JP2022076280A - 磁気共鳴イメージングシステムおよび冷媒供給切り替え方法 - Google Patents

磁気共鳴イメージングシステムおよび冷媒供給切り替え方法 Download PDF

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Abstract

【課題】常時冷却が必要な機器への冷媒の供給が停止した場合であっても、異なる冷媒供給手段へ切り替えることで、常時冷却が必要な機器への冷却が継続できる磁気共鳴イメージングシステムの提供。【解決手段】磁気共鳴イメージングシステム200は、常時冷却が必要な第1ユニットと、装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニットと、を冷却するための冷媒を、第1ユニットと第2ユニットとに供給可能な複数の冷媒供給装置101と、第1、第2ユニットと複数の冷媒供給装置との間に設けられ、冷媒を第1、第2ユニットに分配可能な冷媒分配部11と、複数の冷媒供給装置のうち何れか1つの冷媒供給装置から第1ユニットへの冷媒の供給の異常状態を検出する異常検出部14と、異常状態の検出に応答して、第1ユニットへの冷媒の供給元を、何れか1つの冷媒供給装置から、複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置に切り替える切り替え部15と、を備える。【選択図】図1

Description

本明細書及び図面に開示の実施形態は、磁気共鳴イメージングシステムおよび冷媒供給切り替え方法に関する。
従来、磁気共鳴イメージング(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)と呼ぶ)装置は、磁気共鳴現象を利用して被検体内を撮像する装置である。係るMRI装置は、撮像領域に静磁場を発生させる静磁場磁石や、静磁場内に置かれた被検体に傾斜磁場を印加する傾斜磁場コイル、被検体に高周波パルスを印加する高周波コイルなど、被検体内を撮像するために必要な各種の機器を備える。これらの機器の中には、運転中に発熱するため冷却が必要なものもある。そのため、従来、MRI装置が備える機器に冷却水などの冷媒を循環させることで、各機器を冷却する冷却技術がある。
冷却が必要な機器の中には、常時冷却が必要な機器と、MRI装置が稼動している間のみ冷却が必要な機器とがある。常時冷却が必要な機器とは、例えば、MRI装置が稼働していない間も運転を続ける機器である。具体的には、静磁場磁石として用いられる超伝導磁石の冷却に関する第1冷媒(例えば、液体ヘリウム)を冷却するための冷凍機などがある。一方、MRI装置が稼働している間のみ冷却が必要な機器とは、例えば、MRI装置が稼働していない間は運転が停止される機器である。具体的には、傾斜磁場コイルや傾斜磁場電源などがある。これらの冷却が必要な機器に対して、第2冷媒(例えば、冷却水)を循環させることが一般的である。
上記第2冷媒による冷却が停止した場合、常時冷却が必要な機器へ与える影響が大きい。具体的には、冷凍機への第2冷媒の供給が停止した場合、冷凍機が停止する。このため、静磁場磁石のクエンチ発生の可能性が高くなる。第2冷媒による冷却が停止する要因として、第2冷媒を供給する機器自体の故障や、停電による機器の停止などが挙げられる。停電については、近年の大型台風などの自然災害においても、大規模停電の発生する可能性が高まっている。大規模停電が発生すると、停電期間が1週間以上に及ぶことがあり、磁石のクエンチ発生の可能性がさらに高くなる。
従来、MRI装置が稼働している間に冷却が必要な機器の電源ON/OFFを検知して、第2冷媒の供給有無を制御する構成が知られている。しかしながら、当該構成では、第2冷媒を供給する元の機器の状態を検知することはできない。加えて、常時冷却が必要となる機器への第2冷媒の供給が停止した場合、第2冷媒の供給に関する代替手段が確保されていない。
特開2013-248269号公報 特開2011-156113号公報
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、常時冷却が必要な機器への冷媒の供給が停止した場合であっても、異なる冷媒供給手段へ切り替えることで、常時冷却が必要な機器への冷却が継続できることにある。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムは、第1ユニットと、第2ユニットと、複数の冷媒供給装置と、冷媒分配部と、異常検出部と、切り替え部と、を備える。第1ユニットは、常時冷却が必要である。第2ユニットは、装置が稼働している間に冷却が必要である。複数の冷媒供給装置は、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを冷却するための冷媒を、前記第1ユニットと前記第2ユニットとに供給可能である。冷媒分配部は、前記第1ユニットおよび前記第2ユニットと、前記複数の冷媒供給装置との間に設けられ、前記冷媒を前記第1ユニットと前記第2ユニットとに分配可能である。異常検出部は、前記複数の冷媒供給装置のうち何れか1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへの前記冷媒の供給の異常状態を検出する。切り替え部は、前記異常状態の検出に応答して、前記第1ユニットへの前記冷媒の供給元を、前記1つの冷媒供給装置から、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置に切り替える。
図1は、第1の実施形態に係る磁気共鳴イメージングシステムの機能構成の一例を示すブロック図。 図2は、第1の実施形態に係る冷却水分配部の構成の一例を示す図。 図3は、第1の実施形態に係る冷媒分配動作の手順の一例を示すフローチャート。 図4は、第2の実施形態に係る冷却水分配部の構成の一例を示す図。
