JP2022070120A - 配送管理システム - Google Patents

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Shun Ota
一繁 酒井
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Abstract

【課題】電動垂直離着陸機(eVTOL)を利用して荷物を配送するための配送コストを抑制する。【解決手段】配送サービスを管理する配送管理システムは、eVTOLを利用したモビリティサービスと連携して、ユーザが希望する荷物配送を受け付ける。具体的には、配送管理システムは、地上配送手段だけを利用した第1配送経路と、eVTOLを利用した仮フライト経路を含む仮配送経路を生成する。配送管理システムは、モビリティサービスの予約情報に基づいて、予約済みのフライト経路を取得する。仮フライト経路と予約済みのフライト経路との重複割合が所定割合以上である場合、予約済みのフライト経路を利用した第2配送経路を生成する。第2配送経路に基づく配送時間が第1配送経路に基づく配送時間よりも短い場合、eVTOLを利用した配送方法を一つの選択肢としてユーザに提示する。【選択図】図20

Description

本発明は、電動垂直離着陸機(eVTOL: electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)を利用した配送サービスに関連する。
特許文献1は、電動マルチロータ航空機を開示している。例えば、電動マルチロータ航空機は、電動垂直離着陸機である。
特開2019-214370号公報
近年、MaaS(Mobility as a Service)という概念が提唱され、様々な移動手段(交通手段)を統合的に利用するモビリティサービスが提案されている。移動手段として、自動車や電車等の地上移動手段だけでなく、航空移動手段を利用することも考えられる。特に、航空移動手段としてeVTOLを利用することが考えられる。
商品、個人所有物、書類、郵便といった荷物を配送する配送サービスが知られている。eVTOLを配送サービスに利用すれば、より短時間で荷物を配送することができると期待される。但し、eVTOLを利用した場合の配送コストは、比較的高くなると考えられる。
本発明の1つの目的は、eVTOLを利用して荷物を配送するための配送コストを抑制することができる技術を提供することにある。
本発明の1つの観点は、荷物を配送する配送サービスを管理する配送管理システムに関連する。
配送管理システムは、1又は複数のプロセッサを備える。
1又は複数のプロセッサは、電動垂直離着陸機(eVTOL)を利用したモビリティサービスと連携して、配送サービスのユーザが希望する荷物配送を受け付ける。
具体的には、1又は複数のプロセッサは、荷物配送の経路として、地上配送手段だけを利用した第1配送経路と、eVTOLを利用した仮フライト経路を含む仮配送経路を生成する。
また、1又は複数のプロセッサは、モビリティサービスの予約情報に基づいて、eVTOLを利用した予約済みのフライト経路を取得する。
仮フライト経路と予約済みのフライト経路との重複割合が所定割合以上である場合、1又は複数のプロセッサは、予約済みのフライト経路を利用した第2配送経路を生成する。
そして、第2配送経路に基づく配送時間が第1配送経路に基づく配送時間よりも短い場合、1又は複数のプロセッサは、eVTOLを利用した配送方法を一つの選択肢としてユーザに提示する。
本発明によれば、eVTOLを利用したモビリティサービスと連携して配送サービスが提供される。具体的には、モビリティサービスの予約情報に基づいて、予約済みのeVTOLのフライト経路が荷物配送経路として利用可能か否かが判定される。予約済みのeVTOLのフライト経路が荷物配送経路として利用可能である場合、eVTOLを利用した配送方法が一つの選択肢としてユーザに提示される。eVTOLを利用した配送方法がユーザによって選択された場合、乗客輸送のためのeVTOLによって荷物配送も同時に行われる。そのため、配送コストが抑制される。すなわち、eVTOLを利用した高速な荷物配送を低コストで実現することが可能となる。
モビリティサービスの概要を説明するための概念図である。 eVTOLを利用した移動手段の組み合わせの様々な例を示す図である。 モビリティサービスシステムの構成を示す概略図である。 eVTOLの構成例を示すブロック図である。 パイロット端末の構成例を示すブロック図である。 離着陸場の構成例を示すブロック図である。 ローカル端末の構成例を示すブロック図である。 ユーザ端末の構成例を示すブロック図である。 管理サーバの構成例を示すブロック図である。 ユーザ情報の例を示すブロック図である。 eVTOLサービス管理情報の例を示すブロック図である。 離着陸場情報の例を示す概念図である。 管理サーバによる予約処理を示すフローチャートである。 旅程作成処理(ステップS200)の第1の例を示すフローチャートである。 ステップS220の例を示すフローチャートである。 旅程作成処理(ステップS200)の第2の例を示すフローチャートである。 旅程作成処理(ステップS200)の第3の例を示すフローチャートである。 旅程提示処理(ステップS300)において表示装置に表示される情報の一例を示す概念図である。 旅程提示処理(ステップS300)において表示装置に表示される情報の他の例を示す概念図である。 eVTOLを利用したモビリティサービスと連携した配送サービスの概要を説明するための概念図である。 配送サービスのユーザのユーザ端末に表示される情報の一例を示す概念図である。 配送管理システムの構成例を概略的に示すブロック図である。 配送管理サーバの構成例を示すブロック図である。 配送管理サーバによる配送予約処理を示すフローチャートである。
添付図面を参照して、本発明の実施の形態を説明する。
1.モビリティサービス
図1は、本実施の形態に係るモビリティサービスの概要を説明するための概念図である。モビリティサービスは、様々な移動手段(交通手段)を統合的に利用する。一般的なモビリティサービスは、自動車や電車等の地上移動手段5を利用する。自動車としては、タクシー、バス、ライドシェア車両、MaaS車両、等が例示される。
本実施の形態では、地上移動手段5だけでなく、航空移動手段もモビリティサービスに利用される。特に、航空移動手段として、電動垂直離着陸機(eVTOL: electric Vertical Take-Off and Landing aircraft)10が利用される。eVTOL10は、電気モータによって駆動される小型で軽量なVTOLである。そのようなeVTOL10は、一般的な航空機と比較して、省スペース、低コスト、低騒音といった特徴を有している。eVTOL10は、例えば、比較的短距離の移動を高頻度に繰り返すエアタクシー事業に有用である。
離着陸場30は、eVTOL10が離陸あるいは着陸する場所である。離着陸場30としては、空港、飛行場、ヘリポート、ビルの屋上、eVTOL格納庫、等が例示される。
