JP2018018470A - 健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび健康医療介護連携システム統合基盤 - Google Patents

健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび健康医療介護連携システム統合基盤 Download PDF

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Abstract

【課題】利用者が自身の情報をコントロールする権利を有する健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび統合基盤を提供する。【解決手段】健康医療介護連携システム1において使用される、利用者が所有するスマートフォン30用のプログラムは、二次元コード読取部32が、複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードを読み取るステップと、リンク付け承認設定部33が、利用者と二次元コードを発行した健康医療機関とスマートフォン30とを紐づけする本人認証を健康医療介護連携システム1に対して要求するとともに、複数の健康医療機関それぞれについて、少なくとも利用者の健康医療情報を開示するか否かという個別設定が入力されると、その開示を許可するか否かの指示を健康医療介護連携システム1に対して行うステップとを、スマートフォン30に実施させる。【選択図】図3

Description

この発明は、複数の病院、介護施設、薬局等の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて使用される、それぞれの利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび健康医療介護連携システム統合基盤に関するものである。
現在、多くの病院等の健康医療機関では、それぞれの利用者(患者)の診療の経過等の医療情報を記入する際に電子カルテを使用しており、その健康医療機関内で複数の医師や看護師が、同じ情報を共有することができるようになっている。
また、その電子カルテをサーバ等に保管することにより、他の病院、介護施設、薬局等の健康医療機関からデータを参照することができるようにしよう、という動きが強まっている。この場合、利用者の情報を健康医療機関同士がやりとりしてよいかどうかについては、利用者に紙形式の同意書を書いてもらうことにより対応している。
特開2015−28773号公報
しかしながら、従来のように利用者に紙形式の同意書を書いてもらうやり方では、手間がかかるとともに、どこまで同意したのかが曖昧な場合が多い。また、どの情報が開示されるのかはあらかじめ設定されており、例えば、この情報は開示してもよいがそれ以外の情報については開示してほしくない、とか、この健康医療機関に対しては開示してもよいがそれ以外の健康医療機関に対しては開示したくない、というような利用者ごとの細かい個別設定はできないという不便さがあり、さらに、セキュリティの問題もあって、便利に使えるものになっていないという課題があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて、利用者が自身の情報をコントロールする権利を有するとともに、セキュリティも確保できる健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび健康医療介護連携システム統合基盤を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、この発明は、複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて使用される、利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラムであって、二次元コード読取部が、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードを読み取るステップと、リンク付け承認設定部が、前記二次元コード読取部において前記二次元コードが読み取られることにより、前記利用者と前記二次元コードを発行した健康医療機関と前記健康医療介護連携システム携帯端末装置とを同時に紐づけする本人認証を前記健康医療介護連携システムに対して要求するとともに、前記複数の健康医療機関それぞれについて、少なくとも前記利用者の健康医療情報を開示するか否かという個別設定が入力されると、前記複数の健康医療機関それぞれに対する少なくとも前記健康医療情報の開示を許可するか否かについての指示を前記健康医療介護連携システムに対して行うステップとを、前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置に実施させることを特徴とする。
この発明の健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび健康医療介護連携システム統合基盤によれば、複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて、様々な情報を開示することに対する利用者の同意を得られるとともに、確実な本人認証方法を用いているのでセキュリティ上も安全であり、さらに、利用者が自身の情報をコントロールする権利を有しているので、利用者中心のPHRとして、複数の健康医療機関間での連携や複数の健康医療機関と利用者との間での連携をスムーズにし、効果的かつ安全な情報の共有を行うことができる。
複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムの概要を示す説明図である。 この発明の実施の形態1におけるPHR医療介護連携システムの概略構成を示す図である。 この発明の実施の形態1におけるPHR医療介護連携システムおよびPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置の機能構成を示すブロック図である。 病院等の健康医療機関の受付装置(端末装置)における、利用者登録画面の一例である。 利用者が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置において表示される、リンク付け承認設定画面の一例である。 この発明の実施の形態2における健康医療介護連携システム統合基盤の概略構成を示す図である。 この発明の実施の形態2における健康医療介護連携システム統合基盤の機能構成およびデータの流れを示すブロック図である。 実施の形態2におけるID管理、すなわち、医療等分野における番号制度(医療等ID)を踏まえたID管理の概略を示す説明図である。
この発明は、複数の病院、介護施設、薬局等の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて使用される、それぞれの利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム、健康医療介護連携システムおよび健康医療介護連携システム統合基盤に関するものである。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は、複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムの概要を示す説明図である。従来より、紙形式で保管されていた医療カルテが電子化されるようになり、ある病院内で複数の医師や看護師により同じ利用者の電子カルテ(医療カルテ)を共有して閲覧や書き込みができるようになった。これを一般に、EMR(Electronic Medical Record)と呼ぶ。
そして、1人の利用者について、例えばA病院が所有するEMRと、B病院が所有するEMRと、C診療所が所有するEMRと、D診療所が所有するEMRがあった場合、これら複数の医療機関間でお互いにその情報を共有しようというシステムが考えられたが、法律などの問題もあり、医療機関間の壁を超えることができないという問題があった。
また、EMRは特定の医療機関の情報だけであるが、利用者のEMRを、一医療機関を超えた電子医療健康情報、すなわち、複数の医療機関間で共有する電子医療健康情報として、EHR(Electronic Health Record)というシステムの開発が進められている。さらに、医療情報のみではなく、利用者個人の健康情報(毎日の血圧や食事、歩数などの日々の生活情報)であるPHR(Personal Health Record)と合体させたいという要望もあり、地域レベル、国家レベルで期待されている(図1(a),(b)参照)。
しかし、利用者個人の健康情報であるPHRについては、一医療機関を超えて他の医療機関からアクセスするためには、同意の問題やセキュリティの問題などがあり、便利に使える状態にはなっておらず、また、その情報の権利者(医療機関の情報であるのか利用者本人の情報であるのか)が明確ではなく、情報の共有があまり活発に行われてはいないのが現状である。
そこで、この発明の実施の形態では、複数の病院、介護施設、薬局等の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて、様々な情報を開示することに対する利用者の同意を得られるとともに、確実な本人認証方法を用いることによりセキュリティ上も安全であり、さらに、利用者が自身の情報をコントロールする権利を有することにより、利用者中心のPHRとして、複数の健康医療機関間での連携や複数の健康医療機関と利用者との間での連携をスムーズにし、効果的かつ安全な情報の共有を行うことができるようにするものである。
実施の形態1.
