JP2022073032A - 加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】一時的に変更した加工条件の設定を元に戻すことができる加工装置を提供する。【解決手段】加工装置1は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニット20と、加工装置1に関する情報を表示する表示部31と、加工装置1に関する情報を入力する入力部32と、該加工ユニットを加工条件データに基づいて制御する制御ユニット40と、を有する。制御ユニット40は、開始ボタンと終了ボタンと該加工条件データ510とを表示部31に表示させる表示制御部41と、開始ボタンが選択されてから終了ボタンが選択されるまでの間、入力部32から入力された値に加工条件データ510の設定値を変更する変更部42と、開始ボタンが選択されてから終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された加工条件データ510の設定値を、開始ボタンが選択される前の設定値に復元する復元部43と、を有する。【選択図】図4

Description

本発明は、加工装置に関する。
加工装置は、メンテナンスやテスト加工を行う場合、一時的に装置の加工条件を変更したり、測定器を使用しないようにしたり、フルオートメーションで利用する各種ユニットの機能をON/OFFにして確認したい機能のみを利用したりする。例えば、特許文献1には、加工装置において、カテゴリーごとに設定項目が1画面内に表示され、全設定項目をリスト化したアイテムリストの中から操作者が選択した設定項目を任意の画面領域に追加配置して表示させる技術が開示されている。
特開2016-2614号公報
従来の加工装置は、各種の機能変更を行う場合、複数の画面で行うことが多く、メンテナンスや運行が終わった後に、変更した全ての設定を元に戻すことを忘れてしまう恐れがある。このため、加工装置は、設定が元に戻されない場合に、異なる設定で加工を行うという問題が発生する。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、その目的は、一時的に変更した加工条件の設定を元に戻すことができる加工装置を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の加工装置は、被加工物を保持する保持テーブルと、該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、加工装置に関する情報を表示する表示部と、加工装置に関する情報を入力する入力部と、該加工ユニットを加工条件データに基づいて制御する制御ユニットと、を有する加工装置であって、該制御ユニットは、開始ボタンと終了ボタンと該加工条件データとを該表示部に表示させる表示制御部と、該開始ボタンが選択されてから該終了ボタンが選択されるまでの間、該入力部から入力された値に該加工条件データの設定値を変更する変更部と、該開始ボタンが選択されてから該終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された該加工条件データの設定値を、該開始ボタンが選択される前の設定値に復元する復元部と、を有する。
前記加工装置において、該表示制御部は、該開始ボタンが選択されてから該終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された該加工条件データの該設定値を示す変更データを該表示部に表示させ、該復元部は、該変更データで選択された該設定値を、該開始ボタンが選択される前の設定値に復元してもよい。
本願発明の加工装置は、一時的に変更した加工条件の設定を元に戻すことができるという効果を奏する。
図1は、実施形態に係る加工装置の構成例を示す斜視図である。 図2は、実施形態に係る加工装置の傾き調整ユニットの構成例を示す部分拡大図である。 図3は、図2に示す傾き調整ユニットの高さ調整ユニットの配置例を説明するための模式図である。 図4は、実施形態に係る加工装置の機能構成の一例を模式的に示す図である。 図5は、実施形態に係る加工装置における画面の遷移の一例を説明するための図である。 図6は、実施形態に係る加工装置の加工条件の変更の一例を説明するための図である。 図7は、実施形態に係る加工装置の調整後の表示例を説明するための図である。 図8は、実施形態に係る加工装置が表示する復元画面の一例を説明するための図である。 図9は、実施形態に係る加工装置の加工条件の変更・復元に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る実施形態につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成は適宜組み合わせることが可能である。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲で構成の種々の省略、置換又は変更を行うことができる。以下の各実施形態において、同一の部位には同一の符号を付することにより重複する説明を省略する。
以下に説明する実施形態において、XYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。水平面内の一方向をX軸方向、水平面内においてX軸方向と直交する方向をY軸方向、X軸方向及びY軸方向のそれぞれと直交する方向をZ軸方向とする。X軸及びY軸を含むXY平面は、水平面と平行である。XY平面と直交するZ軸方向は、鉛直方向である。
〔実施形態〕
本発明の実施形態に係る加工装置1を図面に基づいて説明する。図1は、実施形態に係る加工装置1の構成例を示す斜視図である。図2は、実施形態に係る加工装置の傾き調整ユニットの構成例を示す部分拡大図である。図3は、図2に示す傾き調整ユニットの高さ調整ユニットの配置例を説明するための模式図である。
実施形態に係る加工装置1は、図1に示すように、被加工物200(ワーク)の裏面におけるデバイス領域に対応する領域を研削してデバイス領域の厚さを所定厚さに形成するとともに、被加工物200の裏面における外周余剰領域を残存させてリング状の補強部を形成するためのものである。