以下、図面を参照しながら、磁気共鳴イメージング(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)と呼ぶ)システムおよび冷媒供給切り替え方法の実施形態について詳細に説明する。以下の実施形態では、同一の参照符号を付した部分は同様の動作をおこなうものとして、重複する説明を適宜省略する。以下に示す実施形態では、MRI装置が備える各機器を冷却するための冷媒として、冷却水が用いられる場合について説明する。なお、当該冷媒は、水に限定されず、油などの他の液体(以下、冷却液体と呼ぶ)、冷却用の気体(以下、冷却ガスとよぶ)、冷却液体と冷却ガスとを用いた2相冷媒など、一般的な冷媒であってもよい。
(第1の実施形態)
図1は、磁気共鳴イメージング(以下、MRI(Magnetic Resonance Imaging)と呼ぶ)システム200の機能構成の一例を示すブロック図である。MRIシステム200は、MRI装置100と、第1の冷却水供給装置12と、第2の冷却水供給装置13とを有する。第1の冷却水供給装置12および第2の冷却水供給装置13は、一般的な冷媒に関して、複数の冷媒供給装置101に相当する。換言すれば、複数の冷媒供給装置101は、常時冷却が必要な第1ユニット103と、装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニット105とを冷却するための冷媒を、第1ユニット103と第2ユニット105とに供給可能である。第1ユニット103および第2ユニット105については、後ほど説明する。
MRI装置100は、静磁場磁石1と、傾斜磁場コイル2と、高周波コイル3と、天板4と、傾斜磁場電源5と、送信部6と、受信部7と、シーケンス制御装置8と、計算機システム9と、冷凍機10と、冷却水分配部11とを有する。冷媒として一般的な冷媒が用いられる場合、冷却水分配部11は、冷媒分配部に相当するものとなる。
例えば、静磁場磁石1、傾斜磁場コイル2、高周波コイル3、天板4は、撮影室に設置される。また、例えば、傾斜磁場電源5、送信部6、受信部7、シーケンス制御装置8、計算機システム9、冷凍機10及び冷却水分配部11は、コンピュータ室に設置される。また、例えば、第1の冷却水供給装置12及び第2の冷却水供給装置13は、屋外に設置される。
静磁場磁石1は、被検体Pが置かれる撮像領域に静磁場を発生させる。例えば、静磁場磁石1は、真空容器1a、冷媒容器1b及び超電導コイル1cを有する。真空容器1aは、概略円筒形状に形成されており、円筒壁内が真空状態に保たれる。この真空容器1aの円筒形状の内側に形成された空間が、被検体Pが置かれる撮像領域となる。冷媒容器1bは、概略円筒形状に形成されており、真空容器1aの円筒壁内に収納される。なお、一般的な例としては、冷媒容器1bは、容器内を十分に低温な状態に保つため、超電導コイル1cを冷却する冷媒として例えば液体ヘリウムを、円筒壁内に収容する。超電導コイル1cは、冷媒容器1bの円筒壁内に配置され、液体ヘリウムに浸漬される。この超電導コイル1cは、真空容器1aの内側にある撮像領域に静磁場を発生させる。
傾斜磁場コイル2は、概略円筒形状に形成され、静磁場磁石1の内側に配置される。この傾斜磁場コイル2は、傾斜磁場電源5から供給される電流により、撮像領域に設定されたX軸,Y軸,Z軸の方向に傾斜磁場を発生させる。係る傾斜磁場コイル2は、スキャンの実行中にパルス電流が繰り返し供給されるため発熱する。
高周波コイル3は、傾斜磁場コイル2の内側に配置される。この高周波コイル3は、撮像領域に置かれた被検体Pに対して、送信部6から送信される高周波パルスを照射する。また、高周波コイル3は、高周波パルスによる水素原子核の励起によって被検体Pから放出される磁気共鳴信号を受信する。
天板4は、図示していない寝台によって支持される。また、天板4は、撮影時には被検体Pが載置され、被検体Pとともに撮像領域内へ移動される。
傾斜磁場電源5は、シーケンス制御装置8からの指示に基づいて、傾斜磁場コイル2に電流を供給する。この傾斜磁場電源5は、スキャンの実行中に発熱する。
送信部6は、シーケンス制御装置8からの指示に基づいて、高周波コイル3に高周波パルスを送信する。係る送信部6は、高周波コイル3に送信する高周波パルスを発生させるための高周波電源を有する。この高周波電源は、スキャンの実行中に発熱する。送信部6は、高周波パルスの生成に関する各種回路により構成される送信回路により実現される。
上記MRI装置100の稼働中、例えばスキャンの実行中に発熱する傾斜磁場コイル2と傾斜磁場電源5と送信部(送信回路)6とは、装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニット105に相当する。なお、第2ユニット105は、複数の第2機器と称してもよい。
受信部7は、高周波コイル3によって受信された磁気共鳴信号を検出し、検出した磁気共鳴信号をデジタル化することで生データを生成する。受信部7は、生成された生データをシーケンス制御装置8に送信する。受信部7は、生データの生成に関する各種回路により構成される受信回路により実現される。
シーケンス制御装置8は、計算機システム9による制御のもと、傾斜磁場電源5、送信部6及び受信部7をそれぞれ駆動することによって被検体Pのスキャンを行う。シーケンス制御装置8は、スキャンを行った結果として受信部7から生データが送信されると、当該生データを計算機システム9に送信する。シーケンス制御装置8は、例えば、スキャンに関するシーケンスに従って傾斜磁場電源5、送信部6及び受信部7をそれぞれ駆動させる駆動信号を生成する駆動制御機能を有する。シーケンス制御装置8は、当該駆動制御機能を有するプロセッサにより実現される。駆動制御機能を実現するプログラムは、シーケンス制御装置8における記憶回路に記憶される。プロセッサは、記憶回路から当該プログラムを読みだして実行することにより、駆動制御機能を実現する。
