JP2022050933A - レシートデータ処理装置及びその制御プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】電子レシートサービスのより効果的な利用促進を図ることができるレシートデータ処理装置及びその制御プログラムを提供する。【解決手段】レシートデータ処理装置は、出力手段と、特典付与手段と、を備える。出力手段は、記憶部に記憶される複数のレシートデータのなかから、閲覧要求のあったレシートデータを選択して閲覧要求元の端末へと出力する。特典付与手段は、端末へと出力されたレシートデータが端末から初めて閲覧要求のあったレシートデータであるとき、端末に対して特典を付与する。【選択図】 図8

Description

本発明の実施形態は、レシートデータ処理装置及びその制御プログラムに関する。
近年、店舗での買物の際に発行されるレシートを電子化し、購買者が所有するスマートフォン等で閲覧できるようにしたサービス、いわゆる電子レシートサービスが提案されている。電子レシートサービスが導入されることにより、紙レシートの受け渡しがなくなるので、会計時間を短縮できる。また、レシート用紙を節約できる。
このように電子レシートシステムは、購買者のみならず店舗にとっても大変メリットがあるものであり、電子レシートサービスのより効果的な利用促進を図る仕組みが要望されている。
特開2016‐128954号公報
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、電子レシートサービスのより効果的な利用促進を図ることができるレシートデータ処理装置及びその制御プログラムを提供しようとするものである。
一実施形態において、レシートデータ処理装置は、出力手段と、特典付与手段と、を備える。出力手段は、記憶部に記憶される複数のレシートデータのなかから、閲覧要求のあったレシートデータを選択して閲覧要求元の端末へと出力する。特典付与手段は、端末へと出力されたレシートデータが端末から初めて閲覧要求のあったレシートデータであるとき、端末に対して特典を付与する。
電子レシートシステムのシステム構成を簡略的に示す模式図。 レシートデータベースに記憶される電子レシートデータの構造を示す模式図。 情報端末の要部回路構成を示すブロック図。 センタサーバの要部回路構成を示すブロック図。 設定テーブルの一例を示す模式図。 情報端末におけるプロセッサの要部制御手順を示す流れ図。 センタサーバにおけるプロセッサの要部制御手順を示す流れ図。 センタサーバにおけるプロセッサの要部制御手順を示す流れ図。 情報端末において表示されるホーム画面の一例を示す模式図。 情報端末において表示されるレシート一覧画面の一例を示す模式図。 情報端末において表示されるレシート画面の一例を示す模式図。 情報端末において表示されるポイント表示画面の一例を示す模式図。 情報端末において表示されるポイント発行画面の一例を示す模式図。
以下、本実施形態について、図面を用いて説明する。因みに、本実施形態において、電子レシートシステムは、店舗のPOS(Point Of Sales)端末から発行されるレシートの情報を電子化してセンタサーバに保管し、このセンタサーバに保管された電子レシートデータを購買者がスマートフォン等の情報端末を利用して閲覧できるようにしたシステムである。
図1は、電子レシートシステムのシステム構成を簡略的に示す模式図である。本システムは、センタサーバ1と、インターネット等のネットワーク2と、POS端末5とを含む。センタサーバ1は、電子レシートシステムのレシートデータ処理装置として機能する。POS端末5についての詳細は、後述する。
また本システムは、購買者が所有するスマートフォン等の情報端末4を必要とする。情報端末4は、無線LAN(Local Area Network)又はモバイル通信の技術を利用して、無線通信を行うことができる。ネットワーク2には、情報端末4と無線通信が可能なアクセスポイント3が複数接続されている。アクセスポイント3は、無線通信領域が凡そ重ならないように各所に点在して配置されている。いずれかのアクセスポイント3の無線通信領域内に存在する情報端末4は、そのアクセスポイント3との間で無線通信を行うことが可能である。この無線通信により、情報端末4は、センタサーバ1へのリクエストを行い、センタサーバ1から提供される画像を表示デバイスに表示する。
ネットワーク2には、各店舗にそれぞれ設置されるPOS端末5が接続されている。POS端末5は、商品登録部51としての機能と、決済処理部52としての機能と、レシート処理部53としての機能とを有する。商品登録部51は、購買者が購入する商品の販売データをメモリに登録する機能である。この機能により、購買者との商取引の合計金額が算出される。商品登録部51としての機能は周知であるので、詳細な説明は省略する。
