JP2007039523A - 籾炭製造装置 - Google Patents

籾炭製造装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2007039523A
JP2007039523A JP2005223859A JP2005223859A JP2007039523A JP 2007039523 A JP2007039523 A JP 2007039523A JP 2005223859 A JP2005223859 A JP 2005223859A JP 2005223859 A JP2005223859 A JP 2005223859A JP 2007039523 A JP2007039523 A JP 2007039523A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rice husk
carbonization furnace
discharge
carbonization
temperature
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2005223859A
Other languages
English (en)
Inventor
Tetsuya Akamatsu
哲弥 赤松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AKAMATSU KOGYO KK
Original Assignee
AKAMATSU KOGYO KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by AKAMATSU KOGYO KK filed Critical AKAMATSU KOGYO KK
Priority to JP2005223859A priority Critical patent/JP2007039523A/ja
Publication of JP2007039523A publication Critical patent/JP2007039523A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E50/00Technologies for the production of fuel of non-fossil origin
    • Y02E50/10Biofuels, e.g. bio-diesel

Landscapes

  • Coke Industry (AREA)
  • Soil Conditioners And Soil-Stabilizing Materials (AREA)

Abstract

【課題】炭化炉内で燃焼する籾殻の炭化状態に即した温度検出が可能であり、その検出される温度に基づいた運転を行うことにより、籾殻を均一に炭化することができ、製品としての籾炭の品質を向上することができる籾炭製造装置を提供する。
【解決手段】籾殻の炭化炉1の排出口6近傍に、燃焼中の籾殻の温度を検出する温度センサ39を設け、回転盤50下方に形成される送風室4へと燃焼空気を送風する送風手段を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して風量を自動的に調整する構成とした。
【選択図】図7

Description

本発明は、籾殻を炭化し、土壌改良剤などに活用される籾炭を製造するための籾炭製造装置の技術に関する。
従来から、産業廃棄物として処理されることも多い籾殻は、それを炭化させた籾炭が、土壌改良剤をはじめ、脱臭剤、除湿剤、融雪剤など幅広い用途に活用することが可能であり、副作用もなく環境に優しいということから近年注目されている。
籾殻を炭化させる方法として、従来から野焼きが行われているところ、野焼きでは生産性が悪く大量処理が望めないということに鑑み、籾殻から効率良くかつ自動制御により連続的に籾炭を製造し得る籾炭製造装置が特許文献1に開示されている。
すなわち、特許文献1に開示されている籾炭製造装置は、筒状に形成した籾殻炭化炉と、この炭化炉内の炭化された籾炭の堆積部分よりも炉内上部側に配設されその上部側温度を検知する温度センサと、上部籾殻投入口に接続配設され炭化炉内の設定温度に順応して該炭化炉内に籾殻を自動供給する供給手段と、下部送風口に接続配設され炭化炉内に燃焼空気を送風する送風手段と、炉内下部側に配設され炭化された籾炭を炉外に排出する排出手段とを備えており、自動制御のもとで籾殻を炭化炉内に供給せしめて該籾殻から効率良くかつ連続的に籾炭を製造することを可能としている。
特公平7−103375号公報
しかし、前記従来の籾炭製造装置においては、炉内の温度を検知する温度センサが炉内上部側に配設されており、また、この温度センサにより検知される炉内温度に基づいて炉内に籾殻を自動供給する供給手段の作動・停止が行われる構成となっていることから、次のような不具合が生じることがあった。
すなわち、炉内上部側に配設される温度センサは、炉内において燃焼中の籾殻から舞い上がる燃焼排煙熱による温度を検知するので、配設される位置は一定であるものの燃焼排煙熱の温度は不安定であり、その検知する温度が炉内で燃焼する籾殻の温度状況に正確に対応しないことがあった。また、このような温度センサにより検出される炉内の温度に基づいて供給手段の作動・停止により炉内への籾殻の供給が行われる一方、排出手段による炉外への籾炭の排出は、間欠動作ではあるものの炉内の温度に係わらず行われるため、籾殻の燃焼にムラが生じ、完全に炭化されてない籾殻が排出されることがあった。
