JP2022053416A - 検出装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】誤検出を抑制し、室内の検出対象を精度よく検出できる検出装置を提供する。
【解決手段】検出装置は、室内に配置され、反射領域が天井部を向くように配置される再帰性反射板と、天井部に配置され、反射領域に向けて検出光を射出する発光部と、天井部において反射領域で再帰反射された検出光が到達する位置に配置され、検出光を受光し、受光した検出光の光量に応じた第1受光信号を生成する第1受光部と、天井部において第1受光部から離れた位置に配置され、検出光を受光し、受光した検出光の光量に応じた第2受光信号を生成する第2受光部と、受光信号に基づいて、室内に検出対象が存在するか否かを判定する判定部とを備える。
【選択図】図1
【解決手段】検出装置は、室内に配置され、反射領域が天井部を向くように配置される再帰性反射板と、天井部に配置され、反射領域に向けて検出光を射出する発光部と、天井部において反射領域で再帰反射された検出光が到達する位置に配置され、検出光を受光し、受光した検出光の光量に応じた第1受光信号を生成する第1受光部と、天井部において第1受光部から離れた位置に配置され、検出光を受光し、受光した検出光の光量に応じた第2受光信号を生成する第2受光部と、受光信号に基づいて、室内に検出対象が存在するか否かを判定する判定部とを備える。
【選択図】図1
Description
本発明は、検出装置に関する。
浴室の壁部又は天井部に発光部及び受光部を配置し、浴槽の上方に反射板を配置して、発光部で射出される検出光が反射板を経て受光部に至る光路で遮光されたか否かに基づいて検出対象の有無を検出する検出装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
上記のような検出装置においては、検出対象が発光部の近くに存在する場合、発光部からの検出光が検出対象の表面で反射(近接反射)し、この近接反射した光が受光部で受光される可能性がある。この場合、受光部側では検出対象での近接反射光と反射板からの反射光とを識別することができない。このため、実際には検出対象が存在するにもかかわらず、反射板からの反射光を受光する場合と同様の判定、つまり、検出対象が存在しない旨の判定となってしまい、誤検出が生じ得る。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、誤検出を抑制し、室内の検出対象を精度よく検出することが可能な検出装置を提供することを目的とする。
本発明に係る検出装置は、室内に配置され、反射領域が天井部を向くように配置される再帰性反射板と、前記天井部に配置され、前記反射領域に向けて検出光を射出する発光部と、前記天井部において前記反射領域で再帰反射された前記検出光が到達する位置に配置され、前記検出光を受光し、受光した前記検出光の光量に応じた第1受光信号を生成する第1受光部と、前記天井部において前記第1受光部から離れた位置に配置され、前記検出光を受光し、受光した前記検出光の光量に応じた第2受光信号を生成する第2受光部と、前記受光信号に基づいて、前記室内に検出対象が存在するか否かを判定する判定部とを備える。
本発明によれば、誤検出を抑制し、室内の検出対象を精度よく検出できる。
以下、本発明に係る検出装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
図1は、本実施形態に係る検出装置100の一例を模式的に示す図である。図1に示すように、検出装置100は、再帰性反射板10と、発光部20と、受光部30と、制御部40とを備える。検出装置100は、例えば浴室BR等の室内に配置される。検出装置100は、浴室BR内に検出対象Pが存在するか否かを検出する。
再帰性反射板10は、浴室50に設置される浴槽51の底部52に配置される。再帰性反射板10は、反射領域11が天井部を向くように配置される。再帰性反射板10は、反射領域11が検出装置100(特に受光部30)と正対するように配置されることが好ましい。反射領域11は、入射光を当該入射光の光路に沿った方向に反射(再帰反射)する。反射領域11には、例えばマイクロプリズム、ガラスビーズ等、入射光を再帰反射可能な構成が設けられる。再帰性反射板10は、浴槽51の底部52において1箇所又は複数個所に配置することができる。本実施形態では、浴槽51の底部52のうち長手方向の両端部に配置された構成を例に挙げて説明する。
発光部20は、浴室50の天井部53に配置される。発光部20は、再帰性反射板10の反射領域11に向けて検出光Lを射出する。検出光Lとしては、例えば赤外線が挙げられる。この場合、発光部20としては、赤外線を射出する赤外線LED等が用いられる。