図2は、この発明の実施の形態1におけるPHR健康医療介護連携システム1の概略構成を示す図である。図2に示すように、利用者中心のPHRであるPHR健康医療介護連携システム1に参加している複数の健康医療機関のユーザとしては、病院情報システム2と当該病院情報システム2に参加している複数の病院、診療所向けシステム3と当該診療所向けシステム3に参加している複数の診療所、介護支援システム4と当該介護支援システム4に参加している複数の介護施設、利用者21、利用者21の家族22、利用者21のかかりつけ医23、利用者21の訪問看護師24、利用者21の介護者25、その他、他の医療機関の医師や看護師など(図示せず)が想定される。なお、この実施の形態1では、「健康医療機関」とは、病院、介護施設、薬局等のPHR健康医療介護連携システム1に参加している健康医療機関のことを言う。
そして、利用者21は、このPHR健康医療介護連携システム1に参加するためのPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30を所有していることを前提とする。このPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30は、例えばスマートフォン(スマホ)やタブレット端末等、利用者21本人が所持して携帯することができる装置であり、このPHR健康医療介護連携システム1専用に購入したり貸与されたりしたものであってもよいし、利用者21が個人的に所有しているスマホ等であってもよい。なお、この実施の形態1では、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30は、利用者21が所有しているスマホであるものとして説明する。以下の実施の形態においても同様である。
まず初めに、利用者21本人が、このPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30に、健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム(アプリケーション)をダウンロードしてインストールする。この際、通常のアプリケーションのインストールと同様に、データの二次利用の条件を含んだ利用規約が表示され、これに同意した場合にインストールされる。このように、利用規約の確認をすることにより、従来は紙形式で行っていた利用者21本人の同意を得ることができる。すなわち、同意してインストールされたという記録をもって、利用者21がPHR健康医療介護連携システム1への参加に同意したものとみなす。
その後、そのアプリケーションがインストールされたPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30を持った利用者21本人が、既に利用者としての登録がある病院等の健康医療機関において医師等の医療従事者による診察を受けるが、この時には利用者21本人であることが確認された状態である。
このようにして、利用者21本人であることが確認されると、その病院等の健康医療機関の従事者(医師など)が、利用者21の利用者番号を入力することにより、その健康医療機関がその利用者21に対して時間期限付きの二次元コードを発行する。この医師などの従事者による利用者番号を入力する作業は、例えばインターネット上のPHR健康医療介護連携システム1用のブラウザ・ページにアクセスして行うなどすればよいが、これについては周知の技術を用いるものであるので、ここでは詳細な説明を省略する。なお、利用者21が、その病院等の健康医療機関に設置されている受付装置(端末装置)等において、その健康医療機関における診察券をバーコード・リーダーなどによって読み取らせることにより、利用者21の利用者番号が自動的に入力されるようにして、それにより、その健康医療機関がその利用者21に対して時間期限付きの二次元コードを発行するようにしてもよい。
なお、「利用者21の利用者番号」とは、健康医療機関が利用者21の管理のために付す番号のことであり、以下の説明においては、「利用者21のID」「利用者のID」または「利用者ID」と呼ぶ。また、「二次元コード」とは、例えばQRコード(登録商標)やPDF417など、水平方向と垂直方向に情報を持つ二次元の表示方式のコードのことである。以下の実施の形態においても同様である。
そして、利用者21がその二次元コードを、アプリケーションがインストールされているPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30のカメラで撮影するなどして読み取らせることにより、PHR健康医療介護連携システム1内で、その健康医療機関が利用者21の健康医療情報を扱うためのリンク付けが承認される。すなわち、アプリケーションがインストールされているPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30が、その二次元コードを読み取ることにより、そのアプリケーションが、PHR健康医療介護連携システム1と接続し、利用者21(本人)と、その健康医療機関(病院)と、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30(スマホ)の内部ID(例えば、IMEI(Internet Mobile Equipment Identity)、IMSI(Internet Mobile Subscriber Identity)、MACアドレス(Media Access Control Address)、携帯電話番号など。以下、「スマートフォンID」と呼ぶ)の3つを同時に、PHR健康医療介護連携システム1に紐づけ(リンク付け)することにより、本人認証が行われる。これにより、その後のアクセスにおいても、確実に本人認証を行うことができる。
図3は、この実施の形態1におけるPHR健康医療介護連携システム1およびPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30の機能構成を示すブロック図である。PHR健康医療介護連携システム1は、利用者同意認識部11、利用者本人認証部12、リンク付け承認受付部13、健康医療情報閲覧制御部14、PHR記憶部15を備えている。また、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30は、インストール要求部31、二次元コード読取部32、リンク付け承認設定部33、健康情報入力部34、個人情報閲覧部35を備えている。
利用者同意認識部11は、PHR健康医療介護連携システム1用のプログラムが、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30においてインストールされる際に、利用規約に同意したことが確認された場合に、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30に対するプログラムのインストールを許可するとともに、利用者21がPHR健康医療介護連携システム1への参加に同意したものと認識する認識部である。
利用者本人認証部12は、利用者同意認識部11により利用者21がPHR健康医療介護連携システム1への参加に同意したものと認識された場合に、複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードが、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において読み取られることにより、利用者21と二次元コードを発行した健康医療機関と利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30とを同時にPHR健康医療介護連携システム1に紐づけする本人認証部である。
リンク付け承認受付部13は、利用者本人認証部12により利用者21と二次元コードを発行した健康医療機関と利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30とが同時にPHR健康医療介護連携システム1に紐づけされた場合に、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30における、複数の健康医療機関それぞれに対する、少なくとも利用者21の健康医療情報を開示するか否かという個別設定を受け付ける受付部である。
健康医療情報閲覧制御部14は、リンク付け承認受付部13により利用者21の健康医療情報を開示するという設定を受け付けた健康医療機関に対しては利用者21の健康医療情報を開示し、利用者21の健康医療情報を開示しないという設定を受け付けた健康医療機関に対しては利用者21の健康医療情報を開示しないように制御する閲覧制御部である。なお、ここでは健康医療機関ごとに健康医療情報を開示するか否かという設定のみがなされたものとして説明するが、健康医療情報ごとの設定がなされた場合など、他の個別設定を受け付けた場合にも同様に制御が行われる。