そこで、本発明の目的は、炭化炉内で燃焼する籾殻の炭化状態に即した温度検出が可能であり、その検出される温度に基づいた運転を行うことにより、籾殻を均一に炭化することができ、製品としての籾炭の品質を向上することができる籾炭製造装置を提供することにある。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、請求項1においては、筒状に立設され籾殻を炭化する炭化炉と、該炭化炉内に回転可能に設けられ籾殻の燃焼空気の通気孔群を有するとともに炭化される籾殻が堆積される回転盤と、前記炭化炉の籾殻の堆積部分より上方に設けられる供給口に接続配設され前記炭化炉内に籾殻を自動供給する供給手段と、前記回転盤の下方に形成される送風室内へと燃焼空気を送風する送風手段と、前記炭化炉の前記回転盤と略同じ高さ位置に設けられる排出口に接続配設され炭化した籾殻を排出する排出手段と、を備える籾殻炭化装置であって、前記排出口近傍に、燃焼中の籾殻の温度を検出する温度検出手段を設け、前記送風手段を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して風量を自動的に調整する構成としたものである。
請求項2においては、前記排出手段を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して自動排出する構成としたものである。
請求項3においては、前記回転盤を、前記炭化炉内で回転可能に支持される回転枠と、該回転枠に支持され通気孔群を有する通気板と、該通気板の周縁部に立設され前記回転盤の回転に伴い籾殻に作用して籾殻を前記排出口から排出させる掻出し棒と、を備える構成とし、前記通気板を、前記炭化炉の籾殻の堆積部分より上方に設けられる着火・点検用の開口部から出し入れ可能な大きさの板片からなる分割構造としたものである。
請求項4においては、前記回転盤の外縁下方に、上方に開口する案内溝を設ける一方、前記回転枠の周縁部に、前記案内溝内の内側に近接位置するとともに通気孔群を有する延設部を設けたものである。
請求項5においては、前記回転盤の回転を、前記排出手段による炭化した籾殻の排出に連動させたものである。
請求項6においては、前記炭化炉に、該炭化炉内と連通し上方に向けて開口するとともに開口部上方に排煙再燃焼装置を有する煙突を設けたものである。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1においては、炭化炉内で燃焼する籾殻の炭化状態に即した温度検出が可能となり、その検出される温度が所定温度に保たれるように送風手段からの風量が調整されるので、回転盤上の籾殻の堆積量の変化に係わらず、所定温度に達した籾炭を排出することができるので、籾殻を均一に炭化することができ、製品としての籾炭の品質を向上することができる。
請求項2においては、設定温度に達した籾炭が自動的に排出されることとなるので、確実に炭化した籾炭を排出することができ、製品としての籾炭の品質を向上することができる。
請求項3においては、通気孔群を有する通気板のメンテナンス時の作業性が向上する。じれにより、回転盤上の籾殻に対する通気孔群を介した均一な燃焼空気の供給を容易に維持することができるので、籾殻の炭化が均一となり製品としての籾炭の品質を維持することができる。
請求項4においては、送風室からの燃焼空気が、通気板の通気孔群から吹き上げるのに加え、延設部の通気孔群を介して回転盤の外縁部からも吹き上げることとなるので、燃焼空気を回転盤上の籾殻全体に亘って均一に供給することができ、燃焼率の向上が図れるとともに籾殻を均一に炭化することができる。
また、延設部の通気孔群を介して勢いを増した燃焼空気が、炭化炉と回転盤との間の隙間から上方に吹き上げられることとなるので、回転盤の外周から籾殻がこぼれ落ちることを防止することができる。
請求項5においては、回転盤の回転に伴う掻出し棒の作用によって炭化炉から籾炭を排出させるに際し、排出手段の上流側において籾殻を滞留させることなく良好な籾炭の排出を可能とすることができので、排出手段の上流側において籾殻を確実に炭化することが可能となり、籾殻の炭化をより均一にすることができる。
請求項6においては、別途灯油バーナー等の消煙装置を設ける必要もなく簡単な構成で、煙突から排出される不完全燃焼ガスである排煙に再点火することのみで、炭化炉内から排出される排煙を安定的に再燃焼させることができる。これにより、籾殻を燃焼させて炭化するに際し公害の原因ともなる排煙を、燃料等を用いることなく効率よく低減することができる。
次に、発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明に係る籾炭製造装置の全体構成について、図1〜図7を用いて説明する。
本発明に係る籾炭製造装置は、筒状に立設され籾殻を炭化する炭化炉1と、該炭化炉1内に回転可能に設けられ籾殻の燃焼空気の通気孔群を有するとともに炭化される籾殻が堆積される回転盤50と、炭化炉1の籾殻の堆積部分より上方に設けられる供給口2に接続配設され炭化炉1内に籾殻を自動供給する供給手段3と、回転盤50の下方に形成される送風室4内へと燃焼空気を送風する送風手段5と、炭化炉1の回転盤50と略同じ高さ位置に設けられる排出口6に排出路7を介して接続配設され炭化した籾殻を排出する排出手段8とを備えており、これらがステンレス等により構成される。
すなわち、本発明に係る籾炭製造装置においては、供給手段3により供給口2から炭化炉1内に供給される籾殻が回転盤50上に堆積され、この堆積された籾殻が回転盤50により回転されながら燃焼され炭化される。ここで、送風手段5により送風室4内へと燃焼空気が送風され、この燃焼空気を回転盤50上の籾殻が通気孔を介して受けることにより、燃焼が継続的に行われる。燃焼により炭化した籾殻(籾炭)は、炭化炉1の排出口6から排出路7を介して排出手段8へと導かれ、該排出手段8によって排出されて、製品としての籾炭Mが製品容器9内に貯留される。
炭化炉1は、所望の内径と高さを有する筒状に構成され、その内部を炭化室1cとし、略直方体状に枠組み形成される支持枠台10上に立設される。炭化炉1は、その上面を形成する天板1aに、炭化炉1内で発生する煙を排出する煙突11を備えている。
炭化炉1内の下部には、前記回転盤50が回転可能に設けられている。
炭化炉1の下方には、該炭化炉1内と連通する送風室4が形成されている。送風室4は、炭化炉1と略同径の筒状体12と、前記支持枠台10の上面10aとにより、炭化炉1の下部空間を含み回転盤50の下方に形成される。図7に示すように、筒状体12は、その上下端に鍔部12a・12bを有しており、上側の鍔部12aが炭化炉1の下端に形成される鍔部1bに接合されるとともに、下側の鍔部12bが支持枠台10の上面10aに接合されることにより、炭化炉1と支持枠台10との間に介装されて送風室4を形成する。つまり、送風室4は、炭化炉1の内部空間とともに円筒状の空間を形成するとともに、この送風室4と炭化炉1内の炭化室1cとが回転盤50により仕切られている状態となる。
