JP2022055521A - 管理機に用いるネギ用培土器およびネギ専用管理機 - Google Patents

管理機に用いるネギ用培土器およびネギ専用管理機 Download PDF

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Abstract

【課題】白ネギの土寄せに適したネギ用培土器およびネギ専用管理機を提供する。【解決手段】ロータリー203とその後方に車輪205を備え、ロータリー203側を進行方向とする管理機200に用いる培土器100であって、法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラ1を備え、ローラ1はロータリー203の後方の位置でかつ管理機200の後方からはみ出ない位置に配設される。【選択図】図1

Description

本発明は管理機に用いるネギ用培土器およびネギ専用管理機、詳しくは法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラを備えたネギ用培土器およびネギ専用管理機に関する。
白ネギの栽培における重要な作業として所謂「土寄せ(培土)」がある。この土寄せ作業は、生育段階にあわせて、白ネギの株元に培養土を寄せていく作業である。この作業は収穫まで通常4,5回と、回数が多く、時には台風などの強風による倒伏防止のためにこの作業が行われることもあって、手作業では時間が掛かるという問題があった。そこで、一般的には管理機を使って行われており、管理機のロータリーによって土(培養土)を耕耘して、その土を株元に寄せて行われる。
非特許文献1の管理機のように、土をネギの根元に向けて飛ばすだけでは、飛ばした土が風雨で崩れ易いので、土を適度な力で押圧する必要がある。しかしながら、押圧するとその抗力があるので、管理機が前進し難くなるという課題が生じる。そこで、回転することで畝との摩擦抵抗が小さくなるローラで土を押圧して管理機を進み易くする方法が考えられた。
例えば、特許文献1には車輪とロータリーの間にローラを備えている。しかしながら、このローラは栽培畝の全高さの法面を形成するための整形回転体であり、法面の上部の土だけを押圧して土寄せするネギ用としては使用することができない。また、軟白(緑化防止)のための土寄せは、白ネギを傷めずに根元に土を押し込むのに適度な押圧が必要であるが、特許文献1にはこの適度な押圧の構成が無く、白ネギ用としては使用することができない。また、押圧する土の量が多い箇所や硬い土の箇所があって抗力が大きくなると、管理機が前進しなくなる。このように、ネギ用の培土器は単にローラを備えていればよいものではない。
これに対し、非特許文献2のローラを備えた培土器は、ハケの適度な押圧力で白ネギの根元に土を充てんし、過度な土の抗力があったときはハケがしなって抗力から逃げるので管理機が前進し易い。
特開2002-186302号公報
youtube|関東農機株式会社 ねぎパンチャー、[令和2年9月1日検索]、インターネット〈https://www.youtube.com/watch?v=IBaCj-fIRFk〉〉 青森県農林総合研究センター畑作園芸試験場 栽培部|ねぎの土寄せ作業を省力化するための歩行型管理機の改良、[令和2年9月1日検索]、インターネット〈https://www.aomori-itc.or.jp/_files/00023122/H17-35.pdf〉
しかしながら、非特許文献2の培土器は、進行方向の後方(管理機の後方)に法面を形成するために、下方に長いローラを備えている。管理機の後方にこのローラがあると、次の畝に旋回移動しようとするとき、ロータリーで深くなった作業通路と旋回場所とにできた段差を乗り越える際に、管理機後方が下を向くように管理機を斜めに傾ける必要があるため(図10(B)の段差U参照)、ローラが作業通路や畝の法面と接してしまうことになる。このため、ローラが管理機の移動動作や旋回動作の邪魔なるという課題が生じる。そして、土寄せの回数が増えるほど、この段差は大きくなり、この課題が顕著になる。
