JP2022057105A - 木質炭製造方法及び炭化装置 - Google Patents

木質炭製造方法及び炭化装置 Download PDF

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Abstract

【課題】より効率的な木質炭製造方法及びこれを実現する炭化装置を提供する。【解決手段】本発明の一観点に係る木質炭製造方法は、磁場が印加された空気を供給して木質材料を燃焼させる木質炭製造方法であって、磁力が、磁束密度が30mT以上100mT以下の範囲にあるフェライト磁石と、磁力が、磁束密度が300mT以上600mT以下の範囲にあるネオジム磁石の、永久磁石を用いた静磁場を備える。また、本発明の他の一観点に係る炭化装置は、送風機と、燃焼物質に対し供給される空気に磁場を印加する永久磁石を含む磁場印加手段、を備える燃焼物質を搬送する燃焼物質搬送部と、前記燃焼物質搬送手段の上部において空間を確保するための燃焼部、を備えるものである。【選択図】図1

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和2年6月8日 株式会社たまがる 納品書 1 令和2年7月18日 松本造園土木株式会社 納品書 1 令和2年8月7日 株式会社あぐ里能生 納品書 1
本発明は、木質炭製造方法及び炭化装置に関する。
イネ科植物である竹は、成長力及び繁殖力が強く、近年の環境問題を背景に可能な限り資源化を行うことが期待されている。特に、竹等の木質材料は炭化させて炭とすることが可能であり、炭にすることで燃料や吸着剤として用いることができる。
竹から炭を製造する公知の技術として、例えば下記特許文献1に記載がある。下記特許文献1には、木材、竹及びこれらの廃棄物を材料として活性炭を製造しようとする技術が開示されている。
特開2002-338223号公報
上記特許文献1に記載の技術は、廃棄物を木質炭とすることができる点において有効であるが、その製造方法に関しては改善の余地がある。具体的には複数の装置を組み合わせて木質炭を形成するものであって連続的に木質炭を製造することが容易でないといった課題がある。
そこで、本発明は、上記課題に鑑み、より効率的な木質炭製造方法及びこれを実現する炭化装置を提供することを目的とする。
本発明者は、上記課題について鋭意検討を行ったところ、木質炭を製造するに際し、導入される空気に磁場を印加することで、効果的に炭を製造することができる点に着目し、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明の一観点に係る木質炭製造方法は、磁場が印加された空気を供給して木質材料を燃焼させるものである。
また、本観点において、限定されるわけではないが、磁場は、永久磁石を用いた静磁場であることが好ましい。
また、本観点において、限定されるわけではないが、永久磁石の磁力は、磁束密度が30mT以上600mT以下の範囲にあることが好ましい。
また、本観点において、限定されるわけではないが、永久磁石はフェライト磁石であって、磁力は、磁束密度が30mT以上100mT以下の範囲にあることが好ましい。
また、本観点において、限定されるわけではないが、永久磁石はネオジム磁石であって、磁力は、磁束密度が300mT以上600mT以下の範囲にあることが好ましい。
また、本発明の他の一観点に係る炭化装置は、燃焼物質を搬送する燃焼物質搬送部と、燃焼物質搬送手段2の上部において空間を確保するための燃焼部と、を備えた炭化装置であって、燃焼物質搬送部は、送風機と、燃焼物質に対し供給される空気に磁場を印加する磁場印加手段と、を備えるものである。
また、本観点において、限定されるわけではないが、磁場印加手段は、永久磁石を含むことが好ましい。
以上、本発明によって、より効率的な木質炭製造方法及びこれを実現する炭化装置を提供することができる。
