JP7416663B2 - システム及びプログラム - Google Patents

システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP7416663B2
JP7416663B2 JP2020090951A JP2020090951A JP7416663B2 JP 7416663 B2 JP7416663 B2 JP 7416663B2 JP 2020090951 A JP2020090951 A JP 2020090951A JP 2020090951 A JP2020090951 A JP 2020090951A JP 7416663 B2 JP7416663 B2 JP 7416663B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
amount
storage battery
unit
information
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2020090951A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021061733A (ja
Inventor
隆 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Itochu Corp
Original Assignee
Itochu Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Itochu Corp filed Critical Itochu Corp
Publication of JP2021061733A publication Critical patent/JP2021061733A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7416663B2 publication Critical patent/JP7416663B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E40/00Technologies for an efficient electrical power generation, transmission or distribution
    • Y02E40/70Smart grids as climate change mitigation technology in the energy generation sector
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E70/00Other energy conversion or management systems reducing GHG emissions
    • Y02E70/30Systems combining energy storage with energy generation of non-fossil origin
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/12Monitoring or controlling equipment for energy generation units, e.g. distributed energy generation [DER] or load-side generation
    • Y04S10/123Monitoring or controlling equipment for energy generation units, e.g. distributed energy generation [DER] or load-side generation the energy generation units being or involving renewable energy sources
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y04INFORMATION OR COMMUNICATION TECHNOLOGIES HAVING AN IMPACT ON OTHER TECHNOLOGY AREAS
    • Y04SSYSTEMS INTEGRATING TECHNOLOGIES RELATED TO POWER NETWORK OPERATION, COMMUNICATION OR INFORMATION TECHNOLOGIES FOR IMPROVING THE ELECTRICAL POWER GENERATION, TRANSMISSION, DISTRIBUTION, MANAGEMENT OR USAGE, i.e. SMART GRIDS
    • Y04S10/00Systems supporting electrical power generation, transmission or distribution
    • Y04S10/14Energy storage units

Landscapes

  • Remote Monitoring And Control Of Power-Distribution Networks (AREA)
  • Supply And Distribution Of Alternating Current (AREA)
  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
  • Management, Administration, Business Operations System, And Electronic Commerce (AREA)

