JP2022063543A - ドロアトレイ、硬貨処理装置および硬貨処理システム - Google Patents

ドロアトレイ、硬貨処理装置および硬貨処理システム Download PDF

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Abstract

【課題】容易な作業で異なる種類のドロアに硬貨を収納することができるドロアトレイを提供すること。【解決手段】ドロアトレイは、区画を有するドロアの前記区画に硬貨を収納する硬貨処理装置に設けられるドロアトレイであって、前記ドロアが載置される載置部と、前記載置部における前記ドロアの載置位置を前記ドロアの種類に応じた位置に規制する規制部と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、ドロアトレイ、硬貨処理装置および硬貨処理システムに関する。
従来、店舗内に設けられた現金管理システムとして、入出金を行って精算処理を行う第1の現金処理装置と、第1の現金処理装置に装填する現金を出金し、第1の現金処理装置から回収した現金を入金する第2の現金処理装置と、を有するシステムが知られている。第1の現金処理装置は店舗内のレジカウンタに配置され、第2の現金処理装置は店舗内のバックオフィスに配置される。このような現金管理システムでは、第1の現金処理装置と第2の現金処理装置との間における現金の搬送に、ドロアが用いられることがある。
例えば、大型店舗においては、フロアや売り場に応じて様々なタイプの第1の現金処理装置が導入される場合がある。この場合、第1の現金処理装置に用いられるドロアも、様々なタイプが存在する場合がある。また、モール(大型ショッピングセンター)などにおいて様々なテナント店に対して釣銭準備金を提供するような運用の場合、特にドロアのタイプも多様化し、複数タイプのドロアに対応する必要があった。このような複数タイプのドロアに対して釣銭を準備するための装置として、例えば、特許文献1に記載のような装置が知られている。
特許文献1に記載の装置では、ティル(ドロア)のタイプに応じた複数のシュートを用意しておき、ティルに対応したシュートを装置に取り付けることによって、各ティルに釣銭を準備できるようになっている。
欧州特許第1256915号明細書
しかしながら、特許文献1のような装置では、1種類のシュートで1種類のドロアにしか硬貨を収納できないため、異なる種類のドロアごとにシュートを交換する必要があり、多様なドロアに対応するために、煩雑な作業が必要であった。
本発明は、容易な作業で異なる種類のドロアに硬貨を収納することができるドロアトレイ、硬貨処理装置および硬貨処理システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のドロアトレイは、区画を有するドロアの前記区画に硬貨を収納する硬貨処理装置に設けられるドロアトレイであって、前記ドロアが載置される載置部と、前記載置部における前記ドロアの載置位置を前記ドロアの種類に応じた位置に規制する規制部と、を備える。
本発明の硬貨処理装置は、上述のドロアトレイと、前記ドロアトレイの前記規制部で載置位置が規制された前記ドロアに硬貨を搬送する搬送部と、を備える。
本発明の硬貨処理システムは、上述の複数のドロアトレイと、前記複数のドロアトレイのうちいずれか1つのドロアトレイの前記規制部で載置位置が規制された前記ドロアに硬貨を搬送する搬送部と、を備え、前記複数のドロアトレイは、それぞれ前記硬貨処理装置に装着されるように構成され、前記複数のドロアトレイの前記規制部は、前記ドロアの種類に応じた位置に前記ドロアの位置を規制するように、前記載置部に配置されている。
本発明のドロアトレイ、硬貨処理装置および硬貨処理システムによれば、容易な作業で異なる種類のドロアに硬貨を収納することができる。
本発明の一実施の形態に係る貨幣処理システムの概略構成を示すブロック図である。 本発明の一実施の形態に係る第1のドロアが正しい向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2のドロアが正しい向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置の外観の斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに硬貨を補充するときの状態を示す。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに硬貨を補充するときの状態を示す。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットを装着するときの様子を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2の硬貨処理装置にドロアを装着するときの様子を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第1のドロアが載置されるように調整されたドロアトレイを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る水平位置規制部材を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2のドロアが載置されるように調整されたドロアトレイを示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第2のドロアが逆向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第3のドロアが正しい向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。 本発明の一実施の形態に係る第3のドロアが載置されるように調整されたドロアトレイを示す斜視図である。 本発明の第3の変形例に係る係合孔を有するドロアの斜視図である。 本発明の第3の変形例に係るドロアがドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。 本発明の参考例に係る出金部の要部の概略構成を示す模式図であって、ドロアトレイが装着されていない状態を示す。 本発明の参考例に係る出金部の要部の概略構成を示す模式図であって、ドロアトレイが装着されている状態を示す。 本発明の参考例に係る出金部の要部の概略構成を示す模式図であって、回収筐体がフルになった状態を示す。
[実施の形態]
以下、本発明の一実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
<貨幣処理システムの構成>
まず、貨幣処理システムの構成について説明する。本実施の形態において、店舗のフロントオフィスとは、顧客が商品の精算を行う貨幣精算装置が設置されているエリアをいう。店舗のバックオフィスとは、貨幣精算装置で扱われる紙幣および硬貨を管理する装置が設置されているエリアをいう。なお、本実施の形態において、紙幣および硬貨をまとめて、貨幣という場合がある。図1は、本発明の一実施の形態に係る貨幣処理システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、第1のドロアが正しい向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。図3は、第2のドロアが正しい向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。
図1に示す貨幣処理システム1は、流通向けのシステムであり、店舗に設置されている。貨幣処理システム1は、貨幣精算装置11と、第1のPOSレジスタ装置14と、第2のPOSレジスタ装置15と、入出金装置21と、貨幣管理装置25と、POS管理装置26と、硬貨搬送カセット30と、を備える。なお、貨幣処理システム1は、2台以上の貨幣精算装置11を備えていてもよいし、2台のPOSレジスタ装置のうち一方のみを備えていてもよいし、3台以上のPOSレジスタ装置を備えていてもよい。
