JP2022071480A - 処理方法及び処理システム - Google Patents

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Abstract

【課題】本開示にかかる技術は、第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板において、除去対象の第1の基板の周縁部を適切に除去するとともに、当該周縁部の除去に際しての第2の基板の損傷を抑制する。【解決手段】第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板の処理方法であって、周縁部の除去対象である前記第1の基板を上側にして前記重合基板を準備することと、所望の厚みの切削残部を残すように、前記第1の基板の全厚よりも少ない厚みで、当該第1の基板の周縁部を上側から切削することと、前記第1の基板の周縁部における切削残部に対してレーザ光を照射し、当該切削残部を除去することと、を含む。【選択図】図5

Description

本開示は、基板の処理方法及び処理システムに関する。
特許文献1には、貼り合わせウェハの加工方法が開示されている。かかる貼り合わせウェハの加工方法は、貼り合わせウェハの外周縁位置を検出するステップと、貼り合わせウェハの所望の位置に回転する切削ブレードを切り込ませ、チャックテーブルを回転させてウェハを切削するステップとを備える。
特開2017-188599号公報
本開示にかかる技術は、第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板において、除去対象の第1の基板の周縁部を適切に除去するとともに、当該周縁部の除去に際しての第2の基板の損傷を抑制する。
本開示の一態様は、第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板の処理方法であって、周縁部の除去対象である前記第1の基板を上側にして前記重合基板を準備することと、所望の厚みの切削残部を残すように、前記第1の基板の全厚よりも少ない厚みで、当該第1の基板の周縁部を上側から切削することと、前記第1の基板の周縁部における切削残部に対してレーザ光を照射し、当該切削残部を除去することと、を含む。
本開示によれば、第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板において、除去対象の第1の基板の周縁部を適切に除去するとともに、当該周縁部の除去に際しての第2の基板の損傷を抑制することができる。
ウェハ処理システムで処理される重合ウェハの一例を示す縦断面図である。 ウェハ処理システムの構成の概略を模式的に示す平面図である。 切削装置の構成の概略を模式的に示す縦断面図である。 レーザ照射装置の構成の概略を模式的に示す縦断面図である。 本実施形態にかかるウェハ処理の主な工程を示す説明図である。 本実施形態にかかるウェハ処理の主な工程を示すフロー図である。 切削残部対するレーザ光の照射位置の一例を示す平面図である。 切削残部対するレーザ光の照射位置の他の例を示す平面図である。 切削残部対するレーザ光の照射位置の他の例を示す平面図である。 切削残部の詳細を示す説明図である。 切削残部対するレーザ光の照射順序の一例を示す平面図である。 切削残部の他の除去例を示す説明図である。
近年、半導体デバイスの製造工程においては、表面に複数の電子回路等のデバイスが形成された半導体基板と、支持基板とが貼合された重合基板において、当該重合基板を形成する半導体基板を薄化することが行われている。なお、以下の説明においては基板のことを「ウェハ」という場合がある。
ところで、通常、ウェハの周縁部は面取り加工がされているが、上述したように半導体ウェハの薄化処理を行うと、薄化後の当該半導体ウェハの周縁部が鋭く尖った形状(いわゆるナイフエッジ形状)になる場合がある。そうすると、この半導体ウェハの周縁部でチッピングが発生し、重合ウェハを形成する半導体ウェハや支持ウェハに損傷を与えるおそれがある。そのため、薄化処理を行う前には、予め、このように半導体ウェハの周縁部にナイフエッジ形状が形成されることを抑制するための処理、例えば特許文献1に開示されるエッジトリム、を行う必要がある。
しかしながら特許文献1に記載の方法により半導体ウェハのエッジトリムを行う場合、周縁部の除去対象である半導体ウェハの厚み全てを切削ブレードにより除去する必要があるため、エッジトリムにかかる負荷が大きく、また加工品質が低下するという課題があった。具体的には、半導体ウェハの全厚を切削により除去するため、換言すれば切削量が多いため、加工速度が小さくスループットの低下の原因となる場合や、加工に多大なコストが必要となる場合があった。またこの時、エッジトリムにかかるスループットの低下を抑制するためには表面粒度の粗い切削ブレードを使用する必要があるが、かかる場合、エッジトリム(切削処理)後の半導体ウェハの加工表面が粗くなり、すなわち加工品質の低下を招くおそれがあった。
