JP2022079880A - エネルギー使用目的管理システム及びエネルギー使用目的管理方法 - Google Patents

エネルギー使用目的管理システム及びエネルギー使用目的管理方法 Download PDF

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Abstract

【課題】従業員を雇用する会社において、リモートワークを行う従業員がインフラストラクチャを使用した際に発生した料金を、リモートワークを行うために発生した料金と私用で発生した料金とによって容易に分けて料金を精算するエネルギー消費の公私分離システム及び公私分離方法を提供する。【解決手段】エネルギー公私分離システムにおいて、公私分離管理システム100は、プロセッサ111と、記憶装置113と、を有する。記憶装置113は、機器ごとの使用電力量を示す使用電力量情報と、機器ごとの使用電力量に基づいて電力の使用目的が私的目的又は業務目的のいずれであるかを判定する条件を含む条件情報と、を保持する。プロセッサ111は、使用電力量情報と、条件情報と、に基づいて、使用電力量情報に含まれる電力量を私的目的の電力量又は業務目的の電力量のいずれかに分類する。【選択図】図2

Description

本発明は、自宅又は別宅などの勤務先以外の場所で従業員が消費するエネルギー量に関して、利用目的に応じた情報を付与することで公私分離を支援する、エネルギー消費の公私分離システム、および公私分離方法に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2017-162340(特許文献1)が知られている。この特許文献1には、従業員のテレワークによる電力使用量を判定し、その使用量を提供元インフラ会社へ通知し、提供元インフラ会社が算出した費用を、従業員を雇用する会社へ通知する技術か開示されている。
特開2017-162340号公報
特許文献1に開示されている技術を用いれば、リモートワークを行う従業員がインフラストラクチャを使用した際に発生した料金を、リモートワークを行うために発生した料金と私用で発生した料金とによって容易に分けて料金を精算することが可能になる。しかし、特許文献1に開示されている技術では、従業員を雇用する会社において、各従業員が契約しているインフラ会社と連携する必要があり、その管理労力が膨大になる。
本発明は、前記課題を鑑みてなされたものであり、従業員を雇用する会社において、従業員が契約するインフラ会社との連携無しに、従業員へリモートワークの際に消費したエネルギーに対する対価を還元するシステムおよび方法を提供することを目的とする。
上記課題の少なくとも一つを解決するために、代表的な本発明のエネルギー使用目的管理システムの一つは、プロセッサと、記憶装置と、を有し、前記記憶装置は、機器ごとの使用電力量を示す使用電力量情報と、前記機器ごとの使用電力量に基づいて電力の使用目的が私的目的又は業務目的のいずれであるかを判定する条件を含む条件情報と、を保持し、前記プロセッサは、前記使用電力量情報と、前記条件情報と、に基づいて、前記使用電力量情報に含まれる電力量を私的目的の電力量又は業務目的の電力量のいずれかに分類することを特徴とする。
本発明の代表的な一形態によれば、自宅又は別宅など勤務先以外の場所で作業をする従業員に対して、使用電力について私的利用と業務利用とを容易に分離する手段を提供することができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施例の説明によって明らかにされる。
実施例1のエネルギー公私分離システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 実施例1の公私分離管理システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。 実施例1の使用電力量データの構成の一例を示す説明図である。 実施例1の公私分離データの構成の一例を示す説明図である。 実施例1の公私分離条件データの構成の一例を示す説明図である。 実施例1の公私分離データ生成処理を示すフローチャートである。 実施例1のポイント返還率データの構成の一例を示す説明図である。 実施例1の利用サービス変換率データ示す説明図である。 実施例2の電力量計測装置の設置の例を示すブロック図である。 実施例3の電力量計測装置の設置の例を示すブロック図である。 実施例4の電力量計測装置の設置の例を示すブロック図である。 実施例7のエネルギー公私分離システムの全体構成の一例を示すブロック図である。 実施例7のポイント利用履歴データの例を示す説明図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を用いて説明する。
本実施例では、自宅や別宅など勤務先以外の場所で作業をする従業員に対して、それぞれの場所における使用電力について私的利用と業務利用とを容易に分離する手段を提供することができ、従業員を雇用する企業は、業務利用した電力量に対して、企業が定めたルールにもとづいて対価を還元することができるシステムの一例について説明する。なお、以下の説明において、業務利用を公的利用とも記載し、使用電力量を公的利用(すなわち業務目的の利用)の電力量と私的利用(すなわち私的目的の利用)の電力量とに分離することを公私分離と記載する。
図1は、実施例1のエネルギー公私分離システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
エネルギー公私分離システム1は、公私分離管理システム100と、電力量計測装置200と、AIスピーカ300と、によって構成される。公私分離管理システム100は、従業員の使用した電力量、用いた機器、用途、および場所などの情報を管理し、蓄積した情報にもとづいて従業員への還元量を算出する。電力量計測装置200は、住宅の分電盤に設置され、消費電力量および使用機器などを検知する。AIスピーカ300は、利用機器および利用目的を入力する手段の1つである。公私分離管理システム100と、電力量計測装置200と、AIスピーカ300とは、ネットワーク400を介して接続されている。従業員を雇用する企業500は、ネットワーク400を介して従業員の業務利用による電力量を取得し、従業員へ取得した電力量に応じた還元を実施する。