貨幣精算装置11は、店舗のフロントオフィスの一例であるチェックアウトカウンタ10に設置されている。貨幣精算装置11は、店員または顧客自らによって操作され、店員と顧客との間の精算処理に用いられる。貨幣精算装置11は、顧客が支払った代金を入金し、あるいは、顧客へ支払う釣銭を出金する。貨幣精算装置11は、店員によって操作される図示しないPOSレジスタ、または、顧客によって操作される図示しないセルフチェックアウト用レジスタと、通信可能に接続されている。なお、貨幣精算装置11は、POSレジスタまたはセルフチェックアウト用レジスタと一体に構成されていてもよい。
貨幣精算装置11は、紙幣を処理する第1の紙幣処理装置12と、硬貨C(図6参照)を処理する第1の硬貨処理装置13と、を備える。なお、貨幣精算装置11は、硬貨Cの入出金処理のみを行う装置であってもよい。
第1,第2のPOSレジスタ装置14,15は、チェックアウトカウンタ10に設置されている。店員が手作業で第1のPOSレジスタ装置14の第1のドロア41および第2のPOSレジスタ装置15の第2のドロア42に貨幣を出し入れすることで、第1,第2のPOSレジスタ装置14,15の精算処理が行われる。なお、第1のドロア41および第2のドロア42を区別して説明する必要がない場合、第1のドロア41および第2のドロア42のうち少なくとも一方を「ドロア40」という場合がある。
入出金装置21、貨幣管理装置25およびPOS管理装置26は、店舗のバックオフィス20に設置されている。入出金装置21は、各貨幣精算装置11と、第1,第2のPOSレジスタ装置14,15と、に通信可能に接続されている。入出金装置21は、貨幣精算装置11および第1,第2のPOSレジスタ装置14,15へ装填するための釣銭準備金を出金し、あるいは、貨幣精算装置11および第1,第2のPOSレジスタ装置14,15から回収した売上金を入金する。入出金装置21は、紙幣を処理する第2の紙幣処理装置22と、硬貨Cを処理する第2の硬貨処理装置23と、を備える。第2の硬貨処理装置23の詳細については後述する。
貨幣管理装置25は、LAN(Local Area Network)等を介して各貨幣精算装置11、第1,第2のPOSレジスタ装置14,15および入出金装置21と通信可能に接続されている。貨幣管理装置25は、各貨幣精算装置11、第1,第2のPOSレジスタ装置14,15および入出金装置21に収納されている貨幣を管理する。POS管理装置26は、商品の流れを管理する。
硬貨搬送カセット30は、貨幣精算装置11の第1の硬貨処理装置13と、入出金装置21の第2の硬貨処理装置23と、に着脱される。店員は、硬貨搬送カセット30を用いて、第1の硬貨処理装置13と、第2の硬貨処理装置23との間における硬貨Cの搬送を行う。
第1のドロア41は、第1のPOSレジスタ装置14と、入出金装置21の第2の硬貨処理装置23と、に着脱される。第1のドロア41は、図2に示すように、複数の区画41Aを備える。複数の区画41Aには、互いに異なる金種の硬貨Cが収納される。第2のドロア42は、第2のPOSレジスタ装置15と、入出金装置21の第2の硬貨処理装置23と、に着脱される。
第2のドロア42は、図3に示すように、第1のドロア41とは異なる形状に形成されている。第2のドロア42の高さは、第1のドロア41の高さよりも低くなっている。第2のドロア42は、複数の区画42Aを備える。複数の区画42Aには、互いに異なる金種の硬貨Cが収納される。第2のドロア42の各区画42Aの開口部の大きさは、第1のドロア41の各区画41Aの開口部の大きさとほぼ同じになっている。第2のドロア42の各区画42Aの配列は、第1のドロア41の各区画41Aの配列とほぼ同じになっている。
なお、区画41Aおよび区画42Aを区別して説明する必要がない場合、区画41Aおよび区画42Aのうち少なくとも一方を「区画40A」という場合がある。各区画41A,42Aに収納される金種は、第1,第2のドロア41,42の運用にしたがって決められればよく、例えば2個の区画41Aに1つの金種の硬貨Cが収納されてもよい。店員は、例えば、釣銭準備金の装填時あるいは売上金の回収時には、第1,第2のドロア41,42を用いて、第1,第2のPOSレジスタ装置14,15と、第2の硬貨処理装置23と、の間における硬貨Cの搬送を行う。
<入出金装置の第2の硬貨処理装置の構成>
次に、第2の硬貨処理装置23の構成について説明する。図4は、第2の硬貨処理装置の外観の斜視図である。図5は、第2の硬貨処理装置を右側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに硬貨を補充するときの状態を示す。図6は、第2の硬貨処理装置を前側から見たときの内部構成を示す模式図であって、ドロアに硬貨を補充するときの状態を示す。図7Aは、第2の硬貨処理装置に硬貨搬送カセットを装着するときの様子を示す斜視図である。図7Bは、第2の硬貨処理装置にドロアを装着するときの様子を示す斜視図である。
まず、第2の硬貨処理装置23の外側から見える構成について説明する。第2の硬貨処理装置23は、図4、図5および図6に示すように、筐体231と、第2のカセット装着部232と、入金部233と、出金部234と、を備える。
第2のカセット装着部232は、図5および図6に示すように、筐体231おける上方かつ前方に設けられた凹んだ部分によって構成されている。第2のカセット装着部232は、図5および図6に二点鎖線で示すように、硬貨搬送カセット30を装着できるように構成されている。
入金部233は、筐体231における上方かつ前方に設けられ、硬貨Cを第2の硬貨処理装置23に入金できるように構成されている。入金部233は、第1の受入口233Aと、第2の受入口233Bと、カバー233Cと、を備える。
第1の受入口233Aは、第2のカセット装着部232に装着された硬貨搬送カセット30から排出される硬貨Cを、受け入れできるように構成されている。
第2の受入口233Bは、第2のカセット装着部232を構成する底面部に設けられた開口部である。第2の受入口233Bは、第2のカセット装着部232に硬貨搬送カセット30が装着されたときに、硬貨搬送カセット30によって覆われるように構成されている。
カバー233Cは、筐体231に対して回動し、第1の受入口233Aおよび第2のカセット装着部232を覆う閉じた状態と、第1の受入口233Aおよび第2のカセット装着部232を覆わない開いた状態と、に切り替えられる。カバー233Cには、カバー233Cが閉じた状態のときに、第2の受入口233Bを介して、手で第2の硬貨処理装置23に硬貨Cを入金するための図示しない開口部が設けられている。カバー233Cが開いた状態では、第2のカセット装着部232が露出し、硬貨搬送カセット30を装着することができる。
出金部234は、図7Aおよび図7Bに示すように、筐体231における下側部分から手前に引き出すことができる引き出し部234Aを備える。引き出し部234A内における前側部分には、第1のカセット装着部234Bが設けられている。第1のカセット装着部234Bには、図7Bに示すように、硬貨搬送カセット30が装着される。引き出し部234A内における第1のカセット装着部234Bよりも後ろ側には、図7Bに示すように、ドロア装着部234Cが設けられている。ドロア装着部234Cには、図7Aに示すように、ドロアトレイ50を介してドロア40が装着される。なお、ドロアトレイ50の詳細な構成については後述する。
次に、第2の硬貨処理装置23の内部構成について説明する。第2の硬貨処理装置23は、図5および図6に示すように、繰出部235と、上側搬送部236と、識別部237と、収納部238と、リジェクト部239と、オーバーフロー収納部240と、偽貨収納部241と、返却部242と、複数の上シュート243と、下側搬送部244と、切替部247と、制御部248と、をさらに備える。
