である。 本発明の他の実施形態に係る把持部の一例を模式的に示す下面図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一側面に係る実施形態(以下、「本実施形態」とも表記する)を、図面に基づいて説明する。ただし、以下で説明する本実施形態は、あらゆる点において本発明の例示に過ぎない。本発明の範囲を逸脱することなく種々の改良や変形を行うことができることは言うまでもない。つまり、本発明の実施にあたって、実施形態に応じた具体的構成が適宜採用されてもよい。
§1 適用例
図1は、本実施形態に係る移動ロボット(モバイルマニピュレータ)1の外観構成を示す斜視図である。図2は、移動ロボット1の把持対象である対象物2および対象物2を載置する棚3を示す図である。
図1に示すように、移動ロボット1は、対象物(ワーク)2を搬送するための装置であり、移動可能に構成される。移動ロボット1は、マニピュレータ10および無人搬送車40を備える。マニピュレータ10は、多関節ロボットアーム11および筐体部15を備える。マニピュレータ10は、筐体部15において、制御部20と通信部30とを備える(図3参照)。
多関節ロボットアーム11は、対象物2に対する把持動作を行う部材である。多関節ロボットアーム11の可動端部には、対象物2を把持する把持部110と、読取部13と、カメラ14とが設けられている。
多関節ロボットアーム11は、任意の方向に回転および屈曲可能に形成される関節部12を備える。多関節ロボットアーム11が備える関節部12は、1つでもよく、複数でもよい。また、多関節ロボットアーム11の根元部は、筐体部15に、回転および屈曲可能な状態により取り付けられている。
把持部110は、それぞれ単独で対象物2を把持可能な複数の把持機構(図4、5における第1把持機構111および第2把持機構112)を備える。把持機構としては、例えば対象物2を挟んで把持するための1対の爪部を備える挟み込み機構(図4、5における第1把持機構111)、または対象物2を真空吸着可能なバキュームパッドを備える吸着機構(図4、5における第2把持機構112)などが挙げられる。
把持部110が吸着機構を備える場合、筐体部15にはバキュームパッドの把持動作を実現する負圧を発生させる真空ポンプが設けられている。また、多関節ロボットアーム11にはバキュームパッドと真空ポンプとを接続するエアー管が設けられている。
カメラ14は、撮像対象を3次元的に認識可能な固体撮像素子およびレンズを備える。上記固体撮像素子は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)またはCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)イメージセンサ等が用いられてもよい。撮像対象を3次元的に認識する方法としては、例えば、2台のカメラ(ステレオカメラ)を用いて、撮像対象の長さ、あるいは3次元位置(座標)を計測する方法が挙げられる。このような構成によれば、搬送する対象物2の空間的位置を正確に把握することができる。なお、カメラ14はこのような例に限られず、例えば、2次元画像の撮像のみ可能な固体撮像素子およびレンズを備える二次元カメラとTOF(Time-of-flight)カメラとを組み合わせて用いる構成でもよい。または、カメラ14は二次元カメラのみを備えていてもよい。
図2に示すように、対象物2には、対象物2の識別情報(例えば、対象物2のロットID)を含むバーコード2aが設けられている。また、対象物2を載置する棚3には、棚3の識別情報を含むバーコード3aが設けられている。なお、対象物2には、バーコード2a、3aの代わりに、例えば2次元コード、RFIDタグなどが設けられていてもよい。また、対象物2および対象物2を載置する棚3の少なくともいずれか一方にバーコードが設けられていればよい。
読取部13は、バーコード2a、3aからそれぞれ対象物2および棚3の識別情報を読み取る。読取部13によりバーコード2a、3aから読み取られた情報は、制御部20に送信される。読取部13は、例えばバーコード2a、3aを光学的に読み取るバーコードリーダである。または、読取部13は、バーコード2a、3aの代わりに設けられたRFIDタグと交信するRFIDリーダである。なお、読取部13は、バーコード2a、3aのうち少なくともいずれか一方を読み取ればよい。
このようなマニピュレータおよび移動ロボットにおいて、対象物の形状によって、把持機構(吸着機構、挟み込み機構など)を適宜切り替える必要がある。従来は把持機構を取り換えるために、把持機構を取り換え場所に移動させ、取り換え作業を行う必要があった。すなわち、把持部に取り付けられている把持機構が対象物に適した把持機構と異なる場合、把持部に取り付けられている把持機構を取り外し、対象物に適した把持機構を取り付ける必要があった。
本実施形態に係るマニピュレータ10および移動ロボット1は、後述する切替部113を備えることにより、従来の取り換え作業を行う必要がない。従って、対象物2に応じて、迅速に把持機構を切り換えることが可能である。
§2 構成例
