JP2022061154A - 通報システムとそれを用いた防災システム - Google Patents

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Abstract

【課題】住民から音声通報についても情報収集し、住民が撮影した画像情報を受信可能であり、これらの情報に関連する位置情報を処理して通報された音声情報と画像情報を地図上に表示可能とし、時刻情報を処理して事象IDを付加し通報テーマを絞ることが可能な通報システムとそれを利用した防災システムを提供する。【解決手段】電話の通報音声データ17を認識して通報音声テキストデータ20に変換する音声認識部5と、これに電話発信元の住所テキストデータ21と通報者データ15と通報音声テキストデータ20の内容に応じた識別子データ16と通報音声テキストデータ20を特定又は抽出するためのIDデータ14を紐付ける情報生成部8と、住所テキストデータ21を地図データ23と照合して地図データ23中に住所テキストデータ21を紐付けるマッピング部10を備えている。【選択図】図1

Description

本発明は行政機関や公益団体に対する第三者からの音声及び画像による通報をその内容によって分類しつつ時間軸と地域に沿って分別し、地図上で通報の内容を識別可能にしながら時間と地域毎に閲覧可能な通報システムと、その通報システムを防災に関する通報に対して利用する防災システムに関する。
台風や地震等の自然災害が多発するわが国では、従来、防災のための様々なシステムが発明されてきた。
例えば、特許文献1には、「河川情報提供システム」という名称で、降雨による河川の氾濫をいち早く予測して住民の安全を確保すべく、レーダによる雨量、雨域移動等を解析して洪水予測、土砂災害予測、氾濫シミュレーションを行った結果を広く関連するプラットフォーム側に報知するようにして迅速かつ的確な対応ができるようにしたシステムが開示されている。
また、特許文献2には、「土砂災害危機管理システム」という名称で、土砂災害が予測される状況において、関連する行政機関が入手した情報を一元的に収集管理し、これらの情報をリアルタイムに行政機関及び住民が引き出すことにより、土砂災害に対して迅速かつ的確な行政対応を実現する情報システムが開示されている。情報収集には携帯情報端末等を用いて土砂災害予兆現象に関する目撃情報として写真情報や位置情報を取得し、行政機関が把握する降雨量、危険地域、住民の避難場所や避難ルートを収集して、これらを併せて共有化して、リアルタイムに必要な情報を各行政機関及び住民が引き出すことによって降雨による土砂災害に対してスピーディで的確な行政対応を実現することが可能である。
さらに、特許文献3には、「双方向型情報配信システム」という名称で、複数の近距離無線システム用の基地局を用いて無線エリアを設け、この基地局にカメラ装置を備え、また、この基地局に無線回線を通じて接続可能な情報通信機器を通じてカメラ映像等の必要な情報をインターネット網や地域イントラ網等の通信回線網を経由して住民に配信及び必要な情報を住民が投稿可能とする発明が開示されている。
また、この発明では、自治体から報知する音声源がある場合、防災行政無線に接続して音声放送情報の管理、蓄積を可能とし、音声放送情報を再配信可能であり、放送内容に位置情報が含まれる場合に、音声放送情報に位置情報を付加し、位置情報を付加した音声放送情報を位置情報と音声配信日時と関連付けて記憶することも可能である。
特開2002-269656号公報 特開2003-247238号公報 特開2018-22509号公報
しかしながら、特許文献1に開示される技術は、レーダによる雨量や雨域移動等を解析することで降雨による河川の氾濫をいち早く予測して住民の安全を確保すべく報知できるものの、リアルタイムで変化する実際の状況把握を行うことができないという課題があった。現代のように各個人が携帯電話を所有し、携帯電話に内蔵されるカメラで撮影した画像を収集できる環境にあるのに、住民によって撮影された画像を情報として活用する発想に欠け、活用できないという課題があった。
これに対して、特許文献2においては、住民からのカメラ情報を収集可能であり、画像情報は活用可能であるものの、画像を説明する音声情報が活用されておらず、また、一般家庭に設置され、カメラ機能を内蔵していない固定電話からは画像情報を送ることができず、災害に関する情報の収集が不十分であるという課題があった。
特許文献3では、行政側からの音声源に対しては再配信等の措置が可能であるものの、住民側からの音声による通報に対しては、行政機関や公益団体の職員がそれを書き留めて対応したり、コンピュータに入力して対応する等の手間がかかることもあって、活用できていないという課題があった。
さらに、これらの特許文献1-3に開示される発明では、台風や地震等の災害に対し、その災害毎に通報をまとめて履歴として残すことが容易にできないという課題があった。
具体的には、情報に付加する時間(期間)情報と位置情報に対して識別可能なフラグ(ID)を付したデータとして自動生成し、これをデータベースに保管しながらIDをキーとしてデータ検索して抽出することで、特定の台風や地震等の災害のみを抽出するといったことができなかったという課題があった。
本発明はかかる従来の事情に対処してなされたものであり、住民からの音声のみの通報についても情報収集しつつ、固定点監視カメラやドローンに搭載されたカメラをはじめ、住民が撮影した画像情報を受信可能であり、これらの情報に関連する位置情報を処理することで通報された音声情報と画像情報を地図上に表示可能とし、さらに、これらの情報に関連する時刻情報を処理して時刻由来の事象IDを付加し通報テーマを絞ることが可能な通報システムとそれを利用した防災システムを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、第1の発明である通報システムは、オペレータが受信した電話の音声データを認識して音声テキストデータに変換する音声認識部と、この音声テキストデータに、前記電話が発信されたエリアに関する住所データと前記音声データを提供した提供者に関する提供者データと前記音声テキストデータの内容に応じて予め設定される識別子データと前記音声テキストデータを特定又は抽出するためのIDデータとを紐付ける情報生成部と、前記住所データを読み取って地図データと照合し前記地図データ中の該当する位置に前記音声テキストデータを紐付けるマッピング部と、を有することを特徴とするものである。
上記構成の通報システムでは、音声認識部はオペレータが受けた電話の音声データを認識して音声テキストデータに変換することで、情報生成部は住所データ、提供者データ、識別子データ及びIDデータを音声テキストデータに紐付けることができるように作用する。また、マッピング部は音声テキストデータに紐付けられた住所データと地図データを照合して、その地図データの中で住所データに該当する位置に音声テキストデータを出力可能に貼り付けるように作用する。
「ID」とは、付されるあるいは紐付けられる対象となるデータを識別可能な記号をはじめ、数字、文字の他、例えば1次元コードや2次元コードのように意味を付された図形を含み、さらに、付される又は紐付けられる対象となるデータの内容を想定してあるいは内容に基づいて概念される文言を含む概念である。
また、第2の発明である通報システムは、第1の発明において、前記音声テキストデータを解析して前記住所データを生成するテキスト解析部を有することを特徴とするものである。
上記構成の通報システムでは、第1の発明の作用に加えて、テキスト解析部は音声テキストデータの内容を解析し、その内容から地理的なデータを抽出して住所データを生成するように作用する。
第3の発明である通報システムは、第1又は第2の発明において、前記情報生成部は、前記電話を受信した時刻に関する受信時刻データを前記音声テキストデータに紐付け、前記受信時刻データを読み取って前記受信時刻データを用いて、又は前記住所データを読み取って前記住所データを用いて、前記音声テキストデータを並べ替える第1のソート部を有することを特徴とするものである。
上記構成の通報システムでは、第1又は第2の発明の作用に加えて、情報生成部が住所データのみならず受信時刻データを音声テキストデータに紐付けるように作用し、第1のソート部は受信時刻データ又は住所データを用いて音声テキストデータを並べ替えるように作用する。
そして、第4の発明である通報システムは、第3の発明において、起点として選択された一の前記受信時刻データとこの受信時刻データよりも後の他の前記受信時刻データとの間の期間に含まれる前記受信時刻データに紐付けられた前記音声テキストデータに、所望に設定される事象(イベント)名をIDとして生成して紐付ける第1のID生成部を有することを特徴とするものである。
上記構成の通報システムでは、第1のID生成部が音声テキストデータに紐付けられている受信時刻データを読み取り、予め起点として選択された受信時刻データと終点として選択された受信時刻データとの間の期間に含まれる受信時刻データが紐付けられた音声テキストデータに対して所望に設定される事象名をIDとして生成して紐付けるように作用する。
第5の発明である通報システムは、第1乃至第4の発明のうちいずれか1の発明において、前記情報生成部は、時刻データと位置データを付帯した画像データを情報通信網を介して受信し、前記画像データに、前記画像データの内容にも応じて予め設定される前記識別子データと前記画像データを特定又は抽出するための前記IDデータとを紐付け、前記マッピング部は、前記位置データを読み取って前記地図データと照合し前記地図データ中の該当する位置に前記画像データを紐付けることを特徴とするものである。
上記構成の通報システムにおいては、第1乃至第4の発明のうちいずれか1つの発明の作用に加えて、情報生成部が時刻データと位置データを付帯した画像データを情報通信網を介して受信して、画像データに識別子データ及びIDデータを紐付けるように作用する。また、マッピング部は音声テキストデータと同様に、位置データを読み取って地図データと照合し、その地図データの中で位置データに該当する位置に画像データを出力可能に貼り付けるように作用する。