図1において、加工装置1が研削加工する加工対象である被加工物200は、例えば、母材201を有して構成される。母材201は、例えば、例えば円板状のシリコンであり、円板状の半導体ウエーハや光デバイスウエーハなどのウエーハある。いずれかの面に格子状に形成される複数の分割予定ラインによって区画された領域にデバイスが形成されていてもよい。被加工物200は、一方の面に粘着テープ205が貼着されている。
加工装置1は、例えば、ハウジング2と、第1の加工手段3と、第2の加工手段4と、ターンテーブル5上に設置された例えば3つの保持テーブル6と、カセット7,8と、位置合わせ手段9と、搬入手段10と、搬出手段11と、洗浄手段12と、搬出入手段13と、制御ユニット40と、を備えている。
ターンテーブル5は、ハウジング2の上面に設けられた円盤状のものであり、水平面内で回転可能に設けられ、適宜タイミングで回転駆動される。このターンテーブル5上には、例えば3つの保持テーブル6が、例えば120度の位相角で等間隔に配設されている。これら保持テーブル6は、上面に真空チャックを備えたチャックテーブル構造のものであり、平坦に形成された保持面に載置された被加工物200を真空吸着して保持する。これら保持テーブル6は、研削加工時には、図示しない回転駆動機構によって保持面に垂直な回転軸φ0を中心として水平面内で回転駆動される。このような保持テーブル6は、ターンテーブル5の回転によって、搬入搬出位置101、第1の加工手段3に対向する粗研削位置102、第2の加工手段4に対向する仕上げ研削位置103との間で相対移動される。
第1の加工手段3は、粗研削位置Bに位置する保持テーブル6の保持面に対向する第1の研削面を有する第1の研削砥石3-1と、この第1の研削砥石3-1を第1の研削面に対して垂直な垂直軸を第1の回転軸φ1として回転可能に支持する第1のスピンドル部3-2と、この第1のスピンドル部3-2を第1の回転軸φ1の軸心方向に進退可能に支持する第1のスライド部3-3とを有する。ここで、第1の研削砥石としては、砥粒の大きさが粗い粗研削用のものが用いられている。すなわち、第1のスピンドル部3-2の下端に着脱自在に装着された第1の研削面を有する第1の研削砥石3-1をモータ3-4によって第1の回転軸φ1を中心として回転させながら、粗研削位置102に位置する保持テーブル6の保持面に保持された被加工物200の上面に第1のスライド部3-3によって押圧接触させることで、被加工物200の上面に対して後述するように所定の粗研削加工を施すためのものである。
第2の加工手段4は、仕上げ研削位置Cに位置する保持テーブル6の保持面に対向する第2の研削面を有する第2の研削砥石4-1と、この第2の研削砥石4-1を第2の研削面に対して垂直な垂直軸を第2の回転軸φ2として回転可能に支持する第2のスピンドル部4-2と、この第2のスピンドル部4-2を第2の回転軸φ2の軸心方向に進退可能に支持する第2のスライド部4-3とを有する。ここで、第2の研削砥石としては、砥粒の大きさが細かい仕上げ研削用のものが用いられている。すなわち、第2のスピンドル部4-2の下端に着脱自在に装着された第2の研削面を有する第2の研削砥石4-1をモータ4-4によって第2の回転軸φ2を中心として回転させながら、仕上げ研削位置Cに位置する保持テーブル6の保持面に保持された被加工物200の上面に第2のスライド部4-3によって押圧接触させることで、被加工物200の上面に対して後述するように所定の仕上げ研削加工を施すためのものである。このような第2の加工手段4は、図示しないが、上記の第1の加工手段3と同様に、第2の回転軸φ2を回転軸φ0に対して傾けて設定する機構を有する。
また、第1の加工手段3,第2の加工手段4の第1のスライド部3-3,第2のスライド部4-3は、それぞれ昇降送り手段15,16により昇降送り可能に設けられ、第1の研削砥石3-1,第2の研削砥石4-1を保持テーブル6上の被加工物200の上面に対して研削送り可能に構成されている。これらの昇降送り手段15,16は、ハウジング2の上面に設けられた可動ブロック17,18に搭載されている。可動ブロック17,18は、第1の研削砥石3-1,第2の研削砥石4-1が粗研削位置102や仕上げ研削位置103に位置する保持テーブル6に対してターンテーブル5の半径方向に進退移動するように、図示しない移動機構によってハウジング2に対して可動的に設けられている。
カセット7,8は、複数のスロットを有する被加工物200用の収容器である。一方のカセット7は、研削加工前の被加工物200を収容し、他方のカセット8は、研削加工後の被加工物200を収容する。なお、被加工物200としては、特に限定されないが、例えばシリコンウエーハやGaAs等の半導体ウエーハ、セラミック、ガラス、サファイア(Al)系の無機材料基板、板状金属や樹脂の延性材料、さらには、ミクロンオーダーからサブミクロンオーダーの面内平坦度(TTV:Total Thickness Variation:被加工物200の被研削面を基準面として厚み方向に測定した高さの被加工物200の全面における最大値と最小値の差)が要求される各種加工材料が挙げられる。
また、位置合わせ手段9は、カセット7から取り出された被加工物200が仮置きされて、その中心位置合わせを行うためのテーブルである。搬入手段10は、吸着パッドを有して水平面内で回転駆動される搬入アームからなり、位置合わせ手段9で位置合わせされた研削加工前の被加工物200を吸着保持して搬入搬出位置101に位置する保持テーブル6上に搬入する。搬出手段11は、吸着パッドを有して水平面内で回転駆動される搬入アームからなり、搬入搬出位置101に位置する保持テーブル6上に保持された研削加工後の被加工物200を吸着保持して洗浄手段12に搬出する。また、搬出入手段13は、例えば、U字型ハンドを備えるロボットピックであり、U字型ハンドによって被加工物200を吸着保持して搬入する。具体的には、搬出入手段13は、研削加工前の被加工物200をカセット7から位置合わせ手段9へ搬出するとともに、研削加工後の被加工物200を洗浄手段12からカセット8へ搬入する。洗浄手段12は、研削加工後の被加工物200を洗浄し、研削された加工面に付着している研削屑等のコンタミネーションを除去する。