なお、その際、管理機のハンドルを持ち上げて、培土器を上げながら管理機を移動させることも考えられるが、このような作業を何度も行うことは、力の弱い作業者や高齢化が進む農家にとっては現実的なことではなく、また安全面においても問題である。
そこで、本願の発明者は、特願2019-24240号を出願した。この培土器は、法面の上部の土だけを押圧する短いローラを備え、コイルバネを用いて適度な力で土を押圧し、過度な土の抗力があったときはローラを保持するアームが動いて過度な抗力から逃げる構造となっている。このためネギ用の培土器に適している。そして、旋回移動におけるローラの接触という課題については、次の畝に管理機を移動させるときローラが持ち上がる昇降機構を培土器に備えることで解決している。
しかしながら、特願2019-24240号の培土器は、ローラが管理機の後方からはみ出ているので、土寄せの状況を確認するには、目を後方に向けなければならず、状況確認が難しいという問題がある。また、管理機の車輪からローラが大きく離れているので、作業通路の小さな凹凸を車輪が拾うと、車輪から大きく離れたローラは大きく上下動してしまうという問題がある。また、ローラが管理機の後方からはみ出ているので、管理機を傾けるとローラが作業通路や畝の法面と接するという課題について、ローラが持ち上がる昇降機構を備えているが、その都度持ち上げ、また、旋回後に戻す必要があることから、慣れない作業者にとっては昇降機構の作業が使い難いという問題がる。
そこで本発明は、白ネギの土寄せに適したネギ用培土器およびネギ専用管理機を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一つの態様に係る管理機に用いるネギ用培土器は、ロータリーとその後方に車輪を備え、前記ロータリー側を進行方向とする管理機に用いるネギ用培土器であって、法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラを備え、前記ローラは、前記ロータリーの後方の位置でかつ前記管理機の後方からはみ出ない位置に配設されることを特徴とする。
本発明の管理機に用いるネギ用培土器は、ローラがロータリーの後方にあるので、耕耘と土寄せが同時にできる。また、ローラは管理機の後方からはみ出ない位置に配設されるので、目を後方に向けることなく、土寄せの状況を確認することができる。また、ネギ用培土器は、管理機の車輪の近くにローラがあることで、作業通路の小さな凹凸によってもローラが大きく上下動することがない。また、ネギ用培土器は、次の畝に移るときに、管理機を傾けてもローラが作業通路や畝の法面と接しないため、管理機の傾斜角を大きくすることができ、旋回移動し易い。
なお、ローラは、ロータリーの後方の位置でかつ管理機の後方からはみ出さない位置に配設されることが重要であるが、ここで言う管理機の後方からはみ出さない位置とは、例えば、ローラの一部が管理機の後方からはみ出しているような場合であれば、上記の効果を奏することから、このようなローラの一部がはみ出しているような場合も含まれていることは当然である。
本発明の管理機に用いるネギ用培土器においては、前記ローラは、前記管理機の前記ロータリーの進行前方に備わった尾輪部に固着される保持部材に保持されることが好ましい。
通常、ネギに用いる管理機には耕耘の深さを調整するための尾輪部を備えている。その尾輪部には、耕耘の深さを調整するとともに、尾輪(前車輪と呼ばれたりもする)のシャフトを回動可能に軸支する長い支柱がある。これを利用すれば、多種の管理機に培土器を取り付けることができる。また、支柱はパイプ状であるので、挟む方法で培土器を容易に取り付けることができ、培土器を取り付けるために管理機に孔を明けたり、取付金具を溶接したりする加工作業の必要がない。
本発明の管理機に用いるネギ用培土器においては、前記保持部材は、前記尾輪部側から車輪側に延在するアームと、バネと、を備え、前記アームは、前記尾輪部側が回動可能に軸支され、前記車輪側で前記ローラを保持し、前記バネは、前記アームをネギの方向へ付勢することが好ましい。
