JP2022053439A - ガスを供給する装置、基板を処理するシステム、及びガスを供給する方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】基板を処理する処理容器にガスを供給するにあたって、装置の大型化を抑制する。【解決手段】基板を処理するための処理ガスを供給する装置であって、前記処理ガスを収容する処理ガスタンクと、前記処理ガスタンクに処理ガスを供給するために設けられ、開閉自在な前段側バルブを備えた上流側ガス供給路と、前記処理ガスタンクから基板の処理を行う処理容器に処理ガスを供給するために設けられ、開閉自在な後段側バルブを備えた下流側ガス供給路と、前記処理ガスタンク内の圧力を測定する圧力測定部と、前記前段側バルブ及び前記後段側バルブの開閉動作を制御する制御部と、前記圧力測定部により前記処理ガスタンク内の圧力を測定して得た圧力測定値を利用して、前記下流側ガス供給路を流れる処理ガスの流量を算出する流量算出部と、を備える。【選択図】図2
Description
本開示は、ガスを供給する装置、基板を処理するシステム、及びガスを供給する方法に関する。
半導体製造プロセスの一つである成膜処理としては、基板である半導体ウエハ(以下「ウエハ」という)が載置された処理容器に原料ガスと原料ガスを例えば酸化、窒化あるいは還元する反応ガスと交互に供給するALD(Atomic Layer Deposition)がある。このような成膜処理に用いられる原料ガス及び反応ガスを処理容器内に供給するガス供給装置においては、短時間で必要量のガスを供給可能なように、ガスを貯留するバッファタンクを用いる構成が知られている。またガス供給装置には、ガスの流量を検出するマスフローメータ(MFM)や検出した流量に基づいてガスの流量を調節するマスフローコントローラ(MFC)が設けられている。
特許文献1には、基板に原料ガスと還元ガスとを交互に供給して成膜するALD法を用いた成膜装置において、原料ガス及び還元ガスを夫々貯留するバッファタンクを備え、各バッファタンクの上流側にMFCを設けた構成が記載されている。
また特許文献2には、反応容器に原料ガスを供給する原料ガス供給部においてバッファタンクに圧力計を設け、バッファタンク内の圧力値をもとに、バッファタンクにガスを充填する充填弁の開度を調節する構成が記載されている。
また特許文献2には、反応容器に原料ガスを供給する原料ガス供給部においてバッファタンクに圧力計を設け、バッファタンク内の圧力値をもとに、バッファタンクにガスを充填する充填弁の開度を調節する構成が記載されている。
本開示は、基板を処理する処理容器にガスを供給するにあたって、装置の大型化を抑制することにある。
本開示のガスを供給する装置は、基板を処理するための処理ガスを供給する装置であって、前記処理ガスを収容する処理ガスタンクと、前記処理ガスタンクに処理ガスを供給するために設けられ、開閉自在な前段側バルブを備えた上流側ガス供給路と、前記処理ガスタンクから基板の処理を行う処理容器に処理ガスを供給するために設けられ、開閉自在な後段側バルブを備えた下流側ガス供給路と、前記処理ガスタンク内の圧力を測定する圧力測定部と、前記前段側バルブ及び前記後段側バルブの開閉動作を制御する制御部と、前記圧力測定部により前記処理ガスタンク内の圧力を測定して得た圧力測定値を利用して、前記下流側ガス供給路を流れる処理ガスの流量を算出する流量算出部と、を備えた。
本開示によれば、基板を処理する処理容器にガスを供給するにあたって、装置の大型化を抑制することができる。
本開示に係るガス供給装置を、基板に成膜処理を行う成膜装置に設置した構成例について説明する。図1に示すように成膜装置は、内部に基板であるウエハWを載置する載置台101を備え、ウエハWに対してALD法による成膜処理を行なうための処理容器100を備える。例えばTiN膜の成膜を行う場合、成膜装置には、処理容器100に対して、原料ガスである四塩化チタン(TiCl4)ガス、反応ガスである(NH3)ガス及びパージガスである窒素(N2)ガスを供給するためガス供給装置で構成されたガス供給部10を備えている。TiCl4ガス、NH3ガス、N2ガスは、各々、本実施の形態の処理ガスに相当している。
ガス供給部10は、原料であるTiCl4を収容し、処理容器100向けて原料ガスを供給するための原料ガス供給源であるTiCl4供給源40を備えている。TiCl4は、常温常圧(25℃、1気圧)で液体であり、例えば外部の主原料貯留部42に貯留されたTiCl4が原料導入路420を介してTiCl4供給源40に供給できるように構成されている。TiCl4供給源40の周囲は、例えばマントルヒータなどで構成された加熱部41により覆われており、TiCl4供給源40に貯留されたTiCl4を、TiCl4が気化する温度、例えば110℃に加熱できるように構成されている。
