JP2022070094A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 感光体と現像スリーブとの間の負荷容量変動に対して、適切な波形の現像ACを出力させる。【解決手段】 感光体と現像スリーブとの間の負荷容量の検出値に応じて、現像ACクロックVclk1,Vclk2の立上りから所定期間を現像ACクロックの周期よりも短い周期でPWM変調させる駆動パターンを決定する。【選択図】 図4

Description

本発明は、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に関する。
従来、感光体ドラム上の静電潜像をトナーで現像する現像工程では、現像スリーブに対して、DC電圧とAC電圧を重畳した電圧を現像バイアスとして印加することで現像する方式が一般的である。
この時、AC電圧として矩形波が印加されることで、現像スリーブに瞬間的に高いバイアスがかかる。その結果、現像に寄与するトナー量が増え、現像効率が上昇し、よりシャープな画像が得られることが知られている。
現像スリーブと感光体ドラム間の距離は、コロ部材等のスペーサーを用いて、数百μmmの微小な空隙となる。これを電気的に等価回路で表現すると、静電容量が存在することとして表すことが出来る。
この現像スリーブと感光体ドラム間の距離は、耐久によりコロ部材が摩耗することや、現像器や感光体ドラムを構成する部品の公差等により既定の距離とならないことがある。その結果、静電容量もばらつくことになる。
ところで、現像スリーブに印加される電圧は目標どおりの電圧であることが要求される。しかし、静電容量ばらつきに加え、AC電圧を発生させるためのACトランスによる漏れインダクタンス等のばらつきにより、共振波形が生じ、AC電圧が目標電圧を大きく上回るオーバーシュートが発生することがあり、それによって様々な問題が発生する。
例えば、絶縁物の表面や空気層を介して意図しない導電体にリーク電流が流れてしまう問題がある。また、現像剤に混入してしまう導体不純物に気中放電して潜像を壊してしまう問題もある。
この問題を緩和するための1つの解決策としては、十分に大きな抵抗値のダンピング抵抗を採用することでオーバーシュートを発生させない方法がある。
しかし、ダンピング抵抗を採用することにより、理想の矩形波と比較して立上り・立下りの応答が遅くなり、鈍った矩形波になるため、機械の高速化に伴う現像AC電圧の高周波化への妨げの要因となってしまう。
また、ダンピング抵抗での電力損失はAC電圧発生回路への入力電力の約半分にも及ぶため、そのエネルギー損失を許容するためのスペースの拡大や部品コストの増加が課題としてある。
特許文献1では、現像バイアス電圧の波形のリンギングをピーク検出回路によって検出し、波形のピーク値が予め定められた所定範囲以外の場合、波形歪みが小さくなるようにACトランスに印加する駆動信号を調整する。
具体的には、現像ACバイアスを出力させるための駆動信号を、第1のオン期間、オフ期間、第2のオン期間の3つの区間に分け、波形のピーク値が所定範囲外の場合、第1のオン期間、オフ期間、第2のオン期間の割合をそれぞれ調整することで解決する。
特開2012-63714号公報
特許文献1に記載の発明では、波形のピーク値を見ながら、第1のオン期間の調整を行った後、第1のオフ期間および第2のオン期間の調整、といった手順でリンギング調整が行われる調整が必要なため、調整処理が複雑になってしまう。
そこで、本発明は、容易に現像ACバイアス波形を適切にすることを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の画像形成装置は、静電潜像が形成される像担持体と、前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像剤を担持する現像剤担持体と、前記現像剤担持体に現像AC電圧を出力するトランスと、前記トランスの一次側に設けられる複数のスイッチング素子と、前記複数のスイッチング素子を駆動するための駆動信号を出力する駆動回路と、前記像担持体と前記現像剤担持体の間の負荷容量を検出する負荷容量検出手段と、前記負荷容量検出手段からの検出値に基づいて、前記駆動信号の駆動パターンを決定し、決定した駆動パターンに従って前記駆動回路を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、容易に現像ACバイアス波形を適切にすることができる。
画像形成装置の概略構成図 現像高圧に関する構成を示す回路ブロック図 現像AC出力波形と現像クロック波形を示す図 現像AC出力波形と現像クロック波形を示す図 負荷容量と負荷容量検出信号との関係を示す図 負荷容量検出時の現像AC出力波形と現像クロック波形を示す図 負荷容量と負荷容量検出信号との関係を示す図 現像AC出力波形と現像クロック波形を示す図 現像AC波形制御を示すフローチャート 波形調整モードの制御を示すフローチャート 現像高圧に関する構成の変形例を示す回路ブロック図