また、一般的に半導体ウェハの周縁部を切削するための切削ブレードは、ウェハの厚み方向に対する移動制御を適切に行うことが困難である。このため、半導体ウェハの周縁部を確実に除去するためには、半導体ウェハと支持ウェハとの貼合面よりも下、すなわち支持ウェハの周縁部を切削する必要があった。かかる場合、エッジトリムにより発生するコンタミネーションの増加が懸念されるとともに、当該支持ウェハを再利用することができず、加工にかかるコストの増加が懸念される。また、重合基板が2枚の半導体基板の貼合により形成されている場合には、このように貼合面よりも下まで切削を行うと、当該半導体基板に形成されたデバイスに損傷を与えるおそれもある。
本開示にかかる技術は、上記事情に鑑みてなされたものであり、第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板において、除去対象の第1の基板の周縁部を適切に除去するとともに、当該周縁部の除去に際しての第2の基板の損傷を抑制する。以下、本実施形態にかかる処理システムとしてのウェハ処理システム、及び処理方法としてのウェハ処理方法ついて、図面を参照しながら説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する要素においては、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
本実施形態にかかる後述のウェハ処理システム1では、図1に示すように第1の基板としての第1のウェハWと第2の基板としての第2のウェハSとが貼合された重合基板としての重合ウェハTに対して処理を行う。そしてウェハ処理システム1では、第1のウェハWの周縁部Weを除去した後、当該第1のウェハWを研削により薄化する。以下、第1のウェハWにおいて、第2のウェハSと貼合される側の面を表面Waといい、表面Waと反対側の面を裏面Wbという。同様に、第2のウェハSにおいて、第1のウェハWと貼合される側の面を表面Saといい、表面Saと反対側の面を裏面Sbという。また、第1のウェハWにおいて、除去対象としての周縁部Weよりも径方向内側の領域を中央部Wcという。
第1のウェハWは、例えばシリコン基板等の半導体ウェハであって、表面Waに複数のデバイスを含むデバイス層Dが形成されている。デバイス層Dにはさらに、貼合用膜Fwが形成され、当該貼合用膜Fwを介して第2のウェハSの貼合用膜Fsと貼合されている。貼合用膜Fwとしては、例えば酸化膜(SiO膜、TEOS膜)、SiC膜、SiCN膜又は接着剤などが挙げられる。なお、第1のウェハWの周縁部Weは面取り加工がされており、周縁部Weの断面はその先端に向かって厚みが小さくなっている。また、周縁部Weは後述のエッジトリムにおいて除去される部分であり、例えば第1のウェハWの外端部から径方向に0.5mm~3mmの範囲である。
第2のウェハSは、例えば第1のウェハWを支持するウェハである。第2のウェハSの表面Saには貼合用膜Fsが形成され、周縁部は面取り加工がされている。貼合用膜Fsとしては、例えば酸化膜(SiO膜、TEOS膜)、SiC膜、SiCN膜又は接着剤などが挙げられる。また、第2のウェハSは、第1のウェハWのデバイス層Dを保護する保護材(サポートウェハ)として機能する。なお、第2のウェハSはサポートウェハである必要はなく、第1のウェハWと同様にデバイス層が形成されたデバイスウェハであってもよい。かかる場合、第2のウェハSの表面Saには、デバイス層を介して貼合用膜Fsが形成される。
図2に示すようにウェハ処理システム1は、搬入出ステーション2と処理ステーション3を一体に接続した構成を有している。搬入出ステーション2では、例えば外部との間で複数の重合ウェハTを収容可能なカセットCが搬入出される。処理ステーション3は、重合ウェハTに対して所望の処理を施す各種処理システムを備えている。
搬入出ステーション2には、複数の重合ウェハTを収容可能なカセットCを載置するカセット載置台10が設けられている。また、カセット載置台10のX軸負方向側には、当該カセット載置台10に隣接してウェハ搬送装置20が設けられている。ウェハ搬送装置20は、Y軸方向に延伸する搬送路21上を移動し、カセット載置台10のカセットCと後述のトランジション装置30との間で重合ウェハTを搬送可能に構成されている。
搬入出ステーション2には、ウェハ搬送装置20のX軸負方向側において、当該ウェハ搬送装置20に隣接して、重合ウェハTを処理ステーション3との間で受け渡すためのトランジション装置30が設けられている。
