JP2022070501A - 参拝管理装置、参拝管理装置の制御方法、情報端末、情報端末の制御方法及びプログラム - Google Patents

参拝管理装置、参拝管理装置の制御方法、情報端末、情報端末の制御方法及びプログラム Download PDF

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Abstract

Figure 2022070501000001
【課題】遠隔地からお墓を参拝する。
【解決手段】遠隔地からお墓を参拝するための参拝管理装置であって、前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体と、前記お墓を遠隔地から参拝する参拝者が有する情報端末と、に通信可能に接続され、前記情報端末の識別情報を含む、前記お墓への参拝要求を受け付ける参拝要求受付部と、前記情報端末に、前記移動体によって撮影される動画を視聴する際に必要な認証情報を送信する認証情報送信部と、前記移動体に、前記お墓に移動しながら前記お墓の様子を動画で撮影させると共に、前記認証情報を送信してきた情報端末に前記動画を配信させるための配信開始命令を送信する命令送信部と、を備える。
【選択図】図17

Description

本発明は、参拝管理装置、参拝管理装置の制御方法、情報端末、情報端末の制御方法及びプログラムに関する。
近年、生活スタイルの変化に伴い、故人の遺骨を埋葬する大切な場所であるお墓に関する様々な問題が浮上している。
一方で、お墓に関する問題を解決するために、堂内陵墓(登録商標)や合同墓地など、新しい形のお墓が普及し始めている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
特開2014-202004号公報 特開2019-073955号公報
しかしながら、いずれの場合であっても、お彼岸やお盆、故人の命日などにはお墓参りに行くことが多い。また近い親戚が亡くなった場合などには、納骨式に参列することもある。
この場合、どのような形態のお墓であっても、お墓のある場所に出向いて参拝する必要があるため、例えば遠方に住んでいる人や、病気やケガのために体が不自由な人、老齢のため体力がない人などにとっては、大きな負担となる。
本発明はこのような課題を鑑みてなされたものであり、遠隔地からでもお墓の参拝を可能とするための参拝管理装置、参拝管理装置の制御方法、情報端末、情報端末の制御方法及びプログラムを提供することを目的とする。
本発明の一実施形態は、遠隔地からお墓を参拝するための参拝管理装置であって、前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体と、前記お墓を遠隔地から参拝する参拝者が有する情報端末と、に通信可能に接続され、前記情報端末の識別情報を含む、前記お墓への参拝要求を受け付ける参拝要求受付部と、前記情報端末に、前記移動体によって撮影される動画を視聴する際に必要な認証情報を送信する認証情報送信部と、前記移動体に、前記お墓に移動しながら前記お墓の様子を動画で撮影させると共に、前記認証情報を送信してきた情報端末に前記動画を配信させるための配信開始命令を送信する命令送信部と、を備える。
その他、本願が開示する課題、及びその解決方法は、発明を実施するための形態の欄の記載、及び図面の記載等により明らかにされる。
本発明によれば、遠隔地からでもお墓を参拝することが可能となる。
お墓の外観図である。 お墓の外観図である。 お墓の構成図である。 お墓の構成図である。 厨子の構成図である。 参拝管理システムの全体構成図である。 参拝管理装置のハードウェア構成を示す図である。 参拝管理装置の記憶装置を示す図である。 厨子管理テーブルを示す図である。 参拝口管理テーブルを示す図である。 区画管理テーブルを示す図である。 ユーザ端末のハードウェア構成を示す図である。 移動ロボットのハードウェア構成を示す図である。 参拝管理装置の機能構成を示す図である。 ユーザ端末の機能構成を示す図である。 参拝管理システムの処理の流れを示すフローチャートである。 ユーザ端末に表示される画面例を示す図である。
本明細書および添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。以下、本発明をその一実施形態に即して添付図面を参照しつつ説明する。
==お墓について==
本実施形態に係るお墓の一例として、主に屋外に設置される和型三段墓と呼ばれるお墓10を図1に示す。図1において、お墓10は、お墓10の主体を表示する棹石11と、棹石11を支える上台石12と、中台石13と、下台石(芝台石)14と、を有して構成されている。
またお墓10は、花立15、水鉢16、香炉17を備えている。また下台石14の上面は、故人の嗜好品などを供えるための供物台としても用いられる。また図1には示されていないが、お墓10はろうそく立てを備える場合もある。
棹石11は、墓碑とも呼ばれ、正面には墓碑銘21が彫り込まれている。棹石11には、側面や背面に故人の履歴や戒名などの墓誌23が彫刻されることが多い。
花立15は、墓花を供える器であり、左右一対の花立15が下台石14の上面に置かれる。水鉢16は、故人に水を供するための器である。香炉17は、線香を供えるための台である。
またお墓10は、図1において破線で示すように、故人の遺骨あるいは遺骨を収めた骨壺を収納する納骨室(カロート)8を地下に備えている。
一方、納骨堂などの屋内に設置されるお墓が近年増加している。納骨堂は、いくつかの種類があり、ロッカーの中に遺骨を収めるロッカー式や、仏壇の下部に遺骨を収める仏壇式、さらには、故人の遺骨を厨子に収納しておき、参拝時に機械操作により厨子を参拝口に搬送する、堂内陵墓(登録商標)とも呼ばれる自動搬送式などが存在する。
自動搬送式の納骨堂は、参拝口が遺骨の保管場所から離れているため、ロッカー式や仏壇式の納骨堂のように狭い通路部分で他の参拝者と干渉し合うような不都合を解消することができる。
図2は、自動搬送式の納骨堂に設置される参拝口の典型例を示している。図2に示すように、参拝口にはお墓30が設けられる。お墓30は、複数の遺族で共用される共同墓である。お墓30は、全体の外郭を定める墓石31の他、一対の花立15、水鉢16、香炉17、ろうそく立て(不図示)を備えている。お墓30は、参拝ができる高さになるように基台の上に据えられており、お墓30の周囲は、景観を整えるための装飾が施された壁が設置されている。自動搬送式の納骨堂には、このような参拝口が一つあるいは複数設けられている。
