JP2022066716A - 開扉操作具 - Google Patents

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Yoshito Sasaki
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Abstract

【課題】足による開扉操作の容易性と、通行の安全性の両立を図った扉の開扉操作具を提供する。【解決手段】一対の軸受フランジ6が形成され、扉Dに固定されるベース2と、軸受フランジ6に挿通される第一軸体3と、第一軸体3と隣り合って設けられる第二軸体4と、第二軸体4が第一軸体3の軸周りに起伏可能に、第一軸体3と第二軸体4を連結する起伏アーム5と、を有し、第二軸体4が扉Dに接近した収納状態と、第二軸体4が扉Dから離れて使用者による扉Dの開扉操作を行う起立状態との間で、起伏アーム5を起伏可能とする。【選択図】図1

Description

この発明は、手を使わずに足で扉を開くための開扉操作具に関する。
新型コロナウイルスが蔓延する中で、公共の場所に設置され、不特定多数の人が触れる扉のドアノブ、レバーハンドル、引手等の開閉操作部材にできるだけ接触したくないと考える人が増えている。この開閉操作部材に直接触れることなく扉を開くための個人向けのグッズ(持ち運び式のフック等)が市販されているが、皆がそのようなグッズを常に持っているわけではなく、この開閉操作部材にウイルスが付着しているという懸念は払拭できない。
そこで、例えば特許文献1においては、扉の前面に固定される基部と、この基部が扉の前面に固定されたときにこの基部が前方に突出するように形成される足掛部とを備えることを特徴とする扉開閉操作具を提案している。この扉開閉操作具を用いると、扉に手を触れることなく、足を足掛部に掛けて開閉操作を行うことができる。
実用新案登録第3227836号公報
特許文献1に示す扉開閉操作具においては、足掛部の足への掛かり量が小さいとこの足掛部に力が掛かりにくく、すぐに足が外れて開扉操作をスムーズに行うことができない。このため、足掛部を基部から十分突出させる必要がある。ところが、足掛部の突出量を大きくすると、扉のすぐ近くを通行する際に不用意に足を引っ掛けやすくなり、通行の安全性の面では問題がある。
そこで、この発明は、扉の開扉操作具において、足による開扉操作の容易性と、通行の安全性の両立を図ることを課題とする。
上記の課題を解決するため、この発明では、
一対の軸受フランジが形成され、扉に固定されるベースと、
前記軸受フランジに挿通される第一軸体と、
前記第一軸体と隣り合って設けられる第二軸体と、
前記第二軸体が前記第一軸体の軸周りに起伏可能に、前記第一軸体と前記第二軸体を連結する起伏アームと、
を有し、前記第二軸体が前記扉に接近した収納状態と、前記第二軸体が前記扉から離れて使用者による前記扉の開扉操作を行う起立状態との間で、前記起伏アームを起伏可能とした開扉操作具、を構成した。
このようにすると、開扉操作を行わないときは、起伏アームを収納状態として通行の安全性を確保しつつ、開扉操作を行うときは、使用者が足で起伏アームを起立状態とすることで十分な踏み代を確保して、足による開扉操作を容易に行うことができる。
前記構成においては、
前記起伏アームが、側面視く字形に屈曲しており、前記収納状態において、前記第二軸体と前記扉の間に所定の大きさの隙間が確保される構成とするのが好ましい。
このようにすると、起伏アームの収納状態において形成された隙間につま先を容易に挿入して、この起伏アームを収納状態から起立状態に操作することができ、開扉操作をスムーズに行うことができる。
前記各構成においては、
前記ベースと前記起伏アームとの間に、前記起伏アームを前記起立状態側から前記収納状態側に向けて付勢する付勢部材が介在して設けられている構成とするのが好ましい。