上記説明では、「プロセッサ」が各機能に対応するプログラムを記憶回路から読み出して実行する例を説明したが、実施形態はこれに限定されない。「プロセッサ」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。
プロセッサが例えばCPUである場合、プロセッサは記憶回路に保存されたプログラムを読み出して実行することで機能を実現する。一方、プロセッサがASICである場合、記憶回路にプログラムを保存する代わりに、当該機能がプロセッサの回路内に論理回路として直接組み込まれる。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。また、単一の記憶回路が各処理機能に対応するプログラムを記憶するものとして説明したが、複数の記憶回路を分散して配置して、プロセッサは個別の記憶回路から対応するプログラムを読み出す構成としても構わない。
計算機システム9は、操作者によって行われる操作に基づいてMRI装置100全体を制御する。例えば、計算機システム9は、入力部としての入力インターフェース、表示部としてのディスプレイ、シーケンス制御機能、画像再構成機能、メモリ、主制御機能などを有する。入力部は、操作者から各種入力を受け付ける。ディスプレイは、被検体Pの画像を含む各種情報を表示する。シーケンス制御機能は、操作者から入力される撮像条件に基づいてシーケンス制御装置8にスキャンを実行させる。画像再構成機能は、シーケンス制御装置8から送信された生データに基づいて被検体Pの画像を再構成する。メモリは、再構成された画像などを記憶する。主制御機能は、操作者からの指示に基づいて各機能などの動作を制御する。
シーケンス制御機能、画像再構成機能、主制御機能は、各種機能を実現するプログラムを実行するプロセッサにより実現される。シーケンス制御機能、画像再構成機能、主制御機能を実現するプログラムは、メモリに記憶される。プロセッサは、メモリから当該プログラムを読みだして実行することにより、シーケンス制御機能、画像再構成機能、主制御機能を実現する。
冷凍機10は、静磁場磁石1内の超電導コイル1cを冷却する。一般的な例としては、冷凍機10は、静磁場磁石1内の超電導コイル1cを冷却する。この冷凍機10は、静磁場磁石1が常に超伝導の状態に保たれるように、MRI装置100が稼働していない間も常時運転を続ける。すなわち、冷凍機10は、常時冷却が必要な第1ユニット103に相当する。なお、第1ユニット103は、第1機器と称してもよい。
冷却水分配部(冷媒分配部)11は、第1ユニット103および第2ユニット105と、複数の冷媒供給装置101との間に設けられる。冷却水分配部11は、第1ユニット103および第2ユニット105を冷却するための冷媒を、第1ユニット103と第2ユニット105とに分配可能である。具体的には、冷却水分配部11は、第1の冷却水供給装置12と第2の冷却水供給装置13により供給される冷却水を、冷却が必要な各機器に分配する。
例えば、冷却水分配部11は、第1の冷却水供給装置12と第2の冷却水供給装置13から冷却水が送られると、その冷却水を冷却が必要な各機器に設けられた冷却管それぞれに配給する。また、冷却水分配部11は、各機器を循環した冷却水が各機器から戻されると、その冷却水を第1の冷却水供給装置12と第2の冷却水供給装置13にそれぞれ送る。冷却水分配部11は、異常検出部14と切り替え部15とを備える。
異常検出部14は、常時冷却が必要な機器である第1ユニット103への冷却水(冷媒)の供給の異常状態を検知する。切り替え部15は、異常検出部14から出力された異常検出情報を受けて、常時冷却が必要な機器である第1ユニット103への冷却水の供給元である冷却水供給装置を、複数の冷媒供給装置101において切り替える。異常検出情報は、例えば、異常検出部14により検出された異常状態を示す情報である。冷却水分配部11の構成、異常状態、異常検出部14および切り替え部15については、後に詳細に説明する。
第1の冷却水供給装置12は、冷却水分配部11に冷却水を供給する。例えば、第1の冷却水供給装置12は、所定の温度(例えば、10℃~20℃)に調整された冷却水を冷却水分配部11に送る。また、第1の冷却水供給装置12は、冷却水分配部11から冷却水が戻されると、冷却水分配部11から戻された冷却水を所定の温度に冷却(調整)する。次いで、第1の冷却水供給装置12は、所定の温度に冷却された冷却水を冷却水分配部11に送る。
第2の冷却水供給装置13も、第1の冷却水供給装置12と同様に、冷却水分配部11に冷却水を供給する。複数の冷媒供給装置101に相当する第1の冷却水供給装置12と第2の冷却水供給装置13としては、冷媒と外気との間で熱交換を行う冷水装置(チラー:chiller)や市水供給装置を好適に用いることができる。第2の冷却水供給装置13として市水供給装置を用いる場合については、第2の実施形態において説明する。すなわち、本実施形態においては、第1の冷却水供給装置12および第2の冷却水供給装置13は、ともにチラーであるものとして説明する。なお、チラーとしては既存の装置を用いることができるためチラーに関する説明は省略する。
上述した各機器の中には、常時冷却が必要な機器(第1ユニット103)と、MRI装置100が稼動している間のみ冷却が必要な機器(第2ユニット105)とが含まれる。例えば、冷凍機10は、MRI装置100が稼働していない間も運転を続けるため、すなわち被検体PにスキャンなどのMRI装置100の稼働にかかわらず運転を続けるため、冷凍機10には常時冷却が必要である。
