JP2022078945A - 動作装置、光偏向器、光偏向装置、距離測定装置、画像投影装置及び移動体 - Google Patents

動作装置、光偏向器、光偏向装置、距離測定装置、画像投影装置及び移動体 Download PDF

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JP2022078945A
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Masayuki Fujishima
宣就 塚本
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Abstract

Figure 2022078945000001
【課題】動作装置の破壊を抑制すること。
【解決手段】本発明の一態様に係る動作装置は、揺動部が所定の揺動軸で揺動可能な動作装置であって、第1の接続部を介して前記揺動部に一端が接続された可動部と、第2の接続部を介して前記可動部の他端に接続された支持部と、を備え、前記可動部は、前記揺動軸に交差する交差方向に延伸する梁部材を有し、前記第1の接続部又は前記第2の接続部の少なくとも一方は、前記揺動軸に沿う軸方向に延出する軸方向接続延出部と、前記軸方向に延伸する厚肉の軸方向接続厚肉部と、を含み、前記軸方向接続厚肉部は、前記軸方向接続延出部に少なくとも一部が含まれる。
【選択図】図1

Description

本発明は、動作装置、光偏向器、光偏向装置、距離測定装置、画像投影装置及び移動体に関する。
マイクロマシニング技術の発達に伴い、シリコンやガラスを微細加工して製造されるMEMS(Micro Electro Mechanical Systems))デバイスの開発が進んでいる。このようなMEMSデバイスの1つとして、反射面を有する揺動部が所定の揺動軸で揺動する動作装置が知られている。
また、反射部等の揺動部が2軸方向に揺動する光偏向器等の動作装置において揺動のクロストークを抑制するために、反射部に接続される駆動梁にリブを設ける構成が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
しかしながら、特許文献1の構成では、揺動部の揺動角度を大きくすると、駆動梁等の可動部に応力が集中して破壊しやすくなる点で改善の余地がある。
本発明は、動作装置の破壊を抑制することを課題とする。
本発明の一態様に係る動作装置は、揺動部が所定の揺動軸で揺動可能な動作装置であって、第1の接続部を介して前記揺動部に一端が接続された可動部と、第2の接続部を介して前記可動部の他端に接続された支持部と、を備え、前記可動部は、前記揺動軸に交差する交差方向に延伸する梁部材を有し、前記第1の接続部又は前記第2の接続部の少なくとも一方は、前記揺動軸に沿う軸方向に延出する軸方向接続延出部と、前記軸方向に延伸する厚肉の軸方向接続厚肉部と、を含み、前記軸方向接続厚肉部は、前記軸方向接続延出部に少なくとも一部が含まれる。
本発明によれば、動作装置の破壊を抑制できる。
(a)~(c)は第1実施形態に係る可動装置の構成例の図である。 図1の揺動軸Eに沿った断面図である。 (a)~(c)は比較例に係る可動装置の構成を示す図である。 接続部近傍の弾性変形分布の第1例を示す図である。 接続部近傍の弾性変形分布の第2例を示す図である。 軸方向延出部の長さと破壊揺動角度との関係例を示す図である。 (a)~(b)は第1実施形態の変形例に係る可動装置の構成例の図である。 (a)~(b)は第2実施形態に係る可動装置の構成例の図である。 (a)~(b)は第2実施形態の変形例に係る可動装置の構成例の図である。 (a)~(b)は第3実施形態に係る可動装置の構成例の図である。 図8(a)の領域C付近の部分拡大図である。 (a)~(b)は第3実施形態の変形例に係る可動装置の構成例の図である。 (a)~(b)は第4実施形態に係る可動装置の構成例の図である。 (a)~(b)は第4実施形態の変形例に係る可動装置の構成例の図である。 (a)~(b)は第5実施形態に係る可動装置の構成例の図である。 光走査システムの一例の概略図である。 光走査システムの一例のハードウェア構成図である。 制御装置の一例の機能ブロック図である。 光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。 ヘッドアップディスプレイ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 ヘッドアップディスプレイ装置の一例の概略図である。 光書込装置を搭載した画像形成装置の一例の概略図である。 光書込装置の一例の概略図である。 レーザレーダ装置を搭載した自動車の一例の概略図である。 レーザレーダ装置の一例の概略図である。 レーザヘッドランプの一例の概略図である。 ヘッドマウントディスプレイの一例の外観の斜視図である。 ヘッドマウントディスプレイの構成を部分的に例示する図である。 パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一の構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。また以下に示す実施形態は、本発明の技術思想を具体化するための動作装置及び光偏向器を例示するものであって、本発明を以下に示す実施形態に限定するものではない。以下に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、特定的な記載がない限り、本発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、例示することを意図したものである。また図面が示す部材の大きさや位置関係等は、説明を明確にするため、誇張している場合がある。
以下に示す各図面では、便宜上、動作装置における可動部の揺動軸Eに平行な方向をX方向とし、X方向に直交する方向をY方向とし、X方向及びY方向のそれぞれに直交する方向(高さ方向)をZ方向とする。但し、これらの方向は動作装置の向きを限定するものではなく、動作装置の向きは任意である。
[第1実施形態]
<可動装置13の構成例>
まず、第1実施形態に係る可動装置13の構成を、図1を用いて詳細に説明する。図1は、1軸方向に光偏向可能な両持ちタイプの可動装置13の構成の一例を説明する図である。図1(a)は平面図、図1(b)は背面図、図1(c)は図1(b)における領域A付近の部分拡大図である。
図1に示すように、可動装置13は、反射部120と、可動部130a及び130bと、駆動部140a及び140bと、支持部150とを有する。本実施形態では、反射部120は矩形状であって、入射した光を反射する矩形形状の反射面14を+Z方向側の面に有する。反射部120は、矩形状に限定されるものではなく、矩形状以外の形状であってもよい。矩形上以外の形状としては、例えば円形状や楕円形状が挙げられる。可動装置13は、反射面14を有する反射部120が揺動軸Eで揺動する動作装置の一例であり、また動作装置を有する光偏向器の一例である。反射部120は揺動部の一例である。
可動部130aは第1の接続部160aを介して反射部120に一端が接続し、可動部130bは第1の接続部160bを介して反射部120に一端が接続している。可動装置13は、反射部120を介して対向する位置に可動部130b及び130bを配置し、可動部130b及び130bは反射部120を揺動可能に支持する。なお、本実施形態においては、一対の可動部を有する光偏向装置の例を示すが、可動部は一つでもよく、またベクタースキャン方式のような複数有する場合であってもよい。
支持部150は、第2の接続部170aを介して可動部130aの他端に接続し、第2の接続部170bを介して可動部130bの他端に接続することで、可動部130a及び可動部130bを支持する枠状部材である。なお、支持部150は、支持部150における揺動軸と交差する方向の一部を、反射部120による反射光が通過又は透過可能な構成であってもよい。例えば、支持部150における揺動軸と交差する方向の一部が開放され、反射部120による反射光が通過可能な構成や、支持部150における揺動軸と交差する方向の一部がガラス等の光透過可能な部材によって形成され、反射部120による反射光が透過可能な構成である。このような構成により、反射部120の揺動角度を拡大した場合であっても反射部120によって偏向された光が支持部150により遮られないようにすることができる。
駆動部140aは可動部130aを弾性変形させ、駆動部140bは可動部130bを弾性変形させることで、揺動軸E周りに反射部120を揺動(回転振動)させる。可動装置13は、可動部130a上に駆動部140aを、可動部130b上に駆動部140bをそれぞれ設けている。
可動装置13は、可動部130a上の駆動部140a以外の領域、可動部130b上の駆動部140b以外の領域、及び支持部150上に、支持部150上に設けられた電極端子に印加される駆動電圧を駆動部140a及び140bに伝達するための配線を設けている。
可動部130aは、略平行に配置された2つの可動梁131a及び132aを有する。可動梁131a及び132aのそれぞれは、揺動軸Eの交差方向(Y方向)に延伸する線状の梁部材の一例であり、折り返し構造(ミアンダ構造)となるように、隣接する端部同士が連結している。換言すると、可動部130aは、可動梁131a及び132aのうち、隣接する可動梁131a及び132aの端部同士が折り返し部を介して連結する折り返し構造を有する。
可動部130aの反射部120側に位置する可動梁131aは、第1の接続部160aを介して反射部120に接続し、可動部130aの支持部150側に位置する可動梁132aは、第2の接続部170aを介して支持部150に接続している。
可動部130bは、略平行に配置された2つの可動梁131b及び132bを有する。可動梁131b及び132bのそれぞれは、揺動軸Eの交差方向に延伸する線状の梁部材の一例であり、折り返し構造となるように、隣接する端部同士が連結している。換言すると、可動部130bは、可動梁131b及び132bのうち、隣接する可動梁131b及び132bの端部同士が折り返し部を介して連結する折り返し構造を有する。
可動部130bの反射部120側に位置する可動梁131bは、第1の接続部160bを介して反射部120に接続し、可動部130bの支持部150側に位置する可動梁132bは、第2の接続部170bを介して支持部150に接続している。