Description

本発明は、システム及びプログラムに関する。
特許文献1には、売電価格、グリーン電力の取引対価、及び、電力供給事業者の電気料金に基づいて、電力を消費する電気機器の運転スケジュールを作成する技術が開示されている。
特許文献1 特開2008-21152号公報
例えば省エネルギーや二酸化炭素削減等を目的として、いわゆるグリーン電力の利用を促進することが望まれている。例えばグリーン電力の利用を促進するために、住戸においてグリーン電力を消費したことの価値を適正に評価することが望まれている。
第1の態様において、システムが提供される。システムは、(i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から住戸が受電した電力量及び住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)住戸に設けられ、再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量と、を計量するための複数の電力量計により計量された電力量を示す情報を収集する電力量情報収集部を備える。システムは、電力量情報収集部により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち電力負荷で消費された消費電力量を算出するグリーン電力消費量算出部を備える。システムは、消費電力量に基づいて、再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を住戸で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる価値情報生成制御部を備える。
グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の充放電が行われておらず、住戸から電力網に電力が放出されている場合に、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から、住戸から電力網に放出された電力量を差し引くことによって、消費電力量を算出してよい。
グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の充放電が行われておらず、住戸から電力網に電力が放出されていない場合に、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量を、消費電力量として算出してよい。
グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の充電が行われており、住戸と電力網との間で電力の受け渡しが生じていない場合に、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から蓄電池の充電電力量を差し引くことによって、消費電力量を算出してよい。
グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の放電が行われており、住戸から電力網に電力が放出されていない場合に、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と蓄電池の放電電力量との和に基づいて、消費電力量を算出してよい。
蓄電池は、記再生可能エネルギー発電設備及び電力網から供給される電力を蓄積してよい。グリーン電力消費量算出部は、蓄電池に蓄積されている電力量のうち、電力網から受電した電力によって蓄積された電力量である第1蓄電量と、再生可能エネルギー発電設備から供給される電力によって蓄積された電力量である第2蓄電量とを管理し、蓄電池の放電電力量のうち第2蓄電量が占める電力量を決定してよい。グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の放電が行われており、住戸から電力網に電力が放出されていない場合に、放電電力量の少なくとも一部を第2蓄電量が占めているときは、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、蓄電池の放電電力量のうち第2蓄電量が占める電力量との和を、消費電力量として算出してよい。
蓄電池は、再生可能エネルギー発電設備及び電力網から供給される電力を蓄積してよいグリーン電力消費量算出部は、蓄電池に蓄積されている電力量のうち、電力網から受電した電力によって蓄積された電力量である第1蓄電量と、再生可能エネルギー発電設備から供給される電力によって蓄積された電力量である第2蓄電量とを管理し、蓄電池の放電電力量のうち第2蓄電量が占める電力量を決定してよい。グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の放電が行われており、住戸から電力網に電力が放出されている場合に、放電電力量の全量を第2蓄電量が占めているときは、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と蓄電池の放電電力量との和から、住戸から電力網に放出されている電力量を差し引くことによって、消費電力量を算出してよい。
グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の充電が行われており、住戸から電力網に電力が放出されている場合に、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から、住戸から電力網に放出された電力量と蓄電池の充電電力量との和を差し引くことによって、消費電力量を算出してよい。
グリーン電力消費量算出部は、蓄電池の充電が行われており、住戸が電力網から電力を受電している場合に、住戸が電力網から電力を受電した電力量が蓄電池の充電電力量より小さいときに、蓄電池の充電電力量から住戸が電力網から受電した電力量を差し引いた電力量を、再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から差し引くことによって、消費電力量を算出してよい。
再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を住戸で消費したことの環境価値を示す情報は、グリーン電力証書であってよい。
電力量情報収集部は、複数の住戸のそれぞれの住戸から、(i)再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網からそれぞれの住戸が受電した電力量及びそれぞれの住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)蓄電池の充放電電力量とを示す情報を収集してよい。システムは、電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、(i)再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量の集計値、(ii)再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち電力負荷で消費された消費電力量の集計値、(iii)再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち蓄電池の充電に使用された電力量の集計値、(iv)再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち電力網に放出された電力量の集計値、(v)電力網から住戸が受電した電力のうち蓄電池の充電に使用された電力量の集計値、(vi)電力網から住戸が受電した電力のうち電力負荷で消費された消費電力量の集計値、(vii)蓄電池に蓄積された電力量のうち電力負荷に供給された電力量の集計値を示す電力収支情報を出力する収支情報出力部を備えてよい。
システムは、電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、蓄電池の充放電によって生じた価値に応じたポイント情報を生成するポイント情報生成部を備えてよい。システムは、ポイント情報生成部が生成したポイント情報を金銭的価値に交換可能に管理する管理制御部を備えてよい。システムは、管理制御部が管理するポイント情報を、住戸に関連づけて提示させる提示制御部を備えてよい。
ポイント情報生成部は、電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、(i)電力網における電力の需給状態に応じて蓄電池の充電又は放電することによって電力網と蓄電池との間で受け渡された電力量、及び(ii)住戸と電力網との間で電力の受け渡しを行うことなく蓄電池及び再生可能エネルギー発電設備から電力負荷に供給された電力量のうちの少なくとも一方に応じて、蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。
ポイント情報生成部は、蓄電池の充放電の制御種別に応じて蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。制御種別は、(i)電力網における電力の需給状態に応じて蓄電池を充電又は放電する第1の制御種別、及び(ii)住戸と電力網との間で電力の受け渡しを行うことなく蓄電池から電力負荷に電力を供給させる第2の制御種別のうちの少なくとも一方を含んでよい。
ポイント情報生成部は、電力網における電力の需給状態の逼迫度に応じて、蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。
ポイント情報生成部は、蓄電池の充放電電力の供給源の種別に応じて、蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。
システムは、電力網における電力の需給状態及び蓄電池の残存容量に基づいて、蓄電池の充放電を制御する蓄電池制御部を備えてよい。
蓄電池制御部は、住戸に対して設定された優先情報に基づいて、蓄電池の充放電を制御してよい。優先情報は、電力網から住戸が受け取る電力量の小ささに関する優先情報及び蓄電池の充放電により発生する価値の大きさに関する優先情報の少なくとも一方を含んでよい。
第2の態様において、システムが提供される。システムは、(i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から住戸が受電した電力量及び住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)住戸に設けられ、再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量とを示す情報を収集する電力量情報収集部を備える。システムは、電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、蓄電池の充放電によって発生した価値に応じたポイント情報を生成するポイント情報生成部を備える。システムは、ポイント情報生成部が生成したポイント情報を金銭的価値に交換可能に管理する管理制御部を備える。システムは、管理制御部が管理するポイント情報を、住戸に関連づけて提示させる提示制御部とを備えてよい。
第2の態様において、プログラムが提供される。プログラムは、コンピュータを上記のシステムとして機能させる。
なお、上記の発明の概要は、本発明の特徴の全てを列挙したものではない。また、これらの特徴群のサブコンビネーションもまた、発明となりうる。
第1の実施形態におけるシステム100の全体構成を概略的に示す。 管理装置40の機能構成を示す。 電力量計12、電力量計22、電力量計72により計量される電力量を模式的に示す。 グリーン電力証書の生成に関して管理装置40が実行する手順を示すフローチャートである。 利用者端末180に提供される電力収支情報に関する表示画面の一例を示す。 グリーン電力証書に関する表示画面の一例を示す。 グリーン電力消費量算出部210が蓄電池28の蓄電量を管理するための管理テーブルを示す。 第2の実施形態におけるグリーン電力消費量の算出式を示す。 他の実施形態に係る管理装置900の機能を概略的に説明する図である。 管理装置900の機能構成を示す。 制御種別に応じてポイントを決定するために用いるポイント情報テーブルを示す。 電源種別に応じてポイントを決定するために用いる電源種別テーブルを示す。 電力網70における電力の逼迫度に応じてポイントを決定するために用いる逼迫度テーブルを示す。 利用者情報テーブルを示す。 ポイントと外部ポイントとを交換する場合に適用される交換比率テーブルを示す。 利用者に提示される消費電力情報に関する電力情報画面1600の一例を示す。 利用者がポイントの交換を行うための交換画面1700の一例を示す。 本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、第1の実施形態におけるシステム100の全体構成を概略的に示す。システム100は、太陽光発電システム10と、電力量計12と、蓄電池システム20と、管理装置40と、証書サーバ50と、取引サーバ55とを備える。太陽光発電システム10、電力量計12、及び蓄電池システム20は、住戸60に設けられる。管理装置40は、蓄電池システム20を管理する。
住戸60は、電力網70から供給される電力を受電する。電力網70は、例えば、商用電力系統である。住戸60には、電力量計72が設けられる。
電力量計72は、住戸60が電力網70から受電した電力量、及び、住戸60から電力網70に放出された電力量をそれぞれ計量する。なお、住戸60が電力網70から受電した電力量のことを「受電電力量」と呼ぶ場合がある。また、住戸60から電力網70に放出された電力量のことを「放出電力量」と呼ぶ場合がある。電力量計72は、電力網70と住戸60との間の双方向の電力量を計量する双方向電力計であってよい。電力量計72は、受電電力量を計量する買電用電力量計と、放出電力量を計量する売電用電力量計とを有してよい。電力量計72は、電力会社等の電力事業者によって住戸60に設置され、電力事業者によって管理される。電力量計72は、計量法に基づく検定を受けた電力量計である。
住戸60が電力網70から受電した電力は、住戸60に設けられた分電盤62に供給される。分電盤62には、太陽光発電システム10及び蓄電池システム20と、宅内配線66とが接続される。宅内配線66には、住戸60に設けられた電気機器64が接続され得る。電気機器64は、電力を消費して動作する電気機器である。電気機器64は、例えば、室内空調機等のエア・コンディショナ、冷蔵庫、テレビ等の、家庭用電気機械器具である。住戸60が電力網70から受電した電力は、分電盤62を通じて、電気機器64及び蓄電池システム20に供給され得る。
太陽光発電システム10は、太陽光発電装置18と、太陽電池パワコン11とを備える。太陽電池パワコン11は、太陽光発電装置18用のパワーコンディショニングシステムである。太陽電池パワコン11は、太陽光発電装置18から出力される直流電力を交流電力に変換する。太陽電池パワコン11から出力される交流電力は、太陽光発電システム10の発電電力として、分電盤62を通じて、住戸60に設けられた電気機器64及び蓄電池システム20に供給され得る。
蓄電池システム20は、蓄電池パワコン21と、電力量計22と、制御装置24と、蓄電池28とを備える。蓄電池28は、太陽光発電システム10から供給される電力を蓄積して住戸60に設けられた電気機器64に電力を供給する。電気機器64は、住戸60に設けられた電力負荷の一例である。
蓄電池パワコン21は、蓄電池28用のパワーコンディショニングシステムである。蓄電池パワコン21は、分電盤62から供給される交流電力を直流電力に変換して、蓄電池28を充電する。なお、分電盤62から供給される電力には、太陽光発電システム10の発電電力と住戸60が電力網70から受電した電力とが含まれる。蓄電池パワコン21はまた、蓄電池28から出力される直流電力を交流電力に変換する。このように、蓄電池28は、分電盤62から供給される電力を蓄積し、蓄積している電力を、分電盤62を通じて電気機器64に供給する。
電力量計22は、蓄電池28の充電電力量及び放電電力量を計量する。制御装置24は、電力量計22により計量された充電電力量及び放電電力量を示す情報を、電力量計22から取得する。制御装置24は更に、電力量計12により計量された電力量を示す情報を、電力量計12から取得する。制御装置24は更に、電力量計72によって計量された電力量を示す情報を、電力量計72から取得する。制御装置24は、無線通信又はシリアル通信により、電力量計72、電力量計12、及び電力量計22と通信して、それぞれの電力量計により計量された電力量を示す情報を受信してよい。
制御装置24は、蓄電池28の充放電を制御する。制御装置24はまた、電力量計72、電力量計22、及び電力量計12から収集した電力量を示す情報を、通信ネットワーク90を通じて管理装置40に送信する。
通信ネットワーク90は、有線通信又は無線通信の伝送路を含み得る。通信ネットワーク90は、インターネット、P2Pネットワーク、専用回線、VPN、電力線通信回線、移動体通信回線等を含んでよい。