また、例えば、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源5及び送信部6を有する第2ユニット105の運転は、MRI装置100が稼働していない間において停止される。すなわち、第2ユニット105の運転は、被検体PにスキャンなどのMRI装置100の稼働中において実施される。これらのことから、第2ユニット105には、MRI装置100が稼働している間のみ冷却が必要である。かかる冷却が必要な各機器には、それぞれ、冷却水分配部11から送られる冷却水を機器に循環させるための冷却管が設けられる。
以下、冷却水分配部11による各機器への冷却水(冷媒)の分配に関して、図2を用いて詳細に説明する。図2は、冷却水分配部11の構成の一例を示す図である。なお、本実施形態では、一例として、第1ユニット103に相当する冷凍機10と、第2ユニット105に包含される傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源5、および送信部6とを冷却する冷却水分配部11の構成について説明する。なお、冷却水分配部11の構成は、図2に示す構成に限定されず、本実施形態の技術的特徴が実現されれば、いずれの構成であってもよい。
冷却水分配部11は、接合用部品であるジョイントに相当するカプラ(結合器)21a~21dと、電磁弁22a、22b、23a、23bと、異常検出部14と、バルブ24a~24hと、接合用部品であるジョイントに相当するカプラ25a~25hと、を有する。図2の冷却水分配部11の内部において、黒線部は配管、黒丸部は配管の分岐部を示している。すなわち、冷媒分配部11は、第1の冷却水供給装置12に対応する1つの冷媒供給装置から第1ユニット103および第2ユニット105への冷媒の流路を分岐する分岐部IBを有する。換言すれば、1つの冷媒供給装置は、冷媒として所定の温度より低い冷水を供給可能な第1の冷却水供給装置12である。
また、冷却水分配部11は、不図示の電気配線によりMRI装置100から電力の供給を受ける。電磁弁22a、22b、23a、23bは、MRI装置100から供給された電力を用いて、開閉動作を行う。電磁弁22a、22b、23a、23bは、切り替え部15に相当する。電磁弁22a、22bは、異常検出部14により異常状態が検出されない場合、すなわち第1の冷却水供給装置12が正常に動作している場合、開放状態(Normally Open)となる。電磁弁22a、22bは、異常検出部14により異常状態が検出されない場合、すなわち第1の冷却水供給装置12が正常に動作している場合、閉塞状態(Normally Close)となる。
第1の冷却水供給装置12から送られた冷却水は、カプラ21aを介して冷却水分配部11に流入する。冷却水分配部11に流入した冷却水は、配管の分岐部IBを介して分岐した配管により、2方向へ分岐される。1方向へ分岐された冷却水は、電磁弁22aと、バルブ24aと、カプラ25aとを経由して、冷凍機10へ送られる。他方向へ分岐された冷却水は、異常検出部14と、バルブ24bと、カプラ25bとを経由して、傾斜磁場電源5へ送られる。
より詳細には、電磁弁22aは、流路を制御する弁であり、上述のように正常時に開放動作を行う。電磁弁22aが通常稼働の場合、第1の冷却水供給装置12から送られた冷却水は、配管の分岐部IBにおける分岐後に、電磁弁22aを通り抜けてバルブ24aへ送られる。バルブ24aは、冷凍機10へ送られる冷却水の水量を予め調整する。
異常検出部14は、図2に示すように、冷却水分配部11において、分岐部IBとバルブ24bとの間に設けられる。なお、異常検出部14は、冷却水分配部11に搭載されることに限定されず、分岐部IBと第2ユニット105との間における任意の位置に設けられてもよい。異常検出部14は、複数の冷媒供給装置101のうち何れか1つの冷媒供給装置(第1の冷却水供給装置)12から常時冷却が必要な機器である第1ユニット103への冷媒の供給の異常状態を検出する。
具体的には、異常検出部14は、当該1つの冷媒供給装置12から第1ユニット103へ供給される冷媒の流量と温度と圧力とのうち少なくとも一つの異常状態を検出する。異常状態とは、例えば、流量、温度、または圧力の異常状態に相当する。これにより、1つの冷媒供給装置12の故障などを検出することができる。異常検出部14の実現手段としては、例えば、流量計(フローセンサ)を好適に用いることができ、他に、温度計や圧力計なども用いることができる。
異常検出部14として流量計を用いた場合、流量計は、計測している流量が所定の閾値以下となるような流量の低下を、第1の冷却水供給装置12すなわち1つの冷媒供給装置における冷却水の供給の異常状態として、検出することができる。通常稼働の場合、第1の冷却水供給装置12から送られた冷却水は、異常検出部14を通り抜けてバルブ24bへ送られる。バルブ24b(手動で設定)は、傾斜磁場電源5へ送られる冷却水の水量を調整する。異常検出部14において用いられる流量検出の閾値については、ゼロや通常時に対する所定の割合など、適宜、設定することができる。異常検出部14は、異常状態の検出に応答して、異常検出情報を切り替え部15に出力する。
電磁弁22aは、異常検出部14からの出力と連動することが可能である。電磁弁22aは、異常検出部14により異常状態が検出されると、異常状態の検出に応答して、換言すれば異常検出情報の受信を契機として閉鎖動作を行う。
傾斜磁場コイル2と冷凍機10とを循環した冷却水は、カプラ25gと25hとを経由して、冷却水分配部11へ再度流入する。その後、バルブ24gと、バルブ24hと、電磁弁22bとを経由して、冷却水は合流する。合流した冷却水は、カプラ21dを経由して、第1の冷却水供給装置12へ送られる。ここで、電磁弁22bは、異常検出部14と連動することが可能である。電磁弁22bは、異常検出部14により異常状態が検出されると、異常状態の検出に応答して、換言すれば異常検出情報の受信を契機として閉鎖動作を行う。
