JP2022072634A - 送風装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数のファンを備えた送風装置において、ファンの制御の遅延時間を短くする。【解決手段】送風装置は、第1本体基板(P1)と、第2本体基板(P2)との間での通信を確立する通信ライン(PL)とを備える。第1本体基板(P1)、および第2本体基板(P2)のいずれか1つがマスター基板(M)を構成し、残りがスレーブ基板(S)を構成する。【選択図】図4

Description

本開示は、送風装置に関する。
複数のファンを備えた送風装置がある。特許文献1に開示の送風装置は、マトリックス状に配列された複数のファンを備える。制御器は、各ファンによって送風される空気の風速が所定の変動パターンとなるように各ファンの回転数を調節する。これにより、送風装置は、屋外の自然環境における自然風を再現している。
特開2019-143631号公報
特許文献1に開示のような複数のファンを備えた送風装置では、ファンの制御に遅延が生じてしまうという問題がある。この点について以下に詳述する。
複数のファンを制御するための構成としては、1つの本体基板に複数の制御基板を通信可能に接続し、各制御基板に対応するファンを接続することが考えられる。この構成では、本体基板が各制御基板に信号を送る。制御基板は、受信した信号に基づいて対応するファンを制御する。
具体的には、例えば本体基板に3つの制御基板を接続した構成では、以下の処理が行われる。本体基板が第1制御基板に信号を送信する。信号を受信した第1制御基板は、本体基板に確認通知を送信する。次いで、第1制御基板は、受信した信号に基づき対応するファンを制御する。第1制御基板からの確認通知を受信した本体基板は、第2制御基板に信号を送信する。信号を受信した第2制御基板は、本体基板に確認通知を送信する。次いで、第2制御基板は、受信した信号に基づき対応するファンを制御する。第2制御基板からの確認通知を受信した本体基板は、第3制御基板に信号を送信する。信号を受信した第3制御基板は、本体基板に確認通知を送信する。次いで、第3制御基板は、受信した信号に基づき対応するファンを制御する。
以上のように、上記の構成では、本体基板と、ある制御基板との間での相互の信号の送受信が完了すると、本体基板と、次の制御基板との間での相互の信号の送受信が行われる。このような処理が繰り返されることで、制御基板によるファンの制御の遅延を招く。この問題は、送風装置に設けられる制御基板およびファンの数が多くなればなるほど顕著になる。
本開示は、複数のファンを備えた送風装置において、ファンの制御の遅延時間を短くすることである。
本開示の第1の態様は、送風装置を対象し、第1本体基板(P1)と、該第1本体基板(P1)と相互に通信を行う第1制御基板(C1)と、該第1制御基板(C1)によって制御されるファン(F)を有する第1ユニット(U1)と、第2本体基板(P2)と、該第2本体基板(P2)と相互に通信を行う第2制御基板(C2)と、該第2制御基板(C2)によって制御されるファン(F)を有する第2ユニット(U2)と、前記第1本体基板(P1)と、前記第2本体基板(P2)との間での通信を確立する通信ライン(PL)とを備え、前記第1本体基板(P1)、および前記第2本体基板(P2)のいずれか1つがマスター基板(M)を構成し、残りがスレーブ基板(S)を構成する。
第1の態様では、マスター基板(M)は、対応する制御基板(C)と信号の送受信を行う。マスター基板(M)とスレーブ基板(S)とは通信ライン(PL)を介して通信が確立されるので、スレーブ基板(S)はマスター基板(M)に従うように、対応する本体基板(P)と信号の送受信を行う。この構成により、第1本体基板(P1)と第1制御基板(C1)との間での信号の送受信と、第2本体基板(P2)と第2制御基板(C2)との間の信号の送受信とを実質的に並行して行うことができる。この結果、あるユニット(U)のファン(F)の制御が、他のユニット(U)のファン(F)の制御よりも遅れてしまうことを抑制できる。
本開示の第2の態様は、第1の態様の送風装置において、第3本体基板(P3)と、該第3本体基板(P3)と相互に通信を行う第3制御基板(C3)と、該第3制御基板(C3)によって制御されるファン(F)を有する第3ユニット(U3)をさらに備える。前記通信ライン(PL)は、前記第1本体基板(P1)、前記第2本体基板(P2)、および前記第3本体基板(P3)の間の通信を確立し、前記第1本体基板(P1)、前記第2本体基板(P2)、および前記第3本体基板(P3)のいずれか1つが前記マスター基板(M)を構成し、残りが第1スレーブ基板(S1)および第2スレーブ基板(S2)を構成する。
第2の態様では、第1本体基板(P1)と第1制御基板(C1)との間での信号の送受信と、第2本体基板(P2)と第2制御基板(C2)との間の信号の送受信と、第3本体基板(P3)と第3制御基板(C3)との間の信号の送受信とを、実質的に並行して行うことができる。この結果、あるユニット(U)のファン(F)の制御が、他のユニット(U)のファン(F)の制御よりも遅れてしまうことを抑制できる。
第3の態様は、第2の態様の送風装置において、前記マスター基板(M)は、前記ファン(F)を制御するための制御信号を、前記通信ライン(PL)を介して一斉同報により、前記第1スレーブ基板(S1)および前記第2スレーブ基板(S2)に送信する。