PHR記憶部15は、PHR健康医療介護連携システム1に参加しているすべてのユーザに関する情報、すなわち、例えば利用者21のすべての健康医療情報および利用者21が既に利用者となっている健康医療機関の情報を記憶している記憶部である。また、利用者21がPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30の健康情報入力部34から入力した利用者21の健康情報なども、このPHR記憶部15に記憶される。
インストール要求部31は、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において、PHR健康医療介護連携システム1に対して、PHR健康医療介護連携システム1に参加するための健康医療介護連携システム用プログラムを要求する要求部であり、これは、通常のスマートフォンにおけるアプリケーションのインストールと同様の処理を行うものである。
二次元コード読取部32は、PHR健康医療介護連携システム1に参加している複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードを読み取る読取部であり、前述の説明のとおり、利用者21本人が、病院等の健康医療機関(PHR健康医療介護連携システム1に参加している複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関)において、その健康医療機関が発行した二次元コードを撮影することにより、読み取りが実行される。
リンク付け承認設定部33は、二次元コード読取部32において前述の二次元コードが読み取られることにより、利用者21と二次元コードを発行した健康医療機関とPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30とを同時に紐づけする本人認証をPHR健康医療介護連携システム1に対して要求するとともに、PHR健康医療介護連携システム1に参加している複数の健康医療機関それぞれについて、少なくとも利用者21の健康医療情報を開示するか否かという個別設定が入力されると、複数の健康医療機関それぞれに対する、少なくとも健康医療情報の開示を許可するか否かについての指示をPHR健康医療介護連携システム1に対して行う。
健康情報入力部34は、利用者21個人の健康情報(毎日の血圧などの情報)の入力を受け付ける入力部である。この健康情報入力部34により、利用者21本人が、毎日自宅で血圧を測定している場合にその情報を入力したり、普段の生活の中で気になったちょっとした変化をメモしておきたい場合に使用することができ、この健康情報入力部34により受け付けられた利用者21の健康情報は、PHR健康医療介護連携システム1のPHR記憶部15に記録され、これらの情報についても、複数の健康医療機関で閲覧することができるようになる。
個人情報閲覧部35は、PHR健康医療介護連携システム1のPHR記憶部15に記録されている利用者21自身の個人情報を閲覧可能にする閲覧部である。この個人情報閲覧部35により、利用者21は、自身の個人情報(診療記録などの医療情報や、過去に自身が入力した健康情報などの、健康医療情報)をいつでも自由に閲覧することができる。
すなわち、複数の病院、介護施設、薬局等の健康医療機関で健康医療情報を共有することができるPHR健康医療介護連携システム1において使用される、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30用のプログラムは、少なくとも、二次元コード読取部32が、複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードを読み取るステップと、リンク付け承認設定部33が、二次元コード読取部32において二次元コードが読み取られることにより、利用者21と二次元コードを発行した健康医療機関とPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30とを同時に紐づけする本人認証をPHR健康医療介護連携システム1に対して要求するとともに、複数の健康医療機関それぞれについて、少なくとも利用者21の健康医療情報を開示するか否かという個別設定が入力されると、複数の健康医療機関それぞれに対する少なくとも健康医療情報の開示をするか否かについての指示をPHR健康医療介護連携システム1に対して行うステップとを、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30に実施させる。
図4は、病院等の健康医療機関の受付装置(端末装置)における、利用者登録画面41の一例である。図4に示す例では、病院等の健康医療機関の受付装置(端末装置)に表示された利用者登録画面41において、すなわち、利用者21が病院等の健康医療機関の受付装置(端末装置)において、その健康医療機関の利用者番号(利用者ID)を入力し、「二次元コード表示」ボタン42を押すと、その健康医療機関が利用者21に対して発行する二次元コード43が表示される。
そして、図4に示す画面例にも記載されているとおり、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30で、利用者登録画面41に表示された二次元コード43を撮影することにより読み取らせ、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30に表示された「リンク付け承認設定」ボタン(図示せず)を押すことにより、PHR健康医療介護連携システム1内で、その健康医療機関が利用者21の健康医療情報を扱うためのリンク付けが承認される。
すなわち、前述のとおり、利用者21本人が健康医療機関に行き、その健康医療機関における利用者番号(利用者ID)がその健康医療機関の従事者によって入力されることにより、リンク登録用の二次元コード43を発行してもらい、これを利用者21が所有するスマホ等のPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30で撮影して読み取らせることにより、利用者21本人と、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30と、その健康医療機関とが、同時にPHR健康医療介護連携システム1に紐づけされて、情報の連携が開始される。これにより、健康医療機関同士が勝手に情報の連携を開始することはなく、その後のアクセスにおいても、確実に本人認証を行うことができるので、セキュリティ上の安全も確保されるのである。
そして、PHR健康医療介護連携システム1では、どの利用者がどの健康医療機関の利用者であるのかを記録しており、利用者21は、前述の本人認証によって、この利用者21本人が既に利用者となっている健康医療機関の一覧を、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30で確認することができる。
なお、この実施の形態1においては、PHR健康医療介護連携システム1の内部で使用する内部システムID(PHR−ID)を発行しなくても、利用者21のID(健康医療機関における利用者番号)と、その健康医療機関のIDと、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30のスマートフォンIDとを同時にPHR健康医療介護連携システム1に紐づけして、個々の健康医療機関と利用者21との紐づけを管理することができるが、後述する実施の形態2と同様に、将来的に医療等IDとの接続が必要になった場合に、簡単に医療等IDとの紐づけも行うことができるように、内部システムID(PHR−ID)を発行するようにしてもよい(後述する図8参照)。
この場合、PHR健康医療介護連携システム1の利用者本人認証部12が、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30ごとの内部システムID(PHR−ID(ID1))をPHR健康医療介護連携システム1の内部で発行し、利用者21のID(利用者ID)と、二次元コード43を発行した健康医療機関のIDと、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30のスマートフォンID(スマートフォン固有の内部ID)とを、同時にその内部システムID(PHR−ID(ID1))に紐づけすることによりPHR健康医療介護連携システム1に紐づけするようにすればよい。ここで、PHR健康医療介護連携システム1の内部で使用する内部システムID(PHR−ID(ID1))は誰にも知らされない内部IDである。