すなわち、本実施形態において、常に冷却が必要な第1機器である冷凍機10は、通常時において、第1の冷却水供給装置12から供給される冷却水によって冷却される。
第2の冷却水供給装置13から送られる冷却水は、カプラ21bを介して冷却水分配部11に流入する。流入した冷却水は、配管の分岐部B1を介して分岐した配管により、2方向へ分岐される。1方向へ分岐された冷却水は、バルブ24cとカプラ25cとを経由して、傾斜磁場電源5へ送られる。他方向へ分岐された冷却水は、バルブ24dとカプラ25dを経由して送信部6へ送られる。
第2の冷却水供給装置13から送られた冷却水が上記2方向へ分岐する分岐部B1の他に、電磁弁23aを経由する流路に分かれる分岐部B2と、分岐部B2とカプラ21bとの間に設けられた分岐部B3とが、分岐部B1とカプラ21bとの間に設けられる。
電磁弁23aは、流路を制御する弁であり、上述のように、正常時に閉鎖動作を行う。電磁弁23aが通常稼働の場合、第2の冷却水供給装置13から送られた冷却水は、電磁弁23aが配置されている流路へは流れない。電磁弁23aは、異常検出部14と連動することが可能である。電磁弁23aは、異常検出部14により異常状態が検出されると、異常状態の検出に応答して、換言すれば異常検出情報の受信を契機として開放動作を行う。
送信部6と傾斜磁場電源5とを循環した冷却水は、カプラ25eとカプラ25fとを経由して、冷却水分配部11へ再度流入する。その後、バルブ24eとバルブ24fとを経由して冷却水は合流する。合流した冷却水は、カプラ21cを経由して第2の冷却水供給装置13へ送られる。ここで、電磁弁23bは、通常時に閉鎖動作を行うため、電磁弁23bが配置されている流路に冷却水は流れない。電磁弁23bは、異常検出部14と連動することが可能である。電磁弁23bは、異常検出部14により異常状態が検出されると、異常状態の検出に応答して、換言すれば異常検出情報の受信を契機として開放動作を行う。
分岐部B2とカプラ21bとの間に設けられた分岐部B3には、バイパス管BPの一端が接続される。バイパス管BPの他端は、合流部CCを介してカプラ21cに接続される。バイパス管BPは、電磁弁23aおよび電磁弁23bの開放、閉塞動作に合わせて、第2の冷却水供給装置13により供給された冷却水の流量および圧力が冷却水の供給先において略一定となるように、冷却水をカプラ21cへ適宜流出可能な構造となっている。なお、バイパス菅BPの設置位置は、図2に示す位置に限定されず、適宜設定可能である。
以下、図3を用いて、第1の冷却水供給装置12からの冷却水が停止した場合における冷却水分配部11の動作(以下、冷媒分配動作と呼ぶ)について説明する。図3は、第1の実施形態に係る冷却水分配部11における冷媒分配動作の一例を示すフローチャートである。
(冷媒分配動作)
(ステップS301)
第1の冷却水供給装置12から、冷却水分配部11への冷却水の供給が停止する(異常状態)。本実施形態において、冷却水の供給停止の要因は、第1の冷却水供給装置12の故障であるものとする。例えば、第1の冷却水供給装置12として冷水装置(チラー)を用いた場合、冷却水の供給停止の要因は、冷却水を送り出すためのポンプの故障の発生などである。なお、停電も冷却水の供給停止の要因となるが、本実施形態ではバックアップ用の補助電源などを用いて、複数の冷媒供給装置101への電力供給が継続しているものとする。
(ステップS302)
冷却水分配部11内に配置された異常検出部14が異常状態を検出する。本実施形態においては、異常検出部14として流量計を用いて、流量がゼロになったことを異常状態として検出するものとする。このとき、異常検出部14は、異常検出部14自身の異常状態(故障、破損など)も検出することができることとなる。第1の冷却水供給装置12冷凍機10への流路上に流量計(異常検出部14)を配置していないのは、冷凍機10への流路が、流量計の故障に伴う各種部品の破損により、物理的に閉鎖される危険性を避けるためである。異常検出部14は、異常状態の検出に伴って異常検出情報を異常信号として生成し、生成された異常信号を、電磁弁22a、22b、23a、23bに出力する。
(ステップS303)
切り替え部15は、異常検出部14による異常状態の検出に応答して、第1ユニット103への冷媒の供給元を、1つの冷媒供給装置12から、複数の冷媒供給装置101のうち他の冷媒供給装置に切り替える。他の冷媒供給装置は、例えば、冷媒として所定の温度より低い冷水を供給可能な第2の冷却水供給装置13である。
具体的には、異常検出部14により検出された異常状態に伴って生成された異常信号を受けて、切り替え部15における電磁弁22a、22b、23a、23bの状態(動作)が切り替わる。電磁弁22a、22bは、開放状態から閉鎖状態へ切り替わる。また、電磁弁23a、23bは、閉鎖状態から開放状態へ切り替わる。これらにより、冷却水分配部11内での冷却水の流路が切り替わる。具体的には、第2の冷却水供給装置13から流入した冷却水が、電磁弁23aが配置された流路へ分岐する。
(ステップS304)
第2の冷却水供給装置13から流入した冷却水が、電磁弁23aとバルブ24a、カプラ25aを経由して冷凍機10へ送られる。冷凍機10を循環した冷却水は、カプラ25hを経由して冷却水分配部11へ再度流入する。再度流入した冷却水は、バルブ24hと電磁弁23bとを経由して、傾斜磁場電源5と送信部6から冷却水分配部11へ再度流入した冷却水と合流する。合流した冷却水は、カプラ21cを経由して第2の冷却水供給装置13へ送られる。
すなわち、冷媒分配部11は、切り替え部15による第1ユニット103への冷媒の供給元の切り替えにより、異常検出部14による異常状態の検出後において、第1の冷媒供給装置12とは異なる他の冷媒供給装置13から、第1ユニット103に冷媒を分配する。
