JP2022068608A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】現像装置内のトナーを調整して画像形成処理の効率を向上させる。【解決手段】画像形成装置1は、感光体ドラム65に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置64と、感光体ドラム65に付着したトナー量を検出する濃度センサー76と、感光体ドラム65と対向する現像ローラー641の下方に設けられ、現像装置64を振動させて上部に堆積した堆積トナーを除去する振動モーター646とを備える。制御部10は、定期的又は不定期に振動モーター646の駆動を開始させ、所定時間経過後に振動モーター646を停止させる。濃度センサー76は、振動モーター646が停止してから所定の期間におけるトナー量TMを検出する。画像形成装置1では、トナー量TMに基づいて、現像装置64における現像容器640内のトナー濃度が調整されるか、制御部10が振動モーター646の駆動間隔を調整する。【選択図】図2
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
複写機やプリンター等の電子写真方式の画像形成装置では、均一に帯電された感光体ドラム(像担持体)の表面を露光することで形成された静電潜像にトナーを付着させ、トナー像として現像する画像形成プロセスが広く利用されている。このような画像形成装置では、余分なトナーが感光体ドラム及び現像ローラー等の周辺に飛散し、トナーが収容されている現像容器内の不要な箇所に堆積することがある。
特許文献1の画像形成装置は、不要な箇所に堆積したトナーを除去するトナー回収モードを有する。具体的には、現像ローラーから落下するトナーをトナー受け部材で受けて、モーターのような振動発生手段がトナー受け部材を非画像形成時に振動させてトナー受け部材に堆積したトナーを振るい落とす。
特許文献1の画像形成装置では、現像容器内のトナー消費量に基づいて、トナー飛散量を予測し、前回のトナー回収モードの実行後におけるトナー消費量が増加するにつれて、次回のトナー回収モードにおける振動発生手段の駆動時間を延長する。
しかしながら、特許文献1の画像形成装置では、例えば、画像濃度が上昇した場合等においてもトナー飛散量が多くなると誤って予測し、振動発生手段の駆動時間を不必要に延長させて画像形成処理の効率が悪くなることがある。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、現像装置内のトナーを調整して画像形成処理の効率を向上させることが可能な画像形成装置を提供することにある。
本発明に係る画像形成装置は、像担持体と、現像装置と、トナー量検出部と、振動モーターと、モーター制御部とを備える。前記像担持体には、表面に静電潜像が形成される。前記現像装置は、前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する。前記トナー量検出部は、前記像担持体に付着したトナー量を検出する。前記振動モーターは、前記現像装置を振動させる。前記モーター制御部は、前記振動モーターの駆動又は停止を制御する。前記振動モーターは、前記現像装置において、前記像担持体と対向するローラーの下方に設けられる。前記現像装置では、前記振動モーターによる振動で前記振動モーター上部に堆積した堆積トナーが除去される。前記モーター制御部は、定期的又は不定期に前記振動モーターの駆動を開始させ、所定時間経過後に前記振動モーターを停止させる。前記トナー量検出部は、前記振動モーターが停止してから所定の期間における前記トナー量を検出する。前記画像形成装置では、前記トナー量検出部の検出結果に基づいて、前記現像装置における現像容器内のトナー濃度が調整されるか、前記モーター制御部が振動モーターの駆動間隔を調整する。
本発明によれば、現像装置内のトナーを調整して画像形成処理の効率を向上させることが可能となる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
図1を参照して、本発明の実施形態に係る画像形成装置1の構成について説明する。図1は、画像形成装置1の構成の一例を示す図である。画像形成装置1は、例えば、タンデム方式のカラープリンターである。
図1に示すように、画像形成装置1は、操作部2、給紙部3、搬送部4、トナー補給部5、画像形成部6、転写部7、定着部8、排出部9、及び制御部10を備える。
操作部2は、ユーザーからの指示を受け付ける。操作部2は、ユーザーからの指示を受け付けると、ユーザーからの指示を示す信号を制御部10へ送信する。操作部2は、液晶ディスプレー21及び複数の操作キー22を含む。液晶ディスプレー21は、例えば、各種処理結果を表示する。操作キー22は、例えば、テンキー、及びスタートキーを含む。操作部2は、画像形成処理の実行を示す指示が入力されると、画像形成処理の実行を示す信号を制御部10へ送信する。この結果、画像形成装置1による画像形成動作が開始される。