このように、ローラはバネで付勢される長いアームに保持されて、土を押圧する構成である。そして、アームは進行方向側が回動可能に軸支されている。したがって、土の抗力が大きいとき、ローラは管理機側に逃げることができる。
本発明の管理機に用いるネギ用培土器においては、前記ローラの取り付け位置を進行の横方向に調整する幅調整部と、前記ローラの取り付け位置を上下方向に調整する上下調整部と、を備えることが好ましい。
これにより、ネギ用培土器は、幅が異なる畝や高さが異なる畝に適応することができる。また、上下調整部を備えているので、ネギの成長に応じて土寄せの高さを高くすることができる。また、ネギ用培土器は、異なる管理機に応じてローラの位置を調整することができる。
上記課題を解決するため、本発明の一つの態様に係るネギ専用管理機は、ロータリーとその後方に車輪を備え、ロータリー側を進行方向とし、培土器を備えるネギ専用管理機であって、前記培土器は、法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラを備え、前記ローラは、前記ロータリーの後方の位置でかつ前記ネギ専用管理機の後方からはみ出ない位置に配設されることを特徴とする。このような構成によって、白ネギの土寄せに適したネギ専用管理機を提供することができる。
(A)は本実施形態に係る培土器が取り付けられたネギ専用管理機の後方側からの斜視図であり、(B)はこの前方側からの斜視図である。 (A)は図1(A)の平面図であり、(B)は(A)の右側の側面図である。 図2(A)の正面図である。 (A)は本実施形態の培土器と、培土器が取り付けられる尾輪部を示す平面図であり、(B)はその側面図であり、(C)は底面図である。 (A)は図4(A)の正面図であり、(B)は背面図であり、(C)は、後方からの斜視図である。 (A)はローラの位置を調整する機構を示す前方からの斜視図であり、(B)はローラの他の取付方法を示す前方からの斜視図である。 本実施形態における培土器の試作品の撮像である。 (A)は培土器が取り付けられたネギ専用管理機における、ローラの位置変更を示す平面図であり、(B)はその右側面図であり、(C)は正面図である。 (A)は低い位置に取り付けられたローラと畝の位置関係を示す図であり、(B)は高い位置に取り付けられたローラと畝の位置関係を示す図である。 (A)は、本実施形態における管理機が段差で傾く状態を示す図であり、(B)は従来の管理機を示す図である。
以下、実施形態及び図面を参照にして本発明を実施するための形態を説明するが、以下に示す実施形態は、本発明をここに記載したものに限定することを意図するものではなく、本発明は特許請求の範囲に示した技術思想を逸脱することなく種々の変更を行ったものにも均しく適用し得るものである。なお、この明細書における説明のために用いられた各図面においては、各部材を図面上で認識可能な程度の大きさとするため、各部材毎に縮尺を異ならせて表示しており、必ずしも実際の寸法に比例して表示されているものではない。
[管理機]
図1~図3を用いて培土器100が取り付けられる管理機200を説明する。図1(A)は本実機形態における培土器100が取り付けられた管理機200の後方側からの斜視図であり、図1(B)はこの前方側からの斜視図である。また、図2(A)は図1(A)の平面図であり、(B)はその右側からの側面図であり、図3はその正面である。
この管理機200は、ネギ栽培における土寄せ作業で使用されるものであり、畝Rと畝Rとの間の作業通路を走行し、作業通路や法面の土を耕すとともに、その土を培土器100で畝Rに植えられているネギGOの根元に寄せる作業を行う。なお、この管理機200は、図1の矢印Aを進行方向として進む。
管理機200は、農作業機の一種であり、耕耘機とも呼ばれるものである。この管理機200は、市販のものであり、各メーカーから様々なものが販売されている。管理機200は、動力部201、ハンドル部202、ロータリー203、カバー部204、車輪205、尾輪部300を主な構成としている。
