JP2022066724A - 液冷式ピストンおよびクロスヘッド式内燃機関 - Google Patents

液冷式ピストンおよびクロスヘッド式内燃機関 Download PDF

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Abstract

【課題】部品点数を増大させることなく、ピストンスカートから内部金物への伝熱を抑制する。【解決手段】ピストン3は、ピストン冠31と、ピストン冠31の下方に配置されるピストンスカート32と、冷却室S1に通じる油路C1,C2を区画するピストン棒33と、軸方向においてはピストン冠31とピストン棒33との間に配置されて該ピストン棒33の端面33dに当接する一方、径方向においてはピストンスカート32の内周側に配置され、冷却室S1と油路C1,C2とを接続するスプレープレート35と、ピストンスカート32の内周面32aに設けられ、スプレープレート35およびピストン棒33の合わせ面S3に繋がった環状の傾斜面32bと、合わせ面S3を封止するように傾斜面32bに内接する第1シール部材38と、を備える。【選択図】図4

Description

本開示は、液冷式ピストン、および、それを備えるクロスヘッド式内燃機関に関する。
特許文献1には、往復動式内燃機関における液冷式ピストンの一例が開示されている。この液冷式ピストンは、その内部に冷却室が区画されたピストン冠(ピストン上部)と、ピストンスカートと、冷却室に通じる油路を区画するピストン棒(ピストンロッド)と、冷却室と油路とを中継する内部金物(噴射プレート)と、を備える。
ここで、前記特許文献1に開示されている内部金物は、液冷式ピストンの軸方向においてはピストン冠とピストン棒との間に配置される一方、径方向においてはピストンスカートの内周側に配置されており、ピストン棒の端面に当接した状態で固定されるようになっている。
特開平8-338304号公報
前記特許文献1に開示されているような液冷式ピストンの場合、その内部金物の外周面と、ピストンスカートの内周面と、が接触することになる。この場合、ピストンスカートから内部金物への伝熱が想定される。そのため、内部金物が過度に高温にならないようにするべく、その伝熱を可能な限り抑制することが求められる。
そうした要求に応えるためには、内部金物とピストンスカートとの間に断熱性を有する部材を介在させることも考えられるが、部品点数の増大は製造コストの増大を招くため不都合である。
本開示は、かかる点に鑑みてなされるものであり、その目的とするところは、部品点数を増大させることなく、ピストンスカートから内部金物への伝熱を抑制することにある。
本開示の第1の態様は、クロスヘッド式内燃機関における液冷式ピストンに係る。この液冷式ピストンは、ピストンの頂部を構成するとともに、その内部に冷却室を区画するピストン冠と、前記ピストン冠の下方に配置され、ピストンの裾部を構成する円筒状のピストンスカートと、前記ピストン冠および前記ピストンスカートを下方から支持するとともに、前記冷却室に通じる油路を区画するピストン棒と、軸方向においては前記ピストン冠と前記ピストン棒との間に配置されて該ピストン棒の端面に当接する一方、径方向においては前記ピストンスカートの内周側に配置され、前記冷却室と前記油路とを接続する内部金物と、前記内部金物の外周面、および、該外周面に接する前記ピストンスカートの内周面のうちの少なくとも一方に設けられ、前記内部金物および前記ピストン棒の合わせ面に繋がった環状の切り欠き部と、前記合わせ面を封止するように前記切り欠き部に内接するシール部材と、を備える。
ここで、前記切り欠き部は、例えばピストンスカートの内周面に設けられる場合、内部金物の外周面、ピストン棒の端面等を介して合わせ面と繋がってもよいし、そうした外周面を介さずに合わせ面と繋がってもよい。
前記第1の態様のように、ピストン冠内に区画される冷却室と、ピストン棒に区画される油路とを内部金物によって接続する場合、オイルの漏れを防ぐために、内部金物およびピストン棒の合わせ面をシール部材によって封止する必要がある。従来、そうしたシール部材は、内部金物とピストン棒の間に挟持するのが通例であった。
一方、前記第1の態様によれば、内部金物の外周面およびピストンスカートの内周面のうちの少なくとも一方に、前記合わせ面に通じる切り欠き部を設けるとともに、その切り欠き部にシール部材を内接させることで、内部金物の外周面と、ピストンスカートの内周面と、の接触面積を削減することができる。これにより、ピストンスカートから内部金物への伝熱を抑制することができる。