給紙部3は、給紙カセット31、及び給紙ローラー群32を有する。給紙カセット31は、複数枚の用紙Pを収容可能である。給紙ローラー群32は、給紙カセット31に収容された用紙Pを1枚ずつ搬送部4へ給紙する。用紙Pは記録媒体の一例である。
搬送部4は、ローラー及びガイド部材を備える。搬送部4は、給紙部3から排出部9まで延在する。搬送部4は、画像形成部6及び定着部8を経由するように、給紙部3から排出部9まで用紙Pを搬送する。
トナー補給部5は、画像形成部6にトナーを補給する。トナー補給部5は、第1装着部51Y、第2装着部51C、第3装着部51M、及び第4装着部51Kを備える。トナー補給部5は現像剤補給部の一例である。トナーは現像剤の一例である。
第1装着部51Yには第1トナーコンテナ52Yが、装着される。同様に、第2装着部51Cには第2トナーコンテナ52Cが、第3装着部51Mには第3トナーコンテナ52Mが、第4装着部51Kには第4トナーコンテナ52Kが装着される。なお、第1装着部51Y~第4装着部51Kの構成は、装着されるトナーコンテナの種類が異なるのみで他の構成は同様である。このため、第1装着部51Y~第4装着部51Kを総称して、「装着部51」と記載する場合がある。
第1トナーコンテナ52Y、第2トナーコンテナ52C、第3トナーコンテナ52M、及び第4トナーコンテナ52Kには、トナーがそれぞれ収容される。本実施形態において、第1トナーコンテナ52Yには、イエロートナーが収容される。第2トナーコンテナ52Cには、シアントナーが収容される。第3トナーコンテナ52Mには、マゼンタトナーが収容される。第4トナーコンテナ52Kには、ブラックトナーが収容される。
画像形成部6は、露光装置61、第1画像形成ユニット62Y、第2画像形成ユニット62C、第3画像形成ユニット62M、及び第4画像形成ユニット62Kを備える。
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々は、帯電装置63、現像装置64、及び感光体ドラム65を有する。感光体ドラム65は、像担持体の一例である。
帯電装置63、及び現像装置64は、感光体ドラム65の周面に沿って配置される。本実施形態において、感光体ドラム65は、図1の矢印R1で示す方向(時計回り)に回転する。
帯電装置63は、感光体ドラム65を放電によって所定の極性に均一に帯電させる。本実施形態において、帯電装置63は、感光体ドラム65を正の極性に帯電させる。露光装置61は、帯電した感光体ドラム65にレーザー光を照射する。これにより、感光体ドラム65の表面に静電潜像が形成される。
現像装置64は、感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像してトナー像を形成する。現像装置64は、トナー補給部5からトナーが補給される。現像装置64は、トナー補給部5から補給されたトナーを感光体ドラム65の表面に供給する。この結果、感光体ドラム65の表面にトナー像が形成される。
本実施形態において、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64は、第1装着部51Yと接続する。したがって、第1画像形成ユニット62Yが有する現像装置64には、イエロートナーが補給される。よって、第1画像形成ユニット62Yが有する感光体ドラム65の表面には、イエロートナー像が形成される。
第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64は、第2装着部51Cと接続する。したがって、第2画像形成ユニット62Cが有する現像装置64には、シアントナーが補給される。よって、第2画像形成ユニット62Cが有する感光体ドラム65の表面には、シアントナー像が形成される。
第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64は、第3装着部51Mと接続する。したがって、第3画像形成ユニット62Mが有する現像装置64には、マゼンタトナーが補給される。よって、第3画像形成ユニット62Mが有する感光体ドラム65の表面には、マゼンタトナー像が形成される。
第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64は、第4装着部51Kと接続する。したがって、第4画像形成ユニット62Kが有する現像装置64には、ブラックトナーが補給される。よって、第4画像形成ユニット62Kが有する感光体ドラム65の表面には、ブラックトナー像が形成される。
転写部7(中間転写装置)は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kが有する各感光体ドラム65の表面に形成された各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。本実施形態において、転写部7は、二次転写方式によって各トナー像を用紙Pに重ねて転写する。詳しくは、転写部7は、4つの一次転写ローラー71、中間転写ベルト72、駆動ローラー73、従動ローラー74、二次転写ローラー75、及び濃度センサー76を有する。
