JP2022075371A - ティルティングパッド式ジャーナル軸受およびそれを備える回転機械 - Google Patents

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【課題】ロータの振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、簡便に軸方向における軸受油膜の不均一を抑制して熱曲がり振動の発生を防止するティルティングパッド式ジャーナル軸受およびそれを備える回転機械を提供する。【解決手段】ティルティングパッド式ジャーナル軸受1は、ロータ2が内部を挿通するハウジング7と、ロータ2とハウジング7との間に配置された傾動可能な複数のパッド3とを備えている。また、ティルティングパッド式ジャーナル軸受1は、パッド3の外面3aとハウジング7の内面7bとの間に存在する互いに接しない2つの面4b,5aを備えている。2つの前記面4b,5aは、それぞれ、傾動中心となる軸の向きが互いに異なる1軸ピボットP1,P2を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、ティルティングパッド式ジャーナル軸受およびそれを備える回転機械に関する。
一般に、回転機械は、回転するロータと、当該ロータを回転自在に支持するジャーナル軸受と、当該ジャーナル軸受を固定するケーシング等のステータとを備えて構成されている。
例えば、遠心圧縮機やタービン等の高速、大型の回転機械において、比較的軸受面圧が低い場合にはティルティングパッド式のジャーナル軸受が用いられることが多い。これは、真円軸受や楕円軸受といった他の形式の軸受と比較し、軸受の油膜圧力により生じる、ロータの振れ回り振動を不安定化する力が小さくなり、ロータの不安定振動が発生しにくいためである。
ティルティングパッド式ジャーナル軸受は、例えば特許文献1の図1に開示されているように、ロータを支持する複数のパッドをロータの周方向に配置した構造となっている。当該パッドは、パッドの背面に設けられたピボットを介して、ハウジングによって支持されている。パッドは、ピボットを中心に周方向に対して傾くことが可能となっており、ロータの振れ回り振動を不安定化する力を抑制することが可能である。
また、ロータのたわみや軸受のミスアライメント等でロータと軸受によって形成される隙間が軸方向で不均一になると、軸方向において油膜厚さが不均一となり局所的に油膜の温度が上昇する場合がある。ここで、一般に、ロータには不釣り合いが存在し、当該不釣り合いによる不釣り合い振動が生じる。軸方向において油膜厚さが不均一の場合に、ロータが不釣り合い振動すると、ロータの軸受部の周方向に不均一な温度分布が生じ、ロータに熱曲がりが発生する場合がある。このロータの熱曲がりはさらなる不釣り合いとなるため、振動が徐々に増大していく現象が起きる。これは、非特許文献1において報告されているモートン(Morton)効果と呼ばれる熱曲がり振動現象である。
熱曲がり振動を防止するためには、軸方向において油膜厚さを均一にすることが有効である。例えば、特許文献2の図1に開示されているように、ティルティングパッドのピボットを球面ピボットとして、周方向だけではなく軸方向に対しても傾くようにする方法が知られている。これにより、パッドがロータに沿って傾き、油膜厚さが軸方向において不均一になることを防止している。
また、例えば特許文献2の図2に開示されているように、ティルティングパッドを支えるハウジング全体を球面ライナーによって傾けることで、軸方向において油膜厚さを均一に保つ方法が知られている。
特開2011-256773号公報 特開平5-332355号公報
deJongh, F. M., and Morton, P. G.著 "The synchronous instability of a compressor rotor due to bearing journal differential heating." ASME Paper 94-GT-35 1-13. 1994年
パッドが周方向に対してのみ傾く1軸ピボットが使用される場合、荷重を支える部分は線接触となる。しかしながら、特許文献2の図1に記載の球面ピボットが使用される場合、荷重を支える部分が点接触となる。このため、球面ピボットは、構造上、接触部の面圧が大きくなり、設計上の制約となる場合がある。したがって、熱曲がり振動を抑制するために、線接触となる1軸ピボットのティルティングパッド式ジャーナル軸受を球面ピボットのティルティングパッド式ジャーナル軸受に変更しようとした場合、設計を大きく見直す必要が生じるおそれがある。