以下、添付図面を参照して本発明の好適な実施形態を詳しく説明する。
図1は、本実施例における電子写真プロセスを用いた画像形成装置1の概略構成図である。
図1に示すように、画像形成装置1には、4つの画像形成部が設けられている。画像形成部には、感光体ドラム1a~1d、帯電ローラ2a~2d、レーザスキャナ3a~3d、現像器4a~4d、中間転写ベルト5、一次転写ローラ6a~6d、二次転写ローラ7が配置されている。本実施例では4つの画像形成部として、イエロー(Y)、マゼンダ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の画像形成部を用い、数字の添え字であるa~dは、それぞれY、M、C、Kの画像形成部に対応しているが、画像形成部の像形成色はこの限りではない。
次に、画像形成動作の概略について説明する。帯電ローラ2a~2dによって像担持体としての感光体ドラム1a~1dが一様に帯電された後、形成すべき画像に対応する画像信号に基づく露光がレーザスキャナ3a~3dによってなされることにより、感光体ドラム1a~1d上に静電潜像が形成される。その後、形成された静電潜像は現像器4a~4dによってトナー像として現像され、各トナー像は一次転写ローラ6a~6dによって中間転写ベルト5に多重転写される。中間転写ベルト5に転写されたトナー像は、二次転写ローラ7によって用紙カセット9から搬送された記録材Pに転写され、定着器8によって定着されることにより、カラー画像が得られる。
図2は、本実施例における現像器4aに高圧バイアスを印加する現像回路の一例を示す図である。
ここでは、現像器4aについて説明するが、現像装置4b~4dの構成については、基本的に現像器4aと同様であるため説明を省略する。
図2に示すように、現像器4aは、内部に現像剤担持体としての現像スリーブ41aを持ち、感光体ドラム1aに対向して配置される。この現像スリーブ41aに、現像回路200より出力される現像出力Voutが印加されることによって、現像器4a内のトナーを用いて感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。
現像回路から出力される現像出力電圧Voutは、現像AC電圧Vacおよび現像DC電圧Vdcを重畳した波形で構成される。
現像スリーブ41aと感光体ドラム1aと間の距離は、コロ部材等のスペーサーを用いて規制され、現像スリーブ41aと感光体ドラム1aとは数百μmmの微小な距離dをもって対向している。電気的な等価回路で考えると静電容量CLで表すことができ、次式で示すことが出来る。
CL=εS/d ・・・(1)
ε:誘電率
S:現像に寄与する部分の現像スリーブと感光体の対向面積
d:現像スリーブと感光体の対向距離
式(1)から分かる通り、距離dの変化は、静電容量CLの変化になり、現像AC出力Vacの波形形状に影響を与える。
本実施例において、距離dの変化によって生じる静電容量CLのばらつきは、180~270pFとする。
次に、現像回路200について説明する。現像回路200は、現像AC回路210、現像DC回路220、負荷容量検出部230の3つで構成される。
現像AC回路210は、制御部100より入力される2つのクロック信号に基づいて、現像ACトランスT1の一次側に設けたスイッチング素子によりトランスT1を駆動することで、矩形波の現像AC出力電圧Vacを発生する。
また、現像ACトランスT1の二次側の他端は、トランスの動作電流を取得するために、ACインピーダンスの低いコンデンサC1およびC2を経由してAC_GNDに接続されている。コンデンサC1およびコンデンサC2は、負荷容量CLを検出する為に、負荷容量CL、および、コンデンサC2と容量分圧回路を形成する役割も持つ。本実施例では、コンデンサC1=0.068μF、C2=4700pFとする。
本実施例では、現像ACトランスT1を駆動する回路として、4つのスイッチング素子(Q1~Q4)で構成されるフルブリッジ回路を用いている。4つのスイッチング素子(Q1~Q4)を動作するために、フルブリッジ回路の前段には、ドライブ回路A(211a)およびドライブ回路B(211b)が設けられている。制御部100は、ドライブ回路A(211a)およびドライブ回路B(211b)に対して現像ACクロック信号1(Vclk1)、現像ACクロック信号2(Vclk2)を出力する。
ドライブ回路A(211a)は、制御部100より入力される現像ACクロック信号1(Vclk1)の値(レベル)がHighの時にスイッチング素子Q1を駆動し、Lowの時にスイッチング素子Q3を駆動する。ドライブ回路B(211b)もまた同様に、制御部100より入力される現像ACクロック信号2(Vclk2)のレベルがHighの時にスイッチング素子Q2を駆動し、Lowの時にQ4を駆動する。
現像ACトランスT1から正の電圧を出力する場合は、現像ACクロック信号1(Vclk1)がHigh状態、かつ、現像ACクロック2(Vclk2)がLow状態の時に、スイッチング素子Q1とQ4がオン、スイッチング素子Q2とQ3はオフする。その結果、図2に示すAの方向に電流が現像ACトランスT1に流れることで正の電圧が出力される。
