JP2022061436A - 半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の動作方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】より効率的に記憶素子にデータを書き込むことが可能な半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の動作方法を提供する。【解決手段】ビット線及びソース線の間で電圧が印加される複数のメモリセルを備え、前記メモリセルの各々は、第1端子で前記ビット線と電気的に接続し、抵抗値の変化によってデータを記憶する記憶素子と、前記記憶素子の第2端子とドレインにて電気的に接続し、前記ソース線とソースにて電気的に接続する選択トランジスタとを含み、前記記憶素子では、前記第1端子から前記第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低い、半導体記憶装置。【選択図】図1
Description
本開示は、半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の動作方法に関する。
近年、次世代の不揮発性メモリとして、スピン注入書き込み方式を用いたSTT-MRAM(Spin Transfer Torque-Magnetic Random Access Memory)が注目されている。磁性体の磁化方向によってデータを記憶するSTT-MRAMは、ほぼ無限回かつ高速のデータ書き換えが可能であるため、コードストレージ又はワーキングメモリ等への展開が期待されている。
具体的には、STT-MRAMは、記憶素子としてMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子を含む。STT-MRAMは、MTJ素子の互いに対向する磁性体の磁化方向を平行状態又は反平行状態に制御することで、「0」又は「1」のデータを記憶することができる。
このようなSTT-MRAMでは、MTJ素子に書き込み電流を流すことでデータの書き換えが行われる。STT-MRAMでは、書き込み電流の大きさに応じてMTJ素子へのデータの書き込み不良が発生するため、該書き込み不良の抑制が検討されている(例えば、特許文献1)。
一方で、STT-MRAMなどのような不揮発性メモリでは、消費電力のさらなる低減が望まれている。そのため、STT-MRAMでは、MTJ素子により効率的に書き込み電流を流すことが望まれている。
よって、より効率的に記憶素子にデータを書き込むことが可能な半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の動作方法を提供することが望ましい。
本開示の一実施形態に係る半導体記憶装置は、ビット線及びソース線の間で電圧が印加されるメモリセルを備え、前記メモリセルは、第1端子で前記ビット線と電気的に接続し、抵抗値の変化によってデータを記憶する記憶素子と、前記記憶素子の第2端子とドレインにて電気的に接続し、前記ソース線とソースにて電気的に接続する選択トランジスタとを含み、前記記憶素子では、前記第1端子から前記第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低い。
また、本開示の他の実施形態に係る半導体記憶装置の動作方法は、第1端子から第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低く、前記第1端子でビット線と電気的に接続し、かつ前記第2端子で選択トランジスタのドレインと電気的に接続する記憶素子をそれぞれ含む複数のメモリセルに対して、行列状に配列された複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流を流し、データをリセットすることと、所定の前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から個別に電流を流し、データを書き込むこととを含む。
本開示の一実施形態に係る半導体記憶装置、及び半導体記憶装置の動作方法によれば、記憶素子は、第1端子にてビット線と電気的に接続し、第2端子にて選択トランジスタのドレインと電気的に接続し、かつ第1端子から第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが第2端子から第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低くなるように設けられる。これにより、半導体記憶装置は、電流を流す方向によって回路構成上生じる記憶素子への電流の流し易さの非対称性を記憶素子の抵抗状態の変化し易さの非対称性にて相殺することができる。
