本発明は、便利に取り付けることができるエアノズル及び該エアノズルを有するヘアドライヤーを提供することを目的とする。
上記の技術問題を解決するために、本発明は、ヘアドライヤーのエアダクトに着脱可能に装着されるエアノズルを提供する。エアノズルは、エアノズルハウジング及び第一吸着部材を含む。エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、エアダクトにはエアアウトレットが設けられている。エアノズルハウジングのエアアウトチャネルの第一端部はエアダクトのエアアウトレットに連通される。第一吸着部材は、エアノズルハウジングにおけるエアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に設置される。エアダクトのエアアウトレットには第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設置されており、第一吸着部材と第二吸着部材が協同してエアノズルハウジングをエアダクトに位置付ける。
好ましくは、第一吸着部材は、係合、接着、又はホットメルト接続によってエアノズルハウジングに接続される。
好ましくは、エアダクトの第二吸着部材に面するエアノズルハウジングの片側には係合溝が設けられ、第一吸着部材は係合溝に係合される。
好ましくは、係合溝はエアアウトチャネルの円周方向に沿って少なくとも一周設置され、第一吸着部材は係合溝に設置された環状構造である。
第一吸着部材は磁石であり、第二吸着部材も磁石であり、又は第一吸着部材は鉄リングであり、第二吸着部材は磁石であり、又は第一吸着部材は磁石であり、第二吸着部材は鉄リングである。
エアアウトチャネルは対向して設置された第一端部及び第二端部を含み、エアアウトチャネルの第一端部の開口内径はエアアウトチャネルの第二端部の開口内径より大きく、エアアウトチャネルの径方向の寸法は、エアアウトチャネルの第一端部から第二端部に向かって、第一端部から離れるほど徐々に減少する。
本発明は、さらにヘアドライヤーを提供する。ヘアドライヤーは、エアダクト及びエアノズルを含み、エアダクトはメインハウジングを含み、メインハウジングの一端にはエアアウトレットが設けられており、エアノズルはエアノズルハウジング及び第一吸着部材を含み、エアノズルハウジングにはエアアウトチャネルが設けられており、エアノズルハウジングのエアアウトチャネルの第一端部はエアダクトのエアアウトレットに連通され、第一吸着部材はエアノズルハウジングにおけるエアアウトチャネルの第一端部に近い箇所に設置され、エアダクトのエアアウトレットには第一吸着部材と協同する第二吸着部材が設置されており、第二吸着部材はエアアウトレットの周りに設置され、第一吸着部材と第二吸着部材が協同してエアノズルハウジングをエアダクトに位置付ける。
好ましくは、エアダクトはフロントハウジングをさらに含み、フロントハウジングはメインハウジングに接続され、第二吸着部材はフロントハウジングによってメインハウジングに固定され、フロントハウジングにはエアアウトレットに対応する貫通穴が開設され、第二吸着部材はエアアウトレットの周りに設置された環状構造であり、第二吸着部材の外側表面にはフランジが突出して設置され、フロントハウジングの貫通穴の穴壁にはストッパーが設置され、フランジはストッパーによって止められる。
好ましくは、ヘアドライヤーはエアダクトの内部に配置された充電電池をさらに含み、第二吸着部材は充電電池に電気的に接続された電磁石であり、第一吸着部材は磁石又は鉄ブロックである。
好ましくは、エアダクトに面するエアノズルの側面には環状の突起が設置されており、突起はエアアウトレットの内側壁に密着される。
本発明によって提供されるヘアドライヤーのエアノズルには第一吸着部材が設置されており、ヘアドライヤーのエアダクトのエアアウトレットの周りには第二吸着部材が設置されており、エアノズルは第一吸着部材と第二吸着部材の吸着によってエアダクトに結合される。エアノズルは吸着方式によってヘアドライヤーのエアアウトレットに着脱可能に接続され、螺接又は係合によって接続することを必要としない。エアノズルの取付過程が簡単であり、従ってエアノズルを便利に交換することができ、ユーザ体験を向上させる。
以下に、本発明の実施形態の添付の図面を参照しながら、本発明の実施形態の技術的手段を明確かつ完全に説明する。明らかに、説明される実施形態は、本発明の一部の実施形態だけのものであり、全ての実施形態ではない。本明細書に説明される実施形態から創造的な努力なしに当業者が得ることができるすべての別の実施形態は、本発明の保護範囲に入るものとする。
