JP2022056505A - 肌状態評価方法 - Google Patents
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Abstract
Description
を含む肌状態評価システムに関する。
はじめに、本実施形態の概要について説明する。
本実施形態の肌状態評価方法(以下、本方法と表記する場合がある)は、肌画像取得工程、抽出工程、比較算出工程、ばらつき算出工程および評価工程を含む。肌画像取得工程は、所定のむらが含まれる肌表面が撮影された肌画像を取得する工程である。抽出工程はこの評価対象となる肌画像に対し、上記所定のむらが含まれる第一評価領域と、少なくともこの第一評価領域以外の領域を含む第二評価領域と、を抽出する工程である。比較算出工程は、第一評価領域の画素値と第二評価領域の画素値とを比較する工程である。ばらつき算出工程は、第一評価領域の画素値のばらつきを算出する工程である。そして評価工程は、比較算出工程での算出結果とばらつき算出工程での算出結果とに基づいて、評価対象となる肌表面の見かけ状態を評価する工程である。
ここで、図1(a)から(c)は被験者の肌表面に表面反射光及び内部反射光を含んだ通常の観察条件に近い画像である。図1(a)は被験者の頬の一部を撮像した素肌画像、図1(b)はある製剤(後述する製剤A)を塗布した同部位の肌画像、図1(c)は他の製剤(後述する製剤B)を塗布した同部位の肌画像である。図1(a)に示される素肌画像には大きなしみ(色むら領域)が写っている。製剤Aを塗布した図1(b)の画像と、製剤Bを塗布した図1(c)の肌画像は、どちらも周囲の肌との間に大局的な色差は無くなっており、特許文献1の発明によれば同等の見かけ状態と評価されると考えられる。しかしながら、図1(b)では毛穴の凹凸が黒点として目立っているのに対し、図1(c)ではこの黒点が製剤Bより良好にカバーされて目立たなくなっている。本発明者らによれば、この色むら領域の内部と外部との大局的な色差の大小という第1の指標と、色むら領域の内部のカバーの均一さという第2の指標と、の両方を評価項目として採用し総合的に判断することで、肌の美しい見た目の印象と良好に整合する評価が可能になることが明らかとなった。このため本方法においては、第一評価領域(例:色むら領域の内部)および第二評価領域(例:色むら領域に隣接する周囲外部)とで画素値を比較する比較算出工程により上記の大局的な色差の大小を算出し、更に、ばらつき算出工程により上記の第一評価領域(例:色むら領域の内部)のカバーの均一さを算出する。そして評価工程では、これらの算出結果に基づいて肌表面の見かけ状態を評価する。
ここで「所定のむら」とは、老人性色素斑、肝斑、雀卵斑、対称性真皮メラノサイトーシス、炎症後色素沈着といった皮膚の内部で産生されたメラニン色素が皮膚に沈着し生じるものに限らず、毛穴やしわに等の肌表面の凹凸に伴うむらも含まれる。
また、肌画像の取得方法としては、新規で肌を撮影した画像に限らず、既に撮影されていた画像を所定の媒体やネットワークを介して取得するものも含まれる。
さらに、取得される肌画像はRGB画像に限られず、モノクロ(グレースケール)画像、UV画像、近赤外画像、分光スペクトル画像などでもよい。また、画像取得時には、照明と撮影デバイスの一方または双方に偏光をかけてもよい。さらに、肌画像取得工程で取得した画像そのものに限らず、取得した肌画像に対しトリミングを施す、周波数フィルタをかける、グレースケールに変換するなど各種画像処理を行った画像も含まれる。
抽出工程で抽出する第二評価領域は、少なくとも第一評価領域以外の領域が含まれればよく、第一評価領域を全く含まないものでも、第一評価領域の一部が第二評価領域として含まれるものでもよい。
また、取得した肌画像を第一評価領域と第二評価領域とに必ずしも分ける必要はなく、第一評価領域、第二評価領域とその他の領域(評価しない領域)のように分けられてもよい。
抽出工程での「抽出」とは、所定のアルゴリズムなどで自動的に各評価領域を抽出するもの、作業者が肌画像を目視し、評価領域をマウスなどの入力装置で指定し抽出するもの何れのものでもよい。
また、比較算出工程で第一評価領域の画素値と第二評価領域の画素値とを比較する方法としては、画素値の直接的な比率やマイケルソンコントラストのほか、差分による比較でもよい。
ばらつき算出工程でばらつきを算出する方法としては、本実施形態では標準偏差を算出することとするが、分散を算出することでもよい。ばらつき算出工程で算出されるばらつきは、標準偏差や分散のほか歪度や尖度、これらと相関する他の指標値でもよい。
以下に、本実施形態の肌状態評価方法について図2から図4を用いて説明する。
図2は、本実施形態の肌状態評価方法(本方法)を示すフローチャートである。