図3は、移動ロボット1の制御系統の構成を示すブロック図である。図3に示すように、移動ロボット1は、マニピュレータ10および無人搬送車40を備える。マニピュレータ10は、多関節ロボットアーム11と、制御部20と、通信部30と、を備える。
(多関節ロボットアーム11)
多関節ロボットアーム11は、読取部13と、カメラ14と、把持部110とを備える。多関節ロボットアーム11の各構成要素は、後述するアーム制御部24により制御される。具体的には、読取部13は、バーコード2a、3aを読み取るようにアーム制御部24により位置および方向が調節される。カメラ14は、対象物全体あるいはバーコード2a、3aを撮像するようにアーム制御部24により位置および方向が調節される。把持部110は、対象物2を把持するようにアーム制御部24により把持機構の切り替え、把持動作等が制御される。なお、具体的な把持機構の切り替え制御方法については、図4、5を参照し、後述する。
(通信部30)
通信部30は、アーム制御部24がアーム制御を行う前に、読取部13あるいはカメラ14によって読み取られた対象物2および棚3の識別情報を生産進捗管理装置50に送信する。すなわち、通信部30は、対象物2のロットIDおよび棚3の位置情報を生産進捗管理装置50に通知する。これにより、生産進捗管理装置50は、アーム制御を行う時点での対象物2のロットIDおよび棚3の位置情報を正確に管理することができる。
通信部30は、生産進捗管理装置50に記憶されている対象物2の製品情報を受信する。対象物2の製品情報は、例えば対象物2の種類に応じた形状および材質に関する情報である。
(制御部20)
制御部20は、情報取得部21、選択部22、特定部23、アーム制御部24、および搬送車制御部25を備える。制御部20は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)等を含み、各構成要素を制御する。
情報取得部21は、読取部13から対象物2および棚3の識別情報を取得する。情報取得部21は、対象物2および棚3の識別情報を通信部30に出力する。なお、情報取得部21は、カメラ14からバーコード2a、3aの画像データを取得し、当該画像データから対象物2および棚3の識別情報を生成してもよい。この場合、画像データを取得するカメラによりバーコードまたは二次元コードを読み取ることができるので、別途、バーコードリーダまたは二次元コードリーダを設ける必要がない。
選択部22は、通信部30から対象物2の製品情報を取得し、対象物2の製品情報から対象物2を把持するのに適した把持機構(以下、最適把持機構と称する)を選択する。例えば、選択部22は、製品情報リストと最適把持機構とのテーブルを有しており、対象物2の製品情報から最適把持機構を選択する。なお、生産進捗管理装置50が製品情報リストと最適把持機構とのテーブルを有していてもよい。この場合、選択部22は、通信部30を介して、生産進捗管理装置50から最適把持機構を示す情報を取得する。選択部22は、最適把持機構を示す情報を特定部23に出力する。
特定部23は、画像認識部231と把持動作決定部232と学習済みモデル記憶部233とを備える。特定部23は、カメラ14が撮像した対象物2の画像データ、および、選択部22によって選択された最適把持機構の情報から、最適把持機構による最適な把持動作(以下、最適把持動作と称する)を特定する。特定部23は、最適把持機構および最適把持動作を示す情報をアーム制御部24に出力する。
画像認識部231は、カメラ14から対象物2の画像データを取得する。画像認識部231は、公知の画像認識技術を用いて、当該画像データから対象物2全体の配置状態を示す対象物状態データを算出する。この際に、画像認識部231は、通信部30から取得した対象物2の製品情報も考慮して対象物状態データを算出してもよい。この場合、画像認識処理の精度を高めることができるとともに、画像認識処理にかかる時間も低減することができる。画像認識部231は、算出した対象物状態データを把持動作決定部232に出力する。
なお、好ましくは、画像認識部231に入力される画像データは3次元画像データであるとよい。これにより、画像認識部231は、対象物2の3次元の配置状態を認識することができる。一方、画像データは2次元画像データであってもよい。この場合、画像認識部231は、通信部30から取得した対象物2の製品情報に基づいて対象物2の形状情報を取得し、該形状情報と2次元画像データとを組み合わせることによって対象物2の3次元の配置状態を認識することができる。
把持動作決定部232は、画像認識部231の算出結果および選択部22からの最適把持機構の情報に基づいて、最適把持動作を決定する。把持動作決定部232は、最適把持機構の情報および最適把持動作を示す情報をアーム制御部24に出力する。把持動作決定部232は、画像認識部231によって認識された対象物状態データから、学習済みモデル記憶部233に記憶されている学習済みモデルにより最適把持動作を特定してもよい。
学習済みモデルは、対象物状態データと、最適把持機構による最適把持動作を示すデータとからなる教師データによって学習された学習モデルである。該学習済みモデルは、最適把持機構の情報および対象物状態データが入力されると、最適把持動作を示すデータを出力する。このような学習済みモデルは、例えばニューラルネットワークなどによって実現することが可能である。