本発明の実施形態の説明において、「厚さ」という用語で示される方向又は位置関係は、図面に示される方向又は位置関係に基づくものであり、ただ本発明を便利に説明し、説明を簡略化するためのものであり、装置又は素子が必ず特定の方向を有し、特定の方向で構成及び操作されなければならないことを暗示したり示したりするものではなく、従って本発明の制限するものとして理解してはいけない。
図1~図3に示されたように、本発明は、エアダクト20及びエアノズル30を含むヘアドライヤー100を提供する。エアダクト20は、メインハウジング21及びフロントハウジング22を含む。フロントハウジング22の一端にはエアアウトレット210が設けられている。エアノズル30はエアダクト20に着脱可能に取り付けられている。エアノズル30は、エアノズルハウジング31及び第一吸着部材33を含む。エアノズルハウジング31にはエアアウトチャネル310が設けられている。エアダクト20にはエアアウトレット210が設けられている。エアノズルハウジング31のエアアウトチャネル310の第一端部は、エアダクト20のエアアウトレット210に連通される。第一吸着部材33は、エアノズルハウジング31におけるエアアウトチャネル310の第一端部に近い箇所に設置される。エアダクト20のエアアウトレット210には第一吸着部材33と協同する第二吸着部材23が設置されており、第一吸着部材33と第二吸着部材23が協同してエアノズルハウジング31をエアダクト20に位置付ける。具体的には、第一吸着部材33はエアノズルハウジング31のエアアウトチャネル310の周りに設置され、第二吸着部材23はエアアウトレット210の周りに設置される。
本実施形態において、第一吸着部材33はエアアウトチャネル310の第一端部を取り囲む環状構造であり、第二吸着部材23はエアアウトレット210を取り囲む環状構造である。第一吸着部材33及び第二吸着部材23は互いに吸着されて、エアノズル30をエアダクト20に着脱可能に結合させる。好ましくは、第一吸着部材33が第二吸着部材23に吸着されるとき、第一吸着部材33の軸と第二吸着部材23の軸は同じ直線上にある。
本発明によって提供されるヘアドライヤー100のエアノズル30には第一吸着部材33が設置されており、ヘアドライヤー100のエアダクト20のエアアウトレット210の周りには第二吸着部材23が設置されており、エアノズル30は第一吸着部材33と第二吸着部材23の吸着によってエアダクト20に結合される。エアノズル30は吸着方式によってヘアドライヤー100のエアアウトレット210に着脱可能に接続され、螺接又は係合によって接続することを必要としない。エアノズル30の取付過程が簡単であり、従ってエアノズル30を便利に交換することができ、ユーザ体験を向上させる。
図2~図5に示されたように、第一吸着部材33は、係合、接着又はホットメルト接続によってエアノズルハウジング31に結合される。本実施形態において、第一吸着部材33は、係合方式によってエアノズルハウジング31に結合される。具体的には、エアノズルハウジング31は、エアアウトダクト311と、エアダクト20に近いエアアウトダクト311の一端に設置された接続リング313と、を含む。第一吸着部材33は、エアアウトダクト311に背を向ける接続リング313の片側に係合される。エアアウトダクト311は、対向して設置される第一端部及び第二端部を含む。接続リング313は、エアアウトダクト311の第一端部に設置される。エアダクト20の第二吸着部材23に面するエアノズルハウジング31の片側には係合溝315が設けられており、第一吸着部材33は係合溝315に係合される。接続リング313の内部キャビティはエアアウトダクト311の内部キャビティに連通されてエアアウトチャネル310を形成する。
係合溝315は、エアアウトチャネル310の円周方向に沿って少なくとも一周設置される。第一吸着部材33は、係合溝315に設置された環状構造である。具体的には、係合溝315は、エアダクト20に面する接続リング313の側面におけるエアアウトチャネル310の周りに設置された環状溝である。係合溝315の軸と接続リング313の軸は同じ直線上にある。接続リング313は、エアアウトダクト311に固定接続される。接続リング313上のエアアウトダクト311の投影は接続リング313に落ちる。接続リング313とエアアウトダクト311は係合又は接着によって一体に接続される。接続リング313とエアアウトダクト311は一体成型によって作製されてもよい。