また、特許文献2の図2に記載の球面ライナーを使用する構造は、ロータの初期たわみや軸受のミスアライメントといった静的な不均一性には有効であると考えられる。しかしながら、この構造は、可動範囲がハウジング全体となって比較的大きくその質量も大きいため、ロータへの追従性に劣り、振動によって動的に生じる軸方向における油膜不均一性には対応できないおそれがある。
本発明の目的は、ロータの振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、簡便に軸方向における軸受油膜の不均一を抑制して熱曲がり振動の発生を防止するティルティングパッド式ジャーナル軸受およびそれを備える回転機械を提供することにある。
前記した目的を達成するために、本発明は、ロータが内部を挿通するハウジングと、前記ロータと前記ハウジングとの間に配置された傾動可能な複数のパッドと、前記パッドの外面と前記ハウジングの内面との間に存在する互いに接しない2つの面と、を備え、2つの前記面は、それぞれ、傾動中心となる軸の向きが互いに異なる1軸ピボットを有することを特徴とするティルティングパッド式ジャーナル軸受である。
また、本発明は、前記ティルティングパッド式ジャーナル軸受と、前記ロータと、を備える回転機械である。
本発明によれば、ロータの振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、簡便に軸方向における軸受油膜の不均一を抑制して熱曲がり振動の発生を防止するティルティングパッド式ジャーナル軸受およびそれを備える回転機械を提供できる。
本発明の第1実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受におけるロータの中心軸に垂直な断面図である。 本発明の第1実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受におけるティルティング構造部とハウジングの詳細を示した図であり、ロータの中心軸に平行な拡大断面図である。 本発明の第1実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受におけるティルティング構造部の詳細を示した図であり、ロータの中心軸に垂直な拡大断面図である。 本発明の回転機械の一例として代表的な回転機械である遠心圧縮機に適用した場合の縦断面図であり、回転機械としての遠心圧縮機の全体構造を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受におけるロータの中心軸に平行な要部拡大断面図である。
本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
なお、以下に示す図面において、共通する部材や同種の部材については、同一の参照符号を付し、重複した説明を適宜省略する。また、部材のサイズおよび形状は、説明の便宜のため、変形または誇張して模式的に表す場合がある。
〔第1実施形態〕
図1は、本発明の第1実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受1におけるロータ2の中心軸CL(図4参照)に垂直な断面図である。
図1に示すように、ティルティングパッド式ジャーナル軸受1は、ロータ2が内部を挿通するハウジング7と、ロータ2とハウジング7との間に配置された傾動可能な複数のパッド3とを備えている。ハウジング7は環状を呈している。ロータ2とハウジング7とは、共通の中心軸CL(図4参照)を有している。以下、中心軸CLに沿う方向を「軸方向」、中心軸CL上の点から中心軸CLに直交して延びる方向を「径方向」、中心軸CL上の点を中心とした円周方向を「周方向」と呼ぶ。
ティルティングパッド式ジャーナル軸受1は、パッド3とハウジング7との間に径方向内側から順に配置されたライナ4とクリート5を備えている。パッド3は、油膜を介してロータ2を支持する。パッド3と、ライナ4と、クリート5とからティルティング構造部6が構成されている。
ティルティング構造部6は、ロータ2のまわりに周方向に、例えば図1では5か所配置されている。図1に示すティルティングパッド式ジャーナル軸受1は、パッド3の1つをWで示したロータ2の荷重方向に設置したロードオンパッド(Load on Pad)構造の軸受である。
ティルティング構造部6は、ティルティング構造部6の径方向外側に配置されたハウジング7に対して、クリート5の外面5aに設けられた凸形状の1軸ピボットP1を介して支持されている。ここで、外面とは、径方向外側に向く面をいう。また、1軸ピボットとは、傾動中心となる軸を1つのみ有し、線接触となるピボットをいう。1軸ピボットP1は、パッド3が周方向に対して傾くことを可能にする。つまり、1軸ピボットP1の傾動中心となる軸は、中心軸CLと平行な直線方向の軸である。
ハウジング7は、半割れ構造となっており、半割れ面7a,7aで分割された一対の部材が接合されて構成されている。
