JP2022076402A - 収納容器及び放射性同位体の製造方法 - Google Patents

収納容器及び放射性同位体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】収納容器及び放射性同位体の製造方法において、放射性同位体の原料を計装管に適切に挿入する。【解決手段】中空部を有して長手方向に沿って設けられる可撓性の収納容器本体と、前記中空部に設けられて放射性同位体の原料であるRI原料が収納される収納空間と、前記収納容器本体の一端部に装着されて前記中空部の一端部を閉塞する第1蓋部と、を含む。【選択図】図3

Description

本開示は、収納容器及び放射性同位体の製造方法に関する。
医療用や工業用などの用途に、放射性同位体を用いることが知られている。特許文献1には、原料を原子炉の計装管に挿入して、原料に中性子を照射させることで、放射性同位体を製造する旨が記載されている。特許文献1では、原料が収納された保持構体を送り出しシステムの管から計装管に移動させることで、放射性同位体を製造する旨が記載されている。
特許第5798305号公報
しかし、計装管は、長く形成されていたり、湾曲して形成されていたりするため、原料が収納された保持構体を計装管に適切に挿入して放射性同位体を製造するには、改善の余地がある。例えば特許文献1では、保持構体の構造について詳細構成が開示されておらず、保持構体を計装管に適切に挿入できないおそれもある。
本開示は、上述した課題を解決するものであり、放射性同位体の原料を計装管に適切に挿入可能な収納容器及び放射性同位体の製造方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本開示に係る収納容器は、中空部を有して長手方向に沿って設けられる可撓性の収納容器本体と、前記中空部に設けられて放射性同位体の原料であるRI原料が収納される収納空間と、前記収納容器本体の一端部に装着されて前記中空部の一端部を閉塞する第1蓋部と、を含む。
また、本開示に係る放射性同位体の製造方法は、前記RI原料が収納された前記収納容器を、原子炉に設けられた計装管に挿入することで、前記RI原料に中性子束を照射させて放射性同位体を製造する。
本開示によれば、放射性同位体の原料を計装管に適切に挿入することができる。
図1は、本実施形態に係る原子炉容器の模式的な一部断面図である。 図2は、計装管を説明する概略側面図である。 図3は、本実施形態に係る収納容器の断面図である。 図4は、収納容器を計装管内に挿入する方法を説明するための模式図である。 図5は、収納容器を計装管内に挿入する方法を説明するための模式図である。 図6は、本実施形態に係る収納容器の第1変形例を示す断面図である。 図7は、本実施形態に係る収納容器の第2変形例を示す断面図である。 図8は、本実施形態に係る収納容器の第3変形例を示す断面図である。 図9は、本実施形態に係る収納容器の第4変形例を示す模式図である。 図10は、本実施形態に係る収納容器の第5変形例を示す模式図である。 図11は、本実施形態に係る収納容器の第6変形例を示す模式図である。 図12は、本実施形態に係る収納容器の第6変形例を示す断面図である。
以下に添付図面を参照して、本開示の好適な実施形態を詳細に説明する。なお、この実施形態により本開示が限定されるものではなく、また、実施形態が複数ある場合には、各実施形態を組み合わせて構成するものも含むものである。
(原子炉容器)
図1は、本実施形態に係る原子炉容器の模式的な一部断面図である。本実施形態に係る原子炉容器101は、原子力発電プラントの加圧水型原子炉(PWR:Pressurized Water Reactor)に用いられる。ただし、原子炉容器101は、加圧水型原子炉に用いられることに限られず、例えば沸騰水型原子炉に用いられてもよい。図1に示すように、原子炉容器101は、原子炉容器本体101aの内部に、燃料集合体120を含む炉内構造物を有している。
