JP2022076163A - 内燃機関の制御装置 - Google Patents

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Yuto Ikeda
勇喜 野瀬
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Abstract

【課題】触媒の温度を精度よく推定できる内燃機関の制御装置を提供する。【解決手段】内燃機関10の排気系には排気を浄化する触媒が備えられている。CPU72は、複数の気筒のうちの一部の気筒における混合気の燃焼を停止させる停止処理と、一部の気筒以外の残りの気筒における混合気の燃焼に際して空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように燃焼室に供給される燃料量を増加させる増量処理とを含む部分気筒フューエルカット処理を実行する。CPU72は、停止処理が実行される気筒に供給される空気量と増量処理による燃料の増加量とに基づき、部分気筒フューエルカット処理の実行中における触媒の温度を推定する推定処理を実行する。【選択図】図1

Description

本発明は、内燃機関の制御装置に関する。
たとえば特許文献1に記載の内燃機関では、混合気の空燃比を変動させるディザ制御を実施することにより触媒の温度を高めるようにしている。また、この内燃機関の制御装置は、リッチ燃焼気筒の空燃比とリーン燃焼気筒の空燃比との差に基づいて触媒の温度を推定している。
特開2019-70365号公報
他方、発明者は、触媒を昇温させる昇温処理として、一部の気筒での燃焼を停止するとともに残りの気筒ではリッチ燃焼させる部分気筒フューエルカット処理の実行を検討した。ここで、そうした部分気筒フューエルカット処理の実行中には、燃焼が停止された気筒から排気系に燃焼ガスを含まない新気が排出されるため、上述した空燃比の差では触媒の温度を精度よく推定することが困難である。
上記課題を解決する内燃機関の制御装置は、排気系に排気を浄化する触媒を備えるとともに複数の気筒を有した内燃機関に適用される。この制御装置は、前記複数の気筒のうちの一部の気筒における混合気の燃焼を停止させる停止処理と、前記一部の気筒以外の残りの気筒における混合気の燃焼に際して同混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように燃焼室に供給される燃料量を増加させる増量処理と、を含む部分気筒フューエルカット処理を実行するとともに、前記停止処理が実行される気筒に供給される空気量と、前記増量処理による燃料の増加量とに基づき、前記部分気筒フューエルカット処理の実行中における前記触媒の温度を推定する推定処理を実行する。
停止処理が実行される気筒に供給される空気量及び増量処理による燃料の増加量はともに触媒の温度に関与する値となっている。そこで、同構成では、そうした空気量及び燃料の増加量に基づいて触媒の温度が推定される。従って、部分気筒フューエルカット処理実行中の触媒温度を精度よく推定することができる。
第1実施形態にかかる内燃機関、駆動系、及び制御装置の構成を示す図。 同実施形態の制御装置による再生処理に関する手順を示すフローチャート。 同実施形態の制御装置が実行する処理に関する手順を示すフローチャート。 第2実施形態の制御装置が実行する処理に関する手順を示すフローチャート。 同実施形態において(A)は昇温処理の実行状態、(B)は三元触媒の温度変化、(C)は増量値の変化、(D)はGPFの温度変化をそれぞれ示すタイミングチャート。
<第1実施形態>
以下、内燃機関の制御装置の第1実施形態について図面を参照しつつ説明する。
図1に示すように、内燃機関10は、気筒#1~#4の4つの気筒を備えている。内燃機関10の吸気通路12には、スロットルバルブ14が設けられている。吸気通路12の下流部分である吸気ポート12aには、吸気ポート12aに燃料を噴射するポート噴射弁16が設けられている。吸気通路12に吸入された空気やポート噴射弁16から噴射された燃料は、吸気バルブ18の開弁に伴って燃焼室20に流入する。燃焼室20には、筒内噴射弁22から燃料が噴射される。また、燃焼室20内の空気と燃料との混合気は、点火プラグ24の火花放電に伴って燃焼に供される。そのときに生成される燃焼エネルギは、クランク軸26の回転エネルギに変換される。
