JP2022076533A - 細菌抑制装置及び給水装置 - Google Patents

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Toshiaki Saito
正人 小森
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Abstract

【課題】微細な気泡であるファインバブルを内在させた水または湯を配管内に流通させることで細菌類の繁殖を抑制する細菌抑制装置及びこれを用いた給水装置を提供する。【解決手段】ファインバブル混入水は細菌類の繁殖に対する高い抑制効果とバイオフィルムに対する高い洗浄効果を有する。そして、この細菌抑制装置80a~80c及び給水装置100は、このファインバブル混入水を生成し、設備、配管内に流通させる。これにより、設備、配管内での細菌類の繁殖を大きく抑制することできる。これにより、設備の清掃や殺菌に関する作業負担の軽減とコストの削減とを図ることができる。また、自動排水装置50を備えた給水装置100では定期的な排水の頻度を減少させることができ、上下水道料金に関するコストの削減を図ることができる。【選択図】図1

Description

本発明は、微細な気泡であるファインバブルを内在させた水または湯を配管内に通水して細菌類の繁殖を抑制する細菌抑制装置及びこれを用いた給水装置に関するものである。
医療施設、介護施設、商業ビル等では、複数の個所に多数の給水栓が設けられている。しかしながら、比較的大規模な施設では設置場所や設置エリアによって給水栓の使用頻度が異なり、使用頻度が極端に低い給水栓では、この給水栓に繋がる枝管内に水または湯が長時間滞留する場合が有る。そして、このような配管内での水または湯の滞留は細菌繁殖の要因となり好ましいものではない。特に、近年レジオネラ属菌による感染症が増加傾向にあり、医療施設や介護施設におけるレジオネラ属菌対策が要求されている。
この問題点に関し本願発明者らは、下記[特許文献1]に示すように、給水栓に繋がる枝管の先側に排出配管を設け、この排出配管を開閉弁によって定期的に開閉することで枝管内の水または湯を入れ替え、枝管内における水または湯の長時間の滞留を防止して細菌類の繁殖を抑制する発明を行った。また、給水栓を定期的に自動的に開閉する[特願2020-154233号]に記載の発明を行った。
特開2020-125872号公報
上記の[特許文献1]及び[特願2020-154233号]に記載の発明により給水栓内の水は定期的に排出され配管内の水または湯の滞留による細菌類の繁殖を抑制することが可能となった。しかしながら、如何に水または湯の長期間の滞留を防止したとしても、配管内の細菌類の増殖を完全に抑制できる訳ではなく、異なるアプローチからの更なる改善が望ましい。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、微細な気泡であるファインバブルを内在させた水または湯を配管内に流通させることで細菌類の繁殖を抑制する細菌抑制装置及びこれを用いた給水装置の提供を目的とする。
本発明は、
(1)水または湯を貯留する水槽10の配管に接続する細菌抑制装置であって、
前記水槽10から送水される水または湯に微細な気泡であるファインバブルを内在させる気泡生成部82と、前記気泡生成部82を備え前記配管と接続した気泡生成管84と、を有することを特徴とする細菌抑制装置80a~80cを提供することにより、上記課題を解決する。
(2)ファインバブルの個数が3.5~7.5×10個/mLであり、平均粒径が150nm~200nmであり、最頻粒径が110nm~180nmであることを特徴とする上記(1)記載の細菌抑制装置80a~80cを提供することにより、上記課題を解決する。