さらに、部品を追加することなく、シール部材の配置に工夫を凝らすことによって接触面積を削減したため、前述のような伝熱を抑制しながらも、部品点数を抑制することができる。
このように、前記第1の態様によれば、部品点数を増大させることなく、ピストンスカートから内部金物への伝熱を抑制することが可能になる。
また、本開示の第2の態様によると、前記切り欠き部は、前記ピストンスカートの内周面に設けられ、前記シール部材は、前記内部金物における軸方向に沿って延びる外周面と、前記ピストン棒における径方向に沿って延びる端面と、前記ピストンスカートの内周面を切り欠いてなり、軸方向に沿って前記内部金物から前記ピストン棒に向かうに従って、径方向において前記内部金物から前記ピストンスカートへ向かうように傾斜した傾斜面としての前記切り欠き部と、に密着する、としてもよい。
前記第2の態様によれば、シール部材は、内部金物の外周面に外嵌されることになる。この場合、内部金物とピストン棒を分解せずとも、内部金物からシール部材を引き抜くことで、このシール部材を交換することが可能になる。これにより、液冷式ピストンのメンテナンス性を向上させることが可能になる。
また、本開示の第3の態様によると、液冷式ピストンは、前記ピストン棒と前記ピストンスカートを締結する締結具を備え、前記締結具は、前記内部金物から前記ピストン棒へ向かう方向に沿って前記シール部材を押圧する、としてもよい。
前記第3の態様によれば、シール部材は、軸方向においては内部金物からピストン棒へ向かって押圧されると同時に、切り欠き部の傾斜方向にしたがって、径方向においては内側に向かって押圧されることになる。これにより、シール部材と、内部金物の外周面およびピストン棒の端面と、をより強固に密着させ、ひいては、シール性を向上させる上で有利になる。
また、本開示の第4の態様によると、前記内部金物における前記シール部材よりも先端側の外周面には、該外周面と、前記ピストン冠の内周面と、の間を封止する第2のシール部材が嵌入され、前記第2のシール部材は、前記シール部材に比して、径方向の内側に配置される、としてもよい。
前記第4の態様によれば、内部金物からシール部材を引き抜こうとしたときに、該シール部材と、第2のシール部材と、の干渉が抑制される。これにより、液冷式ピストンのメンテナンス性を向上させる上で有利になる。
また、本開示の第5の態様によると、前記合わせ面は、前記ピストン棒の端面と面一に配置される、としてもよい。
また、本開示の第6の態様によると、前記油路は、前記ピストン棒から前記冷却室に向かって相対的に高圧のオイルが流れる第1油路と、前記冷却室から前記ピストン棒に向かって相対的に低圧のオイルが流れる第2油路と、を有し、前記内部金物は、前記第1油路と前記冷却室とを中継する中継室を区画し、前記中継室は、前記合わせ面に繋がっている、としてもよい。
また、本開示の第7の態様は、前記液冷式ピストンを備えるクロスヘッド式内燃機関に係る。
以上説明下ように、本開示によれば、部品点数を増大させることなく、ピストンスカートから内部金物への伝熱を抑制することができる。
図1は、クロスヘッド式内燃機関の構成を例示する概略図である。 図2は、液冷式ピストンの構成を例示する縦断面図である。 図3は、液冷式ピストンの上端部を図2とは異なる縦断面で示す図である。 図4は、液冷式ピストンのシール構造を拡大して示す縦断面図である。 図5は、シール構造の従来例を示す図4対応図である。 図6は、シール構造の変形例を示す図4対応図である。
以下、本開示の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明は例示である。
図1は、クロスヘッド式内燃機関(以下、単に「エンジン1」ともいう)の構成を例示する概略図である。
エンジン1は、複数のシリンダを備えた直列多気筒式のディーゼルエンジンである。このエンジン1は、ユニフロー掃気方式の2ストローク1サイクル機関として構成されており、タンカー、コンテナ船、自動車運搬船等、大型の船舶に搭載される。
エンジン1の出力軸は、プロペラ軸(不図示)を介して船舶のプロペラ(不図示)に連結されている。エンジン1が運転することで、その出力がプロペラに伝達されて船舶が推進するようになっている。
本実施形態に係るエンジン1は、そのロングストローク化を実現するべく、いわゆるクロスヘッド式内燃機関として構成されている。すなわち、図1に示すように、このエンジン1においては、下方からピストン3の頂部(ピストン冠31)を支持するピストン棒33と、クランクシャフト22に連接される連接棒25と、がクロスヘッド27により連結されている。