公私分離管理システム100は、公私分離機能107、使用電力量データ101、公私分離データ102、ポイント返還率データ103、利用サービス変換率データ104、還元ポイント管理機能105、および公私分離条件データ106を備える。公私分離機能107は、使用電力量データ101および公私分離データ102から、従業員による消費電力量を私的利用の電力量と公的利用の電力量に分離する。
使用電力量データ101は機器毎の使用電力量を格納する。公私分離データ102は、従業員の利用機器、利用目的、利用目的と関連する所属組織、利用場所、利用時間、および消費電力量などの情報を格納する。ポイント返還率データ103は、従業員が公的に利用した電力量を、所属する企業が定めるポイントへ変換する際のポイント変換率を格納する。
利用サービス変換率データ104は、企業から従業員へ還元された還元ポイントを、企業が従業員に対して提供する各種サービスの利用料金へ変換する際の変換率を格納する。還元ポイント管理機能105は、ポイント返還率データ103および利用サービス変換率データ104を用いて、従業員の保有ポイントおよびサービス利用時のポイント消費量を管理する。公私分離条件データ106は、使用電力量データ101から公私分離するための条件に関する情報を格納する。
電力量計測装置200は、通信機能201と、電力量測定機能202と、機器識別機能203とを備える。通信機能201は、使用電力量および使用機器などのデータを、ネットワーク400を介して公私分離管理システム100へ送信する。電力量測定機能202は使用電力量を測定する。機器識別機能203は、電力量測定機能202が計測した電力量および電力波形情報をもとに、機器特有の電力波形情報などを利用して、分電盤の先に繋がり電力を使用している機器を識別し、その機器の消費電力量を算出する。また、機器識別機能203は、分電盤の先に複数の機器が繋がっている場合でも、機器特有の電力波形情報などを利用して、使用電力量を構成する機器を識別し、その機器の消費電力量を算出する。
例えば、電力量計測装置200を住宅の電力供給もとである分電盤の主開閉器のそばへ設置し総使用電力量を計測することで、機器識別機能203によって、分電盤の先のコンセントで使用されている機器を識別することができる。機器識別機能203は、電力量計測装置200内ではなく、公私分離管理システム100側に備えるなど、データを集約および管理する遠隔のサーバ内に設置してもよい。また、電力量計測装置200は、各家庭に設置されているスマートメータなどの電力量計に内蔵させてもよい。
また、機器識別機能203は、電力線重畳型認証技術を用い機器の識別を行なってもよい。例えば、機器側に機器識別IDを備えたRFIDチップを内蔵させ、電力線を介して機器識別機能203が接続された機器が内蔵するRFIDチップを読み取り、機器の識別を行なってもよい。
AIスピーカ300は、通信機能301と公私分離条件付与機能302とを備える。通信機能301は、公私分離条件付与機能302が生成した情報を、ネットワーク400を介して公私分離管理システム100へ送信する。公私分離条件付与機能302は、従業員が発する音声を解析し、使用電力量データに対して付与する利用機器、利用目的、利用目的に関連する所属組織、利用場所、および利用時間などの各種情報を生成する。
公私分離条件付与機能302は、従業員による音声入力機能のかわりに(又はそれに加えて)、GUIなどを介した手動入力機能を有してもよい。例えば、従業員が、公私分離管理システム100に格納された使用電力量データ101を参照しながら、該当する使用電力量データに対して利用目的、所属組織、場所、開始日時、終了日時などを入力してもよい。また、予め私的利用と公的利用の日時を設定しておき、その設定に従って自動的に利用機器、利用目的、利用目的に関連する所属組織、利用場所、利用時間などの各種情報を付与してもよい。
例えば、平日の9時~17時は公的利用とし、それ以外の日時は私的利用とする、などの条件を予め設定してもよい。また、従業員のIDカードとIDカードリーダを用いて、IDカードから所属組織を読み取り、カード読取りをトリガーとして開始日時、終了日時を設定してもよい。このIDカードリーダは、独立したものでもよいし、コンセント、ACアダプター、コンセントタップ、または機器などに内蔵されていてもよい。
あるいは、電力量計測装置200を識別するIDに予め利用機器、利用目的、利用目的に関する所属組織、利用場所などを対応付けておき、公私分離管理システム100において使用電力量データを受信した際に、予め対応づけておいた利用機器、利用目的、利用目的に関する所属組織、利用場所を設定してもよい。
図2は、実施例1の公私分離管理システム100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
公私分離管理システム100は、例えば計算機によって構成される。公私分離管理システム100は、プロセッサ111、メモリ(主記憶装置)112、補助記憶装置113、出力装置114、入力装置115、及び通信インタフェース(I/F)116を含む。上記構成要素は、バスによって互いに接続されている。メモリ112、補助記憶装置113又はこれらの組み合わせは記憶装置であり、プロセッサ111が使用するプログラム及びデータを格納している。
メモリ112は、例えば半導体メモリから構成され、主に実行中のプログラム及びデータを保持するために利用される。プロセッサ111は、メモリ112に格納されているプログラムに従って、様々な処理を実行する。プロセッサ111がプログラムに従って動作することで、様々な機能部が実現される。
例えば、プロセッサ111は、対応するプログラムに従って動作することで、公私分離機能107及び還元ポイント管理機能105が実現される。
補助記憶装置113は、例えばハードディスクドライブ又はソリッドステートドライブなどの大容量の記憶装置から構成され、プログラム及びデータを長期間保持するために利用される。例えば、使用電力量データ101、公私分離データ102、ポイント返還率データ103、利用サービス変換率データ104、及び、公私分離条件データ106等が補助記憶装置113に保持されてもよい。
プロセッサ111は、単一の処理ユニット又は複数の処理ユニットで構成することができ、単一もしくは複数の演算ユニット、又は複数の処理コアを含むことができる。プロセッサ111は、1又は複数の中央処理装置、マイクロプロセッサ、マイクロ計算機、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ、ステートマシン、ロジック回路、グラフィック処理装置、チップオンシステム、及び/又は制御指示に基づき信号を操作する任意の装置として実装することができる。