図3は、ステップS110およびステップS130の解析方法を示すフローチャートである。
図4は、本実施形態による肌状態評価方法によって作成されたグラフである。
工程(ステップS100)で取得する肌画像は、所定のむら部分とその周辺部分を含んだ素肌を撮像装置(カメラ)により撮影された画像である。撮像装置は、一般的なRGBカメラであってもよいし、モノクロカメラ又はスペクトルカメラであってもよく、撮像装置の性能や仕様は制限されない。照明数、照明角度、照度、撮影角度などの撮影環境条件についても制限はなく、所定の製剤のカバー効果を評価する際に適した画角であればそれでよい。本実施形態では、RGB画像を取得することとする。
なお、工程(ステップS100)が被験者の第一状態の肌画像に対する本方法の「肌画像取得工程」に相当する。
本実施形態においては、作業者によって指定された第一評価領域は所定のむらが含まれる領域とし、例えば図1(a)に示されるしみのような肌画像の一部領域である。第二評価領域は第一評価領域に隣接し、かつ第一評価領域を取り囲む周囲部分の領域とし、肌画像を各領域でトリミング加工することにより、評価対象領域の肌画像を抽出することができる。
なお、工程(ステップS111)が本方法の「抽出工程」に相当する。
本実施形態では、撮影した肌画像についてRGB画像からグレースケール画像に変換したがこれに限らず、所定のむらの種類、特性などに応じて、R、G、Bのいずれか、またはこれらの組合せから算出される画像に変換してもよく、L*a*bなどの色変換画像に変換してもよい。
なお、工程(ステップS113)が本方法の「比較算出工程」の一部および「ばらつき算出工程」に相当する。
なお、工程(ステップS114)が本方法の「比較算出工程」の一部に相当する。
なお、工程(ステップS115)が本方法の「比較算出工程」の一部に相当する。
工程(ステップS120)で取得する肌画像は、工程(ステップS100)取得した肌画像とほぼ同じ範囲の肌画像とする。したがって、所定のむら部分とその周辺部分に所定の製剤を塗布した肌を撮像装置(カメラ)により撮影された画像である。本実施形態では、
所定のむら部分とその周辺部分に塗布した所定の製剤のカバー効果を評価するため、第一状態の肌画像を取得したときと同じ撮影環境条件で撮影された画像が好ましい。本実施形態では、RGB画像を取得することとする。
なお、工程(ステップS120)が被験者の第二状態の肌画像に対する本方法の「肌画像取得工程」に相当する。
本実施形態においては、第一状態のときと同じ領域を第一評価領域と第二評価領域として抽出する。
なお、第二状態の肌画像の解析内容(工程(ステップS112)から工程(ステップS115))は、第一状態の肌画像の解析内容と同じであるため、説明を省略する。
ここで、第一状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストを「x_0」、第一状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差を「y_0」、第二状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストを「x_1」、第一状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差を「y_1」とする。
また、第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストの値をx軸に、第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差の値をy軸として、第一状態の(x_0、y_0)と第二状態の(x_1、y_1)をグラフ表示する。
そして、グラフ表示された値から、第一状態の(x_0、y_0)と第二状態の(x_1、y_1)の内積値とスカラー値の提示およびグラフから把握できるカバー効果の定性的評価内容を提示する。
なお、工程(ステップS140)が本方法の「評価工程」に相当する。
図4は、第一状態として素肌、第二状態として製剤Aを塗布した場合と、第一状態として素肌、第二状態として製剤Bを塗布した場合の2種類のパターンを評価することで、製剤Aおよび製剤Bの個々のカバー効果の評価に加え、相対的な評価を行っている。なお、塗布する製剤の種類を増やし、評価パターンを増やすことで、さらなる相対的な評価を行うことが可能となる。
図4のx軸の値は、上述した第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラスト(むら内部の輝度値/むら外部周囲の輝度値)である。ここで、第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値との差異が小さいほど、言い換えると、コントラストが1に近いほど、第一評価領域の肌画像と第二評価領域の肌画像とに大局的な色差がないため、所定のむらをきれいにカバーしているといえる。したがって、X軸の値が大きいほどカバー力が高いことを示している。
