JP2022052345A - 超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラム - Google Patents
超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラム Download PDFInfo
- Publication number
- JP2022052345A JP2022052345A JP2020158683A JP2020158683A JP2022052345A JP 2022052345 A JP2022052345 A JP 2022052345A JP 2020158683 A JP2020158683 A JP 2020158683A JP 2020158683 A JP2020158683 A JP 2020158683A JP 2022052345 A JP2022052345 A JP 2022052345A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- scan
- ultrasonic
- robot arm
- ultrasonic probe
- information
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
- 238000003384 imaging method Methods 0.000 title claims description 10
- 238000002604 ultrasonography Methods 0.000 title abstract 4
- 239000000523 sample Substances 0.000 claims abstract description 85
- 238000011156 evaluation Methods 0.000 claims abstract description 66
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 38
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 18
- 230000000747 cardiac effect Effects 0.000 claims description 7
- 230000000241 respiratory effect Effects 0.000 claims description 7
- 238000012800 visualization Methods 0.000 claims description 3
- 230000033001 locomotion Effects 0.000 abstract description 13
- 230000006870 function Effects 0.000 description 92
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 68
- 230000005540 biological transmission Effects 0.000 description 26
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 13
- 238000006243 chemical reaction Methods 0.000 description 9
- 210000000232 gallbladder Anatomy 0.000 description 6
- 210000000988 bone and bone Anatomy 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 5
- 230000017531 blood circulation Effects 0.000 description 4
- 210000000056 organ Anatomy 0.000 description 3
- 230000029058 respiratory gaseous exchange Effects 0.000 description 3
- 210000001519 tissue Anatomy 0.000 description 3
- 239000002872 contrast media Substances 0.000 description 2
- 230000003321 amplification Effects 0.000 description 1
- 210000000941 bile Anatomy 0.000 description 1
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000001514 detection method Methods 0.000 description 1
- 238000003745 diagnosis Methods 0.000 description 1
- 239000006185 dispersion Substances 0.000 description 1
- 239000000284 extract Substances 0.000 description 1
- 230000005484 gravity Effects 0.000 description 1
- 238000009499 grossing Methods 0.000 description 1
- 238000007689 inspection Methods 0.000 description 1
- 238000009434 installation Methods 0.000 description 1
- 230000010354 integration Effects 0.000 description 1
- 210000001503 joint Anatomy 0.000 description 1
- 238000010801 machine learning Methods 0.000 description 1
- 239000000463 material Substances 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000012806 monitoring device Methods 0.000 description 1
- 238000003199 nucleic acid amplification method Methods 0.000 description 1
- 230000001172 regenerating effect Effects 0.000 description 1
- 238000009877 rendering Methods 0.000 description 1
- 230000004044 response Effects 0.000 description 1
- 210000003491 skin Anatomy 0.000 description 1
- 230000001052 transient effect Effects 0.000 description 1
Images
Classifications
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/42—Details of probe positioning or probe attachment to the patient
- A61B8/4209—Details of probe positioning or probe attachment to the patient by using holders, e.g. positioning frames
- A61B8/4218—Details of probe positioning or probe attachment to the patient by using holders, e.g. positioning frames characterised by articulated arms
