JP2022079382A - インペラ、送風装置、および、掃除機 - Google Patents

インペラ、送風装置、および、掃除機 Download PDF

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Abstract

【課題】インペラのシュラウドとブレードの樹脂の溶着による結合方法において、シュラウド側の突起部が、高速運転時において乱流が発生し、送風効率が低下する。【解決手段】インペラ60は、上下に延びる中心軸と交差する方向に広がる上ベース部61と、前記上ベース部よりも下方に配置され、前記中心軸と交差する方向に広がる下ベース部と、前記上ベース部と前記下ベース部とを接続し、周方向に配列される複数のブレードと、を有し、前記ブレードは、径方向外方かつ周方向一方側に向かう長手方向一方に向かって延び、前記上ベース部は、前記上ベース部の下面から下方に突出し、前記ブレードの周方向他方側の側面と接触する第1突出部62と、前記上ベース部の下面から下方に突出し、前記ブレードの周方向一方側の側面と接触する第2突出部と、を有し、第1突出部の長手方向一方端は、前記第2突出部の前記長手方向一方端よりも前記長手方向一方に配置される。【選択図】図4

Description

本発明は、インペラ、送風装置、および、掃除機に関する。
従来のインペラとして、前面シュラウドと、後面シュラウドと、インデューサと、ブレードと、によって構成されており、後面シュラウド、インデューサ、ブレードが樹脂によって一体的に成形されている構成が知られている。ブレードには複数の突起部が設けられており、前面シュラウドには突起部が挿入される複数の角穴が設けられている。角穴の幅は、ブレードの厚みよりも大きく、突起部とブレードとの接合部には曲面部が設けられている。これによって、高速回転に耐え得る高効率な樹脂製インペラを提供できるとされている。(特許文献1)
特開2011-157867号公報
しかしながら、上記インペラにおいては、突起部が前面シュラウドの上面よりも上方に突出するため、前面シュラウドの上面において乱流が発生し、送風効率が低下する可能性がある。
そこで本発明は、より強度が高く、送風効率の低下を抑制できるインペラを提供することを目的とする。
本発明の例示的な実施形態にかかるインペラは、上下に延びる中心軸と交差する方向に広がる上ベース部と、前記上ベース部よりも下方に配置され、前記中心軸と交差する方向に広がる下ベース部と、前記上ベース部と前記下ベース部とを接続し、周方向に配列される複数のブレードと、を有し、前記ブレードは、径方向外方かつ周方向一方側に向かう長手方向一方に向かって延び、前記上ベース部は、前記上ベース部の下面から下方に突出し、前記ブレードの周方向他方側の側面と接触する第1突出部と、前記上ベース部の下面から下方に突出し、前記ブレードの周方向一方側の側面と接触する第2突出部と、を有し、前記第1突出部の前記長手方向一方端は、前記第2突出部の前記長手方向一方端よりも前記長手方向一方に配置される。
本発明の例示的な実施形態においては、より強度が高く、送風効率の低下を抑制できるインペラを提供できる。
図1は、本実施形態にかかる掃除機の斜視図である。 図2は、送風装置の斜視図である。 図3は、図2に示す送風装置の縦断面図である。 図4は、インペラの横断面図である。 図5は、図4に示す破線領域の拡大図である。 図6は、図3に示す縦断面図のインペラ周辺の拡大図である。 図7は、図3に示す縦断面図のシャフト周辺の拡大図である。 図8は、図3に示す縦断面図のロータコア周辺の拡大図である。 図9は、図3に示す縦断面図の上ハウジングと下ハウジング周辺の拡大図である。 図10は、上ハウジングの平面斜視図である。 図11は、上ハウジングの底面斜視図である。 図12は、下ハウジングの平面斜視図である。 図13は、インペラの変形例の横断面図の拡大図である。 図14は、インペラの変形例の周辺を示す縦断面図である。
以下、本発明の例示的な実施形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本明細書では、送風装置1において、送風装置1の中心軸Jと平行な方向を「軸方向」、送風装置1の中心軸Jに直交する方向を「径方向」、送風装置1の中心軸Jを中心とする円弧に沿う方向を「周方向」とそれぞれ称する。また、本明細書では、送風装置1において、軸方向を上下方向とし、ステータ14に対してインペラ60が配置される方を上とする。上下方向は単に説明のための方向であって、送風装置1の使用状態における位置関係および方向を限定しない。また、「上流」および「下流」はインペラ60を回転させた際に発生する気流の上流および下流をそれぞれ示す。
さらに、送風装置1において、インペラ60は中心軸Jを中心に周方向に回転する。本明細書では、インペラ60の回転方向Rにおいて、回転する先を「回転方向前方」又は「周方向他方側」、回転する手前を「回転方向後方」又は「周方向一方側」とする。換言すると、インペラ60上のある点を基準としたとき、その点が所定時間経過後に到達する側を回転方向R前方又は周方向他方側とし、すでに通過した側を回転方向R後方又は周方向一方側とする。なお、本明細書中では、各部位の構成を分かりやすくするために、各部位の形状や寸法を実際の構造とは異ならせる場合があり、特定の部位を図面から取り除いた状態を記載する場合がある。
<掃除機A>
図1は、本実施形態にかかる掃除機80の斜視図である。図1に示すように、本実施形態にかかる掃除機80は、いわゆる、スティック型の電気掃除機であり、内部に送風装置1が配置される空気通路(不図示)が形成された筐体81を有する。筐体81には、吸気部82および排気部83が構成される。吸気部82には筒状の吸引管84が接続される。なお、掃除機80は、スティック型に限定されず、いわゆる、ロボット型、キャニスター型またはハンディ型の電気掃除機でもよい。すなわち、掃除機80は、送風装置1を有する。これにより、掃除機80に搭載される送風装置1において、インペラ60の強度を向上しつつ、送風効率の低下を抑制できる。