TiCl4供給源40の天井部には、気化したTiCl4を送出する上流側原料ガス供給路421の一端が接続されている。原料導入路420に設けられた符号V11、及び上流側原料ガス供給路421に設けられたV12、V13は、バルブを指している。また上流側原料ガス供給路421に対して上流側から順に設けられたバルブV12、V13の間には、キャリアガス供給路430が接続されている。キャリアガス供給路430からは、その上流側に接続されているキャリアガス供給源43に貯留された、例えばN2ガスであるキャリアガスが、上流側原料ガス供給路421に対して供給されるように構成されている。なおキャリアガス供給路430に設けられた符号V14はバルブを指している。
上流側原料ガス供給路421の他端側は、TiCl4ガス供給源40から受け入れたTiCl4ガスを一時的に貯留する貯留タンク5Aに接続されている。貯留タンク5Aの構成については、詳しくは後述する。なお上流側原料ガス供給路421に設けられた51Aは、貯留タンク5Aに充填される原料ガスの給断を実行するための前段側バルブを指している。また貯留タンク5Aには、処理容器100にTiCl4ガスを供給するための下流側原料ガス供給路422の一端が接続されている。下流側原料ガス供給路422の他端側は、例えばピエゾバルブで構成された後段側バルブ53Aを介して、処理容器100に接続されている。
またガス供給部10は、処理容器100に反応ガスであるNH3を供給するためのNH3ガス供給源60に接続されている。NH3ガス供給源60には、2本の上流側反応ガス供給路611、621の一端が接続され、上流側反応ガス供給路611、621の他端側は、夫々互いに異なる貯留タンク5B、5Cに接続されている。符号51B、51Cは、上流側反応ガス供給路611、621に設けられ、貯留タンク5B、5Cに充填される反応ガスを給断するための前段側バルブを指している。また各貯留タンク5B、5Cには、処理容器100にNH3ガスを供給するための下流側反応ガス供給路612、622の一端側が夫々接続されている。各下流側反応ガス供給路612、622の他端側は、例えばピエゾバルブで構成された後段側バルブ53B、53Cを介して、処理容器100に接続されている。
さらにガス供給部10は、処理容器100内の雰囲気を置換するためのパージガスを処理容器100に供給するパージガス供給源70に接続されている。この例では、パージガスは、不活性ガスである窒素(N2)ガスを用いている。パージガス供給源70には、2本の上流側パージガス供給路711、721の一端が接続され、上流側パージガス供給路711、721の他端側は、夫々互いに異なる貯留タンク5D、5Eに接続されている。符号51D、51Eは、上流側パージガス供給路711、721に設けられ、貯留タンク5D、5Eに充填されるパージガスを給断するための前段側バルブを指している。また各貯留タンク5D、5Eには、処理容器100にN2ガスを供給するための下流側パージガス供給路712、722の一端側が夫々接続されている。各下流側パージガス供給路712、722の他端側は、例えばピエゾバルブで構成された後段側バルブ53D、53Eを介して、処理容器100に接続されている。
貯留タンク5A~5Eは、処理ガスであるTiCl4ガス、NH3ガス、パージガスを夫々収容する、本実施の形態の処理ガスタンクに相当する。また上流側原料ガス供給路421、上流側反応ガス供給路611、621、及び上流側パージガス供給路711、721は、本実施の形態の上流側ガス供給路に相当する。さらに下流側原料ガス供給路422、下流側反応ガス供給路612、622、及び下流側パージガス供給路712、722は、本実施の形態の下流側ガス供給路に相当する。さらに、TiCl4供給源40、NH3ガス供給源60、及びパージガス供給源70は、本実施の形態の処理ガス供給部に相当する。そして、ガス供給部10及び処理容器100を備えた成膜装置は、本実施の形態の基板を処理するシステムに相当している。
このガス供給部10では、原料ガスを貯留する貯留タンク5A及び反応ガスを貯留する貯留タンク5B、5Cが一か所に集められ、原料・反応ガス用タンクボックス6内に設けられている。なお各貯留タンク5A~5Cに対応する前段側バルブ51A~51Cも原料・反応ガス用タンクボックス6に収められている。
またパージガスが貯留される貯留タンク5D、5Eは、パージガス用タンクボックス7内に設けられ、各貯留タンク5D、5Eに対応する前段側バルブ51D、51Eもパージガス用タンクボックス7に収められている。さらに各貯留タンク5A~5Eに対応する後段側バルブ53A~53Eも一か所に集められバルブ装置8を構成している。
またパージガスが貯留される貯留タンク5D、5Eは、パージガス用タンクボックス7内に設けられ、各貯留タンク5D、5Eに対応する前段側バルブ51D、51Eもパージガス用タンクボックス7に収められている。さらに各貯留タンク5A~5Eに対応する後段側バルブ53A~53Eも一か所に集められバルブ装置8を構成している。
またガス供給部10は、処理ガスの供給を制御する主制御部9を備えている。主制御部9は、成膜処理のレシピに従い処理ガスの流量設定値を切り替え、処理容器100に供給される処理ガスの供給・停止、及び流量調節に係る統括制御を実行する。主制御部9は、パージガス用タンクボックス7、原料・反応ガス用タンクボックス6、バルブ装置8における各バルブ51A~51E、53A~53Eのオンオフ、TiCl4供給源40におけるバルブV11~14のオンオフ及び加熱部41の制御を行うための制御信号を出力するように構成されている。なお以下の説明において、バルブV11~14、51A~51E、53A~53Eは、各々オンのときにバルブが開かれて流体が流れ、オフのときにバルブが閉じられて流体の流れが停止するものとする。