以下、本開示における実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。以下で説明する実施形態は本開示の一具体例であって、本開示にかかる技術が以下の態様に限定されるわけではない。また、本開示の各構成要素の配置、寸法、及び寸法比等についても、各図に示す様態に限定されるわけではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.メモリセルの構成例
2.メモリセルアレイの構成例
3.メモリセルアレイへの書き込み動作例
1.メモリセルの構成例
2.メモリセルアレイの構成例
3.メモリセルアレイへの書き込み動作例
<1.メモリセルの構成例>
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る半導体記憶装置の一具体例であるメモリセルについて説明する。図1は、本具体例に係るメモリセル1の構成を示す模式的な回路図である。
まず、図1を参照して、本開示の一実施形態に係る半導体記憶装置の一具体例であるメモリセルについて説明する。図1は、本具体例に係るメモリセル1の構成を示す模式的な回路図である。
図1に示すように、メモリセル1は、記憶素子10と、選択トランジスタNTとを含む。メモリセル1は、ソース線SL及びビット線BLの間で電圧が印加されることで、データの書き込み及び読み出しを行うことができる。
記憶素子10は、第1端子n1及び第2端子n2を含み、第1端子n1にてビット線BLと電気的に接続し、第2端子n2にて選択トランジスタNTのドレインと電気的に接続する。記憶素子10は、第1端子n1子及び第2端子n2の間の電気抵抗値の高低によってデータを記憶することができる。例えば、記憶素子10は、高抵抗状態となることで「0」のデータを記憶し、低抵抗状態となることで「1」のデータを記憶してもよい。
具体的には、記憶素子10は、磁化方向が固定された固定層Pと、磁化方向が可変である自由層Fと、固定層及び自由層の間に挟持された極薄のトンネル絶縁層Bとを含むMTJ(Magnetic Tunnel Junction)素子であってもよい。
MTJ素子は、自由層Fの磁化方向と、固定層Pの磁化方向とが平行状態又は反平行状態のいずれであるのかによって電気抵抗値が変化する。したがって、記憶素子10は、自由層Fの磁化方向を変化させることによって、電気抵抗値(すなわち、記憶するデータ)を変化させることができる。例えば、MTJ素子では、所定方向に電流が流れることで、自由層Fの電子スピンに対して反対向きにスピンの向きが揃った電子が自由層Fに注入される。これにより、注入電子のスピントルクによって自由層Fの電子スピンが反転させられるため、自由層Fの磁化方向が反転する。したがって、MTJ素子を含む記憶素子10は、電流を流す方向によって電気抵抗値(すなわち、記憶するデータ)を変化させることができる。すなわち、記憶素子10を含むメモリセル1は、STT-MRAM(Spin Transfer Torque-Magnetic Random Access Memory)として構成されてもよい。
選択トランジスタNTは、例えば、ワード線WLを介してゲートに印加された電圧によってオン状態及びオフ状態が制御されるn型MOSFET(Metal-Oxide-Semiconductor Field-Effect Transistor)である。選択トランジスタNTは、ドレインにて記憶素子10の第2端子n2と電気的に接続し、ソースにてソース線SLと電気的に接続する。
なお、ソース線SL及びビット線BLは、互いに平行となるように同一方向に延在して設けられる。また、ワード線WLは、ソース線SL及びビット線BLと直交する方向に延在して設けられる。
ここで、本実施形態では、記憶素子10は、「0」又は「1」の一方のデータよりも「0」又は「1」の他方のデータのほうが書き込みの容易性がより高くなる(すなわち、書き込みがより容易となる)非対称性を有するように設けられる。具体的には、記憶素子10は、第2端子n2から第1端子n1に向かう第2方向d2に電流を流した際の抵抗の変化容易性が第1端子n1から第2端子n2に向かう第1方向d1に電流を流した際の抵抗の変化容易性よりもより高くなるように設けられる。