図2は、ティルティング構造部6とハウジング7の詳細を示した図であり、ロータ2の中心軸CL(図4参照)に平行な拡大断面図である。
なお、図2のティルティング構造部は、図1のティルティング構造部とは寸法関係が多少異なって描かれているが、原理的には同じものである。したがって、図1と対応する符号を付した図2を参照してティルティング構造部6とハウジング7の詳細を説明する。
図2に示すように、組立時には、まずハウジング7の半割れ面7a(図1参照)から、ハウジング7に設けられた溝8,8にティルティング構造部6のクリート5の軸方向両側に設けられた張り出し部9,9をそれぞれ挿入する。そして、ティルティング構造部6を周方向の所定の位置まで移動させる。移動させた後、ハウジング7の径方向外側からピン10を挿入し、ティルティング構造部6のクリート5に設けられた穴11にピン10の先端を挿入することで、ティルティング構造部6の周方向位置がずれることを防ぐ。ピン10は、ハウジング7に例えばねじ締結によって固定される。溝8と穴11は、どちらもティルティング構造部6が傾くことを許容する隙間が形成されるような寸法を有している。これらにより、ティルティング構造部6が周方向に対して傾く(揺動する)ことを可能にしつつ、ティルティング構造部6の周方向位置、径方向位置を保持している。
ライナ4とクリート5は、例えばボルト(図示せず)でねじ締結されて一体となっている。パッド3の外面3aは、ライナ4の内面4bに設けられた凸形状の1軸ピボットP2を介して、ライナ4に接触している。ここで、内面とは、径方向内側に向く面をいう。1軸ピボットP2は、パッド3が軸方向に対して傾くことを可能にしている。つまり、1軸ピボットP2の傾動中心となる軸は、中心軸CL上の点を中心とした円の接線方向の軸である。
図3は、ティルティング構造部6の詳細を示した図であり、ロータ2の中心軸CLに垂直な拡大断面図である。
図3に示すように、パッド3は、径方向外側に向けて凹となる凹形状を呈しており、当該凹形状の内面における当該パッド3の周方向の両側に、互いに対向する溝14,14を有している。ねじ締結したライナ4とクリート5において、ライナ4の幅がクリート5の幅よりも長くしてある。組立時には、溝14,14にライナ4の周方向の両側の端部13,13がそれぞれ挿入される。パッド3に設けられた溝14とライナ4の周方向の両側の端部13によって、パッド3に対するライナ4およびクリート5の径方向の位置が保持される。そして、パッド3の軸方向端面から、ねじ締結したライナ4とクリート5をスライドさせてパッド3の軸方向中央位置まで移動させる。移動させた後、クリート5側からピン15を挿入し、パッド3の外面3aに設けられた穴16にピン15の先端が挿入されることで、パッド3と、ライナ4およびクリート5との位置がずれることを防ぐ。ピン15は、クリート5またはライナ4に例えばねじ締結によって固定される。溝14と穴16は、どちらもパッド3が軸方向に対して傾くことを許容する隙間が形成されるような寸法を有している。例えば、溝14は、ライナ4が溝14内で軸方向に対して傾くことを許容する溝幅を有している。これらにより、パッド3が軸方向に対して傾く(揺動する)ことを可能にしつつ、パッド3の軸方向位置を保持する。
周方向に対して傾くことを可能にする1軸ピボットP1と、軸方向に対して傾くことを可能にする1軸ピボットP2は、どちらも1軸ピボットであり線接触によって荷重を支える。したがって、点接触である球面ピボットに比べ、ピボットにおける接触面圧を小さくすることができる。また、これにより、大幅な設計変更をすることなく、既設の周方向に対してのみ傾動(揺動)可能な1軸ピボットを用いたジャーナル軸受と置換することが可能となる。また、ティルティング構造部6はパッド3、ライナ4、クリート5に分解可能であるので、軸受焼損などの不具合が発生した場合には、交換する部品を最小限の範囲にすることができる。
前記したように本実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受1は、パッド3とハウジング7との間に径方向内側から順に配置されたライナ4とクリート5を備える。クリート5の外面5aとライナ4の内面4bとは、それぞれ、傾動中心となる軸の向きが互いに異なる1軸ピボットP1,P2を有する。
このような本実施形態では、2つの1軸ピボットP1,P2を、それぞれパッド3が周方向に対して傾くことが可能なピボット、およびパッド3が軸方向に対して傾くことが可能なピボットとすることができる。したがって、周方向に対して傾動可能な1軸ピボットP1によって振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、軸方向に対して傾動可能な1軸ピボットP2によって軸方向において油膜が不均一となることを抑制できる。さらに、1軸ピボットP1,P2と1軸ピボットP1,P2を支える面とは線接触となり、接触面圧を低減することができる。また、1軸ピボットP1,P2による可動範囲はハウジング7の内側の各パッド3近傍のみとなるため、動的な軸方向における油膜不均一性にも追従し、熱曲がり振動を防止することができる。