中間転写ベルト72は、4つの一次転写ローラー71、駆動ローラー73、及び、従動ローラー74に張架された無端ベルトである。中間転写ベルト72は、駆動ローラー73の回転に応じて駆動する。図1において、中間転写ベルト72は、反時計回りに周回する。従動ローラー74は、中間転写ベルト72の駆動に応じて回転駆動する。
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dに沿って、中間転写ベルト72の下面と対向して配置される。本実施形態において、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kは、中間転写ベルト72の下面の駆動方向Dの上流側から下流側に向けて第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの順で配置される。
各一次転写ローラー71は、中間転写ベルト72を介して各感光体ドラム65に対向して配置され、各感光体ドラム65に向けて押圧されている。このため、各感光体ドラム65の表面に形成されたトナー像が中間転写ベルト72に順次転写される。本実施形態において、中間転写ベルト72には、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で重ねて転写される。以下、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像が重ねられたトナー像を「積層トナー像」と記載する場合がある。
二次転写ローラー75は、中間転写ベルト72を介して駆動ローラー73に対向して配置される。二次転写ローラー75は、駆動ローラー73に向けて押圧されている。これにより、二次転写ローラー75と駆動ローラー73との間に転写ニップが形成される。用紙Pが転写ニップを通過すると、中間転写ベルト72上の積層トナー像が用紙Pに転写される。本実施形態において、イエロートナー像、シアントナー像、マゼンタトナー像、及びブラックトナー像がこの順で、上層から下層となるように用紙Pに転写される。積層トナー像が転写された用紙Pは、搬送部4によって定着部8へ向けて搬送される。
濃度センサー76は、第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kよりも下流側において中間転写ベルト72に対向して配置されており、中間転写ベルト72上の積層トナー像の濃度を測定する。なお、濃度センサー76は、感光体ドラム65上に形成された積層トナー像の濃度を測定するものでもよく、また、用紙P上に定着されたトナー像の濃度を測定するものでもよい。
定着部8は、加熱部材81、及び加圧部材82を備える。加熱部材81、及び加圧部材82は互いに対向して配置され、定着ニップを形成する。画像形成部6から搬送された用紙Pは、定着ニップを通過することにより所定の定着温度で加熱されながら、加圧される。この結果、積層トナー像が用紙Pに定着する。用紙Pは、搬送部4によって定着部8から排出部9へ向けて搬送される。
排出部9は、排出ローラー対91及び排出トレイ93を有する。排出ローラー対91は、排出口92を介して排出トレイ93へ用紙Pを搬送する。排出口92は、画像形成装置1の上部に形成される。
制御部10は、画像形成装置1が備える各部の動作を制御する。制御部10は、プロセッサー11及び記憶部12を備える。プロセッサー11は、例えばCPU(Central Processing Unit)を備える。記憶部12は、半導体メモリーのようなメモリーを備え、HDD(Hard Disk Drive)を備えてもよい。記憶部12は、制御プログラムを記憶している。プロセッサー11は、制御プログラムを実行することによって、画像形成装置1の動作を制御する。
次に、図2を参照して、現像装置64の構成について詳細に説明する。図2は、現像装置64の構成の一例を示す図である。詳しくは、図2は、第1画像形成ユニット62Yが有する第1現像装置64Yを示す。なお、図2では、理解を容易にするために感光体ドラム65を2点鎖線で図示している。本実施形態において、第1現像装置64Yは、タッチダウン現像方式によって感光体ドラム65の表面に形成された静電潜像を現像する。図1を参照して既に説明したように、第1現像装置64Yの現像容器640は、第1トナーコンテナ52Yに接続する。したがって、第1現像装置64Yの現像容器640には、イエロートナーがトナー補給口640hを介して補給される。
図2に示すように、第1現像装置64Yは、現像容器640の内部に現像ローラー641、磁気ローラー642、第1攪拌スクリュー643、第2攪拌スクリュー644、及びブレード645を有する。詳しくは、現像ローラー641は、感光体ドラム65及び磁気ローラー642と対向して配置される。磁気ローラー642は、第2攪拌スクリュー644と対向して配置される。ブレード645は、磁気ローラー642と対向して配置される。
現像容器640は、仕切り壁640cによって第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとに区画される。仕切り壁640cは、現像ローラー641の軸方向に延びる。第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとは、仕切り壁640cの長手方向の両端の外方において連通している。第2攪拌室640bの底面には、透磁率センサー647が取付けられる。
