JP2022070208A - 作業記録作成方法、プログラム、作業記録作成装置、及び作業記録システム - Google Patents

作業記録作成方法、プログラム、作業記録作成装置、及び作業記録システム Download PDF

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Abstract

【課題】 作業者の発話内容から自動で作業記録を作成する。【解決手段】一実施形態にかかる作業記録作成方法は、情報処理装置が実行する作業記録作成方法であって、作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する工程と、前記テキスト情報及び予め登録された種類パターンに基づいて、作業の種類を特定する工程と、特定された前記作業の種類を示す情報を含む作業記録を作成する工程と、を含む。【選択図】図14

Description

本発明は、作業記録作成方法、プログラム、作業記録作成装置、及び作業記録システムに関する
介護施設では、介護記録が作成されている。介護記録は、介護施設の職員が介護者に対して実施した介護作業の内容を記録したものである。介護記録は、被介護者ごとに、介護作業ごとに作成する必要があるため、介護施設の職員にとって大きな負担となっている。この様な負担を軽減する方法として、介護施設の職員が被介護者に提供した介護サービスの種類を、端末装置に表示されたアイコンをタッチすることで入力可能とする方法が提案されている。
特開2020-35190号公報
しかしながら、上記従来の技術によれば、介護記録を作成する際の負担は軽減されるものの、職員が介護サービスを提供するたびに介護記録を作成しなければならないことに変わりはなかった。このため、介護記録の作成負担が十分に軽減されているとは言い難かった。
本発明は、上記の課題を鑑みてなされたものであり、作業者の発話内容から自動で作業記録を作成することを目的とする。
一実施形態にかかる作業記録作成方法は、情報処理装置が実行する作業記録作成方法であって、作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する工程と、前記テキスト情報及び予め登録された種類パターンに基づいて、作業の種類を特定する工程と、特定された前記作業の種類を示す情報を含む作業記録を作成する工程と、を含む。
一実施形態によれば、作業者の発話内容から自動で作業記録を作成することができる。
作業記録システムの構成の一例を示す図である。 集音装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 端末装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 サーバ装置のハードウェア構成の一例を示す図である。 集音装置の機能構成の一例を示す図である。 端末装置の機能構成の一例を示す図である。 サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。 介護記録の一例を示す図である。 名称情報の一例を示す図である。 担当情報の一例を示す図である。 キーワード情報の一例を示す図である。 集音装置による音声情報の送信方法の一例を示すフローチャートである。 端末装置によるテキスト情報の送信方法の一例を示すフローチャートである。 サーバ装置による介護記録の作成方法の一例を示すフローチャートである。 記憶部に記憶されたテキスト情報を含むレコードの一例を示す図である。 サーバ装置による被介護者の特定方法の一例を示すフローチャートである。 サーバ装置による介護作業の種類の特定方法の一例を示すフローチャートである。 サーバ装置による介護作業に関する量の特定方法の一例を示すフローチャートである。 端末装置による介護記録の表示方法の一例を示すフローチャートである。 第1画面の一例を示す図である。 第2画面の一例を示す図である。 サーバ装置による介護記録の修正方法の一例を示すフローチャートである。 サーバ装置の機能構成の一例を示す図である。 種類パターン情報の一例を示す図である。 サーバ装置による介護作業の種類の特定方法の一例を示すフローチャートである。
以下、本発明の各実施形態について、添付の図面を参照しながら説明する。なお、各実施形態に係る明細書及び図面の記載に関して、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複した説明を省略する。
[第1実施形態]
<システム概要>
まず、第1実施形態に係る作業記録システムの概要について説明する。本実施形態に係る作業記録システムは、作業者の発話内容に基づいて、自動で作業記録を作成する情報処理システムである。作業者は、記録対象となる作業を実施する人である。作業記録は、作業者が実施した作業内容を記録した情報である。作業記録は、例えば、作業者、作業の種類、及び作業対象を示す情報を含むが、これに限られない。作業記録の内容は任意に設定可能である。
作業記録システムは、作業記録の作成が要求される任意の場所で利用可能である。作業記録システムが利用可能な場所は、介護施設、医療施設、リハビリ施設、保育施設、又は工場であるが、これに限られない。
本実施形態において、作業者は、実施した作業内容を発話する。作業者が作業内容を発話すると、作業記録システムは、作業者の音声情報を取得し、取得した音声情報をテキスト情報に変換し、得られたテキスト情報から作業対象及び作業の種類を特定し、作業者、作業対象、及び作業の種類を対応づけて記録する。これにより、作業者、作業対象、及び作業の種類を示す情報を含む作業記録が自動で作成される。なお、作業記録システムが取得する音声情報は、作業者の音声及び環境音などのノイズを含む音情報である。
例えば、作業記録システムを介護施設で利用する場合、介護施設の職員である介護者(作業者)は、介護作業の内容を発話する。介護者が介護作業の内容を発話すると、作業記録システムは、介護者の音声情報を取得し、取得した音声情報をテキスト情報に変換し、得られたテキスト情報から介護作業の対象である被介護者(作業対象)及び介護作業の種類を特定し、介護者、被介護者、及び介護作業の種類を対応づけて記録する。これにより、介護者、被介護者、及び介護作業の種類を示す情報を含む介護記録(作業記録)が自動で作成される。
また、例えば、作業記録システムを医療施設で利用する場合、医者や看護師などの医療従事者(作業者)は、医療行為(作業)の内容を発話する。医療従事者が医療行為の内容を発話すると、作業記録システムは、医療従事者の音声情報を取得し、取得した音声情報をテキスト情報に変換し、得られたテキスト情報から医療行為の対象である患者(作業対象)及び医療行為の種類を特定し、医療従事者、患者、及び医療行為の種類を対応づけて記録する。これにより、医療従事者、患者、及び医療行為の種類を示す情報を含む診療記録(作業記録)が自動で作成される。
また、例えば、作業記録システムをリハビリ施設で利用する場合、理学療法士や作業療法士などの作業者は、リハビリテーション(作業)の内容を発話する。作業者がリハビリテーションの内容を発話すると、作業記録システムは、作業者の音声情報を取得し、取得した音声情報をテキスト情報に変換し、得られたテキスト情報からリハビリテーションの対象である患者(作業対象)及びリハビリテーションの種類を特定し、作業者、患者、及びリハビリテーションの種類を対応づけて記録する。これにより、作業者、患者、及びリハビリテーションの種類を示す情報を含むリハビリ記録(作業記録)が自動で作成される。
また、例えば、作業記録システムを保育施設で利用する場合、保育士は、保育業務(作業)の内容を発話する。保育士が保育業務の内容を発話すると、作業記録システムは、保育士の音声情報を取得し、取得した音声情報をテキスト情報に変換し、得られたテキスト情報から保育業務の対象である児童(作業対象)及び保育業務の種類を特定し、保育士、児童、及び保育業務の種類を対応づけて記録する。これにより、保育士、児童、及び保育業務の種類を示す情報を含む保育記録(作業記録)が自動で作成される。
また、例えば、作業記録システムを工場で利用する場合、工場の従業者は、作業の内容を発話する。従業者が作業の内容を発話すると、作業記録システムは、従業者の音声情報を取得し、取得した音声情報をテキスト情報に変換し、得られたテキスト情報から作業対象及び作業の種類を特定し、従業者、作業対象、及び作業の種類を対応づけて記録する。これにより、従業者、作業対象、及び作業の種類を示す情報を含む作業記録が自動で作成される。なお、ここでいう作業対象は、作業の対象となる部品、製品、仕掛品、材料、ライン、設備、工程、又はこれらの組み合わせであるが、これに限られない。
以下では、介護施設で利用される場合を例に、作業記録システムについて説明する。介護施設では、介護作業の実施時に、介護者が被介護者に対して介護作業の内容に関する「声かけ」を積極的に行うことが推奨されている。作業記録システムは、この「声かけ」に基づいて、介護記録を自動で作成することができる。言い換えると、作業記録システムを介護施設に導入する場合、介護者に新たな作業(発話)を要求する必要がない。このため、本実施形態にかかる作業記録システムは、介護施設に容易に導入することができる。
また、作業記録システムを介護施設に導入した場合、介護者が被介護者に対して積極的に「声かけ」を行うほど、自動で作成される介護記録の割合が増え、介護記録の作業負担が低下する。作業負担の低下は「声かけ」の実施に対するインセンティブとなるため、作業記録システムは、介護者による「声かけ」を促進することができる。
また、介護者から被介護者への「声かけ」が増加すると、介護者と被介護者の間の信頼関係が強化されると考えられる。したがって、作業記録システムは、介護者の作業負担を低下させると同時に、介護施設における介護者と被介護者の間の信頼関係を強化することもできる。
なお、上述の通り、本実施形態における作業記録システムは、介護施設に限られず、医療施設、リハビリ施設、保育施設、工場など、作業記録の作成が求められる任意の施設で利用可能である。また、作業対象は、人に限られず、物体や工程など、任意に設定可能である。
<システム構成>
図1は、本実施形態に係る作業記録システムの構成の一例を示す図である。図1に示すように、本実施形態に係る作業記録システムは、集音装置1と、端末装置2と、サーバ装置3と、を備える。端末装置2及びサーバ装置3は、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続される。ネットワークNは、例えば、有線LAN(Local Area Network)、無線LAN、インターネット、公衆回線網、モバイルデータ通信網、又はこれらの組み合わせである。
集音装置1は、介護者(作業者)が発話した音声を集音し、介護者の音声情報を取得する装置であり、介護者に携帯される。集音装置1は、インターカム、ヘッドセット、イヤホンマイク、又はピンマイクであるが、これに限られない。集音装置1は、介護者の音声情報を取得可能な任意の装置であり得る。
集音装置1は、取得した音声情報を端末装置2に送信する。集音装置1及び端末装置2は、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)などの近距離無線通信により相互に通信可能に接続されてもよいし(図1参照)、ネットワークNを介して相互に通信可能に接続されてもよい。また、集音装置1は、マイクケーブルにより端末装置2に接続されてもよいし、端末装置2に搭載されていてもよい。