受光部30は、浴室50の天井部53に配置される。受光部30は、検出光Lを受光し、受光した検出光Lの光量に応じた受光信号を生成する。受光部30としては、例えばフォトダイオード、フォトレジスタ等の光センサ等が用いられる。受光部30は、第1受光部31と、第2受光部32とを有する。
第1受光部31は、発光部20の近傍の位置、より具体的には、反射領域11で再帰反射された検出光Lが到達する位置に配置される。第1受光部31は、反射領域11で再帰反射された検出光Lを受光し、受光信号として第1受光信号を生成する。第2受光部32は、第1受光部31から離れた位置、より具体的には、反射領域11で再帰反射された検出光Lが到達しない位置に配置される。浴室50に配置される場合、第2受光部32は、例えば第1受光部31に対して5cm~15cm程度離れた位置に配置することができる。また、図1では、第2受光部32が第1受光部31に対して浴槽51の長手方向に沿った方向に離れた構成を示しているが、これに限定されない。第2受光部32は、第1受光部31に対して浴槽51の短手方向に沿った方向等、上記とは異なる方向に離れた構成であってもよい。第2受光部32は、検出光Lを受光し、受光信号として第2受光信号を生成する。第1受光部31及び第2受光部32は、それぞれ1個ずつ設けられた構成であってもよいし、少なくとも一方が複数個設けられた構成であってもよい。第1受光部31及び第2受光部32は、例えば同様の構成とすることができる。
制御部40は、CPU(Central Processing Unit)等の処理装置と、RAM(Random Access Memory)又はROM(Read Only Memory)等の記憶装置を有する。制御部40は、検出装置100の動作を統括的に制御する。図2は、制御部40の一例を示す機能ブロック図である。図2に示すように、制御部40は、発光制御部41と、信号取得部42と、判定部43と、記憶部44とを有する。
発光制御部41は、発光部20の発光動作を制御する。発光制御部41は、例えばスイッチによる入力等の外部入力に応じて発光部20の発光動作を制御することができる。信号取得部42は、第1受光部31及び第2受光部32によって生成された受光信号(第1受光信号、第2受光信号)を取得する。
判定部43は、信号取得部42で取得された受光信号に基づいて、検出光Lの光路上に検出対象Pが存在するか否かを判定する。判定部43における判定に用いられる受光信号は、例えば以下のように取得される。まず、発光部20から検出光Lを射出させた状態とする。信号取得部42は、この状態で第1受光部31及び第2受光部32で生成される第1受光信号S1及び第2受光信号S2を取得する。信号取得部42は、取得した第1受光信号S1の値及び第2受光信号S2の値を求める。
次に、発光部20からの検出光Lの射出を停止させた状態とする。信号取得部42は、この状態で第1受光部31及び第2受光部32で生成される第1受光信号S1及び第2受光信号S2を取得する。信号取得部42は、取得した第1受光信号S1の値及び第2受光信号S2の値を求める。
判定部43は、検出光Lが射出した状態における第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値から、検出光Lが射出を停止した状態における第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値を減算した差分値を算出する。つまり、第1受光部31及び第2受光部32では、環境光に含まれる赤外線を受光した場合でも第1受光信号S1及び第2受光信号S2を生成する。上記差分値を算出することにより、環境光の影響をキャンセルした値を判定に用いることができるため、高精度の検出が可能となる。なお、判定部43が判定を行う際には、上記のように差分値を算出する態様に限定されない。判定部43は、差分値を求めずに、検出光Lを射出させた状態での第1受光信号S1の検出値及び第2受光信号S2の検出値を用いて判定を行ってもよい。以下で説明する第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値は、差分値及び検出値の少なくとも一方を含む。
判定部43は、算出結果に基づいて、第1受光信号S1の値が基準値よりも高いか否か、第2受光信号S2の値が基準値よりも高いか否かを判定する。第1受光信号S1の値と比較する基準値と、第2受光信号S2の値と比較する基準値とは、同一の値であってもよいし、異なる値であってもよい。例えば、第1受光信号S1の基準値及び第2受光信号S2の基準値は、後述するように検出対象Pが浴槽51で立ち上がった状態で拡散される検出光Laを受光する場合の値よりも小さく、かつ、環境光に含まれる赤外線を受光する場合の値よりも大きい値を設定することができる。
