JP2022080137A - 眼科装置、眼科システム、眼科システムの作動方法、及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】操作者の携帯端末と眼科装置との通信接続を簡易な設定により安全に実行可能とする。【解決手段】眼科装置の一つは、被検眼の検査又は撮影を行う測定部と、測定部を操作するために、ネットワークを経由して操作者の携帯端末と通信可能に接続されるサーバシステムであって、ネットワークを経由してサーバシステムと通信可能に接続される通信部と、携帯端末に読取らせるための識別コードを所定のタイミングで更新して表示する表示部、又は携帯端末に所定のタイミングで更新して表示された識別コードを読取るリーダーと、を備え、通信部は、表示部に表示された識別コード又は読取った識別コードをサーバシステムに送信し、送信が実行された後にサーバシステムを介した携帯端末との接続を開始させる指示と、接続が開始された後に検査又は撮影の終了を契機として接続を終了させる指示とを、サーバシステムから受信する。【選択図】 図4
Description
本発明は、眼科装置、眼科システム、眼科システムの作動方法、及びプログラムに関する。
眼科装置は、被検眼に関する情報を取得するための装置である。眼科装置には、被検眼の検査に用いられる眼科測定装置、被検眼の観察や撮影に用いられる眼科撮影装置、被検眼の治療に用いられる眼科治療装置等が含まれる。
これら眼科装置の操作は、装置本体に設けられたユーザーインターフェイス(操作デバイス、表示デバイス)を用いて行われている。また、被検者情報や検者情報の入力や、検査条件・撮影条件の設定は、装置本体に設けられたユーザーインターフェイスや、装置近傍に固定的に設置されたコンピュータ、或いはバーコードリーダ等を用いることにより実行されている。特許文献1では、操作用のコンピュータを接続する必要のない眼科装置として、検者が携帯端末を眼科装置本体に装着してユーザーインターフェイスを実現する方法について述べられている。
更に、検査や撮影により取得されたデータは、装置近傍のコンピュータやネットワーク上のサーバに通信線を介して送信される。特許文献2では、画像診断AIを用いたクラウド型AI診断支援として、医療機関が診察時に取得した被検眼の画像をクラウドシステムにアップロードすると、画像診断AIが読影医に代わって解析を行い、読影レポートを作成する方法について述べられている。即ち、特許文献2に開示される方法では、被検者は医療機関に出向いて医師や検査技師が操作する眼科装置により検査等を受け、クラウドシステムを介して得られた検査結果や解析結果を医師から提示されてその説明を受けることとなる。
ここで、例えば、クラウドシステムに接続可能な回線網を備えた一般の店舗内や公共施設に眼科装置を設置する場合を考える。このとき、例えば、眼科装置の制御に用いる携帯端末に、クラウドシステムから送られる眼科装置の操作方法を提示させれば、医師や検査技師によらずに他の操作者や被検者自身が眼科装置を操作して被検眼の情報を得ることも可能である。ところで、眼科装置の設置場所が病院内である場合には、医療系ネットワーク回線においてセキュリティ対策がとられていることが一般的である。しかし、眼科装置の設置場所が例えば、一般の店舗内や公共施設のようなオープンな公衆回線網である場合には、眼科装置を実際に操作している操作者を厳密に特定することが難しい可能性がある。また、このような場合には、例えば、操作者が自分の携帯端末を用いて眼科装置を操作することが考えられるが、この場合、これらの間の通信接続を簡易な設定により安全に実行可能とするような使い勝手の良さが望まれる。
本発明は、操作者の携帯端末と眼科装置との通信接続を簡易な設定により安全に実行可能とすることを目的の一つとする。
本発明の一態様に係る眼科装置は、以下の構成を備える。即ち、
被検眼の検査又は撮影を行う測定部と、
前記測定部を操作するために、ネットワークを経由して操作者の携帯端末と通信可能に接続されるサーバシステムであって、ネットワークを経由してサーバシステムと通信可能に接続される通信部と、
前記携帯端末に読取らせるための識別コードを所定のタイミングで更新して表示する表示部、又は前記携帯端末に所定のタイミングで更新して表示された識別コードを読取るリーダーと、を備え、
前記通信部は、前記表示部に表示された識別コード又は前記読取った識別コードを前記サーバシステムに送信し、前記送信が実行された後に前記サーバシステムを介した前記携帯端末との接続を開始させる指示と、前記接続が開始された後に前記検査又は前記撮影の終了を契機として前記接続を終了させる指示とを、前記サーバシステムから受信する。
被検眼の検査又は撮影を行う測定部と、
前記測定部を操作するために、ネットワークを経由して操作者の携帯端末と通信可能に接続されるサーバシステムであって、ネットワークを経由してサーバシステムと通信可能に接続される通信部と、
前記携帯端末に読取らせるための識別コードを所定のタイミングで更新して表示する表示部、又は前記携帯端末に所定のタイミングで更新して表示された識別コードを読取るリーダーと、を備え、
前記通信部は、前記表示部に表示された識別コード又は前記読取った識別コードを前記サーバシステムに送信し、前記送信が実行された後に前記サーバシステムを介した前記携帯端末との接続を開始させる指示と、前記接続が開始された後に前記検査又は前記撮影の終了を契機として前記接続を終了させる指示とを、前記サーバシステムから受信する。
本発明の一態様によれば、操作者の携帯端末と眼科装置との通信接続を簡易な設定により安全に実行可能とすることができる。
本発明に係る眼科装置の実施形態の例について、図面を参照しながら以下に詳細に説明する。ただし、以下の実施形態で説明する寸法、材料、形状、及び構成要素の相対的な位置等は任意であり、本発明が適用される装置の構成又は様々な条件に応じて変更可能である。また、図面において、同一であるか又は機能的に類似している要素を示すために図面間で同じ参照符号を用いる。
以下に述べる実施形態に係る眼科装置は、被検眼の光学的な検査に用いられる。このような眼科装置は、例えば、眼科撮影装置及び眼科測定装置の少なくとも一方を含む。眼科撮影装置の例として、光干渉断層計、眼底カメラ、走査型レーザ検眼鏡等がある。眼科測定装置の例として、眼屈折検査装置、眼圧計等がある。また、この明細書にて引用された文献に開示された技術を含む任意の公知技術を、以下に述べる実施形態に組み合わせることができる。
[第1の実施形態]
図1から図5を用いて、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置、画像解析システムである眼科システム、及びその作動方法について説明する。図1は、本実施形態に係る眼科装置の外観を示す斜視図である。眼科装置1は、被検者2の被検眼Eの眼底Ef(図2参照)の2次元画像データを取得する機能を備える。即ち、眼科装置1は、被検眼Eの眼底Efを撮影する機能と、被検眼Eの特性を測定する機能との何れか一方又は双方を備えることができる。
