JP2022054488A - マットレス、及びクッション体製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用者の身体各部に対応して硬度を適切に設定したマットレス、及びマットレスその他に用いるクッション体製造方法を提供すること。【解決手段】マットレス1は、厚み方向に所定の厚さを有し、長手方向及び幅方向に広がる表面が形成され、樹脂発泡体よりなる略直方体状である。一方の表面において、長手方向に沿う方向に凸部2と凹部3とが交互に並んで複数の列Rが形成される。幅方向に沿う方向に凸部2と凹部3とが交互に並んで複数の行Lが形成される。凸部2及び凹部3の下側は支持層6が形成される。凸部2は、厚み方向の上側に突出する頂部8を有し、凹部3の最も凹んだ部分であって凸部2に隣接する底部4から頂部8に向かって傾斜して形成される。凸部2は、頂部8を二つ以上有するものを含み、凸部2の種類は、頂部8の数により種類分けされてなり、凸部2の種類が複数種類からなる。【選択図】図1

Description

本発明は、使用者の身体各部に応じて体圧を分散するマットレス、及びマットレスその他に用いるクッション体製造方法に関する。
従来、使用者の身体各部の体圧を適切に分散させた状態で使用者を支持するマットレスが提案されている。例えば、特許文献1のマットレスによれば、長さ方向及び幅方向において均一厚さの樹脂発泡体よりなる基体の表面に、幅方向に延びる複数の溝を長さ方向に沿って配列形成する。複数の溝の深さ及び配列ピッチを変更設定することにより、長さ方向において使用者の身体各部に対応する硬度が異なった複数のゾーンを形成する。特に、使用者の肩部及び骨盤部に対応するゾーンにおいては溝配列ピッチを狭く設定し、同ゾーンを他のゾーンよりも柔軟性が高くなるように形成するものである。
また、特許文献2の寝具用マットレスは、同一素材の軟質ウレタンフォームよりプロファイル加工によって成形された一体物の寝具用マットである。これは、マットの長手方向に関して区分された頭部、腰部および脚部に対応する3つの部位について、外形がそれぞれ異なる三次元曲面の凹凸面をマット表面に形成することにより、3つの部位の硬度を各々異なるものとする。好ましくは頭部、腰部および脚部に対応する3つの部位についての硬度比を1.0~2.0:1.1~3.0:1.0の比率の範囲内にするものである。
これらによれば、ヒトの頭部、腰部および脚部に対応したゾーンを形成し、各体圧に応じて適切に支持することができ、しかも通気性にも優れて、良い寝心地が得られる。
特開2007-61295号公報 特開平10-272036号公報
しかしながら、特許文献1に示す従来例では、溝の深さ及び配列ピッチを設定変更することによって硬度を異ならせるが、細かな硬度差を形成することが難しいという課題があった。基体の表面は複数の溝が形成されるのみなので、溝と溝との間は平坦な面であり、使用者が寝返りをうつ際に力が必要となるという課題があった。
また、特許文献2に示す従来例では、三次元曲面の凹凸面をマット表面に形成するため表面の凹凸形状が限定的であり、形成できる形状の種類に限界があった。
本発明の目的は、従来の課題を解決すべくなされたものであり、使用者の身体各部に対応して硬度を適切に設定したマットレス、及びクッション体製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第一の態様に係るマットレスは、厚み方向に所定の厚さを有し、長手方向及び幅方向に広がる表面が形成され、樹脂発泡体よりなる略直方体状のマットレス(1)であって、一方の表面において、前記長手方向に沿う方向に凸部(2)と凹部(3)とが交互に並んで複数の列(R)が形成され、前記幅方向に沿う方向に前記凸部と前記凹部とが交互に並んで複数の行(L)が形成され、前記厚み方向において、一方の表面の側を上側、反対側を下側とし、前記凸部及び前記凹部の下側は支持層(6)が形成され、前記凸部は、前記厚み方向の上側に突出する頂部(8)を有し、前記凹部の最も凹んだ部分であって該凸部に隣接する底部(4)から前記頂部に向かって傾斜して形成され、前記凸部は、前記頂部を二つ以上有するものを含み、前記凸部の種類は、前記頂部の数により種類分けされてなり、前記凸部の種類が複数種類からなる。
これによれば、マットレスは凸部と凹部とが交互に並んで列と行が形成され、凸部は頂部を二つ以上含んだ複数種類からなる。すなわち、長手方向及び幅方向に並んで形成される凸部は、頂部を二つ以上有するものを含み、頂部の数が異なる凸部で構成されるので、多種類の表面形状を形成でき、硬度を調整することができる。よって、マットレスは使用者の身体部位の体圧の違いに応じてフレキシブルに硬度を設定することができる。また、一方の表面において、列は、長手方向に沿う方向に頂部を二つ以上有する凸部と凹部とが交互に並んで形成される。使用者が寝返りを打つ際に、凹部は、寝返りを伴う身体の軸の回転を誘引し、凸部の斜面は、圧縮されつつ斜面に交差する方向に反発力が発生して、身体を保持する。よって、身体の軸の回転力を補助することができる。
また、前記マットレスは、前記頂部の数が異なる種類を複数含む前記凸部において、前記凸部における前記頂部と対向する底辺長さ(10)は、前記頂部の数が少ない前記凸部ほど短くてもよい。この場合、凸部の種類に対応する底辺長さの違いによって、それぞれに異なる硬度と硬度特性を有することができる。
また、前記マットレスは、少なくとも一方の表面において、前記凸部と前記凹部とが互いに前記長手方向及び前記幅方向にずれて千鳥配置となるよう配置されてもよい。
この場合、マットレスの表面は、凸部と凹部とが長手方向及び幅方向にずれて千鳥配置となるので、各ゾーン内において略均等な硬度を形成できる。また、列は、長手方向に沿う方向に凸部と凹部とが交互に並んで形成され、かつ、行は、幅方向に沿う方向に凸部と凹部とが交互に並んで形成される。使用者が寝返りを打つ際は、身体の軸が凹部によって寝返りを伴う回転を誘引され、幅方向において凹部に隣接する凸部の斜面が圧縮されつつ、さらに斜面に交差する方向に反発力が発生して身体を保持する。よって、身体の軸の回転力を補助することができるので、使用者は容易に寝返りを打つことができる。
また、前記マットレスは、前記幅方向において、前記凸部が前記凹部に隣接し、前記凸部と前記凹部は、前記長手方向と平行な線であって前記頂部の先端と前記底部との間の中心を通る第一仮想線(13a)に対して対称形状でもよい。
この場合、長手方向において、凸部と凹部とが第一仮想線に対して対称形状に形成されるので、体圧を分散して支えることができる。また、凸部と凹部とが第一仮想線に対して対称形状なので、特定の加工法において一枚のシート材から同一形状の二つのマットレスを形成することができる。よって、体圧分散性を維持しつつ、生産効率の向上と、材料費節減が可能となる。
