JP2022069818A - 健康インセンティブ・サポート・システム - Google Patents

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Abstract

【課題】企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストアの会員の健康インセンティブを高精度にサポートすることを可能としたシステムを提供する。【解決手段】会員ごとの健康意識・行動に対応させて健康ポイントを付与する健康インセンティブ・サポート・システムであって、会員データを入力する入力部と、会員の個人情報データ、健康情報測定データ及び生活習慣記録データ等の会員データ、健康行動に対するオッズ係数やリスクによる重みづけ係数等の各種情報、健康行動に対するオッズやリスクによる重みづけを解析するプログラム及び健康ポイント算出プログラムが記録・格納される記録部と、記録部のデータを参照して入力部で入力された会員データに対するオッズ及び重みづけを判定して健康ポイントを算出する第1制御部を備えた中央演算処理部と、健康ポイント、健康行動履歴、会員データの表示を行う表示部と、を有する。【選択図】図2

Description

本発明は、企業、健康保険組合、スポーツクラブなどの会員に対する健康管理システムに係り、特に健康診断データ、スポーツクラブの利用内容、サプリメントの利用などを考慮して会員の健康意識・行動に変化を与え健康志向を啓蒙するための健康インセンティブ・サポート・システムに関する。
健康行動のための行動変容を促す手段として、健康ポイント制などのインセンティブは種々の機関で実施されているが、インセンティブの内容は画一的な方式が殆どであり、また対象が健康意識の高い一部の参加者に限定されるなど、会員個々の状況に応じた対策はあまり取られていない。
非特許文献1では、将来予想される「早世」「生活習慣病等への罹患」「生活機能の低下のリスク」を減少させるため、個人にとって達成することが望ましい身体活動・運動体力の基準を「メッツ」数値で示している。そして、健保と会社(企業)が協力して社員と家族の健康増進を実行するコラボヘルスも提案されており、健康促進の投資に対して医療費低減などの効果が求められている。
このような健康増進、健康管理のための支援(サポート)システムに関連する従来技術を開示したものとしては、特許文献1あるいは特許文献2などを挙げることができる。
特許文献1は個人の健康関連データや嗜好に合わせて各項目の健康度を算出し、重み付けして行動変容の誘発と改善努力の効果表示を行う健康情報表示システムを開示する。
また、特許文献2は健康データの項目に対してポイントを設定する。そして、このポイントに、例えば年齢別に重みづけをして評価情報を得る健康管理支援装置を開示する。
特開2006- 65752号公報 特開2006-127289号公報
厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト(e-ヘルスネット)「健康づくりのための身体活動基準2013」
これまでも、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストア等の会員の生活習慣病の改善やメタボリックシンドロームの予防のための健康管理については、様々な提案により数々の試みがなされている。例えば、食習慣の改善のための献立メニューの提案、運動不足とストレス解消のためのウォーキングイベントの開催、栄養士による個別のダイエットプログラムの提供、サプリメントの紹介などが挙げられるが、そのどれもが十分な効果が得られているとは言えない。
そして、これら問題を解決するため、上記従来技術のようなポイント制など効果的なインセンティブを提供する手段が開示されているが、これらの手段は、健康診断データや運動(エクササイズ)実行の有無にポイントを付与し、或いはそのポイントに年齢層ごとの重み付けをするポイント制であり、極めて画一的なものである。
すなわち、個々の会員の毎の努力結果に応じて重み付けをするのではないため、個々の会員ごとに精度の高いインセンティブをサポートすることは困難である。
また、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストア等の各団体、集団に応じたものではないため、所属する会員の特徴に即した効果や、健康促進の投資に対する医療費の低減などの効果を期待することは極めて難しい状況となっている。
本発明の目的は、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストアの会員を対象として、各団体、集団ごとに設定した特定の会員に健康意識・行動の促進を重点的に動機づけるための健康インセンティブを高精度にサポートすることを可能としたシステムを提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムは、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストアの会員などを対象として、個別の母集団のなかから設定したターゲット層に健康促進のための予算を重点配分するための効率的な投資配分で算出又は任意に設定し、例えば生活習慣病(高脂血症・高血圧・糖尿病)の該当者や、その予備軍など健康リスクの高い集団に属する人に対して健康促進を重点的に動機付けすることに特徴を有する。
また、日々の健康行動だけではなく、健康促進につながる種々の行動や活動、啓蒙セミナーや体験型セミナーの参加など、主催者(各団体、集団等)の意図を反映した全ての関連する行動や活動を加算ポイントの対象とし、一律の配分だけではなく、要素ごとに主催者の意向を反映した重点的配分をすることも可能である。
さらに、個々の会員の健康行動や活動を普遍的な健康行動・活動履歴として記録し、バイタルサイン(呼吸、体温、血圧、脈拍)等の健康データ履歴に加えて管理し、保険料率のレート計算などにも活用可能なパラメータを提供する。個々の期間内に獲得したインセンティブ・ポイントや、普遍的な健康行動・活動履歴の管理システムとしては、サーバー型システム、ブロックチェーン型システムを活用できる。
本発明の代表的構成を以下に列挙する。なお、ここでは、本発明の理解に資するため、本発明の構成に後述する実施例の図面に使用されている参照符号を付すが、本発明はこの参照符号で示される構成に限定されるものではない。
本発明は、会員の日常健康データ、および当該会員の健康行動に基づいた数値で健康意識・行動変容を促す健康インセンティブ・サポート・システムであって、
(1)会員の健康データ、および当該会員の健康行動に基づいた数値で健康意識・行動変容を促す健康インセンティブ・サポート・システムであって、
会員の個人情報データ、健康診断データや測定データ等の健康情報測定データ、生活習慣記録データ等の会員データを入力する入力部1と、
会員の個人情報データ、健康情報測定データ及び生活習慣記録データ等の会員データ、健康行動に対するオッズ係数やリスクによる重みづけ係数等の各種情報、健康行動に対するオッズやリスクによる重みづけを解析するプログラム、健康ポイント算出プログラム等が記録・格納される記録部7と、
あらかじめ記録部7に設定されて格納されているデータを参照し、前記入力部で入力された会員データに対応する健康行動が、健康ポイントが付与される対象となる条件を満たすものであるか判断し、前記判断により、健康ポイントが付与されると判断した健康行動について、前記記録部に設定された健康行動に対するオッズ係数及び重みづけ係数を判定し、前記判定したオッズ係数及び重みづけ係数を前記健康行動により付与された健康ポイントに反映させ、オッズ及び重みづけがされた健康ポイントを算出する第1制御部を備えた中央演算処理部3と、
前記健康ポイント、健康行動履歴、会員データの表示を行う表示部4と
を有し、会員ごとの健康意識・行動に対応させて健康ポイントを付与することを特徴とする。
(2)前記中央演算処理部3が算出する健康ポイントが、前記中央演算処理部3が前記記録部7に設定されて格納されているデータを参照し、前記入力部で入力された会員データに対応する健康行動が、ボーナスポイントが付与される対象となる条件を満たすものであるか判断し、前記判断により、ボーナスポイントが付与されると判断した場合に、前記健康ポイントに前記ボーナスポイントを加えて算出するものであることを特徴とする。
(3)前記中央演算処理部3は、さらに機械学習制御部3cを備え、前記機械学習制御部3cは、前記記録部7の生活習慣記録データ及び前記健康情報測定データを含むビッグデータから人工知能を含む機械学習及び統計学的手法によりオッズ及び重みづけを解析し、解析結果を前記記録部7の機械学習データベースに記録し、前記入力部1で入力された会員データに対応するオッズ係数及び重みづけ係数を判定し、健康ポイントを算出することを特徴とする。