図2は、計装管を説明する概略側面図である。また、原子炉容器本体101aは、複数の計装管147Aが接続されている。計装管147Aは、原子炉容器本体101aの下部の複数個所に配置される。計装管147Aは、計装管台146と、炉内計装案内管147と、コンジットチューブ148と、シンブルチューブ151と、を含む。計装管台146は、下部鏡101eを貫通する。計装管台146は、炉内側の上端部に炉内計装案内管147が連結される一方、炉外側の下端部にコンジットチューブ148が連結されている。炉内計装案内管147は、計装管台146に接続され、炉心内部の燃料集合体120が配置される領域まで伸びている。コンジットチューブ148は、原子炉容器本体101aの外側に配置され、計装管台146とシールテーブル156とに接続される。シンブルチューブ151は、コンジットチューブ148、計装管台146及び炉内計装案内管147に挿入される管である。シンブルチューブ151は、中性子束を計測可能な中性子束検出器(図示略)が挿入されるが挿通される。シンブルチューブ151は、コンジットチューブ148、計装管台146及び炉内計装案内管147に挿入されることで燃料集合体120が配置される領域まで挿入可能となっている。
計装管147Aは、中性子束検出器が挿入される。計装管147Aは、炉心129まで延在することで、挿入された中性子束検出器が、中性子束に晒されて中性子束を検出する。
図2に示すように、コンジットチューブ148は、原子炉容器101の外部まで延出される。原子炉格納容器100は、原子炉容器101の下方に配管室155が形成されている。複数のコンジットチューブ148は、下部鏡101eにある計装管台146から原子炉容器101の外部に引き出され、配管室155を湾曲して上方に引き回された後、端部が別室のシールテーブル156に固定されている。シンブルチューブ151は、この固定されたコンジットチューブ148の端部から挿通される。そして、このシンブルチューブ151に中性子束検出器が挿入される。
シールテーブル156は、板状に形成され、コンジットチューブ148の端部が下から上に貫通された状態で固定されている。複数のコンジットチューブ148は、シールテーブル156の上面から林立されている。
このように、計装管147Aは、コンジットチューブ148がシンブルチューブ151に挿入される構成であるが、それに限られず、中性子束検出器や後述する収納容器10が挿入される任意の形状の管、また、内部空間が細長い通路となる中空部材であってよい。
(収納容器)
図3は、本実施形態に係る収納容器の断面図である。本実施形態に係る収納容器10は、1本の可撓性の収納容器本体12と蓋部(第1蓋部)14とで構成されており、計装管147A内に挿入される。収納容器本体12は、内部にRI(Radioisotope)原料Mが収納される。
(RI原料)
RI原料Mは、放射性同位体の原料である。RI原料は、計装管147Aの原子炉容器101内に位置する箇所内で、中性子束に暴露されることで、放射性同位体に変換される。RI原料Mは、粉末が焼き固められたブロック状となっているが、それに限られない。RI原料は、例えば、モリブデン‐98、クロム‐50、銅‐63、ジスプロシウム‐164、エルビウム‐168、ホルミウム‐165、ヨウ素-130、イリジウム-191、鉄‐58、ルテチウム‐176、パラジウム‐102、リン‐31、カリウム‐41、レニウム‐185、サマリウム‐152、セレン‐74、ナトリウム‐23、ストロンチウム‐88、イッテルビウム‐168、イッテルビウム‐176、イットリウム‐89、のうち少なくとも1つであってよい。そして、それらのRI原料に中性子束が照射されることで、放射性同位体として、それぞれ、モリブデン‐99、クロム‐51、銅‐64、ジスプロシウム‐165、エルビウム‐169、ホルミウム‐166、ヨウ素-131、イリジウム-192、鉄‐59、ルテチウム‐177、パラジウム‐103、リン‐32、カリウム‐42、レニウム‐186、サマリウム‐153、セレン‐75、ナトリウム‐24、ストロンチウム‐89、イッテルビウム‐169、イッテルビウム‐177、イットリウム‐90、が製造される。
(収納容器本体)
収納容器本体12は、可撓性を有し、所定長さを有する管形状をなしている。収納容器本体12は、円環形状をなしていることが好ましい。収納容器本体12は、長手方向に沿って中空部20が設けられる。具体的に、本実施形態では、収納容器本体12は、円筒管であり、内側の空間部が中空部20である。中空部20は、長手方向の一端部に開口部22が設けられ、長手方向の他端部にも図示しない開口部が設けられる。収納容器本体12は、中空部20によりRI原料Mが収納される収納空間SPが内部に形成される。収納空間SPは、収納容器本体12の一端部から他端部に向けた所定長さLである。
