JP2022070647A - ロボットの手首機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】ロボットにおいてアームの本体と手首部の本体とが相対変位した場合であっても、異音が発生したり、傘歯車の摩耗が進んだりすることを抑制することのできる手首機構を提供する。【解決手段】ロボットのアーム(15)の本体(15a)に取り付けられる手首機構(30)であって、第1軸線(J5)を中心として揺動し、一体不可分の所定本体(16a)を備える第1可動部(16)と、所定本体により、第1軸線を中心として回転可能に支持された入力傘歯車(31)と、入力傘歯車と噛み合い、所定本体により、第2軸線(J6)を中心として回転可能に支持された出力傘歯車(41)と、出力傘歯車に固定された第2可動部(17)と、を備える。【選択図】 図5

Description

本発明は、第1軸線を中心として揺動する第1可動部と、第1可動部により回転可能に支持されて第2軸線を中心として回転する第2可動部とを備え、ロボットのアームの本体に取り付けられる手首機構に関する。
従来、この種のロボットの手首機構において、モータにより駆動されて第1軸線を中心として回転する入力傘歯車と、手首部(第1可動部)内に設けられた出力傘歯車とを噛み合わせて、出力傘歯車に固定されたフランジ(第2可動部)を第2軸線を中心として回転させるものがある(特許文献1参照)。
特開2011-20213号公報
ところで、特許文献1に記載の手首機構では、入力傘歯車はアームの本体により回転可能に支持されており、出力傘歯車は手首部の本体により回転可能に支持されている。このため、ロボットの動作や姿勢によりアームの本体と手首部の本体とが相対変位すると、入力傘歯車と出力傘歯車との噛み合い状態が変化し、異音が発生したり、傘歯車の摩耗が進んだりするおそれがある。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、その主たる目的は、ロボットにおいてアームの本体と手首部の本体とが相対変位した場合であっても、異音が発生したり、傘歯車の摩耗が進んだりすることを抑制することのできる手首機構を提供することにある。
上記課題を解決するための第1の手段は、
ロボットのアームの本体に取り付けられる手首機構であって、
第1軸線を中心として揺動し、一体不可分の所定本体を備える第1可動部と、
前記所定本体により、前記第1軸線を中心として回転可能に支持された入力傘歯車と、
前記入力傘歯車と噛み合い、前記所定本体により、第2軸線を中心として回転可能に支持された出力傘歯車と、
前記出力傘歯車に固定された第2可動部と、
を備える。
上記構成によれば、手首機構は、ロボットのアームの本体に取り付けられる。第1可動部は、第1軸線を中心として揺動し、一体不可分の所定本体を備えている。入力傘歯車は、前記所定本体により、前記第1軸線を中心として回転可能に支持されている。出力傘歯車は、前記入力傘歯車と噛み合い、前記所定本体により、第2軸線を中心として回転可能に支持されている。すなわち、入力傘歯車及び出力傘歯車は、一体不可分の共通の所定本体により回転可能に支持されている。
このため、ロボットの動作や姿勢によりアームの本体と第1可動部の所定本体とが相対変位した場合であっても、入力傘歯車と出力傘歯車とが相対変位することを抑制することができる。したがって、ロボットの手首機構において、異音が発生したり、傘歯車の摩耗が進んだりすることを抑制することができる。
さらに、第1可動部の所定本体は一体不可分である。このため、アームの本体から所定本体に力が作用した場合に、互いに固定された複数の部材により第1可動部の本体が構成されている場合と比較して、入力傘歯車と出力傘歯車とが相対変位することを抑制することができる。なお、互いに固定された複数の部材により第1可動部の本体が構成されている場合と比較して、第1可動部の所定本体の部品数を減少させることもできる。
アームの本体が、第1軸線の両側から第1可動部に対向する一対の対向部を備え、一対の対向部の間に第1可動部が配置される場合がある。この場合に、第1可動部の所定本体により回転可能に支持された入力傘歯車が所定本体の外部へ突出していると、所定本体に入力傘歯車を組み付けた後に一対の対向部の間に所定本体を挿入しにくくなる。このため、一対の対向部の間に所定本体を挿入した後に、所定本体に入力傘歯車を組み付ける必要が生じる。