そして、ロータリー203によって作業通路の土や法面Sの土は耕耘される。また、尾輪部300は、ネギGOの土寄せに用いる管理機200には備わっているものであり、この尾輪部300によって耕耘の深さが調整される。具体的には、尾輪部300は、車輪である尾輪301と、尾輪301を回動可能に軸支する支柱302からなる。そして、支柱302の上端部にはハンドルがついており、このハンドルを回転させることにより支柱302内部の軸部分が伸縮し長さを調整でき、これにより耕耘の深さの調整が行われる。なお、尾輪部300の尾輪301については、前車輪と呼ばれることもあるが、耕耘の深さを調整するために用いる車輪であればこの尾輪部300に該当する。
[培土器]
図4~図7等を用いて培土器100の主要な構成を説明する。図4(A)は本実施形態の培土器100と、培土器100が取り付けられる尾輪部300(2点鎖線)を示す平面図であり、図4(B)はその右側面図であり、図4(C)は底面図であり、図5(A)は図4(A)の正面図であり、図5(B)はその背面図であり、図5(C)はその後方斜視図である。図6(A)はローラ1の位置を調整する機構を示す前方からの斜視図であり、図6(B)は他のローラ1の取付方法を示す斜視図である。図7は培土器100の試作品の撮像である。
培土器100は、図4(A)に示すように進行方向Aに対して左右対称になっている。培土器100は、進行方向Aに対して左右共通のローラ1と、左右一対のローラ1を尾輪部300に取り付けて保持するローラ保持部材2からなる。ローラ1は、ドラム11とドラム11を回転自在に軸支するローラ軸12(図1参照)からなる。
ローラ保持部材2は、左右共通のローラ取付金具21と、左右共通の縦アーム22と、左右の縦スライド部23と、左右の横スライド部24と、左右共通の横アーム25と、左右共通の垂直角調整金具26と、左水平角調整金具27Lと、右水平角調整金具27Rと、左右共通の付勢金具28と、左右共通の主軸29と、左右共通のスペーサ30と、左右共通の圧縮コイルバネ31と、シャーシ32と、後ろ取付金具33と、前取付金具34と、からなる。
また、この培土器100は、ローラ1の高さ方向を調整する上下調整部と、ローラ1の幅方向を調整する幅調整部と、ローラ1をネギGO側に付勢する機構を備えている。
次に、培土器100のこれらの構成について説明するが、右側の構成を中心に説明する。なお、左側の構成についても同様となっている。図4(B)、図5(C)、図6(A)の拡大図に示すように、ローラ取付金具21は、L字状の角型中空パイプの縦アーム22の一端にローラ1をボルトで連結する。横アーム25は角型中空パイプであり、縦スライド部23は縦アーム22を摺動する角型の筒であり、横スライド部24は横アーム25を摺動する角型の筒である。
図4(B)に示すように、縦スライド部23が略垂直になるように、縦スライド部23と横スライド部24は所定の角度(図4(B)で90度+θ。θは横アームの傾斜角である。)で溶接されている。
図2(B)に示すように、縦アーム22には複数の調整孔221が、縦スライド部23にも複数の調整孔231が設けられており、縦アーム22と縦スライド部23を貫通するピンをどの調整孔にするかによってローラ1の高さを調整することができる(第1の上下調整部)。
同様に、横アーム25も複数の調整孔251が、横スライド部24にも複数の調整孔241が設けられており、横アーム25と横スライド部24を貫通するピンをどの調整孔にするかによって横アーム25におけるローラ1の位置を調整することができる(第1の幅調整部)。
なお、このとき用いられるピンは、一端側が圧縮変形の突起で抜けないようになっており、他端側は抜け止めスナップピンで抜けないようになっている。また、図6(B)に示すように、ローラ1は、縦アーム22、縦スライド部23と横スライド部24を使用せずに、ローラ取付金具21で横アーム25に直接取り付けることもできる。
横アーム25は、車輪205から尾輪部300まで伸びる長い角材であり、車輪205側にローラ1を取り付ける複数の調整孔251が設けられ、尾輪部300側の端部は断面がコの字の垂直角調整金具26に嵌入され、2本のピンで保持されている。