管理装置40は、制御装置24から受信した情報に基づいて、太陽光発電システム10の発電電力量のうち、住戸60で消費された電力量を算出する。本実施形態において、「住戸60で消費された電力量」は、電気機器64及び蓄電池28を含む、住戸60の電力負荷に提供された電力量である。住戸60の電力負荷とは、電力量計72より需要家側の電力負荷のことをいう。この場合、管理装置40は、電力量計12で計量された発電電力量から電力量計72で計量された放出電力量を差し引くことによって、太陽光発電システム10の発電電力量のうち住戸60で消費された費電力量を算出する。なお、本実施形態において、太陽光発電システム10の発電電力量のうち住戸60で消費された消費電力量のことを、「グリーン電力消費量」と呼ぶ場合がある。
管理装置40は、通信ネットワーク90を通じて、証書サーバ50及び取引サーバ55と通信可能である。管理装置40は、グリーン電力消費量に基づいて、グリーン電力証書を証書サーバ50に生成させる。管理装置40は、取引サーバ55と通信して、証書サーバ50により生成されたグリーン電力証書を売却する。取引サーバ55は、グリーン電力証書を企業等の組織に売却する。管理装置40は、売却利益に応じて、住戸60の所有者又は蓄電池システム20の所有者に、報酬を付与する。
グリーン電力証書を購入した企業等の組織は、事業活動で使用した電力を再生可能エネルギーで賄ったことを宣言することができる。例えば、「RE100」イニシアチブに加盟している企業は、事業活動で使用した電力量に相当するグリーン電力証書を購入することによって、RE100の目標を達成したことを証明することができる。
なお、管理装置40は、複数の住戸60のそれぞれに設けられた蓄電池システム20を管理する。本明細書では、管理装置40が管理する蓄電池システム20が設けられた住戸のことを、「住戸60」と総称する。また、住戸60のそれぞれに設けられた太陽光発電システム10及び太陽光発電システム10の構成要素(太陽光発電装置18及び太陽電池パワコン11)、蓄電池システム20及び蓄電池システム20の構成要素(電力量計22、蓄電池パワコン21、蓄電池28及び制御装置24)、分電盤62、宅内配線66、電気機器64、電力量計12、並びに電力量計72は、複数の住戸60のそれぞれに設けられた各要素を総称するものとする。
管理装置40は、制御装置24から収集した情報に基づいて、リアルタイムの電力収支情報を取得する。電力収支情報は、例えば、住戸60全体における太陽光発電システム10から、蓄電池システム20及び電気機器64のそれぞれに供給される電力量の内訳を示す情報を含む。管理装置40は、取得した電力収支情報を、通信ネットワーク90を通じて利用者端末180に送信する。利用者端末180は、管理装置40から受信した情報に基づいて電力収支情報をリアルタイムで更新する。なお、利用者端末180の利用者182は、例えば、電力事業者、電力取引事業者、グリーン電力証書の取引事業者等である。
システム100によれば、太陽光発電システムの発電電力を住戸で消費したことの環境価値を適正に評価することができる。これにより、いわゆるグリーン電力の利用を促進することができ、ひいては、省エネルギーや二酸化炭素削減等に繋げることができる。
図2は、管理装置40の機能構成を示す。管理装置40は、処理部260及びメモリ262を備える。処理部260は、メモリ262に記憶された情報を用いて処理を実行する。処理部260は、電力量情報収集部200と、グリーン電力消費量算出部210と、価値情報生成制御部220と、収支情報出力部250と、取引制御部280と、蓄電池制御部290とを備える。
電力量情報収集部200は、電力量計12、電力量計22、及び電力量計72のそれぞれにより計量された電力量を示す情報を収集する。具体的には、電力量情報収集部200は、電力量計12、電力量計22、及び電力量計72のそれぞれにより計量された電力量を示す情報を、制御装置24から受信する。電力量情報収集部200は、複数の住戸60のそれぞれから、それぞれの住戸60の電力量計12、電力量計22及び電力量計72により計量された電力量を示す情報を収集する。
電力量計12、電力量計22、及び電力量計72により計量された電力量から、(i)太陽光発電システム10の発電電力量、(ii)電力網70から住戸60が受電した電力量及び住戸60から電力網70に放出された電力量、並びに、(iii)蓄電池28の充放電電力量を、計量することができる。本実施形態において、電力量計72及び電力量計12は、計量法に基づく検定を受けた電力量計である。なお、後述するように、本実施形態において、電力量計22は、必ずしも、計量法に基づく検定を受けた電力量計である必要はない。
グリーン電力消費量算出部210は、電力量情報収集部200により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、グリーン電力消費量を算出する。価値情報生成制御部220は、グリーン電力消費量に基づいて、太陽光発電システム10が発電した電力を住戸60で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる。具体的には、価値情報生成制御部220は、グリーン電力証書を生成させる。より具体的には、価値情報生成制御部220は、予め定められた期間におけるグリーン電力消費量を示す情報を証書サーバ50に送信して、証書サーバ50において生成されたグリーン電力証書を、証書サーバ50から取得する。
取引制御部280は、取引サーバ55と通信して、グリーン電力証書を売却する。取引制御部280は、住戸60の所有者又は蓄電池システム20の所有者に、グリーン電力証書の売却利益に応じた報酬を付与する。
収支情報出力部250は、電力量情報収集部200により収集された情報に基づいて、(i)太陽光発電システム10の発電電力量の集計値、(ii)太陽光発電システム10の発電電力量のうち住戸60で消費された消費電力量の集計値、(iii)太陽光発電システム10の発電電力量のうち蓄電池28の充電に使用された電力量の集計値、(iv)太陽光発電システム10の発電電力量のうち電力網70に放出された電力量の集計値、(v)電力網70から住戸60が受電した電力のうち蓄電池28の充電に使用された電力量の集計値、(vi)電力網70から住戸60が受電した電力のうち住戸60で消費された消費電力量の集計値、(vii)蓄電池28に蓄積された電力量のうち住戸60で消費された電力量の集計値を示す電力収支情報を出力する。電力収支情報については、図5及び図6等に関連して説明する。
蓄電池制御部290は、蓄電池28の充放電を制御する。例えば、蓄電池制御部290は、電力量情報収集部200が収集した情報に基づいて、蓄電池28を充電するタイミング及び蓄電池28から放電させるタイミングを制御する。
なお、本明細書等の各実施形態の説明において、パワーコンディショニングシステム等の電力変換装置、電力線、及び、変圧器等の各種の電気部品で生じる損失は無視するものとする。また、蓄電池パワコン21及び蓄電池28を備える太陽光発電システム10の全体を「蓄電池」とみなすこともできる。また、太陽電池パワコン11及び太陽光発電装置18を「太陽光エネルギー発電設備」とみなすこともできる。
図3は、電力量計12、電力量計22、電力量計72により計量される電力量を模式的に示す。図3において、WSは、太陽光発電システム10の発電電力量を示す。WSは、電力量計12により計量される。WG1は、住戸60が電力網70から受電した受電電力量を示す。WG2は、住戸60から電力網70への放出電力量を示す。WG1及びWG2は、電力量計72により計量される。蓄電池システム20から分電盤62に供給される電力量をWB1とし、蓄電池システム20に供給される電力量をWB2とする。WB1及びWB2は、電力量計22により計量される。WB1は放電電力量に対応し、WB2は充電電力量に対応する。
システム100において、太陽光発電システム10の発電電力は、電力網70に放出することができる。本実施形態において、住戸60から電力網70へ電力を放出している状態のことを、「逆潮流」と呼ぶ場合がある。
本実施形態において、蓄電池システム20が電力を放出しているときには、逆潮流を行うことができないものとする。制御装置24は、逆潮流が発生する場合は、蓄電池システム20から電力が放出されないように制御する。具体的には、制御装置24は、蓄電池パワコン21を制御して、蓄電池28から電力が出力されないようにする。
グリーン電力消費量の算出方法の一例を説明する。蓄電池システム20の充放電が行われておらず、逆潮流が発生している場合を考える。この場合、WB1=WB2=WG1=0であり、WG2>0である。この場合、グリーン電力消費量は、WS-WG2である。よって、グリーン電力消費量算出部210は、太陽光発電システム10の発電電力量から、住戸60から電力網70に放出された電力量を差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。
他の例として、蓄電池システム20の充放電が行われておらず、逆潮流が発生していない場合を考える。この場合、WB1=WB2=WG2=0であり、WG1≧0である。この場合、グリーン電力消費量は、WSである。よって、グリーン電力消費量算出部210は、太陽光発電システム10の発電電力量を、グリーン電力消費量として算出する。
本実施形態のように蓄電池システム20が電力を放出している場合に逆潮流を行わない形態においては、一般的に、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池システム20の充放電の状態によらず、太陽光発電システム10の発電電力量から、住戸60から電力網70への放出電力量を差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。この形態においては、グリーン電力消費量算出部210は、例えば1年間におけるWSの積算値から、同期間におけるWG2の積算値を差し引くことによって、同期間におけるグリーン電力消費量を算出することができる。そして、価値情報生成制御部220は、1年間におけるグリーン電力消費量に基づいて、グリーン電力証書を生成させることができる。
図4は、グリーン電力証書の生成に関して管理装置40が実行する手順を示すフローチャートである。S402において、グリーン電力消費量算出部210は、グリーン電力証書を生成するか否かを判断する。例えば、前回にグリーン電力証書を生成してから予め定められた期間が経過したか否かを判断する。なお、予め定められた期間は、1年や1ヶ月等、任意の期間を設定してよい。
S404において、グリーン電力消費量算出部210は、電力量情報収集部200が収集した電力量情報のうち、グリーン電力消費量の算出対象となる期間に計量された電力量情報を積算する。例えば、グリーン電力消費量算出部210は、1年間における太陽光発電システム10の発電電力量の積算値と、1年間における住戸60から電力網70への放出電力量の積算値とを算出する。
S406において、グリーン電力消費量算出部210は、グリーン電力消費量を算出する。具体的には、グリーン電力消費量算出部210は、1年間における太陽光発電システム10の発電電力量の積算値から、1年間における住戸60から電力網70への放出電力量の積算値を差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。
S408において、価値情報生成制御部220は、グリーン電力消費量を示す情報を証書サーバ50に送信して、グリーン電力証書の発行を依頼する。S410において、価値情報生成制御部220は、発行されたグリーン電力証書を、グリーン電力消費者の識別情報に対応づけて、メモリ262に格納する。なお、グリーン電力消費者とは、例えば、グリーン電力証書の所有者となる人物または組織である。例えば、グリーン電力消費者とは、住戸60の所有者又は住戸60の居住者や、蓄電池システム20の所有者又は使用者など、住戸60に関連づけられた特定の人物又は組織であってよい。S412において、価値情報生成制御部220は、グリーン電力消費量が発行されたことを、グリーン電力消費者に通知する。
管理装置40は、管理装置40が管理する蓄電池システムのうち、グリーン電力消費量を計量することができる蓄電池システムが導入されている住戸を抽出して、抽出した各住戸について上述したフローチャートで説明した処理を行う。
図5は、利用者端末180に提供される電力収支情報に関する表示画面の一例を示す。
収支情報出力部250は、管理装置40が管理している全ての蓄電池システム20から収集される情報に基づいて、第1の電力収支情報を取得する。第1の電力収支情報は、具体的には、WS、WG1、WG2、WB1及びWB2と、WSのうち各住戸60の電気機器64に供給される電力量と、WG1のうち各住戸60の電気機器64に供給される電力量と、WB1のうち各住戸60の電気機器64に供給される電力量とを含む。
収支情報出力部250は、例えばウェブサーバの機能を有し、利用者端末180からの要求に応じて、画面500を構成するためのデータを、通信ネットワーク90を通じて利用者端末180に送信する。なお、電力量情報収集部200は、例えば1分毎におけるWS、WG1、WG2、WB1及びWB2のそれぞれの電力量を示す情報を、蓄電池システム20から1分毎に収集してよい。収支情報出力部250は、収集された電力量から算出される1分間の平均電力を、「電力」として算出してよい。
また、住戸60の中には、グリーン電力証書の発行対象となる住戸60と、グリーン電力証書の発行対象とならない住戸60とが存在する。グリーン電力証書の発行対象となる住戸60は、例えば、計量法に基づく検定を受けた電力量計12及び電力量計22を備える住戸60である。それ以外の住戸60は、グリーン電力証書の発行対象とならない住戸60である。第1の電力収支情報は、グリーン電力証書の発行対象となる住戸60及びグリーン電力証書の発行対象とならない住戸60の蓄電池システム20から収集した情報から取得される情報である。
画面500において、オブジェクト510は、太陽光発電システム10を含む、全ての太陽光発電システムの全体を表す。オブジェクト510は、全ての太陽光発電システムの発電電力の合計値を示すオブジェクト512を含む。
オブジェクト560は、住戸60を含む全ての住戸の全体を表す。オブジェクト562は、全ての住戸における電気機器の消費電力の合計値を示すオブジェクト562を含む。
オブジェクト520は、蓄電池システム20を含む全ての蓄電池システムの全体を表す。オブジェクト522は、全ての蓄電池システムにおける正味の充放電電力を示すオブジェクト522を含む。例えば、図示されるように正味の充放電電力が負の場合、蓄電池システム20を含む蓄電池システムの全体として、放電電力より充電電力が大きいことを意味する。
オブジェクト570は、電力網70の全体を示す。オブジェクト572は、電力網70に接続された発電所から、住戸60を含む需要家側との間でやりとりされる電力を示すオブジェクト572を含む。図示されるように正味の電力が正の場合、電力網70の全体として、需要家側から放出される電力より、需要家側に供給される電力が大きいことを意味する。
オブジェクト514は、太陽光発電システムから住戸の電気機器に供給される電力の合計値を示す。オブジェクト516は、太陽光発電システムから蓄電池システムに供給される電力の合計値を示す。オブジェクト518は、太陽光発電システムから電力網70に放出される電力の合計値を示す。オブジェクト524は、蓄電池システムから住戸の電気機器に供給される電力の合計値を示す。オブジェクト574は、電力網70から蓄電池システムに供給される電力の合計値を示す。オブジェクト576は、電力網70から住戸の電気機器に供給される電力の合計値を示す。
収支情報出力部250は、電力収支情報を予め定められた時間間隔で利用者端末180に送信する。利用者端末180は、管理装置40から電力収支情報を受信する毎に画面500の表示内容を更新する。画面500によれば、例えば電力事業者は、太陽光発電システムの発電電力を知ることができるだけでなく、太陽光発電システムから電気機器及び蓄電池システムにどのような割合で電力が供給されているかを知ることができる。
画面500において、オブジェクト590は、グリーン電力証書に関する情報を表示することを指示するためのボタンである。収支情報出力部250は、利用者端末180においてオブジェクト590が押されたことを示す情報を利用者端末180から受信すると、グリーン電力証書情報を表示する画面に遷移する。グリーン電力証書情報の表示画面については図6に関連して説明する。
図6は、グリーン電力証書に関する表示画面の一例を示す。画面600は、グリーン電力証書の発行対象となる電力量を示すオブジェクト680を含む。オブジェクト680は、グリーン電力証書の発行対象となる対象グリーン電力消費量を示す情報と、グリーン電力消費量の集計期間を示す情報とを含む。
収支情報出力部250は、管理装置40が管理している蓄電池システムのうち、グリーン電力証書の発行対象となる一部の住戸60に設けられた蓄電池システム20から収集される情報に基づいて、第2の電力収支情報及びグリーン電力消費量に関する情報を生成する。第2の電力収支情報は、グリーン電力証書の発行対象となる住戸60の蓄電池システム20から収集された情報に基づいて取得される情報である点を除いて、第1の電力収支情報と同様の情報である。そのため、オブジェクト680を除き、画面600に含まれるオブジェクトの説明を省略する。
グリーン電力消費量は、例えば、グリーン電力証書の発行対象の住戸60における直近1時間のグリーン電力消費量の集計値を示す情報と、集計期間を示す情報とを含む。
利用者端末180の利用者182は、グリーン電力消費量から、現在のグリーン電力証書の発行対象となる電力量を確認することができる。例えば、企業は、グリーン電力証書の価格を予測したり、グリーン電力証書を購入することによって事業活動で使用した電力を再生可能エネルギーで賄うことができるか否かを予測することができる。