第1攪拌室640aには、第1攪拌スクリュー643が配置される。第1攪拌室640aには、磁性体キャリアが収容されている。第1攪拌室640aには、非磁性体のトナーがトナー補給口640hを介して補給される。図2に示す例では、第1攪拌室640aには、イエロートナーが補給される。
第2攪拌室640bには、第2攪拌スクリュー644が配置される。第2攪拌室640bには、磁性体のキャリアが収容されている。
イエロートナーは、第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644によって攪拌されてキャリアと混合される。この結果、キャリア、及びイエロートナーからなる2成分現像剤が構成される。2成分現像剤は、現像剤の一例であるため、以下「現像剤」と省略して記載することがある。
透磁率センサー647は、第1現像装置64Yの現像剤中のトナー濃度を検出する。透磁率センサー647は、例えば、現像剤の透磁率を検知することにより現像剤の濃度を検出する。本実施形態において、図1に示す制御部10は、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が一定の範囲内になるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する。
第1攪拌スクリュー643及び第2攪拌スクリュー644は、第1攪拌室640aと第2攪拌室640bとの間で現像剤を循環させて攪拌する。この結果、トナーが所定の極性に帯電する。本実施形態において、トナーは、正の極性に帯電する。
磁気ローラー642は、非磁性の回転スリーブ642aと、マグネット体642bとによって構成される。マグネット体642bは、回転スリーブ642aの内部に固定して配置される。マグネット体642bは、複数の磁極を含む。現像剤は、マグネット体642bの磁力によって、磁気ローラー642に吸着する。この結果、磁気ローラー642の表面に磁気ブラシが形成される。
本実施形態において、磁気ローラー642は、図2の矢印R3(反時計回り)で示す方向に回転する。磁気ローラー642は、回転することによって磁気ブラシをブレード645と対向する位置まで搬送する。ブレード645は、磁気ローラー642との間にギャップ(隙間)が形成されるように配置されている。したがって、磁気ブラシの厚さがブレード645によって規定される。ブレード645は、磁気ローラー642と現像ローラー641とが対向する位置よりも磁気ローラー642の回転方向の上流側に配置される。
現像ローラー641及び磁気ローラー642には、所定の電圧が印加される。所定の電圧が印加されて、現像ローラー641と磁気ローラー642との間が所定の電位差になると、現像剤に含まれるイエロートナーが現像ローラー641に移行する。この結果、イエロートナーから成るトナー薄層が現像ローラー641の表面に形成される。
現像ローラー641は、図2の矢印R2(反時計回り)で示す方向に回転する。これにより、表面に形成されたトナー薄層が感光体ドラム65と対向する位置まで搬送され、感光体ドラム65に付着される。
第1画像形成ユニット62Y~第4画像形成ユニット62Kの各々が有する現像装置64の構成は、トナー補給部5から補給されるトナーの種類が異なるのみで、他の構成は略同様である。したがって、第2画像形成ユニット62C~第4画像形成ユニット62Kが有する第2現像装置64C~第4現像装置64Kの構成の説明については、説明を省略する。
一般的に、画像形成処理の高速化に伴って、磁気ローラー642及び現像ローラー641等は高速回転している。このため、磁気ローラー642及び現像ローラー641等からトナーが飛び散り、現像ローラー641の下方の領域E1に堆積することがある(堆積トナー)。
堆積トナーは、例えば、再度現像ローラー641に付着して中間転写ベルト72まで運ばれて付着する。中間転写ベルト72に付着した堆積トナーは、図示しないクリーニング機構によって一部が回収されるが、回収しきれなかった堆積トナーが用紙Pに汚れとして形成される場合がある。
本実施形態において、これを回避するため、現像装置64は、振動モーター646を有する。振動モーター646は、例えば、現像装置64において、領域E1の近傍の、現像ローラー641の下方に設けられる。振動モーター646は、現像装置64を振動させることで領域E1に堆積した堆積トナーを除去する。
例えば、領域E1は、現像容器640に向けて下り勾配となっている。現像装置64に振動を与えると、領域E1に堆積した堆積トナーは、現像容器640へ落ちやすくなる。
振動モーター646は、制御部10によって駆動又は停止が制御される。制御部10は、モーター制御部の一例である。
次に、図3~図4Bを参照して、振動モーター646の制御を説明する。図3は、振動モーター646が駆動開始した直後の現像装置64を示す図である。