処理ステーション3には、例えば3つの処理ブロックB1~B3が設けられている。第1の処理ブロックB1、第2の処理ブロックB2、及び第3の処理ブロックB3は、X軸正方向側(搬入出ステーション2側)から負方向側にこの順で並べて配置されている。
第1の処理ブロックB1には、第1のウェハWの周縁部Weを切削する切削装置40と、重合ウェハTを洗浄する洗浄装置50と、ウェハ搬送装置60が設けられている。切削装置40と洗浄装置50は、積層して配置されている。ウェハ搬送装置60は、例えば切削装置40と洗浄装置50のY軸負方向側に配置され、トランジション装置30、切削装置40、洗浄装置50、及び後述するレーザ照射装置70に対して、重合ウェハTを搬送可能に構成されている。
図3に示すように、切削装置40は、重合ウェハTを上面で保持するチャック41を有している。チャック41は、第1のウェハWが上側であって第2のウェハSが下側に配置された状態で、当該第2のウェハSの裏面Sbを吸着保持する。またチャック41は、回転機構42によって鉛直軸回りに回転可能に構成されている。
チャック41の上方には、第1のウェハWの周縁部Weに切削処理を施して除去を行う、切削ブレード43が設けられている。切削ブレード43は、移動機構(図示せず)により水平方向および鉛直方向に移動可能に構成されており、チャック41に吸着保持された第1のウェハWの周縁部Weに上面(表面Wa)側から押圧されることにより、当該周縁部Weを切削除去する。
切削装置40においては、後述するように第1のウェハWの周縁部Weを、上面(表面Wa)側から当該第1のウェハWの全厚よりも小さい切削厚みで除去する。換言すれば、切削装置40においては第1のウェハWの周縁部Weを完全には除去せず、所望の厚みの切削残部Wer(図5を参照)を残して、当該周縁部Weの一部を除去する。
なお、本実施形態においては、このように切削装置40において切削ブレード43を用いた第1のウェハWの周縁部Weの除去を行うが、かかる切削処理に代えて、例えば砥石(図示せず)を用いた研削処理により、周縁部Weの除去を行ってもよい。かかる場合、所望の厚みの切削残部Werを残すように、第1のウェハWの周縁部Weを研削により除去する。なお、以下の説明における「切削処理」には、このような砥石(図示せず)を用いた研削処理を含むものとする。換言すれば、本開示にかかる技術における「切削」には、砥石を用いて行われる研削が含まれるものとする。
第2の処理ブロックB2には、切削装置40で切削された第1のウェハWの周縁部Weにレーザを照射するレーザ照射装置70と、ウェハ搬送装置80が設けられている。ウェハ搬送装置80は、例えばレーザ照射装置70のY軸正方向側に配置され、切削装置40、洗浄装置50、レーザ照射装置70、及び後述する加工装置90に対して、重合ウェハTを搬送可能に構成されている。
図4に示すように、レーザ照射装置70は、重合ウェハTを上面で保持するチャック71を有している。チャック71は、第1のウェハWが上側であって第2のウェハSが下側に配置された状態で、当該第2のウェハSの裏面Sbを吸着保持する。またチャック71は、回転機構72によって鉛直軸回りに回転可能に構成されている。
チャック71の上方には、レーザヘッド73が設けられている。レーザヘッド73は、レンズ74を有している。レンズ74は、レーザヘッド73の下面に設けられた筒状の部材であり、切削装置40において切削処理された第1のウェハWの周縁部Weに残存する切削残部Werにレーザ光Lr(例えばUVフェムト秒レーザ)を照射する。また、レーザヘッド73は、移動機構(図示せず)により水平方向および鉛直方向に移動可能に構成されるとともに、例えばガルバノスキャナ等により切削残部Werに対するレーザ光Lrの照射位置を任意に調整可能に構成されている。
レーザ照射装置70においては、後述するように第1のウェハWの切削残部Werに対してレーザ光Lrを照射することで、当該切削残部Werをレーザアブレーションにより除去する。換言すれば、切削装置40において残存された切削残部Werを除去し、第1のウェハWの周縁部Weを完全に除去する。
第3の処理ブロックB3には、加工装置90が設けられている。
加工装置90には回転テーブル91が設けられている。回転テーブル91は、回転機構(図示せず)によって、鉛直な回転中心軸92を中心に回転自在に構成されている。回転テーブル91上には、重合ウェハTの下面(第2のウェハSの裏面Sb)側を吸着保持するチャック93が4つ設けられている。4つのチャック93は、回転テーブル91が回転中心軸92を中心に回転することで、受渡位置A0及び加工位置A1~A3に移動可能になっている。また、4つのチャック93はそれぞれ、回転機構(図示せず)によって鉛直軸回りに回転可能に構成されている。