図1から図5を用いて、本発明の第1の実施形態に係る眼科装置、画像解析システムである眼科システム、及びその作動方法について説明する。図1は、本実施形態に係る眼科装置の外観を示す斜視図である。眼科装置1は、被検者2の被検眼Eの眼底Ef(図2参照)の2次元画像データを取得する機能を備える。即ち、眼科装置1は、被検眼Eの眼底Efを撮影する機能と、被検眼Eの特性を測定する機能との何れか一方又は双方を備えることができる。
なお、本実施形態に係る眼科装置1は、「据置き型」として置き台に固定して被検者2自身が被検眼Eの検査又は撮影を操作する構成として説明する。しかし、本発明に係る眼科装置の態様は「据置き型」に限られず、「手持ち型」として手に持って被検者2自身が操作する構成としてもよい。また、被検眼Eの周辺を含めた広い範囲として前眼部Ea(図2参照)を撮影するために、眼科装置の光軸上の対物レンズを切替えて広角対応にすることも可能とするように、被検眼E周辺の撮影範囲に応じてレンズ構成を変えてもよい。
また、眼科装置1には、被検者2に通知する手段として表示部6が設けられる。表示部6には、識別コード等の検査又は撮影に関して後述するクラウドシステムから送信された通知情報等の検査結果のレポートが表示される。なお、以降の説明においては、眼科装置1が、眼底Efの撮影に用いられる場合について例示する。
図2は、本実施形態に係る眼科装置1の内部構成を示したブロック図である。眼科装置1は、眼底測定部3と、ステージ制御部4と、主制御部5と、表示部6と、記憶部7と、通信部8と、を備える。
眼底測定部3は、被検眼Eの眼底Efの画像を撮影するために、光軸L1に沿って照明光を出射し、被検眼Eの前眼部Eaと瞳孔Epとを介して眼底Efに照射する。照明光は眼底Efにより反射し、反射光は光軸L1を逆に戻り、眼底測定部3に至る。眼底測定部3では、その反射光を画像センサーで受光して眼底Efの2次元画像データを生成し、これを記憶部7が保存する。ちなみに無散瞳型の眼底カメラでは、被検眼Eの瞳孔Epが縮瞳しないように赤外光を眼底Efに照射して観察を行い、可視光を眼底Efに短時間照射して撮影が行われる。
ステージ制御部4は、眼底測定部3を被検眼Eに対してXYZの3軸方向に移動可能となるように該眼底測定部3を支持する不図示のステージの制御ユニットとなる。ステージ制御部4は、ステージにより眼底測定部3を光軸L1に垂直な面内(XY方向)、或いは光軸L1方向(Z軸方向)の位置を移動させる。これにより、眼底測定部3の眼底Efに対するアライメントを実行することが可能となる。
主制御部5は、メインプロセッサを含み、CPU、GPU、ASIC、プログラマブル論理デバイス(例えば、PLD、PLD、FPGA)、メモリ等の回路を含む。メインプロセッサは、メモリや記憶装置に格納されているプログラムを読み出し実行することで、実施形態に係る機能を実現する。なお、メモリや記憶装置の少なくとも一部がプロセッサに含まれていてもよく、またメモリや記憶装置の少なくとも一部がプロセッサの外部に設けられていてもよい。主制御部5は、眼科装置1全体の制御を司るもので、眼底測定部3、ステージ制御部4、表示部6、記憶部7、及び通信部8の各々を制御する。
表示部6は、例えば後述する携帯端末13に対して眼科装置1が識別コードを通知するために用いられる表示デバイスである。なお、表示部6による情報の出力態様は、本実施形態で述べた表示デバイスによる出力に限定されない。具体的には、音声出力、印刷出力、発光ダイオード等の点灯等、公知の出力態様が含まれていてもよく、これらの何れかを単独で用いた態様としてもよい。
記憶部7は、各種のデータを記憶する。記憶部7に記憶されるデータとしては、眼底測定部3より取得されたデータ(測定データ、画像データ等)や、被検者2、及び被検眼Eに関する情報等が含まれる。また、記憶部7には、眼科装置1を動作させるための各種のコンピュータプログラムやデータが記憶されていてもよい。
通信部8は、眼科装置1をネットワークに接続して外部サーバ等とデータのやり取りをするための通信モジュールである。主に測定データや画像データを扱うことから、データ容量やデータ送受信の時間を考慮すると、有線LANや無線LANに対応した通信モジュールが適している。更に近年のモバイルネットワークにおいて「高速大容量」と謳われている第5世代移動通信システム(5G)に対応した通信モジュールとすれば、LANと比較してスペック上の遜色もなく広範囲の通信エリアに対して設置場所を自由に選ぶことが可能となる。
図3は、上述した眼科装置1を使った、本実施形態に係る眼科システムの構成を示す概略図である。眼科システムは、眼科装置1と、携帯端末13と、サーバシステム12とを備え、眼科装置1により取得した画像を用いて診断等を行う画像診断システムとして機能する。本実施形態において、眼科装置1は、被検者2自身が被検眼Eの撮影を行うために用いられる。携帯端末13は、被検者2が眼科装置1の操作を行う際や、クラウドサーバ12との情報の授受を行う際に用いられる。クラウドサーバ12は、携帯端末13及び眼科装置1と、公衆回線網を介して双方に通信可能に接続されている。
携帯端末13は、携帯可能なコンピュータ端末であり、従来の眼科装置の近傍に設置されていた制御用PC(据え置き型コンピュータ)とは異なる。携帯端末の例として、スマートフォン、タブレット端末、個人情報端末(PDA)、携帯電話、ノート型PC等がある。本実施形態においては、携帯端末13にスマートフォン(以降スマートフォン13として述べる。)を使った構成を例として説明する。
上述したように、眼科装置1にはモバイルネットワークによって公衆回線網に繋がる通信部8が内蔵されていて、クラウドサーバ12とは無線通信16を使って接続される。また、クラウドサーバ12とスマートフォン13との間もモバイルネットワークに対応した無線通信16で接続される。更に、スマートフォン13にはカメラ機能が内蔵されていて、眼科装置1の表示部6に明示される識別コードを該カメラで撮影することができる。スマートフォン13には、識別コードを読取る専用アプリケーション23が実装されている。
図4は、本実施形態の眼科装置1を使った画像診断の動作フローを示す図である。眼科装置1と、クラウドサーバ12と、スマートフォン13とについての動作フローを、各々の時系列に合わせて以下に説明する。なお、クラウドサーバ12には、Webアプリケーション17と画像診断アプリケーション18とが実装されている。Webアプリケーション17は、ユーザー管理情報と装置選定情報とを保存し、眼科装置1の使用時に得た情報とこれら情報とに基づいて眼科装置1のリモート制御を実行する。画像診断アプリケーション18は、眼科装置1から得た画像を解析し、解析結果に基づいたレポートを作成する。
眼科装置1は、被検者2が自ら被検眼Eの撮影を行なう装置となるので、操作が簡易である必要がある。まず初めに、被検者2により眼科装置1の電源がONされると、ステップS401において、主制御部5がこれを検出する。電源ONを検出すると、主制御部5はフローをステップS402に移行させる。ステップS402において、主制御部5は、表示部6に眼科装置1の識別コードとしてバーコードやQRコード(登録商標)等を表示させる。