図2は、送風装置1の斜視図である。図3は、図2に示す送風装置1の縦断面図である。図3は、中心軸Jを通る断面で送風装置1を切断した縦断面を示す。図2から図3に示す通り、送風装置1は、モータ10と、上ハウジング20と、下ハウジング30と、上軸受40と、下軸受50と、インペラ60と、ハウジング70と、を有する。
モータ10は、ロータ11と、ステータ14と、上ハウジング20と、下ハウジング30と、上軸受40と、下軸受50と、を有する。ロータ11は、上下に延びる中心軸J回りに回転可能なシャフト12を有する。シャフト12の径方向外側面にはロータコア13が固定される。ロータコア13は、環状のマグネットである。ロータコア13は、シャフト12の径方向外側面に直接固定されてもよく、他の部材を介して固定されてもよい。
ステータ14は、ロータ11と径方向に対向して配置される。ステータ14は、ステータコア15と、インシュレータ16と、コイル17と、を有する。ステータコア15は、環状のコアバック151と、コアバック151から径方向内方に延び、周方向に配列される複数のティース152と、を有する。ティース152の少なくとも一部は、インシュレータ16に覆われる。各ティース152には、インシュレータ16を介して導線が巻かれることによってコイル17が形成されている。ティース152の径方向内側面は、ロータコア13の径方向外側面と径方向に対向する。
上軸受40及び下軸受50は、シャフト12を中心軸J回りに回転可能に支持する。上軸受40はステータ14よりも上方に配置され、下軸受50はステータ14よりも下方に配置される。上軸受40および下軸受50は、玉軸受である。なお、上軸受および下軸受は、滑り軸受等の他の軸受であってもよい。また、上軸受および下軸受の両方がステータよりも上方又は下方に配置されてもよい。
上ハウジング20の少なくとも一部は、ステータ14よりも上方に配置される。上ハウジング20は、上軸受保持部21と、上接続部22と、上突出部23と、を有する。上軸受保持部21は、軸方向に延びる筒状の部位である。上軸受保持部21は、ステータ14よりも上方において上軸受40を支持する。上接続部22は、上軸受保持部21から、中心軸Jから離れる方向に延びる。本実施形態においては、上接続部22は、中心軸Jから径方向外方かつ下方に向かって延び、周方向に配列される複数のリブである。ただし、上接続部は、中心軸Jと交差する方向に広がる板状の部位であってもよい。上突出部23は、上接続部22から下方に延びる。
下ハウジング30の少なくとも一部は、ステータ14よりも下方に配置される。下ハウジング30は、下軸受保持部31と、下接続部32と、を有する。下軸受保持部31は、軸方向に延びる筒状の部位である。下軸受保持部31は、ステータ14よりも下方において下軸受50を支持する。下接続部32は、下軸受保持部31から、中心軸Jから離れる方向に延びる。本実施形態においては、下接続部32は、下軸受保持部31から径方向外方に延び、周方向に配列される複数のリブを有する。ただし、下接続部は、中心軸Jと交差する方向に広がる板状の部位を有してもよい。
モータ10は、基板18を有する。基板18は、下ハウジング30よりも下方に配置される。下ハウジング30の径方向外方と下方は、基板カバー19によって囲まれる。基板カバー19は下ハウジング30に固定される。
インペラ60は、シャフト12の上端部に固定される。インペラ60は、上ベース部61と、下ベース部66と、複数のブレード67と、を有する。上ベース部61は、上下に延びる中心軸Jと交差する方向に広がる。上ベース部61の中央には、軸方向に貫通する吸気口65が構成される。下ベース部66は、上ベース部61よりも下方に配置され、中心軸Jと交差する方向に広がる。下ベース部66は、ブッシュ68を介してシャフト12の上端部に固定される。ブッシュ68は、軸方向に延びる筒状である。複数のブレード67は上ベース部61と下ベース部66とを接続し、周方向に配列される。
ハウジング70は、インペラカバー71と、ディフューザ72と、を有する。インペラカバー71は、インペラ60の径方向外方および上方の少なくとも一部を覆う。インペラカバー71の中央には、軸方向に貫通する吸気口711が構成される。なお、ハウジングは、単一のインペラカバーのみによって構成されてもよく、本実施形態と異なる構造の他の部材を含んでもよい。
ディフューザ72は、天面部73と、内壁部74と、外壁部75と、静翼76と、を有する。天面部73は、中心軸Jと交差する方向に広がる部位である。天面部73の径方向内縁は、上軸受保持部21に固定される。内壁部74は、天面部73の径方向外縁から下方に延びる部位である。外壁部75は、内壁部74よりも径方向外方に配置され、軸方向に延びる筒状の部位である。静翼76は、内壁部74と外壁部75とを接続する。内壁部74と外壁部75との径方向間には流路が構成される。
インペラ60が回転すると、吸気口711から吸気された気体が、吸気口65を通ってインペラ60内に取り込まれ、インペラカバー71の径方向内方を通って、内壁部74と外壁部75との径方向間を下方に向かって流れる。なお、気体の一部は、周方向に配列される内壁部74の間を通って内壁部74よりも径方向内方に案内され、ロータ11及びステータ14の周辺を下方に向かって流れる。これにより、ロータ11及びステータ14を冷却することができる。
図4は、インペラ60の横断面図である。より詳細に述べると、図4は、図3に示す断面X-Xに沿ってインペラ60を切断して下方から見た様子を示す。図5は、図4における破線領域を示す拡大図である。以下では、主に図4と図5を参照してインペラ60について説明する。
図4及び図5に示す通り、ブレード67は、長手方向一方DL1に向かって延びる。長手方向一方DL1は、径方向外方かつ周方向一方側C1に向かう向きである。なお、ブレード67が延びる方向に沿って、径方向内方かつ周方向他方側C2に向かう向きを長手方向他方DL2と称する。また、長手方向と略直交する方向を短手方向と称する。短手方向において、周方向一方側C1を向く向きを短手方向一方DS1、周方向他方側C2を向く向きを短手方向他方DS2とそれぞれ称する。