また、主制御部9は、処理容器100に対するウエハWの搬入出や、載置台101に載置されたウエハWの加熱に係る制御信号を出力するように構成されていてもよい。
また、主制御部9は、処理容器100に対するウエハWの搬入出や、載置台101に載置されたウエハWの加熱に係る制御信号を出力するように構成されていてもよい。
続いて貯留タンク5A~5Eの構成について説明する。原料ガス用の貯留タンク5Aと、反応ガス用の貯留タンク5B、5C、と、パージガス用の貯留タンク5D、5Eと、は、内容量が異なることを除いて原料ガス用の貯留タンク5Aと同じ構成になっている。ここでは、一例として原料ガス用の貯留タンク5Aについて図2を参照して説明する。なお、貯留タンク5Aにて得られる作用効果は、他の貯留タンク5B~5Eにおいても同様に得られるので、以下の説明では、原料ガスであるTiCl4ガスについて、単に「処理ガス」と一般化して呼ぶ場合がある。
例えば貯留タンク5Aは、TiCl4ガスを貯留する内容量900ccのタンク本体50を備えている。なお他の貯留タンク5B~5Eの容量を例示すると、反応ガス用の貯留タンク5B、5Cの内容量は、1800ccであり、パージガス用の貯留タンク5D、5Eの内容量は、400cc以上である。タンク本体50には、内部の処理ガスの圧力を測定し、第1の圧力測定値を取得する圧力測定部である第1の圧力測定部54が設けられている。またタンク本体50の後段側、例えば下流側原料ガス供給路422における後段側バルブ53Aよりも上流側には、第2の圧力測定部55が設けられている。第2の圧力測定部55は、タンク本体50から下流側原料ガス供給路422に流れる原料ガスの圧力を測定し、第2の圧力測定値を取得する。
また貯留タンク5Aには、処理ガスの流量設定値に基づき、前段側バルブ51A、後段側バルブ53Aの開閉動作を制御するための制御部であるコントローラ52Aが設けられている。コントローラ52Aは、第1の圧力測定部54、及び第2の圧力測定部55から第1の圧力測定値、及び第2の圧力測定値が入力されるように構成されている。
コントローラ52Aは、主制御部9から取得した流量設定値に基づき、内部圧力(第1の圧力測定値)が当該流量設定値に対応する値となるまでタンク本体50に処理ガスを貯留する制御動作を実行する。処理ガスの貯留に当たって、コントローラ52Aからは、下流側原料ガス供給路422の後段側バルブ53Aを閉じた状態で、上流側原料ガス供給路421の前段側バルブ51Aを開く制御信号が出力される。
また、コントローラ52Aは、タンク本体50の内部圧力が前記流量設定値に対応する値となるまで、処理容器100へ向けて処理ガスを供給する制御動作を実行する。処理ガスの供給に当たって、コントローラ52Aからは、上流側原料ガス供給路421の前段側バルブ51Aを閉じた状態で、下流側原料ガス供給路422後段側バルブ53Aを開く制御信号が出力される。
この動作を実行するにあたり、後段側バルブ53Aは、コントローラ52Aから送信されるバルブを開閉させる信号に対する追従性に優れたピエゾバルブにより構成する場合を例示できる。
なお、図2に示す例のように、前段側バルブ51Aや後段側バルブ53Aをタンク本体50から離れた位置に設けることは必須の要件ではない。例えば、タンク本体50の入口部や出口部に対して、これら前段側バルブ51Aや後段側バルブ53Aを直接配置してもよい。
なお、図2に示す例のように、前段側バルブ51Aや後段側バルブ53Aをタンク本体50から離れた位置に設けることは必須の要件ではない。例えば、タンク本体50の入口部や出口部に対して、これら前段側バルブ51Aや後段側バルブ53Aを直接配置してもよい。
さらに本実施の形態のガス供給部10は、従来のMFMを用いずに、第1の圧力測定部54により貯留タンク5A(タンク本体50)内の圧力を測定して得た第1の圧力測定値を利用して、下流側原料ガス供給路422を流れる処理ガス(TiCl4ガス)の流量を算出する機能を有する。処理ガスの流量の算出は、例えば既述のコントローラ52Aにて行われ、その算出結果が主制御部9へと出力される。この観点で、コントローラ52Aは、本実施の形態の流量算出部に相当する。
より詳細には、処理ガスの流量の算出は、第1の圧力測定部54にて測定された第1の圧力測定値と、第2の圧力測定部55にて測定された第2の圧力測定値とに基づいて求められる。
ここで既述のように、前段側バルブ51Aを閉じた状態で後段側バルブ53Aを開いて処理容器100に処理ガスを供給することから、貯留タンク5Aに流入する処理ガスの流量は0である。従って、第1の圧力測定部54の測定位置におけるガスの流速は0とみなすことができる。
ここで既述のように、前段側バルブ51Aを閉じた状態で後段側バルブ53Aを開いて処理容器100に処理ガスを供給することから、貯留タンク5Aに流入する処理ガスの流量は0である。従って、第1の圧力測定部54の測定位置におけるガスの流速は0とみなすことができる。