出金部234のドロア装着部234Cには、回収筐体234Dが設けられている。回収筐体234Dの上面は、開口している。回収筐体234Dの内部には、ドロア40が載置されたドロアトレイ50が装着される。回収筐体234Dの内部は、ドロア40およびドロアトレイ50が装着されていない状態では、収納部238に収納された硬貨Cを回収する回収部234Eとして機能する。
繰出部235は、第1の受入口233Aを介して硬貨搬送カセット30から入金された硬貨Cや、第2の受入口233Bから入金された硬貨Cを受け入れて1枚ずつ繰り出したり、返却部242に落下させたりできるように構成されている。
上側搬送部236は、繰出部235から繰り出された硬貨Cを搬送する。
識別部237は、上側搬送部236に設けられ、入金部233から入金された硬貨Cの金種、真偽、正損などを識別して、硬貨Cを計数する。
収納部238は、収納庫238A,238B,238C,238D,238E,238F,238G,238H(以下、「収納庫238A~238H」という場合がある)を備える。収納庫238A~238Hは、硬貨Cを収納したり、収納した硬貨Cを繰り出したりできるように構成されている。収納庫238A~238Dは、筐体231内における右側において、前後方向に並ぶように設けられている。収納庫238E~238Hは、筐体231内における左側において、前後方向に並ぶように設けられている。図5では、収納庫238E~238Hは、収納庫238A~238Dに隠れている。図6では、収納庫238B~238D,238F~238Hは、収納庫238A,238Eに隠れている。収納庫238A~238Hにそれぞれ収納される金種は、予め設定されている。
リジェクト部239は、識別部237において、処理対象外や識別不能と識別された硬貨Cをリジェクト硬貨として収納する。リジェクト部239は、筐体231の図示しないカバーを開けることで、筐体231の前面側から引き出される。
オーバーフロー収納部240は、収納庫238A~238Hにおける硬貨Cの保留数が設定された所定の保留数を超えた場合、保留できなくなった硬貨Cをオーバーフロー硬貨として収納する。オーバーフロー収納部240は、筐体231の前面側から引き出される。
偽貨収納部241は、識別部237において、偽貨と識別された硬貨Cを収納する。偽貨収納部241は、筐体231の前面側から引き出される。
返却部242は、繰出部235から落下した硬貨Cを収納する。返却部242は、筐体231の前面側から引き出される。
上シュート243は、上側搬送部236における識別部237よりも、硬貨Cの搬送方向下流に設けられている。上シュート243は、硬貨Cの搬送方向に一列に並んで設けられている。複数の上シュート243のうち8個の上シュート243Aは、収納庫238A~238Hのうちいずれか1つに、硬貨Cを案内できるように構成されている。他の1個の上シュート243Bは、リジェクト部239に、リジェクト硬貨を案内できるように構成されている。さらに他の1個の上シュート243Cは、オーバーフロー収納部240に、オーバーフロー硬貨を案内できるように構成されている。残りの1個の上シュート243Dは、偽貨収納部241に、偽貨を案内できるように構成されている。上シュート243は、図示しないゲートによって通常閉じられており、当該ゲートを開くことによって、硬貨Cを上記各部に案内する。
下側搬送部244は、収納部238から繰り出された硬貨Cを、ドロア装着部234Cに装着されたドロア40、または、第1のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30に搬送する。下側搬送部244は、第1のルート構成部245と、第2のルート構成部246と、を備える。
第1のルート構成部245は、収納部238から繰り出された硬貨Cをドロア装着部234Cに装着されたドロア40に案内する第1のルート245Rを構成する。第1のルート構成部245は、ドロア用シュート245A,245B,245C,245D,245E,245F,245G,245H(以下、「ドロア用シュート245A~245H」という場合がある)を備える。ドロア用シュート245A~245Hは、それぞれ収納庫238A~238Hの下方に1つずつ設けられている。図5では、ドロア用シュート245E~245Hは、ドロア用シュート245A~245Dに隠れている。図6では、ドロア用シュート245B~245D,245F~245Hは、ドロア用シュート245A,245Eに隠れている。ドロア用シュート245A~245Dは、第1のシュートユニット245Jを構成し、収納庫238A~238Dから一体的に取り外される。ドロア用シュート245E~245Hは、第2のシュートユニット245Kを構成し、収納庫238E~238Hから一体的に取り外される。なお、1個のシュートユニットをドロア用シュート245A~245Hで構成してもよい。ドロア用シュート245A~245Hは、収納庫238A~238Hに収納された硬貨Cを、ドロア装着部234Cに装着されたドロア40に案内する。
なお、収納庫238A~238Hには、第1,第2のシュートユニット245J,245Kとは異なる種類のシュートユニットが取り付け可能である。当該異なる種類のシュートユニットが収納庫238A~238Hに取り付けられた場合、ドロア用シュートの下端(硬貨Cの出口)の高さおよび水平方向の位置のうち少なくとも一方が、第1,第2のシュートユニット245J,245Kを取り付けた場合と異なる場合がある。
第2のルート構成部246は、収納部238から繰り出された硬貨Cを第1のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30に案内する第2のルート246Rを構成する。第2のルート構成部246は、ドロア用シュート245A~245Dで構成される前後方向の列と、ドロア用シュート245E~245Hで構成される前後方向の列と、の間に設けられている。第2のルート構成部246は、駆動プーリ246Aと従動プーリ246Bとに掛け回された搬送ベルト246Cを備える。搬送ベルト246Cは、図示しない搬送モータの駆動に伴う駆動プーリ246Aの回転に伴い回転し、収納庫238A~238Hに収納された硬貨Cを、第1のカセット装着部234Bに装着された硬貨搬送カセット30の図示しない受入口に案内する。
切替部247は、制御部248の制御によって駆動する。切替部247は、収納庫238A~238Hに収納された硬貨Cの案内先を、第1のルート245R(ドロア用シュート245A~245H)、または、第2のルート246R(搬送ベルト246C)に切り替える。
制御部248は、第2の硬貨処理装置23全体の動作を制御する。制御部248は、硬貨搬送カセット30によって第1の硬貨処理装置13から回収された硬貨や、第1,第2のドロア41,42によって第1,第2のPOSレジスタ装置14,15から回収された硬貨Cを計数する。制御部248は、収納庫238A~238Hに収納された硬貨Cを硬貨搬送カセット30あるいはドロア40に補充する。このような硬貨Cの補充処理については後述する。
また、第2の硬貨処理装置23には、図示しない操作表示部が接続されている。操作表示部は、第2の紙幣処理装置22および第2の硬貨処理装置23における貨幣処理に関する情報を入力するための操作部、および、貨幣処理に関する情報を表示する表示部として機能する。
<ドロアトレイの構成>
次に、ドロアトレイ50の構成について説明する。図8は、第1のドロアが載置されるように調整されたドロアトレイを示す斜視図である。図9は、水平位置規制部材を示す斜視図である。
ドロアトレイ50は、図8に示すように、載置部51と、規制部52と、を備える。
載置部51は、載置台511と、一対の側面部512と、を備える。載置台511には、ドロア40が載置される。載置台511は、平面視での大きさがドロア40よりも大きい長方形板状に形成されている。載置台511には、複数の第1のねじ孔511Aが設けられている。一対の側面部512は、載置部51の互いに対向する一対の側縁から上方に延びるように設けられている。各側面部512の左右両端側には、上下に延び、かつ、各側面部512を貫通する第1の調整用長孔512A(一部の第1の調整用長孔512Aは図示されていない)が設けられている。