加工装置1は、図2に示す傾き調整ユニット400をさらに備える。傾き調整ユニット400は、3つの保持テーブル6ごとに設けられている。傾き調整ユニット400は、例えば、保持テーブル6の回転軸612と、上記の第1,第2の加工手段3,4の回転軸との傾きを相対的に調整する。傾き調整ユニット400は、制御ユニット40と電気的に接続されており、制御ユニット40によって制御される。なお、本実施形態では、加工装置1は、3つの傾き調整ユニット400を備える場合について説明するが、これに限定されない。例えば、加工装置1は、第1の加工手段3及び第2の加工手段4の各々に対応するように、2つの傾き調整ユニット400を備える構成としてもよい。
傾き調整ユニット400は、保持テーブル6の回転軸612と、第1の加工手段3の回転軸との傾きを相対的に調整するものである。傾き調整ユニット400は、保持テーブル6に取り付けられて、保持テーブル6の回転軸612の向きを調整(変更)する。傾き調整ユニット400は、支持台410と、高さ微調ユニット420とを備える。支持台410は、図示しない軸受を介して保持テーブル6を回転軸612回りに回転自在に支持する円筒状に形成された支持筒部411と、支持筒部411の下端から拡径したフランジ部412とを備える。傾き調整ユニット400は、フランジ部412の傾きを調整することにより、回転軸612の傾きを調整する。
高さ微調ユニット420は、フランジ部412の径方向に間隔をあけて2つ以上設けられている。本実施形態では、傾き調整ユニット400は、図3に示すように、フランジ部412の下面に径方向に間隔をあけて3つの高さ微調ユニット420を設けている。
図2に戻り、高さ微調ユニット420は、ターンテーブル5に固定された筒部421と、筒部421を貫通するシャフト422と、シャフト422の下端に連結された駆動部423と、シャフト422の上端においてフランジ部412に固定された固定部424とを備える。駆動部423は、シャフト422を回転させるモータ425と、シャフト422の回転速度を弱めるとともにターンテーブル5に固定された減速機426とを備える。
固定部424は、シャフト422の上端部に形成された図示しない雄ねじが螺合する。高さ微調ユニット420は、モータ425が減速機426を介してシャフト422を軸心回りに回転することで、フランジ部412に固定された固定部424の高さを変更し、回転軸112の傾き120を調整する。
図1に戻り、制御ユニット40は、マイクロコンピュータからなり、被加工物200に対して所望の研削加工を施すために加工装置1の各部の動作を制御するためのものである。制御ユニット40の構成例については、後述する。
制御ユニット40は、被加工物200の加工条件に対応するように、第1,第2の加工手段3,4を調整する。制御ユニット40は、ターンテーブル5を回転させることで、被加工物200を粗研削位置と仕上げ研削位置に順次移送させる。制御ユニット40は、移送された各研削位置で、第1,第2の加工手段3,4によって被加工物200を研削する。制御ユニット40は、ターンテーブル5を回転させることで、研削した被加工物200を搬入搬出位置101に移送させる。
制御ユニット40は、搬入搬出位置101に位置付けられた保持テーブル6上に搬入された被加工物200を、被加工物200の加工面が露出するように、保持テーブル6に保持させる。制御ユニット40は、ターンテーブル5を回転させて、被加工物200を保持した保持テーブル6を、搬入搬出位置101から粗研削位置102に移動させた後、粗研削位置102に位置付けられた保持テーブル6に保持された被加工物200を加工面側から第1の加工手段3に粗研削加工させる。
制御ユニット40は、ターンテーブル5を回転させて、粗研削加工された被加工物200を保持した保持テーブル6を、粗研削位置102から仕上げ研削位置103に移動させた後、仕上げ研削位置103に位置付けられた保持テーブル6に保持された被加工物200を加工面側から第2の加工手段4に仕上げ研削加工させる。制御ユニット40は。ターンテーブル5を回転させることで、仕上げ研削位置103に位置付けられた保持テーブル6の被加工物200を搬入搬出位置に移動させる。制御ユニット40は、加工された被加工物200をカセット8に収容させる。
本実施形態では、加工装置1は、3つの保持テーブル6を用いて被加工物200を研削(加工)する場合について説明するが、これに限定されない。例えば、加工装置1は、1つまたは4つ以上の保持テーブル6で被加工物200を研削するように構成してもよい。
(加工装置の機能構成)
図4は、実施形態に係る加工装置1の機能構成の一例を模式的に示す図である。加工装置1は、図4に示すように、保持テーブル6と、加工ユニット20と、タッチパネル30と、制御ユニット40と、を備える。制御ユニット40は、加工ユニット20及びタッチパネル30と電気的に接続されている。
加工ユニット20は、保持テーブル6に保持された被加工物200を加工する。加工ユニット20は、例えば、上記の第1の加工手段3、第2の加工手段4及び傾き調整ユニット400を有する。加工ユニット20は、制御ユニット40の制御により、保持テーブル6に保持された被加工物200を、第1の加工手段3の第1の研削砥石3-1及び第2の加工手段4の第2の研削砥石4-1によって研削(加工)する。
なお、加工装置1が備える加工ユニット20は、研削加工する研削ユニットに限定されない。加工ユニット20は、例えば、切削加工する切削ユニット、研磨パッド等で被加工物200を研磨加工する研磨ユニットや、被加工物200にレーザービームを照射してレーザー加工するレーザー加工ユニットなどでもよい。
タッチパネル30は、加工装置1のハウジング2において見やすくて操作しやすい箇所に配設される。タッチパネル30は、制御ユニット40による制御の下、加工処理に必要な各種情報を表示するとともに、加工処理に必要な入力操作等をオペレータから受け付ける。
タッチパネル30は、図4に示すように、加工装置1に関する各種情報を表示する表示部31と、加工条件の設定入力など、加工装置1に関する各種操作入力をオペレータから受け付ける入力部32と、を有する。表示部31は、例えば、液晶ディスプレイや有機ELディスプレイなどの表示デバイスを有する。入力部32は、例えば、表示デバイスの表示面における物体の接触位置や座標を指定するタッチスクリーンを有する。
本実施形態では、タッチパネル30は、情報を出力する出力部の一例である場合について説明するが、これに限定されない。例えば、出力部は、スピーカー、通信装置等の電子機器で実現してもよい。