駆動部140aは、2つの圧電素子141a及び142aを有する。圧電素子141a及び142aのそれぞれは、Y方向を長手方向とする矩形状の形状を有する。可動梁131aは+Z方向側の面上に圧電素子141aを設け、可動梁132aは+Z方向側の面上に圧電素子142aを設けている。
駆動部140bは、2つの圧電素子141b及び142bを有する。圧電素子141b及び142bのそれぞれは、Y方向を長手方向とする矩形状の形状を有する。可動梁131bは+Z方向側の面上に圧電素子141bを設け、可動梁132bは+Z方向側の面上に圧電素子142bを設けている。
なお、本実施形態では、可動部130a及び130bのそれぞれが2つの可動梁を有する折り返し構造を例示するが、可動梁の個数はこれに限定されるものではない。可動部130a及び130bのそれぞれは、1つの可動梁を備えてもよいし、3以上の可動梁を備えてもよい。可動梁が1つの場合には、可動装置13は折り返し構造を有さない。駆動部140a及び140bは、可動梁の個数と等しい個数だけ設けられてもよいし、一つの可動梁に複数の駆動部が設けられていてもよく、また駆動部を有さない可動梁が設けられていてもよい。また、駆動部としては働かない例えば揺動角度を検知するための圧電素子が、駆動部としての圧電素子とは別に可動梁に備えられていてもよい。
第1の接続部160aは、反射部120と可動部130aとが接続する部分である。また第1の接続部160aは、可動梁131aから-X方向(揺動軸Eに沿う軸方向)に延出する軸方向延出部180aを含む。軸方向延出部180aは、X方向において可動梁131aが反射部120に接続する側とは反対側の第1の接続部160aの端部に設けられ、可動梁131aから-X方向に突き出した部分である。軸方向延出部180aは、軸方向接続延出部の一例である。
図1(a)に一点鎖線で示すように、第1の接続部160aは、X方向では、可動梁131aが反射部120に接続する部分から、X方向における反射部120に接続する側とは反対側に設けられた軸方向延出部180aの端部までの範囲が該当する。またY方向では、可動梁131aが反射部120に接続する幅と略等しい幅の範囲が該当する。
第1の接続部160bは、反射部120と可動部130bとが接続する部分である。また第1の接続部160bは、可動梁131bから+X方向に延出する軸方向延出部180bを含む。軸方向延出部180bは、X方向において可動梁131bが反射部120に接続する側とは反対側の第1の接続部160bの端部に設けられ、可動梁131bから+X方向に突き出した部分である。軸方向延出部180bは、軸方向接続延出部の一例である。
図1(a)に一点鎖線で示すように、第1の接続部160bは、X方向では、可動梁131bが反射部120に接続する部分から、X方向における反射部120に接続する側とは反対側に設けられた軸方向延出部180bの端部までの範囲が該当する。またY方向では、可動梁131bが反射部120に接続する幅と略等しい幅の範囲が該当する。
また、図1(b)に示すように、第1の接続部160aは、可動梁131aの-Z方向側に軸方向接続厚肉部161aを含む。軸方向接続厚肉部161aは、第1の接続部160aにおける軸方向接続厚肉部161a以外の部分より厚肉の部分である。また、軸方向接続厚肉部161aは、X方向において軸方向延出部180aに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。軸方向接続厚肉部161aは、厚肉に形成されているため、第1の接続部160aの歪みを抑制し、第1の接続部160aの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常発生を抑制する機能を有する。
同様に、第1の接続部160bは、可動梁131bの-Z方向側に軸方向接続厚肉部161bを含む。軸方向接続厚肉部161bは、第1の接続部160bにおける軸方向接続厚肉部161b以外の部分より厚肉の部分である。また、軸方向接続厚肉部161bは、X方向において軸方向延出部180bに少なくとも一部が含まれ、X方向に延伸する部分であり、第1の接続部160bにおける軸方向接続厚肉部161b以外の部分より厚肉の部分である。軸方向接続厚肉部161bは、厚肉に形成されているため、第1の接続部160bの歪みを抑制し、第1の接続部160aの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常発生を抑制する機能を有する。
反射部用厚肉部121は、反射部120における反射部用厚肉部121以外の部分より厚肉の部分である。反射部用厚肉部121は、厚肉に形成されることで、反射部120の歪みを抑制し、光偏向を安定化する機能を有する。反射部用厚肉部121は、揺動部用厚肉部の一例である。
軸方向接続厚肉部161a及び161bのそれぞれの厚みは、反射部120が-Z方向側に含む反射部用厚肉部121の厚みと略等しい。そのため、軸方向接続厚肉部161a及び161bのそれぞれは、反射部120の-Z方向側に含まれる厚肉の反射部用厚肉部121に接続していると言うことができる。
図1(c)に示すように、軸方向延出部180bは、X方向に長さd、Y軸方向に長さeを有し、可動梁131bと厚みが略等しい。同様に軸方向延出部180aも、X方向に長さd、Y軸方向に長さeを有し、可動梁131aと厚みが略等しい。図1(c)における長さwは、可動梁131bのX方向に沿う幅である。
図1(a)に示すように、第2の接続部170aは、支持部150と可動部130aとが接続する部分である。支持部150は、X方向に延伸する軸方向支持枠151aを有し、可動部130aは、第2の接続部170aを介して軸方向支持枠151aに接続する。
図1(a)に二点鎖線で示すように、第2の接続部170aは、X方向では、可動梁132aが支持部150に接続する幅と略等しい幅の範囲が該当する。なお、本実施形態に係る第2の接続部170aは、第1の接続部160aのように軸方向接続厚肉部161a及び軸方向延出部180a等を含まないため、第2の接続部170aのY方向における範囲には特に制限はない。
第2の接続部170bは、支持部150と可動部130bとが接続する部分である。支持部150は、X方向に延伸する軸方向支持枠151bを有し、可動部130bは、第2の接続部170bを介して軸方向支持枠151bに接続する。
図1(a)に二点鎖線で示すように、第2の接続部170bは、X方向では、可動梁132bが支持部150に接続する幅と略等しい幅の範囲が該当する。なお、本実施形態に係る第2の接続部170bは、第1の接続部160bのように軸方向接続厚肉部161b及び軸方向延出部180b等を含まないため、第2の接続部170bのY方向における範囲には特に制限はない。
次に図2は、図1の揺動軸Eに沿った可動装置13の断面図である。可動装置13は、例えば、1枚のSOI(Silicon On Insulator)基板にエッチング処理等を施すことにより加工し、加工された基板上に反射面14や駆動部140a及び140b等を形成することにより製造される。
SOI基板は、単結晶シリコン(Si)からなるシリコン支持層301と、シリコン支持層301上(+Z方向側)に形成された酸化シリコン層302と、酸化シリコン層302上に形成された単結晶シリコンからなるシリコン活性層303とを含む。酸化シリコン層302は、BOX(Buried Oxide)層と称することもできる。
シリコン活性層303は、X方向またはY方向に対してZ方向への厚みが小さい。このため、SOI基板からシリコン支持層301及び酸化シリコン層302をエッチング除去し、シリコン活性層303のみで構成された部材は、Z方向に剛性が低くなっている。
支持部150は、シリコン支持層301、酸化シリコン層302、シリコン活性層303等から構成されており、シリコン活性層303のみで構成された部材に比べて剛性が高い。
反射部120は、シリコン活性層303を含む。反射部120は、アルミニウム、金、銀、誘導体多層膜等を含む薄膜を成膜することにより、表面(+Z方向側)に反射面14を形成している。反射部120は、反射面14とは反対側の面に補強用の反射部用厚肉部121を設けている。反射部用厚肉部121は、シリコン支持層301及び酸化シリコン層302を、エッチング処理によりパターニングすることにより形成されたものである。
図1に示した軸方向接続厚肉部161a及び161bも、反射部用厚肉部121と同様に、シリコン支持層301及び酸化シリコン層302を、エッチング処理によりパターニングすることにより形成できる。
可動部130a及び130bは、シリコン活性層303をエッチング処理でパターニングすることにより形成される。可動部130a及び130bは、シリコン活性層303のみで構成されているため、剛性が低く、弾性を有する。
圧電素子141a及び142a、並びに141b及び142bは、それぞれ下部電極、圧電部、及び上部電極を積層することにより形成されている。上部電極および下部電極は、金(Au)、白金(Pt)等からなる。圧電部は、例えば、圧電材料であるPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)からなる。圧電部は、分極方向に正または負の電圧が印加されると印加電圧の電位に比例した変形(例えば、伸縮)が生じ、いわゆる逆圧電効果を発揮する。
可動部130a及び130bは、圧電素子141a及び142a、並びに141b及び142bが変形することにより弾性変形する。
以上のように構成された可動装置13は、電極端子から駆動部140a及び140bに駆動電圧を印加することにより動作する。駆動電圧は、例えば、正弦波波形であり、周波数は、例えば600Hzである。
具体的には、圧電素子141a及び142a、並びに141b及び142bのうち、圧電素子141a及び142bを第1圧電素子群、圧電素子142a及び141bを第2圧電素子群とし、第1圧電素子群と第2圧電素子群とに電圧レベルが反転した駆動電圧が印加される。これにより、駆動部140a及び140bは、自身が伸縮することで、可動梁131a及び132bと、可動梁132a及び131bとを周期的に互いに逆方向に変形させる。この結果、反射部120が揺動軸Eの周りに揺動する。
なお、上記実施形態では、圧電素子によって駆動力を得る圧電方式の光偏向器を示しているが、光偏向器はどのような駆動方式であってもよい。圧電方式以外の駆動方法としては、例えば静電方式などが挙げられる。
<可動装置13の作用>
