JP2022053826A - 体液保冷装置及び体液保冷方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】体液検査の検体である体液を低温で長時間維持しつつ運搬等が可能であるように保冷処理を施して、検査時に検体が変質するのを防止する体液保冷装置を提供する。【解決手段】体液保冷装置は、検査用の体液を封入したサンプル瓶1を収容する真空断熱容器である第1保存容器3と、当該第1保存容器3を収容する真空断熱容器である第2保存容器6と、前記第1保存容器3と前記第2保存容器6の各々を密封する2つの密封蓋4、7と、前記第1保存容器3と前記第2保存容器6の各々の内部に導入される蓄冷材2、5とを備える。【選択図】図1

Description

本発明は、体液検査の検体である体液を低温で長期間維持するための体液保冷装置及び当該装置を用いた体液保冷方法に関するものである。
尿検査や血液検査等の体液検査の検体である体液は、検査の内容によっては、保冷処理を施し低温を維持した状態で検査に供する必要がある。そのために、当該体液を保冷しつつ運搬するための機構(体液保冷装置)が必要になる。これまでに、各種体液検査の検体を保冷処理することについて、様々な態様が考えられていた(特許文献1、特許文献2を参照。)。また、その一方で、長時間低温が維持されないことで検体が変質してしまう可能性があり、当該検体の変質を防ぐ技術の開発が急務となっていた。特に、尿検査に供される検体の尿は、-3℃より高温になると凍結物が融解して変質する可能性がある点、検査場への配送時間としておよそ2日を要する点等を考慮すると、検体採取後に-5℃以下の凍結状態を48時間以上維持する必要がある。
特開2009-294191号公報 特開2018-112354号公報
しかしながら、特許文献1に記載の方法では尿の24時間後の凍結状態については確認されているものの、それ以上の長時間の保冷処理についてまでは検討されておらず、特許文献2に記載の装置は生物学的資料を冷凍状態で長期間保管することについて確認してはいるが、その可搬性について検討されていなかった。そのため、どちらも検体を低温で長時間維持しつつ運搬を行うことについて、総合的に考慮されているものとはいえなかった。
そこで、本発明は、体液検査の検体である体液を低温で長時間維持しつつ運搬等が可能であるように保冷処理を施して、検査時に検体が変質するのを防止することを目的としている。
本発明は、体液検査に供する体液の保冷処理を行うための体液保冷装置であって、検査用の体液を封入したサンプル瓶を収容する真空断熱容器である第1保存容器と、当該第1保存容器を収容する真空断熱容器である第2保存容器と、前記第1保存容器と前記第2保存容器の各々を密封する2つの密封蓋と、前記第1保存容器と前記第2保存容器の各々の内部に導入される蓄冷材とを備えることを特徴とするものである。また、本発明は、前記第2保存容器の周囲を取り囲む断熱体を更に備えること、前記断熱体を収納し、運搬時に用いられる保管ケースを更に備えることを特徴とするものでもある。そして、好適には、前記体液は尿や血液である。
本発明は、サンプル瓶を、第1保存容器と第2保存容器という2つの真空断熱容器及び当該2つの真空断熱容器に導入した二層の蓄冷材で取り囲んでいるため、真空断熱容器による真空断熱効果、蓄冷材による保冷効果が作用して、サンプル瓶内に封入された検体(体液)を、長時間経過しても低温を維持した状態で運搬し、検査に供することができる。また、低温を維持しているために、検体の温度変化による変質が少ない。その際に、第2保存容器の周囲を断熱体で取り囲めば、断熱材による断熱効果も作用するので、更なる保冷効果を発揮することができる。さらに、上記保存容器を保管ケースに収納すれば、上記検体を配送業者を用いて検査場に配送することも可能である。
本発明の一形態例を示す体液保冷装置の構成を示す模式図である。 同じく体液保冷装置の断面図である。 同じく体液保冷装置の断熱体及び保管ケースに収容した態様を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。なお、本発明において、「体液」とは、尿、血液、唾液、便などの人体から採取される液体及び液体を含む物体を意味するものとする。