端末装置2は、介護者が利用する情報処理装置である。端末装置2は、介護者により携帯されるのが好ましい。端末装置2は、集音装置1から音声情報を取得し、取得した音声情報を音声認識処理によりテキスト情報に変換する。音声認識処理として、既存の任意の方法を利用できる。端末装置2は、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、スマートウォッチ、又はノートPC(Personal Computer)であるが、これに限られない。
端末装置2は、音声情報を変換して得られたテキスト情報を、音声情報の取得時刻を示す時刻情報及び端末情報と対応づけて、サーバ装置3に無線で送信する。音声情報の取得時刻は、介護記録における介護作業の実施時刻に相当する。端末情報は、端末装置2の識別情報又は端末装置2を利用する介護者の識別情報を含む。
端末装置2は、介護記録表示装置の一例であり、テキスト情報を定期的(例えば、5分ごと)にサーバ装置3に送信してもよいし、新たなテキスト情報を取得するたびにサーバ装置3に送信してもよいし、未送信のテキスト情報が所定のデータ量になるたびにサーバ装置3に送信してもよい。端末装置2で音声認識処理を実行することにより、サーバ装置3の計算負荷を低減できる。また、端末装置2が音声情報をサーバ装置3に送信しない場合、端末装置2とサーバ装置3との間の通信負荷を低減できる。
また、端末装置2は、テキスト情報と共に音声情報をサーバ装置3に送信してもよい。これにより、介護者が発話した音声を事後的に確認したり、端末装置2から取得したテキスト情報が不適切な場合にサーバ装置3で改めて音声情報をテキスト化したりすることができる。
また、端末装置2は、テキスト情報の代わりに音声情報をサーバ装置3に送信してもよい。この場合、端末装置2は音声認識処理を実行せず、サーバ装置3が音声認識処理を実行し、音声情報をテキスト情報に変換すればよい。これにより、端末装置2の計算負荷を低減できる。
以下では、端末装置2がテキスト情報及び音声情報をサーバ装置3に送信する場合を例に説明する。
サーバ装置3は、介護記録作成装置(作業記録作成装置)の一例であり、介護記録を作成する情報処理装置である。サーバ装置3は、端末装置2から取得したテキスト情報に基づいて、介護記録(作業記録)を作成し、端末装置2に表示させる。具体的には、サーバ装置3は、テキスト情報に付加された端末情報から端末装置2を利用する介護者を特定する。また、サーバ装置3は、テキスト情報から被介護者の名前を抽出し、介護作業が実施された被介護者を特定する。また、サーバ装置3は、テキスト情報に基づいて、実施された介護作業の種類を特定する。また、サーバ装置3は、テキスト情報に付加された時刻情報に基づいて介護作業の実施時刻を特定する。そして、サーバ装置3は、特定した介護者、被介護者、介護作業の種類、及び実施時刻を対応づけて記録する。これにより、介護者、被介護者、介護作業の種類、及び実施時刻を示す情報を含む介護記録が作成される。サーバ装置3は、作成した介護記録を端末装置2に送信し、表示させる。介護記録の作成方法について詳しくは後述する。
なお、図1の例では、作業記録システムは、1のサーバ装置3を備えるが、複数のサーバ装置3を備えてもよい。すなわち、複数のサーバ装置3が連携して介護記録の作成を行ってもよい。
<ハードウェア構成>
次に、集音装置1、端末装置2、及びサーバ装置3のハードウェア構成について説明する。図2は、集音装置1のハードウェア構成の一例を示す図である。図2に示すように、集音装置1は、バスB1を介して相互に接続された、プロセッサ101と、メモリ102と、通信I/F104と、入出力I/F105と、マイク107と、スピーカ108と、を備える。
プロセッサ101は、メモリ102に記憶されたプログラムを展開して実行することにより、集音装置1の各構成を制御し、集音装置1の機能を実現する。プロセッサ101が実行するプログラムは、ファームウェアを含むが、これに限られない。プロセッサ101がファームウェアを実行することにより、本実施形態に係る集音方法が実現される。プロセッサ101は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、MPU(Micro Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、DSP(Digital Signal Processor)、又はこれらの組み合わせである。
メモリ102は、例えば、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable Programmable ROM)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable ROM)、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM(Dynamic RAM)、SRAM(Static RAM)、MRAM(Magnetoresistive RAM)、又はこれらの組み合わせである。
通信I/F104は、集音装置1を端末装置2に接続するためのインタフェースである。通信I/F104は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、又はZigBee(登録商標)による無線通信が可能である。
入出力I/F105は、集音装置1にマイク107及びスピーカ108を接続するためのインタフェースである。
なお、本実施形態において、ファームウェアは、集音装置1の製造段階でメモリ102に書き込まれてもよいし、端末装置2又はネットワークNを介して集音装置1に提供されてもよいし、非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して集音装置1に提供されてもよい。
図3は、端末装置2のハードウェア構成の一例を示す図である。図3に示すように、端末装置2は、バスB2を介して相互に接続された、プロセッサ201と、メモリ202と、ストレージ203と、通信I/F204と、入出力I/F205と、ドライブ装置206と、を備える。
プロセッサ201は、ストレージ203に記憶されたプログラムをメモリ202に展開して実行することにより、端末装置2の各構成を制御し、端末装置2の機能を実現する。プロセッサ201が実行するプログラムは、OS(Operating System)及び音声認識プログラムを含むが、これに限られない。プロセッサ201が音声認識プログラムを実行することにより、本実施形態に係る音声認識方法が実現される。プロセッサ201は、例えば、CPU、MPU、GPU、ASIC、DSP、又はこれらの組み合わせである。
メモリ202は、例えば、ROM、RAM、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM、EPROM、EEPROM、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM、SRAM、MRAM、又はこれらの組み合わせである。
ストレージ203は、OS、音声認識プログラム、及び各種のデータを記憶する。ストレージ203は、例えば、フラッシュメモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、SCM(Storage Class Memories)、又はこれらの組み合わせである。
通信I/F204は、端末装置2をネットワークNに接続するためのインタフェースである。通信I/F204は、例えば、Bluetooth(登録商標)、Wi-Fi(登録商標)、ZigBee(登録商標)、又はこれらの組み合わせによる無線通信が可能である。
入出力I/F205は、端末装置2に入力装置207及び出力装置208を接続するためのインタフェースである。入力装置207は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、又はこれらの組み合わせである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。
なお、本実施形態において、音声認識プログラムは、端末装置2の製造段階でメモリ202又はストレージ203に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介して端末装置2に提供されてもよいし、非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介して端末装置2に提供されてもよい。
図4は、サーバ装置3のハードウェア構成の一例を示す図である。図4に示すように、サーバ装置3は、バスB3を介して相互に接続された、プロセッサ301と、メモリ302と、ストレージ303と、通信I/F304と、入出力I/F305と、ドライブ装置306と、を備える。
プロセッサ301は、ストレージ303に記憶されたプログラムをメモリ302に展開して実行することにより、サーバ装置3の各構成を制御し、サーバ装置3の機能を実現する。プロセッサ301が実行するプログラムは、OS及び作業記録作成プログラムを含むが、これに限られない。プロセッサ301が作業記録作成プログラムを実行することにより、本実施形態に係る作業記録作成方法が実現される。プロセッサ301は、例えば、CPU、MPU、GPU、ASIC、DSP、又はこれらの組み合わせである。
メモリ302は、例えば、ROM、RAM、又はこれらの組み合わせである。ROMは、例えば、PROM、EPROM、EEPROM、又はこれらの組み合わせである。RAMは、例えば、DRAM、SRAM、MRAM、又はこれらの組み合わせである。
ストレージ303は、OS、作業記録作成プログラム、及び各種のデータを記憶する。ストレージ303は、例えば、フラッシュメモリ、HDD、SSD、SCM、又はこれらの組み合わせである。
通信I/F304は、サーバ装置3をネットワークNに接続するためのインタフェースである。
入出力I/F305は、サーバ装置3に入力装置307及び出力装置308を接続するためのインタフェースである。入力装置307は、例えば、マウス、キーボード、タッチパネル、マイク、スキャナ、カメラ、各種センサ、又はこれらの組み合わせである。出力装置は、例えば、ディスプレイ、プロジェクタ、プリンタ、スピーカ、バイブレータ、又はこれらの組み合わせである。
ドライブ装置306は、ディスクメディア309のデータを読み書きする。ドライブ装置306は、例えば、磁気ディスクドライブ、光学ディスクドライブ、光磁気ディスクドライブ、又はこれらの組み合わせである。ディスクメディア309は、例えば、CD、DVD、FD、MO、又はこれらの組み合わせである。
なお、本実施形態において、作業記録作成プログラムは、サーバ装置3の製造段階でメモリ302又はストレージ303に書き込まれてもよいし、ネットワークNを介してサーバ装置3に提供されてもよいし、非一時的でコンピュータ読み取り可能な記録媒体を介してサーバ装置3に提供されてもよい。
<機能構成>
次に、集音装置1、端末装置2、及びサーバ装置3の機能構成について説明する。図5は、集音装置1の機能構成の一例を示す図である。図5に示すように、集音装置1は、通信部11と、記憶部12と、制御部13と、を備える。