決済処理部52は、商取引の合計金額に対しての支払データを基に商取引を決済する機能である。この機能により、レシートデータが生成される。レシートデータは、商取引の明細を示すもので、取引日時、取引番号、登録商品データ、合計金額、決済名称、決済金額等が含まれる。また、商取引の決済の際にPOS端末5のスキャナで電子レシート会員用の会員IDが読み取られていた場合には、会員IDがレシートデータに含まれる。
レシート処理部53は、商取引の決済毎に生成されるレシートデータを処理する機能である。レシート処理部53は、レシートデータに会員IDが含まれているか否かを確認する。会員IDが含まれていない場合、レシート処理部53は、POS端末5のプリンタを制御して、そのレシートデータをレシート用紙に印字出力する。会員IDが含まれている場合、レシート処理部53は、非構造化形式のレシートデータを、所定の変換規則に従って、構造化形式のレシートデータ、いわゆる電子レシートデータに変換する。レシート処理部53は、ネットワーク2を介して電子レシートデータをセンタサーバ1へと送信する。因みに、センタサーバ1は、各POS端末5から送られてきた電子レシートデータを、記憶部であるレシートデータベース131で保存する。
図2は、レシートデータベース131に記憶される電子レシートデータRaの構造を示す模式図である。図示するように電子レシートデータRaは、少なくとも会員ID、店舗コード、取引日時、レジ番号、取引番号、登録商品データ、合計金額、決済名称、決済金額、既読フラグ等を含む。店舗コードは、電子レシートデータRaを送信したPOS端末5が設置されている店舗の識別子である。取引日時は、POS端末5で商取引が決済された日付と時刻である。レジ番号は、POS端末5の識別子である。取引番号は、そのPOS端末5で決済された商取引に対して発番される通し番号である。登録商品データは、購入商品として登録された商品に係る情報であって、商品コード、価格、販売点数、販売金額等からなる。登録商品データは、商品コードの代わりに商品名を含んでいてもよい。あるいは登録商品データは、商品コードと商品名とを含んでいてもよい。合計金額は、登録商品データに含まれる販売金額の合算額である。決済名称及び決済金額は、その合計金額に対する支払データの決済名称及び決済金額である。既読フラグは、電子レシートデータRaで生成される電子レシートが未読なのか既読なのかを識別するための1ビットデータである。本実施形態では、未読を表す既読フラグを“0”とし、既読を表す既読フラグを“1”とする。したがって、POS端末5からセンタサーバ1へと送信されてレシートデータベース131に保存された電子レシートデータRaの既読フラグは“0”となる。その後、情報端末4から初めて閲覧要求があった電子レシートデータRaの既読フラグは“1”となる。
図3は、情報端末4の要部回路構成を示すブロック図である。情報端末4は、プロセッサ41、内蔵メモリ42、外部メモリ43、タッチパネル44、無線ユニット45及びシステムバス46を備える。そして情報端末4は、システムバス46に、プロセッサ41、内蔵メモリ42、外部メモリ43、タッチパネル44及び無線ユニット45を直接または信号入出力回路を介して接続する。かくして情報端末4は、プロセッサ41、内蔵メモリ42及び外部メモリ43と、これらを接続するシステムバス46とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ41は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ41は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、情報端末4としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ41は、例えばCPU(Central Processing Unit)である。
