JP2022055324A - タイヤ加硫金型及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】トレッド部にサイプを成形するためのブレードを効率よく造形できるタイヤ加硫金型を提供する。【解決手段】タイヤ加硫金型は、タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリング1を備える。トレッドリング1は、トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部31が形成されたベース部3と、ベース部3に固定される少なくとも1つのピース4とを含み、ピース4は、トレッド部2の踏面を成形するための踏面成形面41と、トレッド部の踏面にサイプを形成するためのブレード42を有する。【選択図】 図2

Description

本開示は、タイヤ加硫金型に関する。
従来、金型母材上に、積層造形法により作成されたパターン成形物を組み付けて、タイヤ加硫金型を製造する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2014-162099号公報
しかしながら、トレッド部の成形面は、円弧状に形成され、成形面からタイヤ軸心に向かって溝を形成するための骨部が伸びている。このため、このような骨部を積層造形法により精度よく造形するためには、そのサポートを複雑に配する必要があり、サポートの造形及び除去に多大な手間と時間が費やされることとなり、金型の生産性の低下を将来している。特に、トレッド部にサイプを成形するためのブレードを積層により造形する場合、生産性の低下が顕在化する。
本開示は、以上のような実状に鑑み案出されたもので、トレッド部にサイプを成形するためのブレードを効率よく造形できるタイヤ加硫金型を提供することを主たる目的としている。
本開示は、タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、前記トレッドリングは、前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部が形成されたベース部と、前記ベース部に固定される少なくとも1つのピースとを含み、前記ピースは、前記トレッド部の踏面を成形するための踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードを有する。
本開示の前記タイヤ加硫金型では、前記トレッドリングは、前記複数の骨部が形成された前記ベース部と、前記ベース部に固定される前記ピースとを含み、前記ピースは、前記踏面成形面と、前記ブレードを有する。すなわち、前記トレッドリングの前記踏面成形面は、前記ピースによって分割されるため、前記ブレードの造形が効率よく行える。
タイヤの一実施形態を示すトレッド部の展開図である。 図1のトレッド部の形成するためのトレッドリングの構成を示す斜視図である。 図2のピースを拡大して示す斜視図である。 ベース部と1つのピースとによって構成されたセグメントを示す断面図である。 図4のピースの周方向の端部を拡大して示す断面図である。 図2のセグメントを示す断面図である。 図6のピースを拡大して示す断面図である。 図3のブレードを拡大して示す断面図である。 本開示の加硫金型の製造方法の工程を示すフローチャートである。 本開示のトレッドリングの別の実施形態の一部を拡大して示す斜視図である。 図10のピース及び溝部を示す斜視図である。 本開示の加硫金型の製造方法の別の実施形態の工程を示すフローチャートである。
以下、本開示の実施の一形態が図面に基づき説明される。
図1は、本実施形態のタイヤ加硫金型によって加硫成形されるタイヤのトレッド部100の周方向の一部を展開した図である。図1が示すように、本開示は複数の溝101によって区分されたブロック102内に多数のサイプ103が形成されるスタッドレスタイヤの加硫金型に好適であるが、ブロック102内に1つ以上のサイプ103が形成される他のタイヤにも適用可能である。
図2は、タイヤ加硫金型の一部を構成するトレッドリング1を示している。トレッドリング1は、タイヤのトレッド部を加硫成形する。本実施形態のトレッドリング1は、周方向で複数のセグメント2に分割されている。同図では、一つのセグメント2が描かれている。複数のセグメント2とサイドウォールを加硫成形するための一対のサイドリング(図示せず)等によってタイヤ加硫金型が構成される。
トレッドリング1は、セグメント2の本体を構成するベース部3と、ベース部3に固定される複数のピース4とを含んでいる。図2では、ピース4の1つが示されている。
ベース部3には、複数の骨部31が形成されている。骨部31は、トレッド部100に複数の溝101を成形するためにタイヤ半径方向の内方に突出している。ベース部3は、複数の骨部31と、複数の骨部31に囲まれた複数の凹部32を有している。各凹部32には、ピース4が装着される。トレッドリング1のベース部3には、少なくとも1つのピース4が装着されればよい。これにより、ベース部3にピース4が固定される。ピース4と周辺の骨部31とによって、トレッド部100に一つのブロック102及びその周辺の溝101が成形される。