通信部11は、通信I/F104により実現される。通信部11は、集音装置1と端末装置2との間で、音声情報などの情報の送受信を行う。
記憶部12は、メモリ102により実現される。記憶部12は、音声情報を含む各種の情報を記憶する。
制御部13は、プロセッサ101がプログラムを実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。制御部13は、集音装置1の動作全体を制御する。制御部13は、情報取得部131を備える。
情報取得部131は、集音装置1を携帯した介護者が発話した音声の音声情報をマイク107から取得し、記憶部12に保存する。
図6は、端末装置2の機能構成の一例を示す図である。図6に示すように、端末装置2は、通信部21と、記憶部22と、制御部23と、を備える。
通信部21は、通信I/F204により実現される。通信部21は、集音装置1と端末装置2との間で、音声情報などの情報の送受信を行う。また、通信部21は、端末装置2とサーバ装置3との間で、音声情報、テキスト情報、及び介護記録などの情報の送受信を行う。
記憶部22は、メモリ202及びストレージ203により実現される。記憶部22は、音声情報、テキスト情報、及び介護記録を含む各種の情報を記憶する。
制御部23は、プロセッサ201がプログラムを実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。制御部23は、端末装置2の動作全体を制御する。制御部23は、情報取得部231と、変換部232と、表示制御部233と、修正受付部234と、を備える。
情報取得部231は、集音装置1から通信部21が受信した音声情報を取得し、記憶部22に保存する。
変換部232は、音声認識処理を実行することにより、記憶部22に記憶された音声情報を、テキスト情報に変換する。変換部232は、音声情報を変換して得られたテキスト情報を、当該音声情報と対応づけて記憶部22に保存する。変換部232は、変換結果となるテキスト情報が複数ある場合、正しい可能性が最も高い一のテキスト情報のみを記憶部22に保存してもよいし、正しい可能性が高い順に所定数のテキスト情報を記憶部22に保存してもよいし、正しい可能性が閾値以上の1又は複数のテキスト情報を記憶部22に保存してもよいし、全てのテキスト情報を記憶部22に保存してもよい。
表示制御部233は、端末装置2の表示装置に表示する画像を制御する。具体的には、表示装置233は、介護記録を表示装置に表示させる。介護記録の表示方法については後述する。
修正受付部234は、端末装置1に表示された介護記録に対する介護者からの修正要求を受け付ける。修正受付部234は、介護記録に対する修正要求を受け付けると、要求された修正内容を示す修正情報を作成し、作成した修正情報を記憶部22に保存する。
図7は、サーバ装置3の機能構成の一例を示す図である。図7に示すように、サーバ装置3は、通信部31と、記憶部32と、制御部33と、を備える。
通信部31は、通信I/F304により実現される。通信部31は、端末装置2とサーバ装置3との間で、音声情報、テキスト情報、介護記録、及び修正情報などの情報の送受信を行う。
記憶部32は、メモリ302及びストレージ303により実現される。記憶部32は、音声情報、テキスト情報、介護記録、名称情報、担当情報、及びキーワード情報を含む各種の情報を記憶する。ここで、介護記録、名称情報、担当情報、及びキーワード情報について詳しく説明する。
介護記録は、介護者が被介護者に対して実施した介護作業の内容を記録した情報である。図8は、介護記録の一例を示す図である。図8の介護記録は、情報項目として「介護記録ID」、「実施時刻」、「介護者ID」、「被介護者ID」、「介護種別」、及び「量」を含む。「介護記録ID」は、介護記録の識別情報である。「実施時刻」は、介護作業を実施した時刻を示す情報である。「介護者ID」は、介護者を示す識別情報である。「被介護者ID」は、被介護者を示す識別情報である。「介護種別」は、介護作業の種類を示す情報である。介護作業は、例えば、食事介助、水分補給介助、排尿介助、排泄介助、着替え介助、服薬介助、歩行介助、入浴介助、バイタル確認であるが、これに限られない。「量」は、介護作業に関する量を示す情報である。介護作業に関する量は、例えば、食事量、水分摂取量、排尿量、排泄量、服薬量、歩行距離、血圧、脈拍、及び体温であるが、これに限られない。なお、介護作業に関する量を想定できない、又は記録する必要がない介護作業(例えば、着替え介助)に関しては、「量」は記録されなくてもよい。
以下、「介護記録ID」がC00Xである介護記録を介護記録C00X、「介護者ID」がP00Xである介護者を介護者P00X、「被介護者ID」がp00Xである被介護者を被介護者p00Xと称する場合がある。
例えば、図8の一行目の介護記録は、「介護記録ID」がC001、「実施時刻」が12:30、「介護者ID」がP001、「被介護者ID」がp001、「介護種別」が食事、「量」が全部である。この介護記録C001は、12:30に介護者P001が被介護者p001に食事介助を実施した結果、被介護者p001が食事を全部食べたことを示している。
なお、介護記録は、図8の例に限られない。介護記録は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。例えば、介護記録は、介護者を示す情報として、「介護者ID」と共に、又は「介護者ID」の代わりに、介護者の氏名を含んでもよい。また、介護記録は、被介護者を示す情報として、「被介護者ID」と共に、又は「被介護者ID」の代わりに、被介護者の氏名を含んでもよい。
名称情報は、予め登録された被介護者(作業対象)の名称を示す情報である。被介護者の名称は、氏名、姓、名、及び通称(愛称)の少なくとも1つを含む。登録された被介護者の名称を、登録名称と称する場合がある。
図9は、名称情報の一例を示す図である。図9の名称情報は、情報項目として「被介護者ID」、「氏名」、「姓」、「名」、及び「通称」を含む。「氏名」は、被介護者の氏名を示す情報である。「姓」は、被介護者の姓を示す情報である。「名」は、被介護者の名を示す情報である。「通称」は、被介護者の通称を示す情報である。
例えば、図9の一行目の名称情報は、「被介護者ID」がp001、「氏名」がAB、「姓」がA、「名」がB、「通称」がCである。この名称情報は、被介護者p001の氏名(姓名)がABであり、介護施設において被介護者p001がCという通称(愛称)で呼称されていることを示している。
なお、名称情報は、図9の例に限られない。名称情報は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。例えば、名称情報は、一の被介護者について、複数の「通称」を含んでもよい。
担当情報は、予め登録された、介護者が担当する被介護者を示す情報である。図10は、担当情報の一例を示す図である。図10の担当情報は、情報項目として、「介護者ID」、及び4つの「被介護者ID」を含む。
例えば、図10の一行目の担当情報は、「介護者ID」がP001、「被介護者ID1」がp001、「被介護者ID2」がp002、「被介護者ID3」がp003、「被介護者ID4」がp004である。この担当情報は、介護者P001が被介護者p001~p004を担当していることを示している。
なお、担当情報は、図10の例に限られない。担当情報は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。例えば、担当情報は、介護者を示す情報として、「介護者ID」と共に、又は「介護者ID」の代わりに、介護者の氏名を含んでもよい。また、担当情報は、被介護者を示す情報として、「被介護者ID」と共に、又は「被介護者ID」の代わりに、被介護者の氏名を含んでもよい。また、介護者と対応づけられる被介護者の数は任意である。
キーワード情報は、介護作業の種類ごとに予め登録されたキーワードを示す情報である。図11は、キーワード情報の一例を示す図である。図11のキーワード情報は、情報項目として「介護種別」、「種類キーワード」、及び「量キーワード」を含む。「種類キーワード」は、介護作業の種類を特定するためのキーワードを示す情報である。「量キーワード」は、介護作業に関する量を特定するためのキーワードを示す情報である。なお、登録される「種類キーワード」及び「量キーワード」の数は任意である。
例えば、図11の一行目のキーワード情報は、「介護種別」が食事、「種類キーワード」が食事、ご飯、及び食べる、「量キーワード」が全部、半分、及びg(グラム)である。このキーワード情報は、食事介助が実施されたことを特定するためのキーワードとして食事、ご飯、及び食べるが登録され、食事介助の結果、被介助者が食べた量を特定するためのキーワードとして全部、半分、及びg(グラム)が登録されていることを示している。
なお、キーワード情報は、図11の例に限られない。キーワード情報は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。例えば、キーワード情報は、「開始キーワード」を含んでもよい。「開始キーワード」は、介護作業が開始されたことを特定するためのキーワードを示す情報である。「開始キーワード」として、開始、はじめます、又ははじめました、などが登録され得る。また、「終了キーワード」を含んでもよい。「終了キーワード」は、介護作業が終了したことを特定するためのキーワードを示す情報である。「終了キーワード」として、完了、終了、又は終わりました、などが登録され得る。後述する通り、開始キーワード及び終了キーワードを登録することにより、介護作業の開始及び終了を明確に分けて記録することができる。
制御部33は、プロセッサ301がプログラムを実行し、他のハードウェア構成と協働することにより実現される。制御部33は、サーバ装置3の動作全体を制御する。制御部33は、情報取得部331と、特定部332と、作成部333と、修正部334と、を備える。
情報取得部331は、端末装置2から通信部31が受信した音声情報及びテキスト情報を取得し、記憶部22に保存する。
特定部332は、記憶部22に記憶されたテキスト情報に基づいて、介護作業の対象である被介護者と、介護作業の種類と、介護作業に関する量と、を特定する。特定方法については後述する。
作成部333は、端末装置2から取得した情報に基づいて介護記録を作成する。作成部333は、テキスト情報に対応づけられた音声情報の取得時刻を、介護作業の実施時刻として特定する。
また、作成部333は、テキスト情報に対応づけられた端末情報に基づいて、介護作業を実施した介護者を特定する。端末情報が端末装置2の識別情報である場合、作成部333は、端末装置2とその利用者である介護者を対応づけたテーブルを参照して端末装置2の利用者を特定し、特定した利用者を、介護作業を実施した介護者として特定すればよい。端末装置2とその利用者である介護者を対応づけたテーブルは、予め記憶部32に保存しておけばよい。また、端末情報が端末装置2を利用する介護者の識別情報である場合、作成部333は、端末情報に含まれる介護者の識別情報を取得し、取得した識別情報が示す介護者を、介護作業を実施した介護者として特定すればよい。
