JP2022070534A - 計測管理システム - Google Patents

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誠生 稲田
Masao Inada
秀幸 西野
Hideyuki Nishino
郷 半田
Go Handa
貴巨 長谷川
Takao Hasegawa
拓務 在原
Hiromu Arihara
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Abstract

【課題】手間をかけることなくメンテナンスを実施できるようにした計測管理システムを提供する。【解決手段】ハウス管理システムは、ハウスの中で栽培される作物の栽培状態や当該栽培に関する作業状況を管理する。計測管理システムは、収穫ロボットシステムが走行するレール8、9の管理を行う。収穫ロボットシステムの電動台車がレール8、9に沿って走行しながらローラ33、34がレール8、9の外側に沿って回転することでレール8、9を認識する。この認識に基づいてレール8、9の幅又は傾き等のパラメータを計測し、パラメータをサーバに計時的に記録する。【選択図】図5

Description

本発明は、レールに関するパラメータを計測する計測管理システムに関する。
従来、農業分野においては、人が耕運機などの農作業支援装置を用いて各種作業を行ってきたが、近年、農業分野への企業等の参入により様々な技術が農業分野に導入されてきており、出願人は、果菜類の自動収穫装置を提案している(例えば、特許文献1参照)。
大規模なハウス栽培では、作物の周辺にレールを設置し、車輪を設けた高所作業車や収穫ロボットシステムをレール上に走行させることで作物を効率良く収穫できるようにしている。しかし、経年劣化に伴い、レールやレールが敷設された土台が変形すると、レールの幅を一定に保てなくなり、収穫ロボットシステムが脱輪することで転倒する虞がある。また、レールが長手方向に撓むと、レールが傾斜してしまい、収穫ロボットシステムがレール上で勝手に動き出す虞がある。
従来より、定期的にゲージやメジャーなど水準器を用いてレール幅、傾き等を手動測定してメンテナンスを実施している。しかし、大規模なハウスに敷設されたレールを全て測定するのに工数を要し、メンテナンス作業に必要な時間やメンテナンス間隔が長くなってしまう。また、手動計測する場合、過去に遡ってデータを比較しようとすると、さらに工数を要する。
メンテナンスを手作業により短期間で行う場合、時間が限られているためレールの各種パラメータが基準値を満たしているか否かを判定することに留まってしまう。パラメータが基準値に収まっていた場合には、破損を検出することが難しく、劣化を予期することが難しい。
特開2019-37214号公報
本発明は、上記事情に鑑みてなされたもので、その目的は、手間をかけることなくメンテナンスを実施できるようにした計測管理システムを提供することにある。
請求項1記載の発明は、ハウスの中で栽培される作物の栽培状態や当該栽培に関する作業状況を管理するハウス管理システムの一環として収穫ロボットシステムが走行するレールに関するパラメータを計測する計測管理システムを対象としている。
請求項1記載の発明によれば、認識部は、走行部により走行しながらレールを認識する。計測部は、認識部による認識に基づいてレールの幅又は傾き等の当該レールに関するパラメータを計測し、記録部は、計測部の計測結果を計時的に記録する。このとき作業指示が入力されるとレールに関するパラメータを計測・記録するため、手間をかけることなくメンテナンスを実施できる。
第1実施形態についてハウス管理システムの構成例を示すブロック図 ハウスの中の作物栽培領域を模式的に示す図 作物栽培領域及びレール設置状態を模式的に示す図 収穫ロボットシステムの構成例を模式的に示す図 レール間の幅を測定するための構造を模式的に示す図 測定したレール間幅の計時変化を示す図のその1 測定したレール間幅の計時変化を示す図のその2 第2実施形態について示すレール間幅の測定方法の説明図 第3実施形態について示すレール間の幅の測定方法の説明図 第4実施形態について示すロール方向の傾き測定方法の説明図 第5実施形態について示すピッチ方向の傾き測定方法の説明図 第6実施形態について示すピッチ方向の傾き測定方法の説明図 第7実施形態について示す蛇行ゆらぎの計測方法の説明図