また、前記マットレスは、前記長手方向において複数のゾーン(Z)に区分され、前記長手方向において、隣接する前記ゾーンにおける前記凸部の種類は互いに異なってもよい。この場合、マットレスは隣接するゾーンの凸部が異なる種類の組合せによって構成されるので、多種類の表面形状を形成でき、ゾーン毎の硬度を調整することができる。よって、マットレスは使用者の身体部位の体圧の違いに応じてゾーン毎にフレキシブルに硬度を調整することができる。
また、前記マットレスは、それぞれの前記ゾーンにおける前記凸部の種類は、前記頂部を一つ有する第一凸部(2a)と、前記頂部を二つ有する第二凸部(2b)と、前記頂部を三つ有する第三凸部(2c)の三つの種類のうちの少なくとも二つの種類を含んでもよい。この場合、凸部は頂部の数が一つから三つまでのうちの二種類を含むので、使用者の体圧をゾーン毎の硬度特性に応じて支えることができる。
また、前記マットレスは、それぞれの前記ゾーンとの境界のいずれかには、さらに前記第一凸部が含まれる行が形成されてもよい。この場合、第一凸部が含まれる行が形成されるゾーンとの境界は、硬度の急激な変移を緩衝し、体圧を分散することができる。
また、前記マットレスは、少なくとも一部の前記行において、前記凸部と、前記頂部の高さが前記凸部よりも低い特定凸部(2d)とが、前記凹部を挟んで隣り合い、前記凸部と前記特定凸部とによって順次高低が繰り返される高低パターン(H)が形成されてもよい。
この場合、少なくとも一部の行において凸部と特定凸部とが隣り合って高低パターンが形成されるので、寝返りしやすい。使用者が寝返りを打つ際は、身体の軸が凹部に加えてさらに特定凸部とによって寝返りを伴う回転を誘引される。さらに、幅方向において凹部を挟んで特定凸部に隣り合う凸部の斜面が圧縮されつつ、斜面に直交する方向に反発力が発生して身体を保持する。よって、身体の軸の回転力を補助することができるので、使用者はより容易に寝返りを打つことができる。
また、前記マットレスは、前記凸部の種類に、前記第三凸部が含まれる場合にあっては、前記長手方向に形成される前記第三凸部のいずれかにおいて、前記凸部と、前記頂部の高さが前記凸部よりも低い特定凸部(2d)とが、前記凹部を挟んで隣り合い、前記凸部と前記特定凸部とによって順次高低が繰り返される高低パターンが形成されてもよい。この場合、第三凸部に高低パターン(H)が形成され、幅方向からの体圧により強く反発するので、使用者はより寝返りをしやすくなる。
本発明の第二の態様に係るクッション体製造方法は、厚み方向に所定の厚さを有し、一方の表面において、凸部と凹部とが交互に並び、前記凸部は、前記厚み方向の上側に突出する頂部を有し、前記凹部の最も凹んだ部分であって該凸部に隣接する底部から前記頂部に向かって傾斜して形成され、前記凸部は、前記頂部を二つ以上有するものを含み、前記凸部の種類は、前記頂部の数により種類分けされてなり、前記凸部の種類が複数種類からなるクッション体の製造方法であって、複数枚のディスク(21)を軸線方向に重合して、軸線(C)を回転中心に回転可能としたローラ(22)と、前記クッション体の材料であるシート材を切断する切断手段(24)を使用し、前記ディスクは、外周面に複数のローラ凸部(26)とローラ凹部(27)を円周方向に沿って交互に配列形成し、前記ローラによって、前記ローラ凸部と前記ローラ凹部が互い違いに対応するように平行に配設したローラ対(23)を形成し、前記ローラは、軸線方向において複数枚の前記ディスクを軸線方向に重合することにより、前記クッション体における前記凸部の種類に対応して複数種類使用し、前記ローラ対の間に前記シート材を挿入し、前記ローラ凸部と前記ローラ凹部との間で圧縮しながら一方向に送り、前記シート材の送り出し側の前記ローラ対の間において、弾性復元前の前記シート材を前記切断手段により切断分離して、前記頂部の数が異なる種類を含む前記凸部、及び前記凹部を該シート材の切断面側に形成する。
これによれば、シート材を幅方向に沿ってローラ対の間に挿入すると、ローラに対応する部分に凸部と凹部とが順次並んで行が形成できる。シート材の厚み方向において、切断手段を挟んで対称形状のクッション体が同時に二つ形成される。よって、頂部の数が異なる種類を含む凸部、及び凹部をシート材の切断面側に形成するクッション体を製造することができる。また、シート材の廃棄する部分が極力少なくなる。
第一実施形態のマットレス1aを示した斜視図である。 第一実施形態のマットレス1aを厚み方向の上側から見た平面図である。 マットレス1a(1bを含む)の凸部2と凹部3を示した斜視図であり、(a)は第一凸部2aと第一凹部3aを示し、(b)は第二凸部2bと第二凹部3bを示し、(c)は第三凸部2cと第三凹部3cを示す。 図2(図9を含む)における部分拡大図であり、(a)はA1の拡大図であり、(b)はA2の拡大図であり、(c)はA3の拡大図である。 図4において、凸部2と凹部3とを列Rの方向に切断した断面図であり、(a)は断面S2-S2を示す断面図であり、(b)は断面S3-S3を示す断面図であり、(c)は断面S4-S4を示す断面図である。 図4において、凸部2と凹部3とを行Lの方向に切断した断面図であり、(a)は断面S5-S5を示す断面図であり、(b)は断面S6-S6を示す断面図であり、(c)は断面S7-S7を示す断面図である。 図2における断面S1-S1を示す断面図である。 第二実施形態のマットレス1bを示した斜視図である。 第二実施形態のマットレス1bを厚み方向の上側から見た平面図である。 図9における断面S8-S8を示す断面図である。 図9において、高低パターンHに該当する第三凸部2cと第三凹部3cを行Lに沿って切断した断面S9-S9を示す部分断面図であり、(a)は高低パターンHを有する凸部2の構成を示し、(b)は使用者が一方に寝返りしたときの状態を示し、(c)は使用者が他方に寝返りしたときの状態を示す。 クッション体製造装置20を示した図であって、軸線方向に対して交差する方向に切断したときの断面図である。
以下、図面を参照し、本発明を具現化したマットレス1、及びクッション体製造方法を説明する。参照する図面は、本発明が採用しうる技術的特徴を説明するために用いられるものである。図面に記載されている装置の構成は、それのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例である。
<マットレス1共通の構成>
図1から図10までを参照して、本発明の第一の態様に係るマットレス1に共通の構成を説明する。マットレス1は、厚み方向に所定の厚さを有し、長手方向及び幅方向に広がる表面が形成され、樹脂発泡体よりなる略直方体状である。図1、図2、図8、及び図9に示すように、一方の表面において、長手方向に沿う方向に凸部2と凹部3とが交互に並んで複数の列Rが形成される。また、幅方向に沿う方向に凸部2と凹部3とが交互に並んで複数の行Lが形成される。