規制部52は、載置部51におけるドロア40の載置位置をドロア40の種類に応じた位置に規制する。規制部52は、水平位置規制部材53と、高さ位置規制部材54と、を備える。
水平位置規制部材53は、ドロア40の高さ方向と直交する水平方向の位置を規制する。水平位置規制部材53は、図8および図9に示すように、底面当接部531と、側面当接部532と、を備える。
底面当接部531は、略四角板状に形成されている。底面当接部531には、ドロア40の底面が当接する。底面当接部531における互いに対向する一対の側縁側には、当該側縁と平行な方向に延びる長溝部531Aが設けられている。長溝部531Aには、底面当接部531を貫通し、当該長溝部531Aと同じ方向に延びる第2の調整用長孔531Bが設けられている。第2の調整用長孔531Bには、図示しないねじのねじ軸部が挿通され、長溝部531Aには、ねじのねじ頭部が嵌め込まれる。長溝部531Aの深さは、ねじ頭部の高さよりも深くなっており、ねじ頭部が底面当接部531の上面から突出しないように構成されている。
底面当接部531における一対の長溝部531Aで挟まれている領域には、底面当接部531を貫通する4個の貫通孔が設けられている。各貫通孔の内部には、第1の載置補助部材533、第2の載置補助部材534、第3の載置補助部材535および第4の載置補助部材536が、それぞれ設けられている。第1~第4の載置補助部材533~536は、底面当接部531の貫通孔に、棒状の連結部537(一部の連結部537は図示されていない)を介して連結されている。第1~第4の載置補助部材533~536は、連結部537が切断されることによって、底面当接部531から分離される。
第1の載置補助部材533は、底面当接部531と同じ厚さの円板状に形成されている。第1の載置補助部材533の上面には、ねじのねじ頭部が嵌め込まれる凹部533Aが設けられている。凹部533Aの中央には、第1の載置補助部材533を貫通し、ねじのねじ軸部が挿通される挿通孔533Bが設けられている。凹部533Aの深さは、ねじ頭部の高さよりも深くなっており、ねじ頭部が第1の載置補助部材533の上面から突出しないように構成されている。
第2の載置補助部材534は、底面当接部531と同じ厚さ、かつ、第1の載置補助部材533とほぼ同じ形の円板状に形成されている。第2の載置補助部材534の中央には、第2の載置補助部材534を貫通し、ねじ55(図2参照)のねじ軸部が挿通される挿通孔534Aが設けられている。第2の載置補助部材534の上面には、第1の載置補助部材533のように、ねじ頭部が嵌め込まれる凹部が設けられていない。
第3の載置補助部材535は、第2の載置補助部材534よりも外径が小さく、かつ、高さが第2の載置補助部材534と同じ円筒状に形成されている。第3の載置補助部材535の挿通孔535Aには、ねじのねじ軸部が挿通される。
第4の載置補助部材536は、第3の載置補助部材535と外径がほぼ同じであり、かつ、高さが第3の載置補助部材535よりも低い円筒状に形成されている。第4の載置補助部材536の挿通孔536Aには、ねじのねじ軸部が挿通される。
側面当接部532には、ドロア40の側面部が当接する。側面当接部532は、底面当接部531の板状の主面に対して直交する方向に延びる一対の立設部532Aと、一対の立設部532Aの上端を連結する架橋部532Bと、を備える。一対の立設部532Aは、底面当接部531の側縁において、一対の立設部532Aが並ぶ方向が長溝部531Aが延びる方向と直交するように設けられている。
例えば、底面当接部531、側面当接部532および第1~第4の載置補助部材533~536は、一体成形されている。
水平位置規制部材53は、ねじ軸部が底面当接部531の第2の調整用長孔531Bに挿通され、載置部51の第1のねじ孔511Aに螺合された図示しないねじによって、載置部51に取り付けられる。第1のねじ孔511Aおよびねじは、載置部51に対して規制部52を位置決めする位置決め部として機能する。
高さ位置規制部材54は、図8に示すように、略長方形板状に形成されている。高さ位置規制部材54には、当該高さ位置規制部材54の長手方向に沿って、複数の第2のねじ孔541が設けられている。高さ位置規制部材54は、ねじ軸部が側面部512の第1の調整用長孔512Aに挿通され、第2のねじ孔541に螺合された図示しないねじによって、上下に延びるように側面部512に取り付けられる。第2のねじ孔541およびねじは、載置部51に対して規制部52を位置決めする位置決め部として機能する。1個の高さ位置規制部材54を側面部512に取り付けるためのねじの本数は、特に限定されないが、高さ位置規制部材54がずれないように2本以上であることが好ましい。
<ドロアトレイへのドロアの載置方法>
次に、ドロアトレイ50へのドロア40の載置方法について説明する。図10は、第2のドロアが載置されるように調整されたドロアトレイを示す斜視図である。図11は、第2のドロアが逆向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。図12は、第3のドロアが正しい向きでドロアトレイに載置された状態を示す斜視図である。図13は、第3のドロアが載置されるように調整されたドロアトレイを示す斜視図である。
シュートユニットが第2の硬貨処理装置23に取り付けられたときにおける、ドロア用シュート245A~245Hの下端(硬貨Cの出口)の高さおよび水平方向の位置のうち少なくとも一方は、シュートユニットの種類によって異なる場合がある。ドロア40における各区画40Aの上端の高さおよび水平方向の位置のうち少なくとも一方も、ドロア40の種類によって異なる場合がある。第2の硬貨処理装置23を用いて、ドロア40へ硬貨Cを補充する際に、シュートユニットからの硬貨Cがドロア40の各区画40Aから外れた位置に排出されないようにするためには、シュートユニットの種類およびドロア40の種類に関係なく、平面視において、各ドロア用シュート245A~245Hの硬貨Cの出口が、ドロア40の各区画40Aの中に位置していることが好ましい。また、特に、硬貨Cがシュートユニットから斜め下方に向けて排出される場合には、各ドロア用シュート245A~245Hの下端とドロア40の各区画40Aの上端との上下方向の位置関係を、一定にすることが好ましい。
店員は、各区画40Aから外れた位置に硬貨Cが排出されないようにするために、ドロアトレイ50におけるドロア40の高さ方向の位置と、水平方向の位置と、を調整する。以下において、高さ方向の位置調整の後に、水平方向の位置調整を行う場合を例示して説明するが、逆の順序であってもよい。
〔ドロアトレイへの第1のドロアの載置方法〕
まず、図2に示すような第1のドロア41を、ドロアトレイ50に載置する方法について説明する。オペレータは、第1のドロア41が第2の硬貨処理装置23に装着されたときにおける、第1のドロア41の各区画41Aの上端の高さと図5に示すドロア用シュート245A~245Hの下端の高さとの差が、許容範囲内となるように、載置部51に対する各高さ位置規制部材54の固定位置を調整する。第1のドロア41の各区画41Aの上端の高さと、ドロア用シュート245A~245Hの下端の高さとの差は、ゼロであることが好ましい。
オペレータは、載置部51の第1の調整用長孔512Aに挿通させたねじを高さ位置規制部材54の第2のねじ孔541に緩く螺合する。なお、すでに、高さ位置規制部材54がねじで載置部51に固定されている場合、オペレータは、第2のねじ孔541に螺合されたねじを緩める。オペレータは、ねじを第1の調整用長孔512A内で移動させるように、高さ位置規制部材54を上下に連続的にスライドさせることによって、固定位置を微調整する。オペレータは、所望の固定位置でねじを締め直して、高さ位置規制部材54を固定する。