本発明の体液保冷装置の一形態例は、図1~図3に示されるように、検体を封入し蓋1aをしたサンプル瓶1の周囲に第1蓄冷材2を満たしたステンレス製の真空断熱容器である第1保存容器3を第1密封蓋4で密栓し、当該第1保存容器3の周囲に第2蓄冷材5を満たしたステンレス製の真空断熱容器である第2保存容器6を第2密封蓋7で密栓し、当該第2保存容器6の周囲を発泡スチロール製の断熱体8で取り囲み、当該断熱体8を樹脂製の保管ケース9に収容した態様となっている。その上で、装置運搬時の振動によるサンプル瓶の破損等を防ぐために、第1保存容器3と第2保存容器6の間に、位置固定用の部材(図1、図2における位置固定部材10)を配置している。
サンプル瓶1は、検体である体液を保存するための、樹脂製やガラス製などの円筒状容器である。図2に示されるように、サンプル瓶1は底部が円柱状の凹部11を有しており、後述する第1保存容器の凸部12と嵌合する構造となっている。また、当該サンプル瓶1は、蓋1aで開口部を閉栓した状態で用いられる。
第1保存容器3は、上記サンプル瓶1及び第1蓄冷材2を収容する円筒状のステンレス製真空断熱容器であって、図2に示されるように、底部に円柱状の凸部12を有する構造となっており、前記サンプル瓶1の底部の凹部11と嵌合することで、当該サンプル瓶1の位置を固定するようになっている。上記第1保存容器3の使用時には、開口部が第1密封蓋4で密栓されて、後述する位置固定部材10を介して第2保存容器6に収容される。上記第1保存容器3は、それ自身の真空断熱効果により保冷効果を有するものであるが、内部に第1蓄冷材2が導入されることでより保冷効果を発揮する。
第2保存容器6は、上記第1保存容器3及び第2蓄冷材5を収容する略円筒状のステンレス製真空断熱容器である。図2に示されるように、当該第2保存容器6は開口部付近に狭窄部13を有し、当該狭窄部13に位置固定部材10の鍔部14が接することで、第2保存容器6内部での第1保存容器3の位置が固定される。上記第2保存容器6の使用時には、開口部が第2密封蓋7で密栓されて、必要に応じて後述する断熱体8に収容される。上記第2保存容器6は、それ自身の真空断熱効果により保冷効果を有するものであるが、内部に第2蓄冷材5が導入されることでより保冷効果を発揮する。
断熱体8は、上記第2保存容器6を収容する箱体であり、発泡スチロールなどの断熱性を示す材料から構成される。当該断熱体8は上記第2保存容器6の周囲を取り囲み、断熱作用を示すことで保冷効果を発揮する。なお、当該断熱体8は、上記第2保存容器6を運搬する際に、必要に応じて用いられる。
保管ケース9は、上記断熱体8を収容する箱体であり、樹脂や金属等から構成され、可搬性を有する取っ手を備える。当該保管ケース9に上記第1保存容器3及び第2保存容器6を収容した断熱体8が収容されると、上記可搬性の点から、検体を封入したサンプル瓶1を検査場等に運搬することが容易になる。なお、当該保管ケース9は、上記第1保存容器3及び第2保存容器6を収容した断熱体を運搬する際に、必要に応じて用いられる。
位置固定部材10は、第1保存容器3と第2保存容器6の間に配置されるステンレス製の円筒状部材であり、端部に鍔部14を有する。図2に示されるように、当該鍔部14のみが上記第2保存容器6の狭窄部13よりも大きな径を有する構造となっていることで、前記鍔部14と前記狭窄部13が接した際に、当該位置固定部材10自身の位置が固定されると同時に、その内部で第1保存容器3の位置が固定される。
上記態様の体液保冷装置を使用する際には、まず、空のサンプル瓶1と第2保存容器6とを冷凍しておく。その後、十分冷凍されたサンプル瓶1に、検体である体液を封入する。次に、当該サンプル瓶1を蓋1aで密栓し、第1蓄冷材2と共に第1保存容器3に収容する。そして、当該第1保存容器3を第1密封蓋4で密栓する。その後、当該第1保存容器3を、第2蓄冷材5と共に、十分冷凍された第2保存容器6に収容して第2密封蓋7で密栓すると、上記検体が凍結状態となる。さらに、必要に応じて当該第2保存容器6を発泡スチロール製の断熱体8に収容する。また、当該断熱体8に収容した第2保存容器6を運搬する際には、可搬性の保管ケース9に収容して運搬を行うこともできる。このような構成とすることで、各保存容器による真空断熱効果、二層の蓄冷材による保冷効果が作用し、サンプル瓶内部の検体が保冷されて、長時間低温が維持される。その際に、断熱体も用いた場合、断熱体による断熱効果も作用して、更なる保冷処理がなされる。また、当該構成を採用することで、サンプル瓶1及び第2保存容器6という容器のみを冷凍するだけで、体液サンプルを凍結させることができるようになる。そのため、在宅検査において体液サンプルを家庭用冷凍庫等に直接入れて凍結させなければならないという事態を避けられるので、使用者の心理的抵抗が少なく、衛生的でもある。