このようにすると、使用者が開扉操作を完了して第二軸体から足を離すと、起伏アームが直ちに起立状態から収納状態に戻るため、扉近傍の通行の安全性を確実に確保することができる。
前記各構成においては、
前記第二軸体がその軸方向の両端部において一対の前記起伏アームによって支持されており、前記一対の起伏アームによって挟み込まれて軸方向に圧縮力が作用した状態の弾性材からなる管状部材に、前記第二軸体が挿通されている構成とするのが好ましい。
このようにすると、管状部材に作用する圧縮力によって、この管状部材が両起伏アームの間に突っ張った状態となり、この管状部材がその軸周りに自由に回転することができない。このため、使用者の足によって踏み込まれた際に、その踏み込み力を無駄なく起伏アームに伝達して、開扉操作をスムーズに行うことができる。
前記各構成においては、前記起伏アームの移動に連動する起伏伝達部材をさらに有し、前記起伏アームが前記収納状態側から前記起立状態側に移動すると、前記起伏伝達部材がその移動を前記扉のラッチ錠を解錠する解錠操作部材に伝達して前記ラッチ錠が解錠されるようにした構成とすることができる。
このようにすると、一般家庭で多く採用されているラッチ錠を有する扉(引き戸、開き戸)に対しても、解錠操作部材(ドアノブ、レバーハンドル、プッシュプルハンドル等)の操作によるラッチ錠の解錠動作を、このラッチ錠を有しない扉の開扉操作と同じ一連の操作の中で行うことができ、ラッチ錠を有する扉の開扉操作をスムーズに行うことができる。
この発明に係る開扉操作具は、収納状態と起立状態との間で起伏する起伏アームを備えた構成としたので、その収納状態において通行の安全性を確保しつつ、開扉操作を行うときは、使用者が足で起伏アームを起立状態とすることで十分な踏み代を確保して、その開扉操作を容易に行うことができる。
この発明に係る開扉操作具の一実施形態を示す斜視図 図1に示す開扉操作具の分解斜視図 図1に示す開扉操作具を開き戸式の扉に適用した例を示す斜視図 図1に示す開扉操作具の側面図であって、(a)は収納状態、(b)は起立状態 開き戸式の扉に設けた開扉操作具の操作状態を示す斜視図であって、(a)は第二軸体側につま先を掛けた状態、(b)はつま先で起伏アームを起立させた状態 図1に示す開扉操作具を引き戸式の扉に適用した例を示す斜視図 引き戸式の扉に設けた開扉操作具の操作状態を示す斜視図であって、(a)は第二軸体側につま先を掛けた状態、(b)はつま先で起伏アームを起立させた状態 図1に示す開扉操作具を扉に斜めに取り付けた状態を示す正面図 図1に示す開扉操作具を扉の両側に取り付けた状態を示す断面図 図1に示す開扉操作具とともにガード部材を扉に取り付けた状態を示す斜視図であって、(a)は引き戸式の扉の場合、(b)は開き戸式の扉の場合 開き戸式の扉に図1に示す開扉操作具を適用した応用例を示す斜視図
この発明に係る開扉操作具1の一実施形態を図面を用いて説明する。この開扉操作具1は、主に公共の場所に設置された扉に設けられ、この扉のドアノブ、レバーハンドル、引手等の開閉操作部材に触れることなく、足でこの扉を開扉するためのものである。この開扉操作具1は、図1及び図2に示すように、ベース2、第一軸体3、第二軸体4、及び、起伏アーム5を主要な構成要素としている。
ベース2は、長手方向の両端に一対の軸受フランジ6が起立する矩形板状の部材である。軸受フランジ6の両隣には、後述するストッパ7に形成された当接部8が当接可能な規制部9が形成されている。また、その板面には、複数の透孔10が形成されており、この透孔10にねじ等の固定部材11をねじ込むことでこのベース2が扉Dに固定される(図3、図4(a)(b)参照)。なお、このベース2には、その長手方向の両端にそれぞれ2か所ずつ規制部9を形成することで、ベース2の長手方向の向きに関係なくアセンブリ可能としているが、ストッパ7の回転方向に対応して、それぞれ1か所ずつ規制部9を形成してもよい。