アーム制御部24は、特定部23からアーム制御に関する情報を取得し、多関節ロボットアーム11を制御する。具体的には、アーム制御部24は、特定部23から最適把持機構を示す情報を取得する。アーム制御部24は、複数の把持機構のうち最適把持機構を使用するように把持部110を制御する。すなわち、アーム制御部24は、切替部113を駆動させることにより、把持動作を行う把持動作位置P1(図5参照)に最適把持機構を移動させる。また、アーム制御部24は、特定部23から最適把持動作を示す情報を取得する。アーム制御部24は、最適把持動作を示す情報に基づき、多関節ロボットアーム11の把持動作を制御する。また、アーム制御部24は、多関節ロボットアーム11が備えるカメラ14および読取部13の位置および方向を調整する。
搬送車制御部25は、無人搬送車40の動作を制御し、移動ロボット1を所定の地点に移動させる。搬送車制御部25は、例えば、生産進捗管理装置50から送信される棚3の位置情報等によって、移動ロボット1を対象物2が載置されている棚3の前まで移動させる。
(把持部110)
図4は、移動ロボット1の把持部110の一例を模式的に示す側面図である。図5は、移動ロボット1の把持部110の一例を模式的に示す下面図である。以下、図4、5における把持部110の可動端部側を下方、その反対側の上方、矢印A方向を左方、矢印B方向を右方として説明する。
図4、5に示すように、把持部110は、略円柱形状の本体部の下面110aに切替部113を備える。切替部113は、把持部110内で並進移動するように下面110aに設けられている並進部材である。切替部113は、公知の駆動機構により把持部110内を並進移動する。例えば、切替部113は、駆動部(モータ等)および駆動伝達部(歯車、ベルト等)を備えるアクチュエータにより駆動される。切替部113は、例えば略方形の部材である。
把持部110は、切替部113の下面の右端部に第1把持機構111を、左端部に第2把持機構112をそれぞれ備える。第1把持機構111は、対象物2を挟んで把持するための1対の爪部を備える把持機構である。第2把持機構112は、対象物2を真空吸着可能なバキュームパッドを備える把持機構である。第1把持機構111および第2把持機構112のバキュームパッドを除く部材は、例えばアルミ材または樹脂等の材質によって構成することにより、把持部110の軽量化を実現できる。
図4の符号4Aおよび図5の符号5Aは、第1把持機構111が最適把持機構として動作する状態を示す。図4の符号4Bおよび図5の符号5Bは、把持部110が動作を停止している状態を示す。図4の符号4Cおよび図5の符号5Cは、第2把持機構112が最適把持機構として動作する状態を示す。
図4の符号4Bおよび図5の符号5Bに示すように、把持部110が動作を停止しているとき、切替部113は下面110aの中央部に位置する。ここで、アーム制御部24は、第1把持機構111を最適把持機構として使用するように把持部110を制御する場合、切替部113を左方向(矢印A方向)に移動させる。これにより、図4の符号4Aおよび図5の符号5Aに示すように、第1把持機構111が把持動作位置P1に移動する。また、アーム制御部24は、第2把持機構112を最適把持機構として使用するように把持部110を制御する場合、切替部113を右方向(矢印B方向)に移動させる。これにより、図4の符号4Cおよび図5の符号5Cに示すように、第2把持機構112が把持動作位置P1に移動する。
なお、本実施形態では把持部110が2つの把持機構を備える例を示したが、このような例に限られず、把持部110が3つ以上の把持機構を備えてもよい。
把持部110内で切替部113を並進移動させ、最適把持機構を把持動作位置P1に移動させる上記構成により、対象物2に応じて迅速に把持機構を切り換えることが可能である。好ましくは、把持動作位置P1は、動作停止状態における把持部110の重心軸の近傍である。これにより、対象物2を動作停止状態における把持部110の重心軸の近傍で把持することができるので、対象物2を安定的に把持することができる。
また、後述する回転部材である切替部213を備える把持部210と比較して、並進部材である切替部113を備える把持部110は、切り替えによる把持機構の移動距離を短くすることができる。そのため、把持部210と比較して把持部110は、内蔵するエアー管または電源配線等を短くすることができる。すなわち、多関節ロボットアーム11を簡易的な構成にすることができる。
§3 動作例
(制御部20の動作例)
図6は、移動ロボット1の制御部20の処理の流れの一例を示すフローチャートである。以下では、図6を参照して、移動ロボット1における把持動作の一例について説明する。
まず、情報取得部21は、読取部13から棚3の識別情報を取得する(S1)。次に、情報取得部21は、読取部13から対象物2の識別情報を取得する(S2)。なお、S1およびS2において、情報取得部21は、カメラ14からバーコード2a、3aの画像データを取得し、当該画像データから対象物2および棚3の識別情報を取得してもよい。