受渡位置A0では、ウェハ搬送装置80による重合ウェハTの受け渡しが行われる。加工位置A1には、粗研削部94が配置され、第1のウェハWを粗研削する。加工位置A2には、中研削部95が配置され、第1のウェハWを中研削する。加工位置A3には、仕上研削部96が配置され、第1のウェハWを最終仕上げ厚みまで仕上研削する。
以上のウェハ処理システム1には制御装置100が設けられている。制御装置100は、例えばCPUやメモリ等を備えたコンピュータであり、プログラム格納部(図示せず)を有している。プログラム格納部には、ウェハ処理システム1における重合ウェハTの処理を制御するプログラムが格納されている。なお、上記プログラムは、コンピュータに読み取り可能な記憶媒体Hに記録されていたものであって、当該記憶媒体Hから制御装置100にインストールされたものであってもよい。
次に、以上のように構成されたウェハ処理システム1を用いて行われるウェハ処理について説明する。なお、本実施形態では、ウェハ処理システム1の外部の貼合装置(図示せず)において、第1のウェハWと第2のウェハSが貼合され、予め重合ウェハTが形成されている。
先ず、複数の重合ウェハTを収納したカセットCが、搬入出ステーション2のカセット載置台10に載置される。次に、ウェハ搬送装置20によりカセットC内の重合ウェハTが取り出される。カセットCから取り出された重合ウェハTは、トランジション装置30を介して切削装置40に搬送される。
切削装置40では、図5(a)に示すように、重合ウェハT(第1のウェハW)を回転させながら、第1のウェハWの周縁部Weに上面側から切削ブレード43を当接させることで、当該周縁部Weを上面側から切削して除去する(図6のステップP1)。
ここで、かかる切削処理においては、第2のウェハSに損傷を与えることなく第1のウェハWの周縁部Weを完全に除去すること、すなわち、第1のウェハWの全厚と等しい切削厚みで周縁部Weを除去することが望ましい。しかしながら、上述したように切削ブレード43はウェハの厚み方向(高さ方向)に対する移動制御を適切に行うことが困難であり、すなわち、適切に第1のウェハWの全厚と等しい切削厚みで周縁部Weを除去することが困難である。
そこで本実施形態にかかる切削処理(ステップP1)では、第1のウェハWの周縁部Weを完全には除去せず、図5(a)に示したように所望の厚みの切削残部Werを残すように、当該周縁部Weの一部を除去する。
ここで、第1のウェハWの周縁部Weに残存させる切削残部Werの厚みは、加工装置90による薄化後の第1のウェハWの最終仕上げ厚み(図5の一点鎖線を参照)よりも大きく、後述のレーザアブレーションにより適切に除去できる厚みであることが好ましい。具体的には、前述した切削ブレード43の高さ方向に対する移動制御の精度も鑑みて、例えば10μm~50μm程度の厚みで切削残部Werを残存させることが望ましい。
上述したように、切削ブレード43による切削処理後の第1のウェハWの加工表面は粗くなるため、製品としての半導体ウェハには、当該加工表面を残さないことが必要になる。この点本実施形態においては、加工表面としての切削残部Werの上面は、後述のレーザ照射装置70におけるレーザアブレーションにより、当該切削残部Werと共に除去される。また、切削ブレード43による切削処理により粗くなった加工表面としての第1のウェハWの側面は、切削残部Werが第1のウェハWの最終仕上げ厚みよりも大きい厚みで形成されるため、後述の加工装置90における薄化処理により適切に除去される。
第1のウェハWの周縁部Weが切削された重合ウェハTは、次に、洗浄装置50に搬送されて、少なくとも第1のウェハWの周縁部We(切削装置40における切削箇所)の洗浄が行われる(図6のステップP2)。この時、例えば第1のウェハWの表面Waや第2のウェハSの裏面Sbが更に洗浄されてもよい。
洗浄装置50において洗浄された重合ウェハTは、次に、レーザ照射装置70に搬送される。
レーザ照射装置70では、図5(b)に示すように、第1のウェハWの周縁部Weに残存する切削残部Werの表面に照準を合わせ、重合ウェハT(第1のウェハW)を回転させながらレーザ光Lrを照射する。そしてこれにより、当該レーザ光Lrが照射された切削残部Werをレーザアブレーションにより除去する(図6のステップP3)。
ステップP3のレーザアブレーション処理においては、上述したように第1のウェハWの周縁部Weを完全に除去するため、当該周縁部Weに残存する切削残部Werの全面に対してレーザ光Lrを照射する。
具体的には、重合ウェハT(第1のウェハW)を回転させると共に、図示しないガルバノスキャンによりレーザ光Lrの照射位置を径方向に移動させながら、レーザヘッド73からレーザ光Lrを周期的に照射する。これにより、切削残部Werの全面に対してレーザ光Lrを照射することができ、すなわち、切削残部Wer(周縁部We)を完全に第1のウェハWから除去することができる。
