JP2022079385A - 移動ロボット - Google Patents

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Hitoshi Kitano
博一 田續
Hirokazu Tatsuzuki
哲也 坂上
Tetsuya Sakagami
彰浩 飯村
Akihiro Iimura
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Abstract

【課題】床面に物が置かれている場合に、移動ロボットが当該物を乗り越えた場合であっても進行方向前方に配置される識別標識を確実に捉えることができる移動ロボットを提供する。【解決手段】車台に回転可能に取り付けられた複数の車輪と、前記車台の進行方向前方に向けて取り付けられたカメラと、前記車輪を駆動する駆動手段と、を備えた移動ロボットにおいて、前記車輪は、前記車台に緩衝部材を介して取り付けられ、前記緩衝部材のストローク量は、前記移動ロボットの走行の際の前記カメラの上下動が所定の範囲となるように設定される。【選択図】図12

Description

本発明は、移動ロボットに関する。
従来、物流倉庫や製造工場などで、商品や部品などの物品を自動で輸送する移動ロボットとして無人搬送車(Auto Guide Vehicle:AGV)が用いられている。
このような移動ロボットは、予め定められた経路に沿って移動して物品を輸送する搬送車であって、種々の形態が知られている。経路の設定方法は、種々の方法が知られているが、例えば、走行経路の床に設置された金属線や磁気テープを読み取って走行を行う誘導方式、建屋内の壁や柱に反射板を取り付け、レーザーの反射を用いて自己位置推定を行い自律走行する方式及び、走行経路に置かれた識別標識を認識し、識別標識に従って走行するターゲットトラッキング方式等が知られている。
識別標識を認識するターゲットトラッキング方式を用いた移動ロボットは、特許文献1に示すように、移動可能な本体と、前記本体に連結されて駆動し、映像情報を受信するビジョン装置と、前記本体を駆動するための駆動指令を受信する駆動部と、前記駆動指令を用いて前記本体の予測された駆動情報を算出し、予測された駆動情報を用いて前記本体の駆動による影響を補償するように前記ビジョン装置を駆動させるための制御信号を生成し、前記制御信号を用いて前記ビジョン装置を駆動する第1制御部と、を含み、前記第1制御部は、前記駆動指令をフィードフォワード信号として用いることにより前記制御信号を生成するフィードフォワード補償器を含み、前記フィードフォワード補償器は、ルールベース方法またはカルマンフィルタを用いた方法を用いて、前記駆動指令から前記本体の前記予測された駆動情報を算出することを特徴とする駆動指令基盤のビジョン装置の制御システムを備えた移動ロボットが知られている。
このような移動ロボットによれば、移動ロボットを駆動させるための駆動指令を用いるか、またはこのような駆動指令に加えて、多様なセンサを利用した感知結果を用いて移動ロボットの駆動情報を把握することができる。そして、把握された駆動情報に基づき、移動ロボットのビジョン装置の視線をターゲットに固定できるようにビジョン装置の駆動を制御することで、移動ロボットが連続的な大変位線形及び/または回転移動する場合であっても、ビジョン装置の視線向きを認識対象目標に向けて一定に保持することができる。すなわち、認識対象目標がビジョン装置の出力映像フレームの中心に持続的に位置するようにすることができる。
これにより、移動ロボットが長期間連続的に動く場合であっても、ビジョン装置が認識対象目標を注視するようになるため、目標がビジョン装置の認識範囲を外れたり、または目標がビジョン装置の認識範囲を外れなかったにもかかわらず、映像にぶれなどの現象が生じたりすることを防止することができる。このため、移動ロボットが動く途中でも安定した映像情報を得ることができ、ビジョン装置の認識率及びトラッキング成功率を向上することができる。また、駆動指令を用いて予測した駆動情報と多様なセンサを利用して実際に感知した駆動情報とを比較することで、走行中に発生することがある滑りまたは衝突などの外乱を感知することができ、外乱による誤差を補正することができる。
特許第5760084号公報
しかし、従来の移動ロボットは、物流倉庫や製造工場などにおいて床面が平滑で且つ予め定められた経路に沿って走行することができるが、例えば建築現場など、現場環境が作業の進行に伴って逐次変化し、経路がその都度変更されるような環境並びに、床面に建築資材等の物品が不規則に置かれる可能性のある環境では、使用することが難しいという問題があった。