以下、幾つかの実施形態を説明する。以下の実施形態中では、各実施形態間で同一機能又は類似機能を備えた部分に同一符号又は類似符号を付して説明を行い、第2実施形態以降においては、同一機能又は類似機能を備えた部分の説明を必要に応じて省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態について図1から図7を参照して説明する。まずハウス管理システム1の基本的構成を説明する。図1に例示したように、ハウス管理システム1は、ロボット運行管理システム21、収穫管理システム22、及びレール計測管理システム23を備える。
ロボット運行管理システム21は、無線通信ネットワークを通じて収穫ロボットシステム10のコントローラ14(後述参照)と通信接続されており、収穫ロボットシステム10を遠隔操作する。収穫ロボットシステム10は、作物2の収穫のため収穫レーン内を自律的に移動することができる。ロボット運行管理システム21は、オペレータ20により作業指示されることで当該作業指示内容に基づいて収穫ロボットシステム10の運行管理を行う。
収穫管理システム22は作物2の収穫個数等を管理するシステムである。ロボット運行管理システム21は、オペレータ20の作業指示に基づいて収穫ロボットシステム10の運行管理を行うシステムである。例えば、収穫ロボットシステム10が、作物2の収穫作業指示を入力すると、自律的に走行しながら栽培領域Aから作物2を収穫する。収穫ロボットシステム10は、栽培領域Aから収穫した作物2の個数の情報をロボット運行管理システム21を通じて収穫管理システム22に送信する。レール計測管理システム23は、ロボット運行管理システム21と連携動作し、収穫レーンを構成するレール8、9の保守、点検を行うシステムであるが、この詳細は後述する。
図2はハウス管理システム1の一部構成を示しており、例えば作物2の栽培領域Aを示している。ハウス管理システム1は、例えばハウスの中でハイワイヤー方式を採用して作物2を自動的に栽培し、作物2の栽培状態や当該栽培に関する作業状況を管理するシステムである。作物2は、例えば大玉トマトやミニトマトなどを挙げることができるが、その他の野菜、果物などでも良い。
図2に示すように、一般に、ハウス栽培では、ハウスの中に培養土を配合した土壌3を例えば直線状の所定領域に配設すると共に、当該所定領域に設けられた土壌3に作物2の苗を離間して並べて育てる。近年では土壌3に代えて養液が用いられることもある。ハイワイヤー方式では、ビニールハウスの中で一列の苗の上方に沿って直線上に延伸ワイヤ4を固定すると共に、当該延伸ワイヤ4に吊り下げられた誘引ワイヤ5により主茎6を引き上げながら苗を育てる。
このとき、一列に離間して並べられた主茎6にそれぞれ誘引ワイヤ5のロックを固定し、主茎6を土壌3の上方に直線状に引き上げ、誘引ワイヤ5に主茎6を吊り下げた状態で主茎6の成長に合わせて誘引ワイヤ5のロックを上に移動させる。
作物2が主茎6に熟すことで収穫可能になる。また、さらに作物2を収穫しながら主茎6の先端が延伸ワイヤ4まで達すると、誘引ワイヤ5をスライドさせることで主茎6の成長に合わせて作物2の高さを調整できる。このハウス管理システム1においては、成長した作物2が例えば900~1200mmの所定の高さ範囲Hに位置するように調整される。これにより、主茎6を引き上げて収穫可能な作物2の高さを調整できる。
図3は、ハウス管理システム1を構成するレール8、9の敷設状態を概略的に示している。作物2の収穫作業を効率的に行うため、土壌3の脇にはレール8、9が敷設されており、レール8、9は、多数の土台7により支持されている。レール8、9は、それぞれ鋼材を成型した管状のパイプを溶接により長尺に連結して構成される。レール8、9を構成するパイプの内側には温水が流されておりハウスの内部を温めている。収穫ロボットシステム10が、これらの2本のレール8、9の上を走行しつつ土壌3の上の作物2を収穫する。
以下、収穫ロボットシステム10の構成例を説明する。図4に構成を模式的に示したように、収穫ロボットシステム10は、電源11、走行部としての電動台車12、収穫ロボット13、及びコントローラ14を備える。
