JP2022059937A - 情報処理装置および情報処理方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】所定の応募条件のもとで、所定の応募条件のもとで、受信が見込まれる機器の範囲をより正確に評価して広告枠を選択する。【解決手段】記憶部は少なくとも広告放送の放送日時と、当該放送日時に広告放送の伝達が予想される機器である到達機器の集合を示す到達機器情報を広告枠ごとに示す広告枠データを記憶し、分析部は前記広告枠データに基づいて、所定の放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の前記到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数し、所定の応募条件を満たす前記組の少なくともいずれかを前記総到達数に基づいて選択する。【選択図】図1
Description
本発明は、情報処理装置および情報処理方法、例えば、放送時間帯の選択に関連する情報処理装置に関する。
視聴者から受信料金を徴収しない民間放送では、広告放送(CM:Commercial Message, Commercial Advertisement)の放送サービスに対する対価が主な収益源となる。放送事業者は、CMを放送する放送時間帯ごとに広告主(スポンサ)を募ることがある。CMの放送時間帯を広告枠またはCM枠と呼ぶ。CMには、大きく分けて、「タイムCM」と、「スポットCM」がある。タイムCMとは、広告主が本編番組を提供し、その番組の放送時間に含まれるCM枠内で放送するCMを指す。本編番組とは、ニュース、ドラマ、クイズ、競技など、商品やサービスの宣伝を主目的としない番組を指す。スポットCMとは、放送事業者が予め定めた広告枠内で放送されるCMを指す。但し、スポットCMの広告枠であっても、特定の本編番組としばしば対応付けられることがある。放送事業者の事業モデルでは、従来はタイムCMが主流であったが、昨今ではスポットCMが普及し始めている。
他方、CMによる効果(広告効果)は、広告主により重視され、より多くの視聴者により視聴されることが期待される。スポットCMでは、広告主が希望の日時を指定して、自身のCMを放送してもらうことができる。このメリットを生かすため、広告主は一度に複数の広告枠を用いて広範な視聴者に宣伝対象とする商品やサービスを訴求することや、所定の期間内に集中的に宣伝することが可能となる。
他方、放送事業者は、収益を確保するために高い広告効果が見込まれる広告枠ほど高くなるように対価を設定することが通例である。
他方、放送事業者は、収益を確保するために高い広告効果が見込まれる広告枠ほど高くなるように対価を設定することが通例である。
かかる状況のもとで、種々の広告枠を選択するための手法が提案されていた。例えば、特許文献1は、視聴者による広告の視聴率を予測し、放送媒体における広告を最適化する広告枠最適化システムを開示している。特許文献2は、広告枠の獲得費用と広告枠の接触確率に基づいて複数の広告枠から希望の広告枠を選択する広告枠選択システムを開示している。
しかしながら、複数の広告枠間で、広告放送が受信される機器が重複することがある。そのため、広告主が複数の広告枠を用いて広告放送を行っても、必ずしも広範な機器にわたって受信されるとは限らない。他方、広告主には予算などの制約があることが通例である。
本発明の態様は、上記の点に鑑みてなされたものであり、所定の応募条件のもとで、受信が見込まれる機器の範囲をより正確に評価して広告枠を選択することを課題の一つとする。
本発明は上記の課題を解決するためになされたものであり、本発明の一態様は、少なくとも広告放送の放送日時と、当該放送日時に広告放送の伝達が予想される機器である到達機器の集合を示す到達機器情報を広告枠ごとに示す広告枠データを記憶する記憶部と、前記広告枠データに基づいて、所定の放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の前記到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数し、所定の応募条件を満たす前記組の少なくともいずれかを前記総到達数に基づいて選択する分析部と、を備える情報処理装置である。
本発明の他の態様は、記憶部に予め記憶した広告枠データであって、少なくとも広告放送の放送日時と、当該放送日時に広告放送の伝達が予想される機器である到達機器の集合を示す到達機器情報を広告枠ごとに示す広告枠データに基づいて、所定の放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の前記到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数する第1ステップと、所定の応募条件を満たす前記組の少なくともいずれかを前記総到達数に基づいて選択する第2ステップと、を有する情報処理方法である。
本実施形態によれば、所定の応募条件のもとで、受信が見込まれる機器の範囲をより正確に評価して広告枠を選択することができる。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
(システム概要)
まず、本実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。情報処理システム1は、情報処理装置10と、受信装置20と、を備える。情報処理装置10は、受信装置20とネットワークNWを用いて各種のデータを有線または無線で送受信可能に接続されている。
(システム概要)
まず、本実施形態に係る情報処理システム1の概要について説明する。
図1は、本実施形態に係る情報処理システム1の機能構成の一例を示す概略ブロック図である。情報処理システム1は、情報処理装置10と、受信装置20と、を備える。情報処理装置10は、受信装置20とネットワークNWを用いて各種のデータを有線または無線で送受信可能に接続されている。
図1に示す例では、受信装置20の個数は2台であるが、1台または3台以上となることがある。複数の受信装置20は、20-1、20-2などと子番号を用いて区別されている。また、受信装置20の各構成部(例えば、制御部)も同様に、子番号を用いて区別する。以下の説明では、特に断らない限り、複数の受信装置20の機能構成は同一であり、互いに独立に動作するものと仮定する。
情報処理装置10は、広告枠データに基づいて、所定の集計期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、その組に含まれる広告枠ごとの到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに算出する。広告枠データは、広告枠ごとに、放送日時と、その放送日時に広告放送の受信が予想される到達機器、例えば、受信装置20の集合を示す到達機器情報を含んで構成される。到達機器とは、広告放送を受信、つまり、広告放送が伝達する機器を意味する。到達機器は、リーチ機器またはリーチ端末とも呼ばれる。各1件の広告放送を受信する到達機器の数は、到達数と呼ばれる。例えば、同一の受信装置20が複数回にわたり同一の広告放送を受信しても、その受信装置20の受信による到達数への寄与は1台となる。到達数は、広告放送が受信される機器の範囲の大きさを定量的に示す指標である。到達数、総到達数は、それぞれリーチ数もしくは伝達数、総リーチ数もしくは総伝達数とも呼ばれる。
情報処理装置10は、複数件の広告枠間で重複せずに、広告枠ごとの到達機器の総数を総到達数として計数する。そして、情報処理装置10は、所定の制約条件を満たす広告枠の組のうち、総到達数に基づいて、いずれかの組を選択する。図1は、1台の情報処理装置10が示されているが、情報処理装置10の数は、2台以上になってもよい。また、情報処理装置10の個々の機能または機能の組み合わせが、複数の機器間で分担され、これらの複数の機器からなる機器群により情報処理装置10の機能が実現されてもよい。以下の説明では、情報処理装置10が単一のサーバ装置である場合を主とする。
受信装置20は、放送局から放送伝送路を経由して放送コンテンツの放送コンテンツデータを受信し、受信した放送コンテンツデータに含まれる映像と音声の一方または双方を提示する。これにより放送コンテンツが提供される。放送伝送路は、放送チャネルに対応した所定の周波数帯域を有する放送波を含んで構成される。放送チャネルは、ユーザの操作に応じて選択可能としている。受信装置20は、放送コンテンツデータを受信する日時と放送チャネルを特定し、少なくとも自装置を示す識別情報(機器ID)、その放送コンテンツを受信する日時および放送チャネルを含む受信情報を生成する。受信装置20は、生成した受信情報を情報処理装置10にネットワークNWを経由して直接または間接的に送信する。間接的に送信とは、例えば、受信情報収集サーバ(後述)に送信するという意味を含む。受信情報収集サーバには、受信装置20ごとに受信情報を累積し、受信履歴(受信ログ)が形成される。受信情報収集サーバは、形成した受信履歴の一部または全部を情報処理装置10に送信する。受信履歴は、受信装置20ごとの放送の受信状況を示すデータとみなすこともできる。
受信装置20は、例えば、テレビジョン受信機である。但し、受信装置20は、放送伝送路を経由して放送コンテンツデータを受信する機能を有していれば、他の形態で実現された電子機器であってもよい。受信装置20は、例えば、携帯電話機(いわゆる、スマートフォンを含む)、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ、などのいずれであってもよい。但し、以下の説明では、受信装置20がテレビジョン受信機であり、到達機器になりうる場合を主とする。
ネットワークNWには、各種の外部機器40が接続されている。外部機器40には、例えば、広告枠提供サーバ、コンテンツ情報サーバ、受信情報収集サーバなどが含まれうる。広告枠提供サーバは、例えば、個々の放送局または放送チャネルの広告枠データを情報処理装置10に提供する。コンテンツ情報サーバは、個々の放送局または放送チャネルにおける日時ごとに放送済、放送中または放送予定の放送コンテンツを示すコンテンツ情報データを情報処理装置10に提供する。コンテンツ情報データで指示される放送コンテンツには、本編番組に限らず、広告放送も含まれる。受信情報収集サーバは、受信装置20から受信情報を受信し、受信した受信情報を受信装置20ごとに蓄積して受信履歴を形成する。受信情報収集サーバは、形成した受信履歴を情報処理装置10に提供する。