また、図4のy軸の値は、上述した第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差であり、この値が大きいほど第一評価領域を均一にカバーしていることを示している。
そして、第一評価領域と第二評価領域との大局的な色差がなく、かつ、所定のむらを有する第一評価領域のばらつきが小さいほど均一にカバーしている、すなわち、きれいなカバーであるといえる。
図4から明らかなように、製剤Aを塗布したときは、所定のむらをカバーするカバー力は高いものの、所定のむらを含む第一評価領域で均一したカバーを行えていないため、所定のむらのカバーのきれいさが劣っていることがわかる。また、製剤Bを塗布したときは、所定のむらをカバーするカバー力が高いことに加え、所定のむらを含む第一評価領域で均一したカバーを行えているため、所定のむらのカバーのきれいさも優れていることがわかる。
このように、本実施形態による肌状態評価方法を用いて評価することにより、従来のように、むらのある部分とその周辺部分との色差に加え、むらのある部分の均一性も評価指標とすることにより、むらに対してきれいなカバーを行えているかも評価できるようになる。また、本実施形態による肌状態評価方法を用いた評価結果により、当該むらに対して適した製剤はどれかを選択する指標として用いることもできる。
また、工程(ステップS140)で提示されるグラフは、図4に示したグラフの素肌のプロットのみとなる。
そして、評価者は素肌のプロットされた位置により、評価を行った所定のむらがどのくらいきれいでないかを評価することが可能となる。
また、同一被験者に対し、第一状態は第一のむらを含む第一評価領域と、第二評価領域の評価、第二状態は第一のむらとは異なる第二のむらを含む第一評価領域の評価と、第二評価領域の評価とすることで、同一被験者が有する異なるむらに対し、きれいではないか、いずれのむらのほうがきれいではないかを評価することが可能となる。
また、第一状態は第一被験者に対し特定のむら(例えば、肝斑)を含む第一評価領域の評価と第二評価領域の評価、第二状態は第二被験者に対し第一被験者と同一の特定のむらを含む第一評価領域と第二評価領域の評価とすることで、異なる被験者が有する同一タイプのむらに対し、きれいではないか、いずれのむらほうがきれいではないかを評価することが可能となる。
ここで、ばらつき算出工程で抽出する「特定条件の画素値」とは、所定のむらを抽出可能な解像度フィルタを用いて抽出した画素値であり、所定のむらに応じた解像度フィルタで抽出する。
このように、所定のむらに応じた周波数成分からなる画素値を抽出し、ばらつきを算出することで、所定のむら要素の均一性を評価することができるため、所定のむらを含む第一評価領域のきれいさを評価することができる。
なお、所定のむらに応じた周波数成分からなるむら成分画素値は、特定の閾値で分け、高周波と低周波のように2段階に分け周波数特性で抽出してもよいし、数段階に分ける多重解像度解析を適用し、その中から所定のむらに合う周波数帯の画像を抽出するようにしてもよい。
ばらつき算出工程で抽出する周波数範囲をどのような値にするかは、以下の点を考慮して決定するものとする。
所定の低周波より低い周波数の場合、所定のむらの大局的な色変化は、人が見ても見過ごしてしまい、また、所定の高周波の場合、細かすぎて所定のむらを人が見ても目視できないという特性がある。そして、人が肌をどのような位置(距離)から見るか、どのような角度から肌をみるか、どのような照明のもとで肌を見るかなどによって適切な周波数範囲が異なってしまう。そこで、本実施形態では、評価目的を考慮して決定された撮影環境下で撮影された肌画像に含まれる解析対象のむらの大きさにあった周波数フィルタを用いることとする。
ここで、一般的に顔に正対して対話しながら肌を目視する場合、すなわち、肌に対し1~2メートル離れて肌を目視する場合、0.1ミリメートル以上の大きさの色むらを抽出できる周波数フィルタを撮影環境に基づき決定することとする。色むら自体のサイズを0.1ミリメートル以上としたのは、肌に対し1~2メートル離れて肌を目視した場合、0.1ミリメートルより小さいむらを認識することは難しいためである。また、取得した肌画像に含まれるむらの種類によって抽出する色むら自体のサイズの上限を特定してもよい。このようにすることで、評価すべきむらの周波数成分に対してのみ評価を行うことができる。ただし、むらはその要因(老人性色素斑なのか、しわなのかなど)によってむら自体のサイズが異なるため、上限を特定せず評価することが好ましい。