第3の態様では、マスター基板(M)から第1スレーブ基板(S1)および第2スレーブ基板(S2)へ実質的に同じタイミングで制御信号を送ることができる。このため、第1スレーブ基板(S1)および第2スレーブ基板(S2)のいずれか一方に受信される制御信号が、これらの他方に受信される制御信号よりも遅延することを抑制できる。この結果、あるユニット(U)のファン(F)の制御が、他のユニット(U)のファン(F)の制御よりも遅れてしまうことを抑制できる。
第4の態様は、第1~第3のいずれか1つの態様の送風装置において、前記第1本体基板(P1)は、送風装置の運転モードと、該運転モードに対応するファン(F)の制御指令とを記憶する第1記憶部(32A)を有し、前記第2本体基板(P2)は、前記ファン(F)の運転モードと、該運転モードに対応するファン(F)の制御指令とを記憶する第2記憶部(32B)を有し、前記マスター基板(M)は、前記ファン(F)の運転モードの情報を含む制御信号を、前記通信ライン(PL)を介して前記スレーブ基板(S)へ送信し、前記第1本体基板(P1)は、前記制御信号の運転モードに対応する制御指令を前記第1記憶部(32A)に記憶されたデータに基づき決定するとともに、決定した制御指令を前記第1制御基板(C1)に送信し、前記第2本体基板(P2)は、前記制御信号の運転モードに対応する制御指令を前記第2記憶部(32B)に記憶されたデータに基づき決定するとともに、決定した制御指令を前記第2制御基板(C2)に送信する。
第4の態様では、第1本体基板(P1)は、第1記憶部(32A)に記憶されたデータに基づき、第1制御基板(C1)にファン(F)の制御指令を送信する。第2本体基板(P2)は、第2記憶部(32B)に記憶されたデータに基づき第2制御基板(C2)にファン(F)の制御指令を送信する。このため、マスター基板(M)は、ファン(F)の制御指令を、通信ライン(PL)を介してスレーブ基板(S)へ送る必要がない。よって、通信ライン(PL)での信号のデータ量が多くなることに起因して、スレーブ基板(S)に対応するファン(F)の制御が、マスター基板(M)に対応するファン(F)の制御に対して遅延してしまうことを抑制できる。
第5の態様は、第4の態様の送風装置において、前記第1記憶部(32A)は、前記ファン(F)の運転モードと該運転モードに対応する所定の変動パターンの制御指令とを記憶し、前記第2記憶部(32B)は、前記ファン(F)の運転モードと該運転モードに対応する所定の変動パターンの制御指令とを記憶する。
第5の態様では、各制御基板(C)は、所定の変動パターンの制御指令を比較的短い周期で受信する。この所定の変動パターンの制御指令は、第1本体基板(P1)の第1記憶部(32A)、および第2本体基板(P2)の第2記憶部(32B)に記憶される。このため、マスター基板(M)は、所定の変動パーンの制御指令を、通信ライン(PL)を介してスレーブ基板(S)へ送る必要がない。よって、通信ライン(PL)での信号のデータ量が多くなることに起因して、スレーブ基板(S)に対応するファン(F)の制御が、マスター基板(M)に対応するファン(F)の制御に対して遅延してしまうことを抑制できる。
第6の態様は、第1~第5のいずれか1つの態様の送風装置において、前記第1ユニット(U1)は、複数の前記第1制御基板(C1)と、該複数の第1制御基板(C1)のそれぞれに対応する前記ファン(F)とを備え、前記第2ユニット(U2)は、複数の前記第2制御基板(C2)と、該複数の第1制御基板(C1)のそれぞれに対応する前記ファン(F)とを備える。
第6の態様では、制御基板(C)およびファン(F)の数が比較的大きくなる。仮に1つの本体基板に、これらの制御基板およびファンを接続すると、本体基板と制御基板との信号の送受信の数が多くなり、ファンの遅延時間が長くなってしまう。これに対し、本態様では、マスター基板(M)に対応する複数のファン(F)と、スレーブ基板(S)に対応する複数のファン(F)とが実質的に並行して制御される。このため、最も早く制御されるファン(F)と、最も遅く制御されるファン(F)との間の遅延時間を短くできる。
第7の態様は、第1~第6のいずれか1つの態様の送風装置において、前記第1ユニット(U1)は、前記第1本体基板(P1)を前記マスター基板(M)および前記スレーブ基板(S)のいずれかに切り換える第1切換部(33A)を有し、前記第2ユニット(U2)は、前記第2本体基板(P2)を前記マスター基板(M)および前記スレーブ基板(S)のいずれかに切り換える第2切換部(33B)を有する。
第7の態様では、マスター基板(M)となる本体基板(P)、およびスレーブ基板(S)となる本体基板(P)を、切換部(33)により任意に切り換えることができる。
図1は、実施形態に係る送風装置を前側から見た図である。 図2は、ファンの概略の内部構造を示す断面図である。 図3は、送風装置を前側から見た分解斜視図である。 図4は、送風装置の制御に関する要素を表したブロック図である。 図5は、本体基板のブロック図である。 図6は、制御基板のブロック図である。 図7は、記憶部に記憶されたデータを示す表である。 図8は、マスター側の制御動作の信号の送受信を表した概略のフロー図である。 図9は、スレーブ側の制御動作の信号の送受信を表した概略のフロー図である。 図10は、変形例に係る図4に相当する図である。
以下、本実施形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
なお、以下の説明において、送風装置(10)から空気を吹き出す側を「前」と称し、送風装置(10)から空気を吹き出す方向と反対側を「後」と称する。送風装置(10)を前側から見たときの左右方向の左側を「左」と称し、右側を「右」と称する。送風装置(10)の高さ方向における上側を「上」、下側を「下」と称する。
〈送風装置の全体構成〉