なお、本願では放送コンテンツとは、放送により伝送されるコンテンツを指し、本編番組とCMを含む。本編番組とは、放送により伝送されるコンテンツの主体となる番組である。本編番組は、放送法に定める放送番組に相当する。本編番組には、報道番組、教育番組、教養番組、娯楽番組などの放送番組が含まれる。CMは、商取引の対象となる商品やサービスなどの宣伝を主目的とする放送コンテンツである。CMは、広告放送とも呼ばれ、放送法に定める放送番組に含まれるとは限らない。多くの場合、CMの放送時間は、図4に例示するように本編番組の放送時間内に設けられる。以下の説明では、CMの放送時間またはその放送時間を含む本編番組の放送時間を広告枠と呼ぶ。広告枠は広告主の募集の際に提示される名目上の時間帯であって、個々の時間帯の全体が必ずしもCMの放送時間(例えば、15秒~1分)で占められるとは限らない。また、全ての本編番組に対して広告枠が設定されるとは限らず、広告枠が設定されない本編番組も存在する。○印は、本編番組に対して設定される広告枠の存在を示し、無印は広告枠が存在しないことを示す。なお、広告枠は、時間的に隣接する2件の本編番組の放送時間に挟まれる時間帯に設けられてもよい。
通例、放送事業者は、個々の広告枠の放送日時および対価の金額を任意に定めて広告主を募集する。図5に例示される広告枠情報は、放送事業者としての放送局名、放送日時、対価となる金額、および視聴率を示す。広告枠BC01の「Y0-M0-D0, h0:m0~h1:m1」とは、放送日時がY0年M0月D0日のh0時m0分からh1時m1分までの期間であることを示す。多くの場合、予想視聴率が高いほど、高い金額が対価として設定される。広告枠情報には、放送事業者に代え、または放送事業者とともに放送チャネルが示されてもよい。
(情報処理装置)
次に、情報処理装置10の機能構成例について説明する。情報処理装置10は、通信部120と、情報蓄積部130と、制御部140と、を備える。
通信部120は、他の機器とネットワークNWを経由して、各種のデータを有線または無線で送受信可能とする。通信部120は、例えば、通信インタフェースを含む。
情報蓄積部130は、制御部140により取得された各種の情報を示すデータを蓄積する。情報蓄積部130には、例えば、広告枠データ、コンテンツ情報データ、受信履歴などが蓄積される。
次に、情報処理装置10の機能構成例について説明する。情報処理装置10は、通信部120と、情報蓄積部130と、制御部140と、を備える。
通信部120は、他の機器とネットワークNWを経由して、各種のデータを有線または無線で送受信可能とする。通信部120は、例えば、通信インタフェースを含む。
情報蓄積部130は、制御部140により取得された各種の情報を示すデータを蓄積する。情報蓄積部130には、例えば、広告枠データ、コンテンツ情報データ、受信履歴などが蓄積される。
制御部140は、情報処理装置10の機能を発揮するための処理やその機能を制御するための処理を実行する。制御部140は、データ入力部142、外部データ取得部144、情報分析部146およびデータ出力部148を備える。
データ入力部142は、広告枠の応募に係る入力データを取得する。データ入力部142は、情報処理装置10に備わる操作部(図示せず)から入力される操作信号を用いて生成する。データ入力部142は、情報処理装置10に接続される他の機器(例えば、広告主の端末装置、放送事業者の端末装置など)から入力データが入力されてもよい。データ入力部142は、取得した入力データを情報分析部146に出力する。
入力データは、少なくとも広告枠の応募条件を示す情報を含む。広告枠の応募条件には、例えば、目標総到達数と予算額の一方または両方が含まれる。目標総到達数とは、選択される広告枠それぞれの到達機器全体の個数の目標値である。目標総到達数は、目標総リーチ数とも呼ばれる。選択される広告枠は、0件または1件となりうるが、一般には2件以上となる。目標総到達数は、選択される広告枠を用いてなされる広告放送に対して広告主が期待する効果の大きさを定量的に示す指標の一例である。予算額は、選択される広告枠の購入に対して支出を許容する金額の上限を意味する。予算額は、広告放送に対する広告主の負担の一要因となる。入力データには、広告放送を行うための放送期間が含まれてもよい。その放送期間内に放送日時が含まれる広告枠が選択対象となる。
外部データ取得部144は、外部機器40から通信部120を用いて外部データを取得し、取得した外部データを情報蓄積部130に蓄積する。
外部データ取得部144は、広告枠提供サーバから新たな広告枠データを受信し、受信した広告枠データを情報蓄積部130に記憶する。
外部データ取得部144は、広告枠提供サーバから新たな広告枠データを受信し、受信した広告枠データを情報蓄積部130に記憶する。
外部データ取得部144は、コンテンツ情報サーバから所定の期間(例えば、1時間~1日)ごとにコンテンツ情報データを受信し、新たに受信したコンテンツ情報データを情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、コンテンツ情報サーバから過去に取得されたコンテンツ情報データを受信せずに、新たに蓄積されたコンテンツ情報データだけを受信してもよい(差分アップデート)。なお、外部データ取得部144は、放送局から放送波を用いて伝送される放送コンテンツデータに多重化されたコンテンツ情報データを分離し、新たに取得されたコンテンツ情報データを情報蓄積部130に記憶してもよい。その場合には、コンテンツ情報サーバが省略されてもよい。
外部データ取得部144は、受信情報収集サーバから所定の期間(例えば、1時間~1日)ごとに受信装置20それぞれの受信履歴を受信し、新たに受信された受信履歴を情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、受信情報収集サーバから過去に取得された受信履歴を受信せずに、新たに蓄積された受信履歴だけを受信してもよい。
外部データ取得部144は、受信情報収集サーバから所定の期間(例えば、1時間~1日)ごとに受信装置20それぞれの受信履歴を受信し、新たに受信された受信履歴を情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、受信情報収集サーバから過去に取得された受信履歴を受信せずに、新たに蓄積された受信履歴だけを受信してもよい。
情報分析部146は、データ入力部142から入力データが入力されるとき、入力データで示される放送期間と応募条件に基づき、情報蓄積部130に予め記憶した広告枠データを参照して、放送期間内に放送日時が含まれる広告枠を特定する。情報分析部146は、図2に例示されるように、機器集計部1462と、組み合わせ分析部1464と、を含んで構成される。
機器集計部1462は、情報蓄積部130に記憶された受信履歴を用いて、広告枠ごとに到達機器情報を予め生成し、生成した到達機器情報を情報蓄積部130に記憶する。到達機器情報は、広告枠の放送日時に広告放送の伝達が見込まれる機器である予想到達機器の集合を示す情報である。機器集計部1462は、過去における所定の集計期間において、その広告枠と同一の放送日時に広告を少なくとも1回以上受信した機器を予想到達機器として判定する。予想到達機器の判定方法の例については、後述する。機器集計部1462は、判定した予想到達機器の集合を示す到達機器情報を、広告枠に対応付けて広告枠データに含めてもよい。
組み合わせ分析部1464は、応募条件を満たすように1件以上の特定した広告枠の組を定める。組み合わせ分析部1464は、選択した広告枠の組を示す選択情報をデータ出力部148に出力する。組み合わせ分析部1464は、選択情報に選択された広告枠の組、その組の対価の総額、その組の総到達数の情報を含めてもよい。
広告枠の組に2件以上の広告枠が含まれる場合には、個々の広告枠に対応する到達機器情報に含まれる予想到達機器が広告枠間で重複すること、つまり、共通の予想到達機器が生ずることがある。図6に示す例では、広告枠BC01は予想到達機器として、機器D11、機器D12、機器D13を含み、広告枠BC02は、予想到達機器として、機器D13、機器D15、機器D16を含む。それらの予想到達機器のうち、機器D13が広告枠BC01と広告枠BC02との間で重複する。そこで、組み合わせ分析部1464は、広告枠間で予想到達機器が重複しないように、広告枠ごとの予想到達機器の総数を総到達数として計数する。
広告枠の組に2件以上の広告枠が含まれる場合には、個々の広告枠に対応する到達機器情報に含まれる予想到達機器が広告枠間で重複すること、つまり、共通の予想到達機器が生ずることがある。図6に示す例では、広告枠BC01は予想到達機器として、機器D11、機器D12、機器D13を含み、広告枠BC02は、予想到達機器として、機器D13、機器D15、機器D16を含む。それらの予想到達機器のうち、機器D13が広告枠BC01と広告枠BC02との間で重複する。そこで、組み合わせ分析部1464は、広告枠間で予想到達機器が重複しないように、広告枠ごとの予想到達機器の総数を総到達数として計数する。
図6に示す例では、広告枠BC01と広告枠BC02の組について、予想到達機器は、機器D11、機器D12、機器D13、機器D15、機器D16となる。そのため、総到達数は5台となる。広告枠BC01、広告枠BC02の到達数が、それぞれ3台ずつとなるので、総到達数は、広告枠ごとの到達数の単純合計値である6台より少なくなることがある。組み合わせ分析部1464は、総到達数を計数するために、広告枠ごとの到達機器情報で示される個々の予想到達機器を1回のみ計数してもよいし、広告枠間の総到達数の総和から、2つの広告枠の組ごとに、その組に属する広告枠間で重複した予想到達機器の台数を差し引いてもよい。
応募条件に目標総到達数が含まれる場合には、組み合わせ分析部1464は、総到達数が目標総到達数以上となる広告枠の組を定める。
応募条件に予算額が含まれる場合には、組み合わせ分析部1464は、定めた広告枠の組に含まれる広告枠それぞれの対価の総和を総額として算出する。そして、組み合わせ分析部1464は、算出した総額が予算額以下となる広告枠の組を定める。
応募条件に目標総到達数と予算額の両方が含まれる場合には、情報分析部146は、総到達数が目標総到達数以上であって、総額が予算額以下となる広告枠の組を定める。
応募条件に予算額が含まれる場合には、組み合わせ分析部1464は、定めた広告枠の組に含まれる広告枠それぞれの対価の総和を総額として算出する。そして、組み合わせ分析部1464は、算出した総額が予算額以下となる広告枠の組を定める。
応募条件に目標総到達数と予算額の両方が含まれる場合には、情報分析部146は、総到達数が目標総到達数以上であって、総額が予算額以下となる広告枠の組を定める。
これらのいずれかの応募条件を用いて定めた組の数が2通り以上である場合には、組み合わせ分析部1464は、総到達数が最も多い広告枠の組を1組選択してもよいし、総額が最も少ない広告枠の組を1組選択してもよいし、広告枠の組に含まれる広告枠の数が最も少ない組を1組選択してもよい。また、組み合わせ分析部1464は、選択した1通りの広告枠の組に限られず、応募条件を満たす組の全部または一部に相当する2通りの組のそれぞれに係る選択情報をデータ出力部148に出力してもよい。