また、炭化炉1には、その炭化室1c内における籾殻の堆積部分よりも上方、本実施例においては炭化炉1の上下方向中途部に、着火・点検用の開口部1dが設けられている。開口部1dは、蓋体1eにより開閉可能に構成される。
炭化炉1内に籾殻が供給されるための供給口2は、炭化炉1の上部に開口されており、この供給口2に供給手段3が接続配設される。
供給手段3は、前記供給口2に連通接続されるとともに斜め上方に向けて延設される供給管13と、この供給管13に連通接続される搬入装置14と、この搬入装置14に連通する投入口15とを備えている。
搬入装置14は、前記供給管13の上端部に連通接続されるとともに斜め下方に向けて延設される円筒状の搬入管16に、供給モータ17により駆動される籾殻搬送用のスクリュー18を装架内装している。つまり、供給管13の上端から斜め下方に延設される搬入管16内に装架されるスクリュー18は、その回転軸18aを搬入管16内から該搬入管16の配設方向下向きに突出させ、この回転軸18aが供給モータ17により回転駆動されることにより回転する。
投入口15は、漏斗状に形成される開口部であり、搬入装置14の搬入管16の下端部において上方に向けて搬入管16内と連通接続される投入管19を介して設けられる。この投入口15から籾殻が投入される。なお、図5においては、搬入管16と投入管19との接続部近傍の一部を切り欠いた状態を示している。
このような構成において、投入口15から投入された籾殻は、投入管19を介して搬入管16の下端部内に導かれ、供給モータ17により駆動されるスクリュー18が回転することによって搬入装置14により斜め上方へ向けて搬送され、供給管13を介して供給口2から炭化炉1内へと供給される。供給口2から供給される籾殻は回転盤50上に堆積していく。
供給手段3においては、地面20上に立設されるとともに搬入装置14が配される方向と略平行な傾斜面となる支持面21aを有する架台21により、搬入管16及び供給モータ17が支持されている。つまり、搬入管16は、その下端部が、架台21において支持面21aに対して略垂直方向に突設されるステー21bにより支持され、供給モータ17は、支持面21a上に固設されるステー22を介して支持されている。
なお、供給手段3における籾殻の投入方法や搬送経路などは本実施例に限定されるものではなく、例えば、地面20に設けられる籾殻の貯留穴や、別途設けられる籾殻の収容タンク等から搬入装置14により搬送して供給する構成であってもよい。
送風室4内に籾殻の燃焼空気を送風する送風手段5は、ブロア等により構成される送風機23と、該送風機23からの風を送風室4内に供給する送風路24と、送風室4内に供給される風量を調節する制御バルブ25とを備えている。
送風機23は、地面20上に立設される架台26により支持され、送風室4から略水平方向に延設される送風路24内に風を送り込むように配置される。
送風路24は、送風室4内に連通するとともに略水平方向に延設されるとともに送風機23と連通する管により構成される。この送風路24において制御バルブ25が介装される。つまり、制御バルブ25の開度が調整されることにより、送風機23から送風室4内へ送られる風量が調整される。
なお、送風手段5における送風方法や送風経路などは本実施例に限定されるものではなく、所望の風量の燃焼空気が送風室4内に送り込まれる構成であればよい。
炭化炉1内から籾殻が排出されるための排出口6は、図6及び図7に示すように炭化炉1の回転盤50と略同じ高さ位置に開口されており、この排出口6に排出路7を介して排出手段8が接続配設される。
排出口6を介して炭化路1内と連通する排出路7は、略水平方向に延設される横部7aと、該横部7aの端部に連通接続され上下方向に設けられる縦部7bとから構成される。この排出路7の縦部7bの下端部に排出手段8が接続配設される。排出路7の縦部7bの上端部は、着脱可能な蓋体7cが設けられることにより開閉可能に構成されており、この蓋体7cを取り外して排出路7内や該排出路7と排出手段8との接続部のメンテナンスをすることができる構成となっている。
排出手段8は、排出路7に連通接続される搬出装置27と、この搬出装置27に連通する製品出口28とを備えている。
搬出装置27は、前記排出路7の縦部7bの下端部に連通接続されるとともに斜め上方に向けて延設される円筒状の搬出管29に、排出モータ30により駆動される籾殻搬送用のスクリュー31を装架内装している。つまり、排出路7の縦部7bの下端から斜め上方に延設される搬出管29内に装架されるスクリュー31は、その回転軸31aを搬出管29内から該搬出管29の配設方向下向きに突出させ、この回転軸31aが排出モータ30により回転駆動されることにより回転する。
製品出口28は、搬出装置27の上端部から下方に垂設される出口筒32により構成され、この出口筒32が搬出装置27の搬出管29の上端部において連通接続されるとともに下方に開口することにより構成される。なお、図5においては、搬出管29と出口筒32との接続部近傍の一部を切り欠いた状態を示している。
このような構成において、炭化炉1の排出口6から排出された籾炭は、排出路7を介して搬出管29の下端部内に導かれ、排出モータ30により駆動されるスクリュー31が回転することによって搬出装置27により斜め上方へ向けて搬送され、製品出口28を介して排出される。製品出口28から排出される籾炭Mは、この製品出口28の下方に配置される製品容器9内に落下して貯溜されていく。
排出手段8においては、地面20上に立設されるとともに搬出装置27が配される方向と略平行な傾斜面となる支持面34aを有する架台34により、搬出管29及び排出モータ30が支持されている。つまり、搬出管29は、その下端部が、架台34において支持面34aに対して略垂直方向に突設されるステー34bにより支持され、排出モータ30は、支持面34a上に固設されるステー35を介して支持されている。