上述の条件下で圧縮性流体に係るベルヌーイの定理に基づき、第2の圧力測定部55の測定位置におけるガスの流速v2を求めると、下記(1)式が得られる。
ここで、第1の圧力測定部54の測定位置における圧力をp1、第2の圧力測定部55の測定位置における圧力をp2、ガスの流速をv2とする。また、ρ1は、貯留タンク5A内の処理ガスの密度であり、γは、処理ガス(TiCl4ガス)の比熱比である。
そして算出した流速に対し、下流側原料ガス供給路422を構成する配管の断面積(あるいは後段側バルブ53Aにより流量が抑制されている場合には、後段側バルブ53Aの開度に基づく流路の断面積)を乗じることにより、下流側原料ガス供給路422を流れる処理ガスの流量を算出することができる。
ここで、第1の圧力測定部54の測定位置における圧力をp1、第2の圧力測定部55の測定位置における圧力をp2、ガスの流速をv2とする。また、ρ1は、貯留タンク5A内の処理ガスの密度であり、γは、処理ガス(TiCl4ガス)の比熱比である。
そして算出した流速に対し、下流側原料ガス供給路422を構成する配管の断面積(あるいは後段側バルブ53Aにより流量が抑制されている場合には、後段側バルブ53Aの開度に基づく流路の断面積)を乗じることにより、下流側原料ガス供給路422を流れる処理ガスの流量を算出することができる。
以上に説明した構成を備えるガス供給部10の作用について、図3を参照して説明する。図3中の流量設定値は、処理容器100に供給する処理ガス(TiCl4)ガスの流量の設定値である。流量設定値は、後述する流量プロファイルの時間平均値に対応する値が設定される。
まず処理容器100に処理ガスの供給を開始する前に、貯留タンク5Aに処理ガスを貯留する。まず処理容器100に処理ガスを供給する前においては、流量設定値は、0sccmに設定されており、時刻t0にて後段側バルブ53Aを閉じた状態で、前段側バルブ51Aを開き処理ガスをタンク本体50内に導入する。この動作により、処理容器100への処理ガスの供給は停止した状態で、タンク本体50内に処理ガスが貯留される。タンク本体50内の圧力が徐々に上昇し、タンク本体50内を処理ガスで満たす。このとき、事前の予備実験などにより、流量設定値Fに対応するタンク本体50内の目標圧力が予め把握されており、第1の圧力測定値が目標圧力に達するまで処理ガスの貯留が行われる。
まず処理容器100に処理ガスの供給を開始する前に、貯留タンク5Aに処理ガスを貯留する。まず処理容器100に処理ガスを供給する前においては、流量設定値は、0sccmに設定されており、時刻t0にて後段側バルブ53Aを閉じた状態で、前段側バルブ51Aを開き処理ガスをタンク本体50内に導入する。この動作により、処理容器100への処理ガスの供給は停止した状態で、タンク本体50内に処理ガスが貯留される。タンク本体50内の圧力が徐々に上昇し、タンク本体50内を処理ガスで満たす。このとき、事前の予備実験などにより、流量設定値Fに対応するタンク本体50内の目標圧力が予め把握されており、第1の圧力測定値が目標圧力に達するまで処理ガスの貯留が行われる。
続いて時刻taにて流量設定値がFに切り替わる。流量設定値Fは、例えば4200~24000sccmの範囲内の値に設定される。流量設定値の切り替えに応じて、例えば10ミリ秒の間に前段側バルブ51Aの閉止が完了した(時刻t1)後、時刻t2までの間の例えば10ミリ秒の間に後段側バルブ53Aが開かれた状態となる。なお時刻t1と時刻t2との間の10ミリ秒は、各バルブの作動時間によるずれである。後段側バルブ53Aが開かれるとタンク本体50内に貯留された処理ガスが下流側原料ガス供給路422へと流出し、処理容器100内に供給される。
これによりタンク本体50内の圧力によって、タンク本体50内に貯留された処理ガスが下流側原料ガス供給路422を流れて処理容器100に供給される。そしてタンク本体50内の処理ガスの量が減少するに従い、圧力が下がり、圧力の低下に応じてガスの流量も少なくなっていく(図3(c)の流量プロファイル参照)。そして、流量プロファイルの時間平均値が流量設定値Fに対応する値となるタイミングに応じて設定された時刻tb、例えば時刻t2から50ミリ秒経過した時刻tbにて流量設定値が0sccmに切り替わる。流量設定値の切り替えに応じて、時刻tbから例えば10ミリ秒経過後の時刻t3までの間に後段側バルブ53A閉止が完了する。時刻t3から時刻t4までの間の例えば10ミリ秒の間に前段側バルブ51Aが開かれた状態となる。この動作によりタンク本体50内への処理ガスの貯留が再開される。
ここでコントローラ52Aが備える既述の流量算出部の機能を用いることにより、処理容器100内に処理ガスを供給する期間中における供給流量の変化(図3(e)に示す流量プロファイル)をリアルタイムで把握することができる。この結果、コントローラ52Aにより実行される上述の処理ガスの供給動作にて、流量設定値Fに対応する流量プロファイルが得られていない場合には、その状況を迅速に把握し、機器調整などの必要な対応を講じることができる。