(3)気泡生成管84の取水端84aが水槽10の水または湯を給水栓32に送水する給水配管30aに接続し、前記給水配管30aの水または湯を分取してファインバブルを混入させ、前記水槽10に還流させることを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の細菌抑制装置80a、80bを提供することにより、上記課題を解決する。
(4)気泡生成管84の取水端84aが水または湯を水槽10に送水する供給配管30bに接続するとともに、前記気泡生成管84の出水端84bが水槽10の水または湯を浄水設備94に送水する送水配管30cに接続し、前記供給配管30bの水または湯を分取してファインバブルを混入させ、前記浄水設備94に送水することを特徴とする上記(1)または上記(2)に記載の細菌抑制装置80cを提供することにより、上記課題を解決する。
(5)上記(3)記載の細菌抑制装置80a、80bと、水または湯を貯留する水槽10と、前記水槽10の水または湯を吐出する給水栓32と、前記水槽10に貯留した水または湯を前記給水栓32に送水する給水配管30aと、を有し、前記細菌抑制装置80a、80bは前記給水配管30aの水または湯を分取してファインバブルを混入させ、前記水槽10に還流させることを特徴とする給水装置100を提供することにより、上記課題を解決する。
(6)所定の開栓信号が入力することで給水栓32を開栓動作させる制御部12と、前記開栓信号と同等の外部信号を前記制御部12に対して出力する信号出力部52と、前記信号出力部52に定期的に動作指令を出力するタイマ部54と、を備え、
前記信号出力部52は前記タイマ部54から入力する動作指令によって外部信号を出力し、前記外部信号により前記給水栓32を定期的に開栓動作させ給水栓32内部及びその上流域の水または湯を排出させることを特徴とする上記(5)記載の給水装置100を提供することにより、上記課題を解決する。
本発明に係る細菌抑制装置及び給水装置は、細菌類の繁殖に対する高い抑制効果とバイオフィルムに対する高い洗浄効果を有するファインバブル混入水を生成し、このファインバブル混入水を設備、配管内に流通させる。これにより、設備、配管内での細菌類の繁殖を抑制することが可能となる。このため、設備の清掃や殺菌に係る作業負担の軽減とコスト削減とを図ることができる。
本発明に係る第1の形態の細菌抑制装置を備えた給水装置を示す概略構成図である。 本発明に係る第2の形態の細菌抑制装置を備えた給水装置を示す概略構成図である。 本発明に係る第3の形態の細菌抑制装置を備えた温水浴設備を示す概略構成図である。 本発明に係る給水装置に好適な給水栓を示す図である。 ファインバブル混入水による細菌繁殖の抑制効果を説明するグラフである。 ファインバブル混入水によるバイオフィルムの洗浄効果を説明するグラフである。
本発明に係る細菌抑制装置80a~80c及びこれを用いた給水装置100について図面に基づいて説明する。ここで、図1は本発明に係る第1の形態の細菌抑制装置80aを備えた給水装置100を示す概略構成図である。また、図2は本発明に係る第2の形態の細菌抑制装置80bを備えた給水装置100を示す概略構成図である。また、図3は本発明に係る第3の形態の細菌抑制装置80cを備えた温水浴設備90を示す概略構成図である。尚、本願でのファインバブルとは一般的に直径が0.1mm以下の超微細な気泡を意味し、特に直径0.001mm未満の気泡をウルトラファインバブルと称する。尚、ファインバブルは細かな気泡であるため無害で安全であり、内在させる水が飲料水であればファインバブルの内在したファインバブル混入水も問題なく飲料が可能である。