第一軸体3は、前記一対の軸受フランジ6に挿通される棒状の部材である。この第一軸体3の両端には、その軸方向先端側に突出する突部12がそれぞれ形成されており、その突部12の外周の一部には切り欠き13が形成されている。また、この突部12の内側にはねじ穴14が形成されている。この第一軸体3は、ベース2に形成された一対の軸受フランジ6によってその両端部が支持される。
第二軸体4は、第一軸体3とほぼ同形状の棒状の部材である。この第二軸体4の両端には、その軸方向先端側に突出する突部15がそれぞれ形成されており、その突部15の周方向一部には切り欠き16が形成されている。また、この突部15の内側にはねじ穴17が形成されている。
第二軸体4には、弾性部材からなる管状部材18としてのゴム製ホース(以下、管状部材18と同じ符号を付する。)が同軸に設けられている。このゴム製ホース18の内径は第二軸体4の外径(両端の突部15を除いた同一径部)とほぼ同じであり、その長さは前記同一径部の軸方向長さよりも若干(例えば5%程度)長い。このゴム製ホース18の外周面の全周には、滑り止めとしての凹凸(その長さ方向に沿う複数の筋)が形成されている。
起伏アーム5は、側面視く字形に屈曲した板状の部材である。この起伏アームの長さ方向両端部には、挿入孔19、20が形成されている。この挿入孔19、20は、その内縁に円弧部と直線部を有し、第一軸体3及び第二軸体4に形成された突部12、15がちょうど挿し込まれる形状となっている。この挿し込み状態で、第一軸体3及び第二軸体4は、起伏アーム5に対し相対回転不能となる。起伏アーム5は、第一軸体3と第二軸体4をそれぞれアセンブリした状態で、第二軸体4が扉Dに接近した収納状態と、第二軸体4が扉Dから離れて使用者による第二軸体4の踏み込みによる開扉操作を行う起立状態との間で起伏可能となっている。
起伏アーム5には、この起伏アーム5の起立角度を所定の角度範囲内に規制するストッパ7が隣り合って設けられている。このストッパ7は、径方向外向きに突出する当接部8と、内縁に円弧部と直線部を有し、起伏アーム5に形成された挿入孔19と同じ形状の挿入孔21が形成された、カム形状をなす板状の部材である。
ベース2と起伏アーム5との間には、この起伏アーム5を起立状態側から収納状態側に向けて付勢する付勢部材22としてのトーションばね(以下、付勢部材22と同じ符号を付する。)が介在して設けられている。このトーションばね22のコイル部分は第一軸体3に挿し込まれている。そして、このトーションばね22の一方側の腕23はベース2の板面上に接するとともに、他方側の腕24は起伏アーム5に係止されている。このトーションばね22は、この開扉操作具1の不使用時には、起伏アーム5を確実に収納状態とする一方で、使用者がこの起伏アーム5を起立状態とする際にその操作の妨げとならない程度の付勢力を備えたものが選択される。
この開扉操作具1のアセンブリにおいては、まず、ベース2に形成された一対の軸受フランジ6の間に、トーションばね22をその一方側の腕23がベース2の板面上に接するようにセットする。そして、このトーションばね22と同軸に、一対の軸受フランジ6によって両端部が支持されるように第一軸体3を挿入する。その挿入後に軸受フランジ6の軸方向外側から第一軸体3の両端部にワッシャ25を設けるとともに、第一軸体3に形成された突部12の切り欠き13の位置に合わせてその両端部にストッパ7を設ける。