また、床面に物が置いてある場合に、当該物を移動ロボットが乗り越える場合、従来の移動ロボットによると、当該物を乗り越えた際に、移動ロボットの姿勢が変動し、カメラが移動ロボットの進行方向に対して上側を向くことで、本来認識すべき識別標識をカメラが捉えることができず、予め定められた経路に沿って走行することができないという問題があった。
本発明は、上記課題を解決するために成されたものであって、床面に物が置かれている場合に、移動ロボットが当該物を乗り越えた場合であっても進行方向前方に配置される識別標識を確実に捉えることができる移動ロボットを提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明に係る移動ロボットは、車台に回転可能に取り付けられた複数の車輪と、前記車台の進行方向前方に向けて取り付けられたカメラと、前記車輪を駆動する駆動手段と、を備えた移動ロボットにおいて、前記車輪は、前記車台に緩衝部材を介して取り付けられ、前記緩衝部材のストローク量は、前記移動ロボットの走行の際の前記カメラの上下動が所定の範囲となるように設定されることを特徴とする。
本発明に係る移動ロボットによれば、車輪がカメラの上下動が所定の範囲となるようにストローク量を設定した緩衝部材を介して取り付けられているので、走行経路に物が置かれていた場合に当該物を乗り越えた場合でも、走行経路に配置された識別標識を確実に認識することができる。
本発明の実施形態に係る移動ロボットの斜視図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの内部構造を示す分解図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの車台の平面図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの内部構造を示す側面図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの外装部材の分解図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの車台の平面図。 図1のA部拡大図。 図1のB-B断面図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの旋回部材を示す斜視図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの走行状態を示す図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットが段差を乗り越えた状態を示す図。 本発明の実施形態に係る移動ロボットの視野限界の変動を求める式を説明するための図。
以下、本発明に係る移動ロボットの実施形態について図面を参照しつつ説明する。なお、以下の実施形態は、各請求項に係る発明を限定するものではなく、また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの斜視図であり、図2は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの内部構造を示す分解図であり、図3は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの車台の平面図であり、図4は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの内部構造を示す側面図であり、図5は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの外装部材の分解図であり、図6は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの車台の平面図であり、図7は、図1のA部拡大図であり、図8は、図1のB-B断面図であり、図9は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの旋回部材を示す斜視図であり、図10は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの走行状態を示す図であり、図11は、本発明の実施形態に係る移動ロボットが段差を乗り越えた状態を示す図であり、図12は、本発明の実施形態に係る移動ロボットの視野限界の変動を求める式を説明するための図である。