第一吸着部材33が設置されているエアノズル30のエアノズルハウジング31の側面には環状の突起317が設置されている。突起317は、エアアウトレット210の内側壁に密着される。具体的には、突起317は、エアアウトダクト311に背を向ける接続リング313の側面に突出されるように設置され、且つ接続リング313の円周方向に沿って一周設置される。第一吸着部材33は突起317を囲むように突起317の外周面に設置され、即ち、第一吸着部材33の内側壁は突起317の外側壁に当接される。エアダクト20に隣接する突起317の端部は第一吸着部材33から外に露出している。本実施形態において、突起317は係合溝315よりも接続リング313の内側壁にさらに近い。具体的には、突起317は係合溝315に隣接し、且つ突起317とエアアウトチャネル310との間の距離は係合溝315とエアアウトチャネル310との間の距離より小さい。好ましくは、突起317の内側壁と接続リング313の内側壁は同じ平面上にあり、突起317の外側壁は係合溝315の1つの側壁である。突起317の内側壁及びエアアウトチャネル310のチャネル壁は滑らかに移行するので、風の抵抗を減らし、ユーザ体験を向上させる。
他の実施形態において、第一吸着部材33は、長方形のリング、正方形のリング、楕円形のリング、又は他の形状のリング構造であることができる。第一吸着部材33を係合溝315に係合させるために、第一吸着部材33の異なる形状に対応して、係合溝315は、長方形のリング溝、正方形のリング溝、楕円形のリング溝である。第二吸着部材23の形状は第一吸着部材33の形状にほぼ対応され、第二吸着部材23は、長方形のリング、正方形のリング、楕円形のリング、又は他のリング構造である。
本実施形態において、第一吸着部材33は磁石であり、第二吸着部材23も磁石である。第二吸着部材23に面する第一吸着部材33の片側は陰極であり、第一吸着部材33に面する第二吸着部材23の片側は陽極である。他の実施形態において、第二吸着部材23に面する第一吸着部材33の片側は陽極であり、第一吸着部材33に面する第二吸着部材23の片側は陰極である。
他の実施形態において、第一吸着部材33は鉄リングであり、第二吸着部材23は磁石である。又は、第一吸着部材23は磁石であり、第二吸着部材23は鉄リングである。
他の実施形態において、エアダクト20の内部には充電電池が配置されている。第二吸着部材23は充電電池に電気的に接続された電磁石であり、第一吸着部材33は磁石又は鉄ブロックである。具体的には、一実施形態では、第二吸着部材23が磁性を維持できるように、第二吸着部材23は常に充電電池に電気的に接続されており、第一吸着部材33を第二吸着部材23に便利に吸着させることができる。別の実施形態では、エアダクト20にはさらに第二吸着部材23と充電電池との間の電気接続状態を制御するスイッチが設置されている。エアノズル30を使用することを必要とする場合、スイッチをオンにして、第二吸着部材23に磁性を付与し、第一吸着部材33は第二吸着部材23に便利に吸着接続することができる。エアノズル30を取り外すことを必要とする場合、スイッチをオフにして、第二吸着部材23と充電電池との間の電気接続を切断し、第二吸着部材23の磁性は消失し、エアノズル30を便利に取り外すことができる。
エアアウトチャネル310は、対向して設置された第一端部及び第二端部を含む。エアアウトチャネル310の第一端部の開口内径は第二端部の開口内径より大きく、従ってヘアドライヤー100によって生成された風を集中させることができ。本実施形態において、エアアウトチャネル310の第一端部の開口は円形の穴であり、エアアウトチャネル310の第二端部の開口は腰型の穴である。エアアウトチャネル310の第一端部の開口面積は、エアアウトチャネル310の第二端部の開口面積より大きい。
好ましくは、エアアウトチャネル310の径方向の寸法は、エアアウトチャネル310の第一端部から第二端部に向かって、第一端部から離れるほど徐々に減少する。