総到達数が目標総到達数以上となる広告枠の組が存在しない場合には、組み合わせ分析部1464は、総到達数が最大となる広告枠の組を選択してもよいし、総到達数の降順に所定の数の広告枠の組を選択してもよい。
対価の総額が予算額以下となる広告枠の組が存在しない場合には、組み合わせ分析部1464は、対価の総額が最も低い広告枠の組を選択してもよいし、対価の総額の昇順に所定の数の広告枠の組を選択してもよい。
総到達数が目標総到達数以上であって、総額が予算額以下となる広告枠の組が存在しない場合には、組み合わせ分析部1464は、総額が最も少ない広告枠の組を選択してもよいし、目標総到達数が最も多い広告枠の組を選択してもよい。その場合には、組み合わせ分析部1464は、対価の総額の昇順に所定の数の広告枠の組を選択してもよいし、総到達数の降順に所定の数の広告枠の組を選択してもよい。
このように選択される広告枠の組は応募条件を満たさないが、組み合わせ分析部1464は、選択した広告枠の組のそれぞれに係る選択情報をデータ出力部148に出力してもよい。
対価の総額が予算額以下となる広告枠の組が存在しない場合には、組み合わせ分析部1464は、対価の総額が最も低い広告枠の組を選択してもよいし、対価の総額の昇順に所定の数の広告枠の組を選択してもよい。
総到達数が目標総到達数以上であって、総額が予算額以下となる広告枠の組が存在しない場合には、組み合わせ分析部1464は、総額が最も少ない広告枠の組を選択してもよいし、目標総到達数が最も多い広告枠の組を選択してもよい。その場合には、組み合わせ分析部1464は、対価の総額の昇順に所定の数の広告枠の組を選択してもよいし、総到達数の降順に所定の数の広告枠の組を選択してもよい。
このように選択される広告枠の組は応募条件を満たさないが、組み合わせ分析部1464は、選択した広告枠の組のそれぞれに係る選択情報をデータ出力部148に出力してもよい。
図1に戻り、データ出力部148は、情報分析部146から入力される選択情報を示す出力データを生成する。上記のように、選択情報には広告枠の組の他、それぞれの組の対価の総額、その組の総到達数の情報の一方または両方が含まれうる。データ出力部148は、生成した出力データを自装置に無線または有線で接続された表示部に出力してもよいし、通信部120を経由して他の機器(例えば、広告主の端末装置)に送信してもよい。
次に、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例について説明する。
情報処理装置10は、図1に示す各構成部をなす部材を含んで構成されてもよいが、図3に例示されるように少なくともその一部をコンピュータとして構成されてもよい。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置10は、プロセッサ102、ドライブ部106、入力部108、出力部110、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)114、補助記憶部116およびインタフェース部118を含んで構成される。
プロセッサ102、ドライブ部106、入力部108、出力部110、ROM112、RAM114、補助記憶部116およびインタフェース部118は、バスBSを用いて相互に接続される。
情報処理装置10は、図1に示す各構成部をなす部材を含んで構成されてもよいが、図3に例示されるように少なくともその一部をコンピュータとして構成されてもよい。
図3は、本実施形態に係る情報処理装置10のハードウェア構成例を示す概略ブロック図である。
情報処理装置10は、プロセッサ102、ドライブ部106、入力部108、出力部110、ROM(Read Only Memory)112、RAM(Random Access Memory)114、補助記憶部116およびインタフェース部118を含んで構成される。
プロセッサ102、ドライブ部106、入力部108、出力部110、ROM112、RAM114、補助記憶部116およびインタフェース部118は、バスBSを用いて相互に接続される。
プロセッサ102は、例えば、ROM112に記憶されたプログラムや各種のデータを読み出し、当該プログラムに記述された各種の命令(コマンド)で指示された処理を実行して、情報処理装置10の動作を制御する。プロセッサ102は、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。本願では、プログラムに記述された各種の命令(コマンド)で指示された処理を実行することを、「プログラムの実行」または「プログラムを実行する」などと呼ぶことがある。
プロセッサ102は、所定のプログラムを実行して、各機能部、例えば、制御部140の機能を実現してもよい。
プロセッサ102は、所定のプログラムを実行して、各機能部、例えば、制御部140の機能を実現してもよい。
記憶媒体104は、各種のデータを記憶する。記憶媒体104は、例えば、光磁気ディスク、フラッシュメモリなどの可搬記憶媒体である。
ドライブ部106は、例えば、記憶媒体104からの各種データの読み出しと、記憶媒体104への各種データの書き込みの一方または両方を行う機器である。
ドライブ部106は、例えば、記憶媒体104からの各種データの読み出しと、記憶媒体104への各種データの書き込みの一方または両方を行う機器である。
入力部108は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作に応じて操作信号を生成し、生成した操作信号をプロセッサ102に出力する入力装置である。入力部108は、例えば、マウス、キーボードなどのポインティングデバイスを含みうる。本願では、入力される操作信号が示す情報に従って動作することを、単に「操作に応じて動作する」と呼ぶことがある。
出力部110は、例えば、ディスプレイなどの表示部、スピーカなどの再生部を含んで構成される。
ROM112は、例えば、プロセッサ102が実行するためのプログラムを記憶する。
RAM114は、例えば、プロセッサ102で用いられる各種データ、プログラムを一時的に保存する作業領域として機能する。
出力部110は、例えば、ディスプレイなどの表示部、スピーカなどの再生部を含んで構成される。
ROM112は、例えば、プロセッサ102が実行するためのプログラムを記憶する。
RAM114は、例えば、プロセッサ102で用いられる各種データ、プログラムを一時的に保存する作業領域として機能する。
補助記憶部116は、HDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリなどの記憶媒体である。なお、上記の情報蓄積部130は、ROM112、RAM114、補助記憶部116および各種データ、プログラムを記憶可能とする記憶媒体の一部または全部によって構成される。
インタフェース部118は、他の機器との間で各種のデータを有線または無線で接続し入力および出力可能とする。インタフェース部118は、有線または無線でネットワークNWに接続する通信モジュールを備え、ネットワークNWに接続されたさらに他の機器との間で各種のデータを送信および受信可能とする。インタフェース部118は、上記の通信部120に相当する。
インタフェース部118は、他の機器との間で各種のデータを有線または無線で接続し入力および出力可能とする。インタフェース部118は、有線または無線でネットワークNWに接続する通信モジュールを備え、ネットワークNWに接続されたさらに他の機器との間で各種のデータを送信および受信可能とする。インタフェース部118は、上記の通信部120に相当する。
(受信装置)
図1に戻り、本実施形態に係る受信装置20の機能構成例について説明する。
受信装置20は、通信部210と、放送受信部220と、操作情報取得部230と、制御部240と、情報提示部250と、を備える。
通信部210は、ネットワークNWを経由して他の機器と各種のデータを無線または有線で送受信可能に接続する。通信部210は、例えば、通信インタフェースを含んで構成される。
図1に戻り、本実施形態に係る受信装置20の機能構成例について説明する。
受信装置20は、通信部210と、放送受信部220と、操作情報取得部230と、制御部240と、情報提示部250と、を備える。
通信部210は、ネットワークNWを経由して他の機器と各種のデータを無線または有線で送受信可能に接続する。通信部210は、例えば、通信インタフェースを含んで構成される。
放送受信部220は、制御部240から入力されるチャネル情報で指示される放送チャネルに対応した所定の周波数帯域を有する放送波に基づく受信信号を受信し、受信した受信信号を基底帯域の受信信号に変換する。放送受信部220は、変換した受信信号を所定の復調方式を用いて復調することで放送データに変換する。放送受信部220は、変換した放送データから映像データと音声データを抽出し、抽出した映像データと音声データを情報提示部250に出力する。映像データと音声データは、放送コンテンツデータを構成する構成要素となる。
操作情報取得部230は、ユーザの操作を受け付け、受け付けた操作で指示される各種の命令を示す操作情報を生成する。操作情報取得部230は、生成した操作情報を制御部240に出力する。操作情報取得部230は、ボタン、レバー、ダイヤルなどの専用の部材を備えてもよいし、マウス、タッチパッド、タッチセンサなどの汎用の部材を備えてもよい。操作情報取得部230は、他の機器、例えば、遠隔制御装置(リモートコントローラ)、携帯電話機などの他の機器から操作情報を受信する受信器を備えてもよい。操作情報により、動作開始(ON)または停止(OFF)、受信するための放送チャネル(CH)などが指示されうる。
制御部240は、受信装置20の機能を発揮させるための各種の処理や、それらの処理を制御する。制御部240は、操作情報取得部230から入力される操作情報で指示される機能を実現する。制御部240は、CPUなどのプロセッサ、各種の演算処理を行うための演算回路などのいずれか、またはこれらの組み合わせを含んで構成される。プロセッサは、所定のプログラムを実行して、制御部240としての機能を実現するコンピュータとして構成してもよい。
例えば、制御部240は、操作情報取得部230から動作開始を示す操作情報が入力されるとき、受信装置20の各部に動作開始を示す動作開始信号を出力し、各部の動作を開始させる。このとき、各部は予め保存した動作パラメータを読み出し(初期化)、読み出した動作パラメータを用いて動作を開始する。制御部240は、予め定めた放送チャネルまたは最後に動作を終了したときの放送チャネルを示すチャネル情報を放送受信部220に出力する。これにより、チャネル情報で指示される放送チャネルでの放送番組の受信が開始される。他方、制御部240は、自装置を示す識別情報(機器ID)と、その時点の日時と、その放送チャネルを示す受信チャネルを含む受信情報を生成し、生成した受信情報を受信情報収集サーバに通信部120を用いて送信する。