この識別コードは、電源ON時に毎回更新され且つ1回のみ使用可能となる「ワンタイム」の識別コードとなっている。そして、一連の撮影操作が完了して、例えば被検者2により電源がOFFされたことをステップS407において主制御部5が検出した後には、この認識コードは使用できなくなる。また、このワンタイムの識別コードは、例えば通常の眼底撮影に要する時間以上の所定の時間が経過すると、無効となる仕様としてもよい。即ち、再度電源をONにした際には、本実施形態に係る眼科装置1は、前回と異なる識別コードを表示するようになっている。このように、識別コードを上述したワンタイムの仕様にして毎回更新することで、複数の被検者が同じ眼科装置を同時に操作することを防ぐことができる。なお、ここでは電源ON時毎に識別コードの表示が更新され、表示されることとしている。しかし、識別コードの更新タイミングはここで例示した場合に限られず、上述したように眼底撮影開始後に所定時間が経過したタイミング、或いは電源ON状態で所定時間が経過したタイミング等、所定のタイミングで更新することができる。
更に、眼科装置1の表示部6に表示された識別コードが見える範囲内にいる被検者2のみにアクセス権が与えられる。その結果、その場に居ない他の被検者が遠隔地から操作するようなことも防ぐことができる。電源ONの検出(ステップS401)については、単純に押し釦タイプのスイッチで操作を検出する方法が例示される。しかし、近接センサーや小型カメラを用いて被検者2が眼科装置1に近づいたことを検出する方法、眼科装置1に設けられた前眼部光学系を用いて眼底測定部3の近傍に被検眼Eが有ることを検出する方法等、多様な方法を採用することができる。また、電源OFFの検出(ステップS407)については、例示したように被検者2が自身で行ってもよいが、撮影が完了したことを自動で検出してこれにより自動OFFを検出したこととすることが好適である。
スマートフォン13には、眼科装置1を操作して診断結果を得るための専用アプリケーション23が事前にインストールされている。その際、併せて、クラウドサーバ12で画像診断アプリケーション18を実行するための課金サービスとして被検者IDの登録が事前に必要となる。課金サービスについては、例えば1回画像診断をする毎に課金されるサービスや、又は一定期間内であれば回数を問わず画像診断ができる定額性の課金サービスとすることができる。
スマートフォン13にインストールされる専用アプリケーション23は、スマートフォン向けのネイティブアプリであってもよい。しかし、Android(登録商標)やiPhone(登録商標)といったスマートフォンのOS毎に個別対応が必要となる。そこで本実施形態では、スマートフォンの汎用ブラウザを利用してクラウドサーバで実行しているWebアプリケーション17にアクセスする方法を採用している。以下に、その詳細について説明する。なお、スマートフォン13において実行される処理は、被検者2によって該スマートフォン13に対する指示入力があったことを専用アプリケーション23が検知し、該専用アプリケーション23がフローを移行させることによって実行される。
被検者2は、電源ONの後、続いてスマートフォン13のブラウザでWebアプリケーション17のURLにアクセスし、登録された被検者IDとパスワードを入力する(ステップS411)。これにより、ID/パスワードによって被検者2のユーザー認証が行われて、Webアプリケーション17において被検者IDが特定される。次に、被検者2は、ステップS402において眼科装置1に表示された識別コードをスマートフォン13のカメラにより読取らせる(ステップS412)。スマートフォン13は、読取った識別コードを、眼科装置1を特定するための識別コードとして、Webアプリケーション17に送信する。眼科装置1が発行している識別コードは、毎回更新される。しかし、更新した識別コードをWebアプリケーション17にも同時に送信することで(ステップS402)、Webアプリケーション17上では使用するユーザー管理情報と装置選定情報とがリンクした状態で管理される。これにより、リモート制御が可能となり、Webアプリケーション17による眼科装置1のリモート制御の開始待ちの状態なる。本実施形態において、スマートフォン13により識別コードを読取っている。そして、読取った識別コードのWebアプリケーション17への自動送信を契機として、サーバシステム12を介したリモート制御のための眼科装置1とスマートフォン13との接続が確立される。
なお、本実施形態において、例えば他のユーザーが異なる識別コードを使ってWebアプリケーション17にアクセスしてきても、眼科装置1が発行している識別コードに合致しない場合がある。そのような場合には、Webアプリケーション17は、その旨をスマートフォン13に通知して、ユーザー認証を拒否する。また、他のユーザーが同一の識別コードを使ってWebアプリケーション17にアクセスしてきても、すでにアクセスしているユーザーがいる場合には、Webアプリケーション17は使用中であることをスマートフォン13に通知してユーザー認証を拒否する。このような処理によって、複数ユーザーによる同一機器へのアクセスに対処することが可能となる。
ユーザー管理情報には、機器に予め設定しておくべき各パラメータと、被検者IDの情報とが含まれている。上述した眼科装置1とスマートフォン13の動作とにより、Webアプリケーション17は、眼科装置1の情報と被検者2の情報とを取得できる。Webアプリケーション17は、これら情報に基づいて、ユーザー管理情報と装置選択情報とから、被検者2の眼底Efを眼科装置1により撮影する際に必要な情報を得る。ステップS402及びステップS412でWebアプリケーション17に送信された識別コードを用いて得られた情報は、クラウドサーバ12から眼科装置1に送信され、主制御部5がこれを受信する(ステップS403)。これにより、眼科装置1は、被検者2の眼底Efを撮影する際の撮影部位や、眼科装置1により撮影する場合の撮影画角等の撮影パラメータについて、被検者2に対応したものを得ることができる。
図5は、スマートフォン13の画面に表示される、専用アプリケーション23の操作ボタンの例を示した図である。画面上には、撮影開始ボタン19、撮影中断ボタン20、画像判定結果報知部21、及び結果レポートボタン22に例示される一連の操作ボタン等が表示されている。スマートフォン13を用いた眼科装置1のリモート制御では、被検者2は、画面に表示されている操作ボタンを使ってWebアプリケーション17に指示を出す。そして、Webアプリケーション17は、被検者IDにリンクしている眼科装置1に対してクラウドサーバ12から制御コマンドを送信し、該制御コマンドにより眼科装置1を動作させる。