図3は、ピース4を示している。ピース4は、トレッド部100の踏面104(図1参照)を成形するための踏面成形面41と、踏面104にサイプ103を形成するためのブレード42とを有している。本実施形態のブレード42は、トレッドリング1の軸方向及び半径方向に沿ってジグザグ状に形成されている。このようなブレード42によって、ブロック102内にジグザグ状のサイプ103が形成される。なお、ブレード42は、ストレート状に形成されていてもよい。
ピース4は、ベース部3に接着剤によって固着されている、のが望ましい。これにより、ピース4がベース部3に容易かつ強固に固着される。
ピース4は、ベース部3の凹部32に嵌合される底部43を有している。ブレード42は、底部43から起立して底部43と一体に形成されている。底部43のうち、ブレード42が形成される面は、踏面成形面41を構成する。踏面成形面41には、トレッドリング1の軸方向にのび、ブレード42と平行なまたは交差する突部が形成されていてもよい。突部は、底部43から起立して底部43と一体に形成される。突部は、ブレード42よりも低く形成される。突部によってトレッド部100の踏面104に浅細溝が形成される。
本開示のタイヤ加硫金型では、トレッドリング1は、複数の骨部31が形成されたベース部3と、ベース部3に固定されるピース4とを含み、ピース4は、踏面成形面41と、ブレード42とを有する。すなわち、トレッドリング1の踏面成形面41は、ピース4によって分割されるため、ブレード42の造形が効率よく行える。また、ブレード42の数、配置、形状の異なるピース4に交換することにより、サイプ103のデザイン変更が容易に行える。
ピース4は、ピース4を構成する材料がトレッドリング1の半径方向に積層された構造を有する、のが望ましい。このようなピース4は、積層造形法によって容易に造形可能である。ピース4を構成する材料としては、例えば、金属が望ましい。これにより、ブレード42の強度を容易に高めることが可能となる。この場合、底部43からトレッドリング1の軸芯に向かって半径方向に沿って、金属材料が積層されるのが望ましい。
図4は、ベース部3Zと1つのピース4Z(上記特許文献1におけるパターンモールドに相当)とによって構成されたセグメント2Zを示している。図5は、セグメント2Zを構成するピース4Zの周方向の端部を拡大して示している。図4、5では、断面を示すハッチングを省略している(図6~8においても同様である)。
図4、5に示されるように、ピース4Zの周方向の中央からトレッドリング1の軸芯に向かう半径方向を積層方向DZとすると、ピース4Zの周方向の両端部での積層方向DZは、トレッドリング1の軸芯に向かう半径方向DR(すなわち、ブレード42Zの高さ方向(サイプ103の深さ方向))から傾く。このようなピース4Zでは、ブレード42Zの造形が困難となる。また、ブレード42Zの造形にあたって、サポート45Zの造形が必要となり、多数のサイプ103が形成される冬用タイヤ(スタッドレスタイヤ)では、サポート45Zの除去が煩雑となる。また、隣り合うブレード42Zの間隔が小さくなるため、サポート45Zの除去が困難となる。
図6は、ベース部3と多数のピース4とによって構成されたセグメント2を示している。図7は、セグメント2の周方向の端部に位置するピース4を拡大して示している。図7に示されるように、多数に分割されたピース4では、周方向の両端部であっても、積層方向Dは、半径方向DRとほぼ一致する。従って、このようなピース4Zでは、ブレード42の造形が容易で、サポートの造形・除去が不要となり、加硫金型の生産性が向上する。
ブレード42は、少なくとも一部がトレッドリング1の半径方向に対して傾斜していてもよい。このようなブレード42によって、半径方向に対して傾斜するサイプ103が形成される。
図3にあっては、1つのピース4内で周方向の両端に位置するブレード42Eは、周方向の一方側に傾斜する第1傾斜部42aと、周方向の他方側に傾斜する第2傾斜部42bとを有している。第1傾斜部42aは、底部43からトレッドリング1の半径方向DRの内方に起立するように形成されている。第2傾斜部42bは、第1傾斜部42aの先端からトレッドリング1の半径方向DRの内方に連続して形成されている。第1傾斜部42a及び第2傾斜部42bによって、ブレード42Eは、半径方向DRに向かってジグザグ状に延びている。
また、1つのピース4内で周方向の両端以外に位置するブレード42Mは、第1傾斜部42aと、第2傾斜部42bと半径方向DRにのびる先端部42cとを有している。先端部42cは、第2傾斜部42bの先端からトレッドリング1の半径方向DRの内方に連続して形成されている。
図8は、ブレード42Mの第1傾斜部42aのトレッドリング1の半径方向DRに対する傾斜角θaの絶対値は、25゜以下が望ましい。一方、第2傾斜部42bのトレッドリング1の半径方向DRに対する傾斜角θbの絶対値は、25゜以下が望ましい。これにより、離型時のゴム欠けが抑制される。ブレード42Eの第1傾斜部42a及び第2傾斜部42bの傾斜角についても同様である。すなわち、ブレード42のトレッドリング1の半径方向DRに対する傾斜角の絶対値は、25゜以下が望ましい。