次に可動装置13の作用について説明する。まず、可動装置13の作用の説明に先立ち、図3を参照して、比較例に係る可動装置13Xの構成について説明する。図3は、可動装置13Xの構成を示す図である。図3(a)は平面図、図3(b)は背面図、図3(c)は図3(b)の領域Bの部分拡大図である。
比較例に係る可動装置13Xは、実施形態を適用しない場合の光偏向器を例示するものである。図3では、可動装置13と対比しやすくするために、可動装置13と同一の機能を有する構成部には同一の部品番号を付している。
図3に示すように可動装置13Xは、接続部160a'及び160b'を有する。接続部160a'は、反射部120と可動部130aとを接続する部分であり、接続部160b'は、反射部120と可動部130bとを接続する部分である。接続部160a'は、反射部120の揺動の異常を抑制する厚肉部161a'を-Z方向側に設けている。接続部160b'は、反射部120の揺動の異常を抑制する厚肉部161b'を-Z方向側に設けている。
但し、接続部160a'は、実施形態に係る第1の接続部160aとは異なり、軸方向延出部180aを有さない。同様に接続部160b'は、実施形態に係る第1の接続部160bとは異なり、軸方向延出部180bを有さない。
可動装置13Xの構成の場合、反射部120を大きな揺動角度で揺動させると、接続部160a'及び160b'の弾性変形に伴って厚肉部161a'及び161b'の端部に応力が集中し、応力により接続部160a'及び160b'が破壊する場合がある。図3(c)に示す応力集中箇所300は、接続部160b'における厚肉部161b'の角部に対応する箇所であり、反射部120を大きな揺動角度で揺動させた場合に特に応力が集中しやすい箇所の一例である。
応力集中による接続部160a'及び160b'の破壊を回避するためには、反射部120の揺動角度を制限して接続部160a'及び160b'の弾性変形を抑えることが好ましい。その結果、可動装置13Xにより大きな揺動角度で光偏向を行えない場合がある。
これに対し、本実施形態では、第1の接続部160aは軸方向延出部180aを含み、軸方向接続厚肉部161aの端部は軸方向延出部180aに含まれる構成になっている。また第1の接続部160bは軸方向延出部180bを含み、軸方向接続厚肉部161bの端部は軸方向延出部180bに含まれる構成になっている。
ここで、図4A及び図4Bは接続部近傍の弾性変形分布を示す図である。図4Aは第1例であり、軸方向延出部180a及び180bを設けない構成において、反射部120を揺動させた場合の弾性変形量分布のコンター図である。図4Bは第2例であり、軸方向延出部180a及び180bを設けた構成において、反射部120を揺動させた場合の弾性変形量分布のコンター図である。
図4Aに示す接続部160a'において、部分41は弾性変形が大きい部分であり、部分42は弾性変形が小さい部分である。図4Bに示す第1の接続部160aにおいて、部分43は弾性変形が大きい部分であり、部分44及び部分45は弾性変形が小さい部分である。
図4AB及び図4Bから、軸方向延出部180aを可動梁131aから-X方向側に延出させることにより、第1の接続部160aの弾性変形が小さくなることが分かる。これにより軸方向接続厚肉部161aと、軸方向接続厚肉部161a端部の、それぞれにおける応力が低減される。
同様に、軸方向延出部180bは可動梁131bから+X方向に延出しているため、反射部120を揺動させた場合の第1の接続部160aの弾性変形が小さくなる。これにより、軸方向接続厚肉部161b及び軸方向接続厚肉部161bそれぞれの端部における応力が低減される。
ここで、図4Cは、軸方向延出部180bの長さと破壊揺動角度との関係の一例を示す図である。破壊揺動角度は、可動部130a及び130bが破壊される際の揺動角度を意味する。
図4Cでは、横軸はX方向における軸方向延出部180bの長さdと、X方向における可動梁131bの幅w(図1(c)参照)との比d/wを示し、縦軸は破壊揺動角度を示している。但し、縦軸は、長さdが0の場合の破壊揺動角度により正規化した値である。
図4Cに示すように、軸方向延出部180bの長さdが長くなり、比d/wが大きくなるほど、破壊揺動角度が大きくなる。つまり、比d/wが大きくなるほど、反射部120を大きな揺動角度で揺動させることができる。
X方向において、隣接する可動梁である可動梁131bと可動梁132bとの間には所定の間隔を空けた方が好ましいため、当該所定の間隔の長さがGの場合には、0<d<Gの条件を満足することが好ましい。また可動梁131b及び132bのY方向における長さLの場合には、Y方向における軸方向延出部180bの長さeは、0<e<L/2の条件を満足することが好ましい。なお、軸方向延出部180bを例に説明したが、軸方向延出部180aでも同様である。
<可動装置13の効果>
以上説明したように、本実施形態に係る可動装置13は、第1の接続部160aを介して反射部120に一端が接続された可動部130aと、第2の接続部170aを介して可動部130aの他端に接続された支持部150とを備える。また、可動部130aは、Y方向(揺動軸Eに交差する交差方向)に延伸する線状の可動梁131aを有し、第1の接続部160aは、可動梁131aからX方向(揺動軸Eに沿う軸方向)に延出する軸方向延出部180aと、軸方向延出部180aに一部が設けられ、X方向に延伸する厚肉の軸方向接続厚肉部161aとを含む。
この構成では、軸方向接続厚肉部161aの端部は軸方向延出部180aに含まれる。図4Bを参照して上述したように、軸方向延出部180aは可動梁131aから-X方向に延出しているため、反射部120を揺動させた場合の弾性変形が小さい。
そのため、弾性変形に伴って生じる軸方向接続厚肉部161a及び軸方向接続厚肉部161bの各端部の応力を低減することができる。軸方向延出部180bと、軸方向接続厚肉部161bとを含む第1の接続部160bにおいても同様である。
これにより、可動装置13の破壊を抑制できる。また揺動角度の制限を緩和して反射部120の揺動角度を拡大でき、可動装置13により大きな揺動角度での光偏向を行うことができる。
なお、軸方向延出部180a及び180b等の複数の軸方向延出部を設ける場合には、長さdが軸方向延出部ごとで異なったり、長さeが軸方向延出部ごとで異なったりすると、弾性変形に伴って生じる応力に偏在が生じ、応力が大きいところから破壊が起こる場合がある。
そのため、破壊揺動角を好適に向上させるためには、応力の偏在を無くすように、複数の軸方向延出部180a及び180bのそれぞれにおける長さd及び長さeを等しくすることが好ましい。
また、図4Bを参照して上述したように、第1の接続部160a及び第1の接続部160b内では、揺動軸Eに近づくほど、反射部120の揺動に伴う弾性変形が大きい。そのため、第1の接続部160a内で揺動軸Eからできるだけ遠い位置に軸方向接続厚肉部161aを設け、また第1の接続部160b内で揺動軸Eからできるだけ遠い位置に軸方向接続厚肉部161bを設けると、より好適に破壊揺動角度を拡大できる。
また、軸方向接続厚肉部161a及び161bのそれぞれのY方向に沿う長さ(幅)は、軸方向延出部180a及び180bのY方向における長さe未満であればよい。但し、可動梁131a及び131b内で揺動軸Eからできるだけ遠い位置に軸方向接続厚肉部161a及び161bを設けることが好ましいため、軸方向接続厚肉部161a及び161bのそれぞれのY方向における長さはe/2以下にすることが好ましい。
また、可動装置13の製造方法として半導体プロセスを適用する場合には、軸方向接続厚肉部161a及び161b、並びに反射部用厚肉部121の厚みを何れも等しくすると、製造がより簡便になってコストを削減できるため、より好適である。
また、軸方向接続厚肉部161a及び161b、並びに反射部用厚肉部121の厚みを何れも等しくすると、各厚肉部間で段差が無くなるため、応力の集中を回避し、破壊揺動角度をより大きくすることができる。
<第1実施形態の変形例>
ここで、図5は第1実施形態の変形例に係る可動装置13aの構成の一例を説明する図である。図5(a)は平面図、図5(b)は背面図である。なお、図5では、第1実施形態に係る可動装置13と同一の機能を有する構成部には同一の部品番号を付している。この点は、以降に示す各実施形態及び各変形例においても同様とする。
図5に示すように可動装置13aにおける可動部130aは、第1の接続部160aを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170aaを介して支持部150に他端が接続している。また可動部130bは、第1の接続部160bを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170baを介して支持部150に他端が接続している。
第2の接続部170aaは、支持部150と可動部130aが接続する部分である。支持部150は、Y方向に延伸する交差方向支持枠152aを有し、可動部130aは、第2の接続部170aaを介して交差方向支持枠152aに接続している。
また第2の接続部170aaは、可動梁132aから+X方向に延出する軸方向延出部190aを含む。軸方向延出部190aは、X方向において可動梁132aが支持部150に接続する側とは反対側の第2の接続部170aaの端部に設けられ、可動梁132aから+X方向に突き出した部分である。軸方向延出部190aは、軸方向接続延出部の一例である。
図5(a)に二点鎖線で示すように、第2の接続部170aaは、X方向では、可動梁132aが支持部150に接続する部分から、X方向における支持部150に接続する側とは反対側に設けられた軸方向延出部190aの端部までの範囲が該当する。またY方向では、可動梁132aが支持部150に接続する幅と略等しい幅の範囲が該当する。
第2の接続部170baは、支持部150と可動部130bとが接続する部分である。支持部150は、Y方向に延伸する交差方向支持枠152bを有し、可動部130bは、第2の接続部170baを介して交差方向支持枠152bに接続している。
また第2の接続部170baは、可動梁132bから-X方向に延出する軸方向延出部190bを含む。軸方向延出部190bは、X方向において可動梁132bが支持部150に接続する側とは反対側の第2の接続部170baの端部に設けられ、可動梁132bから-X方向に突き出した部分である。軸方向延出部190bは、軸方向接続延出部の一例である。