このような自動搬送式の納骨堂は、特許文献2に開示されているように構成されている。図3、図4は、特許文献2に開示された自動搬送式の納骨堂の内部構造を示している。図3は、図2に示した参拝口を上から見た様子に対応している。図3の右側には、弧状に形成された壁に囲まれるようにお墓が設けられた参拝口が示されている。また図3の左側には、遺骨の保管領域が示されている。
遺骨の保管領域には、遺骨を収納する厨子を保管する収納棚と厨子を搬送する昇降機やコンベアなどの機械装置が設けられている。そして、参拝者が参拝を行う際には、収納棚に収納された複数の厨子の中から特定された厨子が機械装置によって参拝口の所定位置まで搬送される。
図4は、図2に示した参拝口を右側から見た様子に対応している。図4の右側は、上述した遺骨の保管領域になっており、図4の左側は、上述した参拝口になっている。図4において、右側の保管領域からコンベアによって搬送されてきた厨子は、参拝口に押し出され、墓石(114)に設けられた窓部(104a)にセットされる。また参拝者の前には扉(152)が設けられており、厨子が窓部(104a)にセットされると扉が開き、参拝が可能になる。そして参拝が終了すると扉が閉まり、厨子は再び機械装置によって元の収納棚まで搬送される。上記の一連の動作は、後述する厨子搬送装置300によって制御される。
図2に戻って、自動搬送式の納骨堂内のお墓30は、墓石31の中央に設けられた窓部32から、遺骨を収めた骨壺60を収納した厨子50が手前の参拝口に押し出されてお墓30の表面に現れるように構成されている。そのため、厨子50の正面部分は、墓石31と対応する墓石53が設けられており、この墓石53には墓碑銘21が刻まれている。厨子50の概要を図5に示す。図5に示すように、厨子50は、収納容器51、蓋52、及び墓碑銘21が彫刻された墓石53を有して構成されている。そして厨子50は、遺骨を収めた骨壺60を内部に収納する。
納骨式の際には、僧侶によって読経が行われた後、厨子50を墓石31から手前に引き出して、厨子50の蓋52を開けて骨壺60を収納容器51内に収めることになる。
==全体構成==
続いて、図6に、本発明の一実施形態に係る参拝管理システム1000の全体構成を示す。参拝管理システム1000は、お墓を遠隔地から参拝することを可能とする情報処理システムである。本実施形態に係る参拝管理システム1000は、納骨堂内のお墓30を遠隔地から参拝する場合と、屋外に設けられるお墓10を参拝する場合のいずれの場合でも対応可能であるが、いずれか一方のみに対応できる態様であってもよい。
お墓10、30の参拝には、お墓参りへの参列や、納骨式への参列など、墓前で行われる各種の法事へ参列する態様が含まれる。以下の実施形態では、墓前で行われる法事(墓参りや納骨式など)へ遠隔地から参列する場合を取り上げて説明しているが、本実施形態は、広く、遠隔地からお墓10、30を参拝する場合に適用可能である。
参拝管理システム1000は、参拝管理装置200と、移動ロボット900と、厨子搬送装置300と、ユーザ端末400と、を含んで構成される。これらの参拝管理装置200、移動ロボット900、厨子搬送装置300、及びユーザ端末400は、インターネットやLAN(Local Area Network)、電話網等のネットワーク500を通じて通信可能に接続されている。
厨子搬送装置300は、自動搬送式の納骨堂に保管されている厨子50を、所定の保管場所からコンベア等の機械装置を用いて参拝口に搬送したり、逆に、参拝口から元の保管場所に搬送したりするための情報処理装置である。
ユーザ端末400は、遠隔地からお墓10やお墓30を参拝する参拝者(以下、ユーザとも記す)が有する情報端末であり、本実施形態では、スマートフォンやノートパソコン、デスクトップ型のパソコン、タブレットなどの情報処理装置である。ユーザは、故人の遺族(家族)である場合もあるし、故人の遺族から墓前で行われる法事への参列(お墓10、30の参拝)を招待された親戚や知人、友人などの場合もある。ユーザは、遠隔地から、移動ロボット900によって撮影された法事の様子やお墓10、30の様子を動画で視聴しながら、お墓10、30の参拝を行う。
なお、法事は、参列者が現地にいる場合もあるが、参列者が全員遠隔地にいて、現地は無人の場合もある。あるいは僧侶やお寺の関係者のみが墓前にいる場合もある。
移動ロボット(移動体)900は、遠隔地にいるユーザの代わりに現地で法事に参列(お墓10、30を参拝)し、お墓10、30や法事の様子を撮影してユーザ端末400に配信するロボットである。移動ロボット900は、車輪を回転させることで路面を走行する態様のロボットであってもよいし、二足以上の脚部を動作させることで歩行する態様のロボットであってもよいし、空中に浮上して移動する態様のロボットであってもよい。
移動ロボット900は、法事やお墓10、30の様子を動画で撮影可能なカメラを備えているが、その他に、周囲の音声を検知するマイクを備えて、現地の音をユーザ端末400に送信するようにしてもよい。このような態様によって、現地の様子をより高い臨場感で遠隔地にいるユーザに伝えることが可能となる。
さらに移動ロボット900は、人や障害物を検知するセンサなど、周囲の状況を検知して自律的に移動可能とするための様々なセンサやアクチュエータを搭載して、現地にいる参列者や僧侶と一緒に移動できるように構成されていてもよい。また移動ロボット900は、マイクやスピーカを備えるようにして、遠隔地からの参列者と現地の人とで会話ができるように構成されていてもよい。
さらに移動ロボット900は、画像を表示するモニタを備えるようにして、遠隔地にいる参列者を撮影した動画をユーザ端末400から取得してモニタに表示することで、遠隔地の参列者の姿や顔を現地の人に見せるように構成されていてもよい。また同様に、複数のユーザがそれぞれユーザ端末400を用いて異なる遠隔地から法事に参列している場合には、これらのユーザがお互いの姿や顔を見ながら会話ができるように構成されていてもよい。以上のような各態様により、遠隔地からの参列者に対して、実際に現地で参列しているのと同じような臨場感を提供することが可能となる。