本実施形態の送風装置(10)は、対象空間に設置される。対象空間は、例えば室内空間である。送風装置(10)は、対象空間に存在する人に向かって風を送る。図1に示すように、送風装置(10)は、前後の奥行きが比較的短い直方体状に形成される。本例の送風装置(10)は、上下の高さよりも左右の幅が長い。送風装置(10)は、複数のファン(F)を備える。本例の送風装置(10)は、12つのファン(F)を備える。
複数のファン(F)は、マトリックス状に配列される。具体的には、送風装置(10)は、上下に並ぶ3つのファン(F)が、左右方向に4列並んでいる。全てのファン(F)は、送風装置(10)の前側を向いている。
ファン(F)は、プロペラファンである。図2に示すように、ファン(F)は、ケーシング(20)と、羽根車(21)と、モータ(22)とを備える。羽根車(21)およびモータ(22)は、ケーシング(20)に収容される。
ケーシング(20)は、前面視において正方形の直方体状のボックスである。ケーシング(20)の後面には、空気を吹込む吸込口(23)が形成される。ケーシング(20)の前面には、空気を吹き出す吹出口(24)が形成される。ケーシング(20)の内部には、吸込口(23)と吹出口(24)とを連通させる空気通路(25)が形成される。空気通路(25)には、羽根車(21)の周囲を囲むベルマウス(26)が設けられる。吸込口(23)および吹出口(24)には、通気性を有するカバー部材(27)がそれぞれ1つずつ取り付けられる。
羽根車(21)は、プロペラ形である。羽根車(21)は、その回転軸が前後方向に延びるように空気通路(25)に配置される。モータ(22)は、羽根車(21)を回転させるための駆動源である。羽根車(21)は、モータ(22)の出力軸に取り付けられる。モータ(22)が羽根車(21)を回転駆動させると、羽根車(21)は後側から吹込んだ空気を前側へ送る。
〈主送風部および付加送風部〉
図3に示すように、送風装置(10)は、1つの主送風部(11)と、第1付加送風部(12A)と、第2付加送風部(12B)とを有する。第1付加送風部(12A)および第2付加送風部(12B)は、主送風部(11)に対して後から増設可能なユニットである。送風装置(10)では、左側から右側に向かって順に、主送風部(11)、第1付加送風部(12A)、および第2付加送風部(12B)が配列される。組み立て状態の送風装置(10)では、主送風部(11)の右面と第1付加送風部(12A)の左面とが隣接し、第1付加送風部(12A)の右面と第2付加送風部(12B)の左面とが隣接する。
図1および図3に示すように、主送風部(11)は、6つのファン(F)を有する。主送風部(11)では、上下に並ぶ3個のファン(F)が左右方向に2列並んでいる。第1付加送風部(12A)および第2付加送風部(12B)は、上下に並ぶ3個のファン(F)を有する。
主送風部(11)の上端部には、第1収容部(13)が形成される。第1収容部(13)は、上下の高さが比較的短い直方体状に形成される。第1収容部(13)の前面には、操作部(14)が設けられる。操作部(14)には、ロータリースイッチ(15)が設けられる。第1収容部(13)の内部には、操作基板(O)と、第1本体基板(P1)と、第2本体基板(P2)とが収容される。
主送風部(11)において、左側から1列目の3つのケーシング(20)の内部には、それぞれ第1制御基板(C1)が1つずつ設けられる。主送風部(11)において、左から2列目の3つのケーシング(20)の内部には、それぞれ第2制御基板(C2)が1つずつ設けられる。
第1付加送風部(12A)の上端部には、第2収容部(16)が形成される。第2収容部(16)は、上下の高さが比較的短い直方体状に形成される。第2収容部(16)の内部には、第3本体基板(P3)が収容される。第1付加送風部(12A)の3つのケーシング(20)の内部には、それぞれ第3制御基板(C3)が1つずつ設けられる。
第2付加送風部(12B)の上端部には、第3収容部(17)が形成される。第3収容部(17)は、上下の高さが比較的短い直方体状に形成される。第3収容部(17)の内部には、第4本体基板(P4)が収容される。第2付加送風部(12B)の3つのケーシング(20)の内部には、それぞれ第4制御基板(C4)が1つずつ設けられる。
ユーザ等がロータリースイッチ(15)を操作することで、送風装置(10)の運転モードが切り換えられる。送風装置(10)には、吹出空気の風速の強さに対応する運転モードとして「弱」、「中」、「強」の3つの運転モードが設定される。ユーザ等は、ロータリースイッチ(15)の操作に伴い、「弱」、「中」、「強」の3つの運転モードを選択できる。
これらの運転モードにおいて、本実施形態の送風装置(10)は、全てのファン(F)の吹出空気の風速が同じとなるように各ファン(F)を制御する。これらの運転モードにおいて、送風装置(10)は、対象空間の人に所定のゆらぎ風を供給するように各ファン(F)を制御する。言い換えると、各ファン(F)の吹出空気の風速は、所定の変動パターンで変化する。
〈制御に関する全体構成〉
図4に示すように、送風装置(10)は、第1ユニット(U1)、第2ユニット(U2)、第3ユニット(U3)、および第4ユニット(U4)を有する。
第1ユニット(U1)は、第1本体基板(P1)、第1制御基板(C1)、および第1ファン(F1)を有する。第1ユニット(U1)は、第1本体基板(P1)と第1制御基板(C1)との通信を確立する第1制御通信ライン(CL1)を有する。
第2ユニット(U2)は、第2本体基板(P2)、第2制御基板(C2)、および第2ファン(F2)を有する。第2ユニット(U2)は、第2本体基板(P2)と第2制御基板(C2)との通信を確立する第2制御通信ライン(CL2)を有する。
