JP2022060713A - 収納装置 - Google Patents
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Abstract
Description
発明者らが本開示に想到するに至った当時、物品を冷蔵、冷凍保存可能な収納装置が開示された。この収納装置には、本体の前面に設けられた開口部を開閉する外扉と、本体の内部に設けられ、前面が開口した物品収納室と、外扉の内側に配置され、各物品収納室の前面を開閉可能に閉塞する小扉とを備える。これらの小扉には、当該小扉を所定位置に固定するロック機構が設けられる。これによって、所定の利用者Uが小扉を開閉させることが可能となり、各物品収納室に収められた物品を所定の利用者Uが取り出すことができる。このような収納装置では、物品を冷蔵、冷凍保存可能なように温度調整された本体の内部に、ロック機構を駆動させる電気部品が配置される。
そこで本開示は、貯蔵室の内部で結露が生じることを抑制できる収納装置を提供する。
なお、添付図面および以下の説明は、当業者が本開示を十分に理解するために提供されるのであって、これらにより特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図しない。
以下、図1~図9を用いて、実施の形態を説明する。
[1-1.構成]
[1-1-1.収納装置の構成]
図1は、実施の形態における収納装置1の斜視図である。
収納装置1は、内部に収められた物品を所定温度下で保管可能な冷蔵・冷凍用の収納装置である。収納装置1は、物品を陳列して販売するための販売用ショーケースや、物品受け取り用のロッカーとして使用可能である。収納装置1は、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の店舗等に設置される。
機械室3には、圧縮機31(図8)や、凝縮器、膨張器、蒸発器等の冷凍回路(冷媒回路)を構成する装置と、蒸発器と熱交換した冷気を貯蔵室4に送り出す送風機32(図8)が収められる。これらの装置が駆動することによって、貯蔵室4の温度調整が行われる。
外扉5、6は、矩形状の枠体5A、6Aと、枠体5A、6Aに嵌め込まれた透明板5B、6Bと、外扉5、6が閉じた際に外扉5、6同士の近接する部位に設けられた取っ手5C、6Cとを備える。
収納装置1は、外扉5、6を閉じた状態で、透明板5B、6Bを介して外部から貯蔵室4の内部を視認可能に構成される。
外扉開閉センサ10は、例えば、外扉5、6の付近に設けられた近接センサ等のセンサ部品である。
タッチパネル7の下方には、作業者S、利用者Uの認証処理を実行するための認証情報を取得する取得部8が設けられる。取得部8は、例えば、作業者Sなどが所持する携帯情報端末(スマートフォン等)から作業者Sの認証情報を取得する。認証情報に基づいて、外扉5、6の電子錠9が開錠、施錠される。
筐体2は、背面の断熱壁20と、左右の断熱壁21、22と、上下の断熱壁23、24と、上下の前面壁25、26とを有する。
下側の前面壁26の上部には、板状のデッキパン27が配置される。デッキパン27により、筐体2内が上下に区分けされる。筐体2内において、デッキパン27の下方に、機械室3が形成される。また、デッキパン27の上方に貯蔵室4が形成される。左右の断熱壁21、22と、上下の前面壁25、26との囲み形状により、貯蔵室4の前面で開口する開口部4Aが形成される。
貯蔵室4の四隅には、図3に示すように、上下方向に延びる支柱フレーム41がそれぞれ配置される。貯蔵室4の幅方向中央部には、上下方向に延びる支柱フレーム、いわゆる、センターピラー42が配置される。センターピラー42は貯蔵室4の前後に一対配置される。センターピラー42により、貯蔵室4は、左側の貯蔵室4L(図2参照)と、右側の貯蔵室4R(図2参照)に区分けされる。
このため、外扉5は、左側の貯蔵室4Lの前面を閉塞し、外扉6は、右側の貯蔵室4Rを閉塞する。
また、貯蔵室4の前方側に配置されるセンターピラー42は、仕切り体4Bの背面に位置し、当該仕切り体4Bに沿って延びる。
左右の貯蔵室4L、4Rの各収容室44には、内扉ユニット51が配置される。内扉ユニット51は、左側の貯蔵室4Lと右側の貯蔵室4Rとでその構成が略左右対称に構成されるが、基本的な構成は同様であるため、以下では、右側の内扉ユニット51について説明する。
内側の側壁部63及び外側の側壁部64は、台形板状に形成されており、内扉61が閉じた状態で下縁63A、64Aが後方に進むにしたがって上方に傾斜する。内側の側壁部63及び外側の側壁部64の後端部は、左右に延びる回動軸53A(図6)、54Aに回動可能に支持される。回動軸53A、54Aはサイドプレート53、54に支持される。回動軸53A、54Aは同一の軸線上に配置される。内扉61は回動軸53A、54Aを回動中心L0として回動可能に支持される。
把持部62Aは、収容室44の前面開口44Aの下方まで十分に長く延びており、前面開口44Aを閉塞する。
ストッパ板は、例えばばね部材等の付勢部材によって付勢され、ロック部材66の回動領域に突出する。