参拝管理装置200は、ユーザが遠隔地から墓参りや納骨式などの法事に参列(お墓10、30を参拝)できるようにするための様々な処理を行う情報処理装置である。例えば、参拝管理装置200は、墓参りや納骨式などの法事の申し込み(お墓10、30の参拝要求)を受け付けて、納骨堂内の参拝口及び移動ロボット900が空いていれば、ユーザが遠隔地から法事に参列できるようにするための処理を行う。
この場合、故人の遺族(故人の家族)が、ユーザ端末400を用いて遠隔地から法事の申し込みを行う場合もあるし、法事を行うお寺や納骨堂において申し込みを行う場合もある。後者の場合は、現地の係員が申込内容を参拝管理装置200に入力する。
いずれの場合も、法事の申込者は、氏名や住所、顧客コード等の識別情報(遺族の識別情報)を申込み時に連絡するが、遠隔地からの法事への参列者がいる場合には、さらに、動画の配信先となる各参列者のユーザ端末400のメールアドレスや電話番号などのユーザ端末400の識別情報を連絡する。
参拝管理装置200は、これらの申し込み内容を取得して、遠隔地からの参列者がいる場合には、参列者のユーザ端末400に、移動ロボット900によって撮影される動画を視聴する際に必要なIDやパスワード、移動ロボット900のURL(Uniform Resource Locator)などの認証情報を送信する。
ユーザ端末400は、参拝管理装置200によって指定されたURLにIDやパスワードを送信することで、動画を閲覧することができるようになる。またこのとき、遠隔地からの参列者が複数いる場合は、各ユーザ端末400同士でもお互いの姿や顔を見ながら会話をすることも可能となる。
そして参拝管理装置200は、申込者(つまり遺族)の氏名や顧客コード等の識別情報から、法事(墓参りや納骨式など)が行われる場所を特定する。法事が行われる場所は、この遺族のお墓10の場所あるいは、納骨堂内のお墓30の場合は参拝口の場所である。
屋外にあるお墓10で法事が行われる場合には、参拝管理装置200は、移動ロボット900に対し、遺族の氏名等の識別情報から特定されるお墓10の場所に移動しながら、墓地内の様子や、法事やお墓10の様子を動画で撮影させると共に、上記の認証情報を送信してきたユーザ端末400に動画を配信させるための配信開始命令を送信する。
このような態様により、遠隔地にいるユーザであっても、墓参り及び納骨式などの墓前で行われる法事への参列が可能となる。
一方、納骨堂内で法事が行われる場合には、参拝管理装置200は、遺族の氏名等の識別情報から特定される厨子50を参拝口に搬送させるための搬送命令を厨子搬送装置300に送信すると共に、移動ロボット900に対し、参拝口に移動しながら、納骨堂内の様子や、法事やお墓30の様子を動画で撮影し、上記認証情報を送信してきたユーザ端末400に動画を配信する配信開始命令を送信する。
このような態様によっても、遠隔地にいるユーザが墓参り及び納骨式などの墓前で行われる法事に参列することが可能となる。
なお参拝管理装置200は、サーバやパソコン等のハードウェア機器を用いて物理的に構築されたコンピュータシステムであってもよいし、仮想マシンやクラウドコンピュータのように、ハードウェア機器上に仮想的に構築されたコンピュータシステムであってもよい。
また図6には、参拝管理装置200、移動ロボット900、厨子搬送装置300、及びユーザ端末400がそれぞれ1台ずつ記載されているが、これらの少なくともいずれかは2台以上で構成されていてもよい。また厨子搬送装置300は、参拝管理装置200と通信可能に接続されていれば、ネットワーク500に接続されていなくてもよい。さらに、図1に示したようなお墓10の墓前で行われる法事のみが対象の場合は、参拝管理システム1000は厨子搬送装置300を備えなくてよい。
以下、詳細に説明する。
==ハードウェア構成==
まず、参拝管理装置200のハードウェア構成について、図7を参照しながら説明する。
<参拝管理装置>
参拝管理装置200は、CPU(Central Processing Unit)210、メモリ220、通信装置230、記憶装置240、入力装置250、出力装置260、及び記録媒体読取装置270を備えて構成されるコンピュータである。
記憶装置240は、図8に示すように、参拝管理装置200によって実行される参拝管理装置制御プログラム720や、厨子管理テーブル600、参拝口管理テーブル610、区画管理テーブル620等の各種のプログラムやデータを格納する。
記憶装置240に記憶されている参拝管理装置制御プログラム720や各種のデータがメモリ220に読み出されてCPU210によって実行あるいは処理されることにより、参拝管理装置200の各種機能が実現される。
ここで、記憶装置240は例えばハードディスクやSSD(Solid State Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶装置である。
厨子管理テーブル600は、故人の遺骨を納骨堂内の厨子50に収めて保管している遺族(家族)の識別情報と、その厨子50の保管場所を表す納骨堂内の収納棚の棚番号と、を対応付けて記憶するテーブルである。厨子管理テーブル600の一例を図9に示す。図9に示す例では、遺族の識別情報は顧客コードとして記載されている。顧客コードは、遺族毎に一意に付与される情報であり、遺族の氏名や住所、電話番号などの情報と対応づけて記憶されている。参拝管理装置200は、厨子管理テーブル600を参照することにより、上述したように法事の申し込み(参拝要求)を受け付けた際に、この参拝要求に記載されている遺族の識別情報から、その遺族の厨子50の保管場所を特定することができる。
参拝口管理テーブル610は、納骨堂内の参拝口及び移動ロボット900の使用状況を管理するテーブルである。参拝口管理テーブル610の一例を図10に示す。図10に示す例では、参拝口管理テーブル610は、「日時」、「参拝口A」、「参拝口B」、「参拝口C」の各欄を有して構成されている。
日時の欄には、各参拝口を使用可能な時間枠が一例として30分毎に記載されている。
参拝口A、B、Cの各欄には、各時間枠においてその参拝口を使用する遺族の顧客コードが記載されている。例えば参拝口Bは、午前9時から午前10時の1時間にわたり、顧客コードA101で特定される遺族によって使用されることが記載されている。また参拝口Aは、午前9時30分から午前10時30分の1時間にわたって顧客コードA021で特定される遺族によって使用されることが記載されている。なお、この顧客コードA021には「+R」との記載が追加されているが、移動ロボット900を使用することを表している。
