JP2022057012A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】構造を複雑化させずに、加熱ローラー及び断熱部材の熱膨張による不具合を抑制することを目的とする。【解決手段】定着装置9は、加熱ローラー21と、加熱ローラー21との間にシートSを挟持する加圧ローラー27と、加熱ローラー21を加熱する加熱部と、加熱ローラー21の軸方向の端部の外周面に設けられ、加熱ローラー21から伝達される熱に対する耐熱性を有し、加熱ローラー21の軸方向の内側ほど外径が小さい傾斜形状の断熱部材31と、断熱部材31を介して加熱ローラー21を支持する軸受22と、を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、シートにトナーを定着させる定着装置及び定着装置を備える画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置においてシートにトナーを定着させる定着装置の一形態として、筒状の加熱ローラーを備えるものが知られている。加熱ローラーは、軸受を介してハウジングに支持される。この構成の場合、軸受を介して加熱ローラーから熱が逃げるため、消費電力が増加するという問題がある。また、加熱ローラーから逃げる熱により軸受が熱膨張して回転精度が低下するという問題がある。
そこで、従来、加熱ローラーの軸部と軸受との間に耐熱性の断熱部材を設けることで、加熱ローラーから軸受への熱の移動を抑制することが行われている。図10は、従来の定着装置100の加熱ローラー101の軸方向の一端部の断面図である。図11は、従来の断熱部材105の斜視図である。加熱ローラー101は、金属を用いて筒状に形成されており、ヒーター(図示省略)により加熱される。加圧ローラー102は、芯金とゴム等で形成された弾性層とを備える。軸受103は、ボールベアリングであり、ハウジング104に固定されている。断熱部材105は、耐熱性を有する樹脂を用いて筒状に形成されており、軸受103の内輪と加熱ローラー101との間に設けられ、加熱ローラー101に追従して回転する。断熱部材105には、周方向の熱膨張を吸収するスリット部106が設けられている。
ところが、加熱ローラー101は、径方向R及び軸方向Aに熱膨張する。これに対して、軸受103は、ハウジング104に固定されているため、位置が変化せず、また、断熱部材105により断熱されているため、熱膨張も無視できるほど小さい。そのため、断熱部材105には、径方向Rの圧縮応力σと、軸方向Aのせん断応力τが発生し、軸受103の回転に対する抵抗が増加する。また、加熱ローラー101は、加圧ローラー102から荷重Fで押圧されているため、微小に弓なりに撓んだ状態で回転する。そのため、断熱部材105の圧縮応力σとせん断応力τは、加圧ローラー102から遠いほど大きくなる。その結果、スリット部106が加圧ローラー102から遠ざかるにつれてスリット部106の幅が広くなり、スリット部106が加圧ローラー102に近づくにつれてスリット部106の幅が狭くなるという周期的な変形が発生し、振動、異音、滑り、偏摩耗等の不具合が発生するおそれがある。
そこで、従来、このような不具合を抑制するための対策が検討されている。例えば、特許文献1には、断熱スリーブが円周方向の一箇所で分断するスリット部を有し、スリット部の両側の合い口が互いに軸方向に重なる形状である定着装置が記載されている。特許文献2には、軸方向に所定間隔を隔てて第1軸受の軸方向両端部とローラー軸との間に配置される第1ブッシュ及び第2ブッシュを備え、第2ブッシュの外周面の一部が第1軸受の外側から内側に向かってテーパー状に形成され、第2ブッシュがコイルバネによって第1軸受の外側から内側に向かって付勢される定着装置が記載されている。特許文献3では、互いにテーパー嵌合する断熱ブッシュを組み込むとともに、これらの断熱ブッシュをローラーの軸方向に付勢するための圧縮コイルバネを設けた定着装置が記載されている。
特開2001-56020号公報 特開2010-224331号公報 特開平6-337608号公報
しかし、特許文献1に記載された構成では、断熱部材の応力集中を抑制することはできない。特許文献2、3に記載された構成では、構造が複雑化してしまう。