(1)主要構成
以下、エンジン1の要部について説明する。
図1に示すように、エンジン1は、台板11と、台板11上に設けられる架構12と、架構12上に設けられるシリンダジャケット13と、を備えている。台板11、架構12およびシリンダジャケット13は、上下方向に延在する複数のタイボルトおよびナットにより締結されている。
シリンダジャケット13内には、シリンダライナ14が配置されている。シリンダライナ14の内部には、ピストン冠31、ピストンスカート32およびピストン棒33等を組み合わせてなるピストン3が配置されている。ピストン3は、シリンダライナ14の内壁に沿って上下方向に往復動する。また、シリンダライナ14の上部にはシリンダカバー15が固定されている。シリンダカバー15には燃料噴射弁16と排気弁17とが設けられている。排気弁17は、シリンダライナ14、ピストン冠31の頂面31aおよびシリンダカバー15とともに燃焼室18を区画する(図2も参照)。排気弁17は、燃焼室18と排気管19との間を開閉するものである。
よって、燃焼室18に対して燃料とガスとが供給されると、燃焼室18内で燃焼が生じる。この燃焼で発生したエネルギーによってピストン3がピストン軸方向に往復動する。このとき、排気弁17が作動して燃焼室18が開放されると、燃焼によって生じた排気管19に押し出される一方、不図示の掃気ポートを介して燃焼室18にガスが導入される。
一方、ピストン冠31の下端部には、該ピストン冠31とは別体のピストンスカート32を介してピストン棒33の上端部が連結されている。台板11は、いわゆるクランクケースを構成しており、不図示の軸受によって回転自在に支持されたクランクシャフト22を収容している。クランクシャフト22には、連接棒25の下端部が、クランク24を介して回動自在に連結されている。
架構12の内部には、上下方向に沿って設けられる一対のガイド板26が、所定の間隔を空けて互いに向い合うように配置されている。一対のガイド板26の間には、前述のクロスヘッド27が上下動自在に配置されている。クロスヘッド27は、図2に例示されるピストン棒33の下端部33bと、連接棒25の上端部とを連結しており、その上下動は、ガイド板26によって案内される。クロスヘッド27は、ピストン棒33に対しては一体的に上下動するように接続されている一方、連接棒25に対しては、該連接棒25の上端部を始点として、これを回動させるように接続されている。
よって、ピストン3が上下方向に沿って往復移動をすると、そのピストン冠31とともにピストン棒33が上下に往復移動をする。これにより、ピストン棒33に連結されたクロスヘッド27は、ガイド板26に沿って上下方向に往復移動をする。クロスヘッド27はまた、連接棒25の回動を許容する。そして、連接棒25の下端部に接続されるクランク24がクランク運動し、クランクシャフト22を回転させる。
(2)ピストンの主要構成
以下、ピストン3の主要構成について詳細に説明する。
図2は、液冷式ピストンとしてのピストン3の構成を例示する縦断面図である。また、図3は、ピストン3の上端部を図2とは異なる縦断面(図2のI-I断面)で示す図であり、図4は、ピストン3のシール構造を拡大して示す縦断面図である。
なお、以下の説明においては、図2に例示されるピストン3の中心軸Aに沿う方向を「軸方向」と定義し、この中心軸Aから放射状に延びる方向を「径方向」と定義する。
軸方向は、前述したピストン3の移動方向に等しく、「上下方向」と言い換えることもできる。また、軸方向に沿ってピストン棒33からピストン冠31側に向かう方向を「上方向」と呼称し、その反対方向を「下方向」と呼称する場合もある。
径方向は、ピストン3の移動方向に直交する。また、径方向において中心軸Aに近接する一側を「内側」と呼称し、中心軸Aから離間する他側を「外側」と呼称する場合もある。
本実施形態に係るピストン3は、いわゆる液冷式ピストンである。すなわち、このピストン3は、その内部に区画された冷却室S1にオイルを噴射することで、ピストン3の頂部周辺を冷却するように構成されている。
図2に示すように、ピストン3は、主たる構成要素として、ピストン冠31と、ピストンスカート32と、ピストン棒33と、内筒としてのオイルチューブ34と、内部金物としてのスプレープレート35と、噴射ノズル36と、を備えている。
-ピストン冠31-