本ステップS304においては、通常稼働時と同様に傾斜磁場電源5と送信部6へも冷却水が送られる。つまり、通常稼働時に2分割していた流量を、異常状態の検出時には3分割して各機器へ送ることになる。この場合、冷凍機10への冷却水の流量が低下しないように、事前に第2の冷却水供給装置13からの供給量を3機器分の流量に設定することができる。その際、通常時に傾斜磁場電源5と送信部6に必要以上の流量が送られないようにバルブ24cと24dとを調整することができる。加えて、切り替え部15の動作に伴う流量等の調整は、バイパス管BPが担うこととなる。また、この状態では傾斜磁場コイル2へ冷却水が送られないため、MRI装置100としてはエラー状態となり、撮像は不可となる。
以上の冷媒分配動作により、常時冷却が必要な第1機器、すなわち冷凍機10などの第1ユニット103への冷却水の供給を継続することが可能となる。
以上に述べた実施形態に係るMRIシステム200は、常時冷却が必要な第1ユニット103と、MRI装置100が稼働している間に冷却が必要な第2ユニット105とに、第1ユニット103と第2ユニット105とを冷却するための冷媒を供給し、第1ユニット103と第2ユニット105とに冷媒を供給可能な複数の冷媒供給装置101から、冷媒を分配し、複数の冷媒供給装置101のうち何れか1つの冷媒供給装置12から第1ユニット103への冷媒の供給の異常状態(例えば、1つの冷媒供給装置12の異常状態)を検出し、異常状態の検出に応答して、第1ユニット103への冷媒の供給元を、1つの冷媒供給装置12から、複数の冷媒供給装置101のうち他の冷媒供給装置13に切り替える。
本MRIシステム200によれば、例えば、1つの冷媒供給装置12から第1ユニット103へ供給される冷媒の流量と温度と圧力とのうち少なくとも一つの異常状態を検出する。また、本MRIシステム200によれば、冷媒の分配は、例えば、切り替え部15による第1ユニット103への冷媒の供給元の切り替えにより、異常状態の検出後において、他の冷媒供給装置13から、第1ユニット103に冷媒を分配することにより実現される。
以上のことから、本実施形態に係るMRIシステム200によれば、常時冷却が必要な機器への冷媒供給が停止した場合でも、異なる冷媒供給装置へ冷媒の供給元を切り替えることで、常時冷却が必要な機器への冷却を継続することができる。
また、本実施形態に係るMRIシステム200は、冷媒分配部11において、1つの冷媒供給装置12から第1ユニット103および第2ユニット105への冷媒の流路を分岐する分岐部IBを有し、当該分岐部IBと第2ユニット105との間に異常検出部14を設ける。これにより、異常検出部14の破損により故障が発生し、当該破損により異常検出部14の部品が、異常検出部14の設置位置より下流に流れたとしても、冷凍機10への流路等が物理的に閉鎖される危険性を避けることができる。これにより、異常検出部14の破損による冷凍機10への影響を回避することができ、異常検出部14自身に異常状態が発生したとしても、常時冷却が必要な機器への冷却を継続することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態と第1の実施形態との相違は、第2の冷却水供給装置13による冷却水の供給先が、冷凍機10のみとなる点にある。すなわち、第1の実施形態と機能構成で異なる点は、第1機器と第2機器との両方に対して、第1の冷却水供給装置12からの冷却水が供給されている点、第1の冷却水供給装置12が停止した場合(すなわち、異常検出部14により異常状態が検出された場合)に、第2の冷却水供給装置13から冷凍機10へのみ冷却水が供給される点である。
以下、第1の実施形態と異なる内容について、図4を用いて説明する。図4は、本実施形態にかかる冷却水分配部11の構成の一例を示す図である。なお、既に説明した構成には同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
第1の冷却水供給装置12から冷却水分配部11へ流入した冷却水は、内部の配管と配管の分岐部BBPなどを通り、冷凍機10、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源5と、送信部6へ送られる。本実施形態においても、常に冷却が必要な第1機器は、第1の冷却水供給装置12から供給される冷却水によって冷却される。
第2の冷却水供給装置13からカプラ21bを経由して、冷却水分配部11内に流入した冷却水は電磁弁23aへ送られる。電磁弁23aは正常時に閉鎖動作を行う弁のため、送られた冷却水は電磁弁23aより先の流路へは流れない。
本実施形態の第2の冷却水供給装置13としては、例えば、市水供給装置を好適に用いることができる。市水供給装置は、例えば、病院などの設備に付帯されている水道水を供給する装置である。市水供給装置は、例えば、病院内における水道水の配管の分岐部から、冷却水分配部11までの導水管に相当する。第2の冷却水供給装置13として市水供給装置が用いられる場合、冷却水分配部11には常に冷水が供給されるが、電磁弁23aの閉鎖(Normally Close)により、冷却水分配部11内の流路への流入が止められる。
加えて、第2の冷却水供給装置13として市水供給装置が用いられる場合、カプラ21cは、病院内における排水口など、冷却水としての水道水を病院外へ排出する配管に接続される。これにより、カプラ21cを通過する冷却水は、下水に排出される。すなわち、市水供給装置から供給された水道水は、冷却対象の機器を通過後、病院外へ排水される。
本実施形態においても、図3を用いて、第1の冷却水供給装置12からの冷却水が停止した場合の冷却水分配部11の動作(冷媒分配動作)について説明する。図3における各ステップと異なる内容のステップについて説明する。
(冷媒分配動作)
(ステップS303)