内蔵メモリ42は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。内蔵メモリ42は、不揮発性のメモリ領域及び揮発性のメモリ領域を含む。内蔵メモリ42は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステム又はアプリケーションプログラムを記憶する。内蔵メモリ42は、プロセッサ41が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを揮発性のメモリ領域で記憶する。また内蔵メモリ42は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ41によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROM(Read Only Memory)である。揮発性のメモリ領域は、例えばRAM(Random Access Memory)である。
外部メモリ43は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばSDメモリカード、USBメモリ等が外部メモリ43となり得る。外部メモリ43は、プロセッサ41が各種の処理を行う上で使用するデータ、あるいはプロセッサ41での処理によって作成されたデータ等を保存する。
タッチパネル44は、情報端末4の入力デバイスと表示デバイスとを兼ね備えた機器である。
無線ユニット45は、アクセスポイント3との間で所定の無線通信プロトコルに従い無線によるデータの送信または受信を行う。
かかる構成の情報端末4には、電子レシートシステムを使用する会員専用の電子レシートアプリケーションプログラム(以下電子レシートアプリと称する)がダウンロードされる。電子レシートアプリは、例えば外部メモリ43に記憶される。この電子レシートアプリを情報端末4にダウンロードすることによって、情報端末4を所有する購買者は、会員登録を行うことができる。会員登録を行うことにより、当該購買者を特定するための購買者特定情報として、一意の会員IDが発番される。会員IDは、例えば外部メモリ43に記憶される。また、外部メモリ43には、ポイントも記憶される。ポイントは、商取引の決済後、一定期間内に電子レシートをタッチパネル44に初めて表示させたとき、すなわち未読の電子レシートを既読としたときに、会員に付与される。
図4は、センタサーバ1の要部回路構成を示すブロック図である。センタサーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14、通信インターフェース15及びシステムバス16を備える。そしてセンタサーバ1は、システムバス16に、プロセッサ11、メインメモリ12、補助記憶デバイス13、時計14及び通信インターフェース15を直接または信号入出力回路を介して接続する。かくしてセンタサーバ1は、プロセッサ11、メインメモリ12及び補助記憶デバイス13と、これらを接続するシステムバス16とによってコンピュータを構成する。
プロセッサ11は、上記コンピュータの中枢部分に相当する。プロセッサ11は、オペレーティングシステムやアプリケーションプログラムに従って、センタサーバ1としての各種の機能を実現するべく各部を制御する。プロセッサ11は、例えばCPUである。
メインメモリ12は、上記コンピュータの主記憶部分に相当する。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域と揮発性のメモリ領域とを含む。メインメモリ12は、不揮発性のメモリ領域ではオペレーティングシステムやアプリケーションプログラムを記憶する。またメインメモリ12は、プロセッサ11が各部を制御するための処理を実行する上で必要なデータを不揮発性または揮発性のメモリ領域で記憶する場合もある。メインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。またメインメモリ12は、揮発性のメモリ領域を、プロセッサ11によってデータが適宜書き換えられるワークエリアとして使用する。不揮発性のメモリ領域は、例えばROMである。揮発性のメモリ領域は、例えばRAMである。
補助記憶デバイス13は、上記コンピュータの補助記憶部分に相当する。例えばEEPROM(登録商標)(Electric Erasable Programmable Read-Only Memory)、HDD(Hard Disc Drive)、あるいはSSD(Solid State Drive)等が補助記憶デバイス13として使用される。補助記憶デバイス13は、プロセッサ11が各種の処理を行う上で使用するデータや、プロセッサ11での処理によって生成されたデータを保存する。補助記憶デバイス13は、上記のアプリケーションプログラムを記憶する場合もある。
時計14は、センタサーバ1の時刻情報源として機能する。プロセッサ11は、時計14によって計時される時刻情報を基に、現在の日時(日付と時刻)を計時する。