制御部10は、画像形成処理が行われていない間に、定期的又は不定期に振動モーター646の駆動を開始させる。具体的には、制御部10は、画像形成処理と画像形成処理との間に、振動モーター646の駆動を開始させて振動モーター646を振動させる。振動モーター646が駆動を開始して振動すると、領域E1の堆積トナーの一部又は全部は、現像容器640内へ落下する。
このとき、制御部10は、例えば、現像ローラー641、磁気ローラー642及び中間転写ベルト72を画像形成処理時より遅い速度で回転させる。また、制御部10は、例えば、感光体ドラム65の回転を停止させる。
これにより、現像容器640内へ落下しなかった一部の堆積トナーは、現像ローラー641又は磁気ローラー642へ付着する。現像ローラー641又は磁気ローラー642へ付着した堆積トナーは、現像ローラー641及び磁気ローラー642の回転により、感光体ドラム65と対向する位置まで搬送され、感光体ドラム65に付着する。
また、感光体ドラム65の回転が停止しているため、振動モーター646が振動している間、感光体ドラム65に付着した堆積トナーは、中間転写ベルト72に転写されない。
例えば、振動モーター646が駆動を開始してから所定時間経過後、制御部10は、振動モーター646を停止させる。また、制御部10は、振動モーター646を停止させると、感光体ドラム65を回転させる。感光体ドラム65が回転すると、感光体ドラム65に付着した堆積トナーが中間転写ベルト72に順次転写される。
図4A及び図4Bは、振動モーター646が停止してからある程度時間が経過した後の現像装置64を示す図である。図4Aは、振動により領域E1に堆積した堆積トナーの大部分が落下して領域E1に堆積トナーがほとんど残っていない場合を示す。図4Bは、振動により落下した堆積トナーが少なく、領域E1に堆積トナーがある程度残っている場合を示す。
振動モーター646が停止した時点において、領域E1に堆積している堆積トナー及び現像ローラー641又は磁気ローラー642へ付着した堆積トナーは、振動モーター646が前回停止してから今回停止するまでの間に、領域E1に堆積した堆積トナーと考えることができる。
上記のように、振動モーター646の駆動は、画像形成処理が行われていない間に行われるため、駆動頻度が高いと、画像形成処理の効率が悪くなる。また、駆動頻度を低くすると、領域E1に堆積トナーが堆積しやすくなる。
そこで、本実施形態では、領域E1に堆積している堆積トナー、及び現像ローラー641又は磁気ローラー642へ付着した堆積トナーの量を測定することで、振動モーター646が停止してから次に駆動するまでの駆動間隔Lが適切であるか否かを判定する。
例えば、図4Aのように、領域E1に堆積トナーがほとんど残っていない場合、駆動間隔Lが適切であるか、もっと長くてもよいと判定できる。一方、図4Bのように、領域E1に堆積トナーがある程度残っている場合、駆動間隔Lがもっと短くてもよいと判定できる。
本実施形態において、駆動間隔Lが適切であるか否かの判定のため、濃度センサー76及び制御部10は、振動モーター646が停止してから所定の期間におけるトナー量TMを検出する。具体的には、濃度センサー76は、周期的に中間転写ベルト72上のトナーの濃度を測定している。制御部10は、濃度センサー76によって測定されたトナーの濃度を順次取得する。
制御部10は、順次取得した濃度のうち、振動モーター646の停止後、感光体ドラム65に付着した堆積トナーが濃度センサー76の位置まで移動する時間tが経過してから所定の期間G内に取得した濃度を、堆積トナーの濃度TCと判定し、濃度TCをトナー量TMに変換する。トナー量TMは、感光体ドラム65に付着したトナー量と考えることができる。濃度センサー76は、トナー量検出部の一例である。
制御部10は、トナー量TMに基づいて、振動モーター646の駆動間隔Lを調整する。具体的には、制御部10は、振動モーター646の次回の駆動開始タイミングを変更又は維持する。
例えば、制御部10は、期間G内に濃度センサー76及び制御部10によって検出された1又は複数のトナー量TMの合計が所定の値未満である場合、振動モーター646の駆動間隔Lを長くするか、又はそのままにする。また、例えば、制御部10は、期間G内に濃度センサー76及び制御部10によって検出された1又は複数のトナー量TMの合計が所定の値以上である場合、振動モーター646の駆動間隔Lを短くする。
具体的には、図4Aに示すように、振動モーター646の停止後に、濃度センサー76及び制御部10によって検出されたトナー量TMの合計がトナー量TM1であるとする。図4Aの状態では、領域E1の堆積トナーが少ないため、中間転写ベルト72に順次転写される堆積トナーも少なくなる。例えば、トナー量TM1が所定の値V1未満の値である場合、制御部10は、振動モーター646の駆動間隔Lを長くする。
一方、図4Bに示すように、振動モーター646の停止後に、濃度センサー76及び制御部10によって検出されたトナー量TMの合計がトナー量TM2であるとする。図4Bの状態では、領域E1の堆積トナーが多いため、中間転写ベルト72に順次転写される堆積トナーも多くなる。例えば、トナー量TM2が所定の値V2(V2>V1)以上の値である場合、制御部10は、振動モーター646の駆動間隔Lを短くする。