本発明は、上記事情を考慮し、構造を複雑化させずに、加熱ローラー及び断熱部材の熱膨張による不具合を抑制することのできる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る定着装置は、加熱ローラーと、前記加熱ローラーとの間にシートを挟持する加圧ローラーと、前記加熱ローラーを加熱する加熱部と、前記加熱ローラーの軸方向の端部に嵌合し、前記加熱ローラーから受ける熱に対する耐熱性を有し、前記加熱ローラーの前記軸方向の内側ほど外径が小さい傾斜形状の断熱部材と、前記断熱部材を介して前記加熱ローラーを支持する軸受と、を備えることを特徴とする。
本発明に係る定着装置において、前記断熱部材の前記傾斜形状は、前記加熱ローラーの前記軸方向の熱膨張により前記断熱部材が前記軸方向の外側に移動しても、前記断熱部材の径方向の熱膨張により前記軸受との接触が維持される角度に形成されていてもよい。
本発明に係る定着装置において、前記軸方向に対する前記傾斜形状の傾斜角は、1°以上2°以下であってもよい。
本発明に係る定着装置において、前記断熱部材の前記軸方向の外側の面との間に間隔を空けて前記加熱ローラーの外周面に設けられた規制部材を備えていてもよい。
本発明に係る定着装置において、前記断熱部材は、前記軸受の前記軸方向の外側の面に対向するフランジ部を備えていてもよい。
本発明に係る定着装置において、前記断熱部材は、前記軸方向に貫通したスリット部を備えていてもよい。
また、本発明に係る画像形成装置は、前記シートにトナー像を形成する作像装置と、前記シートに前記トナー像を定着させる前記のいずれかの定着装置と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、構造を複雑化させずに、加熱ローラー及び断熱部材の熱膨張による不具合を抑制することができる。
本発明の一実施形態に係るプリンターの内部構成を模式的に示す正面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の断面図である。 本発明の一実施形態に係る定着装置の軸方向の端部の断面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱部材の斜視図である。 本発明の一実施形態に係る断熱部材の平面図である。 本発明の一実施形態に係る断熱部材の断面図である。 加熱ローラーが加熱される前の状態を示す断面図である。 加熱ローラーと断熱部材に熱膨張が発生した様子を示す断面図である。 図8よりも熱膨張が進行した様子を示す断面図である。 従来の定着装置の加熱ローラーの軸方向の一端部の断面図である。 従来の断熱部材の斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明の一実施形態に係る定着装置7及びプリンター1(画像形成装置の一例)について説明する。
最初に、プリンター1の全体の構成について説明する。図1は、プリンター1の内部構成を模式的に示す左側面図である。以下、図1におけるFr側をプリンター1の正面側(前側)とし、左右の向きはプリンター1を正面から見た方向を基準として説明する。各図において、U、Lo、L、R、Fr、Rrは、それぞれ上、下、左、右、前、後を示す。
プリンター1は、直方体状の本体ハウジング3を備える。本体ハウジング3の下部には、シートSが収容される給紙カセット4と、給紙カセット4からシートSを送り出す給紙ローラー5が設けられている。給紙カセット4の上方には、電子写真方式にてトナー像を形成する作像装置6と、トナー像をシートSに定着させる定着装置7が設けられている。本体ハウジング3の上部には、トナー像が定着されたシートSを排出する排出ローラー対8と、排出されたシートSが積載される排出トレイ9が設けられている。
作像装置6は、光の照射により電位が変化する感光体ドラム11、放電により感光体ドラム11を帯電させる帯電装置12、画像データに応じたレーザー光を出射する露光装置13、感光体ドラム11にトナーを供給する現像装置14、転写バイアスを発生する転写ローラー15及び感光体ドラム11に残留したトナーを除去するクリーニング装置16を備える。現像装置14には、現像装置14にトナーを供給するトナーコンテナ20が接続されている。
本体ハウジング3の内部には、給紙ローラー5から作像装置6、定着装置7を経て排出ローラー対8に至る搬送路10が設けられている。搬送路10には、シートSを搬送する複数の搬送ローラー対17が設けられている。作像装置6よりも搬送方向上流側には、レジストローラー対18が設けられている。