制御部240は、操作情報取得部230から放送チャネルを示す操作情報が入力されるとき、操作情報に示される放送チャネルを示すチャネル情報を放送受信部220に出力する。これにより、ユーザの操作により切り替えられた放送チャネルでの放送番組の受信が開始される。
制御部240は、操作情報取得部230から動作停止を示す操作情報が入力されるとき、各部に動作停止を示す動作停止信号を出力し、各部の動作を停止させる。このとき、各部はその時点における動作パラメータを保存し、その後、動作を停止する。制御部240は、最後に放送受信部220に指示した放送チャネルを示すチャネル情報を保存する。また、制御部240は、自装置を示す識別情報と、その時点の日時と、動作停止を示す動作停止情報を含む受信情報を生成し、生成した受信情報を受信情報収集サーバに通信部120を用いて送信する。制御部240は、その後、自装置への電力供給を停止する。但し、制御部240は、最小限の機能を維持するための電力を消費する。最小限の機能には、例えば、動作開始を示す操作情報を受け付け、自装置の動作開始を可能とするための電力が含まれる。
制御部240は、操作情報取得部230から動作停止を示す操作情報が入力されるとき、各部に動作停止を示す動作停止信号を出力し、各部の動作を停止させる。このとき、各部はその時点における動作パラメータを保存し、その後、動作を停止する。制御部240は、最後に放送受信部220に指示した放送チャネルを示すチャネル情報を保存する。また、制御部240は、自装置を示す識別情報と、その時点の日時と、動作停止を示す動作停止情報を含む受信情報を生成し、生成した受信情報を受信情報収集サーバに通信部120を用いて送信する。制御部240は、その後、自装置への電力供給を停止する。但し、制御部240は、最小限の機能を維持するための電力を消費する。最小限の機能には、例えば、動作開始を示す操作情報を受け付け、自装置の動作開始を可能とするための電力が含まれる。
情報提示部250は、放送コンテンツまたは制御部240により取得される各種の情報を提示する。情報提示部250は、表示部と、再生部を備える。表示部は、例えば、液晶ディスプレイ、有機エレクトロルミネセンスディスプレイなどのいずれかを含んで構成される。再生部は、例えば、スピーカを含んで構成される。表示部は、放送受信部220から入力される映像データに基づく映像を表示する。表示部は、制御部240から入力される各種の表示情報を表示する。再生部は、放送受信部220から入力される音声データに基づく音声を再生する。なお、操作情報取得部230がタッチセンサを含む場合には、タッチセンサとディスプレイが、一体化しタッチパネルとして構成されてもよい。
(データ構成)
次に、本実施形態に係る各種のデータのデータ構成例について説明する。図7、図8は、それぞれ広告枠の応募条件を示す入力データの例を示す。図7は、応募に係る広告枠の「放送期間」が、2020年8月8日から2020年8月21日までの期間であることを示す。また、図7は、応募に係る広告枠の「目標総到達数」が、「20万台」であることを示す。図8も、応募に係る広告枠の「放送期間」が、2020年8月8日から2020年8月21日までの期間であることを示す。図8は、応募に係る広告枠の「予算額」が、「100万円」であることを示す。
次に、本実施形態に係る各種のデータのデータ構成例について説明する。図7、図8は、それぞれ広告枠の応募条件を示す入力データの例を示す。図7は、応募に係る広告枠の「放送期間」が、2020年8月8日から2020年8月21日までの期間であることを示す。また、図7は、応募に係る広告枠の「目標総到達数」が、「20万台」であることを示す。図8も、応募に係る広告枠の「放送期間」が、2020年8月8日から2020年8月21日までの期間であることを示す。図8は、応募に係る広告枠の「予算額」が、「100万円」であることを示す。
図9、図10は、それぞれ選択された広告枠を示す出力データの例を示す。図9、図10に示す出力データは、それぞれ図7、図8に示す入力データに基づいて選択された広告枠を示す。例えば、図9は、「選択された広告枠の組み合わせ」が広告枠「BC01」、「BC02」からなる組であることを示し、対価の「総額」が「100万円」であり、「総到達数」が「21万台」であることを示す。この「総額」は、広告枠「BC01」、「BC02」のそれぞれに対する対価の総和となる。この「総到達数」は、広告枠「BC01」、「BC02」それぞれの予想到達機器である受信装置20の集合の全体について、重複せずに計数される機器の総数であり、「目標総到達数」の20万台よりも多い。
図10は、「選択された広告枠の組み合わせ」が広告枠「BC01」、「BC04」からなる組であることを示し、「総額」が「90万円」であり、「総到達数」が「20万台」であることを示す。この「総額」は、広告枠「BC01」、「BC04」のそれぞれに対する対価の総和となり、「予算額」である「100万円」よりも少ない。「総到達数」は、広告枠「BC01」、「BC04」のそれぞれの予想到達機器である受信装置20の集合の全体について、重複せずに計数される機器の総数となる。
図10は、「選択された広告枠の組み合わせ」が広告枠「BC01」、「BC04」からなる組であることを示し、「総額」が「90万円」であり、「総到達数」が「20万台」であることを示す。この「総額」は、広告枠「BC01」、「BC04」のそれぞれに対する対価の総和となり、「予算額」である「100万円」よりも少ない。「総到達数」は、広告枠「BC01」、「BC04」のそれぞれの予想到達機器である受信装置20の集合の全体について、重複せずに計数される機器の総数となる。
図11は、広告枠データの一例を示す図である。広告枠データは、広告枠ごとに少なくとも放送日時を示す。図11に示す例では、放送日時が「放送日」、「開始時刻」および「終了時刻」の組で表されている。例えば、広告枠「BC01」の放送日時は、2020年9月1日の午前5時から午前6時までの間である。広告枠データは、図11に例示されるように、広告枠に対して対価となる「金額」の情報を含み、対応付けられてもよい。例えば、広告枠「BC01」の対価は20万円である。但し、図11に示す例では、到達機器情報が広告枠データに含まれていない。
図12は、到達機器情報の一例を示す図である。到達機器情報は、広告枠ごとに予想到達機器の集合を示す。予想到達機器は、その広告枠の放送日時において、広告放送の伝達が予想される機器、例えば、受信装置20である。図12に示す例では、予想到達機器は、機器D01、D03、D07、…、Dn01である。この例では、到達機器情報は、広告枠データと別個に構成されている。
図13は、受信履歴の一例を示す図である。受信履歴は、個々の受信情報が累積して形成される。図13に示す例では、個々の受信情報は、ログID、機器ID、日時およびチャネル情報を含む。ログIDは、個々の受信情報を識別するための識別情報である。ログIDは、受信情報収集サーバにおいて、個々の受信情報に対して一意に定められ付与される。但し、ログIDは、必ずしも受信情報に含まれなくてもよい。機器IDは、放送番組を受信した機器、例えば、受信装置20を示す識別情報である。日時は、対応する放送チャネルでの受信を開始した時刻を示す。チャネル情報は、放送コンテンツを受信した放送チャネルを示す。従って、受信履歴において、ある受信情報で示される日時から、時間的に、その直後に配列される受信情報で示される日時までの間、注目する受信情報に含まれる識別情報で示される機器が、その放送チャネルで放送コンテンツを受信することを示す。図13の第2行、第3行に示す例では、機器D01が、2020年8月10日18時32分20秒から、同日18時44分30秒までの時間帯において、放送チャネル10で放送される放送コンテンツを受信することを示す。この時間帯には、本編番組の放送時間とCMの放送時間の一方または両者が含まれうる。なお、受信チャネルの項目には、受信停止の情報が含まれることがある。
従って、機器集計部1462は、機器IDで指示される機器について、ある受信情報で示される受信チャネルについて、その受信情報で示される日時から、その次の受信情報で示される日時までの期間を各1つの受信期間として特定することができる。
従って、機器集計部1462は、機器IDで指示される機器について、ある受信情報で示される受信チャネルについて、その受信情報で示される日時から、その次の受信情報で示される日時までの期間を各1つの受信期間として特定することができる。
図14は、コンテンツ情報データの一例を示す図である。コンテンツ情報データは、放送コンテンツごとにコンテンツID、放送チャネル、放送日、開始時刻および放送時間(duration)を含み、これらを対応付けて構成される。終了時刻は、開始時刻を起点として放送時間が経過した時点の時刻である。放送日、開始時刻および放送時間は、放送日時を示す情報である。図14に示す例では、第2行のPM01、第4行のPM02は、本編番組を示すコンテンツIDである。第3行のCM01、第5行のCM02a、第6行のCM02bは、それぞれ広告放送を示すコンテンツIDである。コンテンツ情報データは、独自に放送事業者が制作し提供されてもよいし、放送後に放送結果を記録することにより作成されたデータでもよいし、放送コンテンツデータと多重化して放送波で伝送されるシステム情報の一部(例えば、イベント情報テーブル)であってもよい。
次に、機器集計部1462が、コンテンツ情報データを用いて予想到達機器を特定する手法について説明する。
機器集計部1462は、コンテンツ情報データに示される広告放送のうち、放送日時が予め設定された所定の集計期間に含まれ、処理対象として注目する広告枠(以下、対象広告枠)の放送日時と同じ時間帯に含まれる広告放送を特定する。集計期間は、例えば、その時点が属する月の前の月の1か月間、その時点までの1~3か月間など、広告枠ごとの到達数の信頼性を確保するために十分な長さを有し、放送期間までのユーザごとの嗜好が大きく変化しない期間であれば任意に設定可能である。
機器集計部1462は、コンテンツ情報データに示される広告放送のうち、放送日時が予め設定された所定の集計期間に含まれ、処理対象として注目する広告枠(以下、対象広告枠)の放送日時と同じ時間帯に含まれる広告放送を特定する。集計期間は、例えば、その時点が属する月の前の月の1か月間、その時点までの1~3か月間など、広告枠ごとの到達数の信頼性を確保するために十分な長さを有し、放送期間までのユーザごとの嗜好が大きく変化しない期間であれば任意に設定可能である。