ストッパ板は、電磁石体に通電されると、当該電磁石体に引き付けられ、ロック部材の回動領域から退避する。
このように、本実施形態の電動ロック機構71は、ストッパ板をばね部材と電磁石体とで移動させる、所謂ソレノイドである。
この電装フレーム81の下方には、案内灯92が支持される。案内灯92は、例えば、電気部品であるLED(Light Emitting Diode)光源により構成される。案内灯92は、センターピラー42の背面に配置され、前面視で案内孔42Aに重複して配置される。例えば、物品受け取り時に、物品の収容された収容室44の案内灯92が点灯することにより、案内孔42Aを通じて案内灯92の光が作業者Sに届いて、対象の物品の収容室44を作業者Sに示すことが可能である。
図6は、図5のVIで示す領域を拡大した図である。
図5に示すように、各収容室44に設けられた電装フレーム81は、収納装置1の前面側に位置するセンターピラー42の背面において、当該センターピラー42の長手方向に沿って並ぶように配置される。
温度センサ97は、電動ロック機構71や案内灯92の近傍の温度を測定するセンサである。
本実施の形態では、貯蔵室4Lに位置する電装フレーム81の上面に一つと、貯蔵室4Rに位置する電装フレーム81の上面に一つとの2つが設けられている。なお、これらの温度センサ97は、収納装置1の上下方向において、どの位置に配置されてもよい。
これらの連結部材45L、45Rは、板金を断面コ字状に折り曲げて形成された長尺の部材である。これらの連結部材45L、45Rは、収納装置1の前面側に位置するセンターピラー42の背面において、収納装置1の上下方向に沿って延び、互いに対向して配置される。
各ヒータ46は、各連結部材45L、45Rの長手方向全体に亘って、ループ状に配置される。
これによって、ヒータ46は、貯蔵室4Lと、貯蔵室4Rとのそれぞれに設けられる。また、各ヒータ46は、仕切り体4B、及び収納装置1の前面側に位置するセンターピラー42の背面において、外扉5、6のそれぞれに対向する位置に配置される。
図7に示すように、連結部材45L、45Rの互いに対向する面は、長手方向全体に亘って被覆部材47によって覆われる。
被覆部材47は、長尺の平板が断面コ字状となるように成形された部材であり、当該被覆部材47の長手方向全体が解放された箇所は、連結部材45L、45Rの互いに対向する面によって閉塞される。
図8に示すように、収納装置1は、制御装置95を備えている。
制御装置95は、CPUやMPUなどのプロセッサと、ROMやRAMなどのメモリデバイスとを有したコンピュータを備え、収納装置1の各部を制御する。
制御装置95は、メモリデバイスに記録されたプログラムをプロセッサが実行することで、収納装置1の各部を制御する制御部として機能する。
制御装置95は、圧縮機31や送風機32の回転数の制御等、冷凍回路を構成する各装置の運転を制御し、貯蔵室4の庫内温度を所定の温度に保たせる。
なおこれに限らず、外扉開閉センサ10は、例えば、電子錠9の施解錠を実行させる信号を受信することで外扉5、6の開扉、及び閉扉を検知するものであってもよい。
制御装置95には、ヒータ46が電気的に接続される。制御装置95は、ヒータ46に通電を実行または停止する通電制御を行うことで、ヒータ46による加温を制御する。
なお、これに限らず、制御装置95は、所定時間の経過毎に、ヒータ46に所定の時間だけ通電する制御を行ってもよい。
また、制御装置95は、各内扉ユニット51の案内灯92に電気的に接続される。制御装置95は案内灯92の点灯を制御する。
制御装置95は、例えばタッチパネル7が操作されることで入力された情報や、取得部8が取得した認証情報に基づいて、当該タッチパネル7や取得部8を操作した操作者が所定の作業者Sや利用者Uであるか否かを判別する認証処理を実行する。本実施の形態では、認証情報は、QRコード(登録商標)等の二次元コードである。
さらに、制御装置95は、タッチパネル7の表示制御を行う。
図9は、実施の形態における収納装置管理システム100の概略構成を示す図である。
収納装置管理システム100は、収納装置1を管理するための情報を処理するシステムである。収納装置管理システム100は、収納装置1と、収納装置管理サーバ110と、決済ゲートウェイサーバ112とを備える。本実施形態では、これらの収納装置1と各サーバとがそれぞれ1台ずつ設けられる場合を説明するが、これに限らず、収納装置管理システム100が管理する機器は、いずれも複数設けられてもよい。
収納装置管理サーバ110は、各収容室44に物品が収められるか否か、すなわち収納装置1の在庫状況を保存するサーバである。また、収納装置管理サーバ110は、価格や各収容室44に収められた日付等といった収容室44に収められる物品に関わる各種の情報、及び収納装置1を操作可能な資格情報等を保存する。