収納容器本体12の外径は、収納容器10が挿入される計装管147Aの内径よりも小さく形成されており、例えば、4mm以上5mm以下程度となっている。また、収納容器本体12のRI原料Mが収納される収納空間SPの所定長さLは、原子炉容器101内における中性子照射領域の長さ以下の長さであり、具体的には、燃料領域の長さまたは炉内計装案内管147の長さ以下の長さとなっている。また、収納容器本体12の長さは、収納容器10をシールテーブル156から計装管147A内に挿入し、先端部が原子炉容器101の内部に位置させることができる長さである。
収納容器本体12は、例えば、アルミニウム、ケイ素、ステンレス鋼など、可撓性を有すると共に、ある程度の強度を有する材料で製造されることが好ましいが、それに限られず、任意の材料で製造されてよい。
(蓋部)
蓋部14は、収納容器本体12の一端部に装着されて中空部20の一端部を閉塞する。蓋部14は、収納容器本体12の一端部に設けられた開口部22を覆うことで、中空部20、つまり、収納空間SPの一端部側を閉塞する。蓋部14は、先細形状をなしている。すなわち、蓋部14は、先端部に向けて外径が徐々に小さくなる略円錐形状をなしており、先端は半球形状である。蓋部14は、一端部の外径が収納容器本体12の外径と同じ寸法であり、収納容器本体12の一体部に固定されている。蓋部14は、他端部の外径が徐々に小さくなり、他端が半球形状をなしている。蓋部14は、一端部から他端部に向けた外周面が円弧形状であることが好ましい。ただし、蓋部14は、この形状に限定されるものではなく、例えば、円錐台形状や半球形状など任意の形状であってよい。蓋部14は、例えば、一端部が収納容器本体12の一端部に接触した状態で溶接されることで、収納容器本体12に対して固定される。
蓋部14は、例えば、アルミニウム、ケイ素、ステンレス鋼などある程度の強度を有する材料で製造されることが好ましいが、それに限られず、任意の材料で製造されてよい。
(RI原料の収納方法)
RI原料Mは、焼結体または粉体である。RI原料Mは、焼結体または粉体の状態で収納容器本体12の中空部20により形成された収納空間SPに収納される。この場合、収納容器10は、収納容器本体12の一端部に蓋部14が固定されることで、中空部20の一端部の開口部22が閉塞されている。そのため、RI原料Mは、閉塞されていない収納容器本体12の他端部の開口部から中空部20に挿入される。RI原料Mに続いてダミー原料Nが、閉塞されていない収納容器本体12の他端部の開口部から中空部20に挿入される。RI原料Mは、収納容器本体12の所定長さLだけ確保された収納空間SPに収納される。一方、ダミー原料Nは、RI原料Mが収納された収納空間SPより収納容器本体12における他端部側の中空部20に収納される。
なお、RI原料Mは、ダミー原料Nにより収納容器本体12の長手方向の移動が阻止される。収納容器本体12の最も他端部側のダミー原料Nは、図示しない位置決め部材により収納容器本体12の長手方向の移動が阻止される。また、ダミー原料Nは、焼結体または粉体である。ここで、ダミー原料としては、例えば、アルミニウム、ケイ素、ステンレス鋼及び活性炭などの材料を用いることができる。
(収納容器の挿入方法及び放射性同位体の製造方法)
収納容器10を計装管147A内に挿入する方法を説明する。図4及び図5は、収納容器を計装管内に挿入する方法を説明するための模式図である。図4に示すように、本実施形態では、収納容器10は、シールテーブル156の上面から突出した計装管147Aの端部の開口から、計装管147A内に挿入される。具体的には、中性子束検出器が挿入されていないシンブルチューブ151に、収納容器10の先端部を挿入する。すなわち、収納容器10は、先端部から順に中性子束検出器用のシンブルチューブ151(計装管147A)に挿入される。
本実施形態では、例えば、収納容器10の内部にRI原料M及びダミー原料Nが挿入された状態で、収納容器10を先端部から中性子束検出器用のシンブルチューブ151(計装管147A)に挿入する。そして、図示しない駆動装置により収納容器10を前進させ、先端部を原子炉容器101内の所定の位置まで移動させる。すなわち、収納容器10の収納空間SPに収納されたRI原料Mを原子炉容器101内の所定の位置に位置させる。収納容器10内のRI原料Mには、中性子束が照射されて、放射性同位体が製造される。放射性同位体が製造されたら、駆動装置により収納容器10を計装管147Aから引き出して回収する。その後、収納容器10の他端部側から放射性同位体が取り出される。なお、収納容器10を計装管147Aに挿入している際には、計装管147A内を二酸化炭素雰囲気とすることが好ましい。