通信インターフェース15は、ネットワーク2さらにはアクセスポイント3を介して情報端末4とデータ通信を行う。
かかる構成のセンタサーバ1は、補助記憶デバイス13において、レシートデータベース131とともに設定テーブル132(図5を参照)を記憶している。
図5は、設定テーブル132の一例を示す模式図である。図5に示すように、設定テーブル132は、発行経過日数と、ポイントとで構成されるデータテーブルである。発行経過日数は、電子レシートデータRaが生成された日すなわち取引日時の日付から、時計14によって計時された現在日までの、経過日数である。本実施形態では、発行経過日数が経つにつれてポイントが減少し、一定期間が経つとポイントが付与されなくなる。ポイントが付与される発行経過日数内をポイント付与期間とする。なお、発行経過日数及びポイントは、図5の内容に限定されるものではない。発行経過日数及びポイントをどのように設定するかは任意である。発行経過日数及びポイントは、センタサーバ1において固定の値であってもよいし、センタサーバ1を管理する業者によって所望の値に変更可能であってもよい。
図6は、情報端末4のプロセッサ41が制御プログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。図7及び図8は、センタサーバ1のプロセッサ11が制御プログラムに従って実行する主要な情報処理の手順を示す流れ図である。以下、これらの図を用いて、電子レシートシステムの動作について説明する。なお、以下に説明する動作の手順及びその内容は一例である。同様な結果が得られるのであれば、その手順及び内容は限定されるものではない。
電子レシートサービスを利用する購買者は、情報端末4を操作して、電子レシートアプリを起動する。電子レシートアプリが起動すると、プロセッサ41は、図6の流れ図に示す手順の処理を開始する。プロセッサ41は、ACT1としてタッチパネル44にホーム画面100(図9を参照)を表示させる。
図9は、情報端末4において表示されるホーム画面100の一例を示す模式図である。図9に示すように、ホーム画面100には、ホームアイコン101、レシートアイコン102及びその他アイコン103が表示される。ホームアイコン101が選択状態となり、レシートアイコン102とその他アイコン103とが非選択状態となる。また、バーコード104及び「ポイント利用」ボタン105がホーム画面100に表示される。バーコード104は、会員IDをバーコード化したものである。「ポイント利用」ボタン105は、会員がポイントを利用する場合にタッチする。なお、図9に表示されているテキストデータの内容及び画像は一例である。
図6の説明に戻る。
プロセッサ41は、ACT2としてレシートアイコン102がタッチされるのを待ち受ける。レシートアイコン102がタッチされた場合、プロセッサ41は、ACT2においてYESと判定し、ACT3へと進む。プロセッサ41は、ACT3として一覧コマンドをセンタサーバ1に送信するように無線ユニット45を制御する。この制御により、無線ユニット45は、一覧コマンドを無線送信する。一覧コマンドは、アクセスポイント3で受信され、ネットワーク2を介してセンタサーバ1へと送られる。一覧コマンドには、外部メモリ43にて記憶した会員IDが含まれる。
一覧コマンドを受信したセンタサーバ1のプロセッサ11は、図7の流れ図に示す手順のコマンド受信処理を開始する。
プロセッサ11は、ACT21として一覧コマンドから会員IDを検出する。
プロセッサ11は、ACT22としてレシートデータベース131を検索して、一覧コマンドに含まれる会員IDを含む電子レシートデータRaを全て検出する。
プロセッサ11は、ACT23として電子レシートデータRaの既読フラグが“0”、すなわちレシートが未読であるか否かを確認する。既読フラグが“0”でない場合すなわち既読フラグが“1”である場合、プロセッサ11は、ACT23においてNOと判定し、ACT28へと進む。ACT28の処理は、後述する。既読フラグが“0”である場合、プロセッサ11は、ACT23においてYESと判定し、ACT24へと進む。
プロセッサ11は、ACT24として電子レシートデータRaの取引日時と時計14によって計時された現在の日時とを基に、レシートの発行経過日数を算出する。プロセッサ11は、ACT25として設定テーブル132を検索して、ACT24の処理で算出された発行経過日数がポイント付与期間内であるか否かを確認する。ポイント付与期間内でない場合、プロセッサ11は、ACT25においてNOと判定し、ACT27へと進む。ACT27の処理は、後述する。