機器集計部1462は、対象広告枠と同じ時間帯とする条件に代え、またはその条件とともに、対象広告枠と同じ放送日種別の放送日とする条件を課して広告放送を特定してもよい。放送日種別として、例えば、曜日が適用されうる。放送日種別として、曜日に代えて、平日と休日もしくは土休日の区別が適用されてもよい。このように、放送日種別として、個々にユーザの生活パターンに応じた放送の受信時間に有意な差異が認められる日の種別が適用されればよい。そのため、過去に広告放送が受信された日時と同じ放送日種別の放送日であって、同じ時間帯の放送日時において、広告放送が受信される可能性が高いと推定できる。そこで、機器集計部1462は、特定した広告放送と同じ放送日種別の放送日であって、同じ時間帯を放送日時とする対象広告枠を有する機器を到達機器となる見込みがある予想到達機器として推定することができる。
そこで、機器集計部1462は、受信履歴に基づいて特定した受信期間が特定した広告放送を含む回数を受信回数として機器ごとに計数する。機器集計部1462は、受信回数が予め設定された受信回数の判定閾値以上となる機器を予想到達機器として定める。判定閾値は、1以上の整数値、例えば、3~5である。但し、機器集計部1462は、受信履歴に基づいて特定した受信期間に含まれる、その広告放送の放送時間について、その広告放送の全放送時間に対する比率を算出してもよい。機器集計部1462は、算出した比率が所定の判定比率(例えば、50~90%)以上である場合には受信回数に含め、算出した比率がその判定比率未満となる場合を受信回数に含めなくてもよい。受信期間が短い場合には、機器のユーザは、その広告放送に対する関心が低いか、拒否感を抱いている可能性があるためである。
なお、機器集計部1462は、所定の広告枠については、予め情報蓄積部130に記憶したユーザデータを参照して、受信装置20に対応するユーザの属性を判定してもよい。機器集計部1462は、判定したユーザ属性に基づいて判定閾値を定めてもよい。機器集計部1462は、判定したユーザ属性が特定のユーザ属性である場合には、その他のユーザ属性よりも少ない判定閾値を設定してもよい。例えば、判定したユーザ属性が20歳代または30歳代女性である場合には、判定閾値を2回とし、判定したユーザ属性がその他のユーザ属性である場合には、判定閾値を3回としてもよい。これにより、特定のユーザ属性を有する受聴者による受信を漏れなく検知することができる。なお、広告枠データには、その広告枠の特定のユーザ属性の情報が含まれてもよいし、特定のユーザ属性ごとの判定閾値が設定されてもよい。機器集計部1462は、広告枠データかに、これらのユーザ属性の情報や判定閾値の情報が含まれているか否かを判定し、含まれている場合には、その情報を予想到達機器の判定に適用する。
次に、ユーザデータの例について説明する。図15に例示されるユーザデータは、受信装置20の機器IDごとにユーザID、ユーザ属性の例として性別ならびに生年月日を含み、これらを対応付けて含む。このユーザデータに含まれる機器IDに対応する性別と生年月日に基づく年齢が特定される。ユーザデータは、例示されるように、受信装置20の機器IDごとに連携機器IDをさらに含み、対応付けられてもよい。連携機器IDとして、受信装置20のユーザが利用する電子機器を連携機器として、例えば、携帯電話機、タブレット端末装置、パーソナルコンピュータ、録画装置などの機器IDを設定可能してもよい。これらの電子機器も放送番組を受信する機能を備える場合がある。そのため、情報処理装置10は、ユーザごとの代表機器とする受信装置20と同様に、受信装置20とは別個の連携機器についても受信履歴を取得可能とし、取得した受信履歴に基づいて連携機器における放送コンテンツの受信状況を解析することができる。ユーザデータの要素となるユーザ属性や連携機器IDは、例えば、受信装置20の利用開始または任意の時点で、受信装置20または連携機器に対する操作情報に基づいて設定され、情報蓄積部130は、受信装置20または連携機器からネットワークNWを経由して直接または間接的に取得することができる。
受信情報収集サーバは、それぞれの連携機器に対しても、受信情報を蓄積して受信履歴として収集し、情報処理装置10に提供してもよい。そして、機器集計部1462は、連携機器の受信履歴に対しても受信装置20と同様に、対象広告枠について受信回数を計数し、計数した受信回数を受信装置20に対する受信回数と合算して得られる合計受信回数が判定閾値以上となるか否かに基づいて、連携元の代表機器である受信装置20を予想到達機器とするか否かを判定してもよい。これにより、連携機器による受信も、受信装置20のユーザによる受信の一部として予想到達機器とするか否かの判定がなされる。よって連携機器と受信装置20との間で到達数に対する計数の重複を回避し、広告放送の到達が見込まれるユーザの範囲をより正確に推定することができる。なお、登録可能とする連携機器の台数は各ユーザにつき1台に限られず、複数台であってもよい。なお、予想到達機器は、必ずしも受信装置20に限られず、各ユーザにつき代表機器と1台以上の連携機器のうちいずれか1台であればよい。その場合であっても、到達数に対する計数の重複を回避することができる。
図16は、広告枠データの他の例を示す図である。図16に示す広告枠データは、図11に示す広告枠データにおいて、さらに広告枠ごとに、図12に示す到達機器情報を含んで構成される。即ち、図16に示す広告枠データは、広告枠ごとに放送日時、金額(対価)および予想到達機器を示す到達機器情報を含んで構成される。図16に示す広告枠データは、広告枠「BC01」に、放送日2020年9月1日、開始時刻午前5時、終了時刻午前6時、金額20万円および予想到達機器の集合として機器D01、D03、D07、…、Dn01を対応付けて構成される。
なお、図7、図8に示す入力データに放送期間の情報が含まれる場合を例としたが、これには限られない。入力データには放送期間の情報が含まれなくでもよい。その場合には、組み合わせ分析部1464に予め放送期間の情報を設定しておいてもよい。
上記の説明では、組み合わせ分析部1464が、応募条件を満足する広告枠の組み合わせを全探索する場合を主としたが、これには限られない。全探索とは、いわゆる総当たり(exhaustive search)に相当する。組み合わせ分析部1464は、それ以外の組み合わせ最適化(combinatorial optimization)の手法を応用してもよい。組み合わせ分析部1464は、例えば、ナップサック問題を応用して、応募条件を満足する広告枠の組み合わせを探索することができる。
ナップサック問題とは、容量Wの1個のナップサックと、I(Iは、1以上の整数)種類の品物が与えられたとき、容量Wを超えない範囲で、1以上の品物をナップサックに詰めるとき、ナップサックに入れた品物の価値の和を最大化するために選択すべき品物の組み合わせを求める問題である。この問題は、式(1)の第2行に示す条件のもとで、第1行に示す数値を最大化する品物iの1個以上の組を求めるための整数計画問題とみることもできる。
式(1)において、iは、品物の種別を示すインデックスであり、1からIの間の整数で表される。vi、wiは、それぞれ品物iの価値、容積を示す実数である。但し、品物iは、それぞれ1個しか選択されないものとする。xiは、品物iの選択の有無を示す整数である。xi=1は、品物iが選択されることを示し、xi=0は、品物iが選択されないことを示す。かかる制限が課された問題は、0-1ナップサック問題と呼ばれる。
0-1ナップサック問題は、品物を選択する、または選択しないという2通りの選択肢を品物の個数分の全ての組み合わせについて試行することとなる(全探索)。演算量は2Iに比例するため、品物の種別が多いほど急激に演算量が増加する。
0-1ナップサック問題は、品物を選択する、または選択しないという2通りの選択肢を品物の個数分の全ての組み合わせについて試行することとなる(全探索)。演算量は2Iに比例するため、品物の種別が多いほど急激に演算量が増加する。
他の方法として貪欲法(greedy algorithm)による解法が選択しうるが、貪欲法を採用する場合には、必ずしも最適解が算出されるとは限らない。しかしながら、組み合わせ分析部1464は、以下に示す解法(動的計画法(dynamic programming)、以下、本解法)を適用することで、0-1ナップサック問題を解く効率を全検索よりも向上させながら、最適解を得ることができる。本解法では、式(2)で表される漸化式を用いて品物の組み合わせを定めることができる。演算量は、品物の数と容積のパターンの数に比例するため品種種数Iに対する急激な演算量の増加を回避することができる。
式(2)において、V(i,w)は、品物1から品物iまでナップサックに積み込まれ、さらに品物を積み込み可能な容量(以下、積込可能容量)がwであるときにおける積み込まれた品物の総価値を示す。MAX(…,~)は、…と、~のうち、いずれか大きい方の値を採用することを示す。式(2)の右辺第1行は、選択できる品物がないとき(i=0)、または、積込可能容量wが0であるときは、積み込める品物がないので、選択された品物の総価値が0であることを示す。式(2)の右辺第2行は、品物iの容量wiが積込可能容量wを超えてしまうために、品物iを追加せずに、品物1から品物i-1までに積み込まれた品物の総価値V(i-1,w)を総価値V(i,w)として定めることを示す。このとき積み込まれた品物1~i-1が選択される。式(2)の右辺第3行は、それ以外の場合、積み込まれた品物1から品物iまでの総価値V(i,w)を、品物1から品物i-1までの総価値V(i-1,w-wi)に品物iの価値viを加算した値と、総価値V(i-1,w)を比較し、総価値が最大となる方を算出することを示す。このことは、品物iを詰め込んでも積込可能容量wが確保できる場合には、さらに品物iを詰め込むことで価値を最大化できる場合は積載し、最大化できない場合は詰め込まないことを示す。
