JP2022055824A - 情報処理装置、情報処理方法及びシステム - Google Patents

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Abstract

【課題】調光卓が故障した場合であっても適切に照明機器を調光することができる情報処理装置、情報処理方法及びシステムを提供する。【解決手段】実施形態によれば、情報処理装置は、通信部と、プロセッサと、を備える。通信部は、調光卓及び、前記調光卓からの調光信号に基づいて照明機器を制御する変換機とデータを送受信する。プロセッサは、前記調光卓のアドレスを取得し、前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、前記通信部を通じてバックアップ調光信号を前記変換機に送信する。【選択図】 図1

Description

本発明の実施形態は、情報処理装置、情報処理方法及びシステムに関する。
イーサネット(登録商標)を通じて複数の調光卓から調光信号を取得して照明機器を調光する調光システムが提供されている。そのような調光システムは、各調光卓から調光信号を変換機でマージして照明機器に送信する。
従来、調光システムは、調光卓の1つが故障した場合に、照明機器を適切に調光することができなくなるおそれがある。
特開平9-232080号公報
上記の課題を解決するため、調光卓が故障した場合であっても適切に照明機器を調光することができる情報処理装置、情報処理方法及びシステムを提供する。
実施形態によれば、情報処理装置は、通信部と、プロセッサと、を備える。通信部は、調光卓及び、前記調光卓からの調光信号に基づいて照明機器を制御する変換機とデータを送受信する。プロセッサは、前記調光卓のアドレスを取得し、前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、前記通信部を通じてバックアップ調光信号を前記変換機に送信する。
この発明によれば、調光卓が故障した場合であっても適切に照明機器を調光することができる情報処理装置、情報処理方法及びシステムを提供することができる。
第1の実施形態に係る調光システムの構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る調光卓の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るバックアップ装置の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係る変換機の構成例を示すブロック図である。 第1の実施形態に係るバックアップ装置の動作例を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係るバックアップ装置の動作例を示すフローチャートである。
以下、実施形態について、図面を参照して説明する。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置(20)は、通信部(23)と、プロセッサ(21)と、を備える。通信部は、調光卓(10)及び、前記調光卓からの調光信号に基づいて照明機器(50)を制御する変換機(40)とデータを送受信する。プロセッサは、前記調光卓のアドレスを取得し、前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、前記通信部を通じてバックアップ調光信号を前記変換機に送信する。
以下で説明する実施形態に係る前記アドレスは、IPアドレスである。
以下で説明する実施形態に係る情報処理装置は、操作部(24)を備える。操作部は、作の入力を受け付ける。前記プロセッサは、前記操作部に入力された操作に従って、前記バックアップ調光信号を設定する。
以下で説明する実施形態に係る前記プロセッサは、前記調光卓が故障する前に、前記バックアップ調光信号を設定する。
以下で説明する実施形態に係る前記プロセッサは、前記調光卓が故障すると、前記バックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付ける。
以下で説明する実施形態に係る情報処理方法は、調光卓(10)のアドレスを取得し、前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、バックアップ調光信号を前記調光卓からの調光信号に基づいて照明機器(50)を制御する変換機(40)に送信する。