このうち、ピストン冠31は、ピストン3の頂部を構成する部材であり、その内部に冷却室S1を区画している。ピストン冠31は、有底円筒状に形成されており、その開口端を下方に向けた姿勢で配置されている。ピストン冠31の頂面(上方に面する外面)31aは、下方に向かって窪んだ凹状に形成されている。この頂面31aは、排気弁17、シリンダライナ14およびシリンダカバー15とともに燃焼室18を区画している。
また、ピストン冠31の内面(下方に面する内面)31bは、上方に向かって膨出したドーム状に形成されている。この内面31bは、スプレープレート35とともに冷却室S1を区画している。具体的に、本実施形態に係るピストン冠31の内面31bは、冷却室S1の天井面および側壁面を区画するように構成されている。
また、ピストン冠31の内面31bには、複数の冷却穴31cが開口している。各冷却穴31cは、上方に向かって略ストレートに延びており、ピストン冠31の頂面31a付近、かつ該頂面31aを貫かない程度の寸法とされている。各冷却穴31cには、噴射ノズル36の先端部が挿入されている。
-ピストンスカート32-
ピストンスカート32は、ピストン冠31の下方に配置されており、ピストン3の裾部を構成している。ピストンスカート32は、略円筒状に形勢されており、ピストン冠31と同軸(中心軸Aと同軸)に配置されている。ピストンスカート32は、ピストン冠31の外壁と一体的に、シリンダライナ14の内壁に沿って摺動する。
ピストンスカート32の上面には、ピストン冠31の下面が当接する一方、ピストンスカート32の下面には、ピストン棒33の上面が当接する。すなわち、本実施形態に係るピストンスカート32は、図2に示すように、ピストン冠31とピストン棒33によって挟持されるように構成されている。
また、ピストンスカート32の中央部に設けられた円形の開口部には、スプレープレート35が嵌入されている。後述のように、冷却用のオイルは、このスプレープレート35を介して冷却室S1とピストン棒33との間を出入りするようになっている。
-ピストン棒33-
ピストン棒33は、ピストン冠31およびピストンスカート32を下方から支持するとともに、ピストン冠31およびピストンスカート32とクロスヘッド27とを連結するように延設されている。
具体的に、本実施形態に係るピストン棒33は、軸方向に沿って延びる棒状に形成されている。ピストン棒33の上端部33aは、下方から一対のボルト37U,37Uを挿入して締結することで、ピストン冠31およびピストンスカート32と一体的に接続されている。
一方、ピストン棒33の下端部33bは、上方から一対のボルト37D,37Dを挿入して締結することで、クロスヘッド27と一体的に連結されている。
ピストン棒33は、その長手方向(軸方向)の両端を開口させた貫通孔33cを有する。この貫通孔33cは、断面円形状に形成されており、軸方向に沿って延設されている。貫通孔33cにおける下端側の開口端は、上端側の開口端に比して小径に形成されている。
また、貫通孔33cにおける下端側の部位において、前述の小径に形成した部分よりも若干上側に位置する部分には、下方に向かって斜めストレートに延びる2つの分岐孔33eが形成されている。2つの分岐孔33eと、貫通孔33cにおける下端側の開口端とは、双方とも、クロスヘッド27の内部に設けた油路(不図示)に連通している。
また、貫通孔33cは、後述のオイルチューブ34とともに、冷却室S1に通じる油路(第1油路C1および第2油路C2)を区画するように構成されている。
図2に示すように、冷却室S1に通じる油路のうち、外周側に配置される第1油路C1は、ピストン棒33から冷却室S1に向かって相対的に高圧のオイルが流れる往路側の油路に相当する。第1油路C1は、前述の分岐孔33eから貫通孔33cにおける上端側の開口端まで延びており、この上端側の開口端を介して冷却室S1に繋がっている。
一方、冷却室S1に通じる油路のうち、内周側に配置される第2油路C2は、冷却室S1からピストン棒33に向かって相対的に低圧のオイルが流れる復路側の油路に相当する。第2油路C2は、貫通孔33cにおける上端側の開口端から下端側の開口端に至るまで延設されており、この下端側の開口端を介してクロスヘッド27内の油路に繋がっている。
また、図3に示すように、ピストン棒33の上端部33aは、上方から一対のボルト37I,37Iを挿入して締結することで、ピストンスカート32と一体的に接続される。各ボルト37Iは、ピストン棒33、ピストン冠31およびピストンスカート32を一体的に接続するためのボルト37Uよりも早いタイミングで挿入されて締結されるようになっている。