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/42—Details of probe positioning or probe attachment to the patient
- A61B8/4245—Details of probe positioning or probe attachment to the patient involving determining the position of the probe, e.g. with respect to an external reference frame or to the patient
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/48—Diagnostic techniques
- A61B8/483—Diagnostic techniques involving the acquisition of a 3D volume of data
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/48—Diagnostic techniques
- A61B8/488—Diagnostic techniques involving Doppler signals
-
- A—HUMAN NECESSITIES
- A61—MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
- A61B—DIAGNOSIS; SURGERY; IDENTIFICATION
- A61B8/00—Diagnosis using ultrasonic, sonic or infrasonic waves
- A61B8/54—Control of the diagnostic device
- A61B8/543—Control of the diagnostic device involving acquisition triggered by a physiological signal
Landscapes
- Health & Medical Sciences (AREA)
- Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
- Biomedical Technology (AREA)
- Biophysics (AREA)
- Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
- Pathology (AREA)
- Radiology & Medical Imaging (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Heart & Thoracic Surgery (AREA)
- Medical Informatics (AREA)
- Molecular Biology (AREA)
- Surgery (AREA)
- Animal Behavior & Ethology (AREA)
- General Health & Medical Sciences (AREA)
- Public Health (AREA)
- Veterinary Medicine (AREA)
- Ultra Sonic Daignosis Equipment (AREA)
- Physiology (AREA)
Abstract
【課題】ロボットアームを用いたスキャンによって所望の品質の画像を得ることである。【解決手段】実施形態に係る超音波診断装置は、ロボットアームと、スキャン制御部と、評価部とを備える。ロボットアームは、超音波プローブの移動及び回転を実行可能である。スキャン制御部は、前記ロボットアームを用いて、3次元的にスキャンを実行する。評価部は、前記スキャンによって得られた超音波データを評価し、前記ロボットアームを用いた再スキャンの要否を判定する。【選択図】図1
Description
本明細書及び図面に開示の実施形態は、超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラムに関する。
近年、ロボットアームを搭載した超音波診断装置が提案されている。この超音波診断装置では、ロボットアームに超音波プローブを把持させ、ロボットアームを用いて超音波プローブを被検体の体表面に当接させて超音波スキャンを実行することで、操作者の検査手技に依存せず一定品質の画像を得る試みが行われている。
本明細書及び図面に開示の実施形態が解決しようとする課題の一つは、ロボットアームを用いたスキャンによって所望の品質の画像を得ることである。ただし、本明細書及び図面に開示の実施形態により解決しようとする課題は上記課題に限られない。後述する実施形態に示す各構成による各効果に対応する課題を他の課題として位置づけることもできる。
実施形態に係る超音波診断装置は、ロボットアームと、スキャン制御部と、評価部とを備える。ロボットアームは、超音波プローブの移動及び回転を実行可能である。スキャン制御部は、前記ロボットアームを用いて、3次元的にスキャンを実行する。評価部は、前記スキャンによって得られた超音波データを評価し、前記ロボットアームを用いた再スキャンの要否を判定する。
以下、図面を参照して、実施形態に係る超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラムを説明する。なお、実施形態は、以下の実施形態に限られるものではない。また、一つの実施形態に記載した内容は、原則として他の実施形態にも同様に適用可能である。
(実施形態)
図1を用いて、実施形態に係る超音波診断装置1の構成例を説明する。図1は、実施形態に係る超音波診断装置1の構成例を示す図である。図1に示すように、実施形態に係る超音波診断装置1は、装置本体100と、超音波プローブ101と、入力インタフェース102と、ディスプレイ103と、カメラ104と、ロボットアーム105とを有する。超音波プローブ101、入力インタフェース102、及びディスプレイ103は、装置本体100に接続される。なお、被検体Pは、超音波診断装置1の構成に含まれない。
図1を用いて、実施形態に係る超音波診断装置1の構成例を説明する。図1は、実施形態に係る超音波診断装置1の構成例を示す図である。図1に示すように、実施形態に係る超音波診断装置1は、装置本体100と、超音波プローブ101と、入力インタフェース102と、ディスプレイ103と、カメラ104と、ロボットアーム105とを有する。超音波プローブ101、入力インタフェース102、及びディスプレイ103は、装置本体100に接続される。なお、被検体Pは、超音波診断装置1の構成に含まれない。
超音波プローブ101は、複数の振動子(例えば、圧電振動子)を有し、これら複数の振動子は、後述する装置本体100が有する送受信回路110から供給される駆動信号に基づき超音波を発生する。また、超音波プローブ101が有する複数の振動子は、被検体Pからの反射波を受信して電気信号に変換する。また、超音波プローブ101は、振動子に設けられる整合層と、振動子から後方への超音波の伝播を防止するバッキング材等を有する。
超音波プローブ101から被検体Pに超音波が送信されると、送信された超音波は、被検体Pの体内組織における音響インピーダンスの不連続面で次々と反射され、反射波信号(エコー信号)として超音波プローブ101が有する複数の振動子にて受信される。受信される反射波信号の振幅は、超音波が反射される不連続面における音響インピーダンスの差に依存する。なお、送信された超音波パルスが、移動している血流や心臓壁等の表面で反射された場合の反射波信号は、ドプラ効果により、移動体の超音波送信方向に対する速度成分に依存して、周波数偏移を受ける。
なお、実施形態は、図1に示す超音波プローブ101が、複数の圧電振動子が一列で配置された1次元超音波プローブである場合や、一列に配置された複数の圧電振動子が機械的に揺動される1次元超音波プローブである場合、複数の圧電振動子が格子状に2次元で配置された2次元超音波プローブである場合のいずれであっても適用可能である。
入力インタフェース102は、マウス、キーボード、ボタン、パネルスイッチ、タッチコマンドスクリーン、フットスイッチ、トラックボール、ジョイスティック等を有し、超音波診断装置1の操作者からの各種設定要求を受け付け、装置本体100に対して受け付けた各種設定要求を転送する。