以下で説明する実施形態に係るシステム(1)は、調光卓(10)、情報処理装置(20)及び変換機(40)を備える。前記調光卓は、操作部(14)と、第1の通信部(13)と、第1のプロセッサ(11)と、を備える。操作部は、操作の入力を受け付ける。第1の通信部は、前記情報処理装置及び前記変換機とデータを送受信する。第1のプロセッサは、前記操作部に入力された操作に基づいて調光信号を前記情報処理装置及び前記変換機に送信する。前記情報処理装置は、第2の通信部(23)と、第2のプロセッサ(21)と、を備える。第2の通信部は、前記調光卓及び前記変換機とデータを送受信する。第2のプロセッサは、前記調光卓のアドレスを取得し、前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、前記第2の通信部を通じてバックアップ調光信号を前記変換機に送信する。前記変換機は、第3の通信部(43)と、第3のプロセッサ(41)と、を備える。第3の通信部は、前記調光卓及び前記情報処理装置とデータを送受信する。第3のプロセッサは、前記第3の通信部を通じて前記調光信号又は前記バックアップ調光信号を受信し、前記調光信号又は前記バックアップ調光信号に基づいて照明機器(50)を制御する制御信号を生成する。
(第1の実施形態)
実施形態に係る調光システムは、調光卓を通じて入力される操作に基づいて照明機器を調光する。調光システムは、複数の調光卓を備える。調光システムは、複数の調光卓からの調光信号をマージして照明機器に送信する。たとえば、調光システムは、スタジオ、ライブハウス又はホールなどに設置される。
図1は、実施形態に係る調光システム1の構成例を示す。図1が示すように、調光システム1は、調光卓10、バックアップ装置20、ハブ30、変換機40及び照明機器50などを備える。ハブ30は、調光卓10、バックアップ装置20及び変換機40に接続する。また、変換機40は、照明機器50と接続する。
ここでは、調光システム1は、調光卓10として、調光卓10a及び調光卓10bを備える。
なお、調光システム1は、図1が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、調光システム1から特定の構成が除外されたりしてもよい。
調光卓10は、照明機器50を調光するための操作の入力をオペレータから受け付ける。調光卓10は、入力された操作に従って調光信号を変換機40に送信する。調光卓10については、後に詳述する。
バックアップ装置20(情報処理装置)は、調光卓10が故障した場合に故障した調光卓10に代わって調光信号(バックアップ調光信号)を変換機40に送信する。バックアップ装置20については、後に詳述する。
ハブ30は、調光卓10、バックアップ装置20及び変換機40の間の通信を中継する。ここでは、ハブ30は、調光卓10、バックアップ装置20及び変換機40と有線で接続する。ハブ30は、イーサネット接続をサポートする。たとえば、ハブ30は、LAN(Local Area Network)接続をサポートする。
たとえば、ハブ30は、リピータハブである。
変換機40は、調光卓10a及び調光卓10bからの調光信号をマージして照明機器50に送信する。変換機40は、調光信号をマージしてDMX(Digital Multiplex)規格に準拠した信号(DMX信号、制御信号)を生成する。変換機40は、生成されたDMX信号を照明機器50に送信する。変換機40については、後に詳述する。
照明機器50は、変換機40からのDMX信号に基づいて点灯部を発光させる。照明機器50は、DMX信号が示す光の強度(出力レベル)に従って点灯部を発光させる。また、照明機器50は、複数の色の光又は複数の形状の光を発光する点灯部を備えるものであってもよい。また、照明機器50は、点灯部の位置及び角度などを調整する機構を備えるものであってもよい。照明機器50は、DMX信号に基づいて、光の色、光の形状、点灯部の位置及び点灯部の角度などを調整するものであってもよい。
次に、調光卓10について説明する。
調光卓10a及び調光卓10bは、同様の構成であるため、調光卓10として説明する。
図2は、調光卓10の構成例を示す。図2が示すように、調光卓10は、プロセッサ11、メモリ12、通信部13、操作部14及び表示部15などを備える。プロセッサ11と、メモリ12、通信部13、操作部14及び表示部15とは、データバス又は所定のインターフェースなどを通じて互いに接続する。
なお、調光卓10は、図2が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、調光卓10から特定の構成が除外されたりしてもよい。
プロセッサ11(第1のプロセッサ)は、調光卓10全体の動作を制御する。プロセッサ11は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ11は、内部メモリ又はメモリ12が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
なお、プロセッサ11がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ21は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