したがって、本実施形態によれば、ロータ2の振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、簡便に軸方向における軸受油膜の不均一を抑制して熱曲がり振動の発生を防止するティルティングパッド式ジャーナル軸受1を提供できる。
なお、本実施形態では、クリート5の外面5aとライナ4の内面4bとが、それぞれ、傾動中心となる軸の向きが互いに異なる1軸ピボットP1,P2を有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。
すなわち、ティルティングパッド式ジャーナル軸受1が、パッド3の外面3aとハウジング7の内面7bとの間に存在する互いに接しない2つの面(図1~図3では、4b,5aで示す)を備え、2つの前記面が、それぞれ、傾動中心となる軸の向きが互いに異なる1軸ピボットP1,P2を有する構成であればよい。2つの前記面は、ティルティングパッド式ジャーナル軸受1を構成する複数の部材の表面である。例えばティルティングパッド式ジャーナル軸受1がライナ4とクリート5を備える構成の場合、2つの前記面は、ライナ4の内面4b、ライナ4の外面4a、クリート5の内面5bおよびクリート5の外面5aのうちのいずれかであり得る。このような構成によっても、前記した実施形態と同様の作用効果を奏することができる。
また、1軸ピボットP1をパッド3が軸方向に対して傾くことが可能なピボット、1軸ピボットP2をパッド3が周方向に対して傾くことが可能なピボットに変更することも可能である。
図4は、本発明の回転機械の一例として代表的な回転機械である遠心圧縮機101に適用した場合の縦断面図であり、回転機械としての遠心圧縮機101の全体構造を示す図である。
図4に示すように、遠心圧縮機101は、円筒状などに形成され静止部(ステータ)となるケーシング102を備えている。このケーシング102内に、本実施形態のティルティングパッド式ジャーナル軸受1およびスラスト軸受103を介して、ロータ2が回転可能に支持されている。駆動機(図示せず)の作動により、ロータ2が回転駆動される。遠心圧縮機101は、ガスを吸い込む吸込口104と、圧縮されたガスを吐出する吐出口105とを備えている。
ティルティングパッド式ジャーナル軸受1において、ロータ2とティルティングパッド式ジャーナル軸受1のパッド3との間の油膜厚さが軸方向において不均一となると、熱曲がり振動が発生しやすい。本実施形態のティルティングパッド式ジャーナル軸受1では、パッド3が軸方向に対して傾動(揺動)することにより、油膜厚さを軸方向において均一に保ち、熱曲がり振動の発生を防止することができる。
すなわち、本実施形態によれば、ロータ2の振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、簡便に軸方向における軸受油膜の不均一を抑制して熱曲がり振動の発生を防止するティルティングパッド式ジャーナル軸受1を備える回転機械を提供できる。
〔第2実施形態〕
次に、本発明の第2実施形態について、前記した第1実施形態のティルティングパッド式ジャーナル軸受1と相違する点を中心に説明し、共通する点の説明を適宜省略する。
図5は、本発明の第2実施形態に係るティルティングパッド式ジャーナル軸受1におけるロータ2の中心軸CL(図4参照)に平行な要部拡大断面図である。
図5に示すように、第2実施形態は、パッド3とハウジング7との間に径方向内側から順に配置されたライナ4と内側クリート201と外側クリート202を備えている。パッド3とライナ4と内側クリート201は、例えばボルト(図示せず)でねじ締結されて、パッド構造部203を構成している。なお、ライナ4は省略可能である。
内側クリート201の外面201aには、内側クリート201の外面201aを凸形状とした、1軸ピボットP3が設けられている。1軸ピボットP3は、パッド3が周方向に対して傾くことを可能にする。一方、外側クリート202の外面202aには、外側クリート202の外面202aを凸形状とした、1軸ピボットP4が設けられている。1軸ピボットP4は、パッド3が軸方向に対して傾くことを可能にする。