(効果)
本実施形態に係る収納容器10は、可撓性の収納容器本体12の一端部に蓋部14を固定することで中空部20の一端部を閉塞し、収納容器本体12の中空部20にRI原料Mを収納可能な構成となっている。これにより、収納容器本体12が可撓性を有することから、例えば、計装管147Aが長く形成されていたり、湾曲して形成されていたりする場合にも、RI原料Mが収納された収納容器10を適切に計装管147Aに出し入れすることが可能となる。すなわち、収納容器本体12を可撓性とすることで、収納容器10を計装管147Aでスムーズに移動させるとともに、摩擦などによる収納容器10の破損を抑制することができる。
(収納容器の他の構造例)
なお、収納容器10の構造は以上説明したものに限られない。以下、収納容器10の他の例について説明する。
(第1変形例)
図6は、本実施形態に係る収納容器の第1変形例を示す断面図である。図6に示すように、第1変形例に係る収納容器10aは、1本の可撓性の収納容器本体12と蓋部14とで構成されており、収納容器本体12は、内部にRI原料Mが収納される。収納容器本体12と蓋部14は、本実施形態と同様の構成である。
RI原料Mは、タブレット形状をなすRI原料M1である。複数のRI原料M1は、収納容器本体12の中空部20により形成された収納空間SPに収納される。RI原料M1は、収納容器本体12の所定長さLだけ確保された収納空間SPに収納される。一方、ダミー原料Nは、RI原料M1が収納された収納空間SPより収納容器本体12における他端部側の中空部20に収納される。
この場合、収納容器本体12の中空部20の収納空間SPに収納されたタブレット形状をなすRI原料M1は、外径が収納空間SPの形状、つまり、収納空間SPの内径とほぼ同様の寸法であり、軸方向長さ及び個数が収納空間SPの形状、つまり、収納空間SPの軸方向長さとほぼ同様の寸法である。なお、RI原料M1の個数は、収納空間SPの形状(軸方向長さ)に応じて適宜設定すればよい。
なお、RI原料M1は、ダミー原料Nにより収納容器本体12の長手方向の移動が阻止される。収納容器本体12の最も他端部側のダミー原料Nは、図示しない位置決め部材により収納容器本体12の長手方向の移動が阻止される。また、ダミー原料Nは、タブレット形状をなす。
(第2変形例)
図7は、本実施形態に係る収納容器の第2変形例を示す断面図である。図7に示すように、第2変形例に係る収納容器10bは、1本の可撓性の収納容器本体12bと蓋部14とで構成されており、計装管147A内に挿入される。収納容器本体12bは、内部にタブレット形状をなすRI原料M1が収納される。
収納容器本体12bは、可撓性を有し、所定長さを有する管形状をなしている。収納容器本体12bは、円環形状をなしていることが好ましい。収納容器本体12bは、蛇腹管により構成されている。収納容器本体12bは、長手方向に沿って中空部20bが設けられ、長手方向の一端部に開口部22bが設けられる。収納容器本体12bは、中空部20bにより複数のRI原料M1が収納される収納空間SPが内部に形成される。収納空間SPは、収納容器本体12bの一端部から他端部に向けた所定長さLである。
RI原料M1は、タブレット形状をなしている。複数のRI原料M1は、収納容器本体12bの中空部20bにより形成された収納空間SPに収納される。RI原料M1は、収納容器本体12bの所定長さLだけ確保された収納空間SPに収納される。一方、複数のダミー原料Nは、RI原料M1が収納された収納空間SPより収納容器本体12bにおける他端部側の中空部20bに収納される。
(第3変形例)
図8は、本実施形態に係る収納容器の第3変形例を示す断面図である。図8に示すように、第3変形例に係る収納容器10cは、2本の可撓性の収納容器本体12b,12cと蓋部14とで構成されており、計装管147A内に挿入される。収納容器本体12b,12cは、内部にタブレット形状をなすRI原料M1が収納される。