補助記憶装置113に格納されたプログラム及びデータが起動時又は必要時にメモリ112にロードされ、プログラムをプロセッサ111が実行することによって、公私分離管理システム100の各種処理が実行される。したがって、以下において公私分離管理システム100によって実行される処理は、プロセッサ111又はプログラムによる処理である。
入力装置115は、ユーザが公私分離管理システム100に指示及び情報などを入力するためのハードウェアデバイスである。出力装置114は、入出力用の各種画像を提示するハードウェアデバイスであり、例えば、表示デバイス又は印刷デバイスである。通信I/F126は、ネットワーク400との接続のためのインタフェースである。
公私分離管理システム100の機能は、1以上のプロセッサ及び非一過性の記憶媒体を含む1以上の記憶装置を含む1以上の計算機からなる計算機システムに実装することができる。複数の計算機はネットワークを介して通信する。例えば、公私分離管理システム100の複数の機能の一部が一つの計算機に実装され、他の一部が他の計算機に実装されてもよい。
図3は、実施例1の使用電力量データ101の構成の一例を示す説明図である。
使用電力量データ101には、電力量計測装置200によって計測された使用電力量、電力消費をした機器、および時刻に関する情報が格納される。例えば、使用電力量データ101は、電力量計測装置200を識別するための計測機器ID1011、電力消費した機器(利用機器)を識別するための利用機器ID1012、利用機器の電力消費の開始日時1013および終了日時1014、ならびに、上記の開始日時と終了日時との間で消費された消費電力量1015を含む。
また、使用電力量データ101は、位置情報を含んでもよい。例えば電力量計測装置200がGPS(Global Positioning System)装置等によって得られた位置情報を保持している場合に、それによって得られた位置情報が使用電力量データ101に含めて格納されてもよい。この位置情報は、後述する公私分離条件データ106に含まれる場所情報と比較することで、公私分離に利用することができる。
図4は、実施例1の公私分離データ102の構成の一例を示す説明図である。
公私分離データ102には、AIスピーカ300を介して入力された利用機器、利用目的、利用目的と関連する所属組織、利用場所、利用時間、および消費電力量などの情報を格納する。例えば、公私分離データ102は、利用機器ID1021、利用目的1022、利用目的と関連する所属組織1023、場所1024、機器利用の開始日時1025、機器利用の終了日時1026、および消費電力量1027を含む。
消費電力量1027は、利用機器ID1021の利用機器を表すIDキーとして、開始日時1025以降かつ終了日時1026以前に該当するデータを使用電力量データ101から抽出し、抽出したデータの消費電力量1015の総和を算出することで生成することができる。
図4に示す公私分離データ102は、1従業員に対応するデータの例を示している。公私分離データ102にさらに従業員IDなどの列をもうけ、複数の従業員に関する情報を1つの表で管理してもよい。企業において公私分離を判断する際、利用目的1022を参照して公的利用か私的利用かを判断する。また、利用機器IDおよび場所などの情報を用いて、公的利用の判断をしてもよい。例えば、従業員の利用している利用機器IDが自社製品を示す場合、公的利用とみなす、といった判断をしてもよい。
公私分離データ102は、従業員が自身のデータを確認するためにWebなどを介して参照できるようにしてもよい。この時、公私分離管理システム100は、公私分離データ102を、自宅の電力計によって計測した電力量と組み合わせ、住宅全体の総消費電力に対する、機器ごとの消費電力割合、および、公的利用と私的利用の割合を表示してもよい。消費電力量に関する情報のみならず、後述するポイントに関する情報を表示してもよい。例えば、消費電力量に対するCO2排出ポイントを提示することで、消費電力のCO2排出量を確認することができる。
また、公私分離管理システム100は、住宅全体の総消費電力量からCO2排出量を算出することで、公的利用と私的利用のCO2排出量の割合、または、機器単位でのCO2排出量の割合などを表示してもよい。また、公私分離管理システム100は、表示するCO2排出量に対して、後述するJ-クレジットの割当状況を表示することで、CO2オフセット率を表示してもよい。各種情報を表示する際、公私分離管理システム100は、他従業員との比較による使用電力量の順位、または、CO2オフセット率の順位を表示してもよい。他従業員との比較によるランキングなどの情報を表示することで、従業員の省エネ意識、環境貢献意識を促進することができる。
図5は、実施例1の公私分離条件データ106の構成の一例を示す説明図である。
公私分離条件データ106には、使用電力量データ101から公私分離するための条件に関する情報を格納する。例えば、公私分離条件データ106は、利用機器ID1021、計測機器ID1011、利用目的1022、所属組織1023、場所1024、開始日時1025、および終了日時1026を含む。
利用機器ID、利用目的、所属組織、場所、開始日時、終了日時を設定することによって、それらに基づいてそれぞれの電力使用が公的利用か私的利用かが判定される。例えば公私分離管理システム100は、図5に示した公私分離条件データ106の先頭のレコードに望夫づいて、従業員がPC1を平日の9時~17時まで使った場合、当該従業員が企業Aむけの仕事Aを自宅で行ったと判定して、当該利用機器ID、開始日時および終了日時をキーに使用電力量データ101から該当するデータを抽出し、抽出したデータについて消費電力量の総和を算出する。
一方、計測機器Bで計測された電力については、企業Bむけに仕事Bに関する業務でしか利用しない、ただし利用機器は限定しない、という条件を設定してもよい。このように予め公私分離するための条件を設定する、または音声入力装置もしくはWebブラウザなどの入力装置を活用して公私分離条件データ106を生成することで、公私分離管理システム100は、条件に該当するデータを使用電力量データ101から抽出し、使用電力量の総和を算出し、公私分離条件データ106と組み合わせて公私分離データ102を生成する。