本解法は、次のステップを有する。本解法において、組み合わせ分析部1464は、品物iの数+1(例えば、0,1,2・・・N;Nは、品物の数を示す予め定めた整数)個のそれぞれについて、ナップサックの容量をM等分に(Mは、容量の分割数を示す予め定めた整数)等分割した単位容量(分解能)の整数倍の値を要素値としてM+1個(要素数)含む数列(例えば、0,10,20,・・・・,ナップサックの容量)からなる(N+1)行(M+1)列の2次元配列に、次に説明する計算を行って求められる総価値V(i,w)および詰め込んだ品物の配列List[i,w]を、品物iおよび積込可能容量wの値と関連付けて記録する。本解法においては、繰り返し計算を行う過程で、先の計算により求められた値を考慮する際に、組み合わせ分析部1464は、前述の配列に保存された値と配列を参照する。(ステップS02)式(2)の右辺第1行においてi=0の場合、組み合わせ分析部1464は、すべてのwにおいて、総価値V(i,w)を0とする。(ステップS04)i>0の場合には、組み合わせ分析部1464は、品物iにおいて、すべてのwの値に対して、その品物の容量がwを超えるか否かを判定する。(ステップS06)組み合わせ分析部1464は、積込可能容量wを超える場合には、品物iを積み込むことができないと判定し、式(2)の右辺第2行に従い品物1から品物i-1までに積み込まれた品物の総価値V(i-1,w)を総価値V(i,w)として定め、List[i-1, w]をList[i,w]の詰め込んだ品物の配列として記録する。(ステップS08)組み合わせ分析部1464は、積込可能容量wを超えない場合には、式(3)の右辺第3行を用いて、総価値V(i-1,w-wi)に品物iの価値viを加算した値と、総価値V(i-1,w)を比較し、総価値が最大となる方を総価値V(i,w)として定め、品物iを加算した場合は、List[i-1,w-wi]に品物iを追加してList[i,w]として保存し、品物iを加算しない場合は、List[i-1, w]を詰め込んだ品物の配列List[i,w]として保存する。(ステップS10)組み合わせ分析部1464は、現在のiに1を加算し(インクリメント)、ステップS04の処理に戻る。これにより、求められる2次元配列において総価値V(N+1,M+1)が最適解として与えられ、そのときに詰め込んだ品物の配列List(N+1,M+1)が最適解となる品物の組合せとなる。また、この最適解に係る総価値V(N+1,M+1)と同じ値の総価値をとるi, wの組も別個の最適解となる組合せとなる。上記の説明では、List[i,w]として品物の組合せを記録させる場合を例示したが、最終的に求められた配列から品物の組み合わせる逆算することも可能である。従って、List[i,w]に品物の組合せを記録させることは必須ではない。
本実施形態では、組み合わせ分析部1464は、予算額を応募条件として含む広告枠の選択において、ナップサック問題を応用することができる。ここで、組み合わせ分析部1464は、品物、品物ごとの容積、価値に代えて、それぞれ広告枠i、対価wi、受信数viを適用し、ナップサックの容量、積み込まれた品物の総価値、最大容量に代えて、それぞれ予算額W、総受信数V(i,w)、剰余額wが適用される。剰余額wは、予算額Wから既に選択された広告枠の対価の総額を減算して得られる額である。言い換えれば、剰余額wは、予算額Wに達するまでに、さらなる広告枠iの取得に使用可能な金額である。
但し、本実施形態では、式(2)の第3行に代えて、式(3)の第3行に示すように、組み合わせ分析部1464は、広告枠1から広告枠i-1までの総到達数V(i-1,w-wi)に広告枠iの到達数viを加算し、広告枠iの予想到達機器の集合eiのうち広告枠i-1までの予想到達機器の集合の全体Ei-1と重複する機器の数O(ei,Ei-1)を減算して、広告枠iまでの総到達数V(i,w)を定める。
これにより、広告枠の数の増加による演算量の急激な増加を回避することができるため、効率的に広告枠の組み合わせを定めることができる。図17に示す例では、予算額を100万円、予算額の刻み幅(分解能)を10万円、選択対象とする放送期間内の広告枠の数を1~13とする場合における演算量の例を示す。全探索では広告枠数の増加に応じて演算量が急激に増加するが、本解法では演算量は広告枠数に比例する。広告枠数が10である場合には、両者の演算量はほぼ等しいが、それよりも放送期間内の広告枠数が増加すると、全探索よりも本解法の方が、圧倒的に演算量が少なくなる。
次に、ナップサック問題を応用した広告枠の組み合わせの選択例について説明する。
図18は、出力データのさらに他の例を示す一覧表である。図18は、予算額ごとに、総到達数と広告枠の組み合わせを示す。但し、放送期間として2020年9月1日から2020年9月7日までの期間が組み合わせ分析部1464に予め設定され、入力データに募集要件として予算額が含まれる場合を例とする。また、組み合わせ分析部1464は、図16に示される広告枠データに示す広告枠から、対価の総額が予算額以内であって、総受信数が最も多い広告枠の組み合わせを選択する場合を仮定する。
図18は、出力データのさらに他の例を示す一覧表である。図18は、予算額ごとに、総到達数と広告枠の組み合わせを示す。但し、放送期間として2020年9月1日から2020年9月7日までの期間が組み合わせ分析部1464に予め設定され、入力データに募集要件として予算額が含まれる場合を例とする。また、組み合わせ分析部1464は、図16に示される広告枠データに示す広告枠から、対価の総額が予算額以内であって、総受信数が最も多い広告枠の組み合わせを選択する場合を仮定する。
予算額が10万円の場合には、広告枠は選択されない。いずれの広告枠の対価も予算額を超えるためである。予算額が20万円から30万円の場合には、1件の広告枠BC01が選択され、総到達数は50万台となる。予算額が40万円から50万円の場合には、1件の広告枠BC05が選択され、総到達数は60万台となる。予算額が60万円から70万円の場合には、2件の広告枠BC01、BC05が選択され、総到達数は110万台となる。予算額が80万円から100万円の場合には、3件の広告枠BC01、BC02、BC05が選択され、それぞれ120万台となる。
なお、上記の説明では、入力データの入力に応じて、組み合わせ分析部1464が広告枠を選択する場合(オンライン処理)を例にしたが、これには限られない。組み合わせ分析部1464は、予め放送期間と応募条件のセット(以下、応募セット)ごとに広告枠の組み合わせを選択し、その応募セットと選択した広告枠の組み合わせに係る選択情報を含み、それらを対応付けてなる広告枠選択データ(図示せず)を情報蓄積部130に記憶しておいてもよい(オフライン処理)。組み合わせ分析部1464は、広告枠選択データには、広告枠の組み合わせの情報に上記の手法で算出される対価の総額と総受信数の情報の一方または両方を含めてもよい。そして、組み合わせ分析部1464は、応募者の機器(以下、応募者機器)からネットワークNW、通信部120とデータ入力部142から入力データを受信する。組み合わせ分析部1464は、広告枠選択データから入力データで示される放送期間と応募条件の組み合わせに合致する応募セットに対応する広告枠の組み合わせの情報を示す選択情報を抽出する。組み合わせ分析部1464は、抽出した選択情報を示す出力データを、入力データに対する応答として応募者機器にデータ出力部148を経由して送信してもよい。
また、組み合わせ分析部1464は、1件以上の応募セットを示す応募画面データを予め生成し、通信部120とネットワークNWを経由して応募者機器に応募画面データを送信してもよい。応募者機器は、情報処理装置10から受信した応募画面データに基づく応募画面を表示可能とし、応募者の操作に応じて、応募画面に表示される応募セットのうちの、いずれかの応募セットを選択可能とする。組み合わせ分析部1464は、応募者機器からネットワークNWを経由して応募セットを示す操作情報を受信するとき、受信した操作情報で示される応募セットを特定する。そして、組み合わせ分析部1464は、広告枠選択データを参照し、特定した応募セットに対応する選択情報を抽出し、抽出した選択情報を示す出力データを生成する。組み合わせ分析部1464は、データ出力部148とネットワークNWを経由して生成した出力データを応募者機器に送信してもよい。応募者機器は、情報処理装置10から受信した出力データで示される広告枠の組み合わせの情報を取得または提示することができる。
(広告枠選択処理)
次に、本実施形態に係る広告枠選択処理の例について説明する。図19は、本実施形態に係る広告枠選択処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS102)データ入力部142には、放送期間と広告枠の応募条件を示す入力データを取得される。応募条件として、目標総到達数と予算額の一方または両方の情報が含まれる。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)組み合わせ分析部1464は、入力データで示される放送期間内に放送日時が含まれる広告枠を1件以上含む広告枠の組み合わせごとに、広告枠間で予想到達機器の重複が生じないように総到達数を計数し、対価の金額の総額を算出する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)組み合わせ分析部1464は、入力データで示される応募条件を満たす、広告枠の組み合わせを特定する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)組み合わせ分析部1464は、特定した広告枠の組み合わせの数が1件である場合には、その広告枠の組み合わせを示す出力データを生成する。特定した広告枠の組み合わせの数が2件以上となる場合には、組み合わせ分析部1464は、2件以上の広告枠の組み合わせのうちいずれか1件を選択する。選択される広告枠の組み合わせは、総到達数が最も多いもの、対価の総額が最も少ないもの、広告枠の件数が最も少ないものの、いずれであってもよい。組み合わせ分析部1464は、選択した広告枠の組み合わせに係る選択情報を示す出力データを生成し、生成した出力データを、データ出力部148を経由して出力する。その後、図19に示す処理を終了する。
次に、本実施形態に係る広告枠選択処理の例について説明する。図19は、本実施形態に係る広告枠選択処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS102)データ入力部142には、放送期間と広告枠の応募条件を示す入力データを取得される。応募条件として、目標総到達数と予算額の一方または両方の情報が含まれる。その後、ステップS104の処理に進む。
(ステップS104)組み合わせ分析部1464は、入力データで示される放送期間内に放送日時が含まれる広告枠を1件以上含む広告枠の組み合わせごとに、広告枠間で予想到達機器の重複が生じないように総到達数を計数し、対価の金額の総額を算出する。その後、ステップS106の処理に進む。
(ステップS106)組み合わせ分析部1464は、入力データで示される応募条件を満たす、広告枠の組み合わせを特定する。その後、ステップS108の処理に進む。
(ステップS108)組み合わせ分析部1464は、特定した広告枠の組み合わせの数が1件である場合には、その広告枠の組み合わせを示す出力データを生成する。特定した広告枠の組み合わせの数が2件以上となる場合には、組み合わせ分析部1464は、2件以上の広告枠の組み合わせのうちいずれか1件を選択する。選択される広告枠の組み合わせは、総到達数が最も多いもの、対価の総額が最も少ないもの、広告枠の件数が最も少ないものの、いずれであってもよい。組み合わせ分析部1464は、選択した広告枠の組み合わせに係る選択情報を示す出力データを生成し、生成した出力データを、データ出力部148を経由して出力する。その後、図19に示す処理を終了する。