ディスプレイ103は、超音波診断装置1の操作者が入力インタフェース102を用いて各種設定要求を入力するためのGUI(Graphical User Interface)を表示したり、装置本体100において生成された超音波画像データ等を表示したりする。
カメラ104は、被検体P及び超音波プローブ101を撮影する装置である。例えば、後述するスキャン制御機能161は、カメラ104によって撮影された画像データ(以下、カメラ画像データと記載)に対して各種の画像認識処理を実行することで、被検体P及び超音波プローブ101の位置情報を取得する。例えば、スキャン制御機能161は、カメラ画像データに対して骨格認識処理を実行することで、被検体Pの骨格情報を取得する。骨格情報とは、被検体Pの代表的な複数の関節の位置と、各関節を結ぶ代表的な骨の位置とを示す情報である。また、スキャン制御機能161は、カメラ画像データに対してパターンマッチングなどの画像認識処理を実行することで、超音波プローブ101の位置及び向きを示す3次元的な位置情報を取得する。
なお、超音波プローブ101の位置情報は、超音波プローブ101とロボットアーム105との位置関係を利用して、ロボットアーム105の位置情報から推定することもできる。ロボットアーム105の位置情報は、上記のカメラで撮像した画像データに対する画像認識処理により、又は、ロボットアーム105を構成する各アームの長さや回転角などから推定(算出)することにより、取得可能である。
また、本実施形態では、カメラ104を備える場合を説明するが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、カメラ104に代えて、赤外線センサや磁気センサ、又は各種のセンサを組み合わせたセンサシステムなど、被検体P及び超音波プローブ101の位置情報を取得するための公知の技術を適宜選択して適用可能である。
ロボットアーム105は、超音波プローブ101の移動及び回転を実行可能な装置である。例えば、ロボットアーム105は、その先端部に超音波プローブ101を把持する。そして、ロボットアーム105は、後述するロボットアーム制御回路170の制御により、把持した超音波プローブ101を被検体Pの体表面に沿って移動させたり、体表面上で回転させたりすることで、スキャン断面の動きを制御する。
また、ロボットアーム105は、圧力センサを備え、超音波プローブ101の体表面に対する接触圧(体表接触圧)を検知する。検知された体表接触圧は、後述するロボットアーム制御回路170へ送信され、安全のため適切な値を維持するよう監視される。
なお、上記のロボットアーム105の説明はあくまで一例であり、超音波プローブ101の動きを制御するロボットアーム105については、公知の技術を適宜選択して適用可能である。また、図1に示す例では、ロボットアーム105と装置本体100とが一体として構成される場合を例示したが、ロボットアーム105と装置本体100とは別体として構成されても良い。
装置本体100は、超音波プローブ101が受信した反射波信号に基づいて超音波画像データを生成する装置であり、図1に示すように、送受信回路110と、信号処理回路120と、画像生成回路130と、画像メモリ140と、記憶回路150と、処理回路160と、ロボットアーム制御回路170とを有する。送受信回路110、信号処理回路120、画像生成回路130、画像メモリ140、記憶回路150、処理回路160、及びロボットアーム制御回路170は、相互に通信可能に接続される。
送受信回路110は、超音波プローブ101を制御することで、超音波走査(超音波スキャン)を実行する。送受信回路110は、パルス発生器、送信遅延部、パルサ等を有し、超音波プローブ101に駆動信号を供給する。パルス発生器は、所定のレート周波数で、送信超音波を形成するためのレートパルスを繰り返し発生する。また、送信遅延部は、超音波プローブ101から発生される超音波をビーム状に集束し、かつ送信指向性を決定するために必要な圧電振動子ごとの遅延時間を、パルス発生器が発生する各レートパルスに対し与える。また、パルサは、レートパルスに基づくタイミングで、超音波プローブ101に駆動信号(駆動パルス)を印加する。すなわち、送信遅延部は、各レートパルスに対し与える遅延時間を変化させることで、圧電振動子面から送信される超音波の送信方向を任意に調整する。
なお、送受信回路110は、後述する処理回路160の指示に基づいて、所定のスキャンシーケンスを実行するために、送信周波数、送信駆動電圧等を瞬時に変更可能な機能を有している。特に、送信駆動電圧の変更は、瞬間にその値を切り替え可能なリニアアンプ型の発信回路、又は、複数の電源ユニットを電気的に切り替える機構によって実現される。
また、送受信回路110は、プリアンプ、A/D(Analog/Digital)変換器、受信遅延部、加算器等を有し、超音波プローブ101が受信した反射波信号に対して各種処理を行って反射波データを生成する。プリアンプは、反射波信号をチャネル毎に増幅する。A/D変換器は、増幅された反射波信号をA/D変換する。受信遅延部は、受信指向性を決定するために必要な遅延時間を与える。加算器は、受信遅延部によって処理された反射波信号の加算処理を行って反射波データを生成する。加算器の加算処理により、反射波信号の受信指向性に応じた方向からの反射成分が強調され、受信指向性と送信指向性とにより超音波送受信の総合的なビームが形成される。
送受信回路110は、被検体Pの2次元領域を走査する場合、超音波プローブ101から2次元方向に超音波ビームを送信させる。そして、送受信回路110は、超音波プローブ101が受信した反射波信号から2次元の反射波データを生成する。また、送受信回路110は、被検体Pの3次元領域を走査する場合、超音波プローブ101から3次元方向に超音波ビームを送信させる。そして、送受信回路110は、超音波プローブ101が受信した反射波信号から3次元の反射波データを生成する。
信号処理回路120は、例えば、送受信回路110から受信した反射波データに対して、対数増幅、包絡線検波処理等を行って、サンプル点ごとの信号強度が輝度の明るさで表現されるデータ(Bモードデータ)を生成する。信号処理回路120により生成されたBモードデータは、画像生成回路130に出力される。なお、Bモードデータは、スキャンデータの一例である。
また、信号処理回路120は、例えば、送受信回路110から受信した反射波データより、移動体のドプラ効果に基づく運動情報を、走査領域内の各サンプル点で抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。具体的には、信号処理回路120は、反射波データから速度情報を周波数解析し、ドプラ効果による血流や組織、造影剤エコー成分を抽出し、平均速度、分散、パワー等の移動体情報を多点について抽出したデータ(ドプラデータ)を生成する。ここで、移動体とは、例えば、血流や、心壁等の組織、造影剤である。信号処理回路120により得られた運動情報(血流情報)は、画像生成回路130に送られ、平均速度画像、分散画像、パワー画像、若しくはこれらの組み合わせ画像としてディスプレイ103にカラー表示される。なお、ドプラデータは、スキャンデータの一例である。
画像生成回路130は、信号処理回路120により生成されたデータから超音波画像データを生成する。画像生成回路130は、信号処理回路120が生成したBモードデータから反射波の強度を輝度で表したBモード画像データを生成する。また、画像生成回路130は、信号処理回路120が生成したドプラデータから移動体情報を表すドプラ画像データを生成する。ドプラ画像データは、速度画像データ、分散画像データ、パワー画像データ、又は、これらを組み合わせた画像データである。
ここで、画像生成回路130は、一般的には、超音波走査の走査線信号列を、テレビ等に代表されるビデオフォーマットの走査線信号列に変換(スキャンコンバート)し、表示用の超音波画像データを生成する。具体的には、画像生成回路130は、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行うことで、表示用の超音波画像データを生成する。また、画像生成回路130は、スキャンコンバート以外に種々の画像処理として、例えば、スキャンコンバート後の複数の画像フレームを用いて、輝度の平均値画像を再生成する画像処理(平滑化処理)や、画像内で微分フィルタを用いる画像処理(エッジ強調処理)等を行う。また、画像生成回路130は、超音波画像データに、付帯情報(種々のパラメータの文字情報、目盛り、ボディーマーク等)を合成する。