一方、負の電圧を出力する場合は、現像ACクロック信号1(Vclk1)がLow状態、かつ、現像ACクロック信号2(Vclk2)がHigh状態の時に、スイッチング素子Q2とQ3がオン、スイッチング素子Q1とQ4がオンする。その結果、図2に示すBの方向に電流が現像ACトランスT1に流れることで負の電圧が出力される。
現像DC回路220は、制御部100より入力される現像DCクロック信号に基づいて、所望の現像DC出力Vdcを出力する。
図3は、本実施例における現像出力の一例を示す図である。現像ACクロック信号1(Vclk1)、および、現像ACクロック信号2(Vclk2)と現像AC出力Vacの関係を示すと図3の様に示される。
本実施例では、図3に示す通り、正側振幅Vp(+)=500V、負側振幅Vp(-)=500V、合わせて、現像AC出力Vacの振幅Vamp=1000Vとする。
現像AC出力VacのDUTY比は、正側および負側共に50%であり、周期T=100μs(つまり、周波数f=10kHz)とする。現像DC出力Vdcについては、Vdc=-500Vとする。
また、図3より、現像AC出力Vacが正電圧を出力するときは、現像ACクロック信号1(Vclk1)が動作区間にあり、現像ACクロック信号2(Vclk2)はオフ状態(Low状態固定)にあるのが分かる。
逆に、現像AC出力Vacが負電圧を出力するときは、現像ACクロック信号1(Vclk1)はオフ状態(Low状態固定)にあり、現像ACクロック信号2(Vclk2)は動作区間にあるのが分かる。
この動作区間においては、現像ACクロック信号がオン状態(High状態)を常に維持しているとは限らず、現像ACクロック信号の周期よりも短い周期でオン状態とオフ状態を繰り返す状態も含んでいる。
図4は、本実施例における現像ACクロック信号にPWM変調を適用する場合と適用しない場合の現像AC出力波形の一例を示した図である。
正電圧及び負電圧を出力するに場合、現像ACクロック信号1(Vclk1)及び現像ACクロック信号2(Vclk2)の動作区間を常にオン状態で維持すると、現像ACトランスT1のインダクタンス成分および巻線間容量と負荷容量CLとの共振が発生する。その結果、図4(a)の様に、オーバーシュートを含む波形になる可能性がある。
一方、図4(b)は、現像ACクロック信号1(Vclk1)及び現像ACクロック信号2(Vclk2)の動作区間の始まり側において、パルス幅を変化(PWM変調)させており、所定期間としてのパルス区間Tpで任意の平均電圧を得ることが出来る。図4(b)の例では、パルス区間Tpにおけるパルスのデューティを徐々に大きくしている。そのため、オーバーシュート電圧が発生するタイミングにおいて、パルス区間Tpの平均電圧を下げることができ、オーバーシュートを抑えた最適波形を得ることが出来る。
負荷容量CLが大きいことで時定数が大きくなった結果、立上り波形が鈍った波形となる場合は、パルス区間Tpにおけるオンしているパルス幅を広くし(デューティを大きくする)、パルス区間Tpの平均電圧を上げる。その結果、立上りが急峻な最適波形を得ることが出来る。
以上、図4を用いて説明した通り、このパルス区間Tp内で、オン状態のクロックをPWM変調することによって、現像AC出力Vacの立上り・立下りの傾きをコントロールすることが可能となり、オーバーシュートがない最適な波形形状を得ることが出来る。
波形の調整は、パルス区間のパルスの周期が短い程、細かい調整が可能になるため、パルス周波数は現像AC周波数より十分に早い周波数であることが望ましい。
再び図2に戻って、負荷容量検出部230について説明する。負荷容量検出部230は、負荷容量CLを検出する機能と、現像AC回路の過電流検出としての機能の二つを備えている。
まず、現像AC回路の過電流検出としての機能について述べる。負荷容量検出部230は、まずVpp検出回路231によって、コンデンサC1の両端に発生するAC電圧VC1のピークトゥピーク電圧(Vpp)をホールドする。その後、Vpp検出回路231より出力される電圧は、LPF232に入力された後、ボルテージフォロワ234により、インピーダンス変換された後、負荷容量検出信号Vcl_snsとして、制御部100へ出力される。
負荷容量検出信号(Vcl_sns)の値が一定値以上であるとき、制御部100は、過電流が負荷に流れていると判断し、ドライブ回路211に対するクロック信号の出力を停止することで高圧出力を停止させる。
ここで、コンデンサC1に並列に接続される抵抗R1は、現像DCの起動停止時にコンデンサC1の両端電圧VC1の上昇を抑えるために設けられているものである。
抵抗R1の必要性を説明するために、抵抗R1未接続であった場合について以下に述べる。一例として、抵抗Rdc=50kΩ、現像DC電圧Vdc=-1kV、起動停止時間100msとした場合、現像DC停止時に印加されるコンデンサC1の両端電圧VC1を求める。
コンデンサC1のインピーダンスをZc1とし、コンデンサC1、C2、抵抗Rdcの直列合成インピーダンスをZとすると、以下の式が成り立つ。