なお、「位置データ」とは全地球測位システム(GPS)を用いて得られる全地球測位データを意味し、具体的には緯度及び経度の数値からなるデータである。さらに、「時刻データと位置データを付帯した画像データ」の「画像データ」とは「動画像に関するデータ」と「静止画像に関するデータ」の両方を意味し、「時刻データと位置データを付帯した」とは撮影されて得られる動画像又は静止画像自体のメタデータとして、時刻データと位置データが付加された状態であることを意味している。したがって、動画像データ及び静止画像データはいずれも時刻データ及び位置データと一体不可分に構成されている。
第6の発明である通報システムは、第5の発明において、前記情報生成部は、前記時刻データを読み取ってその時刻データを用いて、又は前記位置データを読み取ってその位置データを用いて、前記画像データを並べ替える第2のソート部を有することを特徴とするものである。
上記構成の通報システムでは、第5の発明における作用に加えて、第2のソート部が時刻データ又は位置データを用いて画像データを並べ替えるように作用する。なお、第2のソート部は第1のソート部と共用されてもよい。
第7の発明である通報システムは、第5又は第6の発明において、起点として選択された一の前記時刻データとこの時刻データよりも後の他の前記時刻データとの間の期間に含まれる前記時刻データを付帯する前記画像データに、所望に設定される事象名をIDとして生成する第2のID生成部を有することを特徴とするものである。
上記構成の通報システムでは、第5又は第6の発明の作用に加えて、第2のID生成部が画像データに付帯されている時刻データを読み取り、予め起点として選択された時刻データと終点として選択された時刻データとの間の期間に含まれる時刻データが紐付けられた画像データに対して所望に設定される事象名をIDとして生成して紐付けるように作用する。なお、第2のID生成部は第1のID生成部と共用されてもよい。
第8の発明である通報システムは、第5乃至第7の発明のうちいずれか1つの発明において、前記画像データは携帯電話内蔵のカメラ、ドローンに設置されたカメラ又は固定点監視カメラの少なくともいずれか1つによって撮影された画像データであることを特徴とするものである。
上記構成の通報システムの作用は、第5乃至第7の発明のいずれか1つの発明の作用と同様である。
第9の発明である防災システムは、第1乃至第4のいずれか1つの通報システムにおいて、前記音声テキストデータを防災情報に関する音声テキストデータとして用いることを特徴とするものである。
上記構成の防災システムにおいては、通報の内容が防災に関するものであるという点でのみ異なるが、その作用においては、第1乃至第4の発明のうちいずれか1つの発明の作用と同様である。
第10の発明である防災システムは、第5乃至第8のいずれか1つの通報システムにおいて、前記音声テキストデータを防災情報に関する音声テキストデータとして用い、前記画像データを防災情報に関する画像データとして用いることを特徴とするものである。
上記構成の防災システムにおいては、通報の内容が防災に関するものであるという点でのみ異なるが、その作用においては、第5乃至第8の発明のうちいずれか1つの発明の作用と同様である。
第1の発明に係る通報システムでは、電話で受信した音声データの内容をテキストデータ化することで、地図データ上にマッピングすることができ、可視化することができる。また、住所データ、提供者データ、識別子データ及びIDデータを紐付けることで、これらのデータ毎に音声テキストデータを分類、抽出することも可能である。
第2の発明に係る通報システムでは、第1の発明の効果に加えて、住所データの内容を別途入力する労力や手間が必要なく、解析された住所データを音声テキストデータに紐付けることが可能である。
第3の発明に係る通報システムでは、第1又は第2の発明の効果に加えて、受信時刻データや住所データに基づいて、音声テキストデータを並び替えすることが可能である。この並び替えによって、時系列順に音声テキストデータを並べることが可能であり、通報の履歴、歴史といった観点から音声テキストデータを解析することが可能である。また、地域別に音声テキストデータを並べることが可能であり、通報の地域性といった観点から音声テキストデータを解析することが可能である。
第4の発明に係る通報システムでは、第3の発明の効果に加えて、ID生成部が、ある期間内に存在する音声テキストデータの内容から想定される所望の事象名をIDとして生成できるので、ある期間に共通した内容が想定される場合にその想定を象徴する事象名をIDとして生成して紐付けることで、その想定される事象に関連する通報をまとめて抽出、管理あるいは解析することが可能である。
第5の発明に係る通報システムでは、第1乃至第4の発明のうちいずれか1つの発明と同様の効果を発揮することに加えて、音声テキストデータのみならず、時刻データと位置データを付帯した画像データをも受信することで、電話による通報の他、画像による通報も地図データ上にマッピングすることが可能となり、言葉と画像の両方から閲覧者にわかりやすく通報内容を活用してもらうことが可能である。画像データは言葉よりも情報量が多いとも考えられるが、説明がない場合には閲覧者に誤解を与えてしまう可能性も否定できず、言葉による説明が同時にマッピングされることで、誤解の生じる可能性を低減しながら、閲覧者の迅速な理解を助けることができる。
第6の発明に係る通報システムでは、第5の発明の効果に加えて、第3の発明と同様に、時刻データや位置データに基づいて、画像データを並び替えすることが可能である。この並び替えによって、時系列順に画像データを並べることが可能であり、通報の履歴、歴史といった観点から画像データを解析することが可能である。また、地域別に画像データを並べることが可能であり、通報の地域性といった観点から画像データを解析することが可能である。
第7の発明に係る通報システムでは、第5又は第6の発明の効果に加えて、第4の発明と同様に、ID生成部がある期間内に存在する画像データの内容から想定される所望の事象名をIDとして生成できるので、ある期間に共通した内容が想定される場合にその想定を象徴する事象名をIDとして生成して紐付けることで、その想定される事象に関連する通報をまとめて抽出、管理あるいは解析することが可能である。
第8の発明に係る通報システムでは、画像データの内容が携帯電話内蔵のカメラ、ドローンに設置されたカメラ又は固定点監視カメラの少なくともいずれか1つによって撮影された画像データということであり、第5乃至第7の発明のうちいずれか1つの発明の効果と同様の効果を奏することが可能である。
第9の発明に係る防災システムでは、通報の内容が防災に関するものであるという点でのみ異なるが、その効果においては、第1乃至第4の発明のうちいずれか1つの発明の効果と同様である。
第10の発明に係る防災システムでは、通報の内容が防災に関するものであるという点でのみ異なるが、その効果においては、第5乃至第8の発明のうちいずれか1つの発明の効果と同様である。
本発明の実施の形態に係る防災システムのシステム構成図である。 本発明の実施例に係る防災システムにおいて通報者からの電話を受信している状態を示す概念図である。 本発明の実施例に係る防災システムにおいて地図データ上にマッピングされた固定点監視カメラからの画像データが閲覧者によってポップアップされた状態を示す概念図である。 本発明の実施例に係る防災システムに対してドローンに搭載されたカメラを通じて災害現場の画像を送信して自治体庁舎内での会議に提供している状態を示す概念図である。 本発明の実施例に係る防災システムにおいて通報者から送信された災害画像が地図データ上にマッピングされる状態とその災害画像に関する画像データが閲覧者によってポップアップされた状態を示す概念図である。 本発明の実施例に係る防災システムにおいて地図データ上にマッピングされた災害画像に関する画像データが閲覧者によってポップアップされた状態を示す概念図である。 本発明の実施例にかかる防災システムのID生成部による事象名をIDとして付加する機能を説明するための概念図である。 本発明の実施例にかかる防災システムにおいてある期間内に存在する画像データの内容から想定される所望の事象名をIDとして付して一覧表としてまとめたものである。
以下に、本発明の実施の形態に係る通報システムについて図1を参照しながら説明する。発明を実施するための通報システムの形態としては、災害の発生や予兆に関する情報を取り扱う防災システムを採用して説明する。図1は防災システムのシステム構成図である。
図1において、防災システム1は、外部とのやりとりを行うための入力部2と出力部3、防災システム1に関わるデータを処理するための処理部4を備え、入力されるデータや処理後のデータを格納するための通報音声データベース13、文字変換データベース19、地図データベース22、フォームデータベース24及び通報画像データベース26を備えている。
処理部4には、音声認識部5、テキスト解析部6、ID生成部7、情報生成部8、ソート部9、マッピング部10が備えられている。
通報音声データベース13は通報者(提供者)の携帯電話42や固定電話からの音声通報に関するデータを読み出し可能に格納するデータベースであり、IDデータ14、通報者データ15、識別子データ16、受信時刻データ18が通報音声データ17に紐付けられて格納されている。
文字変換データベース19は通報音声データベース13に格納されている通報音声データ17を音声認識部5によってテキスト変換した通報音声テキストデータ20を格納するデータベースであり、通報音声テキストデータ20にはIDデータ14、通報者データ15、識別子データ16及び受信時刻データ18が紐付けられると共に、処理部4のテキスト解析部6によって通報音声テキストデータ20の内容を解析することで得られる住所テキストデータ21が紐付けられている。