第3ユニット(U3)は、第3本体基板(P3)、第3制御基板(C3)、および第3ファン(F3)を有する。第3ユニット(U3)は、第3本体基板(P3)と第3制御基板(C3)との通信を確立する第3制御通信ライン(CL3)を有する。
第4ユニット(U4)は、第4本体基板(P4)、第4制御基板(C4)、および第4ファン(F4)を有する。第4ユニット(U4)は、第4本体基板(P4)と第4制御基板(C4)との通信を確立する第4制御通信ライン(CL4)を有する。
第1ユニット(U1)、第2ユニット(U2)、第3ユニット(U3)、および第4ユニット(U4)の構成は基本的には同じである。以下では、便宜上、第1ユニット(U1)、第2ユニット(U2)、第3ユニット(U3)、および第4ユニット(U4)を「ユニット(U)」と称する場合がある。第1本体基板(P1)、第2本体基板(P2)、第3本体基板(P3)、および第4本体基板(P4)を「本体基板(P)」と称する場合がある。第1制御基板(C1)、第2制御基板(C2)、第3制御基板(C3)、および第4制御基板(C4)を「制御基板(C)」と称する場合がある。第1ファン(F1)、第2ファン(F2)、第3ファン(F3)、および第4ファン(F4)を「ファン(F)」と称する場合がある。第1制御通信ライン(CL1)、第2制御通信ライン(CL2)、第3制御通信ライン(CL3)、および第4制御通信ライン(CL4)を「制御通信ライン(CL)」と称する場合がある。
〈本体基板〉
本体基板(P)は、ファン(F)を制御するための制御指令を制御基板(C)に送信する。図5に示すように、本体基板(P)は、本体制御部(31)、記憶部(32)、およびディップスイッチ(33)を有する。
本体制御部(31)は、基板上に搭載されたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納するメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とを含む。
本実施形態の記憶部(32)は、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)である。送風装置(10)の運転モードと、該運転モードに対応するファン(F)の制御指令とを記憶する。記憶部(32)は、複数種の運転モードと、複数種の運転モードのそれぞれに対応するファン(F)の制御指令とを記憶する。
図7に示すように、記憶部(32)は、「弱」、「中」、「強」の3つの運転モードを記憶する。記憶部(32)は、これらの運転モードに対応する制御指令として、ファン(F)の回転数指令を記憶する。厳密には、記憶部(32)は、運転モードに対応する制御指令として所定の変動パターンの回転数指令を記憶する。所定の変動パターンの回転数指令は、1秒毎にファン(F)の回転数を制御するための時系列データである。記憶部(32)は、「弱」、「中」、「強」の3つの運転モード毎に、例えば10分間における複数の回転数指令を記憶する。
第1本体基板(P1)の記憶部(32)は、本開示の第1記憶部(32A)に対応する。第2本体基板(P2)の記憶部(32)は、本開示の第2記憶部(32B)に対応する。
ディップスイッチ(33)は、本体基板(P)をマスター基板(M)およびスレーブ基板(S)のいずれかに切り換える切換部である。マスター基板(M)は、複数の本体基板(P)のうち全てのファン(F)の制御を統率する基板である。スレーブ基板(S)は、マスター基板(M)からの信号に従ってファン(F)を制御する基板である。
第1本体基板(P1)のディップスイッチ(33)は、本開示の第1切換部(33A)に対応する。第2本体基板(P2)のディップスイッチ(33)は、本開示の第2切換部(33B)に対応する。
本例の送風装置(10)では、ディップスイッチ(33)の切り換えにより、複数の本体基板(P)のうち第1本体基板(P1)がマスター基板(M)に設定される。残りの第2本体基板(P2)、第3本体基板(P3)、および第4本体基板(P4)がスレーブ基板(S)に設定される。以下では、第2本体基板(P2)を「第1スレーブ基板(S1)」、第3本体基板(P3)を「第2スレーブ基板(S2)」、第4本体基板(P4)を「第3スレーブ基板(S3)」と称する場合もある。
〈制御基板〉
制御基板(C)は、本体基板(P)から送信されたファン(F)の制御指令(回転数指令)に基づいて、ファン(F)(厳密には、モータ(22))を制御する。図4に示すように、本例では、各ユニット(U)に3つの制御基板(C)が設けられる。各ユニット(U)には、これらの制御基板(C)に対応して3つのファン(F)が設けられる。
図6に示すように、制御基板(C)は、ファン制御部(41)と電源供給回路(42)とを含む。
ファン制御部(41)は、基板上に搭載されたマイクロコンピュータと、該マイクロコンピュータを動作させるためのソフトウエアを格納するメモリデバイス(具体的には半導体メモリ)とを含む。
電源供給回路(42)は、モータ(22)を駆動するための電力を該モータ(22)に供給する回路である。電源供給回路(42)は、複数のスイッチング素子を有するインバータ回路を含む。ファン制御部(41)は、本体基板(P)から送信された回転数指令に基づき各スイッチング素子のON/OFF状態を切り換える。このようなインバータ制御により、モータ(22)の回転数を調節できる。
〈操作通信ライン〉