参拝管理装置200は、遺族から法事の申し込みを受け付ける際に、参拝口管理テーブル610の内容、つまり参拝口及び移動ロボット900の空き状況をモニタ画面等に出力する。法事の申し込みが遠隔地のユーザ端末400から行われている場合には、参拝管理装置200は、参拝口及び移動ロボット900の空き状況をユーザ端末400に送信する。法事の申し込みがお寺や納骨堂で行われている場合には、参拝管理装置200は、モニタ画面に空き状況を出力する。いずれの場合も、遺族は、参拝口及び移動ロボット900が空いている時間帯の中から、法事を行う日時を指定した予約情報を含めて法事の申し込みを行うことができる。
区画管理テーブル620は、故人の遺骨を屋外のお墓10に収めて保管している遺族(家族)の識別情報と、そのお墓10の場所を表す墓地内の区画番号と、を対応付けて記憶するテーブルである。区画管理テーブル620の一例を図11に示す。図11に示す例では、遺族の識別情報は顧客コードとして記載されている。参拝管理装置200は、区画管理テーブル620を参照することにより、遺族から法事の申し込み(参拝要求)を受け付けた際に、この参拝要求に記載されている遺族の識別情報から、その遺族のお墓10の場所を特定することができる。
なお、本実施形態に係る参拝管理システム1000が、図2に示したような納骨堂内のお墓30の墓前で行われる法事のみを対象にしている場合は、区画管理テーブル620はなくて良い。逆に、本実施形態に係る参拝管理システム1000が、図1に示したような屋外のお墓10の墓前で行われる法事のみを対象にしている場合は、厨子管理テーブル600及び参拝口管理テーブル610はなくて良い。ただしこの場合、参拝管理装置200は、移動ロボット900の空き状況を管理するテーブル(不図示)を備えることになる。
参拝管理装置制御プログラム720は、参拝管理装置200が有する機能を実現するためのプログラムを総称しており、例えば、参拝管理装置200上で動作するアプリケーションプログラムやOS(Operating System)、種々のライブラリ等を含む。
記録媒体読取装置270は、SDカード等の記録媒体800に記録された参拝管理装置制御プログラム720や各種のデータを読み取り、記憶装置240に格納する。
通信装置230は、ネットワーク500を介して、ユーザ端末400や移動ロボット900、厨子搬送装置300、さらには不図示の他のコンピュータと参拝管理装置制御プログラム720やその他各種のデータの授受を行う。
例えば他のコンピュータに上述した参拝管理装置制御プログラム720や厨子管理テーブル600、参拝口管理テーブル610、区画管理テーブル620等の各種のプログラムやデータを格納しておき、参拝管理装置200がこのコンピュータから参拝管理装置制御プログラム720や厨子管理テーブル600、参拝口管理テーブル610、区画管理テーブル620等のプログラムやデータをダウンロードするようにすることができる。
入力装置250は、コマンドやデータの入力を受け付ける各種ボタンやスイッチ、キーボード、タッチパネルディスプレイ上でのタッチ位置を検出するタッチセンサ、マイクなどの入力インタフェース、加速度センサ、温度センサ、GPS受信機やコンパスなどの位置検出センサ、カメラなどである。
出力装置260は、例えばディスプレイやモニタなどの表示装置、スピーカ、バイブレータ、照明などの出力ユーザインタフェースである。
<ユーザ端末>
次にユーザ端末400について説明する。
ユーザ端末400は、図12に示すように、CPU410、メモリ420、通信装置430、記憶装置440、入力装置450、出力装置460、及び記録媒体読取装置470を備えて構成されるコンピュータである。なおこれらのユーザ端末400のハードウェア構成は、参拝管理装置200のハードウェア構成と基本的に共通である。そのため、これらのハードウェア構成についての重複した説明は省略する。
記憶装置440は、図12に示すように、ユーザ端末400によって実行されるユーザ端末制御プログラム740等の各種のプログラムやデータを格納する。
記憶装置440に記憶されているユーザ端末制御プログラム740や各種のデータがメモリ420に読み出されてCPU410によって実行あるいは処理されることにより、ユーザ端末400の各種機能が実現される。
<移動ロボット>
次に移動ロボット900について説明する。
移動ロボット900は、図13に示すように、CPU910、メモリ920、通信装置930、記憶装置940、入力装置950、出力装置960、記録媒体読取装置970、及びアクチュエータ980を備えて構成されるロボットである。なおこれらの移動ロボット900のハードウェア構成のうち、アクチュエータ980以外の各構成要素は、参拝管理装置200やユーザ端末400のハードウェア構成と基本的に共通である。そのため、これらのハードウェア構成についての重複した説明は省略する。
記憶装置940は、図13に示すように、移動ロボット900によって実行される移動ロボット制御プログラム790等の各種のプログラムやデータを格納する。
記憶装置940に記憶されている移動ロボット制御プログラム790や各種のデータがメモリ920に読み出されてCPU910によって実行あるいは処理されることにより、移動ロボット900の各種機能が実現される。
アクチュエータ980は、移動ロボット900を移動させるためのモータやバルブ、エンジンなどの動力発生装置である。アクチュエータ980は、移動ロボット900の移動方式に応じて、車輪や歩行用脚部、飛行用プロペラ、さらにこれらを駆動するモータや減速機などで構成される。
入力装置950は、コマンドやデータの入力を受け付ける各種ボタンやスイッチ、キーボード、タッチパネルディスプレイ上でのタッチ位置を検出するタッチセンサ、マイクなどの入力インタフェース、加速度センサ、温度センサ、GPS受信機、コンパス、距離センサ、接触センサ、などの各種検出センサであり、さらにカメラ951を含んでいる。
また出力装置960は、例えばディスプレイやモニタなどの表示装置、スピーカ、バイブレータ、照明などの出力ユーザインタフェースである。
<厨子搬送装置>