ポイント付与期間内である場合、プロセッサ11は、ACT25においてYESと判定し、ACT26へと進む。プロセッサ11は、ACT26として設定テーブル132を基に、ポイント付与残日数を算出する。ポイント付与残日数は、ポイント付与期間から発行経過日数をひいた差分日数すなわちポイント付与期間最終日までの残りの日数である。
プロセッサ11は、ACT27として第1のレシート一覧画面を生成する。第1のレシート一覧画面は、未読レシートの一覧画面である。プロセッサ11は、具体的には、各電子レシートデータRaの取引日時、店舗コード又はその店舗コードから特定される店舗名、取引番号等を、取引日時順に一覧にした第1のレシート一覧画面を作成する。また、ACT26の処理でポイント付与残日数を算出した場合、ポイント付与残日数を示すデータ画像が第1のレシート一覧画面に含まれる。
プロセッサ11は、ACT28として第2のレシート一覧画面を生成する。第2のレシート一覧画面は、既読レシートの一覧画面である。プロセッサ11は、具体的には、各電子レシートデータRaの取引日時、店舗コード又はその店舗コードから特定される店舗名、取引番号等を、取引日時順に一覧にした第2のレシート一覧画面を作成する。第2のレシート一覧画面の背景色は、例えばグレーとする。すなわち第1のレシート一覧画面と背景色を異ならせることで、未読と既読とを識別する。この識別方法は、背景色に限定されるものではない。
プロセッサ11は、ACT29としてレシート一覧画面200(図10を参照)を生成する。レシート一覧画面200は、第1のレシート一覧画面と第2のレシート一覧画面とを合わせた画面である。
プロセッサ11は、ACT30として表示コマンドを情報端末4に送信するように通信インターフェース15を制御する。この制御により、通信インターフェース15を介してレシート一覧画面200の表示を通知する表示コマンドが送信される。表示コマンドは、ネットワーク2を介してアクセスポイント3から無線送信され、一覧コマンド送信元の情報端末4で受信される。表示コマンドには、レシート一覧画面200の画像データが含まれる。以上で、プロセッサ11は、図7の流れ図に示す手順の情報処理を終了する。
図6の説明に戻る。
ACT3において一覧コマンドの送信を制御した情報端末4のプロセッサ41は、ACT4としてセンタサーバ1からの表示コマンドを待ち受ける。センタサーバ1から表示コマンドを受信した場合、プロセッサ41は、ACT4においてYESと判定し、ACT5へと進む。プロセッサ41は、ACT5としてタッチパネル44にレシート一覧画面200を表示させる。
図10は、情報端末4において表示されるレシート一覧画面200の一例を示す模式図である。図10に示すように、レシート一覧画面200は、1又は複数のレシート情報が1行ずつ取引日時順に表示される。レシート情報は、取引日時の日付、店舗名、取引番号等を含む。既読レシートのレシート情報の背景色はグレーであり、未読レシートのレシート情報と識別している。未読レシートのレシート情報が表示される行には、例えば「あと1日」等のポイント付与残日数が表示される場合がある。また、レシート一覧画面200には、ポイント情報画像201が重ねて表示される。ポイント情報画像201には、未読レシートを既読にするとポイントが付与されることを通知するテキストデータが、確認ボタン202の画像とともに表示される。さらに、レシート一覧画面200には、ホームアイコン101、レシートアイコン102及びその他アイコン103が表示される。レシートアイコン102が選択状態となり、ホームアイコン101とその他アイコン103とが非選択状態となる。なお、図10に表示されているテキストデータの内容及び画像は一例である。
レシート一覧画面200を確認した会員は、レシート情報の中から取引明細を確認したいレシート情報が表示されている行をタッチして選択操作を行う。レシート情報が表示されている行がタッチされると、プロセッサ41は、ACT6においてYESと判定し、ACT7へと進む。プロセッサ41は、ACT7として選択コマンドをセンタサーバ1に送信するように無線ユニット45を制御する。この制御により、無線ユニット45は、選択コマンドを無線送信する。選択コマンドは、アクセスポイント3で受信され、ネットワーク2を介してセンタサーバ1へと送られる。選択コマンドには、選択されたレシートの店舗コード、取引番号及び取引日時と、当該情報端末4の外部メモリ43にて記憶した会員IDとが含まれる。
選択コマンドを受信したセンタサーバ1のプロセッサ11は、図8の流れ図に示す手順のコマンド受信処理を開始する。
プロセッサ11は、ACT31として選択コマンドから会員IDを検出する。プロセッサ11は、ACT32として選択コマンドから店舗コード及び取引番号を検出する。