(4)前記入力部による入力が、コード読み取り・作成機能を有するカメラとデータ送受信機能を備え、会員端末として認証された会員携帯端末により、視認可能に表示されるか又は添付されるコードを前記会員携帯端末のカメラで撮影し、前記コードに含まれるコード識別情報と会員携帯端末の認証情報を公衆通信網を介して、前記記録部に送信することによるものであることを特徴とする。
(5)前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、会員データ、健康診断データ、生活習慣記録データ等に基づいて会員に提供された健康意識・行動ナビゲーションに基づいて行われたデータに適合するものであることを特徴とする。
(6)前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、連続で記録・格納されたものであることであることを特徴とする。
(7)前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、あらかじめ認証された通信機能を備えた機器により送信されたものであることを特徴とする。
(8)前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、健康関連の啓蒙セミナーや体験型セミナー、講習会等の受講、毛細血管測定、血液濁り測定、推奨サプリメントの摂取等、健康意識・行動の変容を促すものであると記録部に記録されているデータと適合するものであることを特徴とする。
(9)前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
前記記録部に入力され記録・格納されたデータの変化による健康のステージが、閾値を超えて改善しリスク変化を生じたものであることを特徴とする。
(10)前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件は、任意に追加・削除できることを特徴とする。
(11)前記健康インセンティブ・サポート・システムは中央演算処理部3に第2制御部3bをさらに備え、前記第2制御部3bは、複数のブロックチェーン・ノード群11と接続することで、前記のシステムと同様の構成を有する外部のシステムとのデータ共有を行うことを特徴とする。
(12)前記健康インセンティブ・サポート・システムは中央演算処理部3にさらに第2制御部3bを備え、前記第2制御部3bは、共有サーバーを設けて前記のシステムと同様の構成を有する外部のシステムと接続し、前記のシステムと同様の構成を有する外部のシステムとのデータ共有を行うことを特徴とする。
本発明は上記の構成および後述する実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術思想の範囲内で種々の変更ができることは言うまでもない。
本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムによれば、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストア等の団体、集団の会員などを対象として、個別の母集団の中から、設定したターゲット層に健康促進のための予算(会費割引、ポイント優遇、等の恩典)を重点配分するための効率的な投資配分を算出又は任意に設定することができ、例えば健康リスクの高い集団に属する個々人に対して健康促進を重点的に動機付けして、疾病の発症や進行を抑えたり、健康優良層に対して厚く優遇するよう動機付けして健康維持を促進したりというように、ポイントの配分やフォーカスしたいターゲット層をコントロールすることができ、主催する団体や集団の意図や目的に沿った会員の健康インセンティブを促進することができる。
本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムの装置構成の実施例1を説明するブロック図、 図1に示された健康インセンティブ・サポート・システムの主要構成を説明するブロック図、 本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムの基本的な構成例を説明するブロック図、 本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムを、ブロックチェーンを用いて連結した構成例を説明するブロック図、 日常健康ポイント対象リスト及びオッズ係数の一例を示すテーブルの例の説明図、 健康ポイントの重点対象の判定基準例の説明図、 本発明にかかる実施シミュレーションの例であり、対象者本人と主催者である健保組合がポイント還元にかかる費用を負担している例を示す表、 拡張健康ポイントのシミュレーション例の説明図、 ボーナスポイントの対象項目及びポイント数のデータベースの例を示す説明図、 個人加入者に対する交換倍率の設定例を示す説明図である。 健康ポイントのオッズ係数設定の手順を説明するフローチャート、 日常健康ポイント算出手順を説明するフローチャート、 拡張健康ポイントオッズ係数設定の手順を説明するフローチャート、 拡張健康ポイント算出手順を説明するフローチャート、 人工知能を使った機械学習によりオッズ係数・重みづけの算出手順を説明するフローチャート、 ボーナスポイントの獲得手順を説明するフローチャート、 ボーナスポイントの獲得手順を説明するフローチャート、 本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムがサーバーを用いて利用する外部団体の有する健康行動記録を接続する統合システム例の説明図、 本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムがブロックチェーンを用いて利用する外部団体と健康行動記録を接続する統合システム例の説明図
以下、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムの実施形態を実施例の図面を用いて詳細に説明する。
図1は、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムの装置構成の実施例1を説明するブロック図である。
本システムは、会員の個人情報データ、健康診断データや測定データ等の健康情報測定データ、生活習慣記録データ等の会員データを入力する入力部1と、前記入力部1により入力された会員の個人情報データ、健康情報測定データ及び生活習慣記録データ等の会員データを記録するデータベス、健康行動のオッズ係数やリスクによる重みづけ係数等の各種情報が設定されるテーブル、健康行動に対するオッズやリスクによる重みづけを解析するプログラム、健康ポイント算出プログラム等が記録・格納される記録部7と、
あらかじめ記録部7に設定されて格納されているデータを参照し、入力部1で入力された会員データに対応する健康行動が、健康ポイントが付与される対象となる条件を満たすものであるか判断し、前記判断により、健康ポイントが付与されると判断した健康行動について、記録部7に設定された健康行動に対するオッズ係数及び重みづけ係数を判定し、前記判定したオッズ係数及び重みづけ係数を前記健康行動により付与された健康ポイントに反映させ、オッズ及び重みづけがされた健康ポイントを算出する第1制御部3aを備えた中央演算処理部3と、
前記健康ポイント、健康行動履歴、会員データ等の表示を行う表示部4と、メインメモリ2と、入出力および外部システムとの通信のためのインターフェース6、公衆通信網を介して携帯端末や測定機器と通信を行う通信制御部(通信部)8が、データバス9を介して接続されている。
また、ブロックチェーン・ノード群との接続、又は外部システムとの接続のための第2制御部3bを接続することもできる。
本発明にかかる健康インセンティブ・サポート・システム(以下、単に本システムともいう。)は、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストア等の団体、集団に所属する者を会員とし、当該会員に健康促進や健康維持のために健康意識を持たせ、行動自体の変容を促すものであり、各種の行動ごとにポイント(以下、健康ポイントともいう。)を付与することで会員の参加の動機付けを形成している。特に、本システムの特徴は、団体や集団ごとに、会員の中で最も健康意識を持たせたい層、最も行動変容を促したい層が重点的に参加するように動機付けをするものであり、団体や集団ごとに任意にオッズや重みづけの設定が可能で、ボーナスポイントの設定により、ターゲットとした層の健康意識・行動をコントロールするものである。
本発明にかかるシステムにおいて付与される健康ポイントは、少なくとも日常健康ポイントと、前記日常健康ポイントの他に付与されるボーナスポイントがあり、ボーナスポイントとして、拡張健康ポイント、リスク変化ボーナスポイントがある。
日常健康ポイントは、日常的に実行できる健康測定(体重、胴囲、血圧等の測定)や、ランニングやウォーキング等の運動や行動に関して付与されるポイントである。
また、体温や酸素飽和度(分圧)等の情勢により重要視される項目に関する測定行動を、日常健康ポイントが付与される行動として追加し、副次的に主催者側が会員を管理(リスクマネージメント)する目的に使用する事も可能となる。