加工装置1は、記憶部50をさらに備える。記憶部50は、制御ユニット40により実行される各種処理等の機能を実現するプログラムや、かかるプログラムによる処理に用いられるデータなどを記憶する。記憶部50は、制御ユニット40と電気的に接続されている。記憶部50は、HDD(Hard Disk Drive)や半導体メモリ等により実現できる。記憶部50は、制御ユニット40が備えるプロセッサが制御プログラムに記述された命令を実行する際の一時的な作業領域としても利用されてもよい。
なお、本実施形態では、加工装置1が記憶部50を備える場合について説明するが、これに限定されない。例えば、記憶部50は、加工装置1の外部のコンピュータ及び電子機器、他の加工装置等の加工装置1がアクセス可能な記憶装置とすることができる。
記憶部50は、例えば、加工条件データ510、変更データ520等の各種データを記憶できる。加工条件データ510は、様々な被加工物200の加工条件、マシン設定等を示すデータを含む。加工条件データ510は、例えば、複数の設定項目、該設定項目に対応した設定値等の被加工物200のデータを含む。変更データ520は、開始操作から終了操作を受け付けるまでの間に、変更された該加工条件データ510の該設定値を示すデータを含む。変更データ520は、例えば、変更された設定項目、変更前の設定値、変更後の設定値等のデータを含む。
例えば、加工装置1が研削装置である場合、加工条件データ510は、被加工物200の研削条件(加工条件)に適した設定項目と設定値とを含む。例えば、加工条件データ510は、複数の画面(カテゴリー)ごとに、複数の設定項目及び設定値を割り当てることができる。例えば、第1の画面は、カセット処理段数、ワーク厚み、テープ厚さ、仕上げ厚み等の第1の加工条件に関する設定項目及び設定値が割り当てられる。例えば、第2の画面は、使用する回転軸、研削水、使用するターンテーブル6等の第2の加工条件に関する設定項目及び設定値が割り当てられる。このように、加工条件データ510は、被加工物200に関する複数の加工条件に分類した設定項目及び設定値を含む。
制御ユニット40は、加工装置1を駆動する各機構を制御する。制御ユニット40は、加工装置1の各部を制御し、加工装置1による加工処理を実現する。制御ユニット40は、例えば加工条件データ510の加工条件に従って、保持テーブル6や加工ユニット20を含む加工装置1の各部を制御し、被加工物200の加工処理を実現する。
制御ユニット40は、CPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)などの記憶装置と、入出力インターフェース装置とを備える。制御ユニット40は、かかる装置を用いて、加工装置1が実施する一連の加工工程に従い、上述した各構成要素を制御するための制御プログラムなどを実行可能なコンピュータである。
制御ユニット40は、例えば、メンテナンス時やテスト加工時等に、タッチパネル30の入力部32を介してオペレータにより変更された加工条件に従って、加工装置1の動作全般を制御できる。制御ユニット40は、加工条件をタッチパネル30に表示させ、該加工条件の操作ボタンに対する操作に応じて、加工条件を変更する機能を有する。
制御ユニット40は、表示制御部41と、変更部42と、復元部43との機能部を備える。制御ユニット40は、加工装置1の内部に記憶されたプログラムを実行することにより、各機能部を実現する。
表示制御部41は、加工装置1の各種工程に応じた操作画面を、タッチパネル30の表示部31に表示させる。表示制御部41は、例えば、加工装置1のメンテナンス時、テスト加工時等に、開始ボタンと終了ボタンとを有する画面を表示部31に表示させる。開始ボタンは、例えば、加工装置1のメンテナンス、テスト加工等の開始をオペレータに選択させるボタンである。終了ボタンは、例えば、開始ボタンで開始したメンテナンスの終了をオペレータに選択させるボタンである。表示制御部41は、開始ボタンが操作されると、加工条件データ510を有する画面を表示部31に表示させる。表示制御部41は、開始ボタンが選択されてから終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された加工条件データ510の設定値を識別可能な変更データ520を表示部31に表示させる。
変更部42は、開始ボタンが選択されてから終了ボタンが選択されるまでの間、入力部32から入力された値に加工条件データ510の設定値を変更する。変更部42は、入力部32を介して、加工条件データ510の設定項目と変更した値を取得し、該変更した値となるように、加工条件データ510の該当する設定項目の設定値を変更する。変更部42は、加工条件の変更内容を示す変更データ520を作成し、該変更データ520を加工条件データ510に紐付けて記憶部50に記憶する。変更部42は、例えば、変更された設定項目と、変更される前の設定値と、変更された後の設定値とを含む変更データ520を作成する。本実施形態では、変更部42は、作成した複数の変更データ520を加工条件データ510に紐付けるが、複数の変更データ520同士を紐づけてもよい。
復元部43は、開始ボタンが選択されてから終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された加工条件データ510の設定値を、開始ボタンが選択される前の設定値に復元する。復元部43は、変更データ520で選択された設定値を、開始ボタンが選択される前の設定値に復元する。フルオートメーション(フルオート)前の調整作業として設定値を変更することが多い場合、復元部43は、例えば、加工装置1のフルオートメーション時に復元しなければならない設定項目のみを復元するように構成してもよい。例えば、フルオートメーション時に復元変更しなければならない設定項目を識別可能なデータを加工条件データ510に含め、復元部43は、該データに基づいて設定項目の設定値を復元すればよい。
制御ユニット40は、開始ボタンが選択されてから終了ボタンが選択されるまでの間、変更された該加工条件データ510に基づいて加工ユニット20を制御する機能を提供できる。制御ユニット40は、変更された加工条件で被加工物200を加工することで、加工ユニット20のメンテナンス、テスト加工等の効率を向上させることができる。