図9は、トレッドリング1を備えた加硫金型の製造方法の工程を示している。加硫金型の製造方法は、ベース部3を形成する第1工程S1と、ピース4を形成する第2工程S2と、ベース部3にピース4を固定する第3工程S3とを含んでいる。
第1工程S1では、ベース部3を形成する際に、その内周側に複数の骨部31及び凹部32が形成される。
第2工程S2では、ピース4を形成する際に、その外周側に底部43が、内周側に踏面成形面41及びブレード42が形成される。
第3工程S3では、ベース部3の凹部32にピース4の底部43が装着され、嵌合される。
本製造方法によれば、第2工程S2にて、ブレード42の造形が効率よく行える。また、第2工程S2でブレード42の数、配置、形状が異なるピース4を形成することにより、サイプ103のデザイン変更が容易に行える。
第2工程S2は、金属材料をピース4の厚さ方向に積層する工程を含む、のが望ましい。これにより、強固なブレード42が効率よく形成される。
図10は、他の実施形態のタイヤ加硫金型に適用されるトレッドリング1Aを示している。トレッドリング1Aのうち、以下で説明されてない部分については、上述したトレッドリング1の構成が採用されうる。
トレッドリング1Aは、トレッド部100に溝101を成形するための骨部31が形成されたベース部3Aと、ベース部3Aに固定される複数のピース4Aとを含んでいる。トレッドリング1Aのベース部3Aには、少なくとも1つのピース4Aが装着されればよい。
ベース部3Aは、トレッド部100の踏面104の一部を成形するための第1踏面成形面35と、複数の溝部36とを有している。第1踏面成形面35及び溝部36は、複数の骨部31に囲まれた凹部32に形成される。溝部36は、第1踏面成形面35からトレッドリング1Aの半径方向外側に陥没している。溝部36は、第1踏面成形面35からトレッドリング1Aの軸に垂直な方向に向かって、凹部32を切削することにより、容易に形成されうる。
溝部36には、ピース4Aが嵌め合わせられる。これにより、トレッドリング1Aのベース部3Aにピース4Aが装着される。溝部36の本数は、ベース部3Aに固定されるピース4Aの個数に対応する。
ピース4Aは、ベース部3Aに接着剤によって固着されている、のが望ましい。これにより、ピース4Aがベース部3Aに容易かつ強固に固着される。
図11は、ピース4Aを対応する溝部36と共に示している。
ピース4Aは、ベース部3の溝部36に嵌合される底部44を有している。ピース4Aは、トレッド部100の踏面104の一部を成形するための第2踏面成形面45と、トレッド部100の踏面104にサイプ103を形成するためのブレード46とを有している。ベース部3Aの第1踏面成形面35と、ピース4Aの第2踏面成形面45とによって、トレッド部100の踏面104が形成される。
ブレード46は、底部44から起立して底部44と一体に形成されている。底部44のうち、ブレード46が形成される面は、第2踏面成形面45を構成する。ブレード46の根元部は、フィレット状に丸められていてもよい。踏面104にサイプ103を形成することによるエッジ効果を考慮すると、丸め半径は、0.7mm以下に設定されるのが望ましい。
本実施形態のブレード46は、トレッドリング1の軸方向及び半径方向に沿ってジグザグ状に形成されている。このようなブレード46によって、ブロック102内にジグザグ状のサイプ103が形成される。なお、ブレード46は、ストレート状に形成されていてもよい。ブレード46の傾斜角は、ブレード42の傾斜角と同様である。
第2踏面成形面45には、トレッドリング1Aの軸方向にのび、ブレード46と平行なまたは交差する突部が形成されていてもよい。突部は、底部44から起立して底部44と一体に形成される。突部は、ブレード46よりも低く形成される。突部によってトレッド部100の踏面104に浅細溝が形成される。
トレッドリング1Aでは、ピース4Aが凹部32に形成された溝部36に装着されるように構成されているので、トレッドリング1のピース4に対して底部44の体積が容易に減少される。これにより、ピース4Aの造形時間が短縮され、トレッドリング1Aひいてはタイヤ加硫金型の製造に有する時間が短縮される。なお、トレッドリング1Aでは、ベース部3Aにピース4Aを嵌め込むための溝部36を形成する必要が生ずる。しかしながら、溝部36は機械加工(切削加工)によって容易に形成できるため、トレッドリング1Aの製造時間に大きな影響を及ぼすおそれがない。
ピース4Aは、ピース4Aを構成する材料がトレッドリング1Aの半径方向に積層された構造を有する、のが望ましい。トレッドリング1Aでは、上述したようにピース4Aの底部44の体積を抑制することにより、底部44での材料の積層時間が短縮され、トレッドリング1Aの製造時間が短縮される。