なお、開始日時1025および終了日時1026は、従業員の勤務時間の開始日時及び終了日時であってもよい。その場合、勤務時間は、予定されたスケジュールであってもよいし、勤怠情報から得られた実際の勤務時間であってもよい。予定されたスケジュールは、例えば就業規則等によって定められた勤務時間であってもよいし、従業員によって予め入力された予定の情報であってもよい。勤怠情報は、前述の通り、従業員のIDカードとIDカードリーダを用いて得られたものであってもよい。勤怠情報を利用する例については実施例5として後述する。
図6は、実施例1の公私分離データ生成処理を示すフローチャートである。
S100では、公私分離管理システム100は、公私分離条件データ106から公私分離条件を取得する。S101では、公私分離管理システム100は、S100で取得した公私分離条件に従って、使用電力量データ101から計算対象となる使用電力量を算出し、消費電力量の総和を算出する。S102では、公私分離管理システム100は、S101で算出した消費電力量の総和と、S100で取得した公私分離条件とを組み合わせ、公私分離データ102へ格納する。
図7は、実施例1のポイント返還率データ103の構成の一例を示す説明図である。
ポイント返還率データ103には、従業員が公的に利用した電力量を、所属する企業が定めるポイントへ変換する際のポイント変換率を格納する。例えば、ポイント返還率データ103は、企業名1031、ポイント名称1032、およびポイント返還率1033を含む。
例えば、企業Aは、従業員が企業Aの業務に関して公的に利用した電力量のCO2排出量をCO2排出ポイント[kg-CO2]として管理し、J-クレジットなどのCO2オフセットが可能な環境価値を調達する。この時、従業員が利用した電力量[Wh]からCO2排出量を算出するための変換率がポイント返還率1033へ格納される。具体的には、従業員から、従業員が自宅または別宅において契約している電力会社のサービスに関するCO2排出係数がポイント返還率1033へ格納される。
CO2排出ポイントをもとにCO2オフセットを購入することで、従業員が自宅または別宅で作業することで発生したCO2を、企業として削減したことを環境レポートなどに報告することが可能になる。
図7に示すポイント返還率データ103は、1従業員に対応するデータの例を示している。ポイント返還率データ103にさらに従業員IDなどの列をもうけ、複数の従業員に関する情報を1つの表で管理してもよい。
また、他の用途として、企業Aは、従業員が自宅または別宅などで作業することで発生する電気代に対して対価を提供するために、電力量に応じた還元ポイントを管理し、このポイントを従業員へ還元してもよい。この時、従業員が利用した電力量[Wh]から従業員へ還元する電気代還元ポイントを算出するための返還率がポイント返還率1033へ格納される。例えば、ポイント変換率として、従業員が自宅または別宅において契約している電力供給サービスの電力単価[kWh/¥]を設定する。これによって、企業Aにおける作業中に自宅または別宅で発生した電気料金を企業Aが支援することなどが可能になる。
さらに別の例として、公的利用のみの電力量に対してポイント変換するだけではなく、私的利用の電力量に関してもポイント変換してもよい。この時、公的利用と私的利用でポイント変換率を異なるものとしてもよい。例えば後述する実施例3に示すACアダプターまたはコンセントタップについて、このACアダプターまたはコンセントタップを経由した消費電力については、公的利用でも私的利用でもCO2オフセットされるとすることで、従業員は積極的に当該ACアダプターまたはコンセントタップを利用するようになり、環境に対する意識変化を促せる。
還元ポイント管理機能105が各種ポイントを算出する。
図8は、実施例1の利用サービス変換率データ104示す説明図である。
利用サービス変換率データ104は、企業から従業員へ還元された還元ポイントを、企業が従業員に対して提供する各種サービスの利用料金へ変換する際の変換率を表す。例えば、企業が従業員に対して、従業員が自宅または別宅で作業中に使用した電気に関わる電気代を還元するために、現金で支給する場合の変換率は1.0(すなわち1ポイントが1円に変換される)とする。これに対して、現金以外のサービスAで利用する場合は変換率1.2(すなわち1ポイントが1.2円分のサービスに変換される)などとしてもよい。このようにサービス毎に異なる変換率を設定可能にすることで、企業として優先したいサービスへ従業員を誘導することが可能になる。
現金以外のサービスとして例えば、スーパーおよびコンビニなどで利用可能な食品クーポン券、再生可能エネルギー発電所建設事業への小額投資、自身の消費電力のCO2オフセットのための環境価値購入、省エネ家電の購入、モバイル機器または文房具などのリモートワークで必要な機材の購入などがある。
図8に示す利用サービス変換率データ104は、1従業員に対応するデータの例を示している。利用サービス変換率データ104にさらに従業員IDなどの列をもうけ、複数の従業員に関する情報を1つの表で管理してもよい。還元ポイント管理機能105はサービス利用時の必要ポイント数を算出する。
企業Aは、従業員へ還元したポイントを利用できるサービスを前述のように各種提供する必要がある。昨今、環境(E)、社会(S)、ガバナンス(G)を重視した企業活動が求められており、企業全体でESGへ貢献していく必要が出てきている。例えば企業Aは、還元したポイントが利用できるサービスを、従業員がESG貢献へ積極的に関わることができるサービスに限定してもよい。ESGへの取り組みを数値化したESG評価などを表示し、これをもとに従業員がサービスを選べるようにしてもよい。これによって、企業として注力したいESG分野を従業員へ明示することになるとともに、ESG貢献による企業価値向上が期待できる。
従業員が還元ポイントを用いて利用したサービスを従業員間で共有してもよい。従業員間でサービスの利用状況を共有することで、自身が把握していなかったサービスを知ることができ利用促進につながる。また、従業員が保有する還元ポイントを、他従業員へ譲渡してもよい。例えば、従業員間で相互に業務支援などを行なった際の返礼として還元ポイントを譲渡してもよい。
各種クーポン券の費用は企業が負担してもよい。例えば、健康食品などの摂取を促して従業員の健康を促進したい場合、健康食品クーポンを企業負担で購入しサービスとして提供してもよい。
実施例2では、電力量計測装置200を分電盤へ設置するのではなく、各コンセントへ設置した場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例2のシステムの各部は、実施例1の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