実施形態に係る炭化装置の回転軸の延伸方向に沿った概略断面を示す図である。 実施形態に係る炭化装置の回転軸の垂直方向に沿った概略断面を示す図である。 実施形態に係る炭化装置における燃焼物質としての木質チップの写真である。 実施形態に係る炭化装置における磁場印加手段を示す図である。(a)は外観の斜視図であり、(b)は送風方向の垂直方向に沿った概略断面を示す図である。 実施形態に係る炭化装置における磁場印加手段の他の配置の例を示す図である。 実施形態に係る炭化装置の金属製網材の概略斜視図である。 実施形態に係る炭化装置の他の一例の概略断面図である。 実施形態に係る炭化装置に他の一例の細孔形成部材の概略斜視図である。 実施形態に係る炭化装置に投入後炭になった写真である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明する。ただし、本発明は多くの異なる形態による実施が可能であり、以下に示す実施形態、実施例に記載された例示にのみ限定されるわけではない。
本実施形態に係る木質炭製造方法(以下「本方法」という。)は、(S1)磁場が印加された空気を供給して木質材料を燃焼させるステップを備えるものである。
また本方法は、本実施形態に係る炭化装置(以下「本装置」という。)を用いて実現することができるものである。図1は、本装置1の概略断面(回転軸の延伸方向に沿った断面)を示す図であり、図2は、燃料搬送部2の回転軸の延伸方向に対して垂直な面における断面図である。
本図で示すように、本装置1は、燃焼物質を搬送する燃焼物質搬送部2と、燃焼物質搬送手段2の上部に燃焼効率を向上させるために燃焼を行わせる燃焼部3と、を備えている。
また、本装置1における燃焼物質としては、燃焼物質搬送部2に投入して搬送しつつ燃焼させて炭化できるものであれば特に限定されるわけではないが、もみ殻、木質チップであることが好ましい一例である。木質チップは木質材を5mm角程度の大きさに粉砕したチップであり、例えば図3で示すようなチップであることが好ましい。木質材としては特に限定されるわけではないが、ナラ、ブナ、カシ、クヌギ、クリ、カラマツ、スギ、ヒノキなどの木材だけでなく、竹などの木質化した材料も含む。
本装置1の燃焼物質搬送部2は、燃焼物質を少なくとも一方向に搬送させるための部材である。燃焼物質搬送部2は、限定されるわけではないが、例えば回転軸21とこの回転軸21の周囲に配置される螺旋状の羽根部材22と、この回転軸21及び羽部材22を覆うカバー23と、を備えて構成されていることが好ましい。
また本装置1の燃焼物質搬送部2は、燃焼部3のない領域である閉鎖部27を備えており、この閉鎖部27の先端部分には、炭を排出するための排出口271が設けられている。また、本装置1は、この閉鎖部27を設けることにより、燃焼部3により燃焼を開始させる一方、閉鎖部27により酸素が欠乏した部分を作ることで、上記燃焼物質を炭化させることができるようになる。この閉鎖部分の長さ(燃焼部3の端部から排出口271までの長さ)としては、炭化できる限りにおいて限定されるわけではないが、例えば30cm以上100cm以下の範囲にあることが好ましく、より好ましくは50cm以上80cm以下の範囲である。30cm以上とすることで空気の欠乏状態を効率的に形成できる一方、100cm以下とすることで必要以上に装置を大型化させないといった利点がある。
また、回転軸21は、モーター等の回転機構(図示省略)に接続されており、回転可能となっている。このようにすることで、本装置1の燃焼物質搬送部2は、羽根部材22の間隙に燃焼物質を投入し、回転軸21及び羽根部材22を回転させることで燃焼物質を効率的に攪拌しながら所望の方向に安定的に搬送させることができる。もちろん、カバー23には、一方の端近傍に燃焼物質を投入させるための投入口24を設けておくことが好ましく、他方には上記の通り燃焼して炭化した燃焼物質(炭)を排出させるための排出口271が設けられていることが好ましい。また、後述の記載から明らかであるが、燃焼物質搬送部2の燃焼部3内の位置においてはカバー23に上面が外される等の加工が加えられている。
また、燃焼物質搬送部2では、投入口24の近傍(上流側)において、燃焼物質に着火させるための着火口25を備えていることも好ましい。使用者はこの着火口25において着火装置(図示省略)を用いて燃焼物質に着火し、燃焼を開始させることができる。もちろん、燃焼部3において燃焼物質を十分に燃焼させることができる限りにおいて、この構造や位置に限定はない。