またこの時、レーザ光Lrの高さ方向に対する照射位置の調整は、前述の切削ブレード43の高さ方向に対する位置調整と比較して容易であり、適切に第1のウェハWの全厚と等しい厚みで周縁部Weを除去することができる。このため、従来のように周縁部Weの除去に際して第2のウェハSに損傷を与えることが抑制される。
なお、切削残部Werに対するレーザ光Lrの照射位置は、切削残部Werの全面に対してレーザ光Lrを照射することができれば、任意に決定することができる。
例えば、重合ウェハTの回転と共にレーザ光Lrの照射位置を切削残部Werの径方向(幅方向)に移動させることで、図7Aに示すように、切削残部Werに対するレーザ光Lrの照射位置が平面視において螺旋状に配置されてもよい。
また例えば、重合ウェハTを1回転させた後にレーザ光Lrの照射位置を径方向に移動させることを繰り返すことで、図7Bに示すように、切削残部Werに対するレーザ光Lrの照射位置が平面視において同心円状に配置されてもよい。
更に例えば、図7Cに示すように、重合ウェハTを1回転させる間にレーザ光Lrの照射位置を径方向に何度も往復(スキャン)させるように移動させてもよい。
なお、図1に示したように、第1のウェハWの周縁部Weに面取り加工がされているため、ステップP1において上面側から周縁部Weの切削を行うと、切削残部Werの断面はその先端に向かって厚みが小さくなっていく。具体的には、図8に示すように、切削残部Werの厚みは、径方向内側(中央部Wc側)の厚みH1が、径方向外側(外端部側)の厚みH2と比較して大きくなっている。このため、切削残部Werの全面に同条件でレーザ光Lrの照射を行った場合、特に径方向内側において切削残部Werを適切に除去できないおそれがある。
そこで本実施形態にかかるエッジトリム処理においては、レーザ光Lrの照射位置における切削残部Werの厚み(体積)に応じてレーザ光Lrの照射条件を調整し、適切に当該切削残部Werの除去を行う。具体的には、例えば切削残部Werの厚みが大きい径方向内側においてはレーザ光Lrの出力を上昇させ、切削残部Werの厚みが小さい径方向外側においてはレーザ光Lrの出力を低下させる。これにより、図8に示したように切削残部Werの厚みが径方向で異なる場合であっても、適切に当該切削残部Werの除去を行うことができる。
なお、切削残部Werの厚みは、例えば切削装置40の内部において切削処理後に測定されてもよいし、レーザ照射装置70においてレーザ光Lrの照射前に測定されてもよい。
また、上記例においては切削残部Werの厚みに応じてレーザ光Lrの出力を調整したが、当該出力調整に加えて、又は代えて、例えばレーザ光Lrの照射時間を切削残部Werの厚みに応じて更に調整してもよい。すなわち、切削残部Werの厚みが大きい径方向内側においてはレーザ光Lrの照射時間を長くし、切削残部Werの厚みが小さい径方向外側においてはレーザ光Lrの照射時間を短くしてもよい。
また例えば、切削残部Werの厚みに応じてレーザ光Lrの照射回数を更に調整してもよい。すなわち、重合ウェハTを回転させることにより、切削残部Werの厚みが大きい径方向内側においてはレーザ光Lrの照射回数を増やし、切削残部Werの厚みが小さい径方向外側においてはレーザ光Lrの照射回数を少なくしてもよい。
ここで、切削残部Werのレーザアブレーションによる除去に際しては、図5(b)に示したようにレーザ光Lrの照射時において除去された切削残部Werを主とするデブリdが発生する。そして、このように発生したデブリdが重合ウェハTに付着した場合、例えば当該重合ウェハTの処理時や搬送時に飛散することで、ウェハ処理の不具合やシステム内の汚染等の原因となるおそれがある。
ここで、レーザ光Lrの照射により発生するデブリdは、レーザ光Lrの照射位置近傍の開放空間側へと拡散しやすい傾向がある。すなわち、例えば最初のレーザ光Lrが切削残部Werの幅方向中央付近に照射された場合、デブリdはレーザ光Lrの照射位置を中心とした全周方向に拡散する。一方、例えば最初のレーザ光lrが切削残部Werの外縁部付近に照射された場合、デブリdは開放空間である重合ウェハTの外周方向外側へと拡散しやすくなる。
以上の傾向を鑑み、レーザアブレーションによる切削残部Werの除去は、図9に示すように切削残部Werにおける径方向外側から径方向内側にかけて順次行うことが好ましい。
具体的には、レーザ光Lrによる切削残部Werの除去にあたっては、先ず、当該切削残部Werの外端部付近に位置するレーザ光Lrの照射位置Pt(1)にレーザ光Lrが照射され、照射位置Pt(1)における切削残部Werが除去される。このとき、照射位置Pt(1)が位置する切削残部Werは、重合ウェハTの外周方向外側の開放空間に面しているため、発生したデブリdは当該開放空間へと拡散される。