次に、情報取得部21は、通信部30を介して、生産進捗管理装置50に対象物2および棚3の識別情報を送信する。選択部22は、通信部30を介して、生産進捗管理装置50に記憶されている対象物2の製品情報を取得する(S3)。
次に、選択部22は、対象物2の製品情報(形状および材質)から最適把持機構を選択する(S4)。対象物が例えば、両側から挟み込むことによって把持を行いやすい形状の場合には、第1把持機構111が選択され、比較的広い面積の滑らかな平面を有する形状の場合には、第2把持機構112が選択される。選択部22は、最適把持機構を示す情報を特定部23に出力する。
次に、画像認識部231は、カメラ14から対象物2の画像データを取得する(S5)。次に、画像認識部231は、当該画像データから対象物2の配置状態を示す対象物状態データを算出する(S6)。画像認識部231は、当該対象物状態データを把持動作決定部232に出力する。
次に、把持動作決定部232は、画像認識部231の算出結果および選択部22からの最適把持機構の情報に基づいて、最適把持動作を決定する(S7)。最適把持動作は、前記したような学習済みモデルに基づいて決定する。特定部23は、最適把持機構および最適把持動作を示す情報をアーム制御部24に出力する。
次に、アーム制御部24は、特定部23から最適把持機構および最適把持動作を示す情報を取得する。アーム制御部24は、複数の把持機構のうち最適把持機構を使用するように把持部110を制御する(S8)。また、アーム制御部24は、最適把持動作を示す情報に基づき、多関節ロボットアーム11の把持動作を制御する(S9)。
このように、把持部110に設けられた切替部113により把持機構を切り替えることができるので、従来の取り換え作業を行う必要がない。従って、対象物2に応じて、迅速に把持機構を切り換えることが可能である。
また、多関節ロボットアーム11の可動端部に設けられる把持部110内において把持機構を移動させることによって、把持機構の切り替えを実現できるので、把持機構の切り替えに必要とされるスペースをコンパクトにすることができる。よって、把持機構の切り替えに伴う周囲環境への干渉を抑制することができる。
また、把持機構の切り替えは把持部110内での移動によって行われるので、多関節ロボットアーム11の可動端部における最適な位置に使用する把持機構を配置することができる。よって、多関節ロボットアーム11の剛性や動作の安定性を保つうえで最適な位置に把持機構を配置して使用することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
図7は、本発明の他の実施形態に係る把持部210の一例を模式的に示す側面図である。図8は、本発明の他の実施形態に係る把持部210の一例を模式的に示す下面図である。把持部210は、切替部113の代わりに切替部213を備える点で、把持部110と相違する。
図7、8に示すように、把持部210は、略円柱形状の本体部の下面210aに切替部213を備える。切替部213は、把持部210内で回転移動するように下面210aに設けられている回転部材である。切替部213は、下面210aに垂直な所定の軸回りに回転する。切替部213は、公知の駆動機構により把持部210内を回転移動する。例えば、切替部213は、駆動部(モータ等)および駆動伝達部(歯車、ベルト、ベアリング等)を備えるアクチュエータにより駆動される。切替部213は、例えば略方形の部材である。
図7の符号7Aおよび図8の符号8Aは、第1把持機構111が最適把持機構として動作する状態を示す。図7の符号7Bおよび図8の符号8Bは、把持部110が動作を停止している状態を示す。図7の符号7Cおよび図8の符号8Cは、第2把持機構112が最適把持機構として動作する状態を示す。
図7の符号7Bおよび図8の符号8Bに示すように、把持部210が動作を停止しているとき、把持部210は、切替部213の下面の右端部に第1把持機構111を、左端部に第2把持機構112をそれぞれ備える。ここで、アーム制御部24は、第1把持機構111を最適把持機構として使用するように把持部210を制御する場合、切替部213を反時計回り(矢印C回り)に90度回転させる。これにより、図7の符号7Aおよび図8の符号8Aに示すように、第1把持機構111が把持動作位置P2に移動する。また、アーム制御部24は、第2把持機構112を最適把持機構として使用するように把持部210を制御する場合、切替部213を時計回り(矢印D回り)に90度移動させる。これにより、図7の符号7Cおよび図8の符号8Cに示すように、第2把持機構112が把持動作位置P2に移動する。
把持部210内で切替部213を回転移動させ、最適把持機構を把持動作位置P2に移動させる上記構成により、対象物2に応じて迅速に把持機構を切り換えることが可能である。また、並進部材である切替部113を備える把持部110と比較して、切替部213が把持部110の本体部からはみ出ることがない。すなわち、把持部210は、把持機構の切り替えに必要とされるスペースをコンパクトにすることができる。よって、把持機構の切り替えに伴う周囲環境への干渉を抑制することができる。