また、この内部システムID(PHR−ID(ID1))は、利用者本人認証部12において、複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードが、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において読み取られることにより発行されるものであり、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30に割り当てられている固有の内部IDであるスマートフォンID(ID30)と、1対1対応している。
図5は、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において表示される、リンク付け承認設定画面39の一例である。このリンク付け承認設定画面39は、前述のとおり、利用者21がPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において「リンク付け承認設定」ボタン(図示せず)を押すことにより、PHR健康医療介護連携システム1内で、その健康医療機関が利用者21の健康医療情報を扱うためのリンク付けが承認されると表示される画面である。
図5に示す例では、PHR健康医療介護連携システム1に参加している複数の健康医療機関として、この利用者21が既に利用者になっている○○大学医学部付属病院、△△総合病院、□□調剤薬局、××訪問介護ステーション、○△介護センター、△□内科、□×クリニックの7つの健康医療機関が一覧表示されており、すべての健康医療機関に対して、承認のチェックが入っているため、現状では、すべての健康医療機関がこの利用者21の健康医療情報を閲覧することができる。
実際には、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30の二次元コード読取部32により二次元コードを読み取った時点で、その二次元コードを発行した健康医療機関がリンク付け承認設定画面39に自動的に追加され、かつ、利用者21がその健康医療機関に対して健康医療情報を開示することに同意したものとみなされるので、その健康医療機関について承認のチェックが入った状態となる。
また、もし利用者21が、いずれかの健康医療機関に対して、情報を開示したくない場合には、その開示したくない健康医療機関の承認のチェックを外すことにより、そのチェックを外した健康医療機関には情報が開示されなくなる。すなわち、利用者21が事情により自身の情報を閲覧させる範囲を変更したい場合には、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30の画面上でチェックボックスを操作し、自身の情報を閲覧できる範囲を変更することができる。
このように、細かい個別の設定変更を利用者21本人がいつでも自由に行うことができるので、効果的な情報の共有を簡単に行うことができる。なお、健康医療機関ごとの設定以外に、様々な情報について、この情報は開示してもよいがその他の情報は開示しない、とか、情報の研究利用を許可するか否かという設定等についても、個別に行うことができるが、ここでは図示および説明を省略する。
これにより、利用者21は、自身の情報について、この健康医療機関に対しては開示してもよいがそれ以外の健康医療機関に対しては開示したくない、とか、この情報は開示してもよいがそれ以外の情報については開示してほしくない、というような細かい個別の設定を、利用者自身がいつでも自由に行うことができるようになる。すなわち、利用者21は、自身の情報についてアクセスする範囲を、動的にコントロールする権利を有する。
以上のように、この実施の形態1におけるPHR健康医療介護連携システム1では、利用者21はPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30用のアプリケーションを使い、健康医療機関の従事者はインターネットからPHR健康医療介護連携システム1用のブラウザを使ってインターネット上のページにアクセスして図4に示す画面を表示させ、二次元コードを発行するための作業を行う。より具体的には、PHR健康医療介護連携システム1は、健康医療機関の従事者がPHR健康医療介護連携システム1用のブラウザにアクセスするために、健康医療機関の管理者を設定し、この管理者が発行した従事者用のログインIDと、従事者本人が設定するパスワードを使用することで、PHR健康医療介護連携システム1用のブラウザにログインすることができる。なお、PHR健康医療介護連携システム1用のブラウザでは、二次元コードの発行の他、紐づけされた利用者21の健康医療情報の閲覧やコメントの入力もすることができる。ただし、利用者21がリンク付け承認を切った場合には、その利用者21の健康医療情報を見ることはできなくなる。
実際の運用としては、利用者21が、自身が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30にPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30用のアプリケーションをインストールした上で、健康医療機関で受診すると、その健康医療機関の医師などの従事者がPHR健康医療介護連携システム1用のブラウザで利用者21の利用者番号などのID(利用者ID)を入力し、二次元コードを発行する。そして、利用者21本人が、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30用のアプリケーションで二次元コードを撮影することにより読み取らせると、自動的にその健康医療機関と利用者21との紐づけ(リンク付け)が完了する。
このように、この実施の形態1におけるPHR健康医療介護連携システム1によれば、利用者21が普段から使用しているスマートフォンにインストールしたアプリケーションを利用して、本人の同意を取得することができるので、従来のような紙形式の同意に比べて簡単に同意を得ることができる。また、簡便なスマートフォンの使用を前提としていて、利用者21本人、PHR健康医療介護連携システム1、スマートフォン(PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置)30の三者の一致を二次元コードを用いて簡易に実現することができる。
また、この実施の形態1におけるPHR健康医療介護連携システム1によれば、利用者21が所有するスマートフォン(PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置)30において、利用者21のすべての情報のコントロール権を利用者21本人に付与しているので、健康医療機関同士が勝手に連携を始めることはなく、さらに、利用者21による健康情報の入力や、利用者21による診療記録等(健康医療情報)の閲覧などの機能も有しているので、利用者中心のPHRとして、複数の健康医療機関と利用者21との間での連携をスムーズにし、効果的かつ安全な情報の共有を行うことができる。
これにより、例えばある健康医療機関に通っていた利用者が、他の健康医療機関に転院した場合や、他の病気にかかって他の健康医療機関にもかかることになった場合などであっても、その利用者の健康医療情報が共有されることにより、他の健康医療機関で自身の診療経過の説明を繰り返す必要もなく、また逆に、伝えなければならない重要なことを他の健康医療機関の医師や看護師等に伝え忘れることもないので、診療の重複防止や効率化をはかることができる。
以上のように、この発明の実施の形態1のPHR健康医療介護連携システム1において使用される、PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30用のプログラム、または、PHR健康医療介護連携システム1によれば、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において、様々な健康医療情報を開示することに対する利用者の同意を得られるとともに、確実な本人認証方法を用いているのでセキュリティ上も安全であり、さらに、利用者21にすべての情報のコントロール権を付与し、利用者21による健康情報の入力や、利用者21による診療記録等の閲覧などの機能も有しているので、利用者中心のPHRとして、複数の健康医療機関間での連携や複数の健康医療機関と利用者21との間での連携をスムーズにし、効果的かつ安全な情報の共有を行うことができる。
実施の形態2.