厨子搬送装置300は、上述した参拝管理装置200やユーザ端末400と同様にコンピュータであり、基本的なハードウェア構成は同様であるので、詳細な説明は省略する。厨子搬送装置300は、所定の搬送命令に従って納骨堂内の昇降機やコンベアを駆動し、厨子50の搬送を行う。
<参拝管理装置の機能構成>
次に参拝管理装置200の機能構成図の一例を図14に示す。
本実施形態に係る参拝管理装置200は、参拝要求受付部201、認証情報送信部202、命令送信部203、参拝口指定情報受付部204の各機能を含む。
これらの各機能は、参拝管理装置200のハードウェアによって本実施形態に係る参拝管理装置制御プログラム720が実行されることにより実現される。
参拝要求受付部201は、ユーザ端末400の識別情報を含む、お墓10、30の参拝要求を受け付ける。ユーザ端末400の識別情報は、例えばユーザ端末400のメールアドレスや電話番号などのユーザ端末400を特定するための情報である。また参拝要求受付部201は、参拝要求を受け付ける際に、参拝を行う遺族の氏名や顧客コードなどの遺族を特定するための情報も取得する。これにより、参拝管理装置200は、ユーザ端末400の識別情報によって特定されるユーザ端末400に、遠隔地から参拝するために必要な認証情報を送信することができる。また参拝管理装置200は、遺族の識別情報を元に、遺族のお墓10の場所を法事の実施場所として特定することができる。また納骨堂内の厨子50に故人の遺骨を保管してある遺族の場合には、その遺族の厨子50を特定し、お墓30(参拝口)を法事の実施場所として特定することができる。また、参拝要求受付部201が受け付ける参拝要求には、参拝を行う日時を指定した予約情報が含まれていてもよい。このような態様により、予約した日時に参拝を行うことが可能となる。
認証情報送信部202は、ユーザ端末400に、移動ロボット900によって撮影される動画を視聴する際に必要な認証情報を送信する。この認証情報には、例えば、移動ロボット900によって撮影される動画を視聴する際に必要なIDやパスワード、移動ロボット900のURLが含まれる。ユーザ端末400は、この認証情報によって指定されたURLにIDやパスワードを送信し、移動ロボット900から認証されることで、お墓10、30や法事の様子を撮影した動画を視聴することができるようになる。
また認証情報送信部202は、ユーザ端末400に認証情報を送信する際に、参拝の日時が記載された予約情報を合わせて送信するとよい。このような態様により、遠隔地から法事に参列するユーザは、法事の開催日時を知ることができる。
命令送信部203は、移動ロボット900に配信開始命令を送信する。この配信開始命令によって、移動ロボット900は、お墓10、30の場所に移動しながら法事やお墓10、30の様子を動画で撮影すると共に、上記認証情報を送信してきたユーザ端末400に法事やお墓10、30の様子を撮影した動画を配信する。
移動ロボット900は、この配信開始命令を受信すると所定の待機場所から法事の実施場所に向けて移動を開始する。そして移動しながらカメラ951で周囲の様子を撮影し、ユーザ端末400に動画を配信する。移動ロボット900は、移動中に人や障害物を検出した場合は、それらと衝突しないようにしながら法事の実施場所に向かう。移動ロボット900は法事の実施場所に到着すると、お墓10、30にカメラ951を向けて移動を停止する。移動ロボット900はそのまま動画の撮影を続け、法事の様子をユーザに配信する。
また法事が納骨堂の参拝口で行われる場合には、命令送信部203は、遺族の識別情報から特定される厨子50を指定した搬送命令を厨子搬送装置300に送信する。そうすると厨子搬送装置300は、この搬送命令によって指定された厨子50を参拝口に搬送する。
なお、法事の開始時刻が予約情報によって予め設定されている場合は、命令送信部203は、この予約情報により指定された日時に応じたタイミング、例えばこの日時までに移動ロボット900が墓前に到着できるようなタイミングで、移動ロボット900に配信開始命令を送信するようにしてもよい。この場合命令送信部203は、例えば、移動ロボット900が所定の待機場所から法事の実施場所まで移動するのに要する時間の分だけ早めに配信開始命令を送信するようにしてもよい。あるいは命令送信部203から移動ロボット900に配信開始命令を先に送信しておき、移動ロボット900が法事の実施場所までの移動に要する時間を自ら計算して、移動時間の分だけ早めに自律的に移動開始するようにしてもよい。このような態様により、法事の開始時刻には移動ロボット900が墓前にいるようにできるので、遠隔地からの参列者も現地の参列者と同じように法事に参列することができる。
なお法事の実施場所までの移動ロボット900の移動時間は、5分あるいは10分等の所定時間として予め定めておいてもよいし、法事の実施場所に応じて命令送信部203あるいは移動ロボット900が算出するようにしてもよい。
また法事が納骨堂の参拝口で行われ、法事の開始時刻が予約情報によって予め設定されている場合は、命令送信部203は、この予約情報により指定された日時に応じたタイミング、例えばこの日時までに遺族の識別情報から特定される厨子50が参拝口に搬送されるようなタイミングで、厨子搬送装置300に搬送命令を送信するようにしてもよい。例えば命令送信部203は、厨子50が参拝口まで搬送されるのに要する時間の分だけ早めに厨子搬送装置300に搬送命令を送信するようにしてもよい。あるいは命令送信部203から厨子搬送装置300に搬送命令を先に送信しておき、厨子搬送装置300が厨子50を参拝口まで搬送するのに要する時間を自ら計算して、搬送時間の分だけ早めに自律的に搬送を開始するようにしてもよい。このような態様により、法事の開始時刻までには厨子50が参拝口に搬送されている状態にすることができる。
参拝管理装置200は、参拝開始からの経過時間が所定時間(例えば1時間)以上になるか、法事の終了予定時刻が到来するか、ユーザ端末400から法事への参列の終了を知らせるコマンドを受け取ったか、あるいは現地で参拝終了の操作入力を受け付けた場合は、参拝終了を知らせる命令を移動ロボット900及び厨子搬送装置300に送信する。そうすると、移動ロボット900は、動画の撮影を終了して元の待機場所に戻る。また厨子搬送装置300も同様に、厨子50を元の収納棚に戻す。