作成部333は、こうして特定した介護作業の実施時刻及び介護者を、特定部332が特定した被介護者、介護作業の種類、及び介護作業に関する量と対応づけて記録する。これにより、介護作業の実施時刻、介護者、被介護者、介護作業の種類、及び介護作業に関する量を示す情報を含む介護記録が作成される。作成部333は、作成した介護記録に識別情報(介護記録ID)を付与し、記憶部32に保存する。
修正部334は、端末装置2から取得した修正情報に基づいて、介護記録を修正する。ここでいう介護記録の修正は、作成済みの介護記録の内容の編集、作成済みの介護記録の削除、新たな介護記録の作成を含む。
<作業記録システムの動作>
次に、作業記録システムの動作について説明する。以下では、集音装置1による音声情報の送信方法、端末装置2によるテキスト情報の送信方法、サーバ装置3による介護記録の作成方法、端末装置2による介護記録の表示方法、及びサーバ装置3による介護記録の修正方法について、それぞれ説明する。
図12は、集音装置1による音声情報の送信方法の一例を示すフローチャートである。集音装置1は、以下の動作を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
(ステップS101)
集音装置1の情報取得部131は、マイク107から入力された音声情報を取得し、取得した音声情報を記憶部12に保存する(ステップS101)。
(ステップS102)
通信部11は、新たな音声情報が記憶部12に保存されると、当該音声情報を読み出し、端末装置2に送信する(ステップS102)。
以上の処理により、集音装置1を携帯した介護者の音声情報が端末装置2にリアルタイムに送信される。送信される音声情報には、集音装置1を携帯した介護者の周囲の音の情報がノイズとして含まれる。
図13は、端末装置2によるテキスト情報の送信方法の一例を示すフローチャートである。端末装置2は、以下の動作を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
(ステップS201)
端末装置2の情報取得部231は、通信部21が集音装置1から音声情報を受信したか確認する(ステップS201)。通信部21が音声情報を受信した場合(ステップS201:YES)、処理はステップS202に進む。通信部21が音声情報を受信していない場合(ステップS201:NO)、処理はステップS205に進む。
(ステップS202)
情報取得部231は、通信部21が集音装置1から受信した音声情報を取得し、取得した音声情報を取得時刻と対応づけて記憶部22に保存する(ステップS202)。
(ステップS203)
変換部232は、テキスト情報に変換していない音声情報を記憶部22から読み出し、読み出した音声情報からノイズを除去する(ステップS203)。ノイズは、ホワイトノイズ、環境音、及び集音装置1を携帯した介護者以外の人物の音声の情報を含む。
変換部232は、例えば、記憶部22から読み出した音声情報から、所定の周波数帯を除去することにより、ノイズを除去することができる。また、変換部232は、介護者の音声情報を深層学習などの方法で機械学習した学習済みモデルを利用して、記憶部22から読み出した音声情報から、介護者の音声情報を抽出することによりノイズを除去してもよい。なお、ノイズの除去方法は上記の例に限られない。ノイズの除去方法として、既存の任意の方法を利用できる。
(ステップS204)
変換部232は、ノイズを除去した音声情報に対して音声認識処理を実行することにより、音声情報をテキスト情報に変換する(ステップS204)。音声認識方法として、既存の任意の方法を利用できる。変換部232は、音声情報を変換して得られたテキスト情報を、元となった音声情報と対応づけて記憶部22に保存する。
(ステップS205)
通信部21は、テキスト情報の送信タイミングが到来したか確認する(ステップS205)。送信タイミングが到来した場合(ステップS205:YES)、処理はステップS206に進む。送信タイミングが到来していない場合(ステップS205:NO)、処理は終了する。
(ステップS206)
通信部21は、サーバ装置3に未送信のテキスト情報を記憶部22から読み出し、読み出したテキスト情報を、音声情報、端末情報、及び取得時刻と対応づけて、サーバ装置3に送信する(ステップS206)。
以上の処理により、集音装置1を携帯した介護者の音声情報を変換して得られたテキスト情報がサーバ装置3に定期的に(例えば、5分間隔で)送信される。なお、ここでは、音声情報からテキスト情報への変換を端末装置2が実行する場合を例に説明しているが、上述の通り、音声情報からテキスト情報への変換は、サーバ装置3が実行してもよい。この場合、端末装置2は、定期的に音声情報、端末情報、及び取得時刻を対応づけてサーバ装置3に送信すればよい。
図14は、サーバ装置3による介護記録の作成方法の一例を示すフローチャートである。サーバ装置3は、以下の動作を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
(ステップS301)
サーバ装置3の情報取得部331は、通信部31が端末装置2からテキスト情報を受信したか確認する(ステップS301)。通信部31がテキスト情報を受信した場合(ステップS301:YES)、処理はステップS302に進む。通信部31がテキスト情報を受信していない場合(ステップS301:NO)、処理はステップS303に進む。
(ステップS302)
情報取得部331は、通信部31が端末装置3から受信したテキスト情報を取得し、取得したテキスト情報を、音声情報、端末情報、及び取得時刻と対応づけて、記憶部32に保存する(ステップS302)。
図15は、記憶部32に記憶されたテキスト情報を含むレコードの一例を示す図である。図15のレコードは、情報項目として、「取得時刻」、「介護者ID」、「音声」、及び「テキスト」を含む。「取得時刻」は、音声情報の取得時刻を示す情報である。「介護者ID」は、端末情報の一例である。「音声」は、音声情報(音声ファイル)の識別情報である。「テキスト」は、テキスト情報である。
図15のレコードは、「取得時刻」が13:00、「介護者ID」がP001、「音声」がxxx、「テキスト」が『Aさん、お食事全部食べましたね。』である。このレコードは、介護者P001が13:00に『Aさん、お食事全部食べましたね。』と発話し、その音声情報がxxxであることを示している。
なお、テキスト情報を含むレコードは、図15の例に限られない。テキスト情報を含むレコードは、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。例えば、端末情報として、「介護者ID」と共に、又は「介護者ID」の代わりに、端末装置2の識別情報である「端末ID」を含んでもよい。
(ステップS303)
特定部332は、記憶部32から介護記録を未作成のテキスト情報を読み出し、読み出したテキスト情報に基づいて、被介護者を特定する(ステップS303)。被介護者を特定できた場合(ステップS303:YES)、処理はステップS304に進む。被介護者を特定できなかった場合(ステップS303:NO)、処理は終了する。すなわち、被介護者を特定できなかった場合、介護記録は作成されない。被介護者の特定方法について詳しくは後述する。なお、端末装置2から1の音声情報に対応するテキスト情報を複数取得している場合、特定部332は、複数のテキスト情報を利用して被介護者を特定してもよい。
(ステップS304)
特定部332は、テキスト情報に基づいて、介護作業の種類を特定する(ステップS304)。介護作業の種類を特定できた場合(ステップS304:YES)、処理はステップS305に進む。介護作業の種類を特定できなかった場合(ステップS304:NO)、処理は終了する。すなわち、介護作業の種類を特定できなかった場合、介護記録は作成されない。介護作業の特定方法について詳しくは後述する。なお、端末装置2から1の音声情報に対応するテキスト情報を複数取得している場合、特定部332は、複数のテキスト情報を利用して介護作業の種類を特定してもよい。
(ステップS305)
特定部332は、テキスト情報に基づいて、介護作業に関する量を特定する(ステップS305)。介護作業に関する量の特定方法について詳しくは後述する。介護作業に関する量の特定方法について詳しくは後述する。なお、端末装置2から1の音声情報に対応するテキスト情報を複数取得している場合、特定部332は、複数のテキスト情報を利用して介護作業に関する量を特定してもよい。
(ステップS306)
特定部332は、テキスト情報に対応する端末情報に基づいて、テキスト情報の内容を発話した介護者を特定する(ステップS306)。介護者の特定方法は上述の通りである。図15の例では、テキスト情報の内容を発話した介護者として、介護者P001が特定される。
(ステップS307)
特定部332は、テキスト情報に対応する取得時刻を介護作業の実施時刻として取得することで、介護作業の実施時刻を特定する(ステップS307)。図15の例では、介護作業の実施時刻として、13:00が特定される。
(ステップS308)
作成部333は、特定部332が特定した被介護者、介護作業の種類、介護作業に関する量、介護者、及び実施時刻を対応づけて記録することで、テキスト情報に対応する介護記録を作成する(ステップS308)。作成部333は、作成した介護記録を記憶部32に保存する。ステップS305において、介護作業に関する量が特定できなかった場合、介護記録における「量」の項目が空欄になる。
(ステップS309)
作成部333は、ステップS308で作成した介護記録と重複する介護記録が記憶部32に記憶されているか確認する(ステップS309)。重複する介護記録は、例えば、被介護者及び介護作業の種類が同一であり、実施時刻が所定時間(例えば、15分)以内の介護記録である。所定時間は介護作業の種類に応じて任意に設定可能である。重複する介護記録が記憶部32に記憶されている場合(ステップS309:YES)、処理はステップS311に進む。重複する介護記録が記憶部32に記憶されていない場合(ステップS309:NO)、処理はステップS310に進む。
(ステップS310)
通信部31は、ステップS308で作成された介護記録を記憶部32から読み出し、読み出した介護記録を端末装置2に送信する(ステップS310)。サーバ装置3から介護記録を受信した端末装置2は、ユーザである介護者からの要求に応じて、受信した介護記録を表示する。端末装置2による介護記録の表示方法については後述する。
なお、通信部31は、送信する介護記録の元となった音声情報を送信した端末装置2だけでなく、作業記録システムに含まれる複数の端末装置2に介護記録を送信するのが好ましい。これにより、ある介護者が行った介護作業の介護記録を、他の介護者に容易に共有できる。
(ステップS311)
作成部333は、記憶部32に先に記憶された介護記録を残し、ステップS308で作成した介護記録を記憶部32から削除する(ステップS311)。これは、テキスト情報に対応する介護記録が作成されないことに相当する。
以上の処理により、テキスト情報から介護記録が自動で作成される。ここで、被介護者の特定方法、介護作業の種類の特定方法、及び介護作業に関する量の特定方法について、詳しく説明する。
図16は、サーバ装置3による被介護者の特定方法の一例を示すフローチャートである。図16の処理は、ステップS303の内部処理に相当する。
(ステップS401)