なお、排出手段8における籾炭の搬送経路などは本実施例に限定されるものではなく、例えば、地面20に設けられる籾炭の貯溜穴などに向けて搬出装置27により搬送して排出する構成であってもよい。
炭化炉1内に設けられる回転盤50は、筒状の炭化炉1に対して回転可能となるように炭化炉1の内面に対して若干の隙間を持って内装され、炭化炉1の下方から該炭化炉1内に突設される回転軸36に支持される。回転軸36は、筒状の炭化炉1の中心軸線上に配置され炭化炉1の下方から、支持枠台10の上面10aにおいて設けられる軸受部36aを介するとともに送風室4を貫通して設けられ、その炭化炉1内へ突出する先端部が回転盤50の中心部に挿嵌されることにより該回転盤50を軸支する。
回転軸36は、支持枠台10を構成する枠組みの一部に固設されるギヤケース37から上方に向けて延設されており、このギヤケース37には、回転盤モータ38が装着されている。つまり、回転盤モータ38の回転が、ギヤケース37内に収納されるギヤ類を介して回転軸36に伝達され、該回転軸36が回転されて回転盤50が回転する。
また、本発明に係る構成の籾炭製造装置においては、炭化炉1の排出口6近傍に、燃焼中の籾殻の温度を検出する温度センサ39が設けられている。温度センサ39は、熱電対などにより構成され、本実施例においては、図7に示すように、排出口6に接続される排出路7の横部7aに設けられている。すなわち、排出路7の横部7aの上面に設けられる挿通孔7dに、棒状の温度センサ39が挿通され、その先端部が排出路7内に位置した状態で該温度センサ39が設けられる。
回転盤50上の籾殻は、送風手段5から送風され送風室4から通気孔群を介して燃焼空気を受けながら燃焼するため、回転盤50上で躍動しながら炭化される。そして、燃焼中の籾殻も炭化路1の排出口6から排出路7へと排出され、該排出路7内においても燃焼する。つまり、炭化炉1内において籾殻が炭化されている間は、回転盤50上及び排出路7内において燃焼中の籾殻が飛散しており、回転盤50上及び排出路7内の燃焼中の籾殻は略同じ温度となる。このことから、排出路7内の温度を検出する温度センサ39は、燃焼中の籾殻の温度を直接検出することとなる。すなわち、温度センサ39を設ける位置は、排出口6の近傍であって、実質的に燃焼中の籾殻の温度を検出することができる位置であれば本実施例の場合に限定されず、例えば、炭化炉1内における回転盤50上に堆積されている燃焼中の籾殻内の温度を検出するように温度センサ39を配置してもよい。
以上のような構成における籾炭製造装置における制御構成について、図8に示すブロック図を用いて説明する。本発明に係る籾炭製造装置は、装置自体に付設されるかあるいは装置に対して遠隔位置に設けられる操作制御盤40を有しており、該操作制御盤40により装置各部の操作・制御が行われる。
操作制御盤40は、インバータ等を内蔵しており、供給手段3の供給モータ17、排出手段8の排出モータ30、回転盤50を駆動する回転盤モータ38、送風手段5の送風機23、制御バルブ25及び温度センサ39と電気的に接続されている。すなわち、各モータ17、30、38及び送風機23は、操作制御盤40から出力される作動指令と停止指令によって作動・停止が制御され、該操作制御盤40により、供給手段3、送風手段5、排出手段8及び回転盤50(以下、「各手段等」という。)の作動・停止が制御される。また、送風機23から送風室4内への風量の調整を行う制御バルブ25は、操作制御盤40からの指令によりその開度が調整される構成となっている。また、温度センサ39からの検出信号は操作制御盤40に入力されて該操作制御盤40により検知される。
操作制御盤40においては、その操作パネル41上に、前記各モータ17、30、38及び送風機23の作動・停止を操作して各手段等を作動・停止させるための切替スイッチ42a〜42dが配設されるとともに、各切替スイッチ42a〜42dに対応し各手段等の作動・停止状態を示す表示ランプ43a〜43dが配設されている。また、操作パネル41には、温度センサ39により検出された温度を数値等により表示する表示部44が設けられている。さらに、操作制御盤40には、温度センサ39により検出される温度が予め設定される設定温度よりも高温となると警報を発する警報手段なども具備される。
そして、本発明に係る籾炭製造装置においては、送風手段5を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して風量を自動的に調整する構成としている。
すなわち、温度センサ39により検出される燃焼中の籾殻の温度が設定温度に保たれるように制御バルブ25が制御され、送風機23から送風室4内に送風される燃焼空気の風量が調整される。
具体的には、操作制御盤40において籾殻の燃焼に好ましい温度(例えば、500℃)を第一設定温度として予め入力設定する。そして、温度センサ39からの検出信号により操作制御盤40が検知する温度が第一設定温度より低い場合は、操作制御盤40に制御バルブ25を開操作させて送風室4内への送風量を増加させ、操作制御盤40が検知する温度が第一所定温度より高い場合は、操作制御盤40に制御バルブ25を閉操作させて送風室4内への送風量を減少させるように制御する。
なお、制御バルブ25には、手動操作用のレバー25aが設けられており、制御バルブ25はレバー25aを操作することにより手動で開閉することも可能に構成されている。
このように、温度センサ39を炭化炉1の排出口6近傍に設け、燃焼中の籾殻の温度を検出するようにし、この温度センサ39により検出される温度に基づいて、送風手段5からの風量を自動的に調整することにより、炭化炉1内で燃焼する籾殻の炭化状態に即した温度検出が可能となり、その検出される温度が所定温度に保たれるように送風手段5からの風量が調整されるので、回転盤50上の籾殻の堆積量の変化に係わらず、所定温度に達した籾炭を排出することができるので、籾殻を均一に炭化することができ、製品としての籾炭の品質を向上することができる。
また、本発明に係る籾炭製造装置においては、排出手段8を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して自動排出する構成としている。