以上に説明したように、貯留タンク5A内の圧力を測定する第1の圧力測定部54と、貯留タンク5Aから処理容器100に供給されるガスの圧力を測定する第2の圧力測定部55を設けることで、処理ガスの流量を測定することができる。
このように貯留タンク5Aに対して、処理ガスの流量を測定する機能を持たせることにより、従来用いられていたMFCやMFM(以下、これらをまとめて「MFC」と記す)を配管に設ける必要がなくなる。この結果、MFCや、MFCの機器を収納するガスボックスを設置するスペースを確保する必要がなくなり装置の大型化を抑制できる。
このように貯留タンク5Aに対して、処理ガスの流量を測定する機能を持たせることにより、従来用いられていたMFCやMFM(以下、これらをまとめて「MFC」と記す)を配管に設ける必要がなくなる。この結果、MFCや、MFCの機器を収納するガスボックスを設置するスペースを確保する必要がなくなり装置の大型化を抑制できる。
またMFCを設ける場合には、MFCの上流側と下流側との間で例えば12kPa(90Torr)程度の圧力損失が生じてしまう。そのため、処理ガス供給部(TiCl4供給源40)からの供給圧が一定であるとするとMFCの圧力損失分だけ処理ガスを供給する圧力エネルギーが小さくなってしまう。この結果、貯留タンク5Aに大流量のガスを供給することが難しくなり、貯留タンク5Aにガスを迅速に充填することが難しくなる。これに対して本開示に係るガス供給部10によれば、貯留タンク5Aの上流側にMFCを設ける必要がないため、貯留タンク5Aに対してより大流量のガスを迅速に充填することができる。
次に図4を参照しながら他の実施形態に係るガス供給部10の構成について説明する。この実施形態は、図4に示すように貯留タンク5Aにタンク本体50内の圧力を測定する圧力測定部54を設けると共に、タンク本体50内のガスの温度を測定する温度測定部56を設けている。そして流量算出部であるコントローラ52Aは、単位時間当たりの圧力測定値の変化量と、温度測定値とに基づいて、処理ガスの状態方程式により規定される関係から、当該処理ガスの流量を算出する。
非理想気体における状態方程式は、PV=nZRTで示される。そして処理ガスの流量は、貯留タンク5Aにおける単位時間当たりの処理ガスのモル量n(mol)の変化である。このことから、処理ガスの流量は(Δn/Δt)=(ΔP/Δt)V/ZRTと示すことができる。但し、Δnはガスのモル量nの変化量、Δtは単位時間、ΔPは圧力測定値の変化量、Vは貯留タンク5Aの容積、Zは処理ガス(図4の例ではTiCl4ガス)の圧縮係数、Rは理想気体定数=1.987cal/(mol・K)、Tは絶対温度(K)である。
ここで図4に示す例では、タンク本体50内にガスを貯留した後、前段側バルブ51Aを閉じ、しかる後、後段側バルブ53Aを開く動作が実行される。このとき例えばタンク本体50内の圧力を一定の周期で測定することにより、単位時間当たりの圧力の変化量(ΔP/Δt)を算出する。そして単位時間当たりの圧力の変化量(ΔP/Δt)と、ガスの温度測定値Tと、を取得することで、(Δn/Δt)=(ΔP/Δt)V/ZRTの式によりガスの流量を算出することができる。さらに算出した流量値を配管の断面積で割ることで流速を算出することもできる。
このような貯留タンク5Aの内部のガスの圧力と温度とを測定できるように構成したガス供給部10においても、貯留タンク5Aにて流量や流速を算出することができるため、配管にMFMやMFCを設ける必要がなく装置の大型化を防ぐことができる。
図2、図4に示したガス供給装置において図5に示すように、貯留タンク5Aに処理ガスを貯留し、前段側バルブ51Aを閉じてから後段側バルブ53Aを開き、処理ガスの供給を行っている期間中に、前段側バルブ51Aを開くこともできる。前段側バルブ51Aを徐々に開くことにより、貯留タンク5A内の圧力低下を抑え、処理ガスの供給流量を増大させている。このとき、前段側バルブ51Aは、予め設定されたスピードで、例えば30ミリ秒~100ミリ秒の時間で前段側バルブ51Aの開度を0%から100%まで変化させるように構成してよく、この場合に使用される前段側バルブ51Aは、コントローラ52Aから送信されるバルブを開閉させる信号に対する追従性に優れたピエゾバルブを用いることが好ましい。
図2、図4に示したガス供給装置において図5に示すように、貯留タンク5Aに処理ガスを貯留し、前段側バルブ51Aを閉じてから後段側バルブ53Aを開き、処理ガスの供給を行っている期間中に、前段側バルブ51Aを開くこともできる。前段側バルブ51Aを徐々に開くことにより、貯留タンク5A内の圧力低下を抑え、処理ガスの供給流量を増大させている。このとき、前段側バルブ51Aは、予め設定されたスピードで、例えば30ミリ秒~100ミリ秒の時間で前段側バルブ51Aの開度を0%から100%まで変化させるように構成してよく、この場合に使用される前段側バルブ51Aは、コントローラ52Aから送信されるバルブを開閉させる信号に対する追従性に優れたピエゾバルブを用いることが好ましい。