電動台車12、収穫ロボット13、及びコントローラ14には電源11が供給されている。コントローラ14は、電動台車12、及び収穫ロボット13を制御するために設けられる制御回路であり、図示しないがCPU及び非遷移的実体的記録媒体としてのメモリを備える。コントローラ14は、CPUがメモリに記憶されたプログラムを実行することで各種一連の制御を実行する。電動台車12は、土壌3に沿って収穫用に敷設されたレール8、9の上を走行可能な車輪15を備え、コントローラ14の制御に応じて自律走行可能な電動作業車により構成される。車輪15は、前輪15a、中間輪15b及び後輪15cによる6輪により構成され、中間輪15bが駆動輪であり、前輪15a及び後輪15cは従動輪である。
収穫ロボット13は、電動台車12に搭載されている。収穫ロボット13は、支柱16に備え付けられた複数軸のアームを連結してなるマニピュレータ17、マニピュレータ17の先端に取り付けられたエンドエフェクタ18、及び作物認識装置19を備える。エンドエフェクタ18は、作物2を収穫して保持する収穫保持機構を備える。収穫保持機構の構成は従来と同様であるため説明を省略する。作物認識装置19は、収穫ロボット13の一部にステー19aを介して取付けられている。
作物認識装置19は、1の通常のカメラ、ステレオカメラ、ToF(Time of Flight)カメラ、ストラクチャードライトスキャナ等により外部の所定範囲に視野を設けることで作物2を認識可能にする装置である。
コントローラ14は、作物認識装置19により認識された作物2を目標としてマニピュレータ17を操作制御し、さらにエンドエフェクタ18を操作制御することで作物2を収穫する。作物認識装置19は、他の場所、例えば収穫ロボット13のマニピュレータ17に取り付けられていても良い。コントローラ14は、エンドエフェクタ18により収穫された作物2を、搬送装置又はビニールハウスに設置されたベルトコンベヤ等に運ぶことで収穫完了となる。
以下、レール計測管理システム25による保守、点検内容を詳細説明する。レール計測管理システム25は、収穫ロボットシステム10がレール8、9の上を安全走行するために設けられ、信頼性良く且つ効率的に作物2を収穫するために保守点検を実行する。
収穫ロボットシステム10は、オペレータ20がロボット運行管理システム21等を通じて指令した作業指示に基づいて動作する。この作業指示内容は、何れの収穫レーンの収穫作業を行うか計測を行うかを指示する内容である。収穫ロボットシステム10は、オペレータ20の作業指示に基づいて待機位置から自律走行し目的の収穫レーンに移動すると共に、指示された作業を実行する。
収穫ロボットシステム10が、レール8、9の保守点検に係る作業指示を入力するとレール8、9に関するパラメータを計測、記録する。パラメータは、レール8、9の間の幅、ロール方向、ピッチ方向、又はヨー方向の傾き等である。ロール方向は、図3中のY軸を回転する方向を示す。ピッチ方向は図3中のX軸を回転する方向を示す。ヨー方向はZ軸を回転する方向を示す。
収穫ロボットシステム10は、レール8、9に係る各種の計測結果をロボット運行管理システム21を通じてレール計測管理システム23に送信する。レール計測管理システム23は、記録部としてサーバ23aを備えており、サーバ23aが計測結果を記録、解析し、この計測結果が異常値である場合にはアラートを発報しオペレータ20に通知する。
<幅Wの計測方法>
レール8、9の間の幅Wの計測例を説明する。図4及び図5に例示したように、電動台車12は、メインフレーム30を母材として構成される。図4に示したように、電動台車12のメインフレーム30には、その左右両側に位置して車輪15が合計6輪取付けられており、収穫ロボット13を下から支持しながらレール8、9の上を走行可能に構成されている。6輪走行の形態を示すが、4輪走行であっても良い。
図5に示したように、メインフレーム30には、スライドフレーム31が取付けられている。スライドフレーム31はX方向(横方向)に長尺に構成され、メインフレーム30に対してX方向に摺動可能に設置されている。メインフレーム30及びスライドフレーム31は、スプリング32により結合されており、スプリング32は、スライドフレーム31をメインフレーム30側の図示右方向に引張り弾性力を加えるように取付けられている。