なお、第2の電力収支情報は、グリーン電力証書の発行対象となる住戸60の蓄電池システム20から収集された情報に基づいて取得される情報であるとした。しかし、第2の電力収支情報は、第1の電力収支情報と同一であってもよい。
第1の実施形態の変形例として、管理装置40が、蓄電池システム20が設けられた住戸60に加え、蓄電池システム20が設けられていない住戸の電力量計12及び電力量計72を収集する形態を採用してよい。この変形例において、第1の電力収支情報及び第2の電力収支情報として、蓄電池システム20を備える住戸60のみの電力収支情報を集計してよく、蓄電池システム20を備えない住戸の電力収支情報を集計してよく、蓄電池システム20を備える住戸及び蓄電池システム20を備えない住戸の電力収支情報を集計してよい。収支情報出力部250は、これらの「蓄電池システム20を備える住戸60のみの電力収支情報」、「蓄電池システム20を備えない住戸の電力収支情報」、及び「蓄電池システム20を備える住戸及び蓄電池システム20を備えない住戸の電力収支情報」のいずれの電力収支情報を表示するかを示す選択指示を利用者端末180から取得し、取得した選択指示により選択された電力収支情報を、利用者端末180に送信してよい。
以上、第1の実施形態におけるシステム100の動作を説明した。第1の実施形態において、グリーン電力証書の発行対象となる「住戸60で消費された電力量」は、電気機器64で消費された電力量と蓄電池28に供給された電力量の和である。この場合、電力量計12が計量法によって認証された電力量計であればよく、電力量計22が計量法によって認証された電力量計である必要はない。
一方、第1の実施形態の他の変形例として、「住戸60で消費された電力量」に、蓄電池28に供給された電力量を含めない形態も採用できる。例えば、グリーン電力証書の対象として、蓄電池28に蓄積された電力量を含めることが許容されていない場合、蓄電池28に供給された電力量を「住戸60で消費された電力量」に含めることができない。この変形例においては、グリーン電力消費量算出部210は、電力量計12で計量された発電電力量から、電力量計72で計量された放出電力量と電力量計22で計量された電力量との和を差し引くことによって、住戸60で消費された電力量を算出すればよい。この変形例においては、電力量計12及び電力量計22は計量法に基づく検証を受けた電力量計である必要がある。
次に、第2の実施形態を説明する。第2の実施形態は、蓄電池システム20に蓄電された電力を住戸60外に放出することを許容する形態である。特に、第2の実施形態は、太陽光発電システム10の電力が蓄電池28に一旦蓄電され、その後に蓄電池28から電気機器64に供給された場合に、蓄電池28から電気機器64に供給された電力量をグリーン電力消費量に含めることができる形態である。つまり、グリーン電力証書の発行対象となる電力量は、住戸60内の電気機器64で消費された電力量である。
「蓄電池システム20に蓄電された電力を住戸60外に放出することを許容する形態」として、蓄電池システム20に蓄電された電力を電力網70に逆潮流させることができる形態を例示することができる。つまり、太陽光発電システム10の発電電力で蓄電された蓄電池システム20からの電力を電力網70に逆潮流させた場合、その電力量はグリーン電力証書の発行対象とはしない。
第2の実施形態は、主として管理装置40及び制御装置24の動作が、第1の実施形態と異なる。したがって、管理装置40及び制御装置24の動作について、第1の実施形態との相違点を主として説明する。
図7は、グリーン電力消費量算出部210が蓄電池28の蓄電量を管理するための管理テーブルを示す。管理テーブルは、グリーン電力による蓄電量及び放電済み電力量と、非グリーン電力による蓄電量及び放電済み電力量と、期間とを対応づける。管理テーブルはメモリ262に記憶される。
「グリーン電力」は、太陽光発電システム10の発電電力である。「非グリーン電力」は、太陽光発電システム10の発電電力以外の電力である。本実施形態において、「非グリーン電力」は、電力網70から受電した電力である。
なお、「非グリーン電力」とは、その電力が住戸60に関連づけられるグリーン電力証書の発行対象となる電力ではないことを意味する。電力網70から供給される電力は、住戸60に関連づけられるグリーン電力証書の発行対象とはならない。そのため、分かり易く説明するために、電力網70から受電した電力が再生可能エネルギーから得られたものであるか否かを問わず、電力網70から受電した電力を「非グリーン電力」として扱う。
グリーン電力消費量算出部210は、電力量計12、電力量計72、及び電力量計22のそれぞれにより計量された瞬時電力測定値及び瞬時電流測定値等の瞬時電力又は電力量を示す情報を、予め定められた期間が経過する毎に取得する。予め定められた期間は、例えば秒程度の期間であってよい。グリーン電力消費量算出部210は、各電力量計から取得した情報に基づいて、各期間の電力量を算出する。グリーン電力消費量算出部210は、算出した電力量に基づいて、各期間における「グリーン電力」による蓄電量及び放電量と、各期間における「非グリーン電力」による蓄電量及び放電量を管理する。
蓄電池システム20から電力を供給する場合、グリーン電力消費量算出部210は、放電電力量のうち「グリーン電力量」及び「非グリーン電力量」のそれぞれが占める電力量を管理する。例えば、グリーン電力消費量算出部210は、5Whの放電量のうち、期間1の「グリーン電力量」から3Whを放電し、期間2の「非グリーン電力量」から2Whを放電したものとする。
例えば、グリーン電力消費量算出部210は、充電した時刻の順で「グリーン電力」の蓄電量及び「非グリーン電力」の蓄電量のいずれから放電したかを決定してよい。例えば、グリーン電力消費量算出部210は、先出し先入れ方式に従って「グリーン電力」及び「非グリーン電力」のいずれの蓄電量から放電したかを決定してよい。同一期間内において電力網70及び太陽光発電システム10の双方の電力で蓄電池システム20を充電していた場合、グリーン電力消費量算出部210は、「グリーン電力」及び「非グリーン電力」に対して定められた優先順位に従って、「グリーン電力」及び「非グリーン電力」のいずれの蓄電量から放電したかを決定してよい。
このように、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28に蓄積されている電力量のうち、電力網70から受電した電力によって蓄積された電力量である第1蓄電量と、太陽光発電システム10の発電電力によって蓄積された電力量である第2蓄電量とを管理する。また、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28の放電電力量のうち、第2蓄電量が占める電力量を特定する。なお、第2の実施形態の「非グリーン電力」の蓄電量は第1蓄電量の一例であり、本実施形態の「グリーン電力」の蓄電量は第2蓄電量の一例である。
図8は、第2の実施形態におけるグリーン電力消費量の算出式を示す。
第2の実施形態では、蓄電池28に蓄積された電力は、住戸60から電力網70に逆潮流される可能性がある。そのため、太陽光発電システム10による発電電力で蓄電池システム20を充電した段階では、蓄電池28に蓄積されている電力量をグリーン電力消費量とはみなさない。第2の実施形態では、太陽光発電システム10の発電電力のうち、蓄電池システム20を介さずに住戸60内の電気機器64に提供された電力量と、蓄電池システム20に一旦充電された後に住戸60内の電気機器64に提供された電力量を、グリーン電力消費量とみなす。
図8の表の「電力網との電力受け渡し状態」について、「受電」は、電力網70から住戸60に電力が供給されている状態を示す。「逆潮流」は、住戸60から電力網70に電力が放出されている状態を示す。すなわち、「逆潮流」は、WG2>0の状態である。「受け渡しなし」は、住戸60と電力網70との間で電力の受け渡しが行われていない状態を示す。すなわち、「受け渡しなし」は、WG1=WG=0の状態である。
「蓄電池の状態」の「放電」は、蓄電池システム20において蓄電池28の放電が行われている状態を示す。すなわち、「放電」は、WB1>0かつWB2=0の状態を示す。「充放電なし」は、蓄電池システム20において蓄電池28の充放電が行われていない状態を示す。すなわち、「充放電なし」は、WB1=WB2=0の状態を示す。「充電」は、蓄電池システム20において蓄電池28の充電が行われている状態を示す。すなわち、「充電」は、WB2>0かつWB1=0の状態を示す。
第1の実施形態に関連して説明したように、「状態2」及び「状態5」の場合、グリーン電力消費量算出部210は、WSをグリーン電力消費量とする。また、「状態8」の場合、グリーン電力消費量算出部210は、WS-WG2をグリーン電力消費量とする。
一例として、図8の表の「状態6」の場合、WS-WB2をグリーン電力消費量とする。すなわち、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池システム20の充電が行われており、住戸60と電力網70との間で電力の受け渡しが行われていない場合に、太陽光発電システム10の発電電力量から蓄電池システム20の充電電力量を差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。なお、状態6の場合、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、この状態に該当する期間におけるグリーン電力の蓄電量をWB2とする。
図8の表の「状態1」及び「状態4」の場合、グリーン電力消費量算出部210は、WS+WB1gをグリーン電力消費量とする。ここで、WB1gは、蓄電池28からの放電電力量がグリーン電力の蓄電量の放電により得られた電力量であることを表す。図7に関連して説明したように、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルを参照して、WB1の電力量がグリーン電力の蓄電量から得られたものとするか否かを決定する。つまり、グリーン電力消費量算出部210は、WB1=WB1gと決定した場合、WS+WB1によりグリーン電力消費量を算出する。なお、この場合、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、この状態に該当する期間におけるグリーン電力の放電済み電力量をWB1とする。
このように、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28の放電が行われており、住戸60から電力網70に電力が放出されていない場合に、太陽光発電システム10の発電電力量と蓄電池28の放電電力量との和に基づいて、グリーン電力消費量を算出する。具体的には、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28の放電が行われており、住戸60から電力網70に電力が放出されていない場合に、放電電力量の少なくとも一部をグリーン電力の蓄電量が占めているときは、太陽光発電システム10の発電電力量と、蓄電池28の放電電力量のうちグリーン電力蓄電量が占める電力量との和を、前記消費電力量として算出する。
図8の表の「状態7」の場合において、グリーン電力消費量算出部210は、WS+WB1g-WG2をグリーン電力消費量とする。すなわち、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28の放電が行われており、住戸60から電力網70に電力が放出されている場合に、蓄電池28の放電電力量の全量をグリーン電力の蓄電量が占めているときは、太陽光発電システム10の発電電力量と蓄電池28の放電電力量との和から、住戸60から電力網70に放出されている電力量を差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。なお、この場合、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、この状態に該当する期間におけるグリーン電力の放電済み電力量をWB1とする。
なお、蓄電池28の放電電力量が非グリーン電力の蓄電量から得られたものとする場合もある。この場合のWB1をWB1ngとすると、WB1ngがWG2より小さい場合には、WS-(WG2-WB1ng)をグリーン電力消費量とする。つまり、WB1ngを電力網70への放出電力量に充当したとみなす。一方、WB1ngがWG2以上の場合には、WSをグリーン電力消費量とする。つまり、電力網70への放出電力量の全量をWB1ngが占めるものとみなす。なお、状態7の場合において蓄電池28の放電電力量が非グリーン電力の蓄電量から得られたものとする場合、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、この状態に該当する期間における非グリーン電力の放電済み電力量をWB1ngとする。
図8の表の「状態9」の場合、WS-(WG2+WB2)をグリーン電力消費量とする。すなわち、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28の充電が行われており、住戸60から電力網70に電力が放出されている場合に、太陽光発電システム10の発電電力量から、住戸60から電力網70に放出された電力量と蓄電池28の充電電力量との和を差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。この場合、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、状態9に該当する期間におけるグリーン電力の蓄電量をWB2とする。
図8の表の「状態3」の場合において、WG1<WB2のときは、WS-(WB2-WG1)をグリーン電力消費量とする。すなわち、グリーン電力消費量算出部210は、蓄電池28の充電が行われており、住戸60が電力網70から電力を受電している場合に、住戸60が電力網70から電力を受電した電力量が蓄電池28の充電電力量より小さいときに、蓄電池28の充電電力量から住戸60が電力網70から受電した電力量を差し引いた電力量を、太陽光発電システム10の発電電力量から差し引くことによって、グリーン電力消費量を算出する。つまり、電力網70から受電した電力量の全量を蓄電池システム20の充電量に充当したとみなす。したがって、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、この状態に該当する期間における非グリーン電力の蓄電量をWG1とし、グリーン電力の蓄電量を(WB2-WG1)とする。
なお、図8の表の「状態3」の場合において、WG1≧WB2のときは、WSをグリーン電力消費量とする。つまり、蓄電池システム20の充電量の全量を、電力網70から受電した電力量で充当したとみなす。したがって、グリーン電力消費量算出部210は、管理テーブルにおいて、この状態に該当する期間における非グリーン電力の蓄電量をWB2とする。
以上に説明したように、第2の実施形態のように、蓄電池システム20に蓄電された電力を住戸60外に放出することを許容する場合でも、太陽光発電システム10の発電電力を一旦蓄電した後に電気機器64に供給された電力量に基づいて、グリーン電力消費量を適正に算出することができる。そのため、グリーン電力証書を適正に発行することができる。
なお、電力量計の配置は、上記実施形態で説明した電力量計12、電力量計22、及び電力量計72の配置に限られない。電力量計の配置は、太陽光発電システム10の発電電力と、住戸60が電力網70から受電した電力、住戸60から電力網70に放出された電力と、太陽光発電システム10の充放電電力量を計量することができるように配置されていればよい。例えば、電力量計12及び電力量計22の一方に代えて、又は、電力量計12及び電力量計22に加えて、宅内配線66の電力量を計量する電力量計を配置してもよい。
なお、電力網70は、電力系統の送電系統又は配電系統や電力グリッドの配電網等、任意の規模の電力網であってよい。電力網70は地域毎に設けられてよい。電力網70はマイクログリッドであってよい。住戸60は、戸建て住宅であってよく、集合住宅の1つの住戸であってよい。太陽光発電システム10及び蓄電池システム20は、住戸60の分電盤62に接続されている限り、住戸60から離れた場所に配置されていてもよい。
太陽光発電システム10は、再生可能エネルギー発電設備の一例である。再生可能エネルギーとしては、太陽光エネルギーの他、風力エネルギー、水力エネルギー、地熱エネルギー、バイオマスエネルギー等を例示することができる。再生可能エネルギーとは、原油、石油ガス、可燃性天然ガス、及び石炭等の化石エネルギー源のうち、電気のエネルギー源として永続的に利用することができると認められたエネルギー源から得られるエネルギーであってよい。
管理装置40は、「電力量情報収集部」、「グリーン電力消費量算出部」、「価値情報生成制御部」を備える「システム」の一例である。管理装置40の少なくとも一部の機能は、制御装置24により実現されてよい。この場合、「システム」は、管理装置40及び制御装置24により実現される。
図9は、第3の実施形態に係る管理装置900の機能を概略的に説明する図である。管理装置900は、上述した第1の実施形態及び第2の実施形態に係る管理装置40の機能構成に加え、住戸60に設けられた蓄電池28を運用することによって生じた価値に応じて、住戸60に関連付けられた利用者(単に「利用者」と呼ぶ場合がある)にポイントを付与する機能を備える。