また前段側バルブ51Aを開いた状態で、後段側バルブ53Aを開いて処理ガスを供給する場合においても処理ガスの流量及び流速を測定できる。その場合には、処理容器100内の圧力を測定する容器内圧力測定部を備えた装置を用いて測定することができる。そして第1の圧力測定部54の設置位置から容器内圧力測定部の設置位置までのガスの流路における流れやすさを示すコンダクタンスC1を用いて求めることができる。具体的には、下流側原料ガス供給路422を通過する流量Q、容器内圧力測定部の圧力測定値Pc、第1の圧力測定部54の圧力測定値P1とすると、Q=C1×(Pc-P1)で求めることができる。
また既述の下流側原料ガス供給路422に設けられた第2の圧力測定部55を用いてもよい。この場合には、第2の圧力測定部55の設置位置から容器内圧力測定部の設置位置までのガスの流路のコンダクタンスC2を用いて求めることができる。具体的には、第2の圧力測定部54の圧力測定値P2とすると、Q=C2×(Pc-P2)で求めることができる。コンダクタンスに関しては、第1または第2の圧力測定部54、55の設置位置から容器内圧力測定部までの配管形状から計算により求めることができる。また実験やシミュレーションにより求めてもよい。
以上に説明したように、前段側バルブ51Aが開かれ、貯留タンク5Aに流入する処理ガスの流量が0となっていない場合であっても、圧力測定部54と温度測定部56とを用いて処理ガスの流量を算出できる。この結果、貯留タンク5Aの圧力低下を抑えて処理ガスの供給流量を増大させた場合においても図5(d)に示す流量プロファイルをリアルタイムで把握することができる点は、図2を用いて説明した例と同様である。
また、図4に示す構成の貯留タンク5Aによれば、前段側バルブ51A及び後段側バルブ53Aの双方を常時開いた状態のまま処理ガスの供給を行う場合であっても、処理ガスの流量を算出することができる。この場合には、貯留タンク5Aは必ずしも、処理ガスを貯留する役割を果たすものではなく、流量を算出するために処理ガスの圧力及び温度を測定する処理ガスタンクとして用いられる。
ここで、図2、図4を用いて説明した例において、流量算出部であるコントローラ52Aは、各時点における処理ガスの流量をモニタリングする目的で用いる例を示した。しかしながら、コントローラ52Aにて算出した処理ガスの流量の用途は、上述の例に限定されない。
例えば、処理ガスの流量を算出した結果に基づいて、図3(e)、図5(d)の流量プロファイルの時間平均値が流量設定値Fとなるように、図3(c)、図5(c)における後段側バルブ53Aの閉動作の時刻t3を決定してもよい。また、図5の例において、算出した処理ガスの流量が所定の流量設定値に近づくように、同図(b)に示す前段側バルブ51Aの開度調節を行ってもよい。
例えば、処理ガスの流量を算出した結果に基づいて、図3(e)、図5(d)の流量プロファイルの時間平均値が流量設定値Fとなるように、図3(c)、図5(c)における後段側バルブ53Aの閉動作の時刻t3を決定してもよい。また、図5の例において、算出した処理ガスの流量が所定の流量設定値に近づくように、同図(b)に示す前段側バルブ51Aの開度調節を行ってもよい。
また貯留タンク5Aに貯留タンク5Aの加圧用のガスを供給できるように構成してもよい。例えば図6に示すように前段側バルブ51Aの後段に配管440の一端を接続する。さらに配管440の他端側に不活性ガスである窒素(N2)ガス供給源44を接続する。配管440は、本例の加圧用ガス供給路に相当する。また同図中の前段側バルブ51Aの手前側に接続した配管450は、貯留タンク5Aをバイパスして加圧用のガスを排気するための排気路である。なお図6中の配管440、450に設けられたV440、V450は、バルブである。
このような装置において、例えば図3(b)に示す、時刻t1にて処理ガスの貯留動作を終了し、時刻t2にて後段側バルブ53Aを開き、処理容器100に処理ガスを供給する動作に合わせて、配管440から一時的に加圧用のガスを供給する。加圧用のガスを供給する時間は20~40ミリ秒程度である。また、加圧用のガスを供給するタイミングは、例えば後段側バルブ53Aを開く動作の開始時点を基準として、その前後20ミリ秒程度の期間内に実施する場合を例示できる。このとき、加圧用のガスを供給する時間を確保するため、前段側バルブ51Aを閉止する時刻t1と、後段側バルブ53Aを開く時刻t2との間隔を広げてもよい。なお、貯留タンク5Aに処理ガスを貯留する動作と、加圧用のガスを供給する動作とを並行して実施する場合を排除するものではない。
また、上述の例では後段側バルブ53Aを開けた状態で加圧用のガスを供給する例を示したが、前段側バルブ51Aと後段側バルブ53Aを閉めた状態で加圧用のガスを供給し、一時的に加圧ガスを貯留タンク5Aに貯留した後、加圧用のガスの供給を停止し、後段側バルブ53Aを開けて処理ガスを処理容器100に供給してもよい。
当該加圧用のガスの供給により、処理ガスの分圧は維持しつつ、貯留タンク5A内の全圧を上昇させることができる。この結果、処理容器100に供給される処理ガスの圧力を上昇させ、例えばウエハWの表面に形成されているパターンの凹部の底面側まで処理ガスの分子(既述のTiCl4やNH3)を到達させることができる。