(予想到達機器集計処理)
次に、本実施形態に係る予想到達機器集計処理の例について説明する。図20は、本実施形態に係る予想到達機器集計処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS202)外部データ取得部144は、受信情報収集サーバから受信装置20ごとの受信履歴を受信し、受信した受信履歴を情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、広告枠提供サーバから広告枠データを受信し、受信した広告枠データを情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、コンテンツ情報サーバからコンテンツ情報データを受信し、受信したコンテンツ情報データを情報蓄積部130に記憶する。その後、ステップS204の処理に進む。
次に、本実施形態に係る予想到達機器集計処理の例について説明する。図20は、本実施形態に係る予想到達機器集計処理の例を示すフローチャートである。
(ステップS202)外部データ取得部144は、受信情報収集サーバから受信装置20ごとの受信履歴を受信し、受信した受信履歴を情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、広告枠提供サーバから広告枠データを受信し、受信した広告枠データを情報蓄積部130に記憶する。外部データ取得部144は、コンテンツ情報サーバからコンテンツ情報データを受信し、受信したコンテンツ情報データを情報蓄積部130に記憶する。その後、ステップS204の処理に進む。
(ステップS204)機器集計部1462は、コンテンツ情報データを参照し、所定の集計期間において処理対象として注目する広告枠と同一の放送時間帯であって、同一の放送日種別となる放送日時に放送された広告放送を特定する。その後、ステップS206の処理に進む。
(ステップS206)機器集計部1462は、受信装置20ごとの受信履歴から特定される放送番組の受信期間が、特定した広告放送の放送日時を含む回数を計数する。機器集計部1462は、計数した回数が所定の判定閾値以上となる機器を予想到達機器として特定する。その後、ステップS208の処理に進む。
(ステップS208)機器集計部1462は、特定した予想到達機器を示す到達機器情報を注目する広告枠と対応付けて情報蓄積部130に記憶する。その後、図20の処理を終了する。
(ステップS206)機器集計部1462は、受信装置20ごとの受信履歴から特定される放送番組の受信期間が、特定した広告放送の放送日時を含む回数を計数する。機器集計部1462は、計数した回数が所定の判定閾値以上となる機器を予想到達機器として特定する。その後、ステップS208の処理に進む。
(ステップS208)機器集計部1462は、特定した予想到達機器を示す到達機器情報を注目する広告枠と対応付けて情報蓄積部130に記憶する。その後、図20の処理を終了する。
上記の説明では、受信履歴が、いわゆる放送サービスに対するリアルタイム(実時間)視聴ログである場合を主とした。リアルタイム視聴ログに含まれる受信情報は、受信装置20またはその他の機器(以下、受信装置等と総称)が提示する放送コンテンツの受信状況を示す情報(リアルタイム視聴情報)となる。しかしながら、受信履歴は、いわゆる録画ログであってもよいし、放送サービスに対する再生ログであってもよい。録画ログに含まれる受信情報は、録画機能を有する受信装置等が録画する放送コンテンツの受信状況を示す情報(録画情報)となる。再生ログに含まれる受信情報は、受信装置等が過去に録画された放送コンテンツの再生(提示)状況を示す情報(再生情報)となる。受信履歴は、リアルタイム視聴情報、録画情報、再生情報のいずれかに限られず、これらの一部の種別または全種別の受信情報が含まれてもよい。機器集計部1462は、受信期間の特定と同様な手法を用いて、録画情報に基づいて広告放送の録画時間を特定し、特定した録画時間に基づいて、各1回の受信を判定してもよいし、再生情報に基づいて広告放送の再生時間を特定し、特定した再生時間に基づいて各1回の受信を判定してもよい。予想到達機器を判定するための判定閾値は、受信形態、即ち、リアルタイム視聴、録画、再生に応じて異なっていてもよい。判定閾値は、(録画)再生、リアルタイム視聴、録画の順に大きい値をとるように設定しておいてよい。
受信履歴は、放送伝送路(放送波)を経由して伝送される放送コンテンツに限られず、通信伝送路(ネットワーク)を経由して伝送される通信コンテンツであってもよい。つまり、受信履歴は、リアルアイム視聴ログ、ダウンロードログ、再生ログのいずれであってもよい。通信コンテンツに対するリアルタイム視聴ログは、通信機能を有する受信装置等が、ネットワークを経由して配信(放送)される通信コンテンツを実時間で再生(例えば、ストリーミング再生)するコンテンツの受信状況を示すリアルタイム視聴情報となる。ダウンロードログに含まれる受信情報は、通信機能を有する受信装置等が、ネットワークを経由して提供可能なコンテンツの受信状況を示す情報(ダウンロード情報)となる。通信コンテンツに対する再生ログに含まれる受信情報は、受信装置等が過去にダウンロードまたは他の機器から受信もしくは転送された通信コンテンツの再生(提示)状況を示す再生情報となる。受信履歴は、リアルタイム視聴情報、ダウンロード情報、再生情報のいずれかに限られず、これらの一部の種別または全種別の受信情報が含まれてもよい。機器集計部1462は、放送コンテンツの受信期間の特定と同様な手法を用いて、受信情報に基づいて広告放送の受信期間を特定し、特定した受信期間に基づいて、各1回の受信を判定してもよい。機器集計部1462は、ダウンロード情報で示される広告コンテンツの受信完了をもって、各1回の受信を判定してもよい。機器集計部1462は、受信期間の特定と同様な手法を用いて、再生情報に基づいて広告コンテンツの再生時間を特定し、特定した再生時間に基づいて、各1回の受信を判定してもよい。判定閾値は、再生、リアルタイム視聴、録画の順に大きい値をとるように設定しておいてよい。
上記のように受信履歴をなす個々の受信情報では、受信または視聴対象となるコンテンツを特定するための情報が含まれる。個々のコンテンツは、通例、放送波の放送チャネルと放送時間、通信コンテンツのネットワーク上の所在を示すアドレス、それらのデータを記憶する記憶領域のアドレス、コンテンツデータに付随するコンテンツIDもしくはコンテンツ名などの情報(コンテンツ特定情報)を用いて特定される。受信装置等は、取得される映像データまたは音声データに対して公知のACR(Automatic Content Recognition)技術を用いて、取得されるデータで伝達される個々のコンテンツを特定してもよい。例えば、受信装置等は、外部入力端子(例えば、HDMI(登録商標)端子等)などの入出力部から入力される映像データまたは音声データを分析して、分析対象のデータで伝達されるコンテンツを特定する。受信装置等は、ディスプレイ等の表示部に出力される映像データを分析し、表示データで伝達され画面に現れるコンテンツを特定してもよい。受信装置等は、スピーカ等の音声再生部に出力される音声データを分析して、分析対象の音声データ、または、その音声データと付随して提供される映像データで伝達されるコンテンツを特定してもよい。受信装置等は、特定したコンテンツを示すコンテンツ特定情報を含めた受信情報を生成し、直接または間接的に情報処理装置10に送信する。特定したコンテンツのうち、広告放送と共通のコンテンツの受信、記録または再生が解析対象となりうる。
以上に説明したように、本実施形態に係る情報処理システム1における情報処理方法は、情報処理装置10が、記憶部(例えば、情報蓄積部130)に予め記憶した広告枠データであって、少なくとも広告放送の放送日時と、当該放送日時に広告放送の伝達が予想される機器である到達機器(例えば、予想到達機器)の集合を示す到達機器情報を広告枠ごとに示す広告枠データに基づいて、所定の放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数する第1ステップと、所定の応募条件を満たす組の少なくともいずれかを選択する第2ステップと、を実行する。
この構成によれば、広告枠の組ごとに、個々の広告枠ごとに設定された放送日時に広告放送の伝達が予想される到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数され、計数された総到達数に基づいて広告枠の組が選択される。計数された総到達数により広告放送の受信が見込まれる機器の範囲をより正確に把握して、応募条件を満足する広告枠の組を提供することができる。
この構成によれば、広告枠の組ごとに、個々の広告枠ごとに設定された放送日時に広告放送の伝達が予想される到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数され、計数された総到達数に基づいて広告枠の組が選択される。計数された総到達数により広告放送の受信が見込まれる機器の範囲をより正確に把握して、応募条件を満足する広告枠の組を提供することができる。
また、応募条件は、総到達数が所定の目標総到達数以上となることを含んでいてもよい。
この構成によれば、少なくとも総到達数が目標総到達数以上となる広告枠の組み合わせが選択される。
この構成によれば、少なくとも総到達数が目標総到達数以上となる広告枠の組み合わせが選択される。
また、広告枠データは、広告枠ごとの対価を示し、情報処理装置10は、広告枠データに基づいて、放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の対価の総額を算出する第3ステップをさらに実行してもよい。そして、応募条件は、総額が所定の予算額以下となることを含んでいてもよい。
この構成によれば、対価の総額が所定の予算額以下となる広告枠の組が選択される。そのため、応募者の予算に見合った広告放送の実現を促すことができる。
この構成によれば、対価の総額が所定の予算額以下となる広告枠の組が選択される。そのため、応募者の予算に見合った広告放送の実現を促すことができる。
第2ステップでは、情報処理装置10は、応募条件を満たす組のうち、総額が最も少ない組を選択してもよい。
この構成によれば、応募条件を満たし、対価の総額が最も少ない広告枠の組が選択される。そのため、応募者に対し経済的な広告放送の実現を促すことができる。
この構成によれば、応募条件を満たし、対価の総額が最も少ない広告枠の組が選択される。そのため、応募者に対し経済的な広告放送の実現を促すことができる。
第2ステップでは、情報処理装置10は、応募条件を満たす組のうち、総到達数が最も多い組を選択してもよい。