拡張健康ポイントは、例えば職場や提携しているスポーツジム等、家庭内での日常測定が困難な健康測定項目(例えば、毛細血管測定、血液濁度測定など)の測定、不定期的に開催される健康に関する啓蒙セミナーや体験型セミナー等に参加した場合などに付与されるポイントである。
また、リスク変化ボーナスポイントは、継続して記録される健康測定データや、運動、行動データの推移により変化が現れ、健康のステージが閾値を超えて改善したときに与えられるポイント(悪化したときはマイナスもありえる)である。
ボーナスポイントは、日常健康ポイントが付与される条件に、さらに条件を追加し、あるいは別途条件を課し、その条件を満たした場合に加算されるポイントであり、条件によっては減算される場合もある。
例えば、体重や血圧などの測定データの入力・送信操作に対して、さらに時間的要素を追加して設定される条件、運動や行動を実施することに対して、継続性を追加して設定される条件などが挙げられる。
図2は、図1に示された健康インセンティブ・サポート・システムの主要構成を説明するブロック図、図3は、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムの基本的な構成例を説明するブロック図で、本システムの要部のみを示す。
本発明にかかる健康インセンティブ・サポート・システムにかかる健康インセンティブ・サポート・プログラム実行装置10は、図2に示すように、少なくとも入力部1、メインメモリ2、中央演算処理部3、表示部4、記録部7、通信部8で構成される。
本発明において、入力部1は、会員の個人情報データ、健康診断データや測定データ等の健康情報測定データ、生活習慣記録データ等の会員データを入力するものであり、通信機能を有する携帯端末による入力、パソコンやタブレットからのキーボード入力、画像のスキャンデータの送信、写真の画像データの送信などの方法が挙げられる。
また、コード読み取り・作成機能を有するカメラとデータ送受信機能を備え、会員端末として認証された会員携帯端末により、視認可能に表示されるか又は添付されるコードを前記会員携帯端末のカメラで撮影し、前記コードに含まれるコード識別情報と会員携帯端末の認証情報を公衆通信網を介して、前記記録部7に送信することによって入力するものであってもよい。この入力方法であれば、会員携帯端末が認証されているので、本システムへの第三者による不正なアクセスを防止することができ、また会員の不正行為を防止することも可能となり、信頼性の高いシステムとなる。
なお、前記コードとしては、QRコード(登録商標)、バーコードの他、特定の情報を読み取り、提供可能なコード及びこれに類似するものを採用することができる。
記録部7は、図3に示すように、少なくとも、会員の年齢や性別等の個人情報が記録される個人情報データベース70、各会員の生活習慣や運動等が記録される生活習慣記録データベース71、健康診断や自己測定により測定される健康に関する数値が記録される健康情報測定データベース72、健康維持や健康促進のための行動が記録される健康行動データベース73、オッズ係数データベース74、健康ポイントデータベース75で構成される。その他、必要に応じて、健康に関するセミナーや研修等の健康促進に有益な情報が記録される健康促進情報データベース、健康行動に対するオッズやリスクによる重みづけを解析するプログラム、健康ポイント算出プログラム等が格納されるプログラム格納部、機械学習や統計学的手法により解析されたオッズ及び重みづけの解析結果を記録する機械学習データベース、健康維持に有益な食品やサプリメント等の情報が記録される食品情報データベース、健康維持・促進のための運動の情報が記録される運動情報データベース、その他各種情報が記録されるその他各種情報データベースを備える。
上記記録部7を構成する各データベースは、入力部1から入力されたデータをテーブルに記録し格納したり、プログラムによって解析された情報や算出された結果を格納したりする。また、インターネット等の公衆通信網から通信部8を介して、健康促進情報や食品情報、運動情報などの各種情報を自動的に入手し格納する構成とすることもできる。
前記健康情報測定データベース72は、健康ポイントが付与される対象リストが設定・記録される健康ポイント対象リスト記録領域721を有する。また、オッズ係数データベース74には、健康ポイントを計算するためのオッズ係数や重みづけ係数が記録される日常健康ポイントオッズ係数記録領域741、拡張健康ポイントオッズ係数記録領域742、重みづけ記録領域743を有する。
また、健康ポイントデータベース75は、リスク変化ボーナスが付与される対象リストが設定・記録されるリスク変化ボーナス対象リスト記録領域751と、ボーナスポイントが加算される対象リストが設定・記録されるボーナスポイント対象リスト記録領域752を有する。
本システムは、例えば、通信機能を有する携帯端末等の入力部1からインターネット13を介して本システム12にログインする。ログイン操作により送信される情報は、メインメモリ2に送られ、記録部7の個人情報データベース70の情報と照合される。正当なログインであれば、入力部1からの情報の入力が許可される。
そして、入力部1により入力され送信される各種情報は、記録部7の所定のデータベースに記録される。
例えば、健康診断データ等の健康に関する数値は、記録部7の健康情報測定データベース72のテーブルに記録される。健康に関する数値が記録される項目としては、例えば、体温、体重や身長、胴囲、BMI、視力、聴力、血圧、酸素飽和度(分圧)、尿検査の結果、X線検査の結果等が挙げられる。
そして、記録された健康に関する数値は、中央演算処理部3の第1制御部3aで、健康情報測定データベース72の健康ポイント対象リスト記録領域721に記録されている健康ポイント対象リスト情報のほか、オッズ係数データベース74の日常健康ポイントオッズ係数記録領域741や拡張ポイントオッズ係数記録領域742に格納されている各健康行動のオッズ設定情報(例えば、測定項目ごとに異なるオッズを付与する設定)、重みづけ記録領域743に格納されている各リスク(例えば、三大疾病につながるような高血圧とか、肥満など)を有する会員に対する重みづけ情報、健康ポイントデータベース75のリスク変化ボーナス対象リスト記録領域751に設定・記録されているリスク変化ボーナス情報、ボーナスポイント対象リスト記録領域752に設定・記録されているボーナスポイント情報を参照し、個人情報データベース70から読み出した個人情報を用いて、会員ごとに設定されるオッズ、重みづけが判定され、そこから健康ポイント、リスク変化ボーナスポイント、ボーナスポイントが算出される。
前記判定の結果として計算された健康ポイントは、表示部4に表示されると共に、健康ポイントデータベース75に記録される。
表示部4は、入力された情報に対して付与される健康ポイントと、健康行動履歴を表示する。表示部4に表示されるデータは、通信部8を介して会員の携帯端末にも送信できる。この場合、携帯端末は入力部1と表示部4を兼ねる。
図4は、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムを、ブロックチェーンを用いて連結した構成例を説明するブロック図である。
図4において、入力部1と表示部4および本実施例の主要部である健康インセンティブ・プログラム装置12がインターネット13を介して記録部7に格納された各種のデータを利用して処理し、かつ処理結果を記録する。健康インセンティブ・プログラム装置12には、後述する各種プログラムが格納されており、管理者の起動でそれぞれの処理を実行する。
そして、図4に示す構成例では、本発明にかかる健康インセンティブ・サポート・システムは、外部の同様のシステムがインターネット13を介して記録部7にアクセスできるようになっている。なお、この構成例では、外部にある本システムと同様の構成を有するシステムと連携する統合システムの例としてブロックチェーン・ノード群11を採用している。
本発明の健康インセンティブ・サポート・システムにおいて、オッズ係数データベース74の日常健康ポイントオッズ係数記録領域741、拡張ポイントオッズ係数記録領域742には、各健康行動のオッズ設定情報、重みづけ係数記録領域743には各リスクを有する会員に対する重みづけ情報が設定される。
日常健康ポイントオッズ係数記録領域741に設定されるオッズ係数は、会員ごとに設定しても、健康行動ごとに設定してもよい。
図5は、日常健康ポイント対象リスト及びオッズ係数の一例を示すテーブルの例である。
図5に示す日常健康ポイント対象リスト及び基本ポイントは、健康情報測定データベース72の健康ポイント対象リスト記録領域721に設定されている。また、重点対象者オッズ係数は、オッズ係数データベース74の日常健康ポイントオッズ係数記録領域741に設定されている。
日常健康ポイントは、事前に設定した日常の健康行動に対して、実際に行動を起こした場合に算出される。
図5に示すテーブルでは、日常健康ポイントが加算される健康行動として、「アプリにログイン」、「体重測定」「血圧測定」等、日常行うことができる健康行動が日常健康ポイント対象としてリストアップされる。そして、健康行動ごとに、基本ポイントが設定される。