図1に示すように、本実施形態に係る移動ロボット1は、図示しない台車などを牽引しながら走行する。台車には、運搬対象としての建築資材などが好適に載置される。移動ロボット1は、車台2に回転可能に取り付けられた複数の車輪3,4を有している。車輪3は、移動ロボット1の後輪を構成しており、後述する駆動手段10によって駆動力が伝達されることで駆動輪として動作する。また、駆動手段10によって左右の駆動輪の回転数を変更することで、進行方向を変更することができる。
車輪4は、移動ロボット1の前輪を構成しており、車輪3の駆動に伴って回転自在に取り付けられている。また、図8に示すように、車輪4は、車台2に対して鉛直方向に延びる旋回軸周りに旋回可能な旋回部材80を介して取り付けられており、車輪3によって移動ロボット1の進行方向が変更された場合には、当該進行方向に沿った角度に適宜旋回することで、円滑に移動ロボット1の方向転換を行うことができる。さらに、車輪4は、後述する緩衝部材81を介して旋回部材80に取り付けられている。
また、図1に示すように、車台2には、外装部材40が取り付けられており、車両本体を構成している。外装部材40は、天井部材41,側面部材42,正面部材43及び背面部材44とから構成されている。天井部材41の前方には、移動ロボット1の走行を知らせる警告灯5が取り付けられており、図示しないスピーカから生じる音声とともに走行中に周囲に移動ロボット1の存在を告知することができる。
天井部材41の後方には、移動ロボット1の予め設定された走行パターンなどを選択可能な操作パネル6が取り付けられており、上述した警告灯5及び操作パネル6は、保護枠7,8に保護されている。保護枠7,8は、警告灯5及び操作パネル6を衝撃などから保護できればどのような形態でも構わないが、例えば図1に示すようにパイプ部材を組み合わせて保護枠7,8を構成すると好適である。
さらに、天井部材41には、非常停止ボタン9が取り付けられており、移動ロボット1の緊急停止を任意に行うことができる。非常停止ボタン9は、本実施形態に係る移動ロボット1は、二カ所に取り付けられている。
また、本実施形態に係る移動ロボット1の車台2には、移動ロボット1の運搬時に図示しない運搬ベルトを挿通可能な運搬部71が取り付けられており、当該運搬部71によって車重が大きい場合であっても容易に移動ロボット1の運搬を行うことができる。
図2に示すように、車台2は、車台2の前方に配置された制御部材収容部72,車台2の後方に配置された駆動手段収容部73、制御部材収容部72及び駆動手段収容部73の間に配置された蓄電池収容部74を備えている。
制御部材収容部72は、車輪4の上方に配置されて鉛直方向に重畳して配置されており、外周が壁部75で覆われて区画されて、外部からの水などの侵入を防止している。また、図6に示すように、制御部材収容部72の底部には、排水孔23が形成されており、万が一、水などが制御部材収容部72内に侵入した場合でも当該排水孔23から排水することが可能となっている。なお、排水孔23は、車幅方向に延びる細長い長方形状の貫通孔であり、車幅方向に沿った長辺は、断面視において、制御部材収容部72の床面から制御部材収容部72外に向かって他方の長辺に向かって傾斜する斜面が形成されている。この一対の斜面によって、制御部材収容部72に侵入した水を外部に排出しやすくすると共に、当該排水孔23を介して車輪4側から制御部材収容部72へ水が浸入することを防止している。
また、制御部材収容部72には、制御部材20が取り付けられている。図2に示すように、制御部材20は、カメラ61,カメラ61で撮影した画像を処理する画像処理部並びに駆動手段10を駆動制御する駆動制御部などが収容された制御箱21と、該制御箱21の開口を閉塞する蓋部材22とを備えている。
蓋部材22は、側方端が下方に垂下するように曲げられた軒部25を有しており、蓋部材22の前後方向(本実施形態に係る移動ロボット1の進行方向)の長さが、制御箱21の開口よりも長く形成されており、制御箱21に取り付けた状態では、制御箱21から水平方向に突出するように庇状に構成されており、当該蓋部材22と制御箱21の開口端との間から制御部材20への水等の侵入を防止している。