詳しくは、図3に示すように、ピストン3を組み立てる際には、まず、ピストン棒33の上にピストンスカート32を載置した上で各ボルト37Iを挿入することで、ピストン棒33にピストンスカート32が締結される。その後、図2に示すように、ピストンスカート32の上にピストン冠31を載置した上で各ボルト37Uを挿入することで、ピストン冠31、ピストンスカート32およびピストン棒33が相互に締結される。また、各部品が締結される際には、適宜、オイルチューブ34、噴射ノズル36等の部品が組み付けられるようになっている。各ボルト37Iは、本実施形態における「締結具」の例示である。
-オイルチューブ34-
オイルチューブ34は、ピストン棒33の貫通孔33cに挿入されている。オイルチューブ34は、貫通孔33cよりも小径に形成されており、この貫通孔33cと同軸に配置される。貫通孔33c内には、前述した第1油路C1と第2油路C2とが区画されている。
-スプレープレート35-
スプレープレート35は、軸方向においてはピストン冠31とピストン棒33との間に配置されており、図4に示すピストン棒33の端面33dに当接している。また、スプレープレート35は、径方向においてはピストンスカート32の内周側に配置されており、冷却室S1と第1および第2油路C1,C2を接続するように構成されている。
詳しくは、図3に示すように、スプレープレート35は、その中央部を開口させた円板状に形成されている。具体的に、スプレープレート35の中央部には、オイルチューブ34の内周面と略同径の内径側貫通孔35aが形成されている。この内径側貫通孔35aは、冷却室S1と第2油路C2とを中継している。
また、スプレープレート35には、該スプレープレート35を厚み方向に貫く複数の外径側貫通孔35bが設けられている。各外径側貫通孔35bは、内径側貫通孔35aを取り囲むように配置される。
また、スプレープレート35の下面35dのうちの少なくとも一部は、前述のようにピストン棒33の端面33dと当接している。一方、この下面35dのうちの他部には、下方に向かって開口した凹部35cが設けられている。この凹部35cは、前述の外径側貫通孔35bと繋がっている。凹部35cは、ピストン棒33の端面33dとともに、冷却室S1と第1油路C1を中継する中継室S2を区画している。
-噴射ノズル36-
噴射ノズル36は、ピストン棒33からスプレープレート35を介して供給されたオイルを噴射することで、そのオイルを冷却室S1の室内に供給するように構成されている。具体的に、本実施形態に係る噴射ノズル36は、略管状に形成されており、スプレープレート35の外周側に設けた外径側貫通孔35bに挿入されている。各噴射ノズル36は、上方に向かって延設されており、その上端部は、ピストン冠31の冷却穴31c内に開口している。
-オイルの流れについて-
クロスヘッド27から供給されたオイルは、ピストン棒33に設けた分岐孔33eから第1油路C1に流入し、該第1油路C1に沿って上方に流れる。上方に向かって流れたオイルは、スプレープレート35およびピストン棒33によって構成された中継室S2に流入し、該中継室S2から噴射ノズル36を介して冷却室S1内に噴射される。
冷却室S1内に噴射されたオイルは、ピストン冠31の冷却穴31cを伝って流れた後、スプレープレート35に設けた内径側貫通孔35aを介して第2油路C2に流入する。第2油路C2に流入したオイルは、該第2油路C2に沿って下方に流れた後、その下端部33b側の開口端からクロスヘッド27に戻る。
(3)ピストンのシール構造
-本実施形態に係るシール構造-
前述のようにオイルが流れる場合、ピストン3内からのオイルの漏れを防ぐためには、少なくとも、ピストン棒33とスプレープレート35との間を封止することが求められる。
そうした要求に応えるべく、本実施形態に係るピストン3は、スプレープレート35およびピストン棒33の合わせ面S3に繋がった環状の切り欠き部と、この合わせ面S3を封止するように切り欠き部に内接する第1シール部材38と、を備える。第1シール部材38は、本実施形態における「シール部材」の例示である。
ここで、切り欠き部は、スプレープレート35の外周面35eおよびピストンスカート32の内周面32aのうちの少なくとも一方に設けることができる。特に、本実施形態に係る切り欠き部は、ピストンスカート32の内周面32aに設けられており、図4に示す傾斜面32bによって構成されている。