更に他の例として、離着陸場30は、自動車のディーラーであってもよい。その場合、ディーラーの敷地内に、eVTOL10が離着陸するためのスペースが設けられる。ディーラーを離着陸場30として利用することによって、自動車を利用した地上モビリティサービスとeVTOL10を利用した航空モビリティサービスをシームレスに連結することが可能となる。また、両方のモビリティサービスをワンストップで提供することが可能となる。更に、ディーラーネットワークを活用することによって、モビリティサービスのネットワークを構築することが可能となる。同様に、離着陸場30は、レンタカー店舗であってもよい。
図1に示されるように、ユーザUが出発地DEPから目的地DSTまで移動するためにモビリティサービスを利用する場合を考える。1つの選択肢は、自動車等の地上移動手段5で出発地DEPから目的地DSTまで移動することである。地上移動手段5だけを利用した旅程は、以下、「旅程IT_G」と呼ばれる。他の選択肢は、eVTOL10も利用して出発地DEPから目的地DSTまで移動することである。eVTOL10も利用した旅程は、以下、「旅程IT_A」と呼ばれる。
旅程IT_Aの一例は、次の通りである。第1離着陸場30-1は、出発地DEP側の離着陸場30であり、第2離着陸場30-2は、目的地DST側の離着陸場30である。例えば、第1離着陸場30-1は、出発地DEPの最寄りの離着陸場30であり、第2離着陸場30-2は、目的地DSTの最寄りの離着陸場30である。ユーザUは、出発地DEPから第1離着陸場30-1まで地上移動手段5で移動する(旅程IT_G1)。続いて、ユーザUは、第1離着陸場30-1から第2離着陸場30-2までeVTOL10で移動する(旅程IT_F)。そして、ユーザUは、第2離着陸場30-2から目的地DSTまで地上移動手段5で移動する(旅程IT_G2)。旅程IT_Aは、3つの旅程IT_G1,IT_F,IT_G2の組み合わせである。
ユーザUは、旅程IT_Gと旅程IT_Aから好みのものを選択することができる。例えば、ユーザUは、所要時間や利用料金を考慮して好みの旅程を選択する。このように、地上移動手段5だけでなくeVTOL10も利用するモビリティサービスは、多様な選択肢をユーザUに提案することができ、好適である。
図2は、eVTOL10を利用した移動手段の組み合わせの様々な例を示している。図2に示される例では、離着陸場30はディーラーである。ディーラー間(第1離着陸場30-1と第2離着陸場30-2の間)の移動手段は、例えば、eVTOL10を利用したエアタクシーである。ディーラーの前後の移動手段としては、ライドシェア、ユーザUの自家用車、タクシー、公共交通機関、等が例示される。このように、多様な移動手段の組み合わせが可能である。
以下、本実施の形態に係るモビリティサービスを提供する「モビリティサービスシステム」について詳しく説明する。
2.モビリティサービスシステム
図3は、本実施の形態に係るモビリティサービスシステム1の構成を示す概略図である。モビリティサービスシステム1は、地上移動手段5、eVTOL10、パイロット端末20、離着陸場30、ローカル端末40、ユーザUのユーザ端末50、管理サーバ100(セントラルサーバ)、及び通信ネットワークNETを含んでいる。eVTOL10の数及び離着陸場30の数は任意である。好適には、多数のeVTOL10及び多数の離着陸場30が用いられる。
各移動手段及び各装置は、通信ネットワークNETに接続可能であり、通信ネットワークNETを介して通信可能である。例えば、地上移動手段5は、無線基地局BSを介して通信ネットワークNETに接続可能である。eVTOL10及びパイロット端末20は、無線基地局BSを介して通信ネットワークNETに接続可能である。eVTOL10及びパイロット端末20は、離着陸場30に設置された無線LAN(Local Area Network)のアクセスポイントAPを介して、通信ネットワークNETに接続してもよい。eVTOL10は、衛星通信や専用回線を用いた通信を行ってもよい。ローカル端末40は、有線で、あるいは、無線LANのアクセスポイントAPを介して、通信ネットワークNETに接続可能である。ユーザ端末50は、無線基地局BSあるいは無線LANのアクセスポイントAPを介して、通信ネットワークNETに接続可能である。管理サーバ100は、有線で、あるいは、無線LANのアクセスポイントAPを介して、通信ネットワークNETに接続可能である。
以下、本実施の形態に係るモビリティサービスシステム1の各構成要素について更に詳しく説明する。
2-1.eVTOL10
図4は、本実施の形態に係るeVTOL10の構成例を示すブロック図である。eVTOL10は、入出力装置11、通信装置12、情報処理装置13、飛行制御装置16、及び動力装置17を備えている。
入出力装置11は、eVTOL10のパイロットから情報を受け付け、また、パイロットに情報を提供するためのインタフェースである。入力装置としては、キーボード、マウス、タッチパネル、スイッチ、マイク、等が例示される。出力装置としては、表示装置、スピーカ、等が例示される。
通信装置12は、外部との通信を行う。例えば、通信装置12は、無線基地局BSやアクセスポイントAPと無線通信を行う。他の例として、通信装置12は、ユーザ端末50と近距離無線通信を行ってもよい。更に他の例として、eVTOL10の飛行中、通信装置12は、衛星通信や専用回線を用いた通信を行ってもよい。
情報処理装置13は、各種情報処理を行う。例えば、情報処理装置13は、プロセッサ14と記憶装置15を含んでいる。プロセッサ14は、各種情報処理を行う。例えば、プロセッサ14は、CPU(Central Processing Unit)を含んでいる。記憶装置15には、プロセッサ14による処理に必要な各種情報が格納される。記憶装置15としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Drive)、等が例示される。プロセッサ14がコンピュータプログラムを実行することによって、情報処理装置13の機能が実現される。コンピュータプログラムは、記憶装置15に格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータプログラムは、ネットワーク経由で提供されてもよい。
飛行制御装置16は、動力装置17を制御することによって、eVTOL10の飛行を制御する。
動力装置17は、eVTOL10のロータを回転させる電気モータ、電気モータに電力を供給するバッテリ18、等を含んでいる。バッテリ18は、例えば、全固体電池等の蓄電池である。あるいは、バッテリ18は、燃料電池であってもよい。以下の説明において、「バッテリ18を充電すること」は、「蓄電池を充電すること」を意味するが、eVTOL10が燃料電池を搭載している場合は「燃料電池に水素を供給すること」で実現される。
2-2.パイロット端末20
図5は、本実施の形態に係るパイロット端末20の構成例を示すブロック図である。パイロット端末20は、eVTOL10のパイロットが使用する端末である。例えば、パイロット端末20は、スマートフォンである。パイロット端末20は、入出力装置21、通信装置22、及び情報処理装置23を備えている。
入出力装置21は、eVTOL10のパイロットから情報を受け付け、また、パイロットに情報を提供するためのインタフェースである。入力装置としては、タッチパネル、カメラ、マイク、等が例示される。出力装置としては、表示装置、スピーカ、等が例示される。
通信装置22は、外部との通信を行う。例えば、通信装置22は、無線基地局BSやアクセスポイントAPと無線通信を行う。他の例として、通信装置22は、ユーザ端末50と近距離無線通信を行ってもよい。