特定部332は、テキスト情報に対応する端末情報に基づいて、テキスト情報の内容を発話した介護者を特定する(ステップS401)。介護者の特定方法は上述の通りである。図15の例では、テキスト情報の内容を発話した介護者として、介護者P001が特定される。
(ステップS402)
特定部332は、担当情報を参照して、介護者が担当する被介護者を特定する。図15の例では、介護者P001が担当する被介護者として、被介護者p001~p004が特定される。
(ステップS403)
特定部332は、テキスト情報から名称部分を推定する(ステップS403)。特定部332は、例えば、テキスト情報に対して固有表現認識処理を実行することにより、テキスト情報に含まれる名称部分を推定することができる。また、特定部332は、テキスト情報から予め登録された敬称を抽出し、抽出した敬称の直前部分を名称部分として推定してもよい。登録される敬称は、例えば、「さん」、「様」、「君」、及び「ちゃん」であるが、これに限られない。図15の例では、例えば、「A」が名称部分として推定される。なお、名称部分の推定方法は上記の例に限られない。名称部分の推定方法として既存の任意の方法を利用できる。
(ステップS404)
特定部332は、名称情報を参照して、ステップS402で特定した被介護者の登録名称を取得し、取得した登録名称と、ステップS403で推定した名称部分と、を比較する(ステップS404)。図9の例では、被介護者p001の登録名称として、「AB」、「A」、「B」、及び「C」が取得される。
(ステップS405)
特定部332は、名称部分と一致する登録名称があるか確認する(ステップS405)。名称部分と一致する登録名称がある場合(ステップS405:YES)、処理はステップS408に進む。名称部分と一致する登録名称がない場合(ステップS405:NO)、処理はステップS406に進む。
(ステップS406)
特定部332は、名称部分と類似する登録名称があるか確認する(ステップS406)。特定部332は、名称部分と登録名称との類似度を算出し、類似度が閾値以上の登録名称を、名称部分に類似する登録名称と判定する。名称部分と類似する登録名称がある場合(ステップS406:YES)、処理はステップS407に進む。名称部分と類似する登録名称がない場合(ステップS406:NO)、処理は終了する。
(ステップS407)
特定部332は、名称部分に類似すると判定した登録名称を有する被介護者に、要確認フラグを設定する(ステップS407)。要確認フラグは、特定の確実性が高くないことを示すフラグである。
(ステップS408)
特定部332は、名称部分に一致又は類似する登録名称を有する被介護者を、テキスト情報に対応する被介護者として特定する(ステップS408)。図15の例では、『Aさん、お食事全部食べましたね。』に対応する被介護者(介護作業の対象となった被介護者)として、「A」という姓を有する被介護者p001が特定される。
なお、名称部分と一致する登録名称が複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に対応する被介護者を特定しなくてもよいし、テキスト情報を2以上に分割して被介護者の特定処理をやり直してもよい。また、名称部分と一致する登録名称が複数存在した場合、特定部332は、名称部分と一致する登録名称を有する複数の被介護者を、テキスト情報に対応する被介護者として特定してもよい。この場合、特定される複数の被介護者に要確認フラグを設定するのが好ましい。
また、名称部分と類似する登録名称が複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に対応する被介護者を特定しなくてもよいし、テキスト情報を2以上に分割して被介護者の特定処理をやり直してもよい。また、名称部分と類似する登録名称が複数存在した場合、特定部332は、名称部分と類似する登録名称を有する複数の被介護者を、テキスト情報に対応する被介護者として特定してもよい。この場合、特定される複数の被介護者に要確認フラグを設定するのが好ましい。また、名称部分と類似する登録名称が複数存在した場合、特定部332は、名称部分に対する類似度が最も高い登録名称を有する被介護者を、テキスト情報に対応する被介護者として特定してもよい。
図17は、サーバ装置3による介護作業の種類の特定方法の一例を示すフローチャートである。図17の処理は、ステップS304の内部処理に相当する。
(ステップS501)
特定部332は、キーワード情報を参照して種類キーワードを取得する(ステップS501)。図11の例では、「食事」、「ご飯」、「食べる」などの種類キーワードが取得される。
(ステップS502)
特定部332は、ステップS501で取得した種類キーワードと、テキスト情報と、を比較する(ステップS502)。
(ステップS503)
特定部332は、テキスト情報に含まれる種類キーワードがあるか確認する(ステップS503)。図15の例では、テキスト情報に含まれる種類キーワードとして「食事」が特定される。
(ステップS504)
特定部332は、キーワード情報を参照して、ステップS504で特定された種類キーワードに対応する介護作業の種類を取得し、取得した介護作業の種類をテキスト情報に対応する介護作業の種類として特定する(ステップS504)。図11の例では、介護作業の種類は「食事」に特定される。
なお、テキスト情報に含まれる種類キーワードに対応する介護作業の種類が複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に対応する介護作業の種類を特定しなくてもよいし、テキスト情報を2以上に分割して介護作業の種類の特定処理をやり直してもよい。また、テキスト情報に含まれる種類キーワードに対応する介護作業の種類が複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に含まれる種類キーワードに対応する複数の介護作業の種類を、テキスト情報に対応する介護作業の種類として特定してもよい。この場合、特定される複数の介護作業の種類に要確認フラグを設定するのが好ましい。
また、特定部332は、自然言語処理により登録名称と種類キーワードとの係り受け関係を特定し、特定した係り受け関係を考慮して、テキスト情報に対応する被介護者及び介護作業の種類を特定してもよい。例えば、特定部332は、係り受け関係にある登録名称及び種類キーワードの組を選択し、選択した組に対応する被介護者及び介護作業の種類を、テキスト情報に対応する被介護者及び介護作業の種類として特定してもよい。これにより、テキスト情報が複数の介護記録に相当する内容を有した場合、当該テキスト情報から、各介護記録に対応する被介護者及び介護作業の種類の組を特定できるため、複数の介護記録を適切に作成することができる。
また、特定部332は、上記以外の方法で介護作業の種類を特定することも可能である。例えば、特定部332は、テキスト情報に対応する介護作業の種類を深層学習などの方法で機械学習した学習済みモデルを利用して、テキスト情報に対応する介護作業の種類を推定してもよい。
図18は、サーバ装置3による介護作業に関する量の特定方法の一例を示すフローチャートである。図18の処理は、ステップS305の内部処理に相当する。
(ステップS601)
特定部332は、キーワード情報を参照して、ステップS304で特定した介護作業の種類に対応する量キーワードを取得する(ステップS601)。図11の例では、「全部」、「半分」、「g(グラム)」が取得される。
(ステップS602)
特定部332は、ステップS601で取得した量キーワードと、テキスト情報と、を比較する(ステップS602)。
(ステップS603)
特定部332は、テキスト情報に含まれる量キーワードがあるか確認する(ステップS603)。図15の例では、テキスト情報に含まれる量キーワードとして「全部」が特定される。
(ステップS604)
特定部332は、特定した量キーワードに基づいて、介護作業に関する量を特定する(S604)。特定した量キーワードが「全部」などの量そのものを表すキーワードである場合、介護作業に関する量として、量キーワード自体が特定されてもよいし、量キーワードに対応する値(数値やランク)が特定されてもよい。また、特定した量キーワードが「g」などの単位である場合、介護作業に関する量として、当該単位を含む値が特定される。
なお、テキスト情報に含まれる量キーワードが複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に対応する介護作業に関する量を特定しなくてもよいし、テキスト情報を2以上に分割して介護作業に関する量の特定処理をやり直してもよい。また、テキスト情報に含まれる量キーワードが複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に含まれる複数の量キーワードを、テキスト情報に対応する介護作業に関する量として特定してもよい。この場合、特定される複数の介護作業に関する量に要確認フラグを設定するのが好ましい。
また、以上の例では、1の介護作業について特定される量が1つである場合を想定して説明したが、1の介護作業について複数の量が特定されてもよい。この場合、介護作業の種類と対応づけて量種類キーワードを予め登録し、テキスト情報から量種類キーワードを抽出し、抽出した量種類キーワードと量とを対応づけて記録すればよい。量種類キーワードは、特定された量が何の量であるかを示すキーワードである。例えば、介護作業「食事」の量種類キーワードは、「主菜」及び「副菜」であるが、これに限られない。また、例えば、介護作業「バイタル確認」の量種類キーワードは、「血圧」、「脈拍」、及び「体温」であるが、これに限られない。量種類キーワードと量は、量種類キーワードと量キーワードの対応関係を予め登録することにより対応づけられてもよい。また、テキスト情報において量種類キーワードに最も近い量キーワードに対応する量が、量種類キーワードと対応づけられてもよい。
図19は、端末装置2による介護記録の表示方法の一例を示すフローチャートである。端末装置2は、以下の動作を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
(ステップS701)
端末装置2の情報取得部231は、通信部21がサーバ装置3から介護記録を受信したか確認する(ステップS701)。通信部21が介護記録を受信した場合(ステップS701:YES)、処理はステップS702に進む。通信部21が介護記録を受信していない場合(ステップS701:NO)、処理はステップS703に進む。
(ステップS702)
情報取得部231は、通信部21がサーバ装置3から受信した介護記録を取得し、取得した介護記録を記憶部22に保存する(ステップS702)。介護記録は、介護者、介護作業の種類、被介護者、介護作業に関する量、及び実施時刻を示す情報を含む。
(ステップS703)
表示制御部233は、端末装置2を利用する介護者からの介護記録の表示要求を受け付けたか確認する(ステップS703)。介護者は、入力装置207を介して介護記録の表示要求を入力できる。以下、便宜的に、説明の対象となる端末装置2を利用する介護者を「介護者P001」、他の端末装置2を利用する介護者を単に「他の介護者」として説明する。介護記録の表示要求を受け付けた場合(ステップS703:YES)、処理はステップS704に進む。介護記録の表示要求を受け付けていない場合(ステップS703:NO)、処理はステップS705に進む。