図6は、この発明の実施の形態2における健康医療介護連携システム統合基盤100の概略構成を示す図である。なお、実施の形態1における図2の概略構成を示す図で説明したものと同様の構成には、同一の符号を付して重複した説明を省略する。実施の形態1では、複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができるPHR健康医療介護連携システム1において、利用者中心のPHRとして、複数の健康医療機関間での連携や複数の健康医療機関と利用者21との間での連携をスムーズにし、効果的かつ安全な情報の共有を行うことができるようにしたが、この実施の形態2ではさらに、複数のPHR健康医療介護連携システム間や、PHR健康医療介護連携システムとは異なる他のシステムとの間でも、連携をスムーズにして効果的かつ安全な情報の共有を行うことができるようにするものである。
現在、市場には多くのPHR健康医療介護連携システムが存在するが、個々のPHR健康医療介護連携システムが固有のIDを持ち、健康医療情報を蓄積しているだけでなく、市場にあるPHR健康医療介護連携システムで蓄積されている情報のうち標準化された様式(例えばHL7(Health Level Seven))で記述されている情報は一部であり、また、PHR健康医療介護連携システム間での情報交換も行われていない。
国は、数年後にマイナンバーを利用した「医療等ID」によって個人の認証を行うことを考えているが、医療等IDと個別のPHR健康医療介護連携システムのID、さらには情報入力元である各健康医療機関のIDを連結する具体的な仕組みは提案されていない。また、国内でPHR健康医療介護連携システムが1つに集約される可能性は低く、その一方で個人の健康情報や医療情報が複数のPHR健康医療介護連携システムに蓄積される可能性や、転居等の事情によって、使用するPHR健康医療介護連携システムを変更しなければならなくなる可能性は高い。しかし、現状ではPHR健康医療介護連携システム内に蓄積された健康医療情報は、前述のとおりすべてが標準的な様式で記述されているわけではないので、PHR健康医療介護連携システム間の情報の移行や連携を妨げているという問題がある。
そこで、この実施の形態2では、複数のPHR健康医療介護連携システム等(PHR健康医療介護連携システム1,110,120、薬局システム130、検査システム140等)の外側にそれらのシステム間の連携を行うための別のプラットフォームとして、健康医療介護連携システム統合基盤100を設置する。なお、この実施の形態2では、「健康医療機関」とは、病院、介護施設、薬局等のPHR健康医療介護連携システム1,110,120、薬局システム130、検査システム140等、すなわち、健康医療介護連携システム統合基盤100が連携を行うシステムに参加している参加健康医療機関のことを言う。
この健康医療介護連携システム統合基盤100は、個々のPHR健康医療介護連携システム1,110,120や電子お薬手帳が記録している健康医療情報などを吸い上げ、標準化された様式で蓄積するとともに、他のPHR健康医療介護連携システム等からのリクエストがあった場合には、標準化された様式の健康医療情報に変換して情報を送信する。すなわち、この健康医療介護連携システム統合基盤100は、標準化されていない情報については標準化して情報交換する仕組みを有しており、この健康医療介護連携システム統合基盤100を介して情報交換することにより、取り扱われる健康医療情報のデータ形式が標準化(HL7などの標準規格に則ること)される。
図7は、この実施の形態2における健康医療介護連携システム統合基盤100の機能構成およびデータの流れを示すブロック図である。健康医療介護連携システム統合基盤100は、健康医療情報取得部101、ID情報取得部102、統合記憶部103、オンデマンド情報記憶制御部104、データ標準化部105、データ匿名化部106を備えており、インターネットなどを介して、図6に示すPHR健康医療介護連携システム1と、他のPHR健康医療介護連携システム110,120等との間で複数の健康医療機関の健康医療情報を共有することができるプラットフォームである。なお、図7中の矢印は、データの流れを示しており、オンデマンド情報記憶制御部104から統合記憶部103に向けての破線の矢印は、統合記憶部103に対するデータ要求を示す矢印である。
健康医療情報取得部101は、健康医療介護連携システム統合基盤100とインターネットなどを介して通信可能な複数のPHR健康医療介護連携システム1,110,120、薬局システム130、検査システム140などから、それらのシステムがそのシステムに参加している健康医療機関から受信して記憶している健康医療情報を取得して、統合記憶部103に格納する。
ID情報取得部102は、健康医療介護連携システム統合基盤100と通信可能な複数のPHR健康医療介護連携システム1,110,120、薬局システム130、検査システム140などから、それぞれのシステムの内部システムID(PHR−ID)を取得して、統合記憶部103に格納する。
統合記憶部103は、健康医療情報取得部101が取得した健康医療情報と、ID情報取得部102が取得したPHR健康医療介護連携システム1,110,120、薬局システム130、検査システム140それぞれの内部システムID(PHR−ID)を記憶している記憶部であり、オンデマンド情報記憶制御部104からの要求により、記憶している健康医療情報および内部システムID(PHR−ID)をデータ標準化部105に受け渡す。
オンデマンド情報記憶制御部104は、PHR健康医療介護連携システム1や、他の健康医療介護連携システム110,120等、または、それらのシステムのユーザ(例えば、図2に示すような利用者21、家族22、かかりつけ医23、訪問看護師24、介護者25などの個人も含む)から、この健康医療介護連携システム統合基盤100に対して、複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関の利用者に関する健康医療情報の要求があった場合に、必要な健康医療情報および内部システムID(PHR−ID)を統合記憶部103に対して要求するとともに、後述のとおり、データ標準化部105で標準化されたデータや、データ匿名化部106で匿名化されたデータを受け取って、それらのデータを格納する記憶部としての機能も備えている。また、マイナンバーを利用した医療等ID(ID0)に対応する、この健康医療介護連携システム統合基盤100における別の内部IDである統合ID(ID100)を各利用者ごとに発行する。
データ標準化部105は、オンデマンド情報記憶制御部104から要求があった、統合記憶部103に記憶されている健康医療情報が、標準化されていない形式のデータである場合に、その標準化されていない形式のデータを標準化された形式のデータに変換して、データ匿名化部106に送信する。また、オンデマンド情報記憶制御部104から要求があった、統合記憶部103に記憶されている健康医療情報が、既に標準化された形式の健康医療情報である場合には、そのままデータ匿名化部106に送信する。なお、匿名化の必要がない場合には、それらの健康医療情報を、データ匿名化部106ではなく、直接オンデマンド情報記憶制御部104に送信するようにしてもよい。
ここで、健康医療情報の標準化について説明する。一般的に、医療情報については標準化されているデータが多く、この場合、そのデータが何に関するデータであるかを示すタグが各データに定義されており、そのタグが定義されている健康医療情報については、他のPHR健康医療介護連携システム等に参加する健康医療機関の健康医療情報であっても、普通に情報交換することが可能である。しかし、医療情報であっても標準化されていないものもあり、また、一般的に、健康情報については標準化されていないものが多いが、この健康医療介護連携システム統合基盤100では、データ標準化部105において、標準化されていない情報についてはそのデータが何に関するデータであるかを解析してタグを定義することにより、標準化してデータを保存する。ただし、単なるテキスト情報のコメントなど、標準化できないほど整理されていない情報については、そのまま扱うものとする。