図5及び図6に示すように、厚み方向において、一方の表面の側を上側、反対側を下側とし、凸部2及び凹部3の下側は支持層6が形成される。凸部2は、厚み方向の上側に突出する頂部8を有し、凹部3の最も凹んだ部分であって凸部2に隣接する底部4から頂部8に向かって傾斜して形成される。ここで、底部4とは、図5等に示すように凹部3のうち、厚み方向において最も凹んだ部分を示す。凸部2は、頂部8を二つ以上有するものを含み、凸部2の種類は、頂部8の数により種類分けされてなり、凸部2の種類が複数種類からなる。
図5及び図6に示すように、厚み方向において、それぞれの凸部2の頂部8の上側先端部と底部4との距離を凸部高さ12とする。それぞれの凸部高さ12は、第一凸部2aが凸部高さ12a、第二凸部2bが凸部高さ12b、第三凸部2cが凸部高さ12cである。
図5を参照して、凸部2における頂部8を説明する。凸部2において、頂部8が一つの場合と複数の場合との違いを説明する。頂部8は凸部2の厚み方向の上側に突出するが、図5(a)に示すように、頂部8(8a)が一つの場合は突出する先端部から下側に向かって形成される斜面がそのまま底部4に達する。
図5(b)、及び図5(c)に示すように、頂部8(8b、8c)が複数の場合は、隣接する頂部8との間で双方の先端部から下側に向かって形成される斜面が底部4よりも上側でつながって、底部4には至らず浅い谷である凹み8dが形成される。すなわち、頂部8は、底部4を経由することなく連続して形成される。凹み8dの深さ8eは、凸部高さ12(12b、12c)よりも浅く、かつ、凹みが認識できる程度であればよい。さらには、凹み8dの深さ8eは、凸部高さ12の1/10以上であり、かつ、凸部高さ12の1/2以下がより望ましい。
次に、図4から図6までを参照して、凸部2の詳細を説明する。頂部8の数が異なる種類を複数含む凸部2において、凸部2における頂部8と対向する底辺長さ10は、頂部8の数が少ない凸部2ほど短い。詳細に説明すると、図3等に示す例では、第二凸部2bにおける頂部8(8b)は、列Rの方向に並んで形成される。第三凸部2cにおける頂部8(8c)は、列Rの方向に並んで形成される。図5は、各凸部2と各凹部3とを、列Rの方向において切断したときの断面図である。図5に示すように、長手方向において、凸部2における頂部8と対向する底辺10は、第一凸部2aの底辺長さ10aが、第二凸部2bの底辺長さ10bよりも短い。第二凸部2bの底辺長さ10bが、第三凸部2cの底辺長さ10cよりも短い。
なお、図5に示すように、底辺10は、凸部2を略三角形状、又は略台形形状としたときに、頂部8に対向する辺を示す。底辺10の長さは、凸部2に隣接して形成される凹部3において最も凹んだ底部4の先端部どうしを長手方向に結んだ長さを示す。
また、第一凸部2aの支持層6である第一支持層6aの厚さ9aは、第二凸部2bの支持層6である第二支持層6bの厚さ9bよりも厚い。第二支持層6bの厚さ9bは、第三凸部2cの支持層6である第三支持層6cの厚さ9cよりも厚い。支持層6の厚さ9は、厚み方向において各凸部2が形成される側とは反対側の下側の面と、各凸部2に隣接する凹部3において最も凹んだ底部4の先端部とを結んだ長さを示す。
また、図6は各凸部における幅方向に沿う方向である行Lの方向において、図5と同様の関係を示す。幅方向において、凸部2における頂部8と対向する底辺11は、第一凸部2aの底辺長さ11aが、第二凸部2bの底辺長さ11bよりも短い。第二凸部2bの底辺長さ11bが、第三凸部2cの底辺長さ11cよりも短い。ここで、底辺11の長さは、凸部2に隣接する凹部3における底部4の先端部どうしを幅方向に結んだときの長さである。
図5に示した各部の寸法を例示すると、例えば、マットレス全体の厚みを80mmとし、第一支持層6aが50mmの場合、第二支持層6bが45mm、第三支持層6cが40mmである。また、底辺長さ10aが50mmの場合、底辺長さ10bは78mm、底辺長さ10cは、105mmである。これらの場合、それぞれの凸部2における圧縮時の測定荷重は以下であった。マットレス1の厚み方向に25%圧縮させたときの荷重は、第一凸部2aでは4.6N、第二凸部2bでは7.3N、第三凸部2cでは11.5Nであった。マットレス1の厚み方向に40%圧縮させたときの荷重は、第一凸部2aでは17.9N、第二凸部2bでは12.5N、第三凸部2cでは19.3Nであった。試験方法及び試験条件は、JISK6400-2に準拠する。40%圧縮させたときの荷重はA法、25%圧縮させたときの荷重はD法に準拠する。具体的な試験片は、一辺が380mmの正方形とし、凸部2は試験対象の一つのみとし、他の凸部2を支持層6までカットしたものを用意した。この試験片を、直径200mmの円盤である加圧板で、JISK6400-2に準拠して試験を行った。
ここで、第一凸部2aの荷重が第二凸部2bよりも大きいのは、約40%圧縮させた状態ではすでに第一支持層6aの領域まで達しており、第一凸部2aそのものの荷重ではなく第一支持層6aの荷重を測定したことになるからである。第二凸部2b及び第三凸部2cは、約40%圧縮させた状態では、まだ各支持層6には達していない。これらの測定値は一例であり、使用するシート材25の材質等により測定値は異なる。
これらの実験結果から、第一凸部2aから第三凸部2cまでを比較したときに、初期の沈み込み状態(25%圧縮)では以下の特性差がある。第一凸部2aは、使用者が最初に接触したときの反発力が最も小さい。低圧縮時には、反発力が小さいためにいわゆる初期のタッチがやわらかく、身体に対してソフトな感触を与える。逆に、第三凸部2cは、使用者が最初に接触したときの反発力が最も大きい。よって、第三凸部2cは、身体の体圧が大きい部位に適する。第二凸部2bは、第一凸部2aと第三凸部2cとの中間的な性質である。これは、長手方向における底辺10の長さの差によって生じる特性差である。加えて、頂部8の数の差によって生じる特性差でもある。
また、第一凸部2aから第三凸部2cまでを比較したときに別の特性差を有する。使用者が使用するときに、体圧が加えられて沈み込んだ状態(40%圧縮)では以下の特性がある。第一凸部2aは、第一支持層6aの厚みが厚いため反発力が強く、身体をサポートしてマットレス1全体の剛性を維持する。第三凸部2cは、第三支持層6cの厚みと第三凸部2cとの相乗効果によって反発力が最も大きいので、より身体をサポートしてマットレス1全体の剛性に寄与する。よって、マットレス1の端部である第一ゾーンZ1及び第七ゾーンZ7に適する。第二凸部2bは、三つの種類の中ではもっとも反発力が小さい。身体が沈み込んだ状態でも一定程度の柔らかいタッチが維持されるので、腰部と太もも部、或いは肩部と脹ら脛部に対応するゾーンZに配置すると、寝返りの初期の圧縮回転を容易にする要因となり得る。