当該加圧用のガスの供給により、処理ガスの分圧は維持しつつ、貯留タンク5A内の全圧を上昇させることができる。この結果、処理容器100に供給される処理ガスの圧力を上昇させ、例えばウエハWの表面に形成されているパターンの凹部の底面側まで処理ガスの分子(既述のTiCl4やNH3)を到達させることができる。
さらに配管440に流量調節部(図6においては不図示)を設けることで、貯留タンク51Aに供給される加圧用ガスの流量を容易に調節できるようになる。加圧用ガスの流量を調節できるように構成することで、貯留タンク5Aを上昇させることによる流量プロファイルの調節も容易になる。そして原料ガスの流量の調節が容易になることで、成膜処理の膜厚や膜質の調節が容易になる。
加圧用のガスとしては、アルゴン(Ar)ガスなどを用いることができるが、不活性ガスであることが好ましい。
加圧用のガスとしては、アルゴン(Ar)ガスなどを用いることができるが、不活性ガスであることが好ましい。
さらにまた、貯留タンク5Aに接続された下流側原料ガス供給路422は、複数の処理容器100にガスを供給できるように、前記接続位置よりも下流側にて分岐させる構成としてもよい。図7に示す例では、下流側原料ガス供給路422の他端側を2本に分岐させ、夫々の端部を別の処理容器100A、100Bに夫々接続している。さらに、後段側バルブ531A、532Aは、夫々の分岐部分に設けられている。
そして、タンク本体50から各処理容器100A、100Bに至る流路のコンダクタンスが揃うように、下流側原料ガス供給路422が構成されている。流路のコンダクタンスを揃える手法としては、タンク本体50から各処理容器100A、100Bまでの経路の長さを揃える場合を例示できる。またタンク本体50から各処理容器100A、100Bまでの経路の長さの異なっている場合でも、例えば配管の内径を調節したり、後段側バルブ531A、532Aの夫々の圧力損失を調節したりすることにより、経路のコンダクタンスを揃えてもよい。
このように複数の処理容器100A、100Bに対してガス供給部10を共通化する場合には、処理容器100A、100Bの数に対してガス供給部10の設置数を少なくすることができる。この結果、ガス供給部10を含むシステムの大型化を抑制することができる。このガス供給部10においては、各処理容器100A、100Bに対して異なるタイミングでガスを供給してウエハWの処理を行ってもよい。また各処理容器100A、100Bに並行してガスを供給し、各処理容器100A、100Bにて同時にウエハWを処理することもできる。
今回開示された実施形態は全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。上記の実施形態は、添付の請求の範囲及びその主旨を逸脱することなく、様々な形態で省略、置換、変更されてもよい。
5A 貯留タンク
50 タンク本体
51A 前段側バルブ
53A 後段側バルブ
54 第1の圧力測定部
100 処理容器
421 上流側原料ガス供給路
422 下流側原料ガス供給路
W ウエハ
50 タンク本体
51A 前段側バルブ
53A 後段側バルブ
54 第1の圧力測定部
100 処理容器
421 上流側原料ガス供給路
422 下流側原料ガス供給路
W ウエハ
Claims (12)
- 基板を処理するための処理ガスを供給する装置であって、
前記処理ガスを収容する処理ガスタンクと、
前記処理ガスタンクに処理ガスを供給するために設けられ、開閉自在な前段側バルブを備えた上流側ガス供給路と、
前記処理ガスタンクから基板の処理を行う処理容器に処理ガスを供給するために設けられ、開閉自在な後段側バルブを備えた下流側ガス供給路と、
前記処理ガスタンク内の圧力を測定する圧力測定部と、
前記前段側バルブ及び前記後段側バルブの開閉動作を制御する制御部と、
前記圧力測定部により前記処理ガスタンク内の圧力を測定して得た圧力測定値を利用して、前記下流側ガス供給路を流れる処理ガスの流量を算出する流量算出部と、を備えた装置。 - 前記処理ガスタンク内の圧力を測定する圧力測定部を第1の圧力測定部、この第1の圧力測定部にて測定された前記圧力測定値を第1の圧量測定値と呼ぶとき、
前記処理ガスタンクから流出した前記処理ガスが流れる前記下流側ガス供給路の圧力を測定する第2の圧力測定部を備え、
前記流量算出部は、前記前段側バルブが閉じられ、前記後段側バルブが開かれた前記処理ガスタンクから前記下流側ガス流路へ前記処理ガスが流れる状態にて、前記第1の圧力測定部にて測定された第1の圧力測定値と、前記第2の圧力測定部にて測定された第2の圧力測定値とに基づいて、前記下流側ガス供給路を流れる処理ガスの流量を算出する、請求項1に記載の装置。 - 前記処理ガスタンク内の処理ガスの温度を測定する温度測定部を有し、
前記流量算出部は、前記前段側バルブが閉じられ、前記後段側バルブが開かれた前記処理ガスタンクから前記下流側ガス供給路へ前記処理ガスが流れる状態にて、前記圧力測定部にて測定した前記圧力測定値の単位時間当たりの変化量と、前記温度測定部にて測定された温度測定値とに基づいて、前記処理ガスの状態方程式により規定される関係から、前記処理ガスの流量を算出する、請求項1に記載の装置。 - 前記下流側ガス供給路は、前記基板の処理が行われる処理容器に接続され、