ローラ33は、スライドフレーム31に固定設置されると共に、レール8の左側壁に沿うように設置され、スプリング32の弾性力によりレール8の側壁を図示左外側から押圧するように取付けられている。電動台車12がレール8上を走行すると、ローラ33はレール8の左側壁を押圧しながら回転する。これにより電動台車12が走行中にも、ローラ33の横方向位置をレール8の横方向位置に合わせることができる。ローラ33はレール8の外側壁の位置を認識する認識部として構成される。
他方、レール9側には、ローラ34、スライダ35、ローラプレート36、スプリング37、レーザ変位計39、及びターゲット40が設けられる。スライダ35が、スライドフレーム31の長手方向に沿って摺動可能に取付けられ、このスライダ35にはローラプレート36が連結されている。またスライドフレーム31とローラプレート36とはスプリング37により接続されている。スプリング37は、ローラプレート36をスライドフレーム31側の左方向に引張り力を加えるように取付けられている。
ローラプレート36にはローラ34が固定設置されている。ローラ34は、レール9の外側壁に沿うように設置され、スプリング37の弾性力によりレール9の側壁を外側から押圧するように取付けられている。電動台車12が、レール9の上を走行すると、ローラ34はレール9の右側壁を押圧しながら回転する。これにより、電動台車12が走行中にも、ローラ34の位置をレール9の横方向位置に合わせることができる。ローラ34は、レール9の右側壁の位置を認識する認識部として構成される。
スライドフレーム31にはレーザ変位計39が計測部として固定されている。ターゲット40は、レーザ変位計39が照射するレーザの反射板として設けられるものでローラプレート36に固定されている。レーザ変位計39は、レーザ光41をターゲット40に向けて照射するように設置されており、ターゲット40から反射したレーザ光41を受けて、レーザ変位計39の照射位置からターゲット40までの距離を計測する。
ターゲット40及びローラ34は横方向に連動するため、レーザ変位計39の測定結果に基づいてローラ34の位置情報を取得できる。レーザ変位計39とローラ33との間の位置関係は固定されており既知の距離に保持されている。このため、ローラ34の位置情報を取得することで、ローラ33とローラ34との間の距離、すなわち、その地点のレール8、9の間の外形の幅Wの情報を取得でき、レール8、9の間の幅Wを計測できる。
収穫ロボットシステム10が、当該レール8、9の外側からローラ33、34を押圧しつつレール8、9の上を走行しながら、レーザ変位計39を用いてターゲット40の位置を計測することで、レール8、9の間の外形の幅Wを連続して計測できる。
したがって進行方向に沿って、レール8、9の間の幅に変化を生じ、レール8、9の間の距離が変化しても、レール8、9間の幅Wの変化量を計測できる。本形態では、レール8、9の外形の幅Wを計測しているが、レール8、9の中心間の幅や内幅を測定してもよい。車輪15のフランジが外側にあるときには、測定対象とする幅Wは外形幅が最も適している。
これにより、レール8、9の間の幅Wを自動計測できるようになり、計測に必要な工数を大幅に削減できる。レール8、9を構成するパイプの内部には温水が通っているため、パイプの溶接個所の破損、摩耗、極度の錆の進行は早めに修繕することが望ましい。本実施形態によれば、工数を削減できるため、レール8、9の間の幅Wの計測を頻繁に行うことができ、メンテナンスの間隔を短くできる。
手動により計測を行う場合、一般には極軽量な計測器を用いて行うことが多い。このため、収穫ロボットシステム10が実際にレール8、9の上を走行した時のレール8、9の撓みに基づく計測結果を得ることが困難である。本形態によれば、収穫ロボットシステム10が実際にレール8、9の上を走行したときの影響を計測結果に反映できるため、より実態に沿った計測結果を得ることができる。また、連続的に計測できるため、手動計測するより詳細且つ正確に計測できる。
収穫ロボットシステム10が、レール8、9に係るパラメータを自動的に計測し、レール計測管理システム23のサーバ23aが計測結果を連続的に記録しておくことで、それまでに記録されていたデータと比較することが容易になる。これにより、計時的なデータの変動傾向を掴むことができ、経年劣化によるレール8、9の歪みなどの傾向を容易に理解できる。