この点、第2の手段では、前記入力傘歯車は、前記所定本体の内部に収納され、前記所定本体の外部へ突出していない。こうした構成によれば、入力傘歯車が所定本体の外部へ突出していないため、所定本体に入力傘歯車を組み付けた後に一対の対向部の間に所定本体を挿入し易くなる。このため、一対の対向部の間に所定本体を挿入する前に、所定本体に入力傘歯車を組み付けることができる。したがって、所定本体に入力傘歯車を組み付ける作業性を向上させることができる。さらに、所定本体に入力傘歯車を予め組み付けておくことができるため、手首機構をユニット化(モジュール化)し易くなる。
第3の手段では、前記第1軸線の方向において、前記入力傘歯車の前記出力傘歯車と噛み合わない方の端部には、他の部材を締結可能とする締結部が設けられている。こうした構成によれば、アームの一対の対向部の間に所定本体を挿入した後に、前記第1軸線の方向において、前記入力傘歯車の前記出力傘歯車と噛み合わない方の端部に設けられた締結部に、他の部材を締結することができる。したがって、入力傘歯車が所定本体の外部へ突出していない構成であっても、締結部に締結した他の部材を用いることにより、入力傘歯車に駆動力を伝達する構成を容易に実現することができる。
アームの本体により入力傘歯車が回転可能に支持され、入力傘歯車の第1軸線の方向の位置を調整する調整部材がアームの本体により支持されている場合は、以下の問題が生じる。すなわち、第1可動部の本体により回転可能に支持された出力傘歯車と、入力傘歯車との噛み合わせ状態に、アームの本体と第1可動部の本体との相対位置が影響する。このため、アームの本体と第1可動部の本体との相対位置を測定しながら、入力傘歯車と出力傘歯車との噛み合わせ状態を調整部材により調整する必要がある。
この点、第4の手段では、前記入力傘歯車の前記第1軸線の方向の位置を調整する調整部材が、前記所定本体に当接して前記所定本体より支持されている。こうした構成によれば、第1可動部の所定本体によりそれぞれ回転可能に支持された入力傘歯車と出力傘歯車との噛み合わせ状態に、アームの本体と第1可動部の所定本体との相対位置が影響しない。したがって、入力傘歯車と出力傘歯車との噛み合わせ状態を調整部材により調整する際に、アームの本体と第1可動部の本体との相対位置を測定する必要がなく、作業性を向上させることができる。
第5の手段では、第2の手段を前提として、前記入力傘歯車の前記第1軸線の方向の位置を調整する調整部材が、前記所定本体に当接して前記所定本体より支持されている。こうした構成によれば、第4の手段の作用効果に加えて以下の作用効果を奏することができる。すなわち、アームの本体における一対の対向部の間に所定本体を挿入する前に、所定本体への入力傘歯車の組付、及び調整部材による入力傘歯車と出力傘歯車との噛み合わせ状態の調整を実行することができる。したがって、調整部材により入力傘歯車と出力傘歯車との噛み合わせ状態を調整する作業性を、さらに向上させることができる。
具体的には、第6の手段のように、前記所定本体は、前記アームの本体により回転可能に支持される被支持部と、前記入力傘歯車を回転可能に支持する支持部とを備える、といった構成を採用することができる。
ロボットの側面図。 比較例の第2上アーム及び手首機構を示す模式図。 比較例の手首機構を第2上アームの本体に組み付ける手順を示す模式図。 比較例の手首機構の傘歯車の噛み合い状態を示す模式図。 本実施形態の第2上アーム及び手首機構を示す模式図。 本実施形態の手首機構を組み立てた状態を示す模式図。 本実施形態の手首機構を第2上アームの本体に組み付ける手順を示す模式図。 本実施形態の手首機構の傘歯車の噛み合い状態を示す模式図。 手首機構の変更例を示す模式図。
以下、垂直多関節型ロボットの手首機構に具現化した一実施形態について、図面を参照しつつ説明する。本実施形態のロボットは、例えばバリ取り作業やシーリング作業を行うロボットとして、機械組立工場などの組立システムにて用いられる。
はじめに、ロボット10の概要を図1に基づいて説明する。