さらに、第二軸体4にゴム製ホース18を同軸に通した上で、この第二軸体4の両端にワッシャ26を設ける。そして、第一軸体3と第二軸体4のそれぞれの両端に、各軸体3、4に形成された突部12、15の切り欠き13、16の位置に合わせて起伏アーム5を取り付ける。このとき、側面視く字形の起伏アーム5の突出側(起伏アーム5の中間部)がベース2側に向くようにする。最後に、ワッシャ27を介して両軸体3、4の突部12、15に形成されたねじ穴14、17にねじ28をねじ込み、さらに、トーションばね22の他方側の腕24を起伏アーム5に係止する。これにより、起伏アーム5はベース2側に向けて付勢される。
ゴム製ホース18の長さは第二軸体4の同一径部の軸方向長さよりも若干長くカットされているため、開扉操作具1のアセンブリ状態において、ゴム製ホース18は、長さ方向の両側からワッシャ26を介して一対の起伏アーム5からの圧縮力によって挟み込まれた状態となっている。このため、ゴム製ホース18が第二軸体4に対して軸周りに相対回転するのを防止して、使用者の踏み込み力によって起伏アーム5をスムーズに起立状態とすることができる。
この開扉操作具1は、例えば図3に示す開き戸式の扉Dに適用することができ、この開扉操作具1を取り付けることで、ドアハンドル等の開閉操作部材Hに触れることなくこの扉Dを開くことができる。その取り付け位置は、足Fで開扉操作を容易に行うために(図5(a)(b)参照)扉Dの開口側の下部とするのが好ましい。開き戸式の扉Dの場合は、第一軸体3に対し第二軸体4がちょうど上側となるように取り付けると、その開扉操作をスムーズに行うことができる。
このとき、図4(a)に示すように、収納状態(不使用時)においては、トーションばね22(図1参照)の付勢力によって起伏アーム5が扉Dに沿うように接近しており、扉Dの表面からの開扉操作具1の突出量が小さい(図4(a)中のAを参照)。このため、扉Dの近くを通行する際の安全性を確保することができる。その一方で、図4(b)に示すように、起立状態(使用時)においては、トーションばね22の付勢力に抗して起伏アーム5が扉Dから離れるように大きく起立する(図4(b)中のBを参照)。このため、十分な踏み代を確保して、足Fによる扉Dの開扉操作を容易に行うことができる。起立状態における起伏アーム5の起立量は、足Fの土踏まずが第二軸体4(ゴム製ホース18)の位置となる程度とするのが好ましい。
開き戸式の扉Dの開扉操作においては、図5(a)に示すように、収納状態の位置にある第二軸体4(ゴム製ホース18)側に足Fのつま先を掛けて、図5(b)に示すように、つま先を下向きに踏み込む。すると、起伏アーム5の一端側に設けられた第一軸体3と、この第一軸体3に設けられたストッパ7がその軸周りに回転し、ストッパ7の当接部8がベース2の規制部9に当接して、起伏アーム5が起立状態となる。そして、この起立状態のまま第二軸体4(ゴム製ホース18)を手前側に足Fで引き寄せて開扉操作を行う。
この開扉操作具1においては、第二軸体4にゴム製ホース18を設けるとともに、その外周面の全周に、滑り止めとしての凹凸(その長さ方向に沿う複数の筋)を形成したので、靴、スリッパ、サンダル等の履物の種類によらず容易に開扉操作を行うことができる。また、ゴム製ホース18を採用することにより、接触時の足当たりがソフトになり、素足でもスムーズかつ安全に開扉操作を行うことができる。
この開扉操作具1は、例えば図6に示す引き戸式の扉Dにも適用することができ、この開扉操作具1を取り付けることで、ドアハンドル等の開閉操作部材Hに触れることなくこの扉Dを開くことができる。その取り付け位置は、足Fで開扉操作を容易に行うために(図7(a)(b)参照)扉Dの開口側の下部とするのが好ましい。左から右に向かって開く引き戸式の扉Dの場合は、第一軸体3に対し第二軸体4が左側となるように取り付けられる。