先ず、本発明に係る細菌抑制装置80a~80cは、水または湯を貯留する水槽10を備えた例えば、ビルやマンション、医療施設、介護施設、福祉施設、商業施設、宿泊施設、教育機関、工場、その他の給水装置100や給湯装置、また、循環型の大浴場やプール等の温水浴設備90や養魚場、水族館、その他の建築物の水または湯の配管に接続するものであり、水槽10から送水される水または湯に微細な気泡であるファインバブルを内在させる気泡生成部82と、この気泡生成部82を備え水槽10から伸びた配管と少なくとも一端が接続した気泡生成管84と、を有している。尚、本発明に係る第1、第2の形態の細菌抑制装置80a、80bは、吐出した水または湯が水槽10内に戻らない給水装置100等の設備に用いるものであり、第3の形態の細菌抑制装置80cは水または湯が水槽10に還流する循環型の設備に用いるものである。
ここで、細菌抑制装置80a~80cの気泡生成部82は、微細な気泡であるファインバブルを気泡生成管84内を通過する水または湯中に生成もしくは混入するものであり、ファインバブルの形成方法に関しては特に限定はない。例えば、オリフィス部分に微細な外気の取り入れ口を設け、ベルヌーイの法則によって外気を吸引し、水または湯中にファインバブルを混入するものを用いても良い。ただし、本発明に好適な気泡生成部82としては、最適化したオリフィス構造により、通過する水または湯にキャビテーションを生じさせ水中に溶解している空気をファインバブル化して内在させるものが好ましい。このキャビテーションによる閉鎖型の気泡生成部82では外気を導入することなく水または湯中に微細なウルトラファインバブルを均一に生成することができる。例えば、最適化した気泡生成部82では、溶存酸素量約10mL/L・25℃の水道水を流量2L/min~10L/minで通過させた際に、水中に平均粒径が150nm~200nm、最頻粒径が110nm~180nmのウルトラファインバブルを3.5~7.5×10個/mL生成することが可能となる。また、閉鎖型の気泡生成部82では上記のように水または湯と外気との接触がないため、衛生状態の悪化を防止することができる。
また、気泡生成管84の両端部にはメンテナンス用開閉弁40を設けることが好ましい。この構成では、給水装置100、温水浴設備90等の設置側の設備の稼働を止めずに、気泡生成管84のみを取り外してメンテナンス等を行うことが可能となる。また、気泡生成管84には必要に応じて、この気泡生成管84内を流れる水または湯の流量を取得する流量計42や、水圧を取得する圧力計44、水または湯中の比較的大きなゴミを除去するストレーナ81等を設けても良い。
次に、本発明に係る細菌抑制装置80a、80bを備えた給水装置100に関して説明を行う。図1、図2に示す本発明に係る給水装置100は、本発明に係る細菌抑制装置80aもしくは80bと、上水道1等から供給される水を貯留する受水槽としての水槽10と、この水槽10の水を吐出する給水栓32と、水槽10に貯留した水を給水栓32に送水する給水配管30aと、水槽10の水を給水配管30aに圧送するポンプ34a、34bと、を有している。尚、本例ではポンプ34a、34bを並列に2台接続し、予め設定された動作時間で交互に稼働する例を図示しているが、ポンプの台数は特に限定はなく、1台でも3台以上でも良い。また、給水装置100に水槽10の水を加温する加熱手段を設け、給水栓32から湯を吐出する給湯装置としても良い。この場合、水槽10は貯湯タンクとなる。また、給水装置100は湯と水とを混合して吐出する混合水栓としても良い。さらに、水槽10には貯留した水に次亜塩素酸ナトリウム等の周知の殺菌剤を添加する薬剤添加装置3を設けても良い。
また、給水装置100に用いる給水栓32には特に限定はないが、図4に示す自動排水装置50を備えたものが好ましい。ここで、給水栓32は、給水配管30aから分岐した枝管16と、枝管16を介して供給される給水配管30aの水または湯を吐出する吐出口14と、枝管16を開閉する開閉弁等の周知の開閉手段18と、この開閉手段18を開閉制御する制御部12と、人間の動作によって所定の開栓信号を出力するスイッチ機構20(20a、20b)と、このスイッチ機構20からの開栓信号を制御部12に伝達する信号ライン22(22a、22b)と、を有している。