たとえば、プロセッサ11は、CPUなどから構成される。また、プロセッサ11は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)などから構成されるものであってもよい。また、プロセッサ11は、FPGA(Field Programmable Gate Array)などから構成されるものであってもよい。
メモリ12は、種々のデータを格納する。たとえば、メモリ12は、ROM、RAM及びNVMとして機能する。
たとえば、メモリ12は、制御プログラム及び制御データなどを記憶する。制御プログラム及び制御データは、調光卓10の仕様に応じて予め組み込まれる。たとえば、制御プログラムは、調光卓10で実現する機能をサポートするプログラムなどである。
また、メモリ12は、プロセッサ11の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、メモリ12は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
通信部13(第1の通信部)は、ハブ30に接続するためのインターフェースである。通信部13は、ハブ30を介して、バックアップ装置20及び変換機40などとデータを送受信する。通信部13は、イーサネット接続(たとえば、LAN接続)をサポートする。
通信部13には、調光卓10を識別するIPアドレスが設定される。IPアドレスは、オペレータの操作に従って設定されるものであってもよい。また、IPアドレスは、プロセッサ11などによって自動的に設定されるものであってもよい。
通信部13は、設定されたIPアドレスからの通信としてバックアップ装置20及び変換機40などにデータを送信する。
操作部14は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部14は、入力された操作を示す信号をプロセッサ11へ送信する。たとえば、操作部14は、スイッチ、フェーダ、ダイアル又はタッチパネルなどから構成される。
表示部15は、プロセッサ11からの制御に基づいて情報を表示する。たとえば、表示部15は、ランプ(LED(Light Emitting Diode))又は液晶ディスプレイなどから構成される。操作部14がタッチパネルから構成される場合、表示部15は、操作部14と一体的に形成される液晶ディスプレイを含む。
次に、バックアップ装置20について説明する。
図3は、バックアップ装置20の構成例を示す。図3が示すように、バックアップ装置20は、プロセッサ21、メモリ22、通信部23、操作部24及び表示部25などを備える。プロセッサ21と、メモリ22、通信部23、操作部24及び表示部25とは、データバス又は所定のインターフェースなどを通じて互いに接続する。
なお、バックアップ装置20は、図3が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、バックアップ装置20から特定の構成が除外されたりしてもよい。
プロセッサ21(第2のプロセッサ)は、バックアップ装置20全体の動作を制御する。プロセッサ21は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ21は、内部メモリ又はメモリ22が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
なお、プロセッサ21がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ21は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
たとえば、プロセッサ21は、CPUなどから構成される。また、プロセッサ21は、ASICなどから構成されるものであってもよい。また、プロセッサ21は、FPGAなどから構成されるものであってもよい。
メモリ22は、種々のデータを格納する。たとえば、メモリ22は、ROM、RAM及びNVMとして機能する。
たとえば、メモリ22は、制御プログラム及び制御データなどを記憶する。制御プログラム及び制御データは、バックアップ装置20の仕様に応じて予め組み込まれる。たとえば、制御プログラムは、バックアップ装置20で実現する機能をサポートするプログラムなどである。
また、メモリ22は、プロセッサ21の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、メモリ22は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