(ステップS704)
表示制御部233は、受け付けた表示要求に応じて、端末装置2の表示装置に介護記録を表示する(ステップS704)。より詳細には、表示制御部233は、表示要求に応じた介護記録を記憶部22から読み出し、読み出した介護記録を表示する第1画面又は第2画面を表示装置に表示する。第1画面及び第2画面について、詳しくは後述する。
(ステップS705)
修正受付部234は、介護者P001からの介護記録の修正要求を受け付けたか確認する(ステップS705)。介護者P001は、入力装置207を介して介護記録の修正要求を入力できる。介護記録の修正要求を受け付けた場合(ステップS705:YES)、処理はステップS706に進む。介護記録の修正要求を受け付けていない場合(ステップS705:NO)、処理は終了する。
(ステップS706)
修正受付部234は、介護記録に対する修正要求を受け付けると、要求された修正内容を示す修正情報を作成し、作成した修正情報を記憶部22に保存する。通信部21は、記憶部22に保存された修正情報をサーバ装置3に送信する。
図20は、第1画面の一例を示す図である。第1画面は、介護者P001(一の作業者)の介護記録(作業記録)を表示する画面である。表示制御部233は、介護者P001から第1画面の表示要求を受け付けると、記憶部22から介護者P001の介護記録を読み出し、読み出した介護記録に基づいて、表示装置に第1画面を表示する。図20の第1画面は、上から順に表示領域D1~D5を有する。
表示領域D1には、現在時刻、電波強度、及び電池残量等の、端末装置2のインジケータが表示される。なお、表示領域D1に表示される情報は上記の例に限られない。
表示領域D2には、経過時間t及び終了ボタンB1が表示される。経過時間tは、端末装置2が作業記録システムの一部として稼働を継続している時間である。言い換えると、経過時間tは、端末装置2が集音装置1から音声情報を取得し、テキスト情報に変換、サーバ装置3に送信する処理を継続している時間である。終了ボタンB1は、作業記録システムの一部として端末装置2の稼働の終了要求を介護者P001から受け付けるボタンである。なお、表示領域D2に表示される情報は上記の例に限られない。
表示領域D3には、切り替えタブT1,タブT2が表示される。切り替えタブT1は、第2画面から第1画面への切り替え要求(表示要求)を介護者P001から受け付けるためのタブである。図20の例では、切り替えT1の表面には「あなた」と記載されている。表示制御部233は、切り替えタブT1が選択されると、第1画面を表示する。図20の例では、切り替えタブT1が選択されている。切り替えタブT2は、第1画面から第2画面への切り替え要求(表示要求)を介護者P001から受け付けるためのタブである。図20の例では、切り替えT2の表面には「みんな」と記載されている。表示制御部233は、切り替えタブT2が選択されると、第2画面を表示する。なお、表示領域D3に表示される情報は上記の例に限られない。
表示領域D4は、チャット画面様の表示領域である。表示領域D4には、介護記録C及びメッセージMが表示される。
介護記録Cは、介護者P001の介護記録である。1の介護記録Cは、1のコンテンツとして、カード形式で表示される。また、介護記録Cは、実施時刻が新しいものほど下に位置するように、実施時刻の順に表示される。また、介護記録Cは、左右の一方の側に寄せて表示される。介護記録Cには、対応する音声情報へのリンクが貼られていてもよい。介護記録Cにリンクされた音声情報を聞くことで、介護者P001は、介護記録Cの正否を容易に確認できる。また、介護記録Cには、対応する動画情報へのリンクが貼られていてもよい。介護者P001は、予め介護記録Cに対応する動画を撮影して得られた動画情報を端末装置3に保存し、介護記録Cの編集画面から、保存した動画情報を介護記録Cに対応づける動画情報として選択する。これにより、介護記録Cと動画情報が対応づけられ、介護記録Cに動画情報のリンクが貼られる。介護記録Cにリンクされた動画情報を参照することで、介護者P001及び他の介護者は、介護記録Cの内容を視覚的に確認できる。
メッセージMは、介護者P001に対するメッセージである。メッセージMは、端末装置2又はサーバ装置3により作成され、介護者P001に通知される。メッセージMは、例えば、介護者P001の追加要求により介護記録Cが追加されたことを通知するメッセージであるが、これに限られない。メッセージMの内容は任意に設定可能である。メッセージMは、通知時刻が新しいものほど下に位置するように、通知時刻の順に表示される。また、メッセージMは、左右の他方の側(介護記録Cと反対側)に寄せて表示される。介護記録CとメッセージMは、時刻(実施時刻及び通知時刻)が新しいものほど下に位置するように、時刻の順に表示される。
図20の表示領域D4には、介護記録C101~C103と、メッセージMと、が表示されている。図20のメッセージMは、介護記録C101が追加されたことを通知するメッセージであり、介護記録C101のサムネイルを含む。各介護記録Cは、アイコンc1と、テキストc2~c5と、画像c6と、テキストc7と、を含む。アイコンc1及びテキストc2は、介護作業の種類を示す。テキストc3は、被介護者の氏名及びその部屋を示す。テキストc4は、実施時刻を示す。実施時刻は、メッセージMの通知時刻と同様に、介護記録Cの外側に並べて表示されてもよい。テキストc5及び画像c6は、介護作業に関する量を示す。テキストC5は、量を数値で表し、画像C6は、量を画像で表している。テキストc7は、介護者P001からの編集要求を受け付けるためのテキストである。表示制御部233は、テキストc7が選択されると、介護記録の各項目の入力を受け付けるための入力フォーム(編集画面)を表示する。修正受付部234は、入力フォームへの入力を受け付け、入力された介護記録の各項目の値を示す情報を含む修正情報を作成し、作成した修正情報を含む介護記録の編集要求をサーバ装置3に送信する。
例えば、図20の介護記録C101は、アイコンc1が「食事」を表し、テキストc2が「食事」であり、テキストc3が「Aさん101号室」であり、テキストc4が「13:00」であり、テキストc5が「8」であり、画像c6が「8」を表すバーであり、テキストc7が「編集」である。
また、表示領域D4において、要確認フラグを設定された介護記録C101は、強調表示される。例えば、図20の介護記録C102は、要確認マークmにより強調表示されている。介護記録Cは、色を変える等の他の方法で強調表示されてもよい。また、要確認フラグが設定された介護記録Cと共に、要確認フラグが設定された介護記録の項目を説明するテキストが表示されてもよい。なお、表示領域D4に表示される情報は上記の例に限られない。
表示領域D5には、更新ボタンB2及び追加ボタンB3が表示される。更新ボタンB2は、第1画面の更新要求を介護者P001から受け付けるためのボタンである。表示制御部233は、更新ボタンB2が選択されると、記憶部22から介護記録を再取得し、第1画面を更新(再表示)する。追加ボタンB3は、介護者P001の介護記録の追加要求を介護者P001から受け付けるためのボタンである。表示制御部233は、追加ボタンB3が選択されると、介護記録の各項目の入力を受け付けるための入力フォームを表示する。修正受付部234は、入力フォームへの入力を受け付け、入力された介護記録の各項目の値を示す情報を含む修正情報を作成し、作成した修正情報を含む介護記録の追加要求をサーバ装置3に送信する。なお、表示領域D5に表示される情報は上記の例に限られない。表示領域D5には、端末装置2に音声情報を直接入力するための音声入力ボタンが表示されてもよい。
図21は、第2画面の一例を示す図である。第2画面は、介護者P001(一の作業者)の介護記録(作業記録)及び他の介護者の介護記録を表示する画面である。表示制御部233は、介護者P001から第2画面の表示要求を受け付けると、記憶部22から介護者P001及び他の介護者の介護記録を読み出し、読み出した介護記録に基づいて、表示装置に第2画面を表示する。図21の第2画面は、上から順に表示領域D1~D5を有する。図21の第2画面の表示領域D1~D3,D5は、表示領域D3で切り替えタブT2が選択されている点を除き、図20の第1画面と同様である。以下、第2画面の表示領域D4について説明する。
表示領域D4は、チャット画面様の表示領域である。表示領域D4には、介護記録C及びメッセージMが表示される。
介護記録Cは、介護者P001及び他の介護者の介護記録である。1の介護記録Cは、1のコンテンツとして、カード形式で表示される。また、介護記録Cは、実施時刻が新しいものほど下に位置するように、実施時刻の順に表示される。また、介護者P001の介護記録Cは、左右の一方の側に寄せて表示される。また、他の介護者の介護記録Cは、左右の他方の側(介護者P001の介護記録Cと反対側)に寄せて表示される。介護記録Cにリンクされた音声情報を聞くことで、介護者P001は、介護記録Cの正否を容易に確認できる。
メッセージMは、介護者P001に対するメッセージである。メッセージMは、端末装置2又はサーバ装置3により作成され、介護者P001に通知される。メッセージMは、例えば、介護者P001又は他の介護者の追加要求により介護記録Cが追加されたことを通知するメッセージであるが、これに限られない。メッセージMの内容は任意に設定可能である。メッセージMは、通知時刻が新しいものほど下に位置するように、通知時刻の順に表示される。また、メッセージMは、左右の他方の側(介護者P001の介護記録Cと反対側)に寄せて表示される。介護記録CとメッセージMは、時刻(実施時刻及び通知時刻)が新しいものほど下に位置するように、時刻の順に表示される。
図21の表示領域D4には、介護記録C101,C104~C106が表示されている。介護者P001の介護記録Cは、第1画面の介護記録Cと同様、アイコンc1と、テキストc2~c5と、画像c6と、テキストc7と、を含む。一方、他の介護者の介護記録Cは、アイコンc1と、テキストc2~c5と、画像c6と、を含み、テキストc7は含まない。すなわち、介護者P001は、他の介護者の介護記録Cを編集できないようになっている。また、他の介護者の介護記録Cは、他の介護者を表すアイコンc8と並べて表示され、誰が実施した介護記録なのかわかるようになっている。アイコンc8は、他の介護者の氏名、識別情報、通称、及び写真など、任意に設定可能である。
例えば、図21の介護記録C105は、アイコンc1が「水分」を表し、テキストc2が「水分」であり、テキストc3が「Eさん104号室」であり、テキストc4が「13:40」であり、テキストc5が「500cc」であり、画像c6が「500cc」を表すバーであり、アイコンc8に「P002」と記載されている。
なお、表示領域D4に表示される情報は上記の例に限られない。表示領域D4には、要確認マークmが表示されてもよいし、メッセージMが表示されてもよい。
図22は、サーバ装置3による介護記録の修正方法の一例を示すフローチャートである。サーバ装置3は、以下の動作を所定の時間間隔で繰り返し実行する。
(ステップS801)
サーバ装置3の情報取得部331は、通信部31が端末装置2から修正情報(介護記録の編集要求又は追加要求)を受信したか確認する(ステップS801)。通信部31が修正情報を受信した場合(ステップS801:YES)、処理はステップS802に進む。通信部31が修正情報を受信していない場合(ステップS801:NO)、処理は終了する。