プリンター1の各部は、制御部2によって制御される。制御部2は、プロセッサーとメモリーとを備える。プロセッサーは、例えば、CPU(Central Processing Unit)である。メモリーは、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read Only Memory)等の記憶媒体を含む。プロセッサーは、メモリーに記憶されている制御プログラムを読み出して実行することで各種処理を実施する。なお、制御部2は、ソフトウェアを用いない集積回路によって実現されてもよい。
次に、プリンター1の画像形成動作の概要について説明する。外部のコンピューター等からプリンター1に印刷ジョブが入力されると、給紙ローラー5が給紙カセット4から搬送路10にシートSを送り出し、回転が停止されたレジストローラー対18がシートSの斜行を補正し、レジストローラー対18が所定のタイミングで作像装置6にシートSを送り出す。作像装置6においては、帯電装置12が感光体ドラム11を所定の電位に帯電させ、露光装置13が感光体ドラム11に潜像を書き込み、現像装置14がトナーコンテナ20から供給されたトナーを用いて潜像を現像することでトナー像を形成し、転写ローラー15がトナー像をシートSに転写する。続いて、定着装置7がシートSを挟持して搬送しながらトナー像を溶融させることでトナー像をシートSに定着させ、排出ローラー対8が排出トレイ9にシートSを排出する。クリーニング装置16は、感光体ドラム11に残留したトナーを除去する。
[定着装置]
次に、定着装置7の構成について詳細に説明する。図2、3は、定着装置7の断面図である。図4は、定着装置7の軸方向の端部の断面図である。図5Aは、断熱部材31の斜視図である。図5Bは、断熱部材31の平面図である。図6は、断熱部材31の断面図である。
定着装置7は、加熱ローラー21と、加熱ローラー21との間にシートSを挟持する加圧ローラー27と、加熱ローラー21を加熱する加熱部23と、加熱ローラー21の軸方向の端部の外周面に設けられ、加熱ローラー21から伝達される熱に対する耐熱性を有し、加熱ローラー21の軸方向の内側ほど外径が小さい傾斜形状の断熱部材31と、断熱部材31を介して加熱ローラー21を支持する軸受22と、を備える。なお、本実施形態では、加熱ローラー21の下側に加圧ローラー27が位置する姿勢で定着装置7が配置された例を示すが、定着装置7はいかなる姿勢で配置されてもよい。また、断熱部材31については、主に右側の断熱部材31について説明するが、左側の断熱部材31も、左右が反対になる以外は右側の断熱部材31と同様の形状を有している。
[加熱ローラー]
加熱ローラー21は、左右方向を長手方向とする円筒形の部材であり、アルミニウム合金やステンレス鋼等の薄肉管が用いられている。加熱ローラー21は、軸方向(左右方向)の中央に位置する本体部21Bと、軸方向の両端に位置する軸部21Aと、を備える。本体部21Bは、シートSに接触する部分であり、その外周面には、フッ素樹脂等で形成された離形層(図示省略)が設けられている。軸部21Aの径は、本体部21Bよりも小さい。
[加圧ローラー]
加圧ローラー27は、左右方向を長手方向とする円柱形又は円筒形の芯金27Cと、芯金27Cの外周面に形成された弾性層27Eと、弾性層27Eの外周面に形成された離形層(図示省略)と、を有する。芯金27Cは、アルミニウム合金やステンレス鋼等の金属で形成されている。弾性層27Eは、シリコーンゴム等で形成されている。離型層は、フッ素樹脂等で形成されている。芯金27Cの左右の両端部には、軸受28が装着されており、軸受28は、上下方向に移動可能な機構(図示省略)に支持されている。加圧ローラー27は、軸受28を介してばね等の付勢部材(図示省略)によって上方に押圧力Fで付勢されることで加熱ローラー21に押し当てられ、加熱ローラー21と加圧ローラー27とが面接触する加圧領域Nを形成する。駆動部29は、モーターやギア列を備え、加圧ローラー27を回転させる。加熱ローラー21は、加圧ローラー27に追従して回転する。
[加熱部]
加熱部23は、左右方向を長手方向とする棒状のハロゲンヒーターであり、ガラス管23Gと、ガラス管23Gに収容されたフィラメント23Fと、を備え、加熱ローラー21の内部に配置される。
[断熱部材]