通報画像データベース26は、通報者の携帯電話42やコンピュータ43からの画像通報に関するデータを読み出し可能に格納するデータベースであり、動画像と静止画像のいずれもそれぞれIDデータ27,34、通報者データ28,35、識別子データ29,36を紐付けられた通報動画像データ30あるいは通報静止画像データ37が格納されており、それぞれ撮影時刻データ32,39及び撮影時位置データ33,40を付帯データ31,38として付帯している。
地図データベース22には地図データ23が格納されており、マッピング部10によって、通報音声テキストデータ20に紐付けられた住所テキストデータ21あるいは通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付けられた撮影時位置データ33,40と地図データ23とが照合され、地図データ23中の該当する位置データに通報音声テキストデータ20あるいは通報動画像データ30や通報静止画像データ37が紐付けられる。この処理の実行によってマッピングが完了し、防災システム1の利用者の携帯電話42やコンピュータ43の画面上に地図データ23を表示した際にマッピングされた位置にアイコンが表示され、そのアイコンをクリックすることで、その位置に紐付けられた通報音声テキストデータ20あるいは通報動画像データ30や通報静止画像データ37が表示される。
フォームデータベース24にはフォームデータ25が格納されており、音声認識部5で通報音声データ17を通報音声テキストデータ20に変換し、それをテキスト解析部6が解析する際に、テキスト解析部6がフォームデータベース24から音声受付用のフォームデータ25を読み出して、そのフォームデータ25に変換後の通報音声テキストデータ20や解析して抽出された通報者データ15や住所テキストデータ21を紐付けて文字変換データベース19に格納したり、通報者が携帯電話42やコンピュータ43から通報動画像データ30や通報静止画像データ37を投稿する際に、情報生成部8がフォームデータベース24からフォームデータ25を読み出して、出力部3を介して表示させ、そのフォームデータ25に応じて投稿してもらい、フォームデータ25に通報動画像データ30や通報静止画像データ37を紐付けて通報画像データベース26に格納する。なお、そのフォームデータ25に通報動画像データ30や通報静止画像データ37に関する説明テキスト文を追加するよう促す文言を加えてもよい。その場合には通報動画像データ30や通報静止画像データ37にテキスト説明文のデータが紐付けられ通報動画像データ30や通報静止画像データ37と同時に閲覧させることができる。
入力部2は、情報通信網41に接続されるドローンカメラ11や固定点監視カメラ12、あるいはこの防災システム1の利用者の携帯電話42や固定電話から送信される音声や画像、利用者(通報者)のコンピュータ43から送信される画像やテキストデータを入力するためのものであるが、入力部2とこれらの情報の入力を行うための装置との接続は有線によっても無線によってもよい。また、入力部2は防災システム1のオペレータによるデータ入力にも利用される。
例えば、オペレータが受信した電話による通報に対して、音声認識部5がフォームデータベース24から読み出すフォームデータ25を、出力部3を介して表示させ、これにテキスト解析部6によって認識できない通報の内容を、入力部2を介して補足するように入力する場合がある。あるいは、地図データベース22に対して地図データ23を、フォームデータベース24に対してフォームデータ25を予め格納するためにも用いられる。
入力部2として具体的には、キーボード、マウス、ペンタブレット、光学式の読み取り装置あるいはデータ受信部としての他の装置や情報通信網41からの受信端子が相当する。
出力部3は処理部4の各部で処理を実行するためにデータ入力を促すフォームデータ25を用いた画面(インターフェース画面)、処理命令の内容、処理の結果得られるデータ等を出力(表示)したり、各データベースに格納されるデータを処理部4を介して選択して、あるいは検索・抽出して出力(表示)することができるものである。具体的にはCRT、液晶、プラズマあるいは有機ELなどによるディスプレイ装置、あるいはプリンタ装置などの出力装置、さらには外部装置への伝送を行うためのトランスミッタなどの発信装置などが考えられる。もちろん、外部装置への伝送のための出力に対するインターフェースのようなものであってもよい。
処理部4としては、音声認識部5、テキスト解析部6、ID生成部7、情報生成部8、ソート部9及びマッピング部10が含まれる。
音声認識部5は災害の発生や予兆に関して携帯電話42や電話等を用いて音声で行った通報者の通報音声データ17を認識して通報音声テキストデータ20へ変換する機能を有する装置である。
また、テキスト解析部6は音声認識部5によって通報音声テキストデータ20へ変換された通報音声データ17の内容を解析する装置であり、具体的には、予め氏名、防災システム1が包含するエリアに存在する地名及び通報内容に関連する単語をメモリに格納しておき、テキストへ変換された通報音声データ17の内容を照合することで、通報者氏名等に関する通報者データ15、通報音声テキストデータ20及び災害発生地に関する住所テキストデータ21を抽出することができる。
なお、例えば電話によらずメールで受信される通報もあると考えられるが、その場合は、音声認識部5を介すことなく、テキスト解析部6で処理して通報者氏名等に関する通報者データ15、通報音声テキストデータ20及び住所テキストデータ21を抽出することが可能である。また、携帯電話42やコンピュータ43からフォームデータ25に沿ってテキストデータで通報する場合は、予めフォームデータ25に通報者氏名、住所、通報内容の欄が設けられているので、テキスト解析部6はそれぞれの欄からデータを読み出して通報者氏名等に関する通報者データ15、通報音声テキストデータ20及び住所テキストデータ21を抽出することが可能である。
ID生成部7は、入力部2を介して受信された通報者による通報音声データ17、ドローンカメラ11や固定点監視カメラ12あるいは通報者による通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に対して、それぞれIDデータ14,27,34を生成する装置である。ID生成部7によって生成されるIDデータ14,27,34の種類は表1に示される4種類のIDデータ14,27,34である。データ認識連番IDはすべての受信されたデータに対して自動的に発番されるIDデータ14,27,34である。情報ソースIDは通報の手段に関するIDデータ14,27,34であり、ID生成部7によって受信されるデータの内容によって自動的に生成されるもので、通報者からの電話、通報者からの(電子)メール(携帯電話42及びコンピュータ43からフォームデータ25に沿って受信されるメールも含む)、ドローンカメラ11、固定点監視カメラ12等が挙げられる。
Figure 2022061154000002
事象IDはオペレータから入力部2を介して入力されてID生成部7が生成するIDデータ14,27,34である。この事象IDは通報された災害を端的に表現するものであり、例えば、「令和2年〇〇県央豪雨」や「令和2年台風10号」等が該当する。
また、エリアIDは地図データ23中の都道府県、市町村、あるいは所望に設定されるエリア毎に予め定められてID生成部7が格納するIDデータ14,27,34であり、例えば受信される通報動画像データ30や通報静止画像データ37に付帯される撮影時位置データ33,40に含まれる位置情報や通報音声テキストデータ20から解析して得られる住所テキストデータ21に含まれる住所名から該当するエリアに関するIDとして抽出し生成されるIDデータ14,27,34である。
次に、情報生成部8は災害の発生や予兆に関して携帯電話42や電話等を用いて音声で行った通報者の通報音声データ17、ドローンカメラ11又は固定点監視カメラ12から受信される通報動画像データ30及び通報静止画像データ37、さらには通報者から投稿される通報動画像データ30及び通報静止画像データ37を入力部2を介して受信し、防災システム1内で活用されるデータの形式として通報音声データベース13、文字変換データベース19、通報画像データベース26に読み出し可能に格納するための装置である。
具体的には、入力部2に入力された通報音声データ17に対しては、ID生成部7によって自動的にデータ認識連番ID及び情報ソースIDがIDデータ14として生成されるので、情報生成部8はこのID生成部7で生成されたIDデータ14を通報音声データ17に対して紐付ける。また、情報生成部8は電話を受信したオペレータによって入力部2を介して入力されるかあるいはテキスト解析部6による解析によって得られる通報者氏名等に関する通報者データ15も通報音声データ17に対して紐付ける。さらに、情報生成部8はオペレータによって入力部2を介して入力される災害内容に関する識別子データ16と電話機の時刻生成機能を利用して受信する受信時刻データ18を通報音声データ17に対して紐付ける。情報生成部8は、これらのデータを通報音声データ17に紐付けて読み出し可能に通報音声データベース13に格納する。
また、情報生成部8は、音声認識部5によって変換された通報音声テキストデータ20に対しては、IDデータ14、通報者データ15、識別子データ16及び受信時刻データ18の他、テキスト解析部6によって抽出された住所テキストデータ21も紐付ける。さらに、情報生成部8は、住所テキストデータ21を受信するID生成部7によって生成されるエリアIDも受信して通報音声テキストデータ20に紐付ける。そして、種々のデータが紐付けられた住所テキストデータ21を読み出し可能に文字変換データベース19へ格納する。
なお、通報音声データ17には住所テキストデータ21が紐付けられていないが、これは後述するマッピング部10による地図データ23への紐付けを行うのはテキストに変換された後の通報音声テキストデータ20のみであることによる。したがって、通報音声データ17に対してはテキスト解析部6で得られた住所テキストデータ21を紐付ける必要性はないものの紐付けることを除外するものでもない。