(ステップS802)
情報取得部331は、通信部31が端末装置2から受信した修正情報を取得し、取得した修正情報を記憶部32に保存する(ステップS802)。修正情報は、介護記録の修正内容を示す情報を含む。
(ステップS803)
修正部334は、記憶部32に記憶された修正情報に基づいて、介護記録を修正する(ステップS803)。具体的には、修正情報が編集要求に含まれる場合、修正部334は、編集を要求された介護記録の各項目を修正情報に従って編集し、記憶部32に保存する。修正情報が追加要求に含まれる場合、修正部334は、修正情報に従って新たな介護記録を作成し、記憶部32に保存する。
(ステップS804)
通信部31は、ステップS803で修正された介護記録を記憶部32から読み出し、読み出した介護記録を端末装置2に送信する(ステップS804)。サーバ装置3から介護記録を受信した端末装置2は、ユーザである介護者からの要求に応じて、受信した介護記録を表示する。
なお、通信部31は、送信する介護記録の元となった修正情報を送信した端末装置2だけでなく、作業記録システムに含まれる複数の端末装置2に介護記録を送信するのが好ましい。これにより、ある介護者が行った介護記録の修正を、他の介護者に容易に共有できる。
また、修正部334は、修正情報を学習することにより、特定部332が被介護者、介護作業の種類、及び介護作業に関する量を特定する際に利用するパラメータ(閾値など)を更新してもよい。これにより、被介護者、介護作業の種類、及び介護作業に関する量の特定精度を向上させることができる。
以上説明した通り、本実施形態によれば、介護者が発話した音声情報を変換したテキスト情報に基づいて介護記録が作成される。これにより、介護者が介護記録を作成するための入力作業などを行うことなく、介護者の発話内容から自動で介護記録を作成できる。
また、介護作業の対象者である被介護者は、登録名称に基づいて特定される。登録名称として、被介護者の普段の呼び名を登録しておくことにより、普段通りの声かけの音声情報から精度良く被介護者を特定できる。
また、登録名称は介護者と対応づけられる。これにより、被介護者の誤特定を抑制できる。例えば、介護施設にXさんが二人存在した場合について考える。登録名称が介護者と対応づけられていない場合、介護者Yのテキスト情報に「Xさん」が含まれると、介護者Yの介護作業の対象となった被介護者が二人のXさんのいずれであるかわからず、誤特定の原因となる。これに対して、登録名称が介護者と対応づけられている場合、一方のXさんの担当を介護者Yとし、他方のXさんの担当を他の介護者とすることで、介護者Yのテキスト情報に含まれる「Xさん」がいずれのXさんであるか正しく特定することができる。
また、被介護者及び介護作業の種類が共通し、実施時刻が所定時間以内である作業記録が複数作成された場合、一の作業記録だけが記憶部32に記憶される。これにより、同じ介護作業に対する介護記録が誤って複数保存されることを抑制できる。
また、端末装置2の第1画面において、介護者の介護記録C及びメッセージMがチャット画面のように表示される。介護者にとって馴染みのある様式で介護記録Cが表示されるため、介護者は容易に介護記録Cを確認できる。
また、端末装置2の第1画面において、介護記録Cは、介護記録Cの作成時刻の順ではなく、介護作業の実施時刻の順に表示される。これにより、介護者は、介護作業の実施時刻の順で介護記録Cを確認できる。
また、端末装置2の第1画面において、介護者の追加要求により介護記録Cが追加されると、介護記録が追加されたことを示すメッセージMが通知時刻の順で表示される。介護者により実施時刻が古い介護記録Cが追加された場合、介護者は、介護記録Cが適切に追加されたか、第1画面を遡って確認しなければならない。介護記録Cが追加されたことを示すメッセージMを通知時刻の順で表示する(すなわち、現在時刻における最新のメッセージMとして表示する)ことで、介護者は、介護記録Cが適切に追加されたことを容易に確認できる。
また、端末装置2の第2画面において、一の介護者の介護記録C及び他の介護者の介護記録Cがチャット画面のように表示される。介護者にとって馴染みのある様式で介護記録Cが表示されるため、介護者は、自他の介護記録Cを区別しながら、容易に介護記録Cを確認できる。
また、端末装置2の第2画面において、介護記録Cは、介護記録Cの作成時刻の順ではなく、介護作業の実施時刻の順に表示される。これにより、介護者は、介護作業の実施時刻の順で介護記録Cを確認できる。
また、特定の確実性が高くない介護記録の項目に要確認フラグを設定し、要確認フラグが設定された介護記録Cを強調表示することにより、介護者に、特定の確実性が高くない介護記録の項目の確認及び修正を促すことができる。これにより、介護記録Cの正確性を高めることができる。
なお、以上では、作業記録システムは、音声情報を変換したテキスト情報に基づいて被介護者、介護作業の種類、及び介護作業に関する量を特定したが、音声情報に基づいて被介護者、介護作業の種類、及び介護作業に関する量を特定してもよい。例えば、名称情報として被介護者の名称に対応する音声情報を保存し、この名称情報と介護者の音声情報(音情報)とを比較することで、被介護者を特定することができる。同様に、キーワード情報として種類キーワード及び量キーワードに対応する音声情報を保存し、このキーワード情報と介護者の音声情報とを比較することで、介護作業の種類、及び介護作業に関する量を特定することができる。
また、介護者の音声情報に対応する介護作業の種類を深層学習などの方法で機械学習した学習済みモデルを利用して、音声情報に対応する介護作業の種類を推定することができる。また、介護者の音声情報(音情報)に含まれる環境音等を利用して、介護作業の種類を特定してもよい。例えば、音声情報に食器の衝突音が含まれる場合、介護作業を「食事」と特定することが考えられる。
また、介護者の音声情報(音情報)に含まれる環境音等を考慮して、介護作業の種類を特定してもよい。例えば、何らかの方法で介護作業の種類の候補(「食事」を含む)が複数存在し、音声情報に食器の衝突音が含まれる場合、介護作業を「食事」と特定することが考えられる。これにより、介護作業の種類の特定精度を向上させることができる。
[第2実施形態]
本実施形態では、介護作業の種類及び量の特定方法の他の例について説明する。本実施形態において、サーバ装置3の特定部332は、種類パターンを利用して介護作業の種類を特定する。以下、第1実施形態との相違点について説明し、第1実施形態と共通する部分については説明を省略する。
図23は、サーバ装置3の機能構成の一例を示す図である。図23に示すように、サーバ装置3の記憶部32は、種類パターン情報を記憶する。
種類パターン情報は、介護作業の種類ごとに予め登録された種類パターンを示す情報である。種類パターンは、文字、任意の文字列(形態素、トークン、フレーズ等)、及び任意の文字列の属性の少なくとも1つを含むテキストのパターンである。
図24は、種類パターン情報の一例を示す図である。図24の種類パターン情報は、情報項目として「介護種別」、及び「種類パターン」を含む。図24の例では、介護種別ごとに1つの種類パターンが登録されているが、登録される種類パターンの数は任意である。
例えば、図24の一行目の種類パターン情報は、「介護種別」が食事、「種類パターン」が「^.*(田中|山田|鈴木)さん.*お食事.*ね。$」である。この種類パターンは、正規表現されたテキストのパターンであり、「^」等のメタ文字と、「田中」等の形態素(リテラル)と、により構成されている。この種類パターンは、例えば、「田中さん、お食事全部食べましたね。」というテキストに一致する。
また、図24の二行目の種類パターン情報は、「介護種別」が水分、「種類パターン」が「{'TAG':{'REGEX':'^名詞-固有名詞-人名-.*'},'OP':'+'},{'OP':'*'},{'LEMMA':‘水'},{'OP':'*'},{'LEMMA':‘飲む'},{'OP':'*'},{'LEMMA':'ね'}」である。「{'REGEX':'^名詞-固有名詞-人名-.*'}」は、階層構造で表された形態素の品詞であり、人名を表している。{'LEMMA':‘水'}、{'LEMMA':‘ね'}、{'LEMMA':‘ね'}は、水、飲む、ね、という見出し語を表している。この種類パターンは、例えば、「佐藤さん、お水飲みましょうね。」というテキストに一致する。
なお、種類パターン情報は、図24の例に限られない。種類パターン情報は、上記の情報項目の一部を含まなくてもよいし、上記以外の情報項目を含んでもよい。また、種類パターンは、上記以外の形態素の属性を含んで構成されてもよい。種類パターンを構成する形態素の属性は、例えば、品詞、見出し語、ユーザが任意に設定したタグ、文字数、又は種類(数値など)であるが、これに限られない。
図25は、サーバ装置3による介護作業の種類の特定方法の一例を示すフローチャートである。図25の処理は、ステップS304の内部処理に相当する。
(ステップS901)
特定部332は、種類パターン情報を参照して種類パターンを取得する(ステップS901)。図24の例では、「^.*(田中|山田|鈴木)さん.*ご飯.*ね。$」などの種類パターンが取得される。
(ステップS902)
特定部332は、ステップS901で取得した種類パターンと、テキスト情報と、を比較する(ステップS902)。
(ステップS903)
特定部332は、テキスト情報に一致する種類パターンがあるか確認する(ステップS903)。
(ステップS904)
特定部332は、種類パターン情報を参照して、ステップS904で特定された種類パターンに対応する介護作業の種類を取得し、取得した介護作業の種類をテキスト情報に対応する介護作業の種類として特定する(ステップS904)。「田中さん、お食事全部食べましたね。」というテキストの場合、「^.*(田中|山田|鈴木)さん.*ご飯.*ね。$」が一致する種類パターンとして特定され、介護作業の種類は「食事」に特定される。
なお、テキスト情報に一致する種類パターンに対応する介護作業の種類が複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に対応する介護作業の種類を特定しなくてもよいし、テキスト情報を2以上に分割して介護作業の種類の特定処理をやり直してもよい。また、テキスト情報に含まれる種類パターンに対応する介護作業の種類が複数存在した場合、特定部332は、テキスト情報に含まれる種類パターンに対応する複数の介護作業の種類を、テキスト情報に対応する介護作業の種類として特定してもよい。この場合、特定される複数の介護作業の種類に要確認フラグを設定するのが好ましい。
以上説明した通り、本実施形態によれば、種類パターンを利用して介護作業の種類が特定される。これにより、テキストの文脈を考慮して介護作業の種類を特定することができる。
<付記>
本実施形態は、以下の開示を含む。
(付記1)
情報処理装置が実行する作業記録作成方法であって、
作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する工程と、
前記テキスト情報及び予め登録された種類パターンに基づいて、作業の種類を特定する工程と、
特定された前記作業の種類を示す情報を含む作業記録を作成する工程と、