詳しくは、本実施形態では、第1シール部材38は、スプレープレート35における軸方向に沿って延びる外周面35eと、ピストン棒33における径方向に沿って延びる端面33dと、ピストンスカート32の内周面32aを切り欠いてなる、切り欠き部としての傾斜面32bと、に密着するようになっている。スプレープレート35の外周面35e、ピストン棒33の端面33dおよび傾斜面32bは、第1シール部材38の収容空間S4を区画している。このように、本実施形態に係る切り欠き部は、ピストンスカート32の内周面32aを切り欠いてなる。
さらに詳しくは、切り欠き部としての傾斜面32bは、軸方向に沿ってスプレープレート35からピストン棒33に向かうに従って、径方向においてスプレープレート35からピストンスカート32へ向かうように傾斜している。換言すれば、傾斜面32bは、軸方向に沿って下方へ向かうに従って、径方向において外側へ向かって傾斜している。本実施形態では、切り欠き部としての傾斜面32bは、スプレープレート35の外周面35eおよびピストン棒33の端面33dを介して合わせ面S3に繋がっている。
一方、第1シール部材38もまた、傾斜面32bと同様に傾斜した傾斜面38aを有しており、この傾斜面38aを介してピストンスカート32の傾斜面32bに密着するようになっている。
また、第1シール部材38によって封止される合わせ面S3は、ピストン棒33の端面33dと面一に配置されている。具体的に、本実施形態に係る合わせ面S3は、ピストン棒33の端面33dそれ自身と、スプレープレート35の下面35dと、によって構成されている。
すなわち、ピストン棒33の端面33dは、径方向の中心付近に位置しかつスプレープレート35の下面35dに設けた凹部35cとともに中継室S2と区画する部位と、中継室S2を区画する部位よりも外側に位置しかつ合わせ面S3を構成する部位と、合わせ面S3を構成する部位よりも外側に位置しかつ収容空間S4を区画する部位と、を有している。そして、中継室S2と収容空間S4とは、合わせ面S3を介して繋がるようになっている。中継室S2は第1油路C1に接続されていることから、本実施形態に係る収容空間S4は、合わせ面S3と中継室S2を介して第1油路C1に接続されるようになっている。
また、ピストン棒33とピストンスカート32を締結するボルト37Iは、図4の矢印F1に示すように、ピストンスカート32からピストン棒33へ向かう方向(下方向)に沿って第1シール部材38を押圧する。ボルト37Iが第1シール部材38に及ぼす下向きの力は、図4の矢印F2に示すように、傾斜面38aの傾斜方向に従って内向きの力に変換される。下向きの力(矢印F1)は、ピストン棒33の端面33dに第1シール部材38を押し付けるように作用する一方、内向きの力(矢印F2)は、スプレープレート35の外周面35eに第1シール部材38を押し付けるように作用する。これら2つの作用によって、第1シール部材38は合わせ面S3を封止する。
また、本実施形態に係るピストン3は、ピストン棒33とスプレープレート35との間を封止するための第1シール部材38に加え、ピストン冠31とスプレープレート35との間を封止するための第2シール部材39を備えている。第2シール部材39は、本実施形態における「第2のシール部材」の例示である。
具体的に、第2シール部材39は、図4に示すように、スプレープレート35における第1シール部材38よりも先端側(上端側)の外周面35eに嵌入されている。この第2シール部材39は、前述した先端側(上端側)の外周面35eと、ピストン冠31の内周面31dと、の間を封止することができる。また、本実施形態に係る第2シール部材39は、第1シール部材38に比して、径方向の内側に配置されている。なお、ここでいうピストン冠31の内周面31dとは、ピストン冠31の内面31bのうち、特に冷却室S1の側壁面を区画する部位をいう。
-従来のシール構造との対比-
図5は、シール構造の従来例を示す図4対応図である。図5に示すように、従来例に係るピストン103は、本実施形態と同様に、ピストン冠131、ピストンスカート132、ピストン棒133、スプレープレート135、噴射ノズル136、ボルト137I、第1シール部材138および第2シール部材139を備えた構成とされている。
ここで、第2シール部材139については、本実施形態と同様に、ピストン冠131の内周面131dと、スプレープレート135の外周面135eと、の間に嵌入されており、ピストン冠131とスプレープレート135との間を封止するように構成されている。
一方、従来例に係る第1シール部材138は、本実施形態とは異なり、ピストン棒133の端面133dと、スプレープレート135の下面135dと、の間に挟持されるように構成されている。このように構成した場合、スプレープレート135とピストン棒133の間を封止することで、中継室S2からのオイルの漏れを抑制することが仮にできたとしても、スプレープレート135とピストンスカート132との接触面積が本実施形態に比して相対的に大きくなるってしまう。