以上、本実施形態に係る加工装置1の構成例について説明した。なお、図4を用いて説明した上記の構成はあくまで一例であり、本実施形態に係る加工装置1の構成は係る例に限定されない。本実施形態に係る加工装置1の機能構成は、仕様や運用に応じて柔軟に変形可能である。
(加工装置の表示例)
次に、実施形態に係る加工装置1が実行する画面遷移の一例を説明する。図5は、実施形態に係る加工装置1における画面の遷移の一例を説明するための図である。
図5に示す場面1001では、加工装置1は、制御ユニット40がプログラムを実行することにより、トップ画面データに基づくトップ画面600を、タッチパネル30の表示部31に表示させている。トップ画面600は、HTML(Hyper Text Markup Language)形式のデータに含まれるHTMLタグに基づいてタッチパネル30に表示された画面(オブジェクト)である。
トップ画面600は、例えば、加工装置1の各種処理を指示するための複数のボタン610と、メンテナンスを開始するための開始ボタン620と、メンテナンスを終了するための終了ボタン630と、を有する。図5に示す一例では、トップ画面600の複数のボタン610は、「マニュアルオペレーション」、「フルオート」、「ティーチ」、「メジャー」、「ホイール交換」、「マシンデータ」及び「加工条件」を指示するボタンを有している。
オペレータは、加工装置1のメンテナンスを開始するために、メンテナンスの開始ボタン620を選択している。本実施形態では、ボタンを選択するとは、ボタンに対してタッチ、タップ等の操作をオペレータ等が行うことを含む。加工装置1は、入力部32を介して、開始ボタン620の選択を検出すると、メンテナンスの開始ボタン620が選択されたことを記憶部50に記憶する。例えば、加工装置1は、開始ボタン620を選択した日時を識別可能なログ情報を記憶部50に記憶する。加工装置1は、開始ボタン620の選択に応じて、メンテナンスが可能な状態になる。
場面1002では、オペレータは、加工装置1の加工条件をメンテナンス用に変更するために、「加工条件」のボタン610を選択している。加工装置1は、入力部32を介して、「加工条件」のボタン610の選択を検出すると、該当する加工対象の加工条件データ510を記憶部50から取得する。加工装置1は、加工条件データ510に基づく加工条件の複数の画面を表示部31に順次表示させる。
本実施形態では、説明を簡単化するため、加工装置1がTTV調整の加工条件に対応した2つの画面を、表示部31に順次表示させる場合について説明するが、表示する画面の数はこれに限定されず、加工条件の数に応じて変化する。
図6は、実施形態に係る加工装置1の加工条件の変更の一例を説明するための図である。図6に示す場面1003では、加工装置1は、「第1の加工条件」に対応した画面700-1を表示部31に表示させている。画面700-1は、「カセット処理段数」、「ワーク厚み」、「テープ厚さ」及び「仕上げ厚み」の4つの加工条件に対応した入力欄710と、入力キー部720と、遷移ボタン730と、条件遷移ボタン740-1と、を有する。「カセット処理段数」の入力欄710は、例えば、カセット7の段数が変更前の25段からメンテナンス作業に適した1段に変更されているため、「1」が設定されている。「ワーク厚み」、「テープ厚さ」及び「仕上げ厚み」の入力欄710は、変更されていないため、設定値である「850」、「130」及び「750」がそれぞれ設定されている。入力キー部720は、数値、文字等を入力させるための各種キーを有している。遷移ボタン730は、トップ画面への遷移を指示するためのボタンとなっている。条件遷移ボタン740-1は、第1の加工条件から第2の加工条件への遷移を指示するためのボタンとなっている。
加工装置1は、変更された入力欄710と変更されていない入力欄710とが異なる表示態様となるように、画面700-1を表示部31に表示させている。加工装置1は、「カセット処理段数」の入力欄710が25段から1段に変更されたことと、他の入力欄710が変更されていないことを示す変更データ520を記憶部50に記憶する。そして、加工装置1は、例えば、条件遷移ボタン740-1の選択を検出すると、「第2の加工条件」に対応した画面700-2を表示部31に表示させる。
図6に示す画面1004では、加工装置1は、「第2の加工条件」に対応した画面700-2を表示部31に表示させている。画面700-2は、複数の入力欄710と、入力キー部720と、遷移ボタン730と、条件遷移ボタン740-2と、を有する。複数の入力欄710は、例えば、Z1軸、Z1軸厚み測定器、Z2軸、Z2軸厚み測定器、研削水(外部ノズル)、研削水(内部ノズル)、保持テーブル6-1、保持テーブル6-2及び保持テーブル6-3の9つの加工条件に対応している。Z1軸は、粗研削位置102で粗研削を行う第1の加工手段3のZ方向の軸である。Z2軸は、仕上げ研削位置103で仕上げ研削を行う第2の加工手段4のZ方向の軸である。条件遷移ボタン740-2は、第2の加工条件から第1の加工条件への遷移を指示するためのボタンとなっている。
TTV調整では、仕上げ研削が必要であるので、加工装置1は、Z1軸を使用せず、Z2軸のみを使用すればよい。このため、オペレータは、Z1軸及びZ1軸厚み測定器の入力欄710を、「Use」から「Pass」へ設定値を変更している。また、TTV調整は、保持テーブル6ごとに行うが、オペレータは、メンテナンスで保持テーブル6-1のTTV調整のみを行うため、使用しない保持テーブル6-2及び保持テーブル6-3を、「Valid」から「Invalid」へ設定値を変更している。
加工装置1は、変更されたZ1軸、Z1軸厚み測定器、保持テーブル6-2及び保持テーブル6-3の入力欄710と、変更されていない他の入力欄710とが異なる表示態様となるように、画面700-2を表示部31に表示させている。加工装置1は、Z1軸、Z1軸厚み測定器、保持テーブル6-2及び保持テーブル6-3の入力欄710が変更されたことと、他の入力欄710が変更されていないことを示す情報を示す変更データ520を、加工条件データ510に紐付けて記憶部50に記憶する。加工装置1は、変更データ520に基づいて、加工条件データ510の該当する加工条件を変更する。そして、加工装置1は、例えば、所定の操作、遷移ボタン730の操作等を検出すると、加工条件の表示を終了し、トップ画面600を表示部31に表示させる。また、加工装置1は、例えば、条件遷移ボタン740-2の選択を検出すると、「第1の加工条件」に対応した画面700-1を表示部31に表示させる。