プロセッサ11は、ACT33としてレシートデータベース131を検索する。プロセッサ11は、ACT34として選択コマンドに含まれる会員ID、店舗コード及び取引番号が一致する電子レシートデータRaを取得する。
プロセッサ11は、ACT35として電子レシートデータRaの既読フラグが“0” であるか否かを確認する。既読フラグが“0”でない場合、プロセッサ11は、ACT23においてNOと判定し、ACT41へと進む。ACT41の処理は、後述する。既読フラグが“0”である場合、プロセッサ11は、ACT35においてYESと判定し、ACT36へと進む。
プロセッサ11は、ACT36として電子レシートデータRaの取引日時と時計14によって計時された現在の日時とを基に、レシートの発行経過日数を算出する。プロセッサ11は、ACT37として設定テーブル132を検索して、ACT36の処理で算出された発行経過日数がポイント付与期間内であるか否かを確認する。ポイント付与期間内でない場合、プロセッサ11は、ACT37においてNOと判定し、ACT41へと進む。
ポイント付与期間内である場合、プロセッサ11は、ACT37においてYESと判定し、ACT38へと進む。プロセッサ11は、ACT38として設定テーブル132を基に、ポイント付与残日数を算出する。
プロセッサ11は、ACT39として設定テーブル132のレシートの発行経過日数に対応するポイントを取得する。プロセッサ11は、ACT40として電子レシートデータRaの既読フラグを“1”に更新する。
プロセッサ11は、ACT41としてレシート画面300(図11を参照)を作成する。すなわちプロセッサ11は、ACT34の処理で取得した電子レシートデータRaを基に、紙レシートと同様のレシートを表す画面を作成する。なお、ACT39の処理でポイントを取得した場合、ポイント取得画像302(図11を参照)を作成する。そして、プロセッサ11は、そのポイント取得画像302をレシート画面300に挿入する。
図11は、情報端末4において表示されるレシート画面300の一例を示す模式図である。図11に示すように、レシート画面300の領域301には、レシート画像が表示される。ACT39の処理でポイントを取得した場合、レシート画面300には、ポイント取得画像302も表示される。ポイント取得画像302には、ポイントが付与されたことを通知するテキストデータが表示される。さらに、レシート画面300には、ホームアイコン101、レシートアイコン102及びその他アイコン103が表示される。レシートアイコン102が選択状態となり、ホームアイコン101とその他アイコン103とが非選択状態となる。なお、図11に表示されているテキストデータの内容及び画像は一例である。
図8の説明に戻る。
プロセッサ11は、ACT42として閲覧コマンドを情報端末4に送信するように通信インターフェース15を制御する。この制御により、通信インターフェース15を介してレシート画面300の閲覧を通知する閲覧コマンドが送信される。閲覧コマンドは、ネットワーク2を介してアクセスポイント3から無線送信され、選択コマンド送信元の情報端末4で受信される。閲覧コマンドには、レシート画面300の画像データと、ACT39の処理でポイントを取得した場合には当該ポイント及びポイント取得画像302の画像データとが含まれる。以上で、プロセッサ11は、図8の流れ図に示す手順の情報処理を終了する。
図6の説明に戻る。
ACT7において選択コマンドの送信を制御した情報端末40のプロセッサ41は、ACT8としてセンタサーバ1からの閲覧コマンドを待ち受ける。センタサーバ1から閲覧コマンドを受信した場合、プロセッサ41は、ACT8においてYESと判定し、ACT9へと進む。プロセッサ41は、ACT9として閲覧コマンドにポイントが含まれているか否かを確認する。ポイントが含まれている場合、プロセッサ41は、ACT9においてYESと判定し、ACT10へと進む。
プロセッサ41は、ACT10として外部メモリ43に記憶したポイントに閲覧コマンドに含まれているポイントを加算する。プロセッサ41は、ACT11としてタッチパネル44にレシート画面300を表示させる。以上で、プロセッサ41は、図6の流れ図に示す手順の情報処理を終了する。
さて、プロセッサ41は、ACT2においてレシートアイコン102がタッチされない場合にはNOと判定し、ACT12へと進む。プロセッサ41は、ACT12として「ポイント利用」ボタン105がタッチされたか否かを確認する。「ポイント利用」ボタン105がタッチされない場合、プロセッサ41は、ACT12においてNOと判定し、他の処理を実行する。他の処理については、その説明を省略する。