収納容器本体12bは、可撓性を有し、所定長さを有する管形状をなしている。収納容器本体12bは、蛇腹管により構成されている。収納容器本体12bは、長手方向に沿って中空部20bが設けられ、長手方向の一端部に開口部22bが設けられる。収納容器本体12cは、可撓性を有し、所定長さを有する管形状をなしている。収納容器本体12cは、円環形状をなしていることが好ましい。収納容器本体12cは、ヘリカルコイル構成体により構成されている。ヘリカルコイル構成体とは、2本のヘリカルコイルばねが重ねられて構成されるものである。収納容器本体12cは、長手方向に沿って中空部20cが設けられる。
本実施形態では、異なる管が連結されて収納容器本体が構成されている。すなわち、収納容器本体12bの他端部に収納容器本体12cの一端部が隙間なく連結されている。この場合、収納容器本体12bと収納容器本体12cの断面形状が相違する。収納容器本体12bは、中空部20bにより複数のRI原料M1が収納される収納空間SPが内部に形成される。収納空間SPは、収納容器本体12bの全長である所定長さLである。
RI原料M1は、タブレット形状をなしている。複数のRI原料M1は、収納容器本体12bの中空部20bにより形成された収納空間SPに収納される。RI原料M1は、収納容器本体12bの所定長さLである収納空間SPに収納される。一方、複数のダミー原料Nは、収納容器本体12cの中空部20bに収納される。
(第4変形例)
図9は、本実施形態に係る収納容器の第4変形例を示す模式図である。図9に示すように、第4変形例に係る収納容器10dは、1本の可撓性の収納容器本体12dと蓋部14とで構成されており、計装管147A内に挿入される。収納容器本体12dは、内部にタブレット形状をなすRI原料M1が収納される。
収納容器本体12dは、可撓性を有し、所定長さを有する管形状をなしている。収納容器本体12dは、円環形状をなしていることが好ましい。収納容器本体12dは、ネット状管により構成されている。ネット状管とは、多数のワイヤが網状をなすように組まれ、且つ、筒状に形成されたものである。収納容器本体12dは、長手方向に沿って中空部20dが設けられ、長手方向の一端部に開口部22dが設けられる。収納容器本体12dは、中空部20dにより複数のRI原料M1が収納される収納空間SPが内部に形成される。収納空間SPは、収納容器本体12dの一端部から他端部に向けた所定長さLである。
RI原料M1は、タブレット形状をなしている。複数のRI原料M1は、収納容器本体12dの中空部20dにより形成された収納空間SPに収納される。RI原料M1は、収納容器本体12dの所定長さLだけ確保された収納空間SPに収納される。一方、複数のダミー原料Nは、RI原料M1が収納された収納空間SPより収納容器本体12dにおける他端部側の中空部20dに収納される。
(第5変形例)
図10は、本実施形態に係る収納容器の第5変形例を示す模式図である。図10に示すように、第5変形例に係る収納容器10eは、1本の可撓性の収納容器本体12eと蓋部14,16とで構成されており、計装管147A内に挿入される。収納容器本体12eは、内部に球体形状をなすRI原料M2が収納される。
収納容器本体12eは、可撓性を有し、所定長さを有する管形状をなしている。収納容器本体12eは、円環形状をなしていることが好ましい。収納容器本体12eは、円筒管、蛇腹管、ヘリカルコイル構成体、ネット状管のいずれかにより構成されている。収納容器本体12eは、長手方向に沿って中空部20eが設けられ、長手方向の一端部および他端部に開口部22eが設けられる。収納容器本体12eは、中空部20eの一方の開口部22eに蓋部14が固定され、他方の開口部22eに蓋部(第2蓋部)16が固定される。蓋部14,16は、同じ形状であるが異なる形状としてもよい。蓋部16は、一端部にケーブル30が接続される。ケーブル30は、収納容器10を計装管147Aに挿入するためのものである。収納容器本体12eは、中空部20eにより複数のRI原料M1が収納される収納空間SPが内部に形成される。収納空間SPは、収納容器本体12eの全長に渡って設けられる。
RI原料M2は、球体形状をなしている。複数のRI原料M2は、収納容器本体12eの中空部20eにより形成された収納空間SPに収納される。RI原料M1は、収納容器本体12eの所定長さLだけ確保された収納空間SPに収納される。
(第6変形例)
図11は、本実施形態に係る収納容器の第6変形例を示す模式図、図12は、本実施形態に係る収納容器の第6変形例を示す断面図である。図11及び図12に示すように、第6変形例に係る収納容器10fは、1本の可撓性の収納容器本体12fと蓋部14とで構成されており、計装管147A内に挿入される。収納容器本体12fは、内部にRI原料Mが収納される。