次に、オペレータは、第1のドロア41が第2の硬貨処理装置23に装着された場合、平面視において、水平位置規制部材53によって水平方向の配置位置が規制された第1のドロア41の各区画41Aの中に、各ドロア用シュート245A~245Hの硬貨Cの出口が位置するように、載置部51に対する水平位置規制部材53の固定位置を調整する。ここで、第1のドロア41の各区画41Aの開口は、各ドロア用シュート245A~245Hの硬貨Cの出口よりも大きく形成されている。平面視における各ドロア用シュート245A~245Hの硬貨Cの出口の位置は、第1のドロア41の各区画41Aの中央であることが好ましいが、中央よりも外側にずれていてもよい。
オペレータは、1個の水平位置規制部材53の固定に適した2個の第1のねじ孔511Aを特定し、当該水平位置規制部材53の2箇所の第2の調整用長孔531Bにそれぞれ挿通させたねじを、上記特定した第1のねじ孔511Aに緩く螺合する。なお、すでに、水平位置規制部材53がねじで載置部51に固定されている場合、オペレータは、第1のねじ孔511Aに螺合されたねじを緩める。オペレータは、ねじを第2の調整用長孔531B内で移動させるように、水平位置規制部材53を水平方向に連続的にスライドさせることによって、固定位置を微調整する。オペレータは、所望の固定位置でねじを締め直して、水平位置規制部材53を固定する。なお、載置部51の載置台511に、ドロア40ごとに適した固定位置を示す目印をつけておくことによって、オペレータの水平位置規制部材53の固定位置調整作業を容易にすることができる。また、水平位置規制部材53の固定位置調整作業は、図8に示すように、第1のドロア41が載置部51に載置されていない状態で行われてもよいし、図2に示すように、第1のドロア41が載置部51に載置されている状態で行われてもよい。
また、オペレータは、必要に応じて、載置部51に取り付けられる前の水平位置規制部材53、または、載置部51に取り付けられない水平位置規制部材53から、第1~第4の載置補助部材533~536のうち少なくとも1つの載置補助部材を分離して、載置部51にねじで固定する。例えば、図8に示すように、分離した第3の載置補助部材535を第1のねじ孔511Aにねじ55で固定する。第3の載置補助部材535は、第1のドロア41が正しい向きでドロアトレイ50に載置されたときに、第1のドロア41の側面部に設けられた溝部41B(図2参照)の中に入り込み、第1のドロア41が左右逆向きでドロアトレイ50に載置されたときに、ねじ55のねじ頭部が第1のドロア41の下面に接触するような位置に固定される。
オペレータは、図8に示すように、4個の水平位置規制部材53と、1個の第3の載置補助部材535と、が固定されたドロアトレイ50に、図2に示すように、正しい向きで第1のドロア41を載置する。このとき、4個の水平位置規制部材53の側面当接部532が第1のドロア41の前後左右の側面部などに当接して、ドロアトレイ50における第1のドロア41の水平方向の載置位置が規制される。第3の載置補助部材535が第1のドロア41の溝部41Bに入り込むため、第1のドロア41は、傾きがない姿勢になる。
一方、図示はしないが、左右逆向きで第1のドロア41がドロアトレイ50に載置された場合、第3の載置補助部材535を固定するねじ55のねじ頭部が第1のドロア41の下面に接触して、第1のドロア41は、傾いた姿勢になる。つまり、第3の載置補助部材535は、載置補助部を構成する誤載置防止部材であって、ドロア40が所定の向きとは異なる向きで載置されることを防止する誤載置防止部材として機能する。オペレータは、傾いた第1のドロア41を見ることによって、第1のドロア41を左右逆向きに載置してしまったことに気付くことができ、図2に示すように、正しい向きで第1のドロア41を載置し直すことができる。なお、第4の載置補助部材536を第3の載置補助部材535の代わりに用いて、第4の載置補助部材536を誤載置防止部材として機能させてもよい。
〔ドロアトレイへの第2のドロアの載置方法〕
次に、図3に示すような第2のドロア42を、ドロアトレイ50に載置する方法について説明する。なお、上述の第1のドロア41の載置方法と同じ作業については、説明を簡略に、あるいは、省略する。オペレータは、第2のドロア42が第2の硬貨処理装置23に装着されたときにおける、各区画42Aの上端の高さとドロア用シュート245A~245Hの下端の高さとの差が、許容範囲内となるように、載置部51に対する各高さ位置規制部材54の固定位置を調整する。
図2および図3に示すように、第2のドロア42は、第1のドロア41よりも低く形成されている。載置部51に対する各高さ位置規制部材54の固定位置を、第1のドロア41の場合と同じにすると、第2のドロア42を第2の硬貨処理装置23に装着したときの各区画42Aの上端の位置は、第1のドロア41の各区画41Aの上端の位置よりも低くなる。この場合、各区画42Aの上端の位置と、ドロア用シュート245A~245Hの下端の位置とが、離れすぎてしまい、硬貨Cが各区画42Aに入らなくなるおそれがある。したがって、オペレータは、図10に示すように、各高さ位置規制部材54の載置部51から下方に突出する部分の長さが、第1のドロア41の場合よりも長くなるように、各高さ位置規制部材54の固定位置を調整する。
次に、オペレータは、平面視において、水平位置規制部材53によって水平方向の配置位置が規制された第2のドロア42の各区画42Aの中に、各ドロア用シュート245A~245Hの硬貨Cの出口が位置するように、水平位置規制部材53の固定位置を調整する。
また、オペレータは、必要に応じて、水平位置規制部材53から、第1~第4の載置補助部材533~536のうち少なくとも1つの載置補助部材を分離して、載置部51にねじで固定する。例えば、図10に示すように、分離した第2の載置補助部材534を第1のねじ孔511Aにねじ55で固定する。第2の載置補助部材534は、第2のドロア42が正しい向きでドロアトレイ50に載置されたときに、第2のドロア42の側面部に当接し、または、第2のドロア42に当接せず、第2のドロア42が左右逆向きでドロアトレイ50に載置されたときに、第2のドロア42の下面から下方に突出するドロア脚部42B(図11参照)に当接するような位置に固定される。
オペレータは、図10に示すように、4個の水平位置規制部材53と、1個の第2の載置補助部材534と、が固定されたドロアトレイ50に、図3に示すように、正しい向きで第2のドロア42を載置する。このとき、4個の水平位置規制部材53の側面当接部532が第2のドロア42の前後左右の側面部などに当接して、ドロアトレイ50における第2のドロア42の水平方向の載置位置が規制される。第2の載置補助部材534が第2のドロア42の側面部に当接している、または、第2のドロア42に当接していないため、第2のドロア42は、傾きがない姿勢になる。また、平面視における載置部51に対する各区画42Aの位置は、各区画41Aの位置とほぼ同じになる。また、側面視における各高さ位置規制部材54の下端から各区画42Aの上端までの長さは、各高さ位置規制部材54の下端から各区画41Aの上端までの長さとほぼ同じになる。
一方、図11に示すように、左右逆向きで第2のドロア42がドロアトレイ50に載置された場合、第2の載置補助部材534が第2のドロア42のドロア脚部42Bに当接して、第2のドロア42は、傾いた姿勢になる。つまり、第2の載置補助部材534は、誤載置防止部として機能する。オペレータは、傾いた第2のドロア42を見ることによって、第2のドロア42を左右逆向きに載置してしまったことに気付くことができ、図2に示すように、正しい向きで第2のドロア42を載置し直すことができる。なお、第1の載置補助部材533を第2の載置補助部材534の代わりに用いて、第1の載置補助部材533を誤載置防止部として機能させてもよい。
〔ドロアトレイへの第1,第2のドロアとは異なる種類のドロアの載置方法〕
次に、図12に示すような第3のドロア43を、ドロアトレイ50に載置する方法について説明する。なお、上述の第1,第2のドロア41,42の載置方法と同じ作業については、説明を簡略に、あるいは、省略する。また、高さ位置規制部材54の固定位置の調整については、説明を省略する。