上ベース部61は、第1突出部62と、第2突出部63と、を有する。第1突出部62は、上ベース部61の下面611から下方に突出する。第1突出部62は、ブレード67の周方向他方側C2の側面672と接触する。これにより、ブレード67の周方向他方側C2の側面672を第1突出部62によって支持できるため、インペラ60の強度が向上する。なお、本実施形態においては、下ベース部66とブレード67とが一体の部材として成型されている。しかし、上ベース部とブレードとが一体の部材として成型されており、下ベース部が第1突出部と第2突出部とを有していてもよい。
第2突出部63は、上ベース部61の下面611から下方に突出する。第2突出部63は、ブレード67の周方向一方側C1の側面671と接触する。より詳細に述べると、第2突出部63の周方向他方側C2の側面632は、ブレード67の周方向一方側C1の側面671と接触する。これにより、ブレード67の周方向一方側C1の側面671を第2突出部63によって支持できるため、インペラ60の強度が向上する。本実施形態においては、ブレードの67の周方向両側の側面が、第1突出部62と第2突出部63とによってそれぞれ支持されるため、インペラ60の強度がより向上する。また、本実施形態においては、第1突出部62及び第2突出部63は、ブレード67と溶着されている。よって、インペラ60の強度がさらに向上する。
第1突出部62の長手方向一方端623は、第2突出部63の長手方向一方端633よりも長手方向一方DL1に配置される。これにより、インペラ60における流路が狭くなることを抑制できるため、インペラ60の送風効率が低下することを抑制できる。言い換えると、第2突出部63の長手方向一方端633の長手方向位置が、第1突出部62の長手方向一方端623の長手方向位置と略同一である場合と比較して、第2突出部63の長手方向の長さを短くできる。よって、第2突出部63が長手方向に長いことによってインペラ60における流路が狭くなることを抑制できる。
また、インペラ60が回転方向Rに沿って回転する際に、長手方向に長い第1突出部62によって、より応力が集中しやすいブレード67の周方向他方側C2の側面672を支持しつつ、インペラ60の流路が第2突出部63によって狭くなることを抑制できる。よって、インペラ60の強度を向上しつつ、送風効率が低下することを抑制できる。なお、回転方向Rは、周方向他方側C2と同一方向である。
さらに、ブレード67と上ベース部61とを組み立てる際に、ブレード67を第1突出部62と第2突出部63との周方向間に配置する必要がある。このとき、第2突出部63の長手方向一方端633の長手方向位置が、第1突出部62の長手方向一方端623の長手方向位置と略同一であると、ブレード67を第1突出部62と第2突出部63との周方向間に挿入する工程の作業性が悪くなる可能性がある。しかし、本実施形態においては、第2突出部63の長手方向の長さを短くすることによって、上述の工程の作業性が悪くなることを抑制できる。
送風装置1は、上述のインペラ60と、インペラ60を中心軸J回りに回転可能なモータ10と、インペラ60の径方向外方を囲むハウジング70と、を有する。これにより、送風装置1に搭載されるインペラ60の強度を向上し、送風効率の低下を低減できる。
第1突出部62は、ブレード67の周方向他方側C2の側面672に沿うように配置されている。つまり、第1突出部62の周方向一方側C1の側面621は、ブレード67の周方向他方側C2の側面672と沿うように配置されている。これにより、第1突出部62によってブレード67をより強固に支持できる。
第1突出部62の短手方向の幅は、長手方向において略一定である。よって、第1突出部62の周方向他方側C2の側面622は、ブレード67の周方向他方側C2の側面672に沿うように配置されている。
第2突出部63は、凸部635を有する。凸部635は、第2突出部63の周方向一方側C1の側面631において、周方向一方側C1に突出する部位である。つまり、第2突出部63の周方向一方側C1の側面631は、周方向一方側C1に突出する。これにより、第2突出部63の短手方向における幅を広くできるため、第2突出部63の強度が向上する。よって、インペラ60の剛性が向上する。
ブレード67の長手方向他方端674における、短手方向の幅W1は、ブレード67の長手方向の中央部における短手方向の幅W2よりも狭い。なお、短手方向は、長手方向と直交する方向である。これにより、ブレード67の長手方向他方端674を、第1突出部62と第2突出部63の周方向間により挿入しやすくなる。よってインペラ60の組み立ての作業性が向上する。
第1突出部62の長手方向他方端624と、ブレード67の長手方向他方端674と、第2突出部63の長手方向他方端634とは、中心軸Jと交差する方向において、略一直線上に配置されている。これにより、第1突出部62の長手方向他方端624と第2突出部63の長手方向他方端634の両方によって、ブレード67の長手方向他方端674を支持できるため、インペラ60の強度がより向上する。なお、ブレード67の長手方向他方端674の短手方向の幅W1が狭い場合には、ブレード67の長手方向他方端674を周方向両方から支持することによって、インペラ60の強度を向上する効果がより顕著である。
図3から図5を参照して、上ベース部61は、径方向内方かつ上方に向かって延びる上方延伸部64を有する。すなわち、上方延伸部64は、上ベース部61の下面611における径方向外端612と径方向内端613との径方向中間よりも径方向内方側の部位である。上方延伸部64は、軸方向に貫通する吸気口65を有する。
第2突出部63は、上方延伸部64の下面641に配置される。よって、第2突出部63の長手方向の長さは、ブレード67の長手方向の長さの半分以下である。第2突出部63の下端636は、上ベース部61の下面611における径方向外端612よりも上方に配置される。これにより、インペラ60内において圧力が高くなりやすい領域であるベース部61の下面611の径方向外端612における流路が狭くなることを抑制し、インペラ60の送風効率が低下することを抑制できる。言い換えると、ブレード67と上ベース部61とを強固に固定しつつ、インペラ60の送風効率が低下することを抑制できる。特に、上方延伸部64においては、上ベース部61が上方に湾曲しているため、ブレード67と上ベース部61とを溶着することが難しい傾向がある。しかし、本実施形態においては、上方延伸部64に第2突出部63を形成することによって、インペラ60の送風効率への影響を抑制しつつ、ブレード67と上ベース部61とを強固に溶着できる。