次に、図1から図4まで、及び図8、図9を参照して、凸部2と凹部3との位置関係を説明する。マットレス1は、少なくとも一方の表面において、凸部2と凹部3とが互いに長手方向及び幅方向にずれて千鳥配置となるよう配置される。
図1等に示すように、幅方向に形成される行Lは、一つの行Lにおいて同一の種類の凸部2と凹部3とが交互に並んで形成される。マットレス1の少なくとも一方の表面は、列R及び行Lの双方において、凸部2と凹部3とが交互に配置され、凸部2の長手方向及び幅方向に隣接する位置には凹部3が形成され、凹部3の長手方向及び幅方向に隣接する位置には凸部2が形成される。
図1等に示すように、マットレス1は、長手方向において複数のゾーンZ(Z1~Z7)に区分される。長手方向において、隣接するゾーンZにおける凸部2の種類は互いに異なる。
図1から図10までに示すように、それぞれのゾーンZにおける凸部2の種類は、頂部8(8a)を一つ有する第一凸部2aと、頂部8(8b)を二つ有する第二凸部2bと、頂部8(8c)を三つ有する第三凸部2cの三つの種類のうちの少なくとも二つの種類を含む。
凸部2は、少なくとも頂部8を二つ以上連続して底部4を経由することなく形成された凸部2が含まれている。図1、図5には、頂部8が長手方向に連続して形成された凸部2が示されているが、凸部2は頂部8がマットレス1の幅方向に連続して形成されてもよい。
次に、図1から図10までを参照して、凹部3について説明する。凹部3は、底部4を二つ以上有するものを含み、凹部3の種類は、凸部2の種類に対応して、底部4の数により種類分けされてなり、凹部3の種類が複数種類からなる。底部4は、頂部8を経由することなく連続して形成される。具体的には、凹部3は、第一凹部3aと第二凹部3bと第三凹部3cの三つの種類のうちの少なくとも二つの種類を含む。図5等に示すように、長手方向の少なくとも一方において、第一凹部3aは第一凸部2aに隣接し、第二凹部3bは第二凸部2bに隣接し、第三凹部3cは第三凸部2cに隣接する。長手方向において、第二凹部3bは底部4b(4)を二つ有し、第三凹部3cは底部4c(4)を三つ有する。底部4bと底部4cは、いずれも頂部8を経由することなく連続して形成される。
また、長手方向において、隣接するゾーンZ(Z1~Z7)における凸部2の種類は互いに異なる。各ゾーンZにおいてどの種類の凸部2を選択するかは、使用者の身体各部において受けるべき体圧に応じて選択される。
図1等に示すように、列Rは長手方向に沿って形成され、一つの列Rに複数種類の凸部2と凹部3が含まれる。図3に示すように、凸部2及び凹部3は三つの種類があり、一つの列Rにこのうちの少なくとも二つの種類が含まれる。後述するマットレス1a、マットレス1bは、いずれも凸部2及び凹部3の三つの種類が含まれる例を示しているが、二つの種類で構成されてもよい。凸部2は、少なくとも頂部8を二つ以上(連続して)形成された凸部2が含まれる。
図3(a)は、第一凸部2aを示し、厚み方向の上側に一つの頂部8(8a)が形成されている。図3(b)は、第二凸部2bを示し、厚み方向の上側に二つの頂部8(8b)が連続して底部4を経由することなく形成されている。図3(c)は、第三凸部2cを示し、厚み方向の上側に三つの頂部8(8c)が連続して底部4を経由することなく形成されている。詳細は後述するが、図1等に示すように、隣接するゾーンZにおいて、凸部2は三つの種類のうち互いに異なる種類のものが形成されている。
図3、図5及び図6に示すように、頂部8は凸部2における厚み方向の上側に突出した部分を示す。図3(a)に示すように、第一凸部2aは頂部8が一体的に形成されている。図3(b)、図3(c)、図5(b)、及び図5(c)に示すように、第二凸部2b及び第三凸部2cにおける頂部8は、厚み方向の上側に部分的に突出し、頂部8と頂部8の間(例えば頂部8bと頂部8bの間)は凹み8dが形成されている。図3等には、凸部2と頂部8との境界線及び、頂部8内の異なる向きを持った面との境界線を模式的に稜線で表示したが、実際には稜線が不明瞭な場合がある。図1等に示すように、ゾーンZは例としてZ1~Z7の七つの場合を示すが、七つに限定するものではなく任意の数のゾーンZを形成することができる。
なお、凸部2は第一凸部2aから第三凸部2cまでが以下の関係でもよい。図5及び図6において、厚み方向における凸部高さ12と支持層6の厚さ9とを加えた高さは、第三凸部2cが第二凸部2bより高く、第二凸部2bが第一凸部2aより高くてもよい。あわせて、凸部高さ12に相当する凹部3の深さは、第三凹部3cが第二凹部3bより深く、第二凹部3bが第一凹部3aより深くてもよい。この場合、マットレス1は、ゾーンZ毎に凹凸の高さが異なって形成される。
<マットレス1共通の効果>
以上説明したように、マットレス1共通の構成は、以下の課題を解決し、その効果を奏する。従来のマットレスは、溝の深さ及び配列ピッチを設定変更することによって硬度を異ならせるものがあったが、細かな硬度差を形成することが難しいという課題があった。基体の表面は複数の溝が形成されるのみなので、溝と溝との間は平坦な面で、その平坦面を厚み方向に反発させることができても、使用者が寝返りをうつ際に身体を回転させる力が必要となるという課題があった。また、他の従来のマットレスでは、三次元曲面の凹凸面をマット表面に形成するものがあったが、表面の凹凸形状が限定的であり、形成できる形状の種類に限界があった。マットレス1はこれらの課題を解決するものである。
図1等に示すように、マットレス1は、凸部2と凹部3とが交互に並んで列Rが形成され、凸部2は頂部8を二つ以上含んだ複数種類からなる。すなわち、長手方向及び幅方向に並んで形成される凸部2は、頂部8を二つ以上有するものを含み、頂部8の数が異なる凸部2で構成されるので、多種類の表面形状を形成でき、硬度を調整することができる。よって、マットレス1は使用者の身体部位の体圧の違いに応じてフレキシブルに硬度を設定することができる。また、一方の表面において、列Rは、長手方向に沿う方向に頂部8を二つ以上有する凸部2と、凹部3とが交互に並んで形成され、かつ、行Lは、幅方向に沿う方向に凸部2と凹部3とが交互に並んで形成される。使用者が寝返りを打つ際に、凹部3が、寝返りを伴う身体の軸の回転を誘引し、凸部2の斜面が、圧縮されつつ斜面に交差する方向に反発力が発生して、身体を保持する。よって、身体の軸の回転力を補助することができる。
また、マットレス1は、頂部8の数が異なる種類を複数含む凸部2において、凸部2における頂部8と対向する底辺長さ10は、頂部8の数が少ない凸部2ほど短くてもよい。この場合、凸部2の種類に対応する底辺長さ10の違いによって、それぞれに異なる硬度と硬度特性を有することができる。
また、マットレス1は、使用者が寝返り等で移動した場合でも同様に体圧を支えてほしいという要求がある。すなわち、一定の範囲において均等に体圧を支えることが求められる。これに対し、マットレス1の表面は、凸部2と凹部3とが長手方向及び幅方向に交互に配置されるので、各ゾーンZ内において略均等な硬度と硬度特性とを形成できる。よって、各ゾーンZ内において、略均等に体圧を受けることができる。