また、自動排水装置50として、開栓信号と同等の外部信号を出力する信号出力部52と、この信号出力部52に定期的に動作指令を出力するタイマ部54と、給水栓32側の信号ライン22に並列に接続され信号出力部52から出力される外部信号を信号ライン22を介して制御部12に出力する信号ライン56と、を有している。尚、代表的なスイッチ機構20としては、人の手指が押圧もしくは接触するなどの直接的な動作によって開栓信号を出力する手動スイッチ20aや、人の手指の接近を感知して自動的に開栓信号を出力する周知の近接センサ20b等が挙げられる。尚、給水栓32が図4に示すように複数のスイッチ機構20と複数の信号ライン22を有している場合には、信号ライン56はいずれか一方の信号ライン22に接続していればよい。ただし、複数の信号ライン22が異なる開栓信号を出力する場合には、外部信号と対応した開栓信号の信号ライン22に外部信号の信号ライン56を接続する必要がある。特に給水栓32が図4に示すように手動スイッチ20aと近接センサ20bの二つのスイッチ機構20を備えている場合には、比較的単純な手動スイッチ20aの開栓信号に外部信号を対応させ、手動スイッチ20a側の信号ライン22aに外部信号の信号ライン56を接続して構成することが好ましい。
そして、本発明に係る第1の形態の細菌抑制装置80aでは、図1に示すように気泡生成管84の取水端84aが給水装置100のポンプ34a、34bよりも下流側の給水配管30aに接続し、出水端84bが水槽10に接続する。そして、水槽10内の水または湯はポンプ34aもしくは34bの動作により給水配管30aに圧送され、取水端84aから気泡生成管84に流入する。そして、気泡生成部82にてファインバブルが生成もしくは混入され出水端84bから水槽10内に還流する。尚、第1の形態の細菌抑制装置80aでは、気泡生成管84への水または湯の圧送を給水装置100のポンプ34a、34bが担う構成となっている。よって、この構成ではポンプ34a、34bの切り替え動作と連動して閉塞し、ポンプ34a、34bの切り替え動作中には細菌抑制装置80a内の水または湯の流通を止める開閉弁46を気泡生成管84に設けることが好ましい。
また、本発明に係る第2の形態の細菌抑制装置80bでは、図2に示すように取水端84aが給水装置100のポンプ34a、34bよりも上流側の給水配管30aに接続し、出水端84bが水槽10に接続する。また、気泡生成管84には別途、循環ポンプ34cが設けられ、水槽10内の水または湯はこの循環ポンプ34cの動作により給水配管30aから気泡生成管84に圧送される。そして、気泡生成部82にてファインバブルが生成もしくは混入され出水端84bから水槽10内に還流する。この第2の形態の細菌抑制装置80bでは給水装置100から独立した循環ポンプ34cを有するため、細菌抑制装置80bの単独での動作が可能である。また、第2の形態の細菌抑制装置80bでは、気泡生成管84に逆流防止弁41を設けるとともに、循環ポンプ34cのみを取り外し可能なように適宜メンテナンス用開閉弁40を設けることが好ましい。
次に、図3に示す本発明の第3の形態の細菌抑制装置80cを備えた温水浴設備90に関して説明を行う。図3に示す温水浴設備90は、本発明に係る細菌抑制装置80cと、所定の温度に加温された湯もしくは水を貯留する浴槽もしくはプールとしての水槽10と、この水槽10の水または湯を浄化する濾過器や殺菌装置等の浄水設備94と、この浄水設備94で浄化した水または湯を水槽10側に送水する供給配管30bと、水槽10の水または湯を浄水設備94側に送水する送水配管30cと、水または湯を水槽10と浄水設備94とで循環させるポンプ34dと、浄水設備94の上流側に位置し毛髪等の比較的大きなゴミを除去するヘアキャッチャ96と、を有している。また、温水浴設備90が水槽10の水を加温する場合には浄水設備94の下流側にボイラやヒータ、熱交換器等の加熱手段92を有する。