また、燃焼物質に着火させるために用いられる着火装置としては、限定されるわけではないが、いわゆるバーナーであることが好ましい。バーナーは、気体又は霧状の燃料を噴出するとともにこれを燃焼させて、対象物に着火し、燃焼させるための装置である。着火装置としては市販のものを採用することが可能である。また、本実施形態では、この着火装置を用いてもみ殻に着火させ、後述のブロワー等の送風機4により供給される空気によってもみ殻を炭となる程度に燃焼させることができる。なお、着火口25から火種を入れるのみであっても、送風機4によって十分に燃焼させることが可能であれば着火装置については省略可能である。また、本明細書において「燃焼」とは、完全に灰になるまで燃焼させるという意味ではなく、着火して炎が上がるという意味で用いられる。本装置1によると燃焼物質は、燃焼した後、空気が欠乏した状態に置かれて搬送されることで炭となる。
また、本装置1の燃焼物質搬送部2は、その下部分、具体的には回転軸21及び羽根部材22の下に、空気供給路Aを有している。より具体的には、カバー23の底面部材231と回転軸21及び羽根部材22の間に多孔の仕切板26を備えている。本装置1では、送風機4からの空気が燃焼対象物質に供給できるようにする一方、燃焼対象物質が羽根部材22からこぼれ落ちてしまわないよう、仕切板26には微小な穴(直径1~3mm以下程度の孔)が多数形成されている。このようにすることで、空気の供給を可能とする一方、燃焼物質を落とさないようにでき、上記の課題を両立することができる。
また、本装置1では、上記のとおり、仕切板26によって区切られる下部空間である空気供給路Aに空気を供給するための送風機4が設けられている。送風機を用いることで、下部空間から多孔の仕切板26を介して燃焼物質に対して空気を供給し、燃焼させることが可能となる。
また、本装置1では、燃焼物質に対して供給される空気に磁場を印加する磁場印加手段5を備えている。磁場印加手段を設けることで、燃焼効率を上げ、燃焼対象が木質チップであってもこの燃焼対象を燃焼させて木質炭とすることが可能となる。
本装置1において、磁場印加手段5としては、供給される空気に十分な磁場を印加することができる限りにおいて限定されるわけではないが、永久磁石であることが好ましい。永久磁石を印加することで安定的に直流磁場を供給することが可能であり、直流磁場により上記の通り燃焼効率を向上させて木質チップを炭化することが可能となる。
図4は、本装置1における磁場印加手段の概略を示す図である。本図で示すように、本磁場印加手段5は、空間を空けて配置される一対の永久磁石であることが好ましく、より具体的には、本図で示すように、一対の永久磁石51とこれを収納する収容器52、更にはこの収容器52に空気を導入する導入口53、空気を排出するための排出口54を備えていることが好ましい。このようにすることで、安定的に磁場を印加することが可能となる。なお本図(a)は斜視図であり、(b)はその断面図である。またこの場合において、磁石の極は互いに同極が向かい合うように構成しておくことが好ましい。このようにすることで、互いに反発しあう力を生じさせて磁石がくっついてしまうことを防止できるだけでなく、反発する磁力を生じさせることで燃焼効率を向上させることが可能となるといった利点がある。
また、本装置1において、永久磁石を用いる場合において、永久磁石としては磁力を発生させることができる限りにおいて限定されず、例えばフェライト磁石、ネオジム磁石、サマリウムコバルト磁石、アルニコ磁石等を例示することができるがこれに限定されない。
また、本装置1において、永久磁石の磁力としては、木質材に対しても炭化が可能となる限りにおいて限定されるわけではないが、その磁束密度が30mT以上600mT以下の範囲にあることが好ましい。特に、永久磁石がフェライト磁石である場合、その磁束密度は30mT以上100mT以下の範囲にあることが好ましく、ネオジム磁石である場合は、300mT以上600mT以下の範囲にあることが好ましい。
また、本装置1において、磁場印加手段の配置位置は適宜調整可能であり、例えば、本図で示すように、送風機4に導入される空気に磁場が印加できるよう送風機4の前段に入れてもよく、また、送風機4と燃焼物質搬送部2との間の位置(空気供給路Aの入口付近直)に配置されていてもよい。本装置1では、前段又は後段に磁場印加手段を設けることで、送風機4と磁場印加手段の距離を離し、送風機4を構成する磁性材料に影響を与えないようにすることが可能である。なお、磁場印加手段5は一方が排出口54を介して燃焼物質搬送部2側に接続されているが、他方の導入口53は開放され(開放口が設けられ)ている。これにより、送風機4が燃焼物質搬送部2に空気を供給するに際し、磁場印加手段内に負圧を生じさせ、導入口53から空気を吸引し、磁場を印加した後燃焼物質搬送部2内に供給することが可能となる。特に、本図のように、送風機4の吸引側(前段)に設置することで、より確実に磁場が印加された空気を供給することが可能となる。