制御部材20は、障害物センサ62,63が取り付けられており、カメラ61によって走行経路に設置された識別標識を撮影し、当該識別標識の指示に沿って駆動手段10を制御する。制御部材20の構成は、従来周知の種々の画像処理手段並びに駆動制御手段を適用することが可能であり、例えば、画像処理を行う演算部や識別標識に対応する指示内容並びに警告用の音声信号などを記憶する記憶媒体などを備えると好適である。
障害物センサ62,63は、走行経路に障害物が存在する場合に、当該障害物を検知することができれば、どのような形式のセンサを用いても構わないが、例えば、光学式の近接センサなどが好適に用いられる。なお、制御部材20の前方中央部分には、メイン障害物センサ62が取付けられ、制御部材20の両側部には、補助障害物センサ63,63が一対取り付けられている。
さらに、制御部材収容部72の下方には、車輪4の前方を覆うようにセンサパネル76が取り付けられており、センサパネル76には、移動ロボット1の進行方向を走査するレーザレンジファインダ64が取り付けられ、センサパネル76の下端には、移動ロボット1の前方に突出するように接触センサ65が取り付けられている。レーザレンジファインダ64は、障害物センサ62,63と同様に、走行経路に障害物が存在する場合に、当該障害物を検知する。また、接触センサ65は、障害物センサ62,63やレーザレンジファインダ64で検知することができなかった障害物が接触した場合に移動ロボット1の走行を停止することができる。
駆動手段収容部73は、車輪3の上方に配置されており、駆動モータ11が駆動ベルト12を介して車輪3に駆動力を伝達している。駆動モータ11及び駆動ベルト12は、左右の車輪3,3に対して一組ずつ設けられており、左右の車輪3の回転数を変更することで、移動ロボット1の進行方向を変えることができる。なお、左右の車輪3のいずれか一方のみを回転させて信地旋回を行っても構わないし、回転方向を逆に回転させて移動ロボット1の方向を転換することも可能である。
また、図2から4に示すように、駆動モータ11は、回転軸11aが車輪3の回転軸よりも高い位置に配置された駆動手段保持部13に収容されており、駆動手段保持部13は、駆動手段保護枠14によって覆うことで、車輪3の回転に伴って跳ね上げられた水の侵入を防止している。なお、駆動モータ11は、後述する蓄電池30によって給電される電力で駆動することができればどのような駆動モータを用いても構わないが、例えば、ブラシレスモータやステッピングモータなどが好適に用いられる。
さらに、駆動ベルト12は、従来周知の種々の駆動ベルトを用いることができ、ゴムに補強繊維など組み合わせた複合素材からなるフラットベルトや歯付きベルトなどが好適に用いられる。
図2に示すように、蓄電池収容部74は、車輪3,4の間に配置されると共に、制御部材収容部72及び駆動手段収容部73よりも地表に近い位置に配置されている。これにより、比較的重量の重い蓄電池30を車台2の低い位置に搭載することで、移動ロボット1の低重心化を図っている。
また、蓄電池30は、図3に示すように、蓄電池収容部74の左右に振り分けて一対設けられており、蓄電池30の間には、充電器31が配置されている。なお、蓄電池30の端子は、蓄電池30の上部に位置するように配置されるので、蓄電池収容部74に水が侵入した場合であっても、水による短絡を防止することができる。
蓄電池30は、従来周知の二次電池が好適に用いられ、例えば、リチウムイオン蓄電池やニッケル・カドミウム蓄電池などが好適に用いられる。さらに、蓄電池収容部74の底面には、排水孔33が形成され、蓄電池収容部74に侵入した水を移動ロボット1の外部へ排水することが可能となっている。排水孔33は、底面との角部に面取りが施されており、この面取りによって、蓄電池収容部74に侵入した水を外部に排出しやすくすると共に、当該排水孔33を介して車台2の下方から蓄電池収容部74へ水が浸入することを防止している。
制御部材20は、制御部材収容部72の両側面及び前面の壁部75から所定の間隔を有して配置されている。なお、制御部材20は、壁部75の前面側に形成された位置決め部75aに当接している。また、蓄電池30は、蓄電池収容部74の中央側に配置されることで、蓄電池収容部74の両側面から所定の間隔を有して配置されており、駆動手段10は、駆動手段収容部73の両側面及び後端から所定の間隔を有して配置されている。このように制御部材20,駆動手段10及び蓄電池30が車台2の外縁部から所定の間隔を有して配置されているので、車台2の側方から衝撃が加わった場合であっても、当該衝撃が駆動手段10,制御部材20及び蓄電池30に伝搬することを防止することができる。また、車台2の外周から間隔を有して制御部材20、蓄電池30及び駆動手段10が配置されているので、外装部材40の隙間から水が浸入した場合であっても、これらの部材に水がかかることを防止している。