また、マットレス1は、使用者の身体の部位によって体圧が異なるので、対応する身体の部位に応じて硬度と硬度特性を異なるものとしたいという要求がある。これに対し、マットレス1は、長手方向において複数のゾーンZに区分され、隣接するゾーンZの凸部2と凹部3は三つの種類から少なくとも二つの種類の組合せによって構成される。マットレス1は、多種類の表面形状を形成でき、ゾーンZ毎の硬度を調整することができる。よって、マットレス1は使用者の身体部位の荷重の違いに応じてゾーンZ毎にフレキシブルに硬度を設定することができる。また、一方の表面において、長手方向に沿う方向に凸部2と凹部3とが交互に並んで複数の列Rが形成されるので、使用者が寝返りをうつ際に凸部2に支えられて力が低減される。
また、マットレス1は、各ゾーンZに形成される表面形状において、ゾーンZ毎に異なる硬度を形成することで使用者の体圧を適切に支えることが求められる。これに対し、マットレス1は列Rの方向においてそれぞれの凸部2における頂部8の数が異なるので、各ゾーンZ毎の硬度を形成することができる。また、底辺10の長さは第一凸部2aの底辺長さ10aから第三凸部2cの底辺長さ10cに従って大きくなり、支持層6の厚みは第一凸部2aから第三凸部2cに従って小さくなる。
よって、凸部2の種類によって、支持層6とそれぞれの凸部2との組合せにより異なる硬度を形成することができる。凸部2の底辺10の長さが大きい方が、使用者が接触する初期状態において所定の反発力が大きく、支持層6の厚みが厚い方が使用者の体圧をしっかり支えるので、それぞれの凸部2で異なる硬度を有することができる。
なお、凸部2が複数種類含まれることにより、単に硬度差を有するのみではなく、以下の硬度特性による効果がある。使用者が使用する際に、第一凸部2aでは、マットレス1に接触する初期状態は低荷重の反発力、すなわち柔らかいタッチであり、初期の小さな荷重に対し柔軟に変形対応しドレープ性(体のラインに沿ってフィットする性質)が高い。さらに高い荷重にて圧縮されると、その荷重に対してしっかりと体圧を支えることができる。沈み込んだ後は反発力が大きくなることで体圧をしっかり支える効果がある。臀部のように、体圧が大きな身体部位に対する場合に適している。
また、逆に第三凸部2cでは、マットレス1に接触する初期状態から高い反発力、すなわち硬めのタッチであり、沈み込んだ後も反発力の変化が小さく体圧をしっかり支える効果がある。頭部のような体圧が小さい身体部位に対する場合に適している。すなわち、硬度特性とは、沈み込んだ状態での定常的な硬度のみではなく、使用者が最初に接触したときから沈み込むまでの過程において変化する硬度から生じる特性である。
また、マットレス1は、使用者がよりスムーズに寝返りできることが求められる。これに対し、マットレス1は、使用者が寝返りする際の力がより低減される効果がある。詳細には、図1等に示すように、列Rにおいて、凸部2は、長手方向に沿う方向に、底辺10bを有して頂部8bが二つ並ぶ第二凸部2b、又は底辺10cを有して頂部8cが三つ並ぶ第三凸部2cのうちの少なくとも一つが含まれる。
この構成により、列Rにおいて、使用者が寝返りする際に、身体から加わる幅方向からの圧力に対する凸部2の反発力は、凸部2が第一凸部2aのみで構成される場合に比べて大きい。使用者が寝返りを打つ際は、幅方向に沿う方向において凹部3に隣接する凸部2の斜面が圧縮されつつ、さらに斜面に交差する方向により反発力が発生して身体を保持する。よって、使用者はより容易に寝返りを打つことができる。
さらに、図5及び図6を参照して説明したように、凸部2は種類の違いに応じて、凸部高さ12と支持層6の厚さ9とを加えた高さ、及び凸部高さ12に相当する凹部3の深さが異なるよう構成すると、ゾーンZ毎に凹凸の高さが異なって形成される。この場合、身体の背面形状は緩やかなカーブが連続しているため、マットレス1は、ゾーンZ毎の凹凸の高さの変化によりドレープ性を向上させることができる。
<マットレス1の加工性について>
次に、図5及び図6を参照して、マットレス1に共通する加工性について説明する。マットレス1は、製造上において1枚のシート材25から2枚のマットレス1を加工できる形状である。具体的な製造装置と製造方法は後述するが、このような加工が可能である根拠を説明する。
図5に示すように、マットレス1は、幅方向において、凸部2が凹部3に隣接し、凸部2と凹部3は、長手方向と平行な線であって頂部8の先端と底部4との間の中心を通る第一仮想線13aに対して対称形状である。詳細に説明すると、図5に示すように、第一凸部2aと第一凹部3a、第二凸部2bと第二凹部3b、及び第三凸部2cと第三凹部3cは、長手方向と平行な線であって頂部8の先端と底部4との間の中心を通る第一仮想線13aに対して対称形状である。すなわち、各凸部2における頂部8の形状が、第一仮想線13aに対して対称形状の凹部3が形成される。例えば、図5(b)に示すように、第二凸部2bに隣接する第二凹部3bは、二つの頂部8bに対して対称形状の底部4bが二つ形成される。第三凸部2cに隣接する第三凹部3cについても、三つの底部4cが形成される。マットレス1における凸部2と凹部3が以上の形状であることから、長手方向において2枚のマットレス1の凹凸面を向かい合わせて対向させたときに対象形状となる。
またさらに、図6に示すように、マットレス1は、幅方向において、第一凸部2aが第一凹部3aに隣接し、第二凸部2bが第二凹部3bに隣接し、第三凸部2cが第三凹部3cに隣接する。幅方向と平行であって頂部8の先端と底部4との間の中心を通る第二仮想線13bに対して対称形状である。マットレス1における凸部2と凹部3が以上の形状であることから、長手方向と幅方向の双方において、2枚のマットレス1の凹凸面を向かい合わせて対向させたときに対象形状となる。
<マットレス1の加工性の効果>
マットレス1は、生産効率及び材料費節減のために、1枚のシート材25から同時に2枚のマットレス1を加工できることが求められる。これに対し、長手方向において、凸部2と凹部3とが第一仮想線13aに対して対称形状に形成されるので、体圧を分散して支えることができる。また、凸部2と凹部3とが第一仮想線13aに対して対称形状なので、特定の加工法において一枚のシート材25から同一形状の二つのマットレス1を形成することができる。よって、体圧分散性を維持しつつ、生産効率の向上と、材料費節減が可能となる。
なお、図5及び図6に示すように、マットレス1は、凸部2と凹部3とが第一仮想線13a及び第二仮想線13bの双方に対して対称の形状でもよい。この場合、マットレス1の形状においてより長手方向と幅方向の双方において対称性が増すので、特定の加工法において一枚のシート材25から同一形状の二つのマットレス1を形成しやすい。また、マットレス1は幅方向において、凸部2と凹部3とが均等間隔で形成されるので、体圧を分散して支えることもできる。