図5(a)に二点鎖線で示すように、第2の接続部170baは、X方向では、可動梁132bが支持部150に接続する部分から、X方向における支持部150に接続する側とは反対側に設けられた軸方向延出部190bの端部までの範囲が該当する。またY方向では、可動梁132bが支持部150に接続する幅と略等しい幅の範囲が該当する。
また、図5(b)に示すように、第2の接続部170aaは、可動梁132aの-Z方向側に軸方向接続厚肉部171aaを含む。軸方向接続厚肉部171aaは、第2の接続部170aaにおける軸方向接続厚肉部171aa以外の部分より厚肉の部分である。また軸方向接続厚肉部171aaは、X方向において軸方向延出部190aに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。軸方向接続厚肉部171aaは、厚肉に形成されているため、第2の接続部170aaの歪みを抑制し、第2の接続部170aaの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
同様に、第2の接続部170baは、可動梁132bの-Z方向側に軸方向接続厚肉部171baを含む。軸方向接続厚肉部171baは、第2の接続部170baにおける軸方向接続厚肉部171ba以外の部分より厚肉の部分である。また軸方向接続厚肉部171baは、X方向において軸方向延出部190bに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。軸方向接続厚肉部171baは、厚肉に形成されているため、第2の接続部170baの歪みを抑制し、第2の接続部170baの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
軸方向接続厚肉部171aa及び171baのそれぞれの厚みは、支持部150の厚みと略等しい。そのため、軸方向接続厚肉部171aa及び171baのそれぞれは、支持部150に接続していると言うことができる。
本変形例では、軸方向接続厚肉部171aaの端部は軸方向延出部190aに含まれ、また軸方向接続厚肉部171baの端部は軸方向延出部190bに含まれる。軸方向延出部190aは可動梁132aから+X方向に延出し、また軸方向延出部190bは可動梁132bから-X方向に延出しているため、反射部120を揺動させた場合の弾性変形が小さい。
そのため、弾性変形に伴って生じる軸方向接続厚肉部171aa、軸方向接続厚肉部171ba及びそれぞれの端部の応力を低減することができる。これにより、揺動角度の制限を緩和して反射部120の揺動角度を拡大でき、可動装置13aにより大きな揺動角度で光偏向を行うことができる。なお、これ以外の作用効果は第1実施形態で示したものと同様である。
[第2実施形態]
次に、第2実施形態に係る可動装置13bについて説明する。図6は可動装置13bの構成の一例を説明する図である。図6(a)は平面図、図6(b)は背面図である。
図6に示すように、可動装置13bは、可動梁131a及び132aのうち隣接する可動梁131a及び132aの端部同士が連結部200aを介して連結する折り返し構造を含む。また可動装置13bは、可動梁131b及び132bのうち隣接する可動梁131b及び132bの端部同士が連結部200bを介して連結する折り返し構造を含む。
連結部200aは、可動梁131aと可動梁132aが連結する部分である。また連結部200aは、可動梁131aから+X方向に延出する軸方向延出部210aと、可動梁132aから-X方向に延出する軸方向延出部220aとを含む。軸方向延出部210a及び220aは、それぞれ軸方向連結延出部の一例である。
軸方向延出部210aは、X方向における連結部200aの反射部120側の端部に設けられ、可動梁131aから+X方向に突き出した部分である。軸方向延出部220aは、X方向における連結部200aの反射部120側とは反対側の端部に設けられ、可動梁132aから-X方向に突き出した部分である。
図6(a)に太い破線で示すように、連結部200aは、X方向では、軸方向延出部210aの+X方向側の端部から、軸方向延出部220aの-X方向側の端部までの範囲が該当する。またY方向では、軸方向延出部210a及び220aのY方向における幅に略等しい範囲が該当する。
連結部200bは、可動梁131bと可動梁132bが連結する部分である。また連結部200bは、可動梁131bから-X方向に延出する軸方向延出部210bと、可動梁132bから+X方向に延出する軸方向延出部220bとを含む。軸方向延出部210b及び220bは、それぞれ軸方向連結延出部の一例である。
軸方向延出部210bは、X方向における連結部200bの反射部120側の端部に設けられ、可動梁131bから-X方向に突き出した部分である。軸方向延出部220bは、X方向における連結部200bの反射部120側とは反対側の端部に設けられ、可動梁132bから+X方向に突き出した部分である。
図6(a)に太い破線で示すように、連結部200bは、X方向では、軸方向延出部210bの-X方向側の端部から軸方向延出部220bの+X方向側の端部までの範囲が該当する。またY方向では、軸方向延出部210a及び220aのY方向における幅に略等しい範囲が該当する。
また、図6(b)に示すように、連結部200aは、可動梁131aの-Z方向側に軸方向連結厚肉部201aを含む。軸方向連結厚肉部201aは、連結部200aにおける軸方向連結厚肉部201a以外の部分より厚肉の部分である。また軸方向連結厚肉部201aは、X方向において連結部200a、軸方向延出部210a及び220aのそれぞれに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。軸方向連結厚肉部201aは、厚肉に形成されているため、連結部200aの歪みを抑制し、連結部200aの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
同様に、連結部200bは、可動梁131bの-Z方向側に軸方向連結厚肉部201bを含む。軸方向連結厚肉部201bは、連結部200bにおける軸方向連結厚肉部201b以外の部分より厚肉の部分である。また軸方向連結厚肉部201bは、X方向において連結部200b、軸方向延出部210b及び220bのそれぞれに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。軸方向連結厚肉部201bは、厚肉に形成されているため、連結部200bの歪みを抑制し、連結部200bの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
本実施形態では、軸方向連結厚肉部201aの端部は軸方向延出部210a及び220aのそれぞれに含まれ、また軸方向連結厚肉部201bの端部は軸方向延出部210b及び220bのそれぞれに含まれる。軸方向延出部210aは可動梁131aから+X方向に延出し、軸方向延出部220aは可動梁132aから-X方向に延出している。また軸方向延出部210bは可動梁131bから-X方向に延出し、軸方向延出部220bは可動梁132bから+X方向に延出している。そのため、軸方向延出部210a、220a、210b及び220bは、それぞれ反射部120を揺動させた場合の弾性変形が小さい。
従って、弾性変形に伴って生じる軸方向連結厚肉部201a及び軸方向連結厚肉部201bの各端部の応力を低減できる。これにより、揺動角度の制限を緩和して反射部120の揺動角度を拡大でき、可動装置13bにより大きな揺動角度で光偏向を行うことができる。
なお、連結部200aおよび200bの揺動軸E側では歪みが大きくなるため、軸方向連結厚肉部201a、201bを揺動軸に近づけると、厚肉部先端の集中応力が大きくなってしまう。よって応力の低減効果をより得るには、軸方向連結厚肉部201a、201bを揺動軸Eから離した位置に設けることが好ましい。
また、上記以外の作用効果は第1実施形態で示したものと同様である。
<第2実施形態の変形例>
ここで、図7は第2実施形態の変形例に係る可動装置13cの構成の一例を説明する図である。図7(a)は平面図、図7(b)は背面図である。
図7に示すように可動装置13cにおける可動部130aは、第1の接続部160aを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170aaを介して支持部150に他端が接続している。また可動部130bは、第1の接続部160bを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170baを介して支持部150に他端が接続している。
第2の接続部170aa及び170baのそれぞれの構成及び機能は、第1実施形態の変形例(図5参照)で説明したものと同様であるため、ここでは重複する説明を省略する。また可動装置13cの効果は、第1実施形態の変形例に係る可動装置13aと同様であるため、重複する説明を省略する。
[第3実施形態]
次に、第3実施形態に係る可動装置13dについて説明する。図8は可動装置13dの構成の一例を説明する図である。図8(a)は平面図、図8(b)は背面図である。
図8に示すように可動装置13dにおける可動部130aは、第1の接続部160adを介して反射部120に一端が接続している。また可動部130bは、第1の接続部160bdを介して反射部120に一端が接続している。
第1の接続部160adは、反射部120と可動部130aが接続する部分である。また第1の接続部160adは、可動梁131aからY方向(揺動軸Eに交差する交差方向)に延出する交差方向延出部230aを含む。交差方向延出部230aは、Y方向において可動梁131aが反射部120に接続する側の第1の接続部160adの端部に設けられ、可動梁131aから+Y方向に突き出した部分である。交差方向延出部230aは、交差方向接続延出部の一例である。
図8(a)に一点鎖線で示すように、第1の接続部160adは、X方向では、可動梁131aが反射部120に接続する部分から、X方向における反射部120に接続する側とは反対側に設けられた軸方向延出部180aの端部までの範囲が該当する。またY方向では、Y方向における交差方向延出部230aの端部から、可動梁131aが反射部120に接続する部分の-Y方向側(+Y方向における交差方向延出部230aの端部とは反対側)の端部までの範囲が該当する。