移動ロボット900の待機場所には不図示の充電器が設けられており、移動ロボット900は、待機中に内部のバッテリが充電されるように構成されている。
次に、参拝口指定情報受付部204は、遺族が法事を行う際に使用する参拝口を指定した参拝口指定情報を受け付ける。例えば参拝口指定情報受付部204は、法事の受付け時に、上述したように参拝口A、B、Cを指定した参拝要求を受け付ける。
この場合、命令送信部203は、遺族の識別情報から特定される厨子50と、参拝口指定情報から特定される参拝口と、を指定した搬送命令を厨子搬送装置300に送信する。そうすると、厨子搬送装置300は、指定された厨子50を指定された参拝口に搬送する。このような態様により、いずれかの参拝口が空いていれば、他の遺族が法事を実施中であっても法事を行うことが可能となる。
<ユーザ端末の機能構成>
次にユーザ端末400の機能構成図の一例を図15に示す。
本実施形態に係るユーザ端末400は、認証情報受信部401、配信要求送信部402、動画受信部403、動画解析部404、供物表示要求受付部405、供物表示部406、音声再生要求受付部407、音声再生部408の各機能を含む。これらの各機能は、ユーザ端末400のハードウェアによって本実施形態に係るユーザ端末制御プログラム740が実行されることにより実現される。
認証情報受信部401は、移動ロボット900によって撮影される動画を視聴する際に必要な認証情報を参拝管理装置200から受信する。上述したように、この認証情報には、移動ロボット900のURLと、ID、パスワードが含まれている。
そして配信要求送信部402が移動ロボット900にこの認証情報を送信すると、動画受信部403が移動ロボット900から動画を受信する。例えば動画受信部403は、図17に示すような動画を移動ロボット900から受信する。このような態様により、墓前に直接行けないユーザであっても、法事の様子を撮影した動画を視聴しながら遠隔地から法事に参列(お墓10、30を参拝)することが可能となる。
次に、動画解析部404は、移動ロボット900から受信した動画を画像解析して、動画から、花立15、香炉17、ろうそく立て、供物台(下台石)14の各部分を抽出する。
そして供物表示要求受付部405は、ユーザ端末400を操作するユーザから、墓花、線香、ろうそく、お供え物の少なくともいずれかを指定した供物表示要求を受け付ける。例えば、図17に示すユーザ端末400の画面には、「墓花」「線香」「蝋燭」「供物」と記載された操作ボタンがあり、ユーザがいずれかを選択することにより、ユーザ端末400は供物表示要求を受け付ける。
そうすると、供物表示部406は、AR(Augmented Reality)を利用して、供物表示要求により指定された供物に該当する動画内の部分に供物を表す画像を重ねて表示する。図17に示す画面の例では、「墓花」の画像が動画に重ねて表示されている。例えば現地のお墓30に他の参列者がいて墓花が実際に供えられている場合には、遠隔地にいるユーザは特に墓花の画像を動画に重ねて表示する必要はないが、現地が無人で、お墓30に墓花が供えられていない場合もある。そのような場合は、ユーザはユーザ端末400の「墓花」のボタンを押すことで、お墓30に墓花をお供えすることができる。なお、「供物」のボタンを押した場合は、例えば、さらに、酒、水、菓子、などを選択する画面が開き、例えば故人の好物だったものを選んでお供えするようにすることも可能である。
次に、音声再生要求受付部407は、お経あるいは所定の音楽を含む音声の再生要求を受け付ける。図17に示す例では、ユーザが「お経」「BGM」の各ボタンを押すことでユーザ端末400は音声の再生要求を受け付ける。
そうすると、音声再生部408は、再生要求により指定された音声を再生する。音声再生部408は、「お経」が指定された場合にはお経を再生する。また音声再生部408は、「BGM」が指定された場合には音楽を再生する。なお「お経」のボタンを押した場合には、さらに宗派を選択して、各宗派のお経を再生することができるようになっていてもよい。もちろん、現地のお墓30で僧侶が読経をしてくれる場合には、遠隔地にいるユーザは特にお経を再生する必要はないが、現地が無人の場合もある。そのような場合は、ユーザはユーザ端末400の「お経」のボタンを押すことで、故人にお経を唱えることが可能となる。また「BGM」のボタンを押した場合は、個人が好きだった音楽を選曲できるようになっていて、故人に聞かせるようにすることもできる。
なお、上記のお経や音楽の音声データ、さらには、墓花、ろうそく、供物、線香などの画像データは、いずれもユーザ端末400の記憶装置440に記憶されていてもよいし、ネットワーク500で通信可能に接続された不図示のコンピュータや、あるいは参拝管理装置200の記憶装置240に記憶されているものをダウンロードあるいはストリーミング再生するようにしてもよい。
==処理の流れ==
次に、本実施形態に係る参拝管理システム1000を構成するユーザ端末400、参拝管理装置200及び移動ロボット900の処理の流れを、図16及び図17を参照しながら説明する。ここでは、遺族が遠隔地から納骨堂内のお墓30の墓参りを予約なしで申し込む場合を例に説明する。
この場合ユーザは、図17に示すユーザ端末400の画面に表示されている「開始受付」と書かれているボタンを押す。
そうするとユーザ端末400は、お墓30の参拝要求を参拝管理装置200に送信する(S1000)。この参拝要求には、顧客コードと、ユーザ端末400のメールアドレスが含まれている。そして参拝管理装置200は、お墓30の参拝要求を受け付ける(S1010)。
そうすると参拝管理装置200は、参拝口管理テーブル610を参照して、移動ロボット900及び参拝口の空き状況をチェックし(S1020)、空き状況をユーザ端末400に送信する(S1030)。空きがなければ、処理を終了する(S1040、S1050)。
空きがあれば、参拝管理装置200は、移動ロボット900からの動画を視聴するために必要な認証情報をユーザ端末400に送信すると共に(S1060)、厨子管理テーブル600を参照して、顧客コードから厨子50の保管場所を特定し、厨子搬送装置300に、厨子50の搬送命令を送信する(S1080)。
ユーザ端末400は、送られてきた認証情報を元に、移動ロボット900にID及びパスワードを送信し、動画の配信を受けるための認証を受ける(S1070)。また参拝管理装置200は移動ロボット900に対して配信開始命令を送信する(S1090)。