第2実施形態においても、第1実施形態と同様に、ハウジング7に設けられた溝8と内側クリート201の軸方向両側に設けられた張り出し部9によって、パッド構造部203の径方向の位置が保持される。また、外側クリート202を貫通し、内側クリート201に設けられた穴204に挿入された、ハウジング7に固定されたピン205によって、周方向の位置が保持される。これにより、パッド3が、周方向に対してだけではなく軸方向に対しても傾動(揺動)することが可能となり、軸方向において油膜厚さを均一に保ち、熱曲がり振動の発生を防止することができる。
したがって、第2実施形態によっても、第1実施形態と同様に、ロータ2の振れ回り振動を不安定化する力を抑制しつつ、簡便に軸方向における軸受油膜の不均一を抑制して熱曲がり振動の発生を防止するティルティングパッド式ジャーナル軸受1を提供できる。
以上、本発明について実施形態に基づいて説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、前記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。また、各実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1 ティルティングパッド式ジャーナル軸受
2 ロータ
3 パッド
3a 外面
4 ライナ
4a 外面
4b 内面
5 クリート
5a 外面
5b 内面
7 ハウジング
7b 内面
13 端部
14 溝
15 ピン
16 穴
CL 中心軸
P1 1軸ピボット
P2 1軸ピボット
101 遠心圧縮機
201 内側クリート
201a 外面
202 外側クリート
202a 外面
P3 1軸ピボット
P4 1軸ピボット

Claims (8)

  1. ロータが内部を挿通するハウジングと、
    前記ロータと前記ハウジングとの間に配置された傾動可能な複数のパッドと、
    前記パッドの外面と前記ハウジングの内面との間に存在する互いに接しない2つの面と、を備え、
    2つの前記面は、それぞれ、傾動中心となる軸の向きが互いに異なる1軸ピボットを有することを特徴とするティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  2. 前記パッドと前記ハウジングとの間に径方向内側から順に配置されたライナとクリートを備え、
    2つの前記面は、前記ライナの内面、前記ライナの外面、前記クリートの内面および前記クリートの外面のうちのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  3. 2つの前記面は、前記ライナの内面と前記クリートの外面であり、
    前記ライナの内面の前記1軸ピボットは、前記パッドが前記ハウジングの軸方向に対して傾くことを可能にし、
    前記クリートの外面の前記1軸ピボットは、前記パッドが前記ハウジングの周方向に対して傾くことを可能にすることを特徴とする請求項2に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  4. 前記パッドと前記ハウジングとの間に径方向内側から順に配置されたライナと内側クリートと外側クリートを備え、
    2つの前記面は、前記内側クリートの外面と前記外側クリートの外面であることを特徴とする請求項1に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  5. 前記内側クリートの外面の前記1軸ピボットは、前記パッドが前記ハウジングの周方向に対して傾くことを可能にし、
    前記外側クリートの外面の前記1軸ピボットは、前記パッドが前記ハウジングの軸方向に対して傾くことを可能にすることを特徴とする請求項4に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  6. 前記パッドは、径方向外側に向けて凹となる凹形状を呈しており、当該凹形状の内面における当該パッドの周方向の両側に、互いに対向する溝を有し、
    前記ライナの周方向の両側の端部が前記溝にそれぞれ挿入されており、
    前記溝は、前記ライナが前記溝内で傾くことを許容する溝幅を有することを特徴とする請求項3に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  7. 前記ライナと前記クリートとは互いに固定されており、
    前記パッドは、当該パッドの外面に設けられた穴を有し、
    前記クリートまたは前記ライナに固定されたピンが前記穴に挿入されていることを特徴とする請求項6に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一項に記載のティルティングパッド式ジャーナル軸受と、前記ロータと、を備える回転機械。
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