加工装置1は、メンテナンスを行う場合、変更された加工条件データ510の加工条件で実際に研削を行い、厚み分布を測定器で測定する。この測定は、保持テーブル6-1の傾き調整ユニット400のそれぞれの微調整軸をどれくらい昇降させるかを求めた後に行う作業である。
図7は、実施形態に係る加工装置1の調整後の表示例を説明するための図である。図7に示す場面1005では、加工装置1は、上述したトップ画面600を表示部31に表示させている。オペレータは、保持テーブル6-1で実際に研削を行った被加工物200の厚み分布の測定結果に基づいて、保持テーブル6-1の調整軸をどれくらい昇降させるかを求めた後に、トップ画面600の「マシンデータ」のボタン610を選択している。マシンデータは、例えば、加工装置1の固有の加工条件を示すデータである。マシンデータは、実際の測定結果に基づいて設定値が変更される。
場面1006では、加工装置1は、入力部32を介して、「マシンデータ」のボタン610に対する選択を検出し、マシンデータに対応した画面800を表示部31に表示させている。マシンデータは、加工装置1の固有の加工条件であり、加工条件データ510に含めることができる。画面800は、保持テーブル6-1,保持テーブル6-2,保持テーブル6-3ごとに、微調整軸のLeft及びRightに対応した入力欄810を有する。画面800は、上述した入力キー部720及び遷移ボタン730をさらに有する。オペレータは、測定結果に基づいて、微調整軸の左を固定軸に比べて0.1μm高く、右を固定軸に比べて0.2μm高くなるように、保持テーブル6-1に対応する入力欄810を変更している。
加工装置1は、変更された保持テーブル6-1の入力欄810と、変更されていない保持テーブル6-2,保持テーブル6-3の他の入力欄810とが異なる表示態様となるように、画面800を表示部31に表示させている。加工装置1は、保持テーブル6-1が変更されたことと、保持テーブル6-2,保持テーブル6-3が変更されていないことを示す変更データ520を、加工条件データ510に紐付けて記憶部50に記憶する。加工装置1は、変更データ520に基づいて、加工条件データ510の該当する加工条件を変更する。そして、加工装置1は、例えば、所定の操作、遷移ボタン730の選択等を検出すると、画面800の表示を終了し、トップ画面600を表示部31に表示させる。
場面1007では、オペレータは、メンテナンスを終了するために、トップ画面600の終了ボタン630を選択している。加工装置1は、入力部32を介して、終了ボタン630の選択を検出すると、トップ画面600の表示を終了し、メンテナンス時データを復元するための復元画面を表示部31に表示させる。加工装置1は、開始ボタン620が選択されてから終了ボタン630が選択されるまでの間に、記憶部50に記憶した変更データ520に基づいて、復元画面を表示するための復元画面データを作成し、復元画面データに基づく復元画面を表示部31に表示させる。
図8は、実施形態に係る加工装置1が表示する復元画面の一例を説明するための図である。図8に示す復元画面900は、変更データ一覧910と、復元を指示する復元ボタン920と、を有する。変更データ一覧910は、例えば、メンテナンス時の変更データ520の一覧を表示する。変更データ一覧910は、例えば、チェックボックス911と、分類912と、項目913と、変更内容914と、を有する。
図8に示す一例では、変更データ一覧910は、カセット7の処理段数が「25」から「1」に変更されたことを示す変更データ520の復元を行うため、チェックボックス911がチェックされた状態になっている。変更データ一覧910は、保持テーブル6-2が「Valid」から「Invalid」に変更されたことを示す加工条件の復元を行うため、チェックボックス911がチェックされた状態になっている。変更データ一覧910は、保持テーブル6-3が「Valid」から「Invalid」に変更されたことを示す加工条件の復元を行うため、チェックボックス911がチェックされた状態になっている。変更データ一覧910は、第1の加工手段3のZ1軸が「Use」から「Pass」に変更されたことを示す加工条件の復元を行うため、チェックボックス911がチェックされた状態になっている。変更データ一覧910は、第1の加工手段3のZ1軸の厚み測定器が「Use」から「Pass」に変更されたことを示す加工条件の復元を行うため、チェックボックス911がチェックされた状態になっている。
また、変更データ一覧910は、保持テーブル6-1の微調整軸のLeftが「0.00μm」から「0.10μm」に変更されたことを示す加工条件を復元対象としないため、チェックボックス911がチェックされていない状態になっている。変更データ一覧910は、保持テーブル6-1の微調整軸のRightが「0.00μm」から「0.20μm」に変更されたことを示す加工条件を復元対象としないため、チェックボックス911がチェックされていない状態になっている。すなわち、復元画面900は、加工装置1のフルオートメーション時に変更しなければならない加工条件のみを復元し、メンテナンスで調整した微調整軸の値を復元しないことを、オペレータに確認するための画面になっている。なお、復元画面900は、保持テーブル6-1の微調整軸の復元を希望する場合、それらのチェックボックス911をチェックすることで、変更した加工条件を復元対象とすることができる。
本実施形態では、加工装置1は、チェックボックス911がチェックされた変更データ520と、チェックボックス911がチェックされていない変更データ520との表示態様が異なるように、変更データ一覧910を復元画面900に表示させている。これにより、加工装置1は、復元対象の加工条件と復元対象ではない加工条件とを容易に確認させることができるので、変更した加工条件を確実に復元させることができる。さらに、加工装置1は、装置固有の加工条件を復元しないので、加工精度を向上させることができる。