情報処理装置23は、各種情報処理を行う。例えば、情報処理装置23は、プロセッサ24と記憶装置25を含んでいる。プロセッサ24は、各種情報処理を行う。例えば、プロセッサ24は、CPUを含んでいる。記憶装置25には、プロセッサ24による処理に必要な各種情報が格納される。記憶装置25としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、等が例示される。プロセッサ24がコンピュータプログラムを実行することによって、情報処理装置23の機能が実現される。コンピュータプログラムは、記憶装置25に格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータプログラムは、ネットワーク経由で提供されてもよい。
コンピュータプログラムは、パイロット用アプリ26を含んでいる。パイロット用アプリ26は、モビリティサービスの提供に必要な機能をパイロットに提供する。プロセッサ24がパイロット用アプリ26を実行することによって、モビリティサービスの提供に必要な機能が実現される。
2-3.離着陸場30
図6は、本実施の形態に係る離着陸場30の構成例を示すブロック図である。離着陸場30は、少なくとも離着陸スペース31を含んでいる。離着陸スペース31は、eVTOL10が離着陸するためのスペースである。
離着陸場30は、充電施設(充電設備)32、バッテリ交換施設33、及びメンテナンス・修理施設34のうち少なくとも1つを含んでいてもよい。充電施設32は、eVTOL10のバッテリ18を充電するための施設である。バッテリ交換施設33は、eVTOL10のバッテリ18を交換するための施設である。メンテナンス・修理施設34は、eVTOL10のメンテナンスや修理を行うための施設である。
離着陸場30は、自動車を駐車するための駐車場35を含んでいてもよい。ユーザUは、自動車を利用して離着陸場30にアクセスすることができる。また、離着陸場30は、自動車を利用したモビリティサービスを提供してもよい。離着陸場30は、自動車ディーラー、レンタカー店舗、等であってもよい。
離着陸場30は、管理施設36を含んでいてもよい。管理施設36は、離着陸場30においてユーザUに提供されるモビリティサービスを管理するための施設である。例えば、ユーザUは、管理施設36において、eVTOL10への搭乗手続を行う。他の例として、ユーザUは、管理施設36において、自動車等の地上移動手段5を利用する手続を行う。管理施設36には、ローカル端末40、無線LANのアクセスポイントAP、等が設置されてもよい。ローカル端末40は、管理施設36においてユーザUに提供されるモビリティサービスを管理するための管理端末である。
2-4.ローカル端末40
図7は、本実施の形態に係るローカル端末40の構成例を示すブロック図である。ローカル端末40は、離着陸場30に設置される管理端末である。ローカル端末40は、入出力装置41、通信装置42、及び情報処理装置43を備えている。
入出力装置41は、ローカル端末40のオペレータから情報を受け付け、また、オペレータに情報を提供するためのインタフェースである。入力装置としては、キーボード、マウス、タッチパネル、スイッチ、マイク、等が例示される。出力装置としては、表示装置、スピーカ、等が例示される。
通信装置42は、外部との通信を行う。例えば、通信装置42は、有線通信を行う。他の例として、通信装置42は、ユーザ端末50と近距離無線通信を行ってもよい。
情報処理装置43は、各種情報処理を行う。例えば、情報処理装置43は、プロセッサ44と記憶装置45を含んでいる。プロセッサ44は、各種情報処理を行う。例えば、プロセッサ44は、CPUを含んでいる。記憶装置45には、プロセッサ44による処理に必要な各種情報が格納される。記憶装置45としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、HDD、SSD、等が例示される。プロセッサ44がコンピュータプログラムを実行することによって、情報処理装置43の機能が実現される。コンピュータプログラムは、記憶装置45に格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータプログラムは、ネットワーク経由で提供されてもよい。
2-5.ユーザ端末50
図8は、本実施の形態に係るユーザ端末50の構成例を示すブロック図である。ユーザ端末50は、ユーザUが使用する端末である。例えば、ユーザ端末50は、スマートフォンである。ユーザ端末50は、入出力装置51、通信装置52、及び情報処理装置53を備えている。
入出力装置51は、ユーザUから情報を受け付け、また、ユーザUに情報を提供するためのインタフェースである。入力装置としては、タッチパネル、カメラ、マイク、等が例示される。出力装置としては、表示装置、スピーカ、等が例示される。
通信装置52は、外部との通信を行う。例えば、通信装置52は、無線基地局BSやアクセスポイントAPと無線通信を行う。他の例として、通信装置52は、パイロット端末20やローカル端末40と近距離無線通信を行ってもよい。
情報処理装置53は、各種情報処理を行う。例えば、情報処理装置53は、プロセッサ54と記憶装置55を含んでいる。プロセッサ54は、各種情報処理を行う。例えば、プロセッサ54は、CPUを含んでいる。記憶装置55には、プロセッサ54による処理に必要な各種情報が格納される。記憶装置55としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、等が例示される。プロセッサ54がコンピュータプログラムを実行することによって、情報処理装置53の機能が実現される。コンピュータプログラムは、記憶装置55に格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータプログラムは、ネットワーク経由で提供されてもよい。
コンピュータプログラムは、モビリティサービスアプリ56を含んでいる。モビリティサービスアプリ56は、モビリティサービスの利用に必要な機能をユーザUに提供する。プロセッサ54がモビリティサービスアプリ56を実行することによって、モビリティサービスの利用に必要な機能が実現される。
2-6.管理サーバ100
図9は、本実施の形態に係る管理サーバ100の構成例を示すブロック図である。管理サーバ100は、モビリティサービス全体の管理を行い、また、モビリティサービスをユーザUに提供する。管理サーバ100は、分散サーバであってもよい。管理サーバ100は、入出力装置110、通信装置120、及び情報処理装置130を備えている。
入出力装置110は、管理サーバ100のオペレータから情報を受け付け、また、オペレータに情報を提供するためのインタフェースである。入力装置としては、キーボード、マウス、タッチパネル、スイッチ、マイク、等が例示される。出力装置としては、表示装置、スピーカ、等が例示される。
通信装置120は、外部との通信を行う。例えば、通信装置120は、有線通信を行う。