Figure 2022070094000002
また、Z及びZc1は以下の式で表される。
Figure 2022070094000003
式(3)、(4)を式(2)に代入すると、VC1≒64Vとなる。
上記条件の場合、コンデンサC1の両端電圧VC1の上昇により、素子破壊を招く恐れがある。この対策としてZc1のインピーダンスを下げる必要があり、抵抗R1がコンデンサC1に並列に挿入される。抵抗R1の値は現像DC電圧の起動停止時間や直流高圧の値によって決定され、本実施例においてはR1=1kΩとしている。
次に負荷容量CLを検出する機能について述べる。負荷容量検出は、過電流検出機能と同様に、負荷容量検出信号Vcl_snsが制御部100へ出力されることで行われる。
制御部100はデータを記憶するメモリを有し、メモリ101に記憶されている負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係に基づき負荷容量CLの算出を行う。
上述した負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係について述べる。負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係は、負荷容量CLが変化したとき、それに伴いコンデンサC1の両端電圧VC1のピークトゥピーク電圧Vppが変化することを利用して算出するものである。
一例として周波数f=10kHz、Vamp=1000Vとなるような駆動パターンを入力した場合について、負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsの関係を算出する。
負荷容量検出信号Vcl_snsはコンデンサC1の両端電圧VC1のピークトゥピーク電圧Vppから二つのダイオードの順方向電圧VF分だけ電圧降下したものであるから、VF=0.6Vとすると、
Vcl_sns=Vpp-1.2 …(5)
次にコンデンサC1の両端電圧VC1について計算を行う。まず、コンデンサC1と抵抗R1の並列合成インピーダンスをZ1とすると、出力波形の周波数成分fを用いて以下の様に示すことができる。
Figure 2022070094000004
さらに、負荷容量CL,コンデンサC2のインピーダンスをそれぞれZL,Z2とすると、
Figure 2022070094000005
Z1、Z2、ZLの合成インピーダンスをZsとし、現像AC出力Vacの振幅VampでコンデンサC1の両端電圧VC1のピークトゥピーク電圧Vppは以下の様に表される。
Figure 2022070094000006
式(9)に式(6)~(8)を代入すると
Figure 2022070094000007
負荷容量CLの値が180pF~270pFとすると、式(7)より|ZL|が取りえる値は約58946Ω~約88419Ωで表せるので、3614Ω<<|ZL|とすると式(10)及び式(2)からVcl_snsは以下の様に表すことができる。
Vcl_sns≒0.0143×1012・CL-1.2 …(11)
式(11)より、出力の周波数成分が均一となるようなAC駆動パターンを入力したとき、負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係は、図5のように線形で表現できることがわかる。
図7に負荷容量CLの検出時に矩形波出力を用いた場合の負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係の一例を示す。
図7の点線71は、負荷容量によって出力矩形波が歪まず、理想的な矩形波の場合の負荷容量の変化を示している。理想的な矩形波においては、その周波数成分が一定であることから正弦波と同様に負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係を算出することができ、図7のように線形に表現できる。ただし、実際には負荷容量CLのばらつきによって矩形波の形状は変化してしまうため、この特性を利用することはできない。
一方実線72は、負荷容量によって出力矩形波が歪む場合の特性について示している。
容量検出において、出力のオーバーシュートを回避するために負荷容量CL=180pFで理想的な矩形波が出力されるような駆動パターンを入力した場合について述べる。
負荷容量CL=180pFであった場合、図8(a)の様にオーバーシュートも鈍りもない波形が出力される。
一方、負荷容量CL=270pFであった場合、図8(b)の様に出力波形は鈍る。この結果、出力波形が持つ周波数成分が変化するため、図7の様に負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsの関係は理想状態から離れていく。即ち、負荷容量検出時における負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係は、矩形波出力を用いると、図7の実線72の様に非線形の特性となる。