本実施形態の溝部36は、トレッドリング1Aの軸方向にのびている。これにより、トレッド部100に軸方向にのびるサイプ103が形成されることになる。このようなサイプ103は、スノータイヤ等におけるトラクション性能及び制動性能の向上に効果的に寄与する。
溝部36の幅Wは、1~4mmが望ましい。
溝部36の幅Wが1mm以上であることにより、溝部36を切削加工する工具の強度が容易に確保される。また、ピース4Aの幅も溝部36の幅と同等になるため、ピース4Aにジグザグ状のブレード46を容易に形成することが可能となる。
溝部36の幅Wが4mm以下であることにより、小型のピース4Aを採用することが可能となり、ピース4Aの造形時間が短縮される。
なお、ピース4Aが溝部36に嵌め込まれた後のピース4Aとベース部3Aとの隙間は0.03mm以下が望ましい。これにより、ピース4Aのがたつきが抑制される。また、上記隙間にゴムが流れ込んではみ出しゴムが生ずることが抑制され、タイヤの外観品質が向上する。
各ピース4Aには、一枚のブレード46が形成されている、換言すると、各ピース4Aは、ブレード46ごとに設けられるのが望ましい。これにより、ピース4Aのさらなる小型化が可能となる。また、加硫工程の離型時等においてブレード46が損傷した場合であっても、そのピース4Aのみを交換することにより、容易かつ低コストで修理可能となる。
さらにこの場合、隣り合うブレード46間の距離は2mm以上が望ましい。ブレード46間の距離が2mm以上であることにより、隣り合う溝部36間の距離も大きくなり、ベース部3Aの強度が容易に高められる。また、ベース部3Aへのピース4Aの装着が容易となる。
ピース4Aの長さLは、2~30mmが望ましい。ピース4Aの長さLが2mm以上であることにより、ピース4A(特にブレード46)の強度を容易に確保できる。ピース4Aの長さLが30mm以下であることにより、ピース4Aの熱歪による寸法の変化が抑制できる。
本トレッドリング1Aでは、ベース部3Aにピース4Aが嵌め込まれたとき、第1踏面成形面35と第2踏面成形面45とが滑らかに連続している。このようなトレッドリング1Aは、溝部36の深さと底部44の高さを一致させることにより、容易に実現でき、これにより、トレッド部100に滑らかに連続する踏面104を容易に形成することが可能となり、タイヤの外観品質が向上する。
図12は、トレッドリング1Aを備えた加硫金型の製造方法の工程を示している。加硫金型の製造方法は、溝部36を有するベース部3Aを形成する第1工程S1と、ピース4Aを形成する第2工程S2と、溝部36にピース4Aを固定する第3工程S3とを含んでいる。
第1工程S1では、ベース部3Aを形成する際に、その内周側に複数の骨部31、第1踏面成形面35及び溝部36が形成される。溝部36は、例えば、切削加工等により形成される。すなわち、第1工程S1は、第1踏面成形面35となる凹部32の一部を切削する工程を含んでいる。
第2工程S2では、ピース4Aを形成する際に、その外周側に底部44が、内周側に第2踏面成形面45及びブレード46が形成される。
第3工程S3では、ベース部3Aの溝部36にピース4Aの底部44が装着され、嵌合される。
本製造方法によれば、ピース4Aが容易に小型化されるので、第2工程S2にて、ブレード42の造形が効率よく行える。また、第2工程S2でブレード42の形状が異なるピース4を形成することにより、サイプ103のデザイン変更が容易に行える。
本製造方法においても、第2工程S2は、金属材料をピース4の厚さ方向に積層する工程を含む、のが望ましい。これにより、強固なブレード42が効率よく形成される。
以上、本開示のタイヤ加硫金型及びその製造方法が詳細に説明されたが、本開示は上記の具体的な実施形態に限定されることなく種々の態様に変更して実施される。
[付記]
本開示は以下の態様を含む。
[本開示1]
タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、
前記トレッドリングは、
前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部が形成されたベース部と、
前記ベース部に固定される少なくとも1つのピースとを含み、
前記ピースは、前記トレッド部の踏面を成形するための踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有する、
タイヤ加硫金型。
[本開示2]
前記ピースは、金属材料が前記トレッドリングの半径方向に積層された構造を有する、本開示1に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示3]
前記ベース部は、前記複数の骨部に囲まれた凹部を有し、
前記ピースは、前記凹部に嵌合される、本開示1又は2に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示4]
前記ブレードは、少なくとも一部が前記トレッドリングの半径方向に対して傾斜している、本開示1ないし3のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示5]