ロボット10は、例えば6軸の垂直多関節型ロボットとして構成されている。ロボット10は、ベース11(基台)、ショルダ部12、下アーム13、第1上アーム14、第2上アーム15、手首部16、及びフランジ17を備えている。ショルダ部12は、ベース11により、第1軸線J1を中心として回転可能に支持されている。下アーム13は、ショルダ部12により、第2軸線J2を中心として揺動可能に支持されている。第1上アーム14は、下アーム13により、第3軸線J3を中心として揺動可能に支持されている。第2上アーム15(アーム)は、第1上アーム14により、第4軸線J4を中心として回転可能に支持されている。手首部16(第1可動部)は、第2上アーム15により、第5軸線J5(第1軸線)を中心として揺動可能に支持されている。フランジ17(第2可動部)は、手首部16により、第6軸線J6(第2軸線)を中心として回転可能に支持されている。
フランジ17には、図示は省略するが、エンドエフェクタ(手先)が取り付けられる。ロボット10の各関節(各軸線での接続部)は、各関節に対応して設けられた各モータ(図示略)により駆動される。
図2は、比較例の第2上アーム15及び手首機構930を示す模式図である。
第2上アーム15は、本体915a、減速機21、プーリ23、タイミングベルト25等を備えている。
手首部916の本体916aは、円筒状に形成され、その中心軸線が第6軸線J6と一致している。第2上アーム15の本体915aは、第5軸線J5の両側から手首部916に対向する一対の対向部915cを備え、一対の対向部915cの間に手首部916が配置されている。手首部916の本体916aは、減速機21を介して第2上アーム15の本体915aの一対の対向部915cにより、第5軸線J5を中心として揺動可能に支持されている。また、本体916aは、軸受22及び取付部材915bを介して本体915aにより、第5軸線J5を中心として揺動可能に支持されている。モータ(図示略)の駆動力が減速機21を介して本体916aへ伝達されることにより、本体916a(手首部916)が第5軸線J5を中心として揺動する。
取付部材915bは、円筒状に形成され、第2上アーム15の本体915aに固定されている。取付部材915bの中心軸線は、第5軸線J5と一致している。取付部材915bに入力傘歯車931が挿入されている。取付部材915bの中心軸線と入力傘歯車931の中心軸線とは一致している。入力傘歯車931の歯部分は、取付部材915bの内壁から減速機21側へ突出している。入力傘歯車931の軸部分は、取付部材915bの内部から減速機21と反対側(プーリ23側)へ突出している。
入力傘歯車931は、軸受32,33及び取付部材915bを介して本体915aにより、第5軸線J5を中心として回転可能に支持されている。軸受32の減速機21側(入力傘歯車931の歯部分側)の端部は、軸受押さえ934により押さえられている。軸受33の減速機21と反対側(プーリ23側)の端部は、軸受押さえ936により押さえられている。これらにより、入力傘歯車931及び軸受32,33の第5軸線J5方向への移動が規制されている。
軸受32と軸受押さえ934との間には、シム38が挿入されている。シム38(調整部材)の厚みを調整することにより、第2上アーム15の本体915aに対する入力傘歯車931の第5軸線J5方向の位置が調整されている。
入力傘歯車931の軸部分において取付部材915bの内部から突出した部分には、プーリ23が取り付けられている。プーリ23には、タイミングベルト25が掛け回されている。モータ(図示略)の駆動力がタイミングベルト25及びプーリ23を介して入力傘歯車931へ伝達されることにより、入力傘歯車931が第5軸線J5を中心として回転する。
手首部916の本体916aに出力傘歯車41が挿入されている。出力傘歯車41の中心軸線は、第6軸線J6と一致している。出力傘歯車41の歯部分は、本体916aの内壁から入力傘歯車931側(第1上アーム14側)へ突出している。出力傘歯車41の軸部分は、本体916aの内部から入力傘歯車931と反対側(第1上アーム14と反対側)へ突出している。
出力傘歯車41は、軸受42,43を介して手首部916の本体916aにより、第6軸線J6を中心として回転可能に支持されている。出力傘歯車41は、入力傘歯車931と噛み合っている。軸受42の入力傘歯車931側(出力傘歯車41の歯部分側)の端部は、軸受押さえ(図示略)により押さえられている。軸受43の入力傘歯車931と反対側(フランジ17)側の端部は、軸受押さえ(図示略)により押さえられている。これらにより、出力傘歯車41及び軸受42,43の第6軸線J6方向への移動が規制されている。