また、本装置1において、磁場印加手段の配置位置は、上記の他、送風機4とは別に、直接空気供給路Aに設置する構成としてもよい。この場合のイメージを図5に示しておく。本図のように別に配置することで、送風機4の吸引側に抵抗となるものを配置する必要が無く、また、磁力を発する器具を送風機4から距離を置きやすくなり、磁場の影響を抑えることが可能となる。
また、本装置1では、上記の通り、燃焼物質搬送部2の上部に、この燃焼物質搬送部2の上方を覆う外壁部材31と、外壁部材31の内部に、燃焼物質搬送部2より上方に設けられた金属製網材32と、を有する。
また、本装置1では、更に、外壁部材31及び金属製網材32の上方に、外壁部材31と間隙Gを設けて取り付けられる屋根部材33と、を備える。また、燃焼部3及び燃焼物質搬送部2には、地表から支持するための支持脚6を備えている。なお、屋根部材33と外壁部材31の間の間隙Gは、後述の記載から明らかであるが、燃焼した煙等を排出させるために形成されるものである。
燃焼部3における外壁部材31は、燃焼部3の主要な骨格をなす重要な部材である。具体的には、空気の流れを制御して燃焼効率を高めるとともに、不必要に煙が外部に漏れ出ないよう覆うための部材である。なお、本燃焼部の外壁部材31には、空気を導入するための導入口34が形成されている。本燃焼部3の内部では燃焼により上昇気流が発生し、間隙Gから空気及び燃焼後のガスが排出される。燃焼物質搬送部2は炭化させるため空気が不足していてもよいが、燃焼部3においては発生する煙などを十分に燃焼させるため空気が必要となる。そこでこの導入口34から空気を導入することで煙を十分に燃焼させ、燃焼部3から排出される煙の量を減少させることが重要である。
具体的に、燃焼部3における外壁部材31は、燃焼物質搬送部2の途中経路部分を覆うように構成されている。すなわち、燃焼物質は、この燃焼部の内部において燃焼させられ、炭化したのち、燃焼物質搬送部2により燃焼部3外に排出される。更に具体的に外壁部材31は、燃焼物質搬送部の上側の空間を覆うように形成され、燃焼のための燃焼空間Sを形成するが、前段部分は着火するため及び燃料を搬出させるために覆わず、後段部分は上述の通り空気が欠乏した状態となる部分(閉鎖部27)を形成するとともに炭化した燃焼物質を排出させるために重要な部分となる。
上記の通り、燃焼部3内において燃料搬送部2のカバー23の少なくとも一部、例えば上面部分は外されている。カバー23を外すことにより、燃焼により生ずる二酸化炭素や煙などを燃焼部3内に排出させることができる。燃焼部3において、燃料搬送部2を覆うという意味は、上記燃料搬送部に接続される空間を覆うという意味を含む。
また、燃焼部3には、上記の通り、外壁部材31の内部かつ外壁部材31内部の燃焼物質搬送部より上方に設けられた金属製網材32を備える。本装置1では、後述の記載から明らかとなるが、この金属製網材32によって燃焼した燃焼物質から発生するにおいのもととなる物質を改めて燃焼させることによってにおいを大幅に削減させることができる。本実施形態における金属製網材の概略について図6に示しておく。
また、燃焼部3の上記金属製網材32は、金属製となっており、金属製とすることで、燃焼物質を燃焼させた際の熱により加熱することが可能となる。加熱することにより、煙を再び燃焼させることができる。なお、金属としては、燃焼物質を燃焼させた際発生する熱に十分耐えうるものであるとともに、この熱により加熱することが可能である限りにおいて限定されるわけではないが、例えば鉄及び鉄を含む合金、例えばステンレス等であることが好ましい。ステンレスを用いることで錆にも強く、上記燃焼物質を燃焼させた際に発生する熱にも十分に耐えることができる。