図4及び図5に示されたように、フロントハウジング22はメインハウジング21に接続され、第二吸着部材23はフロントハウジング22によってメインハウジング21に固定される。具体的には、第二吸着部材23は、フロントハウジング22及びメインハウジング21に挟まれて固定される。即ち、第二吸着部材23は、メインハウジング21とフロントハウジング22との間に挟まれている。メインハウジング21のエアアウトレット210の周りにメインハウジング21の軸方向に沿ってクランプリング212が突出して設置される。メインハウジング21のクランプリング212の周りに位置決め溝214が一周設置される。第二吸着部材23は、クランプリング212を囲むように設置され、且つ位置決め溝210に位置決められる。ヘアドライヤー100はロック構造をさらに含み、メインハウジング21とフロントハウジング22はロック構造によって固定接続される。ロック構造にはバックル構造、磁気吸着構造、内外螺接構造、ボルト構造などが含まれるが、これらに限定されない。メインハウジング21の位置決め溝210の周りには複数の接続柱215が設置される。各々の接続柱215はその軸方向に沿ってロック穴216が設けられる。本実施形態において、ロック構造はネジなどのような複数のロック部材を含む。ロック部材毎はフロントハウジング22を貫いてから対応するロック穴216にロックされて、フロントハウジング22はメインハウジング21に固定的に接続される。
フロントハウジング22には、エアアウトレット210に対応する貫通穴220が開設される。第二吸着部材23は、エアアウトレット210の周りに設置された環状構造である。第二吸着部材23の外側表面にはフランジ231が突出して設置される。フロントハウジング22の貫通穴220の穴壁にはストッパー221が設置され、フランジ213はストッパー221によって止められる。第二吸着部材23のフランジ231から離れた端部は貫通穴220を貫いて第一吸着部材33に当接される。具体的には、フロントハウジング22は、ほぼ環状構造である。ストッパー221は、フロントハウジング22の内側面におけるメインハウジング21から離れた片側に設置された環状シートである。ストッパー221には、メインハウジング21の複数のロック穴216に対応する複数の貫通穴223が設けられる。
好ましくは、フロントハウジング22は装飾リング225をさらに含む。装飾リング225は、メインハウジング21に背を向けるストッパー221の側面に取り付けられる。装飾リング225は、ロック構造を覆う。即ち、装飾リング225はストッパー221上の複数の貫通穴223を覆って、空気中のほこりなどの不純物が侵入するのを防ぎ、且つヘアドライヤー100の空気漏れを防ぐ。具体的には、メインハウジング21に背を向けるストッパー221の側面には受容溝が設けられており、装飾リング225は係合又は接着によって受容溝に固定される。
図4~図6に示されたように、第一吸着部材33をエアノズルハウジング31に組み立てるとき、突起317を囲むように第一吸着部材33を設置し、且つ第一吸着部材33は係合溝315に係合する。第二吸着部材23をメインハウジング21に組み立てるとき、クランプリング212を囲むように第二吸着部材23を設置し、且つ第二吸着部材23は位置決め溝214に収容される。フロントハウジング22で第二吸着部材23を覆って、フロントハウジング22のストッパー221が第二吸着部材23のフランジ231に当接され、フロントハウジング22の複数の貫通穴223はそれぞれメインハウジング21の複数のロック穴216と位置合わせる。複数の貫通穴223に挿入された複数のロック部材はそれぞれ対応する複数のロック穴216にロックされる。フロントハウジング22がメインハウジング21に固定的に結合され、第二吸着部材23がフロントハウジング22とメインハウジング21との間にクランプされて固定される。装飾リング225をフロントハウジング22の受け溝に取り付ける。フランジ231に背を向ける第二吸着部材23の側面は貫通孔220から外向きに露出されて装飾リング225の外表面と同じ平面上にある。
図1~図3、図6を一緒に参照すると、エアノズル30を使用する必要がある場合、エアノズル30の突起317をエアダクト20のエアアウトレット210に挿入すると、第一吸着部材33は第二吸着部材23に吸着されて、エアノズル30はエアダクト20に結合され、装着に便利である。この時、エアノズル30のエアアウトチャネル310はエアダクト20のエアアウトレット210に連通され、突起317の外側壁は第二吸着部材23の内側壁に気密に取り付けられて、エアダクト20によって生成される風がエアノズル30とエアダクト20との間の接続部から漏れることを防止する。エアダクト20からエアノズル30を取り外すことを必要とする場合、メインハウジング21から離れる方向に向ってエアノズル30の一端を引っ張って、第一吸着部材33と第二吸着部材23との間の吸着力を解除すると、エアノズル30を取り外すことができ、使用便利であり、操作も簡単である。
上記の説明は、本発明のいくつかの例示的な実施形態にすぎない。当業者は、本発明の原理を逸脱せずに、複数の改善及び潤飾を行うことができ、このような改善及び潤飾も本発明の保護の範囲内に含まれる。