前記ブレードの前記トレッドリングの半径方向に対する傾斜角の絶対値は、25゜以下である、本開示4に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示6]
前記ベース部は、周方向に分割された複数のセグメントを含む、本開示1ないし5のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示7]
前記ピースは、前記ベース部に接着剤によって固着されている、本開示1ないし6のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示8]
前記タイヤは、スタッドレスタイヤである、本開示1ないし7のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示9]
タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、
前記トレッドリングは、
前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部が形成されたベース部と、
前記ベース部に固定される少なくとも1つのピースとを含み、
前記ベース部は、前記トレッド部の踏面の一部を成形するための第1踏面成形面と、前記第1踏面成形面から前記トレッドリングの半径方向外側に陥没する溝部とを有し、
前記ピースは、前記溝部に嵌め合わせられており、前記ピースは、前記トレッド部の前記踏面の一部を成形するための第2踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有する、
タイヤ加硫金型。
[本開示10]
前記溝部は、前記トレッドリングの軸方向にのびている、本開示9に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示11]
前記溝部の幅は、1~4mmである、本開示9または10に記載のタイヤ加硫金型。
[本開示12]
各ピースには、一枚の前記ブレードが形成されている、本開示9ないし11のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示13]
前記ピースの長さは、2~30mmである、本開示9ないし12のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示14]
前記第1踏面成形面と前記第2踏面成形面とが滑らかに連続している、本開示9ないし13のいずれかに記載のタイヤ加硫金型。
[本開示15]
タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えた加硫金型を製造する方法であって、
前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部を有するベース部を形成する第1工程と、
前記トレッド部の踏面を成形するための踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有するピースを形成する第2工程と、
前記ベース部に前記ピースを固定する第3工程とを含む、
加硫金型の製造方法。
[本開示16]
タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えた加硫金型を製造する方法であって、
前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部と、前記トレッド部の踏面の一部を成形するための第1踏面成形面と、前記第1踏面成形面から前記トレッドリングの半径方向外側に陥没する溝部とを有するベース部を形成する第1工程と、
前記トレッド部の前記踏面の一部を成形するための第2踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有するピースを形成する第2工程と、
前記溝部に前記ピースを嵌め合わせる第3工程とを含む、
加硫金型の製造方法。
[本開示17]
前記第2工程は、金属材料を前記ピースの厚さ方向に積層する工程を含む、本開示15または16に記載の加硫金型の製造方法。
1 トレッドリング
1A トレッドリング
2 セグメント
2Z セグメント
3 ベース部
3A ベース部
3Z ベース部
4 ピース
4A ピース
4Z ピース
31 骨部
32 凹部
35 第1踏面成形面
36 溝部
41 踏面成形面
42 ブレード
42E ブレード
42M ブレード
42Z ブレード
45 第2踏面成形面
46 ブレード
100 トレッド部
101 溝
103 サイプ
104 踏面
DR 半径方向
S1 第1工程
S2 第2工程
S3 第3工程
θa 傾斜角
θb 傾斜角

Claims (17)

  1. タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、
    前記トレッドリングは、
    前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部が形成されたベース部と、