「ポイント利用」ボタン105がタッチされた場合、プロセッサ41は、ACT12においてYESと判定し、ACT13へと進む。プロセッサ41は、ACT13として外部メモリ43のポイントを抽出する。プロセッサ41は、ACT14としてポイント表示画面400(図12を参照)を表示する。
図12は、情報端末4において表示されるポイント表示画面400の一例を示す模式図である。図12に示すように、ポイント表示画面400の領域401には、現在のポイントが表示される。また、ポイント表示画面400には、利用ポイントを入力することを促すテキストデータとともに入力欄402と、入力確定を指示するための確定ボタン403の画像とが表示される。会員は、利用したいポイントを入力欄402に入力して、確定ボタン403にタッチする。ポイントは、例えば買物の際、購入する商品の合計金額の一部として、又は景品の交換として、利用される。さらに、ポイント表示画面400には、ホームアイコン101、レシートアイコン102及びその他アイコン103が表示される。ホームアイコン101が選択状態となり、レシートアイコン102とその他アイコン103とが非選択状態となる。なお、図11に表示されているテキストデータの内容は一例である。
図6の説明に戻る。
プロセッサ41は、ACT15として確定ボタン403がタッチされるのを待ち受ける。確定ボタン403がタッチされると、プロセッサ41は、ACT15においてYESと判定し、ACT16へと進む。
プロセッサ41は、ACT16として利用ポイントを表すポイントコードの画像データすなわちポイントバーコード502(図13を参照)を生成する。
プロセッサ41は、ACT17としてポイント発行画面500(図13を参照)を表示する。
図13は、情報端末4において表示されるポイント発行画面500の一例を示す模式図である。図13に示すように、ポイント発行画面500の領域501には、ポイントバーコード502の発行を通知するテキストデータが表示される。また、ポイント発行画面500には、ポイントバーコード502と、入力確定を指示するための確定ボタン503の画像とが表示される。会員は、ポイント発行画面500を確認して、確定ボタン503にタッチする。さらに、ポイント発行画面500には、ホームアイコン101、レシートアイコン102及びその他アイコン103が表示される。ホームアイコン101が選択状態となり、レシートアイコン102とその他アイコン103とが非選択状態となる。なお、図13に表示されているテキストデータの内容は一例である。
図6の説明に戻る。
プロセッサ41は、ACT18として確定ボタン503がタッチされるのを待ち受ける。確定ボタン503がタッチされると、プロセッサ11は、ACT18においてYESと判定し、ACT19へと進む。
プロセッサ11は、ACT19としてポイントを更新する。すなわち外部メモリ43に記憶されたポイントから利用ポイントを減じた差分を現在のポイントとして記憶する。以上で、プロセッサ11は、図6の流れ図に示す手順の情報処理を終了する。
以上の説明から明らかなように、レシートデータ処理装置の一例であるセンタサーバ10は、プロセッサ11が図8のACT31乃至ACT34、及び、ACT41乃至ACT42の処理を実行することにより、出力手段を構成する。すなわちセンタサーバ10は、記憶部すなわちレシートデータベース131に記憶される複数のレシートデータのなかから、閲覧要求のあったレシートデータを選択して閲覧要求元の端末すなわち情報端末4へと出力する。
センタサーバ10は、プロセッサ11が図8のACT35乃至ACT42の処理を実行することによって、特典付与手段を構成する。すなわちセンタサーバ10は、情報端末4へと出力されたレシートデータが情報端末4から初めて閲覧要求のあったレシートデータであるとき、情報端末4に対して特典すなわちポイントを付与する。
このように本実施形態によれば、初めて閲覧要求により未読のレシートを会員が閲覧することによって、その会員にポイントが付与される。したがって、会員になった購買者は、レシートを閲覧するだけでポイントが付与されるので、多くの購買者が電子レシートシステムを利用するようになる。このため、電子レシートサービスのより効果的な利用促進を図ることができる。
また、センタサーバ10のプロセッサ11は、図8のACT39、ACT41及びACT42の処理を実行することにより、第1の通知手段を構成する。すなわちセンタサーバ10は、情報端末4に対してポイントを付与する旨を通知する。