第1保存容器として真空断熱仕様のステンレス製保温ボトル(容量300ml)を用い、第2保存容器としてステンレス製真空断熱容器(容量4000ml)を用いた。まず、サンプル瓶(容量4cc)と上記第2保存容器を十分に冷凍しておく。十分冷凍されたサンプル瓶に採取した尿を入れ、第1蓄冷材(株式会社ロゴスコーポレーション製保冷剤「倍速凍結・氷点下パック」の内部液体)200mlと共に第1保存容器に収容した。その後、当該第1保存容器を、十分冷凍された第2保存容器に、第2蓄冷材(上記第1蓄冷材と同一の液体)2000mlと共に収容した。そして、当該第2保存容器を発泡スチロール製の箱体(断熱体)に収容して保冷処理を行った。保冷処理開始から所定時間経過後の第1保存容器及び第2保存容器の内部温度変化を表1に示す。内部温度の計測は、温度センサを備えたデータロガーを用いて行った。
Figure 2022053826000002
上記表1に示す温度変化から、実施例において、48時間という長時間が経過した後でも、第1保存容器(保温ボトル)内の温度は-9.9℃であり、サンプル瓶に封入された検体の保冷処理が適切になされていることがわかる。また、これは、尿検査に供される尿検体が-5℃以下で48時間以上維持できていることを示しているので、この点からも、必要な保冷処理が行われているものといえる。
なお、上記実施例は、第1保存容器3にサンプル瓶を1本入れた態様であるが、一度の検査の検体数等を考慮して、保冷効果が適切に及ぶ範囲において、第1保存容器3の中にサンプル瓶を複数本入れる態様も考えられる。また、真空断熱容器の容量、蓄冷材の量などを変えることによって、発現される保冷効果を制御することも可能である。また、位置固定部材10は、サンプル瓶1を直接固定するために、第1保存容器3と第2保存容器6の間だけでなく、第1保存容器3の内部に配置してもよい。また、上記実施例において、発泡スチロール製の箱体を断熱体8として用いているが、当該断熱体8は特に夏場など気温の高い場合に保冷効果を高めるために用いられる。第1保存容器3、第2保存容器6の各容器の容量や第1蓄冷材2、第2蓄冷材5の量、さらに周囲温度によっては、断熱体による断熱効果を付与しなくても十分に保冷処理がなされるので、そのような場合には上記断熱体8を用いなくてもよい。
また、上記第1蓄冷材2、第2蓄冷材5として用いられる蓄冷材について、上記実施例では両者に同一の材料を用いているが、そのように同一の材料を用いる態様だけでなく、異なる材料を用いる態様も考えられる。その際、当該蓄冷材として、液状物だけでなく、ゲル状物などの他の特性を示す物質を用いてもよい。
なお、本発明に係る体液保冷装置は、尿や血液等の検体を低温で長時間維持することが可能であることから、当該検体を在宅にて採取し検査場へ運搬する在宅検査に適している。
1・・・サンプル瓶、1a・・・蓋、2・・・第1蓄冷材、3・・・第1保存容器、4・・・第1密封蓋、5・・・第2蓄冷材、6・・・第2保存容器、7・・・第2密封蓋、8・・・断熱体、9・・・保管ケース、10・・・位置固定部材、11・・・凹部、12・・・凸部、13・・・狭窄部、14・・・鍔部

Claims (5)

  1. 体液検査に供する体液の保冷処理を行うための体液保冷装置であって、
    検査用の体液を封入したサンプル瓶を収容する真空断熱容器である第1保存容器と、
    当該第1保存容器を収容する真空断熱容器である第2保存容器と、
    前記第1保存容器と前記第2保存容器の各々を密封する2つの密封蓋と、
    前記第1保存容器と前記第2保存容器の各々の内部に導入される蓄冷材と
    を備えることを特徴とする体液保冷装置。
  2. 前記第2保存容器の周囲を取り囲む断熱体を更に備えることを特徴とする請求項1に記載の体液保冷装置。
  3. 前記断熱体を収納し、運搬時に用いられる保管ケースを更に備えることを特徴とする請求項2に記載の体液保冷装置。
  4. 前記体液は尿である、請求項1~3のいずれかに記載の体液保冷装置。
  5. 前記体液は血液である、請求項1~3のいずれかに記載の体液保冷装置。
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