収納容器本体12fは、可撓性を有し、所定長さを有している。収納容器本体12fは、長手方向に沿って複数の中空部20fが設けられ、長手方向の一端部に開口部22fが設けられる。複数の中空部20fは、収納容器本体12fの内部に並列して設けられる。すなわち、複数の中空部20fは、収納容器本体12fの内部に第1の径方向(図11の鉛直方向)に複数列(本実施形態では、5列)設けられると共に、第2の径方向(図11の水平方向)に複数列(本実施形態では、5列)設けられる。すなわち、複数の中空部20fは、収納容器本体12fの内部に十字方向に並列して設けられている。なお、中空部20fの数は、本実施形態に限定されない。
収納容器本体12fは、複数の中空部20fの開口部22側に蓋部14が固定されて開口部22が閉塞される。収納容器本体12fは、複数の中空部20fにより複数のRI原料M1が収納される収納空間SPが内部に形成される。複数の中空部20fに設けられた収納空間SPは、それぞれ複数の中空部20fの長手方向にずれて設けられる。
RI原料1は、複数の中空部20fに中空部20fの並列方向に重ならないように収容されている。RI原料Mは、円柱形状をなしている。RI原料Mは、それぞれの中空部20fに形成された収納空間SPに収納される。このとき、例えば、RI原料Mは、収納容器本体12fの開口部22f側から順に径方向に重ならないように配置される。収納容器本体12fの中空部20fは、RI原料Mが配置されていない部分にダミー原料Nが配置され、RI原料Mの移動が阻止される。
(効果)
以上説明したように、本開示に係る収納容器10は、中空部20を有して長手方向に沿って設けられる可撓性の収納容器本体12と、中空部20に設けられて放射性同位体の原料であるRI原料Mが収納される収納空間SPと、収納容器本体12の一端部に装着されて中空部20の一端部を閉塞する(第1蓋部)14とを含む。本開示に係る収納容器10は、収納容器本体12が可撓性を有するので、例えば計装管147Aが長く形成されていたり、湾曲して形成されていたりする場合にも、RI原料Mを適切に計装管147Aに挿入することが可能となる。すなわち、RI原料Mが収納された収納容器本体12が可撓性であることで、収納容器10を計装管147Aでスムーズに移動させるとともに、摩擦などによる収納容器10の破損を抑制することができる。
本開示に係る収納容器10は、収納空間SPにおける長手方向の長さが中性子照射領域の長さ以下であるので、RI原料Mを中性子照射領域に配置することができ、放射性同位体を好適に製造することが可能となる。
また、収納容器本体12は、所定長さを有する管形状をなしている。本開示に係る収納容器10は、RI原料Mが収納された収納容器10に対して、RI原料Mの収納作業を短時間で容易に実施することが可能となる。また、製造された放射性同位体の収納容器10からの取り出しを容易に実施することが可能となる。
また、収納容器本体12は、円環形状をなしている。本開示に係る収納容器10は、収納容器10の十分な強度を確保することが可能となる。
また、収納容器本体12は、蛇腹管である。本開示に係る収納容器10は、計装管147Aが湾曲して形成されていた場合であっても、RI原料Mを適切に計装管147Aに挿入することが可能となる。
また、収納容器本体12は、ヘリカルコイル構成体である。本開示に係る収納容器10は、計装管147Aが湾曲して形成されていた場合であっても、RI原料Mを適切に計装管147Aに挿入することが可能となる。
また、収納容器本体12は、ネット状管である。本開示に係る収納容器10は、計装管147Aが湾曲して形成されていた場合であっても、RI原料Mを適切に計装管147Aに挿入することが可能となる。
また、収納容器本体12は、異なる管が連結されて構成される。本開示に係る収納容器10は、収納容器本体12の長手方向の位置に応じて形状や材質などが相違する管を適用することで、RI原料Mの形状に応じて所望の管を使用することができる。
また、RI原料Mは、粉体形状またはタブレット形状または球体形状をなしている。本開示に係る収納容器10は、放射性同位体の用途に応じて所望の形状のRI原料M1を収納容器10に収納することができる。