軸受42と軸受押さえ(図示略)との間には、シム48が挿入されている。シム48(調整部材)の厚みを調整することにより、手首部916の本体916aに対する出力傘歯車41の第6軸線J6方向の位置が調整されている。すなわち、シム38,48の厚みを調整することにより、入力傘歯車931と出力傘歯車41との噛み合わせ状態が調整されている。
出力傘歯車41の軸部分において本体916aの内部から突出した部分には、フランジ17が取り付けられている。モータ(図示略)の駆動力がタイミングベルト25、プーリ23、入力傘歯車931、及び出力傘歯車41を介してフランジ17へ伝達されることにより、フランジ17が第6軸線J6を中心として回転する。なお、手首部16、取付部材915b、入力傘歯車931、出力傘歯車41、フランジ17等により、手首機構930が構成されている。
図3は、比較例の手首機構930を第2上アーム15の本体915aに組み付ける手順を示す模式図である。
上述したように、第2上アーム15の本体915aは、第5軸線J5の両側から手首部916に対向する一対の対向部915cを備え、一対の対向部915cの間に手首部916が配置されている。取付部材915bを介して第2上アーム15の本体915aにより回転可能に支持された入力傘歯車931は、取付部材915bの外部へ突出している。このため、本体916aに取付部材915b及び入力傘歯車931を組み付けた後に、一対の対向部915cの間に本体916a、取付部材915b、及び入力傘歯車931を挿入することは困難である。したがって、一対の対向部915cの間に本体916aを挿入した後に、本体915a及び本体916aに取付部材915b及び入力傘歯車931を組み付ける必要がある。
そして、取付部材915bを介して第2上アーム15の本体915aにより入力傘歯車931が回転可能に支持され、入力傘歯車931の第5軸線J5の方向の位置を調整するシム38が、軸受押さえ934及び取付部材915bを介して本体915aにより支持されているため、以下の問題が生じる。すなわち、手首部916の本体916aにより回転可能に支持された出力傘歯車41と、入力傘歯車931との噛み合わせ状態に、第2上アーム15の本体915aと手首部916の本体916aとの相対位置が影響する。このため、第2上アーム15の本体915aと手首部916の本体916aとの相対位置を測定しながら、入力傘歯車931と出力傘歯車41との噛み合わせ状態をシム38により調整する必要がある。ロボット10の姿勢によっては、本体915aと本体916aとの相対位置を測定しながら、入力傘歯車931と出力傘歯車41との噛み合わせ状態を調整することが困難となる。特に、ロボット10が大型の場合は、こうした傾向が顕著となる。
図4は、比較例の手首機構930の傘歯車931,41の噛み合い状態を示す模式図である。
入力傘歯車931は取付部材915bを介して第2上アーム15の本体915aにより回転可能に支持されており、出力傘歯車41は手首部916の本体916aにより回転可能に支持されている。ロボット10が動作することにより、第2上アーム15が揺動及び回転させられ、第2上アーム15の本体915aと手首部916の本体916aとが相対変位する。このため、入力傘歯車931と出力傘歯車41との噛み合い状態が変化し、異音が発生したり、傘歯車931,41の摩耗が進んだりするおそれがある。
そこで、図5に示すように、本実施形態の手首機構30では、手首部16が一体不可分の本体16aを備え、本体16aにより、入力傘歯車31が第5軸線J5(第1軸線)を中心として回転可能に支持され、本体16aにより、出力傘歯車41が第6軸線J6(第2軸線)を中心として回転可能に支持されている。以下、手首機構30の構成を比較例との相違点を中心に説明する。なお、比較例と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
手首部16(第1可動部)の本体16a(所定本体)は、円筒状に形成され、その中心軸線が第6軸線J6と一致している。本体16aは、1つの部材により一体不可分に形成されている。第2上アーム15の本体15aは、第5軸線J5の両側から手首部16に対向する一対の対向部15cを備え、一対の対向部15cの間に手首部16が配置されている。本体16aは、減速機21を介して第2上アーム15の本体15aにより、第5軸線J5を中心として揺動可能に支持されている。また、本体16aは、円筒状の被支持部16bを備えている。本体16aは、被支持部16bにおいて、軸受22及び取付部材15bを介して本体15aにより、第5軸線J5を中心として揺動可能に支持されている。モータ(図示略)の駆動力が減速機21を介して本体16aへ伝達されることにより、本体16a(手首部16)が第5軸線J5を中心として揺動する。