図4に示すように、送風装置(10)は、操作通信ライン(OL)を有する。本例の操作通信ライン(OL)は、操作通信ライン(OL)とマスター基板(M)(第1本体基板(P1))とを接続する。これにより、操作基板(O)とマスター基板(M)とは相互に通信可能となる。操作通信ライン(OL)は、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)方式の通信を確立する通信ラインである。
〈制御通信ライン〉
図4に示すように、制御通信ライン(CL)は、本体基板(P)と制御基板(C)とを接続する。これにより、本体基板(P)と制御基板(C)とは相互に通信が可能となる。制御通信ライン(CL)は、UART(Universal Asynchronous Receiver/Transmitter)方式の通信を確立する通信ラインである。
〈本体通信ライン〉
図4に示すように、送風装置(10)は、本体通信ライン(PL)を有する。本体通信ライン(PL)は、複数の本体基板(P)を互いに接続する。本体通信ライン(PL)は、第1通信線(L1)、第2通信線(L2)、第3通信線(L3)を含む。第1通信線(L1)は、第1本体基板(P1)と第2本体基板(P2)とを接続する。第2通信線(L2)は、第2本体基板(P2)と第3本体基板(P3)とを接続する。第3通信線(L3)は、第3本体基板(P3)と第4本体基板(P4)とを接続する。
マスター基板(M)(第1本体基板(P1))は、ファン(F)の制御信号を、本体通信ライン(PL)を介して一斉同報により、第1スレーブ基板(S1)、第2スレーブ基板(S2)、および第3スレーブ基板(S3)に送信できる。
-送風装置の運転動作-
送風装置(10)の基本的な運転動作について説明する。
ユーザ等は、ロータリースイッチ(15)を操作し、所定の運転モードを選択する。所定の運転モードが選択されると、送風装置(10)が運転する。例えば運転モードとして「強」が選択された場合、全てのファン(F)の風量が大きくなるようにこれらのファン(F)が作動する。全てのファン(F)は互いに同期するように、その回転数を所定の変動パターンで変更する。これにより、送風装置(10)の前側の領域では、所定のゆらぎを有する自然風が再現される。
-制御動作-
上記の運転におけるファン(F)の制御動作について図8および図9を参照しながら詳細に説明する。なお、図8および以下の説明では、マスター基板(M)に対応する3つの制御基板(C)を、「制御基板A」、「制御基板B」、および「制御基板C」と称する。図9および以下の説明では、スレーブ基板(S)に対応する3つの制御基板(C)を、「制御基板D」、「制御基板E」、「制御基板F」と称する。
〈マスター側の制御動作〉
ユーザ等がロータリースイッチ(15)を操作すると、図8に示すように、ステップST1において、操作基板(O)は、制御信号を、操作通信ライン(OL)を介してマスター基板(M)(第1本体基板(P1))に送信する。この制御信号は、運転モードに関する情報を含む信号である。例えばユーザがロータリースイッチ(15)を「強」に設定したとする。この場合、制御信号は、「強」の運転モードに関する情報を含むことになる。
ステップST2において、制御信号を受信したマスター基板(M)は、確認通知を、操作通信ライン(OL)を介して操作基板(O)に送信する。
ステップST3において、マスター基板(M)は、受信した制御信号を、本体通信ライン(PL)を介して一斉同報により、第1スレーブ基板(S1)(第2本体基板(P2))、第2スレーブ基板(S2)(第3本体基板(P3))、および第3スレーブ基板(S3)(第4本体基板(P4))に送信する。各スレーブ基板(S)の制御動作の詳細は後述する。
ステップST4において、マスター基板(M)は、記憶部(32)に記憶されたデータに基づき、ファン(F)の回転数指令を決定し、決定した回転数指令を、制御基板Aに送信する。
具体的には、ステップST4では、ファン制御部(41)が、受信した制御信号に含まれる運転モードに対応する制御指令(回転数指令)を決定する。例えば運転モードが「強」である場合、ファン制御部(41)は、図7に示すデータテーブルの「強」に対応する回転数指令を参照する。ファン制御部(41)は、「強」に対応する回転数指令のうち、現在の運転の経過時間に対応する回転数指令をファン(F)の制御指令として決定する。マスター基板(M)は、決定した回転数指令を、制御通信ライン(CL)を介して制御基板Aに送信する。
ステップST5において、制御基板Aは、確認通知を、制御通信ライン(CL)を介してマスター基板(M)に送信する。次いで制御基板Aは、受信した回転数指令に基づいてファン(F)のモータ(22)を制御する。これにより、制御基板Aに対応するファン(F)の回転数が調節される。
ステップST6において、制御基板Aの確認通知を受けたマスター基板(M)は、ステップST4と同様にして回転数指令を決定し、決定した回転数指令を、制御通信ライン(CL)を介して制御基板Bに送信する。
ステップST7において、制御基板Bは、確認通知を、制御通信ライン(CL)を介してマスター基板(M)に送信する。次いで制御基板Bは、受信した回転数指令に基づいてファン(F)のモータ(22)を制御する。これにより、制御基板Bに対応するファン(F)の回転数が調節される。
ステップST8において、制御基板Cの確認通知を受けたマスター基板(M)は、ステップST4およびST6と同様にして回転数指令を決定し、決定した回転数指令を、制御通信ライン(CL)を介して制御基板Cに送信する。
ステップST9において、制御基板Cは、確認通知を、制御通信ライン(CL)を介してマスター基板(M)に送信する。次いで制御基板Cは、受信した回転数指令に基づいてファン(F)のモータ(22)を制御する。これにより、制御基板Cに対応するファン(F)の回転数が調節される。