そうすると移動ロボット900は、動画の撮影を開始して、動画をユーザ端末400に配信すると共に、所定の待機場所から、配信開始命令で指定された場所(参拝口)に移動を開始する(S1100、S1110)。
ユーザは、移動ロボット900から配信される動画を視聴しながらお墓30を参拝する。その間、ユーザ端末400は動画を画像解析しており、ユーザから「墓花」「線香」「蝋燭」「供物」のボタンが押されたことを検知した場合には、押されたボタンに応じた画像を記憶装置440あるいは他のコンピュータから取得して、移動ロボット900から配信されてくる動画に重ねて表示する(S1120)。同様にユーザ端末400は、「お経」「BGM」のボタンが押されたことを検知した場合には、押されたボタンに応じた音声を記憶装置440あるいは他のコンピュータから取得して再生する(S1120)。
またユーザが「メッセージ」と書かれたボタンを押すと、ユーザ端末400はメッセージの入力画面(不図示)を開く。このようにして、ユーザは、故人に向けて好きなメッセージを入力することができる。このメッセージは、ユーザ端末400の記憶装置440や参拝管理装置200などの他のコンピュータに記憶され、ユーザは好きな時に読み返すこともできる。またSNS等を使って送信し、他のユーザと共有することもできる。
また「設定」と書かれたボタンを押すと、様々な設定を行うことができる。例えば、上述したお経やBGMを押したときに流れる音声を指定することができる。
「終了」のボタンを押すと、お墓30の参拝を終了する。このとき、ユーザ端末400は、参拝管理装置200に、参拝終了を知らせる終了通知を送信する(S1130)。そうすると参拝管理装置200は、厨子搬送装置300に、厨子50を元の収納棚に戻すように命令を送信すると共に、移動ロボット900に対して、動画の撮影を終了して元の待機場所に移動するように終了通知を送信する(S1140)。
そして移動ロボット900は、動画の撮影を終了して、元の待機場所に戻る(S1150)。
以上、本実施形態について詳細に説明したが、本実施形態のような態様により、お墓10、30を遠隔地から参拝することが可能となる。例えば、墓参りへの参列や、納骨式への参列など、墓前で行われる各種の法事へ遠隔地から参列することが可能となる。そしてこれにより、例えば遠方に住んでいる人や、病気やケガのために体が不自由な人、老齢のため体力がない人などであっても、無理なく、法事への参列やお墓10、30の参拝が可能となる。
また本実施形態では、移動ロボット900を用いることにより、屋外のお墓10を遠隔地から参拝する場合にも適用可能である。また納骨堂などの屋内のお墓30を遠隔地から参拝する場合であっても、お墓30の数に依存せずに適用することが可能となる。つまり、例えば固定式カメラとマイクをお墓30に設置することで、遠隔地からお墓30を参拝するようにすることも可能であるが、その場合、カメラ及びマイクをお墓30毎に設置する必要がある。そのため、納骨堂内にお墓30が例えば20基ある場合には、カメラ及びマイクを20セット用意して納骨堂内に設置する工事を行う必要がある。これに対し、本実施形態のように移動ロボット900を用いる場合には、お墓30の数とは関係なく、移動ロボット900を利用状況に応じた数だけ準備しておけば、遠隔地からのお墓30の参拝に対応可能となる。
また固定式カメラをお墓30に設置する場合には、カメラの前に人が立ってしまい、お墓30を撮影できなくなる可能性があるため、天井などの高い場所に設置する必要があるが、移動ロボット900を用いる場合には、お墓30が見える場所に移動ロボット900を移動させれば良いので、そのような問題を防止できる。移動ロボット900の移動は、ユーザが遠隔地から行っても良いし、移動ロボット900が自律的にお墓30が撮影できる場所に移動してもよい。また遠隔地からお墓30を参拝しているユーザは、天井から見下ろすように撮影された映像とは違い、人の目線に近い高さで撮影された動画を視聴できるので、より現地でお墓30を参拝している感覚に近い臨場感を持つことができる。
なお、本実施形態は、ロッカー式や仏壇式などの固定式の納骨堂内のお墓を参拝する場合にも適用可能である。固定式の納骨堂内のお墓を遠隔地から参拝する場合は、屋外のお墓10を遠隔地から参拝する場合と同様に行えばよい。
上述した実施の形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明はその趣旨を逸脱することなく変更、改良され得るとともに、本発明にはその等価物も含まれる。
8 納骨室
10 お墓
11 棹石
12 上台石
13 中台石
14 下台石
15 花立
16 水鉢
17 香炉
21 墓碑銘
23 墓誌
30 お墓
31 墓石
32 窓部
50 厨子
51 収納容器
52 蓋
53 墓石
60 骨壺
200 参拝管理装置
201 参拝要求受付部
202 認証情報送信部
203 命令送信部
204 参拝口指定情報受付部
210 CPU
220 メモリ
230 通信装置
240 記憶装置
250 入力装置
260 出力装置
270 記録媒体読取装置
300 厨子搬送装置
400 ユーザ端末
401 認証情報受信部
402 配信要求送信部
403 動画受信部
404 動画解析部
405 供物表示要求受付部
406 供物表示部
407 音声再生要求受付部
408 音声再生部
410 CPU
420 メモリ
430 通信装置
440 記憶装置
450 入力装置
460 出力装置
470 記録媒体読取装置
500 ネットワーク
600 厨子管理テーブル
610 参拝口管理テーブル
620 区画管理テーブル
720 参拝管理装置制御プログラム
740 ユーザ端末制御プログラム
790 移動ロボット制御プログラム
800 記録媒体
900 移動ロボット
910 CPU
920 メモリ
930 通信装置
940 記憶装置
950 入力装置
951 カメラ
960 出力装置
970 記録媒体読取装置
1000 参拝管理システム

Claims (12)

  1. 遠隔地からお墓を参拝するための参拝管理装置であって、
    前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体と、前記お墓を遠隔地から参拝する参拝者が有する情報端末と、に通信可能に接続され、