照射位置Pt(1)において切削残部Werが除去されると、続いて重合ウェハTが回転し、照射位置Pt(2)に対してレーザ光Lrが照射される。照射位置Pt(2)は照射位置Pt(1)に隣接して設定される。このとき、照射位置Pt(2)は既に切削残部Werが除去された照射位置Pt(1)と面しているため、これによりデブリdが重合ウェハTの径方向内側に拡散することが抑制される。かかる一連のレーザ光Lrの照射動作と重合ウェハTの回転動作を繰り返し行うことにより、デブリdを重合ウェハTに付着させることなく周縁部Weの全周にわたって切削残部Werを除去できる。
またレーザ照射装置70には、発生したデブリdを吸引して回収するための図示しない排気機構(例えば真空ポンプ)が更に設けられていてもよい。そして、切削残部Werに対するレーザ光の照射時において当該排気機構を作動させることにより、重合ウェハTにデブリdが付着することを更に適切に抑制することができる。
なお、以上の説明においては切削残部Werの全面に対してレーザ光Lrを照射する場合を例に説明を行ったが、レーザ光Lrは必ずしも切削残部Werの全面に照射される必要はない。具体的には、図8に示したように、切削残部Werは、径方向内側(中央部Wc側)の厚みH1が、径方向外側(外端部側)の厚みH2と比較して大きくなっている。そしてこれにより、切削残部Werには、デバイス層D及び貼合用膜Fを介して実際に第2のウェハSと貼合された貼合領域R1(図8を参照)と、貼合領域R1の径方向外側において第2のウェハSから離隔された未貼合領域R2(図8を参照)とが形成されている。
そこでレーザアブレーションによる切削残部Werの除去に際しては、少なくとも当該貼合領域R1において切削残部Werを除去すれば、図10に示すように、その外周側に位置する未貼合領域R2の切削残部Werについては、自重により落下させて除去できる。このように貼合領域R1にのみレーザ光Lrを照射するように制御することで、レーザアブレーションにかかるスループットを向上させることができる。
図5及び図6の説明に戻る。レーザアブレーションにより切削残部Werが完全に除去された重合ウェハTは、次に、洗浄装置50に搬送されて、第1のウェハWの裏面Wb及び第2のウェハSの裏面Sbが洗浄される(図6のステップP4)。
洗浄装置50において洗浄された重合ウェハTは、次に、加工装置90の受渡位置A0に搬送される。続いて、回転テーブル91を回転させて、チャック93に保持された重合ウェハTを加工位置A1~A3に順次移動させる。加工装置90では、図5(c)に示すように、第1のウェハWに各種研削処理を施すことで、当該第1のウェハWを最終仕上げ厚みまで薄化する。
加工位置A1では、粗研削部94によって第1のウェハWの裏面Wbを粗研削する(図6のステップP5)。加工位置A2では、中研削部95によって第1のウェハWの裏面Wbを中研削する(図6のステップP6)。さらに加工位置A3では、仕上研削部96によって第1のウェハWの裏面Wbを仕上研削する(図6のステップP7)。
第1のウェハWが最終仕上げ厚みまで薄化された重合ウェハTは、次に、回転テーブル91を回転させることにより、受渡位置A0に移動される。
受渡位置A0に移動した重合ウェハTは、次に、洗浄装置50に搬送されて、第1のウェハWの裏面Wb及び第2のウェハSの裏面Sbが洗浄される(図6のステップP8)。
洗浄装置50において洗浄された重合ウェハTは、その後、トランジション装置30を介してカセットCへと収容され、これによりウェハ処理システム1における一連のウェハ処理が終了する。
なお、本実施形態のように第2のウェハSが支持ウェハである場合、ウェハ処理システム1における全てのウェハ処理が施された重合ウェハTは、その後、当該ウェハ処理システム1の外部に設けられた分離装置(図示せず)において第1のウェハWと第2のウェハSとが分離される。分離された第1のウェハWは、導体デバイスの製造工程における次のプロセスへと搬送させる。分離された第2のウェハSは、例えば周縁部Weの除去前の他の第1のウェハWと貼合され、すなわち、他の第1のウェハWのサポートウェハとして再利用される。
以上の実施形態によれば、切削装置40においては周縁部Weを完全には除去せず、その一部を所望の厚みの切削残部Werとして残存させる。そしてその後、レーザ照射装置70におけるレーザ光Lrの照射により切削残部Werを除去することで、第1のウェハWの周縁部Weを完全に除去することができ、すなわち第1のウェハWの周縁部へのナイフエッジ形状の形成が抑制される。