以上のような、ステップST4~ST9の処理は、選択された運転モードの運転が終了するまで繰り返される。ステップST4~ST9の処理は、回転数指令の更新期間(例えば1秒)毎に繰り返される。
〈スレーブ側の制御動作〉
図9に示すように、マスター基板(M)からの一斉同報による制御信号を受けた各スレーブ基板(S)は、ステップST4~ST9と同様の処理を並行して行う。
ステップST14において、スレーブ基板(S)は、マスター基板(M)から送信された制御信号、および記憶部(32)に記憶されたデータに基づき、ステップST4と同様にして、ファン(F)の回転数指令を決定する。ステップST14において、スレーブ基板(S)は、決定した回転数指令を、制御通信ライン(CL)を介して制御基板Dに送信する。
ステップST15において、制御基板Dは、確認通知を、制御通信ライン(CL)を介してスレーブ基板(S)に送信する。次いで制御基板Dは、受信した回転数指令に基づいてファン(F)のモータ(22)を制御する。これにより、制御基板Dに対応するファン(F)の回転数が調節される。
ステップST16およびステップST17の処理は、スレーブ基板(S)に対応する制御基板(C)が制御基板Eであることを除くと、ステップST14およびステップST15と同じである。ステップST18およびステップST19の処理は、スレーブ基板(S)に対応する制御基板(C)が制御基板Fであることを除くと、ステップST14およびステップST15と同じである。
以上のように、第2ユニット(U2)、第3ユニット(U3)、および第4ユニット(U4)では、ステップST14~ST19の処理が並行して行われる。ステップST14~ST19の処理は、回転数指令の更新期間(例えば1秒)毎に繰り返される。
-実施形態の特徴-
実施形態の送風装置(10)は、複数の本体基板(P)の間での通信を確立する本体通信ライン(PL)を備える。送風装置(10)では、複数の本体基板(P)のうちのいずれか1つがマスター基板(M)を構成し、残りがスレーブ基板(S)を構成する。
この構成では、マスター基板(M)である第1本体基板(P1)が、対応する第1制御基板(C1)と信号の送受信を行う。マスター基板(M)は、本体通信ライン(PL)を介して制御信号をスレーブ基板(S)に送信する。各スレーブ基板(S)は、対応する制御基板(C)と信号の送受信を行う。このようにすると、各本体基板(P)と、これらの本体基板(P)に対応する制御基板(C)との間の信号の送受信を、実質的に並行して行うことができる。このため、1つの本体基板のみに複数の制御基板を接続する構成と比較すると、ファン(F)の制御の遅延時間を短縮できる。
本実施形態の送風装置(10)は、複数のファン(F)を同期して制御することにより、装置全体として自然風を再現している。このため、ファン(F)の制御の遅延時間を短くすることで、複数のファン(F)の風速が不均一となってしまうことを抑制できる。この結果、より全体として均一な風速の自然風を再現できる。
本実施形態の送風装置(10)は、細かい頻度でファン(F)の風速を変化させることで、ゆらぎ風を再現している。このため、ファン(F)の風速を変化させる毎にファン(F)の制御が遅延すると、所望とするゆらぎ風を再現できない。これに対し、本実施形態では、上述のようにしてファン(F)の制御の遅延を抑制できるため、所望とするゆらぎ風を再現できる。
例えば第1ユニット(U1)の第1本体基板(P1)と、全ての制御基板(C)とを制御通信ライン(CL)によって接続すると、配線構造が複雑となったり、配線作業が繁雑となったりする。これに対し、本実施形態では、4つのユニット(U)毎で本体基板(P)と制御基板(C)とが完結して接続される。4つのユニット(U)間では、4つの本体基板(P)に本体通信ライン(PL)が接続されるだけである。このため、本実施形態では、配線構造を簡素化できるとともに、配線作業を簡便化できる。
実施形態では、マスター基板(M)は、ファン(F)を制御するための制御信号を、本体通信ライン(PL)を介して一斉同報により、複数のスレーブ基板(S)に送信する。これにより、マスター基板(M)から複数のスレーブ基板(S)へ実質的に同じタイミングで制御信号を送ることができる。このため、マスター基板(M)から、あるスレーブ基板(S)への制御信号が遅延することに起因して、このスレーブ基板(S)に対応するファン(F)の制御が遅れてしまうことを抑制できる。
実施形態では、各記憶部(32)は、運転モードに対応する回転数指令をそれぞれ記憶する。マスター基板(M)は、運転モードを含む制御信号をスレーブ基板(S)へ送信する。マスター基板(M)およびスレーブ基板(S)は、制御信号に含まれる運転モードと、記憶部(32)に記憶されたデータとに基づいて回転数指令を決定し、回転数指令を対応する制御基板(C)へ送信する。
このようにすると、マスター基板(M)からスレーブ基板(S)へは、運転モードを含む制御信号を送ればよく、回転数指令を送る必要はない。これにより、マスター基板(M)からスレーブ基板(S)へ送る信号のデータ量を減らすことができる。この結果、本体通信ライン(PL)での信号のデータ量が多くなることに起因して、スレーブ基板(S)に対応するファン(F)の制御が、マスター基板(M)に対応するファン(F)の制御に対して遅延してしまうことを抑制できる。
特に本実施形態では、図7に示すように、例えば1秒毎に変化する所定の変動パターンの制御指令に基づきファン(F)を制御している。このような制御指令を含む制御信号をマスター基板(M)からスレーブ基板(S)へ送ると、上記の遅延の問題が顕著になる。これに対し、本実施形態では、マスター基板(M)からスレーブ基板(S)へ回転数指令を送る必要はない。したがって、このような問題を回避しつつ、全てのファン(F)の風速を所定の変動パターンで制御できる。