図9は、実施例2の電力量計測装置200の設置の例を示すブロック図である。
図9に示すように、電力量計測装置200をコンセントへ設置しても良い。コンセントへ電力量計測装置200を設置することで、識別する機器がそのコンセントに接続された機器に限定されるため、機器識別機能203による機器識別の精度向上が期待できる。また、電力量計測装置200をコンセントへ設置する場合、コンセントへ接続する機器が固定であれば、電力量計測装置200から機器識別機能203を除いても良い。公私分離管理システム100において、コンセントとそこに設置した電力量計測装置200、およびコンセントに接続される機器IDを管理しておけば、使用電力量データ101を生成できる。
実施例3では、電力量計測装置200を分電盤へ設置するのではなく、ACアダプターやコンセントタップへ内蔵した場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例3のシステムの各部は、実施例1または2の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
図10は、実施例3の電力量計測装置200の設置の例を示すブロック図である。
図10に示すように、電力量計測装置200をACアダプターまたはコンセントタップへ設置しても良い。ACアダプターまたはコンセントタップへ電力量計測装置200を設置することで、識別する機器がそのACアダプターまたはコンセントタップに接続された機器に限定されるため、機器識別機能203による機器識別の精度向上が期待できる。また、電力量計測装置200をそれが設置されたACアダプターまたはコンセントタップごと持ち運ぶことが可能になり、自宅または外出先などの様々な場所で利用できる。ACアダプターまたはコンセントタップへ接続される機器の例として、PC、スマートフォン、ディスプレイ、冷蔵庫、空調機などの電力を使用する機器が挙げられる。
また、電力量計測装置200をACアダプターまたはコンセントタップへ設置する場合、接続する機器が固定であれば、電力量計測装置200から機器識別機能を除いても良い。公私分離管理システム100において、ACアダプターまたはコンセントタップとそこに設置した電力量計測装置200、および、ACアダプターまたはコンセントタップに接続される機器IDを管理しておけば、使用電力量データ101を生成できる。
ACアダプターまたはコンセントタップへ電力量計測装置200を内蔵することで、モバイル機器とともに電力量計測装置200を持ち運ぶことが可能になり、電力量計測装置200を備えないコンセントでも、使用電力量の公私分離が可能になる。
また、ACアダプターまたはコンセントタップの利用時間帯を勤務時間とすることによって勤怠管理も可能である。
実施例4では、電力量計測装置200を分電盤へ設置するのではなく、機器へ内蔵した場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例4のシステムの各部は、実施例1ないし3の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
図11は、実施例4の電力量計測装置200の設置の例を示すブロック図である。
図11に示すように、電力量計測装置200を機器へ設置しても良い。この時、電力量計測装置200から機器識別機能を除いても良い。公私分離管理システム100において、機器とそれに内蔵された電力量計測装置200との関係を管理しておけば、使用電力量データ101を生成できる。
機器へ電力量計測装置200を内蔵することで、電力量計測装置200を備えないコンセントでも、使用電力量の公私分離が可能になる。
実施例5では、公私分離条件付与機能302により開始日時、終了日時を付与するのではなく、所属組織の勤怠データを利用した場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例5のシステムの各部は、実施例1ないし4の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
所属組織で出勤時刻、退勤時刻を管理している場合、このデータを用いて使用電力の公私分離をしてもよい。例えば、9:00に出勤し、17:00に退勤したことを示すデータがあれば、公私分離管理システム100は、このデータを用いて、当該所属組織が該当する使用電力量データのうち、上記の出勤時刻から退勤時刻までの範囲内の消費電力量について集計し、公私分離データ102を生成することができる。
なお、上記の出勤時刻及び退勤時刻は、従業員のIDカードとIDカードリーダを用いて得られたものであってもよい。また、これらの時刻は、公私分離条件データ106(図5)の開始日時1025および終了日時1026として保持されてもよい。
実施例6では、エネルギー公私分離システムを、企業と雇用する従業員とは関連のない第3者が運営する場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例6のシステムの各部は、実施例1ないし5の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
第3者がエネルギー公私分離システムを運営することで、従業員のプライバシーに関する使用電力量データについて、企業が必要とする情報のみを提供することができるようになり、従業員のプライバシー情報を企業が自由に閲覧する事を防ぐことができる。また、従業員は、Webなどを介して公私分離データ102を確認し、企業へ提供するデータを自身で選択してもよい。
実施例7では、公私分離管理システムで管理する情報を活用した場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例7のシステムの各部は、実施例1ないし6の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
図12は、実施例7のエネルギー公私分離システムの全体構成の一例を示すブロック図である。
図12に示すように、実施例7の公私分離管理システム100は、従業員のポイント利用履歴をポイント利用履歴データ108にて管理し、公私分離データ102、ポイント利用履歴データ108などの情報を、従業員IDなどの個人が特定できる情報を除去した状態で、サービス事業者600へマーケティング活用を目的として提供することができる。サービス事業者600は、取得したデータから自社サービスのターゲットとして適切なユーザが存在するかどうかを分析し、自社サービスに関する広告情報を提供したいユーザの条件を公私分離管理システム100へ提供する。