また、ドローンカメラ11、固定点監視カメラ12あるいは通報者から入力部2を介して受信する通報動画像データ30や通報静止画像データ37に対しては、ID生成部7によって自動的にデータ認識連番ID及び情報ソースIDがIDデータ27,34として生成されるので、情報生成部8はこのID生成部7で生成されたIDデータ27,34を通報動画像データ30や通報静止画像データ37に対して紐付ける。
さらに、ドローンカメラ11や固定点監視カメラ12には予めGPS装置及び通信装置を搭載させておくことで、衛星による測位に基づく正確な位置情報のほか、GPSの基本時刻系をベースに得られる正確な時刻情報も受信可能なので、通報動画像データ30や通報静止画像データ37に撮影時刻データ32,39や撮影時位置データ33,40を付帯データ31,38として防災システム1の入力部2へ送信することが可能である。なお、時刻情報についてはGPSの基本時刻系に代えてNITZ(Network Identify and Time Zone)規格に対応可能な機能を用いてもよい。情報生成部8は、このようにして得られる撮影時刻データ32,39及び撮影時位置データ33,40を付帯する通報動画像データ30や通報静止画像データ37に対して、IDデータ27,34を紐付ける。
さらに、ドローンカメラ11や固定点監視カメラ12はそれぞれ通報者データ28,35として予めドローンカメラ11や固定点監視カメラ12に関するデータが認識されるので、情報生成部8によって通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付けることが可能である。さらに、災害内容に関する識別子データ29,36はオペレータによって入力部2から入力され、情報生成部8はその入力を受けて通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に紐付ける。
また、ID生成部7が、付帯される撮影時位置データ33,40を読み込んで、それらに含まれる位置情報から、予めエリア毎に設定して格納されているエリアIDを選定し、これを撮影時位置データ33,40に対するエリアIDとして生成する。情報生成部8はこのエリアIDを受信してIDデータ27,34として通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付ける。種々のデータを紐付けた通報動画像データ30や通報静止画像データ37は情報生成部8によって読み出し可能に通報画像データベース26へ格納される。
同様に、通報者によって入力される通報動画像データ30や通報静止画像データ37もGPS機能を搭載したスマートフォン、デジタルカメラやビデオカメラ等から受信する場合には、同様に撮影時刻データ32,39や撮影時位置データ33,40がメタデータとして付帯されるので、情報生成部8は、これらの通報動画像データ30や通報静止画像データ37に対しても、IDデータ27,34、通報者データ28,35、識別子データ29,36を紐付けるが、通報者データ28,35は通報者によって通報動画像データ30や通報静止画像データ37が送信される場合に入力されるものをそのまま紐付ける。
なお、通報者データ15、受信時刻データ18においては、予め通報音声データ17や音声認識部5によって変換された通報音声テキストデータ20に対して紐付けて扱うことができる場合には、情報生成部8はこれらのデータに対して紐付ける必要はない。通報者データ28,35における通報動画像データ30や通報静止画像データ37に対しても同様である。また、スマートフォンやデジタルカメラあるいはビデオカメラにおいてはGPSの基本時刻系に代えてNITZが採用されているものでもよい。
ソート部9は、まず、通報音声データベース13から通報音声データ17を読み出し、文字変換データベース19から通報音声テキストデータ20を読み出し、通報画像データベース26から通報動画像データ30又は通報静止画像データ37を読み出す。そして、通報音声データ17及び通報音声テキストデータ20に紐付けられた受信時刻データ18や通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に付帯された撮影時刻データ32,39の時刻情報の時系列に基づいて、通報音声データ17、通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37を並べ替える機能を備えた装置である。
ソート部9は、時系列に沿った並べ替えのみならず、例えばエリアID等のIDデータ14,27,34、通報者データ15,28,35、識別子データ16,29,36、さらに、住所テキストデータ21、撮影時位置データ33,40を検索キーとして通報音声データ17、通報音声テキストデータ20及び通報静止画像データ37を特定あるいは抽出することも可能である。
具体的にはIDデータ14,27,34であれば、表1に示されるIDで絞込みが可能であり、例えばエリアIDが防府市であるもののみを抽出することが可能である。また、通報者データ15,28,35であれば、後述する表2のいずれかのデータに基づいて抽出することが可能であり、さらに、災害内容に関する識別子データ16,29,36であれば、後述する表3に示される災害内容のもののみを抽出することも可能である。住所テキストデータ21や撮影時位置データ33,40に対しては、例えば地図データ23上である一点を選択し、その周囲として半径1km以内など自由に範囲を設定して抽出することが可能である。
マッピング部10は、まず、文字変換データベース19から通報音声テキストデータ20を読み出し、通報画像データベース26から通報動画像データ30又は通報静止画像データ37を読み出す。そして、通報音声テキストデータ20に紐付けられた住所テキストデータ21や通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に付帯された撮影時位置データ33,40の位置情報に対し、地図データベース22から地図データ23を読み出して、地図データ23の位置情報と照合し、地図データ23中の該当する位置にそれぞれ通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37を紐付けて読み出し可能にそれぞれのデータベースに格納する機能を備えた装置である。
また、それらのデータに対してマッピング部10はアイコンを付して、外部の利用者が出力部3を介して地図データ23を閲覧する際にそのアイコンをクリックすることで通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37とそれに紐付けられた種々のデータを閲覧することを可能としている。
したがって、地図データ23の該当する位置に通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37が紐付けられた地図データ23を、防災システム1の外部の利用者が、出力部3を介して地図データベース22から地図データ23を読み出すと、地図データ23中にそれぞれのデータがクリックして閲覧が可能なようにアイコンが表示される。なお、マッピング部10によるマッピングは、文字変換データベース19に通報音声テキストデータ20が格納されたタイミング、通報画像データベース26に通報動画像データ30又は通報静止画像データ37が格納されたタイミングで実行されることが望ましいが、所望のタイミングで実行が可能である。
さらに、本実施の形態に係る防災システム1のマッピング部10では災害時等に発生現場に関する情報の提供や投稿が集中することが予想されるため、所望に設定される距離に含まれるエリア内に紐付けされた複数の住所テキストデータ21、撮影時位置データ33,40をまとめて1つの地図データ23中の位置データに紐付けるまとめ機能を備えている。例えば、ドローンカメラ11が撮影した画像情報、一般住民の通報による画像情報や音声テキスト情報に紐付けあるいは付帯される撮影時位置データ33,40、住所テキストデータ21は厳密には一致していないので災害現場においては地図上で多数のアイコンが乱立する可能性が高い。この場合、防災システム1の利用者がそれぞれの情報を確認しようとすると、それぞれのアイコンをクリックする必要があるため煩雑であり、急いで災害に関する情報を入手しようとしても困難である。
そこで、マッピング部10では、所望の地図上の範囲にある住所テキストデータ21、撮影時位置データ33,40に関しては代表としてまとめて地図データ23の位置データを選択し、その位置データに対して通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37を紐付けることができるようにしている。具体的には、既に紐付けられている地図データ23の位置データから所望の距離離れた位置データを有する住所テキストデータ21、通報動画像データ30あるいは通報静止画像データ37を既に紐付けられている位置データに紐付けるようにしてまとめる。所望の距離はマッピング部10において自由に設定可能であるので、地図上の表示位置の精度とまとめられる通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30又は通報静止画像データ37の数のバランスによって設定されるとよい。
このようなまとめ機能を備えることで、1つのアイコンをクリックすることで複数の情報を入手することができ、迅速に避難活動や救済活動を行うことが可能である。
ドローンカメラ11はドローンに搭載されたカメラであり、前述のとおりドローンにはこのカメラで撮影された動画像及び静止画像を防災システム1の入力部2へ送信するための通信装置が搭載されており、さらに、GPS装置が搭載されることで撮影される通報動画像データ30や通報静止画像データ37に時刻情報(撮影時刻データ32,39)及び位置情報(撮影時位置データ33,40)がメタデータ(付帯データ31,38)として付帯される。