第3のドロア43(ドロア40)は、硬貨Cが収納される複数の区画43A(区画40A)が設けられた前方部431と、前方部431の後ろ側に接続された後方部432と、を備える。第3のドロア43は、前後方向の長さが、第1,第2のドロア41,42よりも長く形成されている。
第3のドロア43に釣銭準備金を装填する際には、図5に示す収納庫238A~238Dに対する複数のドロア用シュートの出口の位置が、第1,第2のシュートユニット245J,245Kとは異なるシュートユニットが用いられる。このため、オペレータは、図13に示すように、平面視における載置部51に対する各区画43Aの位置が、各区画41A,42Aの位置とは異なるように、水平位置規制部材53の位置を調整する。また、第3のドロア43は、前方部431の前面部に当接するように水平位置規制部材53を配置したときに、後方部432が側面部512に接触し、かつ、ドロア用シュートの出口の下方に各区画43Aが位置するように構成されている。このため、第3のドロア43の前、左および右の側面部にそれぞれ当接する3個の水平位置規制部材53の位置を調整する。
3個の水平位置規制部材53を配置すると、第3のドロア43の前側、左側および右側の部分が底面当接部531に載置されるが、後ろ側の部分が底面当接部531に載置されないため、第3のドロア43は、後ろ側の部分が下がるように傾いてしまうおそれがある。そこで、オペレータは、水平位置規制部材53から第1の載置補助部材533を分離して、図13に示すように、載置部51にねじで固定する。
オペレータは、図13に示すように、3個の水平位置規制部材53と、2個の第1の載置補助部材533と、が固定されたドロアトレイ50に、図12に示すように、正しい向きで第3のドロア43を載置する。このとき、3個の水平位置規制部材53の側面当接部532が、第3のドロア43の前、左および右の側面部にそれぞれ当接し、ドロアトレイ50の側面部512が、第3のドロア43の後ろの側面部に当接して、ドロアトレイ50における第3のドロア43の水平方向の載置位置が規制される。また、第3のドロア43の前側、左側および右側の部分が底面当接部531に載置されるとともに、後ろ側の部分が底面当接部531と同じ厚さの第1の載置補助部材533に載置されるため、第3のドロア43が傾いた姿勢になることが抑制される。つまり、第1の載置補助部材533は、載置補助部を構成する傾き防止部材(スペーサ)であって、第3のドロア43の下面と載置部51の載置台511の上面(載置面)との間に設けられ、ドロア40が傾くことを防止する傾き防止部材であって、として機能する。
<貨幣処理システムの動作>
貨幣処理システム1の動作として、図7A、図7Bに示すように、第2の硬貨処理装置23における硬貨搬送カセット30およびドロア40への硬貨Cの補充処理について説明する。なお、第2の硬貨処理装置23は、硬貨搬送カセット30のみまたはドロア40のみに硬貨Cを補充することもできる。また、第2の硬貨処理装置23における硬貨搬送カセット30またはドロア40で回収した硬貨Cの計数処理については、説明を省略する。
まず、オペレータは、ドロア40を第2の硬貨処理装置23にセットする前に、引き出し部234Aに入っているドロアトレイ50の調整が必要か否かを確認し、調整が必要な場合、引き出し部234Aからドロアトレイ50を取り出す。オペレータは、第2の硬貨処理装置23のシュートユニットの種類(形状)と、ドロアトレイ50に装着するドロア40の種類(形状)と、に合わせて、上述のように、ドロアトレイ50の水平位置規制部材53および高さ位置規制部材54の固定位置を調整する。また、オペレータは、必要に応じて、第1~第4の載置補助部材533~536をドロアトレイ50に固定する。
その後、オペレータは、ドロアトレイ50を引き出し部234Aの中にセットしてから、例えば、図2に示すように、空の第1のドロア41をドロアトレイ50に装着する。なお、ドロアトレイ50に第1のドロア41を装着してから、当該ドロアトレイ50を引き出し部234Aの中にセットしてもよい。
オペレータは、第1のドロア41とともに硬貨搬送カセット30にも硬貨を補充する場合、空の硬貨搬送カセット30を、第1のカセット装着部234Bに装着する。オペレータは、図5および図6に示すように、引き出し部234Aを押して筐体231内に入れて、硬貨Cを硬貨搬送カセット30および第1のドロア41に収納できる状態にする。
第2の硬貨処理装置23の制御部248は、引き出し部234Aが筐体231内に入れられると、硬貨搬送カセット30を制御して、硬貨搬送カセット30の図示しない受入口を開く。硬貨搬送カセット30の受入口が開かれると、制御部248は、所定の金種および枚数の硬貨Cを硬貨搬送カセット30および第1のドロア41に補充する。
例えば、制御部248は、収納庫238A~238Hおよび切替部247を制御して、収納庫238A~238Hのうち所定の収納庫から繰り出された硬貨Cを、図6に矢印C1で示すように、第1のルート245R(ドロア用シュート245A~245H)に案内する。第1のルート245Rに案内された硬貨Cは、第1のドロア41に補充される。また、制御部248は、収納庫238A~238Hの硬貨Cの第1のドロア41への補充処理が終了すると、収納庫238A~238Hおよび切替部247を制御して、収納庫238A~238Hのうち所定の収納庫から繰り出された硬貨Cを、第2のルート246R(搬送ベルト246C)に案内する。制御部248は、さらに第2のルート構成部246の搬送モータを制御して、搬送ベルト246Cに案内された硬貨Cを、受入口を介して、硬貨搬送カセット30に補充する。このようにして、硬貨搬送カセット30および第1のドロア41を第2の硬貨処理装置23から取り外すことなく、硬貨搬送カセット30および第1のドロア41に収納庫238A~238Hの硬貨Cを補充することができる。
制御部248は、硬貨搬送カセット30および第1のドロア41への硬貨Cの補充処理が終了すると、硬貨搬送カセット30を制御して、硬貨搬送カセット30の受入口を閉じる。
その後、オペレータは、引き出し部234Aを手前に引き出して、硬貨搬送カセット30および第1のドロア41を第2の硬貨処理装置23から取り外す。
また、オペレータは、第2のドロア42に硬貨Cを補充する場合、ドロアトレイ50を第2の硬貨処理装置23から取り外す。そして、オペレータは、図3に示すように、水平位置規制部材53および高さ位置規制部材54の固定位置を調整し直し、空の第2のドロア42をドロアトレイ50に装着する。その後、オペレータは、引き出し部234Aを押して筐体231内に入れる。第2の硬貨処理装置23の制御部248は、引き出し部234Aが筐体231内に入れられると、硬貨Cを第2のドロア42に補充する。
このとき、平面視における各ドロア用シュート245A~245Hの硬貨Cの出口の位置は、各区画42Aの中に位置する。また、各区画42Aの上端の高さとドロア用シュート245A~245Hの下端の高さとの差は、各区画41Aの上端の高さとドロア用シュート245A~245Hの下端の高さとの差と、ほぼ同じになる。このため、第1,第2のシュートユニット245J,245Kを他のシュートユニットに交換しなくても、硬貨Cが各区画42Aから外れた位置に排出されることを抑制でき、硬貨Cを第2のドロア42に適切に補充することができる。
<実施の形態の作用効果>
ドロアトレイ50は、ドロア40が載置される載置部51と、載置部51におけるドロア40の載置位置をドロア40の種類に応じた位置に規制する規制部52と、を備える。このため、第1,第2のドロア41,42のそれぞれに応じて、規制部52により載置位置を規制することにより、ドロアトレイ50を第2の硬貨処理装置23に装着した場合における各区画41A,42Aの位置を、ドロア用シュート245A~245Hからの硬貨Cを受け入れることができる位置にすることができる。したがって、例えば、第1のドロア41に硬貨Cを補充した後に、ドロア用シュート245A~245Hを交換するという煩雑な作業を行うことなく、第2のドロア42に硬貨Cを補充することができる。