すなわち、Bモードデータ及びドプラデータは、スキャンコンバート処理前の超音波画像データであり、画像生成回路130が生成するデータは、スキャンコンバート処理後の表示用の超音波画像データである。なお、画像生成回路130は、信号処理回路120が3次元のスキャンデータ(3次元Bモードデータ及び3次元ドプラデータ)を生成した場合、超音波プローブ101による超音波の走査形態に応じて座標変換を行うことで、ボリュームデータを生成する。そして、画像生成回路130は、ボリュームデータに対して、各種レンダリング処理を行って、表示用の2次元画像データを生成する。
画像メモリ140は、画像生成回路130が生成した表示用の画像データ(表示用画像)を記憶するメモリである。また、画像メモリ140は、信号処理回路120が生成したデータを記憶することも可能である。画像メモリ140が記憶するBモードデータやドプラデータは、例えば、診断の後に操作者が呼び出すことが可能となっており、画像生成回路130を経由して表示用の超音波画像データとなる。
記憶回路150は、超音波送受信、画像処理及び表示処理を行うための制御プログラムや、診断情報(例えば、患者ID、医師の所見等)や、診断プロトコルや各種ボディーマーク等の各種データを記憶する。また、記憶回路150は、必要に応じて、画像メモリ140が記憶する画像データの保管等にも使用される。また、記憶回路150が記憶するデータは、図示しないインタフェースを介して、外部装置へ転送することができる。
処理回路160は、超音波診断装置1の処理全体を制御する。具体的には、処理回路160は、入力インタフェース102を介して操作者から入力された各種設定要求や、記憶回路150から読込んだ各種制御プログラム及び各種データに基づき、送受信回路110、信号処理回路120、画像生成回路130、及びロボットアーム制御回路170の処理を制御する。また、処理回路160は、画像メモリ140が記憶する表示用の超音波画像データをディスプレイ103にて表示するように制御する。
また、処理回路160は、図1に示すように、スキャン制御機能161及び評価機能162を実行する。スキャン制御機能161は、スキャン制御部の一例である。評価機能162は、評価部の一例である。
ここで、例えば、図1に示す処理回路160の構成要素であるスキャン制御機能161及び評価機能162が実行する各処理機能は、コンピュータによって実行可能なプログラムの形態で超音波診断装置1の記憶装置(例えば、記憶回路150)に記録されている。処理回路160は、各プログラムを記憶装置から読み出し、実行することで各プログラムに対応する機能を実現するプロセッサである。換言すると、各プログラムを読み出した状態の処理回路160は、図1の処理回路160内に示された各機能を有することとなる。なお、スキャン制御機能161及び評価機能162が実行する各処理機能については、後述する。
ロボットアーム制御回路170は、ロボットアーム105の動作を制御する。例えば、ロボットアーム制御回路170は、処理回路160(スキャン制御機能161)の制御に応じてロボットアーム105を駆動させることにより、ロボットアーム制御回路170は、目的位置(初期位置)へ超音波プローブ101を移動させる。
また、例えば、ロボットアーム制御回路170は、ロボットアーム105の動作条件に基づいて、ロボットアーム105の動作を制御する。動作条件は、スキャンを開始する位置(初期位置)を示す情報や、初期位置を起点とした超音波プローブ101の移動・回転の手順が規定された情報である。動作条件は、スキャン対象となる部位や断面ごとにプリセットされた情報が記憶回路150に予め記憶されている。また、動作条件のプリセットは、操作者(ユーザ)によって適宜変更可能である。
また、安全に超音波プローブ101を移動させるために、ロボットアーム制御回路170は、障害物を回避する機能や、体表接触圧を維持する機能を有する。例えば、ロボットアーム制御回路170は、カメラ104によって撮像されたカメラ画像データから移動経路上の障害物や体表面上の凹凸を検出する。そして、ロボットアーム制御回路170は、検出した障害物を回避したり、検出した体表面上の凹凸に沿って移動したりするように、移動経路を変更する。また、ロボットアーム制御回路170は、ロボットアーム105が備える圧力センサから得られる体表接触圧を監視する。そして、ロボットアーム制御回路170は、体表接触圧が一定範囲内の値を維持するように、超音波プローブ101の押し込み方向(体表面に対して垂直な方向)の位置を調整しながら移動経路上を移動させる。これにより、ロボットアーム制御回路170は、体表面に過度な圧力がかかることを防止するとともに、体表面から離間しないように超音波プローブ101を移動経路に沿って移動させることができる。なお、ロボットアーム制御回路170によるロボットアーム105の動作制御については、上記の説明に限らず、公知の動作制御技術を任意に適用可能である。
上記説明において用いた「プロセッサ(回路)」という文言は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、GPU(Graphics Processing Unit)、或いは、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit:ASIC)、プログラマブル論理デバイス(例えば、単純プログラマブル論理デバイス(Simple Programmable Logic Device:SPLD)、複合プログラマブル論理デバイス(Complex Programmable Logic Device:CPLD)、及びフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field Programmable Gate Array:FPGA))等の回路を意味する。プロセッサは記憶回路150に保存されたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、記憶回路150にプログラムを保存する代わりに、プロセッサの回路内にプログラムを直接組み込むよう構成しても構わない。この場合、プロセッサは回路内に組み込まれたプログラムを読み出し実行することで機能を実現する。なお、本実施形態の各プロセッサは、プロセッサごとに単一の回路として構成される場合に限らず、複数の独立した回路を組み合わせて1つのプロセッサとして構成し、その機能を実現するようにしてもよい。更に、各図における複数の構成要素を1つのプロセッサへ統合してその機能を実現するようにしてもよい。
以上、本実施形態に係る超音波診断装置1の基本的な構成について説明した。かかる構成のもと、本実施形態に係る超音波診断装置1は、ロボットアーム105を用いたスキャンによって所望の品質の画像を得るために、以下の処理を実行する。
図2を用いて、実施形態に係る超音波診断装置1における処理手順を説明する。図2は、実施形態に係る超音波診断装置1における処理手順を示すフローチャートである。図2では、図3~図8を参照しつつ説明する。
図2に示す処理手順は、例えば、ロボットアーム105を用いた撮像(スキャン)を開始する旨の指示が操作者によって入力されることにより開始される。なお、ロボットアーム105を用いた撮像を開始する旨の指示が入力されるまで、図2の処理は開始されず、待機状態である。また、図2に示す処理手順は、図2に示した順序に限定されるものではなく、処理内容に矛盾しない範囲内で任意に変更可能である。
図2に示すように、超音波診断装置1は、ロボットアーム105を用いた撮像を開始する旨の指示が操作者によって入力された場合に(ステップS101肯定)、ステップS102以降の処理を開始する。なお、撮像を開始する旨の指示が入力されるまで(ステップS101否定)、ステップS102以降の処理は開始されず、図2の処理は待機状態である。
スキャン制御部161は、座標系を設定する(ステップS101)。例えば、スキャン制御部161は、患者座標系、カメラ座標系、ロボットアーム座標系、及び人体モデルの座標系をそれぞれ設定する。そして、スキャン制御部161は、図3に示すように、患者座標系に対して、カメラ座標系、ロボットアーム座標系、及び人体モデルの座標系をそれぞれ関連づける。なお、図3は、実施形態に係る各座標系について説明するための図である。