<第一実施形態のマットレス1aの構成>
次に、図1、図2、及び図7を参照して、本発明の第一の態様に係る第一実施形態のマットレス1aの構成を説明する。マットレス1aのゾーンZは、第一ゾーンZ1から第七ゾーンZ7の七つが長手方向の一方の端部から他方の端部に向かって順に並んでいる。ゾーンZにおける凸部2の種類は、第一ゾーンZ1と第七ゾーンZ7が、第三凸部2cであり、第二ゾーンZ2と第六ゾーンZ6が、第一凸部2aであり、第三ゾーンZ3と第五ゾーンZ5が、第二凸部2bであり、第四ゾーンZ4が、第一凸部2aである。
図7を参照して、ゾーンZと使用者の身体各部との関係を説明する。第一ゾーンZ1は頭部に対応する。第二ゾーンZ2は肩部が対応し、第三ゾーンZ3は腰部に対応する。第四ゾーンZ4は臀部に対応する。第五ゾーンZ5は太もも部に対応し、第六ゾーンZ6は脹ら脛部に対応し、第七ゾーンZ7は踵部に対応する。使用者がマットレス1aに横たわったとき、身体各部における体圧の割合は、頭部が約8%、肩部が約33%、臀部が約44%、脹ら脛部が約15%である。
マットレス1aにおいては、頭部は第三凸部2c、肩部は第一凸部2a、腰部は第二凸部2b、臀部は第一凸部2a、太もも部は第二凸部2b、脹ら脛部は第一凸部2a、及び踵部は第三凸部2cが対応する。比較的体圧が小さい頭部と踵部は第三凸部2cが対応し、体圧が大きい肩部と臀部とは第一凸部2aが対応する。中間的な体圧が生じる腰部と太もも部は第二凸部2bが対応する。
<第一実施形態のマットレス1aの効果>
以上説明したように、第一実施形態のマットレス1aは以下の効果を奏する。マットレス1aは、使用者の身体部位に応じて、適度な柔軟性を有しつつ適度な硬度を有することが求められる。これに対して、マットレス1aは、長手方向において、両端部のゾーンZである第一ゾーンZ1と第七ゾーンZ7とが第三凸部2cなので、初期には一定の反発力を有しながら、一定程度圧縮した後に体圧を支える。第二ゾーンZ2と第五ゾーンZ5は第一凸部2aなので、初期の反発力は小さいく、初期の小さな荷重に対し柔軟に変形対応しドレープ性が高い。さらに高い荷重にて圧縮されると、その荷重に対してしっかりと体圧を支えることができる。第三ゾーンZ3と第五ゾーンZ5は第二凸部2bなので、中間的な初期の反発力を有し、圧縮後は第二ゾーンZ2と第六ゾーンZ6に次いでしっかりと体圧を支えることができる。さらに第四ゾーンZ4が第一凸部2aなので、第二ゾーンZ2等と同様の特性を示す。よって、使用者の身体部位に応じた体圧をゾーンZ毎の適切な硬度特性に応じて支えることができる。
<第二実施形態のマットレス1bの構成>
次に、図8から図11までを参照して、本発明の第一の態様に係る第二実施形態のマットレス1bの構成を説明する。マットレス1bのゾーンZは、第一ゾーンZ1から第七ゾーンZ7の七つが長手方向の一方の端部から他方の端部に向かって順に並ぶ。ゾーンZにおける凸部2の種類は、第一ゾーンZ1と第七ゾーンZ7が、第三凸部2cである。第二ゾーンZ2と第六ゾーンZ6が、第二凸部2bであり、第三ゾーンZ3と第五ゾーンZ5が、第三凸部2cであり、さらに第四ゾーンZ4が第一凸部2aである。
図10を参照して、ゾーンZと使用者の身体各部との関係を説明する。第一ゾーンZ1は頭部に対応する。第二ゾーンZ2は肩部が対応し、第三ゾーンZ3は腰部に対応する。第四ゾーンZ4は臀部に対応する。第五ゾーンZ5は太もも部に対応し、第六ゾーンZ6は脹ら脛部に対応し、第七ゾーンZ7は踵部に対応する。使用者がマットレス1aに横たわったとき、身体各部における体圧の割合は、前述の通りである。
図10に示すように、マットレス1bにおいて、頭部は第三凸部2c、肩部は第二凸部2b、腰部は第三凸部2c、臀部は第一凸部2a、太もも部は第三凸部2c、脹ら脛部は第二凸部2b、踵部は第三凸部2cが対応する。比較的体圧が小さい頭部と踵部は第三凸部2cが対応し、体圧が大きい臀部は第一凸部2aが対応する。第三凸部2cに挟まれたゾーンZである第二ゾーンZ2(肩部に対応)、第六ゾーンZ6(脹ら脛部に対応)は、第二凸部2bが対応する。各凸部2における硬度と硬度特性は前述の通りである。
また、マットレス1bは、それぞれのゾーンZとの境界のいずれかには、さらに第一凸部2aが含まれる行Lが形成されてもよい。詳細には、図10に示すように、マットレス1bは第二ゾーンZ2と第三ゾーンZ3との境界、及び第五ゾーンZ5と第六ゾーンZ6との境界は、第一凸部2aと第一凹部3aとによって行Lが形成されてもよい。
また、マットレス1bは、少なくとも一部の行Lにおいて、凸部2と、頂部8の高さが凸部2よりも低い特定凸部2dとが、凹部3を挟んで隣り合い、凸部2と特定凸部2dとによって順次高低が繰り返される高低パターンHが形成されてもよい。詳細には、図11(a)に示すように、マットレス1bは少なくとも一部の行Lにおいて、凸部2である第三凸部2cと、頂部8の高さが第三凸部2cよりも低い特定凸部2dとが、凹部3を挟んで隣り合い、凸部2と特定凸部2dとによって順次高低が繰り返される高低パターンHが形成されてもよい。凸部2の頂部8と特定凸部2dの頂部8とは、高低差hを有する。さらに、凹部3について説明すると、第三凹部3cよりも深さが浅い特定凹部3dが、高低パターンHに伴って形成される。
図11(a)に示すように、行Lにおいて、第三凸部2cと特定凸部2dは交互に形成され、第三凹部3cと特定凹部3dも交互に形成される。例えば、図面の左から右に向かって、第三凸部2c、特定凹部3d、特定凸部2d、第三凹部3cの順で繰り返し形成される。なお、例えば、第三凸部2cの右隣に第三凹部3cが形成されるなど、特定凸部2dと第三凹部3cとの順序が逆でもよい。特定凹部3dと第三凹部3cとが交互に形成されるのは、後述するように一枚のシート材25から、同時に2枚のクッション体19を加工する、いわゆる波割加工を行うためである。
図11(b)、図11(c)は、使用者が寝返りするときの状態を示す。使用者が寝返りしたとき、身体の一部が高低差hだけ低い特定凸部2dに乗り上げ、特定凸部2dに対して高低差hだけ高い凸部2に支えられる。使用者が一方に寝返りしたときと他方に寝返りしたときは同様である。
さらに、凸部2の種類に第三凸部2cが含まれる場合にあっては、長手方向に形成される第三凸部2cのいずれかにおいて、高低パターンHが形成されてもよい。図10及び図11に示すように、マットレス1bは以下の部分に高低パターンHが形成されても良い。その部分は、第三ゾーンZ3において、第二ゾーンZ2及び第四ゾーンZ4と隣接する第三凸部2cである。第五ゾーンZ5において、第四ゾーンZ4及び第六ゾーンZ6と隣接する第三凸部2cである。第一ゾーンZ1において、第二ゾーンZ2との境界から第一ゾーンZ1に向かう方向における、偶数行目の第三凸部2cである。第七ゾーンZ7において、第六ゾーンZ6との境界から第七ゾーンZ7に向かう方向における、偶数行目の第三凸部2cである。