このドローンカメラ11は例えば自治体職員や予め契約したオペレータ等が現場に近い安全な場所から操縦することでリアルタイムに災害に関する現況を配信することが可能であり、遠隔の自治体の災害対策本部における関係者による視聴はもちろんのこと広く地域住民による視聴も可能である。
また、このドローンカメラ11を複数機備えて、二次災害の恐れのある箇所にも飛行させて通報動画像データ30や通報静止画像データ37による情報を収集することで、自治体による早期の避難勧告の発令や地域住民の自主的な早めの避難を促すことが可能である。
固定点監視カメラ12は災害が発生する可能性の高い危険個所や万一災害が発生すると甚大な被害をもたらす可能性のある箇所に設置されるカメラであり、ドローンカメラ11と同様に動画像及び静止画像を防災システム1の入力部2へ送信するための通信装置とGPS装置が搭載されており、撮影された通報動画像データ30や通報静止画像データ37に時刻情報(撮影時刻データ32,39)及び位置情報(撮影時位置データ33,40)をメタデータ(付帯データ31,38)として付帯した状態で防災システム1の入力部2へ送信することが可能である。
固定点監視カメラ12は常時通報動画像データ30あるいは通報静止画像データ37を送信可能であることから、河川の水位上昇やダムの貯水量の増加等において、災害が発生する前の状態と経時的に比較することが可能である。また、ドローンカメラ11や一般の通報者による動画像や静止画像が届くまでの間における重要な情報源となる可能性が高い。
次に、通報音声データベース13に格納されるデータについて説明する。
通報音声データベース13に情報生成部8によって読み出し可能に格納されるIDデータ14は、表1を用いて説明したとおり、ID生成部7によって生成される4種類のIDの総称である。
通報音声データベース13に情報生成部8によって読み出し可能に格納される通報者データ15は、携帯電話42や固定電話からの音声による通報者の氏名等に関するデータである。具体的には例えば表2に示される項目を含むデータであり、この表2に示される項目は予め定められて情報生成部8に格納されている。表2中、アカウントは防災システム1に対して通報者が登録することで付与されるもので、任意に通報者が定めてもよいし、防災システム1の情報生成部8が自動的に付与してもよい。
携帯電話42や固定電話等からの音声通報によって通報音声データ17を受信する場合には、防災システム1のオペレータによって、表2に示される項目を確認して入力部2を介して情報生成部8に入力されるか、あるいは音声認識部5によって得られる通報音声テキストデータ20をテキスト解析部6が解析して抽出することで通報者データ15を得て、テキスト解析部6から情報生成部8に入力される。
なお、表2に記載される内容は一例であり、適宜地域の地形等によって追加や削除の項目があってもよい。
Figure 2022061154000003
通報音声データベース13に情報生成部8によって読み出し可能に格納される識別子データ16は、携帯電話42や固定電話からの音声による通報者の通報音声データ17に含まれる災害内容を識別するためのデータである。
これらの識別子データ16の項目は予め定められて情報生成部8に格納されており、通報者によって通報音声データ17が提供される場合に、出力部3としてのオペレータの受信ディスプレイに表3の内容が表示され、その中から選択されたものが入力部2を介して情報生成部8に送信され、情報生成部8が通報音声データ17に対して紐付ける。
Figure 2022061154000004
通報音声データベース13に情報生成部8によって読み出し可能に格納される通報音声データ17は、通報者が携帯電話42や固定電話を用いて防災システム1の運営者側へ災害に関する通報を行った場合の入力部2を介して受信される通話内容に関する音声データである。防災システム1を運営するオペレータは、通報音声データ17を音声認識部5によって通報音声テキストデータ20へ変換することも考慮して、表2に示される通報者データ15に含まれる内容を問い合わせつつ、災害発生場所の住所や表3に示される災害内容に関する識別子データ16のいずれに該当する災害かについて問い合わせることで、通報音声データ17中にはテキスト解析部6によって解析される通報者氏名等に関する通報者データ15、通報音声テキストデータ20及び住所テキストデータ21をより高い確率で含めることができる。
通報音声データベース13に情報生成部8によって読み出し可能に格納される受信時刻データ18は、通報者が携帯電話42や固定電話を用いて防災システムの運営者柄へ災害に関する通報を行った場合の入力部2を介して受信される通話の着信時刻に関するデータであり、入力部2によって生成され情報生成部8に入力される。
以上説明したとおり、通報音声データベース13に読み出し可能に格納される通報音声データ17に対し、情報生成部8は、ID生成部7によって生成され情報生成部8に入力されるIDデータ14、防災システム1のオペレータによって入力部2を介して情報生成部8に入力されるかあるいは音声認識部5によって変換された通報音声テキストデータ20の内容を解析するテキスト解析部6によって抽出されて情報生成部8に入力される通報者データ15、防災システム1のオペレータによって入力部2を介して情報生成部8に入力される識別子データ16、入力部2によって生成され情報生成部8に入力される受信時刻データ18を紐付ける。
次に、文字変換データベース19に格納されるデータについて説明する。
文字変換データベース19においては、音声認識部5が通報音声データベース13からIDデータ14等が紐付いた通報音声データ17を読み出して通報音声テキストデータ20に変換して情報生成部8に入力する。テキスト解析部6は、その通報音声テキストデータ20を音声認識部5又は情報生成部8から読み出して、既に通報音声データ17に紐付けられている通報者データ15以外のデータを解析し、住所テキストデータ21を抽出して情報生成部8に入力する。
文字変換データベース19に読み出し可能に格納される通報音声テキストデータ20に対し、情報生成部8は、通報音声データ17に紐付けされていたIDデータ14、通報者データ15、識別子データ16及び受信時刻データ18を紐付けると同時に、テキスト解析部6によって解析・抽出された住所テキストデータ21を紐付ける。
次に、地図データベース22に格納される地図データ23について説明する。
地図データ23は国土地理院のデータを利用するものであり、地形や県境や市境等の自治体の境界を示す線が経度と緯度の数値データに対応させて示されているものである。したがって、この地図データ23に対して、災害発生地点に関する経度と緯度を含む位置データが得られると、その位置データに含まれる経度と緯度を地図データ23内で照合して紐付けることで地図上に災害発生地点を表示することが可能である。
そのほかGPS装置によって得られる経度と緯度を含む位置データに対しても地図データ23内で経度と緯度を照合し、該当する経度と緯度に対して紐付けることで、そのGPS装置が存在している地点を地図上で表示することが可能である。したがって、ドローンカメラ11や固定点監視カメラ12、また、通報者によってGPS機能を搭載したスマートフォンやカメラで撮影された通報動画像データ30や通報静止画像データ37においてもその撮影場所に関する経度と緯度の数値から地図上で撮影場所を表示することが可能である。
フォームデータベース24に格納されるフォームデータ25について説明する。
フォームデータ25には種類がある。例えば、通報者が通報動画像データ30や通報静止画像データ37を送信する際に、通報者が使用する携帯電話42やコンピュータ43にフォームデータ25を送信し、それに沿って通報動画像データ30や通報静止画像データ37を送信してもらうためのフォームデータ25がある。このフォームデータ25の場合は、通報者データ28,35の入力や識別子データ29,36の選択入力や画像情報に対する説明テキスト文を入力させるように促すものである。
また、携帯電話42や固定電話からの通報者に対しては、テキスト解析部6がフォームデータベース24から読み出して、音声認識部5によって変換された通報音声テキストデータ20を解析したのちに、それぞれフォームデータ25に沿って入力する場合もある。
次に、通報画像データベース26に格納されるデータについて説明する。
通報動画像データ30に紐付けられるIDデータ27及び通報静止画像データ37に紐付けられるIDデータ34は、表1を用いて説明したとおり、ID生成部7によって生成される4種類のIDの総称である。これらのIDデータ27,34は通報画像データベース26に情報生成部8によって読み出し可能に格納される。
通報画像データベース26に入力部2を介して情報生成部8によって読み出し可能に格納される通報者データ28,35は、携帯電話42やコンピュータ43からの画像による通報者の氏名等に関するデータである。具体的には例えば表2に示される項目を含むデータであり、この表2に示される項目は予め定められて情報生成部8に格納されている。表2中、アカウントは防災システム1に対して通報者が登録することで付与されるもので、任意に通報者が定めてもよいし、防災システム1の情報生成部8が自動的に付与してもよい。
これらの通報者データ28,35は、情報生成部8によって通報者の使用する携帯電話42やコンピュータ43に出力部3を介して送信されるフォームデータ25を用いて入力されることで通報動画像データ30や通報静止画像データ37と同時に紐付けされた状態で入力部2を介して情報生成部8が受信できる。すなわち、フォームデータ25に表2に示される通報者データ28,35の内容を含めておくことで情報生成部8は容易に受信することが可能である。