管理装置900は、住戸60から電力量情報を収集する機能を有する(ブロック910)。電力量情報は、電力量計12、電力量計22、及び電力量計72がそれぞれ計測した電力量を示す情報を含む。ブロック910の少なくとも一部の機能は、電力量情報収集部200により実現されてよい。
管理装置900は、電力アグリゲーションサービスを行う機能を有する(ブロック920)。また、管理装置900は、電力アグリゲーションサービスの一部として、電力取引の制御と、利用者に付与するポイントの管理とを行う。例えば、管理装置900は、運営者が電力会社と電力取引を行うための情報処理を行う。また、管理装置900は、運営者が電力市場を通じて電力取引を行うための情報処理を行う。一例として、管理装置900は、デマンドレスポンス等のサービスを電力会社に提供する。具体的には、管理装置900は、住戸60から収集した電力量情報に基づいて、電力の使用を制御する対象となる住戸60を選択して、選択した蓄電池28の充放電を制御することによってデマンドレスポンスを行う。管理装置900の運営者は、提供したサービスに応じて電力会社や電力市場を通じて金銭の支払いを受ける。なお、デマンドレスポンスには、下げデマンドレスポンス及び上げデマンドレスポンスの少なくとも一方を含む。また、管理装置900は、住戸60から収集した電力量情報に基づいて、各住戸60の蓄電池28の運用によって得られた価値に応じたポイントを、各住戸60に関連付けられた利用者に付与する。また、管理装置900は、複数の外部ポイントサービスと通信して、利用者に付与したポイントを、外部ポイントサービスが提供するポイント(「外部ポイント」と呼ぶ場合がある)に変換する。管理装置900の運営者は、交換したポイントに応じた額の金銭を外部ポイントサービスの運営者に支払う。
管理装置900は、電力量情報及びポイント情報を利用者に提供する機能を有する(ブロック930)。管理装置900は、住戸60の消費電力の電源構成を利用者に提供する。また、管理装置900は、利用者に付与済みのポイントを、利用者に提示する。また、管理装置900は、利用者に付与済みのポイントを外部ポイントに交換する旨の指示を利用者から取得し、利用者からの指示に応じて、利用者に付与済みのポイントを外部ポイントに変換する。なお、管理装置900は、1つの運営者によって運営されてよいし、複数の運営者によって運営されてよい。管理装置900を複数の運営者で運営する場合に、「電力アグリゲーションサービス」の運営者は、「電力量情報収集」の運営者とは別の運営者であってよい。
図10は、管理装置900の機能構成を示す。管理装置900が備える構成要素のうち、管理装置40が備える構成要素と同じ機能を備える構成要素には、管理装置40が備える構成要素に付した符号と同じ符号を付している。管理装置40が備える構成要素と同じ機能を備える構成要素については説明を省略する場合がある。
管理装置900は、処理部960及びメモリ262を備える。処理部960は、電力量情報収集部200と、グリーン電力消費量算出部210と、価値情報生成制御部220と、収支情報出力部250と、取引制御部280と、蓄電池制御部290と、ポイント情報生成部230と、管理制御部240と、提示制御部270とを備える。なお、図9のブロック930の機能の少なくとも一部は、提示制御部270によって提供されてよい。図9のブロック920の機能の少なくとも一部は、管理装置900が備える構成要素のうち、電力量情報収集部200及び提示制御部270を除く構成要素によって提供されてよい。
ポイント情報生成部230は、電力量情報収集部200により収集された情報に基づいて、蓄電池28の充放電によって生じた価値に応じたポイント情報を生成する。管理制御部240は、ポイント情報生成部230が生成したポイント情報を金銭的価値に交換可能に管理する。具体的には、管理制御部240は、ポイント情報生成部230が生成したポイント情報を、外部ポイントに交換可能に管理する。提示制御部270は、管理制御部240が管理するポイント情報を、住戸60に関連づけて提示させる。
ポイント情報生成部230は、電力量情報収集部200により収集された情報に基づいて、(i)電力網70における電力の需給状態に応じて蓄電池28の充電又は放電することによって電力網70と蓄電池28との間で受け渡された電力量、及び(ii)住戸60と電力網70との間で電力の受け渡しを行うことなく蓄電池28及び太陽光発電システム10から電気機器64に供給された電力量のうちの少なくとも一方に応じて、蓄電池28の充放電により発生した価値の大きさを決定する。「電力網70における電力の需給状態に応じて蓄電池28の充電又は放電することによって電力網70と蓄電池28との間で受け渡された電力量」としては、電力網70における電力の需給状態に応じて、(a)蓄電池28の放電によって住戸60が電力網70から受け取る電力量の削減量、(b)蓄電池28の放電によって住戸60から電力網70に放出された電力量、及び、(c)電力網70の余剰電力を用いて蓄電池28を充電した電力量などを例示することができる。このように、ポイント情報生成部230は、デマンドに応答することによって生じた蓄電池28の充放電電力量に基づいて、蓄電池28の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。
ポイント情報生成部230は、蓄電池28の充放電の制御種別に応じて蓄電池28の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。例えば、制御種別は、(i)電力網70における電力の需給状態に応じて蓄電池28を充電又は放電する第1の制御種別、及び(ii)住戸60と電力網70との間で電力の受け渡しを行うことなく蓄電池28から電力負荷に電力を供給させる第2の制御種別のうちの少なくとも一方を含む。
ポイント情報生成部230は、電力網70における電力の需給状態の逼迫度に応じて、蓄電池28の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。電力網70における電力の需給状態の逼迫度は、例えば電力会社から通知される情報に基づいて決定されてよい。電力の需給状態の逼迫度は、電力市場における電力の約定価格及び約定量等の少なくとも一方に基づいて決定されてよい。電力市場としては、卸電力市場、需給調整市場などを例示することができる。
ポイント情報生成部230は、蓄電池28の充放電電力の供給源の種別に応じて、蓄電池28の充放電により発生した価値の大きさを決定してよい。「充放電電力の供給源の種別」は、「再生可能エネルギー源」を示す種別を含んでよい。「充放電電力の供給源の種別」は「非再生可能エネルギー源」を示す種別を含んでよい。「充放電電力の供給源の種別」は「非化石エネルギー源」を示す種別を含んでよい。「充放電電力の供給源の種別」は「化石エネルギー源」を示す種別を含んでよい。一例として、ポイント情報生成部230は、デマンドに応じて蓄電池28に蓄積されている電力量のうち太陽光発電システム10の電力によって蓄積された電力を放電することによって電気機器64に電力を供給した場合に、デマンドに応じて蓄電池28に蓄積されている電力量のうち電力網70から受け取った電力によって蓄積された電力を放電することによって電気機器64に電力を供給した場合より、蓄電池28の充放電により発生した価値を大きくしてよい。また、ポイント情報生成部230は、デマンドに応じて蓄電池28に蓄積されている電力量のうち太陽光発電システム10の電力によって蓄積された電力を放電することによって電力網70に電力を供給した場合に、デマンドに応じて蓄電池28に蓄積されている電力量のうち電力網70から受け取った電力によって蓄積された電力を放電することによって電力網70に電力を供給した場合より、蓄電池28の充放電により発生した価値を大きくしてよい。このように、ポイント情報生成部230は、グリーン電力による蓄電量の放電により生じる価値を、非グリーン電力による蓄電量の放電により生じる価値よりも大きくしてよい。
蓄電池制御部290は、電力網70における電力の需給状態及び蓄電池28の残存容量に基づいて、蓄電池28の充放電を制御する。電力網70における電力の需給状態は、例えば電力会社から通知される情報に基づいて決定されてよい。電力の需給状態は、電力市場における約定価格及び約定量等の少なくとも一方に基づいて決定されてよい。蓄電池制御部290は、住戸60に対して設定された優先情報に基づいて、蓄電池28の充放電を制御してよい。優先情報は、(i)電力網70から住戸60が受け取る電力量の小ささに関する優先情報及び(ii)蓄電池28の充放電により発生する価値の大きさに関する優先情報の少なくとも一方を含んでよい。
図11は、制御種別に応じてポイントを決定するために用いるポイント情報テーブルを示す。ポイント情報テーブルは、制御種別とポイントとを対応づける。ポイント情報テーブルはメモリ262に記憶される。本実施形態において、ポイントの大きさは、蓄電池28の充放電によって生じた価値の大きさを示すものとする。
「制御種別」において、「デマンド応答」は、電力網70における電力の需給状態に応じて蓄電池28を充電又は放電することを示す。「独立運転」は、住戸60と電力網70との間で電力の受け渡しを行うことなく蓄電池28から電力負荷に電力を供給させることを示す。「グリーン電力消費」は、グリーン電力を電気機器64が消費したことを示す。「ポイント」は、蓄電池28の充放電の単位電力量あたりに付与されるポイントを示す。
「デマンド応答」は、上述した「第1の制御種別」の一例である。例えば、デマンド(下げデマンド)に応答して蓄電池制御部290が住戸60の蓄電池28を放電した場合に、ポイント情報生成部230は、デマンドに応答して蓄電池28を放電することによって電力網70から受け取る電力量の削減量に応じて、利用者にポイントを付与する。例えば、デマンドに応答して住戸60が電力網70から受け取る正味の電力量を2kWh削減した場合に、ポイント情報生成部230は、20ポイントを利用者に付与する。なお、デマンドに応答して蓄電池28を放電した場合において、蓄電池28の電力が電力網70に供給されていない場合、「電力網70から受け取る電力量の削減量」は、蓄電池28の放電電力量であってよい。デマンドに応答して蓄電池28を放電した場合において、蓄電池28の電力が電力網70に供給された場合には、「電力網70から受け取る電力量の削減量」は、蓄電池28の電力を電気機器64が消費した電力量と、蓄電池28を放電することによって住戸60から電力網70に放出された電力量との和であってよい。
一方、デマンド(上げデマンド)に応答して蓄電池制御部290が住戸60の蓄電池28を充電した場合に、ポイント情報生成部230は、デマンドに応答して蓄電池28を放電することによって電力網70から受け取る電力量の増加量に応じて、利用者にポイントを付与する。例えば、デマンドに応答して住戸60が電力網70から受け取る正味の電力量を2kWh増加させた場合に、ポイント情報生成部230は、利用者に20ポイントを付与する。
「独立運転」は、上述した「第2の制御種別」の一例である。ポイント情報生成部230は、電力会社からの要求に応じて、住戸60と電力網70との間で電力の受け渡しを行うことなく蓄電池28から電気機器64に電力を供給させた場合、蓄電池28の放電電力量に応じて、利用者にポイントを付与する。例えば、ポイント情報生成部230は、蓄電池28から電気機器64に2kWhの電力を供給した場合、利用者に16ポイントを付与する。
ポイント情報生成部230は、上述した「グリーン電力消費量」に応じて、利用者にポイントを付与する。例えば、1日の「グリーン電力消費量」が5kWhであった場合、利用者に40ポイントを付与する。
なお、ポイント情報生成部230は、制御種別に対応付けられたポイントを基本ポイントとして、図12及び図13に関連して説明する少なくとも一方の付与係数を乗じたポイントを、利用者に付与する。ポイント情報生成部230は、デマンド応答に蓄電池28を利用する契約を結んだ利用者に、予め定められた固定ポイントを付与してよい。ポイント情報生成部230は、デマンド応答に蓄電池28を利用する契約を結んだ利用者に、予め定められた固定ポイントに加えて、上記のようにデマンド応答によって生じた蓄電池28の充放電の電力量に応じて算出されるポイントを付与してよい。
図12は、電源種別に応じてポイントを決定するために用いる電源種別テーブルを示す。電源種別テーブルは、電源種別とポイントの付与係数とを対応づける。電源種別テーブルはメモリ262に記憶される。
ポイント情報生成部230は、電源種別に対応付けられた付与係数を基本ポイントに乗じることによって、利用者に付与するポイントを算出する。「電源種別」は、充放電電力の供給源の種別の一例である。例えば電力の供給源が太陽光発電システム10は「グリーン電力源」に該当する。例えば、蓄電池28に蓄積されている電力量のうち太陽光発電システム10の電力によって蓄積された電力を放電した場合、基本ポイントの1.5倍のポイントを付与する。具体的には、デマンド応答により、太陽光発電システム10の電力による蓄電池28の蓄電量から2kWhを放電した場合に、30ポイント(10×2×1.5ポイント)を付与する。
「非グリーン電力源」は、電力の供給源が太陽光発電システム10以外であることを示す。例えば、「非グリーン電力源」は、電力網70であることを示す。一例として、蓄電池28に蓄積されている電力量のうち電力網70の電力によって蓄積された電力を放電した場合、基本ポイントの1.0倍のポイントを付与する。具体的には、デマンド応答により、電力網70の電力による蓄電池28の蓄電量から2kWhを放電した場合に、20ポイント(10×2×1.0ポイント)を付与する。
図13は、電力網70における電力の逼迫度に応じてポイントを決定するために用いる逼迫度テーブルを示す。逼迫度テーブルは、逼迫度とポイントの付与係数とを対応づける。逼迫度テーブルはメモリ262に記憶される。
図13は、逼迫度の高さを「レベル1」、「レベル2」及び「レベル3」に分類した場合の例を示す。逼迫度の高さは、「レベル1」が最も低く、「レベル3」が最も高いものとする。逼迫度テーブルにおいて、逼迫度のレベルが高いほど、高い付与係数が対応付けられる。ポイント情報生成部230は、電力会社から提供される逼迫度情報や電力市場の市場情報に基づいて、逼迫度のレベルを決定し、決定された逼迫度のレベルに対応付けられた付与係数を基本ポイントに乗じることによって、利用者に付与するポイントを算出する。一例として、ポイント情報生成部230は、逼迫度がレベル3の場合に、基本ポイントの2.0倍のポイントを利用者に付与する。例えば、デマンド応答に応じて蓄電池28から2kWhの電力を放電した場合、30ポイント(10×2×2.0ポイント)を付与する。
なお、ポイント情報生成部230は、図12に関連して説明した付与係数を更に乗じたポイントを付与してもよい。一例として、デマンド応答により、太陽光発電システム10の電力による蓄電池28の蓄電量から2kWhを放電した場合に、逼迫度がレベルであれば、60ポイント(10×2×1.5×2.0ポイント)を付与してよい。
図14は、利用者情報テーブルを示す。利用者情報テーブルは、利用者IDと、ポイントと、優先設定とを対応づける。利用者情報テーブルはメモリ262に記憶される。
「利用者ID」は、住戸60に関連付けられた利用者の識別情報である。利用者は、管理装置900が蓄電池28を制御するサービスの契約者である。「ポイント」は、利用者に付与されたポイントの合計値である。管理制御部240は、上述したように制御種別テーブル、電源種別テーブル及び逼迫度テーブルの情報に基づいて決定したポイントを、利用者情報テーブルにおいて利用者IDに対応付けられたポイントに加算する。
「優先設定」は、「ポイント優先」及び「自家消費優先」を含む。「ポイント優先」は、付与されるポイントがより多くなるように蓄電池28の充放電を制御することを示す。
例えば、「優先設定」に「ポイント優先」が設定されている場合、蓄電池制御部290は、独立運転よりデマンド応答を優先するように蓄電池28の充放電スケジュールを決定してよい。また、「優先設定」に「ポイント優先」が設定されている場合、蓄電池制御部290は、逼迫度がより高い時間帯に蓄電池28の充放電を行うことができるように、蓄電池28の充放電スケジュールを決定してよい。「優先設定」に「自家消費優先」が設定されている場合には、蓄電池制御部290は、電力網70から住戸60が受け取る電力量をより少なくするべく、太陽光発電システム10が発電した電力が電気機器64又は蓄電池28に優先的に供給されるように蓄電池28の充放電スケジュールを決定してよい。
図15は、ポイントと外部ポイントとを交換する場合に適用される交換比率テーブルを示す。交換比率テーブルは、交換先ポイントを識別する情報と交換比率とを対応づける。交換比率テーブルは、メモリ262に記憶される。
外部ポイントは金銭的価値の一例である。外部ポイントは、例えば商店等で購入する商品の決済に利用可能な価値を示す任意の情報である。外部ポイントは、電子マネーの残高を示す情報であってよい。外部ポイントは、QRコード(登録商標)決済等のコード情報を用いる電子決済で利用可能な残高を示す情報であってよい。外部ポイントは、近距離無線通信(NFC)等を用いた非接触型決済で利用可能な決済可能残高を示す情報であってよい。外部ポイントは、鉄道会社等の運賃の決済に利用可能な決済可能残高を示す情報であってよい。