再び図4を参照し、眼科装置1のリモート制御時に眼科システムにおいて実行される処理について次に説明する。被検者2がスマートフォン13の撮影開始ボタン19を押すと、専用アプリケーション23により撮影開始の指示(ステップS413)がWebアプリケーション17に送信される。そして、Webアプリケーション17からは、リンクされている眼科装置1に対して撮影開始のコマンドが送信される。撮影開始のコマンドを受信した眼科装置1の主制御部5は、まず測定対象物の被検眼Eが眼底測定部3の光軸L1近傍に有ることを検出する。検出後、ステップS404において、主制御部5は、ステージ制御部4に眼科装置1の眼底Efに対するオートアライメントを実行させる。より詳細には、ステージ制御部4を作動させて、眼底測定部3の被検眼Eに対する位置を調整し、光軸Lを瞳孔Epの中心に合わせる。
アライメント終了後、主制御部5は、フローをステップS405に移行させる。ステップS405において、オートフォーカスが実行される。より詳細には、主制御部5は、眼底測定部3の不図示の光学系における眼底Efに対するフォーカスを自動調整する。オートフォーカス終了後、主制御部5は、フローをステップS406に移行させる。ステップS406において、主制御部5は、眼底測定部3により、被検眼Eの固視が安定し瞬きの無いタイミングでのオートシャッターを実行し、眼底Efを撮影して画像データを取得する。
画像データの取得後、主制御部5は、取得した画像データに被検者IDがリンクされた状態で、該画像データをクラウドサーバ12に送信する。送信後、主制御部5はフローをステップS407に移行させる。ステップS407において、主制御部5は、眼科装置1の電源をOFFとする。このステップS407での処理を指示するコマンドの送信、或いは実際の電源OFFの操作を契機として、クラウドサーバ12を介して行われている眼科装置1とスマートフォン13との接続が、Webアプリケーション17により終了される。
このように、本実施形態に係る眼科システムでは、撮影開始から終了するまでの全ての動作を、Webアプリケーション17によるリモート制御によって自動で行うことができる。従って、被検者2に眼科装置1の操作方法に関する知識が特になくとも、スマートフォン13による簡単な操作によって、被検者2自身が被検眼Eの眼底Efを撮影することが可能となる。
専用アプリケーション23がスマートフォン13に表示させる画面には、上述したように撮影中断ボタン20が表示される。撮影中断ボタン20は、撮影を開始して終了するまでの間で撮影停止したい場合に使用するキャンセル機能のボタンであり、オートアライメントからオートシャッターまでの期間であるステップS404からステップS406までの動作中で有効となる。被検者2が撮影中断ボタン20を押して撮影がキャンセルされた場合には、専用アプリケーション23により撮影中断の指示(ステップS414)がWebアプリケーション17に送信される。そして、Webアプリケーション17から、眼科装置1に撮影中断のコマンドが送信される。撮影中断のコマンドを眼科装置1が受信すると、主制御部5は、フローをステップS407にスキップさせ、眼科装置1の電源をOFFとする。
ユーザー管理情報と装置選定情報とがリンクした状態は、スマートフォン13で識別コードを読み取って(ステップS412)、Webアプリケーション17にアクセスしたタイミングで始まる。そして、眼科装置1での撮影が終了して、主制御部5によって電源OFFの状態(ステップS407)とされるまで継続する。また、被検者2によって撮影中断(ステップS414)の指示が出された場合は、同様に主制御部5によって電源OFFの状態(ステップS407)とされ、更にWebアプリケーション17により眼科装置1とスマートフォン13との接続が終了される。
次に、画像診断アプリケーション18の動作について説明する。ステップS406で眼科装置1により取得された被検眼Eの眼底Efの画像データは、クラウドサーバ12に実装された画像診断アプリケーション18に対し、主制御部5により被検者IDにリンクされた状態で送信される。画像診断アプリケーション18では、被検者IDにリンクされた画像データを解析し、その解析結果となるレポートを作成する。なお、この段階で、サーバシステム12を介した眼科装置1とスマートフォン13との接続は終了されている。よって、画像診断アプリケーション18の動作については、スマートフォン13とサーバシステム12との接続によって実行される。
ここで、画像診断アプリケーション18において、送られてきた画像データから解析に必要な情報が得られない場合が生じえる。このような場合として、例えばフォーカスが合っていない場合、眼球が動いて画像がぶれて撮影されている場合、コントラストが適切でない場合等が想定される。このような場合、画像診断アプリケーション18は、画像判定NGのメッセージを判定結果として生成し、これをスマートフォン13に送信する。また、判定結果が得られないことから、画像データに基づくレポートは作成されない。この場合には、画像診断が完了していないので課金はされないが、被検者2には再度撮影してもらうことを促すメッセージが必要となる。このようなメッセージは、スマートフォン13の表示画面上に別個に表示させてもよく、音声等によって被検者2に知らせることとしてもよい。
画像解析が正常に完了した場合には、画像診断アプリケーション18は、画像判定OKのメッセージを判定結果として生成し、これをスマートフォン13に送信する。スマートフォン13は、ステップS415において、専用アプリケーション23の画面中の画像判定結果報知部21に判定結果を表示する。図5に示す場合には、専用アプリケーション23は、例えば画像判定結果報知部21のOK部分の色を変える等によって、被検者2に画像解析が正常に完了したことを報知する。なお、上述した画像判定がNGとなった場合にはステップS415において、NG部分の色が変えられることとなる。画像解析が正常に完了すると、画像診断アプリケーション18は、診断結果のレポートを作成してこれをスマートフォン13に送信する。被検者2は、ステップS416において、スマートフォン13の結果レポートボタン22を使って、送信された検査結果のレポート閲覧することができる。
以上の処理を実行可能とすることにより、被検者2が眼科装置1の操作に習熟していなくとも、本人による眼底Efの撮影を容易に行うことができる。また、本実施形態では、被検者2が専用アプリケーション23を用いてスマートフォン13に眼科装置1の識別コードを読取らせている。そして、この識別コードの読取りを契機として、スマートフォン13による眼科装置1のリモート制御が可能となるようにこれらの接続がサーバシステム12により確立される。このように、識別コードの読取りを契機として接続が確立されることとすることにより、眼科装置1の操作者、撮影対象の被検眼等の特定が可能となり、その他の人員等により不正アクセスが行われる可能性を低減できる。そして、更に、この識別コードをワンタイムのものとし、検査開始からレポートの閲覧まで、このワンタイムの識別コードに対応した一連の操作においてのみ使用可能とするとよい。このようにすることにより、眼科装置1やサーバシステム12を有するクラウドに対する不正アクセスの可能性を更に低減することができる。即ち、被検者2が携帯端末(13)を利用して、眼科装置1によって被検者2自身の眼の撮影を実行し、画像診断の結果確認を安全に行なうことが可能となる。