公私分離管理システム100は、サービス事業者600から提供された広告情報提供先となるターゲット条件データ109にもとづき、該当するユーザに対し、広告情報をAIスピーカ300または携帯端末(図示省略)などのユーザ端末へ送信する。広告情報を提供した事業者は、従業員が還元ポイントによってサービスを利用した場合、従業員をサービス利用へ誘導した対価を企業へ支払うことにしてもよい。
ターゲット条件データ109は、例えば、ポイント利用履歴データ108に登録されているサービスの利用ポイント量の閾値を指定する情報などを含んでもよい。また、ターゲット条件データ109は、公私分離データ102に登録されている機器について、消費電力量、使用時間帯、使用頻度、使用場所、使用目的などを条件として指定する情報を含んでもよい。
なお、ポイント利用履歴データ108およびターゲット条件データ109は、他のデータと同様、補助記憶装置113に保持されてもよい。
図13は、実施例7のポイント利用履歴データ108の例を示す説明図である。
ポイント利用履歴データ108は、例えば、利用サービス名1081、それに対する利用履歴1082、および利用日時1083を管理する。
実施例8では、実施例7における広告情報の配信だけではなく、使用電力量の需要調整に関する依頼を従業員に対して通知する場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例8のシステムの各部は、実施例1ないし7の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
電力事業者などのサービス事業者、または従業員を採用する企業は、実施例7に示す仕組みを活用し、ユーザに対し使用電力量の調整を依頼することができる。例えば、公私分離管理システム100は、ターゲット条件データ109を参照して、使用電力量の調整依頼に応えてくれるユーザを指定し、ユーザに対し、空調の利用停止による消費電力量の削減、洗濯機または食洗機の稼働による消費電力の増加などの指示を配信できる。これによって、企業またはサービス事業者は、実際の機器利用状況にもとづいた消費電力量の調整依頼ができるようになり、より確度の高い消費電力量の調整が可能になる。また、要請に応答した従業員に対しポイントを付与してもよい。
実施例9では、実施例8における使用電力量の需要調整に関する配信だけでなく、空調の使用状況に関するアドバイスを配信する場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例9のシステムの各部は、実施例1ないし8の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
公私分離管理システム100は、従業員の公私分離データに、外部の気象データまたは自室に設置した温湿度計データを組み合わせることで、外気温湿度に対する空調の利用状況が適切かどうかの判断が可能になる。例えば気象データに基づいて真夏日と判断される場合において、公私分離データにおける空調の消費電力量が少ない場合に、公私分離管理システム100は、空調の温度を下げて熱中症を予防するようにアドバイスを配信することが可能である。逆に、空調の消費電力量が高く冷房が強すぎると判断できる場合においては、空調温度をあげるようにアドバイスすることが可能である。
実施例10では、実施例9における空調の使用状況に関するアドバイスを配信するだけでなく、機器の消費電力量から機器の効率劣化を推定し、機器の更新を促す場合について説明する。以下に説明する相違点を除き、実施例10のシステムの各部は、実施例1ないし9の同一の符号を付された各部と同一の機能を有するため、それらの説明は省略する。
公私分離管理システム100は、使用電力量データ101を利用機器の製造メーカへ提供することで、製造メーカは消費電力量のデータから、該当機器における消費電力効率を推定することができる。推定した消費電力効率が、機器仕様よりも大幅に劣化している場合には、その機器を利用しているユーザに対して機器の交換アドバイスに関する情報を、公私分離管理システム100を介してユーザに提供できる。これによって、機器製造メーカは、利用機器が古くなっているユーザに対して自社の新製品を紹介できるようになる。
以上、本発明を添付の図面を参照して詳細に説明したが、本発明はこのような具体的構成に限定されるものではなく、添付した請求の範囲の趣旨内における様々な変更及び同等の構成を含むものである。
また、本発明の実施形態のシステムは次のように構成されてもよい。
(1)エネルギー使用目的管理システム(例えば公私分離管理システム100)であって、プロセッサ(例えばプロセッサ111)と、記憶装置(例えばメモリ112又は補助記憶装置113)と、を有し、記憶装置は、機器ごとの使用電力量を示す使用電力量情報(例えば使用電力量データ101)と、機器ごとの使用電力量に基づいて電力の使用目的が私的目的又は業務目的のいずれであるかを判定する条件を含む条件情報(例えば公私分離条件データ106)と、を保持し、プロセッサは、使用電力量情報と、条件情報と、に基づいて、使用電力量情報に含まれる電力量を私的目的の電力量又は業務目的の電力量のいずれかに分類する(例えばS101)。
これによって、自宅又は別宅など勤務先以外の場所で作業をする従業員に対して、使用電力について私的利用と業務利用とを容易に分離する手段を提供することができる。
(2)上記(1)において、記憶装置は、電力の使用者に返還する対価を電力量から算出するための返還率情報(例えばポイント返還率データ103及びサービス変換率データ104)をさらに保持し、プロセッサは、分類された電力量と、返還率情報とに基づいて、分類された電力量に応じた対価を算出する。
これによって、従業員を雇用する企業は、業務利用した電力量に対して、企業が定めたルールにもとづいて対価を還元することができる。
(3)上記(1)において、使用電力量情報は、分電盤に設置された計測センサ(例えば図1に示す電力量計測装置200)が総使用電力量を機器ごとの使用電力量に分解することによって得られた情報を含む。
これによって、計測センサの設置が1か所で済むため、使用者の利便性が向上する。