情報処理装置130は、各種情報処理を行う。例えば、情報処理装置130は、プロセッサ140と記憶装置150を含んでいる。プロセッサ140は、各種情報処理を行う。例えば、プロセッサ140は、CPUを含んでいる。記憶装置150には、プロセッサ140による処理に必要な各種情報が格納される。記憶装置150としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、HDD、SSD、等が例示される。プロセッサ140がコンピュータプログラムを実行することによって、情報処理装置130の機能が実現される。コンピュータプログラムは、記憶装置150に格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータプログラムは、ネットワーク経由で提供されてもよい。
また、情報処理装置130は、データベース160にアクセス可能である。データベース160は、所定の記憶装置によって実現される。データベース160は、管理サーバ100の記憶装置150に含まれていてもよい。あるいは、データベース160は、管理サーバ100の外部に存在していてもよい。データベース160は、モビリティサービスの提供に必要な各種情報を保持する。情報処理装置130は、データベース160から必要な情報を読み出し、記憶装置150に格納する。
モビリティサービスの提供に必要な情報は、ユーザ情報200、eVTOLサービス管理情報300、及び地上モビリティサービス管理情報400を含んでいる。情報処理装置130は、ユーザ情報200、eVTOLサービス管理情報300、及び地上モビリティサービス管理情報400を取得する「情報取得処理」を実行する。
図10は、ユーザ情報200の例を示すブロック図である。ユーザ情報200は、ユーザUに関連する情報である。例えば、ユーザ情報200は、登録情報210、予約情報220、及び利用履歴情報260を含んでいる。
登録情報210は、ユーザUのIDや氏名を含んでいる。登録情報210は、ユーザUによって予め登録される。例えば、ユーザUは、ユーザ端末50を操作して登録情報210を入力する。ユーザ端末50は、登録情報210を管理サーバ100に送信する。情報処理装置130は、通信装置120を介して登録情報210を受け取り、登録情報210をデータベース160に記録する。
予約情報220は、ユーザUが予約したモビリティサービスに関する情報である。情報処理装置130は、ユーザUからの予約リクエストに応答して、予約情報220を生成する。予約処理の詳細については後述する。
予約情報220は、少なくとも旅程情報230を含んでいる。旅程情報230は、ユーザUが利用するモビリティサービスの旅程を示す。例えば、旅程情報230は、出発地DEP、目的地DST、ルート、使用する移動手段、使用する離着陸場30、出発時刻、到着時刻、出発地DEPから目的地DSTまでの所要時間、等を含む。
予約情報220は、料金情報240を含んでいてもよい。料金情報240は、ユーザUが利用するモビリティサービスの利用料金を示す。
予約情報220は、認証情報250を含んでいてもよい。認証情報250は、ユーザUが予約した移動手段に搭乗する際、ユーザUの認証に用いられる情報である。認証情報250は、認証コードを含んでいる。認証情報250は、QRコード(登録商標)であってもよい。
利用履歴情報260は、ユーザUが利用したモビリティサービスの履歴を示す。
図11は、eVTOLサービス管理情報300の例を示すブロック図である。eVTOLサービス管理情報300は、eVTOL10を利用したモビリティサービスを管理するための情報である。例えば、eVTOLサービス管理情報300は、機体情報310、離着陸場情報320、スケジュール情報330、及びフライト情報340を含んでいる。
機体情報310は、モビリティサービスに使用される1以上のeVTOL10の各々に関する情報である。具体的には、機体情報310は、各eVTOL10の機体ID、性能情報、等を含む。性能情報は、航続距離、最高飛行速度、等を含む。航続距離は、eVTOL10が途中で充電することなく飛行可能な最大距離である。更に、性能情報は、eVTO10のバッテリ18の性能に関する「バッテリ性能情報」を含む。バッテリ性能情報は、最大バッテリ容量、現バッテリ容量、バッテリ18をフル充電するために必要な充電時間、等を含む。更に、バッテリ性能情報は、eVTOL10がバッテリ18を交換可能な機体であるか否かを示す。
離着陸場情報320は、モビリティサービスに使用される1以上の離着陸場30の各々に関する情報である。具体的には、離着陸場情報320は、各離着陸場30の位置(緯度、経度)を含む。また、離着陸場情報320は、各離着陸場30の施設能力を含む。例えば、離着陸場情報320は、充電施設32の有無、バッテリ交換施設33の有無、メンテナンス・修理施設34の有無、駐車場35の有無、等を示す(図6参照)。
図12は、離着陸場情報320の例を示している。離着陸場30としては、ディーラー、提携へリポート、eVTOL格納庫、及びレンタカー店舗が例示される。離着陸場情報320は、各離着陸場30について、ヘリポートの有無、ヘリ退避スペースの有無、充電施設32の有無、駐車場35の有無、緯度及び経度を示している。
スケジュール情報330は、各eVTOL10のスケジュールと各離着陸場30のスケジュールの少なくとも一方を含む。各eVTOL10のスケジュールは、各eVTOL10がいつどこに存在するかを示す。例えば、各eVTOL10のスケジュールは、各eVTOL10が離着陸場30に存在する時間帯、その離着陸場30、飛行中の時間帯、メンテナンス中の時間帯、等を示す。各離着陸場30のスケジュールは、各離着陸場30においてどのeVTOL10がいつ存在するか(利用可能か)を示す。また、各離着陸場30のスケジュールは、充電施設32、バッテリ交換施設33、メンテナンス・修理施設34、等の利用スケジュールや空き状況を示す。
フライト情報340は、eVTOL10のフライトに関する情報である。例えば、フライト情報340は、eVTOL10の飛行ルート、位置、高度、飛行速度、等を含む。そのようなフライト情報340は、フライト中にリアルタイムに取得されてもよいし、フライト後に取得されてもよい。いずれにせよ、過去のフライト情報340は、データベース160に記録される。
地上モビリティサービス管理情報400は、地上移動手段5を利用したモビリティサービスを管理するための情報である。具体的には、地上モビリティサービス管理情報400は、地上移動手段5の種類やスケジュールを示す。例えば、地上移動手段5が自動車である場合、地上モビリティサービス管理情報400は、その自動車のID、車種、スケジュール(位置、利用状況、予約状況)、等を示す。
3.予約処理
本実施の形態に係る管理サーバ100(情報処理装置130)は、ユーザUからモビリティサービスの予約を受け付ける「予約処理」を実行する。図13は、予約処理を示すフローチャートである。以下、本実施の形態に係る予約処理について詳しく説明する。尚、eVTOLサービス管理情報300と地上モビリティサービス管理情報400は、上述の情報取得処理によって既に取得され、データベース160及び記憶装置150に格納されているとする。
3-1.ステップS100(予約リクエスト受付処理)
まず、情報処理装置130は、ユーザUから予約リクエストREQを受け付ける「予約リクエスト受付処理」を実行する。例えば、予約リクエストREQは、希望利用日、希望出発時刻、希望到着時刻、出発地DEP、目的地DST、等を含む。予約リクエストREQは、利用を希望する移動手段(例:eVTOL10)を指定してもよい。予約リクエストREQは、ユーザUがモビリティサービスを検索するための「検索情報」に相当する。