図6は、図3に示す縦断面図のインペラ60周辺の拡大図である。図6に示す通り、インペラ60は、下ベース部66と、複数のブレード67と、ブッシュ68と、を有する。下ベース部66は、上下に延びる中心軸Jと交差する方向に広がる。複数のブレード67は、ベース部66の上面661において周方向に配列される。ブッシュ68は、ベース部66の中央近傍に配置される。
ブッシュ68は、筒部681と、突出部684と、を有する。筒部681は、軸方向に延びる筒状である。突出部684は、筒部681の径方向外側面6811から径方向外方に突出する。下ベース部66は、ブッシュ68を介してシャフト12に固定される。シャフト12の径方向外側面は、ブッシュ68の径方向内側面と固定される。ブッシュ68の径方向外側面は、下ベース部66の径方向内側面663と固定される。
下ベース部66は、下突出部666を有する。下突出部666は、ベース部66の径方向内側面663から径方向内方に突出する。本実施形態においては、下ベース部66は、下突出部666よりも上方に配置される上突出部664を有する。上突出部664は、ベース部66の径方向内側面663から径方向内方に突出する。
突出部684の下面686の少なくとも一部は、下突出部666の上面667と軸方向に接触している。これにより、ベース部66とブッシュ68とを強固に固定できる。インペラ60が回転する際には、インペラ60によって気体が径方向外方かつ下方に向かって排出されるため、インペラ60にはその反作用として上方に向かう力が作用する。その際、下ベース部66の一部である下突出部666の上面667が、突出部684の下面686と軸方向に接触していることによって、下ベース部66が上方に移動することを抑制できる。
送風装置1は、上述のインペラ60と、インペラ60を中心軸J回りに回転可能なモータ10と、インペラ60の径方向外方を囲むハウジング70と、を有する。これにより、送風装置1に搭載されるインペラ60において、ベース部66とブッシュ68とを強固に固定できる。
掃除機80は、上述の送風装置1を有する。これにより、送風装置1が搭載される掃除機80において、インペラ60の強度を向上できる。
突出部684の上面685の少なくとも一部は、上突出部664の下面665と軸方向に接触している。これにより、下ベース部66とブッシュ68とを強固に固定できる。インペラ60においては、上突出部664の下面665と下突出部666の上面667とが、それぞれ突出部684の上面685と下面686と軸方向に接触しているため、下ベース部66とブッシュ68とをより強固に固定できる。
突出部684の径方向外側面687の少なくとも一部は、ローレット加工されている。すなわち、突出部684の径方向外側面687は、ローレット加工されている加工面6870を有する。本実施形態においては、加工面6870は、軸方向に長手方向を有して径方向外方に突出し、周方向に配列される複数の凸部と、凸部の周方向間に配置され、凸部の径方向外側面よりも径方向内方に凹む凹部と、を有する。
加工面6870は、下ベース部66の径方向内側面663と径方向に接触している。これにより、下ベース部66とブッシュ68とを強固に固定できる。本実施形態においては、下ベース部66のうち、上突出部664よりも下方、かつ、下突出部666よりも上方の部分の径方向内側面663が、加工面6870と径方向に接触している。しかし、筒部の径方向外側面がローレット加工されている加工面を有し、上突出部と下突出部の少なくとも一方が当該加工面と径方向に接触してもよい。
突出部684の上面685と突出部684の径方向外側面687とは、接続部688によって接続される。接続部688は、径方向外方かつ下方に向かって延びる部位である。つまり、突出部684は、突出部684の上面685と径方向外側面687とを接続し、径方向外方に向かって下方に延びる接続部688を有する。
筒部681の上面682は、下ベース部66の上面661の径方向内端部と略面一である。これにより、下ベース部66の軸方向の長さが長くなることを抑制できる。すなわち、筒部の上端が下ベース部の上面よりも上方に突出している場合に比べて、下ベース部66の軸方向の長さを短くできる。
下ベース部66の上面661は、拡大部668を有する。拡大部668は、径方向外方に向かうにつれて下方に延びる。拡大部668の径方向内端は、突出部684の径方向外側面687よりも径方向内方に配置される。拡大部668の径方向外端は、突出部684の径方向外側面687よりも径方向外方かつ下方に配置される。
拡大部668の少なくとも一部は、接続部688から径方向外方かつ上方に向かう法線Nと交差する。これにより、突出部の上面と径方向外側面とが垂直に接続される場合と比べて、突出部684の上面685と径方向外側面687との接続領域と拡大部668との距離を長くできる。よって、拡大部668と法線Nとが交差する領域において、下ベース部66の法線N方向の厚みが増加するため、下ベース部66の強度が向上する。本実施形態においては、拡大部668と接続部688とは、径方向外方かつ下方に向かって略平行に延びる。これにより、当該領域において、下ベース部66の法線N方向における厚みを略一定にすることができるため、当該領域の全域において下ベース部66の強度を向上できる。
筒部681の下面683は、下ベース部66の下面662と面一である。これにより、インペラ60が軸方向に長くなることを抑制できる。
図7は、図3に示す縦断面図のシャフト12周辺の拡大図である。図8は、図3に示す縦断面図のロータコア13周辺の拡大図である。図3、図7、図8を参照して、モータ10は、ロータ組立体100を有する。