<第二実施形態のマットレス1bの効果>
以上説明したように、第二実施形態のマットレス1bは以下の効果を奏する。マットレス1bは、マットレス1aと同様に、使用者の身体部位に応じて、適度な柔軟性を有しつつ適度な硬度を有することが求められる。
これに対して、マットレス1bは、長手方向において、両端部のゾーンZである第一ゾーンZ1と第七ゾーンZ7、及び第三ゾーンZ3と第五ゾーンZ5とが第三凸部2cなので、初期には一定の反発力を有しながら、一定程度圧縮した後に体圧を支える。第四ゾーンZ4は第一凸部2aなので、初期の反発力は小さく、初期の小さな荷重に対し柔軟に変形対応しドレープ性が高い。さらに高い荷重にて圧縮されると、その荷重に対してしっかりと体圧を支えることができる。隣接するゾーンZが第三凸部2cによって構成される第二ゾーンZ2と第六ゾーンZ6は第二凸部2bなので、第一凸部2aと第三凸部2cの中間的な特性を示す。
これにより、第一ゾーンZ1から第三ゾーンZ3、及び第五ゾーンZ5から第七ゾーンZ7にかけて硬度に急激な変化を起こさず、緩やかな変化を与えることができる。さらに第四ゾーンZ4が第一凸部2aなので、前述の通りの特性を示す。よって、使用者の体圧をゾーンZ毎の硬度特性に応じて支えることができる。
また、マットレス1bは、ゾーンZの境界において、硬度が急激に変化することを緩和することが求められる。これに対し、マットレス1bは、それぞれのゾーンZとの境界のいずれかには、さらに第一凸部2aが含まれる行Lが形成されてもよい。この場合、第一凸部2aが含まれる行Lが形成されるゾーンZとの境界は、硬度の急激な変移を緩衝し、体圧を分散することができる。詳細には、図10に示すように、第二ゾーンZ2と第三ゾーンZ3との境界、及び第五ゾーンZ5と第六ゾーンZ6との境界は、第一凸部2aと第一凹部3aとによって行Lが形成されてもよい。この場合、第二ゾーンZ2と第三ゾーンZ3との境界、及び第五ゾーンZ5と第六ゾーンZ6との境界は、初期の反発力が小さい第一凸部2aと第一凹部3aによって行Lが形成されるので、硬度の急激な変移を緩衝し、体圧を分散することができる。
また、マットレス1bは、使用者がより楽に寝返りできることが求められる。これに対し、図11に示すように、マットレス1bは、少なくとも一部の行Lにおいて、凸部2と、頂部8の高さがhだけ低い特定凸部2dとが凹部3を挟んで隣り合い、凸部2と特定凸部2dとによって順次高低が繰り返される高低パターンHが形成されてもよい。
この場合、行Lの方向において、凸部2と特定凸部2dとによって高低パターンHが形成されるので、寝返りしやすい。使用者が寝返りを打つ際は、身体の軸が凹部3に加えてさらに特定凸部2dとによって寝返りを伴う回転を誘引される。さらに、幅方向において凹部3を挟んで特定凸部2dに隣り合う凸部2の斜面が圧縮されつつ、斜面に交差する方向に反発力が発生して身体を保持する。よって、マットレス1bは、身体の軸の回転力をより補助することができ、使用者はより容易に寝返りを打つことができるという格別の効果を奏する。
つまり、使用者が寝返りするときに、凹部3と、凸部2のうちの高低差hだけ低い特定凸部2dの部分で幅方向に移動しやすい。さらに移動後は特定凸部2dに対して高低差hだけ高い凸部2の部分で受け止められるので、寝返りした後の状態を保持できる。よって、使用者は容易に寝返りでき、しかも寝返り後の状態が維持されやすい。
また、マットレス1bは、ゾーンZの適切な位置において使用者が寝返りするときに身体全体を容易に移動させ、移動の状態を一定程度保持できる構成とすることが求められる。これに対し、マットレス1bは、凸部2の種類に、第三凸部2cが含まれる場合にあっては、長手方向に形成される第三凸部2cのいずれかにおいて、高低パターンHが形成されてもよい。この場合、第三凸部2cに高低パターンHが形成され、幅方向からの体圧により強く反発するので、使用者はより寝返りをしやすくなる。
つまり、マットレス1bは、幅方向からの体圧に対する反発力が最も大きい第三凸部2cに高低パターンHが形成されるので、使用者は寝返り後の状態が維持されて寝返りしやすくなる。また、図10に示すように、長手方向において分散した位置に高低パターンHが形成されるので、使用者の身長に対してまんべんなく幅方向からの体圧に反発することができる。
<クッション体製造方法>
次に、本発明の第二の態様に係るクッション体製造方法を説明する。クッション体19は、本発明のマットレス1に用いられる他に、座布団用、椅子用、ソファー用等のクッションとしても使用される。
図12を参照して、クッション体19の製造方法を説明する。クッション体19の製造方法に使用するクッション体製造装置20は、いわゆる波割加工装置であり、一枚のシート材25から同時に同一の表面形状のクッション体19を二枚製造する装置である。クッション体製造装置20は、複数枚のディスク21が軸線方向に重合され、軸線Cを回転中心に回転可能なローラ22と、クッション体19の材料であるシート材25を切断する切断手段24とを備える。
ここで、クッション体19は、マットレス1に使用する場合を例に説明する。クッション体19は、厚み方向に所定の厚さを有し、一方の表面において、凸部2(マットレス1の凸部2に相当)と凹部3(マットレス1の凹部3に相当)とが交互に並ぶものである。凸部2は、厚み方向の上側に突出する頂部8(マットレス1の頂部8に相当)を有し、凹部3の最も凹んだ部分であって凸部2に隣接する底部4(マットレス1の底部4に相当)から頂部8に向かって傾斜して形成され、凸部2は、頂部8を二つ以上有するものを含む。凸部2の種類は、頂部8の数により種類分けされてなり、凸部2の種類が複数種類からなる。
ディスク21は、外周面に複数のローラ凸部26とローラ凹部27が円周方向に沿って交互に配列形成される。図12に示すように、ローラ22によって、ローラ凸部26とローラ凹部27が互い違いに対応するように平行に配設されるローラ対23が形成される。ローラ22は、軸線方向において複数枚のディスク21を軸線方向に重合することにより、クッション体19における凸部2及び凹部3の種類に対応する複数種類を使用する。
マットレス1に用いられるクッション体19を例に説明すると、ローラ22は、凸部2及び凹部3の種類に対応する少なくとも2種類からなる。図12に示すように、ローラ22は軸線Cを構成する回転軸28に固定されている。回転軸28には、図示しないモータが図示しない歯車等の伝達機構を介して連結されている。後述するように、モータにてローラ22が図12に示す矢印の方向に同期回転されることによりシート材25が一方向に送り出される。なお、図12は間隔を誇張して描いている。