判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも低く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低い場合には、浴室50内に検出対象Pが存在し、かつ発光部20から遠い位置に検出対象Pが存在すると判定する。判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも高い場合には、浴室50内に検出対象Pが存在し、かつ発光部20から近い位置に検出対象Pが存在すると判定する。判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低い場合には、浴室50内に検出対象Pが存在しないと判定する。判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも低く、第2受光信号S2の値が基準値よりも高い場合には、エラー判定を行う。
記憶部44は、各種情報を記憶する。記憶部44は、例えばハードディスクドライブ、ソリッドステートドライブ等のストレージを有している。なお、記憶部44として、リムーバブルディスク等の外部記憶媒体が用いられてもよい。記憶部44は、例えば上記の基準値を記憶する。記憶部44は、第1受光部31で生成される第1受光信号S1及び第2受光部32で生成される第2受光信号S2を取得する処理と、第1受光信号S1及び第2受光信号S2に基づいて、検出光Lの光路上に検出対象Pが存在するか否かを判定する処理とをコンピュータに実行させる検出対象P検出プログラムを記憶する。
次に、上記のように構成された検出装置100の動作を説明する。なお、第1受光信号S1の基準値及び第2受光信号S2の基準値は、検出対象Pが浴槽51で立ち上がった状態で拡散される検出光Laを受光する場合の値よりも小さく、かつ、環境光に含まれる赤外線を受光する場合の値よりも大きい値が設定されるものとする。発光制御部41は、例えばスイッチがオンになる等の外部からの所定の入力に基づいて、発光部20から検出光Lを射出させる。発光部20は、検出光Lを再帰性反射板10の反射領域11に向けて射出する。
図3は、検出装置100による検出動作の一例を示す図である。図3では、浴室50内に検出対象Pが存在しない場合の例を示している。
図3に示すように、発光部20で射出された検出光Lは、浴槽51の底部52に配置された再帰性反射板10に入射し、再帰性反射板10の反射領域11で再帰反射される。検出光Lは、入射した際の光路に沿った方向に反射され、第1受光部31に到達する。第1受光部31は、反射領域11で再帰反射された検出光Lを受光し、第1受光信号S1を生成する。発光部20から反射領域11を経て第1受光部31に至る検出光Lの光路には、検出光Lを遮光する物が存在しないため、検出光L1は大部分が第1受光部31に到達する。したがって、第1受光部31で生成される第1受光信号S1は、基準値よりも高くなる。一方、反射領域11で再帰反射された検出光Lは、第2受光部32には到達しないか、到達したとしてもごく一部の成分が到達するだけである。この場合、第2受光部32では第2受光信号S2は生成されない又はほとんど生成されないため、第2受光信号S2は、基準値よりも低くなる。
信号取得部42は、第1受光部31で生成された第1受光信号S1及び第2受光部32で生成された第2受光信号S2を取得する。判定部43は、取得した第1受光信号S1及び第2受光信号S2に基づいて、検出光Lの光路上に検出対象Pが存在するか否かを判定する。具体的には、判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも高いか否か、第2受光信号S2の値が基準値よりも高いか否かを判定する。判定部43は、上記のように第1受光信号S1の値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低いと判定する。判定部43は、この判定結果に基づいて、検出光Lの光路上に検出対象Pが存在しない、つまり、浴室50には検出対象Pが存在しないと判定する。
図4は、検出装置100による検出動作の一例を示す図である。図4では、浴室50内に検出対象Pが存在し、当該検出対象Pが浴槽51に浸かっている状態を示している。
図4に示すように、検出対象Pが浴槽51に浸かっている場合、検出装置100と再帰性反射板10とを結ぶ検出光Lの光路上に存在することになる。したがって、発光部20で射出された検出光Lは、検出対象Pによって遮光され、再帰性反射板10には入射しない。検出対象Pによって遮光された検出光Lの一部は、検出対象Pによって反射されて拡散光Laとなる。このため、第1受光部31及び第2受光部32には検出光Lが到達しないか、到達したとしても拡散光Laの一部の成分が到達するだけである。この場合、第1受光部31及び第2受光部32では第1受光信号S1及び第2受光信号S2は生成されない又はほとんど生成されない。したがって、第1受光信号S1の値は、基準値よりも低くなる。また、第2受光信号S2は、基準値よりも低くなる。