また、例えば、トナー量TM2が値V1以上値V2未満の値である場合、制御部10は、振動モーター646の駆動間隔Lをそのままにする。
次に、図5を参照して、本発明の実施形態に係る振動モーター646の駆動間隔Lの調整プロセスを説明する。図5は、本発明の実施形態に係る調整プロセスを示すフローチャートである。
制御部10は、画像形成装置1に画像形成処理を実行させる(ステップS11)。
制御部10は、画像形成処理の終了後、振動モーター646の駆動を開始させて振動モーター646を振動させ(ステップS12)、所定時間経過後、振動モーター646を停止させる(ステップS13)。
制御部10は、トナー量TMを検出し、検出したトナー量TMを所定の値V1及び値V2と比較する(ステップS14)。制御部10は、トナー量TMが所定の値V1未満の値である場合(ステップS14でYes)、振動モーター646の駆動間隔Lを長くする(ステップS15)。制御部10は、画像形成装置1に画像形成処理を実行させる(ステップS11)。
一方、制御部10は、トナー量TMが所定の値V1以上値V2未満の値である場合(ステップS14でNo、ステップS16でYes)、振動モーター646の駆動間隔Lをそのままにする(ステップS17)。制御部10は、画像形成装置1に画像形成処理を実行させる(ステップS11)。
また、制御部10は、トナー量TMが所定の値V2以上の値である場合(ステップS16でNo、ステップS18)、振動モーター646の駆動間隔Lを短くする(ステップS19)。制御部10は、画像形成装置1に画像形成処理を実行させる(ステップS11)。
[現像容器640内のトナー濃度(補給量)調整]
また、制御部10は、検出したトナー量TMに基づいて、現像容器640内のトナー濃度を調整してもよい。具体的には、制御部10は、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が変更されるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する。
また、制御部10は、検出したトナー量TMに基づいて、現像容器640内のトナー濃度を調整してもよい。具体的には、制御部10は、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が変更されるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する。
例えば、制御部10は、トナー量TMが所定の値V1未満の値である場合、現像容器640内のトナー濃度が薄くなっていると考えられることから、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が濃くなるように現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する。
また、制御部10は、トナー量TMが所定の値V1以上値V2未満の値である場合、現像容器640内のトナー濃度が適切であると考えられることから、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が変わらないように現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する。
また、制御部10は、トナー量TMが所定の値V2以上の値である場合、現像容器640内のトナー濃度が濃くなっていると考えられることから、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が薄くなるように現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する。
次に、図6を参照して、本発明の実施形態に係る現像容器640内のトナー濃度調整プロセスを説明する。図6は、本発明の実施形態に係るトナー濃度調整プロセスを示すフローチャートである。
制御部10は、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が一定の範囲内になるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する(ステップS21)。
制御部10は、画像形成装置1に画像形成処理を実行させる(ステップS22)。
制御部10は、画像形成処理の終了後、振動モーター646の駆動を開始させて振動モーター646を振動させ(ステップS23)、所定時間経過後、振動モーター646を停止させる(ステップS24)。
制御部10は、トナー量TMを検出し、検出したトナー量TMを所定の値V1及び値V2と比較する(ステップS25)。
制御部10は、トナー量TMが所定の値V1未満の値である場合(ステップS25でYes)、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が濃くなるように決定し(ステップS26)、決定したトナー濃度の一定の範囲内になるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する(ステップS21)。