引き戸式の扉Dの開扉操作においては、図7(a)に示すように、収納状態の位置にある第二軸体4(ゴム製ホース18)側に足Fのつま先を掛けて、図7(b)に示すように、つま先を開扉方向である右向きに動かして起伏アーム5を引き起こす。すると、起伏アーム5の一端側に設けられた第一軸体3と、この第一軸体3に設けられたストッパ7がその軸周りに回転し、ストッパ7の当接部8がベース2の規制部9に当接して、起伏アーム5が起立状態となる。そして、この起立状態のまま第二軸体4(ゴム製ホース18)に押し当てた足Fを右側に動かして開扉操作を行う。
図7(a)(b)に示す引き戸式の扉Dの開扉操作においては、足Fの側面で第二軸体4(ゴム製ホース18)を操作するが、例えば革靴のときにその靴の表面に傷や汚れが付着するおそれがある。この場合、例えば、図8に示すように、この開扉操作具1を扉Dに対して斜めに取り付けるのがより好ましい。このようにすると、靴の表面に第二軸体4(ゴム製ホース18)が直接接触しにくいため、その表面に傷や汚れが付着するのを極力防止することができる。また、足裏からの踏み込み力が第二軸体4(ゴム製ホース18)に作用しやすくなるため、開扉操作をよりスムーズに行うことができる。
この開扉操作具1は、図9に示すように、扉Dの両側に設けることもできる。このようにすると、この扉Dのいずれの側からも容易に開扉操作を行うことができる。また、扉Dの両側に設けた開扉操作具1をボルト29とナット30を用いて連結することにより、例えば図4(a)(b)に示したように、扉Dの片側から固定部材11で固定した場合と比較して、この開扉操作具1を一層強固に固定することができる。
この開扉操作具1は足Fで操作されるため、その際に勢い余って扉Dを蹴ってしまい、この扉Dを傷付けてしまうおそれがある。また、靴に付いていた泥等の汚れがそのまま扉Dに付着してその見栄えを損なうおそれもある。そこで、例えば、図10(a)(b)に示すように、この開扉操作具1の背面となる扉面にガード部材31を設けることもできる。このようにすると、扉Dの傷付きや汚れを防止することができる。このガード部材31には、扉D側に蹴り込まれる力が作用する一方で、引き剥がす力が作用することはほとんどない。このため、扉Dへの穴あけを伴うねじ止め等の強固な固定は不要であり、両面テープ等の簡便な施工によって取り付けることができる。
上記においては、公共の場所等に広く用いられている、ラッチ錠が付いていない開き戸式又は引き戸式の扉Dに適用される開扉操作具1について説明したが、一般住宅ではラッチ錠が取り付けられている扉Dも多い。この開扉操作具1は、ラッチ錠付きの扉Dにも適用することができる。
例えば、図11に示すラッチ錠付きの開き戸式の扉D(ラッチ錠は図示せず)においては、開閉操作部材Hが、下向きの回動操作によってラッチ錠を解錠する解錠操作部材32を兼ねている。この開扉操作具1の起伏アーム5には、その起伏を解錠操作部材32に伝達する起伏伝達部材33が設けられている。この実施形態では、起伏伝達部材33としてワイヤ部材を用いているが、起伏アーム5の移動を解錠操作部材32にスムーズに伝達できる限りにおいて他の部材を採用することもできる。
使用者が足Fで踏み込んで起伏アーム5が収納状態側から起立状態側に下向きに移動すると、起伏伝達部材33がその下向きの移動を扉Dのラッチ錠を解錠する解錠操作部材32(ここではレバーハンドル)に伝達して、この解錠操作部材32を下向きに回動させることでラッチ錠が解錠される。ラッチ錠が解錠されると、上記と同様に、起伏アーム5を手前側に足Fで引き寄せて開扉操作を行うことができる。なお、図11では、開き戸式の扉Dを例示したが、引き戸式の扉Dにも、起伏伝達部材33を採用した構成を適用することができる。
上記の各実施形態は全ての点において例示に過ぎず、扉Dの開扉操作具1において、足Fによる開扉操作の容易性と、通行の安全性の両立を図る、というこの発明の課題を解決し得る限りにおいて、各構成部材の素材、形状、数、配置等を適宜変更することができる。