例えば、図6のパラメータの計測値Kに示すように、最小値min及び最大値maxの基準値内に計測値Kが収まっていたとしても、計時的な変動傾向を考慮すると、変動傾向が明らかに異なってきているため、破損又は劣化している可能性が高いという疑いをかけることができる。この変動傾向はAIを利用して解析しても良い。この場合、破損又は劣化している可能性が高いことが想定されるレール8、9のパラメータを部分的に再計測したり、これまで記録されたパラメータの計測結果を詳細に解析することで、基準値内であっても破損又は損傷を発見できる。
また、図7に示すように、計時的な変化傾向が基準値から外れる可能性が高くなってきている場合には、劣化の予兆を容易に発見できるようになり、レール8、9が破損する前にメンテナンスできる。
(第2実施形態)
第2実施形態について図8を参照して説明する。第2実施形態では、レール8、9の幅の他の計測例を説明する。図8に示したように、収穫ロボット13の先端に取付けられた作物認識装置19のカメラを用いて、レール8、9を撮影、認識するようにしても良い。すなわち、作物2を認識する作物認識装置19がレール8、9を認識する装置として兼ねていても良い。
レール8、9の間の幅を計測するときには、コントローラ14が、マニピュレータ17を操作制御することで作物認識装置19のカメラ視野を下方向に向け、2本のレール8、9を視野範囲に入れて撮影する。計測部としてのレール計測管理システム23のサーバ23aが、この撮影された画像情報に基づいてレール8、9の間の幅を計測し、この計測データを記録すると良い。なお作物認識装置19は、3次元情報を計測可能にしたカメラを用いるとなお望ましい。
(第3実施形態)
第3実施形態について図9を参照して説明する。収穫ロボット13の電動台車12のメインフレーム30の底部にレール撮影用のカメラ50、51を2台所定の距離を保って取り付けても良い。コントローラ14が、カメラ50、51を用いてレール8、9を撮影し、レール計測管理システム23が、この撮影された画像情報に基づいてレール8、9の間の幅を計測しても良い。
2台のカメラ50、51は電動台車12にそれぞれ離間して固定されているため、2台のカメラ50、51の間の距離は既知となる。このため、レール計測管理システム23が、カメラ50、51によりそれぞれ撮影された画像情報に基づいて、レール8、9のそれぞれの位置を求めることで、2本のレール8、9の間の幅を測定できる。
(第4実施形態)
図10は第4実施形態の説明図を示す。第4実施形態では、ロール方向の傾斜をパラメータとして計測する方法を説明する。ここでいうロール方向とは、収穫ロボット13がレール8、9に沿って走行する進行方向に対して左回転又は右回転する方向を示している。
収穫ロボット13のメインフレーム30には上下方向に変位可能にサブフレーム52が取り付けられると共に、サブフレーム52の下端には傾き計測用フレーム53が取付けられている。傾き計測用フレーム53は、レール8、9の延伸方向に対して鉛直方向に延設されており、サブフレーム52の下端に設けられた軸を中心としてロール方向に回動自在に取付けられる。傾き計測用フレーム53の両端には傾き計測専用の車輪55、56が取り付けられている。車輪55、56は、レール8、9の上に接触するため、ロール方向の傾斜を認識可能な認識部として構成される。
傾き計測用フレーム53の上には、水平計54が計測部として搭載されており、ロール方向の傾斜を計測する。これにより、収穫ロボット13の姿勢と関係することなく、レール8、9の高さの差Tに応じて、水平計54がロール方向の傾斜計測結果を指し示す。このため、収穫ロボット13が走行しながらロール方向の傾斜を計測できる。
ロール方向の傾斜を測定する場合、作物認識装置19のカメラを用いたり、図9に示した2台のカメラ50、51を用いてレール8、9を撮影し、ロール方向の傾斜を測定しても良い。このとき、レール8、9の上を走行する収穫ロボット13も傾斜するため、収穫ロボット13の傾斜度を考慮に入れて補正することで、ロール方向の傾斜を正確に測定できる。
前述では、水平計54を傾き計測用フレーム53の上に取り付けた形態を示したが、傾き計測用フレーム53を設けず、メインフレーム30に水平計54を取り付けても良い。特に、収穫ロボット13を支える車輪15が4輪構成とされている場合、レール8、9に車輪15が接触する接触状態に前後左右バランスが依存しやすくなる。このため、メインフレーム30に水平計54を取り付けることで傾斜を測定しやすくなる。
(第5実施形態)