信号取得部42の値は、第1受光部31で生成された第1受光信号S1及び第2受光部32で生成された第2受光信号S2を取得する。判定部43は、上記のように第1受光信号S1の値が基準値よりも低く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低いと判定する。判定部43は、この判定結果に基づいて、検出光Lの光路上に検出対象Pが存在する、つまり、浴室50内に検出対象Pが存在すると判定する。
図5は、検出装置100による検出動作の一例を示す図である。図5では、浴室50内に検出対象Pが存在し、当該検出対象Pが浴槽51で立ち上がった状態を示している。
図5に示すように、検出対象Pが浴槽51で立ち上がった場合には、浴槽51に浸かっている場合と同様、検出装置100と再帰性反射板10とを結ぶ検出光Lの光路上に存在することになる。したがって、発光部20で射出された検出光Lは、検出対象Pによって遮光され、再帰性反射板10には入射しない。検出対象Pによって遮光された検出光Lは、検出対象Pによって反射されて拡散される。ここで、検出対象Pが立ち上がった状態であるため、浴槽51に浸かった状態に比べて、検出光Lの反射位置が高くなる。このため、検出対象Pにより拡散された検出光Laは、第1受光部31及び第2受光部32に到達する成分が多くなる。この場合、第1受光部31及び第2受光部32では、検出対象Pが浴槽51に浸かった状態に比べて、生成される第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値が高くなる。したがって、第1受光信号S1の値は、基準値よりも高くなる。また、第2受光信号S2の値は、基準値よりも高くなる。
信号取得部42は、第1受光部31で生成された第1受光信号S1及び第2受光部32で生成された第2受光信号S2を取得する。判定部43は、上記のように第1受光信号S1の値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも高いと判定する。判定部43は、この判定結果に基づいて、検出光Lの光路上に検出対象Pが存在する、つまり、浴室50内に検出対象Pが存在すると判定する。
図6は、受光部30による検出結果と、判定部43の判定結果との対応関係を示す図である。図6では、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値が基準値よりも高い場合には「H」と表記し、基準値よりも低い場合には「L」と表記している。
図6に示すように、判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低い場合(図3に示す場合)には、検出対象Pが浴室50内に存在しないと判定する。
また、判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも低く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低い場合(図4に示す場合)には、検出対象Pが浴室50内に存在し、かつ発光部20から遠い位置に存在すると判定する。この場合、判定部43は、例えば検出対象Pが浴槽51に浸かっている状態であると判定することができる。
また、判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも高い場合(図5に示す場合)には、検出対象Pが浴室50内に存在し、かつ発光部20に近い位置に存在すると判定する。この場合、判定部43は、例えば検出対象Pが浴槽51から立ち上がった状態であると判定することができる。
また、判定部43は、第1受光信号S1の値が基準値よりも低く、第2受光信号S2の値が基準値よりも高い場合には、エラー判定を行う。
次に、本実施形態に係る検出装置100の動作の流れを説明する。図7は、本実施形態に係る検出装置100の動作の一例を示すフローチャートである。図7に示すように、発光制御部41は、発光部20から検出光Lを射出させる(ステップS10)。検出光Lは、再帰性反射板10の反射領域11で再帰反射されるか、検出対象Pの表面で反射されて拡散される。
第1受光部31及び第2受光部32では、検出光Lを受光した場合に、それぞれ第1受光信号S1及び第2受光信号S2が生成される。信号取得部42は、生成される第1受光信号S1及び第2受光信号S2を取得する(ステップS20)。
次に、発光制御部41は、発光部20からの検出光Lの射出を停止させる(ステップS30)。第1受光部31及び第2受光部32では、検出光L以外の赤外線を受光した場合でも第1受光信号S1及び第2受光信号S2を生成する。信号取得部42は、検出光Lが発行していない状態で生成される第1受光信号S1及び第2受光信号S2を取得する(ステップS40)。なお、ステップS40は、先述のとおり任意の処理である。