そして、第3の形態の細菌抑制装置80cでは気泡生成管84の取水端84aが供給配管30bに接続し、出水端84bが送水配管30cに接続する。そして、水槽10内の水または湯はポンプ34dの動作により送水配管30cに圧送され、ヘアキャッチャ96、浄水設備94、加熱手段92、供給配管30bを経て水槽10に還流する。このとき、供給配管30bを流れる水または湯の一部は取水端84aから気泡生成管84に流入し、気泡生成部82にてファインバブルが生成もしくは混入された後、出水端84bから送水配管30cに吐出される。よって、第3の形態の細菌抑制装置80cの気泡生成管84は水槽10と並列に接続したバイパス管となる。また、第3の形態の細菌抑制装置80cでは細菌抑制装置80aと同様に気泡生成管84への水または湯の圧送を温水浴設備90のポンプ34dが担う構成となっている。よって、この構成ではポンプ34dの動作停止と連動して閉塞し、ポンプ34dの停止中には細菌抑制装置80c内の水または湯の流通を止める開閉弁46を気泡生成管84に設けることが好ましい。
次に、ファインバブル混入水による細菌繁殖の抑制効果の実験結果を示す。先ず、気泡生成部82に用いたファインバブル生成管と13VP(硬質ポリ塩化ビニル管 内径約13mm)、長さ10cmの試験配管とを接続した。次に、水温約17℃の水道水を流量16L/min、圧力0.1MPaの条件でファインバブル生成管及び試験配管に1分間通水した。尚、上記の条件で通水したファインバブル混入水を別途測定したところ、水中に約10個/mLのウルトラファインバブルの存在が確認された。また、通水した水道水の塩素濃度は0.4mg/Lであり、pHは7であり、TOC(全有機炭素)は0.2mg/Lであった。次に、試験配管の両端を閉塞し、試験配管中にファインバブル混入水を封入したまま1週間放置した。また、比較としてファインバブル生成管の替わりに同等の長さのステンレス直管を接続し、同一の条件で(ファインバブルの存在しない)水道水を試験配管に通水した後、試験配管の両端を閉塞し、水道水を封入したまま1週間放置した。そして、1週間放置後の各試験配管の内面(面積約41cm)をワイプチェック(登録商標)TE-302(有限会社佐藤化成工業所製)を用いて拭き取り検査した。その結果を図5に示す。
図5より、1週間水道水を封入した試験配管の従属栄養細菌のコロニー数は1.2×10(CFU/cm)であったのに対し、ファインバブル混入水を封入した試験配管では3.0×10(CFU/cm)であり、ファインバブル混入水のものの方が水道水のものよりも約1/100 コロニー形成数が少なかった。この結果から、配管中に水が滞留した場合でも、水道水よりもファインバブル混入水の方が細菌の繁殖を抑制可能なことが判る。
次に、水槽内に上記の水道水を40L貯留した。次に、この水道水中に有機物濃度がTOC換算で2mg-C/Lとなるようにグルコースを0.165g、トリプトンを0.33g、イーストエキストラクト(酵母エキス)を0.165g添加した。次にこの有機物添加水を13VP、長さ15cmの試験配管に5日間循環通水し試験配管内にバイオフィルムを形成させた。次に、このバイオフィルムを形成させた試験配管に上記のファインバブル生成管を接続し、新規の水道水で20分間通水し洗浄を行った。尚、洗浄後の水道水は通水直後、2分後、4分後、8分後、16分後に減菌ハイポ入り採水瓶(100mL 栄研化学株式会社製)にて採水し、上水試験方法の項目V-2.2.4に記載の手順に準拠して従属栄養細菌数を測定した。また、洗浄試験後の試験配管を半分に切断しその内面(面積約31cm)を上記と同様にして拭き取り検査した。また、比較として、ファインバブル生成管の替わりに同等の長さのステンレス直管を接続し、ファインバブルの存在しない水道水により同一の条件で試験配管を洗浄し、その洗浄水の従属栄養細菌数と洗浄試験後の試験配管の内面の拭き取り検査を同一の条件で行った。ここで、図6(a)に洗浄水の従属栄養細菌数の変化を示す。また、図6(b)に拭き取り検査の結果を示す。尚、図6(a)中の黒丸がファインバブル混入水の結果を示し、白三角が水道水の結果を示す。