取付部材15bは、円筒状に形成され、第2上アーム15の本体15aに固定されている。取付部材15bの中心軸線は、第5軸線J5と一致している。本体16aは、円筒状の支持部16cを備えている。被支持部16bの中心軸線と支持部16cの中心軸線と第5軸線J5とは一致している。取付部材15b及び支持部16cに入力傘歯車31が挿入されている。取付部材15bの中心軸線と入力傘歯車31の中心軸線とは一致している。入力傘歯車31の歯部分は、取付部材15bの内壁から減速機21側へ突出している。入力傘歯車31の軸部分は、取付部材15bの内部からプーリ23側へ突出していない。すなわち、入力傘歯車31は、本体16aの内部に収納され、本体16aの外部へ突出していない。
入力傘歯車31は、軸受32,33を介して本体16aの支持部16cにより、第5軸線J5を中心として回転可能に支持されている。軸受32の減速機21側(入力傘歯車31の歯部分側)の端部は、本体16aの環状の張出部34により押さえられている。軸受33の減速機21と反対側(プーリ23側)の端部は、軸受押さえ35,36により押さえられている。これらにより、入力傘歯車31及び軸受32,33の第5軸線J5方向への移動が規制されている。
軸受32と張出部34との間には、シム38が挿入されている。シム38(調整部材)は、本体16aの張出部34に当接して張出部34より支持されている。シム38の厚みを調整することにより、手首部16の本体16aに対する入力傘歯車31の第5軸線J5方向の位置が調整されている。
第5軸線J5の方向において、入力傘歯車31の軸部分の減速機21と反対側(入力傘歯車31の出力傘歯車41と噛み合わない方)の端部には、他の部材を締結可能とする締結部31aが設けられている。締結部31aには2つのねじ穴が形成されている。ねじ穴にねじ(図示略)を締め付けることにより、入力傘歯車31の軸部分の減速機21と反対側の端部に円柱状のシャフト39が締結されている。シャフト39の入力傘歯車31と反対側の端部には、プーリ23が取り付けられている。
手首部16の本体16aに出力傘歯車41が挿入されている。出力傘歯車41は、軸受42,43を介して手首部16の本体16aにより、第6軸線J6を中心として回転可能に支持されている。出力傘歯車41は、入力傘歯車31と噛み合っている。
シム48(調整部材)の厚みを調整することにより、本体16aに対する出力傘歯車41の第6軸線J6方向の位置が調整されている。すなわち、シム38,48の厚みを調整することにより、入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態が調整されている。
出力傘歯車41の軸部分において本体16aの内部から突出した部分には、フランジ17(第2可動部)が取り付けられ(固定され)ている。モータ(図示略)の駆動力がタイミングベルト25、プーリ23、シャフト39、入力傘歯車31、及び出力傘歯車41を介してフランジ17へ伝達されることにより、フランジ17が第6軸線J6を中心として回転する。なお、手首部16、入力傘歯車31、出力傘歯車41、フランジ17等により、手首機構30が構成されている。
図6は、手首機構30を組み立てた状態を示す模式図である。
入力傘歯車31は、手首部16の本体16aの内部に収納され、本体16aの外部へ突出していない。こうした構成によれば、本体16aに入力傘歯車31を組み付けた後に、第2上アーム15の本体15aの一対の対向部15cの間に本体16a及び入力傘歯車31を挿入することができる。このため、一対の対向部15cの間に本体16aを挿入する前に、本体16aに入力傘歯車31を組み付ける。さらに、シム38,48による入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態の調整も、一対の対向部15cの間に本体16aを挿入する前に実行する。
図7は、手首機構30を第2上アーム15の本体15aに組み付ける手順を示す模式図である。