[第2の実施形態]
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第2の実施形態に係る眼科システム及びその作動方法について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態で述べた構成と同じ構成要素に関しては、図中で同じ参照番号を付することとして説明に換え、ここでの説明を省略する。図6は、本実施形態に係る眼科システムの構成を示す概略図である。また、図7は、眼科システムにおける眼底撮影時の動作フローを示している。
次に、図6及び図7を用いて、本発明の第2の実施形態に係る眼科システム及びその作動方法について説明する。なお、以下の説明において、第1の実施形態で述べた構成と同じ構成要素に関しては、図中で同じ参照番号を付することとして説明に換え、ここでの説明を省略する。図6は、本実施形態に係る眼科システムの構成を示す概略図である。また、図7は、眼科システムにおける眼底撮影時の動作フローを示している。
本実施形態に係る眼科システムは、第1の実施形態で述べた眼科システムに対して、識別コードを読取るためのリーダー24が配されることにおいて異なる。より詳細には、本実施形態では、専用アプリケーション23がスマートフォン13に識別コードを読取らせるのではなく、該識別コードを表示させることができるようになっている。そして、被検者2がスマートフォン13の専用アプリケーション23を使って表示させた識別コードを眼科装置1が読取ることとしている。本実施形態に係る眼科システムでは、このような構成とすることで、ユーザー認証と装置選定を行っている。
図6は、上述した眼科装置1を使った、本実施形態に係る眼科システムの構成を示す概略図である。眼科システムは、眼科装置1と、携帯端末13と、サーバシステム12と、リーダー24と、を備える。眼科装置1、携帯端末13、及びサーバシステム12に関しては、第1の実施形態で述べたものと同様の構成となる。リーダー24は、専用アプリケーション23によりスマートフォン13に表示される識別コードを読み取れるように、USB14に例示される有線通信手段によって眼科装置1に接続されている。
図7は、画像診断の動作フローとして、眼科装置1と、クラウドサーバ12と、スマートフォン13とについての動作フローを、各々の時系列に合わせて示している。以下に、その動作について詳細に説明する。
まず初めに、被検者2は、続いてスマートフォン13のブラウザでWebアプリケーション17のURLにアクセスし、登録された被検者IDとパスワードを入力する(ステップS711)。これにより、ID/パスワードによって、被検者2のユーザー認証が行われて、Webアプリケーション17において被検者IDが特定される。続いて、被検者2により眼科装置1の電源がONされると、ステップS701において、主制御部5がこれを検出する。電源ONを検出すると、主制御部5はフローをステップS702に移行させる。ステップS702において、主制御部5は、識別コードのリーダー24を読取りできるように、読取り待ちの待機状態とさせる。なお、ステップS701での電源ONの操作と、ステップS711でのWebアプリケーション17へのアクセスとはここで例示した順番に限られず、逆であってもよい。
次に、被検者2は、ステップS712において、スマートフォン13で識別コードを表示して、眼科装置1のリーダー24にこれを読取らせる。また、スマートフォン13は、表示した識別コードをWebアプリケーション17に対しても自動送信する。本実施形態において、スマートフォン13が発行する識別コードは、ユーザー認証を行う毎に更新される。主制御部5は、ステップS702において、更新され且つリーダー24が読取った識別コードを、Webアプリケーション17に送信する。これによりユーザー管理情報と装置選択情報とがリンクした状態でWebアプリケーション17に送信されることとなり、Webアプリケーション17上では使用する被検者2のユーザー管理情報と装置選定情報がリンクした状態で管理される。これにより、リモート制御が可能となり、Webアプリケーション17による眼科装置1のリモート制御の開始待ちの状態となる。そして、読取った識別コードのWebアプリケーション17への自動送信を契機として、サーバシステム12を介したリモート制御のための眼科装置1とスマートフォン13との接続が確立される。
本実施形態のように、識別コードをワンタイムにして毎回更新することで、異なる被検者が同時に眼科装置1を操作することを防ぐことができる。また、眼科装置1側で識別コードを読み取れる範囲内にいる被検者のみにアクセス権が与えられるので、その場に居ない他の被検者が遠隔地から操作するようなことも防ぐことができる。しかし、識別コードの更新タイミングはここで例示した場合に限られず、上述したように眼底撮影開始後に所定時間が経過したタイミング、或いは電源ON状態で所定時間が経過したタイミング等、所定のタイミングで更新することができる。
ユーザー管理情報には、機器に予め設定しておくべき各パラメータと、被検者IDの情報とが含まれている。上述した眼科装置1とスマートフォン13との動作により、Webアプリケーション17は、眼科装置1の情報と被検者2の情報とを取得できる。Webアプリケーション17は、これら情報に基づいて、ユーザー管理情報と装置選択情報とから、被検者2の眼底Efを眼科装置1により撮影する際に必要な情報を得る。ステップS702及びステップS712でWebアプリケーション17に送信された識別コードを用いて得られた情報は、クラウドサーバ12から眼科装置1に送信され、主制御部5がこれを受信する(ステップS703)。これにより、眼科装置1は、被検者2の眼底Efを撮影する際の撮影部位や、眼科装置1により撮影する場合の撮影画角等の撮影条件について、被検者2に対応したものを得ることができる。
この状態で、被検者2がスマートフォン13に表示されている撮影開始ボタン19を押すと、専用アプリケーション23により撮影開始の指示(ステップS713)がWebアプリケーション17に送信される。そして、Webアプリケーション17からは、リンクされている眼科装置1に対して撮影開始のコマンドが送信される。開始コマンドを受信した眼科装置1の主制御部5は、まず測定対象物の被検眼Eが眼底測定部3の光軸L1近傍に有ることを検出する。検出後、ステップS404において、主制御部5は、ステージ制御部4に眼科装置1の眼底Efに対するオートアライメントを実行させる。より詳細には、ステージ制御部4を作動させて、眼底測定部3の被検眼Eに対する位置を調整し、光軸Lを瞳孔Epの中心に合わせる。