判定部43は、検出光Lが射出した状態で取得された第1受光信号S1及び第2受光信号S2の検出値から、検出光Lの射出が停止した状態で取得された第1受光信号S1及び第2受光信号S2の検出値を減算した差分値を求める(ステップS50)。判定部43は、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の差分値がそれぞれ基準値よりも高いか否かを判定する(ステップS60)。判定部43は、ステップS60の判定結果に基づいて、浴室50内に検出対象Pが存在するか否かを判定する(ステップS70)。なお、ステップS50は、先述のとおり任意の処理である。この場合、ステップS60において、判定部43は、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の検出値を用いて、それぞれ基準値よりも高いか否かを判定してもよい。
以上のように、本実施形態に係る検出装置100は、室内に配置され、反射領域11が天井部53を向くように配置される再帰性反射板10と、天井部53に配置され、反射領域11に向けて検出光Lを射出する発光部20と、天井部53において反射領域11で再帰反射された検出光Lが到達する位置に配置され、検出光Lを受光し、受光した検出光Lの光量に応じた第1受光信号S1を生成する第1受光部31と、天井部53において第1受光部31から離れた位置に配置され、検出光Lを受光し、受光した検出光Lの光量に応じた第2受光信号S2を生成する第2受光部32と、第1受光信号S1及び第2受光信号S2に基づいて、室内に検出対象Pが存在するか否かを判定する判定部43とを備える。
この構成によれば、検出対象Pが発光部20の近傍に存在する場合、検出対象Pにより反射する検出光Lを第1受光部31及び第2受光部32で検出することができる。これにより、検出対象Pで反射された検出光Lが第1受光部31で受光されて第1受光信号S1が生成される場合に、判定部43において検出対象Pが存在しないと判定する誤検出を防ぐことができる。
本実施形態に係る検出装置100において、判定部43は、第1受光信号S1の値及び第2受光信号S2の値が基準値よりも低い場合に、浴室50内に検出対象Pが存在すると判定する。また、本実施形態に係る検出装置100において、判定部43は、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値がそれぞれ基準値よりも高い場合に、浴室50内に検出対象Pが存在すると判定する。第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値を判定する際にそれぞれ基準値と比較することにより、高精度な判定を行うことができる。
本実施形態に係る検出装置100において、室内は、浴室50内であり、再帰性反射板10は、浴室50内に設けられる浴槽51の底部52に配置される。これにより、検出装置100は、浴室50内に検出対象Pが存在することを高精度に検出することができる。
本実施形態に係る検出装置100において、判定部43は、第1受光信号S1の値及び第2受光信号S2の値がそれぞれ基準値より低い場合には、発光部20から遠い位置に検出対象Pが存在すると判定し、第1受光信号S1の値及び第2受光信号S2の値がそれぞれ基準値を超える場合には、発光部20に近い位置に検出対象Pが存在すると判定する。この構成によれば、検出装置100は、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の値に応じて、発光部20と検出対象Pとの位置関係についても検出できる。例えば、浴室50に検出装置100が配置される場合、検出装置100は、検出対象Pが浴槽51に浸かった状態と浴槽51から立ち上がった状態とを区別して検出できる。これにより、高精度な検出が可能となる。
本発明の技術範囲は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更を加えることができる。例えば、上記実施形態では、再帰性反射板10を1か所に配置した構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。
図8は、本実施形態に係る検出装置の他の例を模式的に示す図である。図8に示す検出装置100Aは、浴槽51の底部52に複数の再帰性反射板10、10Aが配置される。再帰性反射板10の位置等については上記実施形態と同様である。再帰性反射板10Aは、例えば検出対象Qが再帰性反射板10の上に腰を下ろして浴槽51に浸かった状態において、検出対象Qの足側に対応する位置に配置される。この配置により、検出対象Qが再帰性反射板10、10Aのどちら側に足を向けたとしても、検出対象Qを検出可能となる。