本実施例では、本システムを起動するアプリケーションに会員が携帯端末でログイン操作をすると、基本ポイントとして一日1点が加算される設定となっている。また、体重測定をしてそのデータを入力することで、一日10点の加算、血圧測定をすることで一日3点の加算がされる。
このように日常的に会員が行える健康維持・促進のための行動について、日常健康ポイントを付与することで、会員の継続的な行動の動機付けを行う。なお、前記健康行動のリストや基本ポイントは、会員全体の健康状況や環境等を考慮して、適宜変更が可能となっている。一例として、コロナ禍においては、体温や酸素飽和度(分圧)測定を日常健康ポイントの対象とすることと同時に、社員が出社前に測定する事を義務付けることによって、企業の従業員(リスク)管理にも使用する事を可能とする。このように、項目やポイント設定は主催者側の意図により、柔軟に変更が可能である。
本システムでは、健康ポイントを画一的に付与するのではなく、健康維持・促進のために、特に健康行動を行ってほしいターゲット層の会員により意欲をもたせ、積極的に健康行動を行ってもらうために、このようなターゲット層を重点対象者に分類し、健康行動ごとに、オッズ係数の一つである「重点対象者オッズ」が設定される。
重点対象者として判定された会員は、前記基本ポイントより、より多く健康ポイントが加算される。
図5では、例えばアプリケーションにログインすると、判定で正常の対象者(健常者)(図6参照)は基本ポイントが一日1点である。一方重点判定で重点対象とされた重点対象者は、重点対象者オッズとして、1日2回まで、アプリケーションにログインするたびに、1点が加算される設定になっている。また、体重測定については、一日10点の基本ポイントは、正常の対象者も重点対象者も同じであるが、より問題のある重点対象者は、午前8時までに体重測定をし、データを送信するとさらに100点が加算させる設定となっている。
血圧測定については、重点判定で正常の対象者は、一日1回測定すると3点、重点対象者は一日2回まで測定する度に3点が獲得できる。
このように、本システムは、主催者が設定する重点対象に該当する会員が、より健康行動に意欲的に参加できるようオッズが設定される。なお、日常健康ポイントを獲得する健康行動は、任意に設定ができ、重点対象者は、1次重点対象者と2次重点対象者とに分類して判定し、さらにオッズ係数に差を設けて設定してもよい。
また、中央演算処理部3の機械学習制御部3cにより、前記記録部7に記録される会員全体の生活習慣記録データや健康情報測定データ、さらにビッグデータを使って、人工知能を含む機械学習及び統計学的手法を利用して、最適なオッズを解析し、その解析結果を前記記録部7の機械学習データベースに記録しておくことで、各会員が入力部1から入力した情報ごとにオッズ係数を判定し健康ポイントを算出する構成としてもよい。
本システムは、同様に拡張健康ポイントオッズ係数が、拡張ポイントオッズ係数記録領域742に設定され、重みづけ係数が重みづけ係数記録領域743に設定されている。
そして、入力部1から情報が入力されると、中央演算処理部3の第1制御部3aでは、その情報と個人情報データベース70から読み出した個人情報とを用いて、会員ごとに設定されるオッズ、重みづけを判定し、そこから健康ポイントを算出する。
図6は、健康ポイントの重点対象の判定基準例の説明図である。
図6に示す健康ポイントの重点対象の判定基準は、企業、健保組合やドラッグストアなどの主催者(以下、主催者ともいう。)が、その団体や集団の会員(以下、母集団ともいう。)のうち、生活習慣病(高脂血症・高血圧・糖尿病等)の該当者やその予備軍などに属する層、すなわち健康リスクの高い集団に属する個々人に健康促進を重点的に動機付けすることを目的とする場合の例である。
ここでは、第1制御部3aにより、健康診断データの項目から「BMI」(ボディマス指数)、「血糖値」、「LDL」(悪玉コレステロール)、「TRIG」(トリグリセリド)が抽出され、閾値が設定されている。
前記項目は、健診で実施される一般的な項目、例えば、体重、腹囲、BMI、血圧、血糖、HbA1C、LDLコレステロール等を始めとして、生活習慣アンケートデータやいわゆる未病検査、あるいは健康度合いや疾患リスクとして統計などにより数値化されたものを含めて、主催者の主催目的や意図に応じて、任意に設定し抽出ができる。
なお、この項目と測定データの閾値は、一般的なものに一本化したり、年齢別に設定することも可能である。
図6に示す例においては、重点配分は(1)正常、(2)境界域:2次重点対象、(3)経過観察:1次重点対象、(4)要治療の4ステージに分類されている。
上段(1)の正常のステージは、各項目について、正常値の範囲を示している。BMIは25以下、血糖は100以下、LDLは60~120、TRIGは30~150であれば、正常(1)と判断される。この場合、各会員への重みづけ係数は1倍(×1.0)であり、悪化方向へリスク変動があっても、改善方向へのリスク変動がないため、リスク変化ボーナスポイントは加算されない。
なお、リスク変化ボーナスポイントの対象リストも任意に設定することができ、リスク変化ボーナス対象リスト記録領域751にあらかじめ設定しておいたり、機械学習により解析したデータからリストを形成してもよい。
図6の(2)は境界域ステージの範囲を示している。BMIが25~30、血糖が100~110、LDLが120~140、TRIGは150~300であれば、重点対象者層の境界域と判断される。
そして、「BMI」、「血糖値」、「LDL」、「TRIG」のうち、3項目以上が上記数値範囲に該当する場合は、2次重点対象と判断される。この場合、重みづけ係数は1.6倍(×1.6)であり、改善方向へリスク変動があっても、リスク変化ボーナスポイントは加算されない設定となっている。
図6の(3)は経過観察ステージの範囲を示している。BMIが30以上、血糖が110~126、LDLが140~180、TRIGが300~500であれば、経過観察と判断される。
そして、「BMI」、「血糖値」、「LDL」、「TRIG」のうち、2項目以上が上記数値範囲に該当する場合、又は、1項目が経過観察(3)の数値範囲に該当し、2項目が境界域(2)の数値範囲に該当する場合、1次重点対象となり、重みづけ係数は2.0倍(×2.0)であり、1次重点対象から2次重点対象に改善した場合は、リスク変化ボーナスポイントとして、3,000ポイントが加算される設定となっている。
そして、各項目の数値が、最下段の(4)に示した数値のうち1項目でも該当すれば、要治療ステージと判断される。この場合、重みづけ係数は1.5倍(×1.5)であり、要治療から1次重点対象に改善した場合は、リスク変化ボーナスポイントとして、5,000ポイント加算処理される。
図6に示す健康ポイントの重点対象の判定基準例によれば、生活習慣病になりやすく、あるいはすでに生活習慣病に該当しているような健康リスクの高い会員に対し重みづけ係数が高く設定されている。そして重みづけ係数が高いほど、健康ポイントが獲得しやすい設定となっているので、全体として、健康リスクの高い会員ほど健康促進のための努力をすることに繋がり、主催者が意図する特定の会員(ターゲット層、ここでは生活習慣病予備軍)に重点的に健康行動の改善が期待できる。
また、重みづけするための重みづけ係数も、主催者が任意に項目の測定結果などに条件設定をすることができる。例えば、主催者が糖尿病に関連する項目の改善を目指す場合、血糖やHbA1Cなどの項目の測定結果が経過観察域、境界域などの対象者を抽出し、重みづけ係数を大きくすることで、該当する対象者はポイントが加算されやすくなるという設定をする。これにより、糖尿病に関連する数値範囲に属する層の積極的な健康行動の改善を図れる。
本発明にかかる健康インセンティブ・サポート・システムは、ポイントを獲得することで、そのポイントを様々な方法で利用できるものとなっている。
例えば、ポイントを小売店で商品購入の際に利用できたり、景品と交換できたり、電子マネーに交換できたりというようにして還元できる。
ポイントの還元については、対象者本人(会員)、主催者(健保組合、ドラッグストア等)、本システムの所属組織体(企業、メンバー登録したドラッグストア等)などが任意にポイント還元にかかる費用について費用負担を事前に設定し、一定期限の後に獲得したポイントの還元方法を取決めて行うものであってもよい。還元方法は特に限定しないが、会員が魅力を感じ、本システムに意欲的に参加できる還元方法が好ましい。
図7に示す本発明にかかる実施シミュレーションの例では、対象者本人と主催者である健保組合がポイント還元にかかる費用を負担している(図7(a))。この例において、対象者本人、健保組合(または企業)ともに、2,500円を負担している。全体の参加者は50人なので、総額は250,000円(図7(c))となり、これを予算として、ポイントの還元に当てる。なお、ポイント還元にかかる費用の負担は、対象者本人の負担をゼロとし、健保組合や協賛する企業等で全額負担するものであってもよい。