図4(B)に示すように、垂直角調整金具26に設けられたピン用の調整孔は、左右1対(例えば、図4(B)の上拡大図の破線引き出し線を参照)の軸孔261と、左右2対(例えば、図3や図4(B)の上拡大図の実線と破線引き出し線を参照)の調整孔262がある。そして、1本のピンは軸孔261に差し込まれ、残りの1本のピンは2対の調整孔262のどの対を用いるかによって、横アーム25の傾斜角θを選択することができるようになっている(第2の上下調整部)。
なお、図6(A)は、手前側の横アーム25が異なる調整孔262(上側の調整孔262)を用いた例を示している(奥側は下側の調整孔を使用)。また、この選択に対応するために、縦スライド部23と横スライド部24の溶接の傾斜角は2種類(図4(B)の例と、図6(A)の例)準備してもよい。また、縦スライド部23と横スライド部24は溶接ではなく、傾斜角を調整できるような構造にしてもよい。
断面がコの字の付勢金具28は、シャーシ32の断面のコの字の外側に嵌合し、シャーシ32に対して回動する構成となっている。
右水平角調整金具27Rは、上向きの断面のコの字の開放部を上面に備え、付勢金具28の上面に接しながら付勢金具28と同軸で回動する構成となっている。そして、付勢金具28と右水平角調整金具27Rはピンで連結される。
付勢金具28には回動中心から異なる距離に上下2対の調整孔281が設けられている。また、右水平角調整金具27Rの平面部には付勢金具28の2対の調整孔281に対応した調整孔27R1が5つ設けられている。そして、どの対の調整孔でピンを連結するかによって(図4(c)の底面図の右拡大図の参照)、付勢金具28に対する右水平角調整金具27Rのコの字の開放部の向きを選択することができるようになっている(第2の幅調整部)。
そして断面がコの字の垂直角調整金具26は、右水平角調整金具27Rのコの字の開放部の内側に嵌合してボルト、ナットで螺着されている。また、垂直角調整金具26、右水平角調整金具27Rと付勢金具28は主軸29によってシャーシ32に回動可能に軸支される構成となっている。この主軸29は、スペーサ30が入ったボルト、ナットによって取り付けられている。
次に、ローラ1をネギGO側(畝R側)へ付勢する機構について説明する。圧縮コイルバネ31は、シャーシ32と付勢金具28の間に入れられ、座金が入ったピンと抜け止めスナップピンで保持されている。この圧縮コイルバネ31は、付勢金具28を図4(A)の平面図からみて、左回転方向に付勢する。
これにより、ピンで付勢金具28に連結された右水平角調整金具27Rも左回転方向に付勢され、右水平角調整金具27Rに取り付けられた垂直角調整金具26も左回転方向に付勢され、垂直角調整金具26に取り付けられた横アーム25が左回転方向に付勢されて、進行方向右側のローラ1が右側のネギGO(畝R)側に付勢されることとなる。
このように本実施形態の培土器100は、横アーム25をネギGO側に付勢することでローラ1を付勢する構成となっている。したがって、ローラ1には常に外向き(ネギGO側)の力が働くので、安定した力で土寄せを行うことができる。また、培土器100は、畝Rの法面に凹凸があってもその形状に追従しながら、安定した力で土寄せを行うことができる。また、培土器100は、ローラ1に無理な力が加わった場合に、ローラ1が内側に逃げることができるので、培土器100や管理機200へ必要以上の負荷が加わることがない。
なお、この横アーム25への付勢力は、右水平角調整金具27Rの5つの調整孔27R1や横スライド部24と横アーム25の複数の調整孔241、251の選択により調整することができる。また、圧縮コイルバネ31は抜け止めスナップピンの着脱で交換可能であり、異なるバネ定数の圧縮コイルバネ31に変更して横アーム25の付勢力を調整することもできる。また、シャーシ32の圧縮コイルバネ31の受け位置を変更可能にする機構を設けて、圧縮コイルバネ31の付勢力を調整できるようにしてもよい。