すなわち、温度センサ39により検出される燃焼中の籾殻の温度が設定温度を上回っている状態では排出手段8による排出を継続し、温度センサ39により検出される温度が設定温度を下回ると、排出手段8における搬出装置27による籾炭の搬送を停止する。
具体的には、操作制御盤40において排出の基準となる設定温度、即ち籾殻が炭化するに必要な温度(例えば、400℃)を第二設定温度として予め入力設定する。そして、温度センサ39からの検出信号により操作制御盤40が検知する温度が第二設定温度を上回っている状態では、操作制御盤40から排出モータ30へと作動指令が出力され、排出手段8における搬出装置27のスクリュー31の回転により、炭化炉1から排出される籾炭は、搬出装置27により搬送され製品出口28から排出され続ける。
一方、温度センサ39からの検出信号により操作制御盤40が検知する温度が第二設定温度を下回った場合は、操作制御盤40から排出モータ30へと停止指令が出力され、排出手段8における搬出装置27のスクリュー31の回転が停止し、搬出装置27による籾炭の搬送が停止される。搬出装置27が停止されると、炭化炉1の排出口6から排出される籾炭は搬出装置27により搬送されずに排出路7内に滞留することとなり、この排出路7内における籾殻の炭化が待たれる。そして、操作制御盤40が検知する温度が第二設定温度を上回ると、再び排出モータ30へと作動指令が出力され、排出手段8における籾炭の排出が開始される。
つまり、温度センサ39により検出される温度が第二設定温度よりも低いということは、排出路7から排出手段8により排出されようとする籾炭が、籾殻の炭化に必要な温度あるいは炭化した籾殻が有する温度に達していないということであり、まだ炭化し切れてない籾殻が存在する状況であるとして搬出装置27による搬送を停止して排出手段8による籾炭の排出を停止する。これにより、前記のとおり、排出路7内においても籾殻の燃焼が行われているため、排出路7内に滞留する炭化しきれてない籾殻の炭化が行われる。そして、温度センサ39により検出される温度が第二設定温度を上回ると、排出手段8が作動され、搬出装置27による排出路7内の籾炭の搬送が再び開始される。
なお、こうした排出手段8の設定温度による自動制御は、操作制御盤40の操作パネル41上における、排出手段8の排出モータ30に対応する切替スイッチ42bにより操作される。つまり、切替スイッチ42bにより、温度センサ39により検出される温度に係わらず籾炭の排出を行う場合と、設定温度に順応して自動排出する場合とが切替可能に構成される。
このように、排出手段8を燃焼中の籾殻の設定温度に順応して自動排出する構成とすることにより、設定温度に達した籾炭が自動的に排出されることとなるので、確実に炭化した籾炭を排出することができ、製品としての籾炭の品質を向上することができる。
続いて、炭化炉1内に設けられる回転盤50の具体的な構成について、図7及び図9〜図11を用いて説明する。
回転盤50は、炭化炉1内で回転可能に支持される回転枠51と、この回転枠51に支持され通気孔群52・52・・・を有する通気板53と、この通気板53の周縁部に立設され回転盤50の回転に伴い籾殻に作用して籾殻を炭化炉1の排出口6から排出させる掻出し棒54とを備えている。
回転枠51は、筒状の炭化炉1の内面に沿うとともに該内面に対して若干の隙間を有するように円環状に形成されて回転枠51の周縁部を構成する外周枠51aと、この外周枠51aにおいて径方向に架設される支持枠51bと、回転枠51の中心部に形成され前記回転軸36が挿嵌される軸支孔51dを有する軸支部51cとを備えている。本実施例において支持枠51bは、外周枠51aに対して十字状に架設され、その交点部分に軸支部51cが形成される。つまり、回転枠51は、軸支部51cと外周枠51aとが、四本の支持枠51bにより接合されたかたちに構成されている。
通気板53は、その厚さ方向に貫通する複数の通気孔52・52・・・を有しており、回転枠51上に載置支持される。具体的には、回転枠51において、外周枠51aは、その内周側の全周に亘り内側に向けて形成される支持板部51eを有するとともに、上下方向において支持枠51bの懸架位置から上方に全周に亘って突出している。また、軸支部51cは、筒状に形成され、上下方向において支持枠51bの懸架位置から上方に突出している。これにより、外周枠51aと軸支部51cとが、同一平面上に位置する支持枠51bの上面及び支持板部51eの上面に対して上方に全周に亘って突出した状態に形成され、この外周枠51aと軸支部51cとの間における支持枠51b及び支持板部51e上に通気板53が嵌められて載置支持される。
通気板53に形成される通気孔52は、送風室4からの燃焼空気を回転盤50上に堆積される籾殻の全体に供給するものであるため、通気板53において全体に亘って点在するように設けられる。通気孔52の孔径としては、例えば、約4mmの粒径となる籾殻に対して約2mmに形成される。
また、通気板53上には、回転盤50上に堆積する籾殻を該回転盤50の回転により攪拌させるための攪拌板55が設けられている。
前記掻出し棒54は、前記のとおり回転盤50の回転にともない籾殻を炭化炉1の排出口6から排出するためのものであり、通気板53の周縁部に形成される嵌合孔53bに挿嵌されることにより立設される。掻出し棒54の高さは、少なくとも回転盤50上において籾殻が堆積される高さよりも高く設定される。
そして、通気板53は、炭化炉1に設けられる着火・点検用の開口部1dから出し入れ可能な大きさの板片53aからなる分割構造とされている。本実施例においては、円盤状となる通気板53が、四等分に分割されて四枚の板片53aから構成されており、隣接する板片53a同士の継目が回転枠51の支持枠51b上に位置するように、回転枠51に対して嵌められる。
各板片53aにおいては、同じ側の通気板53半径方向の辺部に前記攪拌板55が形成されるとともに、周縁部に一本の掻出し棒54が立設されている。つまり、各板片53aが回転枠51に嵌められた状態で、攪拌板55が平面視で十字状となるとともに、四本の掻出し棒54が円盤状の通気板53において等角度間隔に立設されることとなる。