一方、制御部10は、トナー量TMが所定の値V1以上値V2未満の値である場合(ステップS25でNo、ステップS27でYes)、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が維持されるように決定し(ステップS28)、トナー濃度が一定の範囲内になるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する(ステップS21)。
また、制御部10は、トナー量TMが所定の値V2以上の値である場合(ステップS27でNo、ステップS29)、透磁率センサー647によって検出されるトナー濃度が薄くなるように決定し(ステップS30)、決定したトナー濃度の一定の範囲内になるように、現像容器640に補給するトナーの補給量を調整する(ステップS21)。
本実施形態において、濃度センサー76は、中間転写ベルト72に対向して配置され、中間転写ベルト72上のトナー量を測定する構成としたが、これに限らず、感光体ドラム65に対向して配置され、感光体ドラム65上のトナー量を測定するものであってもよい。
また、本実施形態において、現像装置64は、磁気ローラー642を有する構成としたが、これに限らず、磁気ローラー642を有さない構成であってもよい。
以上、図面(図1~図6)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
1 :画像形成装置
10 :制御部
64 :現像装置
65 :感光体ドラム
72 :中間転写ベルト
76 :濃度センサー
640 :現像容器
641 :現像ローラー
646 :振動モーター
G :期間
L :駆動間隔
TM、TM1、TM2 :トナー量
10 :制御部
64 :現像装置
65 :感光体ドラム
72 :中間転写ベルト
76 :濃度センサー
640 :現像容器
641 :現像ローラー
646 :振動モーター
G :期間
L :駆動間隔
TM、TM1、TM2 :トナー量
Claims (4)
- 表面に静電潜像が形成される像担持体と、
前記像担持体にトナーを供給し、前記像担持体に形成された前記静電潜像を現像してトナー像を形成する現像装置と、
前記像担持体に付着したトナー量を検出するトナー量検出部と、
前記現像装置を振動させる振動モーターと、
前記振動モーターの駆動又は停止を制御するモーター制御部と
を備え、
前記振動モーターは、前記現像装置において、前記像担持体と対向するローラーの下方に設けられ、
前記現像装置では、前記振動モーターによる振動で前記振動モーター上部に堆積した堆積トナーが除去され、
前記モーター制御部は、定期的又は不定期に前記振動モーターの駆動を開始させ、所定時間経過後に前記振動モーターを停止させ、
前記トナー量検出部は、前記振動モーターが停止してから所定の期間における前記トナー量を検出し、
前記トナー量検出部の検出結果に基づいて、前記現像装置における現像容器内のトナー濃度が調整されるか、前記モーター制御部が前記振動モーターの駆動間隔を調整する、画像形成装置。 - 前記像担持体は、前記振動モーターが駆動してる間、回転を停止する、請求項1に記載の画像形成装置。
- 前記モーター制御部は、前記トナー量検出部によって検出された前記振動モーターが停止してから所定の期間における前記トナー量が、所定の値以上である場合、前記振動モーターの駆動間隔を短くする、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
- 前記トナー量検出部によって検出された前記振動モーターが停止してから所定の期間における前記トナー量が、所定の値以上である場合、前記現像容器内の前記トナー濃度が薄くなるように調整される、請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020177381A JP2022068608A (ja) | 2020-10-22 | 2020-10-22 | 画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020177381A JP2022068608A (ja) | 2020-10-22 | 2020-10-22 | 画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022068608A true JP2022068608A (ja) | 2022-05-10 |
Family
ID=81459816
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020177381A Pending JP2022068608A (ja) | 2020-10-22 | 2020-10-22 | 画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022068608A (ja) |
-
2020
- 2020-10-22 JP JP2020177381A patent/JP2022068608A/ja active Pending
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