図6(a)より、水道水による洗浄水では従属栄養細菌は4分後に3(CFU/cm)検出されたのみで他の洗浄水ではほとんど検出されず、洗浄がほとんどできていないことが判る。これに対して、ファインバブル混入水にて洗浄した洗浄水は従属栄養細菌が洗浄直後で22(CFU/cm)、2分後で9(CFU/cm)、4分後で5(CFU/cm)検出され、ファインバブル混入水によるバイオフィルムの洗浄効果が高いことを示している。また、図6(b)より水道水による洗浄後の拭き取り検査では従属栄養細菌が97(CFU/cm)検出されたのに対し、ファインバブル混入水による洗浄後の配管では従属栄養細菌は2(CFU/cm)とほとんど検出されず、十分な洗浄が行われていることが判る。これらの結果から、ファインバブル混入水はバイオフィルム等の細菌類の洗浄、除去効果が高いことが判る。
次に、図1、図2に示す給水装置100及び細菌抑制装置80a、80bの動作を説明する。尚、ここでは自動排水装置50を備えた給水栓32の給水装置100を例に説明を行う。先ず、上水道1等から水が供給され水槽10には略一定の容量の水が貯留する。尚、給水栓32等から水が吐出して水槽10内の水が使用されると、その分、上水道1等から新たな水が供給され水槽10内の水量は略一定に維持される。また、薬剤添加装置3を備えた給水装置100では、水槽10に所定の消毒薬が適宜投入される。そして、図1に示す給水装置100では基本的にポンプ34a、34bのいずれか一方が常時稼働する。また、図2に示す給水装置100では基本的に循環ポンプ34cが常時稼働する。これにより、水槽10内の水が給水配管30a、取水端84aを介して細菌抑制装置80a、80bの気泡生成管84に流入する。尚、気泡生成管84の管径等は最適化されており、気泡生成管84内の圧力及び流量は適切な範囲に維持される。そして、気泡生成管84内に流入した水には気泡生成部82にて微細な気泡であるファインバブルが生成もしくは混入される。このようにしてファインバブルの混入した水は出水端84bから水槽10内へ吐出される。そして、これらの動作がある程度の時間継続されることによって水槽10内はファインバブル混入水で満たされる。
次に、人が手動スイッチ20aや近接センサ20bを動作させると、これらスイッチ機構20から開栓信号が制御部12に出力される。これにより、制御部12は開閉手段18を予め設定された一定の時間、開動作させる。これにより、図1に示す給水装置100では水槽10内のファインバブル混入水が給水配管30a、枝管16を通して給水栓32の吐出口14から一定時間吐出する。また、図2に示す給水装置100では開閉手段18が開状態になると同時にポンプ34a、34bのいずれか一方が稼働して、水槽10内のファインバブル混入水が給水配管30a、枝管16を通して給水栓32の吐出口14から一定時間吐出する。そして、所定時間が経過すると制御部12は開閉手段18を閉動作させ、これにより吐出口14からのファインバブル混入水の吐出は停止する。尚、このとき給水配管30a、枝管16内に滞留する水または湯はファインバブル混入水であるため、水道水と比較してこれらの配管内における細菌類の繁殖を抑制することができる。
また、自動排水装置50を構成するタイマ部54のカウントが予め設定された所定の時間に到達すると、タイマ部54は信号出力部52に動作指令を出力する。そして、カウンタをリセットしてカウントを再開する。また、信号出力部52はタイマ部54からの動作指令を受けて所定の外部信号を出力する。出力された外部信号は信号ライン56、22を介して給水栓32の制御部12に入力する。ここで、外部信号は開栓信号と同等の信号であるから、制御部12は外部信号を開栓信号と認識し、開栓信号の入力時と同様に開閉手段18を予め設定された一定時間、開動作させる。これにより、前述と同様にして給水栓32の吐出口14からファインバブル混入水が一定時間吐出する。そして、所定の時間が経過すると制御部12は開閉手段18を閉動作させ、これにより吐出口14からのファインバブル混入水の吐出は停止する。そして、これらの一連の動作はタイマ部54のカウントにより定期的に繰り返し行われる。