また、検出装置100Aは、それぞれの再帰性反射板10、10Aに検出光Lを照射する複数の発光部20、20Aを有する。以下、再帰性反射板10に向けて発光部20から射出される検出光Lを「検出光L1」と表記し、再帰性反射板10Aに向けて発光部20Aから射出する検出光Lを「検出光L2」と表記する。検出光L1、L2は、それぞれ再帰性反射板10、10Aによって再帰反射される。
また、検出装置100Aは、再帰性反射板10、10Aによって再帰反射された検出光L1、L2が到達する位置にそれぞれ配置される第1受光部31、31Aを有する。また、検出装置100Aは、第1受光部31、31Aから離れた位置に配置される第2受光部32を有する。第1受光部31、31A及び第2受光部32は、検出光L1、L2を受光し、受光した検出光L1、L2の光量に応じて第1受光信号S1、S1A及び第2受光信号S2を発生させる。
判定部43は、第1受光部31、31A及び第2受光部32で生成される第1受光信号S1、S1A及び第2受光信号S2に基づいて、検出対象Qの状態を判定する。例えば、判定部43は、第1受光信号S1、S1Aの値が基準値よりも高く、第2受光信号S2の値が基準値よりも低い場合、浴室50内に検出対象Qが存在しないと判定する。また、判定部43は、第1受光信号S1、S1Aの一方の値及び第2受光信号S2の値がそれぞれ基準値よりも低く、第1受光信号S1、S1Aの他方の値が基準値よりも高い場合、浴室50内に検出対象Qが存在し、検出対象Qが浴槽51に浸かった状態であると判定する。また、判定部43は、第1受光信号S1、S1Aの少なくとも一方の値及び第2受光信号S2の値が基準値よりも高い場合、浴室50内に検出対象Qが存在し、検出対象Qが浴槽51から立ち上がった状態であると判定する。また、判定部43は、第1受光信号S1、S1A及び第2受光信号S2値がそれぞれ基準値よりも低い場合、検出対象Qが存在し、溺水状態であると判定してもよい。
なお、再帰性反射板10、10Aを上記のように配置することにより、溺水状態を検出するようにしてもよい。図9は、検出装置100による検出動作の一例を示す図である。図9に示すように、浴槽51内で検出対象Qが溺水状態にある場合、検出対象Qは、再帰性反射板10、10Aの両方を覆った状態で存在することになる場合が多い。この場合、発光部20で射出した検出光L1、L2は、検出対象Qに照射されて吸収又は散乱する。このため、第1受光部31で生成される第1受光信号S1及び第2受光部32で生成される第2受光信号S2は、それぞれ基準値よりも低い値(L)となる。この場合、判定部43は、検出対象Qが存在し、溺水状態であると判定してもよい。検出対象Qの大きさ、浴槽51の大きさ、再帰性反射板10、10Aの位置、検出対象Qと浴槽51との相対位置などの種々の条件により、溺水状態における検出対象Qと再帰性反射板10、10Aとの相対位置関係は異なる。したがって、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の基準値も、検出対象Qの大きさなどの種々の条件毎に異ならせることが好ましい。判定部43は、第1受光信号S1及び第2受光信号S2の基準値を、検出対象Qの大きさなどの種々の条件毎に設定してもよい。
このように、複数の再帰性反射板10、10Aを浴槽51の底部52に配置し、浴室50の天井部53から発光部20、20Aにより複数個所に検出光L1、L2を射出して検出対象Qの状態を検出することにより、検出対象Qの状態をより精度よく検出することができる。この場合、第2受光部32を配置することで、検出対象Qの状態を更に精度よく検出することができる。
また、上記実施形態では、検出装置100、100Aが浴室50内に配置された構成を例に挙げて説明したが、これに限定されない。検出装置100は、浴室50内とは異なる室内に配置されてもよい。例えば、検出装置100は、ベッド等の寝具が配置された室内に配置することができる。この場合、再帰性反射板10がベッドの上に配置され、天井部に発光部20及び受光部30が配置される。この構成により、検出対象が存在するか否か、また検出対象が存在する場合には検出対象の状態(ベッドに横たわっている、ベッドの上に立っている等の状態)について検出することができる。
また、上記実施形態では、検出装置100、100Aの検出対象が人物である場合を例に挙げて説明したが、これに限定されない。検出装置100、100Aは、検出対象が物体である場合においても上記同様の検出が可能である。