また本実施形態によれば、このように最終的な周縁部Weの除去を切削ブレードに代えてレーザ光Lrの照射により行うため、当該周縁部Weの除去後の第1のウェハWの側面や第2のウェハSの表面Saが粗くなることが抑制され、すなわち加工品質の低下を抑制することができる。
この時、レーザ光Lrの高さ方向に対する照射位置の調整は、従来の切削ブレードの高さ方向に対する位置調整と比較して容易であるため、適切に第1のウェハWの全厚と等しい厚みで周縁部Weを除去することができる。そしてこれにより、従来のように周縁部Weの除去に際して第2のウェハSに損傷を与えることが抑制されるため、かかる第2のウェハSの切削によるコンタミネーションの発生が抑制される。
また本実施形態のように第2のウェハSが支持ウェハである場合、このように、第2のウェハSの損傷が抑制されることから、当該第2のウェハSを他の第1のウェハWと再度貼合することで再利用することができ、これにより加工にかかるコストを削減することができる。
また、第1のウェハWの周縁部Weに残存させる切削残部Werの厚みは、当該切削残部Werの幅方向(径方向)の位置において異なるが、本実施形態においては、当該切削残部Werの厚み(体積)に応じて、レーザ光Lrの照射条件(例えばレーザ光Lrの出力、照射時間又は照射回数の少なくともいずれか)を調整する。これにより、除去対象の切削残部Werの厚みが異なる場合であっても、適切に第1のウェハWから当該切削残部Werを除去できる。
また本実施形態においては、かかるレーザ光Lrの照射において、切削残部Werの径方向外側から径方向内側に向けて順次レーザ光Lrの照射を行うことにより、当該レーザ光Lrの照射により発生するデブリdが重合ウェハTに付着することが抑制される。これにより、後工程における重合ウェハTの処理時や搬送時において、重合ウェハTやウェハ処理システム1の内部を汚染することが抑制され、適切にウェハ処理システム1におけるウェハ処理を実行することができる。
なお、切削残部Werを適切に除去するためには、レーザ照射装置70において、切削残部Werに対するレーザ光の照射(図6のステップP3)に先立って、第1のウェハWに形成された切削残部Werの偏心量、又は、チャック71に対する重合ウェハTの保持位置の偏心量を算出し、算出された偏心量に追従させて、切削残部Werに対するレーザ光の照射(図6のステップP3)を行うことが望ましい。
偏心量の算出に当たっては、先ず、チャック71に保持された重合ウェハTの上方に、レーザ照射装置70の内部に別途設けられた偏心量の撮像用のカメラ(以下、単に「撮像カメラ」という。)を移動させる。撮像カメラは、第1のウェハWにおける中央部Wcと周縁部Weの境界部(以下、単に「境界部」という場合がある)、すなわち、切削装置40において形成された切削残部Werの径方向内側端部の上方に位置決めされる。
次に、撮像カメラによって第1のウェハWの周方向360度における境界部を撮像する。撮像された画像は、撮像カメラから制御装置100に出力される。制御装置100では、撮像カメラの画像から、チャック71の回転中心軸に対する境界部の偏心量、換言すれば、チャック71の回転中心軸に対する切削残部Werの偏心量を、第1のウェハWの全周に亘って算出する。
そしてその後、ステップP3における切削残部Werへのレーザ光Lrの照射に際しては、このように算出された偏心量に基づいて偏心補正を行う。偏心補正の方法は特に限定されるものではなく、例えば算出された偏心量に基づいてチャック71を水平方向に移動させてもよいし、レーザヘッド73を水平方向に移動させてもよい。また例えば、ガルバノスキャンによりレーザ光Lrの照射位置のみを切削残部Werの幅方向(径方向)に移動させてもよい。
このように切削残部Werへのレーザ光Lrの照射に際して、算出された偏心量に基づいて偏心補正を行うことにより、更に適切に切削残部Werの除去を行うことができる。
なお、偏心量の算出方法は上述のような撮像カメラによる撮像には限定されず、チャック71の回転軸に対する切削残部Werの偏心量を適切に算出することができれば、任意の方法で行うことができる。また、以上の説明においてはレーザ照射装置70において偏心量の算出を行う場合を例に説明を行ったが、レーザ照射装置70の外部、例えば切削装置40において偏心量が算出されてもよい。ただし、上述したように切削装置40において適切に周縁部Weの切削が行われた場合であっても、レーザ照射装置70においてチャック71に対して重合ウェハTが偏心して保持される場合があるため、かかる観点からは、偏心量の算出はレーザ照射装置70で行われることが好ましい。
また、上述の例においては算出された偏心量に基づいて偏心補正(フィードバック制御)を行ったが、フィードバック制御を行うことなく、撮像カメラにより境界部を撮像しながら切削残部Werに対するレーザ光Lrの照射が行われてもよい。