例えば、MTJ素子では、自由層F及び固定層Pの磁化方向を平行状態から反平行状態に変化させる際に流す電流は、自由層F及び固定層Pの磁化方向を反平行状態から平行状態に変化させる際に流す電流よりも大きくなる。したがって、MTJ素子を含む記憶素子10は、第1方向d1に電流を流した際に自由層Fの磁化方向が固定層Pの磁化方向と反平行状態となり、第2方向d2に電流を流した際に自由層Fの磁化方向が固定層Pの磁化方向と平行状態となるように設けられることで、上記の非対称性を実現することができる。なお、MTJ素子における上記の非対称性は、固定層Pの磁化方向、及び自由層Fの磁気特性によって制御することができる。
このような場合、記憶素子10の電気特性は、図2に示すようになる。図2は、記憶素子10に印加される電圧Vmtjに対する記憶素子10の抵抗値TMRの変化を示すグラフ図である。図2では、記憶素子10に対して第1方向d1に電流が流れた際の抵抗値の変化を負側の領域にて示し、記憶素子10に対して第2方向d2に電流が流れた際の抵抗値の変化を正側の領域にて示す。
図2に示すように、記憶素子10では、正側の領域(すなわち、第2方向d2に電流が流れる場合)にて高抵抗状態から低抵抗状態に変化する際の印加電圧の絶対値のほうが負側の領域(すなわち、第1方向d1に電流が流れる場合)にて低抵抗状態から高抵抗状態に変化する際の印加電圧の絶対値よりも小さくなる。したがって、記憶素子10では、第2方向d2に電流を流すほうが第1方向d1に電流を流すよりもより容易に抵抗状態を変化させることが可能である。
本実施形態では、選択トランジスタNTのドレインに記憶素子10の第2端子n2が電気的に接続されている。そのため、第2端子n2から第1端子n1に向かって(すなわち、第2方向d2に向かって)記憶素子10に電流が流れる場合、記憶素子10には選択トランジスタNTを介して電流が流れるため、選択トランジスタNTのソースフォロア効果によって記憶素子10に流れる電流量が減少してしまう。一方、第1端子n1から第2端子n2に向かって(すなわち、第1方向d1に向かって)記憶素子10に電流が流れる場合、選択トランジスタNTのソースフォロア効果は発生しないため、記憶素子10に流れる電流量は減少しない。
本実施形態では、記憶素子10は、記憶素子10に印加される電圧が相対的に低くなる第2方向d2に電流を流す際に、抵抗状態をより容易に変化させ易くなるように設けられる。すなわち、記憶素子10は、記憶素子10に印加される電圧が相対的に高くなる第1方向d1に電流を流す際に、第2方向d2に電流を流す際よりも抵抗状態を変化させにくくなるように設けられる。
これによれば、メモリセル1は、電流を流す方向によって回路構成上生じる記憶素子10への電流の流し易さの非対称性を、記憶素子10の抵抗状態の変化し易さの非対称性にて相殺することができる。したがって、メモリセル1は、記憶素子10に記憶されたデータをより効率的に書き換えることが可能となる。
また、メモリセル1は、記憶素子10に流れる電流をより大きくするために選択トランジスタNTのサイズを大きくすることを避けることができるため、セルサイズをより小さくすることができるようになる。さらに、メモリセル1は、記憶素子10に記憶されたデータをより効率的に書き換えることが可能になるため、記憶素子10へのデータの書き込み不良が発生することをより抑制することができる。
<2.メモリセルアレイの構成例>
次に、図3~図5を参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置の一具体例であるメモリセルアレイについて説明する。図3は、本具体例に係るメモリセルアレイ100の構成を示す模式的な回路図である。図4は、メモリセルアレイ100のメモリセル1に個別にデータを書き込む際の電流の流れを示す回路図である。図5は、メモリセルアレイ100の複数のメモリセル1に一括でデータを書き込む際の電流の流れを示す回路図である。
次に、図3~図5を参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置の一具体例であるメモリセルアレイについて説明する。図3は、本具体例に係るメモリセルアレイ100の構成を示す模式的な回路図である。図4は、メモリセルアレイ100のメモリセル1に個別にデータを書き込む際の電流の流れを示す回路図である。図5は、メモリセルアレイ100の複数のメモリセル1に一括でデータを書き込む際の電流の流れを示す回路図である。
図4に示すように、メモリセルアレイ100は、図1に示すメモリセル1を行列状に複数配置したアレイ構造を備える。具体的には、メモリセル1がY方向に繰り返し配列されることで1単位のカラムCLが構成され、カラムCLがX方向に繰り返し配列されることでメモリセルアレイ100が構成される。