ユーザUは、ユーザ端末50の入出力装置51を用いて、予約リクエストREQ(検索情報)を入力する。ユーザ端末50の情報処理装置53は、入力された予約リクエストREQを、通信装置52を介して管理サーバ100に送信する。管理サーバ100の情報処理装置130は、通信装置120を介して予約リクエストREQを受け取る。情報処理装置130は、受け取った予約リクエストREQを記憶装置150に格納する。
3-2.ステップS200(旅程作成処理)
予約リクエストREQに応答して、情報処理装置130は、出発地DEPから目的地DSTまでの旅程を作成する「旅程作成処理」を実行する。この旅程作成処理は、上述のeVTOLサービス管理情報300及び地上モビリティサービス管理情報400に基づいて実行される。
3-2-1.第1の例
図14は、旅程作成処理(ステップS200)の第1の例を示すフローチャートである。
ステップS210において、情報処理装置130は、予約リクエストREQがeVTOL10の利用を指定しているか否かを判定する。言い換えれば、情報処理装置130は、ユーザUがeVTOL10の利用を希望しているか否かを判定する。eVTOL10の利用が指定されている場合(ステップS210;Yes)、処理は、ステップS220に進む。一方、eVTOL10の利用が指定されていない場合(ステップS210;No)、処理は、ステップS240に進む。
ステップS220において、情報処理装置130は、使用する離着陸場30を選択する。図1で説明されたように、第1離着陸場30-1は、出発地DEP側の離着陸場30であり、第2離着陸場30-2は、目的地DST側の離着陸場30である。例えば、情報処理装置130は、出発地DEPの最寄りの離着陸場30を第1離着陸場30-1として設定し、目的地DSTの最寄りの離着陸場30を第2離着陸場30-2として設定する。各離着陸場30の位置(緯度、経度)は、離着陸場情報320に含まれている。従って、情報処理装置130は、予約リクエストREQで示される出発地DEP及び目的地DSTと離着陸場情報320に基づいて、使用する離着陸場30を選択(設定)することができる。
図15は、ステップS220の例を示すフローチャートである。
ステップS221において、情報処理装置130は、出発地DEPが離着陸場30であるか否かを判定する。出発地DEPが離着陸場30である場合(ステップS221;Yes)、情報処理装置130は、出発地DEPを第1離着陸場30-1として設定する(ステップS222)。一方、出発地DEPが離着陸場30ではない場合(ステップS221;No)、情報処理装置130は、出発地DEPに最も近い離着陸場30を第1離着陸場30-1として設定する(ステップS223)。言い換えれば、情報処理装置130は、出発地DEPに最も近い離着陸場30を経由地に追加する。そして、情報処理装置130は、出発地DEPから第1離着陸場30-1までの移動手段を、自動車等の地上移動手段5に設定する(ステップS224)。
ステップS225において、情報処理装置130は、目的地DSTが離着陸場30であるか否かを判定する。目的地DSTが離着陸場30である場合(ステップS225;Yes)、情報処理装置130は、目的地DSTを第2離着陸場30-2として設定する(ステップS226)。一方、目的地DSTが離着陸場30ではない場合(ステップS225;No)、情報処理装置130は、目的地DSTに最も近い離着陸場30を第2離着陸場30-2として設定する(ステップS227)。言い換えれば、情報処理装置130は、目的地DSTに最も近い離着陸場30を経由地に追加する。そして、情報処理装置130は、第2離着陸場30-2から目的地DSTまでの移動手段を、自動車等の地上移動手段5に設定する(ステップS228)。
ステップS229において、情報処理装置130は、第1離着陸場30-1から第2離着陸場30-2までの移動手段をeVTOL10に設定する。その後、処理はステップS230に進む。
ステップS230において、情報処理装置130は、eVTOL10も利用した「旅程IT_A」を作成する。旅程IT_Aは、第1離着陸場30-1から第2離着陸場30-2までのフライトを含んでいる。例えば、旅程IT_Aは、地上移動手段5で出発地DEPから第1離着陸場30-1まで移動する旅程IT_G1、eVTOL10で第1離着陸場30-1から第2離着陸場30-2まで移動する旅程IT_F、及び地上移動手段5で第2離着陸場30-2から目的地DSTまで移動する旅程IT_G2の組み合わせである(図1参照)。情報処理装置130は、eVTOLサービス管理情報300(特にスケジュール情報330)と地上モビリティサービス管理情報400に基づいて、旅程IT_Aを作成することができる。
また、ステップS230において、情報処理装置130は、旅程IT_Aの場合の出発地DEPから目的地DSTまでの所要時間TR_Aを算出する(ステップS230a)。
一方、ステップS240において、情報処理装置130は、地上移動手段5だけを利用した「旅程IT_G」を作成する(図1参照)。情報処理装置130は、地上モビリティサービス管理情報400に基づいて、旅程IT_Gを作成することができる。
また、ステップS240において、情報処理装置130は、旅程IT_Gの場合の出発地DEPから目的地DSTまでの所要時間TR_Gを算出する(ステップS240a)。
3-2-2.第2の例
図16は、旅程作成処理(ステップS200)の第2の例を示すフローチャートである。図14で示された第1の例と重複する説明は省略する。eVTOL10の利用が指定されている場合(ステップS210;Yes)、第1の例では旅程IT_Aのみが作成されたが、第2の例では旅程IT_Aと旅程IT_Gの両方が作成される。そのために、ステップS230の後にステップS240が実行される。旅程IT_Aと旅程IT_Gの両方が作成されるため、後の旅程提示処理(ステップS300)において、ユーザUが比較検討できるように、旅程IT_Aと旅程IT_Gの両方を提示することが可能となる。
3-2-3.第3の例
図17は、旅程作成処理(ステップS200)の第3の例を示すフローチャートである。第3の例は、図16で示された第2の例の変形例である。上述の通り、eVTOL10の利用が指定されている場合(ステップS210;Yes)、情報処理装置130は、旅程IT_Aと旅程IT_Gの両方を作成する(ステップS230,S240)。更に、ステップS250において、情報処理装置130は、旅程IT_Aの所要時間TR_Aと旅程IT_Gの所要時間TR_Gを比較する。所要時間TR_Aが所要時間TR_G以下である場合(ステップS250;Yes)、情報処理装置130は、旅程IT_Aと旅程IT_Gの両方を候補として選択する(ステップS260)。一方、所要時間TR_Aが所要時間TR_Gよりも長い場合(ステップS250;No)、情報処理装置130は、旅程IT_Aを破棄して、旅程IT_Gを候補として選択する(ステップS270)。
3-2-4.旅程情報
旅程情報230は、旅程作成処理によって作成された旅程を示す。例えば、旅程情報230は、出発地DEP、目的地DST、ルート、使用する移動手段、使用する離着陸場30、出発時刻、到着時刻、出発地DEPから目的地DSTまでの所要時間、等を含む。情報処理装置130は、作成した旅程情報230を記憶装置150に格納する。