また、通報動画像データ30や通報静止画像データ37と同時でなくとも、予め通報者がフォームデータ25を用いて自己の情報を防災システム1に対して送信しておいてもよい。その場合には通報者データ28,35は情報生成部8に入力部2を介して読み出し可能に格納される。その場合には、通報者は通報動画像データ30や通報静止画像データ37を送信する際には、例えばアカウントのみを入力することでその他の通報者データ28,35については入力の必要なく、情報生成部8がアカウントをキー情報として、情報生成部8内で検索し、抽出された通報者データ28,35を通報動画像データ30や通報静止画像データ37に対して紐付ける。
なお、ドローンカメラ11や固定点監視カメラ12に対しては、前述のとおりそれぞれ通報者データ28,35として予めドローンカメラ11や固定点監視カメラ12に関するデータが認識されるので、通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付けることが可能であるが、IDデータ27に含まれる情報ソースIDによって個々のドローンカメラ11や固定点監視カメラ12まで認識可能な場合には、必ずしも通報者データ28,35は含まれなくともよい。
通報画像データベース26に入力部2を介して情報生成部8によって読み出し可能に格納される識別子データ29,36は、通報動画像データ30や通報静止画像データ37に含まれる災害内容、あるいはドローンカメラ11や固定点監視カメラ12から受信される通報動画像データ30や通報静止画像データ37に含まれる災害内容を識別するためのデータである。具体的には例えば表3に示される項目を含むデータであり、この表3に示される項目は予め定められて情報生成部8に格納されている。
これらの識別子データ29,36は、情報生成部8によって通報者の使用する携帯電話42やコンピュータ43に出力部3を介して送信されるフォームデータ25を用いて入力されることで通報動画像データ30や通報静止画像データ37と同時に紐付けされた状態で入力部2を介して情報生成部8が受信できる。すなわち、フォームデータ25に表3に示される災害内容に関する識別子データ29,36の内容を含めておくことで情報生成部8は容易に受信することが可能である。
但し、フォームデータ25を送信しない場合やフォームデータ25を受信できない携帯電話42等の端末を使用した通報者からの通報に対しては、防災システム1のオペレータによって、通報画像データベース26から通報動画像データ30や通報静止画像データ37の災害内容が確認され、表3に示される識別子データ16の中から該当するものが選択され、入力部2を介して情報生成部8に送信され、情報生成部8が通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付ける。
通報動画像データ30にメタデータとして付帯される撮影時刻データ32と撮影時位置データ33からなる付帯データ31、及び通報静止画像データ37にメタデータとして付帯される撮影時刻データ39と撮影時位置データ40からなる付帯データ38は、前述のとおり通報動画像データ30又は通報静止画像データ37に対して撮影時から付帯されるものであり、すなわちデータが生成される際に既に紐付けられた状態となっているので、情報生成部8によって受信した際に紐付ける必要がない。
以上説明したとおり、通報画像データベース26に読み出し可能に格納される撮影時刻データ32,39及び撮影時位置データ33,40を付帯データ31,38とする通報動画像データ30と通報静止画像データ37に対し、情報生成部8は、ID生成部7によって生成され情報生成部8に入力されるIDデータ27,34、フォームデータ25を用いて通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付けされた状態で情報生成部8に入力される通報者データ28,35、フォームデータ25を用いて通報動画像データ30や通報静止画像データ37に紐付けされた状態で情報生成部8に入力されるか防災システム1のオペレータによって入力部2を介して情報生成部8に入力される識別子データ29,36を紐付ける。
以下、図1を参照して説明した実施の形態を具体的にした実施例について図2乃至図8を参照しながら説明する。本実施例は、例えば行政機関や公益団体が防災システムを運営する場合である。
図2は実施例に係る防災システムにおいて第三者(通報者)からの電話通報を受信している状態を示す概念図である。
図2において、防災システム1は専用コンピュータ44に格納されている状態が示されており、入力部2、出力部3、処理部4、通報音声データベース13、文字変換データベース19及び通報画像データベース26も専用コンピュータ44内に格納されている。したがって、通報者51の使用する通報者携帯電話52からの通報は専用コンピュータ44が受信し、入力部2として機能している。また、防災システム1のオペレータが使用する出力部3としてのディスプレイが示されている。さらに、図示しないが、専用コンピュータ44からオペレータのための別個の入力部2及び出力部3としてマイクとヘッドフォンのセット(図示せず)が設けられており、通報者51の通報者携帯電話52と通話することが可能である。
通報者51が通報者携帯電話52を用いて通報音声データ17を通報する場合は、防災システム1の入力部2として専用コンピュータ44で受信し、専用コンピュータ44内で通報音声データ17は処理部4の音声認識部5に送信される。その際には、オペレータはマイクとヘッドフォンを入力部2及び出力部3として用いて、前述のとおり音声認識部5による通報音声テキストデータ20への変換を意識しながら、表2に示される通報者データ15の内容を問い合わせつつ、災害発生場所の住所や表3に示される災害内容に関する識別子データ16のいずれに該当する災害かについて問い合わせるとよい。
処理部4の音声認識部5によって通報音声データ17は通報音声テキストデータ20に変換され、さらに、テキスト解析部6によって通報音声テキストデータ20の内容が解析される。テキスト解析部6では、フォームデータベース24に格納されたフォームデータ25の中から電話内容テキストデータフォーム53を読み出して、テキスト解析部6によって解析された内容をそれぞれ自動で入力する。その状態が図2においては出力部3としてのディスプレイに示されている。
具体的には、通報内容として通報者電話番号、通報時刻、災害現場の場所、災害内容が電話内容テキストデータフォーム53に格納された状態で表示されている。なお、派遣優先順位の欄はオペレータによる状況判断の結果として入力される。
図2中では、さらに災害名の欄に「2020年令和2年7月豪雨」がIDデータ14のうち事象IDとしてオペレータによって選択され表示されている。この事象IDは前述のとおりID生成部7によって生成され、オペレータによって選択され入力部2を介して入力されることが可能である。
また、被災地住所の欄は空欄となっているが、これはテキスト解析部6によって通報音声テキストデータ20内から住所テキストデータ21が抽出できなかった場合を示している。このような場合には、オペレータによって入力部2となるキーボードを通じて入力されることになる。
災害内容の欄には「〇〇川が決壊しそうです」として音声認識部5によって変換された通報音声テキストデータ20が表示されている。
投稿日時の欄には2020/07/14/11:16として受信時刻データ18が表示されている。
このように通報音声テキストデータ20に紐付けされたIDデータ14、通報音声テキストデータ20及び受信時刻データ18が示されている。通報者データ15、識別子データ16及び住所テキストデータ21は図2では示されていないが、実際にはそれぞれ情報生成部8によって紐付けされて文字変換データベース19に格納されている。また、通報音声データ17自体も同様に情報生成部8によって種々のデータが紐付けられて通報音声データベース13に格納される。
文字変換データベース19や通報音声データベース13に格納することによって関係者による閲覧が可能となり、災害派遣業務を効率化することができる。なお、通報音声テキストデータ20が文字変換データベース19に格納された状態となった時点で、マッピング部10によるマッピングが実行されるので、防災システム1の出力部3としてのディプレイ上で地図表示が可能であり、災害現場を確認することができる。
次に、図3を参照しながら、固定点監視カメラ12によって撮影された画像が閲覧される様子を説明する。図3は実施例に係る防災システムにおいて地図データ上にマッピングされた固定点監視カメラからの画像データが閲覧者によってポップアップされた状態を示す概念図である。
図3において、表示画面54には防災システム1がカバーしているエリアの地図55が示されており、その地図55上には固定点監視カメラ12が設置されている位置が地図データ23に紐付けられてカメラの形状をしたアイコンが表示されている。この固定点監視カメラ12のアイコンをクリックすると、ポップアップ画面56が表示される。このポップアップ画面56に示されている画像が固定点監視カメラ12によって撮影される通報動画像データ30である。また、固定点監視カメラ12のアイコンが示されている位置が、固定点監視カメラ12の付帯データ38の撮影時位置データ40と一致する地図データ23中の位置データと一致する地点ということになる。
図4を参照しながら、ドローンカメラ11を用いたリアルタイム撮影の活用について説明する。図4は実施例に係る防災システムに対してドローンに搭載されたカメラを通じて災害現場の画像を送信して自治体庁舎内での会議に提供している状態を示す概念図である。
ドローンカメラ11は自由に空中を移動して撮影することが可能であることから安全を確保すれば災害現場近辺への急行が可能である。また、ドローンカメラ11で撮影される画像情報は、情報通信網41を介してクラウド57として構築された防災システム1にリアルタイムで通報動画像データ30や通報静止画像データ37を送信することが可能である。
したがって、自治体撮影職員61が現場近くで安全を確保しながらドローンカメラ11を操縦し、災害現場の撮影を行って撮影画像62を得て、これを通報動画像データ30や通報静止画像データ37として防災システム1に送信することで、自治体庁舎58内で開催される自治体職員60による災害現場の確認作業や災害復旧に向けた対応策の検討等の討議を行う際にも大型ディスプレイ59で現場の現状を迅速かつ詳細に把握することが可能である。