また、中空部20は、収納容器本体12の内部に複数並列して設けられる。本開示に係る収納容器10は、収納容器本体12の内部に複数のRI原料Mを収容することができる。
また、RI原料Mは、複数の中空部20に中空部20の並列方向に重ならないように収容されている。本開示に係る収納容器10は、RI原料Mに対して中性子を適切に照射させることができる。
また、蓋部(第1蓋部)14は、先細形状をなしている。本開示に係る収納容器10は、収納容器10を容易に計装管147Aに挿入することができる。
また、収納容器本体12は、他端部に装着されて中空部20の他端部を閉塞する蓋部(第2蓋部)16が設けられる。本開示に係る収納容器10によると、収納容器10の内部にRI原料Mを適切に収納することができる。
また、本開示の放射性同位体の製造方法は、RI原料Mが収納された収納容器10を原子炉容器101に設けられた計装管147Aに挿入することで、RI原料Mに中性子束を照射させて放射性同位体を製造する。この製造方法によると、放射性同位体を好適に製造できる。
以上、本開示の実施形態を説明したが、この実施形態の内容により実施形態が限定されるものではない。また、前述した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のもの、いわゆる均等の範囲のものが含まれる。さらに、前述した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。さらに、前述した実施形態の要旨を逸脱しない範囲で構成要素の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。
10 収納容器
12 収納容器本体
14 蓋部(第1蓋部)
16 蓋部(第2蓋部)
20 中空部
22 開口部
30 ケーブル
101 原子炉容器
147A 計装管
M,M1,M2 RI原料

Claims (14)

  1. 中空部を有して長手方向に沿って設けられる可撓性の収納容器本体と、
    前記中空部に設けられて放射性同位体の原料であるRI原料が収納される収納空間と、
    前記収納容器本体の一端部に装着されて前記中空部の一端部を閉塞する第1蓋部と、
    を含む収納容器。
  2. 前記収納空間は、長手方向の長さが中性子照射領域の長さ以下である、
    請求項1に記載の収納容器。
  3. 前記収納容器本体は、管形状をなす、
    請求項1または請求項2に記載の収納容器。
  4. 前記収納容器本体は、円環形状をなす、
    請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の収納容器。
  5. 前記収納容器本体は、蛇腹管を有する、
    請求項3または請求項4に記載の収納容器。
  6. 前記収納容器本体は、ヘリカルコイル構成体を有する、
    請求項3から請求項4に記載の収納容器。
  7. 前記収納容器本体は、ネット状管を有する、
    請求項3から請求項5のいずれか1項に記載の収納容器。
  8. 前記収納容器本体は、異なる管が連結されて構成される、
    請求項3から請求項6のいずれか1項に記載の収納容器。
  9. 前記RI原料は、粉体形状またはタブレット形状または球体形状をなす、
    請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の収納容器。
  10. 前記中空部は、前記収納容器本体の内部に複数並列して設けられる、
    請求項1に記載の収納容器。
  11. 前記RI原料は、複数の前記中空部に前記中空部の並列方向に重ならないように収容される、
    請求項10に記載の収納容器。
  12. 前記第1蓋部は、先細形状をなす、
    請求項1から請求項11のいずれか1項に記載の収納容器。
  13. 前記収納容器本体は、他端部に装着されて前記中空部の他端部を閉塞する第2蓋部が設けられる、
    1から請求項12のいずれか1項に記載の収納容器。
  14. 前記RI原料が収納された、請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の収納容器を、原子炉に設けられた計装管に挿入することで、前記RI原料に中性子束を照射させて放射性同位体を製造する、放射性同位体の製造方法。
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