通信部23(第2の通信部)は、ハブ30に接続するためのインターフェースである。通信部23は、ハブ30を介して、調光卓10及び変換機40などとデータを送受信する。通信部23は、イーサネット接続(たとえば、LAN接続)をサポートする。
通信部23には、バックアップ装置20を識別するIPアドレスが設定される。IPアドレスは、オペレータの操作に従って設定されるものであってもよい。また、IPアドレスは、プロセッサ21などによって自動的に設定されるものであってもよい。
通信部23は、設定されたIPアドレスからの通信として変換機40などにデータを送信する。
操作部24は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部24は、入力された操作を示す信号をプロセッサ21へ送信する。たとえば、操作部24は、マウス、キーボード又はタッチパネルなどから構成される。
表示部25は、プロセッサ21からの制御に基づいて情報を表示する。たとえば、表示部25は、液晶ディスプレイなどから構成される。操作部24がタッチパネルから構成される場合、表示部25は、操作部24と一体的に形成される。
たとえば、バックアップ装置20は、デスクトップPC、ノートPC、タブレットPC、スマートフォン又はウェアラブル端末などである。
次に、変換機40について説明する。
図4は、変換機40の構成例を示す。図4が示すように、変換機40は、プロセッサ41、メモリ42、ネットワーク通信部43、照明通信部44、操作部45及び表示部46などを備える。プロセッサ41と、メモリ42、ネットワーク通信部43、照明通信部44、操作部45及び表示部46とは、データバス又は所定のインターフェースなどを通じて互いに接続する。
なお、変換機40は、図4が示すような構成の他に必要に応じた構成をさらに具備したり、変換機40から特定の構成が除外されたりしてもよい。
プロセッサ41(第3のプロセッサ)は、変換機40全体の動作を制御する。プロセッサ41は、内部キャッシュ及び各種のインターフェースなどを備えてもよい。プロセッサ41は、内部メモリ又はメモリ42が予め記憶するプログラムを実行することにより種々の処理を実現する。
なお、プロセッサ41がプログラムを実行することにより実現する各種の機能のうちの一部は、ハードウエア回路により実現されるものであってもよい。この場合、プロセッサ41は、ハードウエア回路により実行される機能を制御する。
たとえば、プロセッサ41は、CPUなどから構成される。また、プロセッサ41は、ASICなどから構成されるものであってもよい。また、プロセッサ41は、FPGAなどから構成されるものであってもよい。
メモリ42は、種々のデータを格納する。たとえば、メモリ42は、ROM、RAM及びNVMとして機能する。
たとえば、メモリ42は、制御プログラム及び制御データなどを記憶する。制御プログラム及び制御データは、変換機40の仕様に応じて予め組み込まれる。たとえば、制御プログラムは、変換機40で実現する機能をサポートするプログラムなどである。
また、メモリ42は、プロセッサ41の処理中のデータなどを一時的に格納する。また、メモリ42は、アプリケーションプログラムの実行に必要なデータ及びアプリケーションプログラムの実行結果などを格納してもよい。
ネットワーク通信部43は、ハブ30に接続するためのインターフェースである。ネットワーク通信部43は、ハブ30を介して、調光卓10及びバックアップ装置20などに接続する。ネットワーク通信部43は、イーサネット接続(たとえば、LAN接続)をサポートする。
ネットワーク通信部43(第3の通信部)には、変換機40を識別するIPアドレスが設定される。IPアドレスは、オペレータの操作に従って設定されるものであってもよい。また、IPアドレスは、プロセッサ41などによって自動的に設定されるものであってもよい。
ネットワーク通信部43は、設定されたIPアドレスからの通信として調光卓10及びバックアップ装置20などにデータを送信する。
照明通信部44は、照明機器50に接続するためのインターフェースである。照明通信部44は、プロセッサ41からの制御に従って信号を照明機器50に送信する。ここでは、照明通信部44は、DMX規格をサポートする。照明通信部44は、プロセッサ41からの制御に従ってDMX信号を照明機器50に送信する。
操作部45は、オペレータから種々の操作の入力を受け付ける。操作部45は、入力された操作を示す信号をプロセッサ41へ送信する。たとえば、操作部45は、マウス、キーボード又はタッチパネルなどから構成される。
表示部46は、プロセッサ41からの制御に基づいて情報を表示する。たとえば、表示部46は、液晶ディスプレイなどから構成される。操作部45がタッチパネルから構成される場合、表示部46は、操作部45と一体的に形成される。
次に、調光卓10が実現する機能について説明する。調光卓10が実現する機能は、プロセッサ11が内部メモリ又はメモリ12などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