なお、アーム制御部24は、把持機構を切り替えるために、把持部210内の最適把持機構の位置に応じて可動端部の位置制御を変更させるように多関節ロボットアーム11を制御してもよい。すなわち、アーム制御部24は、多関節ロボットアーム11自体を回転させ、最適把持機構を対象物2を把持することができる位置に移動させてもよい。
〔ソフトウェアによる実現例〕
マニピュレータ10の制御ブロック(特に情報取得部21、選択部22、特定部23、アーム制御部24、および搬送車制御部25)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、マニピュレータ10は、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば1つ以上のプロセッサを備えていると共に、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を備えている。そして、上記コンピュータにおいて、上記プロセッサが上記プログラムを上記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。上記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。上記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、上記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、上記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して上記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、上記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 移動ロボット
2 対象物
3 棚
2a、3a バーコード
10 マニピュレータ
11 多関節ロボットアーム
12 関節部
13 読取部
14 カメラ
15 筐体部
20 制御部
21 情報取得部
22 選択部
23 特定部
24 アーム制御部
25 搬送車制御部
30 通信部
40 無人搬送車
50 生産進捗管理装置
110、210 把持部
110a、210a 下面
111 第1把持機構
112 第2把持機構
113、213 切替部
231 画像認識部
232 把持動作決定部
233 学習済みモデル記憶部
P1、P2 把持動作位置

Claims (9)

  1. 多関節ロボットアームを備えるマニピュレータであって、
    前記多関節ロボットアームの可動端部に設けられる、対象物を把持する把持部を備え、
    前記把持部は、
    それぞれ単独で対象物を把持可能な複数の把持機構と、
    複数の前記把持機構のうちいずれか1つを、把持動作を行う把持動作位置に前記把持部内で移動させる切替部と、を備えるマニピュレータ。
  2. 前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報を取得する情報取得部と、
    前記情報取得部が取得した情報に基づき、複数の前記把持機構のうちいずれか1つを選択する選択部と、を備える、請求項1に記載のマニピュレータ。
  3. 前記対象物を撮像するカメラと、
    前記カメラが撮像した対象物の画像データから、前記選択部に選択された把持機構による把持動作を特定する特定部と、を備える請求項2に記載のマニピュレータ。
  4. 前記特定部は、前記画像データから、前記選択部に選択された把持機構による把持動作を特定するように機械学習された学習済みモデルを備える、請求項3に記載のマニピュレータ。
  5. 前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方に設けられているバーコード、二次元コード、またはRFIDタグを読み取る読取部を備え、
    前記情報取得部は、前記読取部から前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報を取得する、請求項2から4のいずれか1項に記載のマニピュレータ。
  6. 前記カメラは、前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方に設けられているバーコードまたは二次元コードを撮像し、
    前記情報取得部は、前記カメラが撮像した前記バーコードまたは前記二次元コードの画像データから、前記対象物および該対象物を載置する棚の少なくともいずれか一方の情報を取得する、請求項3または4に記載のマニピュレータ。
  7. 前記切替部は、前記把持機構を並進移動させることによって切替を行う、請求項1から6のいずれか1項に記載のマニピュレータ。
  8. 前記切替部は、前記把持機構を回転移動させることによって切替を行う、請求項1から6のいずれか1項に記載のマニピュレータ。
  9. 請求項1から8のいずれか1項に記載のマニピュレータと、
    前記マニピュレータを積載する無人搬送車と、を備える移動ロボット。
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