第5実施形態について図11を参照しながら説明する。第5及び第6実施形態では、ピッチ方向の傾斜をパラメータとして計測する方法を説明する。
図11に示すように、収穫ロボット13のメインフレーム30にはサブフレーム52が取付けられている。サブフレーム52は上下方向に変位可能に構成される。図11には左側のレール8の上に構成されたサブフレーム52を図示している。サブフレーム52の下端には、ピッチ方向に回動可能に取付けられた傾き計測用フレーム57が構成されている。
傾き計測用フレーム57は、レール8、9と平行に延設されており、サブフレーム52の下端に設けられた軸を中心としてピッチ方向に回動自在に取り付けられている。傾き計測用フレーム57の両端には、認識部として傾き計測専用の車輪58、59が取り付けられており、車輪58及び59は共にレール8を走行する。車輪58、59は、それぞれ図11に示す前輪15aと中間輪15bとの間、中間輪15bと後輪15cとの間でレール8の上で回転する。
傾き計測用フレーム57は、車輪15とは独立で動作し、傾き計測専用の車輪58、59と連動するため、当該車輪58、59の上下動で傾斜度が変化し、ピッチ方向の傾斜を認識できる。傾き計測用フレーム57の上には、計測部として水平計60が搭載されている。水平計60は傾き計測用フレーム57の傾斜を計測するためピッチ方向の傾斜を計測できる。これにより、収穫ロボット13の姿勢とは関係することなく、進行方向に沿うレール8のピッチ方向の傾斜に応じて、水平計60がピッチ方向の傾斜計測結果を指し示す。このため、収穫ロボット13が走行しながらピッチ方向の傾斜を計測できる。
(第6実施形態)
第6実施形態について図12参照しながら説明する。図12に示すように、収穫ロボットシステム10の前に連結部61を介してサブフレーム52、傾き計測用フレーム57、傾き計測専用の車輪58、59、及び水平計60を取り付けても良い。これにより、第5実施形態と同様にピッチ方向の傾斜を計測できる。なお収穫ロボットシステム10の後に連結部61を介してサブフレーム52、傾き計測用フレーム57、傾き計測専用の車輪58、59、及び水平計60を取り付けても良い。
(第7実施形態)
第7実施形態について図13を参照しながら説明する。第7実施形態は、レール8、9の上を蛇行する際の蛇行度合の計測方法を説明する。図13に示したように、収穫ロボットシステム10が、レール8、9の上を素早く走行すると、電動台車12が、横振動、所謂ヨーイングすることで蛇行することがある。収穫ロボットシステム10への影響が大きいと、電動台車12が損傷したり脱線事故を引き起こす虞がある。
このようなことを未然に防ぐため、収穫ロボットシステム10に慣性計測装置(IMU:Inertial Measurement Unit)を搭載し、レール計測管理システム23が、三次元方向の3軸の角度及び加速度を測定することで慣性運動を測定、管理すると良い。特に、レール計測管理システム23は、サーバ23aを用いてレール8、9の始点から終点まで連続データとして記録し、収穫ロボットシステム10の蛇行ゆらぎ、すなわちヨー方向変化を記録すると良い。
収穫ロボットシステム10に慣性計測装置を搭載することで、複雑な機械的な機構を用いなくても、ロール方向、ピッチ方向の計測も可能になる。人手では計測するのが難しいピッチ方向の傾斜や、蛇行ゆらぎも計測できるので、レール8、9の状態をより正確に把握できる。これにより、適切なメンテナンスを慣行でき安全性を向上できる。
(他の実施形態)
前述実施形態に限定されるものではなく、例えば、以下に示す変形又は拡張が可能である。作物認識装置19やカメラ50、51を用いてレール8、9を撮影することで、画像情報に基づいて摩耗、溶接部の損傷、その他の劣化等を発見することもできる。画像情報から摩耗などの発見するために人工知能を活用すると良い。また作物認識装置19は、図示しないハウスの構造物に取り付けられることで、常に定点から認識するように構成しても良い。
「計測部」を装着したロボットは、必ずしも収穫機能を備えている必要はない。計測専用のロボットや、他の作業、例えば育成管理や防除機能、単なる運搬機能を有するロボットであっても良い。
「計測部」は、収穫ロボットシステム10に一体に設ける必要はない。取り外し可能な計測部を必要に応じてユニット毎に着脱したり、「計測部」を装着した被牽引車を自動走行可能な牽引車により牽引する形でも良い。また収穫機能や他の機能を搭載した他の作業ユニットを着脱可能にしてもよい。「計測部」は、リニアエンコーダを用いて構成しても良い。