そして、この自動排水装置50の動作により、給水栓32は使用、不使用に関わらず、定期的に配管内のファインバブル混入水の排出が行われ、給水栓32内部及び枝管16内の水の入れ替えが行われる。これにより、給水栓32及び配管内に同じ水または湯が長期間滞留することはなく、レジオネラ属菌等の細菌類の繁殖を抑制することができる。さらに、滞留する水または湯は前述のように細菌繁殖の抑制効果の高いファインバブル混入水であるため、細菌類の繁殖はより一層抑制される。このことに加えて、ファインバブル混入水はバイオフィルムに対する高い洗浄能力を有しているため、定期的に排水が行われることでバイオフィルムの付着抑制及び除去をすることができる。また、バイオフィルムの形成が抑制されることで、水または湯中の遊離残留塩素濃度を高い状態で維持することが可能となり、これがさらに細菌類の繁殖の抑制に寄与する。またさらに、自動排水装置50を備えた給水装置100ではファインバブル混入水による細菌繁殖の抑制効果により、定期的な排水の頻度を減少させることができる。これにより、上下水道料金に係るコストの削減を図ることができる。
次に、第3の形態の細菌抑制装置80cを備えた温水浴設備90の動作を説明する。尚、ここでは加熱手段92を備えた温水浴設備90を例に説明を行う。先ず、上水道1等から水が供給され水槽10には略一定の容量の水が貯留する。また、ポンプ34dが動作して、水槽10の水を送水配管30cを介して浄水設備94に圧送する。そして、浄水設備94にて濾過等による水または湯の浄化が行われる。浄化された水または湯は次に加熱手段92に送水され水または湯の加温が行われる。そして、加温された水または湯は供給配管30bを通して水槽10に還流し、これにより水槽10内の水または湯は予め設定された温度に維持される。また、加温された水または湯の一部は取水端84aで分取され、細菌抑制装置80cの気泡生成管84に流入する。このときの、細菌抑制装置80cの流量は供給配管30bの流量の5%~20%程度とすることが好ましい。尚、気泡生成管84内の圧力及び流量は気泡生成管84の管径等によって最適化されており、適切な範囲に維持される。そして、気泡生成管84内に流入した水または湯には気泡生成部82にて微細な気泡であるファインバブルが生成もしくは混入される。このようにしてファインバブルの混入した水は出水端84bから送水配管30c内へ吐出され、送水配管30c内の水または湯と合流してヘアキャッチャ96、浄水設備94、加熱手段92、供給配管30b内を通過し、水槽10内に吐出する。尚、ファインバブルはこれらの設備を通過する際に粒径が若干変化する可能性はあるものの消滅することはなく、水または湯中に存在し続ける。そして、これらの動作がある程度の時間継続されることで水槽10、浄水設備94、加熱手段92及び各配管内はファインバブル混入水で満たされ、循環、流通する。そして、前述のようにファインバブル混入水は細菌繁殖の抑制効果と高い洗浄効果を有しているため、ファインバブル混入水がこれらの設備、配管内を流通することでこれらの設備、配管内での細菌類の繁殖は大きく抑制される。さらに、浄水設備94が濾過器である場合、水または湯の通水方向を逆転させて排出する逆洗が定期的に行われる。この逆洗に使用される水または湯も基本的にファインバブル混入水が用いられるため、水道水と比較して高い洗浄能力を発揮することができる。さらに、バイオフィルムの形成が抑制されることで、水または湯中の遊離残留塩素濃度を長時間高い状態で維持することができる。これにより、塩素系殺菌剤の使用量を低減することが可能となり、薬剤コストの削減を図ることができる。また、水槽10内もファインバブル混入水で満たされるため、壁面へのバイオフィルムの付着を抑制することができる。これにより、水槽10が浴槽やプールの場合、槽清掃が楽になることに加え清掃の頻度を低減することができ、作業者の負担軽減と省人化とを図ることができる。さらに、条例等で定められた温浴施設の循環系に対する指導、例えば週一回以上の高濃度塩素消毒や年数回の過酸化水素等による生物膜除去洗浄等の回数を減らすことができ、これらに係るコストの削減を図ることができる。