なお、回転盤50における通気板53の分割構成は、炭化炉1の開口部1dに対して出し入れ可能な大きさの板片によるものであればよく、その分割数や分割形状は本実施例に限定されない。また、掻出し棒54についても、回転盤50の回転に伴い籾殻を排出口6から排出する作用を奏するものであれば、その形状や本数は本実施例に限定されない。
このように、回転盤50を構成する通気板53を、着火・点検用の開口部1dから出し入れできるように分割可能に構成することにより、通気孔群52・52・・・を有する通気板53のメンテナンス時の作業性が向上する。つまり、通気板53については、通気孔52の目詰まりを防止あるいは解消するためのメンテナンスが必要であるところ、通気板53が一体的な構成であれば該通気板53をメンテナンスする際に籾炭製造装置において大掛かりな分解作業などが必要となるが、前述のように通気板53を分割構造とすることにより、容易に分解して炭化炉1内から通気板53を取り出すことができるとともに、炭化炉1内へ戻す際の組み立ても容易となり、メンテナンス時の作業性の向上が図れる。
回転盤50における通気板53のメンテナンス性が向上することにより、回転盤50上の籾殻に対する通気孔群52・52・・・を介した均一な燃焼空気の供給を容易に維持することができるので、籾殻の炭化が均一となり製品としての籾炭の品質を維持することができる。
具体的には、メンテナンスを行う作業者は、通気板53の掻出し棒54や攪拌板55を持って回転枠51上に嵌められた状態で載置支持されている各板片53aを炭化炉1の開口部1dから取り出す。そして、各板片53aの通気孔群52・52・・の目詰まりを取り除く等のメンテナンスを行った後、開口部1dから、炭化炉1内にて支持される回転枠51に各板片53aを嵌めて円盤状の通気板53を組み立てる。
このように構成される回転盤50に関し、その外縁下方に、上方に開口する案内溝60が設けられる一方、回転枠51の周縁部に、案内溝60内の内側に近接位置するとともに通気孔群57・57・・・を有する延設部58が設けられている。
図7及び図11に示すように、案内溝60は、炭化炉1よりも若干(案内溝60の幅分)小径に形成される筒部61aと該筒部61aの下端部に形成される鍔部61bとを有する筒状体61により炭化炉1に対して形成される。すなわち、筒状体61は、回転盤50の下方に位置する、炭化炉1と送風室4を構成する筒状体12との接合部において、炭化炉1の下端部に形成される鍔部1bと筒状体12の上側の鍔部12aとの間に鍔部61bを介装し、炭化炉1と同心配置された状態で設けられる。これにより、筒状体61は、回転盤50の下方において炭化炉1とともに案内溝60を構成する。
一方、回転枠51に設けられる延設部58は、炭化炉1の内周面に対して若干の隙間を持って支持される外周枠51aが、全周に亘って支持枠51b及び支持板部51eより下方に延設されることにより構成され、回転枠51が回転軸36に支持された状態で案内溝60の内側、即ち筒状体61の筒部61aの外周面に近接した状態で設けられる。つまり、回転盤50の下方において上方に開口する筒状体61の筒部61aに対し、回転枠51において下方に開口する筒状となる延設部58が外嵌された状態となる。
延設部58に設けられる通気孔群57・57・・・は、回転枠51が回転軸36に支持された状態で、案内溝60を構成する筒状体61の筒部61aの上面より上方となる高さ位置において、延設部58の全周に亘って該延設部58を略水平方向に貫通するように設けられる。
このような構成において、送風手段5により送風室4内に送風される燃焼空気は、筒状体61の筒部61a内から通気孔57を介して回転枠51の外周枠51aと炭化炉1との間に形成される隙間を通って、回転盤50の上方へと導かれる(図11中の矢印参照)。
つまり、前記のとおり通気孔群57・57・・・を有する延設部58及び案内溝60が設けられることで、送風室4内の燃焼空気は、回転盤50の周縁部において、延設部58と筒状体61の筒部61aとによって下方への流路が妨げられる一方、通気孔57を介することにより勢いを増して回転枠51の外周枠51aと炭化炉1との間に形成される隙間を通って吹き上げられることとなる。すなわち、回転盤50の外縁部において、送風室4内の燃焼空気が、延設部58の内周面と筒状体61の筒部61aの外周面との隙間よりも通気孔57内へと導かれるように、延設部58の内周面と筒状体61の筒部61aの外周面とは、回転枠51の回動に影響を与えない程度に近接した状態となる。
回転盤50においてこのような構成を採用することにより、送風室4からの燃焼空気が、通気板53の通気孔群52・52・・・から吹き上げるのに加え、延設部58の通気孔群57・57・・・を介して回転盤50の外縁部からも吹き上げることとなるので、燃焼空気を回転盤50上の籾殻全体に亘って均一に供給することができ、燃焼率の向上が図れるとともに籾殻を均一に炭化することができる。
また、延設部58の通気孔群57・57・・・を介して勢いを増した燃焼空気が、炭化炉1と回転盤50との間の隙間から上方に吹き上げられることとなるので、回転盤50の外周から籾殻がこぼれ落ちることを防止することができる。
ところで、前述のように構成される回転盤50においては、その回転による掻出し棒54の作用によって該回転盤50上の籾殻が排出口6から排出されることとなるが、例えば、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して自動排出する構成の排出手段8の停止時間が長くなった場合、排出路7内に過剰な量の籾殻が滞留することも考えられる。
そこで、回転盤50を、排出手段8による炭化した籾殻の排出に連動させることもできる。すなわち、排出手段8による籾炭の排出(搬出装置27による搬送)が行われている場合にのみ回転盤50を回転させ、排出手段8による籾炭の排出が停止している間は回転盤50の回転を停止させる。
具体的には、操作制御盤40から排出モータ30への作動指令の出力にともなって回転盤モータ38へ作動指令を出力させ、同じく排出モータ30への停止指令の出力にともなって回転盤モータ38への停止指令を出力させる構成とする。