一方、肌のそばで目視にて肌をよく見た場合、20ミクロン~1センチメートルの大きさの色むらを抽出できる周波数フィルタを撮影環境に基づき決定することとする。色むら自体のサイズを20ミクロン以上としたのは、20ミクロンより小さい色むらを認識することは難しいためである。また、色むら自体のサイズを1センチメートル以下としたのは、大きいむらの場合、むらの中の色(明るさ)も不均一であり、このむらの中の色が不均一な大きさが1センチメートル程度であるからである。
図5のx軸の値は、図4と同様に第一評価領域の肌画像の輝度値の平均と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストである。また、図5のy軸の値は、ばらつき算出工程で所定のむらを含む第一評価領域のばらつきを算出する際に、所定のむらに応じた周波数成分からなるむら成分画素を抽出後、その抽出画像の輝度値の標準偏差を求め、1/標準偏差として算出した値である。この値が大きいほど第一評価領域を均一にカバーしていることを示している。
図5から明らかなように、製剤Aを塗布したときは、所定のむらをカバーするカバー力は高いものの、所定のむらを含む第一評価領域で均一したカバーを行えていないため、所定のむらのカバーのきれいさが劣っていることがわかる。また、製剤Bを塗布したときは、所定のむらをカバーするカバー力が高いことに加え、所定のむらを含む第一評価領域で均一したカバーを行えているため、所定のむらのカバーのきれいさも優れていることがわかる。さらに、図4に比べ、抽出した画素値に対して均一したカバーを製剤Aも製剤Bも行えていることがわかる。
また、本方法の各工程は、コンピュータ(例えば、後述の肌状態評価システム100)によって自動で実行されてもよい。
以下、本方法を実現する肌状態評価システム100について説明する。
図6は、本実施形態における肌状態評価システム100のブロック図である。
本実施形態における肌状態評価システム100は、各種の処理を実行可能な情報処理端末である。なお、図示してはいないが、肌状態評価システム100は、キーボード、ポインティングデバイスなどの入力装置、演算処理装置、記憶部等を備えている。
肌状態評価システム100は、肌画像取得手段110、抽出手段120、比較算出手段130、ばらつき算出手段140、および、評価手段150を備えている。また、本実施形態では、肌状態評価システム100と制御信号の授受を行う手段として、入力手段160、表示制御手段170、および、表示手段180が肌状態評価システム100とは別に設けている。なお、入力手段160、表示制御手段170、および、表示手段180を肌状態評価システムに備えるようにしてもよい。
抽出手段120では、所定のむらが含まれる第一評価領域と、第一評価領域の周辺部分の第二評価領域とでトリミング加工することにより、評価対象領域の肌画像を抽出する。また、本実施形態において、抽出した肌画像はRGB画像であるため、抽出手段120でグレースケール画像に変換する。
ここで、第一状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストを「x_0」、第一状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差を「y_0」、第二状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストを「x_1」、第一状態での第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差を「y_1」とする。
また、第一評価領域の肌画像の輝度値の平均値と第二評価領域の肌画像の輝度値の平均値とのコントラストの値をx軸に、第一評価領域の肌画像の輝度値の1/標準偏差の値をy軸として、第一状態の(x_0、y_0)と第二状態の(x_1、y_1)をグラフ表示する。
そして、グラフ表示された値から、第一状態の(x_0、y_0)と第二状態の(x_1、y_1)の内積値とスカラー値の提示およびグラフから把握できるカバー効果の定性的評価内容を提示する。
このように、本実施形態による肌状態評価方法の評価結果をグラフ表示することで、作業者に評価結果をわかりやすく提示することが可能となる。
表示する装置としては、モニタのような表示装置のほか、プリンターなどの印字装置でもよい。
110 肌画像取得手段
120 抽出手段
130 比較算出手段
140 ばらつき算出手段
150 評価手段
160 入力手段
170 表示制御手段
180 表示手段
Claims (7)
- 所定のむらが含まれる肌表面が撮影された肌画像を取得する肌画像取得工程と、
前記肌画像に対し、前記所定のむらが含まれる第一評価領域と、少なくとも前記第一評価領域以外の領域を含む第二評価領域と、を抽出する抽出工程と、