図2に示すように、車台2は、駆動手段収容部73及び制御部材収容部72のそれぞれの角部の四隅に取り付けられた複数の支柱部材51と蓄電池収容部74に取り付けられた中央支持部材52とからなる支持部50が取り付けられている。
支柱部材51は、棒状の部材であり、一端に車台2に螺合可能な雄ネジ部が形成され、他端に天井部材41が取り付けられる雌ネジ部が形成されている。支柱部材51は、天井部材41の外周縁部に取り付けられるように、車台2の外周縁に沿って複数配置されている。
中央支持部材52は、一対の脚部55を備えた門状部材であり、一対の脚部55の上端を連絡する取付部56を備えている。なお、脚部55の下端は、蓄電池収容部74の補強枠32に取り付けられる。
図5に示すように、外装部材40は、天井部材41,一対の側面部材42,正面部材43及び背面部材44とを有している。天井部材41は、支持部50に支持される平板部材である。天井部材41の外周縁には、所定の間隔で配置された爪部41aが下方に垂下して形成されている。
側面部材42は、車台2の側面を閉塞するように、制御部材収容部72,蓄電池収容部74及び駆動手段収容部73の側面形状と略同一の形状を有する側面部材本体45を有し、側面部材本体45の下端に形成される車台取付部42a,正面部材43に取付けられるように側面部材本体45の一端から屈曲して形成された正面部材取付部42b,背面部材44に取り付けられるように側面部材本体45の他端から屈曲して形成された背面部材取付部42dが形成されている。なお、正面部材取付部42bには、補助障害物センサ63に対応する位置にセンサ孔42cが形成されている。
正面部材43及び背面部材44は、平板部材であって、正面部材43には、制御部材20のカメラ61及びメイン障害物センサ62に対応する位置にそれぞれカメラ孔43a及び障害物センサ孔43bが形成されている。さらに、背面部材44には、充電器31などの配線や移動ロボット1の後端に形成された操作パネルを取り付ける開口44aが形成されている。
図1に示すように、側面部材42は、蓄電池収容部74の外壁に車台取付部42aを介して取り付けられている。また、正面部材43と正面部材取付部42b並びに背面部材44と背面部材取付部42dとがそれぞれ接合されて、外装部材40の外周面を構成している。なお、支柱部材51と側面部材42は、互いに接合されていない。また、側面部材42,正面部材43及び背面部材44と車台2との間には、液体パッキンやゴム部材など従来周知のシール手段を採用して車台2の防水性を高めても構わない。
図4に示すように、天井部材41は、支柱部材51及び中央支持部材52に取付けられており、駆動手段10,制御部材20及び蓄電池30と所定の間隔を有して配置されている。このように天井部材41が駆動手段10,制御部材20及び蓄電池30と所定の間隔を有して配置されているので、天井部材41に外部から衝撃が加わった場合であっても、当該衝撃が駆動手段10,制御部材20及び蓄電池30に伝搬することを防止することができる。また、天井部材41から間隔を有して制御部材20、蓄電池30及び駆動手段10が配置されているので、外装部材40の隙間から水が浸入した場合であっても、これらの部材に水がかかることを防止している。
また、図6に示すように、本実施形態に係る移動ロボット1の車台2は、排水手段として制御部材収容部72の底面に形成された排水孔23及び蓄電池収容部74の底面に形成された排水孔33を有している。制御部材収容部72に形成された排水孔23は、制御部材収容部72の進行方向の前後左右にそれぞれ配置され、合計4つ形成されている。また、蓄電池収容部74に形成された排水孔33は、進行方向の後方の左右にそれぞれ配置され、合計2つ形成されている。このように、排水孔23,33が本実施形態に係る移動ロボット1の進行方向に沿って形成されているので、移動ロボット1の走行に伴って、制御部材収容部72及び蓄電池収容部74に侵入した水を排水孔23,33へ移動させて排水を促進している。