また、図4には示されていないが、ドローンにもGPS装置が搭載されており、送信される通報動画像データ30や通報静止画像データ37には撮影時刻データ32,39や撮影時位置データ33,40が付帯されているため、災害現場の時系列に沿った記録を取ることも可能であるし、地図データ23上にマッピングされることから大型ディスプレイ59に災害現場近くのエリアに関する地図データ23を表示することでドローンカメラ11の位置を確認することも可能である。これは図3を用いて説明した固定点監視カメラ12も同様である。
防災システム1を用いることで、リアルタイムに災害現場や災害が発生しそうな箇所に関する情報を得ることができ、自治体による災害発生前の避難警報等の発令や災害発生後の対応策の決定等を迅速に行うことが可能である。
図5は実施例に係る防災システムにおいて通報者から送信された災害画像が地図データ上にマッピングされる状態とその災害画像に関する画像データが閲覧者によってポップアップされた状態を示す概念図である。この図5を参照しながら、防災システム1における一般市民から投稿される画像情報の処理について説明する。
図5において、災害が発生している現場に居合わせた市民である通報者65が画像情報を撮影して投稿しようとすると、防災システム1からは画像情報を投稿するためのフォームデータ25である送信用フォーム67が、情報生成部8によって出力部3を介して通報者携帯電話66に送信される。この送信用フォーム67を用いて通報者データ15に相当する必要な入力事項を入力して通報者送信画像68を情報通信網41経由でクラウド57として構築された防災システム1に送信する。通報者送信画像68には通報者携帯電話66に搭載されているGPS装置によって撮影時位置データ33,40がメタデータとして付帯されるので、通報者送信画像68を防災システム1内の地図データ23の相当する位置の位置データに紐付けることができる。
したがって、送信された通報者送信画像68は、防災システム1の利用者のコンピュータ43上の表示画面63の地図64中にアイコン70として表示され、そのアイコン70をクリックするとポップアップ画像69として通報者送信画像68が表示される。このようにして通報者65によって投稿された通報者送信画像68を防災システム1の利用者は迅速かつ容易に閲覧することができ、迅速な避難活動や防災活動を実行することが可能である。
次に図6を参照しながら、防災システム1の閲覧について説明を追加する。利用者は携帯電話42あるいはコンピュータ43から防災システム1にアクセスし、表示画面71を閲覧することで、多数の災害や防災に関する通報音声テキストデータ20や通報動画像データ30あるいは通報静止画像データ37が紐付けられているアイコンを地図72上に見つけることが可能である。
表示画面71の左上には災害内容に関する識別子データ29に基づいて閲覧したい災害の種類の一例が表示されており、利用者は「川の増水/氾濫」、「床下浸水/床上浸水」、「崖崩れ/雪崩」の中から希望する災害の種類を選択することが可能である。図6では「川の増水/氾濫」が選択され、さらに見えにくいが、「床下浸水/床上浸水」、「崖崩れ/雪崩」も選択されているので、防災システム1のソート部9は、表3に示される増水、氾濫、床下浸水、床上浸水、崖崩れ、雪崩を検索キーとして、地図データ23中に紐付けられている通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30、通報静止画像データ37の識別子データ16,29,36を検索し、上記の検索キーと一致している識別子データ16,29,36が紐付けられた通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37を抽出して地図72上にアイコンで示している。
利用者はそのアイコンの中から例えばアイコン73aを選択すると、崖崩れに関するポップアップ画面74aが表示され、ポップアップ画像75a、投稿日時欄76a、被災地住所欄77a及び通報内容欄78aを閲覧することが可能である。一方、アイコン73bを選択すると、床下浸水に関するポップアップ画面74bが表示され、同様に、ポップアップ画像75b、投稿日時欄76b、被災地住所欄77b及び通報内容欄78bを閲覧することができる。
この表示画面71の上部には、閲覧可能な通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に共通する災害名として「2020年令和2年7月豪雨」が表示されているが、これは表1における事象IDである。この事象IDについては、図7を参照しながら後述する。災害発生日として2020/07/14とされているが、これは受信時刻データ18、撮影時刻データ32,39がこの日となっている通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37をソート部9が抽出したことによる。
次に、図7及び図8を参照しながら防災システム1のソート部9について説明を加える。
図7は、本発明の実施例に係る防災システムのID生成部によって事象名をIDとして付加するまとめ機能を説明するための概念図である。
図7において、水平に右方向に延びる時間軸に対して、台風15号、〇〇地域豪雨、〇〇地震という3つの災害の事象が発生し、様々な情報画像a-iが投稿されている状態が示されている。これらの情報画像a-iは投稿時期に関わらず地図データ23上に表示されてしまうと、いずれの事象が原因となっているかがすぐには理解できず、時間の経過と共に煩雑となってしまう。また、ある地域の災害の歴史を知ることで長期に亘る防災計画を立案しようとすると、災害発生の事象毎にどのような災害内容が生じたかについてまとめておくことが重要である。
そこで、防災システム1のID生成部7はIDデータ14のうちの事象IDを生成する際に、例えば、令和2年の台風15号が発生した場合に、その事象該当期間93aの起点時刻91aと終点時刻92aの入力と、その事象名称94aの入力によって、その事象該当期間93aに該当する受信時刻データ18が紐付けられた通報音声テキストデータ20、撮影時位置データ33,40が付帯される通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に対して、事象IDとして「令和2年台風15号」を生成してIDデータ14,27,34に含めて通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に紐付ける。同様に起点時刻91b,91cと終点時刻92b,92cで規定される事象該当期間93b,93cに該当する受信時刻データ18や撮影時位置データ33,40に対しても、事象名称94bとして〇〇地域豪雨、事象名称94cとして〇〇地震という事象IDを生成してIDデータ14,27,34に含めてそれぞれ通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に紐付ける。
このように事象IDをID生成部7が生成することで、この事象IDを検索キーとしてソート部9は通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30又は通報静止画像データ37を検索して抽出することができる。
図8は、防災システムにおいてある期間内に存在する画像データの内容から想定される所望の事象名をIDとしてID生成部7が生成して付して、ソート部9がその事業IDを検索キーとして抽出し一覧表80としてまとめたものである。
図8の一覧表80において、事象IDとしては災害名称欄81に記載されている「2020年令和2年7月豪雨」であり、この事象IDを有する通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37が抽出されている。災害内容欄82には通報動画像データ30及び通報静止画像データ37の投稿時に添付されたテキストデータによって災害内容が記されている。投稿者(通報者)が携帯電話42や固定電話によって通報音声データ17を送信した場合にも通報音声テキストデータ20がこの災害内容欄82に表示される。
被災地住所欄83には通報音声テキストデータ20に紐付けられた住所テキストデータ21、通報動画像データ30や通報静止画像データ37に付帯される撮影時位置データ33,40又は撮影時位置データ33,40からID生成部7によって生成されたIDデータ14のエリアIDが表示される。
被災日時欄84には通報音声テキストデータ20に紐付けられた受信時刻データ18、通報動画像データ30や通報静止画像データ37に付帯される撮影時刻データ32,39が表示される。この一覧表80では時系列に沿って表示され、直近のデータが上方に表示されるようになっているが、逆にしてもよい。
情報ソース欄85には通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37に紐付けられるIDデータ14の情報ソースIDが表示される。メール添付で画像情報が送信されたことが理解できる。電話による通報の場合には「電話」、ドローンカメラ11による場合は「ドローン」、固定点監視カメラ12による場合は「固定点監視カメラ」等として表示される。
投稿ファイル欄86には通報動画像データ30や通報静止画像データ37に関するサムネイル画像が表示される。
再生時間欄87は図8ではすべて通報静止画像データ37であるため表示されていないが、通報動画像データ30の場合にその再生時間が表示される。通報音声テキストデータ20の場合も空欄である。
投稿者名欄88は通報者データ15,28,35に含まれる投稿者名(通報者氏名)が表示される欄である。
メールアドレス欄89は通報者データ15,28,35に含まれる投稿者(通報者)のメールアドレスが表示される欄である。