また、情報処理装置130は、旅程情報230と共に料金情報240を作成してもよい。料金情報240は、作成された旅程でモビリティサービスを利用する場合の利用料金を示す。情報処理装置130は、作成した料金情報240を記憶装置150に格納する。
3-3.ステップS300(旅程提示処理)
旅程作成処理(ステップS200)によって旅程情報230が作成された後、情報処理装置130は、旅程情報230をユーザUに提示する「旅程提示処理」を実行する。
具体的には、情報処理装置130は、通信装置120を介して、旅程情報230をユーザ端末50に送信する。ユーザ端末50の情報処理装置53は、通信装置52を介して旅程情報230を受け取る。情報処理装置53は、旅程情報230を記憶装置55に格納する。また、情報処理装置53は、入出力装置51を通して、旅程情報230をユーザUに提示する。典型的には、旅程情報230は表示装置に表示される。
図18は、表示装置に表示される情報の一例を示す概念図である。簡単のため、出発地DEPは第1離着陸場30-1(例:K駅前ディーラ)であり、目的地DSTは第2離着陸場30-2(例:K空港)であるとする。図18に示される例では、eVTOL10を利用した旅程IT_Aの情報が表示装置に表示されている。具体的には、地図、出発地DEP、目的地DST、ルート、移動手段(eVTOL10)、出発地DEPから目的地DSTまでの所要時間TR_A(例:15分)が表示されている。
図19は、表示装置に表示される情報の他の例を示す概念図である。図19に示される例では、旅程IT_Aと旅程IT_Gの両方の情報が表示されている。例えば、旅程IT_Gでは、自動車が利用され、出発地DEPから目的地DSTまでの所要時間TR_Gは39分である。ユーザUは、旅程IT_Aと旅程IT_Gを比較することができる。
更に他の例として、所要時間が短い旅程だけが選択的に表示されてもよい。図19で示された場合と同じ状況では、旅程IT_Aの情報だけが選択的に表示される。管理サーバ100の情報処理装置130は、所要時間が短い旅程情報230だけを選択的にユーザ端末50に送信してもよい。あるいは、ユーザ端末50の情報処理装置53において、所要時間が短い旅程情報230が選択されてもよい。
情報処理装置130は、旅程情報230と共に料金情報240をユーザUに提示してもよい。料金情報240の提示方法は、旅程情報230の場合と同様である。
3-4.ステップS400(予約確定処理)
ユーザUは、提示された旅程情報230を検討して、予約を確定するか否かを判断する。複数の旅程が提示された場合、ユーザUは、複数の旅程の中から1つを選択する。例えば、ユーザUは、所要時間や利用料金を参照して、判断や選択を行う。提示された旅程情報230を承認しない場合、ユーザUは、予約リクエストREQを変更してもよい。その場合、処理は、ステップS100に戻る。
予約を確定する場合、ユーザUは、ユーザ端末50の入出力装置51を用いて、予約確定を指示する。複数の旅程が提示された場合、ユーザUは、複数の旅程の中から1つを指定する。ユーザ端末50の情報処理装置53は、通信装置52を介して、予約確定リクエストを管理サーバ100に送信する。管理サーバ100の情報処理装置130は、通信装置120を介して予約確定リクエストを受け取る。
予約確定リクエストに応答して、情報処理装置130は、旅程情報230と料金情報240を確定する。また、情報処理装置130は、認証情報250を作成する。そして、情報処理装置130は、旅程情報230、料金情報240、及び認証情報250を含む予約情報220を作成する(図10参照)。情報処理装置130は、予約情報220を記憶装置150に格納する。
更に、情報処理装置130は、確定した旅程情報230をスケジュール情報330に反映することによって、スケジュール情報330を更新する。すなわち、情報処理装置130は、確定した旅程において利用されるeVTOL10及び離着陸場30のスケジュールをスケジュール情報330に反映する。
3-5.ステップS500(情報共有処理)
管理サーバ100の情報処理装置130は、通信装置120を介して、予約情報220をユーザ端末50に送信する。ユーザ端末50の情報処理装置53は、通信装置52を介して予約情報220を受け取る。情報処理装置53は、予約情報220を記憶装置55に格納する。
管理サーバ100の情報処理装置130は、ユーザUの氏名、ユーザID、及び旅程情報230を含むユーザ情報200を、予約されたeVTOL10に送信してもよい。予約されたeVTOL10の情報処理装置13は、通信装置12を介して、ユーザ情報200を受け取る。情報処理装置13は、ユーザ情報200を記憶装置15に格納する。
同様に、管理サーバ100の情報処理装置130は、ユーザ情報200を、予約されたeVTOL10のパイロットが用いるパイロット端末20に送信してもよい。パイロット端末20の情報処理装置23は、通信装置22を介して、ユーザ情報200を受け取る。情報処理装置23は、ユーザ情報200を記憶装置25に格納する。
同様に、管理サーバ100の情報処理装置130は、ユーザ情報200を、予約された離着陸場30に設置されたローカル端末40に送信してもよい。ローカル端末40の情報処理装置43は、通信装置42を介して、ユーザ情報200を受け取る。情報処理装置43は、ユーザ情報200を記憶装置45に格納する。
4.搭乗処理(ピックアップ)
第1離着陸場30-1において、eVTOL10は、ユーザUをピックアップする。つまり、第1離着陸場30-1において、ユーザUは、予約したeVTOL10に搭乗する。ユーザUが搭乗した後、そのeVTOL10は離陸する。
搭乗前に、ユーザUを認証する「ユーザ認証処理」が実行されてもよい。一例として、パイロット端末20と管理サーバ100によるユーザ認証処理について説明する。パイロット端末20の代わりにeVTOL10あるいはローカル端末40が用いられる場合も同様である。
まず、ユーザUは、ユーザ端末50に格納されている認証情報250をパイロット端末20に提供する。例えば、ユーザ端末50の通信装置52とパイロット端末20の通信装置22が近距離無線通信を行い、それにより、認証情報250がユーザ端末50からパイロット端末20に送信される。他の例として、認証情報250がQRコードである場合、ユーザUは、QRコードを表示装置に表示してもよい。その場合、パイロット端末20のカメラ等は、ユーザ端末50の表示装置に表示されたQRコードを読み取る。
パイロット端末20の情報処理装置23は、取得した認証情報250を管理サーバ100に送信する。管理サーバ100の情報処理装置130は、受け取った認証情報250を記憶装置150に格納された予約情報220と照合することによって、ユーザUの認証を行う。そして、情報処理装置130は、認証結果をパイロット端末20に送信する。パイロット端末20の情報処理装置23は、認証結果を受け取る。あるいは、パイロット端末20が予約情報220を保持している場合、情報処理装置23は、認証情報250を予約情報220と照合することによって、ユーザUの認証を行ってもよい。
5.情報処理装置