例えば、利用者U1からポイントの交換指示を取得すると、管理制御部240は、交換比率テーブルを参照して、交換先のポイントに対応付けられた交換比率を取得する。例えば、1000ポイントを外部ポイントであるコンビニポイントに変える旨の交換指示を取得すると、管理制御部240は、交換比率テーブルを参照して、1000ポイントのコンビニポイントを利用者U1に付与することを決定する。管理制御部240は、コンビニポイントを管理する外部ポイントサービスに対して、コンビニポイント1000ポイントに対応する金額の決済処理を行うと共に、利用者U1で識別される利用者に1000コンビニポイントを付与するよう依頼する。そして、管理制御部240は、図14に示す利用者情報テーブルにおいて、利用者U1に関連付けられたポイントから1000ポイントを減算する。なお、交換先ポイントに応じた交換比率を使用しない形態を採用してもよい。例えば、ポイント情報生成部230が通貨価値を表すポイントを生成する形態を採用してよい。この場合、管理制御部240は、図15等に関連して説明した交換比率を使用せずに外部ポイントに交換してよい。
図16は、利用者に提示される消費電力情報に関する電力情報画面1600の一例を示す。電力情報画面1600は住戸60毎に提示される。電力情報画面1600は、パーソナルコンピュータや移動体通信端末等の通信端末に表示される。例えば、提示制御部270は、利用者が通信端末を用いて通信ネットワーク90を通じて管理装置900にアクセスしたことに応じて、利用者に対応する住戸60から収集された電力量に基づいて各種の消費電力情報を算出し、得られた消費電力情報を通信端末に送信することによって、電力情報画面1600を通信端末に表示させる。
電力情報画面1600は、消費電力量提示部1610と、消費電力構成提示部1620とを含む。消費電力量提示部1610は、指定日から集計された消費電力量及び消費電力構成を示す。消費電力量提示部1610は、住戸60の消費電力量及び消費電力構成の内訳を数値で示す数値情報1611と、消費電力構成の内訳を示す円グラフ1612と、利用者が集計日を指定するためのメニュー1613とを含む。数値情報1611には、太陽光発電システム10の発電電力量(図中の「太陽光の発電量」)及び住戸60における電力消費量(図中の「家庭全体の電力使用量」)を含む。消費電力構成の内訳には、電力会社から受け取った電力量(図中の「購入電力」)、蓄電池28から供給された電力量(図中の「蓄電池」)、及び太陽光発電システム10の発電電力量のうち電気機器64が消費した電力量(図中の「太陽光」)が含まれる。
消費電力構成提示部1620は、指定された期間における消費エネルギー構成の1日毎の推移を示す。消費電力構成提示部1620は、指定された期間における消費電力構成の1日毎の推移を示すグラフ1622と、利用者が期間を指定するためのメニュー1623とを含む。
図17は、利用者がポイントの交換を行うための交換画面1700の一例を示す。交換画面1700は住戸60毎に提示される。例えば、提示制御部270は、利用者が通信端末を用いて通信ネットワーク90を通じて管理装置900にアクセスしたことに応じて、利用者情報テーブルに格納されているポイントを示す情報を通信端末に送信することによって、通信端末に交換画面1700を表示させる。
交換画面1700は、保有ポイント情報1710と、交換ポイント入力枠1720と、メニュー1730と、交換実行ボタン1740を含む。保有ポイント情報1710は、利用者に付与されたポイント数を示す情報である。保有ポイント情報1710には、利用者の識別情報に対応付けて利用者情報テーブルに格納されているポイントが表示される。交換ポイント入力枠1720は、利用者が交換ポイント数を入力するための入力枠である。メニュー1730は、利用者が交換先の外部ポイントを指定するためのメニューである。交換実行ボタン1740は、利用者がポイントの交換を指示するためのボタンである。
利用者端末において交換実行ボタン1740が選択されると、利用者の通信端末は管理装置900にポイント交換指示を送信する。ポイント交換指示には、交換ポイント入力枠1720に入力された交換ポイント数と、交換先の外部ポイントとを示す情報が含まれる。管理装置900がポイントの交換指示を受信すると、管理制御部240は、ポイント交換指示に含まれる情報に基づいて、交換比率テーブルを参照して交換先の外部ポイントとの交換比率を示す情報を特定して、外部ポイントのポイント数を算出する。管理制御部240は、交換先の外部ポイントを管理する外部ポイントサービスに対して、算出した外部ポイント数に対応する金額の決済処理を行うと共に、利用者に算出した外部ポイント数を付与するよう依頼する。そして、管理制御部240は、利用者情報テーブルにおいて、利用者に関連付けられたポイントから、交換ポイント数を減算する。
管理装置900は、「電力量情報収集部」、「ポイント情報生成部」、「管理制御部」及び「提示制御部」を備える「システム」の一例である。管理装置900の少なくとも一部の機能は、制御装置24により実現されてよい。この場合、「システム」は、管理装置40及び制御装置24により実現される。
以上に説明したように、管理装置900を備える実施形態によれば、蓄電池28を利用することに生じる価値をポイントとして適切に評価することができる。また、蓄電池28の運用によって生じる価値を利用者に還元することができる。これにより、住戸60における蓄電池28の利用を促進することができる。ひいては、化石エネルギーの消費量を削減し、二酸化炭素等の温室効果ガスの削減に寄与し得る。
図18は、本発明の複数の実施形態が全体的又は部分的に具現化され得るコンピュータ2000の例を示す。コンピュータ2000にインストールされたプログラムは、コンピュータ2000に、上記の実施形態に係る管理装置40、管理装置900及び制御装置24等の装置又は当該装置の各部として機能させる、当該装置又は当該装置の各部に関連付けられるオペレーションを実行させる、及び/又は、実施形態に係るプロセス又は当該プロセスの段階を実行させることができる。そのようなプログラムは、コンピュータ2000に、本明細書に記載の処理手順及びブロック図のブロックのうちのいくつか又はすべてに関連付けられた特定のオペレーションを実行させるべく、CPU2012によって実行されてよい。
本実施形態によるコンピュータ2000は、CPU2012、及びRAM2014を含み、それらはホストコントローラ2010によって相互に接続されている。コンピュータ2000はまた、ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040を含む。ROM2026、フラッシュメモリ2024、通信インタフェース2022、及び入力/出力チップ2040は、入力/出力コントローラ2020を介してホストコントローラ2010に接続されている。
CPU2012は、ROM2026及びRAM2014内に格納されたプログラムに従い動作し、それにより各ユニットを制御する。
通信インタフェース2022は、ネットワークを介して他の電子デバイスと通信する。フラッシュメモリ2024は、コンピュータ2000内のCPU2012によって使用されるプログラム及びデータを格納する。ROM2026は、アクティブ化時にコンピュータ2000によって実行されるブートプログラム等、及び/又はコンピュータ2000のハードウエアに依存するプログラムを格納する。入力/出力チップ2040はまた、キーボード、マウス及びモニタ等の様々な入力/出力ユニットをシリアルポート、パラレルポート、キーボードポート、マウスポート、モニタポート、USBポート、HDMI(登録商標)ポート等の入力/出力ポートを介して、入力/出力コントローラ2020に接続してよい。
プログラムは、CD-ROM、DVD-ROM、又はメモリカードのようなコンピュータ可読媒体又はネットワークを介して提供される。RAM2014、ROM2026、又はフラッシュメモリ2024は、コンピュータ可読媒体の例である。プログラムは、フラッシュメモリ2024、RAM2014、又はROM2026にインストールされ、CPU2012によって実行される。これらのプログラム内に記述される情報処理は、コンピュータ2000に読み取られ、プログラムと上記様々なタイプのハードウエアリソースとの間の連携をもたらす。装置又は方法が、コンピュータ2000の使用に従い情報のオペレーション又は処理を実現することによって構成されてよい。
例えば、コンピュータ2000及び外部デバイス間で通信が実行される場合、CPU2012は、RAM2014にロードされた通信プログラムを実行し、通信プログラムに記述された処理に基づいて、通信インタフェース2022に対し、通信処理を命令してよい。通信インタフェース2022は、CPU2012の制御下、RAM2014及びフラッシュメモリ2024のような記録媒体内に提供される送信バッファ処理領域に格納された送信データを読み取り、読み取った送信データをネットワークに送信し、ネットワークから受信された受信データを、記録媒体上に提供される受信バッファ処理領域等に書き込む。
また、CPU2012は、フラッシュメモリ2024等のような記録媒体に格納されたファイル又はデータベースの全部又は必要な部分がRAM2014に読み取られるようにし、RAM2014上のデータに対し様々な種類の処理を実行してよい。CPU2012は次に、処理されたデータを記録媒体にライトバックする。
様々なタイプのプログラム、データ、テーブル、及びデータベースのような様々なタイプの情報が記録媒体に格納され、情報処理にかけられてよい。CPU2012は、RAM2014から読み取られたデータに対し、本明細書に記載され、プログラムの命令シーケンスによって指定される様々な種類のオペレーション、情報処理、条件判断、条件分岐、無条件分岐、情報の検索/置換等を含む、様々な種類の処理を実行してよく、結果をRAM2014にライトバックする。また、CPU2012は、記録媒体内のファイル、データベース等における情報を検索してよい。例えば、各々が第2の属性の属性値に関連付けられた第1の属性の属性値を有する複数のエントリが記録媒体内に格納される場合、CPU2012は、第1の属性の属性値が指定されている、条件に一致するエントリを当該複数のエントリの中から検索し、当該エントリ内に格納された第2の属性の属性値を読み取り、それにより予め定められた条件を満たす第1の属性に関連付けられた第2の属性の属性値を取得してよい。
上で説明したプログラム又はソフトウェアモジュールは、コンピュータ2000上又はコンピュータ2000近傍のコンピュータ可読媒体に格納されてよい。専用通信ネットワーク又はインターネットに接続されたサーバーシステム内に提供されるハードディスク又はRAMのような記録媒体が、コンピュータ可読媒体として使用可能である。コンピュータ可読媒体に格納されたプログラムを、ネットワークを介してコンピュータ2000に提供してよい。
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を管理装置40として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、管理装置40の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の管理装置40が構築される。
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を管理装置900として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、管理装置900の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の管理装置900が構築される。
コンピュータ2000にインストールされ、コンピュータ2000を制御装置24として機能させるプログラムは、CPU2012等に働きかけて、コンピュータ2000を、制御装置24の各部としてそれぞれ機能させてよい。これらのプログラムに記述された情報処理は、コンピュータ2000に読込まれることにより、ソフトウエアと上述した各種のハードウエア資源とが協働した具体的手段として機能する。そして、これらの具体的手段によって、本実施形態におけるコンピュータ2000の使用目的に応じた情報の演算又は加工を実現することにより、使用目的に応じた特有の制御装置24が構築される。
様々な実施形態が、ブロック図等を参照して説明された。ブロック図において各ブロックは、(1)オペレーションが実行されるプロセスの段階又は(2)オペレーションを実行する役割を持つ装置の各部を表わしてよい。特定の段階及び各部が、専用回路、コンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプログラマブル回路、及び/又はコンピュータ可読媒体上に格納されるコンピュータ可読命令と共に供給されるプロセッサによって実装されてよい。専用回路は、デジタル及び/又はアナログハードウエア回路を含んでよく、集積回路(IC)及び/又はディスクリート回路を含んでよい。プログラマブル回路は、論理AND、論理OR、論理XOR、論理NAND、論理NOR、及び他の論理オペレーション、フリップフロップ、レジスタ、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブルロジックアレイ(PLA)等のようなメモリ要素等を含む、再構成可能なハードウエア回路を含んでよい。
コンピュータ可読媒体は、適切なデバイスによって実行される命令を格納可能な任意の有形なデバイスを含んでよく、その結果、そこに格納される命令を有するコンピュータ可読媒体は、処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく実行され得る命令を含む製品の少なくとも一部を構成する。コンピュータ可読媒体の例としては、電子記憶媒体、磁気記憶媒体、光記憶媒体、電磁記憶媒体、半導体記憶媒体等が含まれてよい。コンピュータ可読媒体のより具体的な例としては、フロッピー(登録商標)ディスク、ディスケット、ハードディスク、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリメモリ(ROM)、消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EPROM又はフラッシュメモリ)、電気的消去可能プログラマブルリードオンリメモリ(EEPROM)、静的ランダムアクセスメモリ(SRAM)、コンパクトディスクリードオンリメモリ(CD-ROM)、デジタル多用途ディスク(DVD)、ブルーレイ(RTM)ディスク、メモリスティック、集積回路カード等が含まれてよい。
コンピュータ可読命令は、アセンブラ命令、命令セットアーキテクチャ(ISA)命令、マシン命令、マシン依存命令、マイクロコード、ファームウェア命令、状態設定データ、又はSmalltalk、JAVA(登録商標)、C++等のようなオブジェクト指向プログラミング言語、及び「C」プログラミング言語又は同様のプログラミング言語のような従来の手続型プログラミング言語を含む、1又は複数のプログラミング言語の任意の組み合わせで記述されたソースコード又はオブジェクトコードのいずれかを含んでよい。
コンピュータ可読命令は、汎用コンピュータ、特殊目的のコンピュータ、若しくは他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサ又はプログラマブル回路に対し、ローカルに又はローカルエリアネットワーク(LAN)、インターネット等のようなワイドエリアネットワーク(WAN)を介して提供され、説明された処理手順又はブロック図で指定されたオペレーションを実行するための手段をもたらすべく、コンピュータ可読命令を実行してよい。プロセッサの例としては、コンピュータプロセッサ、処理ユニット、マイクロプロセッサ、デジタル信号プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ等を含む。
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
特許請求の範囲、明細書、及び図面中において示した装置、システム、プログラム、及び方法における動作、手順、ステップ、及び段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、及び図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。
10 太陽光発電システム
11 太陽電池パワコン
12、22、72 電力量計
18 太陽光発電装置
20 蓄電池システム
21 蓄電池パワコン
24 制御装置
28 蓄電池
40 管理装置
50 証書サーバ、55 取引サーバ
60 住戸、62 分電盤、66 宅内配線、64 電気機器
70 電力網
90 通信ネットワーク
100 システム
180 利用者端末、182 利用者
200 電力量情報収集部
210 グリーン電力消費量算出部
220 価値情報生成制御部
230 ポイント情報生成部
240 管理制御部
250 収支情報出力部
260 処理部
262 メモリ
270 提示制御部
280 取引制御部
290 蓄電池制御部
900 管理装置
910 ブロック
920 ブロック
930 ブロック
960 処理部
1600 電力情報画面
1610 消費電力量提示部
1611 数値情報
1612 円グラフ
1613 メニュー
1620 消費電力構成提示部
1622 グラフ
1623 メニュー
1700 交換画面
1710 保有ポイント情報
1720 交換ポイント入力枠
1730 メニュー
1740 交換実行ボタン