規制部52は、ドロア40の水平方向の位置を規制する水平位置規制部材53を備える。このため、平面視において、ドロア用シュート245A~245Hの出口が、各区画41A,42Aの中央近くに位置するように、ドロア40の載置位置を規制することができ、硬貨Cが各区画41A,42Aから外れた位置に排出されることを抑制することができる。
水平位置規制部材53は、載置部51に対して水平方向にスライドするように設けられている。このため、水平位置規制部材53の位置を微調整することができ、ドロア40と水平位置規制部材53との間に隙間ができることを抑制することができる。したがって、ドロア40の載置位置の規制をより適切に行うことができる。
規制部52は、ドロア40の高さ方向の位置を規制する高さ位置規制部材54を備える。このため、各区画41A,42Aの上端の位置と、ドロア用シュート245A~245Hの下端の位置とが離れすぎてしまうことを抑制することができ、特に、硬貨Cがドロア用シュート245A~245Hから斜め下方に向けて排出される場合には、硬貨Cが各区画41A,42Aから外れた位置に排出されることを抑制することができる。
高さ位置規制部材54は、載置部51に対して高さ方向にスライドするように設けられている。このため、高さ位置規制部材54の位置を微調整することができ、様々な高さのドロア40において、各区画40Aの上端の位置と、ドロア用シュート245A~245Hの下端の位置とが離れすぎてしまうことを抑制することができる。
水平位置規制部材53に、誤載置防止部材として機能する第1~第4の載置補助部材533~536を分離可能に設けている。このため、第1~第4の載置補助部材533~536を載置部51に取り付けることによって、ドロア40が所定の向きとは異なる向きで載置されることを防止することができる。また、第1~第4の載置補助部材533~536を水平位置規制部材53に一体的に設けているため、部品点数および部品製造工程の削減を図ることができる。
水平位置規制部材53に、傾き防止部材として機能する第1の載置補助部材533を分離可能に設けている。このため、例えば、図13に示すように、第3のドロア43の前側、左側および右側に水平位置規制部材53を配置できるが、後ろ側に水平位置規制部材53を配置できない場合でも、第3のドロア43の後ろ側の下面に対向する位置に、第1の載置補助部材533を取り付けることによって、第3のドロア43が傾くことを抑制することができる。
[実施の形態の変形例]
本発明は、これまでに説明した実施の形態に示されたものに限られないことは言うまでも無く、その趣旨を逸脱しない範囲内で、種々の変形を加えることができる。上記実施の形態および以下に示す変形例を、適用可能な範囲において、どのように組み合わせてもよい。
<第1の変形例>
図8に示す第1のドロア41用のドロアトレイと、図10に示す第2のドロア42用のドロアトレイと、を予め別々に準備しておいてもよい。このような構成にすれば、ドロアトレイを交換するだけの簡単な方法で、種類が異なるドロア40に硬貨Cを補充することができる。
<第2の変形例>
載置台511の一方の主面(第1の面)に、第1のドロア41の載置位置を規制するように規制部52を配置するとともに、当該載置台511の他方の主面(第2の面)に、第2のドロア42の載置位置を規制するように規制部52を配置した1個のドロアトレイを、予め準備しておいてもよい。このような構成にすれば、ドロアトレイを裏返すだけの簡単な方法で、種類が異なるドロア40に硬貨Cを補充することができる。
<第3の変形例>
図14に示すように、複数の区画44Aを有するドロア44には、POSレジスタ装置に装着されたときに、POSレジスタ装置の突起に係合する係合孔44Bが設けられている場合がある。係合孔44Bは、孔部の一例である。第2の硬貨処理装置23における硬貨Cの補充処理のときに、硬貨Cが係合孔44Bを通過してドロア44の外に出ないように、ドロアトレイ50を構成してもよい。例えば、図15に示すように、側面当接部532の架橋部532Bで係合孔44Bを塞ぐように、水平位置規制部材53を設けてもよい。
<第4の変形例>
ドロアトレイに、載置台511上で複数の水平位置規制部材53を自動的にスライドさせる水平駆動機構を設け、以下のようにして、ドロア40の載置位置を規制してもよい。ドロア40が載置されたドロアトレイが第2の硬貨処理装置23に入れられたときに、ドロア40の種類をセンサやカメラで検出する。水平駆動機構は、前記検出の結果に基づき駆動することによって、水平位置規制部材53を移動させ、ドロア40の水平方向の載置位置を規制してもよい。また、載置台511に対して複数の高さ位置規制部材54を自動的にスライドさせる垂直駆動機構を設け、垂直駆動機構が、センサやカメラにおける検出結果に基づき駆動することによって、ドロア40の高さ方向の載置位置を規制してもよい。
<その他の変形例>
ドロアトレイ50は、引き出し部234Aに固定されていてもよい。ドロアトレイ50に、ドロア40の水平方向の位置を規制する機能、または、高さ方向の位置を規制する機能を設けなくてもよい。
ドロアトレイ50に、水平位置規制部材53をスライドさせる機能を設けなくてもよい。例えば、第2の調整用長孔531Bを設けずに、底面当接部531の下面に突起を設け、当該突起を載置台511の孔にはめ込むことによって、水平位置規制部材53を載置台511に固定してもよい。また、水平位置規制部材53に、第2の調整用長孔531Bの代わりに、ねじのねじ軸部が挿通される貫通孔を設けてもよい。
ドロアトレイ50に、高さ位置規制部材54をスライドさせる機能を設けなくてもよい。例えば、第1の調整用長孔512Aの代わりに、ねじのねじ軸部が挿通される貫通孔を設けてもよい。
第1~第4の載置補助部材533~536と、水平位置規制部材53と、をそれぞれ別の部材として製造してもよい。
[参考例]
次に、本発明の参考例について説明する。図16Aは、出金部の要部の概略構成を示す模式図であって、ドロアトレイが装着されていない状態を示す。図16Bは、出金部の要部の概略構成を示す模式図であって、ドロアトレイが装着されている状態を示す。図16Cは、出金部の要部の概略構成を示す模式図であって、回収筐体がフルになった状態を示す。
図16Aに示すように、参考例の第2の硬貨処理装置23の出金部234を構成する回収筐体234Dには、ドロアトレイ50を支持する支持部234D1が設けられている。支持部234D1は、回収筐体234Dの底面部234D2における、例えば前端および後端に設けられている。
回収筐体234Dの近傍には、センサ250が設けられている。センサ250は、検出光Lを出射する発光部251と、検出光Lを受光する受光部252と、を備える。発光部251は、回収筐体234Dの後面部234D3の後方に設けられ、当該後面部234D3の貫通孔を介して、回収筐体234D内に検出光Lを出射する。受光部252は、回収筐体234Dの前面部234D4の前方に設けられ、当該前面部234D4の貫通孔を介して入射される検出光Lを受光する。
検出光Lは、図16Bに示すように、ドロア40が載置されたドロアトレイ50が回収筐体234D内で支持されているときに、ドロア40によって進行が妨げられて、受光部252に到達しないような位置を進行する。また、検出光Lは、図16Cに示すように、硬貨Cを回収している回収筐体234Dがフルになったときに、硬貨Cによって進行が妨げられて、受光部252に到達しないような位置を進行する。なお、フルとは、回収筐体234Dが硬貨Cで満杯になった状態であって、回収筐体234Dに新たな硬貨Cを収納する物理的なスペースがない状態を意味する。このように、センサ250は、ドロアトレイ50が回収筐体234D内で支持されている正常な状態と、回収筐体234Dがフルになった異常な状態と、を検知できるように構成されている。