燃焼室20において燃焼に供された混合気は、排気バルブ28の開弁に伴って、排気として排気通路30に排出される。排気通路30には、酸素吸蔵能力を有した三元触媒32と、ガソリンパティキュレートフィルタ(GPF34)とが設けられている。なお、本実施形態では、GPF34として、PMを捕集するフィルタに三元触媒が担持されたものを想定している。
クランク軸26には、歯部42が設けられたクランクロータ40が結合されている。歯部42は、クランク軸26の複数の回転角度のそれぞれを示す。クランクロータ40には、基本的には、10°CA間隔で歯部42が設けられているものの、隣接する歯部42間の間隔が30°CAとなる箇所である欠け歯部44が1箇所設けられている。これは、クランク軸26の基準となる回転角度を示すためのものである。
クランク軸26は、動力分割装置を構成する遊星歯車機構50のキャリアCに機械的に連結されている。遊星歯車機構50のサンギアSには、第1モータジェネレータ52の回転軸52aが機械的に連結されている。また、遊星歯車機構50のリングギアRには、第2モータジェネレータ54の回転軸54aと駆動輪60とが機械的に連結されている。第1モータジェネレータ52の端子には、インバータ56によって交流電圧が印加される。また、第2モータジェネレータ54の端子には、インバータ58によって交流電圧が印加される。
制御装置70は、内燃機関10を制御対象とし、その制御量としてのトルクや排気成分比率等を制御するために、スロットルバルブ14、ポート噴射弁16、筒内噴射弁22、及び点火プラグ24等の内燃機関10の各種操作部を操作する。また、制御装置70は、第1モータジェネレータ52を制御対象とし、その制御量である回転速度を制御すべく、インバータ56を操作する。また、制御装置70は、第2モータジェネレータ54を制御対象とし、その制御量であるトルクを制御すべくインバータ58を操作する。図1には、スロットルバルブ14、ポート噴射弁16、筒内噴射弁22、点火プラグ24、及びインバータ56,58のそれぞれの操作信号MS1~MS6を記載している。
制御装置70は、内燃機関10の制御量を制御するために、エアフローメータ80によって検出される吸入空気量Ga、クランク角センサ82の出力信号Scr、水温センサ86によって検出される水温THWを参照する。また、制御装置70は、車速センサ84によって検出される車速SPや、排気圧センサ88によって検出されるGPF34に流入する排気の圧力Pexを参照する。また、制御装置70は、第1モータジェネレータ52や第2モータジェネレータ54の制御量を制御するために、第1モータジェネレータ52の回転角を検知する第1回転角センサ90の出力信号Sm1、及び第2モータジェネレータ54の回転角を検知する第2回転角センサ92の出力信号Sm2を参照する。
制御装置70は、CPU72、ROM74、記憶装置75、及び周辺回路76を備えており、それらが通信線78によって通信可能とされている。ここで、周辺回路76は、内部の動作を規定するクロック信号を生成する回路や、電源回路、リセット回路等を含む。制御装置70は、ROM74に記憶されたプログラムをCPU72が実行することにより制御量を制御する。
図2に、本実施形態にかかる制御装置70が実行する処理の手順を示す。図2に示す処理は、ROM74に記憶されたプログラムをCPU72がたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。なお、以下では、先頭に「S」が付与された数字によって、各処理のステップ番号を表現する。
図2に示す一連の処理において、CPU72は、まず、機関回転速度NE、機関負荷率KL及び水温THWを取得する(S10)。機関回転速度NEは、CPU72により、出力信号Scrに基づいて算出される。また、機関負荷率KLは、燃焼室20に充填される空気量を定めるパラメータであり、基準流入空気量に対する、1気筒の1燃焼サイクル当たりの流入空気量の比である。なお、基準流入空気量は、機関回転速度NEに応じて可変設定される量としてもよい。
次に、CPU72は、機関回転速度NE、機関負荷率KL、及び水温THWに基づき、堆積量DPMの更新量ΔDPMを算出する(S12)。ここで、堆積量DPMは、GPF34に捕集されているPMの量である。詳しくは、CPU72は、機関回転速度NE、機関負荷率KL、及び水温THWに基づいて排気通路30に排出される排気中のPMの量を算出する。また、CPU72は、別の処理にて算出されるGPF34の温度を取得する。そして、CPU72は、排気中のPMの量やGPF34の温度に基づいて更新量ΔDPMを算出する。