利用者所持端末114と作業者所持端末116とは、決済ゲートウェイサーバ112と通信して物品の決済処理が可能な携帯端末であり、当該利用者所持端末114、及び作業者所持端末116は、例えば、携帯電話やスマートホン、タブレット等である。これらの利用者所持端末114、及び作業者所持端末116では、収納装置管理システム100に係る所定のアプリケーションプログラムが実行可能となる。本実施の形態では、これらの利用者所持端末114、及び作業者所持端末116は、認証情報である二次元コードを表示可能に構成される。
なお、収納装置管理システム100が含む利用者所持端末114、及び作業者所持端末116の数は、特に制限されない。
制御装置95は、収納装置管理サーバ110と通信を行うことによって、各収容室44に収められた物品に関する情報や、貯蔵室4における物品の在庫状況を送受する。
制御装置95は、物品が購入される場合に、決済ゲートウェイサーバ112に決済要求をし、また、決済ゲートウェイサーバ112から送られた各種の信号を処理する。
以上のように構成された収納装置1について、その動作を以下説明する。
収納装置1では、冷凍回路を構成する装置や、送風機32等の装置が駆動することによって、貯蔵室4の温度調整が行われる。本実施の形態では、貯蔵室4の内部は、所定温度以下となるように調整される。
すなわち、対象の物品の内扉ユニット51では、案内灯92が点灯して対象の収容室44が作業者Sに案内される。また、電動ロック機構71が作動して、対象の内扉61が開錠される。
本実施の形態では、内扉ユニット51に関わる各種の電気部品が設けられた電装フレーム81が仕切り体4B、及び収納装置1の前面側に位置するセンターピラー42の背面に並べて設けられている。そして、これら電装フレーム81を連結する連結部材45L、Rには、発熱体であるヒータ46が設けられる。
これによって、外扉5、6の開閉に伴って、電装フレーム81に設けられた電気部品やこれらの周辺を結露が発生しない温度に保つことができる。このため、内扉ユニット51に関わる各種の電気部品に結露が付着することを抑制できる。
以上のように、本実施の形態において、収納装置1は、冷凍回路と、当該冷凍回路によって温度調整され、前面に開口する開口部4Aを有する貯蔵室4と、開口部4Aを開閉可能に閉塞する複数の外扉5、6とを有する。貯蔵室4の内部には、開口部4Aを閉塞した状態の複数の外扉5、6の間に位置する仕切り体4Bと、内扉ユニット51に関わる各種の電気部品と、当該電気部品を加温するヒータ46とが設けられる。そして、電気部品とヒータ46とは、いずれも仕切り体4Bの近傍に配置される。
これにより、ヒータ46は、電磁石体やLED等の電装フレーム81に設けられた電気部品に加温することができる。そのため、内扉ユニット51に関わる各種の電気部品に結露が付着することを抑制できる。
また、電熱線で形成されたヒータ46を仕切り体4Bの長さ寸法の略全体に亘って設けることで、列状に並べられた各電気部品をむらなく加温することができる。
以上のように、本出願において開示する技術の例示として、実施の形態を説明した。しかしながら、本開示における技術は、これに限定されず、変更、置き換え、付加、省略などを行った実施の形態にも適用できる。また、上記実施の形態で説明した各構成要素を組み合わせて、新たな実施の形態とすることも可能である。
実施の形態では、ヒータ46の一例として、所謂電熱線を適用したものを説明したが、他の発熱体を利用してもよい。
2 筐体
3 機械室
4、4L、4R 貯蔵室
4A 開口部
4B 仕切り体
5、6 外扉(貯蔵室扉)
46 ヒータ
Claims (5)
- 冷媒回路と、
前記冷媒回路によって温度調整され、前面に開口する開口部を有する貯蔵室と、
前記開口部を開閉可能に閉塞する複数の貯蔵室扉とを有する収納装置であって、
前記貯蔵室の内部には、前記開口部を閉塞した状態の複数の前記貯蔵室扉の間に位置する仕切り体と、
電気部品と、前記電気部品を加温するヒータとが設けられ、
前記電気部品と前記ヒータとは、いずれも前記仕切り体の近傍に配置される
ことを特徴とする収納装置。 - 前記貯蔵室の内部には、前記ヒータを覆う被覆部材が設けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の収納装置。 - 前記貯蔵室の内部には、複数の前記電気部品が設けられ、
前記仕切り体は、所定の長さ寸法を備え、
前記電気部品は、前記仕切り体の長手方向に沿って並べて配置され、
前記ヒータは、前記仕切り体に沿って延びる線状に形成される
ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の収納装置。 - 前記ヒータは、前記仕切り体に沿って2つが設けられ、前記仕切り体を挟んで位置する各前記貯蔵室扉に対向するように配置される
ことを特徴とする請求項3に記載の収納装置。 - 前記貯蔵室の内部には、物品を収容可能な収容室が設けられ、
前記収容室には、前記収容室の前面に開口する収容室開口部を開閉可能に閉塞する収容室の扉が設けられ、
前記電気部品は、前記収容室の扉を所定位置に固定するロック機構を駆動させる部品である
ことを特徴とする請求項1から請求項4に記載の収納装置。
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