異常検出部14により検出された異常状態に伴って生成された異常信号を受けて、切り替え部15における電磁弁22a、22b、23a、23bの状態(動作)が切り替わる。電磁弁22a、22bは、開放状態から閉鎖状態へ切り替わる。また、電磁弁23a、23bは、閉鎖状態から開放状態へと動作が切り替わる。これらにより、冷却水分配部11内での冷却水の流路が切り替わる。具体的には、第1の冷却水供給装置12から冷凍機10への流路は閉ざされ、第2の冷却水供給装置13から冷凍機10への流路が開く。
(ステップS304)
第2の冷却水供給装置13から流入した冷却水が電磁弁23aとバルブ24a、カプラ25aを経由して冷凍機10へ送られる。冷凍機10を循環した冷却水は、カプラ25hを経由して冷却水分配部11へ再度流入する。その後、バルブ24hと電磁弁23bとカプラ21cとを経由して第2の冷却水供給装置13へ送られる。なお、第2の冷却水供給装置13として市水供給装置が用いられる場合、カプラ21cの接続先は排水口であるため、冷凍機10を循環した冷却水は、下水へ排水される。本ステップS304では、傾斜磁場コイル2、傾斜磁場電源5と送信部6に冷却水は流れない。この状態ではMRI装置100としてはエラー状態となるため、撮像ができないこととなる。
本実施形態では、第2の冷却水供給装置13として市水供給装置を用いることで、停電発生時にも冷却水の供給を継続することができる。その際には、停電時においても電磁弁22と23とを切り替える電力を必要とするため、別途の充電池などを冷却水分配部11に備えることが可能である。
以上の動作により、常時冷却が必要な第1機器への冷却水の供給を継続することが可能となる。第2の実施形態における効果は、第1の実施形態と同様なため、説明は省略する。
(応用例)
本応用例は、第2の冷却水供給装置13としてチラーを用い、さらに第1実施形態または第2の実施形態における冷却水分配部11の構成において、冷却水の供給として市水供給装置がさらに用いられてもよい。このとき、冷凍機10で用いられる冷却水は、異常検出部14が異常状態を検出しない場合、すなわち通常時において、第1の冷却水供給装置12から供給されることとなる。
異常検出部14が、第1の冷却水供給装置12からの冷却水の供給の異常状態を検出した場合、切り替え部15は、複数の電磁弁の動作により流路を替える。これにより、冷凍機10で用いられる冷却水は、第2の冷却水供給装置13から供給されることとなる。加えて、異常検出部14が、第2の冷却水供給装置13からの冷却水の供給の異常状態を検出した場合、切り替え部15は、複数の電磁弁の動作により流路を替える。これにより、冷凍機10で用いられる冷却水は、市水供給装置から供給されることとなる。
本応用例におけるMRIシステム200によれば、第1の実施形態および第2の実施形態に対して、さらに常時冷却が必要な機器への冷却を継続することができる。他の効果については、第1の実施形態と同様なため、説明は省略する。
実施形態における技術的思想を冷媒供給切り替え方法で実現する場合、冷媒供給切り替え方法は、常時冷却が必要な第1ユニット103と、装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニット105とに、第1ユニット103と第2ユニット105とを冷却するための冷媒を供給し、第1ユニット103と第2ユニット105とに当該冷媒を供給可能な複数の冷媒供給装置101から、冷媒を分配し、複数の冷媒供給装置101のうち何れか1つの冷媒供給装置12から第1ユニット103への当該冷媒の供給の異常状態を検出し、当該異常状態の検出に応答して、第1ユニット103への当該冷媒の供給元を、1つの冷媒供給装置12から、複数の冷媒供給装置101のうち他の冷媒供給装置13に切り替える。冷媒供給切り替え方法により実行される冷媒分配動作の手順および効果は、実施形態と同様なため、説明は省略する。
以上説明した実施形態等によれば、常時冷却が必要な機器への冷媒の供給が停止した場合であっても、異なる冷媒供給手段へ切り替えることで、常時冷却が必要な機器への冷却が継続できる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
以上の実施形態に関し、発明の一側面および選択的な特徴として以下の付記を開示する。
(付記1)
常時冷却が必要な第1ユニットと、
装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニットと、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとを冷却するための冷媒を、前記第1ユニットと前記第2ユニットとに供給可能な複数の冷媒供給装置と、
前記第1ユニットおよび前記第2ユニットと、前記複数の冷媒供給装置との間に設けられ、前記冷媒を前記第1ユニットと前記第2ユニットとに分配可能な冷媒分配部と、
前記複数の冷媒供給装置のうち何れか1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへの前記冷媒の供給の異常状態を検出する異常検出部と、
前記異常状態の検出に応答して、前記第1ユニットへの前記冷媒の供給元を、前記1つの冷媒供給装置から、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置に切り替える切り替え部と、
を備える磁気共鳴イメージングシステム。
(付記2)
前記異常検出部は、前記1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへ供給される前記冷媒の流量と温度と圧力とのうち少なくとも一つの異常状態を検出してもよい。
(付記3)
前記冷媒分配部は、前記切り替え部による前記供給元の切り替えにより、前記異常の検出後において、前記他の冷媒供給装置から、前記第1ユニットに前記冷媒を分配してもよい。
(付記4)
前記1つの冷媒供給装置は、前記冷媒として所定の温度より低い冷水を供給可能な第1の冷却水供給装置であってもよく、