また、燃焼部3の金属製網材32は、上記の機能を有する限りにおいて限定されるわけではないが、直径0.5mm以上3mm以下の径の線材を、3mm以上10mm以下の間隙で交差して組み合わせたものであることが好ましい。直径を太くすると、網自体の重量が大きくなるだけでなく、熱の利用効率が下がってしまう虞がある一方、線材が細すぎるとその強度が低下してしまうといった課題がある。また、線材の間隙を小さくすると煙等が通過しにくくなり排出がうまくいかなくなってしまう一方、広すぎるとにおいを十分に燃焼させることが難しくなるといった課題がある。そのため、線材の太さ及び間隙は上記の範囲としておくことが好ましい。
また、燃焼部3の金属製網材32は、燃焼物質搬送部の上端から30cm以上100cm以下の距離をあけて配置されるものであることが好ましい。燃焼物質搬送部から遠すぎると熱が十分に伝わらず煙を十分に燃焼させることが難しい一方、近すぎると煙が十分に燃焼する前に通過してしまい煙の量を低減させにくくしてしまうため、上記の範囲とすることで煙量を効率的に低減することが可能となる。
また、燃焼部3の金属製網材32は、外壁部材31内部において固定されていてもよいが、外壁部材31内部に突起を設けて、この突起により支持される一方、不使用時には取り外し可能となるようにしてもよい。このようにすることで、金属製網材32のメンテナンスが容易にできるといった利点がある。
本装置1では、金属製網材32を設けることで、燃焼物質が燃焼する際に発生するにおいを十分に削減できる効果がある。具体的に説明すると、燃焼物質が外壁部材31内において燃焼すると熱が発生する。そしてこの熱が金属製網材32に伝わり、金属製網材32が加熱される。この加熱温度は600℃から900℃位まで上昇するため、においの元となっている未燃焼の有機物がこの金属製網材32を通過する際、燃焼され、分解する。これによりにおいを大幅に削減することができるのである。
また、燃焼部3の外壁部材31においては、限定されるわけではないが、内面壁に断熱材34を配置しておくことも好ましい。断熱材34を配置しておくことで、外部に熱を逃さずより効率の良い燃焼を達成することができるといった利点がある。
また、本装置1では、上記の通り、外壁部材32の上方に、外壁部材31と間隙Gを設けて取り付けられる外壁部材用の屋根部材33を備える。本装置1では、上記の外壁部材31内部において効率よく燃焼された燃焼物質を更に屋根部材33で再度外壁部材31内に戻し、再び燃焼を行わせることができる。そのため、本装置1において、屋根部材33は、天井が凸型であることが好ましい。
なお、本装置1では、屋根部材33を設けることで外部から塵やゴミ等が燃焼空間Sに入ってこないようにすることができるものであるが、この屋根部材33については不要な場合設けなくてもよい。
また、本装置1では、上記のように金属製網材32を設けることで煙の発生を抑えているが、場合によっては金属製網材32を設ける代わりに細孔形成部材35を設ける構成としてもよい。この場合の断面の概略図を図7に示しておくとともに、図8にこの細孔形成部材35の概略斜視図を示しておく。
細長孔形成部材35は、燃焼部3内に設けられるものであるとともに、燃焼物質の燃焼によって生じる煙を更に燃焼させるために用いられるものである。本細長孔形成部材35は、具体的には、側壁部材351を備えており、更に、側壁部材351の上側の側部に煙誘導板352及び傾斜板353が設けられている。
また、 細長孔形成部材35の側壁部材351は、上部に細長孔Hを形成する。ここで細長孔とは回転軸の軸方向に沿った細い孔を意味するが、全体として細く長い孔が形成されていればよく、この途中に孔が遮断されていてもよい。例えばこれらの図で示すように、上に凸又は下に凸の板部材352を複数配置しておいてもよい。
本装置1では、このように細長孔Hを形成することで、煙の流れを絞り、細い上昇流とすることができる。そして、後述の記載から明らかなように、この流れを様々な方向に変化させていくことで煙の再燃焼を可能とすることができる。
また、 細長孔形成部材35の細長孔H部分には上記の通り、上に凸又は下に凸の凸部ができるよう板部材352を配置しておくことが好ましい。このようにすることで、この板部材に沿って更に(回転軸の延伸方向に沿って)前後方向に空気の流れを形成することができ、煙を撹拌することが可能となり、効率的な燃焼を可能とする。
更に、細長孔形成部材35の側壁部材321の細長孔部分近傍の側部には側長孔Sが形成されている。側長孔が形成されることで、上方だけでなく、側方向に対しても煙を排出することができ、更に煙を撹拌することが可能となる。