1単位のカラムCLのメモリセル1の各々に電気的に接続されたソース線SLは、カラムCLごとに設けられたp型MOSFETのカラムスイッチCSに電気的に接続される。また、1単位のカラムCLのメモリセル1の各々に電気的に接続されたビット線BLは、他の複数のカラムCLのビット線と共にp型MOSFETであるリセットトランジスタRSTに電気的に接続される。ワード線WLは、Y方向に延在し、複数のカラムCLのメモリセル1と電気的に接続される。
なお、ソース線SLは、リセットトランジスタRSTに対応して複数のカラムCLごとに設けられたn型MOSFETのリセットトランジスタRST′と電気的に接続される。また、ビット線BLは、カラムスイッチCSに対応してカラムCLごとに設けられたn型MOSFETのカラムスイッチCS′と電気的に接続される。
次に、図4及び図5を参照して、図3に示すメモリセルアレイ100へのデータの書き込み動作について説明する。なお、電圧Lは、電圧Hよりも低い印加電圧を示す。
まず、スタンバイ状態のメモリセルアレイ100では、ワード線WLに電圧Lが印加される。また、リセットトランジスタRST、及びカラムスイッチCSは、ウェル電位が電圧Hとなるため、ゲートに電圧Hが印加されることでオフ状態に制御され、リセットトランジスタRST′及びカラムスイッチCS′は、ゲートに電圧Lが印加されることでオフ状態に制御される。
図4に示すように、記憶素子10の抵抗状態を高抵抗状態から低抵抗状態とする場合、メモリセルアレイ100は、第2端子n2から第1端子n1に向かって(第2方向d2に向かって)メモリセルCL内の記憶素子10に電流を流す。具体的には、ワード線WLに電圧Hが印加され、選択されたカラムCLのカラムスイッチCSは、ゲートに電圧Lが印加されることでオン状態に制御され、カラムスイッチCS′は、ゲートに電圧Hが印加されることでオン状態に制御される。
これにより、メモリセルアレイ100では、経路Write0に沿って、選択された1つのメモリセル1の記憶素子10に第2方向d2に向かって電流を流すことができる。第2方向d2に向かって電流が流れることにより、記憶素子10では、固定層P及び自由層Fの磁化方向が反平行状態から平行状態となるため、記憶素子10の抵抗状態を高抵抗状態から低抵抗状態に変化させることができる。
図5に示すように、記憶素子10の抵抗状態を低抵抗状態から高抵抗状態とする場合、メモリセルアレイ100は、第1端子n1から第2端子n2に向かって(第1方向d1に向かって)メモリセルCL内の記憶素子10に電流を流す。具体的には、ワード線WLに電圧Hが印加され、リセットトランジスタRSTは、ゲートに電圧Lが印加されることでオン状態に制御され、リセットトランジスタRST′は、ゲートに電圧Hが印加されることでオン状態に制御される。なお、カラムスイッチCS及びカラムスイッチCS′は、スタンバイ状態と同様にそれぞれオフ状態に制御される。
これにより、メモリセルアレイ100では、経路Write1に沿って、複数のカラムCLの全てのメモリセル1の記憶素子10に第1方向d1に向かって電流を流すことができる。第1方向d1に向かって電流が流れることにより、記憶素子10では、固定層P及び自由層Fの磁化方向が平行状態から反平行状態となるため、記憶素子10の抵抗状態を低抵抗状態から高抵抗状態に変化させることができる。
以上にて説明したように、メモリセルアレイ100では、ソース線SLから記憶素子10に電流を流す経路にカラムCLの各々ごとにカラムスイッチCS,CS′が設けられ、ビット線BLから記憶素子10に電流を流す経路に複数のカラムCLごとにリセットトランジスタRST,RST′が設けられる。これによれば、メモリセルアレイ100は、ビット線BLから記憶素子10に電流を流す経路におけるスイッチの数を削減することができるため、アレイのサイズをより小さくすることができる。
また、メモリセルアレイ100は、リセットトランジスタRST,RST′をカラムスイッチCS,CS′よりも大きいサイズにて設けることで、第1方向d1から記憶素子10に電流を流す際にリセットトランジスタRSTからより大電流を流すことが可能となる。これによれば、メモリセルアレイ100は、記憶素子10にデータを書き込みにくい第1方向d1における記憶素子10への書き込み不良の発生を抑制することができる。また、メモリセルアレイ100は、記憶素子10にデータを書き込みやすい第2方向d2では、選択トランジスタNTのソースフォロア効果による影響を記憶素子10への書き込み易さで相殺することができる。したがって、メモリセルアレイ100は、第2方向d2における記憶素子10への書き込み不良の発生を抑制することも可能である。
<3.メモリセルアレイへの書き込み動作例>
続いて、図6を参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置の一具体例であるメモリセルアレイへのデータの書き込みについて説明する。図6は、本具体例に係るメモリセルアレイ100へのデータの書き込み動作の流れを示すフローチャート図である。