参加者全員によって一定期間の間に獲得されたポイントが、配当ポイントとなり、本例では67,299ポイントとなる。予算の250,000円を配当ポイント67,299円で割ることにより、ポイント単価が決定する(図7(c))。調整が必要な場合は、主催者や企業が補填する仕組みとしてもよいし、配当金で調整してもよい。
上記方法で、ポイント単価を算出した後に、このポイント単価を各参加者の獲得ポイント(配当ポイント)に乗じることで、参加者ごとの配当金が決定し、獲得したポイントの還元がされる。
また、より使い勝手をよくするため、獲得したポイントの還元だけでなく、前借も可能としてもよい。それにより、ポイント獲得のために対象者がより健康行動に励むことにも繋がる。なお、その場合万一、先行して使用したポイント数をあらかじめ設定した期限で獲得できなかった場合には、例えば、給料天引き等の予め設定した方法で調整を行ってもよい。
ポイントの還元にあたって、景品への交換に関しては予め設定した方法で実施し、直接交換する方法の他にも、提携したドラッグストア等の小売店での交換や、カタログ方式、ネット販売との提携等も可能である。また、ポイントは、健康維持のため、本システムで推奨されるサプリメントや検査キットの購入費用に充填することもできる。
なお、獲得した健康ポイントの還元は、図7の例で示すように、あらかじめ最大予算上限を設定し、終了後に全対象者が獲得したポイント合計で予算を割ることで1ポイント当たりの単価を逆算して計算しても良いが、上限を設定せずに予算に応じて主催者負担等を前提として単価を予め設定して実施したり、過去の実績からAI(人工知能)解析などを通じてオッズ係数を算出することで、オッズ係数の最適化を図ってもよい。
これらの情報は記録部7の各データベースに記録され、対象者は各自いつでも表示部4で確認でき、より健康行動を促進する効果が期待される。
本システムにおいて、獲得できるポイントは複数の手段によるものとなっている。
その1つとして、上記したように「アプリにログイン」「体重測定」「血圧測定」という日常の健康行動ごとに設定されたオッズ係数により算出される日常健康ポイントがある。
一方、日常的に行うことのできる健康行動以外に、例えば職場や提携しているスポーツジム等、家庭内での日常測定が困難な健康測定項目の測定(体組成測定、毛細血管測定、血糖値測定等)、不定期的に開催される健康に関する啓蒙セミナーや体験型セミナーの参加等、健康を維持、推進する健康行動として意義深いものが多く存在する。
このような健康行動については、日常健康ポイントとは別に、ボーナスポイントとして予め拡張健康ポイントを設定し、実施に対して履歴を記録した上でポイントを獲得できるようにする。
このポイントは、対象測定A,B,C,...や健康セミナーα,β,γ,...などの項目を設定し、それぞれに拡張健康ポイントが設定され、測定や受講が確認できるとポイントが加算される。
更に、日常健康ポイントに対して、各拡張健康ポイントのバランスを取るために、日常健康ポイントと各拡張健康ポイント間で異なるオッズ係数でポイント比率を設定し、全体のバランスをデザインすることもできる。
例えば、会社の共有スペースに毛細血管測定器を設置し、個人ID等を入力し測定した場合、測定履歴は記録部7に保管され、対象者には拡張健康ポイントが付与され、予めオッズ係数が設定されていた場合、その係数を乗じたポイントが加算され、拡張健康ポイントとともに記録される。
また、拡張健康ポイントの対象の設定追加・削除は随時可能とし、記録部7の健康促進情報データベースに登録された拡張健康ポイントの対象リストや、それに付与される拡張健康ポイントを会員が自由に確認可能とすることで、参加・実施を促す。
図8は、拡張健康ポイントのシミュレーション例の説明図で、同図(a)は対象者(ユーザー)毎の記録されたポイント数であり、日常健康ポイント加えて、拡張健康ポイントとして体組成測定により獲得されたポイント、血糖値測定により獲得されたポイント、毛細血管測定により獲得されたポイント、健康セミナーを受講したことにより獲得されたポイントが示されている。それぞれのポイントには、健康行動のオッズとして、日常健康ポイントには0.3、体組成測定には0.15、健康度測定には0.15、毛細血管測定には0.15、健康セミナー受講には0.15がかけられており、計算後の合計の合計ポイント(健康ポイント)が算出されている。健康行動のオッズは、同図(b)に示されている。
獲得できるポイントの3つめとして、リスク変化ボーナスポイントを設定することができる。
リスク変化ボーナスポイントは、他のポイントとは別に、健康行動により改善が見られた場合に加算されるように設定する。
リスク変化ボーナスポイントとしては、例えば体重が閾値を一つ上がる等の予め設定した条件を満たした場合、体重1kg減少により5ポイント、3kg減少により10ポイント、5kg減少により100ポイントというように設定する。
このように、リスク変化ボーナスポイントは、記録部7に入力され記録・格納された入力データに対し、そのデータの変化の推移が健康のステージごとに設定された閾値を超えて改善しリスク変化を生じたものであるかを中央演算処理部3が判断し、加算、減算される。
リスク変化ボーナスポイントは、例えば、図7(d)のように、リスク状態が、第2重点対象(S)から一般(正常)(N)に変化(改善)した場合には、5,000ポイント、第2重点対象(S)から第1重点対象(D)に変化(改善)した場合には、3,000ポイント、第1重点対象(D)から一般(正常)(N)に変化(改善)した場合には、3,000ポイント加算され、逆に一般(正常)(N)から第1重点対象に変化(悪化)した場合には、2,000ポイント減算され、第1重点対象(D)から第2重点対象に変化(悪化)した場合には、2,000ポイント減算され、一般(正常)(N)から第2重点対象に変化(悪化)した場合には、2,000ポイント減算されるというように設定する。また、悪化した場合のポイントの減算の設定は、主催者の意向でゼロとしてもよい。
なお、一般、第2重点対象、第1重点対象の各ステージの閾値は、主催者の意向によって任意に設定・変更ができる。
4つめは、日常健康ポイントや拡張健康ポイントが付与される条件に、さらに設定した条件を満たした場合に加算されるボーナスポイントである。ボーナスポイントも、条件によっては減算される場合もある。
例えば、図9に示すボーナスポイントの対象項目及びポイント数のデータベースの例では、通常、本システムのアプリケーションにログインすることで加算される日常健康ポイントについて、毎日連続してログインするというボーナスポイント条件((1)アプリ連続ログイン)を設定し、連続ログインのボーナスポイントとして、1ポイントを設定している。
この設定の場合、本システムのアプリケーションにログインするたびに加算される日常健康ポイントの1ポイントはそのままで、2日以降連続してログインした場合には、ログインの日常健康ポイントの1ポイントの他に、1ポイントが追加される。したがって、1日目1ポイント、2日目以降は1日2ポイントが追加されることになる。
その他にも、体温、体重や血圧を毎日連続して測定するという条件((2)健康情報連続測定(体重・血圧))をボーナスポイント条件に設定し、連続測定のボーナスポイントとして1ポイントを設定することができる。
この設定によれば、体重測定を2日連続して行い、その測定結果を入力した場合、日常健康ポイントとして1ポイント、ボーナスポイントとして1ポイントが加算される。
さらに、一定期間(例えば、1週間)、継続して毎日測定するというボーナスポイント条件((3)規定期間継続ボーナス)を設定してもよい。
この場合、入力部1から入力された体重や血圧の測定データが記録される健康行動データベース73のデータを、ボーナスポイント対象リスト記録領域752の設定と照合し、中央演算処理部3の第1制御部3aでボーナスポイントが付与される対象となる条件を満たすか判定し、満たす場合には、当該健康行動(この場合には体重や血圧の測定)にボーナスポイントが加算され、健康ポイントデータベース75に記録される。
例えば、体重測定の場合において、1日目は日常健康ポイントとして、10ポイント(図5(2))、2日目~6日目までは、日ごとに、日常健康ポイントの10ポイントと、健康情報連続測定(体重・血圧)ボーナスポイント(図9(2))の1ポイントとで11ポイント、7日目まで継続して体重測定を行った場合は、規定期間継続ボーナスの条件を満たすので、日常健康ポイントの10ポイント、ボーナスポイントの1ポイントに加え、規定期間継続ボーナス(図9(3))の100ポイントが加算され、111ポイントとなる。
継続ボーナスポイントは、上記のように一定の期間継続した場合に、ボーナスとして加算する他、毎日一定ポイントを加算する方法であってもよい。例えば、2日目以降はボーナスポイントとして継続日数に1ポイントを乗じた数をポイントとする方法である。この場合、初日に日常健康ポイントとして100ポイント、2日目は101ポイント、3日目は102ポイント、4日目は103ポイント、5日目は104ポイントというように、継続が途切れるまでボーナスポイントが加算される。したがって、会員は継続ボーナスポイントが貯まれば貯まるほど、途切れないよう健康行動を継続することになり、より健康維持・促進を促すことになる。