    前記情報端末の識別情報を含む、前記お墓への参拝要求を受け付ける参拝要求受付部と、
    前記情報端末に、前記移動体によって撮影される動画を視聴する際に必要な認証情報を送信する認証情報送信部と、
    前記移動体に、前記お墓に移動しながら前記お墓の様子を動画で撮影させると共に、前記認証情報を送信してきた情報端末に前記動画を配信させるための配信開始命令を送信する命令送信部と、
    を備える、参拝管理装置。
  2. 請求項1に記載の参拝管理装置であって、
    前記参拝要求には、前記お墓を参拝する日時を指定した予約情報が含まれ、
    前記認証情報送信部は、前記予約情報を、前記認証情報と共に前記情報端末に送信し、
    前記命令送信部は、前記予約情報により指定された日時に応じたタイミングで前記移動体に前記配信開始命令を送信する、参拝管理装置。
  3. 請求項1に記載の参拝管理装置であって、
    前記お墓は、納骨堂において複数の遺族で共用される共同墓であり、
    所定の搬送命令に応じて、遺骨を収納する厨子を前記お墓に搬送するように構成された厨子搬送装置と通信可能に接続され、
    前記命令送信部は、前記参拝要求に記述された遺族の識別情報から特定される厨子を前記お墓に搬送するための搬送命令を前記厨子搬送装置に送信する、参拝管理装置。
  4. 請求項3に記載の参拝管理装置であって、
    前記参拝要求には、前記お墓を参拝する日時を指定した予約情報が含まれ、
    前記認証情報送信部は、前記予約情報を、前記認証情報と共に前記情報端末に送信し、
    前記命令送信部は、前記予約情報により指定された日時に応じたタイミングで、前記移動体に前記配信開始命令を送信すると共に、前記厨子搬送装置に前記搬送命令を送信する、参拝管理装置。
  5. 請求項3に記載の参拝管理装置であって、
    前記納骨堂には、複数の前記お墓が設けられ、
    前記厨子搬送装置は、前記搬送命令によって指定された厨子を、前記搬送命令によって指定されたお墓に搬送するように構成され、
    前記参拝者が参拝するお墓を指定した参拝口指定情報を受け付ける参拝口指定情報受付部と、
    をさらに備え、
    前記命令送信部は、前記参拝要求から特定される厨子と、前記参拝口指定情報から特定される参拝口と、を指定した搬送命令を前記厨子搬送装置に送信する、参拝管理装置。
  6. 遠隔地からお墓を参拝する際に用いられる情報端末であって、
    前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体と、遠隔地からの前記お墓の参拝を可能とするための参拝管理装置と、に通信可能に接続され、
    前記参拝管理装置から、前記移動体によって撮影される動画を視聴する際に必要な認証情報を受信する認証情報受信部と、
    前記移動体に、前記認証情報を送信する配信要求送信部と、
    前記移動体から、前記お墓の様子が撮影された動画を受信する動画受信部と、
    を備える、情報端末。
  7. 請求項6に記載の情報端末であって、
    前記移動体から受信した動画を画像解析して、前記動画から、花立、香炉、ろうそく立て、供物台の各部分を抽出する動画解析部と、
    墓花、線香、ろうそく、お供え物の少なくともいずれかを指定した供物表示要求を受け付ける供物表示要求受付部と、
    前記供物表示要求により指定された供物に該当する前記動画内の部分に、前記供物を表す画像を重ねて表示する供物表示部と、
    を備える、情報端末。
  8. 請求項6又は7に記載の情報端末であって、
    お経あるいは所定の音楽を含む音声の再生要求を受け付ける音声再生要求受付部と、
    前記再生要求により指定された音声を再生する音声再生部と、
    を備える、情報端末。
  9. 遠隔地からお墓を参拝するための参拝管理装置の制御方法であって、
    前記参拝管理装置が、
    前記お墓を遠隔地から参拝する参拝者が有する情報端末の識別情報を含む、前記お墓への参拝要求を受け付け、
    前記情報端末に、前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体によって撮影された前記動画を視聴する際に必要な認証情報を送信し、
    前記移動体に、前記お墓に移動しながら前記お墓の様子を動画で撮影させると共に、前記認証情報を送信してきた情報端末に前記動画を配信させるための配信開始命令を送信する、参拝管理装置の制御方法。
  10. 遠隔地からお墓を参拝する際に用いられる情報端末の制御方法であって、
    前記情報端末が、
    遠隔地からの前記お墓の参拝を可能とするための参拝管理装置から、前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体によって撮影された前記動画を視聴する際に必要な認証情報を受信し、
    前記移動体に、前記認証情報を送信し、
    前記移動体から、前記お墓の様子を撮影した動画を受信する、情報端末の制御方法。
  11. コンピュータに、
    遠隔地からのお墓の参拝者が有する情報端末の識別情報を含む、前記お墓への参拝要求を受け付ける手順と、
    前記情報端末に、前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体によって撮影された前記動画を視聴する際に必要な認証情報を送信する手順と、
    前記移動体に、前記お墓に移動しながら前記お墓の様子を動画で撮影させると共に、前記認証情報を送信してきた情報端末に前記動画を配信させるための配信開始命令を送信する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
  12. コンピュータに、
    遠隔地からのお墓の参拝を可能とするための参拝管理装置から、前記お墓の様子を動画で撮影するカメラを備えた移動体によって撮影された前記動画を視聴する際に必要な認証情報を受信する手順と、
    前記移動体に、前記認証情報を送信する手順と、
    前記移動体から、前記お墓の様子を撮影した動画を受信する手順と、
    を実行させるためのプログラム。
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