例えば、上記においては、第二軸体4に弾性材からなる管状部材18を設けることで、第二軸体4に滑り止め作用とクッション性を付与したが、クッション性が不要の場合は、第二軸体4に滑り止め用のローレット加工等を直接施すことも考えられる。このようにすれば、部材コストをさらに削減できる可能性がある。
また、上記においては、側面視く字形の起伏アーム5を採用することで、収納状態において、扉Dと第二軸体4との間に足Fのつま先を掛ける程度の隙間を確保したが、ストレート状の起伏アーム5を採用することも考えられる。このようにすると、収納状態における前記隙間が側面視く字形の起伏アーム5を採用したときよりも狭くなり、通行の安全性をさらに向上できる可能性がある。
また、上記においては、第一軸体3の両側にストッパ7を設けたが、ストッパ7を一つだけ設けた構成、又は、ストッパ7を設けない構成とすることも考えられる。このようにすると、部材コストをさらに削減できる可能性がある。
また、上記においては、付勢部材22(トーションばね)によって起伏アーム5を起立状態側から収納状態側に向けて付勢する構成としたが、この付勢部材22を設けずに、使用者が開扉操作後に自ら収納状態に戻すようにしてもよい。このようにすると、部材コストをさらに削減できる可能性がある。
1 開扉操作具
2 ベース
3 第一軸体
4 第二軸体
5 起伏アーム
6 軸受フランジ
7 ストッパ
8 当接部
9 規制部
10 透孔
11 固定部材
12、15 突部
13、16 切り欠き
14、17 ねじ穴
18 管状部材(ゴム製ホース)
19、20、21 挿入孔
22 付勢部材(トーションばね)
23 (一方側の)腕
24 (他方側の)腕
25、26、27 ワッシャ
28 ねじ
29 ボルト
30 ナット
31 ガード部材
32 解錠操作部材
33 起伏伝達部材
D 扉
H 開閉操作部材
F 足

Claims (5)

  1. 一対の軸受フランジ(6)が形成され、扉(D)に固定されるベース(2)と、
    前記軸受フランジ(6)に挿通される第一軸体(3)と、
    前記第一軸体(3)と隣り合って設けられる第二軸体(4)と、
    前記第二軸体(4)が前記第一軸体(3)の軸周りに起伏可能に、前記第一軸体(3)と前記第二軸体(4)を連結する起伏アーム(5)と、
    を有し、前記第二軸体(4)が前記扉(D)に接近した収納状態と、前記第二軸体(4)が前記扉(D)から離れて使用者による前記扉(D)の開扉操作を行う起立状態との間で、前記起伏アーム(5)を起伏可能とした開扉操作具。
  2. 前記起伏アーム(5)が、側面視く字形に屈曲しており、前記収納状態において、前記第二軸体(4)と前記扉(D)の間に所定の大きさの隙間が確保される請求項1に記載の開扉操作具。
  3. 前記ベース(2)と前記起伏アーム(5)との間に、前記起伏アーム(5)を前記起立状態側から前記収納状態側に向けて付勢する付勢部材(22)が介在して設けられている請求項1又は2に記載の開扉操作具。
  4. 前記第二軸体(4)がその軸方向の両端部において一対の前記起伏アーム(5)によって支持されており、前記一対の起伏アーム(5)によって挟み込まれて軸方向に圧縮力が作用した状態の弾性材からなる管状部材(18)に、前記第二軸体(4)が挿通されている請求項1から3のいずれか1項に記載の開扉操作具。
  5. 前記起伏アーム(5)の移動に連動する起伏伝達部材(33)をさらに有し、前記起伏アーム(5)が前記収納状態側から前記起立状態側に移動すると、前記起伏伝達部材(33)がその移動を前記扉(D)のラッチ錠を解錠する解錠操作部材(32)に伝達して前記ラッチ錠が解錠されるようにした請求項1から4のいずれか1項に記載の開扉操作具。
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