また、この側壁部材351には更に、煙誘導板353及び傾斜板354が配置されている。
この煙誘導板353は、側長孔の上方に設けられるものであり、上昇する煙を側方又は側上方に誘導するための板である。この板を設けることで単純な上昇流ではなく、側部又は斜め上方向に広がる撹拌した煙を生じさせることができる。すなわち煙誘導板323は、側長孔側から斜め上に伸びていることが好ましい。
また、傾斜板354は、側長孔の下側に設けられるものであり、煙中に発生する微粉末を再び 細長孔形成部材35内に戻すために用いられるものである。この結果、煙中の微粉末が装置内に溜まってしまうことを防止することができる。なお、この傾斜板354の端部は、上方に折れ曲がっていることが好ましい。このようにすることで煙の流れによってこの板状に堆積した微粉末を側長孔と反対方向に落ちてしまうことを防止することが可能となる。
更に、 細長孔形成部材35の細長孔の上方には、上側に間隙Tをあけて凸の細長孔用屋根部材355が設けられていることが好ましい。このようにすることで、細長孔から排出される煙を更に遮断して空気の流れを下方又は側方にすることが可能となり、より効率の良い燃焼を可能とする。
更に、 細長孔形成部材35には、細長孔の下方に凸型の内部屋根部材356が設けられていることが好ましい。この内部屋根部材355を設けることで、更に、細長孔に至る前においても、空気の流れに乱れを生じさせ、より効率の良い燃焼を行わせることができる。
以上、本装置は、効果的にかつ連続的に木質炭を製造することのできる炭化装置となる。
ここで、上記の炭化装置を実際に作製し、炭化装置及びこれを用いた木質炭製造方法の効果について確認を行った。以下具体的に説明する。
まず、上記実施形態に記載の炭化装置を製造した。具体的には、上記図1と同様の構成の炭化装置であって、回転軸21とこの回転軸21の周囲に配置される螺旋状の羽根部材22と、この回転軸21及び羽部材22を覆うカバー23を備えた燃焼物質搬送部2と、この燃焼物質搬送手段2の上部に燃焼効率を向上させるために燃焼を行わせる燃焼部3を有するものとした。また、燃焼部3は、外壁部材31及び金属製網材32の上方に、外壁部材31と間隙Gを設けて取り付けられる屋根部材33と、を備える構成とした。
次に、磁場印加手段として、縦10cm×横15cm×厚さ2.5cmのネオジム磁石(ネオマグ社製、磁場強度480mT)を2枚、3cmの間隙を空けて同極が対向するよう金属製箱内部に配置し、送風機であるブロワーの吸引側前段に配置し、送風機の送風口を燃料物質搬送部2の下部に設置した。
次いで、送風機で空気を供給しつつ回転軸を回転させ、投入口から5mm角に切断された木質チップを投入し、着火口からバーナーにて木質チップを発火させ、燃焼させた。
その後、燃焼したチップを燃料物質搬送部の排出口から取り出したところ、炭化した木質チップが排出されていることを確認した。この投入前の写真を図3に、投入後炭になった写真を図9に示しておく。
まとめ
以上、本発明によって、より効率的な木質炭製造方法及びこれを実現する炭化装置を提供することができることを確認した。
本装置は、炭化装置として産業上の利用可能性がある。



Claims (7)

  1. 磁場が印加された空気を供給して木質材料を燃焼させる木質炭製造方法。
  2. 前記磁場は、永久磁石を用いた静磁場である請求項1記載の木質炭製造方法。
  3. 前記永久磁石の磁力は、磁束密度が30mT以上600mT以下の範囲内にある請求項1記載の木質炭製造方法。
  4. 前記永久磁石はフェライト磁石であって、磁力は、磁束密度が30mT以上100mT以下の範囲にある請求項2記載の木質炭製造方法。
  5. 前記永久磁石はネオジム磁石であって、磁力は、磁束密度が300mT以上600mT以下の範囲にある請求項2記載の木質炭製造方法。
  6. 燃焼物質を搬送する燃焼物質搬送部と、
    前記燃焼物質搬送手段の上部において空間を確保するための燃焼部と、を備えた炭化装置であって、
    前記燃焼物質搬送部は、送風機と、燃焼物質に対し供給される空気に磁場を印加する磁場印加手段と、を備える炭化装置。
  7. 前記磁場印加手段は、永久磁石を含む請求項6記載の炭化装置。


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