次にCPU72は、堆積量DPMを、更新量ΔDPMに応じて更新する(S14)。
次に、CPU72は、フラグFが「1」であるか否かを判定する(S16)。フラグFは、「1」である場合に、GPF34のPMを燃焼除去するための昇温処理を実行していることを示し、「0」である場合にそうではないことを示す。
CPU72は、フラグFが「0」であると判定する場合(S16:NO)、堆積量DPMが再生実行値DPMH以上であるか否かを判定する(S18)。再生実行値DPMHは、GPF34が捕集したPM量が多くなっており、PMを除去することが望まれる値に設定されている。
CPU72は、堆積量DPMが再生実行値DPMH以上であると判定する場合(S18:YES)、昇温処理の実行条件が成立するか否かを判定する(S20)。ここで実行条件は、例えば以下の条件(A)及び条件(B)の論理積が真である旨の条件とすればよい。
条件(A):内燃機関10に対するトルクの指令値である機関トルク指令値Te*が所定値Teth以上である旨の条件。
条件(B):内燃機関10の機関回転速度NEが所定速度以上である旨の条件。
CPU72は、昇温処理の実行条件が成立すると判定する場合(S20:YES)、昇温処理を実行して、フラグFに「1」を代入する(S22)。この昇温処理として、CPU72は、部分気筒フューエルカット処理を実行する。
この部分気筒フューエルカット処理は、複数の気筒のうちの一部の気筒における混合気の燃焼を停止させる停止処理を含む。また、この部分気筒フューエルカット処理は、当該一部の気筒以外の残りの気筒における混合気の燃焼に際して同混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように燃焼室20に供給される燃料量を上記停止処理の非実行時よりも増加させる増量処理も含む。
上記停止処理は、気筒#1のポート噴射弁16及び筒内噴射弁22からの燃料噴射を停止することにより同気筒#1での混合気の燃焼を停止する処理である。なお、この停止処理が実施される気筒を以下ではフューエルカット気筒といい、フューエルカット気筒以外の残りの気筒、つまり混合気の燃焼が実施される気筒を燃焼気筒という。
上記増量処理は、排気系に未燃燃料を供給するために、気筒#2、気筒#3、及び気筒#4の各燃焼室20に供給される燃料量を上記停止処理の非実行時よりも増加させる処理である。この増量処理の実行に際しては、燃焼気筒の混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように、ポート噴射弁16や筒内噴射弁22から噴射される燃料噴射量が増量値αの分だけ増加される。
部分気筒フューエルカット処理は、排気通路30に酸素と未燃燃料とを排出し、GPF34の温度を上昇させてGPF34が捕集したPMを燃焼除去するための処理である。すなわち、排気通路30に酸素と未燃燃料を排出することにより、三元触媒32等において未燃燃料を燃焼させ排気の温度を上昇させ、ひいてはGPF34の温度を上昇させることができる。また、GPF34に酸素を供給することによって、GPF34が捕集したPMを燃焼除去することができる。
また、CPU72は、上記停止処理の実行に伴う機関出力の低下を補うために、MG2トルク補償処理を実行する(S24)。このMG2トルク補償処理において、CPU72は、第2モータジェネレータ54に対する走行のための要求トルクに、1気筒分の出力トルクである補償トルクを重畳する。そして、CPU72は、補償トルクが重畳された要求トルクに基づきインバータ58を操作する。
一方、上記S16の処理にて、CPU72は、フラグFが「1」であると判定する場合(S16:YES)、堆積量DPMが停止用閾値DPML以下であるか否かを判定する(S26)。停止用閾値DPMLは、GPF34に捕集されているPMの量が十分に小さくなり、昇温処理を停止させてもよい値に設定されている。CPU72は、堆積量DPMが停止用閾値DPML以下であると判定する場合(S26:YES)、部分気筒フューエルカット処理の実行を停止することにより昇温処理を停止して、フラグFに「0」を代入する(S28)。
なお、CPU72は、S24,S28の処理を完了する場合や、S18,S20の処理において否定判定する場合には、図2に示す一連の処理を一旦終了する。
制御装置70は、三元触媒32の温度、より詳細には三元触媒32の排気上流端の温度である第1温度Tc1や、GPF34の温度である第2温度Tc2を推定する推定処理を実行する。