前記第一評価領域の画素値と前記第二評価領域の画素値とを比較する比較算出工程と、
前記第一評価領域の画素値のばらつきを算出するばらつき算出工程と、
前記比較算出工程での算出結果と前記ばらつき算出工程での算出結果とに基づいて前記肌表面の見かけ状態を評価する評価工程と、
を含む肌状態評価方法。 - 前記ばらつき算出工程は、前記第一評価領域の特定条件の画素値を抽出し、当該抽出した特定条件の画素値のばらつきを算出する工程を備え、
前記評価工程において、前記比較算出工程での算出結果と前記ばらつき算出工程での算出結果とに基づいて前記肌表面の見かけ状態を評価する請求項1に記載の肌状態評価方法。 - 前記ばらつき算出工程は、
前記特定条件として、前記所定のむらに応じた周波数成分からなるむら成分画素値を抽出する工程を含むことを特徴とする請求項2に記載の肌状態評価方法。 - 前記第一評価領域の前記肌画像に対応した前記肌表面に所定の製剤を適用していない第一状態と、
前記第一評価領域の前記肌画像に対応した前記肌表面に前記所定の製剤を適用した第二の状態と、を設けて前記肌画像取得工程、前記抽出工程、前記比較算出工程、前記ばらつき算出工程を行い、
前記評価工程において、前記第一状態での前記比較算出工程での算出結果および前記ばらつき算出工程での算出結果と、前記第二状態での前記比較算出工程での算出結果および前記ばらつき算出工程での算出結果と、に基づいて前記所定の製剤を適用したことによる前記肌表面の見かけ状態の変化を評価することを特徴とする請求項1から3いずれか一項に記載の肌状態評価方法。 - 所定のむらが含まれる肌表面が撮影された肌画像を取得する肌画像取得手段と、
前記肌画像に対し、前記所定のむらが含まれる第一評価領域と、少なくとも前記第一評価領域以外の領域を含む第二評価領域と、を抽出する抽出手段と、
前記第一評価領域の画素値と前記第二評価領域の画素値とを比較する比較算出手段と、
前記第一評価領域の画素値のばらつきを算出するばらつき算出手段と、
前記比較算出手段の算出結果と前記ばらつき算出手段の算出結果とに基づいて前記肌表面の見かけ状態を評価する評価手段と、
を含む肌状態評価システム。 - 作業者が操作可能な入力手段と、
前記肌画像を表示する表示手段と、
前記表示手段を表示制御する表示制御手段と、をさらに備え、
前記作業者が前記入力手段を用いて、前記表示手段に表示された前記肌画像に対し前記第一評価領域および前記第二評価領域を指定可能とし、
前記抽出手段は、前記作業者が指定した前記第一評価領域および前記第二評価領域を抽出する請求項5に記載の肌状態評価システム。 - 前記第一評価領域の前記肌画像に対応した前記肌表面に所定の製剤を適用していない第一状態と、前記第一評価領域の前記肌画像に対応した前記肌表面に前記所定の製剤を適用した第二の状態と、に対し、前記肌画像取得手段、前記抽出手段、前記比較算出手段、および、前記ばらつき算出手段の処理を行い、
前記評価手段は、前記比較算出手段によって算出された算出結果を示す第一軸と、前記ばらつき算出手段によって算出された算出結果を示す第二軸と、を含む座標系に、前記第一状態の前記肌画像に対して前記比較算出手段によって算出された算出結果および前記ばらつき算出手段によって算出された算出結果と、前記第二状態の前記肌画像に対して前記比較算出手段によって算出された算出結果および前記ばらつき算出手段によって算出された算出結果と、をプロットしたグラフデータを生成する機能を備え、
前記表示制御手段は、前記評価手段によって生成されたグラフデータを前記表示手段に表示制御する請求項6に記載の肌状態評価システム。
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JP2005000429A (ja) * | 2003-06-12 | 2005-01-06 | Kose Corp | 肌の美しさの評価方法 |
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JP2014217456A (ja) * | 2013-05-02 | 2014-11-20 | 日本メナード化粧品株式会社 | 素肌または化粧肌の質感評価方法 |
JP2019058641A (ja) * | 2017-09-22 | 2019-04-18 | 富士フイルム株式会社 | 肌の内部構造の推定方法、肌の内部構造の推定プログラム、および肌の内部構造の推定装置 |
-
2020
- 2020-09-30 JP JP2020164296A patent/JP2022056505A/ja active Pending
Patent Citations (4)
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