オペレータは、復元画面900の変更データ一覧910を確認し、加工条件の復元を了承すると、復元ボタン920を選択する。加工装置1は、入力部32を介して、復元ボタン920の選択を検出すると、復元画面900のチェックボックス911がチェックされた変更内容を復元する。例えば、加工装置1は、変更した加工条件データ510の加工条件を、変更データに基づいて開始ボタン620が選択される前の設定値に復元する。
以上のように、加工装置1は、開始ボタン620が選択されてから終了ボタン630が選択されるまでの間、入力部32から入力された値に加工条件データ510の設定値を変更することができる。加工装置1は、開始ボタン620が選択されてから終了ボタン630が選択されるまでの間に、変更された加工条件データ510の設定値を、開始ボタン620が選択される前の設定値に復元することができる。これにより、加工装置1は、終了ボタン630の選択に応じて、一時的に変更した加工条件の設定値を元に戻すことができる。その結果、加工装置1は、メンテナンス時、テスト加工時等に一時的に変更した設定値を復元することができるので、変更した加工条件を戻さずに加工することを防止することができる。さらに、加工装置1は、変更した加工条件を元に戻さないことがなくなるので、加工条件を復元しないことによる生産性の低下を防止することができる。
また、加工装置1は、開始ボタン620が選択されてから終了ボタン630が選択されるまでの間に、変更された加工条件データ510の設定値を示す変更データ520を表示部31に表示させることができる。加工装置1は、変更データ520で選択された設定値を、開始ボタン620が選択される前の設定値に復元することができる。これにより、加工装置1は、メンテナンス時、テスト加工時等の終了時に、変更した加工条件の一覧を選択可能に表示することで、復元させたい加工条件をオペレータに選択させることができる。その結果、加工装置1は、復元しなければならない加工条件を復元できかつ変更すべき加工条件を復元しないので、メンテナンス、テスト加工等で得られた適切な加工条件で被加工物200を加工することができる。
(加工装置の制御の一例)
次に、実施形態に係る加工装置1が実行する制御の一例について説明する。図9は、実施形態に係る加工装置1の加工条件の変更・復元に関する処理手順の一例を示すフローチャートである。図9に示す処理手順は、加工装置1の制御ユニット40がプログラムを実行することによって実現される。図9に示す処理手順は、加工装置1の制御ユニット40によって適宜実行される。
図9に示すように、制御ユニット40は、トップ画面600を表示部31に表示させる(ステップ2101)。例えば、制御ユニット40は、トップ画面データに基づくトップ画面600を表示部31に表示するように、タッチパネル30を制御する。これにより、表示部31は、上述したトップ画面600を表示する。制御ユニット40は、ステップ2101の処理が終了すると、処理をステップ2102に進める。
制御ユニット40は、開始ボタン620が選択されたか否かを判定する(ステップ2102)。例えば、制御ユニット40は、入力部32を介して、開始ボタン620に対する選択のジェスチャを検出した場合に、開始ボタン620が選択されたと判定する。制御ユニット40は、開始ボタン620が選択されていないと判定した場合(ステップ2102でNo)、処理を後述するステップ2111に進める。また、制御ユニット40は、開始ボタン620が選択されたと判定した場合(ステップ2102でYes)、処理をステップ2103に進める。
制御ユニット40は、該当する加工条件データ510を取得する(ステップ2103)。例えば、制御ユニット40は、加工装置1のメンテナンス、テスト加工、加工対象等に対応した加工条件データ510を記憶部50、管理サーバ等から取得する。制御ユニット40は、ステップ2103の処理が終了すると、処理をステップ2104に進める。
制御ユニット40は、取得した加工条件データ510に基づく変更処理を実行する(ステップ2104)。変更処理は、加工条件データ510の加工条件を表示部31に表示させて、変更条件をオペレータに変更させるための処理である。変更処理は、例えば、加工条件データ510が示す加工条件の画面700-1,画面700-2等を表示部31に順次表示させる処理、指示された加工条件の設定値を変更する処理、マシンデータに対応した画面800を表示部31に表示させる処理、加工条件の変更内容を示す変更データ520を作成し、加工条件データ510に紐付けて記憶部50に記憶する処理、加工条件データ510の変更が終了した場合に、加工条件の画面からトップ画面600へ表示を遷移させる処理等を含む。制御ユニット40は、変更処理が終了し、トップ画面600が表示部31に表示されると、処理をステップ2105に進める。
制御ユニット40は、終了ボタン630が選択されたか否かを判定する(ステップ2105)。例えば、制御ユニット40は、入力部32を介して、終了ボタン630に対する選択のジェスチャを検出した場合に、終了ボタン630が選択されたと判定する。制御ユニット40は、終了ボタン630が選択されていないと判定した場合(ステップ2105でNo)、この判定処理を繰り返すことで、終了ボタン630が選択されるのを待つ。また、制御ユニット40は、終了ボタン630が選択されたと判定した場合(ステップ2105でYes)、処理をステップ2106に進める。
制御ユニット40は、開始操作から終了操作までの変更データ520を識別可能な復元画面900を表示部31に表示させる(ステップ2106)。開始操作は、開始ボタン620を選択する操作を含む。終了操作は、終了ボタン630を選択する操作を含む。例えば、制御ユニット40は、開始ボタン620が選択されてから終了ボタン630が選択されるまでの間の変更データ520に基づいて、復元画面900を表示するための復元画面データを作成する。例えば、制御ユニット40は、記憶部50が複数の変更データ520を記憶している場合、複数の変更データ520の変更データ一覧910を含む復元画面データを作成する。制御ユニット40は、復元画面データに基づく復元画面900を表示部31に表示するように、タッチパネル30を制御する。これにより、表示部31は、上述した変更データ一覧910と復元ボタン920とを有する復元画面900を表示する。制御ユニット40は、ステップ2106の処理が終了すると、処理をステップ2107に進める。