操作指示欄90はこの一覧表80に対する操作内容が示されており、一覧表80から地図データ23を表示させるための「地図表示」、この一覧表80を印刷するための「印刷」、情報を削除するための「削除」、それぞれのアイコンが表示されている。利用者はこれらのアイコンをクリックすることで容易に操作を実行することが可能である。
なお、この図8に示される一覧表80はプライバシー保護の観点からも一般の住民に対して公開されるものではなく、防災システム1の運用者、例えば自治体が災害の履歴を調査して災害発生の傾向を把握して、防災計画を立案するために使用するものである。但し、一覧表80からプライバシー保護を配慮した別の一覧表を一般の住民に公開してもよい。
以上説明したとおり、本実施の形態に係る防災システム1は、住民からの音声のみの通報についても情報収集して通報音声データ17を通報音声テキストデータ20へ変換し、通報動画像データ30や通報静止画像データ37と共に地図データ23上にマッピングすることが可能であり、画像情報とテキスト情報の両方を広く収集して閲覧可能に表示させることが可能であるため、災害の状況把握が迅速かつ容易に可能であり、さらに、固定点監視カメラ12やドローンカメラ11によって得られる画像情報や住民からの画像情報も併せて総合的に収集することでより迅速かつ詳細な情報を閲覧することが可能である。
また、ドローンカメラ11や固定点監視カメラ12はライブ映像の受信と配信も可能であることから自治体に設置される災害対策本部等での災害把握や救助活動や災害復旧活動のための対策立案が迅速かつ容易に可能である。さらに地域住民にも災害の現状を速やかに伝達できる。
さらに、ID生成部7がIDデータ14として災害の集合体として時系列にまとめることが可能な事象IDを生成し、ソート部9がその事象ID毎に検索して該当する通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30及び通報静止画像データ37を抽出することが可能であるので、災害直後の復旧作業のための計画立案が容易であるし、さらに長期間の経過後では、ソート部9のまとめ機能によって、エリア毎にどのような災害被害が生じたか等の履歴、歴史を振り返ることが可能であり、長期に亘る防災計画の立案や河川の護岸等の土木工事の立案等に供することが可能である。
防災システム1のマッピング部10では、同一災害で多数の通報者による集中的な通報があった場合に、まとめ機能によって1つのアイコンが示す地図データ23上の位置データに複数の通報音声テキストデータ20、通報動画像データ30あるいは通報静止画像データ37を紐付けることができるので、1つのアイコンに複数のデータが閲覧可能となり、迅速な閲覧と災害状況の把握、災害状況によっては避難行動を迅速に取ることも可能である。
したがって、いつどの時期に発生した災害であっても簡単に検索して抽出することが可能である。また、例えばエリアを限定し、さらに、識別子データ29も限定して、時系列で例えば台風に係る事象IDを検索キーとして長期間に亘るデータを検索・抽出することで、その地域が台風時にどのような被害を受けるかの特性を知ることも可能であり、エリア毎に精度の高い防災計画を立案することが可能である。
なお、本実施の形態及び実施例では防災に関する情報の収集と閲覧を可能とする防災システムを用いて説明したが、防災に代えて観光に関する情報の収集と閲覧もそのまま可能であり、通報システムは観光案内システムとしても利用可能である。
以上説明したように、本発明の請求項1乃至請求項10に記載された発明は、自治体や公的機関等が運営し、これらの団体による情報の提供の他、一般住民による通報や投稿による音声情報や画像情報の提供を可能とし、さらにこれらの情報を閲覧することが可能で避難活動や防災活動に際して広く利用が可能である。また、防災情報に代えて例えば観光情報を取り扱うことで観光案内システムとしても広く利用が可能である。
1…防災システム 2…入力部 3…出力部 4…処理部 5…音声認識部 6…テキスト解析部 7…ID生成部 8…情報生成部 9…ソート部 10…マッピング部 11…ドローンカメラ 12…固定点監視カメラ 13…通報音声データベース 14…IDデータ 15…通報者データ 16…識別子データ 17…通報音声データ 18…受信時刻データ 19…文字変換データベース 20…通報音声テキストデータ 21…住所テキストデータ 22…地図データベース 23…地図データ 24…フォームデータベース 25…フォームデータ 26…通報画像データベース 27…IDデータ 28…通報者データ 29…識別子データ 30…通報動画像データ 31…付帯データ 32…撮影時刻データ 33…撮影時位置データ 34…IDデータ 35…通報者データ 36…識別子データ 37…通報静止画像データ 38…付帯データ 39…撮影時刻データ 40…撮影時位置データ 41…情報通信網 42…携帯電話 43…コンピュータ 44…専用コンピュータ 51…通報者 52…通報者携帯電話 53…電話内容テキストデータフォーム 54…表示画面 55…地図 56…ポップアップ画面 57…クラウド 58…自治体庁舎 59…大型ディスプレイ 60…自治体職員 61…自治体撮影職員 62…撮影画像 63…表示画面 64…地図 65…通報者 66…通報者携帯電話 67…送信用フォーム 68…通報者送信画像 69…ポップアップ画像 70…アイコン 71…表示画面 72…地図 73a,73b…アイコン 74a,74b…ポップアップ画面 75a,75b…ポップアップ画像 76a,76b…投稿日時欄 77a,77b…被災地住所欄 78a,78b…通報内容欄 80…一覧表 81…災害名称欄 82…災害内容欄 83…被災地住所欄 84…被災日時欄 85…情報ソース欄 86…投稿ファイル欄 87…再生時間欄 88…投稿者名欄 89…メールアドレス欄 90…操作指示欄 91a-91c…起点時刻 92a-92c…終点時刻 93a-93c…事象該当期間 94a-94c…事象名称

Claims (10)

  1. オペレータが受信した電話の音声データを認識して音声テキストデータに変換する音声認識部と、この音声テキストデータに、前記電話が発信されたエリアに関する住所データと前記音声データを提供した提供者に関する提供者データと前記音声テキストデータの内容に応じて予め設定される識別子データと前記音声テキストデータを特定又は抽出するためのIDデータとを紐付ける情報生成部と、前記住所データを読み取って地図データと照合し前記地図データ中の該当する位置に前記音声テキストデータを紐付けるマッピング部と、を有することを特徴とする通報システム。
  2. 前記音声テキストデータを解析して前記住所データを生成するテキスト解析部を有することを特徴とする請求項1記載の通報システム。
  3. 前記情報生成部は、前記電話を受信した時刻に関する受信時刻データを前記音声テキストデータに紐付け、前記受信時刻データを読み取って前記受信時刻データを用いて、又は前記住所データを読み取って前記住所データを用いて、前記音声テキストデータを並べ替える第1のソート部を有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の通報システム。
  4. 起点として選択された一の前記受信時刻データとこの受信時刻データよりも後の他の前記受信時刻データとの間の期間に含まれる前記受信時刻データに紐付けられた前記音声テキストデータに、所望に設定される事象名をIDとして生成して紐付ける第1のID生成部を有することを特徴とする請求項3記載の通報システム。
  5. 前記情報生成部は、時刻データと位置データを付帯した画像データを情報通信網を介して受信し、前記画像データに、前記画像データの内容にも応じて予め設定される前記識別子データと前記画像データを特定又は抽出するための前記IDデータとを紐付け、前記マッピング部は、前記位置データを読み取って前記地図データと照合し前記地図データ中の該当する位置に前記画像データを紐付けることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の通報システム。
  6. 前記情報生成部は、前記時刻データを読み取ってその時刻データを用いて、又は前記位置データを読み取ってその位置データを用いて、前記画像データを並べ替える第2のソート部を有することを特徴とする請求項5記載の通報システム。
  7. 起点として選択された一の前記時刻データとこの時刻データよりも後の他の前記時刻データとの間の期間に含まれる前記時刻データを付帯する前記画像データに、所望に設定される事象名をIDとして生成する第2のID生成部を有することを特徴とする請求項5又は請求項6に記載の通報システム。
  8. 前記画像データは携帯電話内蔵のカメラ、ドローンに設置されたカメラ又は固定点監視カメラの少なくともいずれか1つによって撮影された画像データであることを特徴とする請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載の通報システム。
  9. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の通報システムにおいて、前記音声テキストデータを防災情報に関する音声テキストデータとして用いることを特徴とする防災システム。
  10. 請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載の通報システムにおいて、前記音声テキストデータを防災情報に関する音声テキストデータとして用い、前記画像データを防災情報に関する画像データとして用いることを特徴とする防災システム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115731681A (zh) * 2022-11-17 2023-03-03 安胜(天津)飞行模拟系统有限公司 一种飞行模拟机智能语音提示方法

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