図3に、制御装置70が実行する上記推定処理の手順を示す。図3に示す処理は、ROM74に記憶されたプログラムをCPU72がたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図3に示す一連の処理において、CPU72は、まず、昇温処理の実行中であるか否かを判定する(S100)。そして、昇温処理の実行中であると判定する場合(S100:YES)、CPU72は、内燃機関10の燃焼室20から排気通路30に排出される排気の温度である出ガス温度Teを取得する(S110)。
出ガス温度Teは、別の処理にて算出されている値である。すなわち、CPU72は、機関回転速度NE及び機関負荷率KLに基づいてベース温度Tbを算出する。CPU72は、機関負荷率KLが大きい場合に小さい場合よりもベース温度Tbを高い値に算出する。また、CPU72は、機関回転速度NEが高い場合に低い場合よりもベース温度Tbを高い値に算出する。
また、CPU72は、混合気の点火時期を遅角側に補正する遅角補正量Rに基づいてベース温度Tbを補正する。詳しくは、遅角補正量Rの値が大きい場合には小さい場合よりもベース温度Tbが高い温度となるように同ベース温度Tbを補正する。
また、CPU72は、車速SPに基づいてベース温度Tbを補正する。詳しくは、車速SPの値が大きい場合には小さい場合よりもベース温度Tbが低い温度となるように同ベース温度Tbを補正する。こうして各種の補正が行われた後のベース温度Tbが出ガス温度Teとされる。
次に、CPU72は、供給空気熱容量Cを算出する(S120)。供給空気熱容量Cは、昇温処理の実行中にフューエルカット気筒から排出されて三元触媒32に供給される空気の熱容量Cであり、フューエルカット気筒に供給される空気の量及び空気の比熱などに基づいて算出される。なお、フューエルカット気筒に供給される空気の量は吸入空気量Gaに基づいて算出される。
次に、CPU72は、供給燃料発熱量Hを算出する(S130)。供給燃料発熱量Hは、昇温処理の実行中に燃焼気筒から排出されて三元触媒32に供給される未燃燃料の発熱量であり、燃料噴射量や上記増量値αなどに基づいて算出される。
次に、CPU72は、出ガス温度Te、供給空気熱容量C、供給燃料発熱量Hに基づいて第1温度Tc1を算出する(S140)。内燃機関10から排出されて三元触媒32に流入する排気は、フューエルカット気筒から排出される空気によってその温度が低下する。そのため、S140にてCPU72は、出ガス温度Teに対して供給燃料発熱量H分の温度変化値を加算するとともに、供給空気熱容量C分の温度変化値を減算した値を第1温度Tc1とする処理を行う。
次に、第1温度Tc1及び熱輸送量TRに基づいて第2温度Tc2を算出する(S160)。熱輸送量TRは、昇温処理によって温度が上昇した三元触媒32の温度上昇分と、三元触媒32から流出してGPF34に到達するまでの間の排気の熱収支分とを含んだ熱量であって、吸入空気量Ga、供給燃料発熱量H、車速SPなどに基づいてCPU72が算出する値である。そしてS160にて、CPU72は、第1温度Tc1に対して熱輸送量TR分の温度変化値を加算した値を第2温度Tc2とする処理を行う。
次に、CPU72は、第1温度Tc1が第1温度閾値Tc1refを超えているという条件、または第2温度Tc2が第2温度閾値Tc2refを超えているという条件のうちの少なくとも一方を満たすか否かを判定する(S170)。第1温度閾値Tc1refには、三元触媒32の許容最高温度が予め設定されており、第2温度閾値Tc2refには、GPF34の許容最高温度が予め設定されている。
そして、S170にて肯定判定される場合(S160:YES)、CPU72は、昇温処理の実行を停止して(S170)、本処理を一旦終了する。
なお、CPU72は、S100、S160の処理において否定判定する場合には、図3に示す一連の処理を一旦終了する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1-1)フューエルカット気筒に供給される空気量及び増量処理による燃焼気筒での燃料の増加量はともに三元触媒32の温度に関与する値となっている。そこで、上記停止処理が実行されるフューエルカット気筒に供給される空気量などに基づいて供給空気熱容量Cが算出される(S120)。また、上記増量処理による燃焼気筒での燃料の増加量、つまり増量値αなどに基づいて供給燃料発熱量Hが算出される(S130)。そして、それら供給空気熱容量Cや供給燃料発熱量Hに基づいて昇温処理、つまり部分気筒フューエルカット処理の実行中における第1温度Tc1が推定される(S140)。従って、部分気筒フューエルカット処理の実行中における三元触媒32の温度を精度よく推定することができる。