ここで、患者座標系は、患者が存在する実空間の座標系である。例えば、患者座標系は、横臥する被検体Pの心窩部(みぞおち)を原点とし、体軸方向(診察台の長手方向)をZ軸方向とし、鉛直方向(重力方向)をY軸方向とし、Y軸方向及びZ軸方向に直交する方向をX軸方向とする座標系である。例えば、操作者は、心窩部の位置と各軸の方向とを指定する。スキャン制御部161は、操作者により指定された心窩部の位置と各軸の方向とに基づいて、患者座標系を設定する。
カメラ座標系は、カメラ104によって撮影されたカメラ画像データにおける座標系である。カメラ画像データの座標系は2次元の座標系であるが、床面や壁面、診察台など、代表的な構造物について、カメラ104のレンズ位置から各構造物までの距離を指定しておくことにより、奥行情報を推定することができる。例えば、操作者は、カメラ画像データ内に描出された任意の点(好ましくは3点以上)について、患者座標系における座標を指定する。スキャン制御部161は、操作者により指定された点の座標を用いて、患者座標系に対してカメラ座標系を関連づける。
ロボットアーム座標系は、ロボットアーム105の移動可能範囲を示す座標系である。例えば、ロボットアーム座標系は、ロボットアーム105の設置位置を原点とし、各アームの長さや回転角により規定される。例えば、操作者は、ロボットアーム105に含まれる任意の点(好ましくは3点以上)について、患者座標系における座標を指定する。スキャン制御部161は、操作者により指定された点の座標を用いて、患者座標系に対してロボットアーム座標系を関連づける。
人体モデルの座標系は、人体モデルに含まれる各部の3次元的な位置(座標)を示す座標系である。ここで、人体モデルとは、標準的な人体における代表的な臓器、骨、関節、及び皮膚(体表面)などの位置を示す情報である。例えば、操作者は、人体モデルに含まれる任意の点(好ましくは3点以上)について、患者座標系における座標を指定する。スキャン制御部161は、操作者により指定された点の座標を用いて、患者座標系に対して人体モデルの座標系を関連づける。
このように、スキャン制御部161は、各座標系を設定するとともに、各座標系の関連づけを行う。これにより、例えば、図4に示すように、カメラ画像データから取得される骨格情報(図4上段)についても、患者座標系(図4下段)や他の座標系に関連づけることができる。なお、図4は、実施形態に係る骨格情報と患者座標系との関連づけを説明するための図である。
スキャン制御部161は、スキャン対象の選択を受け付ける(ステップS102)。例えば、操作者は、所望の部位を選択する操作を行う。スキャン制御部161は、操作者により選択された部位を、スキャン対象として受け付ける。具体例を挙げると、操作者は、「胆のう」を選択する操作を行う。スキャン制御部161は、操作者により選択された「胆のう」を、スキャン対象として受け付ける。
なお、選択可能なスキャン対象としては、部位に限らず、例えば、断面であっても良い。例えば、操作者が所望の断面として「心尖部四腔像(apical 4-chamber view:A4C像)」を選択した場合には、スキャン制御部161は、「A4C像」をスキャン対象として受け付ける。また、ここで例示した「胆のう」や「A4C像」はあくまでスキャン対象の一例であり、任意の部位(臓器、構造物)や任意の断面がスキャン対象として設定可能である。
スキャン制御機能161は、超音波プローブ101を初期位置へ移動させる(ステップS103)。ここで、初期位置とは、スキャンの開始時点において超音波プローブ101が当接される体表面上の当接位置と、当接位置における超音波プローブ101の向きとを示す位置情報である。
例えば、スキャン制御機能161は、ロボットアーム105の各関節の固定状態を解放する。そして、操作者は、図5に示すように、ロボットアーム105の先端部に把持された超音波プローブ101をマニュアル操作(手動操作)で初期位置に移動させ、超音波プローブ101の位置を固定する旨の指示を入力する。スキャン制御機能161は、操作者の指示により固定された位置を初期位置として認識する。なお、図5は、実施形態に係る初期位置の設定について説明するための図である。
なお、超音波プローブ101の初期位置への移動は、マニュアル操作に限らず、ロボットアーム105によって自動的に実行されても良い。この場合、例えば、記憶回路150は、スキャン対象ごとに、初期位置を示す情報を記憶している。スキャン制御機能161は、操作者により選択されたスキャン対象に対応する初期位置を示す情報を、記憶回路150から読み出す。そして、スキャン制御機能161は、読み出した初期位置を示す情報を、患者座標系とロボットアーム座標系との関連づけに基づいて、ロボットアーム座標系の位置情報に変換する。ロボットアーム制御回路170は、スキャン制御機能161によってロボットアーム座標系に変換された初期位置を示す情報に基づいて、ロボットアーム105を動作させる。これにより、ロボットアーム制御回路170は、ロボットアーム105に把持された超音波プローブ101を、現在位置から初期位置へ移動させる。
スキャン制御部161は、ロボットアーム105の動作条件に基づいて、3次元的にスキャンを実行する(ステップS104)。ここで、動作条件は、スキャン対象ごとに予め設定された情報である。例えば、動作条件は、記憶回路150の内部に動作条件テーブルとして記憶されている。
図6を用いて、実施形態に係る動作条件テーブルについて説明する。図6は、実施形態に係る動作条件テーブルについて説明するための図である。
図6に示すように、動作条件テーブルは、「スキャン対象」と、「ロボットアームの動作条件」とが対応付けられた情報を記憶する。スキャン対象は、スキャン対象となる部位又は断面を示す情報である。ロボットアームの動作条件は、スキャンを開始する位置(初期位置)を示す情報や、初期位置を起点とした超音波プローブ101の移動・回転の手順(動きの軌跡)が規定された情報である。
例えば、動作条件テーブルは、スキャン対象「胆のう」と、ロボットアームの動作条件「右肘弓下を初期位置として当接させ、±30度の範囲で軸回転スキャンを行う」とが対応付けられた情報を記憶する。これは、スキャン対象が「胆のう」である場合には、右肘弓下を初期位置として超音波プローブ101を当接させ、±30度の範囲で軸回転スキャンを行うことを示す。なお、軸回転スキャンとは、超音波プローブ101の当接位置を支点として超音波プローブ101を傾けることにより、スキャン断面を煽るように移動させるスキャン方法である。また、動作条件テーブルは、他のスキャン対象についても同様に、ロボットアームの動作条件を対応付けて記憶する。
なお、図6にて説明した内容はあくまで一例であり、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、スキャン対象としては、「胆のう」以外にも、任意の部位や任意の断面が設定可能である。また、各スキャン対象に対応するロボットアーム105の動作条件は、例えば、各種の医療機関や学会によって作成されたマニュアルやガイドラインに基づいて設定可能である。
また、ロボットアームの動作条件としては、軸回転スキャンに限らず、並行スキャンや、軸回転スキャンと並行スキャンを組み合わせた複合的なスキャンなどを規定することができる。ここで、並行スキャンとは、超音波プローブ101の向きを固定したまま、超音波プローブ101を移動させるスキャン方法である。軸回転スキャンと並行スキャンとを組み合わせることも可能である。
スキャン制御部161は、記憶回路150に記憶された動作条件テーブルから、操作者によって選択された「スキャン対象」に対応する「ロボットアームの動作条件」を読み出す。そして、スキャン制御機能161は、読み出した動作条件に基づいて、スキャンを実行する。
例えば、スキャン制御機能161は、超音波プローブ101に超音波送受信を実行させながら、動作条件に規定された動きをロボットアーム制御回路170に実行させる。つまり、スキャン制御機能161は、超音波プローブ101によるスキャン断面を動作条件に基づいて移動させながらスキャンを実行させることで、3次元的な領域(空間)をスキャンする。この3次元的な空間は、互いに位置が異なる複数のスキャン断面からの反射波データとして表される。