以上のように、ファインバブル混入水は細菌類の繁殖に対する高い抑制効果とバイオフィルムに対する高い洗浄効果を有する。そして、本発明に係る細菌抑制装置80a~80c及び給水装置100は、このファインバブル混入水を生成し、設備、配管内に流通させる。これにより、設備、配管内での細菌類の繁殖を大きく抑制することできる。これにより、設備の清掃や殺菌に関する作業負担の軽減とコストの削減とを図ることができる。また、自動排水装置50を備えた給水装置100では定期的な排水の頻度を減少させることができ、上下水道料金に関するコストの削減を図ることができる。
尚、本例で示した細菌抑制装置80a~80c、給水装置100、温水浴設備90、給水栓32、自動排水装置50の各部の構成、形状、動作機構等は一例であるから、本例に限定される訳ではなく、本発明は本発明の要旨を逸脱しない範囲で変更して実施することが可能である。
10 水槽
12 制御部
30a 給水配管
30b 供給配管
32 給水栓
52 信号出力部
54 タイマ部
80a~80c 細菌抑制装置
82 気泡生成部
84 気泡生成管
84a 取水端
84b 出水端
94 浄水設備
100 給水装置

Claims (6)

  1. 水または湯を貯留する水槽の配管に接続する細菌抑制装置であって、
    前記水槽から送水される水または湯に微細な気泡であるファインバブルを内在させる気泡生成部と、前記気泡生成部を備え前記配管と接続した気泡生成管と、を有することを特徴とする細菌抑制装置。
  2. ファインバブルの個数が3.5~7.5×10個/mLであり、平均粒径が150nm~200nmであり、最頻粒径が110nm~180nmであることを特徴とする請求項1記載の細菌抑制装置。
  3. 気泡生成管の取水端が水槽の水または湯を給水栓に送水する給水配管に接続し、前記給水配管の水または湯を分取してファインバブルを混入させ、前記水槽に還流させることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の細菌抑制装置。
  4. 気泡生成管の取水端が水または湯を水槽に送水する供給配管に接続するとともに、前記気泡生成管の出水端が水槽の水または湯を浄水設備に送水する送水配管に接続し、前記供給配管の水または湯を分取してファインバブルを混入させ、前記浄水設備に送水することを特徴とする請求項1または請求項2に記載の細菌抑制装置。
  5. 請求項3記載の細菌抑制装置と、水または湯を貯留する水槽と、前記水槽の水または湯を吐出する給水栓と、前記水槽に貯留した水または湯を前記給水栓に送水する給水配管と、を有し、前記細菌抑制装置は前記給水配管の水または湯を分取してファインバブルを混入させ、前記水槽に還流させることを特徴とする給水装置。
  6. 所定の開栓信号が入力することで給水栓を開栓動作させる制御部と、前記開栓信号と同等の外部信号を前記制御部に対して出力する信号出力部と、前記信号出力部に定期的に動作指令を出力するタイマ部と、を備え、
    前記信号出力部は前記タイマ部から入力する動作指令によって外部信号を出力し、前記外部信号により前記給水栓を定期的に開栓動作させ給水栓内部及びその上流域の水または湯を排出させることを特徴とする請求項5記載の給水装置。
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