また、上記実施形態において、判定部43は、第1受光信号S1及び第2受光信号S2をそれぞれ基準値と比較することで、検出対象Pが存在するか否かを判定する態様を例に挙げて説明したが、これに限定されない。例えば、第1受光信号S1と第2受光信号S2とを比較し、比較結果に基づいて検出対象Pが存在するか否かを判定する態様であってもよい。上記実施形態の態様において、検出対象Pが存在しない場合には、第1受光部31では検出光Lを受光し、第2受光部32では検出光Lを受光しない状態となる。このため、第1受光信号S1と第2受光信号S2との差が大きくなる。また、検出対象Pが存在する場合には、第1受光部31及び第2受光部32の両方が検出光Lを受光しない状態(検出対象Pが浴槽51に浸かっている状態)か、又は、第1受光部31及び第2受光部32の両方が検出光Lを受光する状態(検出対象Pが浴槽51で立ち上がっている状態)となる。このため、検出対象Pが存在しない場合に比べて、第1受光信号S1と第2受光信号S2との差が小さくなる。したがって、判定部43は、第1受光信号S1の検出値から第2受光信号S2の検出値を減算した差分値が閾値以上の場合、検出対象Pが存在しないと判定することができる。また、判定部43は、第1受光信号S1の検出値から第2受光信号S2の検出値を減算した差分値が閾値未満の場合、検出対象Pが存在すると判定することができる。これにより、第1受光信号S1及び第2受光信号S2のそれぞれに基準値を設けなくても、検出対象Pが存在するか否かを判定できる。また、第1受光部31及び第2受光部32が同様の構成である場合、第1受光部31及び第2受光部32に対する環境光の影響は、ほぼ同様と推定できる。したがって、この場合、検出光Lの射出を停止した場合の各検出値との差分を求めなくても、精度のよい値を求めることができる。
L,L1,L2…検出光、P,Q…検出対象、S1,S1A…第1受光信号、S2…第2受光信号、BR,50…浴室、LED…赤外線、10,10A…再帰性反射板、11…反射領域、20,20A…発光部、30…受光部、31,31A…第1受光部、32…第2受光部、40…制御部、41…発光制御部、42…信号取得部、43…判定部、44…記憶部、51…浴槽、52…底部、53…天井部、100,100A…検出装置
Claims (4)
- 室内に配置され、反射領域が天井部を向くように配置される再帰性反射板と、
前記天井部に配置され、前記反射領域に向けて検出光を射出する発光部と、
前記天井部において前記反射領域で再帰反射された前記検出光が到達する位置に配置され、前記検出光を受光し、受光した前記検出光の光量に応じた第1受光信号を生成する第1受光部と、
前記天井部において前記第1受光部から離れた位置に配置され、前記検出光を受光し、受光した前記検出光の光量に応じた第2受光信号を生成する第2受光部と、
前記第1受光信号及び前記第2受光信号に基づいて、前記室内に検出対象が存在するか否かを判定する判定部と
を備える検出装置。 - 前記判定部は、前記第1受光信号の値及び前記第2受光信号の値がそれぞれ基準値よりも低い場合に、又は前記第1受光信号の値及び前記第2受光信号の値がそれぞれ基準値を超える場合に、前記光路上に前記検出対象が存在すると判定する
請求項1に記載の検出装置。 - 前記判定部は、前記第1受光信号の値及び前記第2受光信号の値がそれぞれ基準値よりも低い場合には、前記発光部から遠い位置に前記検出対象が存在すると判定し、前記第1受光信号の値及び前記第2受光信号の値がそれぞれ基準値を超える場合には、前記発光部に近い位置に前記検出対象が存在すると判定する
請求項2に記載の検出装置。 - 前記室内は、浴室内であり、
前記再帰性反射板は、前記浴室内に設けられる浴槽の底部に配置される
請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020160249A JP2022053416A (ja) | 2020-09-24 | 2020-09-24 | 検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2020160249A JP2022053416A (ja) | 2020-09-24 | 2020-09-24 | 検出装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2022053416A true JP2022053416A (ja) | 2022-04-05 |
Family
ID=80963303
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2020160249A Pending JP2022053416A (ja) | 2020-09-24 | 2020-09-24 | 検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2022053416A (ja) |
-
2020
- 2020-09-24 JP JP2020160249A patent/JP2022053416A/ja active Pending
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