断熱部材31は、左右方向に貫通する中空部を備える筒状部31Cと、筒状部31Cの右端部に設けられたフランジ部31Fと、筒状部31C及びフランジ部31Fを左右方向に貫通するスリット部31Sと、を備える。断熱部材31は、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、PPS(ポリフェニレンスルファイド)等の樹脂で形成され、熱変形温度220℃以上の耐熱性を有する。筒状部31Cの外周面は、軸受22の内周面の全域に対向する。筒状部31Cの外周面は、軸方向の全域にわたって、加熱ローラー21の軸方向の内側ほど外径が小さくなる傾斜形状を有する。断熱部材31の傾斜形状は、加熱ローラー21の軸方向の熱膨張により断熱部材31が軸方向の外側に移動しても、断熱部材31の径方向の熱膨張により軸受22との接触が維持される角度に形成されている。軸方向に対する傾斜形状の傾斜角は、1°以上2°以下が望ましい。
[軸受]
軸受22は、例えば、ボールベアリングである。定着装置7は、ハウジング30に収容されており、軸受22は、ハウジング30に固定されている。
[規制部材]
規制部材32は、断熱部材31の軸方向の外側の面(フランジ部31F)との間に間隔を空けて加熱ローラー21の外周面に設けられている。規制部材32は、例えば、金属や樹脂を用いて形成された環状の部材である。規制部材32は、Cリングでもよい。加熱ローラー21の軸部21Aの外周面には、規制部材32が嵌め込まれる周方向の溝部21Cが形成されている。
次に、熱による断熱部材31の挙動について説明する。ここでは、加熱ローラー21の右側の部分について説明するが、左側の部分も、左右が反対になる以外は右側と同様の挙動を示す。
図7は、加熱ローラー21が加熱される前の状態を示す断面図である。加熱前においては、断熱部材31のフランジ部31Fが軸受22に最も接近している。フランジ部31Fは、軸受22に接触していてもよく、軸受22に接触していなくてもよいが、軸受22に接触していない場合でもフランジ部31Fと軸受22との間隙は無視できるほど小さい。筒状部31Cの外周面は、軸方向の内側ほど外径が小さくなる傾斜形状を有するため、フランジ部31F付近のみが、軸受22の内周面に接触している。フランジ部31Fと規制部材32との間には、1mm以下の間隙G1が設けられている。
図8は、加熱ローラー21と断熱部材31に熱膨張が発生した様子を示す断面図である。軸受22に対して加熱ローラー21の軸部21Aと断熱部材31が軸方向Aに移動するため、フランジ部31Fと軸受22との間に間隙G2が形成される。ここで、断熱部材31は、軸方向の内側ほど外径が小さくなる傾斜形状を有するが、断熱部材31の傾斜形状は、加熱ローラー21の軸方向の熱膨張により断熱部材31が軸方向の外側に移動しても、断熱部材31の径方向Rの熱膨張により軸受22との接触が維持される角度に形成されている。従って、断熱部材31と軸受22との間に隙間ができて回転が不安定になることはない。また、一般に、樹脂の線膨張係数は、金属よりも大きいため、断熱部材31の膨張量は、加熱ローラー21よりも大きくなる。そのため、フランジ部31Fと規制部材32との間隙G1は、加熱前よりも小さくなる。
このように、本実施形態は、断熱部材31の軸方向及び径方向の熱膨張をある程度許容するように構成されているため、断熱部材31の径方向の圧縮応力と軸方向のせん断応力の増加が抑制される。その結果、軸受22の回転に対する抵抗の増加や、周方向の周期的な変形による振動、異音、滑り、偏摩耗等の不具合を抑制することができる。
図9は、図8よりも熱膨張が進行した様子を示す断面図である。軸受22に対して加熱ローラー21の軸部21Aと断熱部材31がさらに右方向に移動するため、フランジ部31Fと軸受22との間隙G2は、図8のときよりも大きくなる。また、断熱部材31は径方向にもさらに熱膨張するため、断熱部材31と軸受22との接触は維持される。また、フランジ部31Fと規制部材32との間隙G1が消失し、フランジ部31Fが規制部材32に接触する。従って、これ以降、さらに熱膨張が進行したとしても、断熱部材31と軸受22との間に隙間ができて回転が不安定になることを防ぐことができる。
以上説明した本実施形態に係る定着装置7によれば、加熱ローラー21の軸方向の内側ほど外径が小さい傾斜形状の断熱部材31を備えるから、構造を複雑化させずに、加熱ローラー21及び断熱部材31の熱膨張による不具合を抑制することができる。