アライメント終了後、主制御部5は、フローをステップS705に移行させる。ステップS705において、オートフォーカスが実行される。より詳細には、主制御部5は、眼底測定部3の不図示の光学系における眼底Efに対するフォーカスを自動調整する。オートフォーカス終了後、主制御部5は、フローをステップS706に移行させる。ステップS706において、主制御部5は、眼底測定部3により、被検眼Eの固視が安定し瞬きの無いタイミングでのオートシャッターを実行し、眼底Efを撮影して画像データを取得する。
画像データの取得後、主制御部5は、取得した画像データに被検者IDがリンクされた状態で、該画像データをクラウドサーバ12に送信する。送信後、主制御部5は、フローをステップS707に移行させる。ステップS707において、主制御部5は、眼科装置1の電源をOFFとする。このステップS707での処理を指示するコマンドの送信、或いは実際の電源OFFの操作を契機として、クラウドサーバ12を介して行われている眼科装置1とスマートフォン13との接続が、Webアプリケーション17により終了される。
このように、本実施形態に係る眼科システムでは、撮影開始から終了するまでの全ての動作を、Webアプリケーション17によるリモート制御によって自動で行うことができる。従って、被検者2に眼科装置1の操作方法に関する知識が特になくとも、スマートフォン13による簡単な操作によって、被検者2自身が被検眼Eの眼底Efを撮影することが可能となる。
専用アプリケーション23がスマートフォン13に表示させる画面には、上述したように撮影中断ボタン20が表示される。撮影中断ボタン20は、撮影を開始してから終了するまでの間で撮影停止したい場合に使用するキャンセル機能のボタンであり、オートアライメントからオートシャッターまでの期間であるステップS704からS706までの動作中で有効となる。被検者2が撮影中断ボタン20を押して撮影がキャンセルされた場合には、専用アプリケーション23により撮影中断の指示(ステップS714)がWebアプリケーション17に送信される。そして、Webアプリケーション17から、眼科装置1に撮影中断のコマンドが送信される。撮影中断のコマンドを眼科装置1が受信すると、主制御部5は、フローをステップS707にスキップさせ、眼科装置1の電源をOFFとする。
ユーザー管理情報と装置選定情報とがリンクした状態は、スマートフォン13に表示した識別コードをリーダー24で読取らせて(ステップS702)、且つWebアプリケーション17にID/パスワードでアクセスしたタイミングで始まる。そして眼科装置1での撮影が終了して、主制御部5によって電源OFFの状態(ステップS707)とされるまで継続する。また、被検者2によって撮影中断(ステップS714)の指示が出された場合は、同様に主制御部5によって電源OFFの状態(ステップS707)とされ、更にWebアプリケーション17により眼科装置1とスマートフォン13との接続が終了される。
次に、画像診断アプリケーション18の動作について説明する。ステップS706で眼科装置1により取得された被検眼Eの眼底Efの画像データは、クラウドサーバ12に実装された画像診断アプリケーション18に対し、主制御部5により被検者IDにリンクされた状態で送信される。画像診断アプリケーション18では、被検者IDにリンクされた画像データを解析し、その解析結果となるレポートを作成する。なお、この段階で、サーバシステム12を介した眼科装置1とスマートフォン13との接続は終了されている。よって、画像診断アプリケーション18の動作については、スマートフォン13とサーバシステム12との接続によって実行される。
ここで、画像診断アプリケーション18において、送られてきた画像データから解析に必要な情報が得られない場合が生じえる。このような場合として、例えばフォーカスが合っていない場合、眼球が動いて画像がぶれて撮影されている場合、コントラストが適切でない場合等が想定される。このような場合、画像診断アプリケーション18は、画像判定NGのメッセージを判定結果から生成し、これをスマートフォン13に送信する。また、判定結果が得られないことから、画像データに基づくレポートは作成されない。この場合には、画像診断が完了していないので課金はされないが、被検者2には再度撮影してもらうことを促すメッセージが必要となる。このようなメッセージは、スマートフォン13の表示画面上に別個に表示させてもよく、音声等によって被検者2に知らせることとしてもよい。
画像解析が正常に完了した場合には、画像診断アプリケーション18は、画像判定OKのメッセージを判定結果として生成し、これをスマーとフォン13に送信する。スマートフォン13は、ステップS715において、専用アプリケーション23の画面中の画像判定結果報知部21に判定結果を表示する。なお、スマートフォン13における画像判定OK/NGの表示様式については、第1の実施形態における図5の表示様式と同様であるため、ここでの説明は省略する。画像解析が正常に完了すると、画像診断アプリケーション18は、診断結果のレポートを作成してこれをスマートフォン13に送信する。被検者2は、ステップS716において、スマートフォン13の結果レポートボタン22を使って、送信された検査結果のレポートを閲覧することができる。
なお、本実施形態の変形例として、リーダー24を使う替わりに、眼科装置1に前眼部を観察する光学系が備わっていれば、前眼部の替わりにスマートフォン13に表示した識別コードを読み込む機能を持たせることも可能である。或いは簡易的な小型カメラを眼科装置1に接続して、識別コードの読み込みにも対応させることも可能である。
以上の処理を実行可能とすることにより、被検者2が眼科装置1の操作に習熟していなくとも、本人による眼底Efの撮影を容易に行うことができる。また、本実施形態では、被検者2が専用アプリケーション23を用いてスマートフォン13に識別コードを表示させることとしている。また、眼科装置1にはリーダー24を付随させ、該リーダー24により識別コードを読取らせている。そして、この読取を契機として、スマートフォン13による眼科装置1のリモート制御が可能となるように眼科装置1、サーバシステム12、及びスマートフォン13の接続がサーバシステム12により確立される。このように、識別コードの読取りを契機として接続が確立されることとすることにより、眼科装置1の操作者、撮影対象の被検眼等の特定が可能となり、その他の人員等により不正アクセスが行われる可能性を低減できる。そして、更に、識別コードをワンタイムのものとし、検査開始からレポートの閲覧まで、このワンタイムの識別コードに対応した一連の操作においてのみで使用可能とするとよい。このようにすることにより、被検者2以外による眼科装置1やサーバシステム12を有するクラウドに対する不正アクセスの可能性を低減することができる。即ち、被検者2が携帯端末(13)を利用して、眼科装置1によって被検者2自身の眼の撮影を実行し、画像診断の結果確認を安全に行なうことが可能となる。