(4)上記(1)において、使用電力量情報は、コンセント、コンセントタップ及び電源アダプターの少なくともいずれかに設置された計測センサ(例えば図9又は図10に示す電力量計測装置200)が計測した使用電力量の情報を含み、条件情報は、計測センサが計測した使用電力量と電力の使用目的とを対応付ける情報を含む。
これによって、機器識別の精度が向上し、その結果、分類の精度が向上する。また、コンセントタップ又は電源アダプターに計測センサが設置される場合、それらを持ち歩くことによって、外出先等で使用した電力量の分類も可能になる。
(5)上記(1)において、使用電力量情報は、機器に設置された計測センサ(例えば図11に示す電力量計測装置200)が計測した機器ごとの使用電力量の情報を含む。
これによって、機器識別の精度が向上し、その結果、分類の精度が向上する。また、外出先等で当該機器によって使用した電力量の分類も可能になる。
(6)上記(1)において、条件情報は、音声入力装置(例えばAIスピーカ300)を介して入力される。
これによって、利便性が向上する。
(7)上記(1)において、条件情報は、機器の使用者の勤務時間の情報を含み、プロセッサは、使用者の勤務時間中の機器の使用電力量を業務目的の電力量に分類する。
これによって、分類の精度が向上する。
(8)上記(1)において、使用電力量情報は、電力が使用された場所を示す情報を含み、条件情報は、電力が使用された場所と電力の使用目的とを対応付ける情報を含む。
これによって、場所と使用目的とが対応する場合に、分類の精度が向上する。
(9)上記(1)において、プロセッサは、分類された電力量から二酸化炭素排出量を算出し、算出した二酸化炭素排出量に対する環境価値を付与する。
これによって、使用者が自宅等で行った業務目的の活動で発生したCO2を、企業として削減したことを環境レポートなどに記載することが可能になる。
(10)上記(2)において、記憶装置は、使用者に返還された対価の使用者による利用履歴情報(例えばポイント利用履歴データ108)と、広告の対象となる使用者の利用履歴の条件を含む対象条件情報(例えばターゲット条件データ109)と、をさらに保持し、プロセッサは、使用者の利用履歴情報が対象条件情報に含まれる条件を満たす場合に、使用者に対する広告を出力する。
これによって、企業のマーケティング活動が支援される。
(11)上記(2)において、記憶装置は、使用者に返還された対価の使用者による利用履歴情報と、電力需給調整の対象となる使用者の分類された電力量及び利用履歴の条件を含む対象条件情報と、をさらに保持し、プロセッサは、使用者の分類された電力量及び利用履歴情報が対象条件情報に含まれる条件を満たす場合に、使用者に対する電力需給調整依頼を出力する。
これによって、より確度の高い消費電力量の調整が可能になる。
(12)上記(1)において、プロセッサは、機器の使用電力量を示す情報を機器の製造者に送信し、機器の製造者から、機器の使用電力量に基づいて推定された機器の劣化の程度に関する情報を受信した場合、受信した情報を機器の使用者に対して出力する。
これによって、使用者の利便性が向上するとともに、機器の製造者の新製品の販売機会が生じる。
(13)上記(1)において、条件情報は、電力を使用した機器、電力を計測した機器及び電力を使用した時間の少なくともいずれかの値と電力の使用目的とを対応付ける情報を含む。
これによって、使用目的ごとの電力量を精度よく分類することができる
(14)上記(2)において、返還率情報は、対価の利用目的に応じて異なる返還率を含む。
これによって、使用者(すなわち企業の従業員)を企業が優先したいサービス等に従業員を誘導することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明のより良い理解のために詳細に説明したのであり、必ずしも説明の全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることが可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によってハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによってソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、不揮発性半導体メモリ、ハードディスクドライブ、SSD(Solid State Drive)等の記憶デバイス、または、ICカード、SDカード、DVD等の計算機読み取り可能な非一時的データ記憶媒体に格納することができる。
また、制御線及び情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線及び情報線を示しているとは限らない。実際にはほとんど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 エネルギー公私分離システム
100 公私分離管理システム
101 使用電力量データ
102 公私分離データ
103 ポイント返還率データ
104 利用サービス変換率データ
105 還元ポイント管理機能
106 公私分離条件データ
107 公私分離機能
108 ポイント利用履歴データ
109 ターゲット条件データ
200 電力量計測装置
201 通信機能
202 電力量測定機能
203 機器識別機能
300 AIスピーカ
301 通信機能
302 公私分離条件付与機能
400 ネットワーク
500 企業
600 サービス事業者

Claims (15)

  1. エネルギー使用目的管理システムであって、
    プロセッサと、記憶装置と、を有し、
    前記記憶装置は、機器ごとの使用電力量を示す使用電力量情報と、前記機器ごとの使用電力量に基づいて電力の使用目的が私的目的又は業務目的のいずれであるかを判定する条件を含む条件情報と、を保持し、
    前記プロセッサは、前記使用電力量情報と、前記条件情報と、に基づいて、前記使用電力量情報に含まれる電力量を私的目的の電力量又は業務目的の電力量のいずれかに分類することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  2. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記記憶装置は、電力の使用者に返還する対価を電力量から算出するための返還率情報をさらに保持し、