そこで本実施例においては、負荷容量CLの検出時においては、現像ACクロックのHighの立下り前にもPWM変調を行うことにより図6のような正弦波出力となる現像AC駆動パターンを入力する。正弦波は負荷容量CLによる波形の歪みが小さく、矩形波に比べ高周波成分が少なく、周波数成分が均一である。そのため負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsとの関係は図5に示すように線形となる。一方、矩形波のような非線形な関係を用いると、回路定数のばらつきに起因するVcl_snsのばらつきに対して感度が高くなるため、正弦波のような高周波成分が少ない波形を用いることが望ましい。
再び、図2に戻って制御部100について述べる。制御部100は、前述した複数のクロック信号を後段の現像回路200に出力することで、現像回路200に現像出力Voutを出力させることができる。
また、現像回路200内の負荷容量検出部230より検出される負荷容量検出信号Vcl_snsを受け取ることで、負荷容量CLの推定を行うことが出来る。
制御部100はメモリ101を有しており、メモリ101は、画像形成時のクロック信号に関するクロック設定値、負荷容量検出時の正弦波出力となるクロック設定値、負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsから算出した負荷容量CLの値を保存する。
次に、図9を用いて、本実施例における制御フローを説明する。図9は、本実施例における現像AC波形制御を示すフローチャートである。
制御部100は、負荷容量CLの変動条件が満たされるか否かを判断する(S1)。負荷容量CLの変動条件としては、例えば、現像器4aまたは感光体ドラム1aの交換時や、画像形成装置1の主電源がオフからオンした時が該当する。
変動条件に該当する場合は、S2にて、制御部100は、負荷容量CLの変動フラグをONにする。
次にS3にて、制御部100は、現像AC出力Vacの開始要求があるかどうかを判断し、出力要求があった場合、S4にて、制御部100は変動フラグがONになっているかを判断する。
変動フラグがONの場合、波形形状が最適でない可能性があるため、制御部100は、駆動パターンの再設定を行う波形調整モードに移行する(S5)。波形調整モードについては、別途説明する。
変動フラグがOFFの場合、制御部100は、メモリ101に記憶された負荷容量CLの値に応じた駆動パターンの現像ACクロック信号(Vclk1とVclk2)を出力する(S6)。
S7では、制御部100は、S5で実行される波形調整モードを行った後から印刷枚数が一定数超えたかを判断し、超えた場合は、容量負荷の変動可能性があるため、S5へ進み、波形調整モードに移行する。本実施例では、上記の一定枚数を前回の調整から1000枚とする。
S8では、制御部100は、現像AC出力の停止要求があるかを判断し、要求がない場合は、S4~S7を繰り返す。要求がある場合は、S9にて、制御部100は、現像ACクロック信号(Vclk1とVclk2)の出力を停止し、S10にて変動フラグをOFFにした後、処理を終了する。
次に、図10を用いて、S5で実施される波形調整モードについて説明する。図10は、本実施例における波形調整モードの制御を示すフローチャートである。
制御部100は、S11にてメモリに記憶された負荷容量CL検出用の駆動パターンの現像ACクロック信号Vclk1とVclk2)を出力する。
S12で制御部100は、負荷容量検出信号Vcl_snsのサンプリングを開始する。
次にS13で制御部100は、負荷容量検出信号Vcl_snsのサンプリング値から負荷容量CLが何pFであるかを算出する。算出には図5の負荷容量CLと負荷容量検出信号Vcl_snsの関係を用いる。
S14で制御部100は、S13で算出した負荷容量CLの値をメモリ101に上書きして記憶した後、算出した負荷容量CLの値に基づいて、現像ACクロック信号(Vclk1とVclk2)の駆動パターンを変更する。ここで容量負荷CLの値に変化があれば、S14の処理によって、最適な駆動パターンが選択されることになる。
その後は、S15にて制御部100は、変動フラグをOFFとし、S16にて負荷容量検出信号Vcl_snsのサンプリングを停止し、波形調整モードを終了する。
以上説明した様に、本実施例の画像形成装置によれば、負荷容量検出回路によって検出される現像器の負荷容量値に従って、波形パターンを速やかに決定することができる。また、複雑な調整を行う必要がない為、負荷容量の変化に対して、現像ACの最適波形を即時に得ることが出来る。
負荷容量検出の方法として、本実施例で説明したコンデンサによる容量分圧を用いた構成に限定されない。例えば、コンデンサC1、C2と負荷容量CLによる容量分圧ではなく、コンデンサC1を電流検出抵抗に変更して、その抵抗値からの電流検出値に基づいてからでも実施可能である。
また、現像AC回路のトランス駆動回路は、本実施例の構成に限定されない。上述した実施例では、フルブリッジ回路の構成に限定して説明したが、ハーフブリッジ回路やプッシュプル回路でも実施可能である。