なお、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態では、一般の店舗や公共施設において被検者2本人が眼科装置1により眼底撮影を行う場合について述べている。しかし、例えば公民館等の公共施設において行われる集団検診等において、該公共施設の職員が眼科装置1を用いて眼底撮影を行う場合にも適用可能である。即ち、本発明において眼科システムにおいて、実際に操作する者と眼底撮影される被検者2とが別人であってもよい。
上述した実施形態で述べた眼科装置は、眼底測定部3と、通信部8と、表示部6又はリーダー24を備える。眼底測定部3(測定部)は、被検眼Eの検査又は撮影を実際に行う。通信部8は、ネットワークを経由して携帯端末(スマートフォン13)と通信可能に接続されるサーバシステム12に、ネットワークを経由して通信可能に接続される。表示部6は、スマートフォン13に読取らせるための識別コードを表示する。又はリーダー24は、スマートフォン13に表示された識別コードを読取る。そして、通信部8は、表示した識別コード又は読取った識別コードをサーバシステム12に送信する。通信部8は更に、サーバシステム12を介したスマートフォン13との接続を表示された識別コードの読取りを契機として開始させる指示と、該接続を眼底測定部3の行う検査又は撮影の終了を契機として終了させる指示とを、サーバシステム12から受信する。その際に、用いる識別コードを、眼底測定部3の行う検査又は撮影の開始のたびに更新されるワンタイムの識別コードとすることで、オープンな公衆回線網を用いた場合の不正アクセスへの対応が可能となる。
また、上述した実施形態で述べた眼科システムは、眼科装置1と、携帯端末(スマートフォン13)と、サーバシステム12と、表示部と、リーダー(スマートフォン13のカメラ又はリーダー24)とを備える。眼科装置1は、実施形態では眼底撮影を行う装置を例示したが、被検眼Eの検査や撮影(前眼部、眼底、これらの断層画像の撮影等)を行う装置とすることもできる。スマートフォン13は、眼科装置1の制御の指示に用いられるが、その他の公知の種々の携帯端末とすることもできる。サーバシステム12は、ネットワークを経由して眼科装置1及びスマートフォン13に通信可能に接続される。表示部は、眼科装置1の表示部6、又はスマートフォン13の表示画面により構成可能であって、被検者2に関する識別コードを表示する。リーダーは、表示部を眼科装置1とスマートフォン13の何れに設けたかに対応して、眼科装置1に付随する構成としてのリーダー24、又はスマートフォン13のカメラによって構成可能であり、表示される識別コードを読取る。そして、眼科システムにおいて、サーバシステム12を介した眼科装置1とスマートフォン13との接続は、識別コードの読取りを契機として開始され、眼科装置1の行う検査又は撮影の終了を契機として終了される。このような構成とすることにより、眼科システムにおいて、被検者2がスマートフォン13を利用して、眼科装置1によって被検者2自身の眼の撮影を実行でき、不正アクセスの可能性を低減しつつ画像診断の結果確認を安全に行なうことが可能となる。
また、上述した眼科システムにおいては、識別コードを表示した眼科装置1及びスマートフォン13の一方は、該識別コードの表示と共に該識別コードをサーバシステム12に送信する。その際、識別コードを読取ったリーダーが設けられた眼科装置1及びスマートフォン13の他方も、読取った識別コードをサーバシステム12に送信する。更に、これらで用いる識別コードを、表示のたびに更新されるワンタイムの識別コードとするとよい。これらを付加していくことによって、眼科システムにおける不正アクセスに対するセキュリティ機能をより高めていくことができる。なお、実施形態で例示したネットワークは、公衆回線網に接続される。これにより、眼科装置1を、一般店舗や公共施設に設置して、被検眼の検査又は撮影を行うことが容易となる。
また、上述した眼科システムにおいては、スマートフォン13は、眼科装置1による検査又は撮影を中断させる指示を受付けることができ、その場合該指示をサーバシステム12に送信する。サーバシステム12はこの指示を受信すると更にこの指示を眼科装置1に送信する。このような場合、サーバシステム12を介した眼科装置1とスマートフォン13との接続は、サーバシステム12が送信した中断の指示に応じた眼科装置1の検査又は撮影の終了を契機として終了される。
また、上述した眼科システムにおいては、眼科装置1で取得した被検眼の画像データと、識別コードを用いて特定した被検眼Eに関する情報とを用いた画像診断が、サーバシステム12において実行される。被検者2は、自身のIDとパスワードとの入力によりスマートフォン13によってサーバシステム12にアクセスし、これにより診断結果を閲覧することができる。また、上述した実施形態において、例えば眼底の撮影中に、サーバシステム12は、眼科装置1で取得した被検眼Eの画像データを解析することで得られる画像診断の結果が得られるか否かを判別できる。また、これに対応し、スマートフォン13は、サーバシステム12から送信された画像診断の結果が得られるか否かの判別結果を報知する手段として、例えば実施形態で述べた画像判定結果報知部21を有する。更に、上述した実施形態において、画像診断の結果のサーバシステム12からスマートフォン13への送信は、眼科装置1とサーバシステム12との接続が終了された状態で行われることができる。
なお、上述した表示部及びリーダーによる識別コードの表示と読取りを各々一工程として、上述した実施形態は、眼科装置1と、サーバシステム12と、スマートフォン13と、を備える眼科システムの作動方法も構築できる。このような眼科システムの作動方法は、上述した表示部により被検者に関する識別コードを表示する工程と、上述したリーダーにより前記識別コードを読取る工程と、と含む。そして、更にサーバシステム12を介した眼科装置1とスマートフォン13との接続を開始する工程と、眼科装置1とスマートフォン13との接続を終了する工程と、が配される。この接続開始の工程は、識別コードの読み取りを契機として実行され、接続を終了する工程は、眼科装置1の行う検査又は撮影の終了を契機として実行される。このような作動方法とすることにより、眼科システムにおいて、被検者2がスマートフォン13を利用して、眼科装置1によって被検者2自身の眼の撮影を実行でき、不正アクセスの可能性を低減しつつ画像診断の結果確認を安全に行なうことが可能となる。
(その他の実施形態)