を含む作業記録作成方法。
(付記2)
前記種類パターンは、正規表現されたパターンであり、メタ文字及び予め登録された種類キーワードを含む
付記1に記載の作業記録作成方法。
(付記3)
前記種類パターンは、品詞タグを含む
付記1又は付記2に記載の作業記録作成方法。
(付記4)
前記特定する工程は、前記テキスト情報に基づいて、作業対象を特定する処理を含み、
前記作業記録は、特定された前記作業対象を示す情報を含む
付記1から付記3までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記5)
前記特定する工程は、前記テキスト情報から名称部分を推定し、推定された名称部分と予め登録された登録名称とを比較し、前記名称部分と一致又は類似する前記登録名称を有する対象を前記作業対象として特定する処理を含む
付記4に記載の作業記録作成方法。
(付記6)
前記特定する工程は、固有表現認識により前記テキスト情報から前記名称部分を推定する工程と、敬称抽出により前記テキスト情報から前記名称部分を推定する工程と、の少なくとも一方を含む
付記5に記載の作業記録作成方法。
(付記7)
前記作業対象は、人物であり、
前記登録名称は、前記人物の氏名、姓、名、及び通称の少なくとも1つを含む
付記5又は付記6に記載の作業記録作成方法。
(付記8)
前記登録名称は、前記作業者と対応づけられる
付記5から付記7までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記9)
前記作業記録は、前記作業の実施時刻を示す情報をさらに含む
付記1から付記8までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記10)
前記作業対象及び前記作業の種類が共通し、前記作業の実施時刻が所定時間内である前記作業記録が複数作成された場合、一の作業記録を残し、他の作業記録を削除する
付記4から付記9までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記11)
前記作業記録は、前記作業者を示す情報をさらに含む
付記1から付記10までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記12)
前記作業記録は、前記作業に関する量を示す情報をさらに含む
付記1から付記11までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記13)
前記作業者の音声情報を取得する工程と、
前記音声情報をテキスト情報に変換する工程と、
前記作業記録を表示する工程と、
をさらに備える
付記1から付記12までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記14)
前記特定する工程は、前記音声情報を含む音情報に基づいて、前記作業の種類を特定する処理を含む
付記1から付記13までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
(付記15)
情報処理装置に、
作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する工程と、
前記テキスト情報及び予め登録された種類パターンに基づいて、作業の種類を特定する工程と、
特定された前記作業の種類を示す情報を含む作業記録を作成する工程と、
を含む作業記録作成方法を実行させるためのプログラム。
(付記16)
作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する取得部と、
前記テキスト情報及び予め登録された種類パターンに基づいて、作業の種類を特定する特定部と、
特定された前記作業の種類を示す情報を含む作業記録を作成する作成部と、
を備える作業記録作成装置。
(付記17)
集音装置と、端末装置と、作業記録作成装置と、を備えた作業記録システムであって、
前記集音装置は、作業者の音声情報を取得する取得部を備え、
前記端末装置は、前記音声情報をテキスト情報に変換する変換部を備え、
前記作業記録作成装置は、作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する取得部と、前記テキスト情報及び予め登録された種類パターンに基づいて、作業の種類を特定する特定部と、特定された前記作業の種類を示す情報を含む作業記録を作成する作成部と、を備える
作業記録システム。
今回開示された実施形態はすべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上記した意味ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。また、本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1:集音装置
2:端末装置
3:サーバ装置
131:情報取得部
231:情報取得部
232:変換部
233:表示制御部
234:修正受付部
331:情報取得部
332:特定部
333:作成部
334:修正部

Claims (17)

  1. 情報処理装置が実行する作業記録作成方法であって、
    作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する工程と、
    予め登録された種類パターンに基づいて、前記テキスト情報から名称部分を推定し、推定された名称部分と予め登録された複数の登録名称との類似度をそれぞれ算出し、前記類似度に基づいて一の登録名称を選択し、選択した登録名称を有する対象を作業対象として特定する工程と、
    特定された前記作業対象を示す情報を含む作業記録を作成する工程と、
    を含む作業記録作成方法。
  2. 前記種類パターンは、文字、形態素、フレーズ、形態素の属性、フレーズの属性の少なくとも1つを含むテキストのパターンである
    請求項1に記載の作業記録作成方法。
  3. 前記種類パターンは、正規表現される
    請求項1又は請求項2に記載の作業記録作成方法。
  4. 前記特定する工程は、前記テキスト情報に基づいて、作業の種類を特定する処理を含み、
    前記作業記録は、特定された前記作業の種類を示す情報を含む
    請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の作業記録作成方法。
  5. 前記特定する工程は、前記テキスト情報と予め登録された種類キーワードとを比較し、前記テキスト情報に含まれる前記種類キーワードに対応する作業の種類を前記作業の種類として特定する処理を含む
    請求項4に記載の作業記録作成方法。
  6. 前記特定する工程は、固有表現認識により前記テキスト情報から前記名称部分を推定する工程と、敬称抽出により前記テキスト情報から前記名称部分を推定する工程と、の少なくとも一方を含む
    請求項1から請求項5までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  7. 前記作業対象は、人物であり、
    前記登録名称は、前記人物の氏名、姓、名、及び通称の少なくとも1つを含む
    請求項1から請求項6までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  8. 前記登録名称は、前記作業者と対応づけられる
    請求項1から請求項7までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  9. 前記作業記録は、前記作業の実施時刻を示す情報をさらに含む
    請求項1から請求項8までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  10. 前記作業対象及び前記作業の種類が共通し、前記作業の実施時刻が所定時間内である前記作業記録が複数作成された場合、一の作業記録を残し、他の作業記録を削除する
    請求項4から請求項9までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  11. 前記作業記録は、前記作業者を示す情報をさらに含む
    請求項1から請求項10までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  12. 前記作業記録は、前記作業に関する量を示す情報をさらに含む
    請求項1から請求項11までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  13. 前記作業者の音声情報を取得する工程と、
    前記音声情報をテキスト情報に変換する工程と、
    前記作業記録を表示する工程と、
    をさらに備える
    請求項1から請求項12までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  14. 前記特定する工程は、前記音声情報を含む音情報に基づいて、前記作業の種類を特定する処理を含む
    請求項1から請求項13までのいずれかに記載の作業記録作成方法。
  15. 情報処理装置に、
    作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する工程と、
    予め登録された種類パターンに基づいて、前記テキスト情報から名称部分を推定し、推定された名称部分と予め登録された複数の登録名称との類似度をそれぞれ算出し、前記類似度に基づいて一の登録名称を選択し、選択した登録名称を有する対象を作業対象として特定する工程と、
    特定された前記作業対象を示す情報を含む作業記録を作成する工程と、
    を含む作業記録作成方法を実行させるためのプログラム。
  16. 作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する取得部と、
    予め登録された種類パターンに基づいて、前記テキスト情報から名称部分を推定し、推定された名称部分と予め登録された複数の登録名称との類似度をそれぞれ算出し、前記類似度に基づいて一の登録名称を選択し、選択した登録名称を有する対象を作業対象として特定する特定部と、
    特定された前記作業対象を示す情報を含む作業記録を作成する作成部と、
    を備える作業記録作成装置。
  17. 集音装置と、端末装置と、作業記録作成装置と、を備えた作業記録システムであって、
    前記集音装置は、作業者の音声情報を取得する取得部を備え、
    前記端末装置は、前記音声情報をテキスト情報に変換する変換部を備え、
    前記作業記録作成装置は、作業者の音声情報を変換して得られたテキスト情報を取得する取得部と、予め登録された種類パターンに基づいて、前記テキスト情報から名称部分を推定し、推定された名称部分と予め登録された複数の登録名称との類似度をそれぞれ算出し、前記類似度に基づいて一の登録名称を選択し、選択した登録名称を有する対象を作業対象として特定する特定部と、特定された前記作業対象を示す情報を含む作業記録を作成する作成部と、を備える
    作業記録システム。
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