上記のように、本システムでは、ボーナスポイントが付与される対象となる条件として、体重や血圧などの測定データの入力・送信操作に対して設定される条件、指定された運動行動を継続することに対して設定される条件、規定された期間に継続して実施することに対して設定される条件など、日常健康ポイントに加えて、ボーナスポイントが付与される対象となる条件(ボーナスポイント条件)を設定することで、より健康行動を行う動機づけとなる。さらに、ボーナスポイント条件に対しても、重点対象者にはオッズ係数を設定しておけば、より重点対象者の健康行動を促進することができる。
例えば、図5及び図9の例であれば、本システムのアプリケーションにログインするたびに加算される日常健康ポイントは、重点対象者は、1日2回まで加点されるので2ポイントであり(重点対象者以外は1ポイント)、2日以降連続してログインした場合には、ログインの日常健康ポイントの2ポイントの他に、ボーナスポイントの1ポイントにオッズ係数×1.2を乗じた1.2ポイントが追加される。したがって、重点対象者以外は、1日目1ポイント、2日目以降は1日2ポイントが追加されるのに対し、重点対象者は、1日目2ポイント、2日以降は3.2ポイントとなり、よりポイントが貯めやすくなっている。
ボーナスポイントの算出は、入力部1から入力されるデータごとに、記録部3のボーナスポイント対象リスト記録領域752で設定されている条件と一致するか判断し、健康ポイントの計算を行う。
その他、ボーナスポイント条件としては、記録部7に入力され記録・格納されたデータが、会員データ、健康診断データ、生活習慣記録データ等に基づいて会員に提供された健康意識・行動ナビゲーションに基づいて行われたデータと適合するものであるかを判断するものが挙げられる。
本システムでは、会員ごとに、その会員データや健康診断データ等を分析し、健康維持・促進のために会員に取るべき健康行動や健康意識をナビゲートして、より会員が参加しやすくすることができる。会員に提供される健康意識・行動ナビゲーションは、例えば、一日の食事や運動、歩き方などを時系列に指示し、会員に行動を促す。
そして、そのナビゲーションに従って、各種情報が入力された場合には、ボーナスポイントを加算するという設定にすることもできる。また、更に日常オッズ係数や重みづけ係数を適用し、更にポイント差を大きく設定しても良い。
同様に、ボーナスポイント条件として、前記記録部7に入力され記録・格納されたデータが、健康関連の啓蒙セミナーや体験型セミナー、講習会等の受講、毛細血管測定、血液濁り測定、推奨サプリメントの摂取等、健康意識・行動の変容を促すものと記録部7に記録されているデータと適合するものである場合が挙げられる。
記録部7には、運動情報データベース、健康促進情報データベース、食品情報データベースを備えることができ、これらデータベースには、会員の健康意識・行動の変容を促すために役立つ情報が記録されている。
会員の健康行動が入力され、その情報が記録部7に記録されている情報と関連するものである場合には、中央演算処理部3が照合しボーナスポイントの加算処理を行う。
例えば、会員が、自分に適したサプリメントの検索を入力部1で行うと、中央演算処理部3は、その会員の健康行動のデータや健康診断データを参照し、推奨するサプリメントを検出する。
そのサプリメントの摂取にあたって、表示部4に表示されたナビゲーションに従って、該当のサプリメントを服用した場合にはボーナスポイントが加算される条件とすることもできる。
例えば、貯まった健康ポイント、あるいは前借ポイントで、推奨サプリメントを購入する。
そして、その推奨サプリメントを服用する際に、サプリメントの個包装に記載されているバーコード等の識別コードを携帯端末等で読み取り、送信する。中央演算処理部3では、送られたバーコード情報が、当該会員が購入したサプリメントかどうかを参照し、購入したサプリメントと服用したサプリメントの情報が一致した場合、ボーナスポイントを加算する。
さらに、継続服用が確認された場合には、ボーナスポイントを加算してもよく、ナビゲーションに従って、一定期間継続して服用が確認できた場合には、規定期間継続ボーナスポイントを加算してもよい。
上記、サプリメントの摂取については、会員ごとに、最適なサプリメントの情報を検索し、その摂取方法をナビゲートすることで、会員が自分にあった摂取をすることができ、健康状態の改善に役立つ。
このような情報を、会員の同意のもと、当該サプリメントの提供業者に提供することで、当該情報は有意義なデータとなりうる。
したがって、サプリメントの摂取による情報の提供を条件として、サプリメントを安価に提供したり、健康ポイント還元に必要となる費用負担の一端を担ってもらうことで、本システムを円滑に運用することが可能となる。
また、ボーナスポイントの条件として、会員データに基づき、日常検査が推奨されたケースにおいて、推奨検査試薬により測定した場合、推奨された測定頻度やタイミングについてのナビゲーションに従って検査した場合に、ボーナスポイントが加算されるという条件設定ができる。
この場合も、サプリメントと同様に、検査試薬の個包装に記載された識別記号やコードを入力、あるいは写真画像で送信することで、検査の実施が確認でき、それに基づいてボーナスポイントが加算される。また、ナビゲーションに従って継続して検査した場合、一定期間継続して検査を実施した場合には、さらにボーナスポイントを加算する設定とすることもできる。
会員が推奨するナビゲーションに従って検査試薬を使用した結果は、検査試薬を提供する業者にとっては有意義なデータとなる。また、会員の同意のもと、そのデータを提供することを条件として、検査試薬を安価に入手できる仕組みであれば、会員にとっても有益である。さらに、提供業者に健康ポイント還元に必要となる費用負担の一端を担ってもらうことで、本システムの円滑な運用が可能となる。
さらに、前記ボーナスポイントの条件として、前記記録部7に入力され記録・格納されたデータが、あらかじめ認証された通信機能を備えた機器により送信されたものである場合が挙げられる。
あらかじめ認証された通信機能を備えた機器としては、例えば、通信機能を備えた体重計を、本システムの記録部17に登録し、前記体重計から記録部7へのアクセス及びデータ送信を許可しておく。そうすることにより、その体重計で体重を計測すると、計測するたびに、その計測された体重の数値がそのままインターネット13を介して健康インセンティブ・プログラム装置12から記録部7へ送信される。
これは、あらかじめ認証された通信機能を備えた機器の場合、手入力で入力される場合に生じる誤入力や、悪意のある変更等がなくなり、測定の証明が容易であり、各情報の信頼性が高まり、高品質なシステムの提供に貢献する。
本システムは、獲得したポイントにより、商品の購入やサービスの提供を受けることが可能となるように構成されるため、ポイントの算出の基本となる各種測定データや健康行動の情報は、可能な限り不正な行為ができないようにしておく必要がある。
したがって、認証された通信機能を備えた機器を会員に多く使用してもらい、本システムの品質の向上を図るため、このような機器を使って計測した場合には、ボーナスポイントを加算する設定としてもよい。
上記したような中央演算処理部7により判定され加算又は減算される健康ポイントの対象リストやリスク変化ボーナスポイント、ボーナスポイントの対象リストは、任意に追加・削除でき、またそれぞれに付与される健康ポイントも、任意に増減できる。
本発明にかかる健康インセンティブ・サポート・システムは、企業、健保組合、スポーツクラブやドラッグストア等の団体、集団に所属する者を会員とし、当該会員に健康促進や健康維持のために健康意識を持たせ、行動自体の変容を促すものであるが、一定の条件の下、直接に会員とはなり得ない非会員についても、個人加入者として本システムに参加することが可能とすることもできる。
例えば、会員の友人などが、会員と一緒に本システムを利用したい場合などが挙げられる。
その場合、個人加入者は、月会費を支払い、そのうちの一部を元手にし、獲得したポイントに応じた係数を乗じ、例えば健康関連製品を交換可能とすることができる仕組みとすることが考えられる。獲得したポイントに応じた係数は、あらかじめ設定しておく。
図10は、個人加入者に対する交換倍率の設定例を示す。
この設定例では、まず、個人加入者は、月額500円の会費を支払う。そして、そのうちの200円を交換の元手とする。そうすると一年で2,400円が交換の元手となる。
個人加入者が、一年間本システムを利用し、12,000ポイントを獲得した場合、図10に照らし、交換倍率は150%となる。
そうすると、交換の元手2,400円に150%を乗じた3,600円が交換可能金額となる。
健康関連製品の交換に不足な場合や追加で購入したい場合には、個人加入者が負担することで購入可能としてもよい。