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。該コンピュータは、1又は複数のプロセッサ又は回路を有し、コンピュータが実行可能命令を読み出して実行するために、分離した複数のコンピュータ又は分離した複数のプロセッサ又は回路のネットワークを含みうる。プロセッサ又は回路は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートウェイ(FPGA)を含みうる。また、プロセッサ又は回路は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、データフロープロセッサ(DFP)、又はニューラルプロセッシングユニット(NPU)を含みうる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。該コンピュータは、1又は複数のプロセッサ又は回路を有し、コンピュータが実行可能命令を読み出して実行するために、分離した複数のコンピュータ又は分離した複数のプロセッサ又は回路のネットワークを含みうる。プロセッサ又は回路は、中央演算処理装置(CPU)、マイクロプロセッシングユニット(MPU)、グラフィクスプロセッシングユニット(GPU)、特定用途向け集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルゲートウェイ(FPGA)を含みうる。また、プロセッサ又は回路は、デジタルシグナルプロセッサ(DSP)、データフロープロセッサ(DFP)、又はニューラルプロセッシングユニット(NPU)を含みうる。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
E:被検眼
Ea:前眼部
Ef:眼底
Ep:瞳孔
L1:光軸
1:眼科装置
2:被検者
3:眼底測定部
4:ステージ制御部
5:制御部
6:表示部
7:記憶部
8:通信部
12:クラウドサーバ
13:携帯端末/スマートフォン
14:USB
16:無線通信
17:Webアプリケーション
18:画像診断アプリケーション
19:撮影開始ボタン
20:撮影中断ボタン
21:画像判定結果報知部
22:結果レポートボタン
23:専用アプリケーション
24:リーダー
Ea:前眼部
Ef:眼底
Ep:瞳孔
L1:光軸
1:眼科装置
2:被検者
3:眼底測定部
4:ステージ制御部
5:制御部
6:表示部
7:記憶部
8:通信部
12:クラウドサーバ
13:携帯端末/スマートフォン
14:USB
16:無線通信
17:Webアプリケーション
18:画像診断アプリケーション
19:撮影開始ボタン
20:撮影中断ボタン
21:画像判定結果報知部
22:結果レポートボタン
23:専用アプリケーション
24:リーダー
Claims (12)
- 被検眼の検査又は撮影を行う測定部と、
前記測定部を操作するために、ネットワークを経由して操作者の携帯端末と通信可能に接続されるサーバシステムであって、ネットワークを経由してサーバシステムと通信可能に接続される通信部と、
前記携帯端末に読取らせるための識別コードを所定のタイミングで更新して表示する表示部、又は前記携帯端末に所定のタイミングで更新して表示された識別コードを読取るリーダーと、を備え、
前記通信部は、前記表示部に表示された識別コード又は前記読取った識別コードを前記サーバシステムに送信し、前記送信が実行された後に前記サーバシステムを介した前記携帯端末との接続を開始させる指示と、前記接続が開始された後に前記検査又は前記撮影の終了を契機として前記接続を終了させる指示とを、前記サーバシステムから受信する眼科装置。 - 前記識別コードは、前記検査又は前記撮影の開始のたびに更新されるワンタイムの識別コードである請求項1に記載の眼科装置。
- 被検眼の検査又は撮影を行う眼科装置と、
前記眼科装置の制御の指示に用いられる携帯端末と、
ネットワークを経由して前記眼科装置及び前記携帯端末に通信可能に接続されたサーバシステムと、
前記眼科装置及び前記携帯端末の一方に設けられて被検者に関する識別コードを表示する表示部と、
前記眼科装置及び前記携帯端末の他方に設けられて前記識別コードを読取るリーダーと、を備え、
前記サーバシステムを介した前記眼科装置と前記携帯端末との接続は、前記識別コードの読取りを契機として開始され、前記検査又は前記撮影の終了を契機として終了される眼科システム。 - 前記表示部が設けられた前記眼科装置及び前記携帯端末の一方は、前記識別コードの表示と共に前記識別コードを前記サーバシステムに送信し、
前記リーダーが設けられた前記眼科装置及び前記携帯端末の他方は、前記読取った識別コードを前記サーバシステムに送信し、
前記サーバシステムが前記送信された識別コードを受信することが、前記契機となる前記識別コードの読取りとなる請求項3に記載の眼科システム。 - 前記識別コードは表示のたびに更新されるワンタイムの識別コードである請求項3又は4に記載の眼科システム。
- 前記ネットワークは公衆回線網に接続される請求項3乃至5のいずれか1項に記載の眼科システム。
- 前記携帯端末は、前記検査又は前記撮影を中断させる指示を受付けて前記サーバシステムに送信し、
前記サーバシステムは受信した前記中断させる指示を前記眼科装置に送信し、前記サーバシステムが送信した前記中断させる指示に応じた前記眼科装置の行う前記検査又は前記撮影の終了を契機として、前記サーバシステムを介した前記眼科装置と前記携帯端末との接続が終了される請求項3乃至6のいずれか1項に記載の眼科システム。 - 前記眼科装置で取得した前記被検眼の画像データと、前記識別コードを用いて特定した前記被検眼に関する情報とを用いた画像診断を前記サーバシステムで実行する請求項3乃至7のいずれか1項に記載の眼科システム。
- 前記サーバシステムは、前記眼科装置で取得した前記被検眼の画像データの解析により前記画像診断の結果が得られるか否かを判別し、
前記携帯端末は、前記サーバシステムから送信された前記画像診断の結果が得られるか否かの判別結果を報知する手段を有する請求項8に記載の眼科システム。 - 前記画像診断の結果の前記サーバシステムから前記携帯端末への送信は、前記眼科装置と前記サーバシステムとの接続が終了された状態で行われる請求項8又は9に記載の眼科システム。
- 被検眼の検査又は撮影を行う眼科装置と、
前記眼科装置の制御の指示に用いられる携帯端末と、
ネットワークを経由して前記眼科装置及び前記携帯端末に通信可能に接続されたサーバシステムと、を備える眼科システムの作動方法であって、
前記眼科装置及び前記携帯端末の一方に設けられた表示部により被検者に関する識別コードを表示する工程と、
前記眼科装置及び前記携帯端末の他方に設けられたリーダーにより前記識別コードを読取る工程と、
前記サーバシステムを介した前記眼科装置と前記携帯端末との接続を、前記識別コードの読取りを契機として開始する工程と、
前記検査又は前記撮影の終了を契機として前記接続を終了する工程と、
を含む眼科システムの作動方法。 - プロセッサによって実行されると、該プロセッサに請求項11に記載の眼科システムの作動方法の各工程を実行させる、プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020191142A JP2022080137A (ja) | 2020-11-17 | 2020-11-17 | 眼科装置、眼科システム、眼科システムの作動方法、及びプログラム |
Applications Claiming Priority (1)
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