前記処理ガスタンク内の圧力を測定する圧力測定部を第1の圧力測定部、この第1の圧力測定部にて測定された前記圧力測定値を第1の圧量測定値と呼ぶとき、
前記処理容器内の圧力を測定する容器内圧力測定部を備え、
前記流量算出部は、前記後段側バルブが開かれた前記処理ガスタンクから前記下流側ガス流路へ前記処理ガスが流れる状態にて、前記第1の圧力測定部にて測定された第1の圧力測定値と、前記容器内圧力測定部にて測定された前記処理容器内の圧力測定値との圧力差と、第1の圧力測定部の設置位置から容器内圧力測定部までのガスの流路のコンダクタンスと、に基づいて、前記下流側ガス供給路を流れる処理ガスの流量を算出する、請求項1に記載の装置。 - 前記制御部は、前記後段側バルブを閉じた状態で、前記前段側バルブを開いて、前記処理ガスタンクに処理ガスを貯留するステップと、前記前段側バルブを閉じた状態で、前記後段側バルブを開いて前記処理ガスタンクに貯留された処理ガスを処理容器に供給するステップと、を実行する制御を行うように構成され、
前記流量算出部は、前記処理ガスタンクに貯留された処理ガスを処理容器に供給するステップにて、前記処理ガスの流量の算出を行う、請求項2または3に記載の装置。 - 前記後段側バルブを開いて前記処理ガスタンクに貯留された処理ガスを処理容器に供給するステップにおいて、前記前段側バルブの開度を予め設定されたスピードで0%から100%に変化させる、請求項5に記載の装置。
- 前記前段側バルブはピエゾバルブである、請求項6に記載の装置。
- 前記処理ガスタンクに加圧用のガスを供給するように接続された加圧用ガス供給路を備え、
前記制御部は、前記処理ガスを処理容器に供給するステップに合わせて、加圧用ガス供給路から前記処理ガスタンクに加圧用のガスを一時的に供給して、前記処理ガスタンク内の圧力を上昇させるステップを実行するように構成される、請求項5に記載の装置。 - 前記下流側ガス供給路は、下流側の位置にて、各々の前記分岐路が互いに異なる処理容器に処理ガスを供給する複数の分岐路に分岐し、
前記処理ガスタンクから、各々の前記分岐路を介して各処理容器に至る流路のコンダクタンスが互いに揃えられている、請求項1ないし8のいずれか一項に記載の装置。 - 前記後段側バルブは、前記分岐路に各々設けられたピエゾバルブである、請求項9に記載の装置。
- 基板を処理するシステムであって、
前記上流側ガス供給路に前記処理ガスを供給する処理ガス供給部に接続された請求項1ないし10のいずれか一項に記載の処理ガスを供給する装置と、
前記下流側ガス供給路を介して前記処理ガスが供給され、基板の処理が行われる処理容器と、を備えたシステム。 - 基板を処理するための処理ガスを供給する方法であって、
前記処理ガスを収容するための処理ガスタンクに対し、前記処理ガスを供給する上流側ガス供給路に設けられ、開閉自在な前段側バルブを開いた状態にて、前記処理ガスタンクに処理ガスを導入する工程と、
前記処理ガスタンクから、基板の処理を行う処理容器に処理ガスを供給する下流側ガス供給路に設けられ、開閉自在な後段側バルブを開いた状態にて、前記処理ガスの供給を行う工程と、
前記処理ガスの供給を行う工程の実施期間中、前記処理ガスタンク内の圧力を測定して得た圧力測定値を利用して、前記ガス供給路を流れる処理ガスの流量を算出する工程と、を有する方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
PCT/JP2021/033583 WO2022065114A1 (ja) | 2020-09-24 | 2021-09-13 | ガスを供給する装置、基板を処理するシステム、及びガスを供給する方法 |
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020160125 | 2020-09-24 | ||
JP2020160125 | 2020-09-24 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022053439A true JP2022053439A (ja) | 2022-04-05 |
Family
ID=80963020
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020217339A Pending JP2022053439A (ja) | 2020-09-24 | 2020-12-25 | ガスを供給する装置、基板を処理するシステム、及びガスを供給する方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022053439A (ja) |
-
2020
- 2020-12-25 JP JP2020217339A patent/JP2022053439A/ja active Pending
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