また、図7に示すように、側面部材42の天井部材41と近接する上端部は、天井部材41に対して所定の隙間を有して配置されている。また、天井部材41は、側面部材42に対して、側面視で外方に突出するように形成されており、側面部材42に対して庇状に配置されている。この庇状に配置された天井部材41によって、天井部材41と側面部材42との間の隙間から水が浸入することを防止している。なお、天井部材41と側面部材42の上端部との間の隙間を有しているので、側面部材42に外部から衝撃が加わった場合でも、側面部材42のみが変形することで、当該衝撃が天井部材41に伝搬することを防止することができ、側面部材42が変形することで、衝撃を吸収して、衝撃が制御部材20などの内部部品に伝搬することを防止することができる。
また、図8に示すように、天井部材41に形成された爪部41aは、側面部材42の上端縁と対向するように配置されているので、外部からの衝撃によって側面部材42が変形した場合でも、爪部41aに当接することで、変形量が大きくなることを防止し、側面部材42の変形によって制御部材20などの内部部品に衝撃が伝搬することを防止している。
さらに、車輪4は、上述したように緩衝部材81を介して旋回部材80に取り付けられている。図9に示すように、旋回部材80は、車台2に取り付ける取付孔が形成された取付部82と取付部82に対して旋回自在に取り付けられた旋回部本体83を有している。
旋回部本体83は、旋回軸方向に延びる一対の脚部を有する門状に形成されており、旋回部本体83の脚部の下方には、後述する回動部材86を回動自在に保持する回動軸88が形成されている。また、旋回部本体83の脚部の下方には、旋回軸と交差する方向に延設される緩衝部材取付部84が形成されている。緩衝部材取付部84は、一対の脚部を連絡する平板状に形成されており、緩衝部材本体81aを挿通する貫通孔84aが形成されると共に、緩衝部材81の弾性体85の下端を保持している。
緩衝部材81は、緩衝部材取付部84の貫通孔84aを挿通すると共に、旋回部本体83に対して回動軸88回りに回動可能な回動部材86に立設する緩衝部材本体81aと、該緩衝部材本体81aが挿通されると共に下端が緩衝部材取付部84に当接すると共に、上端が緩衝部材本体81aの先端に螺合されたナットなどの保持部85aとの間に取り付けられた弾性体85とを有している。
回動部材86は、水平方向に延びる腕部87aの一端に車輪4が回転自在に取り付けられる車輪取付軸87を有している。車輪取付軸87は、緩衝部材本体81aから離間するように、腕部87aの回動軸88の反対側に形成され、当該車輪取付部87,回動軸88及び緩衝部材本体81aがそれぞれ、力点,支点及び作用点を構成している。
緩衝部材81は、車輪4が段差などに乗り上げた際に、移動ロボット1の姿勢が先方が上方に傾く角度をできるだけ小さくするように構成されており、段差を乗り越えた場合には、回動軸88回りに回動部材86が回動して車輪4が取り付けられた車輪取付軸87の位置を変動させて移動ロボット1の姿勢変動を抑えている。
また、緩衝部材81のストローク量は、弾性体85の弾性力と緩衝部材本体81aの長さによって規定することができる。ここで、本実施形態に係る移動ロボット1は、段差を乗り越えた場合でもカメラ61が撮影する識別標識の識別ができる程度に段差を乗り越えた際の移動ロボット1の姿勢を抑えることができるように緩衝部材81のストローク量が規定されている。
具体的には、図10に示すように、本実施形態に係る移動ロボット1は、通常の走行時には、前方のカメラの視野角92が走行経路に設置された識別標識91を撮影できるように設定されている。
また、図11に示すように、本実施形態係る移動ロボット1が段差90を乗り越えた際に、視野角92´のように識別標識91から外れて識別不良を起こすことがないように、緩衝部材81のストローク量が、段差90を乗り越えた際に伸縮量Δxだけ縮むことで、視野角92を伸縮量Δxだけ下げて、識別標識91を視野角92に捉えることができるように設定されている。
なお、伸縮量Δxの算出方法は、以下の算出方法によって算出することができる。図10に示すように、路面からカメラまでの高さをd、路面から車両本体下面までの高さをx、車両本体下面からカメラまでの高さをf、カメラの視野角を2φ、カメラの下端側の視野限界をL1とすると、図12に示すように、段差90を乗り越えた場合、車両本体が傾くことによって、カメラの下端側の視野角がαだけ少なくなることで、視野限界が移動ロボット1から遠くなる方向に伸びる。
この視野限界の変動が緩衝部材81が伸縮量Δxだけ伸縮することによって所定の範囲ΔLとなるように、以下の計算式を用いる。まず、段差を乗り越える前の視野限界L1は、L1=d・tanθ、段差を乗り越えた場合の視野限界L2は、L2=d・tan(θ+α)でそれぞれ算出できる。ここで、視野角の下側と移動ロボット1とのなす角であり、θ=90-φで算出することができる。