そのため、従来例に係るピストン103の場合、ピストンスカート132からスプレープレート135へのへの伝熱が相対的に大きくなると想定される。そのため、スプレープレートが過度に高温にならないようにするべく、その伝熱を可能な限り抑制するような工夫が求められていた。
一方、本実施形態によれば、図4に示したように、内部金物としてのスプレープレート35の外周面35eと、ピストンスカート32の内周面32aと、の少なくとも一方に切り欠き部としての傾斜面32bを設けるとともに、その傾斜面32bに第1シール部材38を内接させることで、スプレープレート35の外周面35eと、ピストンスカート32の内周面32aと、の接触面積を削減することができる。これにより、スプレープレート35からピストンスカート32への伝熱を抑制することができる。
さらに、部品を追加することなく、第1シール部材38の配置に工夫を凝らすことによって接触面積を削減したため、前述のような伝熱を抑制しながらも、部品点数を抑制することができる。
このように、本実施形態によれば、部品点数を増大させることなく、ピストンスカート32からスプレープレート35への伝熱を抑制することが可能になる。
特に本実施形態では、図4に示したように、第1シール部材38は、スプレープレート35の外周面35eに外嵌されることになる。この場合、スプレープレート35とピストン棒33を分解せずとも、スプレープレート35から第1シール部材38を引き抜くことで、この第1シール部材38を交換することが可能になる。これにより、ピストン3のメンテナンス性を向上させることが可能になる。
また、図4に示したように、ピストン棒33とピストンスカート32を締結するボルト37Iは、ピストンスカート32からピストン棒33へ向かう方向(下方向)に沿ってシール部材を押圧する。ボルト37Iによって押圧される第1シール部材38は、軸方向においてはピストンスカート32からピストン棒33へ向かって押圧される(図4の矢印F1参照)と同時に、傾斜面32bの傾斜方向に従って、径方向においては内側に向かって押圧される(図4の矢印F2参照)ことになる。これにより、第1シール部材38と、スプレープレート35の外周面35eおよびピストン棒33の端面33dと、をより強固に密着させ、ひいては、シール性を向上させる上で有利になる。
また、図4に示したように、第2シール部材39は、第1シール部材38に比して、径方向の内側に配置される。このように配置した場合、スプレープレート35から第1シール部材38を引き抜こうとしたときに、該シール部材と、第2のシール部材と、の干渉が抑制される。これにより、ピストン3のメンテナンス性を向上させる上で有利になる。
《他の実施形態》
前記実施形態では、切り欠き部は、ピストンスカート32の内周面32aに設けられるように構成されていたが、本開示は、そうした構成には限定されない。スプレープレート35の外周面35eに切り欠き部を設けてもよい。
図6は、シール構造の変形例を示す図4対応図である。図6に示すように、変形例に係るピストン3’は、本実施形態と同様に、ピストン冠31、ピストンスカート32’、ピストン棒33、スプレープレート35’、噴射ノズル36、ボルト37I、第1シール部材38’および第2シール部材39を備えている。
この変形例においては、前記実施形態と同様に、ピストン棒33の端面33dと、スプレープレート35の下面35d’と、によって中継室S2に通じる合わせ面S3が構成されている。
そして、変形例に係る切り欠き部は、ピストンスカート32’の内周面32a’ではなくスプレープレート35’の外周面35e’に設けられており、図6に示す傾斜面35f’によって構成されている。
詳しくは、この変形例では、第1シール部材38’は、ピストンスカート32’における軸方向に沿って延びる内周面32a’と、ピストン棒33における径方向に沿って延びる端面33dと、スプレープレート35’の外周面35e’を切り欠いてなる、切り欠き部としての傾斜面35f’と、に密着するようになっている。ピストンスカート32’の内周面32a’、ピストン棒33の端面33dおよび傾斜面35f’は、変形例に係る収容空間S4を区画している。
さらに詳しくは、変形例に係る切り欠き部としての傾斜面35f’は、軸方向に沿ってスプレープレート35’からピストン棒33に向かうに従って、径方向においてピストンスカート32’からスプレープレート35’へ向かうように傾斜している。換言すれば、傾斜面35f’は、軸方向に沿って下方へ向かうに従って、径方向において内側へ向かって傾斜している。