プロセッサ11は、調光信号をバックアップ装置20及び変換機40に送信する機能を有する。
ここでは、調光卓10が故障する前に、プロセッサ11は、操作部14を通じて、出力レベルを示す操作の入力をオペレータから受け付ける。プロセッサ11は、通信部13を通じて、入力された操作に基づいて、照明機器50の出力レベルを示す調光信号を生成する。
調光信号を生成すると、プロセッサ11は、通信部13を通じて、調光卓10に設定されたIPアドレスからの通信として、生成された調光信号を送信する。プロセッサ11は、ハブ30を介して、調光信号をバックアップ装置20及び変換機40に送信する。
プロセッサ11は、通信部13を通じて調光信号の送信を継続する。たとえば、プロセッサ11は、通信部13を通じて、所定の間隔で調光信号を送信する。
なお、調光信号は、光の色、光の形状、点灯部の位置及び点灯部の角度など示すものであってもよい。この場合、プロセッサ11は、操作部14を通じて、光の色、光の形状、照明機器50の点灯部の位置及び点灯部の角度などの入力を受け付ける。調光信号の構成は、特定の構成に限定されるものではない。
次に、変換機40が実現する機能について説明する。変換機40が実現する機能は、プロセッサ41が内部メモリ又はメモリ42などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
プロセッサ41は、調光卓10からの調光信号又はバックアップ装置20からのバックアップ調光信号に基づいてDMX信号を送信する機能を有する。
まず、バックアップ装置20がバックアップ調光信号を送信していない場合について説明する。
プロセッサ41は、ネットワーク通信部43を通じて、調光卓10a及び調光卓10bから調光信号を受信する。即ち、プロセッサ41は、調光卓10aのIPアドレス及び調光卓10bのIPアドレスから調光信号をそれぞれ受信する。
プロセッサ41は、調光卓10aからの調光信号(第1の調光信号)と調光卓10bからの調光信号(第2の調光信号)とをマージしてDMX信号を生成する。
たとえば、プロセッサ41は、第1の調光信号が示す出力レベルと第2の調光信号が示す出力レベルとを比較して、高い方の出力レベルを示すDMX信号を生成する。
DMX信号を生成すると、プロセッサ41は、照明通信部44を通じて、生成されたDMX信号を照明機器50に送信する。
なお、第1の調光信号又は第2の調光信号が、光の色、光の形状、照明機器50の点灯部の位置及び角度など示す場合、プロセッサ41は、所定のアルゴリズムに従って第1の調光信号と第2の調光信号とをマージしてDMX信号を生成してもよい。
プロセッサ41が第1の調光信号及び第2の調光信号からDMX信号を生成する方法は、特定の構成に限定されるものではない。
また、プロセッサ41は、調光卓10からの調光信号が停止すると、直前の調光信号をマージしてDMX信号を生成してもよい。たとえば、調光卓10bからの第2の調光信号が停止すると、プロセッサ41は、調光卓10aからの第1の調光信号と直前の第2の調光信号とをマージしてDMX信号を生成する。
次に、バックアップ装置20がバックアップ調光信号を送信している場合について説明する。ここでは、調光卓10bが故障して調光信号を送信していないものとする。また、後述するように、バックアップ装置20は、自身のIPアドレスを調光卓10bのIPアドレスに変更しているものとする。
プロセッサ41は、ネットワーク通信部43を通じて、調光卓10aから第1の調光信号を、バックアップ装置20からバックアップ調光信号を受信する。即ち、プロセッサ41は、調光卓10aのIPアドレスから第1の調光信号を受信する。また、プロセッサ41は、調光卓10bのIPアドレス(バックアップ装置20のIPアドレス)からバックアップ調光信号をそれぞれ受信する。
プロセッサ41は、調光卓10aからの第1の調光信号とバックアップ装置20からのバックアップ調光信号とをマージしてDMX信号を生成する。プロセッサ41がDMX信号を生成する動作は、前述の通りである。
DMX信号を生成すると、プロセッサ41は、照明通信部44を通じて、生成されたDMX信号を照明機器50に送信する。
次に、バックアップ装置20が実現する機能について説明する。バックアップ装置20が実現する機能は、プロセッサ21が内部メモリ又はメモリ22などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
まず、プロセッサ21は、調光卓10が故障した場合に送信する調光信号(バックアップ調光信号)を設定する機能を有する。
プロセッサ21は、操作部24を通じて入力される操作に従って、バックアップ調光信号を設定する。たとえば、プロセッサ21は、バックアップ調光信号として、故障した調光卓10が送信していた直前の調光信号を設定する。