また、スキャン制御機能161は、超音波プローブ101の動作において、被検体Pの骨格情報、被検体Pの体表面情報、超音波プローブ101の走査角度情報、超音波プローブ101の接触圧情報、被検体Pの心時相情報、被検体Pの呼吸時相情報のうち少なくとも一つに基づいて、超音波プローブ101の位置を補正する。ここで、骨格情報は、被検体Pの代表的な複数の関節の位置と、各関節を結ぶ代表的な骨の位置とを示す情報であり、カラー画像データから取得される。体表面情報は、被検体Pの体表面の形状を表す情報であり、骨格情報と人体モデルの体表面の情報とに基づいて推定される。走査角度情報は、体表面に対する超音波プローブ101の当接角度を示す情報であり、体表面情報と超音波プローブ101の位置情報とに基づいて推定される。接触圧情報は、体表接触圧を示す情報であり、ロボットアーム105に設置された圧力センサにより取得される。心時相情報は、ECG(electrocardiogram)により取得される。呼吸時相情報は、音声メッセージによって息止めが行われ、呼吸監視デバイスやカメラ画像データにより取得される。例えば、スキャン制御機能161は、障害物を回避したり体表接触圧を維持したりするために、骨格情報、体表面情報、走査角度情報、接触圧情報、心時相情報、呼吸時相情報のうち少なくとも一つに基づいてロボットアーム制御回路170を制御することで、超音波プローブ101の位置を補正する。
画像生成回路130は、超音波画像データを生成する(ステップS105)。例えば、画像生成回路130は、3次元的な領域を構成する複数のスキャン断面からの反射波データに基づいて、複数のスキャン断面にそれぞれ対応する「複数の断面画像データ」を生成する。また、画像生成回路130は、複数のスキャン断面からの反射波データを、予め規定された3次元のデータ空間に補間処理(座標変換処理)を行って組み込むことにより、「ボリュームデータ」を生成する。なお、本実施形態では、3次元的な領域を表す複数の断面画像データと、ボリュームデータとを包含して、「超音波画像データ」と記載する。
なお、画像生成回路130は、必ずしも複数の断面画像データ及びボリュームデータの双方を生成しなくても良い。例えば、画像生成回路130は、必要に応じて、複数の断面画像データ及びボリュームデータのうち少なくとも一方を生成することができる。
評価機能162は、超音波画像データを評価し、再スキャンの要否を判定する(ステップS106)。例えば、評価機能162は、超音波画像データにおけるスキャン対象の描出度合い、及び、超音波画像データの画像品質のうち少なくとも一方に基づいて、再スキャンの要否を判定する。例えば、評価機能162は、描出度合いとして、超音波画像データにおけるスキャン対象と、スキャン対象の代表的な画像データとの類似度、及び、スキャン対象の大きさのうち少なくとも一方を用いる。また、評価機能162は、画像品質として、超音波画像データにおける低エコー信号領域の大きさを用いる。
図7及び図8を用いて、実施形態に係る評価機能162の処理を説明する。図7及び図8は、実施形態に係る評価機能162の処理を説明するための図である。図7及び図8において、画像中の丸印は、スキャン対象として指定された構造物を示す。
図7に示す例では、ロボットアーム105を用いたスキャンによって断面画像データ群10が生成された場合を説明する。図7の上段に示すように、断面画像データ群10は、3次元的な領域に対応する画像データ群であり、7枚の断面画像データ11,12,13,14,15,16,17を含む。評価機能162は、各断面画像データ11~17に描出された構造物(例えば、胆のうなど)と、構造物の代表的(標準的)な画像データとの類似度を算出する。また、評価機能162は、各断面画像データ11~17に描出された構造物の大きさとして最大径を算出する。また、評価機能162は、各断面画像データ11~17について、音響シャドー領域や深部の低S/N(Signal to Noise)比領域などの低エコー信号領域を検出し、検出した低エコー信号領域の大きさとして面積を算出する。そして、評価機能162は、算出した類似度、最大径、及び面積に基づいて、評価スコアを算出する。評価スコアは、任意の関数を用いて算出可能である。そして、評価機能162は、7枚の断面画像データ11~17の中に、一定値(閾値)以上の評価スコアを有する画像データが存在するか否かに基づいて、再スキャンの要否を判定する。このように、評価機能162は、スキャンによって得られた超音波画像データを評価し、ロボットアーム105を用いた再スキャンの要否を判定する。
例えば、図7の中段に示すように、断面画像データ13,14,15が一定値以上の評価スコアを有する場合には、評価機能162は、再スキャンが不要であると判定する(ステップS107,No)。そして、評価機能162は、評価結果が最も良好な超音波画像データを選択する(ステップS108)。例えば、断面画像データ13は、断層画像データ14,15と比較して画質が低い。また、断面画像データ15は、断層画像データ13,14と比較して構造物が小さい。この場合、断層画像データ14の評価スコアが最も良好なスコアとなる。このため、評価機能162は、図7の下段に示すように、断面画像データ14を選択する。
そして、評価機能162は、選択した超音波画像データを保存する(ステップS109)。例えば、評価機能162は、図7の下段にて選択された断面画像データ14を所定の記憶部(例えば記憶回路150)に保存する。すなわち、評価機能162は、再スキャンが不要である場合には、評価結果が最も良好な超音波画像データを所定の記憶部に保存する。
なお、図7にて説明した内容はあくまで一例であり、図7に図示した内容に限定されるものではない。例えば、図7では、スキャン対象が「部位」である場合を説明したが、スキャン対象が「断面」である場合には、評価機能162は、スキャン対象の描出度合いとして、スキャンによって得られた各断面画像データと、当該断面の代表画像との類似度を算出することが可能である。
また、描出度合いや画像品質を算出する機能は、上述した処理に限定されるものではなく、事前に機械学習により学習された学習済みモデルを用いて描出度合いや画像品質を与えることも可能である。また、描出度合いや画像品質を算出する機能は、上述した処理に限定されるものではなく、公知の技術を任意に適用可能である。
一方、7枚の断面画像データ11~17の中に、一定値(閾値)以上の評価スコアを有する画像データが存在しない場合には、評価機能162は、再スキャンを要すると判定する(ステップS107,Yes)。そして、評価機能162は、スキャン対象の撮像に最適な断面位置を探索する(ステップS110)。例えば、図8の上段に示すように、評価機能162は、3次元的な領域に対応するボリュームデータ20を用いて、最適な断面位置を探索する。具体的には、評価機能162は、構造物に最も近い体表面上の位置を通り、構造物が最も大きく描出されるスキャン断面21を、最適な断面位置として探索する(図8の中段)。このように、評価機能162は、再スキャンを要する場合には、超音波画像データから最適な断面位置を探索する。
また、評価機能162は、探索したスキャン断面21がガス(空気)や骨の影になる場合には、スキャン断面21を補正(調整)する。例えば、評価機能162は、被検体Pの骨格情報及び人体モデル情報を参照し、スキャン断面21がガスや骨の影になっていないか判定する。ここで、例えば、スキャン断面21が肋骨の影になっている場合には、肋骨の影にならない位置までスキャン断面21の上辺(超音波プローブ101の当接位置)をずらす。そして、評価機能162は、ずらした超音波プローブ101の当接位置を通るとともに、構造物が大きく描出されるように、スキャン断面21を補正する。評価機能162は、補正後のスキャン断面を最適なスキャン断面として更新する。
そして、スキャン制御機能161は、最適な断面位置に基づいて、スキャン条件を決定する(ステップS111)。例えば、スキャン制御機能161は、図8の中段に示すスキャン断面21をスキャンするための超音波プローブ101の位置及び向きを示す位置情報を算出する。
なお、スキャン制御機能161は、超音波プローブ101の位置情報だけでなく、心時相情報又は呼吸時相情報をスキャン条件として決定することもできる。心時相情報や呼吸時相情報については、スキャン対象ごとに適切な時相が予め規定され、例えば記憶回路150に記憶されている。