Claims (20)

  1. (i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から前記住戸が受電した電力量及び前記住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記住戸に設けられ、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して前記住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量と、を計量するための複数の電力量計により計量された電力量を示す情報を収集する電力量情報収集部と、
    前記電力量情報収集部により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量を算出するグリーン電力消費量算出部と、
    前記消費電力量に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を前記住戸で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる価値情報生成制御部と
    を備え
    前記蓄電池は、前記再生可能エネルギー発電設備及び前記電力網から供給される電力を蓄積し、
    前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池に蓄積されている電力量のうち、前記電力網から受電した電力によって蓄積された電力量である第1蓄電量と、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力によって蓄積された電力量である第2蓄電量とを管理し、前記蓄電池の放電電力量のうち前記第2蓄電量が占める電力量を決定し、
    前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の放電が行われており、前記住戸から前記電力網に電力が放出されていない場合に、前記放電電力量の少なくとも一部を前記第2蓄電量が占めているときは、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、前記蓄電池の放電電力量のうち前記第2蓄電量が占める電力量との和を、前記消費電力量として算出する
    システム。
  2. (i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から前記住戸が受電した電力量及び前記住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記住戸に設けられ、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して前記住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量と、を計量するための複数の電力量計により計量された電力量を示す情報を収集する電力量情報収集部と、
    前記電力量情報収集部により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量を算出するグリーン電力消費量算出部と、
    前記消費電力量に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を前記住戸で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる価値情報生成制御部と
    を備え、
    前記蓄電池は、前記再生可能エネルギー発電設備及び前記電力網から供給される電力を蓄積し、
    前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池に蓄積されている電力量のうち、前記電力網から受電した電力によって蓄積された電力量である第1蓄電量と、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力によって蓄積された電力量である第2蓄電量とを管理し、前記蓄電池の放電電力量のうち前記第2蓄電量が占める電力量を決定し、
    前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の放電が行われており、前記住戸から前記電力網に電力が放出されている場合に、前記放電電力量の全量を前記第2蓄電量が占めているときは、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と前記蓄電池の放電電力量との和から、前記住戸から前記電力網に放出されている電力量を差し引くことによって、前記消費電力量を算出する
    システム。
  3. システムであって、
    (i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から前記住戸が受電した電力量及び前記住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記住戸に設けられ、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して前記住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量と、を計量するための複数の電力量計により計量された電力量を示す情報を収集する電力量情報収集部と、
    前記電力量情報収集部により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量を算出するグリーン電力消費量算出部と、
    前記消費電力量に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を前記住戸で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる価値情報生成制御部と
    を備え、
    前記電力量情報収集部は、複数の住戸のそれぞれの住戸から、(i)前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)前記電力網からそれぞれの住戸が受電した電力量及びそれぞれの住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記蓄電池の充放電電力量とを示す情報を収集し、
    前記システムは、
    前記電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、
    (i)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量の集計値、
    (ii)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量の集計値、
    (iii)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記蓄電池の充電に使用された電力量の集計値、
    (iv)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力網に放出された電力量の集計値、
    (v)前記電力網から前記住戸が受電した電力のうち前記蓄電池の充電に使用された電力量の集計値、
    (vi)前記電力網から前記住戸が受電した電力のうち前記電力負荷で消費された消費電力量の集計値、及び
    (vii)前記蓄電池に蓄積された電力量のうち前記電力負荷に供給された電力量の集計値
    を示す電力収支情報を出力する収支情報出力部
    をさらに備えるシステム。
  4. システムであって、
    (i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から前記住戸が受電した電力量及び前記住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記住戸に設けられ、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して前記住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量と、を計量するための複数の電力量計により計量された電力量を示す情報を収集する電力量情報収集部と、
    前記電力量情報収集部により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量を算出するグリーン電力消費量算出部と、
    前記消費電力量に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を前記住戸で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる価値情報生成制御部と
    を備え、
    前記電力量情報収集部は、複数の住戸のそれぞれの住戸から、(i)前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)前記電力網からそれぞれの住戸が受電した電力量及びそれぞれの住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記蓄電池の充放電電力量とを示す情報を収集し、
    前記システムは、
    前記電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、
    (i)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量の集計値、
    (ii)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量の集計値、
    (iii)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記蓄電池の充電に使用された電力量の集計値、及び
    (iv)前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力網に放出された電力量の集計値
    を示す電力収支情報を出力する収支情報出力部
    をさらに備えるシステム。
  5. (i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から前記住戸が受電した電力量及び前記住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記住戸に設けられ、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して前記住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量と、を計量するための複数の電力量計により計量された電力量を示す情報を収集する電力量情報収集部と、
    前記電力量情報収集部により収集された少なくとも一部の情報に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力量のうち前記電力負荷で消費された消費電力量を算出するグリーン電力消費量算出部と、
    前記消費電力量に基づいて、前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を前記住戸で消費したことの環境価値を示す情報を生成させる価値情報生成制御部と、
    前記電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、前記蓄電池の充放電によって生じた価値に応じたポイント情報を生成するポイント情報生成部と、
    前記ポイント情報生成部が生成したポイント情報を金銭的価値に交換可能に管理する管理制御部と、
    前記管理制御部が管理するポイント情報を、前記住戸に関連づけて提示させる提示制御部と
    を備えるシステム。
  6. 前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の充放電が行われておらず、前記住戸から前記電力網に電力が放出されている場合に、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から、前記住戸から前記電力網に放出された電力量を差し引くことによって、前記消費電力量を算出する
    請求項1から5のいずれか一項に記載のシステム。
  7. 前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の充放電が行われておらず、前記住戸から前記電力網に電力が放出されていない場合に、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量を、前記消費電力量として算出する
    請求項1から6のいずれか一項に記載のシステム。
  8. 前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の充電が行われており、前記住戸と前記電力網との間で電力の受け渡しが生じていない場合に、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から前記蓄電池の充電電力量を差し引くことによって、前記消費電力量を算出する
    請求項1からのいずれか一項に記載のシステム。
  9. 前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の放電が行われており、前記住戸から前記電力網に電力が放出されていない場合に、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と前記蓄電池の放電電力量との和に基づいて、前記消費電力量を算出する
    請求項に記載のシステム。
  10. 前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の充電が行われており、前記住戸から前記電力網に電力が放出されている場合に、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から、前記住戸から前記電力網に放出された電力量と前記蓄電池の充電電力量との和を差し引くことによって、前記消費電力量を算出する
    請求項8又は9に記載のシステム。
  11. 前記グリーン電力消費量算出部は、前記蓄電池の充電が行われており、前記住戸が前記電力網から電力を受電している場合に、前記住戸が前記電力網から電力を受電した電力量が前記蓄電池の充電電力量より小さいときに、前記蓄電池の充電電力量から前記住戸が前記電力網から受電した電力量を差し引いた電力量を、前記再生可能エネルギー発電設備の発電電力量から差し引くことによって、前記消費電力量を算出する
    請求項1から10のいずれか一項に記載のシステム。
  12. 前記再生可能エネルギー発電設備が発電した電力を前記住戸で消費したことの環境価値を示す情報は、グリーン電力証書である
    請求項1から11のいずれか一項に記載のシステム。
  13. 前記ポイント情報生成部は、前記電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、
    (i)前記電力網における電力の需給状態に応じて前記蓄電池の充電又は放電することによって前記電力網と前記蓄電池との間で受け渡された電力量、及び
    (ii)前記住戸と前記電力網との間で電力の受け渡しを行うことなく前記蓄電池及び前記再生可能エネルギー発電設備から前記電力負荷に供給された電力量
    のうちの少なくとも一方に応じて、前記蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定する
    請求項に記載のシステム。
  14. 前記ポイント情報生成部は、前記蓄電池の充放電の制御種別に応じて前記蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定し、
    前記制御種別は、
    (i)前記電力網における電力の需給状態に応じて前記蓄電池を充電又は放電する第1の制御種別、及び
    (ii)前記住戸と前記電力網との間で電力の受け渡しを行うことなく前記蓄電池から前記電力負荷に電力を供給させる第2の制御種別
    のうちの少なくとも一方を含む
    請求項13に記載のシステム。
  15. 前記ポイント情報生成部は、前記電力網における電力の需給状態の逼迫度に応じて、前記蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定する
    請求項14に記載のシステム。
  16. 前記ポイント情報生成部は、前記蓄電池の充放電電力の供給源の種別に応じて、前記蓄電池の充放電により発生した価値の大きさを決定する
    請求項13から15のいずれか一項に記載のシステム。
  17. 前記電力網における電力の需給状態及び前記蓄電池の残存容量に基づいて、前記蓄電池の充放電を制御する蓄電池制御部
    をさらに備える請求項5及び13から16のいずれか一項に記載のシステム。
  18. 前記蓄電池制御部は、前記住戸に対して設定された優先情報に基づいて、前記蓄電池の充放電を制御し、
    前記優先情報は、
    前記電力網から前記住戸が受け取る電力量の小ささに関する優先情報、及び
    前記蓄電池の充放電により発生する前記価値の大きさに関する優先情報
    のうちの少なくとも一方を含む
    請求項17に記載のシステム。
  19. (i)住戸に設けられた再生可能エネルギー発電設備の発電電力量と、(ii)電力網から前記住戸が受電した電力量及び前記住戸から電力網に放出された電力量と、(iii)前記住戸に設けられ、前記再生可能エネルギー発電設備から供給される電力を蓄積して前記住戸に設けられた電力負荷に電力を供給する蓄電池の充放電電力量とを示す情報を収集する電力量情報収集部と、
    前記電力量情報収集部により収集された情報に基づいて、前記蓄電池の充放電によって発生した価値に応じたポイント情報を生成するポイント情報生成部と、
    前記ポイント情報生成部が生成したポイント情報を金銭的価値に交換可能に管理する管理制御部と、
    前記管理制御部が管理するポイント情報を、前記住戸に関連づけて提示させる提示制御部と
    を備えるシステム。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載のシステムとしてコンピュータを機能させるためのプログラム。
JP2020090951A 2019-10-03 2020-05-25 システム及びプログラム Active JP7416663B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019183205 2019-10-03
JP2019183205 2019-10-03