また、現像AC波形の正負の振幅、および、DUTYは平衡状態あることに限定されず、不平衡状態でも問題はない。例えば、振幅は、正側40%/負側60%、DUTYは、正側60%/負側40%といった偏DUTYを用いた現像AC出力波形でもよい。
図11は、現像AC出力の正側および負側の振幅を不平衡状態にする場合の現像AC回路を示す一例である。
図11に示すように、現像ACの振幅を正負で不平衡状態にする場合は、正側用の電源電圧Vcc1、負側用の電源電圧Vcc2と2系統で供給される方法が考えられる。
または、現像ACクロックの駆動パターンとして、パルス幅のオンDUTYを正側と負側でコントロールすることで、電源電圧は1系統のまま、不平衡状態を作りだすことも可能である。
本実施例では、予めメモリに記憶されている容量範囲とクロック設定値のテーブルに基づいて、クロック設定値を決定したがそれに限らない。クロック設定値の算出に当たり、例えば、負荷容量検出信号Vcl_snsの各サンプリング値を基に、一般的なフィードバック制御に基づいた各区間のクロック設定値を算出するといった方法等でも構わない。
1a 感光体
41a 現像スリーブ
100 制御部
200 現像回路
211a,211b ドライブ回路
230 負荷容量検出部
CL 負荷容量
Q1,Q2,Q3,Q4 スイッチ素子
T1 トランス
Vclk1,Vclk2 現像ACクロック

Claims (10)

  1. 静電潜像が形成される像担持体と、
    前記像担持体に対向して配置され、前記像担持体に形成された静電潜像を現像する現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像剤担持体に現像AC電圧を出力するトランスと、
    前記トランスの一次側に設けられる複数のスイッチング素子と、
    前記複数のスイッチング素子を駆動するための駆動信号を出力する駆動回路と、
    前記像担持体と前記現像剤担持体の間の負荷容量を検出する負荷容量検出手段と、
    前記負荷容量検出手段からの検出値に基づいて、前記駆動信号の駆動パターンを決定し、決定した駆動パターンに従って前記駆動回路を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記駆動信号のレベルが前記スイッチング素子をオンするレベルとなる立上りの所定期間に前記駆動信号の周期より短い周期のパルスが含まれる駆動パターンを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記負荷容量検出手段からの検出値に基づいて、前記パルスのデューティを決定することを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記所定期間において、前記パルスのデューティを徐々に大きくすることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記負荷容量検出手段により負荷容量を検出する場合、前記制御手段は、更に、前記駆動信号のレベルが前記スイッチング素子をオンするレベルとなる立上り後と立下り前のそれぞれの所定期間に前記駆動信号の周期より短い周期のパルスが含まれる駆動パターンとなる駆動信号を出力させることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  6. 前記負荷容量検出手段の検出値に応じたデータを記憶する記憶手段を備え、
    前記制御手段は、前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて前記駆動パターンを決定することを特徴とする請求項1乃至5の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、前記負荷容量の所定の変動が生じる所定の条件を満たす場合に、前記負荷容量検出手段による検出を実行させること
    を特徴とする請求項1乃至6の何れか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の条件は前記像担持体又は前記現像剤担持体が交換されたことであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定の条件は前記画像形成装置の電源がオンされたことであることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記負荷容量検出手段により負荷容量を検出するときの前記現像AC電圧の立上りが、画像形成時における前記現像AC電圧の立上りよりも緩やかになるように前記駆動信号の駆動パターンを決定することを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
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