次に、クッション体19を製造する手順を説明する。クッション体19の製造方法は、すでに説明したクッション体製造装置20を使用する。クッション体製造装置20のローラ対23の間にシート材25を挿入し、ローラ凸部26とローラ凹部27との間で圧縮しながらモーターによって一方向に送る。シート材25は、送り出し側のローラ対23の間において、弾性復元前のシート材25を切断手段24により切断分離し、シート材25の切断面側に凸部2及び凹部3を形成する。凸部2には、頂部8の数が異なる種類を含む。シート材25を送る方向は、マットレス1における幅方向に相当する。
<クッション体製造方法の効果>
以上説明したように、クッション体19の製造方法は、以下の効果を奏する。従来、クッション体の製造装置としていわゆる波割加工装置が提案されている。しかしながら、本発明の第一の態様に係るマットレス1に用いるクッション体19を製造可能な製造方法は提案されていなかった。これに対し、クッション体製造方法に使用するクッション体製造装置20は、加工するクッション体19の表面形状に対応してローラ対23が形成される。よって、クッション体製造装置20を使用し、シート材25を幅方向に沿ってローラ対23の間に挿入すると、ローラ22に対応する部分に凸部2と凹部3とを順次並んで形成できる。
図12に示すように、シート材25の厚み方向において、切断手段24を挟んで対称形状のマットレス1に用いられるクッション体19が同時に二つ形成される。よって、頂部8の数が異なる種類を含む凸部2、及び凹部3をシート材25の切断面側に形成するクッション体19を製造することができる。また、シート材25の廃棄する部分が極力少なくなる。
なお、以上説明したクッション体製造装置20とクッション体製造方法は、クッション体19がマットレス1に用いられる例について説明したが、これに限定されず、座布団用、椅子用、ソファー用、その他のクッションに適用できることは勿論である。
1、1a、1b マットレス
2 凸部
2a 第一凸部
2b 第二凸部
2c 第三凸部
2d 特定凸部
3 凹部
4、4b、4c 底部
6 支持層
8、8b、8c 頂部
9、9a、9b、9c 支持層の厚さ
10、10a、10b、10c 底辺
13a 第一仮想線
19 クッション体
21 ディスク
22 ローラ
23 ローラ対
24 切断手段
25 シート材
26 ローラ凸部
27 ローラ凹部
C 軸線
H 高低パターン
L 行
R 列
Z ゾーン

Claims (10)

  1. 厚み方向に所定の厚さを有し、長手方向及び幅方向に広がる表面が形成され、樹脂発泡体よりなる略直方体状のマットレスであって、
    一方の表面において、前記長手方向に沿う方向に凸部と凹部とが交互に並んで複数の列が形成され、前記幅方向に沿う方向に前記凸部と前記凹部とが交互に並んで複数の行が形成され、
    前記厚み方向において、一方の表面の側を上側、反対側を下側とし、前記凸部及び前記凹部の下側は支持層が形成され、
    前記凸部は、前記厚み方向の上側に突出する頂部を有し、前記凹部の最も凹んだ部分であって該凸部に隣接する底部から前記頂部に向かって傾斜して形成され、
    前記凸部は、前記頂部を二つ以上有するものを含み、
    前記凸部の種類は、前記頂部の数により種類分けされてなり、
    前記凸部の種類が複数種類からなるマットレス。
  2. 前記頂部の数が異なる種類を複数含む前記凸部において、前記凸部における前記頂部と対向する底辺長さは、前記頂部の数が少ない前記凸部ほど短い請求項1に記載のマットレス。
  3. 少なくとも一方の表面において、前記凸部と前記凹部とが互いに前記長手方向及び前記幅方向にずれて千鳥配置となるよう配置される請求項1又は2に記載のマットレス。
  4. 前記幅方向において、前記凸部が前記凹部に隣接し、
    前記凸部と前記凹部は、前記長手方向と平行な線であって前記頂部の先端と前記底部との間の中心を通る第一仮想線に対して対称形状である請求項1から3のいずれかに記載のマットレス。
  5. 前記長手方向において複数のゾーンに区分され、
    前記長手方向において、隣接する前記ゾーンにおける前記凸部の種類は互いに異なる請求項1から4のいずれかに記載のマットレス。
  6. それぞれの前記ゾーンにおける前記凸部の種類は、
    前記頂部を一つ有する第一凸部と、
    前記頂部を二つ有する第二凸部と、
    前記頂部を三つ有する第三凸部の三つの種類のうちの少なくとも二つの種類を含む請求項5に記載のマットレス。
  7. それぞれの前記ゾーンとの境界のいずれかには、さらに前記第一凸部が含まれる行が形成される請求項6に記載のマットレス。
  8. 少なくとも一部の前記行において、前記凸部と、前記頂部の高さが前記凸部よりも低い特定凸部とが、前記凹部を挟んで隣り合い、前記凸部と前記特定凸部とによって順次高低が繰り返される高低パターンが形成される請求項1から7のいずれかに記載のマットレス。
  9. 前記凸部の種類に、前記第三凸部が含まれる場合にあっては、前記長手方向に形成される前記第三凸部のいずれかにおいて、前記凸部と、前記頂部の高さが前記凸部よりも低い特定凸部とが、前記凹部を挟んで隣り合い、前記凸部と前記特定凸部とによって順次高低が繰り返される高低パターンが形成される請求項6又は7に記載のマットレス。
  10. 厚み方向に所定の厚さを有し、一方の表面において、凸部と凹部とが交互に並び、
    前記凸部は、前記厚み方向の上側に突出する頂部を有し、前記凹部の最も凹んだ部分であって該凸部に隣接する底部から前記頂部に向かって傾斜して形成され、
    前記凸部は、前記頂部を二つ以上有するものを含み、
    前記凸部の種類は、前記頂部の数により種類分けされてなり、前記凸部の種類が複数種類からなるクッション体の製造方法であって、
    複数枚のディスクを軸線方向に重合して、軸線を回転中心に回転可能としたローラと、
    前記クッション体の材料であるシート材を切断する切断手段を使用し、
    前記ディスクは、外周面に複数のローラ凸部とローラ凹部を円周方向に沿って交互に配列形成し、
    前記ローラによって、前記ローラ凸部と前記ローラ凹部が互い違いに対応するように平行に配設したローラ対を形成し、
    前記ローラは、軸線方向において複数枚の前記ディスクを軸線方向に重合することにより、前記クッション体における前記凸部の種類に対応して複数種類使用し、
    前記ローラ対の間に前記シート材を挿入し、前記ローラ凸部と前記ローラ凹部との間で圧縮しながら一方向に送り、
    前記シート材の送り出し側の前記ローラ対の間において、弾性復元前の前記シート材を前記切断手段により切断分離して、前記頂部の数が異なる種類を含む前記凸部、及び前記凹部を該シート材の切断面側に形成するクッション体製造方法。
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