そして、スキャン制御機能161は、再スキャンを実行する(ステップS112)。例えば、スキャン制御機能161は、ロボットアーム制御回路170を制御することで、スキャン断面21をスキャンする位置に超音波プローブ101を移動させる。そして、スキャン制御機能161は、スキャン条件として算出した超音波プローブ101の位置情報に基づいてロボットアーム制御回路170を制御することで、スキャン断面21をスキャン可能な位置に超音波プローブ101を移動させる。なお、ロボットアーム105の動作に際して、障害物を回避したり体表接触圧を維持したりするために、スキャン制御機能161は、骨格情報、体表面情報、走査角度情報、接触圧情報、心時相情報、呼吸時相情報のうち少なくとも一つに基づいてロボットアーム制御回路170を制御することで、超音波プローブ101の位置を補正する。
そして、スキャン制御機能161は、移動させた位置で超音波プローブ101に対して超音波送受信を実行させることで、再スキャンを実行する。このように、スキャン制御機能161は、探索された最適なスキャン断面に基づいて、再スキャンを実行する。
なお、スキャン制御機能161は、スキャン条件として心時相情報又は呼吸時相情報が規定される場合には、規定された時相にて超音波送受信を行うよう超音波プローブ101を制御する。これにより、スキャン制御機能161は、規定された心時相情報又は呼吸時相情報に対応するタイミングで再スキャンを実行する。これにより、図8の下段に示すように、スキャン断面21に対応する断面画像データ30が生成される。
そして、評価機能162は、再スキャンにより得られた超音波画像データを保存する(ステップS113)。例えば、評価機能162は、再スキャンにより得られた断面画像データ30について、上述した評価スコアを算出し、評価スコアが一定値以上であることを確認した上で、断面画像データ30を所定の記憶部に保存する。ここで、評価スコアが一定値未満である場合には、評価機能162は、再度、再スキャンを実行させることができる。
なお、図8にて説明した内容はあくまで一例であり、図7に図示した内容に限定されるものではない。例えば、最適なスキャン断面を探索する処理は、上述した内容に限定されるものではなく、公知の探索技術を任意に適用可能である。また、再スキャンにより得られた断面画像データ30について、必ずしも評価スコアを算出しなくても良い。例えば、評価機能162は、断面画像データ30をそのまま所定の記憶部に保存しても良い。
超音波画像データが所定の記憶部に保存されると、処理回路160は、図2の処理を終了する。なお、図2に示す処理手順は、図2に示した順序に限定されるものではなく、処理内容に矛盾しない範囲内で任意に変更可能である。
上述してきたように、本実施形態に係る超音波診断装置1は、ロボットアーム105と、スキャン制御機能161と、評価機能162とを備える。ロボットアーム105は、超音波プローブ101の移動及び回転を実行可能である。スキャン制御機能161は、ロボットアーム105を用いて、3次元的にスキャンを実行する。評価機能162は、スキャンによって得られた超音波画像データを評価し、ロボットアーム105を用いた再スキャンの要否を判定する。これによれば、超音波診断装置1は、ロボットアーム105を用いたスキャンによって所望の品質の画像を得ることが可能となる。
例えば、既存のロボットアームを備えた超音波診断装置では、スキャン対象ごとに規定された経路(軌跡)に従ってロボットアームを移動させながらスキャンを実行する。しかしながら、体表面の形状や臓器の位置関係は患者(被検体)によって様々であるので、画一的な方法では所望の品質の画像を取得することができない場合がある。
これに対し、本実施形態に係る超音波診断装置1は、得られた超音波画像データの品質を評価して、所望の品質に満たない場合には、再スキャンを実行する。また、超音波診断装置1は、1回目のスキャンで得られた超音波画像データから最適なスキャン断面を探索し、探索したスキャン断面に対して再スキャンを実行する。すなわち、超音波診断装置1は、人間(操作者)がリアルタイムで表示されるスキャン画像を確認しながら徐々にスキャン範囲を絞り込んでいくかの如く、より適切なスキャン断面を探索する。これにより、超音波診断装置1は、より品質の高い画像を得ることを可能にする。
なお、上記の実施形態では、複数の断面画像データ及びボリュームデータが処理対象として利用される場合を説明したが、実施形態はこれに限定されるものではない。例えば、上述した評価機能162の処理は、例えば、スキャンコンバート処理前のデータ(例えばBモードデータ)を処理対象とすることも可能である。すなわち、評価機能162は、超音波画像データとスキャンコンバート処理前のデータとを包含する「超音波データ」を処理対象とすることができる。
(その他の実施形態)
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
上述した実施形態以外にも、種々の異なる形態にて実施されてもよい。
例えば、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部又は一部を、各種の負荷や使用状況等に応じて、任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して構成することができる。更に、各装置にて行なわれる各処理機能は、その全部又は任意の一部が、CPU及び当該CPUにて解析実行されるプログラムにて実現され、或いは、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現され得る。
また、上述した実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を手動的に行なうこともでき、或いは、手動的に行なわれるものとして説明した処理の全部又は一部を公知の方法で自動的に行なうこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、上述した実施形態で説明した撮像方法は、予め用意された撮像プログラムをパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータで実行することによって実現することができる。この撮像プログラムは、インターネット等のネットワークを介して配布することができる。また、この撮像プログラムは、ハードディスク、フレキシブルディスク(FD)、CD-ROM、MO、DVD等のコンピュータで読み取り可能な非一過性の記録媒体に記録され、コンピュータによって記録媒体から読み出されることによって実行することもできる。
以上説明した少なくとも1つの実施形態によれば、ロボットアームを用いたスキャンによって所望の品質の画像を得ることができる。
いくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更、実施形態同士の組み合わせを行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
1 超音波診断装置
105 ロボットアーム
160 処理回路
161 スキャン制御機能
162 評価機能
105 ロボットアーム
160 処理回路
161 スキャン制御機能
162 評価機能
Claims (8)
- 超音波プローブの移動及び回転を実行可能なロボットアームと、
前記ロボットアームを用いて、3次元的にスキャンを実行するスキャン制御部と、
前記スキャンによって得られた超音波データを評価し、前記ロボットアームを用いた再スキャンの要否を判定する評価部と
を備える、超音波診断装置。 - 前記評価部は、
前記再スキャンが不要である場合には、評価結果が最も良好な超音波データを所定の記憶部に保存し、
前記再スキャンを要する場合には、前記超音波データから最適なスキャン断面を探索し、
前記スキャン制御部は、探索された前記最適なスキャン断面に基づいて、前記再スキャンを実行する、
請求項1に記載の超音波診断装置。 - 前記評価部は、前記超音波データにおけるスキャン対象の描出度合い、及び、前記超音波データの画像品質のうち少なくとも一方に基づいて、前記再スキャンの要否を判定する、
請求項1又は2に記載の超音波診断装置。 - 前記評価部は、
前記描出度合いとして、前記超音波データにおける前記スキャン対象と、前記スキャン対象の代表的な画像データとの類似度、及び、前記スキャン対象の大きさのうち少なくとも一方を用い、