制御ユニット40は、加工条件を復元するか否かを判定する(ステップ2107)。例えば、制御ユニット40は、入力部32を介して、復元ボタン920の選択を検出した場合に、加工条件を復元すると判定する。例えば、制御ユニット40は、入力部32を介して、遷移ボタン730の選択を検出した場合または終了指示を検出した場合、加工条件を復元しないと判定する。制御ユニット40は、加工条件を復元しないと判定した場合(ステップ2107でNo)、処理を後述するステップ2109に進める。また、制御ユニット40は、加工条件を復元すると判定した場合(ステップ2107でYes)、処理をステップ2108に進める。
制御ユニット40は、復元画面900で選択された変更データ520に基づいて、加工条件データ510の設定値を復元する(ステップ2108)。例えば、制御ユニット40は、選択された変更データ520に対応する加工条件データ510の加工条件を特定し、該変更データ520の変更内容914に基づいて、該加工条件の設定値を、開始ボタン620が選択される前の設定値に復元する。復元画面900の変更データ一覧910が複数の変更データ520を示している場合、制御ユニット40は、復元が指示されている複数の変更データ520に基づいて加工条件の設定値を復元する。制御ユニット40は、ステップ2108の処理が終了すると、処理をステップ2109に進める。
制御ユニット40は、記憶部50に記憶している変更データ520を削除する(ステップ2109)。例えば、制御ユニット40は、開始ボタン620が選択されてから終了ボタン630が選択されるまでの間に、記憶部50に記憶した変更データ520を削除する。制御ユニット40は、ステップ2109の処理が終了すると、処理をステップ2110に進める。
制御ユニット40は、復元画面900からトップ画面600へ表示を遷移させる(ステップ2110)。例えば、制御ユニット40は、復元画面900からトップ画面600へ表示部31の表示を切り替えるように、タッチパネル30を制御する。これにより、表示部31は、復元画面900の表示を終了し、トップ画面600を表示する。制御ユニット40は、ステップ2110の処理が終了すると、処理をステップ2111に進める。
制御ユニット40は、終了するか否かを判定する(ステップ2111)。例えば、制御ユニット40は、処理手順の終了指示を受け付けた場合、他の画面への遷移の指示を受け付けた場合等に、終了すると判定する。制御ユニット40は、終了しないと判定した場合(ステップ2111でNo)、処理を既に説明したステップ2102に戻し、処理を継続する。また、制御ユニット40は、終了すると判定した場合(ステップ2111でYes)、処理をステップ2112に進める。
制御ユニット40は、トップ画面600の表示を終了させる(ステップ2112)。例えば、制御ユニット40は、表示部31が表示しているトップ画面600を他の画面に遷移させるように、あるいは、表示部31の表示を終了するように、タッチパネル30を制御することで、トップ画面600の表示を終了させる。制御ユニット40は、ステップ2112の処理が終了すると、図8に示す処理手順を終了させる。
[変形例]
上記の実施形態では、加工装置1は、復元画面900を表示部31に表示し、オペレータに復元の許可を得た後に、加工条件を復元させる場合について説明したが、これに限定されない。例えば、加工装置1は、復元画面900を表示せずに、終了ボタン630の選択に応じて加工条件を直ちに復元するように構成してもよい。
[その他の実施形態]
なお、本発明に係る加工装置1は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の骨子を逸脱しない範囲で種々変形して実施することができる。たとえば、加工装置1は、切削装置以外の研削装置やレーザー加工装置であってもよい。
また、上記の実施形態において説明した加工装置1の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、加工装置1の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、加工装置1は、表示制御部41、変更部42及び復元部43が機能的に統合されたり、組み合わせたりしてもよい。
1 加工装置
3 第1の加工手段
4 第2の加工手段
6 保持テーブル
20 加工ユニット
30 タッチパネル
31 表示部
32 入力部
40 制御ユニット
41 表示制御部
42 変更部
43 復元部
50 記憶部
200 被加工物
400 傾き調整ユニット
510 加工条件データ
520 変更データ
600 トップ画面
620 開始ボタン
630 終了ボタン
900 復元画面
910 変更データ一覧

Claims (2)

  1. 被加工物を保持する保持テーブルと、
    該保持テーブルに保持された被加工物を加工する加工ユニットと、
    加工装置に関する情報を表示する表示部と、
    加工装置に関する情報を入力する入力部と、
    該加工ユニットを加工条件データに基づいて制御する制御ユニットと、
    を有する加工装置であって、
    該制御ユニットは、
    開始ボタンと終了ボタンと該加工条件データとを該表示部に表示させる表示制御部と、
    該開始ボタンが選択されてから該終了ボタンが選択されるまでの間、該入力部から入力された値に該加工条件データの設定値を変更する変更部と、
    該開始ボタンが選択されてから該終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された該加工条件データの設定値を、該開始ボタンが選択される前の設定値に復元する復元部と、
    を有することを特徴とする加工装置。
  2. 該表示制御部は、該開始ボタンが選択されてから該終了ボタンが選択されるまでの間に、変更された該加工条件データの該設定値を示す変更データを該表示部に表示させ、
    該復元部は、該変更データで選択された該設定値を、該開始ボタンが選択される前の設定値に復元することを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
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