データ匿名化部106は、オンデマンド情報記憶制御部104から統合記憶部103に対して要求のあった健康医療情報が、匿名化の必要のある情報である場合には、データ標準化部105が変換した健康医療情報および既に標準化されて統合記憶部103に記憶されていた健康医療情報を必要に応じて匿名化して、オンデマンド情報記憶制御部104に送信する。なお、常に匿名化の必要がないのであれば、このデータ匿名化部106を有さない健康医療介護連携システム統合基盤とすればよい。
ここで、IDを用いて健康医療情報の連携を行うことにより、データ(健康医療情報)を匿名化して統合ID(後述する図8参照)に紐づけることができることについて説明する。一般的に、複数のPHR健康医療介護連携システム等における健康医療情報の連携を行う場合、データ種別によって個人特定データが違うところに入っていることがあるが、IDを紐づけることにより連携を行う場合には、個人特定の必要がない。また、取得したデータを研究に利用する場合などには、データ検証のために連結可能匿名化が求められることがあるが、連結可能匿名化データでは、他のPHR健康医療介護連携システム等にはアクセス許可がしにくいという問題もある。
しかし、この健康医療介護連携システム統合基盤100では、標準化を行うことにより、構造化テキストデータによりタグを特定して匿名化したり、匿名化した文字列によって構造内のテキストも匿名化することにより、匿名化したデータを蓄積することができるので、研究に利用したり、健康医療機関に提供したりすることができる。
また、統合記憶部103には、健康医療介護連携システム統合基盤100と通信可能な複数のPHR健康医療介護連携システム1,110,120、薬局システム130、検査システム140などから、ID情報取得部102が取得した、それぞれのシステムの内部システムID(PHR−ID)が記憶されていることにより、利用者のIDと、健康医療機関のIDと、利用者が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)のIDに基づいて、PHR健康医療介護連携システム1と、他のPHR健康医療介護連携システム110,120等との間での健康医療情報の連携を行う。
ここで、IDの管理について具体的に説明する。このような健康医療介護連携システム統合基盤100において、例えばPHR健康医療介護連携システム1が、他のPHR健康医療介護連携システム等との連携もはかろうとする場合には、まず第1に、利用者21のIDをどのように管理するのかが大きな問題となる。
図8は、実施の形態2におけるID管理、すなわち、医療等分野における番号制度(医療等ID)を踏まえたID管理の概略を示す説明図である。なお、この図においては、他のPHR健康医療介護連携システム110,120等における施設IDや利用者IDの体系については図示を省略しているが、PHR健康医療介護連携システム1と同様である。
実施の形態1においては、PHR健康医療介護連携システム1の内部で使用する内部システムID(PHR−ID(ID1))を用いなくても、利用者21のID(例えばA医療施設においてはA−利用者ID(ID21))と、その健康医療機関のID(例えばA医療施設においてはA医療施設ID(ID2))と、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30のID(スマートフォンID(ID30))とを同時にPHR健康医療介護連携システム1に紐づけ(リンク付け)して、個々の健康医療機関と利用者21との紐づけを管理することができる。
しかし、実施の形態1においても説明したように、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30において、健康医療機関が発行した二次元コードが読み取られると、PHR健康医療介護連携システム1がその内部で使用する内部システムID(PHR−ID)を発行することとし、この内部システムID(PHR−ID(ID1))を用いるようにしておけば、この実施の形態2のように、将来的に医療等ID(ID0)との接続が必要になった場合に、簡単に医療等ID(ID0)との紐づけも行うことができる。
この場合、PHR健康医療介護連携システム1の利用者本人認証部12が、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30ごとの内部システムID(PHR−ID(ID1))をPHR健康医療介護連携システム1の内部で発行し、利用者21のID(利用者ID)と、二次元コード43を発行した健康医療機関のIDと、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30のID(スマートフォンID)とを、同時にその内部システムID(PHR−ID(ID1))に紐づけすることによりPHR健康医療介護連携システム1に紐づけするようにすればよい。ここで、PHR健康医療介護連携システム1の内部で使用する内部システムID(PHR−ID(ID1))は誰にも知らされない内部IDである。
そして、この内部システムID(PHR−ID(ID1))に各健康医療機関の利用者ID(例えば図8におけるA−利用者ID(ID21))を紐づけ、PHR健康医療介護連携システム1のユーザである他の健康医療機関(A医療施設)は、各健康医療機関の利用者ID(ID21)によってPHR健康医療介護連携システム1にアクセスする。
すなわち、このPHR健康医療介護連携システム1に参加している健康医療機関や利用者21本人は、各健康医療機関の利用者IDのみを参照すればよい。
また、PHR健康医療介護連携システム1の内部システムID(PHR−ID(ID1))は、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)30に割り当てられている固有の内部IDであるスマートフォンID(ID30)と、1対1対応している。
そして、この実施の形態2における健康医療介護連携システム統合基盤100においては、健康医療介護連携システム1の内部システムIDであるPHR−ID(ID1)と、健康医療介護連携システム統合基盤100のオンデマンド情報記憶制御部104が発行する統合ID(ID100)を接続することにより、同様に統合ID(ID100)と接続されている他のPHR−ID(ID110,・・・)を有する他のPHR事業者等との連携を容易に可能とする。すなわち、健康医療介護連携システム統合基盤100を介することにより、他のPHR健康医療介護連携システム等のIDとも接続可能となり、利用者の健康医療情報が共有されるだけでなく、健康医療情報のデータポータビリティが実現され、健康医療情報をより有効に利活用することができる。
また、この健康医療介護連携システム統合基盤100に参加しているPHR健康医療介護連携システム1,110,120等は、それぞれが利用者21の本人認証を行う際に、利用者21が所有するPHR健康医療介護連携システム携帯端末装置30ごとの内部システムID(PHR−ID)を内部的に発行するものとする。すなわち、この健康医療介護連携システム統合基盤100に参加しているPHR健康医療介護連携システム1,110,120等は、複数の健康医療機関、複数の利用者やその家族等によって利用されるが、PHR健康医療介護連携システム内での個々の利用者は、PHR健康医療介護連携システムに直接紐づけされるのではなくて、内部システムID(PHR−ID)に紐づけされている。そしてさらに、健康医療介護連携システム統合基盤100における別の内部IDである統合ID(ID100)をキーとして管理されることにより、将来的に医療等ID(ID0)の利用が可能となった場合には、健康医療介護連携システム統合基盤100の内部IDである統合ID(ID100)を介して、医療等ID(ID0)と内部システムID(PHR−ID)とを紐づけして簡単に対応することができる。すなわち、将来的に医療等IDが導入された場合にも、健康医療介護連携システム統合基盤100における統合ID(ID100)と医療等ID(ID0)とを紐づけることによって、健康医療情報の連携を行うことができるのである。なお、医療等ID(ID0)の利用が可能となった場合には、利用者ごとの医療等IDは、健康医療介護連携システム統合基盤100の統合記憶部103にあらかじめ記憶しておくようにすればよい。