    前記ベース部に固定される少なくとも1つのピースとを含み、
    前記ピースは、前記トレッド部の踏面を成形するための踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有する、
    タイヤ加硫金型。
  2. 前記ピースは、金属材料が前記トレッドリングの半径方向に積層された構造を有する、請求項1に記載のタイヤ加硫金型。
  3. 前記ベース部は、前記複数の骨部に囲まれた凹部を有し、
    前記ピースは、前記凹部に嵌合される、請求項1又は2に記載のタイヤ加硫金型。
  4. 前記ブレードは、少なくとも一部が前記トレッドリングの半径方向に対して傾斜している、請求項1ないし3のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  5. 前記ブレードの前記トレッドリングの半径方向に対する傾斜角の絶対値は、25゜以下である、請求項4に記載のタイヤ加硫金型。
  6. 前記ベース部は、周方向に分割された複数のセグメントを含む、請求項1ないし5のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  7. 前記ピースは、前記ベース部に接着剤によって固着されている、請求項1ないし6のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  8. 前記タイヤは、スタッドレスタイヤである、請求項1ないし7のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  9. タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えたタイヤ加硫金型であって、
    前記トレッドリングは、
    前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部が形成されたベース部と、
    前記ベース部に固定される少なくとも1つのピースとを含み、
    前記ベース部は、前記トレッド部の踏面の一部を成形するための第1踏面成形面と、前記第1踏面成形面から前記トレッドリングの半径方向外側に陥没する溝部とを有し、
    前記ピースは、前記溝部に嵌め合わせられており、前記ピースは、前記トレッド部の前記踏面の一部を成形するための第2踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有する、
    タイヤ加硫金型。
  10. 前記溝部は、前記トレッドリングの軸方向にのびている、請求項9に記載のタイヤ加硫金型。
  11. 前記溝部の幅は、1~4mmである、請求項9または10に記載のタイヤ加硫金型。
  12. 各ピースには、一枚の前記ブレードが形成されている、請求項9ないし11のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  13. 前記ピースの長さは、2~30mmである、請求項9ないし12のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  14. 前記第1踏面成形面と前記第2踏面成形面とが滑らかに連続している、請求項9ないし13のいずれか1項に記載のタイヤ加硫金型。
  15. タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えた加硫金型を製造する方法であって、
    前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部を有するベース部を形成する第1工程と、
    前記トレッド部の踏面を成形するための踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有するピースを形成する第2工程と、
    前記ベース部に前記ピースを固定する第3工程とを含む、
    加硫金型の製造方法。
  16. タイヤのトレッド部を加硫成形するためのトレッドリングを備えた加硫金型を製造する方法であって、
    前記トレッド部に複数の溝を成形するための複数の骨部と、前記トレッド部の踏面の一部を成形するための第1踏面成形面と、前記第1踏面成形面から前記トレッドリングの半径方向外側に陥没する溝部とを有するベース部を形成する第1工程と、
    前記トレッド部の前記踏面の一部を成形するための第2踏面成形面と、前記トレッド部の前記踏面にサイプを形成するためのブレードとを有するピースを形成する第2工程と、
    前記溝部に前記ピースを嵌め合わせる第3工程とを含む、
    加硫金型の製造方法。
  17. 前記第2工程は、金属材料を前記ピースの厚さ方向に積層する工程を含む、請求項15または16に記載の加硫金型の製造方法。
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