第1の接続部160bdは、反射部120と可動部130bが接続する部分である。また第1の接続部160bdは、可動梁131bからY方向に延出する交差方向延出部230bを含む。交差方向延出部230bは、Y方向において可動梁131bが反射部120に接続する側の第1の接続部160bdの端部に設けられ、可動梁131bから+Y方向に突き出した部分である。
図8(a)に一点鎖線で示すように、第1の接続部160bdは、X方向では、可動梁131bが反射部120に接続する部分から、X方向における反射部120に接続する側とは反対側に設けられた軸方向延出部180bの端部までの範囲が該当する。またY方向では、Y方向における交差方向延出部230bの端部から、可動梁131bが反射部120に接続する部分の+Y方向側(-Y方向における交差方向延出部230bの端部とは反対側)の端部までの範囲が該当する。
また、図8(b)に示すように、第1の接続部160adは、可動梁131aの-Z方向側に交差方向接続厚肉部161adを含む。交差方向接続厚肉部161adは、第1の接続部160adにおける交差方向接続厚肉部161ad以外の部分より厚肉の部分である。また交差方向接続厚肉部161adは、Y方向において交差方向延出部230aに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。交差方向接続厚肉部161adは、厚肉に形成されているため、第1の接続部160adの歪みを抑制し、第1の接続部160adの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
同様に、第1の接続部160bdは、可動梁131bの-Z方向側に交差方向接続厚肉部161bdを含む。交差方向接続厚肉部161bdは、第1の接続部160bdにおける交差方向接続厚肉部161bd以外の部分より厚肉の部分である。また交差方向接続厚肉部161bdは、Y方向において交差方向延出部230bに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。交差方向接続厚肉部161bdは、厚肉に形成されているため、第1の接続部160bdの歪みを抑制し、第1の接続部160bdの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
交差方向接続厚肉部161ad及び161bdのそれぞれの厚みは、反射部用厚肉部121の厚みと略等しい。そのため、交差方向接続厚肉部161ad及び161bdのそれぞれは、反射部用厚肉部121に接続していると言うことができる。
ここで、図9は、図8(a)の領域C付近の部分拡大図である。外形線90は第1の接続部160bdの外形の端面部分を示し、外形線91は第1実施形態で示した第1の接続部160bの外形の端面部分を示している。図9に示すように、外形線90は、外形線90に対して-Y方向側に突き出ている。この突き出た部分が交差方向延出部230bに対応する。
本実施形態では、交差方向接続厚肉部161adの端部は交差方向延出部230aに含まれ、また交差方向接続厚肉部161bdの端部は交差方向延出部230bに含まれる。交差方向延出部230aは可動梁131aから+Y方向に延出し、また交差方向延出部230bは可動梁131bから-Y方向に延出しているため、反射部120を揺動させた場合の弾性変形が小さい。
そのため、弾性変形に伴って生じる交差方向接続厚肉部161ad、交差方向接続厚肉部161bd及びそれぞれの端部の応力を低減できる。これにより、揺動角度の制限を緩和して反射部120の揺動角度を拡大でき、可動装置13dにより大きな揺動角度で光偏向を行うことができる。なお、これ以外の作用効果は第1実施形態で示したものと同様である。
<第3実施形態の変形例>
ここで、図10は第3実施形態の変形例に係る可動装置13eの構成の一例を説明する図である。図10(a)は平面図、図10(b)は背面図である。
図10に示すように可動装置13eにおける可動部130aは、第1の接続部160adを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170aeを介して支持部150に他端が接続している。また可動部130bは、第1の接続部160bdを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170beを介して支持部150に他端が接続している。
第2の接続部170aeは、交差方向延出部240aと、交差方向接続厚肉部171aeとを有し、第2の接続部170beは、交差方向延出部240bと、交差方向接続厚肉部171beとを有する。
第2の接続部170aeの構成及び機能は、第1の接続部160adと同様である。また第2の接続部170beの構成及び機能は、第1の接続部160bdと同様である。そのため、ここでは重複する説明を省略する。また可動装置13eの効果は、第3実施形態に係る可動装置13dと同様であるため、重複する説明を省略する。
[第4実施形態]
次に、第4実施形態に係る可動装置13fについて説明する。図11は可動装置13fの構成の一例を説明する図である。図11(a)は平面図、図11(b)は背面図である。
図11に示すように、可動装置13fは、可動梁131a及び132aのうち隣接する可動梁131a及び132aの端部同士が連結部200afを介して連結する折り返し構造を含む。また可動装置13fは、可動梁131b及び132bのうち隣接する可動梁131b及び132bの端部同士が連結部200bfを介して連結する折り返し構造を含む。
連結部200afは、可動梁131aと可動梁132aが連結する部分である。連結部200afは、可動梁131aから-Y方向に延出する交差方向延出部250aを含む。交差方向延出部250aは、Y方向において可動梁131aが反射部120に接続する側とは反対側の連結部200afの端部に設けられ、可動梁131aから-Y方向に突き出した部分である。
また連結部200afは、可動梁132aから-Y方向に延出する交差方向延出部260aを含む。交差方向延出部260aは、Y方向において可動梁132aが支持部150に接続する側とは反対側の連結部200afの端部に設けられ、可動梁132aから-Y方向に突き出した部分である。
図11(a)に太い破線で示すように、連結部200afは、X方向では、軸方向延出部210aの+X方向側の端部から軸方向延出部220aの-X方向側の端部までの範囲が該当する。またY方向では、軸方向延出部210a及び220aのY方向における幅に略等しい範囲が該当する。
連結部200bfは、可動梁131bと可動梁132bとが連結する部分である。連結部200bfは、可動梁131bから+Y方向に延出する交差方向延出部250bを含む。交差方向延出部250bは、Y方向において可動梁131bが反射部120に接続する側とは反対側の連結部200bfの端部に設けられ、可動梁131bから+Y方向に突き出した部分である。
また連結部200bfは、可動梁132bから+Y方向に延出する交差方向延出部260bを含む。交差方向延出部260bは、Y方向において可動梁132bが支持部150に接続する側とは反対側の連結部200bfの端部に設けられ、可動梁132bから+Y方向に突き出した部分である。
図11(a)に太い破線で示すように、連結部200bfは、X方向では、軸方向延出部210bの-X方向側の端部から軸方向延出部220bの+X方向側の端部までの範囲が該当する。またY方向では、軸方向延出部210a及び220aのY方向における幅と略等しい範囲が該当する。
また、図11(b)に示すように、連結部200afは、可動梁131a及び132aのそれぞれの-Z方向側に、交差方向連結厚肉部201afを含む。交差方向連結厚肉部201afは、連結部200afにおける交差方向連結厚肉部201af以外の部分より厚肉の部分である。また交差方向連結厚肉部201afは、Y方向において連結部200af、交差方向延出部250a及び260aのそれぞれに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。交差方向連結厚肉部201afは、厚肉に形成されているため、連結部200afの歪みを抑制し、連結部200afの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
同様に、連結部200afは、可動梁131b及び132bのそれぞれの-Z方向側に、交差方向連結厚肉部201bfを含む。交差方向連結厚肉部201bfは、連結部200bfにおける交差方向連結厚肉部201bf以外の部分より厚肉の部分である。また交差方向連結厚肉部201bfは、Y方向において連結部200bf、交差方向延出部250b及び260bのそれぞれに一部が含まれ、X方向に延伸する部分である。交差方向連結厚肉部201bfは、厚肉に形成されているため、連結部200bfの歪みを抑制し、連結部200bfの歪みに起因する共振周波数ずれ等の反射部120の揺動の異常の発生を抑制する機能を有する。
本実施形態では、交差方向連結厚肉部201afの端部は交差方向延出部250a及び260aのそれぞれに含まれ、また交差方向連結厚肉部201bfの端部は交差方向延出部250b及び260bのそれぞれに含まれる。交差方向延出部250aは可動梁131aから-Y方向に延出し、交差方向延出部260aは可動梁132aから-Y方向に延出している。また交差方向延出部250bは可動梁131bから+Y方向に延出し、交差方向延出部260bは可動梁132bから+Y方向に延出している。そのため、反射部120を揺動させた場合の弾性変形が小さい。
従って、弾性変形に伴って生じる交差方向連結厚肉部201af、交差方向連結厚肉部201bf及びそれぞれの端部の応力を低減できる。これにより、揺動角度の制限を緩和して反射部120の揺動角度を拡大でき、可動装置13fにより大きな揺動角度で光偏向を行うことができる。
なお、連結部200afおよび200bfの揺動軸E側では歪みが大きくなるため、交差方向連結厚肉部201af、201bfを揺動軸に近づけると、厚肉部先端の集中応力が大きくなってしまう。よって応力の低減効果をより得るには、交差方向連結厚肉部201af及び201bfを揺動軸Eから離した位置に設けることが好ましい。
また、上記以外の作用効果は第1実施形態で示したものと同様である。
<第4実施形態の変形例>
ここで、図12は第4実施形態の変形例に係る可動装置13gの構成の一例を説明する図である。図12(a)は平面図、図12(b)は背面図である。