続いて、図6を参照して、本実施形態に係る半導体記憶装置の一具体例であるメモリセルアレイへのデータの書き込みについて説明する。図6は、本具体例に係るメモリセルアレイ100へのデータの書き込み動作の流れを示すフローチャート図である。
図6に示すように、メモリセルアレイ100にデータが書き込まれる場合、所定のアドレスにて、まず、リセットトランジスタRSTをオン状態として、複数のカラムCLの全ての記憶素子10に第1方向d1から電流が流れる。これにより、所定のアドレスの複数のカラムCLの全ての記憶素子10が高抵抗状態に変化するため、これらの記憶素子10に、例えば「0」のデータが書き込まれる(S201)。
次に、リセットトランジスタRSTをオフ状態とし、選択されたカラムCLのカラムスイッチCSをオン状態として、選択されたメモリセル1の記憶素子10に第2方向d2から電流が流れる。これにより、選択されたメモリセル1の記憶素子10が低抵抗状態に変化するため、記憶素子10に、例えば「1」のデータが書き込まれる(S202)。
メモリセルアレイ100は、ステップS202の動作を「1」のデータが書き込まれるメモリセル1の各々の記憶素子10に対して個別に実行する。その後、メモリセルアレイ100は、次のアドレスに移行して(S203)、上記のステップS201及びステップS202の動作を繰り返し実行する。これにより、メモリセルアレイ100にデータが書き込まれる。
したがって、メモリセルアレイ100は、リセットトランジスタRSTを用いて複数のカラムCLの記憶素子10に対して一括してリセット(すなわち、「0」書き込み)を行った後、該複数のカラムCLの記憶素子10の各々に対して個別にアクセスしてデータ書き込み(すなわち、「1」書き込み)を行うことができる。
これによれば、メモリセルアレイ100は、データを書き込みしやすい第2方向d2では、カラムスイッチCSにてメモリセル1ごとのアクセスを行うことができる。また、メモリセルアレイ100は、データを書き込みにくい第1方向d1では、複数のカラムCLに対して大電流を流すことでリセットを一括して行うことができる。したがって、メモリセルアレイ100は、アレイ全体の面積を小さくしたまま、データの書き込み不良が発生することを抑制することができる。
以上、実施形態及び具体例を挙げて、本開示にかかる技術を説明した。ただし、本開示にかかる技術は、上記実施の形態等に限定されるわけではなく、種々の変形が可能である。
例えば、記憶素子10に含まれるMTJ素子の構造は、上記の固定層P、トンネル絶縁層B、及び自由層Fの積層構造に限定されない。記憶素子10に含まれるMTJ素子は、ボトムピン構造又はトップピン構造のいずれであってもよい。固定層P及び自由層Fは、複数層で構成されてもよい。
また、メモリセル1は、抵抗状態でデータを記憶し、抵抗値の変化容易性に非対称性を有する記憶素子10を含むのであれば、STT-MRAM以外の半導体記憶装置で構成されてもよい。例えば、メモリセル1は、電界誘起巨大抵抗変化(CER効果)を有するCER膜を記憶素子10とするReRAM(Resistive Random Access Memory)で構成されてもよい。
さらに、実施形態で説明した構成および動作の全てが本開示の構成および動作として必須であるとは限らない。たとえば、実施形態における構成要素のうち、本開示の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素は、任意の構成要素として理解されるべきである。
本明細書および添付の特許請求の範囲全体で使用される用語は、「限定的でない」用語と解釈されるべきである。例えば、「含む」又は「含まれる」という用語は、「含まれるとして記載された様態に限定されない」と解釈されるべきである。「有する」という用語は、「有するとして記載された様態に限定されない」と解釈されるべきである。
本明細書で使用した用語には、単に説明の便宜のために用いており、構成及び動作を限定する目的で使用したわけではない用語が含まれる。たとえば、「右」、「左」、「上」、「下」などの用語は、参照している図面上での方向を示しているにすぎない。また、「内側」、「外側」という用語は、それぞれ、注目要素の中心に向かう方向、注目要素の中心から離れる方向を示しているにすぎない。これらに類似する用語や同様の趣旨の用語についても同様である。