ロータ組立体100は、シャフト12と、インペラ60と、ロータコア13と、上軸受40と、下軸受50と、を有する。シャフト12は、上下に延びる中心軸Jに沿って配置される。インペラ60は、シャフト12に固定され、中心軸J回りに回転可能である。ロータコア13は、シャフト12に固定される。上軸受40及び下軸受50は、シャフト12に固定される。下軸受50は、上軸受40よりも下方に配置される。
シャフト12は、第1外径部121と、第2外径部122と、第3外径部123と、第4外径部124と、を有する。第1外径部121の外径は第1外径d1である。第1外径部121には、インペラ60と上軸受40とが固定される。第2外径部122は、第1外径部121よりも下方に配置される。第2外径部122の外径は第2外径d2であり、第1外径d1よりも大きい。第3外径部123は、第2外径部122よりも下方に配置される。第3外径部123の外径は第3外径d3であり、第2外径d2よりも小さい。第3外径部123にはロータコア13が固定される。第4外径部124は、第3外径部123よりも下方に配置される。第4外径部124の外径は第4外径d4であり、第3外径d3よりも小さい。第4外径部124には下軸受50が固定される。本実施形態においては、第3外径d3は、第1外径d1よりも大きい。つまり、第3外径部123は、第1外径部121よりも太い。
第1外径部121の下端部と第2外径部122の上端部とは、中心軸Jから離れる方向に広がる第1接続部125によって接続されている。第2外径部122の下端部と第3外径部123の上端部とは、中心軸Jから離れる方向に広がる第2接続部126によって接続される。第3外径部123の下端部と第4外径部124の上端部とは、中心軸Jから離れる方向に広がる第3接続部127によって接続される。本実施形態においては、第1接続部125と、第2接続部126と、第3接続部127と、は径方向に延びる平面によって構成されている。
上軸受40の下面41の少なくとも一部は、第1接続部125の上面と軸方向に接触する。これにより、上軸受40とシャフト12とを位置決めできる。また、例えば、上軸受40の下面41が第1接続部125の上面に接触するまで上軸受40を圧入することによって容易に上軸受40とシャフト12との位置決めができるため、ロータ組立体100の組立作業性が向上する。
ロータコア13の上面131の少なくとも一部は、第2接続部126の下面と軸方向に接触する。これにより、ロータコア13とシャフト12とを位置決めできる。また、例えば、ロータコア13の上面131が第2接続部126の上面に接触するまでロータコア13を圧入することによって容易にロータコア13とシャフト12との位置決めができるため、ロータ組立体100の組立作業性が向上する。
下軸受50の上面51の少なくとも一部は、第3接続部127の下面と軸方向に接触する。これにより、下軸受50とシャフト12とを位置決めできる。また、例えば、下軸受50の上面51が第3接続部127の上面に接触するまで下軸受50を圧入することによって容易に下軸受50とシャフト12との位置決めができるため、ロータ組立体100の組立作業性が向上する。
シャフト12とインペラ60とロータコア13との重心CMは、第2外径部122に配置されている。より詳細に述べると、重心CMは中心軸J上に配置され、重心CMは、軸方向において、第2外径部122の上端と第2外径部122の下端との軸方向間に配置されている。これにより、ロータ組立体100においては、上軸受40と下軸受50とによって、重心CMを軸方向の両方から支持することができる。
また、ロータ組立体100が上記構成を有することによって、ロータ組立体100の径方向のサイズが大きくなることを抑制できる。つまり、モータにおいては、ロータコアとステータとの間に力が作用するため、通常のロータ組立体を構成する場合は、シャフトとインペラとロータコアとの重心の軸方向位置は、ロータコアの上端と下端との軸方向間に配置されることが多い。しかし、その場合は、ロータコアが固定される領域のシャフトの外径が、シャフトの他の領域の外径よりも大きくなってしまい、ロータコアの外径が大きくなるため、ロータコア組立体の径方向サイズが大きくなってしまう。一方、ロータ組立体100においては、第2外径d2が、ロータコア13が固定される第3外径部123の第3外径d3よりも大きいことによって、第3外径d3を相対的に小さくすることができるため、ロータ組立体100の径方向サイズが大きくなってしまうことを抑制できる。なお、シャフト12とインペラ60とロータコア13との重心CMという意味は、軸受によって回転可能に支持される回転体という意味である。つまり、ロータ組立体がスペーサを有する場合は、シャフトとインペラとロータコアとスペーサとの重心が第2外径部に配置されていればよい。
送風装置1は、上記ロータ組立体100と、ロータコア13と径方向に対向して配置されるステータ14と、インペラ60の径方向外方を囲むハウジング70と、を有する。これにより、送風装置1に搭載されるロータ組立体100において、径方向サイズが大きくなることを抑制できる。
掃除機80は、送風装置1を有する。これにより、掃除機80に搭載されるロータ組立体100の径方向サイズが大きくなることを抑制できる。
第1外径部121の軸方向長さL1は、第2外径部122の軸方向長さL2よりも長い。第3外径部123の軸方向長さL3は、第2外径部122の軸方向長さL2よりも長い。第4外径部124の軸方向長さL4は、第2外径部122の軸方向長さL2よりも短い。これにより、ロータ組立体100の回転が安定する。つまり、第3外径部123の軸方向長さL3を第2外径部122の軸方向長さL2よりも長くすることによって、重心CMをできるだけ下方に配置することができる。よって、軸方向において、重心CMをできるだけロータコア13に近づけることができるため、ロータコア13とステータ14との間に力が作用する領域に重心CMを近づけることができ、ロータ組立体100の回転が安定する。
第3外径部123の上端から第4外径部124の下端までの軸方向長さは、第1外径部121の軸方向長さL1よりも長い。つまり、軸方向長さL3と軸方向長さL4の和は、軸方向長さL1よりも長い。これにより、軸方向において、重心CMがロータコア13に近づくため、ロータ組立体100の回転が安定する。