収穫ロボットシステム10が、レール8、9の上を走行する際に必ずしも走行部として電動台車12を備えていなくても良い。例えば、走行部としての台車を人力で手押ししても良い。また、人がスイッチ操作することで走行する台車に、レール8、9に関するパラメータを計測する「計測部」を設けても良く、この「計測部」の計測結果をレール計測管理システム23に自動的に記録すると良い。
レール計測管理システム23が、レール8、9の幅や傾きなどのパラメータを記録するときにはレール8、9の計測位置と紐づけて記録すると良いが、あるレーン内におけるレール8、9への乗入地点からの車輪15の回転数を計測し、この回転数計測結果に基づいてレール8、9の計測位置を推定すると良い。より正確に計測位置を推定するために他の方法を用いても良い。
例えば、カメラやGPSを用いて計測位置を推定したり、レーン内の1か所以上に、RFIDタグなどの情報通信端末やQRコード(登録商標)等の情報コードを設置し、これらの情報を各種のリーダにより読取ることで計測位置を補正すると良い。
図6又は図7に示したが、例えばレール8、9の幅などのパラメータを計測しているときに基準値となる最大値maxから最小値minの範囲を逸脱した場合には、収穫ロボットシステム10は安全運行を維持するため停止すると良く、これにより脱輪や転倒を防止できる。
安全運航の担保のためにレール8、9に関するパラメータを測定しているため、必ずしも、パラメータに係る数値の絶対値を正確に計測する必要はない。特に、慣性計測装置を用いて蛇行ゆらぎやピッチ方向の傾斜を求める場合、パラメータの絶対値を正確に計測することは難しい。しかし、メインフレーム30や傾き計測用フレーム53、57に水平計54、60を載置しただけであっても、パラメータの時系列的な変化傾向を取得できるため、複雑な機構を用いなくともレール8、9の検査に必要十分なデータを取得できる。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、8、9はレール、10は収穫ロボットシステム、14は電動台車(走行部)、19は作物認識装置(認識部)、23aはサーバ(記録部)、33、34はローラ(認識部)、39はレーザ変位計(計測部)、50、51はカメラ(認識部)、54、60は水平計(計測部)、55、56、58、59は傾き計測専用の車輪(認識部)、を示す。

Claims (5)

  1. ハウスの中で栽培される作物の栽培状態や当該栽培に関する作業状況を管理するハウス管理システム(1)の一環として構成され、収穫ロボットシステム(10)が走行するレール(8、9)に関するパラメータを計測する計測管理システムであって、
    前記レールに沿って走行する走行部(14)と、
    前記走行部により走行しながら前記レールを認識する認識部(19;33、34;50、51;55、56;58、59)と、
    前記認識部による認識に基づいて前記レールの幅又は傾き等の当該レールに関する前記パラメータを計測する計測部(23;39;54;60)と、
    前記計測部の計測結果を計時的に記録する記録部(23a)と、を備え、
    作業指示が入力されると前記レールに関する前記パラメータを計測・記録する計測管理システム。
  2. 前記認識部(33、34)は、前記レールの外側から押圧するように設けられたローラ(33、34)により構成され、
    前記計測部(39)は、レーザ光を用いて前記ローラの変位を検出するレーザ変位計(39)を用いて構成されている請求項1記載の計測管理システム。
  3. 前記認識部(19)は、前記作物を認識する作物認識装置(19)を用いて構成されている請求項1記載の計測管理システム。
  4. 前記認識部(50、51)は、複数の前記レールをそれぞれ撮影する複数のカメラ(50、51)により構成されている請求項1記載の計測管理システム。
  5. 前記認識部(55、56;58、59)は、前記レールの上に接触して走行する傾き計測専用の車輪(55、56;58、59)を用いて認識するように構成されている請求項1記載の計測管理システム。
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