なお、本開示にかかる技術は、以下のような構成を取ることも可能である。以下の構成を備える本開示にかかる技術によれば、電流を流す方向によって回路構成上生じる記憶素子への電流の流し易さの非対称性を記憶素子の抵抗状態の変化し易さの非対称性にて相殺することができる。よって、半導体記憶装置は、より効率的に記憶素子にデータを書き込むことが可能となる。本開示にかかる技術が奏する効果は、ここに記載された効果に必ずしも限定されるわけではなく、本開示中に記載されたいずれの効果であってもよい。
(1)
ビット線及びソース線の間で電圧が印加されるメモリセルを備え、
前記メモリセルは、
第1端子で前記ビット線と電気的に接続し、抵抗値の変化によってデータを記憶する記憶素子と、
前記記憶素子の第2端子とドレインにて電気的に接続し、前記ソース線とソースにて電気的に接続する選択トランジスタと
を含み、
前記記憶素子では、前記第1端子から前記第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低い、半導体記憶装置。
(2)
前記記憶素子は、磁化の向きが固定された固定層、磁化の向きが可変である自由層、及び前記固定層と前記自由層との間に挟持されたトンネル絶縁層を含む、上記(1)に記載の半導体記憶装置。
(3)
前記記憶素子では、前記自由層の磁化の向きは、前記第1方向に電流が流れることで前記固定層の磁化の向きと反平行状態となり、前記第2方向に電流が流れることで前記固定層の磁化の向きと平行状態となる、上記(2)に記載の半導体記憶装置。
(4)
前記メモリセルは、複数備えられ、
複数の前記メモリセルは、行列状に配列される、上記(1)~(3)のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
(5)
前記メモリセルの列ごとに設けられたカラムスイッチをさらに備え、
前記カラムスイッチを介して、前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から電流が流れる、上記(4)に記載の半導体記憶装置。
(6)
前記メモリセルの複数列ごとに設けられたリセットトランジスタをさらに備え、
前記リセットトランジスタを介して、前記複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流が流れる、上記(4)又は(5)に記載の半導体記憶装置。
(7)
同一方向に延在する前記ビット線及び前記ソース線と直交する方向に延在するワード線をさらに備え、
前記ワード線は、前記選択トランジスタのゲートと電気的に接続する、上記(1)~(6)のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
(8)
第1端子から第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低く、前記第1端子でビット線と電気的に接続し、かつ前記第2端子で選択トランジスタのドレインと電気的に接続する記憶素子をそれぞれ含む複数のメモリセルに対して、
行列状に配列された複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流を流し、データをリセットすることと、
所定の前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から個別に電流を流し、データを書き込むことと
を含む、半導体記憶装置の動作方法。
(1)
ビット線及びソース線の間で電圧が印加されるメモリセルを備え、
前記メモリセルは、
第1端子で前記ビット線と電気的に接続し、抵抗値の変化によってデータを記憶する記憶素子と、
前記記憶素子の第2端子とドレインにて電気的に接続し、前記ソース線とソースにて電気的に接続する選択トランジスタと
を含み、
前記記憶素子では、前記第1端子から前記第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低い、半導体記憶装置。
(2)
前記記憶素子は、磁化の向きが固定された固定層、磁化の向きが可変である自由層、及び前記固定層と前記自由層との間に挟持されたトンネル絶縁層を含む、上記(1)に記載の半導体記憶装置。
(3)
前記記憶素子では、前記自由層の磁化の向きは、前記第1方向に電流が流れることで前記固定層の磁化の向きと反平行状態となり、前記第2方向に電流が流れることで前記固定層の磁化の向きと平行状態となる、上記(2)に記載の半導体記憶装置。
(4)
前記メモリセルは、複数備えられ、
複数の前記メモリセルは、行列状に配列される、上記(1)~(3)のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
(5)
前記メモリセルの列ごとに設けられたカラムスイッチをさらに備え、