このような本実施形態であれば、ポイント付与の対象となる未読レシートのレシート画面300には、ポイント取得画像302が表示される。したがって、会員はポイントが付与されたことを容易に知ることができる。
また、センタサーバ10のプロセッサ11は、図8のACT36の処理を実行することにより、算出手段を構成する。すなわちセンタサーバ10は、レシートデータがレシートデータベース131に記憶された日から、そのレシートデータに対して初めて閲覧要求のあった日までの経過期間すなわち発行経過日数を算出する。そして、発行経過日数が経つにつれ、付与されるポイントが小さくなる。したがって、会員は、未読レシートを早い時期に閲覧するようになるので、電子レシートの閲覧を促進させることができる。
さらに、センタサーバ10のプロセッサ11は、図7のACT23乃至ACT27、及び、ACT29乃至ACT30の処理を実行することにより、第2の通知手段を構成する。すなわちセンタサーバ10は、発行経過日数に基づいて、ポイントを付与する残り期間すなわちポイント付与残日数を通知する。
このような本実施形態であれば、レシート一覧画面200に表示された未読レシートのレシート情報にポイント付与残日数が表示される。したがって、会員は、ポイント付与の対象となる電子レシートを一覧で容易に知ることができる。
また、ホーム画面100には、「ポイント利用」ボタン105が表示される。したがって、会員は、煩雑な操作をすることなく容易にポイント利用の手続きを行うことができる。その結果、会員の購買意欲を高めることができる。
以上、レシートデータ処理装置及びその制御プログラムの実施形態について説明したが、かかる実施形態はこれに限定されるものではない。
前記実施形態では、情報端末4の外部メモリ43にポイントが記憶される場合を例示した。例えばセンタサーバ1の補助記憶デバイス13にポイントが記憶されてもよい。
前記実施形態では、特典をポイント付与とした。特典はこれに限定されるものではない。例えば特典は、クーポンの発行、電子スタンプ付与であってもよい。
前記実施形態では、レシート一覧画面200は、未読又は既読にかかわらず、取引日時順で表示される場合を例示した。例えばポイント付与期間内の未読レシートを優先して表示させてもよい。
この他、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1…センタサーバ、2…ネットワーク、3…アクセスポイント、4…情報端末、5…POS端末、11,41…プロセッサ、12…メインメモリ、13…補助記憶デバイス、14…時計、15…通信インターフェース、16,46…システムバス、42…内蔵メモリ、43…外部メモリ、44…タッチパネル、45…無線ユニット、51…商品登録部、52…決済処理部、53…レシート処理部、131…レシートデータベース、132…設定テーブル。

Claims (6)

  1. 記憶部に記憶される複数のレシートデータのなかから、閲覧要求のあったレシートデータを選択して閲覧要求元の端末へと出力する出力手段と、
    前記端末へと出力された前記レシートデータが前記端末から初めて閲覧要求のあったレシートデータであるとき、前記端末に対して特典を付与する特典付与手段と、
    を具備するレシートデータ処理装置。
  2. 前記端末に対して前記特典を付与する旨を通知する第1の通知手段、
    をさらに具備する、請求項1記載のレシートデータ処理装置。
  3. 前記レシートデータが前記記憶部に記憶された日から、そのレシートデータに対して初めて閲覧要求のあった日までの経過期間を算出する算出手段、
    をさらに具備し、
    前記特典付与手段は、前記経過期間に応じて付与する前記特典が異なる、請求項1又は2記載のレシートデータ処理装置。
  4. 前記経過期間に基づいて、前記特典を付与する残り期間を通知する第2の通知手段、
    をさらに具備する、請求項3記載のレシートデータ処理装置。
  5. 前記出力手段は、前記記憶部に記憶される複数のレシートデータの一覧を未読と既読とに識別して前記端末へと出力する、請求項1乃至請求項4のうちいずれか1項記載のレシートデータ処理装置。
  6. レシートデータ処理装置のコンピュータを、
    記憶部に記憶される複数のレシートデータのなかから、閲覧要求のあったレシートデータを選択して閲覧要求元の端末へと出力する出力手段、
    前記端末へと出力された前記レシートデータが前記端末から初めて閲覧要求のあったレシートデータであるとき、前記端末に対して特典を付与する特典付与手段、
    として機能させるための制御プログラム。
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