また、1つの圧縮コイルバネで左右2つのローラ1を同時に付勢する構成も可能ではある。ただし、このような構成の培土器は、一方のローラ1に過負荷が加わったときに、他方のローラ1へ干渉してしまうことになる。しかしながら、本実施形態の培土器100は、圧縮コイルバネ31がローラ1毎に独立しているので、他方のドラム1に干渉することはない。
なお、左側のローラ1も右側と同様な構成・方法でシャーシ32に取り付けられており、左側のローラ1は左側に付勢されている。
次に、培土器100の管理機200への取り付けについて説明する。後ろ取付金具33と前取付金具34はシャーシ32を管理機200に取り付けるための金具である。管理機200の尾輪部300には尾輪301を回動可能に軸支する支柱302があり、後ろ取付金具33と前取付金具34が、この支柱302を前後で挟んで、4組のボルト、ナットで螺着される。そして、更にこのボルトにシャーシ32が4つのナットで螺着される。
なお、前取付金具34を省略してシャーシ32を取り付けることも可能であるが、種々の部品を取り付けたシャーシ32は重たいので、本実施形態では前取付金具34を用いて、支柱302にシャーシを螺着する4つのボルトをセットする構成になっている。
ところで、通常、管理機200には耕耘の深さを調整するための尾輪部300を備えている。そして、尾輪部300には、尾輪301を回動可能に軸支する支柱302がある。本実施形態のように、この尾輪部300の支柱302を利用することで、多種の管理機に培土器100を取り付けることができる。また、支柱302はパイプ状であるので、本実施形態のように挟む方法により培土器100を容易に取り付けることができる。したがって、培土器100の取り付けのために、管理機200に取付孔を明けたり、取付金具を溶接したりする加工作業の必要がない。
図8(A)に示すように、管理機200に取り付けられた培土器100は、横アーム25の横方向の角度を水平角調整金具27R、27Lの調整孔27R1、27L1で調整することができ(第2の幅調整部)、また、ローラ1の横アーム25への取付位置を横スライド部24と横アーム25の調整孔241、251で調整することができるので(第1の幅調整部)、これらの幅調整部で種々の畝Rの幅に適応することができる。
また、図8Bのように、横アーム25の上下方向の角度を垂直角調整金具26の調整孔262で調整することができ(第2の上下統制部)、また、ローラ1の縦アーム22への取付位置を縦アーム22と縦スライド部23の調整孔221、231で調整することができるので(第1の上下調整部)、これらの上下調整部で種々の畝Rの高さ、また、ネギGOの生育に合わせてローラ1の高さの調整ができる(図9参照)。なお、本実施形態の培土器100のローラ1は略垂直であるが、法面Sの傾斜方向の角度でローラ1の角度を調整可能な機構を備えてもよい。
このように本実施形態の培土器100は、図9(A)、(B)に示すように、ローラ1が畝Rの全高さを土寄せするものではなく、畝Rの上部を土寄せするものであるために短く、管理機200の小さな動力で効率よく土寄せができる。
また、培土器100は、管理機200の尾輪部300に取り付けられ、長い横アーム25によって、尾輪部300から十分に離れた位置にローラ1が位置している。ローラ1が取付位置である尾輪部300に近いと、過負荷の際にローラ1の逃げが少なくなり、管理機200が進み難くなる。しかしながら、培土器100は、尾輪部300から十分に離れているので、過負荷の際ローラ1は逃げ易く、管理機200が進み易い。つまり、短いアームと長いアームとでは、ローラ1が同じ寸法を逃げるとき、長いアームの方がバネを動かすのに小さな角度変化となるので、軽い力で逃げることができる。したがって、土の抗力が大きいときに軽い力で逃げることができるので、管理機200が前進し易い。
なお、本実施形態では、培土器100は、管理機200の尾輪部300から後方に伸びる横アーム25によって、後方に向かって末広がりの八の字状の形状となっている。一方、培土器は、管理機200の後部側から前方に伸びる横アームによって、前方に向かって末広がりの逆八の字状の形状とすることもできる。しかしながら、このような形状は、土の抗力が大きいとき、横アームがネギGO側に動くことになり、ローラ1が逃げることができずに、管理機の前進が停止するおそれがあり、好ましくない。