以上の構成を有する参考例の第2の硬貨処理装置23を用いて、ドロア40に硬貨Cを補充する際には、オペレータは、図16Bに示すように、回収筐体234Dにドロアトレイ50にセットして、引き出し部234Aを第2の硬貨処理装置23内に入れる。引き出し部234Aが第2の硬貨処理装置23内に入れられると、センサ250は、発光部251から検出光Lを出射する。出射した検出光Lは、ドロア40で遮られ、受光部252に到達しなくなる。この場合、制御部248は、回収筐体234Dにドロア40がセットされていると判定し、収納庫238A~238H内の硬貨Cを繰り出して、ドロア40に補充する。
一方、参考例の第2の硬貨処理装置23を用いて、収納庫238A~238Hの硬貨Cを回収する際には、オペレータは、図16Aに示すように、回収筐体234Dにドロアトレイ50にセットしていない状態で、当該回収筐体234Dを第2の硬貨処理装置23内に入れる。この場合、発光部251から出射された検出光Lが受光部252に到達するので、制御部248は、回収筐体234Dがフルでないと判定する。その後、制御部248は、収納庫238A~238H内の硬貨Cを繰り出して、回収筐体234Dに収納する。この後、回収筐体234Dにおける硬貨Cの回収量が増えて、図16Cに示すように、検出光Lが硬貨Cで遮られて受光部252に到達しなくなると、制御部248は、回収筐体234Dがフルになったと判定し、硬貨Cの繰り出しを終了する。そして、回収筐体234Dが第2の硬貨処理装置23が出された後、回収筐体234D内の硬貨Cがオペレータによって回収される。
以上のような参考例の第2の硬貨処理装置23では、1つのセンサ250に、回収筐体234Dへのドロア40のセット検出機能と、回収筐体234Dのフル状態検出機能と、を持たせているため、当該2つの機能をそれぞれ有する2つのセンサを設ける場合と比べて、部品点数の削減、構成の簡略化、低コスト化を図ることができる。
本発明は、ドロアトレイ、硬貨処理装置および硬貨処理システムに適用できる。
1 貨幣処理システム
10 チェックアウトカウンタ
11 貨幣精算装置
12 第1の紙幣処理装置
13 第1の硬貨処理装置
14 第1のPOSレジスタ装置
15 第2のPOSレジスタ装置
20 バックオフィス
21 入出金装置
22 第2の紙幣処理装置
23 第2の硬貨処理装置
25 貨幣管理装置
26 POS管理装置
30 硬貨搬送カセット
40,44 ドロア
40A,41A,42A,43A,44A 区画
41 第1のドロア
41B 溝部
42 第2のドロア
42B ドロア脚部
43 第3のドロア
44B 係合孔
50 ドロアトレイ
51 載置部
52 規制部
53 水平位置規制部材
54 高さ位置規制部材
231 筐体
232 第2のカセット装着部
233 入金部
233A 第1の受入口
233B 第2の受入口
233C カバー
234 出金部
234A 引き出し部
234B 第1のカセット装着部
234C ドロア装着部
234D 回収筐体
234D1 支持部
234D2 底面部
234D3 後面部
234D4 前面部
234E 回収部
235 繰出部
236 上側搬送部
237 識別部
238 収納部
238A,238B,238C,238D,238E,238F,238G,238H 収納庫
239 リジェクト部
240 オーバーフロー収納部
241 偽貨収納部
242 返却部
243,243A,243B,243C,243D 上シュート
244 下側搬送部
245 第1のルート構成部
245A,245B,245C,245D,245E,245F,245G,245H ドロア用シュート
245J 第1のシュートユニット
245K 第2のシュートユニット
245R 第1のルート
246 第2のルート構成部
246A 駆動プーリ
246B 従動プーリ
246C 搬送ベルト
246R 第2のルート
247 切替部
248 制御部
250 センサ
251 発光部
252 受光部
431 前方部
432 後方部
511 載置台
511A 第1のねじ孔
512 側面部
512A 第1の調整用長孔
531 底面当接部
531A 長溝部
531B 第2の調整用長孔
532 側面当接部
532A 立設部
532B 架橋部
533 第1の載置補助部材
533A 凹部
533B 挿通孔
534 第2の載置補助部材
534A 挿通孔
535 第3の載置補助部材
535A 挿通孔
536 第4の載置補助部材
536A 挿通孔
537 連結部
541 第2のねじ孔
C 硬貨
L 検出光

Claims (15)

  1. 区画を有するドロアの前記区画に硬貨を収納する硬貨処理装置に設けられるドロアトレイであって、
    前記ドロアが載置される載置部と、
    前記載置部における前記ドロアの載置位置を前記ドロアの種類に応じた位置に規制する規制部と、を備えるドロアトレイ。
  2. 前記規制部は、前記ドロアの水平方向の位置を規制する水平位置規制部材を備える、請求項1に記載のドロアトレイ。
  3. 前記水平位置規制部材は、前記載置部に対して前記水平方向にスライドするように、前記載置部に配置されている、請求項2に記載のドロアトレイ。
  4. 前記規制部は、前記ドロアの高さ方向の位置を規制する高さ位置規制部材を備える、請求項1から3のいずれか一項に記載のドロアトレイ。
  5. 前記高さ位置規制部材は、前記載置部に対して前記高さ方向にスライドするように、前記載置部に配置されている、請求項4に記載のドロアトレイ。
  6. 前記載置部には、前記規制部を前記ドロアの種類に応じた位置に位置合わせするための目印が付されている、請求項1から5のいずれか一項に記載のドロアトレイ。
  7. 前記規制部は、前記ドロアの側面に設けられた孔部を塞ぐ位置に設けられている、請求項1から6のいずれか一項に記載のドロアトレイ。
  8. 前記規制部は、当該規制部から分離可能に構成された載置補助部材であって、前記規制部から分離されて前記載置部に取り付けられることによって前記ドロアの載置状態を調整する載置補助部材を備える、請求項1から7のいずれか一項に記載のドロアトレイ。
  9. 前記載置補助部材は、前記ドロアが所定の向きとは異なる向きで前記載置部に載置されることを防止する、請求項8に記載のドロアトレイ。
  10. 前記規制部は、前記ドロアの水平方向の位置を規制する水平位置規制部材を備え、
    前記水平位置規制部材は、前記載置部に配置されるとともに、前記ドロアの底面が当接する底面当接部と、前記ドロアの側面部に当接する側面当接部と、を備え、
    前記載置補助部材は、前記底面当接部の高さと同じ高さを有するように形成されている、請求項8に記載のドロアトレイ。
  11. 前記ドロアトレイは、前記硬貨処理装置に装着されるように構成され、
    前記載置部は、第1の面と、当該第1の面の裏側に位置する第2の面と、を備え、
    前記第1の面には、第1の種類のドロアに応じた前記規制部が設けられ、
    前記第2の面には、第2の種類のドロアに応じた前記規制部が設けられている、請求項1から10のいずれか一項に記載のドロアトレイ。
  12. 請求項1から11のいずれか一項に記載のドロアトレイと、
    前記ドロアトレイの前記規制部で載置位置が規制された前記ドロアに硬貨を搬送する搬送部と、を備える、硬貨処理装置。
  13. 前記搬送部は、前記ドロアに設けられた複数の前記区画にそれぞれ硬貨を案内する複数のシュートを有するシュートユニットを備える、請求項12に記載の硬貨処理装置。
  14. 前記規制部は、前記シュートユニットの種類と前記ドロアの種類の組み合わせに応じた位置に、前記ドロアの位置を規制する、請求項13に記載の硬貨処理装置。
  15. 請求項1から11のいずれか一項に記載の複数のドロアトレイと、
    前記複数のドロアトレイのうちいずれか1つのドロアトレイの前記規制部で載置位置が規制された前記ドロアに硬貨を搬送する搬送部と、を備え、
    前記複数のドロアトレイは、それぞれ前記硬貨処理装置に装着されるように構成され、
    前記複数のドロアトレイの前記規制部は、前記ドロアの種類に応じた位置に前記ドロアの位置を規制するように、前記載置部に配置されている、硬貨処理システム。
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