(1-2)また、S150にて第2温度Tc2を算出する際には第1温度Tc1が利用されるが、上述したように第1温度Tc1を精度よく推定することができるため、第2温度Tc2の推定精度も向上するようになる。
(1-3)第1温度Tc1が第1温度閾値Tc1refを超えている場合や、第2温度Tc2が第2温度閾値Tc2refを超えている場合には(S160:YES)、S170の処理にて昇温処理が停止されるため、三元触媒32やGPF34の熱損傷を抑えることができる。
<第2実施形態>
以下、第2実施形態について、第1実施形態との相違点を中心にして説明する。
図4に、本実施形態にかかる処理の手順を示す。図4に示す処理は、ROM74に記憶されたプログラムをCPU72がたとえば所定周期で繰り返し実行することにより実現される。
図4に示す一連の処理において、CPU72は、まず、昇温処理の実行中であるか否かを判定する(S200)。そして、昇温処理の実行中であると判定する場合(S200:YES)、CPU72は、上記出ガス温度Teを取得する(S210)。
次に、CPU72は、上限ガード値Gαを算出する(S220)。上限ガード値Gαは、上記増量値αの最大値を定める値であり、上述した第1温度閾値Tc1ref及び出ガス温度Teと昇温割合HRとに基づき、次式(1)から算出される。
(Tc1ref-Te)/HR…(1)
式(1)における「Tc1ref-Te」の値である差ΔTは、三元触媒32の許容最高温度と昇温処理の非実行における出ガス温度との差であり、この値は、昇温処理によって三元触媒32を昇温させる際に許容される最大温度上昇量を示す。また、昇温割合HRは、増量値αによる三元触媒32の温度上昇量を示す値であり、本実施形態では、増量値αの変化による三元触媒32の温度変化の割合が昇温割合HRとして予め設定されている。例えば、増量値αをα1からα2に増加させたときに三元触媒32が温度T1だけ上昇する場合には、「(α2-α1)/T1」の値が昇温割合HRとなる。従って、上記差ΔTに昇温割合HRを乗算して得られる上限ガード値Gαは、上記最大温度上昇量を増量値αに変換した値となる。
次に、CPU72は、増量値αが上限ガード値Gα以上であるか否かを判定する(S230)。そして、増量値αが上限ガード値Gα以上であると判定する場合(S230:YES)、CPU72は、増量値αを現在設定されている値から上限ガード値Gαの値に変更して(S240)、本処理を一旦終了する。
なお、CPU72は、S200、S230の処理において否定判定する場合には、図4に示す一連の処理を一旦終了する。
本実施形態の作用及び効果について説明する。
(2-1)図5に本実施形態の作用を示す。なお、図5(A)は、昇温処理の実行状態を示し、図5(B)は、三元触媒32の温度変化を示し、図5(C)は、増量値αの変化を示し、図5(D)は、GPF34の温度変化を示す。また、図5(B)に示す二点鎖線L1は、出ガス温度Teの変化を示し、図5(C)に示す二点鎖線L2は、上限ガード値Gαの変化を示す。
図5に示す時刻t1から時刻t4の間では昇温処理が実行されており、三元触媒32やGPF34は昇温される。
そうした昇温処理実行中の時刻t2から時刻t3において、増量値αが上限ガード値Gαにてガード処理されている間は、三元触媒32の温度は第1温度閾値Tc1refを超えることなく、同第1温度閾値Tc1ref近傍の温度に保持される。こうして三元触媒32の温度が保持されている間は、GPF34の温度も再生処理の可能な再生可能温度以上の温度に保持される。
このように本実施形態では、上記S220の処理にて算出される上限ガード値Gαを超えないように増量値αが設定されるため、昇温処理の実行中は、三元触媒32の温度が許容最高温度を超えることなく高温状態に保持される。そのため、三元触媒32の温度を許容最高温度以下としつつ、GPF34の温度は再生可能な温度範囲に保持される。従って、三元触媒32の熱損傷を抑えつつ、GPF34が捕集したPMを除去することができる。
なお、上記各実施形態は、以下のように変更して実施することができる。各実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・第1実施形態と第2実施形態とを併用してもよい。
・第1温度Tc1は、三元触媒32の排気上流端の温度であったが、三元触媒32の他の部位の温度でもよい。