また、個人加入者であっても、個人データに基づき、オッズ係数や重みづけ、リスク変化ボーナスポイントやボーナスポイントを計算して、健康ポイントの加算を可能とし、健康維持・行動の促進の動機づけとしてもよい。
以下に、本システムのオッズ係数の設定の手順を図に基づいて詳細に説明する。
図11は、健康ポイントのオッズ係数設定の手順を説明するフローチャートである。
図において、健康ポイントのオッズ係数設定プログラムの起動(START)で、先ず、オッズ係数変更対象者の抽出条件A,B,C,・・・・を設定する。この条件A,B,C,・・・・の項目は手入力、あるいはOCRでのファイル読込みで行う。そして、それらの項目に応じたデータを健康情報測定データベース72から取り出す(ステップ-1、以下S-1のように表記)。
対象者を抽出し(S-2)、同時に健康ポイントのオッズ係数データベース74に通知する。
そして、対象人数等の確認を行って(S-3)、オッズ係数の設定と算出を行う(S-4)。この算出にはAIを用いて行うが、計算したものを手入力やOCRで入力する。
算出したオッズ係数は、注出された対象者と照合して確定され、健康ポイントのオッズ係数データベース74に記録され(S-5)、終了する。
図12は、健康ポイント算出手順を説明するフローチャートである。
健康ポイント算出プログラムが起動すると(START)、健康行動ポイント対象リスト記録領域721から読み出した対象者についての健康行動が実施される(S-21)。健康行動ポイント対象リスト記録領域721には、対象者(会員)が年齢別に記録されている。
健康行動の実施により、ポイントが獲得できたか否かを判断し(S-22)、獲得できない場合は終了となる。
獲得できた場合は、健康ポイントのオッズ係数データベース74に記憶されている係数を用いて獲得したポイントのオッズ係数換算を行う(S-23)。
そして、合計換算ポイントを算出し(S-24)、合計した換算ポイントを表示部4に表示すると共にオッズ係数データベース74(日常健康ポイントオッズ係数記録領域741)に記録して(S-25)終了する。
図13は、拡張健康ポイントのオッズ係数設定の手順を説明するフローチャートである。
拡張健康ポイントのオッズ係数設定プログラムが起動すると、先ず、新規測定項目の追加が有るか否かを判断し(S-31)、追加がある場合は健康ポイント対象リスト記録領域721に新規拡張健康ポイント検査項目の追加を行う(S-32)。
新規測定項目の追加がない場合は日常/拡張健康ポイントのオッズの設定と算出を行う(S-33)。この設定と算出は、実績計算に基づくAI、手入力あるいはOCR読込などで行う。
日常/拡張健康ポイントのオッズの設定と算出結果は、拡張健康ポイントのオッズ係数記録領域742に記録されて(S-34)終了する。
図14は、拡張健康ポイント算出手順を説明するフローチャートである。拡張健康ポイント算出プログラムが起動すると、健康ポイント対象リスト記録領域721から読み出した対象者についての健康行動が実施される(S-41)。健康行動ポイント対象リスト記録領域721には、対象者(会員)が年齢別に記録されている。
健康行動の実施によりポイントが獲得できたか否かを判断し(S-42)、獲得できない場合は終了となる。
獲得できた場合は、拡張健康ポイントのオッズ係数記録領域742に記録されているオッズ係数を用いて獲得したポイントの拡張健康ポイントのオッズ係数換算を行い(S-43)、合計換算ポイントを算出(S-44)する。合計した獲得ポイントを表示部4に表示すると共に日常健康ポイントオッズ係数記録領域741に記憶して(S-45)終了する。
図15は、人工知能を使った機械学習によりオッズ係数・重みづけを算出手順を説明するフローチャートである。人工知能を使った機械学習によるオッズ係数算出プログラムが起動すると、機械学習によりオッズ係数・重みづけを算出する項目の取得が実行され(S-51)、その項目に基づいて、中央演算処理部3の機械学習制御部3cが生活習慣記録データベース71、健康情報測定データベース72及びインターネットに繋がったビッグデータのデータを集める。
生活習慣記録データベース71、健康情報測定データベース72、ビッグデータの情報から、オッズ・重みづけ解析モデルが読み出され、オッズ係数・重みづけを算出する項目ごとにオッズ・重みづけが解析される(S-52)。
解析結果から、本システムにおける項目ごとのオッズ・重みづけの演算が実行され(S-53)、オッズ係数が算出され、オッズ係数データベース74の情報が更新される(S-54)。
その後、ポイント計算をする会員のデータを読み込み(S-55)、オッズ・重みづけをポイントに反映し、ポイントが算出される(S-56)。算出されたポイントは健康ポイントデータベース75に記録されるとともに、会員データのポイントが加算される(S-57)。
図16は、ボーナスポイントの獲得手順を説明するフローチャートである。
まず測定する測定機器を選択する(S-61)。そして、通信機能付きの測定機器であるか判定する(S-62)。
通信機能付きでない場合、測定し(S-63)、測定結果を入力部1から入力する(S-64)。
入力部1から入力されたデータにより、日常健康ポイントが加算され、更新される(S-65)。
通信機能付きの測定機器の場合、測定機器と会員の情報が送信される(S-66)。個人情報データベース70の会員情報の認証とともに、測定機器の認証がなされる。認証後、測定(S-67)すると、測定機器から測定情報が送信(S-68)され、健康情報測定データベース72に記録される。そして、日常健康ポイントの他、通信機能付き測定機器で計測というボーナスポイントが付与される対象となる条件を満たすため、ボーナスポイントが加算されポイントが更新され(S-69)、健康ポイントデータベースに記録される。
図17は、サプリメント摂取によるボーナスポイントの獲得手順を説明するフローチャートである。
まず、本発明にかかる健康インセンティブ・サポート・システムにアクセスするためのアプリケーションを起動する(S-71)。
入力部1から会員情報を入力する(S-72)と、個人情報データベース70の情報と照合される。
推奨サプリ検索プログラムを起動し、推奨サプリメントを検索する(S-73)。中央演算処理部3は、必要な会員の情報を個人情報データベース70、生活習慣記録データベース71、健康情報測定データベース72、健康行動データベース73から抽出し、記録部7の食品情報データベースの情報から最適なサプリメントを検索し、表示部4に推奨サプリとして表示する(S-74)。
そして、推奨サプリ表示画面から、購入手続きを行う(S-75)。サプリメントの購入は、電子マネーやクレジットカードの他、獲得した健康ポイントを利用することもできる。
サプリメントの購入後、ナビゲーションを起動することで、最適な摂取方法に沿ってナビゲーション機能が働く(S-76)。ナビゲーションとしては、音声によるものや、振動することにより摂取時間を告知する方法などが挙げられる。
ナビゲーションに従って、サプリメントを服用する(S-77)。服用したことの証明として、個包装に記載されているQRコード(登録商標)やバーコードの読み込みや、写真の送信、番号等の入力等をして送信する。
中央演算処理部3では、入力されたデータに基づいて、ナビゲーションの推奨通りにサプリメントの摂取が行われたか判定し、加算ポイントに反映させポイントを付与する(S-78)。
図18は、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムがサーバーを用いて利用する外部にある本システムと同様の構成を有するシステムとの連携に利用する統合システム例の説明図で、同図(a)は全体システムを、同図(b)は同図(a)に示したシステムの参照内容の典型例一覧を示す。この統合システムでは、管理者サーバー20が設置され、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・プログラム実行装置10が接続されている。
そして、インターネット13を介して同図(b)に示した様々な外部システム、医療情報システム30、健保組合のシステム40、ドラッグストアシステム50、スポーツクラブシステム60、サプリメント・健康食材のシステム70、人材採用システム80、医療保険システム90等と相互利用できるように構成されている。
管理者サーバー20は健康行動を記録するサーバーであって、会員ID、その行動、行動に関連する数値が格納されている。本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムが利用する外部システムの活用例は図17(b)に示した。
図19は、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システムがブロックチェーンを用いて利用する外部団体と健康行動記録を接続する統合システム例の説明図で、同図(a)は全体システムを、同図(b)は同図(a)に示した外部システムの参照内容の典型例一覧を示す。
この統合システムでは、ブロックチェーンのノード群11を備え、このブロックチェーンのノード群11に本発明に係る健康インセンティブ・サポート・プログラム実行装置10が接続されている。