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021061733A JP2021061733A (ja) 2021-04-15
JP7416663B2 true JP7416663B2 (ja) 2024-01-17

Family

ID=75381557

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2020090951A Active JP7416663B2 (ja) 2019-10-03 2020-05-25 システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7416663B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN116018738A (zh) * 2021-08-23 2023-04-25 株式会社日立制作所 电池充放电管理系统及方法
JPWO2023027111A1 (ja) 2021-08-27 2023-03-02
JP7443305B2 (ja) 2021-09-17 2024-03-05 プライムプラネットエナジー&ソリューションズ株式会社 電力系統システム

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010128525A (ja) 2008-11-25 2010-06-10 Sekisui Chem Co Ltd グリーン電力の流通システム
JP2012019601A (ja) 2010-07-07 2012-01-26 Sony Corp 電力システム、受電装置、及び送電制御方法
JP2012210073A (ja) 2011-03-30 2012-10-25 Sony Corp 充放電制御装置、電力管理装置、電力管理方法および電力管理システム
JP2014054084A (ja) 2012-09-07 2014-03-20 Sharp Corp 制御装置およびそれを備えた太陽光発電システム

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010128525A (ja) 2008-11-25 2010-06-10 Sekisui Chem Co Ltd グリーン電力の流通システム
JP2012019601A (ja) 2010-07-07 2012-01-26 Sony Corp 電力システム、受電装置、及び送電制御方法
JP2012210073A (ja) 2011-03-30 2012-10-25 Sony Corp 充放電制御装置、電力管理装置、電力管理方法および電力管理システム
JP2014054084A (ja) 2012-09-07 2014-03-20 Sharp Corp 制御装置およびそれを備えた太陽光発電システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021061733A (ja) 2021-04-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP7416663B2 (ja) システム及びプログラム
Balducci et al. Assigning value to energy storage systems at multiple points in an electrical grid
Davatgaran et al. Smart distribution system management considering electrical and thermal demand response of energy hubs
Johnson et al. Peak shifting and cross-class subsidization: The impacts of solar PV on changes in electricity costs
CA2749770C (en) Optimization of microgrid energy use and distribution
KR102094137B1 (ko) 전력거래 중계방법
JP6703447B2 (ja) 電力データ管理システム、需要家集合体及び電力融通街区
Chen et al. Electricity demand response schemes in China: Pilot study and future outlook
US20180293674A1 (en) System and Method for Retail Consumers to Purchase Dynamically Priced Wholesale Electricity Generation Services
Diawuo et al. Assessment of multiple-based demand response actions for peak residential electricity reduction in Ghana
JP2015158750A (ja) 電源運用計画策定装置、方法及びプログラム
KR100690088B1 (ko) 비용 효과 분석을 위한 웹 기반 전력 수요관리 평가 시스템
Frick et al. Time-sensitive value of efficiency: use cases in electricity sector planning and programs
JP7297004B2 (ja) 電力供給システム及び、電力管理方法
Meng et al. A Stackelberg Game Approach to maximise electricity retailer's profit and minimse customers' bills for future smart grid
JP2019096078A (ja) 管理装置および算出方法
Yan et al. Enabling consumer behavior modification through real time energy pricing
JP2005070959A (ja) 電力需要情報処理システム
KR20190014025A (ko) 전기 자판기 통합 관리 시스템의 정보 처리 방법
Williams Microgrid Utilities for Rural Electrification in East Africa: Challenges and Opportunities
KR20160037324A (ko) 전기 자판기 통합 관리 시스템의 정보 처리 방법
JP2016192184A (ja) 契約支援装置、契約支援システム、契約支援方法
JP7245625B2 (ja) 受電点電力予測装置、受電点電力予測方法、およびプログラム
JP6760734B2 (ja) 料金算出方法、料金算出装置及び料金算出プログラム
KR20150116750A (ko) 디지털 전력 검침을 이용한 아파트 관리의 수익 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20200527

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20221026

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230710

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230822

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20231023

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231219

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20240104

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7416663

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150