図12に示すように可動装置13gにおける可動部130aは、第1の接続部160adを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170aeを介して支持部150に他端が接続している。また可動部130bは、第1の接続部160bdを介して反射部120に一端が接続し、第2の接続部170beを介して支持部150に他端が接続している。
第2の接続部170aeの構成及び機能は、第1の接続部160adと同様である。また第2の接続部170beの構成及び機能は、第1の接続部160bdと同様である。そのため、ここでは重複する説明を省略する。また可動装置13gの効果は、第3実施形態の変形例に係る可動装置13eと同様であるため、重複する説明を省略する。
[第5実施形態]
次に、第5実施形態に係る可動装置13hについて説明する。図13は可動装置13hの構成の一例を説明する図である。図13(a)は平面図、図13(b)は背面図である。
本実施形態では、可動部130haは可動梁131aのみを有し、駆動部140haは、可動梁131aに設けられた圧電素子141aのみを有する。また可動部130hbは可動梁131bのみを備え、駆動部140hbは、可動梁131bに設けられた圧電素子141bのみを備える。なお、このとき圧電素子141aは複数あってもよい。また、駆動部としては働かない例えば揺動角度を検知するための圧電素子が、駆動部140ha、駆動部140bとは別に可動梁131aに備えられていてもよい。
このように可動部130ha及び130hbがそれぞれ1つずつ可動梁を備える構成においても、軸方向延出部180a及び180bと、軸方向接続厚肉部161a及び161bとを適用することで、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。また上述した各実施形態及び各変形例のそれぞれにおいても、可動部130ha及び130hbがそれぞれ1つずつ可動梁を備える構成を用いて、同様の効果を得ることができる。
[その他の好適な実施形態]
ここで、上述した実施形態に係る可動装置13は、各種のシステム及び装置に適用可能である。以下では、可動装置13の各種システム及び装置への適用例を説明する。
[光走査システム]
まず、本実施形態の可動装置を適用した光走査システムについて、図14~図17に基づいて詳細に説明する。図14には、光走査システムの一例の概略図が示されている。図14に示すように、光走査システム10は、制御装置11の制御に従って光源装置12から照射された光を可動装置13の有する反射面14により偏向して被走査面15を光走査するシステムである。光走査システム10は、光偏向装置の一例である。
光走査システム10は、制御装置11、光源装置12、反射面14を有する可動装置13により構成される。
制御装置11は、例えばCPU(Central Processing Unit)およびFPGA(Field-Programmable Gate Array)等を備えた電子回路ユニットである。可動装置13は、例えば反射面14を有し、反射面14が可動するMEMS(Micro Electromechanical Systems)デバイスである。可動装置13は、光偏向装置の一例である。
光源装置12は、例えばレーザを照射するレーザ装置である。なお、被走査面15は、例えばスクリーンである。
制御装置11は、取得した光走査情報に基づいて光源装置12および可動装置13の制御命令を生成し、制御命令に基づいて光源装置12および可動装置13に駆動信号を出力する。光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光源の照射を行う。可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14を1軸方向または2軸方向の少なくともいずれかに回転振動させる。
これにより、例えば、光走査情報の一例である画像情報に基づいた制御装置11の制御によって、可動装置13の反射面14を所定の範囲で2軸方向に往復回転振動させ、その結果、反射面14に入射する光源装置12からの照射光をある1軸周りに偏向して光走査することにより、被走査面15に任意の画像を投影することができる。なお、本実施形態の可動装置の詳細および制御装置による制御の詳細については後述する。
次に、光走査システム10の一例のハードウェア構成について図15を用いて説明する。図15は、光走査システム10の一例のハードウェア構成図である。図15に示すように、光走査システム10は、制御装置11、光源装置12および可動装置13を備え、それぞれが電気的に接続されている。このうち、制御装置11は、CPU20、RAM21(Random Access Memory)、ROM22(Read Only Memory)、FPGA23、外部I/F24、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26を備えている。
CPU20は、ROM22等の記憶装置からプログラムやデータをRAM21上に読み出し、処理を実行して、制御装置11の全体の制御や機能を実現する演算装置である。
RAM21は、プログラムやデータを一時保持する揮発性の記憶装置である。
ROM22は、電源を切ってもプログラムやデータを保持することができる不揮発性の記憶装置であり、CPU20が光走査システム10の各機能を制御するために実行する処理用プログラムやデータを記憶している。
FPGA23は、CPU20の処理に従って、光源装置ドライバ25および可動装置ドライバ26に適した制御信号を出力する回路である。
外部I/F24は、例えば外部装置やネットワーク等とのインタフェースである。外部装置には、例えば、PC(Personal Computer)等の上位装置、USBメモリ、SDカード、CD、DVD、HDD、SSD等の記憶装置が含まれる。また、ネットワークは、例えば自動車のCAN(Controller Area Network)やLAN(Local Area Network)、インターネット等である。外部I/F24は、外部装置との接続または通信を可能にする構成であればよく、外部装置ごとに外部I/F24が用意されてもよい。
光源装置ドライバ25は、入力された制御信号に従って光源装置12に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
可動装置ドライバ26は、入力された制御信号に従って可動装置13に駆動電圧等の駆動信号を出力する電気回路である。
制御装置11において、CPU20は、外部I/F24を介して外部装置やネットワークから光走査情報を取得する。なお、CPU20が光走査情報を取得することができる構成であればよく、制御装置11内のROM22やFPGA23に光走査情報を格納する構成としてもよいし、制御装置11内に新たにSSD等の記憶装置を設けて、その記憶装置に光走査情報を格納する構成としてもよい。
ここで、光走査情報とは、被走査面15にどのように光走査させるかを示した情報であり、例えば、光走査により画像を表示する場合は、光走査情報は画像データである。また、例えば、光走査により光書込みを行う場合は、光走査情報は書込み順や書込み箇所を示した書込みデータである。他にも、例えば、光走査により物体認識を行う場合は、光走査情報は物体認識用の光を照射するタイミングと照射範囲を示す照射データである。
制御装置11は、CPU20の命令および図15に示したハードウェア構成によって、次に説明する機能構成を実現することができる。
次に、光走査システム10の制御装置11の機能構成について図16を用いて説明する。図16は、光走査システムの制御装置11の一例の機能ブロック図である。
図16に示すように、制御装置11は、機能として制御部30と駆動信号出力部31とを有する。
制御部30は、例えばCPU20、FPGA23等により実現され、外部装置から光走査情報を取得し、光走査情報を制御信号に変換して駆動信号出力部31に出力する。例えば、制御部30は、外部装置等から画像データを光走査情報として取得し、所定の処理により画像データから制御信号を生成して駆動信号出力部31に出力する。駆動信号出力部31は、光源装置ドライバ25、可動装置ドライバ26等により実現され、入力された制御信号に基づいて光源装置12または可動装置13に駆動信号を出力する。
駆動信号は、光源装置12または可動装置13の駆動を制御するための信号である。例えば、光源装置12においては、光源の照射タイミングおよび照射強度を制御する駆動電圧である。また、例えば、可動装置13においては、可動装置13の有する反射面14を可動させるタイミングおよび可動範囲を制御する駆動電圧である。
次に、光走査システム10が被走査面15を光走査する処理について図17を用いて説明する。図17は、光走査システムに係る処理の一例のフローチャートである。
ステップS11において、制御部30は、外部装置等から光走査情報を取得する。ステップS12において、制御部30は、取得した光走査情報から制御信号を生成し、制御信号を駆動信号出力部31に出力する。ステップS13において、駆動信号出力部31は、入力された制御信号に基づいて駆動信号を光源装置12および可動装置13に出力する。ステップS14において、光源装置12は、入力された駆動信号に基づいて光照射を行う。また、可動装置13は、入力された駆動信号に基づいて反射面14の回転振動を行う。光源装置12および可動装置13の駆動により、任意の方向に光が偏向され、光走査される。
なお、上記光走査システム10では、1つの制御装置11が光源装置12および可動装置13を制御する装置および機能を有しているが、光源装置用の制御装置および可動装置用の制御装置と、別体に設けてもよい。
また、上記光走査システム10では、1つの制御装置11に光源装置12および可動装置13の制御部30の機能および駆動信号出力部31の機能を設けているが、これらの機能は別体として存在していてもよく、例えば制御部30を有した制御装置11とは別に駆動信号出力部31を有した駆動信号出力装置を設ける構成としてもよい。なお、上記光走査システム10のうち、反射面14を有した可動装置13と制御装置11により、光偏向を行う光偏向システムを構成してもよい。
このように、実施形態の可動装置13を光走査システムに適用することにより、揺動角度を拡大し、大きな走査角度で光走査可能な光走査システムを提供できる。
[画像投影装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した画像投影装置について、図18および図19を用いて詳細に説明する。