この結果、図8に示すとおり、元々は複数の健康医療機関(図8の場合には、A医療施設、B医療施設、C調剤薬局、D訪問看護、E介護施設など)がそれぞれ個別(バラバラ)のIDを有しており、その健康医療機関における利用者のID(利用者ID)も個別(バラバラ)であるものを、PHR健康医療介護連携システムの内部システムID(PHR−ID(ID1))で紐づけするだけでなく、他のPHR健康医療介護連携システムの内部システムID(他のPHR−ID(ID110,・・・))等もすべてを一括で紐づけして扱うことができるので、他のPHR健康医療介護連携システム等とも情報の連携を行うことが可能となる。
そして、この実施の形態2における健康医療介護連携システム統合基盤100では、オンデマンド情報記憶制御部104が、統合IDを介して、その健康医療情報の要求があったPHR健康医療介護連携システム1の内部システムID(PHR−ID(ID1))とその他のPHR健康医療介護連携システムの内部システムID、すなわち、他のPHR健康医療介護連携システム110,120等の内部システムID(PHR−ID(ID110,・・・))とを紐づけすることにより、PHR健康医療介護連携システム1と、他のPHR健康医療介護連携システム110,120等との間での健康医療情報(統合記憶部103に記憶された健康医療情報)の連携を行う。これにより、前述のとおり、オンデマンド情報記憶制御部104に格納されている、データ標準化部105で標準化されたデータやデータ匿名化部106で匿名化されたデータが、PHR健康医療介護連携システム1や、他の健康医療介護連携システム110,120等によって使用される。
このように、個々のPHR健康医療介護連携システム1,110,120等の外部にシステム間連携を行うための別のプラットフォームである健康医療介護連携システム統合基盤100を設置することにより、この健康医療介護連携システム統合基盤100を経由して情報交換を行うことができる。すなわち、この健康医療介護連携システム統合基盤100を設けることにより、個々のPHR健康医療介護連携システム等の健康医療情報が標準化形式で記述されている限り、他の多数のPHR健康医療介護連携システム等との間でN対Nの接続を考慮する必要はなく、情報交換用のプラットフォームである健康医療介護連携システム統合基盤100との接続だけを考慮すればよい。
すなわち、健康医療介護連携システム統合基盤100を介することにより、1対N(健康医療介護連携システム統合基盤100と任意のPHR健康医療介護連携システム等)の通信であるにもかかわらず、N対N(任意のPHR健康医療介護連携システム等と任意のPHR健康医療介護連携システム等)の情報交換を実現できるので、具体的な相手方のPHR健康医療介護連携システムを知らなくても健康医療情報の交換を行うことができる。
また、健康医療介護連携システム統合基盤100は、標準化されていないデータ(健康医療情報)を標準化して情報交換する仕組みを有しているので、この健康医療介護連携システム統合基盤100を介して情報交換することにより、取り扱われる健康医療情報のデータ形式が標準化される。ただし、前述のとおり、単なるテキスト情報のコメントなど、標準化できないほど整理されていない情報については、そのまま扱うものとする。
さらに、健康医療介護連携システム統合基盤100では、利用者ID、健康医療機関のID、スマートフォンIDといったIDを用いるのみで、利用者の氏名などは用いられていないので、データ(健康医療情報)を匿名化して統合ID(ID100)に紐づけすることにより、匿名化したデータ(健康医療情報)を保管することができる。
このように、この健康医療介護連携システム統合基盤100によれば、標準化されていないデータを標準化形式での健康医療情報に変換することができるので、相手方のPHR健康医療介護連携システムを知らなくても、任意のPHR健康医療介護連携システム等と連携して、標準化された健康医療情報のデータ交換を行うことができるとともに、匿名化したデータを蓄積することができるので、研究に利用したり、健康医療機関に提供したりすることができる。
これにより、乱立する様々な地域PHR健康医療介護連携システムと連携することができるので、健康医療介護連携システム統合基盤100に参加するユーザにとって、例えば、今まで通っていた健康医療機関が参加するPHR健康医療介護連携システムとは異なる地域PHR健康医療介護連携システムが存在するような遠くに引っ越した場合などであっても、以前通っていた健康医療機関が参加するPHR健康医療介護連携システムにおけるその利用者の健康医療情報が共有されることにより、診療の重複防止や効率化をはかることができる。
以上のように、この発明の実施の形態2の健康医療介護連携システム統合基盤100によれば、実施の形態1における健康医療介護連携システム1と同様の効果に加え、PHR健康医療介護連携システム1等が内部で発行する内部システムID(PHR−ID)と、利用者21に固有の医療等IDとを紐づけすることにより、他のPHR健康医療介護連携システム等のIDとも接続可能になり、他のPHR事業者等との連携を容易に可能とすることができるので、利用者の健康医療情報が共有されるだけでなく、健康医療情報のデータポータビリティが実現され、健康医療情報をより有効に利活用することができる。
また、上述の実施の形態では、PHR健康医療介護連携システム1や健康医療介護連携システム統合基盤100を、固定的なハードウェアにより実現されるシステムやプラットフォームとして説明したが、これに限定されるものではなく、同様の処理を、パソコンやサーバ等の装置に搭載されて実行されるプログラム(アプリケーション・ソフトウェア)として、すなわち、CPU(Central Processing Unit)にコンピュータ・プログラムを実行させることにより論理的に実現することも可能であることは言うまでもない。
なお、本願発明はその発明の範囲内において、各実施の形態の自由な組み合わせ、あるいは各実施の形態の任意の構成要素の変形、もしくは各実施の形態において任意の構成要素の省略が可能である。
1 PHR健康医療介護連携システム
2 病院情報システム
3 診療所向けシステム
4 介護支援システム
11 利用者同意認識部
12 利用者本人認証部
13 リンク付け承認受付部
14 健康医療情報閲覧制御部
15 PHR記憶部
21 利用者
22 家族
23 かかりつけ医
24 訪問看護師
25 介護者
30 PHR健康医療介護連携システム携帯端末装置(スマートフォン)
31 インストール要求部
32 二次元コード読取部
33 リンク付け承認設定部
34 健康情報入力部
35 個人情報閲覧部
39 リンク付け承認設定画面
41 利用者登録画面
42 「二次元コード表示」ボタン
43 二次元コード
100 健康医療介護連携システム統合基盤
101 健康医療情報取得部
102 ID情報取得部
103 統合記憶部
104 オンデマンド情報記憶制御部
105 データ標準化部
106 データ匿名化部
110,120 他のPHR健康医療介護連携システム
111,121 病院情報システム
130 薬局システム
131 薬局
140 検査会社システム
141 検査会社

Claims (5)

  1. 複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて使用される、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関の利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラムであって、
    二次元コード読取部が、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードを読み取るステップと、