一方、変形例に係る第1シール部材38’もまた、傾斜面35f’と同様に傾斜した傾斜面38a’を有しており、この傾斜面38a’を介してスプレープレート35’の傾斜面35f’に密着するようになっている。変形例に係る第1シール部材38’は、前記実施形態と同様に、合わせ面S3を良好に封止することができる。
1 エンジン(クロスヘッド式内燃機関)
3 ピストン(液冷式ピストン)
31 ピストン冠
31d ピストン冠の内周面
32 ピストンスカート
32a ピストンスカートの内周面
32b 傾斜面(切り欠き部)
33 ピストン棒
33d ピストン棒の端面
35 スプレープレート(内部金物)
35e スプレープレートの外周面(内部金物の外周面)
37I ボルト(締結具)
38 第1シール部材(シール部材)
39 第2シール部材(第2のシール部材)
C1 油路(第1油路)
C2 油路(第2油路)
S1 冷却室
S2 中継室
S3 合わせ面
S4 収容空間

Claims (7)

  1. クロスヘッド式内燃機関における液冷式ピストンであって、
    ピストンの頂部を構成するとともに、その内部に冷却室を区画するピストン冠と、
    前記ピストン冠の下方に配置され、ピストンの裾部を構成する円筒状のピストンスカートと、
    前記ピストン冠および前記ピストンスカートを下方から支持するとともに、前記冷却室に通じる油路を区画するピストン棒と、
    軸方向においては前記ピストン冠と前記ピストン棒との間に配置されて該ピストン棒の端面に当接する一方、径方向においては前記ピストンスカートの内周側に配置され、前記冷却室と前記油路とを接続する内部金物と、
    前記内部金物の外周面、および、該外周面に接する前記ピストンスカートの内周面のうちの少なくとも一方に設けられ、前記内部金物および前記ピストン棒の合わせ面に繋がった環状の切り欠き部と、
    前記合わせ面を封止するように前記切り欠き部に内接するシール部材と、を備える
    ことを特徴とする液冷式ピストン。
  2. 請求項1に記載された液冷式ピストンにおいて、
    前記切り欠き部は、前記ピストンスカートの内周面に設けられ、
    前記シール部材は、
    前記内部金物における軸方向に沿って延びる外周面と、
    前記ピストン棒における径方向に沿って延びる端面と、
    前記ピストンスカートの内周面を切り欠いてなり、軸方向に沿って前記内部金物から前記ピストン棒に向かうに従って、径方向において前記内部金物から前記ピストンスカートへ向かうように傾斜した傾斜面としての前記切り欠き部と、
    に密着する
    ことを特徴とする液冷式ピストン。
  3. 請求項2に記載された液冷式ピストンにおいて、
    前記ピストン棒と前記ピストンスカートを締結する締結具を備え、
    前記締結具は、前記内部金物から前記ピストン棒へ向かう方向に沿って前記シール部材を押圧する
    ことを特徴とする液冷式ピストン。
  4. 請求項2または3に記載された液冷式ピストンにおいて、
    前記内部金物における前記シール部材よりも先端側の外周面には、該外周面と、前記ピストン冠の内周面と、の間を封止する第2のシール部材が嵌入され、
    前記第2のシール部材は、前記シール部材に比して、径方向の内側に配置される
    ことを特徴とする液冷式ピストン。
  5. 請求項1から4のいずれか1項に記載された液冷式ピストンにおいて、
    前記合わせ面は、前記ピストン棒の端面と面一に配置される
    ことを特徴とする液冷式ピストン。
  6. 請求項1から5のいずれか1項に記載された液冷式ピストンにおいて、
    前記油路は、
    前記ピストン棒から前記冷却室に向かって相対的に高圧のオイルが流れる第1油路と、
    前記冷却室から前記ピストン棒に向かって相対的に低圧のオイルが流れる第2油路と、を有し、
    前記内部金物は、前記第1油路と前記冷却室とを中継する中継室を区画し、
    前記中継室は、前記合わせ面に繋がっている
    ことを特徴とする液冷式ピストン。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載された液冷式ピストンを備える
    ことを特徴とするクロスヘッド式内燃機関。
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