上述したように、第2上アーム15の本体15aは、第5軸線J5の両側から手首部16に対向する一対の対向部15cを備え、一対の対向部15cの間に手首部16が配置されている。ここで、手首部16の本体16aにより回転可能に支持された入力傘歯車31は、本体16aの外部へ突出していない。このため、本体16aに入力傘歯車31を組み付けた後に、一対の対向部15cの間に本体16a及び入力傘歯車31を挿入することができる。すなわち、一対の対向部15cの間に本体16aを挿入した後に、本体16aに入力傘歯車31を組み付ける必要がない。
そして、取付部材15bを介して第2上アーム15の本体15aにより入力傘歯車31が回転可能に支持され、入力傘歯車31の第5軸線J5の方向の位置を調整するシム38が、本体15aの張出部34により支持されている。このため、手首部16の本体16aにより回転可能に支持された出力傘歯車41と、入力傘歯車31との噛み合わせ状態に、第2上アーム15の本体15aと手首部16の本体16aとの相対位置が影響しない。したがって、第2上アーム15の本体15aと手首部16の本体16aとの相対位置を測定しながら、入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態をシム38により調整する必要がない。
図8は、手首機構30の傘歯車31,41の噛み合い状態を示す模式図である。
入力傘歯車31及び出力傘歯車41は共に手首部16の本体16aにより回転可能に支持されている。ロボット10が動作することにより、第2上アーム15が揺動及び回転させられ、第2上アーム15の本体15aと手首部16の本体16aとが相対変位する。しかし、入力傘歯車31と出力傘歯車41とは相対変位しない。このため、入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合い状態が変化せず、異音が発生したり、傘歯車31,41の摩耗が進んだりすることを抑制することができる。
以上詳述した本実施形態は、以下の利点を有する。
・入力傘歯車31及び出力傘歯車41は、一体不可分の共通の本体16aにより回転可能に支持されている。このため、ロボット10の動作や姿勢により第2上アーム15の本体15aと手首部16の本体16aとが相対変位した場合であっても、入力傘歯車31と出力傘歯車41とが相対変位することを抑制することができる。したがって、ロボット10の手首機構30において、異音が発生したり、傘歯車31,41の摩耗が進んだりすることを抑制することができる。
・手首部16の本体16aは一体不可分である。このため、第2上アーム15の本体15aから本体16aに力が作用した場合に、互いに固定された複数の部材により手首部16の本体が構成されている場合と比較して、入力傘歯車31と出力傘歯車41とが相対変位することを抑制することができる。なお、互いに固定された複数の部材により手首部16の本体が構成されている場合と比較して、手首部16の本体16aの部品数を減少させることもできる。
・入力傘歯車31は、本体16aの内部に収納され、本体16aの外部へ突出していない。こうした構成によれば、入力傘歯車31が本体16aの外部へ突出していないため、本体16aに入力傘歯車31を組み付けた後に本体15aの一対の対向部15cの間に本体16aを挿入し易くなる。このため、一対の対向部15cの間に本体16aを挿入する前に、本体16aに入力傘歯車31を組み付けることができる。したがって、本体16aに入力傘歯車31を組み付ける作業性を向上させることができる。さらに、本体16aに入力傘歯車31を予め組み付けておくことができるため、手首機構30をユニット化(モジュール化)し易くなる。
・第5軸線J5の方向において、入力傘歯車31の出力傘歯車41と噛み合わない方の端部には、他の部材を締結可能とする締結部31aが設けられている。こうした構成によれば、第2上アーム15の一対の対向部15cの間に本体16aを挿入した後に、第5軸線J5の方向において、入力傘歯車31の出力傘歯車41と噛み合わない方の端部に設けられた締結部31aに、シャフト39を締結することができる。したがって、入力傘歯車31が本体16aの外部へ突出していない構成であっても、締結部31aに締結したシャフト39を用いることにより、入力傘歯車31に駆動力を伝達する構成を容易に実現することができる。
・入力傘歯車31の第5軸線J5の方向の位置を調整するシム38が、本体16aの張出部34に当接して張出部34より支持されている。こうした構成によれば、手首部16の本体16aによりそれぞれ回転可能に支持された入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態に、第2上アーム15の本体15aと手首部16の本体16aとの相対位置が影響しない。したがって、入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態をシム38により調整する際に、第2上アーム15の本体15aと手首部16の本体16aとの相対位置を測定する必要がなく、作業性を向上させることができる。