次に、移動ロボット1が段差90を乗り越えることで、段差90の高さd´だけ、カメラの位置が高くなるように移動ロボット1が傾くことによる視野限界の変化分ΔL1は、ΔL1=L2-L1=d・{tan(θ+α)-tanθ}で求めることができ、移動ロボット1が傾くことによってカメラが上方に移動することによる視野限界の変化分ΔL2は、ΔL2=(d+d´)・tanθ-d・tanθ=d´・tanθとなる。この傾きによる変化分ΔL1及びカメラの上方移動による変化分ΔL2から、ΔL=ΔL1+ΔL2=d・{tan(θ+α)-tanθ}+d´・tanθ=d・tan(θ+α)-(d-d´)・tanθで求まる視野限界の変化分ΔLが所定の範囲となるように段差90の高さd´を乗り越えた場合のカメラ61の変動量として、伸縮量Δxを設定する。
このように、本実施形態に係る移動ロボット1によれば、床面に置かれた物を乗り越えた場合でも、緩衝部材81のストローク量が所定の範囲内となるように設定されているので、走行経路に配置されている識別標識を確実に読み取ることができる。
また、カメラ61は、車台2の側面視において、車台2の前方に取り付けれる車輪4と鉛直方向に重畳して配置される制御部材20に取り付けられているので、視野限界の変化量ΔLを伸縮量Δxの調整によって設定することができる。さらに、本実施形態に係る移動ロボット1は、上述した数式によって視野限界の変化量を定量的に算出することができるので、緩衝部材81の選定など、段差を乗り越える場合を考慮した移動ロボットの設定を容易に行うことができる。
また、本実施形態に係る移動ロボット1の後輪3が段差90を乗り越える場合は、移動ロボットが前下がりになることで、視野角が変動するが、当該視野角の変動は、視野限界が移動ロボットに近づく方向に変動するため、識別標識91を撮影する場合には安全側への変動となるため、後輪3については別途緩衝部材などを設けることはしなくとも構わない。
なお、上述した実施形態では、支持部50として、支柱部材51と中央支持部材52を用いた場合について説明を行ったが、中央支持部材52を支柱部材51と同一の部材を用いても構わないし、中央支持部材52自体を省略しても構わない。
また、方向転換の方法として、左右の車輪3の回転数を変更する場合について説明を行ったが、前輪の車輪4を操舵可能に取り付けることで、方向転換を行うように構成しても構わない。さらに、緩衝部材81は、弾性体85を用いた場合について説明を行ったが、緩衝部材81はこれに限らず例えば、油圧や空気圧を用いた緩衝部材を採用しても構わない。その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
1 移動ロボット, 2 車台, 3,4 車輪, 10 駆動手段, 20 制御部材, 30 蓄電池, 40 外装部材, 61 カメラ, 81 緩衝部材。

Claims (3)

  1. 車台に回転可能に取り付けられた複数の車輪と、
    前記車台の進行方向前方に向けて取り付けられたカメラと、
    前記車輪を駆動する駆動手段と、を備えた移動ロボットにおいて、
    前記車輪は、前記車台に緩衝部材を介して取り付けられ、
    前記緩衝部材のストローク量は、前記移動ロボットの走行の際の前記カメラの上下動が所定の範囲となるように設定されることを特徴とする移動ロボット。
  2. 請求項1に記載の移動ロボットにおいて、
    前記カメラは、前記車台の側面視において、前記車輪のうち前記車台の前方に取り付けられる車輪と鉛直方向に重畳して配置される制御部材に取り付けられることを特徴とする移動ロボット。
  3. 請求項1又は2に記載の移動ロボットにおいて、
    前記所定の範囲は、前記車輪が段差を乗り越えた際の前記カメラの視野角の視野限界の変動ΔLが以下の数式で得られる範囲内であることを特徴とする移動ロボット。
    ΔL=d・tan(θ+α)-(d-d´)・tanθ
    ここで、d:路面からカメラまでの高さ、θ:視野角の下端と移動ロボットの鉛直方向との角度、α:段差に乗り上げた際の視野角の変化分、d´:段差の高さ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2024040970A1 (zh) * 2022-08-25 2024-02-29 上海建工七建集团有限公司 智能工地安防动火巡检机器人

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