前記カラムスイッチを介して、前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から電流が流れる、上記(4)に記載の半導体記憶装置。
(6)
前記メモリセルの複数列ごとに設けられたリセットトランジスタをさらに備え、
前記リセットトランジスタを介して、前記複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流が流れる、上記(4)又は(5)に記載の半導体記憶装置。
(7)
同一方向に延在する前記ビット線及び前記ソース線と直交する方向に延在するワード線をさらに備え、
前記ワード線は、前記選択トランジスタのゲートと電気的に接続する、上記(1)~(6)のいずれか一項に記載の半導体記憶装置。
(8)
第1端子から第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低く、前記第1端子でビット線と電気的に接続し、かつ前記第2端子で選択トランジスタのドレインと電気的に接続する記憶素子をそれぞれ含む複数のメモリセルに対して、
行列状に配列された複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流を流し、データをリセットすることと、
所定の前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から個別に電流を流し、データを書き込むことと
を含む、半導体記憶装置の動作方法。
1…メモリセル、10…記憶素子、100…メモリセルアレイ、n1…第1端子、n2…第2端子、d1…第1方向、d2…第2方向、F…自由層、B…トンネル絶縁層、P…固定層、NT…選択トランジスタ、BL…ビット線、SL…ソース線、WL…ワード線、CS,CS′…カラムスイッチ、RST,RST′…リセットトランジスタ
Claims (8)
- ビット線及びソース線の間で電圧が印加されるメモリセルを備え、
前記メモリセルは、
第1端子で前記ビット線と電気的に接続し、抵抗値の変化によってデータを記憶する記憶素子と、
前記記憶素子の第2端子とドレインにて電気的に接続し、前記ソース線とソースにて電気的に接続する選択トランジスタと
を含み、
前記記憶素子では、前記第1端子から前記第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低い、半導体記憶装置。 - 前記記憶素子は、磁化の向きが固定された固定層、磁化の向きが可変である自由層、及び前記固定層と前記自由層との間に挟持されたトンネル絶縁層を含む、請求項1に記載の半導体記憶装置。
- 前記記憶素子では、前記自由層の磁化の向きは、前記第1方向に電流が流れることで前記固定層の磁化の向きと反平行状態となり、前記第2方向に電流が流れることで前記固定層の磁化の向きと平行状態となる、請求項2に記載の半導体記憶装置。
- 前記メモリセルは、複数備えられ、
複数の前記メモリセルは、行列状に配列される、請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルの列ごとに設けられたカラムスイッチをさらに備え、
前記カラムスイッチを介して、前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から電流が流れる、請求項4に記載の半導体記憶装置。 - 前記メモリセルの複数列ごとに設けられたリセットトランジスタをさらに備え、
前記リセットトランジスタを介して、前記複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流が流れる、請求項4に記載の半導体記憶装置。 - 同一方向に延在する前記ビット線及び前記ソース線と直交する方向に延在するワード線をさらに備え、
前記ワード線は、前記選択トランジスタのゲートと電気的に接続する、請求項1に記載の半導体記憶装置。 - 第1端子から第2端子に向かう第1方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性のほうが前記第2端子から前記第1端子に向かう第2方向に電流を流した際の抵抗値の変化容易性よりも低く、前記第1端子でビット線と電気的に接続し、かつ前記第2端子で選択トランジスタのドレインと電気的に接続する記憶素子をそれぞれ含む複数のメモリセルに対して、
行列状に配列された複数列の前記メモリセルすべての前記記憶素子に前記第1方向から電流を流し、データをリセットすることと、
所定の前記メモリセルの前記記憶素子に前記第2方向から個別に電流を流し、データを書き込むことと
を含む、半導体記憶装置の動作方法。
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