実施形態では、各ディップスイッチ(33)により、各本体基板(P)をマスター基板(M)およびスレーブ基板(S)に任意に切り換えることができる。このため、設置環境や使用状況に応じて、マスター基板(M)とする本体基板(P)、およびスレーブ基板(S)とする本体基板(P)を任意に変更できる。加えて、全ての本体基板(P)を同じ仕様で構成でき、本体基板(P)の設計や製造プロセスを簡素化できる。
-実施形態の変形例-
図10に示すように、変形例の送風装置(10)は、複数の風速センサ(W)を備えている。複数の風速センサ(W)は、第1風速センサ(W1)、第2風速センサ(W2)、第3風速センサ(W3)、および第4風速センサ(W4)を含む。
各風速センサ(W)は、各ユニット(U)に1つずつ対応して設けられる。具体的には、第1風速センサ(W1)は、第1ユニット(U1)の3つのファン(F)の前側に配置され、これらのファン(F)から吹き出される空気の風速を検出する。第2風速センサ(W2)は、第2ユニット(U2)の3つのファン(F)の前側に配置され、これらのファン(F)から吹き出される空気の風速を検出する。第3風速センサ(W3)は、第3ユニット(U3)の3つのファン(F)の前側に配置され、これらのファン(F)から吹き出される空気の風速を検出する。第4風速センサ(W4)は、第4ユニット(U4)の3つのファン(F)の前側に配置され、これらのファン(F)から吹き出される空気の風速を検出する。
第1風速センサ(W1)は、有線または無線を介して第1本体基板(P1)に接続される。第2風速センサ(W2)は、有線または無線を介して第2本体基板(P2)に接続される。第3風速センサ(W3)は、有線または無線を介して第3本体基板(P3)に接続される。第4風速センサ(W4)は、有線または無線を介して第4本体基板(P4)に接続される。
変形例の送風装置(10)では、各本体基板(P)が、対応する風速センサ(W)の検出値に基づき制御指令を決定する。具体的には、第1本体基板(P1)は、第1風速センサ(W1)の検出値に基づき回転数指令を決定し、決定した回転数指令を第1制御基板(C1)に送信する。第2本体基板(P2)は、第2風速センサ(W2)の検出値に基づき回転数指令を決定し、決定した回転数指令を第2制御基板(C2)に送信する。第3本体基板(P3)は、第3風速センサ(W3)の検出値に基づき回転数指令を決定し、決定した回転数指令を第3制御基板(C3)に送信する。第4本体基板(P4)は、第4風速センサ(W4)の検出値に基づき回転数指令を決定し、決定した回転数指令を第4制御基板(C4)に送信する。
変形例の送風装置(10)において、風速センサ(W)に代えて他のセンサを同様に設けてもよい。各本体基板(P)は、他のセンサの検出値に基づいて制御指令を決定する。他のセンサとしては、温度センサ、湿度センサ、人感センサ、赤外線センサなどが挙げられる。
《その他の実施形態》
上述した本体基板(P)、制御基板(C)、ファン(F)、ユニット(U)、スレーブ基板(S)、記憶部(32)の数量は単なる例示である。本体基板(P)は2つ、3つ、または5つ以上であってもよい。ユニット(U)の数に対応する制御基板(C)の数は、2つ、3つ、または5つ以上であってもよい。1つのユニット(U)に設けられる制御基板(C)の数は、1つ、2つ、または4つ以上であってもよい。ユニット(U)の数は、2つ、3つ、または5つ以上であってもよい。スレーブ基板(S)の数は、1つ、2つ、または4つ以上であってもよい。記憶部(32)は、2つ、3つ、または5つ以上であってもよい。
上述した送風装置(10)は、主送風部(11)および付加送風部(12A,12B)を有している。しかしながら、送風装置(10)は、付加送風部(12A,12B)を有さなくてもよい。送風装置(10)は、既設の主送風部(11)のみで構成され、主送風部(11)に複数のユニット(U)が設けられてもよい。
記憶部(32)は、EEPROM以外の記憶装置であってもよい。たとえば記憶部(32)は、SD(Secure Digital)メモリカード、USB(Universal Seral Bus)フラッシメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、RAM(Random Access Memory)、SSD(Solid State Drive)などの記憶装置であってもよい。
運転モードは、風速の大きさの度合いを表す「弱」、「中」、「強」以外の運転モードであってもよい。例えば運転モードは、風速の変動パターンが異なる複数のモードであってもよいし、風速の大きさの度合いと変動パターンとの双方が異なる複数のモードであってもよい。
制御基板(C)の電源供給回路(42)は、モータ(22)の回転数を変更できるものであればよく、必ずしもインバータ回路を有さなくてもよい。
上述した送風装置(10)では、全てのユニット(U)のファン(F)が同じ回転数となるように、各本体基板(P)から対応する制御基板(C)へ制御指令が送信される。しかし、各本体基板(P)は、制御信号に基づき互いに異なる制御指令を、対応する制御基板(C)へ送信してもよい。この場合にも、上述した送風装置(10)と同様、各制御基板(C)におけるファン(F)の制御の遅延時間を抑制できる。
本体通信ライン(PL)は、有線でなくてもよく、無線であってもよい。操作通信ライン(OL)、または制御通信ライン(CL)は、有線でなくてもよく、無線であってもよい。