図18は、画像投影装置の一例であるヘッドアップディスプレイ装置500を搭載した自動車400の実施形態に係る概略図である。また、図6はヘッドアップディスプレイ装置500の一例の概略図である。自動車400は移動体の一例である。
画像投影装置は、光走査により画像を投影する装置であり、例えばヘッドアップディスプレイ装置である。
図18に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、例えば、自動車400のウインドシールド(フロントガラス401等)の付近に設置される。ヘッドアップディスプレイ装置500から発せられる投射光Lがフロントガラス401で反射され、ユーザーである観察者(運転者402)に向かう。これにより、運転者402は、ヘッドアップディスプレイ装置500によって投影された画像等を虚像として視認することができる。なお、ウインドシールドの内壁面にコンバイナを設置し、コンバイナによって反射する投射光によってユーザーに虚像を視認させる構成にしてもよい。
図19に示すように、ヘッドアップディスプレイ装置500は、赤色、緑色、青色のレーザ光源501R、501G、501Bからレーザ光が出射される。出射されたレーザ光は、各レーザ光源に対して設けられるコリメータレンズ502、503、504と、2つのダイクロイックミラー505、506と、光量調整部507と、から構成される入射光学系を経た後、反射面14を有する可動装置13にて偏向される。そして、偏向されたレーザ光は、自由曲面ミラー509と、中間スクリーン510と、投射ミラー511とから構成される投射光学系を経て、スクリーンに投影される。なお、上記ヘッドアップディスプレイ装置500では、レーザ光源501R、501G、501B、コリメータレンズ502、503、504、ダイクロイックミラー505、506は、光源ユニット530として光学ハウジングによってユニット化されている。
上記ヘッドアップディスプレイ装置500は、中間スクリーン510に表示される中間像を自動車400のフロントガラス401に投射することで、その中間像を運転者402に虚像として視認させる。
レーザ光源501R、501G、501Bから発せられる各色レーザ光は、それぞれ、コリメータレンズ502、503、504で略平行光とされ、2つのダイクロイックミラー505、506により合成される。合成されたレーザ光は、光量調整部507で光量が調整された後、反射面14を有する可動装置13によって二次元走査される。可動装置13で二次元走査された投射光Lは、自由曲面ミラー509で反射されて歪みを補正された後、中間スクリーン510に集光され、中間像を表示する。中間スクリーン510は、マイクロレンズが二次元配置されたマイクロレンズアレイで構成されており、中間スクリーン510に入射してくる投射光Lをマイクロレンズ単位で拡大する。
可動装置13は、反射面14を2軸方向に往復可動させ、反射面14に入射する投射光Lを二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われる。
以上、画像投影装置の一例としてのヘッドアップディスプレイ装置500の説明をしたが、画像投影装置は、反射面14を有した可動装置13により光走査を行うことで画像を投影する装置であればよい。例えば、机等に置かれ、表示スクリーン上に画像を投影するプロジェクタや、観測者の頭部等に装着される装着部材に搭載され、装着部材が有する反射透過スクリーンに投影、または眼球をスクリーンとして画像を投影するヘッドマウントディスプレイ装置等にも、同様に適用することができる。
また、画像投影装置は、車両や装着部材だけでなく、例えば、航空機、船舶、移動式ロボット等の移動体、あるいは、その場から移動せずにマニピュレータ等の駆動対象を操作する作業ロボット等の非移動体に搭載されてもよい。
このように、実施形態の可動装置13を画像投影装置に適用することにより、揺動角度を拡大し、大きな走査角度で光走査可能な画像投影装置を提供できる。
[光書込装置]
次に、本実施形態の可動装置を適用した光書込装置について図20および図21を用いて詳細に説明する。
図20は、光書込装置600を組み込んだ画像形成装置の一例である。また、図21は、光書込装置の一例の概略図である。
図20に示すように、上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有するレーザプリンタ650等に代表される画像形成装置の構成部材として使用される。画像形成装置において光書込装置600は、1本または複数本のレーザビームで被走査面15である感光体ドラムを光走査することにより、感光体ドラムに光書込を行う。
図21に示すように、光書込装置600において、レーザ素子等の光源装置12からのレーザ光は、コリメータレンズ等の結像光学系601を経た後、反射面14を有する可動装置13により1軸方向または2軸方向に偏向される。そして、可動装置13で偏向されたレーザ光は、その後、第一レンズ602aと第二レンズ602b、反射ミラー部602cからなる走査光学系602を経て、被走査面15(例えば感光体ドラムや感光紙)に照射し、光書込みを行う。走査光学系602は、被走査面15にスポット状に光ビームを結像する。また、光源装置12および反射面14を有する可動装置13は、制御装置11の制御に基づき駆動する。
このように上記光書込装置600は、レーザ光によるプリンタ機能を有する画像形成装置の構成部材として使用することができる。また、走査光学系を異ならせて1軸方向だけでなく2軸方向に光走査可能にすることで、レーザ光をサーマルメディアに偏向して光走査し、加熱することで印字するレーザラベル装置等の画像形成装置の構成部材として使用することができる。
上記光書込装置に適用される反射面14を有した可動装置13は、ポリゴンミラー等を用いた回転多面鏡に比べ駆動のための消費電力が小さいため、光書込装置の省電力化に有利である。また、可動装置13の振動時における風切り音は回転多面鏡に比べ小さいため、光書込装置の静粛性の改善に有利である。光書込装置は回転多面鏡に比べ設置スペースが圧倒的に少なくて済み、また可動装置13の発熱量もわずかであるため、小型化が容易であり、よって画像形成装置の小型化に有利である。
このように、実施形態の可動装置13を光書込装置に適用することにより、揺動角度を拡大し、大きな走査角度で光走査可能な光書込装置を提供できる。
[距離測定装置]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用した距離測定装置について、図22および図23を用いて詳細に説明する。
図22は、距離測定装置の一例であるレーザレーダ装置を、自動車の前照灯を搭載する灯部ユニットに搭載した自動車の概略図である。また、図23はレーザレーダ装置の一例の概略図である。
距離測定装置は、対象方向の物体までの距離を測定する装置であり、例えばレーザレーダ装置である。
図22に示すように、レーザレーダ装置700は、例えば自動車701に搭載され、対象方向を光走査して、対象方向に存在する被対象物702からの反射光を受光することで、被対象物702までの距離を測定する。自動車701は移動体の一例である。
図23に示すように、光源装置12から出射されたレーザ光は、発散光を略平行光とする光学系であるコリメータレンズ703と、平面ミラー704とから構成される入射光学系を経て、反射面14を有する可動装置13で1軸もしくは2軸方向に走査される。そして、投光光学系である投光レンズ705等を経て装置前方の被対象物702に照射される。光源装置12および可動装置13は、制御装置11により駆動を制御される。被対象物702で反射された反射光は、光検出器709により光検出される。すなわち、反射光は入射光検出受光光学系である集光レンズ706等を経て撮像素子707により受光され、撮像素子707は検出信号を信号処理装置708に出力する。信号処理装置708は、入力された検出信号に2値化やノイズ処理等の所定の処理を行い、結果を測距回路710に出力する。
測距回路710は、光源装置12がレーザ光を発光したタイミングと、光検出器709でレーザ光を受光したタイミングとの時間差、または受光した撮像素子707の画素ごとの位相差によって、被対象物702の有無を認識し、さらに被対象物702との距離情報を算出する。
反射面14を有する可動装置13は多面鏡に比べて破損しづらく、小型であるため、耐久性の高い小型のレーダ装置を提供することができる。このようなレーサレーダ装置は、例えば車両、航空機、船舶、ロボット等に取り付けられ、所定範囲を光走査して障害物の有無や障害物までの距離を測定することができる。
上記距離測定装置では、一例としてのレーザレーダ装置700の説明をしたが、距離測定装置は、反射面14を有した可動装置13を制御装置11で制御することにより光走査を行い、光検出器により反射光を受光することで被対象物702までの距離を測定する装置であればよく、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、手や顔を光走査して得た距離情報から形状等の物体情報を算出し、記録と参照することで対象物を認識する生体認証や、対象範囲への光走査により侵入物を認識するセキュリティセンサ、光走査により得た距離情報から形状等の物体情報を算出して認識し、3次元データとして出力する3次元スキャナの構成部材等にも同様に適用することができる。
このように、実施形態の可動装置13を距離測定装置に適用することにより、揺動角度を拡大し、大きな走査角度で光走査可能な距離測定装置を提供できる。
[レーザヘッドランプ]
次に、上記本実施形態の可動装置を自動車のヘッドライトに適用したレーザヘッドランプ50について、図24を用いて説明する。図24は、レーザヘッドランプ50の構成の一例を説明する概略図である。
レーザヘッドランプ50は、制御装置11と、光源装置12bと、反射面14を有する可動装置13と、ミラー51と、透明板52とを有する。
光源装置12bは、青色のレーザ光を発する光源である。光源装置12bから発せられた光は、可動装置13に入射し、反射面14にて反射される。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面をXY方向に可動し、光源装置12bからの青色のレーザ光をXY方向に二次元走査する。