重心CMは、第2外径部122の軸方向中点M1よりも下方に配置される。これにより、軸方向において、重心CMがロータコア13に近づくため、ロータ組立体100の回転が安定する。
図8に示す通り、ロータコア13の径方向内端133とロータコア13の径方向外端134との径方向中点M2は、第2外径部122の径方向外端よりも径方向外方に配置される。これにより、第2外径部122の太さを低減できるため、ロータ組立体100の重量が大きくなることを抑制できる。また、第2外径部122の太さを抑制することによって、重心CMが軸方向においてロータコア13に近づくため、ロータ組立体100の回転が安定する。
ロータコア13の上面131における径方向内縁132は、中心軸Jに近づくにつれて下方に延びる。これにより、ロータコア13の上面131と第2接続部126の下面との接触面積を低減することができる。よって、ロータコア13の磁束が第2外径部122に漏れることを抑制できる。また、ロータコア13とシャフト12との位置決め精度が向上する。
図9は、図3に示す縦断面図の上ハウジング20と下ハウジング30周辺の拡大図である。図10は、上ハウジング20の平面斜視図である。図11は、上ハウジング20の底面斜視図である。図12は、下ハウジング20の平面斜視図である。
図9から図11に示す通り、上ハウジング20は、上軸受保持部21と、上接続部22と、上突出部23と、を有する。上軸受保持部21は、軸方向に延びる筒状の部位である。上接続部22は、上軸受保持部21から径方向外方に延びる。上突出部23は、上接続部22から下方に突出する部位である。
本実施形態においては、上突出部23は、第1壁部24と、第2壁部25と、を有する。第1壁部24は、上接続部22の径方向外端部から下方に延びる壁状の部位である。第1壁部24の径方向外側面の一部は、内壁部74と固定される。第1壁部24の上部には、径方向に貫通する連通部241が構成される。本実施形態においては、連通部241は、接続部22の周方向間において第1壁部24の一部が切り欠かれ、径方向に連通する切欠きである。インペラ60によって内壁部74の近傍を下方に向かって流れる気体の一部は、連通部241を通ってロータ11及びステータ14に当たる。これにより、ロータ11及びステータ14を冷却できる。
第2壁部25は、第1壁部24よりも径方向外方に配置され、軸方向に延びる筒状の部位である。第1壁部24と第2壁部25とは、静翼26によって接続される。第2壁部25の少なくとも一部は、インペラカバー71と固定される。本実施形態においては、第2壁部25の少なくとも一部は、外壁部75と固定される。これにより、第1壁部24と第2壁部25との間には気体の流路が構成される。よって、内壁部74と外壁部75との径方向間を下方に流れる気体は、第1壁部24と第2壁部25との径方向間に構成される流路を下方に向かって流れ、上ハウジング20の下端部から送風装置1の外部空間に排出される。
突出部23は、複数の柱状部27を有する。柱状部27は、第1壁部24と第2壁部25の一部が接続され、下方に延びる柱状の部位である。柱状部27の径方向の幅は、第1壁部24の径方向の幅及び第2壁部25の径方向の幅よりも広い。突出部23が柱状部27を有することによって、上ハウジング20の剛性が向上する。また、柱状部27の近傍の剛性が特に向上する。
柱状部27の径方向外側には、下方に突出する凸部271が形成される。言い換えると、第2壁部25の一部が凸部271として下方に突出している。凸部271は、下ハウジング30の少なくとも一部と接触している。より詳細に述べると、第2壁部25の径方向内側面251は、下ハウジング30と接触している。つまり、上ハウジング20の少なくとも一部は、下ハウジング30の少なくとも一部と、中心軸Jと交差する方向に接触している。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。つまり、中心軸Jと交差する方向において、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。よって、上ハウジング20に固定される上軸受40と下ハウジング30に固定される下軸受50との同軸度が向上する。よって、モータ10の回転精度が向上する。
本実施形態においては、上突出部23の少なくとも一部が、下ハウジング30の少なくとも一部と、中心軸Jと交差する方向に接触している。これにより、上ハウジング30に任意の形状の上突出部23を形成し、当該上突出部23における適した形状の部位を下ハウジング30の少なくとも一部と接触させることによって、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。
上ハウジング20は、上方に凹む固定凹部28を有する。より詳細に述べると、固定凹部28は、上ハウジング20の一部である柱状部27の下面から上方に凹む凹部として構成される。固定凹部28には、固定部材Sが挿入される。剛性が高い柱状部27に固定凹部28を構成することによって、上ハウジング20の剛性が低下することを抑制できる。また、剛性が高い部位を用いて固定部材Sを用いて上ハウジング20と下ハウジング30とを固定することによって、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。
下ハウジング30は、下軸受保持部31と、下接続部32と、を有する。下軸受保持部31は、軸方向に延びる筒状の部位である。下軸受保持部31の径方向内方には、下ブッシュ53が配置される。下軸受50は、下ブッシュ53の径方向内側面によって支持される。本実施形態においては、下接続部32は、径方向に延び、周方向に配列されるリブである。ただし、下接続部は中心軸Jと交差する方向に広がる板状の部位であってもよい。
下ハウジング30は、第1壁部33と第2壁部34とを有する。第1壁部33は、周方向に隣接する下接続部32の径方向外端部を接続する部位である。第1壁部33の上面は、径方向外方かつ下方に傾斜する傾斜面331を有する。これにより、第1壁部24と第2壁部25との間に構成される流路を下方に流れる気体が、径斜面331によって滑らかに径方向外方かつ下方に案内されるため、送風装置1の送風効率が向上する。