    リンク付き承認設定部が、前記二次元コード読取部において前記二次元コードが読み取られることにより、前記利用者と前記二次元コードを発行した健康医療機関と前記健康医療介護連携システム携帯端末装置とを紐づけする本人認証を前記健康医療介護連携システムに対して要求するとともに、前記複数の健康医療機関それぞれについて、少なくとも前記利用者の健康医療情報を開示するか否かという個別設定が入力されると、前記複数の健康医療機関それぞれに対する少なくとも前記健康医療情報の開示を許可するか否かについての指示を前記健康医療介護連携システムに対して行うステップとを、
    前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置に実施させることを特徴とする健康医療介護連携システム携帯端末装置用のプログラム。
  2. 複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムにおいて、
    当該健康医療介護連携システム用のプログラムが、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関の利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置においてインストールされる際に、利用規約に同意したことが確認された場合に、前記健康医療介護連携システム携帯端末装置に対する前記プログラムのインストールを許可するとともに、前記利用者が前記健康医療介護連携システムへの参加に同意したものと認識する利用者同意認識部と、
    前記利用者同意認識部により前記利用者が前記健康医療介護連携システムへの参加に同意したものと認識された場合に、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関において発行された二次元コードが、前記利用者が所有する医療システム携帯端末装置において読み取られることにより、前記利用者と前記二次元コードを発行した健康医療機関と前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置とを前記健康医療介護連携システムに紐づけする利用者本人認証部と、
    前記利用者本人認証部により前記利用者と前記二次元コードを発行した健康医療機関と前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置とが前記健康医療介護連携システムに紐づけされた場合に、前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置における、前記複数の健康医療機関それぞれに対する少なくとも前記利用者の健康医療情報を開示するか否かという個別設定を受け付けるリンク付き承認受付部と、
    前記リンク付き承認受付部により前記利用者の健康医療情報を開示するという設定を受け付けた健康医療機関対しては前記利用者の健康医療情報を開示し、前記利用者の医療情報を開示しないという設定を受け付けた健康医療機関に対しては前記利用者の健康医療情報を開示しないように制御する医療情報閲覧制御部と、
    を備えたことを特徴とする健康医療介護連携システム。
  3. 前記利用者本人認証部は、前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置ごとに内部システムIDを前記健康医療介護連携システムの内部で発行し、前記利用者のIDと前記二次元コードを発行した健康医療機関のIDと前記利用者が所有する健康医療介護連携システム携帯端末装置のIDとを、前記内部システムIDに紐づけすることにより前記健康医療介護連携システムに紐づけするようにする
    ことを特徴とする請求項2記載の健康医療介護連携システム。
  4. 請求項3記載の前記健康医療介護連携システムと、他の健康医療介護連携システムとの間で前記複数の健康医療機関の健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システム統合基盤であって、
    前記健康医療介護連携システムおよび前記他の健康医療介護連携システムから、前記健康医療情報を取得する健康医療情報取得部と、
    前記健康医療介護連携システムおよび前記他の健康医療介護連携システムから、前記健康医療介護連携システムおよび前記他の健康医療介護連携システムそれぞれの内部システムIDを取得するID情報取得部と、
    前記健康医療情報取得部が取得した健康医療情報と前記ID情報取得部が取得した前記健康医療介護連携システムおよび前記他の健康医療介護連携システムそれぞれの内部システムIDを記憶する統合記憶部と、
    前記健康医療介護連携システム統合基盤に対して、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関の利用者に関する健康医療情報の要求があった場合に、必要な健康医療情報および内部システムIDを前記統合記憶部に対して要求するとともに、前記利用者ごとに統合IDを前記健康医療介護連携システム統合基盤の内部で発行するオンデマンド情報記憶制御部と、
    前記オンデマンド情報記憶制御部から要求があった前記統合記憶部に記憶されている健康医療情報が、標準化されていない形式のデータである場合には、標準化された形式の健康医療情報に変換して前記オンデマンド情報記憶制御部に送信し、標準化された形式の健康医療情報である場合には、そのまま前記オンデマンド情報記憶制御部に送信するデータ標準化部と、
    を備え、
    前記オンデマンド情報記憶制御部は、前記統合IDを介して前記健康医療情報の要求があった健康医療介護連携システムの内部システムIDとその他の健康医療介護連携システムの内部システムIDとを紐づけすることにより、前記健康医療介護連携システムと、前記他の健康医療介護連携システムとの間での前記統合記憶部に記憶された健康医療情報の連携を行う
    ことを特徴とする健康医療介護連携システム統合基盤。
  5. 複数の健康医療機関で健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システムが複数あり、当該複数の健康医療介護連携システム間で、前記複数の健康医療機関の健康医療情報を共有することができる健康医療介護連携システム統合基盤であって、
    前記複数の健康医療介護連携システムから、前記健康医療情報を取得する健康医療情報取得部と、
    前記複数の健康医療介護連携システムから、それぞれの内部システムIDを取得するID情報取得部と、
    前記健康医療情報取得部が取得した健康医療情報と前記ID情報取得部が取得した前記複数の健康医療介護連携システムそれぞれの内部システムIDを記憶する統合記憶部と、
    前記健康医療介護連携システム統合基盤に対して、前記複数の健康医療機関のうちのいずれかの健康医療機関の利用者に関する健康医療情報の要求があった場合に、必要な健康医療情報および内部システムIDを前記統合記憶部に対して要求するとともに、前記利用者ごとに統合IDを前記健康医療介護連携システム統合基盤の内部で発行するオンデマンド情報記憶制御部と、
    前記オンデマンド情報記憶制御部から要求があった前記統合記憶部に記憶されている健康医療情報が、標準化されていない形式のデータである場合には、標準化された形式の健康医療情報に変換して前記オンデマンド情報記憶制御部に送信し、標準化された形式の健康医療情報である場合には、そのまま前記オンデマンド情報記憶制御部に送信するデータ標準化部と、
    を備え、
    前記オンデマンド情報記憶制御部は、前記統合IDを介して前記健康医療情報の要求があった健康医療介護連携システムの内部システムIDとその他の健康医療介護連携システムの内部システムIDとを紐づけすることにより、前記健康医療情報の要求があった健康医療介護連携システムと、前記その他の健康医療介護連携システムとの間での前記統合記憶部に記憶された健康医療情報の連携を行う
    ことを特徴とする健康医療介護連携システム統合基盤。
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