なお、上述したように、本実施形態にかかる切削残部Werへのレーザ光の照射は第1のウェハWの薄化前に行われ、また、切削残部Werの厚みは当該第1のウェハWの最終仕上げ厚みよりも大きくなるように制御される。これにより、薄化処理後の第1のウェハWの側面に切削痕が残ることなく、周縁部Weの除去後の第1のウェハWの側面や第2のウェハSの表面Saに更に良好な加工品質を得ることができる。
なお、上記実施形態においては、切削残部Werに対するレーザ光Lrの照射位置をガルバノスキャン等を用いて調整したが、照射位置の調整方法はこれに限定されるものではない。例えば図示しない移動機構を用いてレーザヘッド73を水平方向に移動させることで調整を行ってもよいし、例えばチャック71を水平方向に移動させることで調整を行ってもよい。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
1 ウェハ処理システム
70 レーザ照射装置
73 レーザヘッド
Lr レーザ光
T 重合ウェハ
W 第1のウェハ
S 第2のウェハ
We 周縁部
Wer 切削残部

Claims (13)

  1. 第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板の処理方法であって、
    周縁部の除去対象である前記第1の基板を上側にして前記重合基板を準備することと、
    所望の厚みの切削残部を残すように、前記第1の基板の全厚よりも少ない厚みで当該第1の基板の周縁部を上側から切削することと、
    前記第1の基板の周縁部における前記切削残部に対してレーザ光を照射し、当該切削残部を除去することと、を含む処理方法。
  2. 前記切削残部の厚みは10~50μmである、請求項1に記載の処理方法。
  3. 前記切削残部の除去後、前記第1の基板の上側から、当該第1の基板を最終仕上げ厚みまで全面研削すること、を含み、
    前記切削残部の厚みは前記最終仕上げ厚みよりも大きい、請求項1又は2に記載の処理方法。
  4. 前記第1の基板の全面研削後、前記第1の基板を前記第2の基板から剥離すること、を含み、
    前記第1の基板から剥離された前記第2の基板は、周縁部の除去前の他の第1の基板と貼合されて再利用される、請求項3に記載の処理方法。
  5. 前記切削残部に対するレーザ光の照射は、当該レーザ光の照射位置が前記周縁部の平面視において螺旋状に配置されるように、前記重合基板を回転させながら行われる、請求項1~4のいずれか一項に記載の処理方法。
  6. 前記レーザ光の照射は、前記切削残部における径方向内側から径方向外側にかけて順次行われる、請求項5に記載の処理方法。
  7. 前記切削残部に対するレーザ光の照射は、前記重合基板を1回転させながら、前記レーザ光の照射位置を前記周縁部の平面視において径方向に往復させるように移動させるように行われる、請求項1~4のいずれか一項に記載の処理方法。
  8. 前記レーザ光の出力又は前記レーザ光の照射時間の少なくともいずれかを、前記レーザ光の照射位置における前記切削残部の厚みに応じて調整する、請求項1~7のいずれか一項に記載の処理方法。
  9. 第1の基板と第2の基板が貼合された重合基板を処理する装置であって、
    周縁部の除去対象である前記第1の基板は、当該周縁部における前記第1の基板と前記第2の基板の貼合面側が、所望の厚みの切削残部として残して除去されており、
    当該第1の基板の切削残部に対してレーザ光を照射することで、当該切削残部を除去するレーザ照射装置を有する、処理システム。
  10. 前記切削残部の前記所望の厚みが10~50μmである、請求項9に記載の処理システム。
  11. 前記第1の基板の周縁部を切削するブレードを備える切削装置を有し、
    前記切削装置は、前記第1の基板が上側となるように前記重合基板を準備し、当該第1の基板の上側から前記ブレードを当接させ、前記周縁部が前記所望の厚みとなるまで前記周縁部を切削する、請求項9又は10に記載の処理システム。
  12. 前記切削残部の除去後、前記第1の基板の上側から、当該第1の基板を最終仕上げ厚みまで薄化する加工装置を有し、
    前記切削残部の厚みが前記最終仕上げ厚みよりも大きい、請求項9~11のいずれか一項に記載の処理システム。
  13. 前記レーザ照射装置の動作を制御する制御装置を有し、
    前記制御装置は、
    前記レーザ光の照射位置における前記切削残部の厚みに応じて、前記レーザ光の出力又は前記レーザ光の照射時間の少なくともいずれかを調整するように、前記レーザ照射装置の動作を制御する、請求項9~12のいずれか一項に記載の処理システム。

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