この構成によれば、応募条件を満たし、総到達数が最も多い広告枠の組が選択される。そのため、応募者に対し広告効果が高い広告放送の実現を促すことができる。
この構成によれば、応募条件を満たし、総到達数が最も多い広告枠の組が選択される。そのため、応募者に対し広告効果が高い広告放送の実現を促すことができる。
第2ステップでは、情報処理装置10は、応募条件を満たす組のうち、当該組に含まれる広告枠の数が最も少ない組を選択してもよい。
この構成によれば、応募条件を満たし、広告枠の数が最も少ない組が選択される。そのため、応募者に対し広告効果を確保したうえで、広告放送の回数を少なくすることで広告に係る負荷を低減することができる。
この構成によれば、応募条件を満たし、広告枠の数が最も少ない組が選択される。そのため、応募者に対し広告効果を確保したうえで、広告放送の回数を少なくすることで広告に係る負荷を低減することができる。
情報処理装置10は、放送の伝達を示す受信情報(例えば、受信履歴)を機器ごとに取得する第4ステップと、受信情報から、所定の集計期間において広告枠の放送日時と同一の時間帯または放送日種別における広告放送の受信回数が予め定めた判定閾値以上となる機器を受信が予想される到達機器の集合に含める第5ステップをさらに実行してもよい。
個々の機器は同一の時間帯または放送日種別において、同じ放送を受信する可能性が高いため、過去の受信状況に基づいて、より確実に広告放送の受信が予想される到達機器を推定することができる。
個々の機器は同一の時間帯または放送日種別において、同じ放送を受信する可能性が高いため、過去の受信状況に基づいて、より確実に広告放送の受信が予想される到達機器を推定することができる。
情報処理装置10は、記憶部(例えば、情報蓄積部130)に予め記憶され、機器ごとにユーザの属性を示すユーザデータを参照して、受信情報を取得した機器のユーザの属性を特定し、判定閾値を、判定したユーザの属性に基づいて定める第6ステップをさらに実行してもよい。
この構成により、機器ごとのユーザの属性に応じて判定閾値が定まる。ユーザの属性に応じて広告放送が受信される可能性を調整することができるため、より確実に広告放送の受信が予想される到達機器を推定することができる。
この構成により、機器ごとのユーザの属性に応じて判定閾値が定まる。ユーザの属性に応じて広告放送が受信される可能性を調整することができるため、より確実に広告放送の受信が予想される到達機器を推定することができる。
情報処理装置10は、第5ステップにおいて、記憶部に予め記憶され、ユーザごとに代表機器とその代表機器とは別個の連携機器を示すユーザデータを参照して、代表機器と連携機器のそれぞれから取得した受信情報から対象広告枠に係る広告放送の受信回数を合算してもよい。そして、情報処理装置10は、合算により得られた合計受信回数が判定閾値以上となるユーザの代表機器と連携機器のいずれかを到達機器の集合に含めてもよい。
この構成により、代表機器と連携機器のそれぞれの受信回数を合算した合計受信回数に基づいて、いずれか1台の機器を広告放送の受信が見込まれる到達機器に含まれる。代表機器と連携機器の間で到達数の計数の重複が回避されるため、計数された到達数により広告放送の到達が見込まれるユーザの範囲をより正確に見積もることができる。
この構成により、代表機器と連携機器のそれぞれの受信回数を合算した合計受信回数に基づいて、いずれか1台の機器を広告放送の受信が見込まれる到達機器に含まれる。代表機器と連携機器の間で到達数の計数の重複が回避されるため、計数された到達数により広告放送の到達が見込まれるユーザの範囲をより正確に見積もることができる。
以上、図面を参照してこの発明の一実施形態について詳しく説明してきたが、具体的な構成は上述のものに限られることはなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲内において様々な設計変更等をすることが可能である。
情報処理装置10では、ドライブ部106、入力部108、出力部110および補助記憶部116のいずれか、またはそれらの任意の組は省略されてもよい。
情報処理装置10の各機能を発揮する構成部(例えば、機器集計部1462、組み合わせ分析部1464)または、それらの任意の組み合わせは、それぞれ別個の機器(例えば、サーバ装置)により実現されてもよい。ここで、上記の各処理ステップの全体または一部が、それぞれ個々の機器により実行されてもよい。これらの機器は、それぞれネットワークNWに接続され、相互間で各種のデータを送受信可能とする。そのため、各部間の入出力が、機器間におけるネットワークNWを経由した送受信に置き換わる。
情報処理装置10の各機能を発揮する構成部(例えば、機器集計部1462、組み合わせ分析部1464)または、それらの任意の組み合わせは、それぞれ別個の機器(例えば、サーバ装置)により実現されてもよい。ここで、上記の各処理ステップの全体または一部が、それぞれ個々の機器により実行されてもよい。これらの機器は、それぞれネットワークNWに接続され、相互間で各種のデータを送受信可能とする。そのため、各部間の入出力が、機器間におけるネットワークNWを経由した送受信に置き換わる。
また、個々の機器を識別するための識別情報として、独自に設定された機器IDに代えて、一意にその機器やユーザを特定できる他の情報が用いられてもよい。例えば、MAC(Media Access Control)アドレス、製造番号、URL(Uniform Resource Locator)、そのユーザのユーザID、電話番号、電子メールアドレスなどが用いられてもよい。
なお、情報処理装置10、受信装置20、上記の機器は、それぞれコンピュータで実現する場合、この制御機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。
また、情報処理装置10、受信装置20、上記の機器の一部または全部は、それぞれLSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現されてもよい。情報処理装置10、受信装置20、上記の機器の一部の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
また、情報処理装置10、受信装置20、上記の機器の一部または全部は、それぞれLSI(Large Scale Integration)等の集積回路として実現されてもよい。情報処理装置10、受信装置20、上記の機器の一部の各機能ブロックは個別にプロセッサ化してもよいし、一部または全部を集積してプロセッサ化してもよい。また、集積回路化の手法はLSIに限らず専用回路、または汎用プロセッサで実現してもよい。また、半導体技術の進歩によりLSIに代替する集積回路化の技術が出現した場合、当該技術による集積回路を用いてもよい。
1…情報処理システム、10…情報処理装置、20(20-1、20-2)…受信装置、40…外部機器、102…プロセッサ、104…記憶媒体、106…ドライブ部、108…入力部、110…出力部、112…ROM、114…RAM、116…補助記憶部、118…インタフェース部、120…通信部、130…情報蓄積部、140…制御部、142…データ入力部、144…外部データ取得部、146…情報分析部、148…データ出力部、210…通信部、220…放送受信部、230…操作情報取得部、240…制御部、250…情報提示部、1462…機器集計部、1464…組み合わせ分析部
Claims (10)
- 少なくとも広告放送の放送日時と、当該放送日時に広告放送の伝達が予想される機器である到達機器の集合を示す到達機器情報を広告枠ごとに示す広告枠データを記憶する記憶部と、
前記広告枠データに基づいて、所定の放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の前記到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数し、
所定の応募条件を満たす前記組の少なくともいずれかを前記総到達数に基づいて選択する分析部と、
を備える情報処理装置。 - 記憶部に予め記憶した広告枠データであって、少なくとも広告放送の放送日時と、当該放送日時に広告放送の伝達が予想される機器である到達機器の集合を示す到達機器情報を広告枠ごとに示す広告枠データに基づいて、所定の放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の前記到達機器の総数を総到達数として広告枠間で重複せずに計数する第1ステップと、
所定の応募条件を満たす前記組の少なくともいずれかを前記総到達数に基づいて選択する第2ステップと、
を有する情報処理方法。 - 前記応募条件は、前記総到達数が所定の目標総到達数以上となることを含む
請求項2に記載の情報処理方法。 - 前記広告枠データは、広告枠ごとの対価を示し、
前記広告枠データに基づいて、前記放送期間内に放送日時が含まれる広告枠の組ごとに、当該組に含まれる広告枠の対価の総額を算出する第3ステップを備え、
前記応募条件は、前記総額が所定の予算額以下となることを含む
請求項2または請求項3に記載の情報処理方法。 - 前記第2ステップは、前記応募条件を満たす前記組のうち、前記総額が最も少ない組を選択する
請求項4に記載の情報処理方法。 - 前記第2ステップは、前記応募条件を満たす前記組のうち、前記総到達数が最も多い組を選択する
請求項2から請求項5のいずれか一項に記載の情報処理方法。 - 前記第2ステップは、前記応募条件を満たす前記組のうち、当該組に含まれる広告枠の数が最も少ない組を選択する
請求項2から請求項6のいずれか一項に記載の情報処理方法。 - 放送の伝達を示す受信情報を機器ごとに取得する第4ステップと、
前記受信情報から、所定の集計期間において前記広告枠の放送日時と同一の時間帯または放送日種別において広告放送の受信回数が予め定めた判定閾値以上となる機器を前記到達機器の集合に含める第5ステップを有する
請求項2から請求項7のいずれか一項に記載の情報処理方法。 - 前記記憶部に予め記憶されたユーザデータであって、機器ごとのユーザの属性を示すユーザデータを参照して、前記受信情報を取得した機器のユーザの属性を特定し、
前記判定閾値を、前記ユーザの属性に基づいて定める第6ステップを有する
請求項8に記載の情報処理方法。 - 前記第5ステップは、前記記憶部に予め記憶され、ユーザごとに代表機器と前記代表機器とは別個の連携機器を示すユーザデータを参照して、前記代表機器と前記連携機器のそれぞれから取得した受信情報から前記広告放送の受信回数を合算した合計受信回数が前記判定閾値以上となるユーザの前記代表機器と前記連携機器のいずれかを前記到達機器の集合に含める
請求項8または請求項9に記載の情報処理方法。
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