また、ローラ1が管理機200の傾斜の支点となる車輪205の近傍に位置するので、作業通路の小さな凹凸で管理機200が振動しても、ローラ1の上下変動が抑えられ、ローラ1が安定した高さを保ちながら土寄せをすることができる。つまり、ローラ1が車輪205から離れていると、作業通路の小さな凹凸で管理機200が振動すると、ローラ1にはより大きな上下変動が生じてしまうことになるが、本実施形態においてはそのような振動が生じない。
また、ローラ1は、管理機200の後方からはみ出ない位置に配設されるので、作業時に目を後方に向けることなく、土寄せの状況を確認することができる。
また、ローラ1は、法面Sの上方に位置する短いローラ1で、かつ管理機200の後方からはみ出ない位置に配設されるので、旋回しながら次の畝Rに移るときに、管理機200の前方が持ち上がっても、ローラ1が作業通路や畝Rの法面Sと接しない。図10はこれを従来との比較で示す図であり、図10(A)は本実施形態の培土器100であり、図10(B)はローラが管理機の後方にはみ出る従来の培土器である。
また、本実施形態の培土器100は市販の管理機200に着脱可能であるので、新たに管理機200を購入しなくてもよく、安価である。しかしながら、本発明の管理機200は着脱可能な培土器100に限定するものではなく、培土器を備える管理機であって、この培土器が、法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラを備え、このローラが、ロータリーの後方の位置でかつ管理機の後方からはみ出ない位置に配設されたネギ専用管理機として実現することもできる。
100:培土器
1:ローラ
2:ローラ保持部材
21:ローラ取付金具
22:縦アーム
23:縦スライド部
24:横スライド部
25:横アーム
26:垂直角調整金具
27R、27L:水平角調整金具
28:付勢金具
31:圧縮コイルバネ
32:シャーシ
33:後ろ取付金具
34:前取付金具
200:管理機
300:尾輪部
301:尾輪
302:支柱
S:法面

Claims (5)

  1. ロータリーとその後方に車輪を備え、前記ロータリー側を進行方向とする管理機に用いるネギ用培土器であって、
    法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラを備え、
    前記ローラは、前記ロータリーの後方の位置でかつ前記管理機の後方からはみ出ない位置に配設されることを特徴とする管理機に用いるネギ用培土器。
  2. 前記ローラは、前記管理機の前記ロータリーの進行前方に備わった尾輪部に固着される保持部材に保持されることを特徴とする請求項1に記載の管理機に用いるネギ用培土器。
  3. 前記保持部材は、前記尾輪部側から車輪側に延在するアームと、バネと、を備え、
    前記アームは、前記尾輪部側が回動可能に軸支され、前記車輪側で前記ローラを保持し、
    前記バネは、前記アームをネギの方向へ付勢することを特徴する請求項2に記載の管理機に用いるネギ用培土器。
  4. 前記ローラの取り付け位置を進行の横方向に調整する幅調整部と、
    前記ローラの取り付け位置を上下方向に調整する上下調整部と、
    を備えることを特徴する請求項1に記載の管理機に用いるネギ用培土器。
  5. ロータリーとその後方に車輪を備え、ロータリー側を進行方向とし、培土器を備えるネギ専用管理機であって、
    前記培土器は、法面の上方に位置して土をネギ側に寄せるローラを備え、
    前記ローラは、前記ロータリーの後方の位置でかつ前記ネギ専用管理機の後方からはみ出ない位置に配設されることを特徴とするネギ専用管理機。
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