外部システムである医療情報システム30、健保組合のシステム40、ドラッグストアシステム50、スポーツクラブシステム60、サプリメント・機能食材のシステム70、人材採用システム80、医療保険システム90は、それぞれの健康行動記録ブロック200、300、400、500、600、700、800を備え、外部システムの健康行動記録ブロックがインターネットに接続している。
このように、本発明に係る健康インセンティブ・サポート・システム10のブロックチェーンのノード群11はインターネット13を介して同図(b)に示したような医療情報システム30、健保組合のシステム40、ドラッグストアシステム50、スポーツクラブシステム60、サプリメント・健康食材のシステム70、人材採用システム80、医療保険システム90のデータを利用できるように構成されている。
健康行動記録ブロックに記録されているデータは、例えばスポーツクラブシステム60の健康行動記録ブロック500には「Aさんの体重測定履歴:58.3kg→57.8Kg」、「Bさんの健康セミナー受講回数履歴:2回→3回」、「Cさんの食事記録履歴:10回→11回」等のブロックチェーンが格納されている。
以上説明したサーバー方式、あるいはブロックチェーン方式を用いた外部システムとの連携を行うことで、個別のシステム付加を削減して高精度の運用が可能となる。
1・・・入力部
2・・・メインメモリ(テーブル)
3・・・中央演算処理部
3a・・・第1制御部
3b・・・第2制御部
3c・・・機械学習制御部
4・・・表示部
6・・・インターフェース
7・・・記録部
8・・・通信制御部(通信部)
9・・・データバス
10・・・健康インセンティブ・サポート・プログラム実行装置
11・・・ブロックチェーン・ノード群
12・・・健康インセンティブ・プログラム装置
13・・・インターネット
20・・・管理者サーバー
30・・・医療情報システム
40・・・健保組合システム
50・・・ドラッグストアシステム
60・・・スポーツクラブシステム
70・・・サプリメント・健康食材のシステム
80・・・人材採用システム
90・・・医療保険システム
200、300、400、500、600、700、800・・・健康行動記録ブロック

Claims (12)

  1. 会員の健康データ、および当該会員の健康行動に基づいた数値で健康意識・行動変容を促す健康インセンティブ・サポート・システムであって、
    会員の個人情報データ、健康診断データや測定データ等の健康情報測定データ、生活習慣記録データ等の会員データを入力する入力部と、
    会員の個人情報データ、健康情報測定データ及び生活習慣記録データ等の会員データ、健康行動に対するオッズ係数やリスクによる重みづけ係数等の各種情報、健康行動に対するオッズやリスクによる重みづけを解析するプログラム、健康ポイント算出プログラム等が記録・格納される記録部と、
    あらかじめ前記記録部に設定されて格納されているデータを参照し、前記入力部で入力された会員データに対応する健康行動が、健康ポイントが付与される対象となる条件を満たすものであるか判断し、前記判断により、健康ポイントが付与されると判断した健康行動について、前記記録部に設定された健康行動に対するオッズ係数及び重みづけ係数を判定し、前記判定したオッズ係数及び重みづけ係数を前記健康行動により付与された健康ポイントに反映させ、オッズ及び重みづけがされた健康ポイントを算出する第1制御部を備えた中央演算処理部と、
    前記健康ポイント、健康行動履歴、会員データの表示を行う表示部とを有し、会員ごとの健康意識・行動に対応させて健康ポイントを付与することを特徴とする健康インセンティブ・サポート・システム。
  2. 前記中央演算処理部が算出する健康ポイントが、前記中央演算処理部が前記記録部に設定されて格納されているデータを参照し、前記入力部で入力された会員データに対応する健康行動が、ボーナスポイントが付与される対象となる条件を満たすものであるか判断し、前記判断により、ボーナスポイントが付与されると判断した場合に、前記健康ポイントに前記ボーナスポイントを加えて算出するものである、請求項1に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  3. 前記中央演算処理部は、さらに機械学習制御部を備え、前記機械学習制御部は、前記記録部の生活習慣記録データ及び前記健康情報測定データを含むビッグデータから人工知能を含む機械学習及び統計学的手法によりオッズ及び重みづけを解析し、解析結果を前記記録部の機械学習データベースに記録し、前記入力部で入力された会員データに対応するオッズ係数及び重みづけ係数を判定し、健康ポイントを算出する、請求項1又は2に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  4. 前記入力部による入力が、コード読み取り・作成機能を有するカメラとデータ送受信機能を備え、会員端末として認証された会員携帯端末により、視認可能に表示されるか又は添付されるコードを前記会員携帯端末のカメラで撮影し、前記コードに含まれるコード識別情報と会員携帯端末の認証情報を公衆通信網を介して、前記記録部に送信することによるものである、請求項1乃至3のいずれか一項に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  5. 前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
    前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、会員データ、健康診断データ、生活習慣記録データ等に基づいて会員に提供された健康意識・行動ナビゲーションに基づいて行われたデータに適合するものであることである、請求項1に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  6. 前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
    前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、連続で記録・格納されたものであることである、請求項1に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  7. 前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
    前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、あらかじめ認証された通信機能を備えた機器により送信されたものである、請求項1に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  8. 前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
    前記記録部に入力され記録・格納されたデータが、健康関連の啓蒙セミナーや体験型セミナー、講習会等の受講、毛細血管測定、血液濁り測定、推奨サプリメントの摂取等、健康意識・行動の変容を促すものであると記録部に記録されているデータと適合するものである、請求項1に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  9. 前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件が、
    前記記録部に入力され記録・格納されたデータの変化による健康のステージが、閾値を超えて改善しリスク変化を生じたものである、請求項1に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  10. 前記ボーナスポイントが付与される対象となる条件は、任意に追加・削除できることを特徴とする請求項1、5乃至9のいずれか一項に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  11. 前記健康インセンティブ・サポート・システムは、中央演算処理部にさらに第2制御部を備え、前記第2制御部は、複数のブロックチェーン・ノード群と接続することで、前記のシステムと同様の構成を有する外部のシステムとのデータ共有を行うことを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
  12. 前記健康インセンティブ・サポート・システムは、中央演算処理部にさらに第2制御部を備え、前記第2制御部は、サーバーを設けて前記のシステムと同様の構成を有する外部のシステムと接続し、前記のシステムと同様の構成を有する外部のシステムとのデータ共有を行うことを特徴とする請求項1乃至11のいずれか一項に記載の健康インセンティブ・サポート・システム。
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