・第2上アーム15の本体15aにおける一対の対向部15cの間に本体16aを挿入する前に、本体16aへの入力傘歯車31の組付、及びシム38による入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態の調整を実行することができる。したがって、シム38により入力傘歯車31と出力傘歯車41との噛み合わせ状態を調整する作業性を、さらに向上させることができる。
なお、上記実施形態を、以下のように変更して実施することもできる。上記実施形態と同一の部分については、同一の符号を付すことにより説明を省略する。
・入力傘歯車31及び軸受32,33の第5軸線J5方向への移動を規制する構成は、張出部34、軸受押さえ35,36に限らず、任意の構成を採用することができる。
・オイル等をシールするシール構造が、手首機構30に設けられていてもよいし、第2上アーム15に設けられていてもよい。
・図9に示すように、図5の入力傘歯車31とシャフト39とが一体になった入力傘歯車131を採用することもできる。この場合は、本体15aの一対の対向部15cの間に本体16aを挿入した後に、本体16aに入力傘歯車31を組み付ける必要がある。この場合であっても、ロボット10の手首機構130において、異音が発生したり、傘歯車31,41の摩耗が進んだりすることを抑制することはできる。
・一対の対向部15cのうち一方に相当する部分のみを備える本体15aを採用することもできる。
・プーリ23及びタイミングベルト25に代えて、入力傘歯車31にモータの駆動力を伝達するギヤ及びシャフトを採用することもできる。
・ロボット10は、6軸の垂直多関節型ロボットに限らず、5軸の垂直多関節型ロボットや、7軸の垂直多関節型ロボットであってもよい。要するに、ロボット10は、手首機構30を備える多関節型ロボットであればよい。
10…ロボット、15…第2上アーム(アーム)、15a…本体、16…手首部(第1可動部)、16a…本体(所定本体)、17…フランジ(第2可動部)、30…手首機構、31…入力傘歯車、38…シム(調整部材)、39…シャフト、41…出力傘歯車、48…シム、130…手首機構、131…入力傘歯車。

Claims (6)

  1. ロボットのアームの本体に取り付けられる手首機構であって、
    第1軸線を中心として揺動し、一体不可分の所定本体を備える第1可動部と、
    前記所定本体により、前記第1軸線を中心として回転可能に支持された入力傘歯車と、
    前記入力傘歯車と噛み合い、前記所定本体により、第2軸線を中心として回転可能に支持された出力傘歯車と、
    前記出力傘歯車に固定された第2可動部と、
    を備える、ロボットの手首機構。
  2. 前記入力傘歯車は、前記所定本体の内部に収納され、前記所定本体の外部へ突出していない、請求項1に記載のロボットの手首機構。
  3. 前記第1軸線の方向において、前記入力傘歯車の前記出力傘歯車と噛み合わない方の端部には、他の部材を締結可能とする締結部が設けられている、請求項2に記載のロボットの手首機構。
  4. 前記入力傘歯車の前記第1軸線の方向の位置を調整する調整部材が、前記所定本体に当接して前記所定本体より支持されている、請求項1に記載のロボットの手首機構。
  5. 前記入力傘歯車の前記第1軸線の方向の位置を調整する調整部材が、前記所定本体に当接して前記所定本体より支持されている、請求項2又は3に記載のロボットの手首機構。
  6. 前記所定本体は、前記アームの本体により回転可能に支持される被支持部と、前記入力傘歯車を回転可能に支持する支持部とを備える、請求項1~5のいずれか1項に記載のロボットの手首機構。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2023188088A1 (ja) * 2022-03-30 2023-10-05 ファナック株式会社 ロボットの関節構造

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