上記の説明では、主に、管理サーバ100の情報処理装置130による処理が説明された。管理サーバ100の情報処理装置130と同様の機能が他の構成要素によって実現されてもよい。例えば、ローカル端末40の情報処理装置43が、管理サーバ100の情報処理装置130と同様の処理を行ってもよい。まとめると、モビリティサービスシステム1が、管理サーバ100の情報処理装置130と同様の処理を行う情報処理装置を含んでいればよい。情報処理装置は、複数の装置に分散されていてもよい。
6.モビリティサービスと連携した配送サービス
6-1.概要
商品、物品、書類、郵便といった荷物を配送する配送サービスが知られている。例えば、バイク便サービスが知られている。eVTOL10を配送サービスに利用すれば、より短時間で荷物を配送することができると期待される。但し、eVTOL10を利用した場合の配送コストは、比較的高くなると考えられる。そこで、本実施の形態によれば、配送コストを低減するために、上述のeVTOL10を利用したモビリティサービスと連携して配送サービスが提供される。
図20は、eVTOL10を利用したモビリティサービスと連携した配送サービスの概要を説明するための概念図である。配送サービスのユーザが、荷物の配送を希望する。荷物は、ある配送元からある配送先へ配送される。一般的な配送サービスでは、荷物の配送に地上配送手段6が利用される。地上配送手段6としては、車両、バイク、自転車、等が例示される。第1配送経路RDaは、地上配送手段6だけを利用する場合の荷物の配送経路である。
その一方で、モビリティサービスにおいて、eVTOL10-1を用いた第1離着陸場30-1から第2離着陸場30-2へのフライトが予約済みであるとする。そのフライトを乗客輸送だけでなく荷物配送にも利用することができれば、配送コストが抑制される。
そこで、予約済みのフライトのフライト経路RFrが荷物配送経路としても利用可能である場合、そのフライト経路RFrを利用した第2配送経路RDbも選択肢の一つとして生成される。第2配送経路RDbは、配送元から第1離着陸場30-1への経路と、予約済みのフライトのフライト経路RFrと、第2離着陸場30-2から配送先への経路の組み合わせである。配送元から第1離着陸場30-1へは、第1地上配送手段6-1によって荷物が運ばれる。第2離着陸場30-2から配送先へは、第2地上配送手段6-2によって荷物が運ばれる。
配送サービスのユーザには、第1配送経路RDaに基づく通常の配送方法だけでなく、第2配送経路RDbに基づく高速な配送方法も選択肢として提示される。配送サービスのユーザは、複数の選択肢の中から好みの配送方法を選択することができる。
図21は、配送サービスのユーザのユーザ端末に表示される情報の一例を示している。例えば、ユーザが通販サイトで商品ABCを購入する。商品ABCの配送オプションとして、「通常配送」と「eVTOLを使った高速便」がユーザ端末に表示される。「通常配送」が第1配送経路RDaに基づく配送方法であり、「eVTOLを使った高速便」が第2配送経路RDbに基づく配送方法である。「eVTOLを使った高速便」の場合、配送時間は短縮されるが、追加料金が必要となる。ユーザは、配送時間と配送料金の両方の観点から、好みの配送方法を選択することができる。
eVTOL10を利用した配送方法がユーザによって選択された場合、乗客輸送のためのeVTOL10によって荷物配送も同時に行われる。そのため、配送コストが抑制される。すなわち、eVTOL10を利用した高速な荷物配送を低コストで実現することが可能となる。
以下、本実施の形態に係る配送管理システムについて詳しく説明する。
6-2.配送管理システムの構成例
図22は、本実施の形態に係る配送管理システム600の構成例を概略的に示すブロック図である。配送管理システム600は、荷物を配送する配送サービスを管理する。荷物は、商品、個人所有物、書類、郵便、等である。配送管理システム600は、配送管理サーバ610を含んでいる。
配送管理サーバ610は、配送サービスのユーザが希望する荷物配送を受け付ける「配送予約処理」を実行する。具体的には、配送サービスのユーザは、ユーザ端末700を操作して、荷物配送をリクエストする。ユーザ端末700としては、PC、タブレット、スマートフォン、等が例示される。配送リクエストは、直接、あるいは、通販サイト等を介して、配送管理サーバ610に送られる。配送管理サーバ610は、配送リクエストに応答して、ユーザが希望する荷物配送を受け付ける配送予約処理を実行する。
より詳細には、配送管理サーバ610は、eVTOL10を利用したモビリティサービスと連携して配送予約処理を実行する。配送管理サーバ610は、モビリティサービスシステム1の管理サーバ100と通信可能であり、モビリティサービスに関連する情報にアクセスすることができる。配送管理サーバ610は、モビリティサービスに関連する情報も参考にして、配送予約処理を実行する。配送管理システム600は、配送管理サーバ610と管理サーバ100の両方を含んでいると言うこともできる。あるいは、モビリティサービスシステム1が、モビリティサービスと配送サービスの両方を提供してもよい。管理サーバ100と配送管理サーバ610は共通化されていてもよい。いずれの場合であっても、配送管理サーバ610は、モビリティサービスと連携して配送予約処理を実行する。モビリティサービスと連携した配送予約処理の詳細は、後述される。
図23は、配送管理サーバ610の構成例を示すブロック図である。配送管理サーバ610は、通信装置620と情報処理装置630を備えている。
通信装置620は、直接、あるいは、通販サイト等を介して、ユーザ端末700と通信を行う。また、配送管理サーバ610とモビリティサービスシステム1の管理サーバ100が別々である場合、通信装置620は、管理サーバ100と通信を行う。
情報処理装置630は、各種情報処理を行う。例えば、情報処理装置630は、プロセッサ640と記憶装置650を含んでいる。プロセッサ640は、各種情報処理を行う。例えば、プロセッサ640は、CPUを含んでいる。記憶装置650には、プロセッサ640による処理に必要な各種情報が格納される。記憶装置650としては、揮発性メモリ、不揮発性メモリ、HDD、SSD、等が例示される。プロセッサ640がコンピュータプログラムを実行することによって、情報処理装置630の機能が実現される。コンピュータプログラムは、記憶装置650に格納される。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータプログラムは、ネットワーク経由で提供されてもよい。
配送情報660は、ユーザが希望する荷物配送に関する情報である。例えば、配送情報660は、配送元、配送先、配送方法、配送予定日、配送予定時間帯、配送料金、等を示す。情報処理装置630は、配送予約処理を行い、配送情報660を生成する。
尚、上述の通り、配送管理サーバ610と管理サーバ100は、同じであってもよいし、別々であってもよい。一般化すると、1又は複数のプロセッサが、配送予約処理を実行する。
6-3.配送予約処理
図24は、配送予約処理を示すフローチャートである。
ステップS600において、配送管理サーバ610は、配送リクエストを受け取る。配送リクエストは、配送サービスのユーザが希望する荷物配送に関する情報である。配送リクエストは、少なくとも、配送元と配送先を示す。配送リクエストは、配送希望日や配送希望時間帯を含んでいてもよい。
ステップS610において、配送管理サーバ610は、配送リクエストに基づいて、第1配送経路RDaを生成する。第1配送経路RDaは、地上配送手段6だけを利用する場合の配送元から配送先への配送経路である(図20参照)。また、配送管理サーバ610は、第1配送経路RDaに基づく配送情報660を生成する。