このような構成を採用する場合、例えば、操作制御盤40において、回転盤50の切替スイッチ42cにより、排出手段8の作動とは関係なく一定に回転する場合と、排出手段8の作動と連動させる場合とを切替可能に構成する。
このように、回転盤50の回転を排出手段8の作動に連動させることにより、回転盤50の回転に伴う掻出し棒54の作用によって炭化炉1から排出路7内に籾炭を排出させるに際し、排出手段8の上流側となる排出路7内において籾殻を滞留させることなく、良好な籾炭の排出を可能とすることができる。これにより、排出路7内において籾殻を確実に炭化することが可能となり、籾殻の炭化をより均一にすることができる。
続いて、炭化炉1に設けられる前記煙突11の構成について、図1〜図6及び図12を用いて説明する。
煙突11は、炭化炉1の天板1aから上方に向けて突設される基部管62と、該基部管62から略水平方向に延設されるとともに上方に向けて開口する略L字状の延設管63とから構成され、炭化炉1内と連通し上方に向けて開口する。
基部管62の上端部には、該基部管62の上開口部に対し開閉可能に設けられる弁体64aを有する安全弁64が構成されている。
煙突11の開口部となる延設管63の開口部63aの上方には、炭化炉1内から排出される排煙を再燃焼させるための排煙再燃焼装置としての笠部材65が設けられている。笠部材65は、略円錐形状に形成され、その頂点部が開口部63aの略中心位置の上方に位置するとともに平面視で開口部63aを覆うように、延設管63の上端部に固設されるステー66により支持されて設けられる。
このように、煙突11を、その開口部63aの上方に排煙再燃焼装置としての笠部材65を有する構成とすることにより、炭化炉1内での籾殻の燃焼中において該炭化炉1内から排出される不完全燃焼ガスである可燃成分を有する排煙を、安定的に再燃焼させることができる。
すなわち、前記のとおり笠部材65を設けることにより、煙突11の開口部63aから排出する排煙は、笠部材65の中央部まで上昇してからその内面に沿って下降し、該笠部材65の外周から流出することとなり、また、笠部材65の内部空間が排煙の溜まり場となるので、開口部63aから排出する排煙に一旦着火することにより、図12中(イ)に示す笠部材65の外周部において安定的に燃焼する。つまり、炭化炉1内から排出される排煙の量が減少した場合でも、笠部材65内にある程度溜まっている排煙が供給され続けるので、一旦着火した排煙は消火することなく安定的に再燃焼することとなる。これにより、別途灯油バーナー等の消煙装置を設ける必要もなく簡単な構成で、煙突から排出される不完全燃焼ガスである排煙に再点火することのみで、公害の原因ともなる籾殻燃焼により発生する排煙を燃料等を用いることなく効率よく低減することができる。
以上の如く構成される籾炭製造装置の運転方法について説明すると、まず、操作制御盤40を操作して供給手段3を作動させ、投入口15から投入される籾殻を炭化炉1内に籾殻を供給させる。そして、送風手段5、排出手段8及び回転盤50を作動させるとともに、回転盤50上にある程度籾殻が堆積した状態で、炭化炉1の開口部1dから種火を投入する。種火としては、着火させた紙部材などを用いる。
開口部1dから投入された種火により籾殻が燃焼を開始すると、あとは前記のとおり送風手段5から燃焼中の籾殻の設定温度に順応して自動調整されて送風される燃焼空気により籾殻自体が燃焼し炭化する。
回転盤50上で燃焼して炭化する籾殻は、該回転盤50の回転に伴い掻出し棒54の作用により排出口6から排出路7へと排出され、排出手段8により排出されて製品容器9内に貯溜されていく。ここで、供給手段3から炭化炉1内への籾殻の供給は継続される一方、前記のとおり排出手段8によって燃焼中の籾殻の設定温度に順応して籾炭が自動排出されるが、炭化炉1内に過剰に堆積することがないように、供給手段3及び排出手段8の各モータ17及び30の容量や、各手段3・8におけるスクリュー18・31のスクリュー径などにより、供給手段3による炭化炉1内への籾殻の供給量と排出手段8による籾炭の排出量とが調整される。
このように、本発明に係る籾炭製造装置においては、簡単な操作により、均一に炭化された籾炭が連続的に製造される。
本発明に係る籾炭製造装置の俯瞰図。 同じく右側面図。 同じく左側面図。 同じく平面図。 同じく一部切欠き斜視図。 同じく内部構造を示す正面図。 回転盤近傍の内部構造を示す斜視図。 制御構成を示すブロック図。 回転盤を示す斜視図。 同じく平面図。 回転盤の周縁部を示す断面図。 煙突の開口部を示す一部断面図。
符号の説明
1 炭化炉
1d 開口部
2 供給口
3 供給手段
4 送風室
5 送風手段
6 排出口
7 排出路
8 排出手段
11 煙突
39 温度センサ
40 操作制御盤
50 回転盤
51 回転枠
51a 外周枠
52 通気孔
53 通気板
53a 板片
54 掻出し棒
57 通気孔
58 延設部
60 案内溝
63a 開口部
65 笠部材

Claims (6)

  1. 筒状に立設され籾殻を炭化する炭化炉と、該炭化炉内に回転可能に設けられ籾殻の燃焼空気の通気孔群を有するとともに炭化される籾殻が堆積される回転盤と、前記炭化炉の籾殻の堆積部分より上方に設けられる供給口に接続配設され前記炭化炉内に籾殻を自動供給する供給手段と、前記回転盤の下方に形成される送風室内へと燃焼空気を送風する送風手段と、前記炭化炉の前記回転盤と略同じ高さ位置に設けられる排出口に接続配設され炭化した籾殻を排出する排出手段と、を備える籾殻炭化装置であって、
    前記排出口近傍に、燃焼中の籾殻の温度を検出する温度検出手段を設け、前記送風手段を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して風量を自動的に調整する構成としたことを特徴とする籾殻炭化装置。
  2. 前記排出手段を、燃焼中の籾殻の設定温度に順応して自動排出する構成としたことを特徴とする請求項1記載の籾殻炭化装置。
  3. 前記回転盤を、前記炭化炉内で回転可能に支持される回転枠と、該回転枠に支持され通気孔群を有する通気板と、該通気板の周縁部に立設され前記回転盤の回転に伴い籾殻に作用して籾殻を前記排出口から排出させる掻出し棒と、を備える構成とし、