前記画像品質として、前記超音波データにおける低エコー信号領域の大きさを用いる、
請求項3に記載の超音波診断装置。 - 前記スキャン制御部は、スキャン対象ごとに予め設定された動作条件に基づいて、前記スキャンを実行する、
請求項1~4のいずれか一つに記載の超音波診断装置。 - 前記スキャン制御部は、前記超音波プローブの動作において、被検体の骨格情報、前記被検体の体表面情報、前記超音波プローブの走査角度情報、前記超音波プローブの接触圧情報、前記被検体の心時相情報、前記被検体の呼吸時相情報のうち少なくとも一つに基づいて、前記超音波プローブの位置を補正する、
請求項1~5のいずれか一つに記載の超音波診断装置。 - 超音波プローブの移動及び回転を実行可能なロボットアームを用いて、3次元的にスキャンを実行し、
前記スキャンによって得られた超音波データを評価し、前記ロボットアームを用いた再スキャンの要否を判定する
ことを含む、撮像方法。 - 超音波プローブの移動及び回転を実行可能なロボットアームを用いて、3次元的にスキャンを実行し、
前記スキャンによって得られた超音波データを評価し、前記ロボットアームを用いた再スキャンの要否を判定する
各処理をコンピュータに実行させる、撮像プログラム。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020158683A JP2022052345A (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | 超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラム |
US17/478,217 US20220087654A1 (en) | 2020-09-23 | 2021-09-17 | Ultrasound diagnosis apparatus, imaging method, and computer program product |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2020158683A JP2022052345A (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | 超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2022052345A true JP2022052345A (ja) | 2022-04-04 |
Family
ID=80741277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2020158683A Pending JP2022052345A (ja) | 2020-09-23 | 2020-09-23 | 超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラム |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US20220087654A1 (ja) |
JP (1) | JP2022052345A (ja) |
Family Cites Families (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US11138723B2 (en) * | 2016-07-22 | 2021-10-05 | Canon Medical Systems Corporation | Analyzing apparatus and analyzing method |
JP6968576B2 (ja) * | 2017-05-29 | 2021-11-17 | キヤノンメディカルシステムズ株式会社 | 超音波診断装置及び超音波診断支援装置 |
GB2566942B (en) * | 2017-09-22 | 2020-06-03 | Caperay Medical Pty Ltd | Multimodal imaging system and method |
US20220331028A1 (en) * | 2019-08-30 | 2022-10-20 | Metralabs Gmbh Neue Technologien Und Systeme | System for Capturing Movement Patterns and/or Vital Signs of a Person |
-
2020
- 2020-09-23 JP JP2020158683A patent/JP2022052345A/ja active Pending
-
2021
- 2021-09-17 US US17/478,217 patent/US20220087654A1/en active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20220087654A1 (en) | 2022-03-24 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP7230255B2 (ja) | 解析装置及び解析プログラム | |
WO2014002963A1 (ja) | 超音波診断装置及び画像処理方法 | |
JP6968576B2 (ja) | 超音波診断装置及び超音波診断支援装置 | |
JP6139186B2 (ja) | 超音波診断装置、画像処理装置及び画像処理プログラム | |
JP2019188005A (ja) | 超音波診断装置及び穿刺支援プログラム | |
JP2018079070A (ja) | 超音波診断装置、及び走査支援プログラム | |
JP5942217B2 (ja) | 超音波診断装置、超音波画像処理装置及び超音波画像処理プログラム | |
JP2023160986A (ja) | 超音波診断装置及び解析装置 | |
JP6460652B2 (ja) | 超音波診断装置及び医用画像処理装置 | |
JP2018140073A (ja) | 超音波診断装置、画像処理装置、及び画像処理プログラム | |
JP2012075794A (ja) | 超音波診断装置、医用画像処理装置及び医用画像処理プログラム | |
JP2013158348A (ja) | 超音波診断装置及び画像処理プログラム | |
US11399801B2 (en) | Medical diagnostic-imaging apparatus and medical-image processing apparatus | |
JP2020157058A (ja) | 超音波自動スキャンシステム、超音波診断装置、超音波スキャン支援装置 | |
JP7204424B2 (ja) | 医用画像診断装置及び医用画像処理装置 | |
JP7171228B2 (ja) | 超音波診断装置及び医用情報処理プログラム | |
JP2022052345A (ja) | 超音波診断装置、撮像方法、及び撮像プログラム | |
JP7337667B2 (ja) | 穿刺支援装置 | |
JP7326151B2 (ja) | 超音波診断装置、医用情報処理装置、及び医用情報処理プログラム | |
JP5337446B2 (ja) | 超音波画像診断装置、画像処理装置及び超音波画像診断支援プログラム | |
JP7383400B2 (ja) | 超音波診断装置、スキャン制御方法及びスキャン制御プログラム | |
JP7337638B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
JP7237512B2 (ja) | 超音波診断装置 | |
JP2007117566A (ja) | 超音波診断装置及びその制御方法 | |
JP6793502B2 (ja) | 超音波診断装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20230801 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20240216 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20240402 |