ステップS620において、配送管理サーバ610は、配送リクエストの情報を管理サーバ100に送る。管理サーバ100は、配送リクエストに基づいて、eVTOL10を利用した場合の配送経路を生成する。この配送経路を、以下、「仮配送経路」と呼ぶ。仮配送経路は、eVTOL10を利用した「仮フライト経路」を含む。配送管理サーバ610は、仮フライト経路を含む仮配送経路の情報を取得する。
ステップS630において、配送管理サーバ610は、管理サーバ100が保有する予約情報220にアクセスする。あるいは、配送管理サーバ610は、管理サーバ100から予約情報220を取得する。上述の通り、予約情報220は、モビリティサービスのユーザUが予約したモビリティサービスに関する情報である。予約情報220は、出発地DEP、目的地DST、ルート、使用する移動手段、使用する離着陸場30、出発時刻、到着時刻、等を含んでいる。配送管理サーバ610は、モビリティサービスの予約情報220に基づいて、eVTOL10-1を利用した予約済みのフライト経路RFr(図20参照)を取得する。
ステップS640において、配送管理サーバ610は、予約済みのフライト経路RFrが配送リクエストで希望されている荷物配送の経路として利用可能か否かを判定する。例えば、配送管理サーバ610は、仮フライト経路と予約済みのフライト経路RFrとの重複割合を算出する。重複割合が所定割合以上である場合、配送管理サーバ610は、予約済みのフライト経路RFrが荷物配送の経路として利用可能であると判定する。所定割合は、地上配送手段6の代わりにeVTOL10を利用することによる配送時間短縮効果が得られる程度の割合である。
好ましくは、予約済みのフライト経路RFrの全体が仮フライト経路に包含されているとよい。予約済みのフライト経路RFrの全体が仮フライト経路に包含されている場合、配送管理サーバ610は、予約済みのフライト経路RFrが荷物配送の経路として利用可能であると判定してもよい。
予約済みのフライト経路RFrが荷物配送の経路として利用可能であると判定された場合(ステップS640;Yes)、処理は、ステップS650に進む。それ以外の場合(ステップS640;No)、処理は、ステップS680に進む。
ステップS650において、配送管理サーバ610あるいは管理サーバ100は、予約済みのフライト経路RFrを利用した第2配送経路RDbを生成する(図20参照)。典型的には、第2配送経路RDbは、予約済みのフライト経路RFrを含んでいる。また、配送管理サーバ610は、第2配送経路RDbに基づく配送情報660を生成する。その後、処理は、ステップS660に進む。
ステップS660において、配送管理サーバ610は、第2配送経路RDbに基づく配送時間と第1配送経路RDaに基づく配送時間とを比較する。第2配送経路RDbに基づく配送時間が第1配送経路RDaに基づく配送時間よりも短い場合(ステップS660;Yes)、処理は、ステップS670に進む。それ以外の場合(ステップS660;No)、処理は、ステップS680に進む。
ステップS670において、配送管理サーバ610は、第1配送経路RDaに基づく通常の配送方法だけでなく、第2配送経路RDbに基づく高速な配送方法も選択肢としてユーザに提示する(図21参照)。具体的には、配送管理サーバ610は、直接、あるいは、通販サイト等を介して、ユーザ端末700に配送情報660を送る。配送情報660は、配送方法、配送予定日、配送予定時間帯、配送料金、等を含んでいる。ユーザ端末700は、表示装置を有しており、その表示装置に配送情報660(少なくとも配送方法)を表示する。ステップS670では、第1配送経路RDaに基づく配送情報660だけでなく、第2配送経路RDbに基づく配送情報660も存在している。従って、配送管理サーバ610は、2種類の配送情報660(少なくとも配送方法)をユーザに提示することができる。
一方、ステップS680において、配送管理サーバ610は、第1配送経路RDaに基づく通常の配送方法だけをユーザに提示する。具体的には、配送管理サーバ610は、直接、あるいは、通販サイト等を介して、ユーザ端末700に配送情報660を送る。ユーザ端末700は、表示装置に配送情報660(少なくとも配送方法)を表示する。
ユーザは、ユーザ端末700に表示された配送情報660に基づいて、配送予約を確定するか否かを判断する。複数の配送方法が提示されている場合、ユーザは、複数の配送方法の中から1つを選択する。例えば、ユーザは、配送時間と配送料金の両方の観点から、好みの配送方法を選択する。ユーザは、ユーザ端末700を用いて、配送予約確定を指示する。配送管理サーバ610は、配送予約を確定する(ステップS690)。
6-4.効果
以上に説明されたように、本実施の形態によれば、eVTOL10を利用したモビリティサービスと連携して配送サービスが提供される。具体的には、モビリティサービスの予約情報220に基づいて、予約済みのeVTOL10のフライト経路FRが荷物配送経路として利用可能か否かが判定される。予約済みのeVTOL10のフライト経路FRが荷物配送経路として利用可能である場合、eVTOL10を利用した配送方法が一つの選択肢としてユーザに提示される。eVTOL10を利用した配送方法がユーザによって選択された場合、乗客輸送のためのeVTOL10によって荷物配送も同時に行われる。そのため、配送コストが抑制される。すなわち、eVTOL10を利用した高速な荷物配送を低コストで実現することが可能となる。
1 モビリティサービスシステム
5 地上移動手段
6 地上配送手段
10 電動垂直離着陸機(eVTOL)
20 パイロット端末
30 離着陸場
40 ローカル端末
50 ユーザ端末
100 管理サーバ
200 ユーザ情報
220 予約情報
300 eVTOLサービス管理情報
400 地上モビリティサービス管理情報
600 配送管理システム
610 配送管理サーバ
620 通信装置
630 情報処理装置
640 プロセッサ
650 記憶装置
660 配送情報
700 ユーザ端末
RDa 第1配送経路
RDb 第2配送経路

Claims (1)

  1. 荷物を配送する配送サービスを管理する配送管理システムであって、
    電動垂直離着陸機(以下、eVTOLと呼ぶ)を利用したモビリティサービスと連携して、前記配送サービスのユーザが希望する荷物配送を受け付ける1又は複数のプロセッサを備え、
    前記1又は複数のプロセッサは、
    前記荷物配送の経路として、地上配送手段だけを利用した第1配送経路と、前記eVTOLを利用した仮フライト経路を含む仮配送経路を生成し、
    前記モビリティサービスの予約情報に基づいて、前記eVTOLを利用した予約済みのフライト経路を取得し、
    前記仮フライト経路と前記予約済みのフライト経路との重複割合が所定割合以上である場合、前記予約済みのフライト経路を利用した第2配送経路を生成し、
    前記第2配送経路に基づく配送時間が前記第1配送経路に基づく配送時間よりも短い場合、前記eVTOLを利用した配送方法を一つの選択肢として前記ユーザに提示する
    配送管理システム。
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