また、プロセッサ21は、バックアップ調光信号として、所定の出力レベル(たとえば、最も弱い出力レベル)を示す調光信号を設定してもよい。
また、プロセッサ21は、光の色、光の形状、点灯部の位置及び点灯部の角度など示すバックアップ調光信号を設定してもよい。
また、プロセッサ21は、いくつかバックアップ調光信号の候補を表示部25に表示して、オペレータから選択を受け付けてもよい。
また、プロセッサ21は、調光卓10ごとに、バックアップ調光信号を設定してもよい。たとえば、プロセッサ21は、調光卓10aが故障した場合に送信するバックアップ調光信号と調光卓10bが故障した場合に送信するバックアップ調光信号とをそれぞれ個別に設定してもよい。
また、プロセッサ21は、調光卓10が送信する調光信号を取得する機能を有する。
前述の通り、調光卓10のプロセッサ11は、ハブ30を介して調光信号をバックアップ装置20及び変換機40に送信する。
プロセッサ21は、通信部23を通じて、調光卓10から調光卓10のIPアドレス及び調光信号を取得する。プロセッサ21は、調光卓10に設定されているIPアドレスからの信号として調光信号を取得する。即ち、プロセッサ21は、調光卓10aのIPアドレス(第1のIPアドレス)から第1の調光信号を取得し、調光卓10bのIPアドレス(第2のIPアドレス)から第2の調光信号を取得する。
プロセッサ21は、IPアドレス及び調光信号(又は、調光信号の内容を示す情報)を対応づけてメモリ22に格納する。ここでは、プロセッサ21は、第1のIPアドレスと第1の調光信号とを、第2のIPアドレスと第2の調光信号とを、対応づけてメモリ22に格納する。
また、プロセッサ21は、調光卓10が故障したかを判定する機能を有する。
プロセッサ21は、通信部23を通じてIPアドレスがネットワーク上から消失したかを判定する。たとえば、プロセッサ21は、所定の期間、IPアドレスからの調光信号の送信が停止した場合、当該IPアドレスが消失したと判定する。
IPアドレスが消失したと判定すると、プロセッサ21は、消失したIPアドレスの調光卓10が故障したと判定する。
また、プロセッサ21は、故障した調光卓10に代わってバックアップ調光信号を送信する機能を有する。
調光卓10が故障したと判定すると、プロセッサ21は、自身のIPアドレスを故障した調光卓10のIPアドレスに変更する。即ち、プロセッサ21は、自身のIPアドレスを、ネットワーク上から消失したIPアドレスに変更する。
IPアドレスを変更すると、プロセッサ21は、通信部23を通じて設定されたバックアップ調光信号を変換機40に送信する。
バックアップ調光信号として故障した調光卓10が送信していた直前の調光信号が設定されている場合、プロセッサ21は、当該IPアドレスに対応する調光信号をメモリ22から取得する。調光信号を取得すると、プロセッサ21は、通信部23を通じて、バックアップ調光信号として、取得された調光信号を変換機40に送信する。
バックアップ調光信号として所定の調光レベルを示す調光信号が設定されている場合、プロセッサ21は、通信部23を通じて、バックアップ調光信号として、所定の出力レベルを示す調光信号を変換機40に送信する。
プロセッサ21は、通信部23を通じてバックアップ調光信号の送信を継続する。たとえば、プロセッサ21は、通信部23を通じて、所定の間隔でバックアップ調光信号を送信する。
次に、バックアップ装置20の動作例について説明する。
図5は、バックアップ装置20の動作例について説明するためのフローチャートである。
まず、バックアップ装置20のプロセッサ21は、操作部24に入力される操作に従ってバックアップ調光信号を設定する(S11)。バックアップ調光信号を設定すると、プロセッサ21は、通信部23を通じてネットワーク上のIPアドレスを取得する(S12)。
IPアドレスを取得すると、プロセッサ21は、通信部23を通じて各IPアドレスから調光信号を取得する(S13)。調光信号を取得すると、プロセッサ21は、各IPアドレスと各調光信号とを対応づけて格納する(S14)。
各IPアドレスと各調光信号とを対応づけて格納すると、プロセッサ21は、調光卓10が故障したかを判定する(S15)。調光卓10が故障していないと判定すると(S15、NO)、プロセッサ21は、S12に戻る。
調光卓10が故障したと判定すると(S15、YES)、プロセッサ21は、自身のIPアドレスを故障した調光卓10のIPアドレスに変更する(S16)。自身のIPアドレスを故障した調光卓10のIPアドレスに変更すると、プロセッサ21は、通信部23を通じてバックアップ調光信号を変換機40に送信する(S17)。
バックアップ調光信号を変換機40に送信すると、プロセッサ21は、動作を終了する。