可動装置13による走査光は、ミラー51で反射され、透明板52に入射する。透明板52は、表面又は裏面を黄色の蛍光体により被覆されている。ミラー51からの青色のレーザ光は、透明板52における黄色の蛍光体の被覆を通過する際に、ヘッドライトの色として法定される範囲の白色に変化する。これにより自動車の前方は、透明板52からの白色光で照明される。
可動装置13による走査光は、透明板52の蛍光体を通過する際に所定の散乱をする。これにより自動車前方の照明対象における眩しさは緩和される。
可動装置13を自動車のヘッドライトに適用する場合、光源装置12b及び蛍光体の色は、それぞれ青及び黄色に限定されない。例えば、光源装置12bを近紫外線とし、透明板52を、光の三原色の青色、緑色及び赤色の各蛍光体を均一に混ぜたもので被覆してもよい。この場合でも、透明板52を通過する光を白色に変換でき、自動車の前方を白色光で照明することができる。
このように、実施形態の可動装置13をレーザヘッドランプに適用することにより、揺動角度を拡大し、大きな走査角度で光走査可能なレーザヘッドランプを提供できる。
[ヘッドマウントディスプレイ]
次に、上記本実施形態の可動装置を適用したヘッドマウントディスプレイ60について、図25~26を用いて説明する。ここでヘッドマウントディスプレイ60は、人間の頭部に装着可能な頭部装着型ディスプレイで、例えば、眼鏡に類する形状とすることができる。ヘッドマウントディスプレイを、以降ではHMDと省略して示す。
図25は、HMD60の外観を例示する斜視図である。図25において、HMD60は、左右に1組ずつ略対称に設けられたフロント60a、及びテンプル60bにより構成されている。フロント60aは、例えば、導光板61により構成することができ、光学系や制御装置等は、テンプル60bに内蔵することができる。
図26は、HMD60の構成を部分的に例示する図である。なお、図26では、左眼用の構成を例示しているが、HMD60は右眼用としても同様の構成を有している。
HMD60は、制御装置11と、光源ユニット530と、光量調整部507と、反射面14を有する可動装置13と、導光板61と、ハーフミラー62とを有している。
光源ユニット530は、上述したように、レーザ光源501R、501G、及び501Bと、コリメータレンズ502、503、及び504と、ダイクロイックミラー505、及び506とを、光学ハウジングによってユニット化したものである。光源ユニット530において、レーザ光源501R、501G、及び501Bからの三色のレーザ光は、ダイクロイックミラー505及び506で合成される。光源ユニット530からは、合成された平行光が発せられる。
光源ユニット530からの光は、光量調整部507により光量調整された後、可動装置13に入射する。可動装置13は、制御装置11からの信号に基づき、反射面14をXY方向に可動し、光源ユニット530からの光を二次元走査する。この可動装置13の駆動制御は、レーザ光源501R、501G、501Bの発光タイミングに同期して行われ、走査光によりカラー画像が形成される。
可動装置13による走査光は、導光板61に入射する。導光板61は、走査光を内壁面で反射させながらハーフミラー62に導光する。導光板61は、走査光の波長に対して透過性を有する樹脂等により形成されている。
ハーフミラー62は、導光板61からの光をHMD60の背面側に反射し、HMD60の装着者63の眼の方向に出射する。ハーフミラー62は、例えば、自由曲面形状を有している。走査光による画像は、ハーフミラー62での反射により、装着者63の網膜に結像する。或いは、ハーフミラー62での反射と眼球における水晶体のレンズ効果とにより、装着者63の網膜に結像する。またハーフミラー62での反射により、画像は空間歪が補正される。装着者63は、XY方向に走査される光で形成される画像を、観察することができる。
62はハーフミラーであるため、装着者63には、外界からの光による像と走査光による画像が重畳して観察される。ハーフミラー62に代えてミラーを設けることで、外界からの光をなくし、走査光による画像のみを観察できる構成としてもよい。
このように、実施形態の可動装置13をヘッドマウントディスプレイに適用することにより、揺動角度を拡大し、大きな走査角度で光走査可能なヘッドマウントディスプレイを提供できる。
[パッケージング]
次に、本実施形態の可動装置のパッケージングについて図27を用いて説明する。
図27は、パッケージングされた可動装置の一例の概略図である。
図27に示すように、可動装置13は、パッケージ部材801の内側に配置される取付部材802に取り付けられ、パッケージ部材の一部を透過部材803で覆われて、密閉されることでパッケージングされる。さらに、パッケージ内は窒素等の不活性ガスが密封されている。これにより、可動装置13の酸化による劣化が抑制され、さらに温度等の環境の変化に対する耐久性が向上する。
以上、本発明の実施形態の例について記述したが、本発明は斯かる特定の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
なお、上述した実施形態では、可動部に反射面を設ける構成を例示したが、これに限定されるものではなく、可動部が回折格子等の他の光学素子を備えたり、反射面と他の光学素子の両方を備えたりすることもできる。
上述した実施形態では、揺動部が反射部を有する構成を例示したが、これに限定されるものではない。例えば揺動部は、反射部の代わりに回折格子、フォトダイオード、ヒータ(例えば、SiNを用いたヒータ)、光源(例えば、面発光型レーザ)等を有してもよい。
10 光走査システム
13、13a~13h 可動装置(動作装置の一例、光偏向器の一例)
14 反射面
120 反射部(揺動部の一例)
121 反射部用厚肉部(揺動部用厚肉部の一例)
130a、130b 可動部
131a~132a、131b~132b 可動梁(梁部材の一例)
140a、140b 駆動部
141a~142a、141b~142b 圧電素子
150 支持部
151a、151b 軸方向支持枠
152a、152b 交差方向支持枠
160a、160b 第1の接続部
161a、161b、171aa、171ba 軸方向接続厚肉部
161ad、161bd 交差方向接続厚肉部
170a、170b 第2の接続部
180a、180b、190a、190b 軸方向延出部(軸方向接続延出部の一例)
200a、200b 連結部
201a、201b 軸方向連結厚肉部
201af、201bf 交差方向連結厚肉部
210a、210b、220a、220b 軸方向延出部(軸方向連結延出部の一例)
230a、230b、240a、240b 交差方向延出部(交差方向接続延出部の一例)
250a、250b、260a、260b 交差方向延出部(交差方向接続延出部の一例)
301 シリコン支持層
302 酸化シリコン層
303 シリコン活性層
特開2019-144497号公報

Claims (13)

  1. 揺動部が所定の揺動軸で揺動可能な動作装置であって、
    第1の接続部を介して前記揺動部に一端が接続された可動部と、
    第2の接続部を介して前記可動部の他端に接続された支持部と、を備え、
    前記可動部は、前記揺動軸に交差する交差方向に延伸する梁部材を有し、
    前記第1の接続部又は前記第2の接続部の少なくとも一方は、
    前記揺動軸に沿う軸方向に延出する軸方向接続延出部と、
    前記軸方向に延伸する厚肉の軸方向接続厚肉部と、を含み、
    前記軸方向接続厚肉部は、前記軸方向接続延出部に少なくとも一部が含まれる動作装置。
  2. 前記可動部は、複数の前記梁部材を有し、
    複数の前記梁部材が隣接する前記梁部材の端部同士で連結する折り返し構造であり、
    前記揺動軸に沿う軸方向に延出する軸方向連結延出部と、
    前記折り返し構造における前記梁部材の端部同士の連結部及び前記軸方向連結延出部のそれぞれに一部が含まれ、前記軸方向に延伸する厚肉の軸方向連結厚肉部と、を含む請求項1に記載の動作装置。
  3. 前記第1の接続部又は前記第2の接続部の少なくとも一方は、
    前記梁部材から前記交差方向に延出する交差方向接続延出部と、
    前記交差方向接続延出部に少なくとも一部が含まれ、前記軸方向に延伸する厚肉の交差方向接続厚肉部と、を含む請求項1又は2に記載の動作装置。
  4. 前記第1の接続部及び前記第2の接続部のそれぞれは、
    前記軸方向接続延出部と、前記交差方向接続延出部と、前記交差方向接続厚肉部と、を含み、
    前記可動部は、
    複数の前記梁部材のうち隣接する前記梁部材の端部同士が連結する折り返し構造であり、
    前記折り返し構造における前記梁部材の端部同士の連結部及び前記交差方向接続延出部のそれぞれに一部が含まれ、前記軸方向に延伸する厚肉の交差方向連結厚肉部と、を含む請求項3に記載の動作装置。
  5. 前記支持部は、前記軸方向に延伸する軸方向支持枠を有し、
    前記可動部は、前記第2の接続部を介して前記軸方向支持枠に接続する
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の動作装置。
  6. 前記支持部は、前記交差方向に延伸する交差方向支持枠を有し、
    前記可動部は、前記第2の接続部を介して前記交差方向支持枠に接続する
    請求項1乃至4の何れか1項に記載の動作装置。
  7. 前記第1の接続部は、前記軸方向接続厚肉部を含み、
    前記揺動部は、前記揺動部より厚肉の揺動部用厚肉部を含み、
    前記軸方向接続厚肉部は、前記揺動部用厚肉部に接続している
    請求項1乃至6の何れか1項に記載の動作装置。
  8. 前記第2の接続部は、前記軸方向接続厚肉部を含み、
    前記軸方向接続厚肉部は、前記支持部に接続している
    請求項1乃至7の何れか1項に記載の動作装置。
  9. 請求項1乃至8の何れか1項に記載の動作装置を有し、
    前記揺動部は、反射部を有する光偏向器。
  10. 光源と、
    請求項1乃至8の何れか1項に記載の動作装置と、を有し、
    前記動作装置は、前記光源が発する光を偏向する
    光偏向装置。
  11. 請求項10に記載の光偏向装置を有する
    距離測定装置。
  12. 請求項10に記載の光偏向装置を有する
    画像投影装置。
  13. 請求項11に記載の距離測定装置、又は請求項12に記載の画像投影装置の少なくとも一方を有する移動体。
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