    前記通気板を、前記炭化炉の籾殻の堆積部分より上方に設けられる着火・点検用の開口部から出し入れ可能な大きさの板片からなる分割構造としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の籾殻炭化装置。
  4. 前記回転盤の外縁下方に、上方に開口する案内溝を設ける一方、前記回転枠の周縁部に、前記案内溝内の内側に近接位置するとともに通気孔群を有する延設部を設けたことを特徴とする請求項3記載の籾殻炭化装置。
  5. 前記回転盤の回転を、前記排出手段による炭化した籾殻の排出に連動させたことを特徴とする請求項3または請求項4記載の籾炭製造装置。
  6. 前記炭化炉に、該炭化炉内と連通し上方に向けて開口するとともに開口部上方に排煙再燃焼装置を有する煙突を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかの項記載の籾殻炭化装置。
JP2005223859A 2005-08-02 2005-08-02 籾炭製造装置 Pending JP2007039523A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005223859A JP2007039523A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 籾炭製造装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005223859A JP2007039523A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 籾炭製造装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2007039523A true JP2007039523A (ja) 2007-02-15

Family

ID=37797813

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005223859A Pending JP2007039523A (ja) 2005-08-02 2005-08-02 籾炭製造装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2007039523A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126611A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Yanmar Co Ltd 籾殻炭化装置
JP2013057080A (ja) * 2012-12-10 2013-03-28 Yanmar Co Ltd 籾殻炭化装置
JP2013241299A (ja) * 2012-05-20 2013-12-05 Koran Sangyo Kk イネ科植物灰の製造方法
KR101445705B1 (ko) 2012-11-29 2014-09-29 주식회사 포스코 소성 장치 및 이를 이용한 환원광 제조 방법

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010126611A (ja) * 2008-11-27 2010-06-10 Yanmar Co Ltd 籾殻炭化装置
JP2013241299A (ja) * 2012-05-20 2013-12-05 Koran Sangyo Kk イネ科植物灰の製造方法
KR101445705B1 (ko) 2012-11-29 2014-09-29 주식회사 포스코 소성 장치 및 이를 이용한 환원광 제조 방법
JP2013057080A (ja) * 2012-12-10 2013-03-28 Yanmar Co Ltd 籾殻炭化装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5530888B2 (ja) 乾燥装置
US20160033127A1 (en) Vortex combustor
US11111447B2 (en) Rotating and movable bed gasifier producing high carbon char
JP2007039523A (ja) 籾炭製造装置
JP4413147B2 (ja) 木質ペレット燃焼装置
US11835231B2 (en) Thermogenic vortex combustor
JP2005121337A (ja) 木質系固形燃料供給装置
JP2006023074A (ja) 木炭燃焼装置
GB2079910A (en) Solid fuel burner
JP5915873B2 (ja) 温風発生装置
CN209909884U (zh) 一种便于除渣的生物质颗粒秸秆燃烧炉
JP4972614B2 (ja) 燃焼装置
JP4044431B2 (ja) ペレット燃料燃焼装置
JP2011185569A (ja) 木質ペレット焚き温風機
CN108870382A (zh) 一种旋风燃烧炉
US11852409B2 (en) Use of biomass furnace for direct air-drying of grain and other particulate
US11662144B2 (en) Use of biomass furnace for direct air-drying of grain and other particulate
US20230383944A1 (en) Furnace burner for combusting solid particulate fuel
JPH03260510A (ja) ごみ焼却炉
JPH0842830A (ja) 乾燥焼却装置
JP2004204045A (ja) 有機廃棄物等の炭化装置
TWI801433B (zh) 用於燃料氣體生產及燃燒的裝置
JP4949748B2 (ja) 焼却炉
KR20070095423A (ko) 탄화 장치
KR20170001437U (ko) 펠릿 난방 장치