・昇温処理の実行を許可する所定の条件としては、上記実施形態において例示したものに限らない。たとえば、上記条件(A)及び条件(B)の2つの条件に関しては、それらのうちの1つのみを含んでもよい。また、所定の条件に上記2つの条件以外の条件が含まれてもよい。
・上記停止処理の実行に伴う機関出力の低下を補うために、図2に示したS24の処理では、第2モータジェネレータ54の要求トルクに補償トルクを重畳した。この他、そうした第2モータジェネレータ54を備えていない車両などの場合には、燃焼気筒に供給される空気量及び燃料量を上記停止処理の非実行時よりも増量して当該燃焼気筒の出力トルクを高めることにより、そうした機関出力の低下を補うようにしてもよい。
・部分気筒フューエルカット処理を実行する処理としては、上述した再生処理に限らない。たとえば、触媒暖機や硫黄被毒回復のために部分気筒フューエルカット処理を実行してもよい。
・堆積量DPMの推定処理としては、図2において例示したものに限らない。たとえば、GPF34の上流側と下流側との圧力の差と吸入空気量Gaとに基づき堆積量DPMを推定してもよい。具体的には、圧力の差が大きい場合に小さい場合よりも堆積量DPMを大きい値に推定し、圧力の差が同一であっても、吸入空気量Gaが小さい場合に大きい場合よりも堆積量DPMを大きい値に推定すればよい。ここで、GPF34の下流側の圧力を一定値とみなす場合、差圧に代えて上記圧力Pexを用いることができる。
・上述した部分気筒フューエルカット処理の実行時に燃焼制御を停止する気筒の数は「1」であったが、燃焼制御を停止する気筒の数は、「気筒数-1」を最大値として適宜変更することができる。また、燃焼制御を停止する気筒を予め定められた気筒に固定することは必須ではない。たとえば、1燃焼サイクル毎に、燃焼制御を停止する気筒を変更してもよい。
・GPF34としては、三元触媒が担持されたフィルタに限らず、フィルタのみであってもよい。また、GPF34としては、排気通路30のうちの三元触媒32の下流に設けられるものに限らない。また、三元触媒32を、排気に含まれる成分を酸化する酸化触媒に置き換えてもよい。また、排気浄化装置としてGPF34を備えること自体必須ではない。
・制御装置としては、CPU72とROM74とを備えて、ソフトウェア処理を実行するものに限らない。たとえば、上記実施形態においてソフトウェア処理されたものの少なくとも一部を、ハードウェア処理するたとえばASIC等の専用のハードウェア回路を備えてもよい。すなわち、制御装置は、以下の(a)~(c)のいずれかの構成であればよい。(a)上記処理の全てを、プログラムに従って実行する処理装置と、プログラムを記憶するROM等のプログラム格納装置とを備える。(b)上記処理の一部をプログラムに従って実行する処理装置及びプログラム格納装置と、残りの処理を実行する専用のハードウェア回路とを備える。(c)上記処理の全てを実行する専用のハードウェア回路を備える。ここで、処理装置及びプログラム格納装置を備えたソフトウェア実行装置や、専用のハードウェア回路は複数であってもよい。
・車両としては、シリーズ・パラレルハイブリッド車に限らず、たとえばパラレルハイブリッド車やシリーズハイブリッド車であってもよい。もっとも、ハイブリッド車に限らず、たとえば、車両の動力発生装置が内燃機関10のみの車両であってもよい。
10…内燃機関
20…燃焼室
50…遊星歯車機構
52…第1モータジェネレータ
54…第2モータジェネレータ
70…制御装置

Claims (1)

  1. 排気系に排気を浄化する触媒を備えるとともに複数の気筒を有した内燃機関に適用されて、
    前記複数の気筒のうちの一部の気筒における混合気の燃焼を停止させる停止処理と、前記一部の気筒以外の残りの気筒における混合気の燃焼に際して同混合気の空燃比が理論空燃比よりもリッチとなるように燃焼室に供給される燃料量を増加させる増量処理と、を含む部分気筒フューエルカット処理を実行するとともに、
    前記停止処理が実行される気筒に供給される空気量と、前記増量処理による燃料の増加量とに基づき、前記部分気筒フューエルカット処理の実行中における前記触媒の温度を推定する推定処理を実行する内燃機関の制御装置。
JP2020186449A 2020-11-09 2020-11-09 内燃機関の制御装置 Withdrawn JP2022076163A (ja)

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