第2壁部34は、第1壁部33の下端部から下方に延びる部位である。第2壁部34の少なくとも一部は、下接続部32の径方向外端部と接続される。第2壁部34が構成されることによって、下ハウジング30の径方向外端部の剛性が向上する。
下ハウジング30は、軸方向に貫通する固定孔35を有する。より詳細に述べると、固定孔35は、下接続部32の径方向外端部に構成される。固定孔35には、固定部材Sが挿入される。つまり、固定部材Sは、固定孔35を貫通して固定凹部28に挿入される。よって、上ハウジング20と下ハウジング30とは、軸方向に延びる固定部材Sによって固定される。本実施形態においては、固定部材Sはネジである。しかし、固定部材Sはネジ以外の部材であってもよい。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めした状態で固定できる。
図9に示す通り、固定孔35を構成する下ハウジング30の内側面351の少なくとも一部は、固定部材Sの外側面と間隙を介して対向する。つまり、固定孔35を構成する下ハウジング30の内側面351の少なくとも一部は、固定部材Sの径方向外側面と接触しない。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。つまり、例えば固定孔を構成する下ハウジングの内側面の内径が固定部材の外径と略同一である場合、上ハウジングと下ハウジングとは、固定部材が固定孔に挿入された際の配置によって、それらの部材の径方向における位置がきまってしまう。しかし、本構造においては、内側面351と固定部材Sの径方向外側面との間に隙間があるため、上ハウジング20の径方向内側面251と下ハウジング30の径方向外側面321とが接触している状態における両者の径方向位置において、固定部材Sによって両者を固定できる。よって、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。
本実施形態においては、上突出部23の径方向内側面251は、下接続部32の径方向外側面321と径方向に接触している。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30とを簡易な構成にしつつ、上ハウジング20と下ハウジング30とを精度良く位置決めできる。下ハウジング30には上方に突出する部位を形成することなく、上ハウジング20と下ハウジング30とを固定することができるため、下ハウジング30の構成を特に簡易にすることができる。
固定部材Sは、上ハウジング20の径方向内側面251と下ハウジング30の径方向外側面321とが接触する領域の近傍に配置される。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30との位置決めの精度がさらに向上する。
上突出部23の少なくとも一部は、下ハウジング30の少なくとも一部と軸方向に接触している。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30とを軸方向に固定できる。特に、固定孔35を構成する内側面351の少なくとも一部が、固定部材Sの外側面と間隙を介して対向している場合は、上記構成によって下ハウジング30を上ハウジング20に対して軸方向に押しつけながら両者を固定することによって、両者を強固に固定できる。
上ハウジング20の少なくとも一部と下ハウジング30の少なくとも一部とが中心軸Jと交差する方向に接触している領域の少なくとも一部は、軸方向において、下軸受50の上面51と下面51との軸方向間に配置されている。より具体的に述べると、第2壁部25の径方向内側面251と下接続部32の径方向外側面321とが径方向に接触している領域の少なくとも一部は、軸方向において、下軸受50の上面51から下軸受の下面52の間に配置される。これにより、上ハウジング20と下ハウジング30との固定領域が下軸受50により近くなるため、ロータ11の回転精度が向上する。
送風装置1は、上述のモータ10と、上軸受40よりも上方に配置され、シャフト12に固定されるインペラ60と、インペラ60の径方向外方を囲むハウジング70と、を有する。これにより、送風装置1に搭載されるモータ10の回転精度が向上する。また、掃除機80は送風装置1を有する。これにより、回転精度が高いモータ10を有する掃除機が実現できる。
図13は、インペラの変形例の横断面図の拡大図である。つまり、図13は、インペラの変形例について、図5と同様の領域を示す拡大図である。図13においては、第1突出部62Aの構成が第1突出部62と異なり、その他の構成はインペラ60と同様である。よって、図13に示すインペラの変形例については、図5に示すインペラ60の構成と同一の部位については同一の符号を付し、説明を省略する。以下では、図13に示すインペラと図5に示すインペラ50との相違点のみについて説明する。
図13に示すインペラの変形例においては、第1突出部62Aは、長手方向において複数配置される。これにより、インペラ60における第1突出部62と比較して、全ての第1突出部62Aの長手方向における合計の長さを短くできるため、インペラ60の重量を軽くできる。また、第1突出部62Aの周方向一方側C1の側面621Aは、ブレード67の周方向他方側C2の側面672と部分的に接触するため、ブレード67と第1突出部62Aとの接触面積を狭くできるので、両者を組立てる際の作業性が向上する。
第1突出部62Aの周方向一方側C1の側面621Aと周方向他方側C2の側面622Aとの周方向の幅は、各第1突出部62Aにおいて略一定である。これにより、第1突出部62Aとブレード67とが溶着された際に、溶着の強度を長手方向においてできるだけ均一にできる。
本実施形態においては、あるブレード67に接触している第1突出部62Aの数は3個である。しかし、第1突出部62Aの数は、他の数であってもよい。長手方向一方DL1に配置される第1突出部62Aの長手方向一方端623Aは、ブレード67の長手方向一方端よりも長手方向他方DL2に配置される。また、長手方向他方DL2に配置される第1突出部62Aの長手方向他方端624Aは、ブレード67の長手方向他方端674と、長手方向において同じ位置に配置される。