上述した送風装置(10)において、制御基板(C)から本体基板(P)に送信される確認通知、および本体基板(P)から制御基板(C)に送信される確認通知は、異常信号を含んでいてもよい。異常信号は、ファン(F)の異常、制御基板(C)の電源供給回路(42)の異常、通信線の異常などを示す信号である。この異常信号が最終的に操作基板(O)に受信されると、報知部が異常を示す信号をユーザ等に報知する。報知部は、例えばLEDなどから発光することでユーザ等に異常を知らせる。
以上、実施形態および変形例を説明したが、特許請求の範囲の趣旨および範囲から逸脱することなく、形態や詳細の多様な変更が可能なことが理解されるであろう。また、以上の実施形態および変形例は、本開示の対象の機能を損なわない限り、適宜組み合わせたり、置換したりしてもよい。以上に述べた「第1」、「第2」、という記載は、これらの記載が付与された語句を区別するために用いられており、その語句の数や順序までも限定するものではない。
以上説明したように、本開示は、送風装置について有用である。
C1 第1制御基板
C2 第2制御基板
C3 第3制御基板
F ファン
M マスター基板
P1 第1本体基板
P2 第2本体基板
P3 第3本体基板
PL 通信ライン
S スレーブ基板
S1 第1スレーブ基板
S2 第2スレーブ基板
U1 第1ユニット
U2 第2ユニット
U3 第3ユニット
32A 第1記憶部
32B 第2記憶部
33A ディップスイッチ(第1切換部)
33B ディップスイッチ(第2切換部)

Claims (7)

  1. 第1本体基板(P1)と、該第1本体基板(P1)と相互に通信を行う第1制御基板(C1)と、該第1制御基板(C1)によって制御されるファン(F)を有する第1ユニット(U1)と、
    第2本体基板(P2)と、該第2本体基板(P2)と相互に通信を行う第2制御基板(C2)と、該第2制御基板(C2)によって制御されるファン(F)を有する第2ユニット(U2)と、
    前記第1本体基板(P1)と、前記第2本体基板(P2)との間での通信を確立する通信ライン(PL)とを備え、
    前記第1本体基板(P1)、および前記第2本体基板(P2)のいずれか1つがマスター基板(M)を構成し、残りがスレーブ基板(S)を構成する送風装置。
  2. 請求項1に記載の送風装置において、
    第3本体基板(P3)と、該第3本体基板(P3)と相互に通信を行う第3制御基板(C3)と、該第3制御基板(C3)によって制御されるファン(F)を有する第3ユニット(U3)をさらに備え、
    前記通信ライン(PL)は、前記第1本体基板(P1)、前記第2本体基板(P2)、および前記第3本体基板(P3)の間の通信を確立し、
    前記第1本体基板(P1)、前記第2本体基板(P2)、および前記第3本体基板(P3)のいずれか1つが前記マスター基板(M)を構成し、残りが第1スレーブ基板(S1)および第2スレーブ基板(S2)を構成する送風装置。
  3. 請求項2に記載の送風装置において、
    前記マスター基板(M)は、前記ファン(F)を制御するための制御信号を、前記通信ライン(PL)を介して一斉同報により、前記第1スレーブ基板(S1)および前記第2スレーブ基板(S2)に送信する送風装置。
  4. 請求項1~3のいずれか1つに記載の送風装置において、
    前記第1本体基板(P1)は、送風装置の運転モードと、該運転モードに対応するファン(F)の制御指令とを記憶する第1記憶部(32A)を有し、
    前記第2本体基板(P2)は、前記ファン(F)の運転モードと、該運転モードに対応するファン(F)の制御指令とを記憶する第2記憶部(32B)を有し、
    前記マスター基板(M)は、前記ファン(F)の運転モードの情報を含む制御信号を、前記通信ライン(PL)を介して前記スレーブ基板(S)へ送信し、
    前記第1本体基板(P1)は、前記制御信号の運転モードに対応する制御指令を前記第1記憶部(32A)に記憶されたデータに基づき決定するとともに、決定した制御指令を前記第1制御基板(C1)に送信し、
    前記第2本体基板(P2)は、前記制御信号の運転モードに対応する制御指令を前記第2記憶部(32B)に記憶されたデータに基づき決定するとともに、決定した制御指令を前記第2制御基板(C2)に送信する送風装置。
  5. 請求項4に記載の送風装置において、
    前記第1記憶部(32A)は、前記ファン(F)の運転モードと該運転モードに対応する所定の変動パターンの制御指令とを記憶し、
    前記第2記憶部(32B)は、前記ファン(F)の運転モードと該運転モードに対応する所定の変動パターンの制御指令とを記憶する送風装置。
  6. 請求項1~5のいずれか1つに記載の送風装置において、
    前記第1ユニット(U1)は、複数の前記第1制御基板(C1)と、該複数の第1制御基板(C1)のそれぞれに対応する前記ファン(F)とを備え、
    前記第2ユニット(U2)は、複数の前記第2制御基板(C2)と、該複数の第1制御基板(C1)のそれぞれに対応する前記ファン(F)とを備える送風装置。
  7. 請求項1~6のいずれか1つに記載の送風装置において、
    前記第1ユニット(U1)は、前記第1本体基板(P1)を前記マスター基板(M)および前記スレーブ基板(S)のいずれかに切り換える第1切換部(33A)を有し、
    前記第2ユニット(U2)は、前記第2本体基板(P2)を前記マスター基板(M)および前記スレーブ基板(S)のいずれかに切り換える第2切換部(33B)を有する送風装置。
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