前記他の冷媒供給装置は、前記冷水を供給可能な第2の冷却水供給装置、または市水を供給可能な市水供給装置であってもよい。
(付記5)
前記冷媒分配部は、前記1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットおよび前記第2ユニットへの前記冷媒の流路を分岐する分岐部を有してもよく、
前記異常検出部は、前記分岐部と前記第2ユニットとの間に設けられてもよい。
(付記6)
常時冷却が必要な第1ユニットと、装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニットとに、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを冷却するための冷媒を供給し、
前記第1ユニットと前記第2ユニットとに前記冷媒を供給可能な複数の冷媒供給装置から、前記冷媒を分配し、
前記複数の冷媒供給装置のうち何れか1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへの前記冷媒の供給の異常状態を検出し、
前記異常状態の検出に応答して、前記第1ユニットへの前記冷媒の供給元を、前記1つの冷媒供給装置から、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置に切り替える、
冷媒供給切り替え方法。
1 静磁場磁石
1a 真空容器
1b 冷媒容器
1c 超電導コイル
2 傾斜磁場コイル
3 高周波コイル
4 天板
5 傾斜磁場電源
6 送信部
7 受信部
8 シーケンス制御装置
9 計算機システム
10 冷凍機
11 冷却水分配部
12 第1の冷却水供給装置
13 第2の冷却水供給装置
14 異常検出部
15 切り替え部
21a カプラ(結合器)
21b カプラ(結合器)
21c カプラ(結合器)
21d カプラ(結合器)
22a 電磁弁
22b 電磁弁
23a 電磁弁
23b 電磁弁
24a バルブ
24b バルブ
24c バルブ
24d バルブ
25a カプラ
25b カプラ
25c カプラ
25d カプラ
100 MRI装置
101 複数の冷媒供給装置
103 第1ユニット
105 第2ユニット
200 MRIシステム

Claims (6)

  1. 常時冷却が必要な第1ユニットと、
    装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニットと、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットとを冷却するための冷媒を、前記第1ユニットと前記第2ユニットとに供給可能な複数の冷媒供給装置と、
    前記第1ユニットおよび前記第2ユニットと、前記複数の冷媒供給装置との間に設けられ、前記冷媒を前記第1ユニットと前記第2ユニットとに分配可能な冷媒分配部と、
    前記複数の冷媒供給装置のうち何れか1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへの前記冷媒の供給の異常状態を検出する異常検出部と、
    前記異常状態の検出に応答して、前記第1ユニットへの前記冷媒の供給元を、前記1つの冷媒供給装置から、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置に切り替える切り替え部と、
    を備える磁気共鳴イメージングシステム。
  2. 前記異常検出部は、前記1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへ供給される前記冷媒の流量と温度と圧力とのうち少なくとも一つの異常状態を検出する、
    請求項1に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  3. 前記冷媒分配部は、前記切り替え部による前記供給元の切り替えにより、前記異常状態の検出後において、前記他の冷媒供給装置から、前記第1ユニットに前記冷媒を分配する、
    請求項1または2に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  4. 前記1つの冷媒供給装置は、前記冷媒として所定の温度より低い冷水を供給可能な第1の冷却水供給装置であって、
    前記他の冷媒供給装置は、前記冷水を供給可能な第2の冷却水供給装置、または市水を供給可能な市水供給装置である、
    請求項1乃至3のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  5. 前記冷媒分配部は、前記1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットおよび前記第2ユニットへの前記冷媒の流路を分岐する分岐部を有し、
    前記異常検出部は、前記分岐部と前記第2ユニットとの間に設けられる、
    請求項1乃至4のうちいずれか一項に記載の磁気共鳴イメージングシステム。
  6. 常時冷却が必要な第1ユニットと、装置が稼働している間に冷却が必要な第2ユニットとに、前記第1ユニットと前記第2ユニットとを冷却するための冷媒を供給し、
    前記第1ユニットと前記第2ユニットとに前記冷媒を供給可能な複数の冷媒供給装置から、前記冷媒を分配し、
    前記複数の冷媒供給装置のうち何れか1つの冷媒供給装置から前記第1ユニットへの前記冷媒の供給の異常状態を検出し、
    前記異常状態の検出に応答して、前記第1ユニットへの前記冷媒の供給元を、前記1つの冷媒供給装置から、前記複数の冷媒供給装置のうち他の冷媒供給装置に切り替える、
    冷媒供給切り替え方法。
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