図14は、インペラの変形例の周辺を示す縦断面図である。図14は、インペラの変形例において、図6に示す断面図に対応する領域を示す。以下では、インペラの変形例について、インペラ60との相違点のみについて説明する。
図14に示すインペラの変形例においては、下ベース部66Aの形状が下ベース部66の形状と異なる。図14においては、下ベース部66Aの径方向内端部は、カップ状になっている。つまり、上突出部664Aの上側が径方向内方にさらに延び、板状の部位となって、シャフト12の上面121を覆う。同様に、下ベース部66Aの上面661Aにおける径方向内端部は、筒部681の上面を覆う。これにより、下ベース部66Aの剛性がさらに向上する。また、ベース部66の形状と比較して、下ベース部66Aの上面661Aをさらに上方かつ径方向内方に長くできるため、ブレード67によって吸引する気流をさらに滑らかに下方かつ径方向外方に案内できるので、下ベース部66Aの上面661Aにおいて乱流が発生することを抑制できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の趣旨の範囲内であれば、実施形態は種々の変形及び組み合わせが可能である。
本発明は、インペラ、送風装置、および、掃除機に利用できる。
J 中心軸
R 回転方向
C1 周方向一方側
C2 周方向他方側
DL1 長手方向一方
DL2 長手方向他方
DS1 短手方向一方
DS2 短手方向他方
CM 重心
M1 軸方向中点
M2 径方向中点
N 法線
S 固定部材
W1 周方向の幅
W2 周方向の幅
1 送風装置
10 モータ
11 ロータ
12 シャフト
13 ロータコア
14 ステータ
15 ステータコア
16 インシュレータ
17 コイル
18 基板
19 基板カバー
20 上ハウジング
21 上軸受保持部
22 上接続部
23 上突出部
231 径方向内側面
24 第1壁部
241 連通部
25 第2壁部
251 径方向内側面
26 静翼
27 柱状部
271 凸部
28 固定凹部
30 下ハウジング
31 下軸受保持部
32 下接続部
321 径方向外側面
33 第1壁部
331 径斜面
34 第2壁部
35 固定孔
351 内側面
40 上軸受
41 下面
42 上ブッシュ
50 下軸受
51 上面
52 下面
53 下ブッシュ
60 インペラ
61 上ベース部
611 下面
612 径方向外端
613 径方向内端
62 第1突出部
621 側面
622 側面
623 長手方向一方端
624 長手方向他方端
63 第2突出部
631 側面
632 側面
633 長手方向一方端
634 長手方向他方端
635 凸部
636 下端
64 上方延伸部
641 下面
65 吸気口
66 下ベース部
661 上面
662 下面
663 径方向内側面
664 上突出部
665 下面
666 下突出部
667 上面
668 拡大部
67 ブレード
671 側面
672 側面
674 長手方向他方端
68 ブッシュ
681 筒部
682 上面
683 下面
684 突出部
685 上面
686 下面
687 径方向外側面
6870 加工面
688 接続部
70 ハウジング
71 インペラカバー
711 吸気口
72 ディフューザ
73 天面部
74 内壁部
75 外壁部
76 静翼
80 掃除機

Claims (10)

  1. 上下に延びる中心軸と交差する方向に広がる上ベース部と、
    前記上ベース部よりも下方に配置され、前記中心軸と交差する方向に広がる下ベース部と、
    前記上ベース部と前記下ベース部とを接続し、周方向に配列される複数のブレードと、
    を有し、
    前記ブレードは、径方向外方かつ周方向一方に向かう長手方向一方側に向かって延び、
    前記上ベース部は、
    前記上ベース部の下面から下方に突出し、前記ブレードの周方向他方側の側面と接触する第1突出部と、
    前記上ベース部の下面から下方に突出し、前記ブレードの周方向一方側の側面と接触する第2突出部と、
    を有し、
    前記第1突出部の前記長手方向一方端は、前記第2突出部の前記長手方向一方端よりも前記長手方向一方に配置される、インペラ。
  2. 前記第1突出部は、前記ブレードの周方向一方側の側面に沿うように配置されている、請求項1に記載のインペラ。
  3. 前記第1突出部の前記長手方向他方端と、前記ブレードの前記長手方向他方端と、前記第2突出部の前記長手方向他方端とは、前記中心軸と交差する方向において略一直線上に配置されている、請求項1又は2に記載のインペラ。
  4. 前記ブレードの前記長手方向の他方端における、前記長手方向と直交する短手方向の幅は、前記ブレードの前記長手方向の中央部における前記短手方向の幅よりも狭い、請求項1から3のいずれかに記載のインペラ。
  5. 前記第1突出部及び前記第2突出部は、前記ブレードと溶着されている、請求項1から4のいずれかに記載のインペラ。
  6. 前記上ベース部は、径方向内方かつ上方に向かって延び、軸方向に貫通する吸気口を有する上方延伸部を有し、
    前記第2突出部は、前記上方延伸部の下面に配置され、
    前記第2突出部の下端は、前記上ベース部の下面における径方向外端よりも上方に配置される、請求項1から5のいずれかに記載のインペラ。
  7. 前記第2突出部の周方向一方側の側面は、周方向一方側に突出する、請求項1から6のいずれかに記載のインペラ。
  8. 前記第1突出部は、前記長手方向において複数配置される、請求項1から7のいずれかに記載のインペラ。
  9. 請求項1から8のいずれかに記載のインペラと、
    前記インペラを前記中心軸回りに回転可能なモータと、
    前記インペラの径方向外方を囲むハウジングと、
    を有する、送風装置。
  10. 請求項9に記載の送風装置を有する、掃除機。
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