    前記プロセッサは、分類された前記電力量と、前記返還率情報とに基づいて、前記分類された電力量に応じた対価を算出することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  3. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記使用電力量情報は、分電盤に設置された計測センサが総使用電力量を前記機器ごとの使用電力量に分解することによって得られた情報を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  4. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記使用電力量情報は、コンセント、コンセントタップ及び電源アダプターの少なくともいずれかに設置された計測センサが計測した使用電力量の情報を含み、
    前記条件情報は、前記計測センサが計測した使用電力量と電力の使用目的とを対応付ける情報を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  5. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記使用電力量情報は、前記機器に設置された計測センサが計測した前記機器ごとの使用電力量の情報を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  6. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記条件情報は、音声入力装置を介して入力されることを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  7. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記条件情報は、前記機器の使用者の勤務時間の情報を含み、
    前記プロセッサは、前記使用者の勤務時間中の前記機器の使用電力量を業務目的の電力量に分類することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  8. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記使用電力量情報は、電力が使用された場所を示す情報を含み、
    前記条件情報は、電力が使用された場所と電力の使用目的とを対応付ける情報を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  9. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記プロセッサは、分類された電力量から二酸化炭素排出量を算出し、算出した二酸化炭素排出量に対する環境価値を付与することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  10. 請求項2に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記記憶装置は、前記使用者に返還された対価の前記使用者による利用履歴情報と、広告の対象となる使用者の利用履歴の条件を含む対象条件情報と、をさらに保持し、
    前記プロセッサは、前記使用者の前記利用履歴情報が前記対象条件情報に含まれる条件を満たす場合に、前記使用者に対する広告を出力することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  11. 請求項2に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記記憶装置は、前記使用者に返還された対価の前記使用者による利用履歴情報と、電力需給調整の対象となる使用者の前記分類された電力量及び利用履歴の条件を含む対象条件情報と、をさらに保持し、
    前記プロセッサは、前記使用者の前記分類された電力量及び前記利用履歴情報が前記対象条件情報に含まれる条件を満たす場合に、前記使用者に対する電力需給調整依頼を出力することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  12. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記プロセッサは、前記機器の使用電力量を示す情報を前記機器の製造者に送信し、前記機器の製造者から、前記機器の使用電力量に基づいて推定された前記機器の劣化の程度に関する情報を受信した場合、前記受信した情報を前記機器の使用者に対して出力することを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  13. 請求項1に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記条件情報は、電力を使用した機器、電力を計測した機器及び電力を使用した時間の少なくともいずれかの値と電力の使用目的とを対応付ける情報を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  14. 請求項2に記載のエネルギー使用目的管理システムであって、
    前記返還率情報は、前記対価の利用目的に応じて異なる返還率を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理システム。
  15. 計算機システムが実行するエネルギー使用目的管理方法であって、
    前記計算機システムは、プロセッサと、記憶装置と、を有し、
    前記記憶装置は、機器ごとの使用電力量を示す使用電力量情報と、前記機器ごとの使用電力量に基づいて電力の使用目的が私的目的又は業務目的のいずれであるかを判定する条件を含む条件情報と、を保持し、
    前記エネルギー使用目的管理方法は、
    前記プロセッサが、前記条件情報を取得する手順と、
    前記プロセッサが、機器ごとの使用電力量を示す使用電力量情報を取得すると、前記条件情報に基づいて、前記使用電力量情報に含まれる電力量を私的目的の電力量又は業務目的の電力量のいずれかに分類する手順と、
    前記プロセッサが、前記分類した電力量を前記記憶装置に格納する手順と、を含むことを特徴とするエネルギー使用目的管理方法。
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