なお、プロセッサ21は、S11で、バックアップ調光信号として所定の出力レベルを示す調光信号を設定した場合、S13及びS14を実行しなくともよい。
また、プロセッサ21は、オペレータからの操作に従って、バックアップ調光信号を停止してもよい。
また、プロセッサ21は、オペレータからの操作に従って、送信中のバックアップ調光信号の内容を変更してもよい。
また、調光システムは、複数の照明機器50を備えてもよい。この場合、変換機40は、各調光卓10からの調光信号に基づいて各照明機器50にDMX信号を送信する。
以上のように構成されたバックアップ装置は、調光卓が故障すると、自身のIPアドレスを故障した調光卓のIPアドレスに変更する。バックアップ装置は、変更後のIPアドレスで調光信号を変換機へ送信する。その結果、バックアップ装置は、調光卓が故障した場合であっても、変換機に適切なDMX信号を送信させることができる。
また、バックアップ装置は、所定の出力レベルを示す調光信号を変換機に送信する。その結果、バックアップ装置は、照明機器の出力レベルを、直前の調光信号が示す出力レベル以下に落とせなくなることを防止することができる。
(第2の実施形態)
次に、第2の実施形態について説明する。
第2の実施形態に係る調光システムは、オペレータからの操作に従ってバックアップ調光信号を送信する点で第1の実施形態に係るそれと異なる。従って、その他の点については、同一の符号を付して詳細な説明を省略する。
第2の実施形態に係る調光システムの構成は、第1の実施形態に係るそれと同様であるため説明を省略する。
次に、バックアップ装置20が実現する機能について説明する。バックアップ装置20が実現する機能は、プロセッサ21が内部メモリ又はメモリ22などに格納されるプログラムを実行することで実現される。
バックアップ装置20が実現する機能は、第1の実施形態に係るバックアップ装置20の機能に加えて以下の機能を実現する。
まず、バックアップ装置20のプロセッサ21は、調光卓10が故障したと判定すると、警告を出力する機能を有する。
プロセッサ21は、調光卓10が故障したと判定すると、警告として、故障した調光卓10を示す情報を表示部25に表示する。また、プロセッサ21は、警告音などを出力してもよい。
また、プロセッサ21は、調光卓10が故障したと判定すると、オペレータの操作に従ってバックアップ調光信号を設定する機能を有する。
プロセッサ21は、調光卓10が故障したと判定すると、操作部24を通じてバックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付ける。プロセッサ21は、入力された操作に従ってバックアップ調光信号を設定する。
たとえば、プロセッサ21は、入力された操作に従って、バックアップ調光信号として、故障した調光卓10が送信していた直前の調光信号を設定する。
また、プロセッサ21は、バックアップ調光信号として、所定の出力レベル(たとえば、最も弱い出力レベル)を示す調光信号を設定してもよい。
また、プロセッサ21は、光の色、光の形状、点灯部の位置及び点灯部の角度など示すバックアップ調光信号を設定してもよい。
また、プロセッサ21は、いくつかバックアップ調光信号の候補を表示部25に表示して、オペレータから選択を受け付けてもよい。
バックアップ調光信号を設定すると、プロセッサ21は、通信部23を通じて設定されたバックアップ調光信号を変換機40に送信する。
次に、バックアップ装置20の動作例について説明する。
図6は、バックアップ装置20の動作例について説明するためのフローチャートである。
まず、バックアップ装置20のプロセッサ21は、通信部23を通じてネットワーク上のIPアドレスを取得する(S21)。
IPアドレスを取得すると、プロセッサ21は、通信部23を通じて各IPアドレスから調光信号を取得する(S22)。調光信号を取得すると、プロセッサ21は、各IPアドレスと各調光信号とを対応づけて格納する(S23)。
各IPアドレスと各調光信号とを対応づけて格納すると、プロセッサ21は、調光卓10が故障したかを判定する(S24)。調光卓10が故障していないと判定すると(S24、NO)、プロセッサ21は、S21に戻る。
調光卓10が故障したと判定すると(S24、YES)、プロセッサ21は、警告として故障した調光卓10を示す情報を表示部25に表示する(S25)。警告として故障した調光卓10を示す情報を表示部25に表示すると、プロセッサ21は、操作部24を通じてバックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付けたかを判定する(S26)。
バックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付けていないと判定すると(S26、NO)、プロセッサ21は、S26に戻る。
バックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付けたと判定すると(S26、YES)、プロセッサ21は、入力された操作に従ってバックアップ調光信号を設定する(S27)。
バックアップ調光信号を設定すると、プロセッサ21は、自身のIPアドレスを故障した調光卓10のIPアドレスに変更する(S28)。自身のIPアドレスを故障した調光卓10のIPアドレスに変更すると、プロセッサ21は、通信部23を通じて設定されたバックアップ調光信号を変換機40に送信する(S29)。
バックアップ調光信号を変換機40に送信すると、プロセッサ21は、動作を終了する。
なお、プロセッサ21は、調光卓10が故障すると、故障した調光卓10を示す情報をオペレータが所持する端末に送信してもよい。プロセッサ21は、当該端末を通じてバックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付けてもよい。
以上のように構成されたバックアップ装置は、調光卓が故障すると、オペレータからバックアップ調光信号の操作の入力を受け付ける。バックアップ装置は、入力された操作に従ってバックアップ調光信号を変換機に送信する。その結果、バックアップ装置は、調光卓の故障時にオペレータの操作に従って適宜バックアップ調光信号を送信することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…調光システム、10(10a及び10b)…調光卓、11…プロセッサ、12…メモリ、13…通信部、14…操作部、15…表示部、20…バックアップ装置、21…プロセッサ、22…メモリ、23…通信部、24…操作部、25…表示部、30…ハブ、40…変換機、41…プロセッサ、42…メモリ、43…ネットワーク通信部、44…照明通信部、45…操作部、46…表示部、50…照明機器。

Claims (7)

  1. 調光卓及び、前記調光卓からの調光信号に基づいて照明機器を制御する変換機とデータを送受信する通信部と、
    前記調光卓のアドレスを取得し、
    前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、前記通信部を通じてバックアップ調光信号を前記変換機に送信する、
    プロセッサと、
    を備える情報処理装置。
  2. 前記アドレスは、IPアドレスである、
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 操作の入力を受け付ける操作部と、
    前記プロセッサは、前記操作部に入力された操作に従って、前記バックアップ調光信号を設定する、
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記プロセッサは、前記調光卓が故障する前に、前記バックアップ調光信号を設定する、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  5. 前記プロセッサは、前記調光卓が故障すると、前記バックアップ調光信号を設定する操作の入力を受け付ける、
    請求項3に記載の情報処理装置。
  6. プロセッサによって実行される情報処理方法であって、
    調光卓のアドレスを取得し、
    前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、バックアップ調光信号を前記調光卓からの調光信号に基づいて照明機器を制御する変換機に送信する、
    情報処理方法。
  7. 調光卓、情報処理装置及び変換機を備えるシステムであって、
    前記調光卓は、
    操作の入力を受け付ける操作部と、
    前記情報処理装置及び前記変換機とデータを送受信する第1の通信部と、
    前記操作部に入力された操作に基づいて調光信号を前記情報処理装置及び前記変換機に送信する第1のプロセッサと、
    を備え、
    前記情報処理装置は、
    前記調光卓及び前記変換機とデータを送受信する第2の通信部と、
    前記調光卓のアドレスを取得し、
    前記調光卓が故障すると、自身のアドレスを前記調光卓のアドレスに変更し、前記第2の通信部を通じてバックアップ調光信号を前記変換機に送信する、
    第2のプロセッサと、
    を備え、
    前記変換機は、
    前記調光卓及び前記情報処理装置とデータを送受信する第3の通信部と、
    前記第3の通信部を通じて前記調光信号又は前記バックアップ調光信号を受信し、
    前記調光信号又は前記バックアップ調光信号に基づいて照明機器を制御する制御信号を生成する、
    第3のプロセッサと、
    を備える、
    システム。
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