また、本実施形態に係る定着装置7によれば、断熱部材31の傾斜形状は、加熱ローラー21の軸方向の熱膨張により断熱部材31が軸方向の外側に移動しても、断熱部材31の径方向の熱膨張により軸受22との接触が維持される角度に形成されているから、断熱部材31と軸受22との間に隙間ができて回転が不安定になることを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る定着装置7によれば、断熱部材31の軸方向の外側の面との間に間隔を空けて加熱ローラー21の外周面に設けられた規制部材32を備えるから、断熱部材31が軸方向に移動し過ぎて軸受22との間に隙間ができることで回転が不安定になることを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る定着装置7によれば、断熱部材31は、軸受22の軸方向の外側の面に対向するフランジ部31Fを備えるから、温度が低下したときに断熱部材31が軸方向の内側へ入り込むことを防ぐことができる。
また、本実施形態に係る定着装置7によれば、断熱部材31は、軸方向に貫通したスリット部31Sを備える。スリット部31Sは、周方向の熱膨張を吸収する効果を奏するが、断熱部材31の周方向の周期的な変形による振動、異音、滑り、偏摩耗等の不具合が発生しやすい。よって、本発明は、この構成の場合に好適である。
上記実施形態が以下のように変形されてもよい。
上記実施形態では、筒状部31Cの外周面が軸方向の全域にわたって傾斜形状を有する例が示されたが、筒状部31Cの外周面のうち軸方向の外側の端部を含む一部分に傾斜形状を有していてもよい。
上記実施形態では、断熱部材31に規制部材32が設けられている例が示されたが、規制部材32が設けられていなくてもよい。
上記実施形態では、断熱部材31にフランジ部31Fが設けられている例が示されたが、フランジ部31Fに代えて、規制部材32と同様の部材が、断熱部材31の軸方向の内側の面に接するように加熱ローラー21の外周面に設けられていてもよい。
上記実施形態では、断熱部材31にスリット部31Sが設けられている例が示されたが、断熱部材31にスリット部31Sが設けられていない定着装置7に本発明が適用されてもよい。
上記実施形態では、軸部21Aの径が本体部21Bよりも小さい例が示されたが、軸部21Aの径が本体部21Bと同じである定着装置7に本発明が適用されてもよい。
上記実施形態では、加熱部23がハロゲンヒーターである例が示されたが、加熱部23は、誘導加熱ヒーター等でもよい。
1 プリンター(画像形成装置)
6 作像装置
7 定着装置
21 加熱ローラー
22 軸受
23 加熱部
27 加圧ローラー
31 断熱部材
31F フランジ部
31S スリット部
32 規制部材

Claims (7)

  1. 加熱ローラーと、
    前記加熱ローラーとの間にシートを挟持する加圧ローラーと、
    前記加熱ローラーを加熱する加熱部と、
    前記加熱ローラーの軸方向の端部に嵌合し、前記加熱ローラーから受ける熱に対する耐熱性を有し、前記加熱ローラーの前記軸方向の内側ほど外径が小さい傾斜形状の断熱部材と、
    前記断熱部材を介して前記加熱ローラーを支持する軸受と、を備えることを特徴とする定着装置。
  2. 前記断熱部材の前記傾斜形状は、前記加熱ローラーの前記軸方向の熱膨張により前記断熱部材が前記軸方向の外側に移動しても、前記断熱部材の径方向の熱膨張により前記軸受との接触が維持される角度に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記軸方向に対する前記傾斜形状の傾斜角は、1°以上2°以下であることを特徴とする請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記断熱部材の前記軸方向の外側の面との間に間隔を空けて前記加熱ローラーの外周面に設けられた規制部材を備えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 前記断熱部材は、前記軸受の前記軸方向の外側の面に対向するフランジ部を備えることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の定着装置。
  6. 前記断熱部材は、前記軸方向に貫通したスリット部を備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の定着装置。
  7. 前記シートにトナー像を形成する作像装置と、
    前記シートに前記トナー像を定着させる請求項1乃至6のいずれか1項に記載の定着装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
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